JP4083060B2 - フラッシュゲート - Google Patents
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Description
【発明の属する利用分野】
本発明は、河川、下水排管、用水路などのフラッシュ洗浄に好適なフラッシュゲートに係り、さらに詳しくは、人力や電動機などの動力を不要にして自動的にフラッシュ洗浄することができるフラッシュゲートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、河川、下水排管、用水路などを定期的にフラッシュ洗浄するフラッシュゲートが知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0003】
このフラッシュゲートは、図15に示すように、基部50が水路51の底部に枢着された起立・転倒自在な堰板52と、堤防上に設置された巻上装置53とを備え、巻上装置53によって起立止水状態に支持された堰板52が、水路51の水位の一定以上の上昇によって転倒させられてフラッシュ洗浄がなされるとともに、フラッシュ洗浄によって水路51の水位が所定の起立水位まで低下したときは、巻上装置53を起動して再度堰板52を起立させるように構成されており、堰板52に水路51の水が流入する水タンク54を設け、この水タンク54には、水タンク54の横断面積と同等以上の面積を有する上向きの開口56を形成し、堰板52が転倒したときに水タンク54の底面となる背板55は、開口56が低くなるような傾斜面として形成した構造のものである。
【0004】
このフラッシュゲートによれば、常時は起立止水状態にある堰板52を乗り越えて上流側の水路51の水が除々に流下する。この水は水タンク54に内に流入して、水タンク54の内部に溜められるので、堰板52の重量が大きくなっている。この状態で水路51の水位が所定の水位に達すると、堰板52が自動的に転倒して、上流側の水路51に溜められていた水が放流されて、フラッシュ洗浄がなされる。堰板52が転倒することで、水タンク54内に溜められていた水が流出し、堰板52の重量が低減される。水路51の水位が所定のレベルまで低下すると、巻上装置53が作動し、堰板支持ワイヤ57を介して堰板52が再度起立させられる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−131945号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のフラッシュゲートでは、転倒した堰板52を再度起立させる巻上装置53や堰板支持ワイヤ57などが別途必要である。このため、部品点数が多くなり、それだけ構造が複雑になるばかりか、電源設備が整備されていない場所での設置が制限されるなどの欠点を有している。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、人力や電動機などの動力が必要な巻上装置を省略した簡単な構造によって、起立している弁体を自動的かつ確実に転倒させてフラッシュ洗浄することができるとともに、フラッシュ洗浄後には弁体を自動的かつ速やかに起立復帰させて次回のフラッシュ洗浄に備えて待機することができるフラッシュゲートを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基部が水路の底部に起立・転倒自在に枢着されて該水路の閉塞・開放が可能であるとともに、起立止水状態および転倒の過程で前記水路の水が流入し、転倒状態で前記流入した水が排出される中空部を備えた弁体と、前記水路の水位がフラッシュ実行水位に上昇するまで該水路内の水の押圧力に抗して前記弁体の起立止水状態を保持して該水路を閉塞し、前記水位がフラッシュ実行水位に上昇したときに前記起立止水状態の保持を解除して、前記水の押圧力による弁体の転倒方向への傾動を許容する起立止水状態保持・解除手段と、転倒して前記水路を開放した前記弁体を起立させて該水路を閉塞させる起立止水状態復帰手段とを備え、前記起立止水状態保持・解除手段は、前記弁体と該弁体が接離するゲート部に分割して設けられ、前記弁体と前記ゲート部の一方に設けられて他方に設けられた係合部に係脱する係脱機構と、前記弁体の中空部又はゲート部の門柱の中空内部に上下移動自在に設けられて、前記弁体が起立止水状態への復帰時点から前記水路の水位がフラッシュ実行水位に上昇するまで前記係脱機構を前記係合部に係合保持し、前記水位がフラッシュ実行水位に上昇したときに前記係脱機構の係合部との係合を解除するフロートとを備えてなり、前記起立止水状態復帰手段が前記弁体に設けられているとともに、前記転倒方向への弁体の傾動開始によって該弁体に発生する転倒促進力が前記起立止水状態復帰手段に打ち勝って弁体を転倒させるように構成されていることを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明のように、前記起立止水状態復帰手段を、弁体を起立方向に常時付勢するスプリングと、転倒している弁体が前記スプリングの付勢で起立止水状態に復帰するのに伴って復帰力を増大させる方向に移動する移動ウエイトによって構成し、該移動ウエイトを前記弁体の内部に設けることが好ましい。
【0010】
請求項3に記載の発明のように、前記弁体が起立止水状態から転倒する過程で、該弁体の水路幅方向両側からの水の横洩れを規制する規制手段を設けることが好ましい。
【0011】
請求項1に記載の発明は、弁体が起立して水路を閉塞している状態は、起立止水状態保持・解除手段の起立止水状態保持作用によって保持されて水路を閉塞している。閉塞されている水路の水位がフラッシュ実行水位まで上昇すると、起立止水状態保持・解除手段の作用により弁体の起立止水状態保持作用が解除されて、弁体の転倒が許容される状態になる。
弁体には、前記フラッシュ実行水位まで上昇している水路内の水の圧力(水圧)が押圧力として負荷され、この押圧力が起立止水状態復帰手段の起立止水状態復帰作用に打ち勝って弁体を傾倒方向に少し傾動させる。
弁体が傾倒方向に少し傾動することで、弁体には、前記水圧による押圧力と、弁体の自重および中空部内に流入している水の重量の和によってなり、前記押圧力よりも大きい転倒促進力が発生する。これにより、弁体は急速に転倒して水路を開放し、該水路の水を急激に下流側に放流してフラッシュ洗浄が実行される。
フラッシュ洗浄の終了とほぼ同時に、中空部内の水が水路の下流側に排出される。その結果、起立止水状態復帰手段に抗する力は、該起立止水状態復帰手段の起立止水状態復帰力よりも小さい弁体の自重程度に低減され、弁体は速やかに起立止水状態に復帰して水路を閉塞する。弁体の起立止水状態復帰による水路の閉塞は、起立止水状態保持・解除手段の起立止水状態保持作用により保持されて、つぎのフラッシュ洗浄に備えて待機する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、弁体に作用するスプリングの付勢力は、弁体が転倒状態から起立止水状態へ復帰するのに伴って漸次低下するものの、移動ウエイトが弁体の起立止水状態復帰に伴って復帰力を増大させる方向に移動することにより、スプリングの付勢力低下を補って、弁体を急速に起立止水状態に復帰させるように働く。
【0013】
請求項3に記載の発明は、弁体が起立止水状態から転倒する過程で、該弁体の水路幅方向両側からの水の横洩れを規制して、フラッシュ洗浄の水勢を高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態を示す正面図、図2は図1の左側面図、図3は図1の平面図、図4は図1のA−A線上における弁体の拡大縦断側面図である。これらの図において、フラッシュゲート1は、弁体2と、起立止水状態保持・解除手段3と、起立止水状態復帰手段4とを備えている。
【0015】
弁体2は、内部に中空部20を設けた空洞構造のもので、水路5の底部に基部21が軸6によって回動自在に枢着されている。そして、図1、図2および図3に示す起立止水状態では、水路5に対向する側の裏板22の幅方向両端部がゲート部7における幅方向両側の門柱7A,7Aのシール面7a,7aに水密に当接しているとともに、裏板22の下端部がゲート部7における下端横架部7Bのシール面7bに水密に当接して、水路5の水が下流域5Aに流出するのを防止している。また、裏板22には、弁体2の起立止水状態および後述する転倒の過程で水路5の水を中空部20に流入させる開口23が切欠して設けられ、天井24を切欠して中空部20に通じる複数の排水孔25が設られており、中空部20の幅方向両端部には、後述する移動ウエイトの転動(移動)を許容する上下方向の移動ゾーン26,26が形成されている。
【0016】
起立止水状態保持・解除手段3は、水路5の水位がフラッシュ実行水位HHWLに上昇するまで弁体2の起立止水状態を保持して水路5を閉塞し、水位がフラッシュ実行水位HHWLに上昇したときに弁体2の起立止水状態保持を解除して、該弁体2の転倒方向への傾動を許容するためのもので、弁体2と該弁体2が接離するゲート部7に分割して設けてある。すなわち、起立止水状態保持・解除手段3は、弁体2側の構成部材であるフロート30、フロート棒31および係脱機構32と、ゲート部7側の構成要素である水平軸線を有する係合孔33(図5(a),図5(b)参照)とからなり、水平軸線を有する係合孔33は、ゲート部7の門柱7A,7Aに形成してある。
【0017】
弁体2側の構成部材であるフロート30は、図1および図2で明らかなように、弁体2の中空部20に上下移動自在に装入されてフロート棒31の先端に取付けられている。また、係脱機構32は、フロート30およびフロート棒31に連動可能に裏板22の裏側に配置されている。なお、係脱機構32は、弁体2の中空部20内に配置してもよい。
【0018】
係脱機構32は、図5(a),図5(b)に示すように、支軸32Aと、回動板32Bと、一対のロッド32C,32Cとを備えている。支軸32Aは、弁体2の中空部20内に回動自在かつ水平に支持されているとともに、その一端部は弁体2の裏板22を水密に貫通して弁体2の外部に突出しており、この突出端部に回動板32Bの基部が固着されて、支軸32Aの回動と同時に回動板32Bが回動するようになっている。また、支軸32Aには、弁体2の内部でフロート棒31の基端部が固定されている。一対のロッド32C,32Cは、それぞれの基端部が回動板32Bの自由端部に連結されて弁体2の裏板22に沿って往復運動可能に水平に支持されており、各ロッド32C,32Cの先端部に水平軸線を有するロック爪部32Dが設けられ、該ロック爪部32Dは、ゲート部7側の構成要素である水平軸線を有する係合孔33、つまり、ゲート部7の門柱7A,7Aに形成されている水平軸線を有する係合孔33に係脱可能に対応している。すなわち、ロック爪部32Dは、常時はスプリング3Sの付勢によってケース34の外部に突出して保持されており、弁体2が起立止水状態に復帰する寸前でテーパ面32dがゲート部7の門柱7Aに干渉することで、スプリング3Sの付勢に抗してケース34内に押圧されながら摺動し、弁体2が起立止水状態に復帰した時点で、ロック爪部32D,32Dが係合孔33の位置に到達して、スプリング3Sの付勢によりケース34から突出して係合孔33に係合するように構成されている。
【0019】
起立止水状態復帰手段4は、軸6の外周に巻回または装入されて弁体2を起立方向に常時付勢するたとえば左右一対のつる巻スプリング40,40と、前記上下方向の移動ゾーン26,26に上下方向の転動(移動)を自在に装入された金属製の球体によってなる移動ウエイト41とを備えている。なお、移動ウエイト41は金属製の円柱または円筒によって構成してもよい。
【0020】
一方、図4に示すように、中空部20はパンチングメタル8によって塞がれている。これにより、中空部20への固形異物の侵入が防止されて、フロート30、フロート棒31および移動ウエイト41などの適正な作動を確保することができる。なお、パンチングメタル8は、銅板または銀板で製作することが好ましい。パンチングメタル8を銅板または銀板で製作することにより、銅イオンあるいは銀イオンの抗菌作用が発揮されて、パンチングメタル8の表面に生物膜が形成される不都合を回避して、「ヌメリ」の生成を抑制できるので、パンチングメタル8の通水性能の低下を回避することができる。また、パンチングメタル8以外の接液部分(汚水に触れる部分)や摺動部分を銅材もしくは銀材によって構成または被覆したり、起立止水状態保持・解除手段3を構成しているフロート30、フロート棒31、係脱機構32などを銅材もしくは銀材によって構成して、「ヌメリ」の生成を抑制することが推奨される。
【0021】
前記構成によれば、図2における水路5の水位がフラッシュ実行水位HHWLよりも低い水位HWLまで上昇する間は、起立止水状態保持・解除手段3における係脱機構32の一対のロッド32C,32Cの先端部に設けたロック爪部32Dが図6(b)のように門柱7A,7Aの係合孔33に係合して(ただし、図6(b)には1つのロッド32C先端部のロック爪部32Aのみを示している)、弁体2の起立止水状態を保持して水路5を閉塞している。この閉塞状態では、水路5の水位がHWLのレベルまで上昇するのに伴って、弁体2の中空部20内の水位が同じレベルまで上昇して、フロート30を中空部20内水位の上昇に相当して浮上させる。また、金属製の移動ウエイト41は、図1の破線で示すように、移動ゾーン26,26の底部、つまり弁体2の基部21側に位置している。
【0022】
水路5の水位がフラッシュ実行水位HHWLまで上昇して、開口23が水没すると、弁体2の中空部20の水位がフラッシュ実行水位HHWLと同じレベルまで上昇して、フロート30を図1,図5の二点鎖線で示す位置まで上昇させる。これにより、起立止水状態保持・解除手段3における図5(a)に示す係脱機構32の支軸32Aおよび回動板32Bは時計まわりに回動して、一対のロッド32C,32Cを後退させ、一対のロッド32C,32Cの先端部に設けたロック爪部32Dを図6(a)のように門柱7A,7Aの係合孔33から退避させて(ただし、図6(a)には1つのロッド32C先端部のロック爪部32Aのみを示している)、弁体2の起立止水状態保持作用を解除し、弁体2の転倒を許容する。
【0023】
弁体2には、フラッシュ実行水位HHWLまで上昇している水路2内の水の圧力(水圧)が押圧力として負荷されているので、この押圧力が起立止水状態復帰手段4におけるつる巻スプリング40,40のバネ力に打ち勝って弁体2を傾倒方向(図2の時計まわりの方向)に少し傾動させる。
【0024】
このように、弁体2が傾倒方向に少し傾動すると、弁体2には、前記水路2内の水圧による押圧力と、弁体2の自重および中空部20内に流入している水の重量の和によってなり、前記押圧力よりも大きい転倒促進力が発生する。これにより、弁体2は図2の二点鎖線で示す転倒角θ=90+α度の状態に急速に転倒して水路5を開放する。このため、該水路5の水は、弁体2に邪魔されることなく急激に下流域5Aに放流されてフラッシュ洗浄が実行される。弁体2が転倒角90+α度の状態で転倒することにより、移動ゾーン26,26は前記α度に相当して図2の右下がりに傾斜する。このため、図2の破線で示すように、弁体2の基部21側に位置していた移動ウエイト41は移動ゾーン26,26内を転動して、二点鎖線で示すように弁体2の天井24よりも先端側に移動する。
【0025】
前記フラッシュ洗浄の終了とほぼ同時に、中空部20内の水は、弁体2の天井24に設けた複数の排水孔25から下流域5Aに排出される。その結果、前記転倒促進力は中空部20内に流入していた水の重量分に相当して大幅に低減され、起立止水状態復帰手段4におけるつる巻スプリング40,40のバネ力が弁体2の自重と、傾倒した弁体2の先端側に移動している移動ウエイト41の重量を加算した値よりも大きく(強く)なって、弁体2が起立方向(図2の反時計まわりの方向)に回動して復帰し始める。
【0026】
弁体2に作用するつる巻スプリング40,40のバネ力は、弁体2が転倒状態から起立止水状態へ復帰するのに伴って漸次低下するものの、移動ウエイト41が弁体2の起立止水状態復帰に伴って、図2の二点鎖線で示す弁体2の天井24側から破線で示す基部21側に移動する。これによって、つる巻スプリング40,40のバネ力低下を補って、弁体2を図2の実線で示すように起立止水状態に急速に復帰させて、水路2を確実に閉塞するように働く。弁体2が起立止水状態に復帰して水路2を閉塞した場合には、フロート30が図1の破線および図5の実線で示す位置に下降しているので、起立止水状態保持・解除手段3におけるロック爪部32D,32Dは、図6(b)に示すように門柱7A,7Aの係合孔33に係合して、弁体2の起立止水状態が保持され、つぎのフラッシュ洗浄に備えて待機する。
【0027】
このように、本発明に係るフラッシュゲート1は、図15で説明した従来のフラッシュゲートで必要な巻上装置53を省略した簡単な構造によって、起立している弁体2を自動的かつ確実に邪魔にならないように転倒させてフラッシュ洗浄を実行することができるとともに、フラッシュ洗浄後には、弁体2を自動的かつ速やかに起立復帰させて次回のフラッシュ洗浄に備えて待機させることができる。しかも、電源設備が整備されていない場所での設置が可能になるので、設置場所の制限を緩和することができる。
【0028】
一方、図7に示すように、ゲート部7における幅方向両側の門柱7A,7Aに取付けた左右一対の側板9A,9Aによってなる規制手段9を設けることで、弁体2が前述の起立止水状態から転倒する過程で、該弁体2の水路幅方向両側からの水の横洩れを規制して、フラッシュ洗浄の水勢を高めて、フラッシュ洗浄効果を上げることができる。規制手段9は、門柱7A,7Aに取付けた左右一対の側板9A,9Aのみに限らず、門柱7A,7Aの形状によっては、図8に示すように、弁体2の幅方向両側に取付けた左右一対の側板9A,9Aによって構成してもよい。また、左右一対の側板9A,9Aに代えて、弁体2の起立・転倒に追従して伸縮する蛇腹(ベロー)によってなる規制手段9を設けてもよい。前記規制手段9を銅板または銀板で製作することによって、銅イオンあるいは銀イオンの抗菌作用が発揮されて、規制手段9の表面に生物膜が形成される不都合を回避して、「ヌメリ」の生成を抑制することができる。
【0029】
なお、前記実施の形態では、1つの弁体2によって水路5を開閉する上開き構造のフラッシュゲート1について説明しているが、図9に示すように、水路5の下半分に対応して前記の弁体2を設置し、水路5の上半分に対応してフラップ弁10を設置した中央開き構造にしてもよい。このような構成であれば、フラッシュ洗浄時に水路5の下半分のみを開放し、上半分はフラップ弁10で閉塞できるので、特に、水路5がマンホールなどに通じる汚水管などの悪臭を伴う管路の場合には、閉塞しているフラップ弁10により悪臭のもれを抑制することができるとともに、万一、設計値を超える大量の汚水が急激に流下した場合には、弁体2とともにフラップ弁10が開放されることで、大量の汚水の急激な流下を許容して、水路5を構成している管路に悪影響がおよぶの回避することができる。
【0030】
また、起立止水状態保持・解除手段3における弁体2側の構成部材である係脱機構32と、ゲート部7側の構成要素である係合孔33とを、図10に示すように構成してもよい。なお、図10において、前記図5(a),図5(b)と同一部分には同一符号を付して重複する構造および作用の説明は省略する。図10の係脱機構32は、弁体2の中空部20内に回動自在かつ水平に支持されている中心軸32Eと、この中心軸32Eに取付けられて該中心軸32Eの軸まわりに回転するディスク32Fと、このディスク32Fに一端部がピン32Gを介して枢着されてディスク32Fの正面側に支持されているとともに、他端部がピン32Hを介して回動板32Bの自由端部に枢着されて、ディスク32F側から回動板32B側にのびる第1のリンク32Iと、基端部がディスク32Fに枢着され、かつ先端部が垂直軸線を有して上向きに突出するロック爪部32Dを収容保持している上下移動可能なケース34に枢着された第2のリンク32Jとからなり、ゲート部7側の構成要素である係合孔33は、ゲート部7の上端横架部7Cの下面に垂直軸線を有して設けてある。このような構造の弁体2側の構成部材である係脱機構32と、ゲート部7側の構成要素である係合孔33とを有する起立止水状態保持・解除手段3であっても、前記第1実施の形態で説明した起立止水状態保持・解除手段3と同様の作用・効果を奏することができる。
【0031】
さらに、起立止水状態保持・解除手段3における弁体2側の構成部材である係脱機構32と、ゲート部7側の構成要素である係合孔33とを、図11に示すように構成してもよい。なお、図11において、前記図5(a),図5(b)、図10と同一部分には同一符号を付して重複する構造および作用の説明は省略する。図11の係脱機構32は、中心軸32Eの軸まわりに回転する第1歯車32Fと、この第1歯車32Fに噛み合って中心軸32Lの軸まわりに回転する第2歯車32Mとを備えたものである。このような構造の弁体2側の構成部材である係脱機構32と、ゲート部7側の構成要素である係合孔33とを有する起立止水状態保持・解除手段3であっても、前記第1実施の形態と第2実施の形態で説明した起立止水状態保持・解除手段3と同様の作用・効果を奏することができる。
【0032】
一方、図12,図13,図14に示すように、起立止水状態保持・解除手段3を、ゲート部7側の構成部材である係脱機構32と、弁体2側の構成要素である係合孔33とで構成してもよい。なお、図12〜図14において、前記図5(a),図5(b)、図10、図11と同一部分には同一符号を付して重複する構造および作用の説明は省略する。図12〜図14の係脱機構32は、内部に水路5の水を導入・排出できるように構成したゲート部7の一方の門柱7Aと、この門柱7Aの内部に上下移動自在に装入したフロート32Nと、基部が門柱7Aに枢着され、内端部が門柱7Aの内部でフロート32Nの上側に臨んでいるとともに、外端部が門柱7Aの外部に臨出しているレバー32Oと、下端部がレバー32Oの外端部に枢着され、上端部がディスク32Pの側面に枢着されている上下方向のロッド32Qと、ゲート部7の上端横架部7Cの前側に回転自在に配置されているとともに、一端部にディスク32Pを同時回動可能に取付けた水平回動軸32Rと、水平回動軸32Rに同時回動可能に取付けた一対の回動アーム32S,32Sとを有し、回動アーム32S,32Sの作動端部に連結棒32Tの上端部が枢着され、連結棒32Tの下端部には、先端部が垂直軸線を有して下向きに突出するロック爪部32Dを収容保持している上下移動可能なケース34を枢着した構造になっており、弁体2側の構成要素である一対の係合孔33,33は、弁体2の天井24に垂直軸線を有してロック爪部32Dに対応して設けてある。このような構造のゲート部7側の構成部材である係脱機構32と、弁体2側の構成要素である一対の係合孔33,33とを有する起立止水状態保持・解除手段3であっても、前記第1実施の形態で説明した起立止水状態保持・解除手段3と同様の作用・効果を奏することができる。
【0033】
すなわち、図12〜図14の起立止水状態保持・解除手段3では、水路5の水位がフラッシュ実行水位HHWLに上昇するまでは弁体2の起立止水状態を保持して水路5を閉塞し、水路5の水位が水位がフラッシュ実行水位HHWLに上昇することで、一方の門柱7A内の水位が同じレベルまで上昇してフロート32Nが浮上したたときに、レバー32Oおよびロッド32Qを介してディスク32Pと水平回動軸32Rおよび一対の回動アーム32S,32Sを図13、11(c)の反時計まわりに回動させてケース34、34を引上げることで、ロック爪部32Dを弁体2の天井24に設けた係合孔33から退避させて、弁体2の起立止水状態保持作用を解除し、弁体2の転倒を許容することができる。また、弁体2が起立止水状態に復帰する寸前でロック爪部32Dのテーパ面32dが弁体2の天井24に干渉することで、スプリング3Sの付勢に抗してケース34内に押圧されながら摺動し、弁体2が起立止水状態に復帰した時点で、ロック爪部32Dが係合孔33の位置に到達して、スプリング3Sの付勢によりケース34,34から突出して係合孔33,33に係合することにより、弁体2の起立止水状態を保持して、つぎのフラッシュ洗浄に備えて待機させることができる。
【0034】
さらに、起立止水状態復帰手段4の構成部材であるつる巻スプリング40,40のばね力の調整可能なばね力調整手段(不図示)を付設しておくことで、つる巻スプリング40,40のばね力を調整することができるので、起立している弁体2を自動的かつ確実に転倒させてフラッシュ洗浄させる動作と、フラッシュ洗浄後に弁体2を速やかに起立復帰させる動作の調整をフラッシュゲート1の据付現場において容易に行うことができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフラッシュゲートは構成されているので、以下のような効果を奏する。
【0036】
請求項1に記載の発明によれば、従来のフラッシュゲートで必要な巻上装置を省略した簡単な構造によって、起立している弁体を自動的かつ確実に転倒させてフラッシュ洗浄を実行することができるとともに、フラッシュ洗浄後には、弁体を自動的かつ速やかに起立復帰させて次回のフラッシュ洗浄に備えて待機させることができる。しかも、電源設備が整備されていない場所での設置が可能になるので、設置場所の制限を緩和することができる。
【0037】
請求項2に記載の発明によれば、弁体が転倒状態から起立止水状態へ復帰するのに伴って漸次低下するスプリングの付勢力を移動ウエイトの移動により補って、弁体を急速に起立止水状態に復帰させ水路を確実に閉塞することができる。
【0038】
請求項3に記載の発明によれば、弁体が起立止水状態から転倒する過程で、該弁体の水路幅方向両側からの水の横洩れを規制し、フラッシュ洗浄の水勢を高めて、フラッシュ洗浄効果を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】 図1の左側面図である。
【図3】 図1の平面図である。
【図4】 図1のA−A線上における弁体の拡大縦断側面図である。
【図5】 起立止水状態保持・解除手段の一例を示す構成図である。
【図6】 起立止水状態保持・解除手段の作動説明図である。
【図7】 規制手段の一例を示す斜視図である。
【図8】 規制手段の他の例を示す斜視図である。
【図9】 本発明の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図10】 起立止水状態保持・解除手段の他の例を示す構成図である。
【図11】 図10の変形例を示す構成図である。
【図12】 起立止水状態保持・解除手段のさらに異なる例の斜視図である。
【図13】 図12の弁体を閉じた状態の側面図である。
【図14】 図13要部を示す拡大側面図である。
【図15】 従来例の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 フラッシュゲート
2 弁体
3 起立止水状態保持・解除手段
4 起立止水状態復帰手段
5 水路
7 ゲート部
9 規制手段
20 弁体の中空部
21 弁体の基部
40 スプリング
41 移動ウエイト
HHWL フラッシュ実行水位
Claims (3)
- 基部が水路の底部に起立・転倒自在に枢着されて該水路の閉塞・開放が可能であるとともに、起立止水状態および転倒の過程で前記水路の水が流入し、転倒状態で前記流入した水が排出される中空部を備えた弁体と、
前記水路の水位がフラッシュ実行水位に上昇するまで該水路内の水の押圧力に抗して前記弁体の起立止水状態を保持して該水路を閉塞し、前記水位がフラッシュ実行水位に上昇したときに前記起立止水状態の保持を解除して、前記水の押圧力による弁体の転倒方向への傾動を許容する起立止水状態保持・解除手段と、
転倒して前記水路を開放した前記弁体を起立させて該水路を閉塞させる起立止水状態復帰手段とを備え、
前記起立止水状態保持・解除手段は、前記弁体と該弁体が接離するゲート部に分割して設けられ、前記弁体と前記ゲート部の一方に設けられて他方に設けられた係合部に係脱する係脱機構と、前記弁体の中空部又はゲート部の門柱の中空内部に上下移動自在に設けられて、前記弁体が起立止水状態への復帰時点から前記水路の水位がフラッシュ実行水位に上昇するまで前記係脱機構を前記係合部に係合保持し、前記水位がフラッシュ実行水位に上昇したときに前記係脱機構の係合部との係合を解除するフロートとを備えてなり、
前記起立止水状態復帰手段が前記弁体に設けられているとともに、
前記転倒方向への弁体の傾動開始によって該弁体に発生する転倒促進力が前記起立止水状態復帰手段に打ち勝って弁体を転倒させるように構成されていることを特徴とするフラッシュゲート。 - 前記起立止水状態復帰手段が、弁体を起立方向に常時付勢するスプリングと、転倒している弁体が前記スプリングの付勢で起立止水状態に復帰するのに伴って復帰力を増大させる方向に移動する移動ウエイトとを備え、該移動ウエイトが前記弁体の内部に設けられている請求項1に記載のフラッシュゲート。
- 前記弁体が起立止水状態から転倒する過程で、該弁体の水路幅方向両側からの水の横洩れが規制される規制手段を設けてなる請求項1または請求項2に記載のフラッシュゲート。
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