JP4082209B2 - 蛍光測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレートに設けられた複数のウエル(凹部)内の標本に励起光を照射したときに発生する蛍光を測定する蛍光測定装置に関するものであり、特に、ウエルに試薬を注入する分注器と、標本に焦点を合わせる自動合焦機構とを備えた蛍光測定装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、複数のウエルが設けられたウエルプレートを用い、各ウエルに入れられた標本(例えば、細胞や溶液など)に試薬を注入し、標本が発する蛍光を測定する蛍光測定装置がある。標本が細胞の場合には、細胞が発する蛍光を対物光学系によってCCDのような二次元撮像素子に結像して蛍光像を撮像する装置が知られている。この装置では、標本である細胞の蛍光像を試薬注入前と試薬注入後で測定し、細胞内の蛍光の分布の変化や蛍光強度の変化を解析することによって細胞の応答を解析する。
【0003】
このような細胞の蛍光像を検出する蛍光測定装置には、標本の蛍光像を鮮明に測定するためにウエル内の標本に焦点を合わせる自動焦点調整機構と、ウエル内の標本に試薬を注入する分注器が設けられていることが多い。自動焦点調整機構としては、焦点面前後で標本の信号を検出し、そのコントラストから焦点検出を行う方法が知られている。この場合の標本の信号としては、標本に照明した光の反射、標本を透過した光、標本が発する蛍光などが使用される。一方、分注器には様々な種類のものがあるが、移動機構を備えたマイクロピペットを使用し、容器に満たされた溶液を吸引し、測定光学系上に配置されたウエルプレートの指定されたウエルの上方に移動して、ウエルに溶液を注入するものがある(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特表2000−509827号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した自動焦点調整機構において、標本が発する蛍光を検出して焦点位置を検出するタイプのものは、反射光や透過光に比べて、蛍光の強度が弱いため焦点を検出するための信号を得るためには数秒程度の間蛍光を蓄積して検出しなければならず、合焦動作に時間がかかってしまう。さらに分注器は、溶液を吸引し、指定されたウエルの上方に移動する準備動作に通常20秒から30秒程度の時間を要する。したがって、分注準備動作と合焦動作を合わせると、一般的な96個のウエルが設けられたウエルプレートを測定する場合、96ウエルの測定を完了するのに最低でも48分程度の時間がかかってしまい、スループットが低下してしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みて行われたものであり、分注準備動作と合焦動作を時間的に並行して行うことによりウエルプレート全体の蛍光測定時間を短縮できる蛍光測定装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、ウエル内の標本から発生する蛍光を測定する蛍光測定装置において、前記ウエルに溶液を注入する分注器と、前記蛍光を集光する対物レンズを含み、前記対物レンズで集光した前記蛍光を受光素子上に結像して前記蛍光を検出する検出光学系と、前記対物レンズを通して前記ウエル内の標本に照明光を照射する照明光学系と、前記対物レンズの焦点位置を検出する焦点検出光学系と、前記焦点検出光学系からの信号を用いて前記対物レンズの焦点位置を調整し、前記標本に合焦する合焦手段とを有し、前記分注器は、前記ウエルに注入する前記溶液を吸引して前記ウエルに前記溶液を分注するための分注動作を行った後、前記ウエルに前記溶液を注入する分注動作を行い、前記分注準備動作と、前記対物レンズの焦点位置を調整する合焦動作若しくは前記標本からの前記蛍光を測定する蛍光測定動作とが時間的に並行して実行されるように前記分注器、前記検出光学系、前記焦点検出光学系、および前記合焦手段を制御する制御装置を有することを特徴とする蛍光測定装置を提供する。
【0008】
また、本発明の蛍光測定装置では、前記焦点検出光学系は、光源と、前記光源からの光を前記対物レンズに導くミラーを有し、前記ミラーは、前記対物レンズの光軸に挿脱可能に設けられていることが好ましい。
また、本発明の蛍光測定装置では、 前記ミラーは、前記焦点検出光学系による自動焦点検出を行う期間は前記対物レンズの光軸に挿入され、前記自動焦点検出が終了したら前記光軸から外されることが好ましい。
【0009】
また、本発明の蛍光測定装置では、前記光源は、半導体素子を用いた光源であることが好ましい。
【0010】
また、本発明の蛍光測定装置では、前記分注準備動作は、前記分注器が準備位置に移動するステップと、前記溶液を吸引するステップと、前記ウエル位置に移動し待機するステップとからなり、前記合焦動作は、対物レンズの光軸に前記ミラーを挿入するステップと、前記光源を点灯するステップと、前記対物レンズを通して前記対物レンズの焦点位置の検出を行い前記標本に合焦させるステップと、記光源を消灯するステップと、前記ミラーを光軸から外すステップとからなり、前記蛍光測定動作は、前記照明光を前記標本に照射し第1の蛍光を前記検出光学系で測定するステップと、前記ウエルに前記分注器により溶液を注入するステップと、前記溶液を注入後第2の蛍光を前記検出光学系で測定するステップとから構成されていることが好ましい。
また、本発明の蛍光測定装置では、前記分注器準備動作と前記合焦動作とは同時に実施されることが好ましい。
【0011】
【発明の実施形態】
本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0012】
図1は本発明に係る蛍光測定装置の全体を模式的に示す図であり、図2は本発明に係る蛍光測定装置の測定手順を示すフロー図である。
【0013】
図1に示すように、本発明に係る蛍光測定装置1は、標本の注入されたウエルプレート等を支持し、遮光部材で覆われた標本部2と、指定されたウエルに合焦し標本からの蛍光を測定する測定光学系3と、分注、合焦、蛍光測定及び解析等を行うコントローラ及びドライバ等を含む制御装置4とから構成されている。以下、それぞれについて詳説する。
【0014】
図1において、標本が入れられたウエルプレートA2に注入する試薬又は溶液(以後、溶液と記す)が入れられたウエルプレートA1はステージ11上に支持されている。ウエルプレートA2はX−Yステージ12上に支持されており、X−Yステージ12にはステージ12の位置を検出するための不図示の位置検出装置(例えば、光エンコーダ等)が内蔵されたモータ13、14が設けられており、ウエルプレートA2の位置決めを行っている。X−Yステージ12のモータ13、14は制御装置4に設けられたドライバD2により駆動されている。X―Yステージ12が載置されたステージ11には光学系への開口部Hが設けられており、標本からの蛍光を測定するために使用される。
【0015】
また、標本部2にはウエルプレートA1から溶液を吸引してウエルプレートA2の指定されたウエルに溶液を注入する分注器15が設けられている。分注器15は制御装置4に設けられたドライバD1によってウエルプレートA1とA2との間を往復するように不図示の駆動装置によって駆動されている。これらウエルプレートA1、A2及び分注器15等は遮光部材16によって覆われている。遮光部材16は内部を暗室に保ち蛍光測定時の迷光を防ぐと共に、二酸化炭素などの雰囲気での測定や測定環境温度を一定に保つ機能を兼ねている。
【0016】
ウエルプレートA1、A2には複数(例えば、96個)のウエルW1・・・W6・・・W96がマトリックス状に配置されている。各ウエルW1・・・W6・・・W96の深さはウエルプレートA1、A2の厚さ方向に略等しく(深さ約5mm)形成されている。ウエルプレートA1、A2はプラスチックやガラス等で形成されており、ウエルプレートA2の底部は透明なプラスチックやガラスで形成されている。例えば、ウエルプレートA1、A2の大きさは凡そ80mm×120mmである。
【0017】
ウエルプレートA2の各ウエルW1・・・W6・・・の中には測定対象物である標本(例えば、細胞)が入っている。ウエルプレートA1の各ウエルW1・・・W6・・・の中には標本に注入する溶液が入れられている。
【0018】
分注器15は準備位置(ウエルプレートA1の位置上方)に配置されている。分注器15はウエルプレートA1に準備された溶液をウエルプレートA2のそれぞれのウエルW1・・・W6・・・に溶液を注入する装置で、ウエルプレートA1の指定されたウエルの溶液をウエルプレートA2の指定されたウエル(以後、ウエルW6を代表として説明)に溶液を注入するために、分注器15の不図示の位置検出装置からの信号に基づき、制御装置4のコントローラC1とドライバD1によって駆動制御されている。このようにして標本部2が構成されている。
【0019】
次に、測定光学系3に付いて詳述する。図1において、標本部2のX−Yステージ12の位置に設けられたステージ11の開口部Hに自動焦点検出光学系20と照明光学系30と蛍光検出光学系40とを一体に構成した測定光学系3が配置されている。
【0020】
開口部Hの下方には開口部H上に置かれたウエルプレートA2ウエル中の標本に合焦し、照明光を照射し標本から発生する蛍光を集光する対物レンズ18が配置されている。対物レンズ18には焦点制御のための合焦手段19が設けられており、制御装置4のドライバD4によって駆動され自動焦点検出光学系20にて焦点検出が行われる。
【0021】
自動焦点検出光学系20には、第1の焦点検出用の光源である発光ダイオード(LED)21が設けられている。LED21からの光はレンズ22で光路中に配置された絞り23の開口部に集光され、レンズ24で略平行光にされて、自動焦点検出の際に対物レンズ18の光軸I中に挿入される焦点検出用のミラー25で反射されて、対物レンズ18に入射する。対物レンズ18から出射したLED光はウエルプレートA2のウエル(W6)に入った標本に照射される。標本らの光は対物レンズ18で集光され、ミラー25で反射されて検出器26(例えば、フォトダイオードや電子増倍管)に入射する。検出器26からの出力信号を用いて制御装置4によって自動焦点検出が行われ、合焦手段19を用いて対物レンズ18が軸方向に移動し合焦動作が行われる。ウエル(W6)における対物レンズ18の合焦位置は制御装置4のCPU内に記憶されると共に、対物レンズ18の位置が固定される。指定されたウエルの底部又は標本の自動焦点検出が終了するとミラー25は光軸Iから外される。このようにして、ウエル中の標本への合焦動作が行われる。LED21のON/OFF、ミラー25の光軸Iへの挿脱及び検出器26の結像信号等はドライバD3を介して制御装置により制御及び信号処理されている。
【0022】
照明光学系30は、照明用の光源である水銀ランプ31からの照明光をコレクターレンズ32とリレーレンズ33及び対物レンズ18の光軸I中に設けられたフィルタボックス34介して対物レンズ18に入射し、標本(W6)へと照射する。フィルタボックス34は水銀ランプ31の光から所定の波長の光を選択する不図示の励起フィルタと、励起フィルタを透過した光を反射し対物レンズ18に導くための波長分割ミラー35(ダイクロイックミラー)と、標本からの蛍光を分離し、結像レンズ41及び受光素子42に導くためのバンドパスフィルタ36とから構成されている。照明光学系30には、シャッター37がコレクターレンズ32とリレーレンズ33との間に設けられており、制御装置4に設けられたドライバD5により必要に応じてシャッター37を開閉するように制御されている。
【0023】
標本で発生した蛍光は対物レンズ18で集光されフィルタボックス34と検出光学系40の結像レンズ41とを介して受光素子42(例えば、CCD)に結像される。検出光学系40の受光素子42に導かれた蛍光はコントローラC2を介してモニターMTRで観察すると共に、不図示の記録装置に記憶される。
【0024】
この際、合焦動作検出が自動焦点検出光学系20と合焦手段19とで行われており、且つ対物レンズ18の物体側の焦点位置と受光素子42とは光学的に共役な関係にあるため、再度焦点検出動作を行う必要はない。このようにして、標本からの蛍光が測定される。
【0025】
制御装置4は、主制御装置CPUと、分注器の駆動制御をするコントローラC1及びドライバD1と、X−Yステージ12に設けられたモータ13、14の駆動制御をするドライバD2と、自動焦点検出光学系20の発光ダイオード21のON/OFF制御及びミラー25の光軸Iへの挿脱制御及び検出器26からの信号を受信するドライバD3と、対物レンズ18を光軸方向に移動させて合焦動作を制御するドライバD4と、照明光学系30のシャッター37の開閉を制御するドライバD5と、蛍光を受光する受光素子42の信号を制御するコントローラC2とコントローラC2に接続されたモニターMTRとから構成されている。それぞれのコントローラ及びドライバの制御は主制御装置CPUで行われ、後述する蛍光測定手順が実行されている。上述のような構成で本発明の蛍光測定装置1は構成されている。
【0026】
次に、図2を参照して本発明に係る蛍光測定装置の測定手順に関し説明する。図2は測定手順の時間的な流れを示す図である。図2(a)は動作ステップの詳細と時間を、(b)は経過時間を模式的に示している。
【0027】
図2に示すように、本発明の蛍光測定装置1は、主に3つの動作から構成されている。第1の動作は指定されたウエル(W6)の底部又は標本に対物レンズ18を合焦させるための合焦動作50であり、第2の動作は指定されたウエル(W6)にウエルプレートA1から分注器15を用いて溶液をウエルプレートA2に分注する分注準備動作60であり、第3の動作は標本に溶液を注入し標本からの蛍光を測定する蛍光測定動作70である。以下、詳述する。
【0028】
蛍光測定装置1は測定開始指令(時間t0)により、指定されたウエル(W6)が測定位置にX−Yステージ12によって移動し位置決めする。標本が入っているウエルの標本に対物レンズ18の焦点を合焦するための合焦動作50が始まる。光軸Iにミラー25が挿入され(ステップS1、時間ti1)、照明用の発光ダイオード21が点灯されて(ステップS2、時間ti2)、焦点検出光学系20と合焦手段19によって対物レンズ18の合焦が前述のようにして行われる(ステップS3、時間ti3)。合焦動作終了後、発光ダイオード21は消灯され(ステップS4、時間ti4)、ミラー25が光軸Iから外される(ステップS5、時間ti5)。
【0029】
一方、合焦動作50と平行して、溶液の分注のための分注準備動作60が行われる。分注準備動作60は、分注器15がウエルプレートA1上方の準備位置に移動し(ステップS6、時間tp1)、指定されたウエル(W6)に注入される溶液を分注器15に吸引して(ステップS7、時間tp2)、ウエルプレートA2の指定されたウエル(W6)上方の準備位置に移動して待機する(ステップS8、時間tp3)。
【0030】
図2(a)に示すように、ステップS1(時間ti1)からステップS5(時間ti5)とステップS6(時間tp1)からステップS8(時間tp3)は、時間的に並行して行われる。
【0031】
続いて、標本からの蛍光を測定する蛍光測定動作70が行われる。照明光学系30のシャッター37が開放されて、水銀ランプ31の照明光が標本に照射され、標本から発せられる蛍光をフィルタボックス34のバンドパスフィルタ36を介し、結像レンズ41で受光素子42に結像させて測定し(ステップS9、時間ti6)、コントローラC2を介して不図示の記録装置に保存する。次いで、シャッター37を閉じて分注器15から溶液を指定されたウエル(W6)に注入し(ステップS10、時間tp4)、注入後任意の時間にシャッター37を開放し標本からの蛍光が受光素子42によって測定され(ステップS11、時間ti7)コントローラC2を介して不図示の記録装置に保存される。分注前後の標本からの蛍光は、目的によりCPUで解析され比較される。ステップS10において、溶液を分注し終わった分注器15は蛍光測定中にウエルプレートA1上方に移動して待機する。なお、分注器15が複数回分の溶液を吸引している場合には、ウエルプレートA1上方の準備位置に移動せずウエルプレートA2の上方に待機していても良い。
【0032】
図2(b)に示すように、上記ステップS1(時間ti1)からステップS11(時間ti7)は時系列的に行われても良い。
【0033】
以上の各ステップで1つの標本の蛍光測定が終了し、次の測定のためにX−Yステージ12が駆動されウエルプレートA2が移動し、次の標本が対物レンズ18のもとに配置される。以後、ステップS1からステップS11の動作を繰り返して標本からの蛍光が測定される。これを全ての標本に対して行いウエルプレートA2のウエルに入れられた全標本の蛍光測定を完了する。測定結果は、不図示の記録装置から適時取り出され、モニター(MTR)に表示したり、不図示のプリンタから出力される。
【0034】
以上、本発明に係る蛍光測定装置1では、指定されたウエル中の標本に対する合焦動作50と、指定されたウエルに溶液を分注するための分注準備動作60が平行して行われる。さらに分注後、分注器が準備位置に戻る動作(これも分注準備動作の一部である)が蛍光の測定動作中に平行して行われるため、従来に比べ蛍光測定時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0035】
また、ウエルの底面又は標本に対する合焦動作がウエルに溶液を分注する前に完了しているため、ウエルに溶液を分注した瞬間から蛍光の測定を開始することができ、合焦動作に要していた時間の間に生ずる退色現象等を回避することができる。
【0036】
また、照明光学系のシャッターの開閉時間と受光素子の測定タイミングを制御することにより、任意の時間における標本からの蛍光を測定することもできる。
【0037】
なお、上述の実施の形態は例に過ぎず、上述の構成や形状に限定されるものではなく、本発明の範囲内において適宜修正、変更が可能である。
【0038】
【発明の効果】
上述のように、本発明では、分注準備動作と合焦動作を時間的に並行して行うことによりウエルプレート全体の蛍光測定時間を短縮できる蛍光測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蛍光測定装置の全体を模式的に示す図。
【図2】本発明に係る蛍光測定装置の測定手順を示す図。
【符号の説明】
1 蛍光測定装置
2 標本部
3 測定光学系
4 制御装置
11 ステージ
12 X−Yステージ
13、14 モータ
15 分注器
16 遮光部材
18 対物レンズ
19 合焦手段
20 自動焦点検出光学系
21 発光ダイオード(LED)
22 レンズ
23 絞り
24 レンズ
25 ミラー
26 検出器(CCD)
30 照明光学系
31 水銀ランプ
32、33 リレーレンズ
34 フィルタボックス
35 波長分割ミラー
36 バンドパスフィルタ
37 シャッター
40 検出光学系
41 結像レンズ
42 受光素子
A1、A2 ウエルプレート
C1、C2 コントローラ
CPU 主制御装置
D1〜D5 ドライバ
H 開口部
I 光軸
W ウエル
MTR モニター

Claims (6)

  1. ウエル内の標本から発生する蛍光を測定する蛍光測定装置において、
    前記ウエルに溶液を注入する分注器と、
    前記蛍光を集光する対物レンズを含み、前記対物レンズで集光した前記蛍光を受光素子上に結像して前記蛍光を検出する検出光学系と、
    前記対物レンズを通して前記ウエル内の標本に照明光を照射する照明光学系と、
    前記対物レンズの焦点位置を検出する焦点検出光学系と、
    前記焦点検出光学系からの信号を用いて前記対物レンズの焦点位置を調整し、前記標本に合焦する合焦手段とを有し、
    前記分注器は、前記ウエルに注入する前記溶液を吸引する分注準備動作を行った後、前記ウエルに前記溶液を注入する分注動作を行い、
    前記分注準備動作と、前記対物レンズの焦点位置を調整する合焦動作もしくは前記標本からの前記蛍光を測定する蛍光測定動作とが時間的に並行して実行されるように前記分注器、前記検出光学系、前記焦点検出光学系、および前記合焦手段を制御する制御装置を有することを特徴とする蛍光測定装置。
  2. 前記焦点検出光学系は、光源と、前記光源からの光を前記対物レンズに導くミラーを有し、
    前記ミラーは、前記対物レンズの光軸に挿脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蛍光測定装置。
  3. 前記ミラーは、前記焦点検出光学系による自動焦点検出を行う期間は前記対物レンズの光軸に挿入され、前記自動焦点検出が終了したら前記光軸から外されることを特徴とする請求項1または2に記載の蛍光測定装置。
  4. 前記光源は、半導体素子を用いた光源であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の蛍光測定装置。
  5. 前記分注準備動作は、前記分注器が準備位置に移動するステップと、前記溶液を吸引するステップと、前記ウエル位置に移動し待機するステップとからなり、
    前記合焦動作は、前記対物レンズの光軸に前記ミラーを挿入するステップと、前記光源を点灯するステップと、前記対物レンズを通して前記対物レンズの焦点位置の検出を行い前記標本に合焦させるステップと、前記光源を消灯するステップと、前記ミラーを光軸から外すステップとからなり、
    前記蛍光測定動作は、前記照明光を前記標本に照射し第1の蛍光を前記検出光学系で測定するステップと、前記ウエルに前記分注器により溶液を注入するステップと、前記溶液を注入後第2の蛍光を前記検出光学系で測定するステップとから構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の蛍光測定装置。
  6. 前記分注器準備動作と前記合焦動作とは同時に実施されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の蛍光測定装置。
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