JP4621399B2 - 改良された弁を備える気管内カテーテルとマニホルドの組立体 - Google Patents
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Description
(技術分野)
本発明は、呼吸用の吸引カテーテルとマニホルドの組立体と共に使用するための改良されたフラップ弁又は他の内部部品に関し、該フラップ弁又は他の内部部品の少なくとも1つの表面上に少なくとも1つの突出部を設けることで、カテーテルの後退中に該フラップ弁か又は他の内部部品の遠位面上に粘液及び類似の分泌物が集積するのを低減させるか又は集積するのを防ぐ一助とすることができる。
【0002】
(背景技術)
過去20年間に、医療産業では、人工気道を設けるための閉鎖吸引カテーテル・システムに関心が集まっている。このようなシステムは、米国特許第3,991,762号(「ラドフォード」)に開示されており、カテーテルが保護スリーブ内で吸引したい時にのみ前進するようなカテーテルが提供されている。さらに、米国特許第4,569,344号(「パーマー」)では、該装置を使用する患者と医療従事者との間で交差汚染が生じるリスクを低減するように改良されたシステムが提供されている。より最近では、カテーテルの内部通路をマニホルドから閉鎖することができる、フラップ弁の付いたカテーテル・システムに関心が進展している。
【0003】
患者の呼吸器系に挿入される気管内カテーテル・チューブのような人工気道を人が必要とする様々な異なる状況がある。外科手術のような幾つかの状況において、人工気道の機能は主に、処置中に十分な肺換気が維持されるように患者の気道を開いたまま確保することである。
さらに、気管内チューブは、患者の体内に長期間入ったままにされることがあるので、これらの気管内カテーテル・チューブとマニホルドの組立体は、交換、修理、再装備又は該組立体を扱う他の手法により保全することが必要になる。患者は、該患者の生命のために呼吸器分泌物を定期的に除去して機械換気を維持する気管内チューブの使用を必要とすることから、組立体が、該組立体の清掃に役立つフラップ弁と他の内部部品を備えることは非常に有用である。
【0004】
実際には、呼吸用吸引カテーテルは、該カテーテルとマニホルドの組立体の内部通路を通って前進する。吸引カテーテルが引き抜かれるに伴い、組立体の内部に負圧が加わり、患者の呼吸器系から粘液その他の分泌物が汲み上げられる。相当量の粘液その他の分泌物がカテーテルを通して回収されるが、この粘液その他の分泌物の一部はカテーテルの外側に残る。患者の分泌物には、連鎖球菌属、シュードモナス属、ブドウ球菌属さらにはHIV等のような病原菌が含まれている場合があるので、カテーテルとの接触から臨床家を保護することが重要である。同様に、環境中に存在する伝染性の病原体と、臨床家により運ばれる病原体から患者を保護することが重要である。機械換気中の患者は、免疫機構が損なわれていることが多いので、これは特に重要である。したがって、カテーテルの引き抜き又は後退により、フラップ弁のような内部部品が粘液及び類似の分泌物で覆われて、組立体の清掃が妨げられることがないように、フラップ弁のような組立体の内部部品を形成する必要性がある。
【0005】
(発明の開示)
本発明は、呼吸用吸引カテーテル組立体のフラップ弁を含む、カテーテルチューブとマニホルドの組立体の内部部品のための改良された設計を提供する。フラップ弁又は他の内部部品は、少なくとも1つの表面上に少なくとも1つの突出部を備え、突出部の各々がフラップ弁又は他の内部部品の位置決めに役立つように形成されることが好ましい。フラップ弁又は他の内部部品を、フラップ弁と組立体内で並進運動できるカテーテルの遠位部との間のスペースを維持するのに十分な少なくとも1つの突出部を備えるように形成することで、組立体の洗浄効果を高めながら、フラップ弁又は他の内部部品の保全性と作動状態が保護される。この改良されたフラップ弁又は他の内部部品は、組立体からカテーテルを後退させる又は引き抜く間にフラップ弁の遠位面に集積するか又は覆う粘液及び類似の分泌物の量を最小限にし、これにより、カテーテルの遠位先端から粘液その他の分泌物を除去するのを向上させる。組立体の少なくとも一部を自動的に隔てるか又は他の手法で区分化して、換気回路から洗浄区域を形成することで、カテーテルにより粘液又は類似の分泌物の大部分がこの洗浄区域に汲み上げられることが確実なものにされ、フラップ弁又は他の内部部品に形成されるか又は他の手法で取り付けられた突出部の各々による洗浄効果がさらに高まることになる。
【0006】
上記の及び他の様々な本発明の目的は、ここでより十分に説明され特許請求される、改良された呼吸用吸引カテーテル装置の具体的に説明された実施形態において実現される。改良された呼吸用吸引カテーテル装置の実施形態は、通常は、換気回路を形成するために気管内チューブのような人工気道に取り付けるためのマニホルドと、人工気道と肺から分泌物を吸引するために該マニホルドを通して人工気道の中に移動可能なカテーテルと、カテーテルが洗浄されていながら、患者の換気回路から引き出される空気を最小限にするように換気回路に隣接して配置された、本発明の種々のフラップ弁又は他の内部部品の弁機構とを含む。
【0007】
本発明の一態様によれば、フラップ弁又は他の内部部品の弁機構は、カテーテルがマニホルドを通して引き抜かれる際に、該カテーテルと接触し、これによりフラップ弁の遠位面上にそうしないとかき集められる粘液及び類似の分泌物の量が最小限になるような形状にされる。このフラップ弁は、引き抜かれるカテーテルの方向に該フラップ弁が引っ張られる時に閉鎖位置にロックされ、これによりカテーテル先端とマニホルドを通る気道との間に選択的な隔離又は分離が維持されるような形状にすることができる。エアー・メイクアップを使用すると、カテーテルの中にメイクアップ・エアーが入るようになり、これにより分泌物と、組立体を洗浄するのに使用される液体が適正に排出されることが保証され、このフラップ弁又は他の内部部品を向上させることができる。
【0008】
本発明の好適な実施形態において、突出部の各々はブリッジで連結され、該ブリッジは、カテーテルの引き抜き又は後退により粘液又は類似の分泌物が組立体の洗浄を妨害するような仕方でフラップ弁の上にかき集められないように、並進運動するカテーテルと該フラップ弁に形成された突出部との間の相互作用を向上させる。
本発明の上述の及び他の目的、特徴及び利点は、添付の図面に関係する次の詳細な説明を考察することで明らかになるであろう。
【0009】
(発明を実施するための最良の形態)
次に図面を参照する。図において、本発明の種々の要素には参照番号が付与されており、全体を通じて同一の要素には同一の符号が使用されている。次の詳細な説明は、本発明の原理を単に例示するのみであり、特許請求の範囲を狭めるものとみなすべきではないということを理解されたい。当業者であれば、説明した種々の実施形態の態様が、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、置換及び変更することができるということが明らかであろう。さらに、各図面における参照数字は、対応する構造体の好適な実施形態を示すことのみに使用され、ここで特許請求する本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0010】
図1を参照すると、従来技術によるマニホルド10とカテーテル洗浄機構14の断面図が示されている。このマニホルドは、洗浄室20を換気回路26から選択的に隔離できる回転ロッド18の形態の弁機構を有する。カテーテル22の遠位端が洗浄室20に配置されると、サイド・ポート30から洗浄液が注入され、該カテーテル22の外側から粘液その他の分泌物を洗い流す一助となる。しかしながら、洗浄室20の相対的な寸法及び形状から、洗浄液とカテーテル外側の分泌物との間に積極的な相互作用を強いるものは何もない。さらに、洗浄室は、回転ロッド18が閉じている時に、メイクアップ・エアーが入るような形状にされていないので、洗浄室20が真空になって効果的な吸引を妨げることがある。
図1に示されている実施形態の別の欠点は、このような装置を通常は手動で作動させなければならないという閉鎖機構である。使用者が回転ロッド18を閉じ損ねた場合には、カテーテルを通した吸引作動により、換気回路26から空気が引き出されることになる。
【0011】
次に図2に移ると、従来技術による別の実施形態の断面図が示されている。マニホルド100に、複数のポート104が設けられている。第1ポート104aは、患者の気管内チューブのハブに取り付けられ、該気管内チューブとの間で出入りするように呼吸の空気を導く。
したがって、このマニホルドは、換気回路の一部を形成する。空気は通常、コネクタ(図示せず)により一対の換気装置チューブに取り付けられた第2ポート104bを通してマニホルドに供給され、該マニホルドから排出される。換気装置チューブは、当業者には周知の方法で機械換気装置(図示せず)に接続される。
【0012】
第3ポート104cは、第2ポート104bの向かい側に設けられる。第3ポート104cは、通常はキャップ108で覆われており、強制換気から患者を引き離すために「吹き抜け」が望まれる時に取り外される。
マニホルドはまた、第4ポート104dも備える。継手112は、第4ポート104dと圧力嵌め係合を形成して、カテーテル116と保護スリーブ120をマニホルド100に効果的に接続するような形状にされる。継手112の近位端の近くに、洗浄ポート124が設けられており、該洗浄ポート124から洗浄液を注入してカテーテル116の外側をすすぐことができる。洗浄ポート124がシール128の近くに位置しており、該シールは、カテーテル116がシールから引き出されるに伴い、粘液その他の分泌物をカテーテルから拭い取るような形状にされていることから、このような形状は有利である。したがって、使用者は通常、カテーテル116を、その遠位端116aがシール128から僅かに遠位の位置になるまで引き抜き、次いで洗浄液を洗浄ポート124に注入して、分泌物の除去を助ける。このような分泌物の除去方法は、概ね効果的であるが、カテーテル116の遠位端116aを効果的に洗浄するのに必要以上に多くの空気を換気回路132から引き出すことがある。さらに、呼吸療法士その他臨床家の間では、カテーテル116の遠位端116aが第1ポート104aからシール128のすぐそばの位置まで引き抜かれる際に、吸引を続行することは普通である。
【0013】
次に図3Aに移ると、全体を200で示す改良された気管内カテーテルの一部の断面図が示されている。この気管内カテーテルは、全体を204で示すマニホルドとカテーテル208を含む。マニホルド204は、212aから212cまでの複数のポートを含む。第1ポート212aは、気管内チューブ、気管開口チューブその他のハブのような人工気道の近位端に取り付け可能な形状にされる。第2ポート212bは、通常は、当該技術分野における一般的な方法でアダプタ(図示せず)により一対の換気装置チューブ(図示せず)に接続される。
【0014】
ここで使用される遠位とは、通常は患者の方向を指し、この一方で、近位とは、臨床家の方向を指す。特に断りのない限り、図2Aの図面は、遠位(患者側)端が図面の上方に向かい、近位(臨床家側)端が図面の下方に向かうように向けられている。
通常の使用の間に、調整された吸気は、換気装置チューブの1つから押出され、第2ポート212bと第1ポート212aを通って、人工気道から患者の肺に入る。呼気は、第1ポート212aを通して運ばれ、次いで第2ポート212bを通り、他の換気装置チューブに抜け出る。したがって、マニホルド204は、換気回路214の一部を形成し、該換気回路214を通して呼吸の空気が循環する。
【0015】
また、第3ポート212cも、マニホルド204の一部を形成している。キャップ216は、通常は第3ポート212cを覆う。機械換気が使用される時はいつでも、いつか患者がまた自主的に自発呼吸できるようになることが最終目標である。これを達成するには、患者が自発呼吸するために機械換気から常に引き離されるようでなければならない。このために、キャップ216は、酸素エアーは患者の気管内チューブを通り抜けるが、完全に閉鎖された回路により吸気が患者の肺に強制的に入らないように、第3ポート212cから取り外すことができる。この構成は、一般に「吹き抜け」と呼ばれ、患者が徐々に自然な自発呼吸を再開できるようにする。
【0016】
マニホルド204はまた、第4ポート212dも備える。第4ポート212dは、第1ポート212aとほぼ向かい合うように配置され、カテーテル208がその中をスライドして第1ポートに入り、患者の吸引を可能にする。吸引が完了すると、カテーテル208は、換気回路214を妨げないように第4ポート212dに引き戻される。
第4ポート212dを形成する壁とカテーテル208との間に、継手又はアダプタ220が配置される。最外端において、アダプタ220は、第4ポート212dを構成する壁に接触している。最内端において、アダプタ220は、カテーテル208の周りに小さな円筒形のスペース226が残るように該カテーテル208を密接に取り囲む、カラー224に接触している。理想的には、カテーテル208とカラー224との間のスペースは、約0.127mm(0.005インチ)から約0.381mm(0.015インチ)までの間である。この近接性は、2つの重要な利点を与える。第1に、患者の肺を洗浄することが必要とされる場合には、洗浄液が洗浄ポート228から注入されて円筒形のスペース226に入ると、カラーの遠位端224aの外に向かい第1ポート212aを通るような洗浄液の流れが生じる。カテーテル208とカラー224との間のスペースが大きすぎると、洗浄液をこのように方向付けることはできない。第2に、使用後にカテーテル208がカラー224の中に引き戻される際に、該カラーは、カテーテル外側から粘液その他の分泌物の厚い層を拭い取るのを助ける。
洗浄ポート228から滅菌食塩水すなわち洗浄液を注入すると、カテーテル208の外側から分泌物がさらに取り除かれ、カテーテルの吸引により換気が向上することになる。この形状はまた、効果的な洗浄に必要とされる空気と洗浄液の量を最小限にする。
【0017】
図3Aに示されているカラー224の形状は、有益ではあるが、普通はカテーテル208の遠位端208a上に堆積された分泌物がまだ残っている。このような堆積物が即座に除去されないと、患者を適正に吸引するカテーテルの性能に影響を及ぼすことになる。また、閉鎖吸引カテーテル・システム内で病原体の倍地となってしまうこともある。
図3Aに示すように、フラップ弁232は、第4ポート212dの内側に配置された環状リング236にヒンジ形式で取り付けられ、フラップ弁232がリングに対してピボット運動して自動閉鎖弁部材を形成するようになっている。もちろん、フラップ弁232は、第4ポート212dを形成するマニホルド204の壁か又はアダプタ220に直接取り付けられることもある。ヒンジ式の取り付け部品240は、フラップ弁232が、カテーテル先端との整合性を維持しながら選択的に移動できるようにし、これにより自動閉鎖フラップ弁が形成される。さらに、カテーテル208の後退又は引き抜きの間に、粘液その他類似の分泌物がカテーテル208からかき取られて、洗浄するのが困難な領域に集められることがある。例えば、これらの分泌物は、次に説明するフラップ弁232の遠位面上に集積されることになる。図3Aに示すように、弁232はさらに、フラップ232の少なくとも1つの表面上に、少なくとも1つのプレーナではない外側に突出する突出部280を備える。図のように、フラップ232の突出部280の各々は、フラップ232に取り付けるか又は他の手法で固定することができる。好ましくは、突出部280の各々は、フラップ232の形成中にフラップ232の少なくとも1つの表面上に形成される。少なくとも1つの突出部280は、フラップ232の近位面から延び、カテーテル208が、フラップ弁232の近位面ではなく、少なくとも1つの突出部280に接触するように位置決めされる。
【0018】
図3Bに示すように、フラップ弁232は、カテーテル208がほぼ完全にカラー224の中に引き抜かれる時に、該カテーテルの遠位端208aと整合するように位置決めされる。ヒンジ式の取り付け部品240は、十分に柔軟であり、カテーテル208の遠位端208aを通した吸引により、フラップ弁232が第1遠位位置の近くから第2近位位置に引き出されて、フラップ弁がカテーテル208の遠位端に接触することになる。したがって、フラップ弁232とこれに関連する構造体は、自然閉鎖弁を形成し、弁232を閉じるのにカテーテル・システムの付加的な外部操作を必要としない。最も閉鎖された吸引カテーテルのように、カテーテル208は、遠位端208aに一次孔244が形成され、さらに、この遠位端から僅かに近位の位置に、1つ又はそれ以上の横孔248が形成されるように形成される。
【0019】
カテーテル208の遠位端がフラップ232に接近するに伴い、該カテーテル208の遠位端は、フラップ232に接触することになる。この構成において、フラップ232への接近は、カテーテル先端の孔244を通した吸引速度を実質的に低下させる。この孔244における吸引の低下は、横孔248の中の吸引流を効果的に増加させ、これにより横孔248の能力が高まって、カテーテル208の外側とカラー244の内側との間に入り込んでいる分泌物のいずれも排出されることになる。
横孔248は、通常は遠位孔244より小さく、横孔248への空気流がカラー224により制限されるので、カテーテル208は、換気回路の空気流に大きな負担をかけずに、該カテーテル208外側とカラー244内側との間の分泌物の排出を向上させる。
図3A及び図3Bに示すように、フラップ弁232の近位面232a(すなわち換気回路214と反対側)は、ほぼ平坦である。フラップ弁232上の少なくとも1つの隆起した突出部280が、この平面から近位に延びる。図のように、単一の突出部280は、挿入又は後退周期の間にカテーテル208がフラップ弁232を通して移動するまで、休止したままである。
【0020】
次に図3Cに移ると、フラップ弁232に僅かな変更が加えられた図3A及び図3Bに示される実施形態の拡大断面図が示されている。図3A及び図3Bにおける、その上に形成されるか又は他の手法で取り付けられた各突起部280を除いて実質的に平坦なフラップ弁232とは異なり、図3Cのフラップ弁232は、近位面232aに、その中に形成された通路252をさらに備えている。通路252は、フラップ弁232が、カテーテル208の遠位端208aとシール係合を形成するのを防ぐ。通路252は、制御された空気流量が、カテーテルの最遠位端208の孔244に引き込まれることを保証する。
【0021】
測られた体積の空気が通路252を通して引き込まれることには、重要な効果がある。特に、この空気は、カテーテル208内と該外面付近との両方の空気流の乱れを増加させる。空気流の乱れは、洗浄液又は洗液単独では不可能である粘液その他の分泌物の凝集塊を崩すことを助ける。したがって、空気流の乱れは、カテーテル208の遠位端208aに向上された洗浄効果を与えるのを助ける。
【0022】
次に図3Dに移ると、図3A及び図3Bに示されるフラップ弁232の更に別の変形例が示されている。このフラップ弁232は、近位側に形成された通路を備えるのではなく、その中に形成された孔260を備え、空気が該フラップ弁232を通り抜けるための付加的な通路が形成される。図3Aに示す実施形態のように、小さい孔260は、カテーテル208の遠位端208aに、より乱れた空気流を生じさせ、これにより洗浄効果が上がる。フラップ弁232の孔260は、直径が約0.76mm(0.03インチ)であることが好ましいと現在考えられる。
【0023】
次に図4Aに移ると、全体を300で示す改良された気管内吸引カテーテル装置の別の実施形態が示されており、本発明の原理によって形成された少なくとも1つの突出部380を有する改良されたフラップ336を備えている。改良された気管内吸引カテーテル装置300は、マニホルド304とカテーテル308を含む。前述の実施形態のように、マニホルド304は、第1ポート312aと、第2ポート312bと、必要であれば第3ポート312cと、必要であれば第4ポート312dを備える。
アダプタ320が、マニホルド304とカテーテル308を機能上一体の装置にするような手法で第4ポート312dに配置される。アダプタ320は、マニホルド304に接着して取り付けてもよいし、単純に圧力嵌めしてもよい。
【0024】
図3Aから図3Dまでについて説明した実施形態とは異なり、マニホルド304に、アダプタ320から独立した環状リングが配置されていない。むしろ環状リング326は、アダプタ320の遠位端320aから内向きに延びる。環状リング326は、カテーテル308がその中を貫通して延びることができる孔又は開口330を構成する。したがって、開口330は、カテーテル308の外側より僅かに大きい。
【0025】
フラップ336も、アダプタ320から内向きに延びている。フラップ336は、アダプタに直接か又は環状リング326のいずれかにヒンジ式に取り付けられることが好ましい。カテーテル308に吸引が加えられない時又はカテーテルの遠位端308がフラップ336から遠位に配置されている時には、フラップ336は、環状リング326からほぼ遠位に延び、カテーテル308の前進に実質的に抵抗を与えない。この形状では、フラップ336の近位側の少なくとも1つの突出部380は、組立体300を通したカテーテル308の並進運動により、該少なくとも1つの突出部380がこの周期の間にカテーテル308とフラップ336との間の妨害区域に位置するようにフラップ336を偏向させることから、この前進中にカテーテル308を妨害することになる。この形状において、カテーテル308の前進は、該カテーテル308の遠位先端308aがフラップ336に接触して少なくとも1つの突出部380と引きつけ合うことにより、該フラップを変位させる。図4Dに示すように、少なくとも1つの突出部380を備えるフラップ336は、該フラップ336が作動状態を維持し、カテーテル308の前進方向に平行になるように偏向される。各突出部380の主な利点は、分泌物の付着したカテーテルが後退するまでは達成されない。この構成は、カテーテル308が実質的に抵抗なく前進でき、後退中にフラップ336の平坦面が該カテーテル308と僅かな相互作用を有するようにする。カテーテル308が後退する時に、カテーテル308上の粘液及び類似の分泌物は、フラップ336特にフラップ336の遠位面336bを覆ったりその上に集積したりすることはない。フラップ336の近位面336aに形成されるか又は他の手法で取り付けられた少なくとも1つの突出部380は、この後退中にフラップ336をカテーテル308から離間させることから、フラップ336が粘液その他の分泌物をカテーテル308から拭い取るような位置にはないので、粘液その他の分泌物がフラップ336の遠位面336b上に集まることはない。引き抜きの間に、近位側の少なくとも1つの突出部380は、カテーテル308を覆っている粘液その他の分泌物の幾らかを実際に取り除くことができる。粘液その他の分泌物は、フラップ336の近位面336a上の突出部380の各々の上に集まることになる。これらの分泌物は、カテーテル336の洗浄中に容易に除去することができる。
【0026】
図4Bに示すように、カテーテル308の遠位端308aが、吸引を行いながら環状リング326を通して引き抜かれる際に、真空が生じて開口330の上のフラップ336を引っぱる。カテーテル308の遠位端308aにおける吸引が低下して、この装置が取り付けられた患者のために換気回路中のさらに多くの空気流が利用できる。このフラップ336は、図3C及び図3Dに示すような形状に形成されることがあるが、これらの形状は、換気回路340からのメイクアップ・エアーの使用を必要としない。
【0027】
カテーテル308が、フラップ336又は環状リング326の後ろのチャンバ348内に単純に残り、該チャンバに洗浄液が注入される場合には、洗浄プロセスの効率が低い可能性がある。さらに、洗浄液が吸い上げられて乾燥すると、チャンバから粘液その他の分泌物を吸引するのが困難になることがある。従来技術におけるこれらの問題を解決するために、図4Aから図4Dまでの実施形態は、マニホルドの第4ポート312dを形成する壁とアダプタ320の一部を形成する、全体を350で示すメイクアップ・エアーの入口を備える。メイクアップ・エアーの入口350は、環境又は臨床家と患者との間の汚染を実質的に防ぐように選択されたフィルタ354を含んでいることが好ましい。フィルタ材に隣接して、一方向弁360を形成する柔軟な障壁358が配置される。
【0028】
図4B及び図4Cに示すように、一方向弁358は、カテーテル308が環状リング326の開口330を貫通して延びるような伸長位置にある時には、通常は閉鎖される。しかしながら、カテーテル308の遠位端308aが環状リング326の開口330を通して引き抜かれ、フラップ336が引っぱられて閉鎖すると、換気回路340の反対のフラップ336側に真空が生じることになる。この真空は、一方向弁358を開いて、メイクアップ・エアーをチャンバに供給させる。メイクアップ・エアーは、柔軟な一方向弁部材358を通って流れ、空気流の乱れを生じさせて、カテーテル308上の呼吸器分泌物の除去を容易にするのを助ける。これは、使用者が洗浄ポート370を利用して、カラー374とカテーテル308との間のスペース372を通して洗浄液又は洗液を注入するのとほぼ同時に好ましく達成される。一方向弁358が、流入する空気に与える抵抗が非常に僅かであるような形状にされるか又は、メイクアップ・エアーがフラップ336の近位区域に流入可能になる前に、該区域に実質的に真空を生じさせるような形状にされるということは明らかであろう。
【0029】
次に図5Aに移ると、本発明の態様が組み入れられた全体を700で示す改良された気管内カテーテル・システムの別の実施形態の、部分的な断面図が示されている。気管内カテーテル・システムは、全体を704で示すマニホルドと、カテーテル708を含む。前述の幾つかの実施形態のように、マニホルド704は、712aから712dまでの複数のポートを備えることができる。第1ポート712aは、気管内チューブのハブ、気管開口チューブのハブ又は類似の気道のハブ等のような人工気道の近位端に取付け可能な形状にされる。第2ポート712bは、通常は、当該技術分野における一般的な方法でアダプタ(図示せず)により一対の換気装置チューブ(図示せず)に接続される。通常の使用中に、調和吸気が換気装置チューブの1つを通して押し込まれ、第2ポート712bと第1ポート712aを通り、人工気道から患者の肺に入る。呼気は、第1ポート712aを通って運ばれ、次いで第2ポート712bを通って他の換気装置チューブから出て行く。したがって、マニホルド704は、換気回路714の一部を形成し、ここを通して呼吸の空気が循環する。
【0030】
また、第3ポート712cも、マニホルド704の一部を形成している。第3ポート712cは、通常はキャップ716で覆われており、「吹き抜け」を容易にするために取り外すことができ、これにより、患者が徐々に自発呼吸を再開できるようにする。当業者であれば、吹き抜けのためには第3ポートを設けることが好ましいが、本発明の原理の実施には必ずしも必要ではないということが分かるであろう。
マニホルド704はまた、第4ポート712dも備える。第4ポート712dは、第1ポート712aとほぼ向かい合うように配置され、カテーテル708がその中をスライドして第1ポートに入り、患者の吸引を可能にするような形状にされる。吸引が完了すると、カテーテル708は、洗浄を容易にし、換気回路714を妨害しないように、第4ポート712dに引き戻される。
【0031】
第4ポート712dを形成する壁とカテーテル708との間に、継手又はアダプタ720が配置される。最外端において、アダプタ720は、第4ポート712dを形成する壁に接触する。最内端において、アダプタ720は、カテーテル708に接触する。或いは、カテーテル708とアダプタ720との間に、図3Aに示されるカラー224のようなカラーが使用されることもある。
アダプタ720は、その近位端の方に位置する第1部分720aと、その遠位端の方に位置する第2部分720bとを形成する円筒形の中空を含んでいることが好ましい。第1部分720aにおいて、円筒形の中空の第1部分720aにおける直径は、カテーテル708の外径と実質的に同じであることから、アダプタ720の第1部分720aがカテーテルを密接に取り囲むことになる。
アダプタ720の円筒形の中空の第2部分720bは、アダプタ720の第1部分720aより大きい直径を有する。この大きい直径は、カテーテル708がアダプタ720を通して近位に引き出される際に粘液その他の分泌物を集めることができる、集積区域を形成する。
既に説明してきたように、本発明の原理の1つによれば、カテーテル708の遠位端708aの中に流れる空気流の選択的な閉塞は、カテーテルの洗浄効果を大いに向上することができる、ということが見出されている。さらに、洗浄効果を向上させるためのこのようなメカニズムはまた、換気回路714からの空気の引き出しを最小限にするということも見出されている。
【0032】
図5Aに示すように、フラップ732は、第4ポート712dの内側に配置された環状リング736にヒンジ式で取り付けられ、該フラップ732がリングに対してピボット移動できるようにされる。或いは、フラップ732は、第4ポート712dを形成するマニホルド704の壁か又はアダプタ720に直接取り付けることもできる。ヒンジ式の取り付け装置740は、フラップ732がカテーテル708の遠位端708aとの整合を維持しながら選択的に移動できるようにし、これによりフラップ弁が形成されることになる。図のように、フラップ732は、該フラップ732の近位面に少なくとも1つの突出部780を備え、該突出部780は、遠位先端708aにおいてカテーテル708と整合するか又は他の手法で係合する。フラップ732は、制御された量の空気が遠位端708aからカテーテル708に流入するための導管を与えるために、該フラップ732の中に形成された孔760を備えることができる。前述の実施形態のように、孔760はまた、少量の空気をカテーテル708に流入させ、患者の吸入回路から過剰な空気を引き出すことなく洗浄をさらに容易にすることができる。
カテーテル708の遠位端708aの中に流入する空気流を著しく減少させるフラップ732により、カテーテルの遠位端708aから近位に形成された図5Aに部分的に示す横孔738における吸引が増加して、最終的にはカテーテル708の洗浄効果が向上することになる。
【0033】
このフラップ732と、前述の実施形態に示されるようなフラップとの1つの大きな違いは、リング736との係合の仕方である。一方の端において、フラップ732は、リング736にピボット運動可能に取り付けられ、前述のようにフラップ弁として移動可能になる。反対側の端において、フラップ732は、リング736から内向きに延びるフランジ764に係合するような形状にされる。より詳細には、フラップ732の端とフランジ764は、互いに嵌り合うか又は他の手法でロック係合を形成するように、互いに補完し合うような形状にされる。したがって、図5Bにより明瞭に示すように、フランジ764の端764aには、V字形の溝が設けられ、フラップ732の端732aには、補完的にV字形の突起が設けられる。
【0034】
カテーテル708が、アダプタ720を通して該カテーテルの遠位端708aがリング736の後ろに配置される位置まで引き抜かれるに伴い、チューブを通した空気の吸引により、フラップ732がカテーテル708の遠位端708aの方向に引っぱられ、これにより、前述の実施形態で既に説明したように、カテーテルの洗浄効果が向上することになる。前述のように、フラップ732の近位面732a上の少なくとも1つの突出部780は、後退中にカテーテル708とフラップ732との間の相互作用を著しく減少させ、粘液及び類似の分泌物がフラップ732の遠位面732b上に集積するのを防ぐ。
【0035】
カテーテル708がアダプタ720を通して十分に引き抜かれると、フラップ732の端732cがフランジ764の端764aの溝に収容され、これにより、フラップ732が閉鎖位置にロックされる。フラップ732がロックされて閉鎖することにより、粘液又は他の分泌物が換気回路714に侵入するリスクが著しく低減する。
したがって、フラップ732とフランジ764との間の係合は、フラップ732がほぼ閉鎖位置(図5B)から開放位置まで移動するのを防ぐロック機構を与え、フラップ732がカテーテル708の遠位移動を妨害しない。前の実施形態に示されるように、吸引によりフラップ732が閉鎖位置に維持されていた。その一方で、この実施形態は、フラップ732の積極的な保持を与える。
吸引が望まれる時には、カテーテル708の遠位端708aを該フラップ732の少なくとも1つの突出部780に接触するまで前進させ、フラップ732の端732aを押し出してフランジ764との係合を外すことで、フラップ732を開放することができる。必要とされる力の量は、吸引するためにカテーテル708を前進させるのに通常使用される力より僅かに多い。
図5A及び図5Bには図示していないが、アダプタ720と共に洗浄ポートを使用して、カテーテル708の洗浄効果を高めることもできる。洗浄ポートは、その公差に応じて、第1部分720aか又は第2部分720bに沿って配置することができる。
【0036】
次に図6Aに移ると、全体を800で示す改良された気管内カテーテル・システムの別の実施形態の部分的な断面図が示されている。前述の実施形態のように、気管内カテーテル・システムは、全体を810で示すロック弁機構を含む。
気管内カテーテル800は、全体を804で示すマニホルドと、カテーテル808を含む。マニホルドは、812aから812dまでの第1、第2、第3及び第4ポートを備え、これらのポートは、換気回路814を形成し、図5Aについて説明した第1ポート712aから第4ポート712dまでと同じ手法で別のように機能する。
【0037】
前の実施形態について説明したのと同じ手法で、第4ポート812dにアダプタ820が配置されている。アダプタ820は、粘液その他の分泌物の収集を容易にし、装置の動作を他の手法で向上させるために、異なる直径を有する第1部分820aと第2部分820bを含むことができる。
第4ポート812dには、カテーテル808の遠位端808aに接近するような形状にされたフラップ832も配置されている。これまでの実施形態のように、カテーテル808とフラップ832が直接接触するのを避けるために、少なくともフラップ832の遠位面上に少なくとも1つの突出部880が予め形成されている。この構成は、カテーテル808の前進圧を突出部880上に集中させることにより、カテーテル808の並進運動中にフラップ832が変形しないように保護するだけでなく、フラップ832の平坦面から粘液及び分泌物がフラップ832の遠位面上にかき集められるのを防ぐことにより、カテーテル808の洗浄効果も高める。フラップ832は、第4ポート812dに配置されたリング836にピボット運動可能に取り付けられる。或いは、フラップ832は、第4ポート812dを形成する壁に直接接続することもできる。既に説明した幾つかの実施形態のように、フラップ832は、カテーテル808を通して吸引が行われる際に引き出され、少なくとも1つの突出部880を介してカテーテル808の遠位端808aに接触するようになる。フラップ832に少なくとも1つの孔860を形成して、空気流のための付加的な導管を与えることが好ましい。この減少された空気流は、洗浄効果を高める。孔860のサイズは、直径約0.76mm(0.03インチ)であることが好ましい。
【0038】
リング836には、内向きに延びる突起864も配置され、キャッチを形成する。突起864は、フラップ832が取り付けられる位置とは反対側のリング836上に配置されることが好ましい。フラップ832のように、突起は、第4ポート812dに直接取り付けることもできる。
カテーテル808を通した吸引によりフラップ832が近位に引き出されるに伴い、該フラップは、フラップの端832aより僅かにさらに内向きに延びる突起864上を通過する。したがって、フラップ832が、突起864の最も内側の位置を超えて近位に移動すると、突起により該フラップの遠位移動が制限される。したがって、フラップ832は、カテーテル808の前進により強制的に該突起から遠位に移動するまで、突起864の後ろで摩擦接触するようになる。或いは、フラップ832を、近位又は閉鎖位置においてフラップ832がバイアスになるような形状にすることができるということが、当業者であれば明らかであろう。
【0039】
特に図6Bを参照すると、前述のロック弁機構とロック構造体の拡大図が示されている。図のように、フラップ832の端832aは、フラップ832の遠位側に形成された832bの位置までテーパしている。突起864は、その近位端864aの位置に向かってテーパしている。このような形状は、フラップ832の端832aが、突起864上を近位にスライドできるようにするが、その一方で、該フラップを突起864から遠位に通り過ぎるように移動するのに付加的な作用力を必要とする。
【0040】
図7Aは、全体を900で示す改良された気管内カテーテルのさらに別の実施形態の断面図を示す。カテーテル900は、マニホルド904とカテーテル908を含む。マニホルド904は、912aから912dまでの第1、第2、第3及び第4ポートを含み、第1及び第4ポートは、該マニホルドを通してカテーテル908が前進できるように位置合わせされている。
第4ポート912dにアダプタ920が配置されており、カテーテル908が前進及び後退する際に該カテーテルのガイドとして機能する。アダプタ920は、カテーテル908の外径とほぼ同じサイズの内径を有する第1部分920aと、第1部分より大きい直径を有する第2部分920bとを含んでいることが好ましい。
【0041】
また、第4ポート912dには、一対のリング936a及び936bも配置されている。フラップ932は、リング936bに取り付けられ、カテーテル908がマニホルド904を通して前進する際に該カテーテルの移動経路に垂直に配置されるように内向きに延びる。フラップ932は、少量の空気を通すことができるように小さい孔960を有していることが好ましい。これまでの実施形態のように、フラップ932はさらに、少なくともフラップ932の近位面上に少なくとも1つの突出部980を備えることができる。この形状において、突出部980は、並進運動中にカテーテル908がフラップ932の平坦面上をスライドするのを防ぐ。図7A及び図7Bに示す構成では、カテーテル908の遠位先端908aの孔944における吸引が減少する。これは、カテーテル908とマニホルド904の一部を洗浄するために、孔944における吸引を減少させ、図7Aに示される孔948における吸引を増加させる。
【0042】
より詳細に図7Bを参照すると、フラップ932は、リング936bにピボット運動可能に取り付けられており、カテーテル908の遠位端908aが第4ポート912dを通して引き抜かれるに伴い、該カテーテルからの吸引によりフラップ932が引き出されて遠位端908aに接触することになる。このようにして、フラップ932は、カテーテル908の遠位端908aを実質的に閉鎖するフラップ弁として機能する。
【0043】
また、図7Bにさらに明瞭に示されているように、リング936aに、アーム968によりキャッチ964が取り付けられている。キャッチ964は、フラップ932と係合して該フラップを所望の位置にロックするような形状にされる。カテーテル908が第4ポート912dを通して引き抜かれるに伴い、フラップ932が、遠位端908aにおける吸引作用により引き出される。取り付けアーム940とは反対側のフラップ932の端932aは、該フラップ932とリング936bとの間でキャッチ964と係合して、該キャッチが経路の外に偏向することになる。フラップ932の端932aがキャッチ964を通り過ぎると、該キャッチは定常位置に戻る。この位置において、キャッチ964は、フラップ932の端932aと係合して、該フラップ932を近位の閉鎖位置にロックする。フラップ932を開放するために、カテーテル908が十分な力で前進し、キャッチ964が経路の外に偏向することになる。次いで、フラップ932が、遠位にピボット運動して、カテーテル908が前進できるようになる。
【0044】
次に図7Cに移ると、フラップ932とリング(まとめて936として示す)と関連する構造体との端面図が示されている。フラップ932は、それぞれ取り付け位置を形成している2つのアーム948によりリング936に取り付けられる。これと反対側のフラップ932の端932aは、アーム968によりリング936に取り付けられたキャッチ964と係合する。キャッチ940は、使用者がカテーテルを遠位方向に強制的に前進させて、該キャッチがフラップ932を釈放することになるまで、フラップ932を近位位置に効果的にロックする。図のように、フラップ932の少なくとも1つの表面上に複数の突出部980が形成される。
【0045】
本発明の原理を成し遂げるために多くの変更を加えることができるということが、当業者であれば明らかであろう。一例として、フラップ932に単一のアーム948を使用することができ、また、多数のキャッチ964を使用することができる。同様に、フラップ932とキャッチ968を支持するために、第1リング936a及び第2リング936bを使用するのではなく、単一のリングを使用することもできる。さらに、図7Dに示すように、フラップ932aに変更を加えて他の利点を与えることができる。
【0046】
図7Dに示すように、一対のアーム948がフラップ932をリング936に取り付ける。上述のように、アーム948は、フラップ932が閉鎖位置においてバイアスになるような形状とすることができる。フラップ932は、ほぼ円形であるが、外方に向かって延び、互いにおよそ90度離れている2つの丸みの付いた突出部950を有する。この突出部は、2つの重要な目的を果たす。第1に、フラップ932のほぼ円形の部分が気管内チューブの遠位開口より僅かに小さくても、突出部950は、該フラップが気管内チューブの中に入るのを防ぐ。第2に、突出部950は、フラップが平らに横たわって患者との間で出入りする空気流の通過を妨げるように覆うことなく、空気流が患者に連続して流れるように、該フラップを位置合わせする。
【0047】
図7Dには、フラップ932のほぼ円形部分に形成された孔960も示されている。図のように、孔960は、直径が約0.76mm(0.03インチ)から約1.02mm(0.04インチ)までの間である。円形又はディスク形として図示されているが、本開示の観点において、他の形の孔を使用することもできるということが当業者には明らかであろう。図のように、少なくともフラップ932の近位面に複数の突出部980が形成される。
【0048】
次に図8Aに移ると、全体を1000で示す改良された気管内カテーテルの側断面図が示されている。この改良された気管内カテーテル1000は、全体を1004で示すマニホルドと、カテーテル1008が示されている。マニホルド1004は、前述のように1012aから1012dまでの第1、第2、第3及び第4ポートを含む。
第4ポート1012dにアダプタ1020が配置され、マニホルド1004を通したカテーテル1008の前進及び後退を容易にする。小さい直径の第1部分1020aと、大きい直径の第2部分1020bを有しているように図示されているが、アダプタ1020は、均一な内径を有するように作られている。別の手法では、第4ポート1012dを形成する壁は、アダプタ1020の必要性をなくすような形状にされることがある。
【0049】
第4ポート1012dには、リング1036に接続されたフラップ1032も配置される。フラップ1032は、リング1036から内向きに延び、カテーテル1008の長軸に垂直に配置されるような形状にされる。図のように、フラップ1032はさらに、少なくともフラップ1032の近位面に形成された少なくとも1つの突出部1080を備える。この形状において、突出部1080は、後退中にカテーテル1008を覆っている粘液その他の分泌物がフラップ1032の平坦面にかき集められることのないように、カテーテル1008と接触する。
【0050】
これまでの実施形態のように、フラップ1032の端1032aは、内向きに延びるキャッチ機構1064と係合する。図8Bにより明瞭に示すように、キャッチ機構1064は、リング1036から近位に内向きに延びる少なくとも1つの突出部1068により形成される。フラップ1032がカテーテル1008により近位に引き出されるに伴い、フラップの端1032aが、一時的に偏向する突出部1068を超えて引き出される。フラップ1032が十分な距離だけ近位に移動すると、突出部1068が定常位置に戻り、これによりフラップが近位位置にロックされる。
【0051】
図8Cは、リング1036とフラップ1032の端面図である。フラップ1032は、単一のアーム1048によりリング1036に取り付けられる。突出部1068の形態の一対のキャッチ機構1064は、120度の間隔をおいて離間される。キャッチ機構1064を離間することは、フラップ1032をロック位置で固定する一助となる。図のように、少なくともフラップ1032の近位面に少なくとも1つの突出部1080を形成することができる。
【0052】
図9Aは、本発明の態様を組み入れた気管内カテーテル・システム1300のさらに別の実施形態の断面図である。気管内カテーテル・システム1300は、気管内カテーテル1300を患者の人工気道(すなわち気管内チューブ)に接続するための取り付け具を形成する、全体を1304で示すマニホルドを含む。気管内カテーテル・システム1300は、細長いカテーテル1308も含む。
マニホルド1304は、第1ポート1312aと、第2ポート1312bと、第3ポート1312cを含む。第1ポート1312aは、気管内チューブのような人工気道と係合するような形状にされる。第2ポート1312bは、患者との間で出入りする呼吸の空気流を与える。通常は、第2ポート1312bにY字形のアダプタが取り付けられる。しかしながら、臨床の場面では多くの形状が使用され、異なる組み合わせも利用できるということが当業者には明らかであろう。
【0053】
第1ポート1312aの向かい側に第3ポート1312cが配置される。第3ポート1312cは、カテーテル1308が該第3ポート1312cを通り抜け、マニホルド1304を通り、第1ポート1312aを通って人工気道の中に入ることができるように位置合わせされる。図9Aに示すように、第1ポート1312a及び第2ポート1312bは、マニホルド1304が隣接する構造体に対して回転できるように回転構造体1314を有することもでき、これにより患者の快適性と融通性が向上する。
【0054】
第3ポート1312cには、継手又はアダプタ1320が接続される。遠位端1320aの外面において、アダプタ1320は、第3ポート1312cを形成する壁と接触する。アダプタ1320の内面は、カテーテル1308の遠位端1308aの周りにチャンバを形成する。このチャンバは、後でより詳細に説明するような手法でカテーテルの遠位端を洗浄するのを助ける。
その中を貫通して延びる円錐台形のボア1328を有するカラー1324が、アダプタ1320の遠位端1320aに隣接して配置される。必要に応じて、カラー1324をアダプタ1320と一体に形成することもできるということが当業者には明らかであろう。
【0055】
洗浄液が、洗浄ポート1330から横部開口1332を通って円錐台形のボア1328に注入されると、カラー1324が、該洗浄液をカテーテル1308に沿って第1ポート1312aを通って人工気道の中に向けるのを助ける。
円錐台形のボアの遠位端1324aは、カラー1324の遠位端にオリフィスを形成する。第3ポート1312cに配置された支持リング1344に支持されたフラップ1340は、該フラップとオリフィスが接触する時に、実質的にオリフィスを塞ぐように該オリフィスと選択的に係合する。前の実施形態のように、フラップ1340は、少量の空気が該フラップを通り抜けるように、その中に形成された1つ又はそれ以上の孔1348を有することが好ましい。また、前の実施形態のように、フラップ1340は、閉鎖位置においてバイアスにすることもできるし、カテーテル1308を通した吸引により閉鎖位置に引き出すこともできる。フラップ1340は、上述の理由によって、フラップ1340の近位面に少なくとも1つの突出部1380を備えることが重要である。
【0056】
カラー1324の近位端とは反対側に、第1ワイパーシール1352が配置される。アダプタ1320の狭窄部1320bがワイパーシール1352を支持することが好ましい。しかしながら、ワイパーシール1352を保持するために、他の機構を使用することもできるということが当業者には明らかであろう。カテーテル1308が第1ワイパーシール1352を通って引き抜かれるに伴い、該ワイパーシールが大部分の分泌物を取り除く。ここではワイパーシールとして説明したが、精密許容差を有する他の幾つかの構造体(すなわち、ほとんどの分泌物を取り除くことができるもの)を使用することもできる。
【0057】
アダプタ1320が、ワイパーシール1352から近位に延びて、洗浄室を形成する。アダプタ1320の近位端1320cに隣接して第2ワイパーシールが配置される。第1ワイパーシール1352のように、第2ワイパーシール1356の目的は、カテーテル1308が患者の人工気道から引き抜かれる際に、該カテーテル外側から分泌物を除去することである。しかしながら、第2ワイパーシール1356は通常、カテーテル1308の外側にさらに密接に接触するように、第1ワイパーシール1352より小さい直径の開口を有する。
従来より、単一のワイパーシールが使用されてきた。このワイパーシールは、カテーテルが引き抜かれる際に該カテーテルから分泌物を拭い取るために、第2ワイパーシール1356の位置に配置されていた。しかしながら、カテーテル1308の遠位端1308aは、物理的に一度も拭われなかった。代わりに、使用者が、洗浄ポートから注入した溶液で、この部分の洗浄を試みていた。
【0058】
次に図9Bに移ると、カテーテル1308がマニホルド1304を通して洗浄位置に引き抜かれている状態の、気管内カテーテル1300の側断面図が示されている。カテーテル1308が引き抜かれるに伴い、フラップ1340の近位面上の突出部1380により、フラップ1340の遠位面上に粘液その他の分泌物をかき集める機会を有することなく、バイアスか又はカテーテルを通した吸引のいずれかによってフラップ1340が閉鎖し、カラー1324の開口が閉塞する。
カテーテル1308が、カラー1324から近位に引き抜かれ、ワイパーシール1352を通り過ぎるに伴い、カテーテルの遠位端1308aがワイパーシール1352により拭われ、その上のほとんどの分泌物が除去されることになる。ワイパーシール1352により除去された分泌物は、次いで、カテーテル1308を通して運ばれる。突出部1380が分泌物の幾らかをかき取り、後退中に該分泌物がカテーテル1308を使用して吸引されることになる、ということに注目することは有用である。
【0059】
カテーテル1308の遠位端1308aが第1ワイパーシール1352を超えて前進すると、洗浄ポート1330にボトル1360が取り付けられ、洗浄液(通常は、滅菌生理食塩水)が、カラー1324の横部開口1332を通して供給される。洗浄液が、矢印1364で示すようにカテーテル1308の遠位端1308aの周りを流れ、第1ワイパーシール1352でカテーテルの遠位端から除去されなかった分泌物を洗い流す。
同時に、フラップ1340の孔1348が、少量の空気をカテーテルに流し、これにより分泌物の良好な除去を容易にする。必要に応じて、アダプタ1320の側面に、付加的な空気が流入可能になるメイクアップ・エアー弁を配置することもできる。
【0060】
図10Aに示すように、一対のアーム948が、フラップ932をリング936に取り付ける。既に説明したように、アーム948は、フラップ932を閉鎖位置でバイアスにするような形状にすることができる。フラップ932は、ほぼ円形であるが、外向きに延び、互いにおよそ90度離間されている2つの丸みの付いた突起950を有する。突起は、2つの重要な目的を果たす。第1に、フラップ932のほぼ円形の部分が気管内チューブの遠位開口より僅かに小さくても、突出部950は、該フラップが気管内チューブの中に入るのを防ぐ。第2に、突出部950は、フラップが平らに横たわって患者との間で出入りする空気流の通過を妨げることなく、空気流が患者に連続して流れるように、該フラップを位置合わせする。
【0061】
図10Aには、フラップ932のほぼ円形の部分に形成された孔960も示されている。図のように孔960は、直径が約0.76mm(0.03インチ)から約1.02mm(0.04インチ)までの間である。円形又はディスク形として図示されているが、本開示を考慮すれば、他の形の孔を使用することもできるということが当業者には明らかであろう。図のように、フラップ932の表面に複数の突出部980を形成することができる。この好適な実施形態の注目すべき点は、突出部980の各々が、該突出部980の各々を互いに連結するブリッジ981と一体に形成されていることである。このブリッジ981は、後退するカテーテルから粘液及び分泌物をかき取り、カテーテルの並進運動中にフラップ932が変形するのを防ぐように設計される。さらに、ブリッジ981は、カテーテルとフラップ932の近位面との相互作用を制限し、フラップ932を補強して、カテーテル908(図示せず)の並進運動中にフラップ932が変形するリスクを低減させる。
【0062】
さらに、図10B及び図10Cの、フラップ932の上から見た図と側断面図に示されるように、フラップ932は、該フラップ932の近位面と遠位面との両方に、均一な類似の突出部980が形成されることが好ましい。この形状は、フラップ932か又は類似の内部部品を備える組立体の製造におけるより一層の融通性と品質管理を可能にする。フラップ932の近位面と遠位面の両方に、突出部980と含んでいる場合はブリッジとが、等しい位置に配置されるように形成することで、製造プロセスにおけるフラップ932の向きなどを考慮せずに、フラップ932を組立体の中に組み入れることができる。
【0063】
弁のような内部部品は、様々な異なる組成物で形成することができるということが当業者には分かるであろう。例えばこれらは、ポリウレタン、エチレンビニルアセテート共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド/ポリエーテル、ポリシリコン、ナイロンのようなポリアミド、高密度、低密度、中間密度及び線状低密度の種類を含むポリエチレン、(エチレン・プロピレン共重合体のような)エチレンα−オレフィン共重合体、ポリエステル、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエーテル−ポリエステル共重合体、及びポリエーテル・ポリアミド共重合体のような合成樹脂から構成されることが望ましい。さらに望ましいのは、熱可塑性エラストマーを含む熱可塑性ポリマーのような低圧成形の比較的軟質又は柔軟な高分子材料である。
【0064】
このような内部部品には、射出成形された医療用グレードの合成樹脂材料が好ましい。特に好適なのは、ペンシルバニア州フィラデルフィア所在のAtochem North America社により市販されているPebax(登録商標)を含むポリアミド/ポリエーテル・ポリエステルである。最も好適なのは、Pebax(登録商標)3533・SA00ポリマーのようなPebax(登録商標)33・ポリアミド/ポリエーテル・ポリマーである。このようなポリマーは、ASTM・D2240のショアーD硬度が約35、ASTM・D2240のショアーA硬度が約85、ASTM・D790の曲げ弾性率が約19995500Pa(2,900PSI)、ASTM・D1525の軟化点がおよそ73℃(華氏165度)で、融点が約109℃(華氏228度)から約154℃(華氏309度)までの間である。
【0065】
さらに好適なのは、ASTM・D2240のショアーD硬度が約55、ASTM・D790の曲げ弾性率が約165480000Pa(24,000PSI)、ASTM・D1525の軟化点がおよそ144℃(華氏291度)であることを特徴とする、Pebax(登録商標)5533・SA00ポリエーテルブロックアミドポリマーである。また、融点は、約128℃(華氏262度)から約170℃(華氏338度)までの間である。
【0066】
本発明に使用する内部部品として優れた結果を与える熱可塑性エラストマーのポリマーは、ASTM・D2240のショアーA硬度が約70であるMonprene(登録商標)MP‐2870Mを含んでいる、QST社のMonprene(登録商標)という登録商標名で市販されているものと、ASTM・D2240のショアーD硬度が約40であるSantoprene(登録商標)MP‐2870Mを含んでいる、Advanced Elastomer Systems社のSantoprene(登録商標)という登録商標名のものと、ASTM・D2240のショアーA硬度が約85であるPellathane(登録商標)2363‐80AEを含んでいる、Dow Plastics社のPellathane(登録商標)という登録商標名で市販されているもののようなポリウレタン(ポリエーテル)エラストマーと、Elvax(登録商標)150(33%ビニルアセテート)とElvax(登録商標)360(25%ビニルアセテート)とElvax(登録商標)450(18%ビニルアセテート)か又はElvax(登録商標)750(9%ビニルアセテート)を含んでいる、E.I.du Pont Packaging&Industrial Polymers社のElvax(登録商標)という登録商標名で市販されているエチレンビニルアセテートポリマーと、3447500Pa(500PSI)のような低密度ポリエチレンポリマーと、Petrothene(登録商標)NA270‐000低密度ポリエチレンポリマーのようなEquistar Chemicals L.P.社によりPetrothene(登録商標)という登録商標名で市販されている低密度ポリエチレンと、Unichem(登録商標)7811G‐015ポリ塩化ビニルポリマーとUnichem(登録商標)8511G‐015軟質ポリ塩化ビニルポリマーとUnichem(登録商標)6511G‐015軟質ポリ塩化ビニルポリマー等のようなColorite Plastics Company社によりUnichem(登録商標)という登録商標名で市販されているポリ塩化ビニルと、Kraton(登録商標)G‐7705スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン・ブロック共重合体のようなShell Chemical Company社によりKraton(登録商標)という登録商標名で市販されているスチレン・エチレン・ブチレン・スチレン・ブロック共重合体と、Tenite(登録商標)1870A低密度ポリエチレンポリマーのようなイーストマン・ケミカル・カンパニー社からTenite(登録商標)という登録商標名で市販されている低密度ポリエチレンポリマーとを含む。
【0067】
これらの様々な形状を使用することで、患者の換気回路から引き出される空気を最小限にするか又は空気が引き出されないようにしながら、カテーテルの遠位端の洗浄効果を高めることができる。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、変更を加えることができるということが当業者には明らかであろう。特許請求範囲に記載されている請求項は、このような変更例を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術によるマニホルドとカテーテルの洗浄機構の断面図である。
【図2】 従来技術による別のマニホルドとカテーテルの洗浄機構の断面図である。
【図3A】 本発明の原理に係る、開放位置に改良された弁を備える改良された呼吸用吸引カテーテル装置のマニホルドとカテーテルの遠位部の断面図である。
【図3B】 第2閉鎖位置の近くに改良された弁を備える、図3Aに示すマニホルドとカテーテル部分の断面図である。
【図3C】 図3Aに示す改良された呼吸用吸引カテーテル装置の一実施形態の、部分的な拡大断面図である。
【図3D】 図3Aに示す改良された呼吸用吸引カテーテル装置の別の実施形態の、部分的な拡大断面図である。
【図4A】 カテーテルが組立体を通して並進運動して、改良されたフラップが均等に偏向している状態の、マニホルドとカテーテルの組立体の部分的な断面図である。
【図4B】 改良された弁がほぼ閉鎖位置にあり、カテーテルが換気回路から隔離されている状態の、図4Aの実施形態の部分的な断面図である。
【図4C】 粘液その他類似物の吸引を容易にするために、開放位置にエアー・メイクアップ機構を有する、図4A及び図4Bの実施形態の部分的な断面図である。
【図4D】 カテーテルが組立体を通して並進運動して、改良されたフラップが均等に偏向している状態の、図4Aから図4Cまでの実施形態の部分的な断面図である。
【図5A】 弁機構がほぼ閉鎖位置にロックされている状態の、改良された気管内カテーテルの部分的な断面図である。
【図5B】 図5Aのロック弁機構と関連構造体の拡大図である。
【図6A】 ロック弁機構を有する改良された気管内カテーテルの別の実施形態の部分的な断面図である。
【図6B】 図6Aのロック弁機構と関連構造体の拡大図である。
【図7A】 ロック弁機構が配置され改良された気管内カテーテルの別の実施形態の部分的な断面図である。
【図7B】 図7Aのロック弁機構と関連構造体の拡大図である。
【図7C】 図7A及び図7Bのロック弁機構の拡大端面図である。
【図7D】 図7Cに示すフラップ弁の別の実施形態の拡大端面図である。
【図8A】 ロック機構が配置され改良された気管内カテーテルのさらに別の実施形態の部分的な断面図である。
【図8B】 図8Aのロック弁機構と関連構造体の拡大端面図である。
【図8C】 図8A及び図8Bのロック弁機構の拡大端面図である。
【図9A】 カテーテル・チューブの遠位端の洗浄効果を高めるために一対のワイパーシールが使用される、改良された気管内カテーテルの別の実施形態の部分的な断面図である。
【図9B】 図10Aと同じものであるが、カテーテル・チューブが近位位置に引き戻されている状態の断面図である。
【図10A】 フラップ弁の別の実施形態の拡大端面図である。
【図10B】 フラップ弁の別の実施形態の上から見た断面図である。
【図10C】 フラップ弁の別の実施形態の側断面図である。
Claims (20)
- 患者の気道から流体を除去可能なカテーテルと、
前記カテーテルと連通するように配置された換気回路を構成し、前記カテーテルが前記換気回路を通して患者の気道の中に前進できるようにされたマニホルドと、
前記マニホルドに配置され、前記換気回路と前記カテーテルとの前記連通を選択的に制限するために、前記マニホルド内での前記カテーテルの前進により開いた位置をとり、前記カテーテルを後退させた場合に前記カテーテルを通して加えられる吸引に応答して前記人工呼吸器回路から選択的に隔離する閉じた位置をとると共に、前記カテーテルの遠位端と接触するようにされた少なくとも1つの突出部が少なくとも近位側表面上に設けられた弁とを備えたことを特徴とする装置。 - 前記弁が、前記開いた位置と前記閉じた位置との間で移動可能なフラップを備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記フラップが前記閉じた位置に引き出される際に、前記フラップと係合して前記フラップを該閉じた位置で保持するように、前記マニホルドに配置されたキャッチをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記弁が、前記マニホルドにピボット運動可能に接続されたフラップを備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記フラップが、ほぼディスク形であり、該ディスクの直径を増すために、そこから近位に外向きに延びる少なくとも1つの突出部を備えることを特徴とする請求項4に記載の装置。
- 前記弁が、摩擦によりほぼ前記閉じた位置に維持されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記弁がさらに孔を備え、前記フラップが該孔を選択的に覆うように配置されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記マニホルドに配置されたカラーをさらに備え、該カラーにオリフィスが形成されることを特徴とする請求項7に記載の装置。
- 前記カラーが、該カラーの中に液体を注入するためのポートを含むことを特徴とする請求項8に記載の装置。
- 患者の呼吸器系から分泌物を吸引可能な遠位端を有するカテーテルと、
前記カテーテルが、前記マニホルドを通して前記患者の呼吸器系に前進し、かつ該患者の呼吸器系から前記マニホルドを通して引き抜くことができるように、前記カテーテルと連通するように配置された換気装置マニホルドと、
前記マニホルドに配置され、前記換気回路からの空気の連通を選択的に制限するために、前記マニホルド内での前記カテーテルの前進により開いた位置をとり、前記カテーテルを後退させた場合に前記カテーテルを通して加えられる吸引に応答して前記人工呼吸器回路から選択的に隔離する閉じた位置をとると共に、少なくとも近位側表面上に少なくとも1つの突出部を備え、前記カテーテルを後退させた際に、前記カテーテルの遠位端を少なくとも部分的に塞ぐために、前記遠位端と摩擦接触し、これにより該遠位端を塞ぐような形状にされている弁と、
を備える気管内カテーテル・システム。 - 前記弁が、近位面上に形成された少なくとも1つの突出部を介して前記カテーテルの遠位端に摩擦接触するような形状にされたフラップを備えることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
- 前記カテーテルが前記マニホルド内を前進する時に該カテーテルの周りに位置する、第1ワイパーシールと第2ワイパーシールをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
- 前記カテーテルの遠位端が前記第1ワイパーシールの近位に位置し、前記第2ワイパーシールの遠位に位置するように、前記カテーテルが後退可能であることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
- 分泌物を吸引可能な遠位端を有する吸引カテーテルと、
前記カテーテルの近位の長い部分を取り囲む保護スリーブと、
患者の気道と換気装置との間で流体連通するように人工気道のハブに取り付けるために前記保護スリーブに接続され、呼吸の吸気と呼気に適応させるための手段を有するマニホルドと、
前記マニホルドに接続され、前記カテーテルを通した吸引に対してその中に引き出される空気の量を最小限にするために、前記マニホルド内での前記カテーテルの前進により開いた位置をとり、前記カテーテルを後退させた場合に前記カテーテルを通して加えられる吸引に応答して前記人工呼吸器回路から選択的に隔離する閉じた位置をとるように該マニホルドに対してピボット運動可能であると共に、少なくとも近位側表面上の前記カテーテルに衝当するべき位置に少なくとも1つの突出部が設けられた弁と
を備える呼吸用吸引装置。 - 前記弁が、前記カテーテルの遠位端を選択的に離間するように配置されたピボット運動可能なフラップを備えることを特徴とする請求項14に記載の装置。
- 前記フラップがさらに、該フラップに配置された孔を備えることを特徴とする請求項15に記載の装置。
- 空気流の乱れを増加させるための手段をさらに有することを特徴とする請求項15に記載の装置。
- 前記フラップの移動を選択的に阻止するために、該フラップと連通するように配置されたロック部材をさらに備えることを特徴とする請求項15に記載の装置。
- 前記ロック部材が、前記フラップと係合するように前記マニホルド内で内向きに延び、これにより該フラップの移動を阻止するようになった、突出部を備えることを特徴とする請求項18に記載の装置。
- 前記ロック部材が、前記フラップと前記カテーテルとの間に圧力嵌め継手を備えることを特徴とする請求項18に記載の装置。
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