JP4085076B2 - 流体貯留容器と配管システムとの装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体製造装置や液晶装置、化学薬品製造装置、食品生産ライン等で扱われる薬液、洗浄液等の液の流体の配管システムに用いられる流体貯留容器とその配管システムとの装置に関するものである。
流体貯留容器としては、特許文献1に示されるように、単に大容量の流体を貯蔵するために使われる大容量のものや、特許文献2に示されるように、開閉弁等を伴うことによって流体の排出量を一定値に保つための比較的小容量のものがある。或いは、半導体製造工程における半導体ウェハーの洗浄を行うべく、一定量の洗浄液を一端貯留し、しかるのちに貯留された一定量の洗浄液を排出するための秤量用としてのものもある。いずれの流体貯留容器でも、流体を出し入れするための流体給排部は、容器の上下、前後といった具合に最低でも2箇所形成されているのが一般的である。
例えば、上述の洗浄液を一旦貯留するための流体貯留容器は、最大容量が1リットル未満といった小容量のもので良く、その場合には特許文献3において示されるように、深絞りプレス加工等による有底筒状の容器に、給排口付きの蓋を取付けるといった簡易な構造のものを用いることが可能である。
特開平11−280996号公報 特開平5−288587号公報 特表2002−537873
小型の秤量用等として流体貯留容器を作成するにあたり、前述の深絞りプレスによる筒状部材を用いる手段では、プレス用の金型が高価であるため、1種類のみで大量生産する場合には好都合である。しかしながら、装置や配管システムの異なり等によって容量が複数種類必要となる場合にはコスト高になって不適であり、そのような場合における小容量秤量用としての流体貯留容器の構造としては改善の余地が残されているものであった。
また、底部分に流体給排部を備えた有底筒状で互いに同一部品である容器部材を2個用いて、互いの開口部どうしを全周溶接することで、簡易構造で密封状の流体貯留容器を構成したものもあった。しかしながらのこの構造のものでも、異なる容量のものは別途作成するしかなく、容量変更には容易に対応できない点では前記特許文献3のものと同じであり、やはり、廉価構造でありながら、容量変化に容易に対応できるというものでなかった。
本発明の目的は、秤量目的にも対応できる比較的小型で容量変化に柔軟に対応できる便利な流体貯留容器と配管システムとの装置を提供する点にある。
請求項1の構成は、
流体貯留容器と配管システムとの装置であって、
前記流体貯留容器は、
チューブ材から成るもので上下方向に配置し、薬液、洗浄液等の液の流体を貯留する貯留本体と、この貯留本体の上下両端部の夫々を塞ぐべくそれら端部毎に着脱自在に取付けられる蓋部とから構成され
前記チューブ材及び前記蓋部がフッ素樹脂製であり、
前記蓋部、前記貯留本体の端部を受け入れる受口部及びこの受口部内に設けられた少なくとも一箇所のシール面を有する蓋本体と、前記貯留本体の端部に外嵌された状態で前記蓋本体の受口部側端部に外嵌螺合自在なユニオンナットと、前記ユニオンナットの前記蓋本体への螺進による締付けにより前記貯留本体をこれの外側から押圧し、この押圧作用によって前記貯留本体の端部と前記蓋本体のシール面とが密着することで形成される少なくとも一箇所のシール部と、から構成され
前記上側の蓋部本体の上端側に備えられた基端部の頂面に第1流体給排部が形成され、
前記上側の蓋部本体の基端部の一横側面に第2流体給排部が形成され、
前記下側の蓋部本体に第3流体給排部及び第4流体給排部が形成され、
前記配管システムは、
前記第1給排部に第1開閉弁を介して接続する大気開放流路と、
前記第2給排部に第2開閉弁を介して接続する、エアポンプが接続されるための加圧流路と、
前記第3給排部に第3開閉弁を介して接続する、上記液の流体を供給するための流体供給手段が接続される供給流路と、
前記第4給排部に第4開閉弁を介して接続する、上記液の流体を排出するための排出流路とを有する、ことを特徴とする。
請求項2の構成は、請求項1に記載の流体貯留容器と配管システムとの装置において、前記シール部Sが、前記蓋本体15の軸線方向の外方に向けて漸次拡径するテーパ面を前記受口部18の入口より内奥に形成することで成るシール面10と、前記貯留本体1の端部にこれを断面山形状に拡径膨出させるように圧入されたインナーリング25における前記貯留本体1の端部から突出した突出部29の先端に形成したテーパ面からなる突出端面22との密着により形成されていることを特徴とする。
請求項3の構成は、請求項1又は2に記載の流体貯留容器と配管システムとの装置において、前記シール部Sが、前記蓋本体15の受口部18の入口に、前記蓋本体15の軸線に対して交差するテーパ面により構成されたシール面11と、前記貯留本体1の端部にこれを断面山形状に拡径膨出させるように圧入されたインナーリング25の圧入部26の斜面部に形成された内向きテーパ面20と、の間に前記貯留本体1の端部を傾斜状態で挟持自在に構成することによって形成されていることを特徴とする。
請求項4の構成は、請求項1〜3に記載の流体貯留容器と配管システムとの装置において、前記シール部Sが、前記蓋本体1の受口部18の内奥の前記シール面10よりも径方向外方に前記蓋本体15の軸線と平行に形成された環状溝部13に、前記貯留本体1の端部に圧入されたインナーリング25の突出部29の先端に形成された円筒部24を嵌入自在に構成することによって形成されていることを特徴とする。
請求項5の構成は、請求項1〜4の何れか一項に記載の流体貯留容器と配管システムとの装置において、前記蓋本体15の夫々に、前記軸線に沿う方向に向く流体給排部Kと、前記軸線に直交又はほぼ直交する方向に向く流体給排部Kとが形成されていることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、両端の夫々に蓋部を着脱自在に装備され、流体を貯留する部分である貯留本体はチューブ材で構成されているから、チューブ材の長さを変更するだけの簡単な手段により、容量変更に容易に対応することが可能になる。
例えば、秤量用として300ccの容量を有する流体貯留容器を500cc用に変更するには、長さが約3分の5倍の貯留本体に付換えるだけで良い。その結果、秤量目的にも対応できるとか、比較的小型で廉価なもの等、容量変化に柔軟に対応できる便利な流体貯留容器を提供することができる。
請求項1の構成によれば、ユニオンナットを蓋本体の一端部に締め付けるだけの簡単な操作で貯留本体の端部と蓋本体とのシール面とを密着させるシール部を介して確実に密封することができる。
例えば、従来において、タイロッドや通しボルト等の金属製締結部材及びOリングを用いて蓋部を貯留本体に密封装備する手段があったが、この手段に対して本請求項1によれば、部品点数を少なくして廉価で、スリム、コンパクトで耐圧性の高いケーシング構造及び信頼性の高いシール構造の流体貯留容器を得ることができる。
蓋部と貯留本体とは、ユニオンナットによる増締めによってシール性を均一に確保することが可能であり、信頼性の高いシール構造が得られ、しかもスリムなケーシングでもって流体貯留容器の小型化、コンパクト化を図ることができる
また、ユニオンナットの増締めによりシール性をその都度確保することが可能であって、ネジシールやOリングシールと比較しても長期に亘り信頼性の高いものとなる。さらに、単一のユニオンナットを増締めするという簡単な手段で足りるので、溶着による接続構造と異なり現場施工が容易であり、現場での保守・点検も容易に行うことが可能である。
また、ユニオンナットの締め付けによればチューブの端部の外側全周を均等に押圧することができるため、チューブや蓋部材の不慮の変形を招くようなことが無くなる。したがって、これら部材のクリープや交換の問題を解消できる。
加えて、ユニオンナットの締付けを緩めることによりチューブの端部から蓋部材を簡単に取り外すことができるため、チューブ内に滞留する滞留物がある場合には、その除去が容易に行える。
請求項2〜4の構成によれば、貯留本体の端部を拡径させて圧入内嵌合されるインナーリングを用いてシール部を構成してあるので、貯留本体と蓋部とのシール性がさらに向上し、より長期に亘って漏れ防止の信頼性が維持されるといった利点がある。
請求項5の構成によれば、各蓋部の夫々に縦横の二箇所の流体給排部が形成されているので、貯留本体への流体の供給及び排出、並びに流体の給排を自在とするための空気の供給及び排出が独立して行えるようになるとともに、流体の給排と空気の給排の位置の選択肢が多くなり、設計の自由度が高くなる利点が得られる。
請求項の構成によれば、全ての構成部材をフッ素樹脂で成形することで、高温、腐蝕性の強い薬液にもよく対応でき、耐薬品性雰囲気への適用、設置が可能となり、流体中流容器の用途範囲を拡大できるとともに、金属製締結部材等の金属材を一切使用しないので、メタル溶出や金属摩耗粉発生の問題を解消できる利点もある。
以下、本発明による流体貯留容器の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は実施による流体貯留容器を示す全体正面図、図2は図1の流体貯留容器の構造を示す断面図、図3は図1の流体貯留容器の平面図、図4は蓋部の構造を示す要部の拡大断面図である。図5、図6は夫々蓋部のシール構造の別構造を示す要部の拡大断面図、図7、図8は夫々流体給排部の数や使い方の別例を示す流体貯留容器の正面図である。
図1〜3には、半導体ウェハーの洗浄装置において用いられる洗浄液用の流体貯留容器Aが示されている。この実施による流体貯留容器Aは、PFA等のフッ素樹脂製のチューブ材から成る貯留本体1と、この貯留本体1の両端部の夫々を塞ぐべくそれら端部毎に着脱自在に取付けられる一対の蓋部2とから構成されるとともに、貯留本体1の内部空間に対する流体給排部Kが各蓋部2毎に2箇所ずつ形成されている。実施の流体貯留容器Aにおいては、一対の蓋部2は互いに同一のものに設定されている。
この流体貯留容器Aの使用状況例としては、図1に示すように、最上端の第1流体給排部K1には第1開閉弁V1を介して大気開放流路3が接続され、上側の蓋部2の横側面に形成された横向きの第2流体給排部K2には、第2開閉弁V2を介してエアポンプ4を接続するための加圧流路5が連通接続されている。下側の蓋部2の横側面に形成された横向きの第3流体給排部K3には、第3開閉弁V3を介して洗浄液供給手段6を接続するための供給流路7が連通接続され、最下端の第4流体給排部K4には第4開閉弁V4を介して洗浄装置8を接続するための排出流路9が連通接続されている。
実施による流体貯留容器Aは秤量用として用いられるものであり、その作用は次のようである。ここで、黒塗りの矢印は流体の流れを、そして白抜きの矢印は空気の流れを夫々示すものとする。先ず、第1及び第3開閉弁V1,V3を開き、第2及び第4開閉弁V2,V4を閉じた状態に操作してから洗浄液供給手段6からの洗浄液を流体貯留容器Aに(貯留本体1に)供給する。このとき余剰空気は第1開閉弁V1及び大気開放流路3を通って大気排出される。一定量の洗浄液が貯留される(例えばラインLまでの300cc)と、第1及び第3開閉弁V1,V3を閉じる。そして、しかる後に第1及び第3開閉弁V1,V3は閉じたままで第2及び第4開閉弁V2,V4を開き、エアポンプ4の圧搾空気によって流体貯留容器A内(貯留本体1内)を加圧し、貯留された洗浄液を排出流路9及び第4開閉弁V4を通して洗浄装置8に迅速供給する、というものである。
蓋部2は、図2〜4に示すように、貯留本体1の端部を受け入れる受口部18及びこの受口部18内に設けられた少なくとも一箇所のシール面10〜12を有するPTFE等のフッ素樹脂製の蓋本体15と、貯留本体1の端部に外嵌された状態で蓋本体15の受口部側端部に外嵌螺合自在なPFA等のフッ素樹脂製のユニオンナット16と、ユニオンナット16の蓋本体15への螺進による締付けにより貯留本体1をこれの外側から押圧し、この押圧作用によって貯留本体1の端部と蓋本体15のシール面10〜12とが密着することで形成される少なくとも一箇所のシール部Sと、から構成されるとともに、流体給排部K1〜K4は蓋本体15に形成されている。
蓋本体15は、胴壁部17と、この胴壁部17の一端に開放する受口部18、及び胴壁部17の他端を閉塞する底壁部19とを有する形に形成される。そして、図2に示すように、蓋本体15の受口部18の内部には第1〜3のシール面10〜12が設けられる。第1のシール面10は、蓋本体15の受口部18の入口より内奥に、蓋本体15の軸線Cに対して交差状、つまり軸線C方向の外方に向けて漸次拡径するテーパ面により構成される。第2のシール面11は、受口部18の入口に、軸線Cに対して交差状、つまり軸線C方向の外方に向けて漸次拡径するテーパ面により構成される。第3のシール面12は、蓋本体15の受口部18の内奥において第1のシール面10よりも径方向外方に軸線Cと平行に形成された環状溝部13により構成される。蓋本体15の受口部18の外周には雄ねじ14が形成されている。
一方、貯留本体1の一端部及び他端部には夫々PFA等のフッ素樹脂製のインナーリング25が圧入されている。インナーリング25は、図2に示すように、貯留本体1の端部に圧入されて該端部を断面山形状に拡径膨出させる断面算盤玉形状の圧入部26と、この圧入部26に連設されて貯留本体1の端部に突出する突出部29とを有するスリーブ形状に形成されている。断面山形状の圧入部26はこれの一斜面部に外向きテーパ面28を、他斜面部に第2のシール面11との間で貯留本体1の端部を傾斜状態に挟持して第2のシール部S2を形成する内向きテーパ面20をそれぞれ形成している。突出部29の先端には第1のシール面10に密着状に当接して第1のシール部S1を形成するテーパ面からなる突出端面22、および環状溝部13に嵌入して第3のシール部S3を形成する円筒部24を形成してなる。このインナーリング25の内径は貯留本体1の内径と同一か略同一に設定して流体が滞留することなく、円滑に流動できるようにしてある。
図2に示すように、ユニオンナット16はこれの内周に蓋本体15の雄ねじ14に螺合される雌ねじ25が形成され、かつ、一端部に環状鍔部21を内向きに張り出すとともに、その環状鍔部21の内周面の軸方向内端に鋭角または直角の押圧エッジ部23を設けてある。そして、インナーリング25が圧入された貯留本体1の端部を蓋本体15の受口部18に挿入し、貯留本体1の端部の外周に予め遊嵌させてあるユニオンナット16の雌ねじ25を蓋本体15の雄ねじ14に螺合させて締付ける。
この締付けに伴いユニオンナット16の押圧エッジ部23が貯留本体1の拡径部27の拡径付け根部に当接してインナーリング25を軸方向から押圧する。これにより、図2に示すように、インナーリング25の突出端面22が蓋本体15の第1のシール面10に対し押付けられて第1のシール部S1を形成するとともに、インナーリング25の内向きテーパ面20と蓋本体15の第2のシール面11との間で貯留本体1の端部を傾斜状態に挟持して第2のシール部S2を形成し、さらにインナーリング25の円筒部24が環状溝部13に圧入して第3のシール部S3を形成する。これら第1〜3のシール部S1〜S3により信頼性の高いシール機能を発揮する。
蓋本体15は、図3に示すように、略四角筒状の基端部15Aを有しており、その基端部15Aの一横側面15sと頂面15tの夫々に流体給排部K1〜K4が形成されている。流体給排部K1〜K4は互いに同じ構造であり、第2流体給排部K2で説明する。図4に示すように、第2流体給排部K2は、基端部15Aに一体形成される筒状の給排ポート30と、これに嵌入される流体チューブ31(加圧流路5)と、給排ポート30部位において流体チューブ31に内嵌されるPFA等のフッ素樹脂製のインナーリング32と、給排ポート30に外嵌螺着されるPFA等のフッ素樹脂製のユニオンナット33とから成る管継手構造に構成されている。各流体給排部K1〜K4の内部構造は、インナーリング32の突出部34と給排ポート30との嵌合部Rの形状が異なる以外は、径は異なるが、蓋部2の受口8の内部構造と同一に構成されているため、その詳細な説明は省略する。
この実施による流体貯留容器Aにおいては、一対の管継手構造を有する蓋部2が両端部に着脱自在に装備される貯留本体1は、所定寸法に寸断されたチューブ材から成るものであるから、秤量変更等によって容量を変更する場合には、チューブ材を長さの異なるものに変えるだけで良く、経済的、合理的に対応できる利点がある。尚、貯留本体1を、中の流体が見通せる透明又は半透明のフッ素樹脂等のチューブから形成すれば、目視によって秤量の確認が行える便利なものとなる。
次に、蓋部2におけるシール部の別構造について説明する。例えば、図5に示すように、図4に示すシール部と比較して、第1,2のシール部S1,S2だけを形成して、第3のシール部S3を省略するもの、すなわち蓋本体15の内奥に環状溝部13を設けず、またインナーリング25に円筒部24を設けないものであってもよい。この場合、蓋本体15の内奥に設ける第1のシール面10は、軸線Cに対して第2のシール面11とは逆向きの交差状、つまり軸線C方向の外方に向けて漸次縮径するテーパ面により構成している。そしてこの構造は、前述した各流体給排部K1〜K4における嵌合部Rと同等である。
また、前記シール部は、図6に示すように、蓋本体15の受口部18の先端側における端部外周に、貯留本体1の内径より径大のテーパ面からなるシール面42を形成し、このシール面42の後方の外周に該シール面42の外径より径大の雄ねじ14を形成することで構成しても良い。この場合、貯留本体1の端部はフレア加工して拡径部43を形成する。かくして、貯留本体1の端部の拡径部43を蓋本体15のシール面42上に圧入する。そして、貯留本体1に外嵌されているユニオンナット16の雌ねじ25を蓋本体15の雄ねじ14に螺合して締付け、ユニオンナット16の環状鍔部21の押圧エッジ部23を貯留本体1の外側に当接させて拡径部43の内周面を受口部18のシール面42に軸方向から押し付けて密着させることにより、シール部Sを形成することもできる。
〔参考1〕
参考例1による流体貯留容器A2は、図7に示すように、図1,2に示す実施の流体貯留容器Aとは下側の蓋部2のみが異なるものであって、貯留本体1と上蓋部2と下蓋部52とから構成されている。下蓋部52は、横側面の第3流体給排部K3が省略された蓋本体55を持つものである以外は、実施例1による蓋部2と同じである。つまり、三箇所の流体給排部K1,K2,K4を持つものであり、この場合は、第1流体給排部K1には、第1開閉弁V1を有するエアー給排流路51が接続され、第2流体給排部K2には、第2開閉弁V2を有する洗浄液、薬液等の流体供給路53が、そして、第4流体給排部K4には、第4開閉弁V4を有する流体排出路54が夫々接続されている。
この参考例1の流体貯留容器A2の使い方例を述べる。第1,2開閉弁V1,V2を開き、第4開閉弁V4は閉じた状態として、流体供給路53から流体貯留容器A2(貯留本体1)に流体を貯留する。そして、所定量の流体が貯留留されたら、今度は第2開閉弁V2を閉じ、第1,4開閉弁V1,V4は開いた状態として、貯留本体1に貯留された所定量の流体を重力によって流体排出路54から排出するのである。また、第1開閉弁V1のみ閉じ、第、4開閉弁V2,V4は開くことにより、流体供給路53からの流体を流体排出路54に流す単なる通路として流体貯留容器A2を用いることも自在である。
〔参考2〕
参考例2による流体貯留容器A3は、図8に示すように、図7に示す参考例1の流体貯留容器A2とは上側の蓋部2のみが異なるものであって、参考例1による流体貯留容器A2の下蓋部52を上側にも用いたもの、即ち、二箇所の流体給排部K1,K4を持つものである。第1流体給排部K1には、第1開閉弁V1を有するエアー給排流路51が接続され、第4流体給排部K4には、三方弁56を介して流体供給路53及び流体排出路54が夫々接続されている。
この参考例2の流体貯留容器A3の使い方例を述べる。三方弁56を流体供給路53のみが開く状態に切換え、かつ、第1開閉弁V1を開いた状態で流体貯留容器A3(貯留本体1)に流体を貯留し、所定量の流体が貯留されると、三方弁56及び第1開閉弁V1を閉じる。その後、必要に応じて、三方弁56を流体排出路54のみが開く状態に切換え、かつ、第1開閉弁V1を開く状態に切換えることにより、所定量貯留された流体を流体排出路54に流すのである。
参考形態〕
例えば、貯留本体を透明アクリルパイプ等のふっス樹脂以外の合成樹脂材や、金属チューブ(パイプ)、或いはアルミ合金等の非鉄金属製のチューブ等から成るものでも可能であるとともに、蓋部2,52をフッ素樹脂以外の合成樹脂等、他の材料から構成することも可能である。また、貯留本体1を、断面形状が正方形、長方形等の矩形の角チューブ(角パイプ)製として、流体貯留容器A(A2,A3)を横臥姿勢で秤量その他の目的で流体を貯留させる、という使い方も可能である。
流体貯留容器及びその前後の配管システムを示す系統図(実施 流体貯留容器の構造を示す断面正面図 図2の流体貯留容器の側面図 貯留本体と蓋部とのシール構造を示す要部の拡大断面図(実施 貯留本体と蓋部との別シール構造を示す要部の拡大断面図 貯留本体と蓋部との他の別シール構造を示す要部の拡大断面図 流体貯留容器及びその前後の配管システムを示す系統図(参考例1 流体貯留容器及びその前後の配管システムを示す系統図(参考例2
符号の説明
1 貯留本体
2,52 蓋部
10 シール面
11 シール面
13 環状溝部
15 蓋本体
15A 基端部
16 ユニオンナット
18 受口部
20 内向きテーパ面
22 突出端面
24 円筒部
25 インナーリング
26 圧入部
29 突出部
A 流体貯留容器
第1流体給排部
K2 第2流体給排部
K3 第3流体給排部
K4 第4流体給排部
S シール部

Claims (5)

  1. 流体貯留容器と配管システムとの装置であって、
    前記流体貯留容器は、
    チューブ材から成るもので上下方向に配置し、薬液、洗浄液等の液の流体を貯留する貯留本体と、この貯留本体の上下両端部の夫々を塞ぐべくそれら端部毎に着脱自在に取付けられる蓋部とから構成され
    前記チューブ材及び前記蓋部がフッ素樹脂製であり、
    前記蓋部、前記貯留本体の端部を受け入れる受口部及びこの受口部内に設けられた少なくとも一箇所のシール面を有する蓋本体と、前記貯留本体の端部に外嵌された状態で前記蓋本体の受口部側端部に外嵌螺合自在なユニオンナットと、前記ユニオンナットの前記蓋本体への螺進による締付けにより前記貯留本体をこれの外側から押圧し、この押圧作用によって前記貯留本体の端部と前記蓋本体のシール面とが密着することで形成される少なくとも一箇所のシール部と、から構成され
    前記上側の蓋部本体の上端側に備えられた基端部の頂面に第1流体給排部が形成され、
    前記上側の蓋部本体の基端部の一横側面に第2流体給排部が形成され、
    前記下側の蓋部本体に第3流体給排部及び第4流体給排部が形成され、
    前記配管システムは、
    前記第1給排部に第1開閉弁を介して接続する大気開放流路と、
    前記第2給排部に第2開閉弁を介して接続する、エアポンプが接続されるための加圧流路と、
    前記第3給排部に第3開閉弁を介して接続する、上記液の流体を供給するための流体供給手段が接続される供給流路と、
    前記第4給排部に第4開閉弁を介して接続する、上記液の流体を排出するための排出流路とを有する、
    流体貯留容器と配管システムとの装置。
  2. 前記シール部が、前記蓋本体の軸線方向の外方に向けて漸次拡径するテーパ面を前記受口部の入口より内奥に形成することで成るシール面と、前記貯留本体の端部にこれを断面山形状に拡径膨出させるように圧入されたインナーリングにおける前記貯留本体の端部から突出した突出部の先端に形成したテーパ面からなる突出端面との密着により形成されている請求項に記載の流体貯留容器と配管システムとの装置
  3. 前記シール部が、前記蓋本体の受口部の入口に、前記蓋本体の軸線に対して交差するテーパ面により構成されたシール面と、前記貯留本体の端部にこれを断面山形状に拡径膨出させるように圧入されたインナーリングの圧入部の斜面部に形成された内向きテーパ面と、の間に前記貯留本体の端部を傾斜状態で挟持自在に構成することによって形成されている請求項又はに記載の流体貯留容器と配管システムとの装置
  4. 前記シール部が、前記蓋本体の受口部の内奥の前記シール面よりも径方向外方に前記蓋本体の軸線と平行に形成された環状溝部に、前記貯留本体の端部に圧入されたインナーリングの突出部の先端に形成された円筒部を嵌入自在に構成することによって形成されている請求項1〜3に記載の流体貯留容器と配管システムとの装置
  5. 前記上側の蓋部の蓋本体前記第1流体給排部が前記軸線に沿う方向に向かって形成され前記第2流体給排部が前記軸線に直交又はほぼ直交する方向に向かって形成され
    前記下側の蓋部の蓋本体に、前記第4流体給排部が前記軸線に沿う方向に向かって形成され、前記第3流体給排部が前記軸線に直交又はほぼ直交する方向に向かって形成されている請求項の何れか一項に記載の流体貯留容器と配管システムとの装置
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