JP4084769B2 - 成形型及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)冷却通路は一般にドリル等で穴あけされるため、固定型・可動型それぞれの型内で直線状に形成されることが多く、配置には設計上・製造上の限界がある;
(2)ポンプの定格容量・台数による制限や接続部からの漏水防止のための流量(水圧)制限がある;
等の理由により、成形品(すなわちキャビティ)の形状が複雑化するにつれて、冷却工程での成形型温度が不均一にかつ高温になる傾向がある。このことは成形品の固化に部分的又は時間的なばらつきを生じ、(a)固化する際の成形品の変形・寸法精度悪化等により、あるいは突出しの際の成形品の変形・損傷等により、製品歩留まりが低下したり、(b)成形サイクルが長くなることによって生産能率が低下したりする。
固定型に対し可動型を接近移動させることにより、それらが合わせ面で接触するとともに両者間にキャビティが形成される成形型であって、
型温度調節用通路が、前記キャビティの周囲を前記合わせ面に沿って平行でベルト状に連続的に包囲するとともに、前記キャビティの外側で前記合わせ面を貫通し前記固定型と可動型とに跨って形成された周回通路を含むことを特徴とする。
固定型に対し可動型を接近移動させることにより、それらが合わせ面で型締めされるとともに両者間にキャビティが形成される射出成形用の成形型であって、
型温度調節用通路としての冷却通路が、前記キャビティの周囲を前記合わせ面に沿って平行でその合わせ面に対向する面の幅が通路の深さに比して広く形成されたベルト状に連続的に包囲するとともに、前記キャビティの外側で前記合わせ面を貫通し前記固定型と可動型とに跨って形成された周回通路を含み、
前記周回通路を流れる冷媒が前記固定型及び可動型のうち少なくとも一方の側の冷却通路から吸引排出されることを特徴とする。
固定型と可動型との合わせ面を含む基準平面に平行な断面を有する複数の層状体の各々に、両者間に形成されるキャビティを構成することが予定されたキャビティ壁部と、前記キャビティの周囲を前記合わせ面に沿って平行でその合わせ面に対向する面の幅が通路の深さに比して広く形成されたベルト状に連続的に包囲するとともに、前記キャビティの外側で前記合わせ面を貫通する周回通路を構成することが予定された周回通路壁部とが同時一体形成され、
それら複数の層状体が積層一体化されて前記固定型及び可動型のうち少なくとも一方が造型されることを特徴とする。
(1)熱溶融硬化性物質の溶融・硬化による方法……プレート上に熱溶融硬化性物質(例えば金属粉末)を所定厚さで層状に均一散布し、レーザービーム等をキャビティ断面形状及び周回通路断面形状に沿って照射することにより照射部位が熱溶融硬化した層状体を形成するとともに、同時にその照射により互いに隣接した層状体を積層一体化する造型法である(特公平6−98687号公報、特許第2620353号公報参照)。
(2)光硬化性物質の硬化による方法……容器に光硬化性流動物質(例えば光硬化性樹脂溶液)を入れ、水銀ランプ等の光源からの光束をキャビティ断面形状及び周回通路断面形状に沿って照射することにより照射部位が光硬化した層状体を形成するとともに、同時にその照射により互いに隣接した層状体を積層一体化する造型法である(特公平6−24773号公報、特公平7−57531号公報参照)。
(3)シート状物質の切断・積層による方法……プレート上に所定厚さのシート状物質(例えば金属シート材)を載置し、レーザービーム等をキャビティ断面形状及び周回通路断面形状に沿って照射することにより切断された層状体を形成し、複数の層状体を積層一体化する造型法である(特開平8−318535号公報参照)。
次に、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明に係る成形型の一実施例である射出成形用金型を用いた射出成形機を示す正面断面図及び右側面図である。この射出成形機100は、射出成形用金型10(成形型;以下、単に金型という)を用いて自動車用樹脂部品等の成形品を製造するものである。図1に示す射出成形機100は、金型10を開閉したり高圧で締め付け固定したりするための型締め装置20と、合成樹脂等の成形材料を溶融して金型10のキャビティ13(空洞部)へ射出するための射出装置30と、金型10内で冷却水(冷媒;型温度調節媒体)を循環冷却してキャビティ13内の溶融樹脂等を冷却・固化するための冷却装置40(型温度調節装置)と、キャビティ13内に突入して冷却・固化した樹脂成形品等を取り出すための突出し装置50とを備えている。
(1)型締め工程
型締め装置20の締め付け部22を作動させることにより、可動型12(受け板16)を固定型11(固定側取付板15)に接近移動させ、合わせ面PLで閉じて、所定の型締め力で金型10の型締めを行う。
(2)ノズルタッチ工程
射出装置30のノズル32aを固定側取付板15のスプルーブッシュ18に挿入・固定する。なお、ノズル32aをスプルーブッシュ18に接続したままで連続成形することができる。
(3)射出工程
射出装置30のスクリュ33を回転させてシリンダ32内の溶融樹脂を所定の射出圧力でキャビティ13へ送り込む。
(4)冷却工程
冷却装置40を作動させることにより、固定型11及び可動型12の冷却通路41,42に冷却水を流通させ、キャビティ13内の溶融樹脂を冷却・固化させる。
(5)型開き工程
型締め装置20の締め付け部22を型締め工程とは逆方向に作動させることにより、可動型12(受け板16)を固定型11(固定側取付板15)から離間移動させ、金型10を分離する。
(6)突出し工程
突出し装置50の押圧部を作動させることにより、リターンスプリング53cの弾発力に抗して上部エジェクタプレート51(下部エジェクタプレート52)を突出しストロークLにわたって上方に押圧・移動させ、エジェクトピン53aの先端部がキャビティ13内に突入して成形品Mを取り出す。押圧部を逆方向に作動させて押圧力を解除すると、リターンスプリング53cの弾発力により上部エジェクタプレート51(下部エジェクタプレート52)が下方に移動し、エジェクトピン53aが元の位置に復帰する。
図2の金型の変形例を図8(a)に示す。図8(a)の金型210は、メス型(キャビティ型)としての固定型211とオス型(コア型)としての可動型212とから構成されている。この場合、固定型211と可動型212とが合わせ面PLで閉じられたとき、合わせ面PLを含む基準平面が上下に複数(例えば2面)形成され、キャビティ213は上方基準平面S1と下方基準平面S2との間に形成される。
(1)貫通通路42Rは可動側冷却通路42に対して直列状に1ヶ所に配置した場合についてのみ説明したが、例えば、固定側冷却通路41に対して並列状に複数ヶ所に配置してもよい。あるいは、貫通通路42Rは可動側冷却通路42と固定側冷却通路41とに跨るバイパス路として配置してもよい。
(2)金型10から1個の成形品Mを製造する場合についてのみ説明したが、複数個取りに用いてもよい。
(3)図9のような圧送式冷却装置を図2の実施例に適用してもよい。
11 固定型(第一分割型)
111a〜111n 固定側層状体(固定型側の層状体)
12 可動型(第二分割型)
112a〜112n 可動側層状体(可動型側の層状体)
13 キャビティ
131 固定側キャビティ
131a キャビティ壁部
132 可動側キャビティ
132a キャビティ壁部
20 型締め装置
30 射出装置
40 冷却装置(型温度調節装置)
41 固定側冷却通路(型温度調節用通路;温調配管)
41R 固定側周回通路
42 可動側冷却通路(型温度調節用通路;温調配管)
42R 可動側周回通路
42T 貫通通路
42Ta 貫通通路壁部
43 負圧ポンプ
50 突出し装置
53a エジェクトピン(突出し機構)
153a エジェクトピン孔壁部(保護筒壁部)
100 射出成形機
PL 合わせ面
S 基準平面
Claims (9)
- 固定型に対し可動型を接近移動させることにより、それらが合わせ面で接触するとともに両者間にキャビティが形成される成形型であって、
型温度調節用通路が、前記キャビティの周囲を前記合わせ面に沿って平行でベルト状に連続的に包囲するとともに、前記キャビティの外側で前記合わせ面を貫通し前記固定型と可動型とに跨って形成された周回通路を含むことを特徴とする成形型。 - 前記周回通路は、前記合わせ面に対向する面の幅が通路の深さに比して広く形成されている請求項1に記載の成形型。
- 前記固定型及び可動型は、前記合わせ面に平行な断面を有する複数の層状体を積層することにより一体形成され、
かつ、前記層状体は、前記キャビティを構成するキャビティ壁部と前記周回通路を構成する周回通路壁部とを含む請求項1又は2に記載の成形型。 - 固定型に対し可動型を接近移動させることにより、それらが合わせ面で型締めされるとともに両者間にキャビティが形成される射出成形用の成形型であって、
型温度調節用通路としての冷却通路が、前記キャビティの周囲を前記合わせ面に沿って平行でその合わせ面に対向する面の幅が通路の深さに比して広く形成されたベルト状に連続的に包囲するとともに、前記キャビティの外側で前記合わせ面を貫通し前記固定型と可動型とに跨って形成された周回通路を含み、
前記周回通路を流れる冷媒が前記固定型及び可動型のうち少なくとも一方の側の冷却通路から吸引排出されることを特徴とする射出成形用の成形型。 - 前記冷却通路を流れる冷媒は冷却水であり、その冷却水は前記合わせ面から前記周回通路に吸い込まれる外気とともに負圧ポンプにより前記固定型及び可動型のうちいずれか一方の側の冷却通路から吸引排出される請求項4に記載の射出成形用の成形型。
- 前記固定型又は可動型には、前記周回通路を貫通して前記キャビティ内に突入することによって成形品を取り出すための突出し機構が配置され、
前記突出し機構の外周を覆うことにより、前記周回通路を流れる冷媒からその突出し機構を隔離するための保護筒が設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の成形型。 - 前記固定型又は可動型は、前記合わせ面に平行な断面を有する複数の層状体を積層することにより一体形成され、
かつ、前記層状体は、前記保護筒を構成する保護筒壁部と前記周回通路を構成する周回通路壁部とを含む請求項6に記載の成形型。 - 固定型と可動型との合わせ面を含む基準平面に平行な断面を有する複数の層状体の各々に、両者間に形成されるキャビティを構成することが予定されたキャビティ壁部と、前記キャビティの周囲を前記合わせ面に沿って平行でその合わせ面に対向する面の幅が通路の深さに比して広く形成されたベルト状に連続的に包囲するとともに、前記キャビティの外側で前記合わせ面を貫通する周回通路を構成することが予定された周回通路壁部とが同時一体形成され、
それら複数の層状体が積層一体化されて前記固定型及び可動型のうち少なくとも一方が造型されることを特徴とする成形型の製造方法。 - 前記固定型側の層状体と前記可動型側の層状体とは、それぞれ前記基準平面から互いに等しい距離を隔てて等しい厚さを有し、かつ前記キャビティ壁部と周回通路壁部とが同時一体形成され、
それら複数の層状体がそれぞれ積層一体化されて前記固定型と可動型とが同時進行の形で造型されることにより、前記固定型と可動型とには前記基準平面に対して対称なキャビティがそれぞれ形成される請求項8に記載の成形型の製造方法。
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