JP4081294B2 - シートトラック装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、第1フロア側に取り付けられる第1ロアレール、シートのシートクッション側に取り付けられ、前記第1ロアレールに対して移動可能に係合した第1アッパレールからなる第1シートトラックと、前記第1フロアより低い位置にある第2フロア側に取り付けられる第2ロアレール、前記シートのシートクッション側に取り付けられ、前記第2ロアレールに対して移動可能に係合した第2アッパレールからなる第2シートトラックと、前記第1アッパレールの前記第2シートトラックと対向する面側に設けられ、前記第1アッパレールの長手方向に沿った軸を中心に回転可能で、前記第1ロアレールに係脱して、前記第1アッパレールの前記第1ロアレールに対する移動をロック/アンロックする第1ロックレバー、該第1ロックレバーをロック方向に付勢する第1付勢手段を有する第1ロック機構と、前記第2アッパレールの前記第1シートトラックと対向する面側に設けられ、前記第2アッパレールの長手方向に沿った軸を中心に回転可能で、前記第2ロアレールに係脱可能で、前記第2アッパレールの前記第1ロアレールに対する移動をロック/アンロックする第2ロックレバー、該第2ロックレバーをロック方向に付勢する第2付勢手段を有する第2ロック機構と、前記第1ロック機構の第1ロックレバーの動きを前記第2ロック機構の第2ロックレバーへ伝達する伝達機構とを有するシートトラック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高さの異なるフロアにまたがってシートトラック装置を設ける場合、図3に示すような構成のシートトラック装置がある。
【0003】
図において、第1フロア1には第1シートトラック3が、第1フロア1より低い位置にある第2フロア5には第2シートトラック7がそれぞれ配置されている。
【0004】
第1シートトラック3は、第1フロア1側に取り付けられる第1ロアレール9と、シートのシートクッション8側に取り付けられ、第1ロアレール9に対して移動可能に係合した第1アッパレール11とからなっている。また、第2シートトラック7は、第2フロア5側に取り付けられる第2ロアレール13、シートのシートクッション8側に取り付けられ、第2ロアレール13に対して移動可能に係合した第2アッパレール15からなっている。
【0005】
第1シートトラック3には第1アッパレール11の第1ロアレール9に対する移動をロック/アンロックする第1ロック機構17が、第2シートトラック7には第2アッパレール15の第2ロアレール13に対する移動をロック/アンロックする第2ロック機構19が設けられている。
【0006】
第1ロック機構17は、第1シートトラック3の第1アッパレール11の第2シートトラック15と対向する面側に設けられ、第1アッパレール11の長手方向に沿って回転可能に支持されたシャフト21に取り付けられ、第1ロアレール9の長手方向に複数形成されたロック穴9aに係脱する第1ロックレバー23と、第1ロックレバー23をロック方向(矢印A方向)に付勢する第1付勢手段(図示せず)とからなっている。尚、本従来例では、第1ロックレバー23が第1ロアレール9のロック穴9aに係合する際には、第1アッパレール11の穴11aにも係合するようになっている。
【0007】
第2ロック機構19は、第2シートトラック7の第2アッパレール15の第1シートトラック3と対向する面側に設けられ、第2アッパレール15の長手方向に沿って回転可能に支持されたシャフト25に取り付けられ、第2ロアレール13の長手方向に複数形成されたロック穴13aに係脱する第2ロックレバー27と、第2ロックレバー27をロック方向(矢印B方向)に付勢する第2付勢手段(図示せず)とからなっている。尚、本従来例では、第2ロックレバー27が第2ロアレール13のロック穴13aに係合する際には、第2アッパレール15の穴15aにも係合するようになっている。
【0008】
そして、第1ロック機構17の第1ロックレバー23の動きを第2ロック機構19の第2ロックレバー27へ伝達する伝達機構31が設けられる。伝達機構31は、第1ロックレバー23と共に回転するシャフト21に取り付けられた第1ワイヤ係止ブラケット33と、第2ロックレバー27と共に回転するシャフト25に取り付けられた第2ワイヤ係止ブラケットと35と、第1ワイヤ係止ブラケット33と第2ワイヤブラケット35とに接続されたワイヤ(イコライジングワイヤ)37とからなっている。
【0009】
このように高さが異なる第1フロア1と第2フロア5とにまたがってシートトラックを配置する場合、シートクッション8と第2フロア5との間には、大きなスペースが発生する。このスペースの有効利用のために、第2フロア5に二点鎖線で示すような部材44が配置される場合がある。しかし、部材44が伝達機構31のワイヤ37と干渉する場合がある。
【0010】
このような場合には、図4に示すようなインナケーブル40とアウタケーブル42とからなるフレキシブルケーブル43を用いた伝達機構41が採用される。図において、第1シートトラック3の第1アッパレール11には、第1ケーブルブラケット45が取り付けられている。この第1ケーブルブラケット45には、フレキシブルケーブル43のアウタケーブル42の一方の端部が取り付けられている。第2シートトラック7の第2アッパレール15には第2ケーブルブラケット47が取り付けられている。この第2ケーブルブラケット47には、フレキシブルケーブル43のアウタケーブル42の他方の端部が取り付けられている。
【0011】
そして、第1ロックレバー23と共に回転するシャフト21には第1アーム51が取り付けられ、この第1アーム51には、フレキシブルケーブル43のインナケーブル40の一方の端部が取り付けられている。第2ロックレバー27と共に回転するシャフト25には第2アーム53が取り付けられ、この第2アーム53には、フレキシブルケーブル43のインナケーブル40の他方の端部が取り付けられている。
【0012】
このようなフレキシブルケーブル43を用いた伝達機構を用いることで、部材44に干渉されることなく、第1ロック機構17の第1ロックレバー23の動きを第2ロック機構19の第2ロックレバー27へ伝達することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図4に示すようなフレキシブルケーブル43は、図3に示すワイヤ37に比べ、値段が大幅に高くなる。
【0014】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、高さの異なるフロアにまたがって設けられるシートトラック装置であって、コストダウンが図れるシートトラック装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、第1フロア側に取り付けられる第1ロアレール、シートのシートクッション側に取り付けられ、前記第1ロアレールに対して移動可能に係合した第1アッパレールからなる第1シートトラックと、前記第1フロアより低い位置にある第2フロア側に取り付けられる第2ロアレール、前記シートのシートクッション側に取り付けられ、前記第2ロアレールに対して移動可能に係合した第2アッパレールからなる第2シートトラックと、前記第1アッパレールの前記第2シートトラックと対向する面側に設けられ、前記第1アッパレールの長手方向に沿った軸を中心に回転可能で、前記第1ロアレールに係脱して、前記第1アッパレールの前記第1ロアレールに対する移動をロック/アンロックする第1ロックレバー、該第1ロックレバーをロック方向に付勢する第1付勢手段を有する第1ロック機構と、前記第2アッパレールの前記第1シートトラックと対向する面側に設けられ、前記第2アッパレールの長手方向に沿った軸を中心に回転可能で、前記第2ロアレールに係脱可能で、前記第2アッパレールの前記第1ロアレールに対する移動をロック/アンロックする第2ロックレバー、該第2ロックレバーをロック方向に付勢する第2付勢手段を有する第2ロック機構と、前記第1ロック機構の第1ロックレバーの動きを前記第2ロック機構の第2ロックレバーへ伝達する伝達機構とを有するシートトラック装置において、前記伝達機構は、前記第1ロックレバーに設けられたカム部材と、前記第1フロアと略平行な平面上で回転可能なように中間部が前記第1アッパレール側に取り付けられ、一方の端部側が前記第1ロックレバーのカム部材に当接可能な第1オープンレバーと、該第1オープンレバーの一方の端部側が前記第1ロックレバーのカム部材に当接する方向に付勢する第3付勢手段と、前記第2ロックレバーと共に回転するリンクと、前記第2ロックレバーの回転軸と略直交する平面上で回転可能なように中間部が前記第2アッパレール側に取り付けられ、その下端部側が前記リンクに係合した第2オープンレバーと、前記第1オープンレバーの他方の端部と前記第2オープンレバーの上端部側とを接続するワイヤと、該ワイヤを張る方向に前記第2オープンレバーを付勢する第4付勢手段とからなることを特徴とするシートトラック装置である。
【0016】
第1シートトラックは第1フロアに、第2シートトラックは第1フロアより低い位置にある第2フロアに設けられることにより、本発明のシートトラック装置は高さの異なるフロアにまたがって設けられている。
【0017】
自然状態では、第1付勢手段によリ、第1ロックレバーはロック方向に付勢され、第1シートトラックの第1アッパレールは第1ロアレールに対して移動が禁止されたロック状態となっている。
【0018】
第2付勢手段によリ、第2ロックレバーはロック方向に付勢され、第2シートトラックの第2アッパレールは第2ロアレールに対して移動が禁止されたロック状態となっている。
【0019】
また、第3付勢手段により、第1オープンレバーの一方の端部は第1ロックレバーに設けられたカム部材に当接している。
更に、第4付勢手段により、ワイヤは第2シートトラック方向に引っ張られている。
【0020】
ここで、第1付勢手段によりロック方向に付勢された第1ロックレバーをその第1付勢手段の付勢力に抗して回転させると、第1ロック機構のアンロックがなされ、第1シートトラックの第1アッパレールは第1ロアレールに対して移動可能となる。
【0021】
同時に、第1ロックレバーの回転は、伝達機構を介して第2ロックレバーへ伝達される。即ち、第1ロックレバーが回転することにより、カム部材も回転する。カム部材が回転すると、第3付勢手段によりカム部材に当接するように付勢された第1オープンレバーも回転する。第1オープンレバーが回転すると、第1オープンレバーの他方の端部に接続されたワイヤが第1シートトラック方向に引かれ、第2オープンレバーが回転する。第2オープンレバーが回転することにより、リンクを介して第2付勢手段によりロック方向に付勢された第2ロックレバーがアンロック方向に回転し、第2ロック機構のアンロックがなされ、第2シートトラックの第2アッパレールは第2ロアレールに対して移動可能となる。
【0022】
本発明では、第1フロア側、即ち、高い位置にある第1オープンレバーは、前記第1フロアと略平行な平面上で回転可能なように配置されている。第2フロア側、即ち、低い位置にある第2オープンレバーは、前記第2ロックレバーの回転軸と略直交する平面上にある。そして、ワイヤは前記第1オープンレバーの他方の端部と前記第2オープンレバーの上端部側とを接続している。したがって、第1オープンレバーが配置される平面の高さと、第2オープンレバーの上端部側の高さとが略等しくなるように第2オープンレバーを設定すれば、ワイヤは第2フロアから高さ方向で充分離れた位置に配置される。よって、第2フロア上に配置される部材と干渉することがなくなる。
【0023】
そして、フレキシブルケーブルより安価なワイヤを用いることで、コストダウンが図れる。
請求項2記載の発明は、前記カム部材は、前記第2ロック機構のロック/アンロックのタイミングが前記第1ロック機構のロック/アンロックのタイミングと同じとなるような形状に設定されていることを特徴とする請求項1記載のシートトラック装置である。
【0024】
前記カム部材は、前記第2ロック機構のロック/アンロックのタイミングが前記第1ロック機構のロック/アンロックのタイミングと同じとなるような形状に設定されていることにより、第1ロック機構、第2ロック機構が同時にロック/アンロックされ、スムーズなロック/アンロック動作を得ることができる。更に、ロックの際には、一方のロック機構のみがロックされ、他方のロック機構がロックされない状態(ロックの片利き状態)となることを防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。図1は実施の形態例のシートトラック装置の正面図、図2は図1の伝達機構を示す分解斜視図である。
【0026】
図1において、第1フロア101には第1シートトラック103が、第1フロア101より低い位置にある第2フロア105には第2シートトラック107がそれぞれ配置されている。
【0027】
第1シートトラック103は、第1フロア101側に取り付けられる第1ロアレール109と、シートのシートクッション108側に取り付けられ、第1ロアレール109に対して移動可能に係合した第1アッパレール111とからなっている。また、第2シートトラック107は、第2フロア105側に取り付けられる第2ロアレール113、シートのシートクッション108側に取り付けられ、第2ロアレール113に対して移動可能に係合した第2アッパレール115からなっている。
【0028】
第1シートトラック103には第1アッパレール111の第1ロアレール109に対する移動をロック/アンロックする第1ロック機構117が、第2シートトラック107には第2アッパレール115の第2ロアレール113に対する移動をロック/アンロックする第2ロック機構119が設けられている。
【0029】
尚、第1ロック機構117、第2ロック機構119の構成は、従来例で説明したロック機構と同一構成であるので、本実施例ではロック穴等は図示していない。
【0030】
第1ロック機構117は、第1シートトラック103の第1アッパレール111の第2シートトラック107と対向する面側に設けられ、第1アッパレール111の長手方向に沿って回転可能に支持されたシャフト121に取り付けられ、第1ロアレール109の長手方向に複数形成されたロック穴(図示せず)に係脱する第1ロックレバー123と、第1ロックレバー123をロック方向(矢印C方向)に付勢する第1付勢手段(図示せず)とからなっている。尚、本実施の形態例例では、第1ロックレバー123が第1ロアレール109のロック穴に係合する際には、第1アッパレール11の穴(図示せず)にも係合するようになっている。
【0031】
第2ロック機構119は、第2シートトラック107の第2アッパレール115の第1シートトラック103と対向する面側に設けられ、第2アッパレール115の長手方向に沿って回転可能に支持されたシャフト125に取り付けられ、第2ロアレール113の長手方向に複数形成されたロック穴(図示せず)に係脱する第2ロックレバー127と、第2ロックレバー127をロック方向(矢印D方向)に付勢する第2付勢手段(図示せず)とからなっている。尚、本実施の形態例では、第2ロックレバー127が第2ロアレール113のロック穴に係合する際には、第2アッパレール115の穴にも係合するようになっている。
【0032】
更に、第2フロア105上には、CDチェンジャー129が配置されている。そして、第1ロック機構117の第1ロックレバー123の動きを第2ロック機構119の第2ロックレバー127へ伝達する伝達機構131が設けられる。
【0033】
次に、図2を用いて伝達機構131を説明する。
第1シートトラック103の第1ロックレバー123の背面には、カム部151を有したカム部材153が取り付けられている。
【0034】
第1シートトラック103の第1アッパレール111の第2シートトラック107との対向する面には、ブラケット161が設けられている。このブラケット161には、第1フロア101と略平行な平面上で回転可能なように第1オープンレバー165の中間部がピン163を用いて取り付けられている。更に、中間部がピン163に巻回され、一方の端部がブラケット161に、他方の端部が第1オープンレバー165に係止されるトーションスプリング(第3付勢手段)167により、第1オープンレバー165は、その一方の端部に形成された立壁部165aがカム部材153のカム部151に当接する方向に付勢されている。
【0035】
第2シートトラック107の第2ロックレバー127と共に回転するシャフト125には、リンク171が取り付けられている。
第2アッパレール115の第1シートトラック103との対向する面には、ブラケット173が設けられている。このブラケット173には、第2ロックレバー127の回転軸であるシャフト125と略直交する平面上で回転可能なように第2オープンレバー177の中間部がピン175を用いて取り付けられている。第2オープンレバー177の端部側にはリンク171に形成された長穴171aに係合するピン179が設けられている。
【0036】
第1オープンレバー165の他方の端部と第2オープンレバー171の上端部側とはワイヤ(イコライジングワイヤ)181で接続されている。
更に、中間部がピン175に巻回され、一方の端部がブラケット173に、他方の端部が第2オープンレバー177に係止されるトーションスプリング(第4付勢手段)183により、第2オープンレバー177は、ワイヤ181を張る方向に付勢されている。
【0037】
このような構成のシートトラック装置において、自然状態では、第1付勢手段によリ、第1ロックレバー123はロック方向に付勢され、第1シートトラック103の第1アッパレール111は第1ロアレール109に対して移動が禁止されたロック状態となっている。
【0038】
第2付勢手段によリ、第2ロックレバー127はロック方向に付勢され、第2シートトラック107の第2アッパレール115は第2ロアレール113に対して移動が禁止されたロック状態となっている。
【0039】
また、第3付勢手段としてのトーションスプリング167により、第1オープンレバー165の一方の端部は第1ロックレバー123の背部に設けられたカム部材153のカム部151に当接している。
【0040】
更に、第4付勢手段としてのトーションスプリング183により、ワイヤ181は第2シートトラック方向に引っ張られている。
ここで、第1付勢手段によりロック方向に付勢された第1ロックレバー123をその第1付勢手段の付勢力に抗して回転させると、第1ロック機構117のアンロックがなされ、第1シートトラック103の第1アッパレール111は第1ロアレール109に対して移動可能となる。
【0041】
同時に、第1ロックレバー123の回転は、伝達機構131を介して第2ロックレバー127へ伝達される。即ち、第1ロックレバー123が回転することにより、カム部材153も回転する。カム部材153が回転すると、トーションスプリング167によりカム部材153のカム部151に当接するように付勢された第1オープンレバー165も回転する。第1オープンレバー165が回転すると、第1オープンレバー165の他方の端部に接続されたワイヤ181が第1シートトラック103方向に引かれ、第2オープンレバー177が回転する。第2オープンレバー177が回転することにより、リンク171を介して第2付勢手段によりロック方向に付勢された第2ロックレバー127がアンロック方向に回転し、第2ロック機構119のアンロックがなされ、第2シートトラック107の第2アッパレール115は第2ロアレール113に対して移動可能となる。
【0042】
第1ロックレバー123の動きを伝達機構を用いて、第2ロックレバー127に伝達する場合、伝達機構を構成する部品間のガタにより、第2ロックレバー127は第1ロックレバー123より遅れて作動する。よって、本実施の形態例のカム部材153のカム部151の形状は、第2ロックレバー127を第1ロックレバー123より速く作動させ、第2ロック機構119のロック/アンロックのタイミングが第1ロック機構117のロック/アンロックのタイミングと同じとなるような形状に設定した。
【0043】
上記構成によれば、第1フロア101側、即ち、高い位置にある第1オープンレバー165は、第1フロア101と略平行な平面上で回転可能なように配置されている。第2フロア105側、即ち、低い位置にある第2オープンレバー177は、第2ロックレバー127の回転軸であるシャフト125と略直交する平面上にある。そして、ワイヤ181は第1オープンレバー165の他方の端部と、第2オープンレバー177の上端部側とを接続している。
【0044】
第1オープンレバー165が配置される平面の高さと、第2オープンレバー177の上端部側の高さとが略等しくなるように第2オープンレバー177を設定すれば、ワイヤ181は第2フロア105から高さ方向で充分離れた位置に配置される。よって、第2フロア105上に配置される部材、CDチェンジャー129と干渉することがなくなる。
【0045】
そして、フレキシブルケーブルより安価なワイヤ181を用いることで、コストダウンが図れる。
更に、カム部材153のカム部151の形状を第2ロック機構119のロック/アンロックのタイミングが第1ロック機構117のロック/アンロックのタイミングと同じとなるような形状に設定したことにより、第1ロック機構117、第2ロック機構119が同時にロック/アンロックされ、スムーズなロック/アンロック動作を得ることができる。更に、ロックの際には、一方のロック機構のみがロックされ、他方のロック機構がロックされない状態(ロックの片利き状態)となることを防止できる。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1記載の本発明によれば、第1フロア側、即ち、高い位置にある第1オープンレバーは、前記第1フロアと略平行な平面上で回転可能なように配置されている。第2フロア側、即ち、低い位置にある第2オープンレバーは、前記第2ロックレバーの回転軸と略直交する平面上にある。そして、ワイヤは前記第1オープンレバーの他方の端部と前記第2オープンレバーの上端部側とを接続している。したがって、第1オープンレバーが配置される平面の高さと、第2オープンレバーの上端部側の高さとが略等しくなるように第2オープンレバーを設定すれば、ワイヤは第2フロアから高さ方向で充分離れた位置に配置される。よって、第2フロア上に配置される部材と干渉することがなくなる。
【0047】
そして、フレキシブルケーブルより安価なワイヤを用いることで、コストダウンが図れる。
請求項2記載の発明によれば、前記カム部材は、前記第2ロック機構のロック/アンロックのタイミングが前記第1ロック機構のロック/アンロックのタイミングと同じとなるような形状に設定されていることにより、第1ロック機構、第2ロック機構が同時にロック/アンロックされ、スムーズなロック/アンロック動作を得ることができる。更に、ロックの際には、一方のロック機構のみがロックされ、他方のロック機構がロックされない状態(ロックの片利き状態)となることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例のシートトラック装置の正面図である。
【図2】図1の伝達機構を示す分解斜視図である。
【図3】従来のシートトラック装置の正面図である。
【図4】従来のシートトラック装置の正面図である。
【符号の説明】
101 第1フロア
103 第1シートトラック
105 第2フロア
107 第2シートトラック
117 第1ロック機構
119 第2ロック機構
123 第1ロックレバー
127 第2ロックレバー
153 カム部材
165 第1オープンレバー
167 トーションスプリング(第3付勢手段)
171 リンク
177 第2オープンレバー
181 ワイヤ
Claims (2)
- 第1フロア側に取り付けられる第1ロアレール、シートのシートクッション側に取り付けられ、前記第1ロアレールに対して移動可能に係合した第1アッパレールからなる第1シートトラックと、
前記第1フロアより低い位置にある第2フロア側に取り付けられる第2ロアレール、前記シートのシートクッション側に取り付けられ、前記第2ロアレールに対して移動可能に係合した第2アッパレールからなる第2シートトラックと、
前記第1アッパレールの前記第2シートトラックと対向する面側に設けられ、前記第1アッパレールの長手方向に沿った軸を中心に回転可能で、前記第1ロアレールに係脱して、前記第1アッパレールの前記第1ロアレールに対する移動をロック/アンロックする第1ロックレバー、該第1ロックレバーをロック方向に付勢する第1付勢手段を有する第1ロック機構と、
前記第2アッパレールの前記第1シートトラックと対向する面側に設けられ、前記第2アッパレールの長手方向に沿った軸を中心に回転可能で、前記第2ロアレールに係脱可能で、前記第2アッパレールの前記第1ロアレールに対する移動をロック/アンロックする第2ロックレバー、該第2ロックレバーをロック方向に付勢する第2付勢手段を有する第2ロック機構と、
前記第1ロック機構の第1ロックレバーの動きを前記第2ロック機構の第2ロックレバーへ伝達する伝達機構と、
を有するシートトラック装置において、
前記伝達機構は、
前記第1ロックレバーに設けられたカム部材と、
前記第1フロアと略平行な平面上で回転可能なように中間部が前記第1アッパレール側に取り付けられ、一方の端部側が前記第1ロックレバーのカム部材に当接可能な第1オープンレバーと、
該第1オープンレバーの一方の端部側が前記第1ロックレバーのカム部材に当接する方向に付勢する第3付勢手段と、
前記第2ロックレバーと共に回転するリンクと、
前記第2ロックレバーの回転軸と略直交する平面上で回転可能なように中間部が前記第2アッパレール側に取り付けられ、その下端部側が前記リンクに係合した第2オープンレバーと、
前記第1オープンレバーの他方の端部と前記第2オープンレバーの上端部側とを接続するワイヤと、
該ワイヤを張る方向に前記第2オープンレバーを付勢する第4付勢手段と、
からなることを特徴とするシートトラック装置。 - 前記カム部材は、
前記第2ロック機構のロック/アンロックのタイミングが前記第1ロック機構のロック/アンロックのタイミングと同じとなるような形状に設定されていることを特徴とする請求項1記載のシートトラック装置。
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