JP4084839B2 - 便器洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は便器洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、便器の上端周縁部に沿って設けたリムの内部通水路に導いた洗浄水をリム下面の多数の射水孔から便鉢内面に射水するとともに、便器の排水トラップ部に向ってジェット孔より洗浄水をジェット噴射し、これにより生起されるサイホン作用により汚水を排出するとともに便器内面を洗浄するようになした便器洗浄装置が公知である。
この種形式の便器洗浄装置の場合、例えばリム射水孔から洗浄水を射水した後にジェット孔から洗浄水をジェット噴射し、しかる後再びリム射水孔から洗浄水を便鉢内に射水して洗浄を終了する。
【0003】
この便器洗浄装置の場合、リム(詳しくはリム射水孔)又はジェット孔への洗浄水の供給を切り替える必要がある。
従来、その切替えのために弁をモータ等で駆動して切替動作させることが行われている。
【0004】
しかしながらこの場合、駆動源としてのモータ等を必要とするとともに適正なタイミングで切替動作を行うようにモータを制御する制御装置が必要であり、洗浄水の供給の切替えを行うための構造が複雑化するとともに、停電時にはモータを働かせることができないなどの問題が生ずる。
【0005】
一方、切替弁の切替動作を洗浄水の水圧に基づいて機械的に行うようにしたものも提案されている(特開平10−103538)。図15〜図17はその具体例を示している。
図15において、200はリム202の内部通水路(以下リム通水路とする)で、ここに導かれた洗浄水がリム下面の多数の射水孔204から便鉢内部に射水される。
【0006】
206は洗浄水(水道水)の供給管で、この供給管206を通じて供給された洗浄水が先端のリム給水管208からリム通水路200に又はジェット給水管210に給水される。
ここでジェット給水管210に給水された洗浄水は先端のノズル212から吐出され、その後ジェット孔213(図16参照)から排水トラップ部214に向けて勢い良くジェット噴射される。そしてこのジェット孔213から噴射された洗浄水によって排水トラップ部214内部の満水化が促進され、便鉢内部におけるサイホン作用が助勢される。
【0007】
供給管206上には流路の開閉を行う主弁としての電磁弁216が設けられており、更にその電磁弁216の下流側に、リム給水管208への給水とジェット給水管210への給水とを切り替える切替弁218が設けられている。
【0008】
図17は上記切替弁218の構造を具体的に示している。
同図において220はハウジングで内部に弁体222が軸方向に移動可能に収容されている。
ハウジング220の内部にはスプリング224が配設されており、そのスプリング224によって弁体222が、その一端のピストン部226を蓋体228に当接させる向き(図中右向き)に付勢されている。
【0009】
ハウジング220には、供給管206からの洗浄水を弁体222内部に流入させる流入ポート230,上記ジェット給水管210に連通したジェットポート232及びリム通水路200に連通したリムポート234が設けられている。
一方、弁体222にはその内部に流入した洗浄水をジェットポート232に流出させるジェット側連通孔236及びリムポート234に流出させるリム側連通孔238,239が設けられている。
【0010】
この切替弁218は次のように動作する。
図17は弁体222がリム側連通孔238をハウジング220のリムポート234に連通させた状態にあり、この状態において弁体222内部に洗浄水が流入ポート230を通じて流入すると、その流入した洗浄水が弁体222内部からリム側連通孔238を通じてリムポート234に流出する。
リムポート234に流出した洗浄水はリム202内部のリム通水路200を経て多数の射水孔204から便鉢内に射水される。
【0011】
弁体222内部に流入した洗浄水は、また、ピストン部226の中心部に形成された連通孔240を通じてピストン部226と蓋体228との間の加圧室242内に流入し、そこに水圧を発生させる。
【0012】
ピストン部226は、加圧室242に対する受圧面積が弁体222内部に対する受圧面積よりも大きくされており、従って弁体222は加圧室242に発生した水圧によって漸次図中左方に移動させられる。
そしてあるところで弁体222のリム側連通孔238とハウジング220のリムポート234との連通が遮断され、これに代ってジェット側連通孔236とジェットポート232とが連通した状態となる。
【0013】
ここにおいて弁体222内部に流入した洗浄水は、今度はそのジェットポート232から流出し、そしてジェット給水管210を経て先端のノズル212から吐出される。即ちここにおいてジェット孔213から洗浄水がジェット噴射される。
【0014】
弁体222は更に引き続いて図中左方に移動し、その過程でジェット側連通孔236とジェットポート232との連通が遮断して、今度は弁体222側のリム側連通孔239がリムポート234に連通した状態となり、ここにおいて弁体222内部の洗浄水が再びリム通水路200に供給される。
この段階で弁体222のストッパ部244とハウジング220のストッパ部246とが当接した状態となり、以後弁体222は図中左方への移動が阻止される。
【0015】
以上で1回の便器洗浄が終了し、ここにおいて上記電磁弁216が閉弁動作する。
尚電磁弁216は押ボタンスイッチのオン操作により開弁動作し、そして一定時間経過するとタイマにより自動的に閉弁動作する。
【0016】
而して電磁弁216の閉弁動作により流入ポート230への洗浄水の供給が停止すると、ここにおいて弁体222はハウジング220内部のスプリング224の付勢力で図中右方に押し出され、ピストン部226が蓋体228に当接する位置、即ち初期位置に復帰する。
【0017】
しかしながらこの図15〜図17に示す便器洗浄装置の場合、水圧を利用して洗浄水の切替えを機械的に行い得るものの、洗浄水切替えのための弁構造が複雑であり、また洗浄水の供給・遮断を制御するための開閉弁として電磁弁216を別途に必要とする問題がある。
また1回の洗浄に用いられる洗浄水の総流量が給水圧により変動してしまう問題があり、また電磁弁216の閉弁のためのタイマ等が別途に必要であるといった問題がある。
【0018】
以上リム給水とジェット給水とを切り替えて便器洗浄を行う便器洗浄装置を例として従来の便器洗浄装置の不具合を説明したが、単一の弁によって洗浄水の供給と遮断を行うようになした便器洗浄装置においても同様の問題が内在する。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものである。
而して請求項1の便器洗浄装置は、便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあるとともに、該各駆動装置の各カムが同一の前記回転軸に固設してあることを特徴とする。
【0020】
請求項2の便器洗浄装置は、便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあり、前記第一の弁は前記便器の第一吐水部に給水を行う第一給水弁、前記第二の弁は該第一吐水部とは異なった位置の第二吐水部に給水を行う第二給水弁となしてあるとともに、前記第一給水弁及び前記第二給水弁を駆動する前記各駆動装置の前記カム形状を、各弁の弁体が異なったタイミングで開弁し且つ所定の回転角度位置で各弁体が同時に閉弁状態となるように設定してあることを特徴とする。
【0021】
請求項3の便器洗浄装置は、便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあり、前記第一の弁は前記洗浄水の流路の開閉を行う主弁、前記第二の弁は前記便器の第一吐水部への給水と該第一吐水部とは異なった位置の第二吐水部への給水とを切り替える切替弁となしてあるとともに、前記第一の弁としての主弁の駆動装置における前記カムの形状が、該カムの回転開始に伴って該主弁を開き略1回転したところで該主弁を閉じる形状なしてあり、また前記第二の弁としての切替弁の駆動装置における前記カムの形状が、該主弁が開いている間に該切替弁を切替動作させる形状となしてあることを特徴とする。
【0022】
請求項4の便器洗浄装置は、便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあり、前記第一の弁は前記洗浄水の流路の開閉を行う主弁、前記第二の弁は前記便器の第一吐水部への給水と該第一吐水部とは異なった位置の第二吐水部への給水とを切り替える切替弁となしてあるとともに、前記主弁の駆動装置における前記カムが、該主弁を開弁開始させるための第一及び第二の開弁作用部を周方向の異なった2位置に有しており且つ該第一開弁作用部による開弁開始と第二開弁作用部による開弁開始とが切替操作可能となしてあることを特徴とする。
【0023】
請求項5の便器洗浄装置は、便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあり、前記第一の弁は前記洗浄水の流路の開閉を行う主弁、前記第二の弁は前記便器の第一吐水部への給水と該第一吐水部とは異なった位置の第二吐水部への給水とを切り替える切替弁となしてあるとともに、前記切替弁が便器のリムへの給水と排水トラップ部に向けて洗浄水をジェット噴射するジェット孔への給水とを切り替える切替弁となしてあることを特徴とする。
【0024】
請求項6の便器洗浄装置は、便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあり、前記第一の弁は前記洗浄水の流路の開閉を行う主弁、前記第二の弁は前記便器の第一吐水部への給水と該第一吐水部とは異なった位置の第二吐水部への給水とを切り替える切替弁となしてあるとともに、前記水車が前記切替弁の上流部に且つ前記主弁が該水車の上流部にそれぞれ配設してあることを特徴とする。
【0025】
【作用及び発明の効果】
請求項1の便器洗浄装置では、洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して水流の勢いでこれを回転させるとともに、便器への洗浄水の吐水を制御する弁として第一の弁と第二の弁とを設けて、それらをその水車の回転駆動力にて駆動するようになしており、この洗浄装置では水車の回転駆動力にて弁を機械的に駆動することができ、従って電気的に弁を駆動する従来の洗浄装置において必要とされていたモータ等のアクチュエータやその制御装置を不要となし得、また停電時においても支障なく弁を働かせることができる。
【0026】
更に請求項1の便器洗浄装置では、それら各弁の駆動装置として、回転軸と、その回転軸によって回転するカムと、カムに従って従動運動し各弁の弁体を移動させる従動部材とを有する装置を設けておき、且つそれら各駆動装置のカムを互いに同期して回転させるようになしてあり、これにより、カムの形状を適当に設定しておくことによって、弁体の開閉等の動作パターンを任意且つ自由に設定することができるとともに、容易に各弁を互いに連携して動作させることができる。
【0027】
また水車の総回転数は流路を流れる洗浄水の総水量によって規定できるから、例えば上記弁を開閉弁となした場合において開弁から閉弁に到るまでの洗浄水の総供給水量を確実に予め設定した一定の水量となすことが可能となる。
【0028】
尚上記弁を開閉弁とした場合において、開弁から閉弁までを上記水車の回転駆動力にて駆動するようになすことができるが、この場合洗浄水の供給開始時のみ手動操作で弁を僅かに開くようにすることができる。
これにより流路を洗浄水が流れるようになるから、その後は水車の回転駆動力で引続き弁を一杯まで自動的に開弁動作させ、その後閉弁動作させることができる。
【0029】
但し場合によって弁をバイパスするようにして洗浄水流路の弁の上流部と下流部とをパイロット流路で連絡してそこにパイロット弁を設けておき、そのパイロット弁の開操作によって水車の回転開始及びこれに伴う弁の開弁動作を開始させるようになすこともできる。
この場合パイロット流路の流路面積は小さくて良いから、僅かな操作力で水車の回転開始及び弁の開弁動作を行わせることが可能となる。
また場合によってパイロット弁の開弁についてはスイッチ操作により電気的になすようにしても良い。
【0030】
請求項1の便器洗浄装置では、上記各駆動装置のそれぞれのカムは同一の回転軸に固設しておく。
このようにすれば各カムを容易に同期して回転させることができる。
【0031】
請求項2の便器洗浄装置では、第一の弁を便器の第一吐水部に給水を行う第一給水弁となし、また第二の弁を第一吐水部とは異なった位置の第二吐水部に給水を行う第二給水弁となすとともに、上記第一給水弁及び第二給水弁の各駆動装置ごとに各カムの形状を異ならせることによって、それら第一給水弁及び第二給水弁の動作パターンないし動作タイミングを自由且つ容易に異ならせることができる。
而して各駆動装置ごとにカムの形状を異ならせることによって各弁を異なったタイミングで開弁させることで、それら第一給水弁,第二給水弁として開閉弁を用いながら全体としてそれらを切替弁として働かせることが可能となる。
また第一給水弁及び第二給水弁の各弁体が同時に閉弁状態となるようにそれぞれのカムの形状を設定しておくことにより、各カムが一定角度回転したところで各弁の弁体を閉弁状態として水車を回転停止させ、洗浄水の供給を自動的に停止させるようになすことができる。
即ちタイマ等の電気的手段を用いたり或いは洗浄水停止のための手動操作を行わなくても自動的に洗浄水の供給を停止し、便器洗浄を終了させるようになすことができる。
【0032】
また請求項3の便器洗浄装置は、第一の弁を洗浄水の流路の開閉を行う主弁となし、また第二の弁を便器の第一吐水部への給水とこれとは異なった位置の第二吐水部への給水とを切り替える切替弁となすとともに、その主弁の駆動装置におけるカムの形状を、回転開始に伴って主弁を開き略1回転したところで主弁を閉じる形状となすとともに、切替弁の駆動装置におけるカムの形状を、主弁が開いている間に切替弁を切替動作させる形状となしたもので、このようにすることにより便器の第一吐水部への給水と第二吐水部への給水とを行うことが可能となるとともにそれらへの給水を良好に切り替えることができる。
【0033】
請求項4の便器洗浄装置は、第一の弁として主弁を、また第二の弁として切替弁を設けるとともに、主弁の駆動装置におけるカムに、主弁を開弁開始させるための第一及び第二の開弁作用部を周方向の異なった2位置に設けて、それら第一開弁作用部による開弁開始と第二開弁作用部による開弁開始とが切替操作可能となしたもので、この請求項4の便器洗浄装置の場合、第一開弁作用部による主弁の開弁開始と、第二開弁作用部による主弁の開弁開始とを切り替えることで主弁の開弁開始時期を早く又は遅く調整することができる。即ち給水の開始時期を早く又は遅く調整することができる。
この結果1回の洗浄に消費される総水量を多く又は少なく調整することが可能となる。
従って例えば大便の際の洗浄水量を多く、小便の際の洗浄水量を少なくすることが可能で、これにより必要且つ適正な量だけ洗浄水を流し便器を洗浄することができる。
【0034】
請求項5の便器洗浄装置では、第一の弁として主弁を、また第二の弁として切替弁を設 けるとともに、この切替弁を便器のリムへの給水とジェット孔への給水とを切り替える切替弁となす。
【0035】
請求項6の便器洗浄装置は、水車の上流部に主弁を配設したものである。
かかる水車は主弁の上流部に配設しておくことも可能であるが、この場合水車ないし水車室に常時水圧がかかった状態となり、水車室を耐圧構造としておかなければならないし、また場合によって給水圧によりシール部で水漏れなどを起こす恐れが生ずる。
しかるに水車の上流部に流路の開閉を行う主弁を配設しておけば、主弁の流路閉止作用により水車室に給水圧が常時加わるといったことがなく、上記のような不都合を生じない利点が得られる。
【0036】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10は便器(洋風大便器)で、12は便鉢、14は便器上端の周縁部に沿って設けられたリムである。
リム14の内部にはリム通水路16が形成されており、更にリム14の下面にはリム通水路16に連通する多数の射水孔18が周方向に所定ピッチで形成されており、リム通水路16内の洗浄水がそれら射水孔18から便鉢12内部に射水されるようになっている。
【0037】
20は便器10を洗浄するための洗浄水(水道水)を供給する供給管で、この供給管20を通じて供給された洗浄水が先端のリム給水管22からリム通水路16へと給水され、或いはジェット給水管24を通じてジェット孔26へと給水される。
【0038】
ジェット孔26に給水された洗浄水は、このジェット孔26から便器10の排水トラップ部28に向けて噴射されて排水トラップ部28内部を満水化させ、サイホン作用を助勢する。
供給管20を通じて供給される洗浄水の流路上には本例の便器洗浄装置の主体である弁装置30が配設されている。
【0039】
図2はその弁装置30の構造を具体的に示している。
同図において32は水車で、供給管20内部を流通する洗浄水の水流の勢いで回転させられるようになっている。
ここで水車32は、ハウジング34に形成された水車室36内部に回転可能に配設されている。
【0040】
水車室36は供給管20に連通する状態で設けられており、供給管20を通じて送られた洗浄水は開口40より水車室36内に流入し、そして水車32を回転させた後、別の開口42を通じて水車室36から供給管20内に流入する。
尚、ハウジング34には水車室36の上面の開放部を閉鎖する蓋38が設けられている。
【0041】
水車32は図中下向きに延びる回転軸44を有しており、その回転軸44の先端部にウォームギヤ46が固設されている。
供給管20は先端部が二股に分岐しており、その一方の分岐管48が上記リム給水管22に、また他方の分岐管50がジェット給水管24に、それぞれリム給水弁52,ジェット給水弁54を介して連絡されている。
ここでリム給水弁52,ジェット給水弁54は、全体としてリム給水,ジェット給水を切り替える切替弁56として働く。
【0042】
リム給水弁52はリム側の流路を開放・閉鎖する開閉弁であって、図3に示しているように弁ハウジング58内部にピストン式の弁体60を有しており、その弁体60が弁座62に当接することによって流路を閉鎖(閉弁)し、また弁体60が弁座62から離間することによって流路を開放(開弁)するようになっている。
弁ハウジング58内部には圧縮コイルスプリングから成る戻しばね64が配設されており、その戻しばね64によって弁体60が弁座62に当接する向きに付勢されている。
【0043】
一方、ジェット給水弁54もまたジェット側の流路を開放・閉鎖する開閉弁であって、図4に示しているように弁ハウジング66内部にピストン式の弁体68を有しており、その弁体68が弁座70に当接することによって流路を閉鎖し、また弁体68が弁座70から離間することによって流路を開放するようになっている。
弁ハウジング66内部には圧縮コイルスプリングから成る戻しばね72が配設されており、この戻しばね72によって弁体68が弁座70に当接する向きに付勢されている。
【0044】
図2において、74,76はそれぞれリム給水弁52,ジェット給水弁54を駆動する駆動装置であって共通の回転軸78を有している。
回転軸78の端部にはホイールギヤ80が固設されており、このホイールギヤ80がウォームギヤ46に噛み合わされている。
即ち水車32の回転によって各駆動装置74,76における共通の回転軸78が回転させられるようになっている。
【0045】
各駆動装置74,76はリム給水弁52,ジェット給水弁54における各弁体60,68に連結された作用ロッド82,84を有しており、それら作用ロッド82,84の軸方向の移動によって各弁体60,68を開閉させるようになっている。
【0046】
各駆動装置74,76はまた、回転軸78に固設されてこれと一体回転するカム86,88と、それらカム86,88の回転運動に従動する従動部材としての枠体90,92を備えており、それら各枠体90,92がリム給水弁52,ジェット給水弁54における上記作用ロッド82,84にそれぞれ連結されている。
【0047】
各枠体90,92は、図3及び図4に示しているようにそれぞれ四角形状(ここでは正方形状)をなしており、それぞれのカム86,88に当接する当接部94,96を備えている。
ここで当接部94,96はそれぞれ回転軸78に対して直角且つストレート形状をなしている。厳密には各当接部94,96におけるカム86,88への当接面である内面が、回転軸78に対し直角且つストレート形状をなしている。
【0048】
駆動装置74側のカム86は、図3に示しているようにその外周面が一対の楕円形状部86Aと、これに続く一対の円弧形状部86Bと、それら円弧形状部86B及び楕円形状部86Aをつなぐ一対のストレート形状部86Cに分かれている。
ここでカム86は、180°回転するごとに従動部材としての枠体90に同一運動を繰り返させる形状をなしている。
【0049】
他方駆動装置76側のカム88は、図4に示しているようにその外周面形状が楕円形状部88A,円弧形状部88B,ストレート形状部88C,円弧形状部88Dに分れている。
【0050】
次に本例の便器洗浄装置の作用を説明する。
図5(I)はリム給水弁52及びジェット給水弁54の何れもが流路を閉鎖した状態を示している。
このときリム給水弁52側の駆動装置74のカム86は、ストレート形状部86Cが枠体90の当接部94に当接した状態にあり、またジェット給水弁54側の駆動装置76のカム88は、円弧形状部88Dが枠体92の当接部96に当接した状態にある。
この状態では供給管20内を洗浄水が流通しておらず、従って水車32は回転停止した状態にある。
【0051】
この状態で手動操作(レバー操作等)により、例えばリム給水弁52側の駆動装置74の作用ロッド82を僅かに引くと、ここにおいて供給管20内を洗浄水が流れ始め、これにより水車32が回転し始める。
するとその回転駆動力がウォームギヤ46,ホイールギヤ80を介して回転軸78に伝達されて回転軸78が回転し始める。即ち一対のカム86,88が図5中矢印方向に回転し始める。
【0052】
ここでカム86が回転すると、図5(II)に示しているように従動部材である枠体90の当接部94がカム86の楕円形状部86Aによって図中左方に押し出されて弁体60が作用ロッド82により図3中左方に後退運動させられる。即ち弁体60が戻しばね64の付勢力に抗して開弁運動する。
そしてカム86が図5(I)に示す当初の位置から丁度90°回転したところで弁体60が後退端に達する。
【0053】
この間ジェット給水弁54側のカム88は円弧形状部88Dが枠体92の当接部96に当接した状態にあって、カム88の回転にも拘らず枠体92は当初の位置を保った状態にあり、従ってこの間ジェット給水弁54側においては弁体68は開弁運動せず、当初の閉弁状態を維持している。
【0054】
即ちカム86,88が最初に90°回転する間は、リム給水管22側にのみ洗浄水が供給され、これによりリム14の射水孔18からのみ射水が行われて便器洗浄がなされる。
【0055】
上記のように各カム86,88が当初の位置から90°回転すると、ここにおいてカム86側においては円弧形状部86Bが当接部94に当接するに到り、従ってこの状態ではカム86が回転運動しても枠体90は移動しない。
即ち円弧形状部86Bが当接部94に当接している間、カム86の回転運動にも拘わらずリム給水弁52側の弁体60は引続き後退端に保持される。
【0056】
他方ジェット給水弁54側のカム88は、当初の位置から90°回転した段階で楕円形状部88Aが当接部96に当接するに到り、従ってその後カム88が回転運動すると、枠体92が図5(III)に示しているように図中左方に押し出されて、ジェット給水弁54側の弁体68が後退運動、即ち開弁運動させられる。
【0057】
即ち各カム86,88が当初の位置から90°を超えて回転運動したときに、即ち図5(III)に示す状態においてリム給水弁52及びジェット給水弁54何れも開弁状態となって、リム給水管22,ジェット給水管24の何れにも洗浄水が供給される。
而してジェット給水管24に供給された洗浄水はジェット孔26から便器10内にジェット噴射される。
【0058】
図6(IV)は各カム86,88が更に回転した状態を示している。
この状態ではリム給水弁52側のカム86は再びストレート形状部86Cが枠体90の当接部94に当接した状態となり、ここにおいてリム給水弁52側の弁体60は当初の位置に戻る。即ち閉弁状態に戻る。
【0059】
一方、ジェット給水弁54側のカム88は枠体92を図中左方に押し出した状態にあり、従ってジェット給水弁54は依然開かれた状態にあって、ジェット給水管24には引続き洗浄水が供給され続ける。
即ちここにおいて洗浄水の供給がリム給水管22側からジェット給水管24側へと完全に切り替わる。
【0060】
図6(IV)の状態から更にカムが回転運動して図6(V)の状態に達すると、ここにおいて再びリム給水弁52が開弁状態,ジェット給水弁54が閉弁状態となり、ここにおいて再び洗浄水の供給がジェット給水管24側からリム給水管22側へと切り替わる。
ここにおいてジェット孔26からのジェット噴射が停止するとともに、リム14の射水孔18からの射水が行われて再びリム洗浄が行われる。
【0061】
そして図6(VI)に示しているように各カム86,88が当初の状態から丁度1回転したところで、リム給水弁52,ジェット給水弁54の各弁体60,68が何れも閉弁状態となり、これに伴って供給管20内の洗浄水の流れも停止して水車32も回転停止し、ここにおいて1回の洗浄が自動的に停止する。
【0062】
上記のように本例の洗浄装置では、水車32の回転駆動力でリム給水弁52,ジェット給水弁54を機械的に開閉駆動することができ、またそれらリム給水弁52,ジェット給水弁54全体として洗浄水の切替動作を機械的に行うことができ、従って電気的に弁を駆動する従来の洗浄装置において必要とされていたモータ等のアクチュエータやその制御装置を不要となすことができる。また停電時においても支障なく各弁52,54を働かせることができる。
更に水車32の総回転数は流路を流れる洗浄水の総水量によって決まってくるから、1回の洗浄のための洗浄水の総水量を確実に予め設定した一定の水量となすことができる。
【0063】
また本例ではリム給水弁52,ジェット給水弁54の各駆動装置74,76を共通の回転軸78,カム86,88,枠体90,92及び作用ロッド82,84にて構成してあるから、各駆動装置74,76を簡単な構造で構成することができる。
【0064】
加えてカム86,88の回転運動によってリム給水弁52,ジェット給水弁54の各弁体60,68を移動させるようにしているため、カム形状の設定によって各弁体60,68の開閉の動作パターンを任意且つ適正に設定することができ、ひいてはリム給水弁52,ジェット給水弁54全体で構成される切替弁56の切替えのパターンや切替えタイミングを適正に且つ容易に設定することができる。
【0065】
また本例では共通の回転軸78にて各駆動装置74,76のカム86,88を回転運動させるようにしているため、リム給水弁52,ジェット給水弁54の各弁体60,68の動作を精度高く連動ないし同期させることができる。
【0066】
図7に示しているように、本発明においては例えばリム給水弁52をバイパスする形でパイロット配管98を設けてそこにパイロット弁(電磁弁等)100を設け、そのパイロット弁100によりパイロット配管98内部のパイロット流路を開閉するようになすこともできる。
【0067】
このようにした場合、パイロット弁100を開くことによって水車32を回転開始することができ、しかもパイロット流路の流路面積は小さくしておくことができるから、パイロット弁100の開閉のための力は僅かな力で済む。
【0068】
この場合においてパイロット弁100の開閉はスイッチ操作によって行うようになしても良いし、或いはまた人体検知センサ102を設けておいて、そのセンサ102の人体感知の有無によりパイロット弁100を開閉させるようになしても良い。
【0069】
また水車32の回転軸44に発電機104を設けておいて水車32の回転によって発電させ、その電力を蓄電池106等の蓄電手段に蓄えておいて、上記センサ102その他の電源となすこともできる。
【0070】
尚、発電機104は回転軸44と一体に永久磁石108を回転させ(永久磁石108は周方向にN,S極が交互となるように着磁されている)、このとき永久磁石108の回転による磁束の変化を妨げる方向にコイル110に電流を惹起させ、電力を発生する。
【0071】
図8〜図14は本発明の他の実施例を示している。
先ず図8〜図10において、112は洗浄水の流路の開閉を行う開閉弁としての主弁で、114は洗浄水の給水をリム側からジェット側に或いはその逆に切り替える切替弁であり、これら主弁112と切替弁114との間に水車32が配設されている。
ここで主弁112の弁ハウジング116,水車32のハウジング34及び切替弁114の弁ハウジング118は一体に結合されている。
【0072】
主弁112は、弁ハウジング116内部にピストン式の弁体120を有しており、その弁体120が弁座122に当接することによって流路を閉止(閉弁)し、また弁体120が弁座122から離間することによって流路を開放(開弁)するようになっている。
ここで弁体120は、圧縮コイルスプリングから成る戻しばね126によって弁座122に当接する向きに付勢されている。
【0073】
この主弁112は、弁体120が開いた状態の下で供給管20からの洗浄水を図8の流入ポート124から内部に流入させ、続いてこれを開口40を通じて水車室36内に流入させる。
水車32はこの水車室36内に流入する洗浄水の水流の勢いで回転運動する。
【0074】
一方切替弁114は、図8に示しているように弁ハウジング118に、リム側に給水を行うためのリムポート128とジェット側に給水を行うためのジェットポート130とが90°隔てた向きに形成されている。
また弁ハウジング118の内部には、図10に示しているように略円筒形状の回転式の弁体132が回転可能に配設されている。
【0075】
弁体132には、図11(B)に示しているように第一のポート134と第二のポート136と第三のポート138とがそれぞれ90°ずつ異なる向きに設けられている。
これら3つのポート134,136,138は内部通路140にて互いに連通状態とされている。
この弁体132からは回転軸142が延び出しており、図中その上端部にレバー144が固設されている。
【0076】
図10において、146,148はそれぞれ主弁112,切替弁114を駆動するための駆動装置であって共通の回転軸150を有している。
この回転軸150には駆動装置146におけるカム152、即ち主弁駆動用のカム152と、駆動装置148におけるカム154、即ち切替弁駆動用のカム154とが一体回転状態に且つ軸方向に隔てて設けられている。
【0077】
これらカム152,154は、図11(A)に示しているようにそれぞれ外周形状が円形状をなしており、それぞれに凹部156,158が形成されている。
ここで凹部156と158とは、図8の斜視図及び図9の平面図に示しているように周方向に隔たった位置に形成されている。
【0078】
尚、主弁駆動用のカム152の凹部156は周方向長が短く、また切替弁駆動用のカム154の凹部158はこれよりも周方向長が長くされている。詳しくは凹部158の場合、略90°に近い角度で形成されている。
【0079】
図11において、160,162は凹部156に臨んで形成された、主弁112を開弁開始させるための第一及び第二開弁作用部であって、この内第二開弁作用部162は、今一方の第一開弁作用部160に対し図中上段位置に且つ矢印Pで示すカム152の回転方向において第一開弁作用部160よりも周方向の後側位置に形成されている。
【0080】
図10に示しているように、上記水車32のハウジング34の上面には保持プレート164が固設されており、その保持プレート164により図11に示すカムユニット155、即ちカム152,154と回転軸150とを有するカムユニット155が水平方向に位置固定の状態で回転可能に保持されている。
尚主弁駆動用のカム152は、回転軸150に対し軸方向に摺動可能に嵌合されている。
【0081】
図10に示しているようにこの主弁駆動用のカム152と上記保持プレート164との間には、圧縮コイルスプリングから成るばね166が介設されており、カム152が常時図10中上向きに付勢されている。
但しカム152は、回転軸150の上端部に固設されたカムハンドル168によって抜け防止されている。即ちカムハンドル168によって上昇端が規定されている。
【0082】
主弁駆動用の上記駆動装置146は、屈曲形状をなす従動部材としての駆動バー170を有している。
駆動バー170は、その立上り部において保持プレート164に形成された溝172内部に水平方向に摺動可能に嵌入しており、またその立上り部の上端部には当接部174を備えていて、その当接部174がカム152の外周面に当接させられている。
【0083】
この駆動バー170は、当接部174とは反対側の端部において上記主弁112における弁体120から延び出した作用ロッド175に連結されており、この駆動バー170が図10中左右方向に移動することによって、弁体120が開閉動作するようになっている。
【0084】
尚、図10に示しているようにカムユニット155の回転軸150は、水車室36内においてギヤ176,178を介し水車32の回転軸44に作動的に連結されている。即ち水車32の回転に伴ってカムユニット155が図11中矢印Pで示す時計方向に回転運動させられるようになっている。
【0085】
上記切替弁114における弁体132から延び出した回転軸142上端部のレバー144には、詳しくはレバー144の回転軸142の軸心から水平方向に隔たった端部には、従動部材としての当接ロッド180が相対回転可能に連結されている。
【0086】
このレバー144の端部と上記保持プレート164との間には引張コイルスプリングからなるばね182が張設されており、このばね182による付勢力によって、当接ロッド180の先端が切替弁駆動用のカム154の外周面に常時当接させられている。
【0087】
次に本例の装置の作用を図12及び図13に基づいて以下に説明する。
図12(I)は主弁112が閉弁した状態を示している。このとき駆動バー170上端部の当接部174は、主弁駆動用のカム152の凹部156内に入り込んだ状態にある。
この状態から駆動バー170を図中左方向に僅かに手動で移動操作すると、供給管20からの洗浄水が主弁112の流入ポート124からその内部に流入し、引き続いて水車室36内に流入する。
【0088】
これにより水車32が回転運動し、これに伴ってカムユニット155、即ち主弁駆動用のカム152と切替弁駆動用のカム154とが図中矢印Pで示す時計方向に回転運動させられる。
そして先ずカム152の第一開弁作用部160が当接部174に当接して駆動バー170及び作用ロッド175を図10中一体に左方向に押し出し、主弁112の弁体120を開かせる(図12(II))。
【0089】
図中左方向に押し出された駆動バー170上端部の当接部174は、カム152の外周面に乗り上げた状態となって、以後カム152の回転運動の間その状態を保持する。即ち主弁112が以後開弁状態に保持されて、供給管20からの洗浄水が連続的に水車室36内に流入して水車32を引き続き回転運動させる。
【0090】
図12(I)及び(II)に示しているように、このとき切替弁114は、第一ポート134を水車室36の開口42に連通させ、また第二ポート136をリムポート128に連通させる一方、ジェットポート130を遮断した状態にあり、従って水車室36から流出した洗浄水はリム側へと給水されて、前記リム14に形成された多数の射水孔18から便鉢12内に射水される。
【0091】
さて、カム152及び154が一定角度回転すると、図12(III)に示しているようにある角度位置で当接ロッド180がカム154の凹部158内に落ち込み、ここにおいて図14にも示しているように切替弁114が洗浄水の給水をリム側からジェット側に切り替える。即ちリムへの給水が停止されるとともにジェット孔26への給水が行われる。
【0092】
カム152及び154が更に矢印P方向に回転すると、図13(IV),(V)に示しているように当接ロッド180が凹部158から押し出されて再びカム154の外周面に乗り上げた状態となり、ここにおいて再び切替弁114が洗浄水の給水をジェット側からリム側へと切り替える。
【0093】
そしてカム152及び154が更に回転して当初の位置から略1回転すると、再び駆動バー170の当接部174がカム152の凹部156内部に落ち込み、主弁112が閉弁動作する(図13(VI))。ここにおいて便器の1回の洗浄が終了する。
【0094】
以上はカム152における第一開弁作用部160によって主弁112を開弁開始させる場合であるが、本装置の場合、カムハンドル168によってカム152を図10中下向きに押込操作し、その状態でカム152を回転させることによって、第二開弁作用部162により主弁112を開弁開始させるようになすことができる。
【0095】
このようにした場合、カム152の回転に伴う主弁112の開弁開始時期を遅らせて、リム側への給水開始時期を遅くすることができる。即ち1回の洗浄に消費する洗浄水量を少なくすることができる。
【0096】
本例においても、便器10のリム14への給水とジェット孔24への給水とを行うことができるとともにそれらへの給水を良好に切り替えることができる。
【0097】
また本例では第一開弁作用部160による主弁112の開弁開始と第二開弁作用部162による開弁開始とを切り替えることで、主弁112の開弁開始時期を早く又は遅く調整することができる。即ち給水の開始時期を早く又は遅く調整することができる。
この結果1回の洗浄に消費される総水量を多く又は少なく調整することができる。
従って例えば大便の際の洗浄水量を多く又は小便の際の洗浄水量を少なくし得、必要且つ適正な量だけ洗浄水を流して便器10を洗浄することができる。
【0098】
本例では、水車32の上流部に流路の開閉を行う主弁112を配設しており、このようにすることで主弁112の流路閉止作用により水車室36に対し給水圧が常時加わるといったことがなく、また給水圧により水漏れなどを起こすといった問題を回避することができる。
【0099】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば第一,第二(図2〜図7)の実施例においては1つの水車32にてリム給水弁52,ジェット給水弁54の両方を駆動するようにしているが、場合によってリム給水弁52用の水車とジェット給水弁54用の水車とを別々に設けて、それらにより各弁52,54を駆動するようになすことも可能である。
【0100】
また第三(図8〜図14)の実施例においても同一の水車32にて主弁112と切替弁114とを駆動するようにしているが、場合によって別々の水車にてそれら各弁112,114を駆動するようになすことも可能である。
更に第三の実施例において、水車32を主弁112の上流部に配設するといったことも場合により可能である。
【0101】
更に上記実施例では先ずリム側に給水を行って、次にジェット側に給水を行い、最後に再びリム側に給水を行うようにしているが、これはあくまで洗浄の1つのパターン例を示したに過ぎないもので、ジェット側への給水で洗浄を終了するなど洗浄水の供給切替えのパターンについては上例以外の様々なパターンが可能である。
【0102】
また第一,第二の実施例では水車32をリム給水弁52,ジェット給水弁54の上流側に配置しているが、かかる水車32をそれらリム給水弁52,ジェット給水弁54の下流側に設けるといったことも可能である。
例えば、リム給水弁52及びジェット給水弁54の下流側においてリム給水管22とジェット給水管24とのそれぞれに水車を設けてそれらを同一の回転軸で連結したり、或いは各別に回転軸を設けてそれら回転軸を各弁52,54の駆動装置の一部として用い、以って水車の回転により各弁52,54を駆動するようになすことも可能である。
【0103】
また上記実施例ではリム給水弁52,ジェット給水弁54又は主弁112,切替弁114を水車32の回転駆動力で駆動するようにしているが、本発明は上記リム給水弁52,ジェット給水弁54や主弁112,切替弁114以外の用途,働きをなす複数の弁を同一若しくは複数の水車にて駆動するようになすことも可能であるし、また場合によって便器洗浄用の弁として単一の弁を設け、その弁を水車32にて駆動するようになすことも可能である。
【0104】
更に上例ではカム86,88の回転によって各弁52,54又は112,114の弁体60,68及び120,132を動作させるように駆動装置74,76及び146,148を構成しているが、これら駆動装置を他の様々な形態で構成することも可能である。
その他本発明は上例以外の各種便器に適用することも可能であるなど、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である便器洗浄装置を便器とともに示す図である。
【図2】 図1の便器洗浄装置の要部を示す斜視図である。
【図3】 図2の装置の要部を示す図である。
【図4】 図2の装置の図3とは異なる要部を示す図である。
【図5】 図2の装置の作用をカムの動きとともに示す図である。
【図6】 同装置の作用を図5に続くカムの動きとともに示す図である。
【図7】 本発明の他の実施例の要部を示す図である。
【図8】 本発明の他の実施例である便器洗浄装置の要部を示す斜視図である。
【図9】 図8の装置の平面図及び要部断面図である。
【図10】 図8の装置の側面断面図である。
【図11】 図8の装置のカムと切替弁の弁体の形状を示す斜視図である。
【図12】 図8の装置の作用説明図である。
【図13】 図8の装置の図12に続く作用の説明図である。
【図14】 図8の装置の弁体の動作タイミングを示すタイムチャートである。
【図15】 従来の便器洗浄装置の例を便器とともに示す図である。
【図16】 図15の便器の平面断面図である。
【図17】 図15の便器洗浄装置の要部を示す図である。
【符号の説明】
10 便器
14 リム
20 供給管
22 リム給水管
24 ジェット給水管
26 ジェット孔
28 排水トラップ部
30 弁装置
32 水車
52 リム給水弁
54 ジェット給水弁
60,68,120,132 弁体
74,76,146,148 駆動装置
78,150 回転軸
86,88,152,154 カム
90,92 枠体(従動部材)
98 パイロット配管
100 パイロット弁
104 発電機
112 主弁
114 切替弁
128 リムポート
130 ジェットポート
160 第一開弁作用部
162 第二開弁作用部
170 駆動バー(従動部材)
180 当接ロッド(従動部材)
Claims (6)
- 便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、
前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、
前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあるとともに、
該各駆動装置の各カムが同一の前記回転軸に固設してあることを特徴とする便器洗浄装置。 - 便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、
前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、
前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあり、
前記第一の弁は前記便器の第一吐水部に給水を行う第一給水弁、前記第二の弁は該第一吐水部とは異なった位置の第二吐水部に給水を行う第二給水弁となしてあるとともに、
前記第一給水弁及び前記第二給水弁を駆動する前記各駆動装置の前記カム形状を、各弁の弁体が異なったタイミングで開弁し且つ所定の回転角度位置で各弁体が同時に閉弁状態となるように設定してあることを特徴とする便器洗浄装置。 - 便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、
前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、
前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあり、
前記第一の弁は前記洗浄水の流路の開閉を行う主弁、前記第二の弁は前記便器の第一吐水部への給水と該第一吐水部とは異なった位置の第二吐水部への給水とを切り替える切替弁となしてあるとともに、
前記第一の弁としての主弁の駆動装置における前記カムの形状が、該カムの回転開始に伴って該主弁を開き略1回転したところで該主弁を閉じる形状なしてあり、また前記第二の弁としての切替弁の駆動装置における前記カムの形状が、該主弁が開いている間に該切替弁を切替動作させる形状となしてあることを特徴とする便器洗浄装置。 - 便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、
前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、
前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する 回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあり、
前記第一の弁は前記洗浄水の流路の開閉を行う主弁、前記第二の弁は前記便器の第一吐水部への給水と該第一吐水部とは異なった位置の第二吐水部への給水とを切り替える切替弁となしてあるとともに、
前記主弁の駆動装置における前記カムが、該主弁を開弁開始させるための第一及び第二の開弁作用部を周方向の異なった2位置に有しており且つ該第一開弁作用部による開弁開始と第二開弁作用部による開弁開始とが切替操作可能となしてあることを特徴とする便器洗浄装置。 - 便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、
前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、
前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあり、
前記第一の弁は前記洗浄水の流路の開閉を行う主弁、前記第二の弁は前記便器の第一吐水部への給水と該第一吐水部とは異なった位置の第二吐水部への給水とを切り替える切替弁となしてあるとともに、
前記切替弁が便器のリムへの給水と排水トラップ部に向けて洗浄水をジェット噴射するジェット孔への給水とを切り替える切替弁となしてあることを特徴とする便器洗浄装置。 - 便器の洗浄を行う洗浄水の流路の所定箇所に水車を配設して該流路を流れる洗浄水の水流の勢いで該水車を回転させるようにするとともに、該便器への洗浄水の吐水を制御する弁を該水車の回転駆動力にて駆動するようになし、
前記弁として第一の弁と第二の弁とを設けてそれら第一の弁及び第二の弁を前記水車により駆動するようになすとともに、
前記第一の弁及び第二の弁の各駆動装置として、(イ)前記水車の回転により回転する回転軸と、(ロ)該回転軸によって回転するカムと、(ハ)該カムに従動し該カムの回転運動に伴って前記弁の弁体を移動させる従動部材とを有する駆動装置が設けてあり、且つ各駆動装置の各カムが互いに同期して回転するようになしてあり、
前記第一の弁は前記洗浄水の流路の開閉を行う主弁、前記第二の弁は前記便器の第一吐水部への給水と該第一吐水部とは異なった位置の第二吐水部への給水とを切り替える切替弁となしてあるとともに、
前記水車が前記切替弁の上流部に且つ前記主弁が該水車の上流部にそれぞれ配設してあることを特徴とする便器洗浄装置。
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