JP4085912B2 - クリップベース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はワイパーアームに係合するクリップフォルダと、対向する側壁部により構成される収納部を有し、この収納部にクリップフォルダを収納するベース本体部と、側壁部に貫設されてベース本体部にクリップフォルダを回転自在に軸支させるリベットとを備えるクリップベースに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用のワイパーには、ワイパーアームに対してワイパーブレードが回動可能に取り付けられており、ワイパーブレードは、ワイパーアームの可動に応じてフロントウィンドウ等に付着した雨滴の払拭を行う。
【0003】
一般的なワイパーブレードは、払拭面の曲表面に対して均等に付勢力を加えるために、プレイマリレバー、セカンダリレバー、ヨーク等の複数のアームをトーナメント状に組み立てたアーム本体部と、払拭面を払拭するリフィールとにより構成されている。プライマリレバーの略中央には、ワイパーアームの先端との係合を行うクリップベースが形成されている。
【0004】
図3に示すように、クリップベース1は、ワイパーアームに係合するクリップフォルダ2と、クリップフォルダ2を保持するベース本体部3と、クリップベース2をベース本体部3に軸支させるリベット4とを有している。
【0005】
ベース本体部3はプライマリレバーと一体に形成されており、中央部にクリップフォルダ2を収納するための収納部5が形成されている。収納部5は、対向する側壁部6、6により形成されており、側壁部6、6には、リベット4が貫設される貫設孔7、7が形成されている。
【0006】
リベット4は、頭部10と軸部11とにより構成されている。頭部10は平面視円形状を呈している。
【0007】
クリップフォルダ2には、ワイパーアームの先端のU字フックに係合するための案内溝12が形成され、案内溝12にはU字フックと係合するコネクタ片13が形成されている。U字フックが案内溝12に沿ってクリップフォルダ2に案内されてU字フックの先端がコネクタ片13に達すると、コネクタ片13とU字フックの先端とが係合してワイパーアームがクリップフォルダ2に係合される。また、クリップフォルダ2にはリベット4の軸部11が貫通する貫通孔15が形成されている。
【0008】
クリップフォルダ2は、ベース本体部3の収納部5にクリップフォルダ2を収納し、クリップフォルダ2の貫通孔15とベース本体部3の貫設孔7、7とを連設させた状態で、貫通孔15及び貫設孔7、7に対してリベット4の軸部11を挿通させてから、リベット4の軸部下端11aをかしめることによって、図4に示すように、ベース本体部3に回動可能に軸支される(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開平4−334644号公報(第1図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したクリップベース1において、リベット4が十分にかしめられていない場合には、リベット4がベース本体部3に対して回転しやすくなり、リベット4の回転によって、ワイパーブレード動作時に貫設孔7の孔径拡大等が生じてガタが生じやすくなったり、ジャダを発生させやすくなったりするという問題があった。
【0011】
また、リベット4の軸部11の径が、貫設部7の孔径より小さい場合にも、リベット4がベース本体部3に対して回転しやすくなるので、同様の問題が生じていた。
【0012】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、ベース本体部に対するリベットの回転を防止することによって、ワイパーブレードのガタツキ及びジャダの発生を抑制することが可能なクリップベースを提供することを課題とする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題を解決するため、ワイパーアームに係合するクリップフォルダと、対向する側壁部により構成される収納部を有し、該収納部に前記クリップフォルダを収納するベース本体部と、前記側壁部に貫設されて前記ベース本体部に前記クリップフォルダを回転自在に軸支させるリベットとを備えるクリップベースにおいて、前記ベース本体部の側壁部には、前記リベットの頭部の一長辺部に係合して当該リベットの回転を防止する一対の係止部が前記貫通孔を間に挟んで間隔を開けて設けられていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るクリップベースを、図面を用いて説明する。
【0016】
図1に示すように、クリップベース20は、ワイパーアームに係合するクリップフォルダ21と、クリップフォルダ21を保持するベース本体部22と、クリップベース21をベース本体部22に軸支させるリベット23とを有している。
【0017】
リベット23は、頭部24と軸部25とにより構成されている。頭部24は平面視略長方形状を呈している。
【0018】
ベース本体部22は、プライマリレバーの中央部に一体に形成されている。ベース本体部22には、クリップフォルダ21を収納するための収納部26が形成されている。収納部26は、対向する側壁部27、27により形成されており、側壁部27、27には、リベット23が貫設される貫設孔28、28が形成されている。また、側壁部27の外側面には、貫設孔28近傍に2つの係合凸部30、30が形成されており、係合凸部30、30は、貫設孔28にリベット23が貫設された場合に、頭部24の下端部24aに当接してリベット23の回転を防止する役割を有している。
【0019】
クリップフォルダ21は、ワイパーアームの先端のU字フックに係合するための案内溝31が形成されており、案内溝31にはU字フックと係合するコネクタ片32が形成されている。U字フックが案内溝31に沿ってクリップフォルダ21に案内されてU字フックの先端がコネクタ片32に達すると、コネクタ片32とU字フックの先端とが係合してワイパーアームがクリップフォルダ21に係合される。また、クリップフォルダ21にはリベット23の軸部25が貫通する貫通孔34が形成されている。
【0020】
クリップフォルダ21をベース本体部22に取り付けるには、まず、ベース本体部22の収納部26にクリップフォルダ21を収納し、クリップフォルダ21の貫通孔34とベース本体部22の貫設孔28とを連設させた状態で、図2に示すように、貫通孔34及び貫設孔28に対してリベット23の軸部25を挿通させる。リベット23を貫通孔34及び貫設孔28に挿通させた後、頭部24の下端部24aが係合凸部30に係止されるようにリベット23の位置調整を行ってから、リベット23の軸部下端25aをかしめることによって、クリップフォルダ21がベース本体部22に回動可能に軸支される。
【0021】
このように、リベット23の頭部24を略長方形状とし、ベース本体部22の側壁部27に頭部24に係合する係合凸部30を形成することにより、リベット23の頭部24の位置決めが行われるため、リベット23の回転を防止することができ、リベット23と貫設孔28とのガタの発生及びガタ発生に伴うジャダの発生を抑制することが可能となる。
【0022】
また、係合凸部30と頭部24との係合によりリベット23の位置決めがなされるため、リベット23の軸部25の径と貫設孔28の孔径とに違いにより、又はリベット23をかしめる力のバラツキ等により、リベット23とベース本体部22(プライマリレバー)とに生じるゆるみを抑制することが可能となる。
【0023】
さらに、リベット23の頭部24の長辺Rの長さ及び係合凸部30、30の間隔を調整することによって、ガタの発生を抑制することが可能となる。また、係合凸部30と頭部24との係合によってリベット23のかしめのバラツキを吸収することも可能となる。
【0024】
以上、本発明に係るクリップベースを、図面を用いて説明したが、本発明に係るクリップベースは上述したものに限定されるわけではない。リベット23の頭部24の形状は、略長方形状に限定されるものではなく、係合凸部30、30により頭部の回転が規制される形状であればよい。例えば、係合凸部30、30に係合する形状で有れば、頭部は楕円形状であってもよく、また、三角形、五角形、六角形等の多角形状であっても良い。係合凸部30も、頭部24に当接して頭部24の回転を規制できる構造で有れば良く、側壁部27の外側に突き出したものであってもよく、また、外側に側壁部27の一部が切り起こされたものであっても良い。
【0025】
さらに、発明の実施の形態においては、ベース本体部22がプライマリレバーに一体に形成されている場合を説明したが、ベース本体部22とプライマリレバーとが別体であっても良い。例えば、トーナメント状に組み立てられた複数のアームを用いることなくワイパーブレードを構成するワイパー(例えば、特表2001−500091号明細書等参照)に本発明に係るクリップベースが用いられる場合であっても、本発明の実施の形態において説明した効果と同様の効果を奏することが可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るクリップベースは、ベース本体部の側壁部に、リベットの頭部の一長辺部に係合してこのリベットの回転を防止する一対の係止部をリベットの軸部を貫通させる貫通孔を間に挟んで間隔を開けて設け、リベットの頭部をベース本体部の一対の係止部に係合させることによって、リベットの回転を防止することができ、リベットと貫設孔とのガタの発生及びガタ発生に伴うジャダの発生を抑制することが可能となる。
特に、リベットの頭部の一長辺部に一対の係止部を係合させることによって、回転防止を図る構成としたので、リベットの頭部の長辺の長さ及び係止部の間隔を調整することによって、ガタの発生を抑制することが可能となる。また、一対の係止部と頭部との係合によってリベットのかしめのバラツキを吸収することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクリップベースを示した展開斜視図である。
【図2】本発明に係るクリップベースを示した斜視図である。
【図3】従来のクリップベースを示した展開斜視図である。
【図4】従来のクリップベースを示した斜視図である。
【符号の説明】
1、20 クリップベース
2、21 クリップフォルダ
3、22 ベース本体部
4、23 リベット
5、26 収納部
6、27 側壁部
10、24 頭部
30 係合凸部(係止部)
Claims (1)
- ワイパーアームに係合するクリップフォルダと、
対向する側壁部により構成される収納部を有し、該収納部に前記クリップフォルダを収納するベース本体部と、
前記側壁部に貫設されて前記ベース本体部に前記クリップフォルダを回転自在に軸支させるリベットと、
を備えるクリップベースにおいて、
前記ベース本体部の側壁部には、前記リベットの頭部の一長辺部に係合して当該リベットの回転を防止する一対の係止部が前記貫通孔を間に挟んで間隔を開けて設けられていることを特徴とするクリップベース。
Priority Applications (1)
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JP2003206721A JP4085912B2 (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | クリップベース |
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JP2005053283A JP2005053283A (ja) | 2005-03-03 |
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2003
- 2003-08-08 JP JP2003206721A patent/JP4085912B2/ja not_active Expired - Fee Related
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