JP4081908B2 - オペアンプのオフセット電圧補償装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動ピアノの鍵センサに用いて好適なオペアンプのオフセット電圧補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動ピアノにおいては、演奏記録を行う際に各鍵の動きを検出する必要があり、そのために各鍵に鍵センサが設けられる。鍵センサとしてはLED等の発光素子とフォトダイオード等の受光素子とを対向させ、両者間の光路を遮断するシャッタを鍵に取り付けて構成することが一般的である。しかし、ピアノの各鍵(88鍵)に対して独立したセンサを設けると高価になるため、12個のLEDと8個のフォトダイオードとを用いてセンサマトリクスを構成する技術が本出願人により提案されている(特開平9−54584号公報(特願平7−270332))。
【0003】
このセンサマトリクスの概略を図3に示す。図において221は発光側センサヘッドであり、光ファイバを介してLED224から光の供給を受け、直径約5mmのビームを出力する。222は受光側センサヘッドであり、発光側センサヘッド221が照射する光ビームを受光する。その受光された光は光ファイバを介してフォトダイオード225に供給され、フォトダイオード225は受光量に応じたレベルの出力信号Saを出力する。
【0004】
10は鍵であり、その下面から下方に向かって板状のシャッタKSが突出している。発光側センサヘッド221から照射される光ビームは、シャッタKSの位置に応じた分だけ遮蔽されるようになっており、この結果、受光側センサヘッド222の受光量はシャッタKSの位置、すなわち鍵10の位置に応じて変化する。従って、フォトダイオード225の出力信号Saは、鍵10の位置を反映するアナログ量になる。この一例を図4の特性C1に示す。
【0005】
図においてKRはレスト位置であり、鍵10の初期位置である。また、KEはエンド位置であり、鍵10を押し切った位置である。Koはオープン位置であり、シャッタKSが光ビームを全く遮蔽しなくなる位置である。なお、レスト位置KRにおいてもシャッタKSがある程度光ビームを遮蔽しているから、通常の鍵操作においてシャッタKSがオープン位置Koに達することはなく、例えば調律の際に鍵盤全体をピアノ匡体から持ち上げた場合等にシャッタKSがオープン位置Koに達することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フォトダイオード225の出力信号Saは、オペアンプで増幅された後、デジタル値に変換される。ここで、オペアンプの出力電圧に図5に示すようなオフセット電圧が生じると、オペアンプの入出力信号が比例しなくなり、測定結果に誤差が生じる。
【0007】
オフセット電圧を補償するために種々の補償回路が提案されているが、何れも追加の部品や追加の調整作業が必要であり、コストアップにつながるという問題があった。一方、オペアンプを自動ピアノのセンサ出力の増幅用等に用いるのであれば、いずれオペアンプの出力はデジタル値に変換されCPUに入力されるのであるから、このような回路をオペアンプのオフセット電圧補償にも流用できれば、追加のコストは殆ど不要になる。
【0008】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、きわめて安価に構成できるオペアンプのオフセット電圧補償装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の構成にあっては、循環的に点灯される複数の発光素子と、オペアンプの入力端に接続され前記複数の発光素子の何れかから放射された光を受光するとともに受光量に応じた電圧を発生させる受光素子と、前記複数の発光素子の全てを定期的に消灯状態に設定することにより前記オペアンプに対してゼロ電圧を印加するゼロ電圧印加手段と、前記オペアンプの出力値をデジタル値に変換する変換器と、前記オペアンプに前記ゼロ電圧が印加されている際の前記デジタル値を記憶する記憶手段と、前記変換器から出力されたデジタル値と、前記記憶手段に記憶されたデジタル値との差を求める減算手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
1.実施形態の構成
1.1.全体構成
次に、図1は、本実施形態の制御回路の構成を示すブロック図である。図において、201は装置各部を制御するCPUであり、202はプログラムや各種テーブルが記憶されているROM(フラッシュメモリ)である。203は各種データが一時記憶されるワーキングエリアや、各種処理に用いられるテーブルが設定されているRAMである。204は種々のスイッチが設けられているパネルスイッチ部である。
【0011】
本実施形態においては、押鍵に応じた打弦を行う通常演奏モードと、押鍵があっても打弦を抑止して弦から発音させない消音演奏モードとがあり、パネルスイッチ部204の中には通常演奏と消音演奏を切り換えるための通常/消音切替スイッチSWが設けられている。211はメンテナンススイッチ部であり、自動ピアノの匡体内に設けられ、製造者あるいは調律者によって操作される各種のスイッチが設けられている。
【0012】
ここで211aは最大レベル測定指令スイッチであり、最大レベルLM2の測定を指示する。211bはレスト位置信号レベル測定指令スイッチであり、レスト位置信号レベルLR2の測定を指示する。また、211cはエンド位置信号レベル測定指令スイッチであり、エンド位置信号レベルLE2の測定を指示する。
【0013】
次に、210は音源回路であり、CPU201から供給されるキー番号(キーコードともいう)、ベロシティ(押鍵の強さに対応したデータ)、キーオン信号KON、キーオフ信号KOFおよびリリースレートRL等に基づいてピアノ音の楽音信号を生成し、スピーカSPまたはヘッドホンHHに供給する。この場合、キーオン信号KONが供給されると、アタック、ディケイ、サステインの各部分のエンベロープ制御を行い、さらに、リリース期間のエンベロープ制御としてリリースレートRLに基づく減衰制御を行う。なお、楽音信号の振幅(音量)は、ベロシティKVに基づいて制御される。また、音源回路210は、16個の発音チャンネルを有しており、これにより、16音の同時発音が可能になっている。
【0014】
次に、223は、前述したフォトダイオード225(図3参照)の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器であり、その出力信号はCPU201に読み取られるようになっている。本構成では、センサマトリックス方式が採用されており、12個のLED224と8個のフォトダイオード225を使って88鍵分のデータ(88<12×8)を読み取るようになっている。すなわち、12個のLED224は、各々8個の発光側センサヘッド221に接続されており、また、各発光側センサヘッド221に対応する受光側センサヘッド222は、各々フォトダイオード225に接続される。
【0015】
この時、1つのフォトダイオードが12個の受光側センサヘッドを受け持つように接続される。そして、ある1つのLEDだけを点灯させ、その時の8個のフォトダイオードの出力を読み、次に、また別のLEDを1つだけ点灯させて8個のフォトダイオードの出力を読むというように順次データを獲得する。また、本構成ではハードウエアの制約から、一度に4個のフォトダイオードの出力をA/D変換するようになっている。これら受発光センサヘッド221、222、LED224、およびフォトダイオード225、アンプ226等でフォトセンサを構成している。
【0016】
CPU201は、A/D変換器223によってデジタル値に変換された各キーの位置情報に基づいて各キーの状態を認識し、これに基づいて、ベロシティ、キーオン信号KON、キーオフ信号KOFおよびリリースレートRLを生成する。また、CPU201は、スキャン操作に応じて、いずれのキーについての位置情報かを認識し、これに基づいてキー番号KNを出力する。
【0017】
次に、250はFDドライバであり、フロッピーディスク251に対して、演奏情報の書込/読出を行う。この場合の演奏情報は、前述したベロシティ、キー番号KN、キーオン信号KON、キーオフ信号KOFおよびリリースレートRLであり、MIDI情報に変換されて書き込まれる。また、フロッピーディスク251から読み出された演奏情報は、RAM203に一旦格納された後、楽曲の進行に応じて読み出され、ソレノイド駆動回路260に供給される。
【0018】
ソレノイド駆動回路260は、演奏情報に応じたソレノイド駆動信号を作成し、ソレノイドSOLに供給する。これによって、各キー毎に設けられているソレノイドSOLが駆動され、演奏情報に基づいた自動演奏が行われる。 なお、本実施形態においては、鍵10は所定範囲内(例えば、約10mm)で揺動するものであり、これに伴い、シャッタ位置も所定範囲内(例えば、約5mm)で揺動する。
【0019】
1.2.フォトセンサの詳細構成
次に、フォトセンサの詳細構成を図2を参照し説明する。
図においてアンプ226−1はオペアンプ226aと、抵抗器226b〜226dとから構成されている。フォトダイオード225−1と抵抗器226bとは直列回路を構成し、両者の接続点にオペアンプ226aの反転入力端が接続されている。
【0020】
従って、この直列回路に電流が流れると、その電流に比例した電圧が抵抗器226bとフォトダイオード225との接続点に発生し、反転入力端に印加される。印加された電圧は、抵抗器226c,226dの値によって決まる増幅率で増幅され、後段の変換器223に供給されることになる。かかる構成は、他のフォトダイオード225−2〜225−8についても同様である(図示略)。
【0021】
次に、101,102,105〜107は抵抗器、103,104,108,109はトランジスタであり、これらにより電流制御回路150が構成されている。CPU201から出力される信号SA12,SA13が共に“0”である場合は、トランジスタ108,109が共にオフ状態になり、これに伴ってトランジスタ103,104もオフ状態になる。
【0022】
従って、電流制御回路150は抵抗器105(抵抗値330Ω)単独の回路と等価になる。また、信号SA12が“1”になると、トランジスタ108,103が順次オン状態になるから電流制御回路150は抵抗器105,106の並列回路(抵抗値330//220=132Ω)と等価になる。
【0023】
同様に、電流制御回路150の抵抗値は、信号SA13が“1”であって信号SA12が“0”であれば「103Ω」、信号SA12,SA13が共に“1”であれば「70Ω」になる。各LED224−1〜224−12と、抵抗器110−1〜110−12と、トランジスタ111−1〜111−12とは、各々直列に接続され、これら直列回路は電流制御回路150に接続されている。
【0024】
そして、CPU201は、これらトランジスタ111−1〜111−12に対して循環的に“1”になる駆動信号SLED1〜SLED12を供給する。“1”信号が供給された抵抗器110−1〜110−12はオン状態になり、対応するLED224−1〜224−12には電流制御回路150から電流が供給され、該LEDが点灯する。
【0025】
2.実施形態の動作
2.1.オフセット電流の補償
ここで、オペアンプ226aの反転入力端と非反転入力端とは理想的にはイマジナリーショートされるから、反転入力端および非反転入力端間の電圧Viは「0V」である。そして、フォトダイオード225に光が入射しない時はフォトダイオード225に電流が流れないから、アンプ226の反転入力端に印加される入力電圧Vinは「0V」になり、出力電圧Voutも「0V」になる。
【0026】
しかし、実際には電圧Viは「0V」ではない。従って、図5に示すように、入力電圧Vinが「0V」であったとしても、オペアンプ226aの出力端には電圧Viに基づくオフセット電圧が発生する。従って、実際の出力電圧Voutからこのオフセット電圧を減算することによって出力電圧Voutを補正する必要がある。
【0027】
そこで、本実施形態においては、CPU201の制御の下、定期的にオフセット電圧が測定される。その詳細を図6を参照し説明する。図6はCPU201からLEDドライバ220に供給される駆動信号SLED1〜SLED12のタイミングチャートであり、これら駆動信号は、各LED224に対応して点灯期間において“1”になる。
【0028】
各LED224の点灯期間は「0.01msec」であり、駆動信号SLED1〜SLED12の周期は「0.12msec」になる。但し、CPU201の制御の下、1分間に1回だけ駆動信号SLED1〜SLED12の周期が「0.13msec」に設定される。この周期においては、最初の「0.12msec」の間に各駆動信号SLED1〜SLED12が順次“1”に設定され、最後の「0.01msec」においては、全LEDが消灯される。
【0029】
この消灯期間における各アンプ226の出力電圧すなわちオフセット電圧はCPU201によってRAM203に記憶される。そして、以降のアンプ226の出力電圧からこのオフセット電圧が減算される。このオフセット電流の補償動作は後述する各動作とともに実行され、RAM203内に記憶されたオフセット電圧は1分毎に更新される。
【0030】
なお、上記制御によれば、1分間に1回、スキャンのタイミングが「0.01msec」遅れるため、ベロシティ等の算出に影響を与えることも考えられる。しかし、合計88鍵分のスキャンを行うために「0.12msec」を要することに鑑みれば「0.01msec」のタイミングの遅れは微小であるため、無視して差し支えない。また、ベロシティを正確に求める必要がある場合には、この「0.01msec」のタイミングの遅れを補償するようにしてもよい。
【0031】
2.2.初期特性の記録
本実施形態の自動ピアノの製造時においては、各LED224の初期特性すなわち図4に示す特性C1が以下のような手順によってROM202に記憶される。まず、鍵10を実装する前に、シャッタKSを自動ピアノ匡体に実装し、このシャッタKSの位置に対応する出力信号Saを「0.15mm」間隔(約7mmあたり47ポイント)でサンプリングする。
【0032】
次に、測定された各ポイントに対して、前後3ポイント(合計7ポイント)の移動平均が求められ、スムージング処理が施される。これにより、ノイズの影響が除去される。出力信号Saをサンプリングする際、サンプリング値が飽和している場合は電流制御回路150の状態を調整することにより、該当するLEDに供給される電流を減少させる。また、サンプリング結果の最大値が所定の許容範囲内に収まらない場合、あるいは、特性のカーブが極端に悪い場合は、一部の部品が不良である可能性が高く、別の部品に交換することになる。
【0033】
次に、シャッタKSのストロークのほぼ中心にあるサンプリング点が選択される。すなわち、サンプリング点の最小値から15%上がった第1のシャッタ位置と、サンプリング点の最大値から15%下がった第2のシャッタ位置とが求められ、両者の平均に最も近いサンプリング点が選択される。次に、選択されたサンプリング点の周囲の64点のサンプリング結果がROM202に記録される。すなわち、選択されたサンプリング点をAD[31]として、AD[0]〜AD[63]のサンプリング結果がROM202に記録される。そして、この出力信号Saのサンプリング結果の最大値が最大レベルLM1としてROM202に記録される。
【0034】
次に、シャッタKSに鍵10を取付け、徐々に鍵10を下げてゆくと、やがて受発光側センサヘッド221,222間の光ビームがシャッタKSによって遮蔽され、出力信号Saのレベルが最大レベルLM1よりも下がる。この出力信号Saが最大レベルLM1から下がる直前の鍵位置Kがオープン位置KoとしてROM202に記録される。さらに鍵10を押し下げてゆくと、やがて出力信号Saのレベルが「0」になる。この時点の鍵位置Kは完全遮蔽位置KDとしてROM202に記憶される。以上の動作は88個の鍵のうち1個に対応する動作であり、残りの87鍵に対しても同様に特性C1が測定される。
【0035】
2.3.手動調整
上述したようにLED224の輝度は経年変化により変動するが、自動ピアノの製造途中においてもかかる経年変化が見られる。そこで、自動ピアノの製造時の最終段階およびその後の調律時等において特性の調整を行うと好適である。そこで、かかる場合に行われる手動調整について説明する。
【0036】
まず、作業者は自動ピアノの鍵盤全体を匡体から持ち上げ、シャッタKSを受発光側センサヘッド221,222から充分に引き離す。作業者がこの状態でメンテナンススイッチ部211の最大レベル測定指令スイッチ211aを押下すると、12個のLED224が順次点灯され、各フォトダイオード225の受信レベルが測定され、その結果が各鍵(88個)における最大レベルLM2として各々RAM203に記憶される。
【0037】
次に、作業者が自動ピアノの鍵盤を元の位置に戻し、何れの鍵も押鍵していない状態でレスト位置信号レベル測定指令スイッチ211bを押下すると、上述した動作と同様に12個のLED224が順次点灯され、フォトダイオード225の受信レベルが測定される。そして、その結果は各鍵のレスト位置信号レベルLR2としてRAM203に記憶される。
【0038】
次に、作業者が88鍵全体を押下し、エンド位置信号レベル測定指令スイッチ211cを押下すると、上述した動作と同様に12個のLED224が順次点灯され、フォトダイオード225の受信レベルが測定される。そして、その結果は各鍵のエンド位置信号レベルLE2としてRAM203に記憶される。
【0039】
以上のように、最大レベルLM2、レスト位置信号レベルLR2およびエンド位置信号レベルLE2が求まると、これらの比に基づいて、特性C1上でレスト位置信号レベルLR1およびエンド位置信号レベルLE1が求められる。すなわち、LR1=LR2・LM1/LM2、LE1=LE2・LM1/LM2となる。
【0040】
なお、各鍵のストロークは一定であるため、各センサ(シャッタKS)のストロークも一定である。従って、最大レベルLM2とエンド位置信号レベルLE2のみ、あるいは最大レベルLM2とレスト位置信号レベルLR2のみを検出し、残りはセンサのストロークから算出するようにしてもよい。
【0041】
次に、CPU201においては、各鍵毎に図4(b)に示すリニアライズテーブルが作成される。リニアライズテーブルの入力(横軸)は「0」〜「256」の範囲の整数である。これは、レスト位置信号レベルLR2からゼロレベルに至る出力信号Saを257サンプルに等分したものに相当する。そして、Sa=0の点において相対センサレベルSar=0となり、Sa=LR2の点においてSar=256になる。また、リニアライズテーブルの出力(縦軸)は、特性C1に基づいて得られたシャッタ位置であり、エンド位置KEを「0」、レスト位置KRを「255」に対応させている。
【0042】
リニアライズテーブルの入力および出力は、特性C1のサンプリング点を直線補間することによって得られる。リニアライズテーブルにおいては、相対センサレベルSarに対してシャッタ位置は単調増加すべきであるが、特性C1の測定の際に除ききれなかったノイズ等の影響により、相対センサレベルSarが高くなったにもかかわらずシャッタ位置が減少するような補間結果が得られる場合もある。かかる現象が生じた場合、その相対センサレベルSarxに対応する出力は、「1」だけ低い入力「Sarx−1」に対応する出力と等しい値に修正される。
【0043】
2.4.演奏時におけるシャッタ位置の取得
演奏時において何れかの鍵が押下されると、その深さに応じた出力信号Saが検出される。CPU201においては、この得られた出力信号Saに対して、Sar=Sa×256/LR2なる相対センサレベルSarが求められる。次に、この相対センサレベルSarを整数化した値に基づいてリニアライズテーブルが参照され、シャッタ位置が求められる。なお、このシャッタ位置を算出するに際し、出力信号Saは、前述したオペアンプのオフセット電圧の補償が行われたものである。
【0044】
そして、従来の自動ピアノと同様に、得られた刻々のシャッタ位置に基づいて演奏情報がフロッピーディスク251等に記録される。なお、得られた刻々のシャッタ位置に基づいてノートオン/ノートオフのタイミングやベロシティを求める技術は、特開平9−54584号公報(特願平7−270332)等に開示されている。
【0045】
2.5.レスト位置信号レベルLR2の自動調整
上述した最大レベルLM2、レスト位置信号レベルLR2およびエンド位置信号レベルLE2等のパラメータは、工場出荷時あるいは調律時において設定されるが、レスト位置信号レベルLR2に関しては、通常の使用時においても自動的に更新される。すなわち、CPU201は定期的に各フォトダイオード225の出力信号Saを記録している。
【0046】
ここで、ある程度長い所定時間に渡ってほぼ一定の出力信号Saが得られたとすれば、通常は該出力信号Saはレスト位置信号レベルLR2を示すものと看做してさしつかえない。従って、かかる場合はRAM203内において、対応するレスト位置信号レベルLR2が更新される。これにより、短いスパンのLEDの輝度の変化に対しても追従することができる。
【0047】
2.6.LEDの輝度の自動調整
上述したように、LED224−1〜224−12から放射された光はフォトダイオード225−1〜225−8によって受光され、フォトダイオード225−1〜225−8の検出信号はアンプ226−1〜226−8を介して増幅された後、変換器223に供給される。
【0048】
ここで、LED224−1〜224−12の特性にはばらつきがあり、同一の電流を供給したとしても、これらの輝度は同一にはならない。LEDの輝度が高すぎた場合は、アンプ226の出力電圧が変換器223の上限電圧を超えてしまい、鍵位置の測定ができなくなる。
【0049】
勿論、電流制御回路150を適当に設定すれば、最も発光効率の高い(輝度の高い)LEDに対してもアンプ226の出力電圧を変換器223の上限電圧未満の値に抑制することは可能である。しかし、電流制御回路150の設定を固定的にすると、発光効率の輝度の低いLEDに対しては変換器223のダイナミックレンジを充分に活用することができず、鍵位置を測定する際の精度が落ちる。
【0050】
そこで、本実施形態においては、LED毎に電流制御回路150の設定状態(すなわち信号SA12,SA13の値)をRAM203に記憶しておき、対応するLEDに対する駆動信号SLED1〜SLED12が“1”に設定される際に、記憶した信号SA12,SA13の値がトランジスタ108,109に出力されるようにしている。これにより、個々のLEDの発光効率に応じて、最適な電流を供給することができる。
【0051】
また、電流制御回路150の各LEDに対応する設定内容は以下のようにして自動的に更新される。すなわち、CPU201は変換器223の出力値を常時監視し、この出力値がフルスケール(上記上限電圧に対応する)になると、その時点でオン状態であるLEDの電流が一段低くなるように(合成抵抗値が一段高くなるように)信号SA12,SA13の設定を変更する。
【0052】
また、上述したように、ある程度長い所定時間に渡ってほぼ一定の出力信号Saが得られた場合に、本実施形態においてはこの出力信号Saはレスト位置信号レベルLR2を示すものと看做される。ここで、出力信号Saが所定値よりも低い場合は、LEDの輝度が低く過ぎると判定され、該LEDに対して電流が一段高くなるように(合成抵抗値が一段低くなるように)信号SA12,SA13の設定が変更される。
【0053】
以上のように自動的にかつLED毎に電流制御回路150の状態を設定することにより、各LEDに応じた最適な状態で鍵位置を測定することができる。なお、このようにレスト位置信号レベルLR2を自動調整すると、これに応じて出力信号Saも変化することになるので、この出力信号Saから直接シャッタ位置を取得するようにすると、シャッタ位置を正確に検出することはできない。しかしながら、本実施形態では、Sa×256/LR2という式に基づいて相対センサレベルSarを求め、この相対センサレベルSarに基づきシャッタ位置を取得するようにしているため、レスト位置信号レベルLR2の自動調整がシャッタ位置の取得に影響を与えることがない。
【0054】
3.変形例
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態においては本発明を自動ピアノの鍵位置の検出に用いた例を説明したが、本発明のオペアンプのオフセット電圧補償装置は、オペアンプとAD変換器とデジタル回路を併用する他の種々の装置に用いることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、自動ピアノ等において元々必要とされる減算手段、記憶手段、あるいは変換器を流用できるから、きわめて安価な構成でオフセット電圧を補償することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態におけるフォトセンサの詳細構成を示す回路図である。
【図3】 同実施形態におけるキーのシャッタ付近の構成を示す斜視図である。
【図4】 同実施形態で用いられる各種特性のグラフである。
【図5】 アンプ226の入出力特性図である。
【図6】 LED224に対する駆動信号SLED1〜SLED12の波形図である。
【符号の説明】
10……鍵、201……CPU、202……ROM、203……RAM、204……パネルスイッチ部、210……音源回路、211……メンテナンススイッチ部、211a……最大レベル測定指令スイッチ、211b……レスト位置信号レベル測定指令スイッチ、211c……エンド位置信号レベル測定指令スイッチ、221……発光側センサヘッド、222……受光側センサヘッド、223……変換器、224……LED、225……フォトダイオード、226……アンプ、226a……オペアンプ、226b〜226d……抵抗器、251……フロッピーディスク、260……ソレノイド駆動回路。
Claims (1)
- 循環的に点灯される複数の発光素子と、
オペアンプの入力端に接続され前記複数の発光素子の何れかから放射された光を受光するとともに受光量に応じた電圧を発生させる受光素子と、
前記複数の発光素子の全てを定期的に消灯状態に設定することにより前記オペアンプに対してゼロ電圧を印加するゼロ電圧印加手段と、
前記オペアンプの出力値をデジタル値に変換する変換器と、
前記オペアンプに前記ゼロ電圧が印加されている際の前記デジタル値を記憶する記憶手段と、
前記変換器から出力されたデジタル値と、前記記憶手段に記憶されたデジタル値との差を求める減算手段と
を具備することを特徴とするオペアンプのオフセット電圧補償装置。
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-
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