JP4089366B2 - Method for manufacturing plasma display panel - Google Patents

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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示ディスプレイなどに用いるプラズマディスプレイパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと記す)の低コスト化のために、各製造設備のリードタイム短縮、固定費削減、生産性向上が求められている。
【0003】
なかでも、製造設備において、基板のハンドリング、位置決めに要する時間を短縮できること、小型パネルの量産性を向上させることが可能なことから、1枚のガラス基板に電極や誘電体などのPDPの構造物を複数台分、形成した後、割断して一台分毎に分割する、いわゆる多面取りによるPDPの製造方法が有効な手段として考えられている(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
これは具体的には、例えば、一枚のガラス基板の複数の領域に対して、電極、誘電体層、隔壁、蛍光体層などの構造物をそれぞれ形成することで複数の背面板を作製し、また、複数の領域に対して、電極、誘電体、MgO保護膜などの構造物をそれぞれ形成することで複数の前面板を作製した後、ガラス基板にスクライブにより前記各領域毎に区切るように溝を形成し、その溝にしたがってガラス基板を各領域毎に割断することで、複数台分の前面パネルあるいは背面パネルを作製するというものである。
【0005】
【非特許文献1】
日経BP社刊、「フラットパネルディスプレイ2002、戦略編」、p138
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような製造方法によって製造したPDPには、点灯不良や絶縁耐圧不良などが発生する場合があり、本発明者らがその原因を検討した結果、以上のPDPの不良は、PDP製造工程はクリーンルーム内で行なわれているにもかかわらず、PDP内部に混入した異物が原因であることが判った。そしてその異物は、分析の結果、ガラス基板であり、混入ルートは、ガラス基板に割断のための溝を形成する際に、チッピングなどにより、ガラスの欠片のようなガラス粉が発生し、それがガラス基板に形成した電極や隔壁など、PDPの構造物に付着し、そのまま製造工程が進行することでPDP内部に持ち込まれるということが判った。
【0007】
ここで、上記ガラス粉のPDPの構造物に対する影響を最小にするために、割断のための溝を、PDPの構造物を形成した面とは反対の面に形成することが有効ではあるが、PDPの構造物は厚膜工程で形成され、例えば100μmの高さの障壁などを有するものであるため、PDPの構造物を形成した後で、その形成した面とは反対の面に溝を、構造物に破損などの影響を与えることなく、精度良く形成することは非常に困難である。
【0008】
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたものであり、PDPの不良の原因となる、ガラス基板を割断するための溝を形成する際に発生するガラス粉が、PDP製造中に発生することがない多面取り可能なPDPの製造方法を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を実現するために本発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法は、マザー基板のガラス基板に対して、複数に割断可能なように溝を形成する工程と、その後、溝を形成していない方の面にプラズマディスプレイパネルの構造物を形成する工程と、その後、前記溝にしたがって前記ガラス基板を割断することで、複数台分の前面パネルあるいは背面パネルを作製する工程と、その後、前記前面パネルと前記背面パネルとを重ね合わせて封着する工程と、を有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の請求項1に記載の発明は、マザー基板のガラス基板に対して、複数に割断可能なように溝を形成する工程と、その後、溝を形成していない方の面にプラズマディスプレイパネルの構造物を形成する工程と、その後、前記溝にしたがって前記ガラス基板を割断することで、複数台分の前面パネルあるいは背面パネルを作製する工程と、その後、前記前面パネルと前記背面パネルとを重ね合わせて封着する工程と、を有するプラズマディスプレイパネルの製造方法である。
【0015】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態のPDP用のガラス基板の平面図を示すものである。マザー基板であるガラス基板1は、溝2により3つの領域3a、3b、3cに割断可能となっている。ここで、溝2が形成される面は、電極などのPDPの構造物を形成しない方の面である。
【0017】
ここで、ガラス基板1に溝2を形成する形成方法としては、ガラス基板1を製造する際に鋳型等に流し込んだり、ガラス基板1がまだ軟らかい時期に凸形状の型を圧接することにより転造したりして形成する方法や、ガラス基板1に対してスクライブにより形成する方法などが挙げられる。
【0018】
ここで、ガラス基板1の厚さは例えば2.8mmであり、溝2の深さはガラス基板1の厚さの10分の1以下の、例えば0.2mmとしている。これは、PDPはその製造工程において熱プロセスを用いており、その際、ガラス基板1に作用する熱応力により、この溝2を起点としてガラス基板1が割れてしまう場合があるため、それを抑制するためである。板厚が1.5mmから3mmのガラス基板1に対して本発明者らが行なった、42インチサイズのガラス板を2枚、多面取りするという実験によれば、ガラス基板1に対してその板厚の10分の1以上の深さの溝2、例えば板厚が2.8mmのガラス基板1に深さ0.35mmの溝2を形成したガラス基板1では、20枚中5枚が熱プロセス中に溝2を起点として割れてしまったが、溝の深さを10分の1以下、例えば深さを0.2mm以下にすることで、熱プロセス中での割れが大幅に抑制され、ほぼ発生しなくなることを確認している。これは、溝2の深さが浅くなることで、熱応力の集中が緩和されるためと考えられる。また、溝2の深さは、PDP製造工程におけるハンドリングの際のガラス基板1の割れにも大きく影響し、当然、溝2の深さが浅い方がガラス基板1の強度が増し、ハンドリング中に溝2を起点として割れてしまうという問題の発生は抑制される。
【0019】
次に、本発明の一実施の形態によるPDPの製造方法について説明する。
【0020】
まず、最初に、本発明の一実施の形態によるPDPの製造方法により製造されるPDPの概略構造を示す平面図を図2に示す。また図3は、本発明の一実施の形態によるPDPの製造方法により製造されるPDPの、画像表示領域における部分断面を示す斜視図である。両図を参照しながらPDPの構造について説明する。
【0021】
図2に示すように、PDP100は、前面ガラス基板101(図示せず)と、背面ガラス基板102と、N本の表示電極103と、N本の表示スキャン電極104(N本目を示す場合はその数字を付す。)と、M本のアドレス電極107群(M本目を示す場合はその数字を付す。)、および斜線で示す気密シール層121などからなり、各電極103、104、107による3電極構造の電極マトリックスを有しており、表示スキャン電極104とアドレス電極107との交点に放電セルが形成され、放電セルの集合体が画像表示領域123となる。
【0022】
このPDP100は、図3に示すように、前面ガラス基板101の1主面上に表示電極103、表示スキャン電極104、誘電体ガラス層105、MgO保護層106が配された前面パネルと、背面ガラス基板102の1主面上にアドレス電極107、誘電体ガラス層108、隔壁109、および蛍光体層110R、110G、110Bが配された背面パネルとが張り合わされて、前面パネルと背面パネルとの間に形成される放電空間122内に放電ガスが封入された構成となっており、図4に示すように、PDP駆動装置150に接続されてPDP表示装置160を構成している。
【0023】
ここで、表示電極103、表示スキャン電極104、誘電体ガラス層105、MgO保護層106、およびアドレス電極107、誘電体ガラス層108、隔壁109、蛍光体層110R、110G、110BなどがPDPの構造物111である。
【0024】
そして、PDP表示装置160の駆動時には、図4に示すように、PDP100に表示ドライバ回路153、表示スキャンドライバ回路154、アドレスドライバ回路155を接続して、コントローラ152の制御に従い点灯させようとする放電セルにおいて表示スキャン電極104とアドレス電極107に印加することによりその間でアドレス放電を行った後に、表示電極103、表示スキャン電極104間にパルス電圧を印加して維持放電を行う。この維持放電により、当該放電セルにおいて紫外線が発生し、この紫外線により励起された蛍光体層が発光することで放電セルが点灯し、各色放電セルの点灯、非点灯の組み合わせによって画像が表示される。
【0025】
次に、上述したPDP100について、その製造方法を図1、図2および図3を参照しながら説明する。以下の例は、一枚の基板を3毎の基板に割断する例である。
【0026】
ガラス基板1は、溝2により、製造するPDPの画面サイズである領域3a、3b、3cに割断可能となっている。
【0027】
このガラス基板1の、領域3a、3b、3cそれぞれが前面ガラス基板101として機能できるよう、領域3a、3b、3c上それぞれに対して、各N本の表示電極103および表示スキャン電極104(図3においては各2本のみ表示している。)を交互かつ平行にストライプ状に形成した後、その上を誘電体ガラス層105で被覆し、さらに誘電体ガラス層105の表面にMgO保護層106を形成する。
【0028】
ここで、表示電極103および表示スキャン電極104は、銀からなる電極であって、電極用の銀ペーストをスクリーン印刷により塗布した後、焼成することによって形成する。また、誘電体ガラス層105は、鉛系のガラス材料を含むペーストをスクリーン印刷で塗布した後、所定温度、所定時間(例えば560℃で20分)焼成することによって、所定の層の厚み(約20μm)となるように形成する。上記鉛系のガラス材料を含むペーストとしては、例えば、PbO(70wt%)、B23(15wt%)、SiO2(10wt%)、およびAl23(5wt%)と有機バインダ(α−ターピネオールに10%のエチルセルローズを溶解したもの)との混合物が使用される。ここで、有機バインダとは樹脂を有機溶媒に溶解したものであり、エチルセルローズ以外に樹脂としてアクリル樹脂、有機溶媒としてブチルカービトールなども使用することができる。さらに、こうした有機バインダに分散剤(例えば、グリセルトリオレエート)を混入させてもよい。また、MgO保護層106は、酸化マグネシウム(MgO)から成るものであり、例えばスパッタリング法やCVD法(化学蒸着法)によって層が所定の厚み(約0.5μm)となるように形成する。
【0029】
以上のように、ガラス基板1の各領域3a、3b、3c上に、PDPの構造物111の一部である、表示電極103、表示スキャン電極104、誘電体ガラス層105、MgO保護層106を形成した後、ガラス基板1に予め形成しておいた溝2にしたがって各領域3a、3b、3c毎に割断することで、各領域3a、3b、3cそれぞれを前面ガラス基板101とした前面パネルを3枚作製する。
【0030】
背面パネルも同様に、溝2により、製造するPDPの画面サイズである領域3a、3b、3cに割断可能となっているガラス基板1に対して、各領域3a、3b、3cそれぞれが背面ガラス基板102として機能できるよう、領域3a、3b、3c上それぞれに対して、M本のアドレス電極107を平行にストライプ状に形成した後、その上を誘電体ガラス層108で被覆し、そしてアドレス電極107の間の位置に、同じく平行にストライプ状に隔壁109を形成する。そしてこの隔壁109間に、蛍光体層110R、110G、110Bを塗布して形成する。
【0031】
ここで、アドレス電極107は銀からなる電極であって、電極用の銀ペーストをスクリーン印刷により塗布した後、焼成することによって形成する。また、誘電体ガラス層108は、鉛系のガラス材料を含むペーストをスクリーン印刷法で塗布した後、焼成することで形成する。また、隔壁109も、同じく鉛系のガラス材料を含むペーストをスクリーン印刷法により所定のピッチで繰り返し塗布した後、焼成することによって形成する。また、蛍光体110R、110G、110Bは、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各蛍光体粒子と有機バインダーからなるペースト状の蛍光体インキを、隔壁109間に、たとえばノズルを用いて塗布し、これを400℃〜590℃の温度で焼成して有機バインダーを焼失させることによって、蛍光体粒子が結着した構造として形成する。
【0032】
そして、前面パネルの場合と同様、上述のようにガラス基板1の各領域3a、3b、3c上に、PDPの構造物111の一部である、アドレス電極107、誘電体ガラス層108、隔壁109、蛍光体層110R、110G、110Bを形成した後、ガラス基板1に予め形成しておいた溝2にしたがって各領域3a、3b、3c毎に割断することで、各領域3a、3b、3cそれぞれを前面ガラス基板101とした背面パネルを3枚作製する。
【0033】
そして、以上のようにして作製した前面パネルと背面パネルを、前面パネルの表示電極103および表示スキャン電極104と背面パネルのアドレス電極107とが直交するように重ね合わせるとともに、パネル周縁に封着用ガラスを介挿させ、これを例えば450℃程度で10〜20分間焼成して気密シール層121(図1)を形成させることにより封着する。
【0034】
そして、一旦、放電空間122内を高真空(例えば、1.1×10-4Pa)に排気したのち、放電ガス(例えば、He−Xe系、Ne−Xe系の不活性ガス)を所定の圧力で封入することによってPDP100が完成する。
【0035】
以上述べたようなPDPの製造方法によれば、PDP100の構造物111を形成する前に予め溝2を形成したガラス基板1を用いることから、PDPの不良の原因となるガラス粉の発生を抑制した多面取りによるPDPの製造方法を実現することができる。
【0036】
ここで、背面パネルは隔壁109を有し、隔壁109間に入り込んだガラス粉などの異物の除去が非常に困難であることから、本発明の効果は、特に背面パネルに対して大きく得られる。
【0037】
なお、上述した例では、ガラス基板1の分割数を3領域とした例を示したが、特にこれに限るものではないことは当然であり、ガラス基板1のサイズと製造するPDPのインチサイズとに応じて分割数を決定すればよい。具体的には、マザー基板として、1600mm×1600mmのガラス基板1を用い、50インチから30インチ程度のインチサイズの領域を割断して得ようとする場合、2〜15の領域に割断されるように、予め溝2をガラス基板1に形成すればよい。
【0038】
また、上述した例では、ガラス基板1に予め溝2を形成する際、その形成面は、PDPの構造物を形成する面とは反対の面という例を示したが、溝2による割断面の形状を良好にするために、ガラス基板1の両面に形成してもよい。この場合にも、溝2の深さは、各溝2とも、ガラス基板1の厚さの10分の1以下にするのがよい。
【0039】
また、必要に応じて、ガラス基板1の溝2によって割断された断面に対して、面取りや研磨などを行なえば、領域3a、3b、3cの割断の際に発生するマイクロクラックによる強度低下を抑制することが可能となる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、PDPの不良の原因となる、ガラス基板を割断するための溝を形成する際に発生するガラス粉が、PDP製造中に発生することがない多面取り可能なPDPの製造方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネル用のガラス基板の平面図
【図2】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの製造方法により製造されるプラズマディスプレイパネルの概略構造を示す平面図
【図3】同じく、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの製造方法により製造されるプラズマディスプレイパネルの、画像表示領域における部分断面を示す斜視図
【図4】プラズマディスプレイパネルの駆動回路のブロック図
【符号の説明】
1 ガラス基板
2 溝
3a、3b、3c 領域
101 前面ガラス基板
102 背面ガラス基板
103 表示電極
104 表示スキャン電極
105 誘電体ガラス層
106 MgO保護層
107 アドレス電極
108 誘電体ガラス層
109 隔壁
110R、110G、110B 蛍光体層
111 プラズマディスプレイパネルの構造物
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a plasma display panel used for a display display or the like.
[0002]
[Prior art]
In order to reduce the cost of a plasma display panel (hereinafter referred to as PDP), it is required to shorten the lead time, reduce fixed costs, and improve productivity of each manufacturing facility.
[0003]
In particular, it is possible to shorten the time required for substrate handling and positioning in manufacturing facilities, and to improve the mass productivity of small panels. Therefore, PDP structures such as electrodes and dielectrics on a single glass substrate. A method of manufacturing a PDP by so-called multi-chamfering is considered as an effective means, after forming a plurality of units, and then cleaving and dividing each unit (see, for example, Non-Patent Document 1).
[0004]
Specifically, for example, a plurality of back plates are produced by forming structures such as electrodes, dielectric layers, barrier ribs, and phosphor layers on a plurality of regions of a single glass substrate. In addition, after forming a plurality of front plates by forming structures such as electrodes, dielectrics, and MgO protective films for the plurality of regions, the glass substrate is scribed on each of the regions by scribing. By forming a groove and cleaving the glass substrate for each region according to the groove, a plurality of front panels or rear panels are produced.
[0005]
[Non-Patent Document 1]
Published by Nikkei BP, "Flat panel display 2002, strategy", p138
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the PDP manufactured by the above manufacturing method, lighting failure, insulation breakdown voltage failure, and the like may occur. As a result of the examination of the cause by the present inventors, the above PDP failure Despite being carried out in a clean room, it was found that the cause was a foreign substance mixed in the PDP. The foreign substance is a glass substrate as a result of analysis, and the mixing route generates glass powder such as glass fragments by chipping or the like when forming a groove for cleaving on the glass substrate. It has been found that it adheres to the PDP structure such as electrodes and partitions formed on the glass substrate and is brought into the PDP as the manufacturing process proceeds.
[0007]
Here, in order to minimize the influence of the glass powder on the PDP structure, it is effective to form a groove for cleaving on the surface opposite to the surface on which the PDP structure is formed. Since the PDP structure is formed by a thick film process and has a barrier having a height of 100 μm, for example, after forming the PDP structure, a groove is formed on the surface opposite to the formed surface. It is very difficult to form with high accuracy without affecting the structure such as damage.
[0008]
The present invention has been made in view of the above problems, and glass powder generated when forming a groove for cleaving a glass substrate, which causes a PDP defect, is generated during PDP production. An object of the present invention is to realize a method for manufacturing a multi-sided PDP that does not occur.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the method of manufacturing a plasma display panel according to the present invention includes a step of forming a groove so that the mother substrate can be divided into a plurality of pieces, and a method in which no groove is formed thereafter. Forming a plasma display panel structure on the surface, and then cleaving the glass substrate according to the grooves to produce a plurality of front panels or rear panels, and then the front panel And a step of overlapping and sealing the back panel .
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
That is, the invention according to claim 1 of the present invention is a method of forming a groove on a mother substrate glass substrate so that it can be divided into a plurality of pieces, and then plasma on the surface on which the groove is not formed. A step of forming a display panel structure, a step of forming a front panel or a rear panel for a plurality of units by cleaving the glass substrate according to the groove, and a step of forming the front panel and the rear panel. And a process of superposing and sealing .
[0015]
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0016]
FIG. 1 is a plan view of a glass substrate for PDP according to an embodiment of the present invention. The glass substrate 1 which is a mother substrate can be cleaved into three regions 3a, 3b and 3c by the grooves 2. Here, the surface on which the groove 2 is formed is a surface on which a PDP structure such as an electrode is not formed.
[0017]
Here, as a forming method for forming the groove 2 in the glass substrate 1, rolling is performed by pouring into a mold or the like when the glass substrate 1 is manufactured, or by pressing a convex mold when the glass substrate 1 is still soft. Or a method of forming the glass substrate 1 by scribing.
[0018]
Here, the thickness of the glass substrate 1 is, for example, 2.8 mm, and the depth of the groove 2 is not more than one-tenth of the thickness of the glass substrate 1, for example, 0.2 mm. This is because the PDP uses a thermal process in its manufacturing process, and the glass substrate 1 may be cracked starting from the groove 2 due to thermal stress acting on the glass substrate 1 at that time. It is to do. According to an experiment conducted by the present inventors on a glass substrate 1 having a plate thickness of 1.5 mm to 3 mm, in which two 42-inch glass plates are multi-faced, the glass substrate 1 has its plate. In the glass substrate 1 in which the groove 2 having a depth of 1/10 or more, for example, the glass substrate 1 having a plate thickness of 2.8 mm and the groove 2 having a depth of 0.35 mm is formed, five of the 20 substrates are thermal processes. Although the groove 2 was cracked starting from the inside, cracking during the thermal process was greatly suppressed by reducing the depth of the groove to 1/10 or less, for example, 0.2 mm or less. It has been confirmed that it will not occur. This is presumably because the concentration of thermal stress is alleviated by reducing the depth of the groove 2. In addition, the depth of the groove 2 greatly affects the cracking of the glass substrate 1 during handling in the PDP manufacturing process. Naturally, the shallower the groove 2 increases the strength of the glass substrate 1 and during handling. Occurrence of the problem of cracking starting from the groove 2 is suppressed.
[0019]
Next, a method for manufacturing a PDP according to an embodiment of the present invention will be described.
[0020]
First, FIG. 2 is a plan view showing a schematic structure of a PDP manufactured by a method for manufacturing a PDP according to an embodiment of the present invention. FIG. 3 is a perspective view showing a partial cross section in the image display region of the PDP manufactured by the method of manufacturing a PDP according to the embodiment of the present invention. The structure of the PDP will be described with reference to both drawings.
[0021]
As shown in FIG. 2, the PDP 100 includes a front glass substrate 101 (not shown), a rear glass substrate 102, N display electrodes 103, and N display scan electrodes 104 (if the Nth is shown, 3), M address electrode 107 group (when M is shown, the number is attached), a hermetic seal layer 121 indicated by diagonal lines, and the like. A discharge cell is formed at the intersection of the display scan electrode 104 and the address electrode 107, and an aggregate of the discharge cells becomes an image display region 123.
[0022]
As shown in FIG. 3, the PDP 100 includes a front panel in which a display electrode 103, a display scan electrode 104, a dielectric glass layer 105, and an MgO protective layer 106 are disposed on one main surface of a front glass substrate 101, and a rear glass. A back panel having an address electrode 107, a dielectric glass layer 108, a partition wall 109, and phosphor layers 110R, 110G, and 110B arranged on one main surface of the substrate 102 is bonded to the surface between the front panel and the back panel. As shown in FIG. 4, a PDP display device 160 is configured by being connected to a PDP driving device 150.
[0023]
Here, the display electrode 103, the display scan electrode 104, the dielectric glass layer 105, the MgO protective layer 106, the address electrode 107, the dielectric glass layer 108, the barrier rib 109, the phosphor layers 110R, 110G, 110B, etc. have a PDP structure. This is an object 111.
[0024]
When the PDP display device 160 is driven, as shown in FIG. 4, the display driver circuit 153, the display scan driver circuit 154, and the address driver circuit 155 are connected to the PDP 100, and the discharge is intended to be turned on according to the control of the controller 152. After applying an address discharge between the display scan electrode 104 and the address electrode 107 in the cell, a pulse voltage is applied between the display electrode 103 and the display scan electrode 104 to perform a sustain discharge. By this sustain discharge, ultraviolet rays are generated in the discharge cells, and the phosphor layer excited by the ultraviolet rays emits light to turn on the discharge cells, and an image is displayed by a combination of lighting and non-lighting of each color discharge cell. .
[0025]
Next, a manufacturing method of the above-described PDP 100 will be described with reference to FIGS. The following example is an example in which one substrate is divided into three substrates.
[0026]
The glass substrate 1 can be cleaved into regions 3a, 3b, and 3c, which are the screen size of the PDP to be manufactured, by the grooves 2.
[0027]
Each of the N display electrodes 103 and the display scan electrodes 104 (FIG. 3) is provided on each of the regions 3a, 3b, and 3c so that each of the regions 3a, 3b, and 3c of the glass substrate 1 can function as the front glass substrate 101. Are shown in stripes alternately and in parallel, and then covered with a dielectric glass layer 105, and an MgO protective layer 106 is formed on the surface of the dielectric glass layer 105. Form.
[0028]
Here, the display electrode 103 and the display scan electrode 104 are electrodes made of silver, and are formed by applying a silver paste for electrodes by screen printing and then baking. The dielectric glass layer 105 is coated with a paste containing a lead-based glass material by screen printing, and then baked at a predetermined temperature for a predetermined time (for example, 560 ° C. for 20 minutes) to thereby obtain a predetermined layer thickness (approximately 20 μm). Examples of the paste containing the lead-based glass material include PbO (70 wt%), B 2 O 3 (15 wt%), SiO 2 (10 wt%), Al 2 O 3 (5 wt%), and an organic binder (α A mixture of 10% ethyl cellulose in terpineol) is used. Here, the organic binder is obtained by dissolving a resin in an organic solvent. In addition to ethyl cellulose, an acrylic resin can be used as the resin, and butyl carbitol can be used as the organic solvent. Furthermore, you may mix a dispersing agent (for example, glyceryl trioleate) in such an organic binder. The MgO protective layer 106 is made of magnesium oxide (MgO), and is formed to have a predetermined thickness (about 0.5 μm) by, for example, sputtering or CVD (chemical vapor deposition).
[0029]
As described above, the display electrode 103, the display scan electrode 104, the dielectric glass layer 105, and the MgO protective layer 106, which are part of the structure 111 of the PDP, are formed on the regions 3a, 3b, and 3c of the glass substrate 1. After the formation, the front panel having each of the regions 3a, 3b, and 3c as the front glass substrate 101 is obtained by cleaving each of the regions 3a, 3b, and 3c according to the grooves 2 formed in the glass substrate 1 in advance. Three sheets are produced.
[0030]
Similarly, in the rear panel, each of the regions 3a, 3b, and 3c is a rear glass substrate with respect to the glass substrate 1 that can be cleaved into the regions 3a, 3b, and 3c that are the screen size of the PDP to be manufactured by the grooves 2. In order to function as a region 102, M address electrodes 107 are formed in parallel on the regions 3a, 3b, and 3c in a stripe shape, and then covered with a dielectric glass layer 108, and then address electrodes 107 are formed. A partition wall 109 is also formed in a stripe pattern in parallel between the two. The phosphor layers 110R, 110G, and 110B are applied and formed between the barrier ribs 109.
[0031]
Here, the address electrode 107 is an electrode made of silver, and is formed by applying a silver paste for an electrode by screen printing and baking it. The dielectric glass layer 108 is formed by applying a paste containing a lead-based glass material by a screen printing method and then baking the paste. The barrier ribs 109 are also formed by repeatedly applying a paste containing a lead-based glass material at a predetermined pitch by a screen printing method, followed by baking. The phosphors 110R, 110G, and 110B are made of a paste-like phosphor ink made of red (R), green (G), and blue (B) phosphor particles and an organic binder between the barrier ribs 109, for example, nozzles. This is baked at a temperature of 400 ° C. to 590 ° C. to burn off the organic binder, thereby forming a structure in which phosphor particles are bound.
[0032]
As in the case of the front panel, the address electrode 107, the dielectric glass layer 108, and the partition wall 109, which are part of the PDP structure 111, are formed on the regions 3a, 3b, and 3c of the glass substrate 1 as described above. After the phosphor layers 110R, 110G, and 110B are formed, the regions 3a, 3b, and 3c are cleaved according to the grooves 2 that are formed in advance in the glass substrate 1, thereby dividing the regions 3a, 3b, and 3c, respectively. Three back panels are prepared using the front glass substrate 101.
[0033]
Then, the front panel and the rear panel manufactured as described above are overlapped so that the display electrodes 103 and display scan electrodes 104 of the front panel and the address electrodes 107 of the rear panel are orthogonal to each other, and sealing glass is provided on the periphery of the panel. Is sealed, for example, by baking at about 450 ° C. for 10 to 20 minutes to form an airtight seal layer 121 (FIG. 1).
[0034]
Then, once the discharge space 122 is evacuated to a high vacuum (eg, 1.1 × 10 −4 Pa), a discharge gas (eg, an He—Xe-based or Ne—Xe-based inert gas) is discharged to a predetermined level. PDP 100 is completed by sealing with pressure.
[0035]
According to the method for manufacturing a PDP as described above, since the glass substrate 1 in which the grooves 2 are formed in advance before the structure 111 of the PDP 100 is formed, generation of glass powder that causes a PDP defect is suppressed. It is possible to realize a method for manufacturing a PDP by performing multiple chamfering.
[0036]
Here, since the back panel has partition walls 109 and it is very difficult to remove foreign substances such as glass powder that have entered between the partition walls 109, the effect of the present invention can be greatly obtained particularly for the back panel.
[0037]
In the above-described example, the example in which the number of divisions of the glass substrate 1 is three regions is shown. However, it is naturally not limited to this, and the size of the glass substrate 1 and the inch size of the PDP to be manufactured The number of divisions may be determined according to. Specifically, when a glass substrate 1 of 1600 mm × 1600 mm is used as a mother substrate and an area having an inch size of about 50 inches to 30 inches is to be obtained, it is divided into 2 to 15 areas. In addition, the grooves 2 may be formed in the glass substrate 1 in advance.
[0038]
Moreover, in the example mentioned above, when forming the groove | channel 2 previously in the glass substrate 1, the formation surface showed the example of the surface opposite to the surface which forms the structure of PDP. In order to improve the shape, the glass substrate 1 may be formed on both surfaces. Also in this case, the depth of the groove 2 is preferably set to be 1/10 or less of the thickness of the glass substrate 1 for each groove 2.
[0039]
In addition, if necessary, chamfering, polishing, or the like is performed on the cross section cut by the groove 2 of the glass substrate 1 to suppress a reduction in strength due to microcracks generated when the regions 3a, 3b, and 3c are cut. It becomes possible to do.
[0040]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, glass powder generated when forming a groove for cleaving a glass substrate, which is a cause of PDP failure, can be multi-faced without being generated during PDP production. A method for manufacturing a PDP can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a glass substrate for a plasma display panel according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a schematic structure of a plasma display panel manufactured by a method for manufacturing a plasma display panel according to an embodiment of the present invention. FIG. 3 is a perspective view showing a partial cross section in the image display region of the plasma display panel manufactured by the method of manufacturing a plasma display panel according to the embodiment of the present invention. Block diagram of the drive circuit [Explanation of symbols]
1 Glass substrate 2 Grooves 3a, 3b, 3c Region 101 Front glass substrate 102 Rear glass substrate 103 Display electrode 104 Display scan electrode 105 Dielectric glass layer 106 MgO protective layer 107 Address electrode 108 Dielectric glass layer 109 Partition 110R, 110G, 110B Phosphor layer 111 Structure of plasma display panel

Claims (1)

マザー基板のガラス基板に対して、複数に割断可能なように溝を形成する工程と、
その後、溝を形成していない方の面にプラズマディスプレイパネルの構造物を形成する工程と、
その後、前記溝にしたがって前記ガラス基板を割断することで、複数台分の前面パネルあるいは背面パネルを作製する工程と、
その後、前記前面パネルと前記背面パネルとを重ね合わせて封着する工程と、
を有するプラズマディスプレイパネルの製造方法。
A step of forming a groove so that the glass substrate of the mother substrate can be divided into a plurality of pieces;
Thereafter, a step of forming a structure of the plasma display panel on the surface where the groove is not formed,
Then, by cleaving the glass substrate according to the groove, a step of producing a front panel or a back panel for a plurality of units,
Then, the step of overlaying and sealing the front panel and the back panel,
The manufacturing method of the plasma display panel which has this.
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