JP4082343B2 - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ヒートポンプ式給湯装置に関するものである。
ヒートポンプ式給湯装置として、従来から貯湯タンクを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。このヒートポンプ式給湯装置における浴槽又は台所等への給湯は、貯湯タンクの下部に供給される水圧で湯が押上げられ、出湯管(給湯管)を介して行うことになる。また貯湯タンクの湯を浴槽へ供給する湯張りを行った後は、浴槽に連結された循環路内をこの浴槽内の湯を循環させて、所定温度以下となれば、この循環路に介設された電気ヒータ等にて循環路内を循環している湯を暖めて浴槽の湯を保温するものである。
また、近年では、貯湯タンクを複数個備えたものがある。ところで、貯湯タンクを2個備えたヒートポンプ式給湯装置は、例えば図5に記載した構成とされる。すなわち、貯湯タンク51として、給湯側の貯湯タンク51aと取水側の貯湯タンク51bとを備え、給湯側の貯湯タンク51aの底部と取水側の貯湯タンク51bの頂部とを連絡配管52で接続している。そして、取水側の貯湯タンク51bの底部には図示省略のヒートポンプ式加熱源に低温水を供給するために流出配管53が接続され、給湯側の貯湯タンク51aの頂部には加熱源にて加熱された高温水を貯湯タンク51aに流入させる流入配管54が接続されている。この場合、流出配管53に循環用ポンプ55が介設されている。また、貯湯タンク51bの底部にはタンク内の温水を排出するための排水管56が接続されている。そして、排水管56には排水栓(排水バルブ)57が介設されている。なお、排水管56には、排水栓57よりも上流側に貯湯タンク51bに水道水を供給するための給水配管58が接続されている。
このように構成されたヒートポンプ式給湯装置では、循環用ポンプ55を駆動すると、取水側の貯湯タンク51bの底部から低温水が流出し、この低温水がヒートポンプ式加熱源にて加熱されて、給湯側の貯湯タンク51aの頂部に流入させることになる。この際、給湯側の貯湯タンク51aの下部の温水が連絡配管52を介して取水側の貯湯タンク51bの上部に流入する。これによって、貯湯タンク51a、51b内に高温の温水が貯めることができる。
ところで、このようなヒートポンプ式給湯装置においては、浴槽の湯の追い焚き運転(ふろ追い焚き運転)を可能としたい要望がある。ふろ追い焚き運転を可能とするためには、図5に示すように、浴槽の湯の追い焚きを行うための熱交換器(外部熱交換器)60を配置すれば可能となる。すなわち、循環用ポンプ61と、熱交換器60にて構成される熱交換路62とが介設されている循環路63をもうければよい。この際、循環路63は、熱交換路62に貯湯タンク51aの頂部からの湯を供給する流出路65と、熱交換路62から流出した湯を貯湯タンク51bの下部側に戻す流入路66とを有する。そして、流出路65に循環用ポンプ61を介設する。
また、図示省略の浴槽には、追い焚き用循環路68を接続する。追い焚き用循環路68は、浴槽に設けられる接続用アダプタを介して接続される往路配管69と復路配管70とを備え、この往路配管69と復路配管70とを、上記熱交換器62にて構成される熱交換路71を介して接続する。なお、往路配管69には図示省略の循環用ポンプを介設する。このため、循環路63の循環用ポンプ61を駆動すると、貯湯タンク51aの頂部側の高温水が流出路65から熱交換路62に流れ、この熱交換路62から流入路66を介して貯湯タンク51bに返流する。また、追い焚き用循環路68の循環用ポンプを駆動すると、浴槽の湯が往路配管69から熱交換路71に流れ、この熱交換路71から復路配管70を介して浴槽に返流する。そして、循環路63の熱交換路62を流れる貯湯タンク51aからの湯と、追い焚き用循環路68の熱交換路62を流れる浴槽からの湯とが熱交換を行って、この浴槽からの湯が加熱されて浴槽に戻る。このため、浴槽の湯の追い焚き運転を行うことができる。
特開2001−263803号公報(図1)
ところで、複数の貯湯タンク51a、51bを備えたものでは、給湯側の貯湯タンク51aから取水側の貯湯タンク51bへは連絡配管52を介して温水が流れるので、放熱防止のためにこの連絡配管52を細径とするのが好ましい。しかしながら、連絡配管52を細径とした場合、上記のように循環路63を有していれば、連絡配管の配管抵抗が大であり、沸き上げ運転時に、循環路63を介して給湯側の貯湯タンク51aの高温水が取水側の貯湯タンク51bの底部側に流入するおそれがある。このように、高温水が取水側の貯湯タンク51bの底部側に流入すれば、貯湯タンク51bの下部側の温度が上昇する。このため、ヒートポンプ式加熱源に入る湯の温度(入水温度)が上昇することになる。このように、熱交換路62への入水温度が上昇すれば、ヒートポンプ式加熱源の冷凍サイクルにおいて、放熱過程でのエンタルピ差が狭くなり、沸き上げ運転効率が低下することになる。
また、給湯側の貯湯タンク51aの湯を使用する場合、給湯側の貯湯タンク51aの頂部に接続された出湯路72を介して出湯することになる。この給湯の際には、給水配管58から取水側の貯湯タンク51bに水道水が供給されることによって、出湯路72を介して台所の蛇口や洗面所のシャワー等に給湯される。しかしながら、取水側の貯湯タンク51bに水道水が供給されることによって、この貯湯タンク51b内の低温水が上記循環路63を介して給湯側の貯湯タンク51aの頂部側に流入する場合がある。このように、低温水が給湯側の貯湯タンク51aの頂部側に流入すれば、貯湯タンク51aの上部の温水の温度を低下させることになる。このため、貯湯タンク51aの湯を使用する出湯時に低温水が出湯することになり、有効出湯量が減少してユーザは所望する温度の湯を得ることができなかった。
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、複数の貯湯タンクを備え、優れた沸き上げ性能を有し、また有効出湯量の確保が可能であり、しかも安定したふろ追い焚き運転が可能なヒートポンプ式給湯装置を提供することにある。
そこで請求項1のヒートポンプ式給湯装置は、第1貯湯タンク1aと第2貯湯タンク1bとを備えると共に、第1貯湯タンク1aの底部と第2貯湯タンク1bの頂部とが連絡配管2を介して接続され、第2貯湯タンク1bの底部から低温水を流出させて、この低温水をヒートポンプ式加熱源にて沸き上げて第1貯湯タンク1aの頂部に流入させる沸き上げ運転が可能な給湯装置であって、第1貯湯タンク1aの頂部側と第2貯湯タンク1bの底部側とを循環路11にて連結し、第1貯湯タンク1aの頂部側から流出させた高温水を外部熱交換器13を介して第2貯湯タンク1bの底部側に返流し、上記外部熱交換器13において、上記高温水と浴槽内の湯との熱交換を行うふろ追い焚き運転を可能として成り、さらに、上記連絡配管2の配管抵抗を上記循環路11の配管抵抗よりも小さくしたことを特徴している。
たことを特徴としている。
請求項1のヒートポンプ式給湯装置では、第1貯湯タンク1aの高温水を使用した浴槽の湯の追い焚き運転(ふろ追い焚き運転)が可能であって、浴槽の湯の追い焚き運転を確実に行うことができる。また、ふろ追い焚き運転のためにヒータ等の加熱源を必要としない。また、上記ヒートポンプ式給湯装置では、第1貯湯タンク1aと第2貯湯タンク1bとを連結している連絡配管2の配管抵抗を、循環路11の配管抵抗よりも小さくしたので、第1貯湯タンク1aから第2貯湯タンク1bへは優先的に連絡配管2が使用されることになって、沸き上げ運転時等において、第1貯湯タンク1aの高温の湯が循環路11を介して第2貯湯タンク1bの底部側に流入するのを防止できる。しかも、連絡配管2の配管抵抗を循環路11の配管抵抗よりも小さくするには、連絡配管2の孔径(配管径)等を変更すればよく、全体構成の簡略化を図ることができる。
請求項のヒートポンプ式給湯装置は、上記循環路11に、第2貯湯タンク1b側から第1貯湯タンク1a側への湯循環を規制する規制手段Sを設けたことを特徴としている。
上記請求項のヒートポンプ式給湯装置では、循環路11に、第2貯湯タンク1b側から第1貯湯タンク1a側への湯循環を規制する規制手段Sを設けたので、第2貯湯タンク1bの底部側の低温水が循環路11を介して第1貯湯タンク1aの頂部側に流入するのを防止できる。このため、第1貯湯タンク1aの頂部の湯の温度の低下を防止できる。
請求項のヒートポンプ式給湯装置は、上記規制手段Sを、上記循環路11に介設される逆止弁17にて構成したことを特徴としている。また、逆止弁17の代わりに電磁弁や三方切替弁を用いて構成することもできる。
上記請求項のヒートポンプ式給湯装置では、規制手段Sを逆止弁17にて構成するので、規制手段Sの簡略化を図ることができる。
請求項1のヒートポンプ式給湯装置によれば、第1貯湯タンクの高温水を使用した浴槽の湯の追い焚き運転(ふろ追い焚き運転)が可能であって、浴槽の湯の追い焚きを確実に行うことができる。しかも、ふろ追い焚き運転のために別途ヒータ等の加熱源を必要とせず、低コスト化を図ることができる。また、第1貯湯タンクと第2貯湯タンクとを有するので、深夜の電気料金が安く設定されている近年において、深夜に沸き上げ運転を行って、各貯湯タンクに湯を貯めるようにすることができる。これにより、昼間の沸き上げ運転を回避して、ランニングコストの低減を図ることができる。しかも、貯湯タンクを複数個備えた多缶式の特有の効果(タンク径を小さくすることによる製品幅縮小の効果)、つまり貯湯タンクが1個の一缶式では設置できない狭小地への設置が可能となる等の効果を発揮することができる。
また、上記ヒートポンプ式給湯装置によれば、沸き上げ運転時に、第1貯湯タンクの高温の湯が循環路を介して第2貯湯タンクの底部側に流入するのを防止できる。このため、第2貯湯タンク(取水側の貯湯タンク)の底部側の温水の温度上昇を防止でき、この第2貯湯タンクの底部側からヒートポンプ式加熱源に供給される温水温度(入水温度)が上昇せず、ヒートポンプ式加熱源を使用した沸き上げを高効率で行うことができる。しかも、連絡配管の配管抵抗を循環路の配管抵抗よりも小さくするには、連絡配管の孔径(配管径)等を変更すればよく、全体構成の簡略化を図ることができ、このヒートポンプ式給湯装置を低コストにて構成することができる。
請求項のヒートポンプ式給湯装置によれば、第2貯湯タンクの底部側の低温水が循環路を介して第1貯湯タンクの頂部側に流入するのを防止でき、第1貯湯タンクの頂部の湯の温度の低下を防止できる。このため、第1貯湯タンクの頂部から出湯する場合に、安定して高温の湯を出湯することができる。すなわち、第1貯湯タンクからの有効出湯量の低下を回避でき、ユーザは満足行く湯の使用が可能となる。
請求項のヒートポンプ式給湯装置によれば、規制手段の簡略化することができる。これにより、イニシャルコストの低減を図ることができると共に、第2貯湯タンク側から第1貯湯タンク側への湯循環の規制を確実に行うことができる。
次に、この発明のヒートポンプ式給湯装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はヒートポンプ式給湯装置の要部簡略図である。このヒートポンプ式給湯装置は、給湯側(上位側)の第1貯湯タンク1aと、取水側(下位側)の第2貯湯タンク1bとを備え、給湯側の貯湯タンク1aの湯を浴槽(図示省略)に供給(給湯)したり、台所やシャワーに供給(給湯)したりすることができる。
この場合、第1貯湯タンク1aの底部と第2貯湯タンク1bの頂部とを連絡配管2で接続している。そして、第2貯湯タンク1bの底部にはヒートポンプ式加熱源を構成する熱源ユニットH(図2参照)に低温水を供給するために流出配管3が接続され、第1貯湯タンク1aの頂部には、このヒートポンプ式加熱源にて加熱された高温水を第1貯湯タンク1aに流入させる流入配管4が接続されている。この際、流出配管3に循環用ポンプ5が介設されている。なお、流入配管4は、加熱源側の本体部6と、三方弁7を介して分岐される分岐部8、9とを備え、一方の分岐部8が第1貯湯タンク1aの頂部に接続され、他方の分岐部9が第2貯湯タンク1bの底部に接続されている。
熱源ユニットHは、図2に示すように、圧縮機30と水熱交換器31と膨張弁32と蒸発器33等を順に接続して構成される冷凍サイクル34を備える。そして、流出配管3と流入配管4との間に、上記水熱交換器31にて構成される熱交換路35が形成され、この熱交換路35を第2貯湯タンク1bからの低温水が流れ、この水熱交換器31にて加熱される。
また、第1貯湯タンク1aの頂部には、図1に示すように、出湯路(出湯管)10が連結(接続)されている。出湯路10は、図示省略するが、例えば、ふろ混合弁に接続される分岐管と、給湯混合弁に接続され分岐管とを備える。ここで、ふろ混合弁とは、第1貯湯タンク1aからの湯と水道水とを混合して、その混合した温水を上記浴槽に給湯するものである。また、給湯混合弁とは、貯湯タンク1aからの湯と水道水とを混合して、台所の蛇口や洗面所のシャワー等に給湯するものである。
そして、貯湯タンク1a、1bには、循環用ポンプ12と、熱交換器(外部熱交換器)13にて構成される熱交換路14とが介設されている循環路11が接続されている。すなわち、循環路11は、熱交換路14に第1貯湯タンク1aの頂部からの湯を供給する流出路15と、熱交換路14から流出した湯を第2貯湯タンク1bの下部側に戻す流入路16とを有する。また、流出路15に循環用ポンプ12が介設され、この循環用ポンプ12と熱交換路14との間に逆止弁17が介設されている。この逆止弁17は矢印A方向の温水の流れを許容して、矢印Aと反対方向の温水の流れを規制する。
また、図示省略の浴槽には、追い焚き用循環路20が接続されている。すなわち、追い焚き用循環路20は、浴槽に設けられる接続用アダプタを介して接続される往路配管21と復路配管22とを備え、この往路配管21と復路配管22とは、上記外部熱交換器13にて構成される熱交換路23を介して接続されている。なお、往路配管21には図示省略の循環用ポンプが介設されている。
さらに、第2貯湯タンク1bの底部には排水路25が接続され、この排水路25には第2貯湯タンク1bに水道水を供給する給水路26が接続されている。この場合、排水路25は排水栓(排水弁)27を有し、排水栓27よりも上流側(第2貯湯タンク1b側)に給水路26が接続される。このため、排水栓27を閉状態として、給水路26からの水道水を第2貯湯タンク1bの底部に供給することができる状態とすることができる。また、給水路26には減圧弁28が介設されている。
上記のように構成されたヒートポンプ式給湯装置では、循環用ポンプ5を駆動すると、第2貯湯タンク1bの底部側の低温水が流出配管3に流出して矢印Bのようにヒートポンプ式加熱源に供給され、このヒートポンプ式加熱源にて加熱されて高温となった温水が流入配管4を介して、矢印Bのように第1貯湯タンク1aの頂部に流入する。この際、第1貯湯タンク1aの底部側の温水が連絡配管2を介して第2貯湯タンク1bの頂部側に流入する。このように、第2貯湯タンク1bの底部側の温水がヒートポンプ式加熱源にて加熱されて第1貯湯タンク1aの頂部に流入する沸き上げ運転を行うことができ、各貯湯タンク1a、1bに高温の湯を貯めることができる。
また、循環用ポンプ12を駆動すると、図1の矢印Aのように、第1貯湯タンク1aの頂部側の高温水が流出路15から熱交換路14に流れ、この熱交換路14から流入路16を介して第2貯湯タンク1bに返流する。すなわち、循環路11内を貯湯タンク1a、1bの湯が循環する。また、追い焚き用循環路20の循環用ポンプを駆動すると、浴槽の湯が、矢印Cのように往路配管21から熱交換路23に流れ、この熱交換路23から復路配管22を介して浴槽に返流する。すなわち、追い焚き用循環路20内を浴槽の湯が循環する。そして、循環路11の熱交換路14を流れる貯湯タンク1aからの湯と、追い焚き用循環路20の熱交換路23を流れる浴槽からの湯とが熱交換を行って、この浴槽からの湯が加熱されて浴槽に戻る。このため、浴槽の湯を加熱するふろ追い焚き運転を行うことができる。
ところで、第1貯湯タンク1aの湯を使用する場合、貯湯タンク1aの頂部に接続された出湯路10を介して出湯することになる。この出湯の際には、給水配管26から第2貯湯タンク1bに供給される水道水の水圧によって、出湯路10を介して台所の蛇口や洗面所のシャワー等に給湯される。この際、循環路11には逆止弁17が介設されているので、第2貯湯タンク1bの底部側の低温水が循環路11を介して第1貯湯タンク1aの頂部側に流入するのを防止できる。すなわち、この逆止弁17にて、第2貯湯タンク1b側から第1貯湯タンク1a側への湯循環を規制する規制手段Sが構成されることになる。
上記ヒートポンプ式給湯装置によれば、第1貯湯タンク1aの頂部から高温の湯を出湯する場合に、規制手段Sである逆止弁17にて、第2貯湯タンク1bの底部側の低温水が循環路11を介して第1貯湯タンク1aの頂部側に流入するのを防止できる。このため、第1貯湯タンク1aの頂部の湯の温度の低下を防止できて、この第1貯湯タンク1aからの有効出湯量の低下を回避でき、ユーザは満足行く湯の使用が可能となる。しかも、規制手段Sを逆止弁17にて構成でき、規制手段Sの簡略化を図ることができる。これにより、イニシャルコストの低減を図ることができると共に、第2貯湯タンク1b側から第1貯湯タンク1a側への湯循環の規制を確実に行うことができる。また、第1貯湯タンク1aの高温水を使用した浴槽の湯の追い焚き運転(ふろ追い焚き運転)が可能であって、浴槽の湯の追い焚きを確実に行うことができる。しかも、ふろ追い焚き運転のために別途ヒータ等の加熱源を必要とせず、低コスト化を図ることができる。
また、深夜の電気料金が安く設定されている近年において、深夜に沸き上げ運転を行って、貯湯タンク1a、1bに湯を貯めるようにすることができる。すなわち、深夜に大量の湯を確保することができ、昼間の沸き上げ運転を回避して、ランニングコストの低減を図ることができる。なお、貯湯タンクを複数個備えた多缶式の特有の効果(タンク径を小さくすることによる製品幅縮小の効果)、つまり貯湯タンクが1個の一缶式では設置できない狭小地への設置が可能となる等の効果を発揮することができる。
また、他の実施形態として、連絡配管2の配管抵抗を循環路11の配管抵抗よりも小さくしたものであってもよい。すなわち、連絡配管2の配管径を大きくする。このように連絡配管2の配管径を大きくすることによって、第1貯湯タンク1aから第2貯湯タンク1bへは優先的に連絡配管2が使用されることになって、沸き上げ運転時に、第1貯湯タンク1aの高温の湯が循環路11を介して第2貯湯タンク1bの底部側に流入するのを防止できる。これにより、第2貯湯タンク1b(取水側の貯湯タンク)の底部側の温水の温度上昇を防止でき、この第2貯湯タンク1bの底部側からヒートポンプ式加熱源に供給される温水温度(入水温度)が上昇せず、ヒートポンプ式加熱源を使用した沸き上げを高効率で行うことができる。これに対して、入水温度が上昇すれば、ヒートポンプ式加熱源の冷凍サイクルにおいて、放熱過程でのエンタルピ差が狭くなり、沸き上げ運転効率が低下することになる。ところで、連絡配管2の配管抵抗を循環路11の配管抵抗よりも小さくするには、連絡配管2の孔径(配管径)等を変更すればよい。このため、全体構成の簡略化を図ることができ、このヒートポンプ式給湯装置を低コストにて構成することができる。
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、循環路11に逆止弁17を介設すると共に、連絡配管2の配管抵抗を循環路11の配管抵抗よりも小さくするようにするのが好ましいが、連絡配管2の配管抵抗を循環路11の配管抵抗よりも小さくした場合に、逆止弁17を省略したり、逆に逆止弁17を介設した場合に、連絡配管2の配管抵抗を循環路11の配管抵抗よりも小さくしなかったりしてもよい。また、連絡配管2の配管抵抗を循環路11の配管抵抗よりも小さくする場合には、各配管径を相違させることによってその差を任意に変更できる。この際、沸き上げ運転時には、循環路11を流れることなく連絡配管2を介して第1貯湯タンク1aから第2貯湯タンク1bへと温水が流れるように、循環路11の配管径と連絡配管2の配管径とを設定する必要がある。さらに、規制手段Sを構成する場合、逆止弁17の代わりに電磁弁や三方切替弁を用いて構成することもできる。なお、ヒートポンプ式加熱源の冷凍サイクル34の冷媒として、ジクロロジフルオロメタン(R−12)やクロロジフルオロメタン(R−22)や1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R−134a)等のような冷媒であっても、炭酸ガス、エチレン、エタン、酸化窒素等の自然系冷媒であってもよい。
次に、実施例を示す。まず、循環路11に逆止弁17を有する場合と、循環路11に逆止弁17を有さない場合とで、第1貯湯タンク1aからの出湯温度を比較し、その結果を図3に示した。図3において、2点鎖線で示すグラフは逆止弁17を有す場合を示し、実線で示すグラフは逆止弁17を有さない場合である。タンク上部のグラフで示すように、循環路11に逆止弁17を有さない場合、タンク上部での湯の温度(出湯温度)が低下しており、有効出湯量が減少するのがわかる。
また、連絡配管2の配管径を相違させた場合のヒートポンプ式加熱源に供給される湯の温度(入水温度)を比較し、その結果を図4に示した。図4において、2点鎖線で示すグラフは配管径を大きく(具体的には内径を22.2mm)した場合であり、実線で示すグラフは配管径を小さく(具体的には内径を15.9mm)した場合である。このグラフ図から分るように、連絡配管2の配管径が小さい場合、すなわち、連絡配管2の配管抵抗が大きい場合(連絡配管2が流れ難い場合)、図4における入水温度のグラフからわかるように、入水温度(ヒートポンプ式加熱源に入水する温水の温度)が高くなることが分る。
この発明のヒートポンプ式給湯装置の実施形態を示す簡略図である。 上記ヒートポンプ式給湯装置の熱源ユニットを示す簡略図である。 循環路に逆止弁と有する場合と有さない場合との比較を示すグラフ図である。 連絡配管の配管径を相違させた場合の比較を示すグラフ図である。 従来のヒートポンプ式給湯装置の簡略図である。
符号の説明
1a、1b・・貯湯タンク、2・・連絡配管、11・・循環路、12・・循環用ポンプ、13・・外部熱交換器、17・・逆止弁、S・・規制手段

Claims (3)

  1. 第1貯湯タンク(1a)と第2貯湯タンク(1b)とを備えると共に、第1貯湯タンク(1a)の底部と第2貯湯タンク(1b)の頂部とが連絡配管(2)を介して接続され、第2貯湯タンク(1b)の底部から低温水を流出させて、この低温水をヒートポンプ式加熱源にて沸き上げて第1貯湯タンク(1a)の頂部に流入させる沸き上げ運転が可能な給湯装置であって、第1貯湯タンク(1a)の頂部側と第2貯湯タンク(1b)の底部側とを循環路(11)にて連結し、第1貯湯タンク(1a)の頂部側から流出させた高温水を外部熱交換器(13)を介して第2貯湯タンク(1b)の底部側に返流し、上記外部熱交換器(13)において、上記高温水と浴槽内の湯との熱交換を行うふろ追い焚き運転を可能として成り、さらに、上記連絡配管(2)の配管抵抗を上記循環路(11)の配管抵抗よりも小さくしたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  2. 上記循環路(11)に、第2貯湯タンク(1b)側から第1貯湯タンク(1a)側への湯循環を規制する規制手段(S)を設けたことを特徴とする請求項1のヒートポンプ式給湯装置。
  3. 上記規制手段(S)を、上記循環路(11)において介設される逆止弁(17)にて構成したことを特徴とする請求項のヒートポンプ式給湯装置。
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