JP4088174B2 - 利用管理方法および利用管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用管理方法及び利用管理装置に関し、特に、主情報に埋め込まれた副情報を用いて、デジタル著作物の利用を制限する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
DVD(Digital Versatile/Video Disc)に代表される光ディスクは、AV(Audio Video)データやコンピュータデータ等の大容量のデジタルデータを記録する媒体として広く普及している。例えば、2時間以上の高品質な動画が再生専用光ディスクに記録され、販売されている。このような著作権の対象物たるデジタルデータはデジタル著作物と呼ばれている。
【0003】
近年、デジタル著作物が不正に他の記録媒体にコピーされることを防止するため、コンテンツ暗号と呼ばれる方式が導入されている(非特許文献1並びに非特許文献2を参照。)。
コンテンツ暗号方式は、映画等の圧縮されたデジタルコンテンツを3階層の秘密鍵(タイトル鍵、ディスク鍵、マスター鍵)を用いて暗号化し、ユーザがアクセス可能なユーザ情報領域に記録しておくものである。
【0004】
そして、秘密鍵の中で最も重要なマスター鍵についてはライセンスを受けた正規のメーカーにだけ通知し、DVD毎及びタイトル毎に必要とされるディスク鍵及びタイトル鍵については、マスター鍵に基づいて暗号化し、ユーザがアクセスできない制御情報領域に格納しておくものである。これにより、ユーザは復号に必要な秘密鍵へのアクセスが制限されるため、ファイルコピー等による不正コピーはできない。
【0005】
近年では、著作権情報を守る為のみの著作権保護から、ユーザにより利便性のあるデジタル著作物を提供可能な著作権管理へと、当該技術分野における研究開発の重心が移り変わってきている。
例えば、半導体メモリであるSDカードにおいては、情報記録媒体内にユーザ領域とは別にシステムのみがアクセス可能な秘匿領域を設け、その秘匿領域に、対応するデジタル著作物の移動権利あるいは複製権利などに関した著作権管理情報を記録することにより、権利範囲内でのデジタル著作物の移動または複製を実現している。
【0006】
また、図20のように、著作権管理情報を記録する秘匿領域を有しない情報媒体において、著作権管理の1つであるデジタル著作物の媒体間の移動を実現する方法が特許第2981448号で提案されている。
これによると、第1の情報記録媒体2001の記録領域2003に記録されているデジタル著作物を、第2の情報記録媒体2002の記録領域2005へ移動した後、記録領域2003の位置情報を含む第1媒体2001における管理情報2004を抹消することにより、デジタル著作物の安全な移動を実現している。
【0007】
【非特許文献1】
館林誠、松崎なつめ、石原秀志、福島能久、“DVD著作権保護システム”、映像情報メディア学会技術報告 Vol.21、No.31、PP.15−19、VIR’97−26(May、1997)。
【0008】
【非特許文献2】
日経エレクトロニクス、1996.11.18(No.676)、PP.13−14。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法だけでは、デジタル著作物の移動権限を無制限に与えることになり、デジタル著作物の例えば移動回数に関する制限をかけることができない。また、このような移動回数に関する情報を、ユーザ領域に記録することにより管理したとしても、ユーザによる改竄に耐えることができない。このように、記録されているデジタル著作物の使用権利を限定する場合には、先にも述べた半導体メモリのように、別途秘匿領域を持つ必要がある。
【0010】
しかしながら、これではユーザからアクセスされない秘匿領域を別途用意する必要があり、物理媒体を効率的に利用することが不可能である。また、光ディスクのような著作権管理情報を記録する為の秘匿領域を持たない記録媒体により著作権管理を実現するには、記録媒体自身の仕様変更などが必要となり現在では著作権管理自体実現されていない。
【0011】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、デジタル著作物が記録された情報記録媒体がそっくりそのまま不正にコピーされることを防止すると共に、別途、秘匿領域を有しない情報記録媒体について、記録されるデジタル著作物の著作権管理を行うことのできる利用管理方法及び利用管理装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る利用管理方法は、デジタル著作物の利用に係る情報が、レーザ照射による記録マークによって主情報として、記録されており、かつ、当該デジタル著作物の利用に係る情報が記録されている領域内に、その著作権管理情報が、副情報として、前記レーザ照射による記録マークの位置、形状、又はパターンを意図的に変化させることにより、前記主情報に重畳して記録されている情報記録媒体に係るデジタル著作物の利用を規制するための利用管理方法であって、前記情報記録媒体の前記レーザ照射による記録マークから前記デジタル著作物の利用に係る情報を主情報として読み出す主情報抽出ステップと、前記主情報抽出ステップによって前記主情報を読み出すと同時に、前記レーザ照射による記録マークの位置、形状、又はパターンの意図的な変化から前記デジタル著作物の前記著作権管理情報を副情報として抽出する副情報抽出ステップと、前記主情報抽出ステップで抽出した前記主情報を一時記憶する主情報記憶ステップと、前記副情報抽出ステップで抽出した前記副情報を一時記憶する副情報記憶ステップと、前記著作権管理情報にて指定された条件に応じて、前記デジタル著作物の利用後、前記副情報記憶ステップで一時記憶した前記著作権管理情報を更新する更新ステップと、前記主情報抽出ステップで主情報を抽出した同領域に、前記主情報記憶ステップで記憶した主情報をレーザ照射による記録マークとして記録する主情報記録ステップと、前記主情報記録ステップで前記主情報を記録すると同時に、前記更新ステップにて更新された著作権管理情報を副情報として、前記記録マークの位置、形状、又はパターンの意図的な変化によって、前記主情報に重畳して記録する副情報記録ステップと、を含むことを特徴とする。
【0029】
また、本発明に係る利用管理方法は、前記著作権管理情報が、前記デジタル著作物の再生条件、移動条件、又は複製条件の何れかを含むことを特徴とする。
【0030】
また、本発明に係る利用管理方法は、前記再生条件が、前記デジタル著作物の再生可能回数、再生可能時間、又は再生可能期間の何れかを含み、前記移動条件が、前記デジタル著作物の移動可能回数、移動可能時間、又は移動可能期間の何れかを含み、前記複製条件が、前記デジタル著作物の複製可能回数、複製可能時間、又は複製可能期間の何れかを含むことを特徴とする。
【0033】
また、本発明に係る利用管理方法は、前記更新ステップは、前記著作権管理情報にて指定された条件に応じて、前記副情報の一部又は全部を抹消することを特徴とする。
また、本発明に係る利用管理装置は、デジタル著作物の利用に係る情報が、レーザ照射による記録マークによって主情報として、記録されており、かつ、当該デジタル著作物の利用に係る情報が記録されている領域内に、その著作権管理情報が、副情報として、前記レーザ照射による記録マークの位置、形状、又はパターンを意図的に変化させることにより、前記主情報に重畳して記録されている情報記録媒体に係るデジタル著作物の利用を規制するための利用管理装置であって、前記情報記録媒体の前記レーザ照射による記録マークから前記デジタル著作物の利用に係る情報を主情報として読み出す主情報抽出手段と、前記主情報抽出手段によって前記主情報を読み出すと同時に、前記レーザ照射による記録マークの位置、形状、又はパターンの意図的な変化から前記デジタル著作物の前記著作権管理情報を副情報として抽出する副情報抽出手段と、前記主情報抽出手段で抽出した前記主情報を一時記憶する主情報記憶手段と、前記副情報抽出手段で抽出した前記副情報を一時記憶する副情報記憶手段と、前記著作権管理情報にて指定された条件に応じて、前記デジタル著作物の利用後、前記副情報記憶手段で一時記憶した前記著作権管理情報を更新する更新手段と、前記主情報抽出手段で主情報を抽出した同領域に、前記主情報記憶手段で記憶した主情報をレーザ照射による記録マークとして記録する主情報記録手段と、前記主情報記録手段で前記主情報を記録すると同時に、前記更新手段にて更新された著作権管理情報を副情報として、前記記録マークの位置、形状、又はパターンの意図的な変化によって、前記主情報に重畳して記録する副情報記録手段と、を備えることを特徴とする。
【0041】
また、本発明に係る利用管理装置は、前記著作権管理情報は、前記デジタル著作物の再生条件、移動条件、又は複製条件の何れかを含むことを特徴とする。
【0042】
また、本発明に係る利用管理装置は、前記再生条件が、前記デジタル著作物の再生可能回数、再生可能時間、又は再生可能期間の何れかを含み、前記移動条件が、前記デジタル著作物の移動可能回数、移動可能時間、又は移動可能期間の何れかを含み、前記複製条件が、前記デジタル著作物の複製可能回数、複製可能時間、又は複製可能期間の何れかを含むことを特徴とする。
【0045】
また、本発明に係る利用管理装置は、前記更新手段が、前記著作権管理情報にて指定された条件に応じて、前記主情報又は前記副情報の一部又は全部を抹消することを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[1] 第1の実施の形態
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報記録媒体の構造を示す図である。本実施の形態に係る情報記録媒体101はいわゆる光ディスクであって、ユーザ領域に光学的に読み取り可能な記録マークを形成することにより、デジタル著作物102やデジタル著作物102が記録されている位置などを示すファイル管理情報103が、主情報として、記録されている。
【0047】
また、上記のファイル管理情報の記録されている記録マークの形状、位置あるいはパターンを変形させることにより、デジタル著作物102の著作権管理情報が、上記ファイル管理情報に重畳される副情報として、記録される。
本実施の形態においては、上記ファイル管理情報のような主情報に副情報を重畳する副情報重畳方式として、第1の副情報重畳方式と第2の副情報重畳方式との2種類について説明する。
【0048】
(1) 第1の副情報重畳方式
第1の副情報重畳方式は、主情報の記録マークエッジを意図的に微少量進めた位置あるいは遅らせた位置に変位させることにより、上記ファイル管理情報のような副情報を記録する。図2は、第1の副情報重畳方式に係る光ディスク記録装置の典型的な機能ブロック図である。
【0049】
第1の副情報重畳方式に係る光ディスク記録装置は、記録マークにより主情報を記録すると共に、上記主情報の記録マークエッジを基準位置から微少量だけ進め、或いは遅らせることにより、副情報を主情報に重畳して記録する。当該光ディスク記録装置は、タイミング生成器201、変調器202、乱数発生器203、乱数系列変換器204、PE変調器205、位相変調器206、記録チャネル207、及び記録ヘッド208を備えている。
【0050】
タイミング生成器201は、主情報ならびに副情報の記録を開始する旨の通知をシステム制御部(不図示)から受けると、記録データに同期パターンを挿入するタイミングを示す同期信号を変調器202ならびに乱数発生器203に出力する。
さらに、タイミング生成器201は、この同期信号とタイミング生成器からのクロック信号とに基づいて、記録データの各バイトに同期したバイトクロックを乱数発生器203に出力すると共に、1バイト毎に"H"区間と"L"区間が半分ずつになるようなPE信号をPE変調器205に出力する。
【0051】
変調器202は、タイミング生成器201からの同期信号に基づいて、入力された記録データ(主情報)に同期パターンを挿入すると共に、記録する主情報の8ビット長の符号(バイト)毎に、対応する16チャネルビット長のコードに変調した後、NRZI変換する事によりチャネル信号を生成し、位相変調器206に出力する。
【0052】
乱数発生器203は、タイミング生成器201からの同期信号のタイミングで初期値をプリセットし、バイトクロックのタイミングで擬似乱数系列を1ビット発生し、乱数系列変換器204に出力される。
乱数系列変換器204は、乱数発生器203からの擬似乱数系列と、副情報との相関性を持たせる為の演算を行う。本実施の形態の乱数系列変換器は、排他的論理和で構成され、記録する副情報に応じて、乱数系列の反転/非反転を行う。このようにして変換された乱数系列(副情報相関系列)はPE変調器205に出力される。
【0053】
PE変調器205は、タイミング生成器201からのPE信号に基づいて、乱数系列変換器204からの副情報相関信号をPE変調する事によりPE変調乱数系列を生成し、位相変調器206に出力する。
位相変調器206は、主情報を記録するチャネル信号のエッジを一定微少量進ませる、或いは遅らせることにより、主情報に副情報を重畳させる機能要素である。位相変調器206は、3入力1出力のセレクタと、変調器202からのチャネル信号のエッジを微少時間遅延させる遅延器により構成されている。位相変調器206は、副情報を重畳しない場合には、記録マークエッジを遅延量dだけ遅延させる。PE変調乱数系列中の乱数が0の場合は、記録マークエッジを遅延量2dだけ遅延させる。また、PE変調乱数系列中の乱数が1の場合は、記録マークエッジを遅延させずにそのまま出力する。
【0054】
これにより、位相変調器206は、PE変調乱数系列中の乱数が1の場合、副情報を重畳しない記録マークエッジに対して、チャネル信号のエッジを時間Td進んだ位置に変位させる。また、PE変調乱数系列中の乱数が0の場合には、副情報を重畳しない記録マークエッジに対して、チャネル信号のエッジを時間Td遅れた位置に変位させる。これによって、被変調チャネル信号が生成され、記録チャネル207に出力される。
【0055】
記録チャネル207は、位相変調器206からの被変調チャネル信号に同期して、光ディスクに照射するレーザ出力を調整する制御信号を生成して、記録ヘッド208に入力する。記録ヘッド208は、記録チャネルからの制御信号に応じて、レーザ出力を調整し、光学的に読み取り可能な被変調記録マークを光ディスク209に形成する。
【0056】
以上のような第1の副情報重畳方式による光ディスク記録装置は、記録マークを形成することによりファイル管理情報のような主情報を記録した光ディスクを生成できるだけではなく、主情報の記録マークエッジを意図的に微少量変位させることにより主情報に副情報を重畳した光ディスクを生成できる。
次に、第1の副情報重畳方式による光ディスク記録装置で生成した光ディスクを再生する光ディスク再生装置について説明する。当該光ディスク再生装置は、第1の副情報重畳方式に従って光ディスク記録装置により光ディスクに記録された主情報を読み出すのみならず、当該主情報に重畳された副情報をも同時に読み出す。
【0057】
図3は、当該光ディスク再生装置の典型的な機能ブロック図である。図3に示されるように、当該光ディスク再生装置は、再生ヘッド302、再生チャネル303、クロック抽出器304、再生信号処理回路305、乱数発生器306、PE変調器307および副情報検出器308を備えている。
再生ヘッド302は、回転する光ディスク301の記録マークに光ビームを照射し、その反射光をフォトダイオードで受光することにより、アナログ再生信号を生成して、再生チャネル303に出力する。再生チャネル303は、再生ヘッド302からのアナログ再生信号を波形等化したり整形したりすることによりデジタル読み出し信号に変換し、クロック抽出器304と再生信号処理回路305に出力する。
【0058】
クロック抽出器304は、再生チャネル302からの読み出し信号に基づいて、チャネルビットに同期したチャネルクロックを生成し再生信号処理回路305へ出力する。また、クロック抽出機304は、読み出し信号における各記録データ(バイト単位)に同期したバイトクロックを生成して、乱数発生器306及び副情報検出器308に出力する。
【0059】
また同時に、チャネルクロックを基準として、読み出し信号の位相誤差を抽出し、位相誤差が進み方向に検出された場合は、進相誤差信号を生成し、位相誤差が遅れ方向に検出された場合は、遅相誤差信号を生成し、副情報検出器308に出力する。
再生信号処理回路305は、再生チャネル302から受け付けた読み出し信号に含まれる同期部(同期パターン)を検出し、同期信号を生成し、クロック抽出器304及び乱数発生器306に出力する。
【0060】
また、再生信号処理回路305は、変調し記録されたデータからの読み出し信号を同期部にて同期化した後、16ビットのチャネルコードに対応した8ビットの記録データの情報に復調することによって、チャネル信号(主情報)を生成する。
乱数発生器306は、再生信号処理回路305から受け付けた同期信号に応じて初期値をプリセットする。また、乱数発生器306は、クロック抽出器304から受け付けたバイトクロックに応じて擬似乱数系列を1ビットずつ生成し、PE変調器307へ出力する。
【0061】
PE変調器307は、クロック抽出器304からのPE信号に従って、乱数発生器から出力された擬似乱数系列にPE変調を施して、PE変調乱数系列を生成し、副情報検出器308に出力する。
副情報検出器308は、PE変調器307から出力されたPE変調乱数系列と、クロック抽出器304から出力された進相誤差信号及び遅相誤差信号との相関をとる部分であり、内部にUP/DOWNカウンタを持っている。
【0062】
副情報検出器308は、PE変調器307からのPE変調乱数系列が1でかつ進相誤差信号が"H"の場合に、または、PE変調器からのPE変調乱数系列が0でかつ遅相誤差信号が"H"の場合に、内部UP/DOWNカウンタ値を1だけ増加させる。
また、PE変調器からのPE変調乱数系列が1でかつ進相誤差信号が"L"の場合に、または、PE変調器307からのPE変調乱数系列が0でかつ遅相誤差信号が"L"の場合に、内部UP/DOWNカウンタ値を1だけ減少させる。
【0063】
副情報検出器308は、副情報の最小単位が重畳された範囲毎でUP/DOWNカウンタを更新し続け、副情報の最小単位が重畳された範囲が終了する毎に、UP/DOWNカウンタの積算値が正の値ならば副情報としてビット1を出力する。また、UP/DOWNカウンタの積算値が負の値ならば副情報としてビット0を出力する。
【0064】
このように1ビットの副情報を出力した後、副情報検出器308はUP/DOWNカウンタ値をリセットする。副情報検出器308は、副情報を重畳された範囲で上記処理を繰り返し行うことによって、最終的に副情報の全ビットを抽出する。
以上のように、第1の副情報重畳方式により主情報に重畳した副情報は、ジッタ変調により記録されているため、通常の再生信号には現れることはなく、それ故、不正なコピーや改竄の不可能な情報として扱うことができる。
【0065】
(2) 第2の副情報重畳方式
第2の副情報重畳方式は、記録媒体のユーザ領域に同期符号を挿入することにより記録される主情報の、同期符号を改変することにより上記主情報に副情報を重畳する方式である。以下では、記録媒体がDVD−RAMである場合を例にとり、第2の副情報重畳方式について説明する。
【0066】
図4は、一般的なDVD−RAMのセクタ構造を示す図である。図4に示されるように、DVD−RAMでは、記録されるデータの単位であるセクタに、26個のフレームを持っており、フレーム毎に8種類の同期符号が付与され、記録される。
同期符号は、再生中の同期を取るために用いられ、また、連続する同期符号のパターンにより現在、何番目のフレーム位置であるかを判定するためにも用いられる。このような同期符号は、以下のように定義されている。
【0067】
(SY7、SY0)=第1フレーム
(SY0、SY5)=第2フレーム
(SY5、SY1)=第3フレーム
(SY1、SY5)=第4フレーム
(SY5、SY2)=第5フレーム
(SY2、SY5)=第6フレーム
(SY5、SY3)=第7フレーム
(SY3、SY5)=第8フレーム
(SY5、SY4)=第9フレーム
(SY4、SY5)=第10フレーム
(SY5、SY1)=第11フレーム
(SY1、SY6)=第12フレーム
(SY6、SY2)=第13フレーム
(SY2、SY6)=第14フレーム
(SY6、SY3)=第15フレーム
(SY3、SY6)=第16フレーム
(SY6、SY4)=第17フレーム
(SY4、SY6)=第18フレーム
(SY6、SY1)=第19フレーム
(SY1、SY7)=第20フレーム
(SY7、SY2)=第21フレーム
(SY2、SY7)=第22フレーム
(SY7、SY3)=第23フレーム
(SY3、SY7)=第24フレーム
(SY7、SY4)=第25フレーム
(SY4、SY7)=第26フレーム
次に、図5は第2の副情報重畳方式を用いて主情報に副情報を重畳した場合におけるセクタ構造を例示する図である。第2の副情報重畳方式では、同期符号の改変による影響が少ない第2フレームから第25フレームのうち、特に、第2、第4、第6、第8、第12、第14、第16、第18の各フレームの同期符号を改変することにより副情報を重畳する。
【0068】
図5においては、第2、第4、第6、第8フレームからなるフレーム群501のうち、第6フレームの同期符号がSY5(図4参照)からSY1に改変されている例が示されている。また、第12、第14、第16、第18からなるフレーム群502のうち、第14フレームの同期符号がSY6(図4参照)からSY2に改変されている例が示されている。
【0069】
なお、各フレーム群において、同期符号を改変されるフレームの数は1つに限定されない。また、本実施の形態においては、改変後の同期符号はSY1からSY4までのいずれかとされる。
したがって、第2の副情報重畳方式によれば、1セクタ中の2つのフレーム群501、502それぞれに含まれている、4つのフレームの同期信号を別の4種類の同期符号に改変することができる。したがって、256通りの改変ができるので、8ビット(1バイト)の副情報を記録することができる。
【0070】
DVD−RAMでは、論理的な読み出し書き込み単位としてECCブロックによる構成を取っている。ECCブロックのデータは16セクタからなるので、第2の副情報重畳方式によれば、1ECCブロックにつき128ビットの副情報を記録することができる。
このように、第2の副情報重畳方式は、主情報が記録されるセクタに係る各フレームの同期符号を改変することにより副情報を記録する方式である。図6は、第2の副情報重畳方式を用いた光ディスク記録装置の典型的な機能構成を示す機能ブロック図である。
【0071】
図6に示されるように、第2の副情報重畳方式による光ディスク記録装置は、タイミング生成器601、副情報変換器602、同期符号挿入器603、記録チャネル604、及び記録ヘッド605を備えている。
タイミング生成器601は、記録データに同期符号パターンを挿入するタイミングを示す同期信号を生成して、同期符号挿入器603に出力する。
【0072】
副情報変換器602は、内部に秘密領域として8ビット情報に対応した256通りの同期符号の組み合わせを示した変換テーブルを持っている。副情報変換器602は、図示されていないシステム制御部から副情報を重畳した主情報を記録する旨の命令を受けると、主情報を記録する1セクタ毎に8ビットの副情報を獲得する。
【0073】
副情報変換器602は、前記変換テーブルを参照して、獲得した8ビットの副情報に対応する同期符号の組み合わせを検索し、同期符合パターンを決定する。そして、タイミング生成器601からの同期信号に同期して、前記同期符号パターンを同期符号挿入器603へ出力する。
同期符号挿入器603は、受け付けた主情報を8ビット毎に対応する16ビットデータに変換する。そして、タイミング生成器601からの同期信号に同期して、副情報変換器602からの同期符号を、主情報に挿入することにより、チャネル信号を生成する。同期符号挿入器603は、生成したチャネル信号を記録チャネル604に出力する。
【0074】
記録チャネル604は、同期符号挿入器603からのチャネル信号に同期して、光ディスクに照射するレーザパワーを制御する制御信号を生成して、記録ヘッド605に出力する。
記録ヘッド605は、記録チャネル604からの制御信号に基づいて、レーザのパワーを制御し、光学的に読み取り可能な被変調記録マークを光ディスク606に形成する。
【0075】
上述のようにして、第2の副情報重畳方式による光ディスク記録装置にて光ディスクに記録された主情報と副情報は、以下に述べるようにして、第2の副情報重畳方式による光ディスク再生装置によって再生される。
図7は、第2の副情報重畳方式を用いた光ディスク再生装置の典型的な機能構成を示す機能ブロック図である。図7に示されるように、第2の副情報重畳方式による光ディスク再生装置は、再生ヘッド702、再生チャネル703、クロック抽出器704、同期符号検出器705および同期符号変換器706を備えている。
【0076】
再生ヘッド702は、回転する光ディスク701の記録マークに光ビームを照射して、その反射光をフォトダイオードで受光することにより、アナログ再生信号を生成する。再生ヘッド702は、当該アナログ再生信号を再生チャネル703に出力する。
再生チャネル703は、再生ヘッド702からのアナログ再生信号を波形等化したり整形したりすることによりデジタル読み出し信号に変換し、クロック抽出器704と同期符号検出器705に出力する。
【0077】
クロック抽出器704は、再生チャネル702からのデジタル読み出し信号から、チャネルビットに同期したチャネルクロックを生成し、同期符号検出器705に出力する。
同期符号検出器705は、再生チャネル702からのデジタル読み出し信号に含まれる同期符号パターンを検出し、同期符号変換器706に出力する。また、同期符号検出器705は、同期符号パターンを検出したタイミングを示す同期信号を生成し、クロック抽出器704に出力する。
【0078】
更に、同期符号検出器705は、前記同期信号に同期して、デジタル読み出し信号から、16ビットのチャネルコードを抽出し、当該チャネルコードに対応する8ビットの主情報を復元する。
同期符号変換器706は、まず、同期符号検出器705からの同期符号パターンを、セクタの先頭を表す同期パターンから順に26個(26フレーム分)記憶する。同期符号変換器706は、同期符号パターンを副情報に変換するための変換テーブルを秘密に記憶している。この変換テーブルは、256通りの同期符号パターンの組み合わせと8ビットの副情報との対応関係を示している。
【0079】
同期符号変換器706は、前記変換テーブルを参照して、同期符号パターンに対応する8ビットの副情報を取得する。同期符号変換器706は、以上の処理を繰り返し行うことによって、最終的に、副情報の全ビットを復元することができる。
以上述べたように、第2の副情報重畳方式によれば、同期符号を改変することによって副情報が記録されるので、主情報、すなわち、通常の再生データは副情報を記録することによる影響はまったく現われない。また、第2の副情報重畳方式によれば、情報記録媒体に副情報を記録するに際して、同期符号を改変するのみなので、主情報に係る信号品質を劣化させることがない。
【0080】
また、不正行為の一態様として、再生チャネル703からのデジタル読み出し信号を監視することにより、主情報と副情報との両方を読み出して、他の記録媒体にコピーすることができる。このような不正行為に対しては、更に、次のような対策をとることができる。
すなわち、記録媒体毎に相異なるメディア識別子を持っている記録媒体(ex. DVD-RAM)に第2の副情報重畳方式で副情報を記録する場合、副情報を暗号化してから記録媒体に記録することとし、また、読み出し時には、前記メディア識別子を暗号鍵として副情報を復号化するとすれば良い。
【0081】
このようにすれば、主情報と副情報の双方を他の記録媒体にコピーしても、メディア識別子が異なるため、副情報を復号化することができない。したがって、著作物の不正な利用を防止することができる。
(3) 第1の実施の形態に係る変形例
以上、第1の実施の形態に係る副情報重畳方式としては、記録マークエッジを変位させる第1の副情報重畳方式と、同期符号を改変する第2の副情報重畳方式とについて説明した。しかしながら、本実施の形態に係る副情報重畳方式は、これらの2つの副情報重畳方式に限定されるものではないことは言うまでもなく、他の副情報重畳方式を用いるとしても良い。
【0082】
他の副情報重畳方式としては、例えば、円盤状の情報記録媒体のラジアル方向に記録マークを変位させる方式がある。また、記録再生時の変調における冗長部を利用することによって、通常使われない変調パターンを用いて副情報の記録を行う方式を採るとしても良い。この他、記録マークの位置、形状あるいはパターンの改変などにより記録する副情報重畳方式をとるとしても良い。
【0083】
また、例えば、特開平11−86436号公報や特開平11−213554号公報に開示されているように、情報記録媒体の主情報が格納されている領域において、特定のビットを用いて副情報を記録することとし、主情報を読み出す際には誤り訂正符号を利用して、前記特定ビットを訂正するとしても良い(例えば、電子情報通信学会編、宮川洋、岩垂好裕、今井秀樹著、“符号理論”、電子情報通信学会(コロナ社)、2001を参照。)。
【0084】
また、特開2000−3560号公報や特開2000−57058号公報に開示されているように、(k,n)秘密分散法等を用いて副情報を分割した後、これを誤り訂正符号化した主情報に重畳して、情報記録媒体に記録するとしても良い(例えば、今井秀樹著、“符号理論”、電子情報通信学会(コロナ社)、1990を参照。)。
【0085】
(4) 著作権管理情報
本実施の形態において、著作権管理情報とは、情報記録媒体のユーザ領域に記録されているデジタル著作物の再生制限情報や、移動制限情報、複製制限情報などをいう。
(4−1) 再生制限情報
再生制限情報とは、情報記録媒体のユーザ領域に記録されているデジタル著作物の再生の可否を示す情報である。再生制限情報には、再生回数を制限する再生可能回数、再生を許可する時間を指定する再生可能時間、あるいは再生を許可する期間を指定する再生可能期間といった態様がある。
【0086】
再生可能回数は、ユーザ領域に記録されているデジタル著作物が再生されるたびに1だけ減算される。再生可能回数が0の場合には、減算はされず、デジタル著作物は再生されない。
再生可能時間は、初期値として或る時間長が与えられる。そして、デジタル著作物が再生されるたびに、当該再生の開始から終了までの時間が計測され、デジタル著作物の再生が終了した時点で再生可能時間から計測した時間を減算した値が新たに再生可能時間とされる。再生可能時間が0であれば、デジタル著作物は再生されない。
【0087】
再生可能期間は、デジタル著作物の再生が許可される期間である。再生可能期間が指定されている場合、デジタル著作物が再生されるのに先立って、現時点が再生可能期間内であるか否かが先ず判断される。現時点が再生可能期間内であれば、デジタル著作物が再生される。再生可能期間外であれば、デジタル著作物は再生されない。
【0088】
(4−2) 移動制限情報
移動制限情報とは、1の記録媒体に記録されているデジタル著作物に関する情報であって、そのデジタル著作物を他の記録媒体へ移動することの可否を示す。移動制限情報には、デジタル著作物を移動する回数を制限するための移動可能回数や、デジタル著作物の移動を許可する期間を制限するための移動可能期間といった態様がある。
【0089】
移動可能回数は、初期値として或る回数が与えられる。1の記録媒体のユーザ領域に記録されているデジタル著作物が他の記録媒体に移動されると、元の移動可能回数を1だけ減算した移動可能回数が当該他の記録媒体に記録される。なお、前記1のデジタル著作物に係る移動可能回数がゼロである場合には、デジタル著作物は移動されない。
【0090】
デジタル著作物の移動は、一般的に、前記1の記録媒体に記録されているデジタル著作物が無効化されることにより完了する。前記他の記録媒体に新たな移動可能回数を記録する時点は、デジタル著作物の移動に先立つ時点であっても良いし、その完了後でも良い。また、デジタル著作物の移動中に併せて記録するとしても良い。
【0091】
移動可能期間とは、デジタル著作物の移動が許可される期間をいう。移動可能期間が指定されている場合には、デジタル著作物の移動に先立って、現時点が移動可能期間内であるか否かが判断される。現時点が移動可能期間内であれば、デジタル著作物は移動される。移動可能期間外であれば、デジタル著作物は移動されない。
【0092】
(4−3) 複製制限情報
複製制限情報とは、1の記録媒体に記録されているデジタル著作物に関する情報であって、そのデジタル著作物の複製を他の記録媒体に記録することの可否を示す。複製制限情報には、デジタル著作物を複製する回数を制限するための複製可能回数や、デジタル著作物の複製を許可する期間を制限するための複製可能期間といった態様がある。
【0093】
複製可能回数は、そのデジタル著作物について許可された複製物の最大数と同義である。複製可能回数には、初期値として或る回数(通常、ゼロ以外の正値。)が与えられる。1の記録媒体のユーザ領域に記録されているデジタル著作物が他の記録媒体に複製されると、当該1の記録媒体に記録されているデジタル著作物に係る複製可能回数から1だけ減算した値が新たな複製可能回数として当該1の記録媒体に記録される。
【0094】
複製により、前記他の記録媒体に記録されたデジタル著作物については、複製可能回数を記録しないとしても良いし、複製可能回数をゼロとして記録するとしても良い。どのような態様であれ、前記他の記録媒体に記録されたデジタル著作物を用いた複製を許可しない旨の著作権管理情報が当該他の記録媒体に記録されると、デジタル著作物の複製処理が完了する。
【0095】
なお、複製可能回数がゼロである場合には、デジタル著作物の複製を行わない。また、デジタル著作物が前記他の記録媒体から前記1の記録媒体に移動された場合には、前記1の記録媒体の複製可能回数を1だけ加算した値を新たな複製可能回数としても良い。
複製可能期間は、デジタル著作物の複製が許可される期間である。複製可能期間が指定されている場合、デジタル著作物が複製されるのに先立って、現時点が複製可能期間内であるか否かが判断される。現時点が複製可能期間内であれば、デジタル著作物は複製される。複製可能期間外であれば、デジタル著作物は複製されない。
【0096】
なお、複製によりデジタル著作物を記録された他の記録媒体には、当該デジタル著作物の複製を禁ずる旨の著作権管理情報が併せて記録される。
(4−4) その他の著作権管理情報
以上、著作権管理情報の具体例について説明したが、本発明に係る著作権管理情報が上記に限定されないのは言うまでもない。この他、デジタル著作物の他の情報記録媒体への移動や複製は無制限に許可するが、インターネット等、ネットワークを介した配信は禁止する旨の著作権管理情報を情報記録媒体に記録するとしても良い。
【0097】
また、移動制限情報や複製制限情報についても、上記以外に、デジタル著作物の移動先や複製先を制限する情報であるとしても良い。情報記録媒体が、DVD−RやCD−R等のように著作権管理情報を更新することができない場合に、デジタル著作物の移動先や複製先を制限する情報を付与すれば、デジタル著作物の著作権管理に有効である。
【0098】
この他、上記以外の情報を著作権管理情報として用いるとしても、本発明の効果は同じである。
(5) 本実施の形態に係る再生制限処理
次に、本実施の形態に係る再生制限処理について図面を参照しながら説明する。図8は、本実施の形態に係る情報記録媒体にデジタル著作物とその再生制限情報とが記録されている場合において、デジタル著作物を再生する際に実行される再生制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【0099】
図8に示されるように、本実施の形態に係る再生制限処理は、副情報抽出部802、主情報記憶部803、検証更新部804、および副情報記録部805の各機能ブロックを組み合わせることによって実現される。ここでは、情報記録媒体801として光ディスクを適用した例について説明する。
情報記録媒体801のユーザ領域は、デジタル著作物と併せて、その位置情報などのファイル管理情報が記録されている。また、当該デジタル著作物に係る著作権管理情報が、例えば、前述のような副情報重畳方式を用いて、ユーザ領域に記録されている。
【0100】
また、ここで、情報記録媒体801に記録されている再生制限情報は、上述のような再生可能回数や、再生可能時間、或いは再生可能期間であっても良い。
さて、副情報抽出部802は、前記システム制御部から再生命令を受け付けると、情報記録媒体801に記録されているデジタル著作物のファイル管理情報を、当該情報記録媒体801から読み出す。また、副情報抽出部802は、当該デジタル著作物の著作権管理情報を情報記録媒体801から読み出す。
【0101】
副情報抽出部802は、ファイル管理情報を主情報記憶部803へ、著作権管理情報を検証再生部804へ出力する。主情報記憶部803は、副情報抽出部802からのファイル管理情報を一時記憶する。
検証更新部804は、先述の副情報重畳方式を適用した再生装置に相当する。検証更新部804は、副情報抽出部802から著作権管理情報を受け付けると、当該著作権管理情報に含まれる再生制限情報を参照して、デジタル著作物を再生しても良いか判断する。
【0102】
例えば、著作権管理情報に再生可能回数が含まれている場合、検証更新部804は再生可能回数がゼロであるかの検証を行う。そして、再生可能回数がゼロでない場合には、デジタル著作物の再生を許可する。逆に、再生可能回数がゼロである場合には、検証更新部804は、前記システム制御部からの再生命令を却下して、処理を終了する。
【0103】
デジタル著作物の再生を終了した後、検証更新部804は、当該デジタル著作物に係る再生可能回数を1だけ減算する。そして、更新した再生可能回数を含む著作権管理情報を副情報記録部805に出力する。
また、例えば、著作権管理情報に再生可能時間が含まれている場合、検証更新部804は、再生可能時間がゼロであるかの検証を行う。そして、再生可能時間がゼロでない場合には、デジタル著作物の再生を許可する。逆に、再生可能時間がゼロである場合には、検証更新部804は、前記再生命令を却下して、処理を終了する。
【0104】
デジタル著作物の再生を終了した後、検証更新部804は、デジタル著作物を再生した時間を算出する。そして、算出して得られた時間を前記再生可能時間から減算した値が新たな再生可能時間とされる。このようにして更新した著作権管理情報を、検証更新部804は副情報記録部805に出力する。
また、例えば、著作権管理情報に再生可能期間が含まれている場合、検証更新部804は、現時点が再生可能期間内であるか否かを検証する。そして、現時点が再生可能期間内である場合には、検証更新部804はデジタル著作物の再生を許可する。逆に、現時点が再生可能期間外である場合には、検証更新部804は、再生命令を却下して、処理を終了する。
【0105】
副情報記録部805は、先述の副情報重畳方式を適用した記録装置に相当する。デジタル著作物の再生が終了した後、副情報記録部805は、主情報記憶部803に記憶されているファイル管理情報を主情報とし、検証更新部804から受け付けた著作権管理情報を副情報として、情報記録媒体801に記録する。これにより、情報記録媒体801上で、当該デジタル著作物に係る著作権管理情報のみが更新されることになる。
【0106】
以上述べたように、本実施の形態によれば、副情報として、情報記録媒体に記録される著作権管理情報によって、所定の条件が満足された場合にのみデジタル著作物の再生を許可するので、デジタル著作物の不正使用を防止することができる。また、デジタル著作物を再生する際に、著作権管理情報のみ更新することにより、デジタル著作物の著作権を安全に安全することができる。
【0107】
(6) 本実施の形態に係る移動制限処理
次に、本実施の形態に係る移動制限処理について図面を参照しながら説明する。図9は、本実施の形態に係る情報記録媒体にデジタル著作物とその移動制限情報とが記録されている場合において、デジタル著作物を移動する際に実行される移動制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【0108】
図9に示されるように、本実施の形態に係る移動制限処理は、副情報抽出部902、検証更新部903、副情報記録部904、およびデジタル著作物抹消部905の各機能ブロックを組み合わせることによって実現される。
なお、本図においては、情報記録媒体901から情報記録媒体906へデジタル著作物を移動させる場合について示されている。また、情報記録媒体901、906はいずれも光ディスクであって、デジタル著作物の位置情報などを含むファイル管理情報が、そのユーザ領域に記録されている。また、当該デジタル著作物に係る著作権管理情報が、例えば、上述した副情報重畳方式を用いて、記録されている。
【0109】
副情報抽出部902は、先述のような副情報重畳方式を適用した再生装置に相当する。副情報抽出部902は、システム制御部から移動命令を受け付けると、情報記録媒体901に記録されているデジタル著作物のファイル管理情報を読み出すとともに、当該デジタル著作物に係る著作権管理情報を読み出す。そして、副情報抽出部902は、これらを検証更新部903へ出力する。
【0110】
検証更新部903は、副情報抽出部902から受け付けた著作権管理情報に含まれている移動制限情報を参照することによって、デジタル著作物の移動の可否を検証する。
例えば、移動制限情報として移動可能回数が指定されている場合、検証更新部903は移動可能回数がゼロであるか検証する。そして、移動可能回数がゼロでない場合には、デジタル著作物の移動を許可する。逆に、移動可能回数がゼロである場合には、検証更新部903は、前記システム制御部からの移動命令を却下して、処理を終了する。
【0111】
また、例えば、移動制限情報として移動可能期間が指定されている場合、検証更新部903は、現時点が移動可能期間内であるか否かを検証する。そして、現時点が移動可能期間内である場合には、検証更新部903はデジタル著作物の移動を許可する。逆に、現時点が移動可能期間外である場合には、検証更新部903は、移動命令を却下して、処理を終了する。
【0112】
デジタル著作物を移動するに際して、検証更新部903は、移動可能回数を1だけ減算する。そして、更新した移動可能回数を含む著作権管理情報を副情報記録部904に出力する。
副情報記録部904は、検証更新部903がデジタル著作物の移動を許可した場合、当該デジタル著作物のファイル管理情報を主情報とし、検証更新部903が更新した著作権管理情報を副情報として、移動先である記録媒体906に記録する。副情報記録部904は、記録媒体904へのデジタル著作物を移動し終わると、その旨をデジタル著作物抹消部905へ通知する。
【0113】
デジタル著作物抹消部905は、副情報記録部904から移動終了通知を受け付けると、当該デジタル著作物のファイル管理情報を記録媒体901から抹消する。
以上述べたように、本実施の形態によれば、著作権管理情報に含まれる移動制限情報を参照して、情報記録媒体間におけるデジタル著作物の移動を制限することができる。また、この場合において、デジタル著作物の移動先である記録媒体906へデジタル著作物の移動を完了すると、デジタル著作物の移動元である記録媒体901から直ちに当該デジタル著作物のファイル管理情報を抹消するので、デジタル著作物の著作権管理をより安全に行うことができる。
【0114】
(7) 本実施の形態に係る複製制限処理
次に、本実施の形態に係る複製制限処理について図面を参照しながら説明する。図10は、本実施の形態に係る情報記録媒体にデジタル著作物とその複製制限情報とが記録されている場合において、デジタル著作物を複製する際に実行される複製制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【0115】
図10に示されるように、本実施の形態に係る複製制限処理は、副情報抽出部1002、主情報記憶部1003、検証更新部1004、第1の副情報記録部1005および第2の副情報記録部1006の各機能ブロックを組み合わせることによって実現される。
なお、本図においては、情報記録媒体1001に記録されているデジタル著作物を情報記録媒体1007に複製する場合について示されている。
【0116】
また、情報記録媒体1001、1007は、いずれも光ディスクであって、デジタル著作物の位置情報などを含むファイル管理情報が、そのユーザ領域に記録されている。また、当該デジタル著作物に係る著作権管理情報が、例えば、前述の副情報向上方式を用いて、記録されている。
副情報抽出部1002は、システム制御部から複製命令を受け付けると、記録媒体1001に記録されているデジタル著作物のファイル管理情報を読み出すとともに、当該デジタル著作物の著作権管理情報を読み出す。そして、副情報抽出部1002は、前記ファイル管理情報を主情報記憶部1003へ出力し、前記著作権管理情報を検証再生部1004へ出力する。
【0117】
主情報記憶部1003は、副情報抽出部1002からファイル管理情報を受け付けて、一時的に記憶する。
検証更新部1004は、副情報抽出部1002から受け付けた著作権管理情報に含まれている複製制限情報を参照することによって、デジタル著作物の複製の可否検証する。
【0118】
例えば、複製制限情報として複製可能回数が指定されている場合には、検証更新部1004は、複製可能回数がゼロであるか検証する。そして、複製可能回数がゼロでない場合には、デジタル著作物の複製を許可する。逆に、複製可能回数がゼロである場合には、検証更新部1004は、複製命令を却下して、処理を終了する。
【0119】
検証更新部1004は、デジタル著作物の複製を許可する場合には、複製可能回数を1だけ減算した値を新たな複製可能回数とし、更新された著作権管理情報を第1副情報記録部1006に出力する。
また、検証更新部1004は、記録媒体1007に複製するデジタル著作物の著作権管理情報として、複製可能回数がゼロである著作権管理情報を生成して、第2副情報記録部1006へ出力する。
【0120】
また、例えば、複製制限情報として複製可能期間が指定されている場合には、検証更新部1004は、現時点が複製可能期間内であるか否かを検証する。そして、現時点が複製可能期間内である場合には、デジタル著作物の複製を許可する。逆に、現時点が複製可能期間外である場合には、検証更新部1003は、複製命令を却下して、処理を終了する。
【0121】
第1副情報記録部1005は、先述の副情報重畳方式を適用した記録装置に相当する。検証更新部1004がデジタル著作物の複製を許可した場合、第1副情報記録部1005は、情報記録媒体1001から情報記録媒体1007へとデジタル著作物を複製する。
そして、第1副情報記録部1005は、情報記録媒体1001上の前記ファイル管理情報が記録されている領域に、主情報記憶部1003に記録したファイル管理情報を主情報とし、検証更新部1004が更新した著作権管理情報を副情報として、重畳記録する。
【0122】
第2副情報記録部1006は、検証更新部1004がデジタル著作物の複製を許可した場合、情報記録媒体1007に複製したデジタル著作物のファイル管理情報を主情報とし、検証更新部100が生成した情報記録媒体1007の著作権管理情報を副情報として、情報記録媒体1007に重畳記録する。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、副情報として記録されている著作権管理情報を用いて、デジタル著作物の複製を制限することができる。
【0123】
また、情報記録媒体1001に記録されているデジタル著作物を情報記録媒体1007上に複製するに際して、情報記録媒体1001に記録されている著作権管理情報を更新し、情報記録媒体1007に記録されているファイル管理情報に、複製を禁ずる旨の複製制限情方を含む著作権管理情報を重畳して、記録するので、デジタル著作物の著作権管理を安全に行うことができる。
【0124】
(8) まとめ
以上、説明したように、本実施の形態によれば、光ディスクのように著作権管理専用の領域を有しない情報記録媒体であっても、著作権管理情報を副情報として主情報に重畳することにより、デジタル著作物の著作権管理を安全に行うことができる。また、著作権管理情報の記録にあたって、半導体メモリのように、物理的に秘匿領域を持つ必要がないので、記録媒体の物理領域を効率的に利用することができる。
【0125】
また、本実施の形態によれば、情報記録媒体からデジタル著作物を読み出す際に必須となるファイル管理情報に著作権管理情報を重畳して記録する。したがって、情報記録媒体からファイル管理情報を読み出す際に、同時に著作権管理情報を読み出すことができるので、著作権管理を高速に行うことができる。
なお、上記実施の形態から明らかなように、本発明は、情報記録媒体に係る発明であるとしても良いし、また、利用管理方法に係る発明であるとしても良い。これらのいずれであるとしても、同様の効果を得ることができる。この事は、以下の各実施の形態においても同様である。
【0126】
[2] 第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図11は、本実施の形態に係る情報記録媒体を示す図である。図11において、情報記録媒体1101は光ディスクであり、デジタル著作物1102と、デジタル著作物1102の著作権管理情報であって、暗号化された著作権管理情報1103とが、そのユーザ領域に記録されている。
【0127】
デジタル著作物1102と著作権管理情報1103とは、光学的に読み取り可能な記録マーク1104によって、前記ユーザ領域に記録されている。
本実施の形態の特徴は、暗号化された著作権管理情報を主情報とし、当該著作権管理情報を復号するための復号鍵を副情報として、第1の実施の形態で述べた副情報重畳方式により重畳して記録されている点にある。
【0128】
このように、本実施の形態においては、副情報として記録された復号鍵無くしてはアクセスすることができない秘匿領域として、ユーザ領域の一部を用いることができる。また、復号鍵を副情報とする秘匿領域に記録する情報は、著作権管理情報に限定されず、デジタル著作物を暗号化する暗号鍵など秘匿性の高い情報を記録すれば有効である。
【0129】
(1) 本実施の形態に係る再生制限処理
次に、本実施の形態に係る再生制限処理について図面を参照しながら説明する。図12は、本実施の形態に係る再生制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
図12に示されるように、本実施の形態に係る再生制限処理は、副情報抽出部1202、復号部1203、検証更新部1204、暗号部1205、および副情報記録部1206を組み合わせることによって実現される。
【0130】
なお、図12中、情報記録媒体1201は光ディスクであって、先述の副情報重畳方式を用いて、暗号化された著作権管理情報が主情報として、その復号鍵が副情報として、重畳記録されている。この著作権管理情報は、デジタル著作物の再生制限情報として再生可能回数、再生可能時間あるいは再生可能期間を含んでいる。
【0131】
さて、副情報抽出部1202は、前述の副情報重畳方式を適用した再生装置に相当する。副情報抽出部1202は、システム制御部から再生命令を受け付けると、指定されたデジタル著作物に対応する著作権管理情報を情報記録媒体1201から読み出す。また、当該著作権管理情報に重畳記録されている復号鍵を読み出して、これら暗号化された著作権管理情報とその復号鍵とを復号部1203へ出力する。
【0132】
復号部1203は、副情報抽出部1202から著作権管理情報と復号鍵とを受け付けると、当該復号鍵を用いて著作権管理情報を復号化する。そして、復号化した著作権管理情報を検証更新部1204に出力する。
検証更新部1204は、復号部1203から著作権管理情報を受け付けると、再生制限情報を参照することによって、デジタル著作物の再生をしても良いかを検証する。
【0133】
例えば、再生制限情報として再生可能回数が指定されている場合、検証更新部1204は、再生可能回数がゼロであるか否かを検証する。そして、当該再生可能回数がゼロでない場合には、デジタル著作物の再生を許可する。逆に、再生可能回数がゼロである場合には、検証更新部1204は、再生命令を却下して、処理を終了する。
【0134】
デジタル著作物の再生を許可する場合、検証更新部1204は、デジタル著作物を再生した後、前記再生可能回数を1だけ減算した値を新たな再生可能回数とする。そして、更新された著作権管理情報を暗号部1205に出力する。
また、例えば、再生制限情報として再生可能時間が指定されている場合、検証更新部1204は、再生可能時間がゼロであるか否かを検証する。そして、再生可能時間がゼロでない場合には、デジタル著作物の再生を許可する。逆に、再生可能時間がゼロである場合には、検証更新部1204は、再生命令を却下して、処理を終了する。
【0135】
検証更新部1204は、デジタル著作物の再生後、デジタル著作物を再生した時間を算出する。そして、得られた時間を再生可能時間から減算した値を新たな再生可能時間とする。このように更新した著作権管理情報を、検証更新部1204は暗号部1205に出力する。
また、例えば、再生制限情報として再生可能期間が指定されている場合には、検証更新部1204は、現時点が再生可能期間内であるか否かを検証する。現時点が再生可能期間内である場合には、デジタル著作物の再生を許可する。逆に、現時点が再生可能期間外である場合には、再生命令を却下した後、処理を終了する。
【0136】
暗号部1205は、検証更新部1204から受け付けた著作権管理情報を、乱数発生器から取得した乱数を暗号鍵として暗号化する。そして、暗号化した著作権管理情報と暗号鍵とを副情報記録部1206に出力する。
副情報記録部1206は、前述の副情報重畳方式を適用した記録装置に相当する。デジタル著作物の再生が許可された場合、副情報記録部1206は、情報記録媒体1201上の著作権管理情報を更新する。
【0137】
すなわち、副情報記録部1206は、暗号部1205が暗号化した著作権管理情報を主情報とし、その暗号鍵を副情報として、情報記録媒体1201上の前記著作権管理情報が記録されている領域に、重畳記録する。
(2) 本実施の形態に係る移動制限処理
次に、本実施の形態に係る移動制限処理について図面を参照しながら説明する。図13は、本実施の形態に係る移動制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【0138】
図13に示されるように、本実施の形態に係る移動制限処理は、副情報抽出部1302、復号部1303、検証更新部1304、暗号部1305、副情報記録部1306、およびデジタル著作物抹消部1307の各機能ブロックを組み合わせることによって実現される。
なお、本図においては、情報記録媒体1301から情報記録媒体1308へデジタル著作物を移動させる場合について示されている。情報記録媒体1301、1308は、いずれも光ディスクであって、デジタル著作物の著作権管理情報であって、暗号化されている著作権管理情報が主情報として、その復号鍵が副情報として、前述の副情報重畳方式を用いて、そのユーザ領域に重畳して記録されている。
【0139】
副情報抽出部1302は、前述の副情報重畳方式を適用した再生装置に相当する機能ブロックである。副情報抽出部1302は、システム制御部から移動命令を受け付けると、情報記録媒体1301に記録されているデジタル著作物の著作権管理情報であって、暗号化された著作権管理情報を読み出す。また、当該著作権管理情報の復号鍵を読み出す。そして、当該著作権管理情報と復号鍵とを復号部1303に出力する。
【0140】
復号部1303は、副情報抽出部1302から著作権管理情報と復号鍵とを受け付けると、当該復号鍵を用いて著作権管理情報を復号化して、検証更新部1304に出力する。
検証更新部1304は、復号部1303から著作権管理情報を受け付けると、著作権管理情報中の移動制限情報を参照して、デジタル著作物を移動しても良いかを検証する。
【0141】
例えば、移動制限情報として移動可能回数が指定されている場合、検証更新部1304は、移動可能回数がゼロであるかを検証する。そして、移動可能回数がゼロでない場合には、デジタル著作物の移動を許可する。逆に、移動可能回数がゼロである場合には、検証更新部1304は、前記システム制御部からの移動命令を却下して、処理を終了する。
【0142】
また、例えば、移動制限情報として移動可能期間が指定されている場合には、検証更新部1304は、現時点が移動可能期間内であるか否かを検証する。現時点が移動可能期間内である場合には、デジタル著作物の移動を許可する。逆に、現時点が移動可能期間外である場合には、移動命令を却下した後、処理を終了する。
【0143】
デジタル著作物の移動を許可する場合、検証更新部1304は、移動可能回数を1だけ減算した値を新たな移動可能回数とする。そして更新した著作権管理情報を暗号部1305に出力する。
暗号部1305は、検証更新部1304から著作権管理情報を受け付けると、乱数発生器から取得した乱数を暗号鍵としてこれを暗号化する。そして、暗号化した著作権管理情報と暗号鍵とを副情報記録部1306に出力する。
【0144】
副情報記録部1306は、前述の副情報重畳方式を適用した記録装置に相当する。デジタル著作物の再生が許可された場合、副情報記録部1306は、情報記録媒体1301上の著作権管理情報を更新する。
すなわち、副情報記録部1306は、暗号部1305が暗号化した著作権管理情報を主情報とし、その暗号鍵を副情報として、情報記録媒体1301上の前記著作権管理情報が記録されている領域に、重畳して記録する。そして、デジタル著作物を移動し終わると、その旨の通知をデジタル著作物抹消部1307へ出力する。
【0145】
デジタル著作物抹消部1307は、副情報記録部1306から前記の通知を受け付けると、情報記録媒体1301上のデジタル著作物のファイル管理情報を抹消する。
以上述べたように、本実施の形態によれば、暗号化された著作権管理情報を主情報とし、その復号鍵を副情報として重畳して記録するので、デジタル著作物の移動を制限することができる。
【0146】
また、デジタル著作物の移動を完了すると、移動元の情報記録媒体からデジタル著作物のファイル管理情報を直ちに抹消するので、デジタル著作物の著作権管理を安全に行うことができる。
(3) 本実施の形態に係る複製制限処理
次に、本実施の形態に係る複製制限処理について図面を参照しながら説明する。図14は、本実施の形態に係る複製制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【0147】
図14に示されるように、本実施の形態に係る複製制限処理は、副情報抽出部1402、復号部1403、検証更新部1404、第1暗号部1405、第1副情報記録部1406、第2暗号部1407、および第2副情報記録部1408の各機能ブロックを組み合わせることによって実現される。
なお、本図においては、情報記録媒体1401に記録されているデジタル著作物を情報記録媒体1409に複製する場合について示されている。
【0148】
また、情報記録媒体1401、1409は、いずれも光ディスクである。情報記録媒体1401には、デジタル著作物の暗号化された著作権管理情報が主情報として、その復号鍵が副情報として、前述の副情報向上方式を用いて、ユーザ領域に重畳記録されている。
副情報抽出部1402は、先述の副情報重畳方式を適用した再生装置に相当する。副情報抽出部1402は、システム制御部から複製命令を受け付けると、情報記録媒体1401に記録されているデジタル著作物の暗号化された著作権管理情報を読み出すと共に、その復号鍵をよみだす。そして、当該著作権管理情報と復号鍵とを復号部1403へ出力する。
【0149】
復号部1403は、副情報抽出部1402から著作権管理情報と復号鍵とを受け付けると、当該復号鍵を用いて著作権管理情報を復号化し、復号した著作権管理情報を検証更新部1404に出力する。
検証更新部1404は、復号部1403から著作権管理情報を受け付けると、複製制限情報を参照することによって、デジタル著作物の複製をしても良いかを検証する。
【0150】
例えば、複製制限情報として複製可能回数が指定されている場合、検証更新部1404は、複製可能回数がゼロであるか否かの検証を行う。そして、複製可能回数がゼロでない場合には、デジタル著作物の複製を許可する。逆に、複製可能回数がゼロである場合には、検証更新部1404は、複製命令を却下して、処理を終了する。
【0151】
また、例えば、複製制限情報として複製可能期間が指定されている場合には、検証更新部1404は、現時点が複製可能期間内であるか否かの検証を行う。そして、現時点が複製可能期間内である場合には、デジタル著作物の複製を許可する。逆に、現時点が複製可能期間外である場合には、複製命令を却下して、処理を終了する。
【0152】
デジタル著作物の複製を許可する場合、検証更新部1404は、複製可能回数を1だけ減算した値を新たな複製可能回数とする。そして、更新した著作権管理情報を第1暗号部1405に出力する。
また、検証更新部1404は、情報記録媒体1409に複製するデジタル著作物の著作権管理情報として、複製可能回数がゼロである著作権管理情報を生成し、第2暗号部1407へ出力する。
【0153】
第1暗号部1405は、検証更新部1404から受け付けた著作権管理情報を、乱数発生器から取得した乱数を暗号鍵として暗号化する。そして、暗号化した著作権管理情報と暗号鍵とを第1副情報記録部1406に出力する。
第1副情報記録部1406は、前述の副情報重畳方式を適用した記録装置に相当する。デジタル著作物の複製が許可された場合、情報記録媒体1401から情報記録媒体1409へデジタル著作物を複製する。
【0154】
また、第1副情報記録部1406は、第1暗号部1405が暗号化した著作権管理情報を主情報とし、その暗号鍵を副情報として、情報記録媒体1401上の前記著作権管理情報が記録されている領域に、重畳記録する。
第2暗号部1407は、検証更新部1404から受け付けた著作権管理情報を、乱数発生器から取得した乱数を暗号鍵として暗号化する。そして、暗号化した著作権管理情報と暗号鍵を第2副情報記録部1408へ出力する。
【0155】
第2副情報記録部1406は、前述の副情報重畳方式を適用した記録装置に相当する。デジタル著作物の複製が許可された場合、第2副情報記録部1406は、第2暗号部が暗号化した著作権管理情報を主情報とし、その暗号鍵を副情報として、情報記録媒体1409に重畳して記録する。
以上述べたように、本実施の形態によれば、暗号化した著作権管理情報を主情報とし、その復号鍵を副情報としてユーザ領域に重畳記録するので、デジタル著作物の複製を制限することができる。
【0156】
また、デジタル著作物の複製に際して、複製先の情報記録媒体に記録されたデジタル著作物の著作権管理情報として、他の情報記録媒体への複製を認めない旨の情報を重畳し記録するので、デジタル著作物の著作権管理を安全に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、暗号化した著作権管理情報を主情報とし、その復号鍵を副情報として、重畳して記録するので、デジタル著作物の再生等に際して著作権管理情報を安全に更新することができる。
【0157】
また、本実施の形態によれば、光ディスクのように秘匿領域を持っていない情報記録媒体についても、一定の領域に格納されている情報に着いては、これを暗号化し、その復号鍵を副情報として重畳記録することができる。従って、当該一定の領域を、副情報を読み出すことができるシステムのみがアクセス可能な秘匿領域として使用することができる。従って、本来秘匿領域を持たない情報記録媒体についても、秘匿性の高い情報を安全に記録することができる。
【0158】
[3] 第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図15は、本実施の形態に係る情報記録媒体を示す図である。図15において、情報記録媒体1501は光ディスクであり、そのユーザ領域には、光学的に読み取り可能な記録マーク1504を用いて、デジタル著作物1502とその著作権管理情報1503が記録されている。
【0159】
本実施の形態の特徴は、前記著作権管理情報とその検査符号(check code)は、著作権管理情報を主情報とし、検査符号を副情報として、前述の副情報重畳方式により重畳して記録されている点である。
このようにすれば、情報記録媒体1501から著作権情報1502を読み出す際に、読み出した検査符号と、著作権管理情報から生成した検査符号とを比較することにより、著作権管理情報が正しく記録されているか否かを判断することができる。従って、記録媒体に記録されるデジタル著作物の著作権管理を安全に行うことが可能となる。
【0160】
また、著作権管理情報のデータ量の多寡に関わらず、その検査符号のデータ量は少量であるため、記憶領域をあまり消費しないという利点もある。
なお、著作権管理情報1501は、上記第1又は第2の実施の形態におけるのと同様に、例えば、デジタル著作物の再生や、移動、或いは複製の制限に関する情報である。
【0161】
(1) 本実施の形態に係る再生制限処理
次に、本実施の形態に係る再生制限処理について図面を参照しながら説明する。図16は、本実施の形態に係る再生制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
図16に示されるように、本実施の形態に係る再生制限処理は、副情報抽出部1602、第1検査符号生成部1603、検査符号比較部1604、検証更新部1605、第2検査符号生成部1606、および副情報記録部1607を組み合わせることによって実現される。
【0162】
副情報抽出部1602は、前述の副情報重畳方式を適用した再生装置に相当する。副情報抽出部1602は、システム制御部から再生命令を受け付けると、指定されたデジタル著作物に対応する著作権管理情報を情報記録媒体1601から読み出して、第1検査符号生成部1603へ出力する。
また、副情報抽出部1602は、当該著作権管理情報に重畳記録されている検査符号(以下、「第1の検査符号」という。)を読み出して、検査符号比較部1604へ出力する。
【0163】
第1検査符号生成部1603は、副情報抽出部1602から受け付けた著作権管理情報の検査符号(以下、「第2の検査符号」という。)を生成する。図17は、第1検査符号生成部1603の典型的な機能構成を示す機能ブロック図である。図17に示すように、第1検査符号生成部1603は、加算部1701を備えている。
【0164】
加算部1701は、副情報抽出部1602から受け付けた著作権管理情報の全ビットを加算して、チェックサムを算出し、これを第2の検査符号とする。第1検査符号生成部1603は、前記著作権管理情報と第2の検査符号とを検査符号比較部1604に出力する。
検査符号比較部1604は、副情報抽出部1602から第1検査符号を受け付けるとともに、第1検査符号生成部1603から第2検査符号を受け付けて、第1検査符号と第2検査符号との比較を行う。
【0165】
検査符号比較部1604は、第1検査符号と第2検査符号が同じ場合には、第1検査符号生成部1603から受け付けた著作権管理情報を検証更新部1605に出力する。逆に、第1検査符号と第2検査符号が同じでない場合には、著作権管理情報が正常に記録されていないと判断されるので、再生命令を却下して、処理を終了する。
【0166】
検証更新部1605は、検査符号比較部1604から著作権管理情報を受け付けると、再生制限情報を参照して、デジタル著作物を再生しても良いか否かを検証する。
例えば、再生制限情報として再生可能回数が指定されている場合、検証更新部1605は、再生可能回数がゼロであるかを検証する。再生可能回数がゼロでない場合には、デジタル著作物の再生を許可する。逆に、再生可能回数がゼロならば、再生命令を却下して、処理を終了する。
【0167】
デジタル著作物の再生後、検証更新部1605は、再生可能回数を1だけ減算した値を新たな再生可能回数とする。そして、更新した著作権管理情報を第2検査符号生成部1606と副情報記録部1607とにそれぞれ出力する。
また、例えば、再生制限情報として再生可能時間が指定されている場合、検証更新部1605は、再生可能時間がゼロであるかを検証する。再生可能時間がゼロでない場合は、デジタル著作物の再生を許可する。逆に、再生可能時間がゼロならば、再生命令を却下して、処理を終了する。
【0168】
デジタル著作物の再生後、検証更新部1605は、デジタル著作物を再生した時間を算出する。そして、算出した時間を再生可能時間から減算した値を新たな再生可能時間とする。このように更新した著作権管理情報を第2検査符号生成部1606と副情報記録部1607とに出力する。
また、例えば、再生制限情報として再生可能期間が指定されている場合、検証更新部1605は、現時点が再生可能期間内であるかを検証する。現時点が再生可能期間内ならば、デジタル著作物の再生が許可される。逆に、現時点が再生可能期間外ならば、再生命令が却下され、処理が終了する。
【0169】
第2検査符号生成部1606は、第1検査符号生成部1603と同様にして、検証更新部1605から受け付けた著作権管理情報の検査符号(以下、「第3の検査符号」という。)を生成し、副情報記録部1607へ出力する。
副情報記録部1607は、先述の副情報重畳方式を適用した記録装置に相当する。デジタル著作物の再生が許可された場合、副情報記録部1607は、検証更新部1605から受け付けた著作権管理情報を主情報とし、第3の検査符号を副情報として、情報記録媒体1601の著作権管理情報が記録されている領域に記録する。
【0170】
このようにすれば、情報記録媒体1601上で、当該デジタル著作物に係る著作権管理情報のみが更新されることになる。
(2) 本実施の形態に係る移動制限処理
次に、本実施の形態に係る移動制限処理について図面を参照しながら説明する。図18は、本実施の形態に係る移動制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【0171】
図18に示されるように、本実施の形態に係る移動制限処理は、副情報抽出部1802、第1検査符号生成部1803、検査符号比較部1804、検証更新部1805、第2検査符号生成部1806、副情報記録部1807、およびデジタル著作物抹消部1808の各機能ブロックを組み合わせることによって実現される。
【0172】
なお、本図においては、情報記録媒体1801から情報記録媒体1809へデジタル著作物を移動させる場合が例示されている。
情報記録媒体1801、1809は、いずれも光ディスクであって、そのユーザ領域に記録されるデジタル著作物の著作権管理情報が主情報として、その検査符号が副情報として、前述の副情報重畳方式を用いて、そのユーザ領域に重畳記録されている。
【0173】
以下、著作権管理情報が、例えば、移動可能回数や移動可能期間といった移動制限情報を含んでいる場合について説明する。
副情報抽出部1802は、前述の副情報重畳方式を適用した再生装置に相当する。副情報抽出部1802は、システム制御部から移動命令を受け付けると、指定されたデジタル著作物に対応する著作権管理情報を情報記録媒体1801から読み出して、第1検査符号生成部1803へ出力する。
【0174】
また、副情報抽出部1802は、当該著作権管理情報に重畳記録されている検査符号(以下、「第1の検査符号」という。)を読み出して、検査符号比較部1804へ出力する。
第1検査符号生成部1803は、副情報抽出部1802から受け付けた著作権管理情報の検査符号(以下、「第2の検査符号」という。)を生成して、当該著作権管理情報と第2の検査符号とを検査符号比較部1804に出力する。
【0175】
検査符号比較部1804は、副情報抽出部1802から第1検査符号を受け付けるとともに、第1検査符号生成部1803から第2検査符号受け付けて、第1検査符号と第2検査符号との比較を行う。
検査符号比較部1804は、第1検査符号と第2検査符号が同じ場合には、第1検査符号生成部1803から受け付けた著作権管理情報を検証更新部1805に出力する。逆に、第1検査符号と第2検査符号が同じでない場合には、移動命令を却下して、処理を終了する。
【0176】
検証更新部1805は、検査符号比較部1804から著作権管理情報を受け付けると、移動制限情報を参照して、デジタル著作物を移動しても良いか否かを検証する。
例えば、移動制限情報として移動可能回数が指定されている場合、検証更新部1805は、移動可能回数がゼロであるかを検証する。移動可能回数がゼロでない場合には、デジタル著作物の移動を許可する。逆に、移動可能回数がゼロならば、移動命令を却下して、処理を終了する。
【0177】
また、例えば、移動制限情報として移動可能期間が指定されている場合、検証更新部1805は、現時点が移動可能期間内であるかを検証する。現時点が移動可能期間内ならば、デジタル著作物の移動が許可される。逆に、現時点が移動可能期間外ならば、移動命令が却下され、処理が終了する。
デジタル著作物の移動を許可する場合、検証更新部1805は、移動可能回数を1だけ減算した値を新たな移動可能回数とする。そして、更新した著作権管理情報を第2検査符号生成部1806と副情報記録部1807とにそれぞれ出力する。
【0178】
第2検査符号生成部1806は、第1検査符号生成部1803と同様にして、検証更新部1805から受け付けた著作権管理情報の検査符号(以下、「第3の検査符号」という。)を生成し、副情報記録部1807へ出力する。
副情報記録部1807は、先述の副情報重畳方式を適用した記録装置に相当する。デジタル著作物の移動が許可された場合、副情報記録部1807は、検証更新部1805から受け付けた著作権管理情報を主情報とし、第3の検査符号を副情報として、情報記録媒体1809に記録する。そして情報記録媒体1809へデジタル著作物を移動し終わった後、移動終了の旨をデジタル著作物抹消部1808へ通知する。
【0179】
デジタル著作物抹消部1808は、副情報記録部1807からの上記の通知を受け付けると、情報記録媒体1801上のデジタル著作物のファイル管理情報を抹消する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、著作権管理情報を主情報とし、その検査符号を副情報として記録するので、デジタル著作物の移動を制限することができる。
【0180】
また、デジタル著作物の移動を完了すると、移動元の情報記録媒体からデジタル著作物のファイル管理情報を抹消するので、デジタル著作物の著作権を安全に管理することができる。
(3) 本実施の形態に係る複製制限処理
次に、本実施の形態に係る複製制限処理について図面を参照しながら説明する。図19は、本実施の形態に係る複製制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【0181】
図19に示されるように、本実施の形態に係る移動制限処理は、副情報抽出部1902、第1検査符号生成部1903、検査符号比較部1904、検証更新部1905、第2検査符号生成部1906、第1副情報記録部1907、第3検査符号生成部1908および第2副情報記録部1909の各機能ブロックを組み合わせることによって実現される。
【0182】
なお、本図においては、情報記録媒体1901から情報記録媒体1910へデジタル著作物を複製する場合が例示されている。
情報記録媒体1901、1910は、いずれも光ディスクであって、そのユーザ領域に記録されるデジタル著作物の著作権管理情報が主情報として、その検査符号が副情報として、前述の副情報重畳方式を用いて、そのユーザ領域に重畳記録されている。
【0183】
以下、著作権管理情報が、例えば、複製可能回数や複製可能期間といった複製制限情報を含んでいる場合について説明する。
副情報抽出部1902は、システム制御部から複製命令を受け付けると、指定されたデジタル著作物に対応する著作権管理情報を情報記録媒体1901から読み出して、第1検査符号生成部1903へ出力する。
【0184】
また、副情報抽出部1902は、当該著作権管理情報に重畳記録されている検査符号(以下、「第1の検査符号」という。)を読み出して、検査符号比較部1904へ出力する。
第1検査符号生成部1903は、副情報抽出部1902から受け付けた著作権管理情報の検査符号(以下、「第2の検査符号」という。)を生成して、当該著作権管理情報と第2の検査符号とを検査符号比較部1904に出力する。
【0185】
検査符号比較部1904は、副情報抽出部1902から第1検査符号を受け付けるとともに、第1検査符号生成部1903から第2検査符号を受け付けて、第1検査符号と第2検査符号との比較を行う。
検査符号比較部1904は、第1検査符号と第2検査符号が同じ場合には、第1検査符号生成部1903から受け付けた著作権管理情報を検証更新部1905に出力する。逆に、第1検査符号と第2検査符号が同じでない場合には、複製命令を却下して、処理を終了する。
【0186】
検証更新部1905は、検査符号比較部1904から著作権管理情報を受け付けると、複製制限情報を参照して、デジタル著作物を複製しても良いか検証する。
例えば、複製制限情報として複製可能回数が指定されている場合、検証更新部1905は、複製可能回数がゼロであるかを検証する。複製可能回数がゼロでない場合には、デジタル著作物の複製を許可する。逆に、複製可能回数がゼロならば、複製命令を却下して、処理を終了する。
【0187】
また、例えば、複製制限情報として複製可能期間が指定されている場合、検証更新部1905は、現時点が複製可能期間内であるかを検証する。現時点が複製可能期間内ならば、デジタル著作物の複製が許可される。逆に、現時点が複製可能期間外ならば、複製命令が却下され、処理が終了する。
デジタル著作物の複製を許可する場合、検証更新部1905は、複製可能回数を1だけ減算した値を新たな複製可能回数とする。そして、更新した著作権管理情報を第2検査符号生成部1906と第1副情報記録部1907とにそれぞれ出力する。
【0188】
また、検証更新部1905は、情報記録媒体1910に複製されるデジタル著作物の著作権管理情報として、複製可能回数がゼロの著作権管理情報を生成した後、当該著作権管理情報を第3検査符号生成部1907と第2副情報記録部1909とそれぞれへ出力する。
第2検査符号生成部1906は、第1検査符号生成部1903と同様にして、検証更新部1905から受け付けた著作権管理情報の検査符号(以下、「第3の検査符号」という。)を生成し、第1副情報記録部1907へ出力する。
【0189】
第1副情報記録部1907は、先述の副情報重畳方式を適用した記録装置に相当する。デジタル著作物の複製が許可された場合に、第1副情報記録部1907は、情報記録媒体1901から情報記録媒体1910へデジタル著作物を複製する。
また、検証更新部1905から受け付けた著作権管理情報を主情報とし、第3の検査符号を副情報として、情報記録媒体1901に記録する。
【0190】
第3検査符号生成部1908は、第1検査符号生成部1903および第2検査符号生成部1906と同様にして、検証更新部1905から受け付けた著作権管理情報の検査符号(以下、「第4検査符号」という。)を生成し、第2副情報記録部1909へ出力する。
第2副情報記録部1909は、先述の副情報重畳方式を適用した記録装置に相当する。デジタル著作物の複製が許可された場合、第2副情報記録部1907は、検証更新部1905から受け付けた著作権管理情報を主情報とし、第4の検査符号を副情報として、情報記録媒体1910に重畳記録する。
【0191】
(4) 第3の実施の形態のまとめ
以上の説明したように、本実施の形態においては、デジタル著作物の著作権管理情報を主情報とし、その検査符号を副情報としてユーザ領域に重畳記録する。そして、情報記録媒体からデジタル著作物を読み出す際に、前記検査符号と読み出した著作権管理情報から生成した検査符号を比較する。
【0192】
従って、例えば、著作権管理情報が改竄された場合に、その事実を発見することができる。このように、本実施の形態によれば、デジタル著作物の著作権をより安全に管理することができる。
また、著作権管理情報のデータ量の多寡に関わらず、その検査符号のデータ量は少量であるため、記憶領域をあまり消費しないという利点もある。従って、記録容量が小さい情報記録媒体にデジタル著作物を記録する際に、特に、有効である。
【0193】
なお、上記検査符号は、データの改変を検出するための情報であって、例えば、誤り訂正符号を指す。また、CRCを用いるとしても良い。
[4] 変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
【0194】
(1) 主情報について
上記実施の形態においては、情報記録媒体に格納される主情報として、デジタル著作物や、デジタル著作物のファイル管理情報、著作権管理情報、或いは、暗号化された著作権管理情報を挙げたが、言うまでも無くこれらは例示に過ぎず、本発明はこれに限定されない。本明細書における主情報とは、その情報の内容に関わらず、情報記録媒体上に、記録マークあるいは記録ピットにより記録されたすべての情報を含んでいる。
【0195】
(2) 情報記録媒体について
また、上記実施の形態においては、情報記録媒体が光ディスクである場合について説明したが、本発明に係る情報記録媒体が光ディスクに限定されないのは言うまでも無く、光ディスク以外の情報記録媒体、即ち、磁気的、光学的、あるいは磁気と光学の組み合わせにより記録マークあるいは記録ピットを形成する情報記録媒体に対しても本発明を適用してその効果を得ることができる。
【0196】
(3) 副情報重畳方式について
また、上記第1の実施の形態においては、第2の副情報重畳方式を光ディスクに適用する場合について説明したが、これに代えて、次のような適用形態をとるとしても良い。
すなわち、情報通信やデジタル放送を含む、同期符号を用いた通信方式に対して第2の副情報重畳方式を適用するとしても良い。このような通信方式に用いられる同期符号を改変すれば、光ディスクにおけるのと同様にして、主情報に副情報を重畳することができる。
【0197】
このようにすれば、例えば、かかる通信方式にて伝送されるデジタルコンテンツの著作権管理情報を安全に送信することができる。
(4) 主情報や副情報の更新について
上記実施の形態においては、再生可能回数がゼロとなったデジタル著作物等、情報記録媒体から読み出すことがもはや認められない主情報につき、ファイル管理情報を抹消することによって読み出せないようにする場合について述べたが、本発明がかかる場合に限定されないのは言うまでもない。
【0198】
また、副情報の更新について、例えば、再生可能回数がゼロとなった場合には、再生可能回数に関する副情報をそのものを抹消するとしても良い。このように、著作権管理情報に含まれるデジタル著作物の再生、移動、及び複製に関する条件情報を抹消することによって、これらの行為を禁ずるとしても良い。
【0199】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、半導体メモリのように秘匿領域を有する情報記録媒体以外の情報記録媒体であっても、著作権管理情報を安全に記録できる。
すなわち、本発明に係る情報記録媒体を用いれば、再生可能な回数を指定するデジタル著作物や、再生可能な時間を指定するデジタル著作物あるいは再生可能な期間を指定するデジタル著作物、記録媒体間の移動回数を指定できるデジタル著作物、移動可能な期間を指定できるデジタル著作物、記録媒体間の複製の回数を指定できるデジタル著作物、存在しうる複製の固体数を指定できるデジタル著作物、或いは複製可能な期間を指定できるデジタル著作物を安全に提供することができる。
【0200】
また、本発明によれば、通常の方法を用いると主情報しか読み出すことができず、副情報を読み出さなければ著作権管理情報を読み出すことができない。従って、著作権管理情報を複製したり、改竄したりすることが困難であるので、デジタル著作物の不正利用を防止することができる。
また、上記実施の形態に述べた副情報記録部や副情報再生部をシステム内部に秘密に実装すれば、情報記録媒体のユーザ領域の一部または全部を、副情報を読み出さなければアクセスできないようにできる。従って、かかるユーザ領域を事実上そのシステムのみがアクセスできる秘匿領域とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る情報記録媒体の構造を示す図である。
【図2】第1の副情報重畳方式に係る光ディスク記録装置の典型的な機能ブロック図である。
【図3】第1の副情報重畳方式に係る光ディスク再生装置の典型的な機能ブロック図である。
【図4】一般的なDVD−RAMのセクタ構造を示す図である。
【図5】第2の副情報重畳方式を用いて主情報に副情報を重畳した場合におけるセクタ構造を例示する図である。
【図6】第2の副情報重畳方式を用いた光ディスク記録装置の典型的な機能構成を示す機能ブロック図である。
【図7】第2の副情報重畳方式を用いた光ディスク再生装置の典型的な機能構成を示す機能ブロック図である。
【図8】本実施の形態に係る情報記録媒体にデジタル著作物とその再生制限情報とが記録されている場合において、デジタル著作物を再生する際に実行される再生制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【図9】第1の実施の形態に係る情報記録媒体にデジタル著作物とその移動制限情報とが記録されている場合において、デジタル著作物を移動する際に実行される移動制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【図10】第1の実施の形態に係る情報記録媒体にデジタル著作物とその複製制限情報とが記録されている場合において、デジタル著作物を複製する際に実行される複製制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【図11】第2の実施の形態に係る情報記録媒体の構造を示す図である。
【図12】第2の実施の形態に係る再生制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【図13】第2の実施の形態に係る移動制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【図14】第2の実施の形態に係る複製制限を行う利用管理装置の機能ブロック図である。
【図15】第3の実施の形態に係る情報記録媒体の構造を示す図である。
【図16】第3の実施の形態に係る再生制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【図17】第1検査符号生成部1603の典型的な機能構成を示す機能ブロック図である。
【図18】第3の実施の形態に係る移動制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【図19】第3の実施の形態に係る複製制限処理に必要な機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【図20】従来の情報媒体におけるデジタル著作物の移動方法の模式図である。
【符号の説明】
101、209、301、701、801、901、906、1001、1007、1101、1103、1201、1301、1308、1401、1409、1501、1601、1801、1809、1901、1910、2001、2002…情報記録媒体
102、1102、1502…デジタル著作物
103…ファイル管理情報
201…タイミング生成器
202…変調器
203、306…乱数発生器
204…乱数系列変換器
205、307…PE変調器
206…位相変調器
207、604…記録チャネル
208、605…記録ヘッド
302、702…再生ヘッド
303、703…再生チャネル
304、704…クロック抽出器
305…再生信号処理回路
308…副情報検出器
501、502…フレーム群
601…タイミング生成器
602…副情報変換器
603…同期符号挿入器
705…同期符号検出器
706…同期符号変換器
802、902、1002、1202、1302、1402、1602、1802、1902…副情報抽出部
803、1003…主情報記憶部
804、903、1004、1204、1304、1404、1605、1805、1905…検証更新部
805、904、1005、1006、1206、1306、1406、1408、1607、1807、1907、1909…副情報記録部
905、1307、1808…デジタル著作物抹消部
1103、1503…著作権管理情報
1104、1504…光学的に読み取り可能な記録マーク
1203、1303、1403…復号部
1205、1305、1405、1407…暗号部
1603、1606、1803、1903、1906、1908…検査符号生成部
1604、1804、1806、1904…検査符号比較部
1701…加算部
2003、2005…記録領域
2004…管理情報
Claims (8)
- デジタル著作物の利用に係る情報が、レーザ照射による記録マークによって主情報として、記録されており、かつ、
当該デジタル著作物の利用に係る情報が記録されている領域内に、その著作権管理情報が、副情報として、前記レーザ照射による記録マークの位置、形状、又はパターンを意図的に変化させることにより、前記主情報に重畳して記録されている情報記録媒体に係るデジタル著作物の利用を規制するための利用管理方法であって、
前記情報記録媒体の前記レーザ照射による記録マークから前記デジタル著作物の利用に係る情報を主情報として読み出す主情報抽出ステップと、
前記主情報抽出ステップによって前記主情報を読み出すと同時に、前記レーザ照射による記録マークの位置、形状、又はパターンの意図的な変化から前記デジタル著作物の前記著作権管理情報を副情報として抽出する副情報抽出ステップと、
前記主情報抽出ステップで抽出した前記主情報を一時記憶する主情報記憶ステップと、
前記副情報抽出ステップで抽出した前記副情報を一時記憶する副情報記憶ステップと、
前記著作権管理情報にて指定された条件に応じて、前記デジタル著作物の利用後、前記副情報記憶ステップで一時記憶した前記著作権管理情報を更新する更新ステップと、
前記主情報抽出ステップで主情報を抽出した同領域に、前記主情報記憶ステップで記憶した主情報をレーザ照射による記録マークとして記録する主情報記録ステップと、
前記主情報記録ステップで前記主情報を記録すると同時に、前記更新ステップにて更新された著作権管理情報を副情報として、前記記録マークの位置、形状、又はパターンの意図的な変化によって、前記主情報に重畳して記録する副情報記録ステップと
を含むことを特徴とする利用管理方法。 - 前記著作権管理情報は、前記デジタル著作物の再生条件、移動条件、又は複製条件の何れかを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の利用管理方法。 - 前記再生条件は、前記デジタル著作物の再生可能回数、再生可能時間、又は再生可能期間の何れかを含み、
前記移動条件は、前記デジタル著作物の移動可能回数、移動可能時間、又は移動可能期間の何れかを含み、
前記複製条件は、前記デジタル著作物の複製可能回数、複製可能時間、又は複製可能期間の何れかを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の利用管理方法。 - 前記更新ステップは、前記著作権管理情報にて指定された条件に応じて、前記主情報又は前記副情報の一部又は全部を抹消する
ことを特徴とする請求項1に記載の利用管理方法。 - デジタル著作物の利用に係る情報が、レーザ照射による記録マークによって主情報として、記録されており、かつ、
当該デジタル著作物の利用に係る情報が記録されている領域内に、その著作権管理情報が、副情報として、前記レーザ照射による記録マークの位置、形状、又はパターンを意図的に変化させることにより、前記主情報に重畳して記録されている情報記録媒体に係るデジタル著作物の利用を規制するための利用管理装置であって、
前記情報記録媒体の前記レーザ照射による記録マークから前記デジタル著作物の利用に係る情報を主情報として読み出す主情報抽出手段と、
前記主情報抽出手段によって前記主情報を読み出すと同時に、前記レーザ照射による記録マークの位置、形状、又はパターンの意図的な変化から前記デジタル著作物の前記著作権管理情報を副情報として抽出する副情報抽出手段と、
前記主情報抽出手段で抽出した前記主情報を一時記憶する主情報記憶手段と、
前記副情報抽出手段で抽出した前記副情報を一時記憶する副情報記憶手段と、
前記著作権管理情報にて指定された条件に応じて、前記デジタル著作物の利用後、前記副情報記憶手段で一時記憶した前記著作権管理情報を更新する更新手段と、
前記主情報抽出手段で主情報を抽出した同領域に、前記主情報記憶手段で記憶した主情報をレーザ照射による記録マークとして記録する主情報記録手段と、
前記主情報記録手段で前記主情報を記録すると同時に、前記更新手段にて更新された著作権管理情報を副情報として、前記記録マークの位置、形状、又はパターンの意図的な変化によって、前記主情報に重畳して記録する副情報記録手段と
を含むことを特徴とする利用管理装置。 - 前記著作権管理情報は、前記デジタル著作物の再生条件、移動条件、又は複製条件の何れかを含む
ことを特徴とする請求項5に記載の利用管理装置。 - 前記再生条件は、前記デジタル著作物の再生可能回数、再生可能時間、又は再生可能期間の何れかを含み、
前記移動条件は、前記デジタル著作物の移動可能回数、移動可能時間、又は移動可能期間の何れかを含み、
前記複製条件は、前記デジタル著作物の複製可能回数、複製可能時間、又は複製可能期間の何れかを含む
ことを特徴とする請求項6に記載の利用管理装置。 - 前記更新手段は、前記著作権管理情報にて指定された条件に応じて、前記主情報又は前記副情報の一部又は全部を抹消する
ことを特徴とする請求項5に記載の利用管理装置。
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