JP4088172B2 - 医療用ペースト混練注入器及び医療用ペースト混練注入器材 - Google Patents

医療用ペースト混練注入器及び医療用ペースト混練注入器材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、医療用ペースト混練注入器及び医療用ペースト混練注入基材に関し、さらに詳しくは、例えば医科又は歯科の治療に使用される医療用ペースト例えば骨ペーストを調合することができるとともに、調合した前記医療用ペーストを注入することのできる医療用ペースト混練注入器、並びにその医療用ペースト混練注入器内に医療用ペーストの粉末成分を、若しくは医療用ペーストの粉末成分と液体とを収容して成る医療用ペースト混練注入器材に関する。
【0002】
【従来技術】
この種の医療用ペーストは水硬性であるリン酸カルシウム系粉体を主成分とするペーストであり、この医療用ペーストは、生体骨や歯の組織を構成する無機成分と同じヒドロキシアパタイトを形成して硬化するので、生体親和性が高いという特徴があり、歯科や整形や形成等の医療分野でよく使われている。
【0003】
この医療用ペーストは、リン酸カルシウム系粉末と液体例えば混練液とを特定の器具例えば乳鉢に入れて混練し、その後に得られた医療用ペーストを注射器等に移し替え、この医療用ペーストを注射器で患部に塗布等している。したがって、この混練には熟練を要したり、注射器に充填する作業が煩雑であったり、あるいは、開放容器内で操作を行うために、混練中や注射器に充填する際に異物が混入するおそれがあった。
【0004】
このような不都合を解消するものとして、特許文献1において、リン酸カルシウム系セメント用混練器具が提案されている。
【0005】
このリン酸カルシウム系セメント用混練器具は、「円筒部11と該円筒部の一端側に設けられるノズル部12とを具備するシリンダ1と、該円筒部内を摺動可能に設けられる仕切り具2と、該仕切り具を挿通し上下移動並びに回転可能に設けられるシャフト部31、該シャフト部の一端に設けられる混練部32、及び該シャフト部の他端に設けられるハンドル部34とを具備するピストン3と、該シリンダの該ノズル部の先端に設けられる蓋4と、該仕切り具を該シリンダの他端側に固定するストッパ5と、を備えることを特徴とする」。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−287208号公報(請求項1、段落番号[0004]以降、図1〜図7)
このようなリン酸カルシウム系セメント用混練器具によれば、シリンダのノズルに蓋をし、ノズル部を下に向け、シリンダの開口部を上にした状態で所定量のリン酸カルシウム系ペーストの粉末成分と混練液とをシリンダ内部に入れる。ついで、ピストンを混練部がシリンダ内になるように挿入し、仕切り具をストッパでシリンダの端部側で止める。
【0007】
そして、ハンドルを一定方向例えば時計回りに回転させて混練部をノズル側近くまで移動させたり、ハンドルを前記とは逆方向例えば反時計回りに回転させて混練部を仕切り具近くにまで移動させたりすることにより、リン酸カルシウム系ペーストの粉末成分と混練液とを均一になるように充分に混練する。この混練操作は前記特許文献1に詳述されている。
【0008】
混練が終了したところで、混練部を仕切り具まで戻した後、ストッパと蓋とを順次に外して医療用ペースト混練注入器を注射器として使用する。
【0009】
これにより、簡単に混練ができ、異物の混入のおそれもなく、更には注射器に充填する必要もなく、直ぐに、患部等に塗布することができる、とされている。
【0010】
しかしながら、上述した従来の医療用ペースト混練注入器によれば、前記仕切り具の外周に設けたリング取付凹部と前記仕切り具のシャフト部側内周部に設けたリング取付凹部に仕様の異なる二つのOリングを装着しているので、この装着作業に非常に手間がかかるほか、取り付け作業に熟練を要するという欠点があった。しかも、前記医療用ペースト混練注入器で医療用ペーストを押出しする際に、Oリングが溝から脱落する場合があり、その場合には、仕切り具の摺動性が著しく悪化し、最悪の場合には、仕切り具が摺動不可能となり、医療用ペーストを押出しすることができなくなることがあるという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上述した欠点を解消し、Oリングを使用することなく、仕切り具とシリンダとの間隙及び仕切り具とシャフト部との間隙を液密にシールすることができ、しかもOリングのように使用中に脱落することがない医療用ペースト混練注入器及びその医療用ペースト混練注入器材を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための手段として、
請求項1は、一端にノズル部を備え、かつ他端を開口する有底筒状のシリンダと、
前記シリンダの内部に収容空間を形成する仕切り具、前記仕切り具を挿通し、前後進可能に、また回転可能に設けられたシャフト部、及び前記シリンダに装着された前記仕切り具とシリンダの内面とにより形成された前記収容空間内に配置可能に、前記シャフト部の一端に設けられた混練部を備えて成るピストンと、
前記仕切り具を前記シリンダの他端側で前記シリンダに固定するストッパとを備えて成る医療用ペースト混練注入器において、
前記仕切り具は仕切り具本体とシール部材とを備え、
前記仕切り具本体は、その先端面及び/又は後端面に、前記シリンダ内で前後進する前記仕切り具本体に追随して前後進するように前記シール部材を係合するところの、一端側に突出する環状突起を有する係合凸部を備え、
前記シール部材は、前記シャフト部を貫通させる貫通孔の内周面に設けられて前記シャフト部に密着する内側シール部と、前記環状突起が収納される環状穴部を備えて前記係合凸部を嵌め込む係合凹部と、前記シール部材の外面に設けられて前記シリンダの内面と密着する外側シール部とを備えて成ることを特徴とする医療用ペースト混練注入器であり、
請求項2は、前記仕切り具本体は、軸方向に所定長さに形成された大径円柱部と、その大径円柱部の少なくとも一端側に設けられた前記係合凸部とを備え、
前記シール部材は、前記係合凹部を備える弾性部材製の略円柱体である前記請求項1に記載の医療用ペースト混練注入器であり、
請求項3は、前記シール部材は、軸方向に前記係合凸部よりも長い略円柱体に形成され、前記円柱体の内部中心に軸方向に前記シャフト部を貫通させる貫通孔を備え、かつ、前記円柱体の外周面に外側シール部及び前記貫通孔の内周面に内側シール部をそれぞれ備えて成ることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の医療用ペースト混練注入器であり、
請求項4は、前記仕切り具本体における前記係合凸部は、前記大径円柱部の一端に設けられ、前記大径円柱部の直径よりも小さな直径を有して成る小径部と、前記小径部の端部に設けられ、前記小径部の直径よりは大きく、かつ大径円柱部の直径よりは小さな直径を有してなり、その端部側において一端側に突出する前記環状突起が形成されてなる中径部とを備え、
前記シール材の係合凹部は、前記仕切り具本体における小径部が嵌り合う第1嵌合穴部と、前記嵌合穴部に連通し、前記仕切り具本体における中径部が嵌り合う第2嵌合穴部と、前記第2嵌合穴部の一端側で前記第2嵌合穴部と連なる前記環状穴部とを備えて成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療用ペースト混練注入器であり、
請求項5は、前記内部シール部は、前記シャフト部の外周面に接触する部位の断面が面取りしてなる形状を有して成り、前記外部シール部は、シール部材の外面に複数設けられ、各外部シール部が、前記シリンダの内面に接触する部位の断面が面取りしてなる形状を有して成る前記請求項1〜4の何れか一項に記載の医療用ペースト混練注入器であり、
請求項6は、前記シール材は、ゴムで構成したことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の医療用ペースト混練注入器であり、
請求項7は、前記ゴムは、シリコーンゴム、ブチルゴム、あるいは、エラストマーゴムであることを特徴とする請求項6に記載の医療用ペースト混練注入器であり、
請求項8は、前記ゴムは、着色剤入りであることを特徴とする請求項6又は7に記載の医療用ペースト混練注入器であり、
請求項9は、前記請求項1〜8の何れか一項に記載の医療用ペースト混練注入器と、前記シリンダの内部に収容された医療用ペーストの粉末成分とを有してなることを特徴とする医療用ペースト混練注入器材であり、
請求項10は、前記医療用ペーストの粉末成分がリン酸カルシウム系粉体である前記請求項9に記載の医療用ペースト混練注入器材であり、
請求項11は、前記請求項1〜8の何れか一項に記載の医療用ペースト混練注入器と、前記シリンダの内部に収容された医療用ペーストの粉末成分及び液体とを有してなることを特徴とする医療用ペースト混練注入器材である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1に示すように、この発明の実施の形態に係る医療用ペースト混練注入器1は、シリンダ3と、前記シリンダ3に内挿される仕切り具5と、前記シリンダ3のノズル部31に被嵌されるキャップ7と、前記仕切り具5を前記シリンダ3に固定するストッパ9とを有する。
【0015】
前記シリンダ3は、所定の内径及び所定の長さを有する円筒体30と、前記円筒体30の一端側に設けられたノズル部31と、前記円筒体30の他端開口部側に設けられたフランジ32とを有する。前記ノズル部31の外周にはキャップ7を螺合するネジ山(図示せず。)が螺設されている。また、前記円筒体30の周側面であって、フランジ32からノズル部31側にわずかに寄った位置にストッパ9を挿入できる貫通孔33が、設けられている。このシリンダ3は、他端を開口し、ノズル部31を底とすることにより全体として有底筒状をなす。
【0016】
前記仕切り具5は、シール部材50と、このシール部材50を装着した仕切り具本体51とを有する。そして、この実施態様においては、ピストン56が、前記仕切り具5と、前記仕切り具本体51及びシール部材50の中心部に挿通され、回動することによって前後進可能に設けられたシャフト部52と、前記円筒体30の内部において前記シャフト部52の一端に設けられた混練部53と、前記円筒体30の外部に突き出ている前記シャフト部52の他端に設けられたハンドル部54とを有して、形成される。
【0017】
前記仕切り具5の一部を形成する仕切り具本体51には、その周側面にストッパ挿入穴55が設けてあり、このストッパ挿入穴55と前記円筒体30の貫通孔33とにストッパ9を挿入し、螺合することにより、前記シリンダ3の他端開口部側で仕切り具本体51が、シリンダ3の軸線方向に沿って移動不可能に、かつ前記軸線を中心にして回転不可能に固定されるようになっている。
【0018】
図2に示されるように、前記仕切り具本体51は、前記シリンダ3の円筒体30の内径よりやや小さな直径に形成され、軸線方向に沿って所定長さを有する大径円柱部51aの一端側に係合凸部51bを備えて成る。また、前記シール部材50は、前記仕切り具本体51の係合凸部51bが収容される円柱体50aを備える。
【0019】
さらに言うと、前記仕切り具本体51は、図1、図2及び図3に示すように、前記シリンダ3における円筒体30の内径よりやや小さい直径に形成され、かつ軸方向に沿って所定長さに形成された大径円柱部51aと、前記大径円柱部51aの一端側に前記大径円柱部51aの直径より小さな直径に形成され、かつこの円筒体30の軸方向に沿って所定の長さに形成された係合凸部51bとを有する。大径円柱部51a及び係合凸部51bの中心部にシャフト部52が螺合される貫通ネジ孔51cが設けられている。
【0020】
前記係合凸部51bは、前記大径円柱部51aの一端側の端部に設けられ、所定の直径及び所定の軸方向長さを有する小径部511と、前記小径部511の端部に設けられ、かつ前記小径部511よりは大きな直径を有するが大径円柱部51aの直径よりは小さく形成され、かつ所定の軸方向長さを有する中径部512とを備え、図3に示されるように、前記中径部512の端部から所定の深さに中径部512の直径よりは小さな径の皿穴513を形成することにより中径部の端部側において一端側に突出する環状突起514を形成してなる。
【0021】
前記シール部材50は、柔軟な弾性部材で一体成形されて成り、特に図4に示すように、前記円筒体30の内径よりやや小さいが前記大径円柱部51aの直径と実質的に同じ直径に形成され、かつ前記係合凸部51bの軸線方向長さよりも長く形成されて成る円柱体50aを備える。この円柱体50aは、その中心に、軸方向に前記シャフト部52を貫通させるように開設された貫通孔50bと、前記円柱体50aの内部に前記円柱体50aの他端側から前記係合凸部51bが収容されるように形成された係合凹部50cと、前記円柱体50aの外周であってその円柱体50aの側面における一端側及び他端側それぞれに設けられたところの、前記円筒体30の内周面を摺動し、かつ前記シール部材50と前記円筒体30の内周面とをシールする外側シール部である環状の外周突起50dと、前記円柱体50aにおける一端側の貫通孔50bの内周面に設けられたところの、前記シャフト部52に摺動し、前記シャフト部52の外周面と前記貫通孔50dの内周面とをシールする内側シール部である環状の内周突起50eとを有して成る。前記外周突起50dは、図2に示されるように、シール部材50の外周面において、前記係合凸部51b側の端部近傍及び前記係合凸部51bとは反対側の端部近傍にそれぞれ1個設けられているのが好ましい。また、シール部材50の外周面に外周突起50dが2個設けられていると、仕切り具5を移動させても仕切り具5の軸線が円筒体30の軸線に対して傾斜することがない。2個の外周突起50dそれぞれは円筒体30の内周面とのシール性を確保すると共に円筒体30の内周面に対する摺動性が良好であるように形成される。具体的には、外周突起50dは、円筒体30の内面に対して出来るだけ小さな接触面積となる形状、例えば断面三角形、断面半円形等の形状が好ましく、さらにその断面の頂点がR面取りしてある形状が好ましい。外周突起50dと円筒体30の内面との接触面積は、大きいほどシール性が向上し、接触面積が小さい程シール部材50の摺動性が向上するので、使用する医療用ペーストの特性により最適な形状を選択し、決定するのがよい。
【0022】
前記内周突起50eについても前記外周突起50dと同様であり、その断面形状を最適な形状とするのが良い。また、シャフト部52の先端部外周はネジが形成されずに円筒の外周面形状となっているので、シャフト部52の先端部外周に内周突起50eが接していると、シール性が高まる。
【0023】
前記係合凹部50cは、前記円柱体50aの他端側からその内部に向けて形成され、前記係合凸部51bを収容する空間である。この係合凹部50cは、前記円柱体50aの内部に前記円柱体50aの他端側から挿入された前記係合凸部51bの小径部511が嵌り合う直径に、かつ前記小径部511の軸線方向長さと同じに形成された挿通孔部501と、前記挿通孔部501の一端側で前記挿通孔部501に連なり、前記中径部512の直径とほぼ同じ直径で前記中径部512の長さとほぼ同じ長さに形成された中径部収容部502と、この中径部収容部502の一端側で前記中径部収容部502と連なり、かつ前記中径部512に形成された環状突起514が収容される直径に形成された環状穴部503とを備える。挿通孔部501には、前記円柱体50aの他端側に仕切り具本体51の係合凸部51bを挿入しやすくするためのテーパー50fが形成されている。この例においては、前記挿通孔部501が、この発明における第1嵌合穴部であり、前記中径部収容部502が、この発明における第2嵌合穴部である。
【0024】
前記シール部材50を形成する弾性部材としては、シリコーンゴム、ブチルゴム、あるいは、エラストマーゴムなどのゴムを挙げることができる。また、シリコーンゴムは、着色剤入りとすることで目視性をよくすることができる。
【0025】
上述したように構成した医療用ペースト混練注入器1は、以下のように作用する。
【0026】
仕切り具本体51へのシール部材50は、次のようにして装着される。
【0027】
まず、図2に示されるように、前記シール部材50における係合凹部50cに、前記仕切り具本体51の係合凸部51bを挿入する。このとき、前記シール部材50の円柱体50aの貫通孔部501にはテーパー50fが形成されていること、及び円柱体50aが弾性部材で形成されていることによって、前記仕切り具本体51の係合凸部51bを嵌合凹部50cに簡単に挿入することができる。
【0028】
ハンドル部54を取り外したシャフト部52の後端部すなわち混練部53とは反対側の端部をシール部材50の貫通孔50bに装入し、仕切り具本体51の貫通ネジ孔51cに螺合させるようにして、シャフト部52に仕切り具本体51及びシール部材50を装着する。次いで、ハンドル部54をシャフト部52の後端部に装着する。初期の状態として、混練部53がシール部材50に近接する状態となるように、シャフト部52に仕切り具本体51及びシール部材50を装着しておく。
【0029】
ついで、シリンダ3のノズル部31にキャップ7を装着する。ついで、キャップ7を下側にして、シリンダ3の円筒体30に所定量の水硬性のリン酸カルシウム系粉体を装入する。なお、混練液は、使用直前に前記リン酸カルシウム系粉体と混合する。
【0030】
次に、前記仕切り具5の仕切り具本体51を前記円筒体30の他端側の開口部から円筒体30の内部に挿入し、前記円筒体30の開口部付近の貫通孔33と仕切り具本体51におけるストッパ挿入穴55とを合わせ、ストッパ挿入穴55にストッパ9を挿入螺合させる。
【0031】
これにより、前記ストッパ9における雄ネジ部9aが前記ストッパ挿入穴55に嵌り込み、前記仕切り具本体51は前記シリンダ3の円筒体30内に固定されることになって、前記仕切り具5は軸線を中心とする回転及び軸線に沿った前後進が阻止される。次に、混練直前に、ノズルに取り付けたキャップ7を取り外し、この発明における液体である混練液である硬化液をノズルより注入し、その後キャップ7を取り付ける。あるいは、水硬性のリン酸カルシウム系粉体を投入する際に同時に硬化液を投入するようにしても良い。
【0032】
そして、ハンドル部54を一定方向例えば時計回りに回転させて混練部53をノズル部31近くまで移動させたり、ハンドル部54を前記とは逆方向例えば反時計回りに回転させて混練部53を仕切り具本体51の近くまで移動させたりし、これらを繰り返す。図1に示されるように、混練部53は、頂点から底辺までの距離が直径に比べて短く形成され、従って薄い円錐形状に形成された盤状部53aと、盤状部53aに設けられた切り欠き部53bとを有する。したがって、この混練部53をノズル部31に向かって回転させつつ前進させると、混練部53とノズル部31と円筒体30の内周面とで区画されるノズル側空間内に存在するリン酸カルシウム系粉体と硬化液とが、混じり合いながら前記切り欠き部53bを通って、混練部53と仕切り具5と円筒体30の内周面とで区画される仕切り具側空間内に移動する。混練部53がノズル部31側に到達すると、シャフト部52を逆回転させることにより、混練部53をシール部材50に向かって後進させると、仕切り具側空間内に収容された水硬性のリン酸カルシウム系粉体と硬化液とが、混じり合いながら前記切り欠き部53bを通って、前記ノズル側空間内に移動する。かくして、混練部53の前後進を繰り返すことにより、リン酸カルシウム系粉体と硬化液との混練が行われる。
【0033】
この混練操作において、円柱体50aに形成された貫通孔50b側の内周突起50eがシャフト部52の外周に密接に当接した状態で摺動し、しかもこのシール部材50が弾性部材で形成されていることにより、シャフト部52と貫通孔50bとの間がシールされる。また、円柱体50aの外周面に設けられている外周突起50dが前記シリンダ3の円筒体30の内周面に押し潰されるような状態で密接に当接しているので、前記円筒体30の内周面とシール部材50の外周との間がシールされる。したがって、混練操作中に、シール部材50の先端面、円筒体30の内周面、及び円筒体30のノズル部31側にある内周面とで形成される内部空間内に収容されている水硬性のリン酸カルシウム系粉体と硬化液とを混練して得られるペースト状物が、円筒体30の内周面とピストン3の外周面との間隙を通じて、外部に漏出することがなく、また、シャフト部52の外周面と貫通孔50bの内周面との間隙を通じて、外部に漏出することがない。
【0034】
また、シリンダ3に仕切り具本体51が回転不可能及び前後進不可能に固定された状態でシャフト部52を回転させる場合に、小径部511が貫通孔部501に嵌り込んでいること、及び中径部512が中径部収容部502に嵌り込んでいることにより、シャフト部52の回転運動に追随して仕切り具本体51からシール部材50が外れることがない。シリンダ3に仕切り具本体51が回転可能及び前後進可能に取り付けられ、しかも仕切り具5がノズル部31の近傍に位置する場合にハンドル部54をシリンダ32から引き離すように引っ張ったとき、小径部511と中径部512との段差部分、つまり中径部512における小径部511側の端面が、中径部収容部502と挿通孔部501との段差部分、つまり中径部収容部502における挿通孔部501側の底面に密着係合した状態となるので、仕切り具本体51からシール部材50が外れることなく一体と成った状態で、仕切り具5が後進することになる。
【0035】
混練が終了したところで、混練部53を仕切り具本体51近くにまで戻した後、ストッパ9をストッパ挿入孔55から抜き取って仕切り具本体51及びシリンダ3から分離する。次いで、キャップ7を取り外して医療用ペースト混練注入器を注射器として使用する。
【0036】
すなわち、先ず、混練物は、患部に直接に充填しても良いし、また、ノズル部31に、患部に水硬性のリン酸カルシウム系粉体と硬化液との混練物である医療用ペーストを移送する移送管(図示せず。)を、取り付けることにより、この移送管を通じて患部に前記水硬性のリン酸カルシウム系粉体を充填しても良い。ハンドル部54を押圧すると、仕切り具5はシリンダ3に対して固定されていないので、ハンドル部54の押圧に応じて仕切り具5も押され、仕切り具5は円筒体30の一端開口部からノズル部31に向かって前進移動する。仕切り具5の前進移動により、シール部材50の先端面、円筒体30の内周面、及び円筒体30のノズル部31側にある内周面とで形成される内部空間内に収容されているペースト状物が、ノズル部31から押し出され、患部に供給される。移送管を取り付けている場合には、移送管を通じて押し出された前記水硬性のリン酸カルシウム系粉体が患部に供給される。
【0037】
このとき、シール部材50における内周突起50eがシャフト部52の外周面に密着した状態で当接することによりシャフト部52と貫通孔50bとの間隙がシールされる。また、シール部材50における外周突起50dが前記シリンダ3における円筒体30の内周面に密着当接しつつ摺動することにより前記円筒体30の内周面と仕切り具5の外周面との間隙がシールされる。したがって、仕切り具5が前進する工程において、前記ペースト状物が、シャフト部52と貫通孔50bとの間隙及び前記円筒体30の内周面と仕切り具5の外周面との間隙から、漏出することがない。
【0038】
前記円筒体30の一端開口部近傍にストッパ9で固定された仕切り具5の先端部近傍に配置された混練部53と円筒体30の内周面及びそのノズル部31に取り付けられたキャップの栓体底面とで形成される内部空間に、粉体特に水硬性のリン酸カルシウム系粉体を装入してなる器具は、医療用器材として製造販売される。したがって、前記器具は、この発明の一例である医療用ペースト混練注入器材とすることができる。
【0039】
同様に、前記円筒体30の一端開口部近傍にストッパ9で固定された仕切り具5の先端部近傍に配置された混練部53の表面と円筒体30の内周面及びそのノズル部31に取り付けられたキャップの栓体底面とで形成される内部空間に、医療用ペーストの粉末成分特に水硬性のリン酸カルシウム系粉体及び液体例えば硬化液を装入してなる器具は、医療用器材として製造販売可能である。したがって、前記器具は、この発明の一例である医療用ペースト混練注入器材とすることができる。
【0040】
前記医療用ペースト混練注入器1によると、シール部材50を仕切り具本体51の係合凸部51bに簡単に取り付けることができ、シール部材50の取付作業が短時間で済み、かつ、シール部材50の取付作業に習熟することなく行うことができる。さらに、前記医療用ペースト混練注入器で医療用ペーストを押し出す際に、構造上、シール部材が脱落するようなことがなく、したがって、使用中に仕切り具が摺動不能と成ることもない。
【0041】
以上、この発明の一実施態様について具体的に説明をしたが、この発明は前記実施態様に限定されず、前記特許請求の範囲に記載された範囲内で様々に具体的な設計変更をすることができる。
【0042】
例えば、この発明における液体は、医療用ペーストを硬化させる機能を有する硬化液とし、又は医療用ペーストの粉末成分によっては単にペーストを形成する機能を有する混練液とすることもできる。また、仕切り具本体に備えられた係合凸部は、略円柱状をなす仕切り具本体の先端面又は後端面に設けられ、かつ、シリンダを構成する円筒体の内部で前後進する仕切り具本体に追随してシール部材を前後進させる機能を有する限り、様々な形態を取り得る。このような機能を有する係合凸部は、仕切り具本体が前進するときには、換言すると仕切り具がノズル部に向かって進行するときには、シール部材と仕切り具本体とを一体にしてシール部材を押圧する押動機能を発揮し、仕切り具本体が後進するときには、換言すると仕切り具がノズル部とは反対の方向に進行するときには、シール部材と仕切り具本体とを一体にしてシール部材を牽引する牽引機能を発揮する。係合凸部が他端面に設けられる場合は、上記の場合において逆の機能を発揮する。このような押動機能と牽引機能とを発揮する限り、係合凸部は、図1〜3に示す形態に限定されず、当業者において様々な形態を案出設計することができる。
【0043】
又、シール部材は、前記係合凸部を嵌め込む係合凹部と、内側シール部と、外側シール部とを有する限り様々な設計変更をすることができる。この係合凹部は前記係合凸部を嵌め込む機能を有し、内側シール部は、シャフト部とシール部材との間隙をシールする機能を発揮し、外側シール部はシリンダの内周面とシール部材との間隙をシールする機能を発揮する。このような機能を発揮する限りシール部材は様々な設計変更をすることができ、その設計変更の具体的内容は当業者において決定することができる。
【0044】
【実施例】
上述したような構成の医療用ペースト混練注入器1と、従来の二種類の仕様のOリングを取り付けるようにした医療用ペースト混練注入器とを使用して性能比較をした。
【0045】
(組み立て作業)
この発明に係る医療用ペースト混練注入器1は1種類のシール部材50を仕切り具本体51の係合凸部51bに押し込むだけの簡単な作業であったのに対して、従来の医療用ペースト混練注入器は2種類のOリングを仕切り具の外側と内側に取り付ける作業であったので、この発明の医療用ペースト混練注入器1を組み立てる作業時間に比べて数倍の作業時間を要した。
【0046】
特に、従来の医療用ペースト混練注入器では仕切り具の内側にOリングを取り付ける作業にコツを必要とし、慣れるまで時間が必要であった。
【0047】
(検査作業)
この発明の医療用ペースト混練注入器1では、シール部材50は一つの部品つまり一体物であるため目視によって取付の有無を簡単に確認できた。
【0048】
これに対して、従来の医療用ペースト混練注入器では、仕切り具の内側に取り付けるOリングの状態を目視で確認できず、Oリングの取り付けの有無や取り付け状態はシャフト部の摺動具合を感覚で確かめるしかなかった。
【0049】
(性能試験)
骨ペースト(リン酸四カルシウム及びリン酸水素カルシウム)と硬化液(デキストラン硫酸ナトリウム)とを用いて、混練物の漏れを確認した。この発明に係る医療用ペースト混練注入器1と従来の医療用ペースト混練注入器とも、殆ど漏れがなく、同等のシール性能を得ることを確認できた。
【0050】
(液漏れ試験)
この発明に係る医療用ペースト混練注入器1について。
【0051】
この発明に係る医療用ペースト混練注入器1の場合、ノズル部31にキャップ7を被せ、純水5[ml]を入れて、混練部53を仕切り具5に接するまで移動した状態でシリンダ3に仕切り具本体51を取り付ける。
【0052】
ハンドル部54を下にして医療用ペースト混練注入器1を立てた状態にする。このときのシリンダ3の容積は、25[ml]である。
【0053】
シリンダ3を下方向に押し込み、純水の入ったシリンダ3内の容積を徐々に小さくし、シリンダ3の内部の容積が20[ml]になるまでシリンダ3を押し込む。
【0054】
シリンダ3の内周とシール部材50の外周突起50dとの間と、シャフト部52とシール部材50の内周突起50eとの間とから純水が漏れていないか確認した。
【0055】
従来の医療用ペースト混練注入器の場合、ノズル部にキャップを被せ、純水5[ml]を入れて、混練部を仕切り具に接するまで移動し、シャフト部52の先端部分の周側面に内周突起50eが接した状態でシリンダに仕切り具を取り付ける。
【0056】
ハンドル部を下にして従来の医療用ペースト混練注入器を立てた状態にする。このときのシリンダの内部の容積は、25[ml]である。
【0057】
シリンダを下方向に押し込み、純水の入ったシリンダ内の容積を徐々に小さくし、シリンダの内部の容積が20[ml]になるまでシリンダを押し込む。
【0058】
シリンダの内周と仕切り具の外周のOリングとの間と、シャフト部と仕切り具の内周のOリングとの間とから純水が漏れていないか確認した。
【0059】
これらの検査の結果、この発明の医療用ペースト混練注入器1も、従来の医療用ペースト混練注入器も水漏れは確認されず、シール性能について、この発明に係る医療用ペースト混練注入器1は従来の医療用ペースト混練注入器と同等かそれ以上であることが確認できた。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、医療用ペースト混練注入器の前記仕切り具を、前記円筒体の内径よりやや小さい直径に形成されかつ軸方向に所定長さに形成された大径円柱部の一端側に係合凸部を設け、かつ、シール材を、前記仕切り具の係合凸部が収容できる円柱体とし、この円柱体によって前記円筒体内壁とシャフト部外壁とのシールができる構造にしたので、シール部材を仕切り具の係合凸部に簡単に取り付けることができ、シール部材の取り付け作業が短時間で済み、かつ、シール部材の取付作業に習熟することなく行うことができ、しかも、操作中に内容物の漏出を起こすことがない。さらに、シール部材が使用中に脱落することがないので、混練物の押出し時に仕切り具が摺動不可となり、押出しすることができなくなってしまうと言う事態がなくなる。そのために、この発明によると、この発明に係る製品の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る医療用ペースト混練注入器を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る医療用ペースト混練注入器に使用される仕切り具本体及びシール部材を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態に係る医療用ペースト混練注入器に使用される仕切り具本体を示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る医療用ペースト混練注入器に使用されるシール部材を示す断面図である。
【符号の説明】
1 医療用ペースト混練注入器、3 シリンダ、5 仕切り具、7 キャップ、9 ストッパ、30 円筒体、31 ノズル部、32 フランジ、
33 貫通孔、50 シール部材、50a 円柱体、50b 貫通孔、
50c 係合凹部、50d 外部シール部(外周突起)、50e 内部シール部(内周突起)、50f テーパー、51 仕切り具本体、51a 大径円柱部、51b 係合凸部、
51c 貫通ねじ孔、52 シャフト部、53 混練部、53a 盤状部、
53b 切り欠き部、54 ハンドル部、55 ストッパ挿入穴、
501 第1嵌合部(挿通孔部)、502 第2嵌合部(中径部収容部)、503 環状穴部、511 小径部、512 中径部、
513 皿穴、514 環状突起

Claims (11)

  1. 一端にノズル部を備え、かつ他端を開口する有底筒状のシリンダと、
    前記シリンダの内部に収容空間を形成する仕切り具、前記仕切り具を挿通し、前後進可能に、また回転可能に設けられたシャフト部、及び前記シリンダに装着された前記仕切り具とシリンダの内面とにより形成された前記収容空間内に配置可能に、前記シャフト部の一端に設けられた混練部を備えて成るピストンと、
    前記仕切り具を前記シリンダの他端側で前記シリンダに固定するストッパとを備えて成る医療用ペースト混練注入器において、
    前記仕切り具は仕切り具本体とシール部材とを備え、
    前記仕切り具本体は、その先端面及び/又は後端面に、前記シリンダ内で前後進する前記仕切り具本体に追随して前後進するように前記シール部材を係合するところの、一端側に突出する環状突起を有する係合凸部を備え、
    前記シール部材は、前記シャフト部を貫通させる貫通孔の内周面に設けられて前記シャフト部に密着する内側シール部と、前記環状突起が収納される環状穴部を備えて前記係合凸部を嵌め込む係合凹部と、前記シール部材の外面に設けられて前記シリンダの内面と密着する外側シール部とを備えて成ることを特徴とする医療用ペースト混練注入器。
  2. 前記仕切り具本体は、軸方向に所定長さに形成された大径円柱部と、その大径円柱部の少なくとも一端側に設けられた前記係合凸部とを備え、
    前記シール部材は、前記係合凹部を備える弾性部材製の略円柱体である前記請求項1に記載の医療用ペースト混練注入器。
  3. 前記シール部材は、軸方向に前記係合凸部よりも長い略円柱体に形成され、前記円柱体の内部中心に軸方向に前記シャフト部を貫通させる貫通孔を備え、かつ、前記円柱体の外周面に外側シール部及び前記貫通孔の内周面に内側シール部をそれぞれ備えて成ることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の医療用ペースト混練注入器。
  4. 前記仕切り具本体における前記係合凸部は、前記大径円柱部の一端に設けられ、前記大径円柱部の直径よりも小さな直径を有して成る小径部と、前記小径部の端部に設けられ、前記小径部の直径よりは大きく、かつ大径円柱部の直径よりは小さな直径を有してなり、その端部側において一端側に突出する前記環状突起が形成されてなる中径部とを備え、
    前記シール材の係合凹部は、前記仕切り具本体における小径部が嵌り合う第1嵌合穴部と、前記嵌合穴部に連通し、前記仕切り具本体における中径部が嵌り合う第2嵌合穴部と、前記第2嵌合穴部の一端側で前記第2嵌合穴部と連なる前記環状穴部とを備えて成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療用ペースト混練注入器。
  5. 前記内部シール部は、前記シャフト部の外周面に接触する部位の断面が面取りしてなる形状を有して成り、前記外部シール部は、シール部材の外面に複数設けられ、各外部シール部が、前記シリンダの内面に接触する部位の断面が面取りしてなる形状を有して成る前記請求項1〜4の何れか一項に記載の医療用ペースト混練注入器。
  6. 前記シール材は、ゴムで構成したことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の医療用ペースト混練注入器。
  7. 前記ゴムは、シリコーンゴム、ブチルゴム、あるいは、エラストマーゴムであることを特徴とする請求項6に記載の医療用ペースト混練注入器。
  8. 前記ゴムは、着色剤入りであることを特徴とする請求項6又は7に記載の医療用ペースト混練注入器。
  9. 前記請求項1〜8の何れか一項に記載の医療用ペースト混練注入器と、前記シリンダの内部に収容された医療用ペーストの粉末成分とを有してなることを特徴とする医療用ペースト混練注入器材。
  10. 前記医療用ペーストの粉末成分がリン酸カルシウム系粉体である前記請求項9に記載の医療用ペースト混練注入器材。
  11. 前記請求項1〜8の何れか一項に記載の医療用ペースト混練注入器と、前記シリンダの内部に収容された医療用ペーストの粉末成分及び液体とを有してなることを特徴とする医療用ペースト混練注入器材。
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