JP4080676B2 - Residue discharge device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば廃プラスチック処理装置などで生成する粉体状の残渣を排出するための残渣排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック製品の用途は拡大の一途にあり、これに伴い一般産業および家庭廃材として、いわゆる廃プラスチックが多量に発生する。この廃プラスチックのうち、一部は再資源化が可能であり、適当な方法を用いて廃プラスチックを分解処理することが行われ、廃プラスチックから塩素分を除去し、油分を抽出するのに有利な熱分解による方法が用いられている。
【0003】
この熱分解による廃プラスチック処理装置では再資源化のための油分などの抽出後に残渣が発生する。この廃プラスチックの処理中に発生する残渣は高温で、粉体状であることから、万一、これが処理装置からそのまま流出して局所的に滞留すると、粉塵爆発を引き起こす危険性がある。
【0004】
この粉塵爆発を回避するための対策として、熱分解装置を出た段階で高温の残渣から熱を奪い、残渣の温度を発火点温度以下に下げる方法が効果的である。たとえば、残渣に対して外部から冷却媒体を供給して熱を奪い、残渣を急冷する方法が望ましい。冷却媒体には、たとえば常温付近の水を利用することが可能で、残渣の温度を発火点温度以下に冷却することが行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、常温の水等を用いて残渣自体を直接接触させて急激に冷却した場合には、残渣自体はさらさらの粉体状態から粘性の強い半固体に変態してしまうため、残渣を輸送する上で機器や配管内で閉塞を起こしてしまう可能性があった。さらに、非接触冷却にて残渣を常温まで冷却した場合でも大気中の水蒸気を吸収し、少し湿った粉体状態に変態してしまうので粉体粒子の固着現象が生じて閉塞を起こす可能性もあった。このことから、搬送の途中で互いに残渣が粘着し、円滑に流動させることができなくなることがあり、たとえば排出口などの狭隘部で残渣の詰まりが起こり、搬送が困難になることがある。
【0006】
本発明の目的は、加熱分解した時に発生する高温で粉体状の残渣への熱交換効率を高め、残渣輸送時の閉塞及び固着を確実に防止して安全性の高いコンパクトな残渣排出装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係わる残渣排出装置は、熱分解装置の出口に接続され前記熱分解装置からの残渣を搬送するコンベアを内蔵する管状のコンベアケーシングと、前記コンベアケーシングの外面にあって前記コンベアの収容域にかけて冷却媒体を流動させる冷却通路を形成する外部ケーシングと、前記コンベアケーシングが内蔵した前記コンベアの終端に設けられ残渣を貯蔵する残渣貯留ホッパーと、前記コンベアケーシングおよび残渣貯留ホッパー内の空気を不燃性ガスで置換する不燃性ガス供給装置と、前記残渣貯留ホッパー内部の残渣排出口近傍の残渣のブリッジを崩すための羽根車と、不燃性ガスの取入口および取出口を有し、前記残渣貯留ホッパー下部に設けられて前記残渣を収納し輸送するためのコンテナと、前記コンテナの不燃性ガスの取出口の下流側に設けた残渣捕捉器と、を備え、前記不燃性ガス供給装置は前記コンテナの空気を不燃性ガスで置換することを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明に係わる残渣排出装置においては、残渣の搬送に先立ち、不燃性ガス供給装置は、コンベアケーシングおよび残渣貯留ホッパー内の空気を不燃性ガスで置換する。そして、熱分解装置からの残渣をコンベアケーシングに内蔵されたコンベアにより搬送し、その搬送途中で、残渣はコンベアケーシングの外部ケーシングにより形成される冷却通路の冷却媒体により冷却され、コンベアの終端に設けられた残渣貯留ホッパーに貯蔵される。羽根車は、残渣貯留ホッパー内部の残渣排出口近傍の残渣のブリッジを崩すときに回転される。これにより、残渣排出口の残渣による閉塞を防止する。
【0010】
請求項の発明に係わる残渣排出装置においては、上述の作用に加え、不燃性ガス供給装置は、残渣の搬送に先立ち、コンテナの空気を不燃性ガスで置換する。これにより、残渣貯留ホッパー内の空気中の酸素と高温で粉体状態の残渣とが反応して、燃焼および爆発を起こすことを防止する。
【0012】
請求項の発明に係わる残渣排出装置においては、上述の作用に加え、コンテナの不燃性ガスの取出口の下流側に設けられた残渣捕捉器により、残渣を捕捉し外部に残渣が放出されることを防止する。
【0015】
請求項の発明に係わる残渣排出装置は、請求項1の発明において、前記残渣貯留ホッパーは、その残渣収容域に冷却媒体を流動させる冷却通路と、前記残渣貯留ホッパーを出る残渣に微細化した冷却媒体を吹き出すスプレー装置と、前記残渣貯留ホッパー内で粘着した残渣を分離するための振動発生装置とのうち、少なくともいずれか1つを有したことを特徴とする。
【0016】
請求項の発明に係わる残渣排出装置は、請求項1の発明の作用に加え、残渣貯留ホッパーの冷却通路により残渣貯留ホッパーにおいても残渣を冷却する。さらに、必要があるときはスプレー装置により、残渣貯留ホッパーを出る残渣に微細化した冷却媒体を吹き付けて残渣を冷却する。また、振動発生装置により、残渣貯留ホッパー内で粘着した残渣を分離して排出を円滑に行う。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる残渣排出装置の構成図である。
【0018】
図1において、残渣排出装置はコンベアケーシング1と、このコンベアケーシング1の外面と接する冷却ジャケット2を備えた外部ケーシング3とを有する。このコンベアケーシング1は管状に形成され、内部に粉体状の残渣を搬送するためのチェーン式コンベア4を内蔵している。
【0019】
また、コンベアケーシング1はその本体外面に複数個の環状のフィン5を備えている。また、外部ケーシング3は冷却ジャケット2に冷却媒体を導く媒体入口9およびそこから冷却媒体を排出する媒体出口10を備え、媒体入口9および媒体出口10はそれぞれ図示しない熱交換器と接続されている。
【0020】
さらに、一方の端に残渣入口6、他方の端に残渣出口7を有し、残渣入口6は熱分解装置8の出口と接続され、コンベアケーシング1の残渣出口7は残渣貯留ホッパー12と接続されている。この残渣貯留ホッパー12の外面には、冷却媒体を導く媒体入口15およびそこから冷却媒体を排出する媒体出口16を有した冷却通路13が形成されている。媒体入口15および媒体出口16はそれぞれ図示しない熱交換器と接続されている。
【0021】
また、系内空気を不燃性ガスで置換するための不燃性ガス供給装置17が設けられており、この不燃性ガス供給装置17は不燃性ガス、たとえば窒素ガスを蓄えたボンベ18と、不燃性ガスを導くガス管19と、供給元弁20とからなる。不燃性ガス供給装置17のガス管19は残渣出口7と通じているガス入口21と結ばれている。また、コンベアケーシング1は残渣入口6にガス出口22、残渣貯留ホッパー12は下部にガス出口23を有する。
【0022】
また、残渣貯留ホッパー12の出口にスプレー装置24を備えている。このスプレー装置24は残渣貯留ホッパー12から排出される残渣に微細化した冷却媒体を吹き付けるノズル(図示せず)を有する。スプレー装置24は、廃プラスチックの処理量の変動に起因して残渣貯留ホッパー12内の残渣の温度が上昇するときに、残渣に冷却媒体を吹き付け残渣の温度を回収に支障のない適温に冷却する。
【0023】
さらに、残渣貯留ホッパー12には振動発生装置28を備えている。この振動発生装置28は残渣に対して振動を与える加振器(図示せず)を有し、残渣貯留ホッパー12内で残渣が互いに粘着したときにも、振動発生装置28を用いて残渣を分離することが可能としている。
【0024】
また、残渣貯留ホッパー12内には、残渣貯留ホッパー12内部の残渣排出口近傍の残渣のブリッジを崩すときに使用される羽根車26が設けられており、この羽根車26はモータ27により駆動される。
【0025】
次に、作用を説明する。残渣排出装置の運転に先立って、不燃性ガス供給装置17は、系内に滞留する空気を不燃性ガスに置換する。高温の残渣に随伴して燃焼を引き起こす懸念のある酸素量を大きく減少させるためである。すなわち、通常、コンベアケーシング1の内部にはこれと通じた残渣貯留ホッパー12内を含めて多量の空気が入り込んでおり、何らかの原因で高温の残渣が発火した場合など、空気中の酸素が燃焼し、危険な状態に陥る。
【0026】
このような酸素の燃焼を回避するために装置の運転に先立ってガス出口22およびガス出口23と通じている排気経路の排気弁(図示せず)を開け、不燃性ガス供給装置17の供給元弁20を開けてボンベ18に蓄えた窒素ガスをコンベアケーシング1および残渣貯留ホッパー12内に供給する。一定時間継続して窒素ガスを供給し、滞留空気が窒素ガスとすべて置換されたならば、供給元弁20を閉じ、さらに排気弁も閉じる。
【0027】
このようにして、コンベアケーシング1および残渣貯留ホッパー12内を不燃性の窒素ガスで満たすことが可能になり、残渣排出装置の運転において安全性を高める。
【0028】
次に、熱分解装置8の運転中においては、外部ケーシング3の冷却ジャケット2の媒体入口9を通して冷却媒体、たとえば水を導き、コンベアケーシング1と接するジャケット2内を低温の冷却水で満たしておく。熱分解装置8では溶融した廃プラスチックから残渣が連続して生成され、この残渣は残渣入口6からコンベアケーシング1内に達する。この残渣は高温であり、さらさらした粉体としてコンベアケーシング1内に落下する。
【0029】
この落下した粉体はコンベア4の各プレート間に集合し、チェーンの移動に連れて移動しながら、冷却ジャケット2を流動する低温の冷却水と常時接触し、熱交換する。この過程で高温の残渣と接するコンベアケーシング1の温度が上昇するが、複数個のフィン5からの放熱により効果的に熱を取り除くことができる。
【0030】
この搬送中、粉体状の残渣の搬送方向に対して冷却水の流動方向は反対となり、対向流で残渣を効率よく冷却することができる。しかも、閉じた管状空間内を密集して流動する残渣により熱通過率を高めることができる。すなわち、残渣の搬送中、バラバラになりがちな粉体をコンベアケーシング1内の閉じた管状空間に密集させることで、熱通過率を向上させることが可能になり、熱交換効率を高めることができる。
【0031】
また、コンベアケーシング1と直接接するように比較的大きい断面積を有し、かつ延長距離のある冷却ジャケット2を形成しているので、低温の冷却水を大量に、しかも連続して供給することができ、搬送される残渣の温度を発火点温度以下に確実に下げることが可能になる。
【0032】
残渣出口7に達した残渣は残渣貯留ホッパー12に一時的に貯蔵される。従って、そのとき装置の置かれた状態に合わせて適切な使い方が可能になる。すなわち、通常、生成する残渣を連続して処理するためには搬送手段であるコンベア4を停止させることができない。しかし、コンベア4の下流側機器において、たとえば故障等が発生し、機器を一時休止しなければならなくなる場合がある。ここで、コンベア4自身には残渣を貯蔵する手段がないので、上流側機器も一時運転を休止することを強いられる。通常、上流側機器は高温状態で運転するために運転を休止した後に、改めて運転を開始するには安全を確保するために不燃性ガスの注入作業が必要となり、この作業のために一定の時間を費やさなければならない。
【0033】
このようなとき、高温を保っている上流側機器を停止させないで、コンベア4で運ばれる残渣を残渣貯留ホッパー12に回収し、一時的にそこに貯蔵する。こうして、上流側機器は運転の休止を免れることができ、引き続き上流側機器の運転を継続することが可能になる。
【0034】
また、残渣貯留ホッパー12を取り囲む冷却通路13は、残渣貯留ホッパー12内に貯蔵した残渣について冷却通路13に供給する冷却媒体、たとえば冷却水によって残渣をさらに低い温度まで冷却することができる。特に、残渣貯留ホッパー12内においても残渣を冷却することができることから、コンベア4での残渣の冷却が何らかの原因で不完全になることが避けられない場合など、残渣をより低温に保持するのに好都合である。
【0035】
さらに、この冷却通路13を備えた残渣貯留ホッパー13は、たとえば、残渣の搬送が十分な延長距離のあるコンベア4によって構成することが困難であるとき、不足する搬送路での冷却を補完するための装置としても利用することができる。
【0036】
一方、この冷却通路13は十分な延長距離のあるコンベア4によって構成できるときはそこでの冷却で残渣を所望の温度に下げられるので、省略してもよい。
【0037】
このように、コンベア4の下流側機器が故障等により運転の休止を強いられるときも、コンベア4の上流側機器は運転を休止することなく、引き続き運転を継続することができる。また、残渣貯留ホッパー12内においても残渣を冷却することができ、残渣の温度をさらに低い温度まで冷却することが可能になる。
【0038】
また、スプレー装置24は、残渣貯留ホッパー12から出る残渣に微細化した低温の冷却媒体を吹き付け、残渣の温度を安定して低温に保持して、下流工程に排出する。すなわち、熱分解装置8で廃プラスチックが処理されるとき、その処理量は刻々変動し、また材質が常に一様であることは少なく、これに伴い熱分解装置8から排出される残渣量も変動する。搬送される残渣の量が大きく増加した場合、一時的に増加した量に見合う量の冷却媒体を高温の残渣に対して供給できなくなり、結果として、残渣の温度が望ましい温度に下がらないまま、残渣貯留ホッパー12に流れてしまう。
【0039】
残渣貯留ホッパー12内の残渣の温度が上昇し、好ましくない状況に陥ったとき、残渣貯留ホッパー12から出る残渣に対してスプレー装置24のノズルから微細化した冷却水を吹き出し、残渣を急冷する。これにより残渣の温度はさらに下がり、残渣を回収に支障のない適温に冷却することができる。なお、本実施の形態では、スプレー装置24の冷却水は冷却通路13の水を使用しているが、これに代えて、専用のスプレー水系統を設けてもよい。
【0040】
さらに振動発生装置28により、残渣貯留ホッパー12内で互いに粘着した残渣を分離する。これにより、残渣を容易に排出することが可能になる。すなわち、残渣貯留ホッパー12内に達した残渣は、ある程度乾燥した状態にあるものの、残渣貯留ホッパー12内の水蒸気と接触すると、水分を吸収して粘性が高くなり互いに粘着する。この粘着力が強まると、残渣貯留ホッパー12から出るときにその排出口を詰まらせてしまう可能性がある。
【0041】
このような残渣貯留ホッパー12の排出口での残渣の詰まりを防ぐために振動発生装置28を動作させる。粘着した残渣に対して加振器から連続して振動を与え、残渣同士を分離させる。このとき、残渣はバラバラになって動き易くなり、残渣貯留ホッパー12の排出口から流出する。こうして、残渣貯留ホッパー12の排出口における残渣の詰まりを解消することができる。
【0042】
次に、残渣排出用の羽根車26は、残渣貯留ホッパー12の上部の電動機27の回転運動を受けながら、残渣貯留ホッパー12内の排出口近傍で回転し、残渣貯留ホッパー12内の排出口近傍にある残渣を攪拌する。この残渣排出用の羽根車26の攪拌により、残渣貯留ホッパー12内の排出口近傍で残渣がブリッジ(架橋)を形成することを防止し、残渣を滑らかに排出できる。
【0043】
このように、残渣貯留ホッパー12からの残渣排出時において、粉体状態の残渣が排出口近傍でブリッジ(架橋)を形成し排出口を閉塞させる可能性があるので、残渣貯留ホッパー12内部の残渣排出口近傍に羽根車26を設けて、残渣排出時に排出口テーパ部に沿って羽根車を回転させる。これにより、残渣を排出口テーパ部より押し上げてテーパ部に密着することを防止し、残渣のブリッジ(架橋)を崩し、排出口での閉塞を防止し、残渣を滑らかに排出できるようにする。
【0044】
以上の説明では、残渣貯留ホッパー12には、その残渣収容域に冷却媒体を流動させる冷却通路13、残渣貯留ホッパー12を出る残渣に微細化した冷却媒体を吹き出すスプレー装置24、残渣貯留ホッパー12内で粘着した残渣を分離するための振動発生装置28を有したものを示したが、これらは必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて設けるようにしても良い。
【0045】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図2は本発明の第2の実施の形態に係わる残渣排出装置の構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、残渣貯留ホッパー12の下部に残渣を収納し輸送するためのコンテナ29を設け、コンテナ29は不燃性ガスの取入口30および取出口31を有し、不燃性ガス供給装置17はコンテナ29の空気を不燃性ガスで置換するようにしたものである。その他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には、同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0046】
図2に示すように、残渣貯留ホッパー12下部にコンテナ29を設け、コンテナ29に不燃性ガスの取入口30および取出口31を設けている。
【0047】
残渣貯留ホッパー12下部に設けられたコンテナ29内の雰囲気は空気であるので、残渣貯留ホッパー12内の冷却された残渣をコンテナ29に移送する際には、残渣がコンテナ29に移動する代わりに、コンテナ29内の空気が残渣貯留ホッパー12内に侵入し、残渣貯留ホッパー12内は酸素濃度の高い状態となる。この状態で、次の工程においてコンベア4から高温で粉体状態の残渣を残渣貯留ホッパー12内に投入すると、残渣貯留ホッパー12内の空気中の酸素と、高温で粉体状態の残渣とが反応して、燃焼および爆発を起こす可能性がある。
【0048】
そこで、残渣貯留ホッパー12内の冷却された残渣をコンテナ29に移送する前に、コンテナ29に設けた不燃性ガスの取入口30より不燃性ガスを流入させる一方、コンテナ29に設けた不燃性ガスの取出口31よりコンテナ29内の空気をコンテナ29外に放出する。これにより、コンテナ29内を不燃性ガスで充填できる。
【0049】
そして、コンテナ29内を不燃性ガスで充填した後、コンベア4と残渣貯留ホッパー12との間の接続管に設けた不燃性ガスのガス入口21より不燃性ガスを流入させる一方、コンテナ29に設けた不燃性ガスの取出口31より不燃性ガスを放出させつつ、残渣貯留ホッパー12内の残渣をコンテナ29に移送する。従って、この一連の工程において、常に残渣貯留ホッパー12内を酸素濃度の低い状態に保つことができ、安全性が向上した残渣排出装置を提供できる。
【0050】
このように、残渣貯留ホッパー12内の冷却された残渣をコンテナ29に移送する前に、コンテナ29に設けた取入口30から不燃性ガスを流入させる一方、コンテナ29に設けた取出口31よりコンテナ29内の大気をコンテナ29外に放出することで、コンテナ29内を不燃性ガス(例えば窒素ガス)で充填できる。そして、コンテナ29内を不燃性ガスで充填した後、残渣貯留ホッパー12とコンテナ29とを接続し、チェーン式コンベア4と残渣貯留ホッパー12との間の接続管に設けたガス入口21より不燃性ガスを流入させる一方、コンテナ29に設けた取出口31より不燃性ガスを放出させつつ、残渣貯留ホッパー12内の残渣をコンテナ29に移送する。
【0051】
従って、残渣貯留ホッパー12内の冷却された残渣をコンテナ29に移送する際も残渣貯留ホッパー12内の酸素濃度を常に低く保つことができ、燃焼や爆発を起こすことなく、安全にしかも高温のままで粉体状態の残渣を残渣貯留ホッパー12内に投入することができる。
【0052】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図3は本発明の第3の実施の形態に係わる残渣排出装置の構成図である。この第3の実施の形態は、図2に示した第2の実施の形態に対し、コンテナ29の不燃性ガスの取出口31の下流側に残渣捕捉器32を設けたものである。その他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には、同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0053】
コンテナ29に設けた不燃性ガスの取出口31より、不燃性ガスを放出させつつ、残渣貯留ホッパー12内の残渣をコンテナ29に移送する場合、コンテナ29内の残渣が不燃性ガスと共に不燃性ガスの取出口31より大気に放出される可能性がある。大気に放出された残渣が粉じん公害の原因となることも考えられる。そこで、不燃性ガスの取出口31の下流側に残渣捕捉器32を設け、この残渣捕捉器により、残渣を捕捉し不燃性ガスのみを空気に放出する。
【0054】
これにより、残渣を空気に放出することなく、コンテナ29に設けた不燃性ガスの取出口31より不燃性ガスを放出させることができ、残渣貯留ホッパー12内の残渣をコンテナ29に安全に移送できる。
【0055】
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図4は本発明の第4の実施の形態に係わる残渣排出装置の構成図である。この第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、残渣貯留ホッパー12内部の残渣投入口33の鉛直下方に堆積した残渣を崩す羽根車34を設けたものである。図4では2個の羽根車34を備えたものを示しており、残渣投入口33は双方の羽根車34の交差する部分に設けている。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0056】
なお、図4では、残渣貯留ホッパー12に取り付けられる残渣収容域に冷却媒体を流動させる冷却通路13、残渣貯留ホッパー12を出る残渣に微細化した冷却媒体を吹き出すスプレー装置24、残渣貯留ホッパー12内で粘着した残渣を分離するための振動発生装置28の図示を省略している。
【0057】
図4において、残渣貯留ホッパー12内部の残渣貯留ホッパー12の残渣投入口33の鉛直下方に2個の羽根車34の交差部分が位置するように、2個の羽根車34を設けている。各々の羽根車34はモータ27により回転駆動させられる。
【0058】
コンベア4から残渣貯留ホッパー12への残渣投入時、紛体状態の残渣が残渣投入口33の鉛直下方の底部より滞積していき、最終的には残渣投入口33を閉塞させる可能性がある。
【0059】
そこで、残渣貯留ホッパー12内部の残渣貯留ホッパー12の残渣投入口33の鉛直下方に2個の羽根車34の交差部分が位置するように配置する。図5(a)は残渣貯留ホッパー12の内部上面図であり、図5(b)は残渣貯留ホッパー12の内部に配置される羽根車34の平面図である。
【0060】
残渣投入時には2個の羽根車34をある位相角差を保って回転させる。つまり、挿入された残渣により、残渣投入口33の鉛直下方の底部より堆積してくる残渣の山を羽根車34の回転により崩す。これにより、残渣が残渣投入口33を閉塞することを防止し、残渣を滑らかに投入できるようにする。
【0061】
このようにコンベア4残渣投入口33の下部に、排出口が2ヶ所あり残渣投入口33が2個の排出口の中間に位置する残渣貯留ホッパー12を設け、その残渣貯留ホッパー12の残渣投入口33の鉛直下方が羽根車34の回転半径の範囲内に入るように残渣堆積防止用の2個の羽根車34を設ける。一方、残渣堆積防止用の羽根車34を電動回転させるために残渣貯留ホッパー112の上部にモータ27をそれぞれを設けている。
【0062】
つまり、残渣堆積防止用の羽根車34はモータ27の回転運動を受けながら、残渣貯留ホッパー12内で回転し、残渣貯留ホッパー12の残渣投入口33の鉛直下方に落下した残渣を残渣投入口33の鉛直下方以外の場所に移動させる。従って、残渣投入口33の鉛直下方に残渣が堆積することはなくなる。
【0063】
この第4の実施の形態によれば、残渣貯留ホッパー12への残渣投入時、残渣堆積防止用の羽根車34の回転により、残渣貯留ホッパー12の残渣投入口34の鉛直下方に堆積した残渣が残渣投入口33を閉塞することを防止できる。従って、残渣を滑らかに残渣貯留ホッパー12に投入できる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、高温で粉体状の残渣は輸送時及び貯蔵時に常温程度まで冷却することができ、外部に排出する際に安全に排出することが可能となる一方、常温程度まで冷却された残渣は他の機器や配管等で閉塞及び固着させることなく残渣を排出することができ、その結果プラント自体の連続運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる残渣排出装置の構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係わる残渣排出装置の構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係わる残渣排出装置の構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係わる残渣排出装置の構成図。
【図5】本発明の第4の実施の形態における残渣貯留ホッパーおよび羽根車の平面図。
【符号の説明】
1…コンベアケーシング、2…冷却ジャケット、3…外部ケーシング、4…チェーン式コンベア、5…フィン、6…残渣入口、7…残渣出口、8…熱分解装置、9…媒体入口、10…媒体出口、12…残渣貯留ホッパー、13…冷却通路、15…媒体入口、16…媒体出口、17…不燃性ガス供給装置、18…ボンベ、19…ガス管、20…供給元弁、21…ガス入口、22、23…ガス出口、24…スプレー装置、26…羽根車、27…モータ、28…振動発生装置、29…コンテナ、30…取入口、31…取出口、32…残渣捕捉器、33…残渣投入口
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a residue discharging apparatus for discharging powdery residue generated by, for example, a waste plastic processing apparatus.
[0002]
[Prior art]
The use of plastic products is steadily expanding, and a large amount of so-called waste plastic is generated as general industrial and household waste. Part of this waste plastic can be recycled, and the waste plastic is decomposed using an appropriate method, which is advantageous for removing chlorine from the waste plastic and extracting oil. The thermal decomposition method is used.
[0003]
In this waste plastic processing apparatus by pyrolysis, a residue is generated after extraction of oil and the like for recycling. Since the residue generated during processing of this waste plastic is high temperature and powdery, if it flows out of the processing apparatus as it is and stays locally, there is a risk of causing a dust explosion.
[0004]
As a countermeasure for avoiding this dust explosion, a method of taking heat from a high-temperature residue at the stage of leaving the thermal decomposition apparatus and lowering the temperature of the residue below the ignition point temperature is effective. For example, it is desirable to supply a cooling medium from the outside to the residue to remove heat and quench the residue. As the cooling medium, for example, water near normal temperature can be used, and the temperature of the residue can be cooled to the ignition point temperature or lower.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the residue itself is brought into direct contact with water at room temperature and cooled rapidly, the residue itself transforms from a smooth powder state into a semi-solid with a strong viscosity. There was a possibility of causing blockage in equipment and piping. In addition, even when the residue is cooled to room temperature by non-contact cooling, it absorbs water vapor in the atmosphere and transforms into a slightly moist powder state, so there is a possibility that powder particles will stick and cause clogging there were. For this reason, residues may stick to each other in the middle of conveyance and may not flow smoothly. For example, the clogging of residues may occur in a narrow portion such as a discharge port, and conveyance may be difficult.
[0006]
The purpose of the present invention is to increase the heat exchange efficiency to the powdery residue at the high temperature generated when pyrolyzing and to prevent clogging and sticking during residue transportation, and to provide a highly safe and compact residue discharge device. Is to provide.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The residue discharging apparatus according to the invention of claim 1 is a tubular conveyor casing which is connected to an outlet of the thermal decomposition apparatus and which contains a conveyor for conveying the residue from the thermal decomposition apparatus, and an outer surface of the conveyor casing, the conveyor An outer casing that forms a cooling passage for allowing a cooling medium to flow over the storage area, a residue storage hopper that is provided at the end of the conveyor built in the conveyor casing and stores residues, and air in the conveyor casing and the residue storage hopper A non-flammable gas supply device that replaces the non-flammable gas with an incombustible gas, and an impeller for breaking a residue bridge near a residue discharge port inside the residue storage hopper A container having an incombustible gas inlet and an outlet, provided at the lower part of the residue storage hopper, for storing and transporting the residue, and provided downstream of the incombustible gas outlet of the container A residue catcher; With The incombustible gas supply device replaces the air in the container with an incombustible gas. It is characterized by that.
[0008]
In the residue discharging apparatus according to the first aspect of the invention, the incombustible gas supply device replaces the air in the conveyor casing and the residue storage hopper with the incombustible gas prior to the transfer of the residue. And the residue from a thermal decomposition apparatus is conveyed by the conveyor incorporated in the conveyor casing, and in the middle of the conveyance, a residue is cooled with the cooling medium of the cooling channel | path formed with the outer casing of a conveyor casing, and is provided in the terminal of a conveyor. It is stored in the generated residue storage hopper. The impeller is rotated when the residue bridge near the residue discharge port inside the residue storage hopper is broken. This prevents the residue discharge port from being clogged with residues.
[0010]
Claim 1 In the residue discharge apparatus according to the invention of Above In addition to the above action, the incombustible gas supply device replaces the air in the container with the incombustible gas prior to the transfer of the residue. This prevents oxygen in the air in the residue storage hopper from reacting with the residue in a powdery state at high temperature to cause combustion and explosion.
[0012]
Claim 1 In the residue discharge apparatus according to the invention of Above In addition to the above action, the residue trapping device provided on the downstream side of the nonflammable gas outlet of the container captures the residue and prevents the residue from being discharged to the outside.
[0015]
Claim 2 The residue discharging apparatus according to the invention of claim 1's In the present invention, the residue storage hopper is adhered in the residue storage hopper, a cooling passage for allowing the coolant to flow into the residue storage area, a spray device for blowing out the refined coolant to the residue exiting the residue storage hopper, and the residue storage hopper. It has at least any one among the vibration generators for isolate | separating a residue, It is characterized by the above-mentioned.
[0016]
Claim 2 The residue discharging apparatus according to the invention of claim 1's In addition to the action of the invention, the residue is cooled also in the residue storage hopper by the cooling passage of the residue storage hopper. Further, when necessary, the residue is cooled by spraying a refined cooling medium onto the residue exiting the residue storage hopper by a spray device. In addition, the vibration generating device separates the sticky residue in the residue storage hopper and smoothly discharges it.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below. FIG. 1 is a block diagram of a residue discharging apparatus according to the first embodiment of the present invention.
[0018]
In FIG. 1, the residue discharging apparatus has a conveyor casing 1 and an outer casing 3 provided with a cooling jacket 2 in contact with the outer surface of the conveyor casing 1. The conveyor casing 1 is formed in a tubular shape, and has a chain type conveyor 4 for conveying powdery residue therein.
[0019]
The conveyor casing 1 includes a plurality of annular fins 5 on the outer surface of the main body. The outer casing 3 includes a medium inlet 9 for introducing a cooling medium to the cooling jacket 2 and a medium outlet 10 for discharging the cooling medium therefrom. The medium inlet 9 and the medium outlet 10 are connected to a heat exchanger (not shown). .
[0020]
Further, a residue inlet 6 is provided at one end and a residue outlet 7 is provided at the other end. The residue inlet 6 is connected to the outlet of the thermal decomposition apparatus 8, and the residue outlet 7 of the conveyor casing 1 is connected to the residue storage hopper 12. ing. A cooling passage 13 having a medium inlet 15 for introducing the cooling medium and a medium outlet 16 for discharging the cooling medium therefrom is formed on the outer surface of the residue storage hopper 12. Each of the medium inlet 15 and the medium outlet 16 is connected to a heat exchanger (not shown).
[0021]
Further, a nonflammable gas supply device 17 is provided for replacing the system air with a nonflammable gas. The nonflammable gas supply device 17 includes a cylinder 18 storing nonflammable gas, for example, nitrogen gas, and nonflammable gas. It consists of a gas pipe 19 for introducing gas and a supply source valve 20. A gas pipe 19 of the incombustible gas supply device 17 is connected to a gas inlet 21 communicating with the residue outlet 7. The conveyor casing 1 has a gas outlet 22 at the residue inlet 6, and the residue storage hopper 12 has a gas outlet 23 at the bottom.
[0022]
Further, a spray device 24 is provided at the outlet of the residue storage hopper 12. The spray device 24 has a nozzle (not shown) for spraying a refined cooling medium onto the residue discharged from the residue storage hopper 12. When the temperature of the residue in the residue storage hopper 12 rises due to fluctuations in the processing amount of waste plastic, the spray device 24 sprays a cooling medium onto the residue and cools the residue temperature to an appropriate temperature that does not hinder recovery. .
[0023]
Further, the residue storage hopper 12 is provided with a vibration generator 28. The vibration generator 28 has a vibrator (not shown) that vibrates the residue. Even when the residues stick to each other in the residue storage hopper 12, the vibration generator 28 is used to separate the residues. It is possible to do.
[0024]
The residue storage hopper 12 is provided with an impeller 26 that is used to break up a residue bridge in the vicinity of the residue discharge port inside the residue storage hopper 12. The impeller 26 is driven by a motor 27. The
[0025]
Next, the operation will be described. Prior to the operation of the residue discharge device, the nonflammable gas supply device 17 replaces the air staying in the system with a nonflammable gas. This is to greatly reduce the amount of oxygen that may cause combustion accompanying the high temperature residue. That is, normally, a large amount of air has entered the inside of the conveyor casing 1 including the inside of the residue storage hopper 12 communicated therewith, and oxygen in the air burns when a high temperature residue is ignited for some reason. , Falling into a dangerous state.
[0026]
In order to avoid such combustion of oxygen, an exhaust valve (not shown) in the exhaust path communicating with the gas outlet 22 and the gas outlet 23 is opened prior to the operation of the apparatus, and the supply source of the incombustible gas supply device 17 The nitrogen gas stored in the cylinder 18 by opening the valve 20 is supplied into the conveyor casing 1 and the residue storage hopper 12. When nitrogen gas is continuously supplied for a certain period of time and all the staying air is replaced with nitrogen gas, the supply source valve 20 is closed and the exhaust valve is also closed.
[0027]
In this way, the inside of the conveyor casing 1 and the residue storage hopper 12 can be filled with nonflammable nitrogen gas, and safety is improved in the operation of the residue discharge device.
[0028]
Next, during operation of the thermal decomposition apparatus 8, a cooling medium, for example, water is guided through the medium inlet 9 of the cooling jacket 2 of the outer casing 3, and the inside of the jacket 2 in contact with the conveyor casing 1 is filled with low-temperature cooling water. . In the thermal decomposition apparatus 8, a residue is continuously generated from the molten waste plastic, and this residue reaches the inside of the conveyor casing 1 from the residue inlet 6. This residue is hot and falls into the conveyor casing 1 as a free flowing powder.
[0029]
The fallen powder gathers between the plates of the conveyor 4 and constantly contacts the low-temperature cooling water flowing through the cooling jacket 2 while exchanging with the movement of the chain to exchange heat. In this process, the temperature of the conveyor casing 1 in contact with the high temperature residue rises, but heat can be effectively removed by heat radiation from the plurality of fins 5.
[0030]
During this conveyance, the flow direction of the cooling water is opposite to the conveyance direction of the powdery residue, and the residue can be efficiently cooled by the counter flow. In addition, the heat passage rate can be increased by the residue that flows densely in the closed tubular space. In other words, during the transfer of the residue, the powder that tends to fall apart is concentrated in the closed tubular space in the conveyor casing 1 so that the heat passage rate can be improved, and the heat exchange efficiency can be increased. .
[0031]
In addition, since the cooling jacket 2 having a relatively large cross-sectional area and an extended distance is formed so as to be in direct contact with the conveyor casing 1, a large amount of low-temperature cooling water can be continuously supplied. It is possible to reliably lower the temperature of the conveyed residue below the ignition point temperature.
[0032]
The residue that has reached the residue outlet 7 is temporarily stored in the residue storage hopper 12. Accordingly, it is possible to use the apparatus appropriately in accordance with the state where the apparatus is placed. That is, normally, the conveyor 4 that is the conveying means cannot be stopped in order to continuously process the generated residue. However, in the equipment on the downstream side of the conveyor 4, for example, a failure or the like may occur, and it may be necessary to pause the equipment. Here, since the conveyor 4 itself has no means for storing the residue, the upstream device is also forced to stop the temporary operation. Normally, after the operation is stopped for the upstream equipment to operate at a high temperature, it is necessary to inject nonflammable gas to ensure safety before starting operation again. Have to spend.
[0033]
In such a case, the residue carried by the conveyor 4 is collected in the residue storage hopper 12 and temporarily stored therein without stopping the upstream device maintaining the high temperature. In this way, the upstream device can avoid the suspension of operation, and the operation of the upstream device can be continued.
[0034]
The cooling passage 13 surrounding the residue storage hopper 12 can cool the residue to a lower temperature with a cooling medium, for example, cooling water, supplied to the cooling passage 13 for the residue stored in the residue storage hopper 12. In particular, since the residue can be cooled also in the residue storage hopper 12, in order to keep the residue at a lower temperature, for example, when it is inevitable that the cooling of the residue on the conveyor 4 is incomplete for some reason. Convenient.
[0035]
Furthermore, when the residue storage hopper 13 provided with the cooling passage 13 is difficult to be configured by the conveyor 4 having a sufficiently long distance, for example, the residue storage hopper 13 supplements the cooling in the insufficient conveyance path. It can also be used as a device.
[0036]
On the other hand, when the cooling passage 13 can be constituted by the conveyor 4 having a sufficient extension distance, the residue can be lowered to a desired temperature by cooling there, and may be omitted.
[0037]
Thus, even when the downstream device of the conveyor 4 is forced to stop operation due to a failure or the like, the upstream device of the conveyor 4 can continue to operate without stopping the operation. Further, the residue can be cooled also in the residue storage hopper 12, and the temperature of the residue can be cooled to a lower temperature.
[0038]
In addition, the spray device 24 sprays a refined low-temperature cooling medium on the residue exiting from the residue storage hopper 12, stably maintains the temperature of the residue at a low temperature, and discharges it to the downstream process. That is, when waste plastic is processed in the thermal decomposition apparatus 8, the processing amount changes every moment, and the material is not always uniform, and the amount of residue discharged from the thermal decomposition apparatus 8 also changes accordingly. To do. If the amount of residue transported increases significantly, the amount of cooling medium commensurate with the temporarily increased amount cannot be supplied to the hot residue, and as a result, the residue temperature does not drop to the desired temperature. It flows into the storage hopper 12.
[0039]
When the temperature of the residue in the residue storage hopper 12 rises and falls into an unfavorable situation, finer cooling water is blown out from the nozzle of the spray device 24 to the residue coming out of the residue storage hopper 12 to rapidly cool the residue. As a result, the temperature of the residue is further lowered, and the residue can be cooled to an appropriate temperature that does not hinder recovery. In the present embodiment, the cooling water of the spray device 24 uses the water of the cooling passage 13, but instead of this, a dedicated spray water system may be provided.
[0040]
Further, the vibration generating device 28 separates the residues sticking to each other in the residue storage hopper 12. Thereby, the residue can be easily discharged. That is, although the residue that has reached the residue storage hopper 12 is in a dry state to some extent, when it comes into contact with the water vapor in the residue storage hopper 12, it absorbs moisture and becomes viscous and sticks to each other. When this adhesive strength is strengthened, the outlet may be clogged when the residue storage hopper 12 exits.
[0041]
In order to prevent such clogging of the residue at the outlet of the residue storage hopper 12, the vibration generator 28 is operated. The sticky residue is continuously vibrated from a shaker to separate the residues. At this time, the residue falls apart and easily moves and flows out from the discharge port of the residue storage hopper 12. In this way, clogging of residues at the discharge port of the residue storage hopper 12 can be eliminated.
[0042]
Next, the residue discharge impeller 26 rotates in the vicinity of the discharge port in the residue storage hopper 12 while receiving the rotational motion of the electric motor 27 above the residue storage hopper 12, and in the vicinity of the discharge port in the residue storage hopper 12. The residue in is stirred. By stirring the impeller 26 for discharging the residue, it is possible to prevent the residue from forming a bridge (crosslinking) in the vicinity of the discharge port in the residue storage hopper 12 and to smoothly discharge the residue.
[0043]
Thus, when the residue is discharged from the residue storage hopper 12, the powdered residue may form a bridge (bridge) near the discharge port and close the discharge port. An impeller 26 is provided in the vicinity of the discharge port, and the impeller is rotated along the discharge port tapered portion when the residue is discharged. Thus, the residue is prevented from being pushed up from the discharge port taper portion and adhered to the taper portion, the residue bridge (crosslinking) is broken, the blockage at the discharge port is prevented, and the residue can be discharged smoothly.
[0044]
In the above description, the residue storage hopper 12 includes the cooling passage 13 for flowing the cooling medium in the residue storage area, the spray device 24 that blows out the refined cooling medium into the residue exiting the residue storage hopper 12, and the inside of the residue storage hopper 12 Although the thing which has the vibration generator 28 for isolate | separating the sticking residue was shown, it is not necessary to provide these, You may make it provide as needed.
[0045]
Next, a second embodiment of the present invention will be described. FIG. 2 is a block diagram of a residue discharging apparatus according to the second embodiment of the present invention. This second embodiment is different from the first embodiment shown in FIG. 1 in that a container 29 for storing and transporting residues is provided below the residue storage hopper 12, and the container 29 is made of nonflammable gas. The non-combustible gas supply device 17 has an intake port 30 and an intake port 31 and replaces the air in the container 29 with non-combustible gas. Since the other configuration is the same as that of the first embodiment shown in FIG. 1, the same elements are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0046]
As shown in FIG. 2, a container 29 is provided below the residue storage hopper 12, and an incombustible gas inlet 30 and an outlet 31 are provided in the container 29.
[0047]
Since the atmosphere in the container 29 provided at the lower part of the residue storage hopper 12 is air, when the cooled residue in the residue storage hopper 12 is transferred to the container 29, instead of the residue moving to the container 29, The air in the container 29 enters the residue storage hopper 12 and the residue storage hopper 12 is in a high oxygen concentration state. In this state, when a powdery residue at a high temperature is introduced from the conveyor 4 into the residue storage hopper 12 in the next step, oxygen in the air in the residue storage hopper 12 reacts with a powdery residue at a high temperature. Can cause combustion and explosion.
[0048]
Therefore, before transferring the cooled residue in the residue storage hopper 12 to the container 29, the incombustible gas is introduced from the incombustible gas inlet 30 provided in the container 29, while the incombustible gas provided in the container 29 is supplied. The air in the container 29 is discharged to the outside of the container 29 from the outlet 31. Thereby, the inside of the container 29 can be filled with nonflammable gas.
[0049]
Then, after filling the container 29 with the nonflammable gas, the nonflammable gas is introduced from the gas inlet 21 of the nonflammable gas provided in the connecting pipe between the conveyor 4 and the residue storage hopper 12. The residue in the residue storage hopper 12 is transferred to the container 29 while discharging the incombustible gas from the incombustible gas outlet 31. Therefore, in this series of steps, the inside of the residue storage hopper 12 can always be kept in a low oxygen concentration state, and a residue discharge device with improved safety can be provided.
[0050]
Thus, before transferring the cooled residue in the residue storage hopper 12 to the container 29, the incombustible gas is allowed to flow in from the intake port 30 provided in the container 29, while the container 31 is provided from the outlet 31 provided in the container 29. By discharging the atmosphere inside the container 29 to the outside of the container 29, the container 29 can be filled with a nonflammable gas (for example, nitrogen gas). And after filling the container 29 with nonflammable gas, the residue storage hopper 12 and the container 29 are connected, and it is nonflammable from the gas inlet 21 provided in the connection pipe | tube between the chain type conveyor 4 and the residue storage hopper 12. While the gas is introduced, the residue in the residue storage hopper 12 is transferred to the container 29 while the nonflammable gas is released from the outlet 31 provided in the container 29.
[0051]
Therefore, even when the cooled residue in the residue storage hopper 12 is transferred to the container 29, the oxygen concentration in the residue storage hopper 12 can be kept low at all times, safely and at a high temperature without causing combustion or explosion. Thus, the powdery residue can be charged into the residue storage hopper 12.
[0052]
Next, a third embodiment of the present invention will be described. FIG. 3 is a block diagram of a residue discharging apparatus according to the third embodiment of the present invention. In the third embodiment, a residue trap 32 is provided on the downstream side of the nonflammable gas outlet 31 of the container 29, as compared with the second embodiment shown in FIG. Since the other configuration is the same as that of the first embodiment shown in FIG. 1, the same elements are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0053]
When the residue in the residue storage hopper 12 is transferred to the container 29 while discharging the incombustible gas from the incombustible gas outlet 31 provided in the container 29, the residue in the container 29 is incombustible gas together with the incombustible gas. There is a possibility that it will be released to the atmosphere from the take-out port 31. Residues released to the atmosphere may cause dust pollution. Therefore, a residue trap 32 is provided on the downstream side of the incombustible gas outlet 31, and the residue trap captures the residue and releases only the incombustible gas to the air.
[0054]
Accordingly, the nonflammable gas can be released from the nonflammable gas outlet 31 provided in the container 29 without releasing the residue into the air, and the residue in the residue storage hopper 12 can be safely transferred to the container 29. .
[0055]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described. FIG. 4 is a block diagram of a residue discharging apparatus according to the fourth embodiment of the present invention. This fourth embodiment is different from the first embodiment shown in FIG. 1 in that an impeller 34 that breaks down residues accumulated vertically below the residue inlet 33 inside the residue storage hopper 12 is provided. is there. FIG. 4 shows one provided with two impellers 34, and the residue charging port 33 is provided at a portion where both impellers 34 intersect. Since the other configuration is the same as that of the first embodiment shown in FIG. 1, the same components are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0056]
In FIG. 4, the cooling passage 13 for flowing the cooling medium to the residue storage area attached to the residue storage hopper 12, the spray device 24 that blows out the refined cooling medium to the residue exiting the residue storage hopper 12, and the inside of the residue storage hopper 12 The illustration of the vibration generator 28 for separating the residue adhering to is omitted.
[0057]
In FIG. 4, the two impellers 34 are provided so that the intersecting portion of the two impellers 34 is positioned vertically below the residue inlet 33 of the residue storage hopper 12 inside the residue storage hopper 12. Each impeller 34 is driven to rotate by a motor 27.
[0058]
When the residue is put into the residue storage hopper 12 from the conveyor 4, the powdery residue is stagnating from the bottom portion vertically below the residue feed port 33, and the residue feed port 33 may eventually be blocked.
[0059]
Therefore, the residue storage hopper 12 is disposed so that the intersection of the two impellers 34 is positioned vertically below the residue input port 33 of the residue storage hopper 12. FIG. 5A is an internal top view of the residue storage hopper 12, and FIG. 5B is a plan view of the impeller 34 disposed inside the residue storage hopper 12.
[0060]
When the residue is charged, the two impellers 34 are rotated while maintaining a certain phase angle difference. That is, due to the inserted residue, the pile of residue accumulated from the bottom vertically below the residue inlet 33 is broken by the rotation of the impeller 34. Thereby, it is prevented that the residue blocks the residue inlet 33, and the residue can be smoothly input.
[0061]
As described above, the residue storage hopper 12 is provided at the lower portion of the conveyor 4 residue input port 33 with two discharge ports and the residue input port 33 positioned in the middle of the two discharge ports. Two impellers 34 for preventing residue accumulation are provided so that the vertical lower side of 33 falls within the range of the rotation radius of the impeller 34. On the other hand, a motor 27 is provided above the residue storage hopper 112 in order to electrically rotate the impeller 34 for preventing residue accumulation.
[0062]
That is, the residue accumulation preventing impeller 34 rotates in the residue storage hopper 12 while receiving the rotational movement of the motor 27, and the residue dropped vertically below the residue input port 33 of the residue storage hopper 12 is left as the residue input port 33. Move it to a location other than vertically below. Therefore, no residue accumulates vertically below the residue inlet 33.
[0063]
According to the fourth embodiment, when the residue is introduced into the residue storage hopper 12, the residue accumulated vertically below the residue input port 34 of the residue storage hopper 12 is rotated by the rotation of the impeller 34 for preventing residue accumulation. It is possible to prevent the residue charging port 33 from being blocked. Therefore, the residue can be smoothly put into the residue storage hopper 12.
[0064]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the powdery residue at high temperature can be cooled to about room temperature during transportation and storage, and can be safely discharged when discharged to the outside. Residues cooled to about room temperature can be discharged without clogging and sticking with other equipment, piping, etc. As a result, the plant itself can be operated continuously.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a residue discharging apparatus according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a configuration diagram of a residue discharging apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a configuration diagram of a residue discharging apparatus according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a configuration diagram of a residue discharging apparatus according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a plan view of a residue storage hopper and an impeller according to a fourth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Conveyor casing, 2 ... Cooling jacket, 3 ... Outer casing, 4 ... Chain type conveyor, 5 ... Fin, 6 ... Residue inlet, 7 ... Residue outlet, 8 ... Thermal decomposition apparatus, 9 ... Medium inlet, 10 ... Medium outlet , 12 ... Residue storage hopper, 13 ... Cooling passage, 15 ... Medium inlet, 16 ... Medium outlet, 17 ... Nonflammable gas supply device, 18 ... Cylinder, 19 ... Gas pipe, 20 ... Supply valve, 21 ... Gas inlet, 22, 23 ... Gas outlet, 24 ... Sprayer, 26 ... Impeller, 27 ... Motor, 28 ... Vibration generator, 29 ... Container, 30 ... Inlet, 31 ... Inlet, 32 ... Residue trap, 33 ... Residue Slot

Claims (2)

熱分解装置の出口に接続され前記熱分解装置からの残渣を搬送するコンベアを内蔵する管状のコンベアケーシングと、前記コンベアケーシングの外面にあって前記コンベアの収容域にかけて冷却媒体を流動させる冷却通路を形成する外部ケーシングと、前記コンベアケーシングが内蔵した前記コンベアの終端に設けられ残渣を貯蔵する残渣貯留ホッパーと、前記コンベアケーシングおよび残渣貯留ホッパー内の空気を不燃性ガスで置換する不燃性ガス供給装置と、前記残渣貯留ホッパー内部の残渣排出口近傍の残渣のブリッジを崩すための羽根車と、不燃性ガスの取入口および取出口を有し、前記残渣貯留ホッパー下部に設けられて前記残渣を収納し輸送するためのコンテナと、前記コンテナの不燃性ガスの取出口の下流側に設けた残渣捕捉器と、を備え、前記不燃性ガス供給装置は前記コンテナの空気を不燃性ガスで置換することを特徴とする残渣排出装置。A tubular conveyor casing that is connected to an outlet of the thermal decomposition apparatus and contains a conveyor that conveys the residue from the thermal decomposition apparatus; and a cooling passage that flows on the outer surface of the conveyor casing and flows into the accommodation area of the conveyor. An outer casing to be formed, a residue storage hopper provided at the end of the conveyor built in the conveyor casing and storing residue, and an incombustible gas supply device for replacing air in the conveyor casing and the residue storage hopper with an incombustible gas And an impeller for breaking a residue bridge in the vicinity of the residue discharge port inside the residue storage hopper, and an incombustible gas inlet and outlet, which are provided at the lower portion of the residue storage hopper and store the residue Container for transporting and transporting residue, and collecting the residue downstream of the non-combustible gas outlet of the container When, wherein the the non-combustible gas supply device out residual渣排characterized by replacing the air in the container nonflammable gas system. 前記残渣貯留ホッパーは、その残渣収容域に冷却媒体を流動させる冷却通路と、前記残渣貯留ホッパーを出る残渣に微細化した冷却媒体を吹き出すスプレー装置と、前記残渣貯留ホッパー内で粘着した残渣を分離するための振動発生装置とのうち、少なくともいずれか1つを有したことを特徴とする請求項1に記載の残渣排出装置。 The residue storage hopper is configured to separate a cooling passage through which the cooling medium flows into the residue storage area, a spray device that blows out the coolant that has been refined into the residue that exits the residue storage hopper, and a residue that has adhered to the residue storage hopper. The residue discharging apparatus according to claim 1, further comprising at least one of a vibration generating apparatus for performing the operation.
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