JP4087567B2 - 呼吸器用吸引カテーテル装置 - Google Patents
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Description
〔発明の分野〕
本発明は、気管内カテーテルの取り付けられた呼吸回路から過剰量の空気を抜き出さないで、カテーテルの先端部をクリーニングするための改良型機構を備えた呼吸器用吸引カテーテルシステムに関する。より詳細には、本発明は主として、患者の換気回路から抜き出される空気を最小限に抑え又は無くしながら、カテーテルのクリーニング効果を向上させる閉鎖式(クローズド)吸引気管内カテーテルシステムに関する。
【0002】
〔技術の現状〕
人が人工エアウェイ、例えば気管内チューブ(気管内挿管)を自分の呼吸系内に配置することが余儀なくされる多種多様な状況が存在する。場合によっては、例えば、外科手術において、人工エアウェイの機能は主として、患者の気道を開いた状態にして適当な肺の換気(肺への吸入及び呼気)を手術中、維持できるようにすることにある。しかしながら、他の多くの場合では、気管内チューブは、長期間にわたって患者内に留置されることになる。例えば、たいていの患者では、気管内チューブは、患者の寿命全体にわたり機械的換気を支援するよう定位置に位置したままになる。
【0003】
気管内チューブを相当長い時間にわたり定位置に留置することが必要な場合、呼吸器内分泌物を定期的に除去することが不可欠である。これは、気管内チューブ内に送り進められる呼吸器用吸引カテーテルを用いることによって達成されることが多い。吸引カテーテルを引き抜くと、陰圧がカテーテルの内部にかかり、粘液及び他の分泌物を患者の呼吸器系から抜き取る。相当多量の粘液及び他の分泌物がカテーテルのルーメンを通って抜き取られるが、粘液及び他の分泌物の一部は、カテーテルの外面に付着したままである。
【0004】
患者の分泌物は、病原体、例えば連鎖球菌属、プセウドモナス属、ブドウ球菌属及びHIV(ヒト免疫不全ウイルス)を含む場合があるので、臨床従事者を患者との接触から保護することが重要である。同様に、患者を環境中に存在する伝染性病原体及び臨床従事者によって運ばれるかもしれない伝染性病原体から患者を守ることが重要である。これは、機械的換気手段に頼って生存している患者は、免疫システムが弱くなっている場合が多いので特に重要である。
【0005】
交差汚染の心配に加えて、患者の人工エアウェイの吸引作用は、適正な呼吸を妨げる恐れがある。長期間にわたって留置状態の気管内チューブを持っている患者の最も普通のグループは、機械的に換気を行わなければならない人たちである。機械的に換気が行われる患者は代表的には、気管内チューブのハブのところで気管内チューブの基端側端部(即ち、患者から外部に延びる端部)に取り付けられた取付け具又はマニホルドを有している。1対のベンチレータチューブか機械的ベンチレータから延びていて、代表的には、アダプタによってマニホルドに取り付けられている。一方のチューブは、吸入空気を吸息のために患者に与える。他方のチューブは、呼息又は呼気空気をシステムから出すことができるようにする。
【0006】
1980年台までは患者に対して吸引処置が必要になるたびに患者をマニホルド及びベンチレータチューブから切り離すことが通例であった。患者の空気の供給が妨げられるので、たとえ数秒間に過ぎなくても、不必要にも患者に苦痛を与えることが多かった。これら問題は、まず最初に、ラドフォード氏に付与された米国特許第3,991,762号(以下、「ラドフォード特許」という場合がある)に開示されている発明によって解決された。ラドフォード特許は、閉鎖式(クローズド)吸引カテーテルシステムと通称されている方式を開発した。閉鎖式吸引カテーテルシステムでは、カテーテルは、マニホルドに取り付けられた保護スリーブ内に維持される。吸引処置が望ましい場合、カテーテルをマニホルド中に送り進めて人工エアウェイ内へ前進させる。次に、陰圧をカテーテルにかけ、患者の呼吸器系内の分泌物を排出する。パーマー氏に付与された米国特許第4,569,344号(以下、「パーマー特許」という場合がある)に開示された発明によってこのシステムの技術的改良がなされた。パーマー特許は、この装置を用いることにより患者と医療従事者との間の交差汚染の恐れを減少させることによりこのシステムを改良した。以来、閉鎖式吸引カテーテルシステムの仕様への顕著の意向が行われた。
【0007】
閉鎖式吸引カテーテルの利点は、開放式(オープン)吸引法の実施中に行われているのとは異なり、吸引作業中、換気回路が患者から切り離されないことにある。カテーテルは24時間にわたり多数回再使用されるので、粘液及び他の分泌物を、カテーテルが非使用期間に移る前にカテーテルから洗い落とすことが重要である。もし分泌物が除去されていなければ、自動汚染の恐れが高くなる。また、吸引効率を維持するためにカテーテルのルーメンをクリーニングすることも重要である。
【0008】
カテーテルをクリーニングするいくつかの機構が存在する。第1に、米国特許第4,569,344号では、カテーテルを患者から引き抜いた後、ユーザがカテーテルの末端側端部の周りの領域中に液体を注入することができるようにする洗浄ポートが示されている。液体が閉鎖式吸引カテーテル装置内へ注入され、吸引力が及ぼされると、液体は、分泌物をほぐしてこれら分泌物をカテーテルの外面から除去しやすいようにする。
【0009】
分泌物の除去のために単に液体を注入し吸引力をかけることに関する一つの大きな問題は、この吸引力により、呼吸用空気もまたカテーテルを通って抜き出されることにある。「閉鎖式システム」では、排気された空気は注意深く制御された換気サイクルを混乱に陥れる恐れがある。かくして、患者の呼吸に使える空気の量が、カテーテルのクリーニングの結果として減少する恐れがある。臨床従事者がカテーテルからの分泌物の除去に手間取ると、吸引力が数回にわたってカテーテル中に及ぼされる場合があり、それにより、空気が繰り返し換気回路から抜き出される。
【0010】
物理的に換気回路から隔離されるクリーニング又は洗浄室を有する他の閉鎖式吸引カテーテルが開発された。例えば、ジノッティー氏に付与された米国特許第5,487,381号では、カテーテルをマニホルドから引っ込める時にカテーテルの末端側先端部を受け入れるような形状の洗浄室を有する閉鎖式吸引カテーテルが示されている。次に、壁を開放位置から閉鎖位置に摺動させ、カテーテルの末端側端部をマニホルド及び換気回路から隔離する。一般に、洗浄溶液をクリーニング室内に注入するためにポートが設けられている。
【0011】
かかる構成に生じる一つの問題は、吸引カテーテルが正しくクリーニングできるようにする空気流が不足することにある。カテーテル内に陰圧をかけると、十分な空気流が室内に注入されない場合、真空が室内に生じる場合がある。かくして、室を隔離することにより、クリーニング溶液の単独の排出が妨げられる。さらに、壁の移動により、臨床従事者の側において余計な手間が生じる。
【0012】
さらに、現在入手できる一製品では、洗浄液は空気流の不足のためにカテーテル内に残ったままになるのが通例である。かくして、カテーテルルーメン内に残っている汚染状態の液体が、クリーニング室を開けたときに患者に再び注入される場合がある。
【0013】
上述の問題に加えて、現在入手できる閉鎖式吸引カテーテルは、カテーテル先端部を最も望ましい程度までクリーニングすることができないという欠点を持っている。もし病原体又は他の汚染要因物が長すぎるほどの期間にわたってカテーテル上に付着したままであれば、これらは患者を自動汚染する。さらに、もし病原体及び他の分泌物がカテーテルに付着した状態で乾燥すると、これらにより、吸引効率が妨害され、外観が見苦しくなり、閉鎖式吸引カテーテル装置の時期尚早な交換が必要になる場合がある。かくして、換気回路中の呼吸用空気に対する相当大きな吸引作用を生じさせないで、カテーテルの末端側端部を一層効果的にクリーニングする機構を有するカテーテル装置が要望されている。
【0014】
〔発明の概要〕
本発明の目的は、カテーテルの末端側端部のクリーニング中、換気回路から抜き出される空気の量を最小限に抑える改良型呼吸器用吸引カテーテル装置を提供することにある。
【0015】
本発明の別の目的は、カテーテルの末端側先端部からの粘液及び他の分泌物の除去効果を向上させる呼吸器用吸引カテーテル装置を提供することにある。
【0016】
本発明のさらに別の目的は、クリーニングを向上させる機構が、クリーニング領域を換気回路から分離するよう自動的に機能する呼吸器用吸引カテーテル装置を提供することにある。
【0017】
本発明のさらに別の目的は、クリーニングを乱流状態の流体の流れの中で生じさせる呼吸器用吸引カテーテル装置を提供することにある。
【0018】
本発明のもう一つの目的は、使いやすくかつ比較的安価な呼吸器用吸引カテーテル装置を提供することにある。
【0019】
本発明の上記目的及び他の目的の種々の例は、以下に詳細に説明し、特許請求の範囲に記載される改良型呼吸器用吸引カテーテル装置の特定の実施形態で達成される。改良型呼吸器用吸引カテーテル装置の実施形態は代表的には、換気回路を構成するよう人工エアウェイ、例えば気管内チューブに取り付けられるマニホルドと、マニホルドを通り、人工エアウェイ内に移動でき、それにより分泌物を人工エアウェイ及び肺から吸引除去するカテーテルと、カテーテルのクリーニング中、患者の換気回路から抜き出される空気を最小限に抑えるよう換気回路に隣接して設けられた弁機構とを有する。
【0020】
本発明の一特徴によれば、弁機構は、カテーテル先端部をマニホルドを通って引っ込めた後、カテーテル先端部に自動的に係合するように構成されており、それによりクリーニング中にカテーテル内に吸い込まれる空気の量が最小限に抑えられる。
【0021】
本発明の別の特徴によれば、弁機構は、引っ込められたカテーテルに向かって引きつけられると閉鎖位置でロック機能を発揮し、それによりカテーテル先端部とマニホルド中のエアウェイとの間の相互隔離関係を維持するよう構成されている。
【0022】
本発明の別の特徴によれば、弁機構は、カテーテル内への補給空気を導入し、それにより分泌物及びカテーテルのクリーニングに用いられる液体の適正な排出を行うようにする空気補給手段を備えている。
【0023】
本発明の別の特徴によれば、カテーテルの末端側端部の周りの乱流状態の空気流を増加してカテーテルからの分泌物の除去を向上させる空気乱流促進機構が設けられている。
【0024】
本発明のさらに別の特徴によれば、補給空気を換気回路から引っ込められていないカテーテルの末端側端部に与えるよう空気補給機構が設けられている。
【0025】
本発明のさらに別の特徴によれば、1対のワイパーシールが、カテーテルチューブの末端側端部を一層効果的にクリーニングするのに用いられる。
【0026】
本発明の上記目的特徴及び利点並びに他の目的、特徴及び利点は、添付の図面と関連して以下の詳細な説明を読むと明らかになろう。
【0027】
〔詳細な説明〕
次に図面を参照するが、この図面には、本発明の種々の構成要素が符号を付けて示されており、また本発明は当業者が本発明を実施できるように説明されている。以下の説明は本発明の原理の例示に過ぎず、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を狭めるものではない。当業者であれば、説明した種々の実施形態の特徴を本発明の範囲及び精神から逸脱することなく置換したり改造できることは理解できよう。
【0028】
図1を参照すると、従来技術の教示によるマニホルド10及びカテーテル洗浄機構14の断面図が示されている。マニホルドは、洗浄室20を換気回路26から選択的に隔離するための回転自在なロッド18の形態をした弁機構を有している。カテーテル22の末端側端部が洗浄室20内に配置されると、洗浄溶液を側部ポート30を通って注入してカテーテル22の外面から粘液及び他の分泌物を洗い落とすことができるようにすることができる。しかしながら、洗浄室20の相対的な寸法形状に起因して、洗浄溶液とカテーテルの外面に付着した分泌物との間の活発な相互作用を生じさせる手段がない。さらに、洗浄室は回転自在なロッド18を閉鎖した時に補給空気が入るようには構成されていないので、洗浄室20中には効果的な吸引を阻害する真空が生じる場合がある。
【0029】
図1に示す構成例の別の欠点は、かかる装置の閉鎖機構を代表的には手動で操作しなければならないということにある。もしユーザが回転自在なロッド18を閉鎖するのを忘れた場合、カテーテル中の吸引力の作用により、空気が換気回路26から抜き出されることになる。
【0030】
次に図2を参照すると、従来技術の変形構成例の断面図が示されている。マニホルド100は、複数のポート104を備えている。第1のポート104aは、気管内チューブへの呼吸空気の出入れを行うために患者の気管内チューブのハブに取り付けられている。かくして、マニホルドは、換気回路の一部をなす。空気は代表的には、第2のポート104bを通ってマニホルドに提供されたり、これから抜き出され、この第2のポート104bは、コネクタ(図示せず)を介して一対の換気チューブに取り付けられる。換気チューブは、当業者には周知の方法で機械的ベンチレータ(図示せず)に連結される。
【0031】
第3のポート104cは、第2のポート104bと反対側に設けられている。第3のポート104cは代表的には、キャップ108で覆われ、このキャップ108は、患者を強制換気から引き離すために「ブローバイ(blow-by )」が望ましい場合に取り外される。
【0032】
マニホルドは、第4のポート104dをさらに有している。継ぎ手112が、第4のポート104dと圧力嵌め関係をなすよう構成されており、カテーテル116及び保護スリーブ120をマニホルド100に効果的に連結する。継ぎ手の基端側端部に隣接して、洗浄ポート124が設けられており、これを通って洗浄液を注入してカテーテル116の外面を洗浄することができる。かかる構成は、シール128に隣接して洗浄ポート124が設けられているので有利であり、このシール128は、カテーテル116がシールを通って引かれる際にこのカテーテルから粘液及び他の分泌物を拭い取るよう構成されている。かくして、ユーザは代表的には、カテーテル116の末端側端部116aがシール128から僅かに末端側に位置するまでカテーテル116を引っ張り、次に、洗浄溶液を洗浄ポート124へ注入して分泌物の除去に役立つようにする。かかる分泌物除去方法は、全体としては効果的であるが、これはカテーテル116の末端側端部116aを効果的にクリーニングする上で必要以上に換気回路132から空気を抜き出す場合がある。さらに、呼吸管理セラピスト及び他の臨床従事者は、カテーテル116の末端側端部116aを第1のポート104aからシール128の直ぐ近くの位置まで引き寄せる際に吸引力を働かせたままにするのが通例である。
【0033】
次に図3Aを参照すると、全体を符号200で示した改良型気管内カテーテルの一部の断面図が示されている。気管内カテーテルは、全体を符号204で示したマニホルド及びカテーテル208で構成されている。マニホルド204は、複数のポート212a〜212cを有している。第1のポート212aは、人工エアウェイの基端側端部、例えば、気管内チューブ、気管切開チューブ等のハブに取付け可能に構成されている。第2のポート212bは代表的には、当該技術分野における慣例にしたがってアダプタ(図示せず)によって一対のベンチレータチューブ(図示せず)に連結されている。
【0034】
本明細書で用いる「末端側」という用語は一般に、患者の方向を差し、「基端側」という用語とはユーザの方向を示している。特に指示がなければ、図2Aの図面は、末端側(患者側)端部が紙面の上に向かい、基端側(ユーザ側)端部は紙面の下に向かうような向きで描かれている。
【0035】
通常の使用中、状態調節された吸入用空気がベンチレータチューブのうち一方を通り、第2のポート212b及び第1のポート212aを通り、そして人工エアウェイを介して患者の肺に押し込まれる。呼息空気は、第1のポート212aを通り、次に第2のポート212bを通り、そして他方のベンチレータチューブを通って運び出される。かくして、マニホルド204は、換気回路214の一部をなし、呼吸用空気はこの換気回路を通って循環する。また、第3のポート212cがマニホルド204の一部をなしている。第3のポート212cは代表的にはキャップ216で覆われている。
【0036】
機械的な換気方法を用いる場合にはいつでも、いつかは患者を自発的な呼吸に戻すことが目的となる。これを達成するため、患者は通常、機械的な換気法から自発的な呼吸に移行されなければならない。この目的のため、キャップ216を第3のポート212cから取り外して酸素化(酸素添加)空気が患者の気管内チューブを通るが、吸入用空気は全体として閉じられた回路によっては患者の肺に送り込まれないようにするのがよい。通常「ブローバイ」と呼ばれているこの状態により、患者は次第に自然な又は自発的な呼吸を再開できるようになる。
【0037】
マニホルド204は、第4のポート212dを更に有している。第4のポート212dは、全体として第1のポート212aと反対側に設けられており、カテーテル208がこれを通って第1のポート内へ滑り込むことができ、それにより患者に対する吸引法を実施できるように構成されている。吸引法の完了時に、カテーテル208を第4のポート212d内へ引き戻し、それにより換気回路214の邪魔をしないようにする。
【0038】
継ぎ手又はアダプタ220が、第4のポート212dを備えた壁とカテーテル208との間に設けられている。アダプタ220は、その最も外側で、第4のポート212dを備えた壁に係合する。アダプタ220は、その最も内側で、カラー224に係合し、このカラー224は、カテーテル208の周りに小さな円筒形空間226を残すようにカテーテル208を密接して包囲している。理想的には、カテーテル208とカラー224との間の空間は、0.005インチ〜0.015インチ(0.127mm〜0.381mm)である。この近接性により、2つの重要な利点が得られる。第1の利点として、もし患者の肺に対する洗浄が必要な場合、洗浄ポート228を通って円筒形空間226内へ洗浄溶液を注入することにより、洗浄溶液の流れがカラーの末端側端部224aから第1のポート222a内へ差し向けられる。もしカテーテル208とカラー224との間の間隔が大きすぎると(上述した従来技術の場合のように)、洗浄溶液をこのように差し向けることはできない。第2の利点として、カテーテル208を使用後カラー224内へ引き戻すと、カラーは、カテーテルの外面から粘液又は他の分泌物の重い層を拭い取るのに役立つ。
【0039】
洗浄/クリーニング溶液を洗浄ポート228を通って注入することにより、カテーテル208の外面から分泌物が一段と除去され、カテーテル内の吸引力による排出が促進される。また、この構成により、クリーニングを行うのに必要な空気及びクリーニング溶液の量が最小限に抑えられる。
【0040】
図3Aに示す構成のカラー224は有益であるが、分泌物がカテーテル208の末端側端部208aに付着堆積することが依然として見受けられる。もしかかる付着堆積をすぐに除去しなければ、これは患者に対する正しい吸引法を行うカテーテルの機能を妨害する場合がある。これはまた、閉鎖式吸引カテーテルシステム内の病原体の培養基としての役目を果たす場合がある。
【0041】
本発明の原理のうち1つによれば、カテーテル208の末端側端部208a内への空気流の選択的な妨害により、カテーテルのクリーニングが大幅に改善されることが判明した。さらに、クリーニングを向上させるかかる機構はまた、換気回路214からの空気の抜出しを最小限に抑えることも判明した。
【0042】
図3Aに示すように、フラップ232が、環状リング236にヒンジ止めされており、この環状リングは、フラップ232をこのリングに対して回動して自動閉鎖形弁部材を形成することができるように第4のポート212dの内側に配置されている。当然のことながら、フラップ232を、第4のポート212dを備えたマニホルド204の壁又はアダプタ220に直接取り付けてもよい。ヒンジ取付け部240により、フラップ323はカテーテルの先端部と整列関係を維持しながら選択的に動くことができ、それにより自動閉鎖形フラップ弁を形成する。
【0043】
図3Bに示すように、フラップ232は、カテーテルをほぼ完全にカラー224内に引き込むと、カテーテル208の末端側端部208aと整列するよう位置決めされている。ヒンジ取付け部240は、カテーテル208の末端側端部208aを通る吸引力がフラップ232を第1の末端側位置から、フラップがカテーテルの末端側端部に接触する第2の基端側位置へ基端側の方向へ引っ張るほどの可撓性がある。かくして、フラップ232及び関連の構造部材は、弁を閉じるのにカテーテルシステムの追加の外部操作を必要としない自動閉鎖形弁を形成する。
【0044】
たいていの閉鎖式吸引カテーテルの場合と同様に、カテーテル208は、末端側端部208aに設けられた主要な孔244及び末端側端部から僅かに基端側に設けられた1又は2以上の横方向孔248を有している。フラップ232が基端側へ動いてカテーテル208の末端側端部208aに接触すると、カテーテル先端部の孔244を通る吸引力は劇的に減少し又は無くなる。孔244を通る吸引流の減少により、横方向孔248を通る吸引流が増加し、それにより、カテーテル208の外面とカラー224の内面との間に封じ込められた分泌物を排出する横方向孔の能力が増強する。横方向孔248は全体として末端側の孔244よりも小さく且つ横方向孔への空気流はカラー224によって制限されるので、換気回路から吸い出される空気の量が実質的に減少すると同時にカテーテル208のクリーニング効果が向上する。
【0045】
図3A及び図3Bに示すように、フラップ232の基端側側部232a(即ち、換気回路214と反対側の側部)は全体として平らである。かかる構成では、フラップ232の基端側側部232aは代表的には、カテーテル208の末端側端部208aと実質的に完全なシールを形成することになる。
【0046】
次に、図3Cを参照すると、フラップ232を僅かに改造した図3A及び図3Bに示す実施形態の拡大断面図が示されている。実質的に平らな図3A及び図3Bのフラップ232とは異なり、図3Cのフラップ232′は、基端側側部232a′側に形成された溝252を有している。溝252は、フラップ232′がカテーテル208の末端側端部208aと気密係合関係をなすのを阻止する。換言すると、溝252により計量された量の空気がカテーテルの最も末端側の端部208のところの孔244内に吸い込まれるようになる。
【0047】
溝252を通って吸い込まれる計量された量の空気は、重要な効果を発揮することができる。具体的に説明すると、この空気は、カテーテル208の内部とその外面の直ぐ周りの両方に乱流状態の空気流を生じさせる。この乱流状態の空気流は、粘液と分泌物の凝集物を破壊するのを助け、これは洗浄/クリーニング溶液だけでは得られない。かくして、乱流状態の空気流は、カテーテル208の末端側端部208aのクリーニングを向上させることができる。これは、カテーテルの外面をクリーニングするために洗浄/クリーニング室の使用に頼っていた従来型装置の多くとは極めて対照的である。洗浄/クリーニング室は通常カテーテルよりも実質的に大きいので、又は補給空気は特に提供されないので、室内に乱流状態の空気流を生じさせることは困難である。乱流状態の空気流が生じなければ、粘液及び他の分泌物は、カテーテルの外面から除去されないことが多い。
【0048】
次に、図3Dを参照すると、図3A及び図3Bに示すフラップ232のさらに別の変形実施形態が示されている。フラップ232″は、その基端側側部に溝を形成する代わりに、比較的少量の空気がフラップ232″を通ることができるように形成された孔260を有している。図3Cの実施形態の場合と同様に、小さな孔は、カテーテル208の末端側端部208aのところに乱流状態の空気流を生じさせ、それによりクリーニング効果を向上させる。現時点においては、フラップ232″の孔260の直径は約0.03インチ(0.762mm)であることが好ましいと考えられる。
【0049】
フラップ弁を形成するフラップ232は、カテーテル208の末端側端部208aに係合するものとして図3A〜図3Dに示されているが、カテーテルそれ自体に係合する必要はない。かくして、例えば、図3Eは、フラップ232がカテーテル208の末端側端部208aではなくカラー224の末端側端部224aに係合するよう配置されている点を除き、図3A〜図3Dに示す実施形態と同一の実施形態を示している。かかる構成では、吸引流は依然として、カテーテル208の末端側端部208aのところの孔244を通って達成できる。
【0050】
好ましくは、補給空気源が設けられる。これは、図3C及び図3Dに示すフラップ構造のうちいずれか一方を用いることによって達成できる。変形例として、少量の補給空気が吸引流を促進すると共に乱流を増強するために得られやすくするために小さな穴をカラー224に形成してもよい。
【0051】
図3A〜図3Eに示す実施形態のうちいずれの構成が用いられるかとは無関係に、その結果として、カテーテル208の末端側端部208aをクリーニングする能力が向上すると同時に換気回路214から抜き出される空気流が大幅に減少する。かくして、一貫した換気が患者に与えられると共に臨床従事者は、カテーテル208をいっそう容易にクリーニングすることができる。
【0052】
次に図4Aを参照すると、本発明の原理にしたがって構成された全体を符号300で示す改良型呼吸器用吸引カテーテル装置の別の実施形態が示されている。改良型呼吸器用吸引カテーテル装置300は、マニホルド304及びカテーテル308を有している。先の実施形態の場合と同様に、マニホルド304は、第1のポート312a、第2のポート312b、第3のポート312c及び第4のポート312dを有している。
【0053】
アダプタ320が、マニホルド304とカテーテル308を機能的に一体型のユニットに構成するような仕方で第4のポート312d内に設けられている。アダプタ320をマニホルド304に接着剤を用いて取り付けてもよく、或いは単純に圧力嵌めしてもよい。
【0054】
図3A〜図3Dと関連して説明した実施形態とは異なり、環状リングは、アダプタ320とは無関係にマニホルド304に設けられているわけではない。そうではなくて、環状リング326は、アダプタ320の末端側端部320aから内方に延びている。環状リング326は、孔又は開口部330を備え、これを通ってカテーテル308を伸長させることができる。かくして、開口部330は、カテーテル308の外周よりも僅かに大きい。
【0055】
また、フラップ336がアダプタ320から内方に延びている。フラップ336は好ましくは、アダプタに直接に、或いは環状リング326にヒンジ止めされている。カテーテル308に吸引力が働いていない場合、またはカテーテルの末端側端部308aがフラップ336から見て末端側に位置している場合、フラップは全体として、環状リング326から末端側の方向へ延び、事実上、カテーテル308の前進に抵抗を及ぼさない。
【0056】
図4Bに示すように、カテーテル308の末端側端部308aを、吸引力を及ぼしながら環状リング326を通って引くと、フラップ336を開口部330に引きつける真空が生じ、それにより、カテーテル308の末端側端部308aを換気回路340から隔離すると共にカテーテルが、マニホルドの取り付けられている患者から空気を抜き取らないようにする。フラップ336を図3C及び図3Dに示すように構成してもよいが、この場合の構成は、換気回路340からの補給空気の使用を必要としない。
【0057】
カテーテル308をフラップ336及び環状リング326の後で室348内に単に留置し、洗浄溶液を室内に注入すれば、実質的に陰圧が室内に生じる場合がある。さらに、逃がし手段が設けられていないので、洗浄源が吸い出されていったん空になると、粘液等を室から吸い出すことは困難である。従来技術におけるこれら問題を解決するため、図4A〜図4Cの実施形態は、全体を符号350で示す補給空気入口を有し、この補給空気入口350は、マニホルドの第4のポート312dを備えた壁及びアダプタ320の一部に形成されている。補給空気入口350は好ましくは、環境/臨床従事者と患者との間の交差汚染を実質的に阻止するよう選択されたフィルタ354を有している。濾過材に隣接して、可撓性バリヤ358が設けられており、このバリヤは、一方向弁360を形成する。
【0058】
図4B及び図4Cに示すように、一方向弁358は一般に、カテーテル308が、環状リング326の開口部330を通って延びる伸長位置にあるときに閉鎖されることになる。しかしながら、カテーテル308の末端側端部308aが環状リング326の開口部330を通って引っ込められてフラップ336が閉鎖状態に吸引されると、真空が換気回路340と反対側のフラップ336の側にただちに生じることになろう。この真空により、一方向弁358が開いて、補給空気が室内に入ることができるようになる。可撓性の一方向弁部材358を通って流れる補給空気は、乱流状態の空気流を生じさせるのに役立ち、カテーテル308に付着している呼吸分泌物の除去を容易にする。これは好ましくは、ユーザが洗浄ポート370を用いて洗浄/クリーニング溶液をカラー374とカテーテル308との間の空間372を通って注入するとほぼ同時に達成される。一方向弁358を、流入空気流に対して非常に少ない抵抗を生じさせるよう構成してもよく、或いは、補給空気がフラップ336に近接した領域中へ流れる前に実質的に真空を生じさせることが必要であるように構成してもよいことは理解されよう。
【0059】
図5Aを参照すると、全体を符号400で示した改良型呼吸器用吸引カテーテル装置の変形実施形態の部分断面図が示されている。呼吸器用吸引カテーテル装置は、マニホルド404及び患者の肺から分泌物を吸い出すためにマニホルドを通って動くことができるカテーテル408を有している。先に説明した実施形態の場合と同様に、マニホルドは、気管内チューブ又は他の人工エアウェイに取付け可能な第1のポート412a、機械的ベンチレータのベンチレータチューブに取付け可能な第2のポート412b、キャップ416で覆われる第3のポート412c及びコネクタ又はアダプタ420を受け入れる第4のポート412dを有している。
【0060】
ダックビル(アヒルのくちばし状)バルブと通称されている形態の弁424が、アダプタ420の末端側端部420aのところに設けられている。弁424は、カテーテル408をこれを通して前進させる時に開き、カテーテルが引き抜かれると閉じる一片の弾性材料で作られている。弁424は、可撓性ベース428によってアダプタ420に取り付けられている。
【0061】
また、空気入口432がアダプタ420内に設けられており、この空気入口432は、濾過材436及び先の実施形態と関連して説明した一方向弁と類似した一方向弁444を形成するよう構成された弾性材料440を有する。従来、ダックビルバルブが気管内カテーテルシステムに用いられていたが、図5A〜図5Cに示す弁424は実質的に幾つかの点で技術的に進歩している。第1に、図5A及び図5Cに示すように、弁424の内部には、螺旋の溝450が形成されている。螺旋溝450は、カテーテル408の末端側端部408aの周りに乱流状態の空気流を生じさせるのに役立つ。さらに、可撓性のベース428は、弁420をカラー460に向かって引き寄せることができ、それにより空間を減少させてカテーテル408の外面からの分泌物の除去を向上させるよう構成されている。
次に特に図5Bを参照すると、図5Aに示す断面図と類似した断面図が示されているが、ここでは、カテーテル408の末端側端部408aは引っ込み位置にある。カテーテル408の末端側端部408aをいったん弁424から基端側の方向に引っ込めると、カテーテルを通る吸引力は、弁の可撓性ベース428に作用して弁をカラー460に向かって引き寄せる。一対の空気入口470が、弁424のベース428のところに設けられており、これら空気入口により、空気を弁内に流入させることができる。
【0062】
吸引力を図5Bに示すように弁424及び空気入口470を通って及ぼすことにより、真空がアダプタ420と可撓性ベース428との間に生じ、それにより、一方向弁444は開いてカラー460の頂部のところにおける空気入口470への空気の流入を可能にする。この空気は、洗浄ポート480を通って注入された水と混ざり合い、乱流状態でカテーテル408の末端側端部408aに沿って流れる。空気と水の混合物の乱流状態の運動は、螺旋溝450によって高められる。
【0063】
カテーテル408中の吸引力をいったん止めると、カテーテルからの陰圧はもはや生じず、一方向フラップ弁444は閉鎖状態に保たれ、或いは弁444はカラーの末端側端部に隣接した状態を保つことになる。かくして、弁424は、カテーテル408が次に用いられるまで実質的にカラー内にある時に閉鎖されることになるまで図5Aに示す位置に戻ることができる。
【0064】
次に図6Aを参照すると、本発明の原理に従って構成された改良型気管内カテーテルのさらに別の変形実施形態の断面図が示されている。気管内カテーテル500は、マニホルド504及びカテーテル508を有している。マニホルド504は、患者の人口起動のハブに取り付け可能な第1のポート512a及び換気回路516を構成するよう機械的ベンチレータのベンチレータチューブ(図示せず)に取り付け可能な第2のポート512bを有している。
【0065】
マニホルドは、カテーテル508を受け入れるような形状になっている第3のポート512cを更に有している。第3のポート512c内には、一対の浮動可撓性ディスク又はメンブレン520,524が設けられている。ディスクは各々、それぞれ孔又は開口部528,532をそれぞれ備え、かかる開口部を通ってカテーテル508を摺動させることができる。カテーテルを挿通させた状態のディスク520,524の端面図が、図6Dに示されている。
【0066】
カテーテル508をディスクの開口部528,532を通って引っ込めると、真空がディスク520,524の基端側に生じる。空気は、両方のディスクを図6Bに示すようにカテーテル508の端部に向かって引き寄せる。これにより、2つのディスクは、図6B及び図6Cに示すように開口部がオーバーラップしないで互いにひとまとまりの状態で密封される。この構成により、洗浄溶液を洗浄ポート540を通して注入してカテーテル508の末端側端部508aをクリーニングする際に換気回路から流出する空気流が最小限に抑えられ又はなくなる(密封具合に応じて)。
【0067】
洗浄ポート540は、必要な場合に肺まで流れる洗浄溶液に対して相当な妨げとなるディスク520,524の背後に設けられているので、第2の洗浄ポート550をディスクから見て末端側に別途設けるのがよい。第2の洗浄ポート550は一般に、カテーテル508のクリーニングには用いられない。
【0068】
次に図7Aを参照すると、本発明の原理に従って構成された改良型気管内カテーテルのさらに別の実施形態の断面図が示されている。図7Aに示す気管内カテーテルの大抵の部分は、図6A〜図6Dを参照して説明したものと同一であり、それに対応した番号がつけられている。図6A〜図6Dの実施形態と図7Aの実施形態との1つの大きな差は、先の実施形態のディスク520,524に代えて弾性閉鎖性メンブレン570が用いられていることにあり、この弾性閉鎖性メンブレン570は、一端570aがマニホルド504に取り付けられ、反対側の端570bがカテーテル508を保持するアダプタ572に取り付けられている。アダプタ572又はマニホルド504を回転させると、メンブレン570をねじることができ、それにより、このメンブレンによって形成された穴580(図7B)のサイズを増減することができる。弾性材料570をねじって穴580を塞ぐことにより換気回路516からの空気の抜出しを減少させ又は無くすことさえできる。
【0069】
患者に対して吸引法を行うことが望ましい場合、弾性材料570を回転させてカテーテルがこれを通過することができるようにする。スイベル574が第1のポート512a及び第2のポート512bに設けられているので、弾性材料を回転させてこれによって形成される穴を拡縮させても、これにより事実上、患者に対する不快感が生じることはなく、他方カテーテル508の末端側端部508aをクリーニングしている時換気回路516から抜き出される空気流が効果的に制御される。
【0070】
図7Bは、弾性メンブレン570の端面図を示している。弾性メンブレン570を一方向に回転することにより、穴580は大きくなる。弾性材料を逆方向に回転させると、穴580のサイズは小さくなる。
【0071】
次に図8A及び図8Bを参照すると、本発明の原理を具体化した更に別の気管内カテーテルが示されている。呼吸器用吸引カテーテル装置600は、マニホルド604及びこのマニホルドを通って動くことができるカテーテル608を有している。上述の実施形態の多くの場合と同様に、マニホルド604は、気管内チューブのハブに連結可能な第1のポート612a、機械的ベンチレータに連結可能な(ベンチレータチューブを介して)第2のポート612b及びブローバイのために用いることができるキャップ616付きの第3のポート612cを有している。
【0072】
第4のポート612dは、先に述べたポートとは異なっている。というのは、これにはシュラウド620が収納されているからである。シュラウド620は、ユーザがシュラウドを第4のポート612dの側壁に隣接した第1の位置(図8A)とシュラウドがポート612dのほぼ中心に位置した第2の位置(図8B)との間で動かすことができるようにプランジャ624に取り付けられている。
【0073】
呼吸器用吸引カテーテル装置600の使用中、シュラウド620は代表的には、第1の位置に動かされてマニホルド604を通るカテーテル608の前進を邪魔しないようにする。吸引がいったん完了すると、カテーテル608をカラー634内へ引っ込める。次に、プランジャ624を押してシュラウド620をカラー634の末端側端部634a上に動かしてカテーテル608の末端側端部608aを覆う。代表的には、次に、カテーテル608をシュラウド620の末端側端部620aに向かって前進させる。次に、吸引力を加えながら洗浄/クリーニング溶液を洗浄ポート640を通して加える。
【0074】
所望ならば、乱流状態の空気流をカテーテル608の末端側端部608a内へ導入するようにするために僅かな隙間をシュラウド620とカラー634との間に形成するのがよい。同様に、乱流状態の空気流を促進するために溝又は他の幾つかのパターンをシュラウドに形成してもよい。さらに、上述の実施形態のうち幾つかと関連して説明したのと同一の方法で補給空気を導入するために弁部材を設けてもよい。
【0075】
次に図9Aを参照すると、本発明の幾つかの特徴を有する全体を符号700で示した改良型気管内カテーテルシステムの変形実施形態の部分断面図が示されている。気管内カテーテルシステムは、全体を符号704で示したマニホルド及びカテーテル708を有している。上述の実施形態のうち幾つかの場合と同様に、マニホルド704は、複数のポート712a〜712dを有している。第1のポート712aは、人工エアウェイの基端側端部、例えば、気管内チューブ、気管切開チューブ等のハブに取付け可能に構成されている。第2のポート712bは代表的には、当該技術分野における慣例にしたがってアダプタ(図示せず)によって一対のベンチレータチューブ(図示せず)に連結されている。通常の使用中、状態調節された吸入用空気がベンチレータチューブのうち一方を通り、第2のポート712b及び第1のポート712aを通り、そして人工エアウェイを介して患者の肺に押し込まれる。呼息空気は、第1のポート712aを通り、次に第2のポート712bを通り、そして他方のベンチレータチューブを通って運び出される。かくして、マニホルド704は、換気回路714の一部をなし、呼吸用空気はこの換気回路を通って循環する。
【0076】
また、第3のポート712cがマニホルド704の一部をなしている。第3のポート712cは代表的には、キャップ716によって覆われており、このキャップ716は、「ブローバイ」を容易にするために取り外すことができ、それにより、患者は自発呼吸を次第に再開することができるようになる。当業者には理解されるように、ブローバイのための第3のポートを設けることは好ましいが、本発明の原理の実施にとっては必要ではない。かくして、図6A及び図7Aに示すマニホルドと類似したマニホルド又は他の幾つかの構成のマニホルドを用いることができる。
【0077】
マニホルド704は、第4のポート712dを更に有している。第4のポート712dは、全体として第1のポート712aと反対側に設けられており、カテーテル708がこれを通って第1のポート内へ滑り込むことができ、それにより患者に対する吸引法を実施できるように構成されている。吸引法の完了時に、カテーテル708を第4のポート712d内へ引き戻し、それにより換気回路714の邪魔をしないようにする。
【0078】
継ぎ手又はアダプタ720が、第4のポート712dを備えた壁とカテーテル708との間に設けられている。アダプタ720は、その最も外側で、第4のポート712dを備えた壁に係合する。アダプタ720は、その最も内側で、カラー724に係合する。(所望ならば、例えば図3Aに符号224で示すカラーをカテーテル708とアダプタ720との間に使用してもよい)。
【0079】
アダプタ720は好ましくは、その基端側端部に向かって設けられた第1の部分720a及びその末端側端部に向かって設けられた第2の部分720bを形成する円筒形中空部を有している。円筒形中空部の直径は、第1の部分720aのところでは、カテーテル708の外径と実質的に同一であり、したがってアダプタ720の第1の部分720aがカテーテルを密接して包囲している。
【0080】
アダプタの円筒形中空部の第2の部分720bは、第1の部分720aよりも大きな直径を有している。この大きな直径により、カテーテル708をアダプタ720を通って基端側へ引っ張った時に粘液及び他の分泌物が溜まることができる収集領域が形成される。
【0081】
上述したように、本発明の原理のうちの1つによれば、カテーテル708の末端側端部708a内への空気流の選択的な妨害により、カテーテルのクリーニングが大幅に改善されることが判明した。さらに、クリーニングを向上させるかかる機構はまた、換気回路714からの空気の抜出しを最小限に抑えることも判明した。
【0082】
図9Aに示すように、フラップ732が、環状リング736にヒンジ止めされており、この環状リングは、フラップ732をこのリングに対して回動できるように第4のポート712dの内側に配置されている。当然のことながら、フラップ732を、第4のポート712dを備えたマニホルド704の壁又はアダプタ720に直接取り付けてもよい。ヒンジ取付け部740により、フラップ723はカテーテルの先端部と整列関係を維持しながら選択的に動くことができ、それによりフラップ弁を形成する。
【0083】
フラップ732には孔760が設けられ、この孔760は、少量の空気をカテーテル708の末端側端部708aの内部にもたらすよう位置決めされている。先の実施形態の場合と同様に、孔760は、患者の吸息回路からの過度の空気をの抜き出さないでクリーニングを容易にするために少量の空気をカテーテル708内へ導入する。
【0084】
フラップ732がカテーテル708の末端側端部708a内への空気流を止めた状態で、末端側端部から見て基端側でカテーテル内に形成された横方向開口部738に増大した吸引力を及ぼす。増大した吸引力により、カテーテル708のクリーニングが向上する。
【0085】
フラップ732と先の実施形態に示したフラップとの間の1つの著しい差は、フラップ732とリング736の係合の仕方にある。フラップ732は一端のところでリング736に回動自在に取り付けられて上述したフラップ弁としての動作を可能にする。フラップ732は、反対側の端が、リング736から内方に延びるフランジ764に係合するように構成されている。より詳細に説明すると、フラップ732及びフランジ764の端部は、互いに嵌まり合うよう又は互いに係止関係をなすように互いに相補する形状になっている。かくして、図9Bにより明らかに示されているように、フランジ764の端部764aは、V字形の溝を備え、これと相補するフラップ732の端部732aはV字形の突起となっている。
【0086】
カテーテル708をアダプタ720を通して、カテーテルの末端側端部708aがリング736の背後に位置する箇所まで引っ込めると、チューブを通る空気の吸引により、フラップ732は、引っ張られてカテーテルの末端側端部に接触し、それにより、先の実施形態と関連して説明したようにカテーテルのクリーニング効果を向上させる。カテーテル708をいったんアダプタ720を通して十分に引っ込めると、フラップ732の端部732aは、フランジ764の端部764aの溝の中に嵌まり込み、それにより、フラップを閉鎖位置にロックする。フラップ732を閉鎖状態にロックした場合、粘液又は他の物質が換気回路714に戻る恐れが著しく軽減される。
【0087】
かくして、フラップ732とフランジ764との係合により、ロック機構が得られ、このロック機構は、フラップ732が閉鎖位置(図9B)から、フラップ732がカテーテル708の末端側への運動を妨げない開放位置に動くのを阻止する。従来技術の構成例のうち幾つかでは、フラップ732を閉鎖位置に維持するための唯一の仕組みは、吸引力による手段である。これとは対照的に、本発明の実施形態は、フラップ732を閉鎖位置に確実に保持することができる。
【0088】
次の吸引手順が望ましい場合、カテーテル708の末端側端部708aを前進させてフラップの端部732aをフランジ764との係合関係から離脱させることによりフラップ732を開くのがよい。必要な力は、カテーテルを吸引のために前進させるのに通常及ぼされる力よりも大きいが、その差は最小である。
【0089】
図9A及び図9Bには示していないが、カテーテル708の洗浄効果を高めるために洗浄ポートをアダプタ720に用いるのがよい。洗浄ポートを第1の部分720a又は第2の部分720bのいずれかに沿って配置するのがよく、どちらにするかはその許容誤差に応じて定められる。
【0090】
次に図10Aを参照すると、全体を符号800で示した改良型気管内カテーテルシステムの変形実施形態の部分断面図が示されている。先の実施形態の場合と同様に、気管内カテーテルシステムは、全体を符号810で示した弁ロック機構を有している。
【0091】
気管内カテーテル800は、全体を符号804で示したマニホルド及びカテーテル808を有している。マニホルドは、第1、第2、第3及び第4のポート812a〜812dを有し、これらポートは、換気回路814を構成し、上述したように第1〜第4のポート712a〜712dと同一に機能する。
【0092】
アダプタ820が先の実施形態と関連して上述した方法と類似した方法で第4のポート812d内に配置されている。アダプタ820は、粘液及び他の分泌物の収集を容易にし、装置の動作性能を向上させるために互いに異なる直径を備えた第1の部分820a及び第2の部分820bを有するのがよい。
【0093】
また、第4のポート812d内にはフラップ832が設けられており、このフラップ832は、カテーテル808の末端側端部808aに係合するよう構成されている。フラップ832は、第4のポート812d内に設けられたリング836に回動自在に取り付けられている(当然のことながら、フラップ832を、第4のポート812dを備えた壁に直接連結してもよい)。上述の実施形態のうち幾つかの場合と同様に、吸引力をカテーテルを通して及ぼし、カテーテルをアダプタ820を通して末端側へ引っ込めると、フラップ832は引かれてカテーテル808の末端側端部808aに接触する。好ましくは、フラップ832には孔860が形成され、したがってフラップはカテーテル808の末端側端部808a内への空気流に対して抵抗を生じさせるが、この空気流を完全には止めることはない。空気流の減少により、クリーニング効果が向上するが、空気流が完全に止められると、クリーニングが行われない場合がある。孔860の寸法は好ましくは、直径が約0.03インチである。
【0094】
また、リング836には、キャッチを形成する内方に延びる突起864が形成されている。好ましくは、突起864が、フラップ832をリングに取り付ける場所とは反対側でリング836に設けられている(フラップ832の場合と同様に、突起を第4のポート812d内に直接設けてもよい)。
【0095】
フラップ832をカテーテル808中の吸引力によって基端側へ引っ張ると、フラップは突起864上を通り、この突起は、フラップの端部832aよりも内方へ僅かな距離延びている。かくして、フラップ832を突起864の最も内側の箇所を越えて基端側へ移動させると、フラップの末端側への運動は突起によって拘束される。かくして、フラップ832はカテーテル808の前進により突起を越えて末端側の方向に押されるまで突起864の後に摩擦係合状態になる(当業者であれば、吸引を必要とするものとして上述したが、フラップ832(等)を、フラップを末端側又は閉鎖位置に付勢するよう構成してもよい)。
【0096】
特に図10Bを参照すると、上述したロック式弁機構及びロック式構造体の拡大図が示されている。図示のように、フラップ832の端部832aは、フラップの末端側側部上の箇所832bまでテーパしている。突起864は、その基端側端部864aのところに位置した箇所に向かってテーパしている。かかる構成により、フラップ832の端部832aは突起864を越えて基端側へ摺動することができるが、フラップを突起を越えて末端側へ移動させるには力を更に加える必要がある。
【0097】
図11Aは、全体を符号900で示した改良型気管内カテーテルの更に別の実施形態の断面図である。カテーテル900は、マニホルド904及びカテーテル908を有している。マニホルド904は、第1、第2、第3及び第4のポート912a〜912dを有し、これらのうち第1及び第4のポートは、マニホルドを通るカテーテル908の前進を可能にするよう整列している。
【0098】
アダプタ920が第4のポート912d内に配置されており、これはカテーテル908を前進させたり後退させるときにカテーテル908のガイドとしての役目を果たす。アダプタ920は好ましくは、カテーテル908の外径とほぼ同一寸法の内径の第1の部分920a及び第1の部分の直径よりも大きな直径の第2の部分920bを有する。
【0099】
また、第4のポート912d内には、一対のリング936a,936bが設けられている。フラップ932が、リング936bに取り付けられ、このフラップは、カテーテル908をマニホルド904中を前進させているときにカテーテル908の移動経路に垂直に位置するよう内方に延びている。フラップ932は好ましくは、これを通って少量の空気が流れるように小さな穴960を有している。
【0100】
特に図11Bを参照すると、フラップ932は、リング936bに回動自在に取り付けられており、したがってカテーテル908の末端側端部908aを第4のポート912dを通って引っ込めると、カテーテルからの吸引力がフラップ932を引き付けてこれを末端側端部908aに接触させるようにする。かかる方式では、フラップ932は、カテーテル908の末端側端部を実質的に閉塞するフラップ弁として機能する。
【0101】
また、図11Bには、キャッチ964が一層明確に示されており、このキャッチ964は、アーム968によってリング936aに取り付けられている。キャッチ964は、フラップ932に係合してフラップを所望の位置にロックするよう構成されている。カテーテル908を第4のポート912dを通して引っ込めると、フラップ932は末端側端部908aに引き寄せられ、カテーテル中の吸引力により基端側へ引っ張られる(付勢手段を更に用いてもよい)。フラップとリング936bとの間の取付けアーム940と反対側のフラップ932の端部932aは、キャッチ964に係合してこれを邪魔にならないところへ(図11Bでは右側へ)そらす。フラップ932の端部932aがキャッチ964をいったん通過すると、キャッチは、この常態位置へ戻る。かかる位置では、キャッチ964は、フラップ932の端部932aに係合して、フラップを基端側の閉鎖位置にロックする。フラップ932を解除するためには、カテーテル908をキャッチ964が邪魔にならないところへ撓むのに十分な力で前進させる。すると、フラップ932は末端側へ回動し、カテーテル908が前進する。
【0102】
次に、図11Cを参照すると、フラップ932、リング(符号936としてつながって示されている)及び関連の構造体の端面図が示されている。フラップ932は、各々が取付け箇所940を形成する2本のアーム948によってリング936に取り付けられている。フラップ932の反対側の端部932aは、アーム968によってリング936に取り付けられたキャッチ964に係合する。キャッチ940は、ユーザが力を入れてカテーテルを末端側の方向に前進させてキャッチがフラップを解除するようになるまでフラップ932を基端側の位置に効果的にロックする。
【0103】
当業者であれば、本発明の原理を実施する上では、多くの設計変更例を用いることができることが理解されよう。一例として、単一のアーム948をフラップ932に用いてもよく、多数のキャッチ964を用いてもよい。同様に、フラップ932及びキャッチ968を支持するために、第1のリング936a及び第2のリング936bではなく、単一のリングを用いてもよい。さらに、図11Dに示すように、他の利点が得られるようなフラップ932′の設計変更例を用いてもよい。
【0104】
図11Dに示すように、フラップ932′は、一対のアーム948′によってリング936′に取り付けられている。上述したように、フラップ932′を閉鎖位置に付勢するようアーム948′を構成してもよい。
【0105】
フラップ932′は全体として円形であるが、外方に延びると共に約90°間隔で設けられた2つの丸い突起950′を有している。これら突起は、2つの重要な目的を達成する。第1の目的として、もしフラップ932′の全体として円形部分が気管内チューブ(図示せず)の末端側開口部よりも僅かに小さくても、突起950′は、フラップが気管内チューブに入るのを阻止することになろう。第2の目的として、突起950′により、フラップは、平らになって通路を覆い、それにより患者への又は患者からの空気流を妨害することなく、空気流が絶えず患者に流れるよう位置合わせされる。
【0106】
また、図11Dに示すように、フラップ932′の全体として円形部分に形成された孔960′が示されている。図示のように、孔906′の直径は0.03インチ〜0.04インチである。円形又はディスク状のものとして示されているが、当業者であれば、本発明の開示内容に照らして、他の形状の孔を用いてもよいことは理解されよう。
【0107】
次に、図12Aを参照すると、全体を符号1000で示した改良型気管内カテーテルの側面断面図が示されている。改良型気管内カテーテル1000は、全体を符号1004で示したマニホルド及びカテーテル1008を有している。マニホルド1004は、上述したように第1、第2、第3及び第4のポート1012a〜1012dを有している。
【0108】
アダプタ1020が、第4のポート1012d内に設けられており、アダプタは、マニホルド1004を通るカテーテルの前進後退を容易にする。アダプタ1020は、小さな直径の第1の部分1020a及び大きな直径の第2の部分1020bを有するものとして示されているが、一定の内径を有するよう作ってもよい。変形例として、第4のポート1012dを備えた壁を、アダプタを不要とするように構成してもよい。
【0109】
また、第4のポート1012d内にはフラップ1032が設けられており、このフラップは、リング1036に連結されている。フラップ1032は、リング1036から内方に延び、カテーテル1008の長手方向軸線に垂直に位置するように構成されている。
【0110】
先の実施形態と同様に、フラップ1032の端部1032aは、内方に延びるキャッチ機構1064に係合する。図12Bに一層明確に示されているように、キャッチ機構1064は、リング1036から基端側へ且つ内方に延びる少なくとも1つの突起1068によって形成されている。フラップ1032をカテーテル1008によって基端側へ引っ張ると、フラップの端部1032aは突起1068上に引っ張られ、突起は一時的に撓む。フラップ1032がいったん十分な距離基端側へ動くと、突起1068は、その常態位置に戻り、それによりフラップを基端側位置にロックする。
【0111】
図12Cは、リング1036及びフラップ1032の端面図である。フラップ1032は、単一のアーム1048によってリング1036に取り付けられている。突起1068の形態をした一対のキャッチ機構1064が120°間隔で設けられている。キャッチ機構1064を互いに間隔を置いて設けることにより、フラップ1032をロック位置にあるときに安定化させることができる。
【0112】
次に、図13Aを参照すると、全体を符号1100で示した改良型気管内カテーテルの変形実施形態の部分断面図が示されている。気管内カテーテル1100は、全体を符号1104で示したマニホルド及びカテーテル1108を有している。マニホルド1104は、マニホルドを通る換気及び他の処置を可能にする第1、第2、第3及び第4のポート1112a〜1112dを有している。
【0113】
第4のポート1112d内にはアダプタ1120が設けられている。アダプタ1120は、カテーテルをマニホルド1104を通して前進させたり後退させたりしているときにカテーテル1108を受け入れるように構成されている。アダプタ1120は、アダプタの内径がカテーテルの外径よりもほんの僅か大きい第1の部分1120a及び開口領域がカテーテル1108の周りに残される第2の位置1120bを有している。
【0114】
また、マニホルド1104の第4のポート1112d内には、リング1136に回動自在に取り付けられたフラップ1132が設けられている(上述の実施形態のうち幾つかの場合と同様に、リングを省き、フラップを直接マニホルドに取り付けてもよい)。フラップ1132は、カテーテル1108の末端側端部1108aを選択的に閉塞するよう回動する。しかしながら、空気流がカテーテル1108の末端側端部1108a内にまったく入らないのを阻止するために、孔1160がフラップ1132に形成する。
【0115】
図9A〜図12Bを参照して上述した実施形態とは異なり、フラップ1132は、リング1136に設けたフランジ又は突起には係合しない。さらに適切に言えば、フラップ1132は、フラップの基端側側部1132bに設けられた突起1132aを備えている。突起1132aは、カテーテル1108の末端側端部1108aの内周部1108bと実質的に同一寸法の外周部1132dを有している。
【0116】
吸引力をカテーテル1108に及ぼしてこれを第4のポート1112dを通って引っ込めると、突起1132aはカテーテル1108の末端側端部1108a内に引き込まれ、ここでフラップ1132とカテーテルが摩擦嵌め関係をなす。
【0117】
次に、図13Bを参照すると、図13Aのフラップとカテーテルの係合状態の拡大図が示されている。フラップ1132の基端側へ延びる突起1132aは、カテーテル1108の開口した末端側端部1108aに嵌まり込み、開口した末端側端部を通る空気流を制限している。当然のことながら、空気流はカテーテル1108に設けられた横方向開口部(例えば、図3A〜図3Dに示す開口部)を通って引き続き生じる。フラップ1132の突起1132aをカテーテル1108から取り外すには、カテーテルを第4のポート1112dを通って前進させてフラップ1132が突起1132aをカテーテルから引き抜くようにするか、或いはカテーテルを突起がカテーテルから引き抜かれるまで基端側へ引っ込めるのがよい。
【0118】
次に、図13Cを参照すると、フラップ1132を設計変更した状態の図13Aのフラップとカテーテルの係合状態の拡大図が示されている。図13Bは、孔1160を除き、中実の突起を示しているが、当業者であれば、突起とカテーテル1108の末端側端部1108aとの間の摩擦嵌めを可能にする構造であれば任意のものでよいことは理解されよう。かくして、図13Cでは、突起1132a′は、フラップ1132から基端側に延びる環状フランジによって形成されている。他の構造もまた用いることができる。
【0119】
次に、図14Aを参照すると、全体を符号1200で示した改良型気管内カテーテルの更に別の変形実施形態の部分切除部分断面図が示されている。気管内カテーテル1200は、全体を符号1204で示したマニホルド及びカテーテル1208を有している。マニホルド1204は、他の実施形態と関連して上述したのと同一の機能を発揮する第1、第2、第3及び第4のポート1212a〜1212dを有している。
【0120】
アダプタ1220が、第4のポート1212d内に設けられていて、カテーテル1208は、マニホルド1204内へ送り進められたり、これから引っ込められる時にアダプタを通って往復動するようになっている。上述の幾つかの実施形態の場合と同様に、アダプタ1220は、カテーテル1208よりも僅かに大きな第1の直径を定める第1の部分1220a及びカテーテルの周りに大きな面積を定める第2の部分1220bを有するのがよい。
【0121】
また、第4のポート1212d内には、フラップ1232が設けられており、このフラップは、カテーテルの末端側端部1208aに係合するような形状になっている。フラップ1232は代表的にはアーム1248によってリング1236に回動自在に取り付けられ、このリングもまた、第4のポート1212d内に設けられている。しかしながら、フラップ1232を、第4のポートを備えた壁に直接取り付けてもよく、または他のなんらかの方法で固定してもよい。
【0122】
図14Bを参照すると、第4のポート1212d内に設けられた構造部材の拡大図が示されている。フラップ1232の回動機能は、カテーテルを第4のポート1212dを通って引っ込めるとフラップは引かれてカテーテル1208の末端側端部1208aに接触する点において、上述の実施形態の多くと類似している。しかしながら、先の実施形態とは異なり、フラップ1232は、フラップから基端側に延びる一対のキャッチ1240を有している。
【0123】
図14Bに示すように、キャッチのうち一方1240aは、カテーテル1208の右側に設けられ、他方のキャッチは、カテーテルの切除部分1208′によって見えるようになる。キャッチ1240は、一方のキャッチがアームから90°のところに位置し、他方のキャッチがアームから180°のところに位置するように設けられているが、現時点においては、キャッチの好ましい位置決めは、キャッチを互いに180°離して配置し、それにより各キャッチがアーム1248から90°離れて位置するようなものであることが分かる。
【0124】
キャッチ1240はカテーテル1208の末端側端部1208aに係合して、フラップ1232がカテーテル1208の末端側端部1208aに保持され、ついにはこれから強制的に取り外されるようになるロック機構を形成している。代表的には、これは、キャッチ1240を用いることによって達成され、これらキャッチ1240は、キャッチに設けられたとげ状突起1240aが、カテーテル1208の末端側端部1208aの外周部に設けられた環状溝1208bに嵌まり込むように内方へ僅かに付勢される。吸引力を与えると、フラップ1232はカテーテル1208の末端側端部1208aに向かって引かれ、各キャッチ1240は溝1208bに嵌まり込むまでカテーテルに沿って摺動する。いったん嵌まり込むと、フラップ1232は、カテーテル1208の末端側端部に対してロックされた状態のままになり、ついには、カテーテルはキャッチ1240を溝1208bから引き離すのに十分にいずれかの方向に動かされるようになる。
【0125】
先の実施形態の場合と同様、フラップ1232には好ましくは小さな穴1248が設けられている。この穴1250により、少量の空気流がフラップを通ってカテーテル1209内へ流れることができる。
【0126】
次に、図14C及び図14Dを参照すると、図14A及び図14Bに示すフラップ1232の現時点において好ましい実施形態の斜視図及び側面図がそれぞれ示されている。フラップ1232は、アーム1248によってリング(図示せず)に取り付けられ、このフラップは、カテーテル(図示せず)に係合し、それによりフラップをカテーテルにロックするよう基端側へ(図面で見て下方へ)延びる一対のキャッチ1240を有している。好ましくは、キャッチは、カテーテル(図示せず)に設けられた溝又は戻止めに嵌まり込むような形状のとげ状突起1240aを有している。上述のように、キャッチ1240は、互いに180°の間隔を置いて設けられ、それぞれアーム1248から90°の間隔を置いて位置している。
【0127】
図15Aは、本発明の特徴を有する気管内カテーテルシステム1300の更に別の実施形態の断面図を示している。気管内カテーテルシステム1300は、全体を符号1304で示されたマニホルドを有し、このマニホルドは、気管内カテーテル1300を患者の人工エアウェイ(即ち、気管内チューブ)に接続するための取付け具を構成している。気管内カテーテルシステム1300は、細長いカテーテル1308を更に有している。
【0128】
マニホルド1304は、第1のポート1312a、第2のポート1312b及び第3のポート1312cを有している。第1のポート1312aは、人工エアウェイ、例えば、気管内チューブに係合するような形状になっている。第2のポート1312bは、患者への吸入空気流及び患者からの呼気空気流を生じさせる。代表的には、Y字形アダプタが、第2のポート1312bに取り付けられている。しかしながら、臨床用器械において多くの形態が用いられ、当業者であれば、種々の組み合わせが使えることが理解されよう。
【0129】
第3のポート1312cは、第1のポート1312aと反対側に設けられると共にカテーテル1308が第3のポートを通り、マニホルド1304を通り、そして第1のポートを通って人工エアウェイ内へ延びることができるように位置合わせされる。図15Aに示すように、第1のポート1312a及び第2のポート1312bは、マニホルド1304が隣接の構造部材に対して回りそれにより患者の快適感を向上させることができるようスイベル構造部材1314を更に有するのがよい。
【0130】
継ぎ手又はアダプタ1320が第3のポート1312cに連結されている。アダプタ1320は、末端側端部1320aの外面が第3のポート1312cを備えた壁に係合している。アダプタ1320の内面は、カテーテル1308の末端側端部1308aの周りに室を形成する。この室は、以下に詳細に説明する方法でカテーテルの末端側端部をクリーニングしやすくする。
【0131】
アダプタ1320の末端側端部1320aに隣接してカラー1324が設けられ、このカラーを貫通して切頭円錐形のボア1328が延びている(当業者であれば、カラー1324を所望ならばアダプタ1320と一体成形してもよいことは理解されよう)。
【0132】
洗浄溶液を洗浄ポート1330及び側部開口部1332を通って切頭円錐形ボア1328内に注入すると、カラー1324は、洗浄溶液をカテーテル1308に沿い、第1のポート1312aを通り、そして人工エアウェイ内へ導くのに役立つ。
【0133】
切頭円錐形ボアの末端側端部1324aは、カラー1324の末端側端部に設けられるオリフィスを構成する。第3のポート1312c内に設けられた支持リング1344によって支持されたフラップ1340が、オリフィスに選択的に係合して2つが互いに係合した時にオリフィスを実質的に閉塞する。先の実施形態の場合と同様、フラップ1340は好ましくは、フラップを通って少量の空気を流すことができるように形成された1又は2以上の穴1348を有している。また、先の実施形態の場合と同様、フラップ1340を閉塞位置に付勢してもよく、或いは、カテーテル1308中の吸引力によって閉塞位置に吸引してもよい。
【0134】
第1のワイパーシール1352が、カラー1324の反対側の基端側端部に設けられている。好ましくは、ワイパーシール1352は、アダプタ1320の幅の狭くなった部分1320bによって支持されている。しかしながら、当業者であれば、ワイパーシール1352を保持するための他の仕組みを用いてもよいことは理解されよう。カテーテル1308を第1のワイパーシール1352を越えて引っ込めると、ワイパーシールは大部分の分泌物を除去する。ワイパーシールとして説明したが、厳密な許容誤差を有する他のなんらかの構造(即ち、たいていの分泌物を除去する構造)を用いてもよい。
【0135】
アダプタ1320は、ワイパーシール1352から基端側に延び、クリーニング室を形成している。第2のワイパーシール1356が、アダプタ1320の基端側端部1320cに隣接して設けられている。第1のワイパーシール1352と同様、第2のワイパーシール1356の目的は、カテーテルを患者の人工エアウェイから引っ込めているときにカテーテル1308の外面から分泌物を除去することにある。しかしながら、第2のワイパーシール1356は代表的には、第2のワイパーシールが第1のワイパーシールよりもカテーテル1308の外面により密着するように小さな直径の開口部を有している。
【0136】
従来、単一のワイパーシールが用いられた。ワイパーシールは、カテーテルを引っ込めている時にカテーテルから分泌物を拭い取るように第2のワイパーシール1356の場所に配置されていた。しかしながら、カテーテルのせいぜい0.5〜1インチ(1.27〜2.54cm)に過ぎない末端側端部は物理的には決して拭い取られることがない。その代わり、オペレータは、この部分を洗浄ポートを通って注入された溶液でクリーニングすることを試みていた。
【0137】
次に、図15Bを参照すると、カテーテル1308がマニホルド1304を通ってクリーニング位置に引っ込められた気管内カテーテル1300の側面断面図が示されている。カテーテル1308を引っ込めると、フラップ1340は閉じて(付勢力又はカテーテル内の吸引力のいずれかによって)カラー1324の開口部を閉塞する。
【0138】
カテーテル1308をカラー1324からワイパーシール1352を越えるように基端側へ引っ込めると、カテーテルの末端側端部1308aは、ワイパーシール1352によって拭い取られ、これに付着している大抵の分泌物が除去されるようになる。次に、ワイパーシール1352によって除去された分泌物は、カテーテル1308によって運ばれる。
【0139】
カテーテル1308の末端側端部1308aがいったん第1のワイパーシール1352を越えて前進すると、ボトル1360が洗浄ポート1330に取り付けられ、クリーニング液(代表的には、水)が側部開口部1332を通ってカラー1324内へ送り込まれる。クリーニング液は、矢印1364で示すようにカテーテル1308の末端側端部1308aの周りを流れ、第1のワイパーシール1352によってはカテーテルの末端側端部から除去されなかった分泌物を除去する。
【0140】
それと同時に、フラップ1340の穴1348は、少量の空気をカテーテル内に送り込むことができ、それにより、分泌物の除去を容易にする。所望ならば、補給空気弁をアダプタ1320の側部に設けて追加の空気の流入を可能にしてもよい。
【0141】
これら種々の構成を用いることにより、カテーテルの末端側端部のクリーニング効果を高めると同時に患者の換気回路から抜き出される空気を最小限に抑え又は無くすことができる。当業者であれば、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく設計変更例を想到できよう。特許請求の範囲は、かかる設計変更例を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術の教示に従って構成されたマニホルド及びカテーテルクリーニング機構の断面図である。
【図2】 従来技術の別の構成例の教示に従って構成されたマニホルド及びカテーテルクリーニング機構の断面図である。
【図3A】 弁部材が開放位置にある本発明の原理に従って構成された改良型呼吸器用吸引カテーテル装置のカテーテルの末端側部分及びマニホルドの断面図である。
【図3B】 図3Aに示すマニホルド及びカテーテル部分の断面図であり、弁が第2の閉鎖位置にある図である。
【図3C】 図3Aに示す改良型呼吸器用吸引カテーテル装置の一実施形態の部分拡大断面図である。
【図3D】 図3Aに示す改良型呼吸器用吸引カテーテル装置の別の実施形態の部分拡大断面図である。
【図3E】 図3A〜図3Dに示す断面図と類似した断面図であり、フラップがカラーに係合している変形実施形態の図である。
【図4A】 本発明の変形実施形態の改良型呼吸器用吸引カテーテル装置を弁が開放位置にある状態で示す部分断面図である。
【図4B】 図4Aの実施形態の部分断面図であり、弁がカテーテルを換気回路から隔離する閉鎖位置にある状態を示す図である。
【図4C】 図4A及び図4Bの実施形態の部分断面図であり、空気補給機構が、粘液等の吸引除去を容易にする開放位置にある状態を示す図である。
【図5A】 本発明の変形実施形態の改良型呼吸器用吸引カテーテル装置を弁が開放位置にある状態で示す部分断面図である。
【図5B】 図5Aに示す実施形態の部分断面図であり、弁が閉鎖位置にある状態を示す図である。
【図5C】 図5A及び図5Bに示す実施形態の弁の部分断面図である。
【図6A】 本発明の変形実施形態の改良型呼吸器用吸引カテーテル装置の部分断面図である。
【図6B】 閉鎖形態にある図6Aに示す実施形態の部分断面図である。
【図6C】 図6Aに示す実施形態の弁機構を解除位置で示す端面図である。
【図6D】 図6Aに示す実施形態の弁機構の端面図であり、カテーテルがこれを挿通した状態で示す図である。
【図7A】 本発明の更に別の変形実施形態の改良型呼吸器用吸引カテーテル装置の部分断面図である。
【図7B】 図7Aの改良型呼吸器用吸引カテーテル装置を閉鎖位置で示す部分断面図である。
【図8A】 本発明の更に別の変形実施形態の改良型呼吸器用吸引カテーテル装置の部分断面図である。
【図8B】 図8Aの改良型呼吸器用吸引カテーテル装置を弁機構が閉鎖位置にある状態で示す部分断面図である。
【図9A】 改良型気管内カテーテルの部分端面図であり、弁機構が閉鎖位置でロック機能を発揮している状態を示す図である。
【図9B】 図9Aのロック式弁機構及び関連の構造部材の拡大図である。
【図10A】 ロック式弁機構を備えた改良型気管内カテーテルの変形実施形態の部分拡大図である。
【図10B】 図10Aのロック式弁機構及び関連の構造体の拡大図である。
【図11A】 ロック式弁機構が設けられた改良型気管内カテーテルの別の実施形態の部分断面図である。
【図11B】 図11Aのロック式弁機構及び関連の構造体の拡大図である。
【図11C】 図11A及び図11Bのロック式弁機構の拡大端面図である。
【図11D】 図11Cに示すフラップの変形実施形態の拡大端面図である。
【図12A】 ロック機構が設けられた改良型気管内カテーテルの更に別の実施形態の部分断面図である。
【図12B】 図12Aのロック式弁機構及び関連の構造体の拡大図である。
【図12C】 図12A及び図12Bのロック式弁機構の拡大端面図である。
【図13A】 ロック式弁機構を備えた改良型気管内カテーテルの変形実施形態の部分断面図である。
【図13B】 図13Aのロック式弁機構及び関連の構造体の拡大図である。
【図14A】 ロック機構を備えた改良型気管内カテーテルの更に別の実施形態の部分断面図である。
【図14B】 図14Aのロック式弁機構及び関連の構造体の拡大図である。
【図14C】 図14A及び図14Bに示すフラップの斜視図である。
【図14D】 図14A〜図14Cに示すフラップの側面図である。
【図15A】 1対のワイパーシールかカテーテルチューブの末端側端部のクリーニング効果を高めるために用いられている改良型気管内カテーテルの変形実施形態の部分断面図である。
【図15B】 図15Aの断面図と類似した断面図であるが、カテーテルチューブが基端側位置へ引き戻されている状態を示す図である。
Claims (19)
- 人工エアウェイを介して患者の呼吸系から粘液およびその他の分泌物を除去する気道内吸引カテーテル装置であって、該気道内吸引カテーテル装置は、
カテーテルと、
患者の換気回路内に構成されたマニホルドとを含み、前記カテーテルは、前記マニホルドを通って患者の気管内へ前進され、それによって、カテーテルに陰圧を印加することにより、患者の呼吸系から粘液およびその他の分泌物が吸引され、
閉鎖位置から開放位置に回動するように前記マニホルド内に配置された弁をさらに含み、該弁は、環状リングにヒンジ止めされたフラップを含み、該フラップは、カテーテルが前記マニホルドを通って移動されるときに、前記カテーテルの末端側端部に接触されて、開放位置に移動され、前記フラップは、前記マニホルドを通って前記カテーテルが引き戻されるときに、前記カテーテルの末端側端部を通して印加される吸引により開放位置から閉鎖位置に移動され、
前記弁と前記環状リングとの間に構成され、弁を閉鎖位置に維持するロック機構をさらに含み、該ロック機構は、前記環状リング上の構造物に解放可能に係合する前記弁上の係合用構造物を含み、該係合用構造物は、前記弁が、前記カテーテルによって係合され、開放位置に移動されるときに開放されることを特徴とする気道内吸引カテーテル装置。 - 前記ロック機構は、前記弁と前記環状リングとの間の嵌まり合い構造物を含むことを特徴とする請求項1に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記ロック機構は、前記弁に係合するキャッチを構成する前記環状リング上で内向きに延びる突起を含むことを特徴とする請求項1に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記ロック機構は、前記環状リングから延びるアーム上に構成されたキャッチを含み、該キャッチは、前記弁に係合し、前記カテーテルが前記マニホルドを通って前進されるときにカテーテルが弁に加える力によって弁を開放するように移動されることを特徴とする請求項1に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記フラップは、該フラップを貫通して構成された孔を含み、該孔は、前記カテーテルの末端側端部を通して吸引を行うことによってフラップの閉鎖位置でフラップを通して空気を吸引することを可能にし、カテーテルの末端側端部を洗浄することを助けることを特徴とする請求項1に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記マニホルド内に配置されたカラーをさらに含み、該カラーは、オリフィスを含み、前記フラップが、該フラップの閉鎖位置において前記オリフィスを覆うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記カラーは、該カラーを通して前記カラーと該カラーとの間の空間に液体を注入するためのポートをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記カテーテルが前記マニホルドを通して引っ込められるときに前記カテーテルに係合するように配置された第1のワイパーシールおよび第2のシールをさらに含み、前記第1のワイパーシールは、前記第2のワイパーシールの末端方向側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記カテーテルは、該カテーテルの末端側端部が前記第1のワイパーシールと前記第2のワイパーシールとの間に配置されるように前記マニホルドを通して引っ込め可能であることを特徴とする請求項8に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記カテーテル上に洗浄液を放出するように配置された洗浄ポートをさらに含み、該洗浄ポートは、前記第1のワイパーシールの末端方向側に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 人工エアウェイを介して患者の呼吸系から粘液およびその他の分泌物を除去する気道内吸引カテーテル装置であって、該気道内吸引カテーテル装置は、
カテーテルと、
患者の換気回路内に構成されたマニホルドとを含み、前記カテーテルは、前記マニホルドを通って患者の気管内へ前進され、それによって、カテーテルに陰圧を印加することにより、患者の呼吸系から粘液およびその他の分泌物が吸引され、
閉鎖位置から開放位置に回動するように前記マニホルド内に配置された弁をさらに含み、該弁は、環状リングにヒンジ止めされたフラップを含み、該フラップは、カテーテルが前記マニホルドを通って移動されるときに、前記カテーテルの末端側端部に接触されて、開放位置に移動され、前記フラップは、前記マニホルドを通って前記カテーテルが引き戻されるときに、前記カテーテルの末端側端部を通して印加される吸引により開放位置から閉鎖位置に移動され、
弁の閉鎖位置においてカテーテルの末端側端部に押し当ててフラップを係合させてロックする手段をさらに含むことを特徴とする気道内吸引カテーテル装置。 - カテーテルの末端側端部に押し当ててフラップを係合させてロックする手段は、前記カテーテルに前記フラップを押し当てて保持するために前記カテーテルの末端側端部内に摩擦嵌めを形成する前記フラップ上の少なくとも1つの突起を含むことを特徴とする請求項11に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- カテーテルの末端側端部に押し当ててフラップを係合させてロックする手段は、前記カテーテルの末端側端部に解放可能に係合するように前記プラップ上に構成された少なくとも1つのキャッチを含むことを特徴とする請求項11に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記フラップは、該フラップを貫通して構成された孔を含み、該孔は、前記カテーテルの末端側端部を通して吸引を行うことによってフラップの閉鎖位置でフラップを通して空気を吸引することを可能にし、カテーテルの末端側端部を洗浄することを助けることを特徴とする請求項11に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記マニホルド内に配置されたカラーをさらに含み、該カラーは、オリフィスを含み、前記フラップが、該フラップの閉鎖位置において前記オリフィスを覆うように配置されていることを特徴とする請求項11に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記カラーは、該カラーを通して前記カラーと該カラーとの間の空間に液体を注入するためのポートをさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記カテーテルが前記マニホルドを通して引っ込められるときに前記カテーテルに係合するように配置された第1のワイパーシールおよび第2のシールをさらに含み、前記第1のワイパーシールは、前記第2のワイパーシールの末端方向側に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記カテーテルは、該カテーテルの末端側端部が前記第1のワイパーシールと前記第2のワイパーシールとの間に配置されるように前記マニホルドを通して引っ込め可能であることを特徴とする請求項17に記載の気道内吸引カテーテル装置。
- 前記カテーテル上に洗浄液を放出するように配置された洗浄ポートをさらに含み、該洗浄ポートは、前記第1のワイパーシールの末端方向側に配置されていることを特徴とする請求項17に記載の気道内吸引カテーテル装置。
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