JP4080387B2 - イベントに関する情報の提供方法およびイベント提供システム - Google Patents

イベントに関する情報の提供方法およびイベント提供システム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イベント提供方法、システム及び利用者端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
利用者端末をバーチャルな世界であるコンピュータゲームに取り込む先行技術として、特開2002−224447号公報が挙げられる。この先行技術では、ディスプレイに表示された道具一覧の中に携帯電話が含まれており、利用者が入力部を操作することによって選択された携帯電話に仮想現実(バーチャルリアリティ)で存在する相手先を示す架空の電話番号を入力することにより、あたかも携帯電話で会話をしているかの雰囲気を演出するものである。ただし、これは現実世界で利用者が普段利用している携帯電話そのものを使うものではない。
【0003】
利用者端末を用いて、現実世界における利用者の行動を仮想現実に取り込む先行技術として特開2002−049681号公報が挙げられる。この先行技術では、ゲームの進行に従って現実世界を実際に移動する利用者が、現実世界に実在する店舗や施設などから情報を取得し、利用者が携帯する利用者端末に入力することによって、現実世界における利用者の行動を仮想現実のゲームの進行に取り込むものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−224447号公報
【特許文献2】
特開2002−049681号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通信インフラの発達と携帯電話の急速な普及に伴って、今や携帯電話は我々の生活に欠かせない道具になっている。その携帯電話にバーチャルリアリティを追求しようとしているゲーム業界が目をつけた。
【0006】
そもそもバーチャルリアリティを追求するゲームは、あらかじめ用意された仮想空間の中に自らを登場人物として投影し、その登場人物に対して利用者が何らかの入力装置を用いて指示を与えたり、仮想空間内で設定された選択肢を利用者が選択したりすることによって、利用者があたかも仮想空間の中を自分の意志で自由に行動しているかのような、いわゆる擬似的な体験をさせることから始まっている。
【0007】
ところが、これらの仮想空間は利用者にとって感覚的に自らと隔離された箱庭のようなものでしかなく、どれだけ現実味を帯びた設定や演出をしてもディスプレイなどの表示装置に対してキーボードやマウス、コントローラなどの入力装置を介して操作していては、現実世界とは別物であると利用者に思われても致し方なかった。つまり、どれだけの現実味を帯びた設定や演出をどこまで工夫したとしても利用者にとっては、単に仮想空間内にいる「つもり」でしかないという問題点があった。
【0008】
そこで、利用者が普段利用している利用者端末をゲームの入出力装置に用いて、利用者が実際にいる現実世界の場所(現在地)を取得して、その現在地周辺の地図を利用者端末に表示して、地図上にあらかじめ配置されたイベントスポット(イベントが発生する場所)に誘導することによって、現実世界を実際に移動する利用者にイベントスポットに関連したイベントの実行を促すゲームが発明されている。このゲームでは、利用者端末に表示された地図は現実世界を表わす地図ではあるが、利用者端末上で発生するイベントは一種の仮想現実であり、現実世界に仮想現実を取り込むことで両者を融合させようとしている。
【0009】
ただし、人は何かの行動をしようと思うにはそれなりの動機が必要であり、「(何かの行動を)した方がよい」では弱い動機にしかならない。つまり、「(何かの行動を)した方がよい」よりも「(何かの行動を)しなければならない」の方が強い動機であり、これまでのゲームは利用者にとって「してもよい」と「しなくてもよい」の選択肢のどちらを選んでもよいという弱い動機でしかなかったという問題点があった。
【0010】
つまり、利用者をその気にさせてしまう「今すぐ(何かの行動を)しなければならない」状況をいかに演出するかという配慮に欠けていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の本質は、以下に示す第1の特徴によって、イベント提供システムがあらかじめ用意した臨場感溢れる仮想現実に感情移入しやすくするとともに、以下に示す第2の特徴によって、利用者をその気にさせるような「今すぐ(何かの行動を)しなければならない」状況を演出するイベントを提供することにある。
【0012】
第1の特徴は、これから利用者の身に起こる状況が受け入れやすいように前もって説明しておくための前説(まえせつ)情報を(利用者端末を介して)利用者にまず提示し、前説情報で説明しておいたこれから利用者の身に起こる状況が利用者の目の前にある利用者端末によって実際に起こることである。
【0013】
なお、ここで言うところの前説情報とは、これから利用者の身に起こる状況が受け入れやすいように前もって説明しておくための情報であり、イベント内における利用者に関する架空の状況設定についての説明と、利用者にとって目の前の現実である利用者端末の通話機能における着信音が突然鳴ることの説明で構成されている。また、ここで言うところのイベント内における利用者に関する架空の状況設定とは、提供するイベントの世界における仮想現実として架空に設定した状況のことである。
【0014】
第2の特徴は、イベント提供システムが提供するイベント情報に含まれる指示情報を(利用者端末の有する通話機能を用いて、またはあたかも通話機能を用いているかのような仕組みによって)利用者に一方的に伝え、その指示情報を伝えるだけ伝えたら一方的に通話を切ってしまう演出と指示情報に含まれる課題達成のために許された制限時間のカウントダウンを始めることとで、利用者に「(仮想現実中にいる)この相手は何を言ってもムダだ。こちらの言うことなんか聞きそうにない。だったら、自分でなんとかしなければならない」などと思わせ、このようないわば諦めにも似た心境とその心境によって生じる行動への割りきりとを引き出すことである。一度「自分でなんとかしなければならない」と気持ち的に割り切れた利用者は強い動機を持って行動を始めるので、「今すぐ(何かの行動を)しなければならない」状況とすることが出来る。
【0015】
本発明に係るイベントに関する情報の提供方法は、
利用者が有し、該利用者が通話に用いる通話手段とネットワークを介して外部の機器と情報の送受信をする情報送受信手段を備える利用者端末と、イベント情報を送信するための情報送信手段を有するイベント提供システムサーバと、オペレータが通話に用いる通話手段と通話回線を強制的に切断する通話終了手段とイベント情報を受信するための情報受信手段とを備えたコールセンタ端末とを用いて、該利用者のためのイベントに関する情報の提供方法であって、
イベント提供システムサーバは、前記イベント内における前記利用者に関する架空の状況設定および前記通話手段の着信を示す着信音が突然鳴ることを説明する前説情報と、該前説情報と関連付けられ、前記利用者に実行させるための課題情報を指示する指示情報を含む事前情報と、該指示情報に示す課題を達成するまでに前記利用者に対し許された制限時間情報とから成るイベント情報をあらかじめイベント情報データベースに記憶しておき、
前記イベント提供システムサーバは、前記利用者端末から前記イベントに関する情報の送信要求を受信すると、前記イベント情報データベースから前記イベント情報を情報取得手段によって取得し、取得した前記イベント情報のうち前記事前情報を前記利用者端末の通話手段に接続するために前記利用者端末から受信した通話コードとともに前記コールセンタ端末に情報送信手段によって送信するとともに、前記イベント情報のうち前記前説情報と前記制限時間情報を送信要求のあった前記利用者端末に情報送信手段によって送信し、
前記コールセンタ端末は、前記事前情報と前記利用者端末の前記通話コードを前記イベント提供システムサーバから受信すると、受信した情報のうち前記事前情報を情報出力部に出力し、
前記利用者端末は、前記前説情報と前記制限時間情報を前記イベント提供システムサーバから受信すると、受信した情報のうち前記前説情報を前記情報出力部に出力し、
前記コールセンタ端末は、前記通話コードを用いて前記利用者端末に対して通話手段によって電話をかけさせて、前記オペレータによって前記通話手段から通話終了の操作を受け付けると、前記通話終了手段に通話回線を切断させ、
前記利用者端末は、前記コールセンタ端末側の操作による通話不通状態を前記通話手段によって検知すると、受信した前記制限時間情報に基づいて前記制限時間のカウントダウンをカウントダウン実行手段によって開始し、カウントダウンしている前記制限時間を前記情報出力部に出力することを特徴とするイベントに関する情報の提供方法である。
【0016】
また、本発明に係るイベント提供システムは、
利用者が通話に用いる通話手段とネットワークを介して外部の機器と情報の送受信をする情報送受信手段とを備える利用者端末に対して、イベント情報を送信するイベント提供システムサーバと、
役者担当オペレータが通話に用いる通話手段と情報送受信手段とを備えるコールセンタ端末と、
を備え、前記利用者端末を有する利用者にイベントを提供するイベント提供システムであって、
イベント提供システムサーバは、
前記イベント内における前記利用者に関する架空の状況設定および前記通話手段の着信を示す着信音が突然鳴ることを説明する前説情報と、該前説情報で前もって説明しておいた通話手段を用いて前記利用者に実行させるための課題を指示する指示情報を伝える前記役者担当オペレータが口裏を合わせるための事前情報と、該指示情報に示す課題を達成するまでに前記利用者に対し許された制限時間情報とから成るイベント情報を記憶するイベント情報データベースと、
前記利用者端末から情報受信手段によって前記イベントに関する情報の送信要求を受信すると、受信した送信要求に基づいて前記イベント情報データベースから前記イベント情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が取得した前記イベント情報のうち前記前説情報と前記制限時間情報を送信要求のあった前記利用者端末に送信し、前記情報取得手段が取得した前記イベント情報のうち前記事前情報を前記コールセンタ端末に送信する情報送信手段とを有し、
前記コールセンタ端末は、
前記イベント提供システムサーバから前記事前情報と前記利用者端末の前記通話手段に接続するための通話コードを受信する情報受信手段と、
前記情報受信手段が受信した情報のうち前記事前情報を出力する情報出力手段と、
受信した前記通話コードを用いて前記利用者端末に対して電話をかける通話手段と、
前記オペレータによる通話終了の操作を受け付けると、通話回線の切断によって前記利用者端末との通話を終了する通話終了手段とを有し、
前記利用者端末は、
前記イベント提供システムサーバから情報を受信する情報受信手段と、
前記情報受信手段が受信した前記前説情報と前記制限時間情報のうち前記前説情報を出力する情報出力手段と、
前記コールセンタ端末からの着信に応じて通話状態になった通話回線が前記コールセンタ端末側からの操作による通話不通状態を検知すると、前記情報受信手段が受信した前記制限時間に基づいてカウントダウンを開始するカウントダウン実行手段とを有し、
前記利用者端末の前記情報出力手段は、前記カウントダウン実行手段がカウントダウンしている前記制限時間を出力することを特徴とするイベント提供システムである。
【0017】
また、本発明に係るイベント提供システムは、
利用者が通話に用いる通話手段とネットワークを介して外部の機器と情報の送受信をする情報送受信手段とを備える利用者端末に対して、イベント情報を送信するイベント提供システムサーバと、
役者担当オペレータが通話に用いる通話手段と情報送受信手段とを備えるコールセンタ端末と、
を備え、前記利用者端末を有する利用者にイベントを提供するイベント提供システムであって、
イベント提供システムサーバは、
前記イベント内における前記利用者に関する架空の状況設定および前記通話手段の着信を示す着信音が突然鳴ることを説明する前説情報と、該前説情報で前もって説明しておいた通話手段を用いて前記利用者に実行させるための課題を指示する指示情報を伝える前記役者担当オペレータが口裏を合わせるための事前情報と、該指示情報に示す課題を達成するまでに前記利用者に対し許された制限時間情報とから成るイベント情報を記憶するイベント情報データベースと、
前記利用者端末から情報受信手段によって前記イベントに関する情報の送信要求を受信すると、受信した送信要求に基づいて前記イベント情報データベースから前記イベント情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が取得した前記イベント情報に関する前記利用者端末への実行命令として、前記利用者端末が受信した前記前説情報と前記制限時間情報のうち前記前説情報を出力し、前記コールセンタ端末側からの操作に基づく通話不通状態を検知すると、受信した制限時間情報に基づいてカウントダウンを開始し、カウントダウンしている前記制限時間を情報出力部に出力することを命じる実行命令情報を付与する実行命令情報付与手段と、
前記実行命令情報付与手段によって前記実行命令情報が付与された前記イベント情報のうち前記前説情報と前記制限時間情報を送信要求のあった前記利用者端末に送信し、前記情報取得手段が取得した前記イベント情報のうち前記事前情報を前記コールセンタ端末に送信する情報送信手段とを有し、
前記コールセンタ端末は、
前記イベント提供システムサーバから前記事前情報と前記利用者端末の前記通話手段に接続するための通話コードを受信する情報受信手段と、
前記情報受信手段が受信した情報のうち前記事前情報を出力する情報出力手段と、
受信した前記通話コードを用いて前記利用者端末に対して電話をかける通話手段と、
前記オペレータによる通話終了の操作を受け付けると、通話回線の切断によって前記利用者端末との通話を終了する通話終了手段とを有し、
前記実行命令情報を実行する前記利用者端末は、
前記イベント提供システムサーバから情報を受信する情報受信手段と、
受信した前記実行命令情報に基づき、前記情報受信手段が受信した前記前説情報と前記制限時間情報のうち前記前説情報を出力する情報出力手段と、
受信した前記実行命令情報に基づき、前記コールセンタ端末からの着信に応じて通話状態になった通話回線が前記コールセンタ端末側からの操作による通話不通状態を検知すると、前記情報受信手段が受信した前記制限時間に基づいてカウントダウンを開始するカウントダウン実行手段とを有し、
前記利用者端末の前記情報出力手段は、受信した前記実行命令情報に基づき、前記カウントダウン実行手段がカウントダウンしている前記制限時間を出力することを特徴とするイベント提供システムである。
【0019】
イベント提供システムがあらかじめ用意した臨場感溢れる仮想現実に感情移入しやすくするための配慮は、利用者端末が受信したイベント情報のうち始めに前説情報を出力し、前説情報を出力した後に前説情報で説明するとおりに着信音を鳴らすことに対応している。
【0020】
まず、前説情報を読んだ利用者は、その前説情報に書かれたとおりのことが、目の前の現実として利用者が今、持っている利用者端末で実際に起こることによって、前説情報で示された架空の状況設定がまるで現実であったかのように錯覚できる。別の言い方をすれば、前もって提供された前説情報のとおりに目の前の現実が動いたことによって、架空の状況設定があたかも現実であったかのように利用者の感覚上で仮想現実が現実世界と融合させることが出来ると言える。または、架空の状況設定と現実世界とが利用者が有する利用者端末によって、ごく自然なつながりで切り替わったとも言える。
【0021】
また別の言い方をすれば、前説情報で前もって説明しておいたことが実際に起これば、この前説情報は利用者にとって一種の予言でもあり、これから起こることをあたかもズバリ言い当てる予言を目の当たりにした利用者は、システムが提供する情報を信じやすくなっている状態であるとも言える。つまり、実際に利用者の目の前で鳴る着信音は、利用者にとって感情移入しやすくする「きっかけ」なのである。
【0022】
よって、この配慮を実現する仕組みにより、利用者にとってイベントは単に仮想空間にいる「つもり」ではなく、仮想現実における設定が溶け込んだ目の前の現実世界での出来事として利用者はイベントを楽しむことが出来る。
【0023】
また、利用者をその気にさせるような「今すぐ(何かの行動を)しなければならない」状況を演出するための配慮は、利用者端末が鳴らした着信音に応じて利用者が通話スイッチを操作した場合には、受信したイベント情報のうち指示情報を出力し、指示情報の出力が終了すると、利用者が通話終了スイッチを操作するまで通話不通音を出力し、通話不通音の出力開始からイベント情報に含まれる制限時間情報に基づいて制限時間のカウントダウンを開始し、カウントダウンしている制限時間を利用者端末の情報出力部に出力することに対応している。
【0024】
利用者端末から出力される着信音および通話不通音は、外部の通話端末との間で通話状態になったために発せられたのではなく、実際には通話状態になったかのように利用者に思わせるための音声上の演出に過ぎない。ただし、この着信音のおかげで利用者は誰かから電話がかかってきたかのように感じ、この通話不通音のおかげで利用者はその誰かから一方的に電話(通話)を切られたかのように感じることが出来る。
【0025】
このようにシステムによって創り出される架空の相手は、利用者に対し一方的に情報を伝え、伝えるだけ伝えたら一方的に通話を切ってしまう相手であると利用者に感じさせることによって、この架空の相手を一般の常識の通用しない非常識な人だと利用者が一度認めてしまえば、この相手をなんとか説得しようとは思わない。また、利用者が何か思案している間にも刻一刻と時間が無くなっていく様を目のあたりにさせることによって「してもよい」し、「しなくてもよい」といったどちらを選んでもよいという弱い動機ではなく、「自分でなんとかしなければ何も解決しない」ので、「(相手によって示されたルールで)とにかく行動する」という強い動機によってほとんどの利用者に行動を決断させることが出来る。
【0026】
よって、この配慮を実現する仕組みにより、利用者は「してもよい」と「しなくてもよい」の選択肢のどちらを選んでもよいという弱い動機ではなく、自分で今すぐなんとかしなくてはならないという強い動機を持って行動することが出来る。
【0027】
もちろん、イベント提供システムにとっては、このような臨場感溢れる感情移入しやすいきっかけによって興味・関心を持ってくれる利用者が増加するだけでなく、強い動機を与えることによって、興味・関心を持ってくれた利用者が実際に利用してくれる割合が高まり、結果としてイベント提供システムが提供するイベントの利用(具体的には、利用人数、利用回数、利用頻度)が高まるという効果があり、のべ利用者も増加させることが出来る。言い方を替えれば、イベント提供システムサーバと利用者端末との間における通信回数を増やすことにつながり、通信回数の増加や通信頻度の増加に伴って利用者が直接的または間接的に支払う利用料を増加させることが出来る。
【0038】
また、前記イベント提供システムサーバは、前記利用者端末から前記課題に対する結果情報を受信すると、必要に応じて追加の前記事前情報を前記コールセンタ端末に前記情報送信手段によって送信し、前記コールセンタ端末は、前記追加事前情報をイベント提供システムサーバから受信した場合には、受信した追加の前記事前情報を情報出力部に出力し、前記イベント提供システムサーバは、前記追加事前情報を送信した前記コールセンタ端末の通話手段に接続するために前記イベント情報データベースから取得した通話コードを前記利用者端末に送信して、前記利用者端末は、前記コールセンタ端末の通話手段に接続するための前記通話コードを前記イベント提供システムサーバから受信すると、受信した前記通話コードを前記通話手段に入力するようにしてもよい。
【0039】
このように指示情報を利用者に伝えるために、コールセンタにいる役者担当のオペレータを活用することによって、イベントにおける架空人物のキャラクタ設定の幅を広げて、イベント内の仮想現実の世界をより現実世界っぽくすることが出来る。
【0040】
前記イベント提供システムサーバは、前記イベント情報データベースから取得したイベント情報に付与する付与情報がある場合には、該付与情報を取得したイベント情報に付与して前記利用者端末に前記情報送信手段によって送信して、前記利用者端末は、前記付与情報を前記イベント提供システムサーバから受信すると、あらかじめ定める条件が揃った場合に受信した付与情報を前記情報出力部に出力するようにしてもよい。
【0041】
記イベント提供システムサーバは、前記利用者端末から受信したイベントの達成結果に応じて前記付与情報を情報選択手段によって選択するようにしてもよい。
【0042】
人は、自ら苦労したことに対して価値があると思う傾向があり、一説には「これだけ苦労したのだから価値がないといけない」と自らの苦労を無駄なものと思いたくないという一種の精神的自己防衛本能のせいだとも言われている。よって、付与情報が、例えばクーポン情報のように利用者に何かの行動を促すものである場合には、その利用が促進されるという副次的効果が期待できる。
【0043】
利用者が有し、ネットワークを介して外部の機器と情報の送受信をする情報送受信手段とを備える複数の利用者端末に同一の課題情報を送信することによって、複数の利用者を引き合わせるためのイベントに関する情報を提供するために、イベント提供システムサーバは、前記利用者を見つけるための手掛かり情報の入力を指示する指示情報と、前記課題情報とをあらかじめイベント情報データベースに記憶しておき、前記イベント提供システムサーバは、前記利用者端末から前記イベントに関する情報の送信要求を受信すると、前記イベント情報データベースから前記指示情報を情報取得手段によって取得し、取得した前記指示情報を送信要求のあった前記利用者端末に情報送信手段によって送信し、前記イベント提供システムサーバは、少なくとも1個の前記利用者端末から受信した手掛かり情報を前記課題情報とともに他の前記利用者端末に前記情報送信手段によって送信するようにしてもよい。
【0044】
複数の前記利用者を引き合わせる前記イベントにおける前記課題は、前記利用者が相手方の前記利用者から受け取った情報を、前記利用者端末を介して前記イベント提供システムサーバに送信することで達成されるようにしてもよい。
【0045】
このように同一の目標に向かって複数の利用者を協力させることによって、協力し合う利用者の間に一種の連帯感を生じさせることが出来る。
【0046】
利用者が有し、ネットワークを介して外部の機器と情報の送受信をする情報送受信手段とを備える利用者端末に、該利用者を役者担当スタッフとを引き合わせるための手掛かり情報を送信することによって、該スタッフを用いたイベントを提供するために、前記イベント提供システムサーバは、前記手掛かり情報と、該手掛かり情報に関連付けられ、該スタッフのための事前情報とから成るイベント情報をあらかじめイベント情報データベースに記憶させておき、前記イベント提供システムサーバは、前記利用者端末から前記イベントに関する情報の送信要求を受信すると、前記イベント情報データベースから前記イベント情報を前記情報取得手段によって取得し、取得した前記イベント情報のうち前記事前情報を前記スタッフの有するスタッフ端末に前記情報送信手段によって送信するとともに、前記イベント情報のうち前記手掛かり情報を送信要求のあった前記利用者端末に情報送信手段によって送信するようにしてもよい。
【0047】
このようにイベントに役者担当スタッフを用いることによって、利用者端末に送信した情報を頼りに課題達成に向けて利用者を行動させるだけでなく、より利用者を楽しませるイベントを提供することが出来る。
【0048】
また、前記指示情報が指示する前記課題には、前記課題を実行する場所が目的地として指定されるようにしてもよい。
【0049】
このように課題を実行する場所を目的地として指定することによって、利用者がその目的地に向かって移動することになるので、様々な場所をめぐることを楽しむ観光などに応用することが出来る。
【0050】
記イベント提供システムサーバが前記イベントに関する情報の送信要求を受信した際に前記利用者又は前記利用者端末の現在位置が取得できた場合には、前記イベント提供システムサーバは、取得した現在位置によって前記目的地を選択する処理を実行するようにしてもよい。また、前記イベント提供システムサーバが前記イベントに関する情報の送信要求を受信した際に前記利用者又は前記利用者端末の現在位置が取得できた場合には、前記イベント提供システムサーバは、取得した現在位置に基づいて前記制限時間に時間を加算もしくは減算する処理を実行するようにしてもよい。
【0051】
このように利用者の現在位置を反映して目的地を設定することによって、利用者を意図的に誘導することができ、さらに制限時間を加減算して調整することによって、イベントの難易度や利用者の移動速度を意図的に調節することが出来る。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るイベント提供システムの具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0053】
(第1参考形態)
図1〜図34を用いて、本発明における第1参考形態を説明する。イベント提供システムが提供するイベント情報は、利用者に実行させるための課題を含んでおり、場合によってはその課題を実行するための場所が目的地として指定されている。もちろん課題だけでもイベント提供システムが提供するイベントは成り立つが、さらに目的地を指定しておくことによって利用者がその目的地に向かって移動することになり、様々な場所をめぐることを楽しむ観光などへの応用が期待できる。
【0054】
よって、以下の参考形態および実施形態では基本的に、より複雑な内容となる「目的地を指定した課題」で説明をするが、「課題のみ」であっても仕組みとしては同様であると考えてよい。
【0055】
図1は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図である。
【0056】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者2の有する利用者端末3より直接的または間接的に取得した利用者端末アドレスに基づき、イベント情報DB(データベース)4から取得した課題(または目的地と課題)を含むイベント情報を利用者端末3に送信する。イベントは、利用者2の指示に応じて開始されても、利用者2の要望を受け付けた後にあらかじめ用意されたトリガ(きっかけ)によって開始されてもよい。
【0057】
ここで言うところのトリガとは、例えば利用者2がある場所やエリアに到達したことや通過したことを示す情報などによるものであり、例えば場所情報タグ5から取得された場所情報をイベント提供システムサーバ1が直接的または間接的に取得することによって生じる。このトリガは、イベント進行のきっかけに用いられてもよい。なお、利用者2がいる現在位置を示す場所情報は、利用者端末3が有する場所情報取得機能からの取得、または利用者2自身の入力によって利用者端末3から取得されてもよい。
【0058】
図2は、図1とは別の場合の、本発明の参考形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図である。
【0059】
同図は、図1で説明するトリガにパスゲート6を通過した利用者2に関する情報を用いる場合である。同図において、利用者2は情報記憶媒体7または利用者端末3を用いてパスゲート6を通過する。利用者2が通過する際にパスゲート6は、情報記憶媒体7または利用者端末3から利用者端末アドレスを読み取ってあらかじめパスゲート6が有するパスゲートコードとともに利用者2の通過検知結果をイベント提供システムサーバ1に送信する。イベント提供システムサーバ1は、パスゲート6より取得した利用者端末アドレスに基づき、イベント情報DB(データベース)4から取得した課題(または目的地と課題)を含むイベント情報を利用者端末3に送信する。
【0060】
なお、パスゲートコードが示すパスゲート6の設置場所に基づいて目的地を選択してもよい。利用者2が通過したパスゲート6の設置場所とは、利用者2が通過した通過場所を意味し、利用者2の行動に合わせた目的地の設定が可能となる。
なお、パスゲート6が公共交通機関の駅などに設置された自動改札や電車、バス、などの移動車両への出入り口であり、情報記憶媒体7が乗車券(何度も乗り降りが出来る、例えば一日乗車券や定期券などが好ましい)であれば、利用者2を監視することなく、乗車券が有効な期間中にその乗車券を使用している間だけイベント情報の送信が可能となる。つまり、パスゲート6を用いると利用者2のプライバシーに配慮した情報提供が出来る。
【0061】
ここで言うところのパスゲートコードとは、受信したイベント提供システムサーバ1がパスゲート6に関する基礎情報をあらかじめ記憶するデータベースより取得するために用いるためのコードであり、通信に関わる情報量削減が出来る。もちろん、パスゲートコードを用いずにパスゲート6に関する基礎情報を都度、受信しても構わない。
【0062】
図3は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバのハードブロック図である。
【0063】
同図において、サーバ操作者8とはイベント提供システムサーバ1の操作者で、サーバの管理(運営、監視、維持などを含む)者のことである。HMI(Human Machine Interface)入出力部9とは、イベント提供システムサーバ1がサーバ操作者8と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位である。入力装置としては、例えばキーボード、テンキー、マウス、バーコードリーダなどが該当し、サーバ操作者8の入力がシステムに対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また出力装置としては、例えばディスプレイ、プリンタなどが該当し、サーバ操作者8に対してシステムから情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。演算部10とは、プログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。メモリ部11とは、演算部10が実行するプログラムの実行エリアの部位である。通信部12とは、ネットワーク13を介して外部システムとの通信を制御する部位である。DB(データベース)管理部14とは、様々なデータ構造とデータ実体を管理する機能を持つ部位である。
【0064】
DB管理部15に管理される処理プログラム15とは、イベント提供システムサーバ1の利用目的を達成するために必要なプログラムのことであり、OS(オペレーティングシステム)もここに含まれる。同様にイベント情報DB4とは、利用者端末3に送信されるイベント情報およびイベント情報に関連する情報(例えば、イベント情報を選択するための基礎情報となる目的地の場所や公共交通機関や徒歩などで移動したときの目安となる所要時間など)を記憶するデータベースのことである。同様に配信情報DB16とは、イベント提供システムサーバ1が利用者端末3やその他の端末に送信した情報を配信結果として記憶しておくデータベースのことである。同様に付与情報DB17とは、送信されるイベント情報に付与される情報を記憶しておくデータベースのことである。同様にその他のプログラム・データ19とは、上記以外の例えばサーバ操作者9が使用するワードプロセッサや表計算プログラムなどのアプリケーションソフトウェアやそれらに付随するデータなどが該当する。
【0065】
図4は、本発明の参考形態におけるパスゲートのハードブロック図である。
【0066】
同図において、扉制御部19とは、あらかじめ定める条件や判断ロジックに基づいて扉部の開閉指示を与える部位である。基づく条件や判断ロジックには、パスゲート6の存在目的に関して扉部の開閉判断処理や利用者2に対する安全確認などがある。情報取得部23とは、扉部の開放時にゲートを通過した利用者2の有する情報記憶媒体7または利用者端末3から情報を取得する部位であり、利用者2の自発的行為によって情報を取得したり、情報取得部24から要求情報を出力して、その返信情報を取得したりするとよい。なお、パスゲート6の存在目的とはそのパスゲート6の存在意義となる利用目的のことであり、その存在目的に関する扉部の開閉判断処理とは、例えばパスゲート6が駅構内への利用者2の入退出を管理する自動改札であれば、適正な乗車券を持つ利用者2の通過許可に関する処理のことである。
【0067】
演算部20とは、パスゲート6がプログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。メモリ部21とは、パスゲート6の目的を達成するために必要なプログラムを記憶する記憶エリアと演算部21が実行するプログラムの実行エリアの部位である。送受信部22とは、イベント提供システムサーバ1などと通信する場合にネットワーク13を介して情報の送受信をする部位である。
【0068】
図5は、本発明の参考形態における利用者端末のハードブロック図である。
【0069】
同図において、HMI入出力部24とは、利用者端末3が利用者2と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位である。入力装置としては、例えばテンキーやカナキー、タッチスイッチ、音声入力などが該当し、利用者2の入力が利用者端末3に対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また出力装置としては、例えばディスプレイ、音声出力装置などが該当し、利用者2に対して利用者端末3から情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。なお、利用者2が利用者端末3を介して、他の人と通話する通話機能はHMI入出力部24の一部と解釈するとよく、一般的に入力装置として利用者2の声(音波)を電気信号に変換するマイクロフォンと出力装置として電気信号として受信した相手先の声を利用者2に伝えるスピーカから成る。
【0070】
演算部25とは、利用者端末3がプログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。メモリ部21とは、利用者端末3の目的を達成するために必要なプログラムを記憶する記憶エリアと演算部21が実行するプログラムの実行エリアの部位である。送受信部22とは、イベント提供システムサーバ1などと通信する場合にネットワーク13を介して情報の送受信をする部位である。なお、通話機能によって音声信号に変換された利用者2の声と相手先の声はネットワーク13を介して、相手先の通話端末と送受信されると解釈するとよい。
【0071】
まず、図6〜図12を用いて、イベント提供システムサーバ1から利用者端末3に提供されるイベント情報を「あたかも利用者端末3にかかってきた電話によって伝えられた」と利用者2に感じさせる演出によって提供する場合を説明する。
【0072】
図6は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバと利用者端末の機能ブロック図である。
【0073】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3またはパスゲート6からイベント情報の送信要求を受信する機能と、受信した送信要求に基づいてイベント情報DB4からイベント情報を読み出す機能と、読み出したイベント情報を送信要求が示す利用者端末3に送信する機能と、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。また、利用者端末3はイベント提供システムサーバ1からイベント情報を受信する機能と、受信したイベント情報を記憶部26に記憶する機能とを有する。
【0074】
図7は、本発明の参考形態における利用者端末の機能ブロック図である。
【0075】
同図において、利用者端末3は、受信したイベント情報のうち前説情報を記憶部26から読み出す機能と、読み出した前説情報を情報出力部に出力する機能と、情報出力部に前説情報を出力した後の一定時間の経過に伴って通話機能の着信音を鳴らす機能(利用者端末3の通話機能に外部の通話端末からの『着信あり』を示す着信音を音声出力部に出力する機能)とを有する。
【0076】
前説情報の出力する仕方は、利用者2の視覚に伝える文字/画像情報を表示部(例えば、ディスプレイ)に表示する方法でも、利用者2の聴覚に伝える音声情報を音声出力部(例えば、スピーカ)に出力する方法でもよい。つまり、情報出力部とは、利用者端末3が利用者2に何らかの情報を伝えるために文字情報、画像情報および音声情報のいずれかを出力する部位であると解釈するとよく、以下同様である。
【0077】
なお、前説情報が文字情報で表示画面を用いて出力されている場合には、利用者端末3は、着信音の出力に伴って前説情報の出力を停止する機能を有してもよい。この機能を用いると、着信音が鳴ると同時に表示されている前説情報がスッと消えるので、あたかもイントロダクションに相当する前説情報がフェードアウトしたかのように利用者2に感じさせることが出来る。
【0078】
ここで言うところの前説情報とは、これから利用者2の身に起こる状況が受け入れやすいように前もって説明しておくための情報であり、イベント内における利用者2に関する架空の状況設定についての説明と、利用者2にとって目の前の現実である利用者端末3の通話機能における着信音が突然鳴ることの説明で構成されている。その具体例については後述する。なお、着信音が鳴るとともにこの前説情報がフェードアウトする演出によって、前説情報で説明している仮想現実の内容を実際に利用者2自らが実行してなくとも、あたかも実行したかのように利用者2の頭に摺り込まれる効果も期待できる。
【0079】
図8は、本発明の参考形態における利用者端末の機能ブロック図である。
【0080】
同図において、利用者端末3は、音声出力部から出力される着信音に応じた利用者3によって通話スイッチの操作を確認する機能と、通話スイッチの操作の確認に基づいて受信したイベント情報のうち指示情報と制限時間情報を記憶部26から読み出す機能と、指示情報と制限時間情報の読み出しに伴って音声出力部から出力している着信音の出力を停止する機能と、記憶部26から読み出した指示情報と制限時間情報のうち指示情報を音声出力部に出力する機能と、音声出力部から出力している指示情報の出力完了に伴って通話不通音を音声出力部に出力する機能と、記憶部26から読み出した制限時間情報に基づいて通話不通音の出力に伴うカウントダウンを開始する機能と、カウントダウンを開始した制限時間(残り時間)を情報出力部に出力する機能とを有する。
【0081】
制限時間を情報出力部に出力する際に、指示情報に含まれる課題を同時に示すとよい。こうすることで、利用者2は何(どんな課題)をいつ(カウントダウンされている制限時間が0になる)までに実行すればよいのかがよく判ることになる。つまり、何をいつまでに実行すればよいのかがよく判って、目の前にある利用者端末3を介して刻一刻と減っていく制限時間を感じることによって、何とかしなくてはならないという強い動機を利用者2に与えることが出来る。
【0082】
なお、利用者端末3から出力される着信音および通話不通音は、外部の通話端末との間で通話状態になったために発せられたのではなく、実際には通話状態になったかのように利用者2に思わせるための音声上の演出に過ぎない。ただし、この着信音のおかげで利用者2は誰かから電話がかかってきたかのように感じ、この通話不通音のおかげで利用者2はその誰かから一方的に電話(通話)を切られたかのように感じることが出来る。
【0083】
また、着信音とは、利用者端末3の通話機能に着信があったことを利用者2に伝える音(または音声)のことであり、利用者端末3を振動させる振動を伴うこともある。通話スイッチとは、利用者2が利用者端末3に対して着信のあった通話(通話回線の接続)を許可するために操作するスイッチのことである。同様に、通話終了スイッチとは、利用者2が利用者端末3に対して通話中の通話の終了(通話回線の切断)を指示するための操作スイッチのことである。また、通話不通音とは、通話が相手側の操作によって一方的に切られた後に利用者端末3の音声出力部に響く音のことである。
【0084】
図9は、図6に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバと利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0085】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3またはパスゲート6からイベント情報の送信要求を受信すると(ST901)、受信した送信要求に基づいてイベント情報DB4からイベント情報を取得し(ST902)、取得したイベント情報を送信要求が示す利用者端末3に送信し(ST903)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST904)、処理を終了する。利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1からイベント情報を受信すると、受信したイベント情報を記憶部26に記憶して(ST905)、処理を終了する。
【0086】
図10は、図7に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0087】
同図において、利用者端末3は、イベント情報の出力開始の指示を受け付けると(ST1001)、受信したイベント情報のうち前説情報を記憶部26から取得して、取得して前説情報を情報出力部に出力し(ST1002)、情報出力部に前説情報を出力した後に一定時間の経過すると(ST1003)、利用者端末3の通話機能に外部の通話端末からの「着信あり」を示す着信音を音声出力部に出力し(ST1004)、前説情報が文字情報で表示画面を用いて出力されている場合には、着信音の出力に伴って前説情報の出力を停止して(ST1005)、処理を終了する。
【0088】
図11は、図8に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0089】
同図において、利用者端末3は、音声出力部から出力される着信音に応じた利用者3によって通話スイッチが操作されたか否かを判断して(ST1101)、通話スイッチの操作が確認されなかった場合には、一定時間が経過したか否かを判断して(ST1102)、一定時間経過した場合には、着信音の出力を停止して(ST1103)、処理を終了する。ST1102で一定時間経過していないと判断した場合には、ST1101に戻る。ST1101で通話スイッチの操作が確認された場合には、受信したイベント情報のうち指示情報と制限時間情報を記憶部26から取得し(ST1104)、指示情報と制限時間情報の読み出しに伴って音声出力部から出力している着信音の出力を停止し(ST1105)、記憶部26から読み出した指示情報と制限時間情報のうち指示情報を音声出力部に出力し(ST1106)、音声出力部から出力している指示情報の出力が完了すると(ST1107)、通話不通音を音声出力部に出力し(ST1108)、記憶部26から読み出した制限時間情報に基づいて通話不通音の出力に伴うカウントダウンを開始し(ST1109)、カウントダウンを開始した制限時間(残り時間)を情報出力部に出力して(ST1110)、処理を終了する。
【0090】
図12は、本発明の参考形態における利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0091】
同図において、利用者端末3は、通話不通音に応じた利用者3によって通話終了操作を確認すると(ST1201)、音声出力部から出力している通話不通音の出力を停止して(ST1202)、処理を終了する。
【0092】
図13〜図18を用いて、イベント提供システムサーバ1から利用者端末3に提供されるイベント情報が「実際に利用者端末3にかかってきた電話によって伝えられる」場合を説明する。
【0093】
図13は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0094】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3またはパスゲート6からイベント情報の送信要求を受信する機能と、受信した送信要求に基づいてイベント情報DB4からイベント情報を読み出す機能と、読み出したイベント情報のうち前説情報と制限時間情報を送信要求が示す利用者端末3に送信する機能と、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶する機能と、
利用者端末3に情報を送信してから一定時間経過後に利用者端末3に電話する機能(通話機能を用いて利用者2を呼び出す機能)とを有する。
【0095】
図14は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバと利用者端末の機能ブロック図である。
【0096】
同図において、利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1から前説情報と指示情報を受信する機能と、受信したイベント情報を記憶部26に記憶する機能と、受信した前説情報と指示情報のうち前説情報を情報出力部に出力する機能と、イベント提供システムサーバ1からかかる電話に対して着信音を鳴らす機能と、音声出力部から出力される着信音に応じた利用者3によって通話スイッチの操作を確認する機能と、通話スイッチの操作の確認に基づいて音声出力部から出力されている着信音の出力を停止する機能と、同様に通話スイッチの操作の確認に基づいてイベント提供システムサーバ1と通話する機能とを有する。イベント提供システムサーバ1は、利用者2による通話スイッチの操作によって通話状態になった利用者端末3に対して、イベント情報DB4から読み出したイベント情報のうち指示情報を(通話機能を用いて)出力する機能を有する。さらに、利用者端末3は、利用者2による通話スイッチの操作によって通話状態になったイベント提供システムサーバ1から指示情報を受け取って、音声出力部に出力する機能を有する。
【0097】
図15は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバと利用者端末の機能ブロック図である。
【0098】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、通話状態になった利用者端末3に対して、通話機能を用いて出力している指示情報の出力完了に伴って電話(通話)を切る機能を有する。イベント提供システムサーバ1によって一方的に電話を切られた利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1との通話不通を検知する機能と、通話不通の検知に基づいて通話不通音を音声出力部に出力する機能と、同じく通話不通の検知に基づいてイベント提供システムサーバ1から受信した制限時間情報を記憶部26から読み出す機能と、記憶部26から読み出した制限時間情報に基づいて通話不通音の出力に伴うカウントダウンを開始する機能と、カウントダウンを開始した制限時間(残り時間)を情報出力部に出力する機能とを有する。制限時間を情報出力部に出力する際に、指示情報に含まれる課題を同時に示すとよい。
【0099】
図16は、図13と図14に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバと利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0100】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3またはパスゲート6からイベント情報の送信要求を受信すると(ST1601)、受信した送信要求に基づいてイベント情報DB4からイベント情報を取得し(ST1602)、読み出したイベント情報のうち前説情報と制限時間情報を送信要求が示す利用者端末3に送信し(ST1603)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST1604)、処理を終了する。利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1から前説情報と指示情報を受信すると、受信したイベント情報を記憶部26に記憶し(ST1605)、受信した前説情報と指示情報のうち前説情報を情報出力部に出力して(ST1606)、処理を終了する。
【0101】
図17は、図13〜図15に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0102】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3に情報を送信してから一定時間経過すると(ST1701)、利用者2を呼び出すために利用者端末3に電話し(ST1702)、利用者端末3と通話状態になったか否かを判断して(ST1703)、通話状態の確認がされなかった場合には、一定時間が経過したか否かを判断して(ST1704)、一定時間経過した場合には、利用者端末3への電話(コール、利用者2の呼び出し)を停止して(ST1705)、処理を終了する。ST1703で利用者端末3と間における通話状態が確認できた場合には、通話状態になった利用者端末3に対して、イベント情報DB4から読み出したイベント情報のうち指示情報を(通話機能を用いて)出力し(ST1706)、通話機能を用いて出力している指示情報の出力が完了すると(ST1707)、通話中の利用者端末3との電話(通話)を切って(ST1708)、処理を終了する。
【0103】
図18は、図14と図15に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0104】
同図において、利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1からの着信を受け付けると(ST1801)、通話機能の着信音を鳴らし(ST1802)、音声出力部から出力される着信音に応じた利用者3によって通話スイッチが操作されたか否かを判断して(ST1803)、通話スイッチの操作が確認されなかった場合には、着信(イベント提供システムサーバ1からの利用者2の呼び出し)は停止したかを判断して(ST1804)、着信が停止した場合には、着信音の出力を停止して(ST1805)、処理を終了する。ST1804で着信が停止していない場合には、ST1803に戻る。ST1803で通話スイッチの操作が確認された場合には、通話スイッチの操作の確認に基づいて音声出力部から出力されている着信音の出力を停止し(ST1806)、イベント提供システムサーバ1と通話状態にする(ST1807)。通話状態にすると、イベント提供システムサーバ1からイベント情報のうち指示情報が通話機能上の音声として送信されるため、利用者端末3の音声出力部から出力する指示情報が利用者2に伝えられる。
【0105】
さらに、利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1との通話不通を検知すると(ST1808)、通話不通の検知に基づいて通話不通音を音声出力部に出力し(ST1809)、イベント提供システムサーバ1から受信した制限時間情報を記憶部26から取得し(ST1810)、記憶部26から読み出した制限時間情報に基づいて通話不通音の出力に伴うカウントダウンを開始し(ST1811)、カウントダウンを開始した制限時間(残り時間)を情報出力部に出力して(ST1812)、処理を終了する。
【0106】
なお、通話不通音に応じた利用者3によって通話終了操作がされた場合の処理は、図12に示すフローチャートは同様であるので省略する。
【0107】
図6〜図12または図13〜図18に続く処理として、図19〜図22を用いて説明する。
【0108】
図19は、本発明の参考形態における利用者端末の機能ブロック図である。
【0109】
同図において、利用者端末3は、指示情報に含まれる課題に対する結果をHMI入力部より受け付ける機能と、受け付けた結果情報をイベント提供システムサーバ1に送信する機能とを有する。利用者端末3より課題に対する結果情報を受信したイベント提供システムサーバ1は、受信した結果情報に基づく処理を実行してその処理結果を利用者端末3に返信する。利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1から処理結果情報を受信する機能と、受信した処理結果情報を記憶部26に記憶する機能と、受信した処理結果情報を必要に応じて記憶部26から読み出す機能と、読み出した情報を情報出力部に出力する機能とを有する。受信した処理結果情報を必要に応じて記憶部26から読み出す機能における「必要に応じて」とは、「あらかじめプログラムされた処理に従って処理結果情報を利用者2に対して出力しなければならない時に」と同意であり、例えば利用者2が操作するHMI入力部の操作によって、出力する条件が揃うことによって、一定時間が経過したらなどによる。
【0110】
図20は、本発明の参考形態における利用者端末の機能ブロック図である。
【0111】
同図において、利用者端末3は、カウントダウンを開始した制限時間(残り時間)のカウントゼロを検知する機能と、検知したカウントゼロを結果情報としてイベント提供システムサーバ1に送信する機能と、同じく検知したカウントゼロに対応する情報を記憶部26から読み出す機能と、読み出したカウントゼロに対応する情報を情報出力部に出力する機能とを有する。
【0112】
図21は、図19に示す機能ブロック図に対応する利用者端末とイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0113】
同図において、利用者端末3は、指示情報に含まれる課題に対する結果をHMI入力部より受け付けると(ST2101)、受け付けた結果情報をイベント提供システムサーバ1に送信する(ST2102)。イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3より課題に対する結果情報を受信すると、受信した結果情報に基づく処理を実行し(ST2103)、その処理結果を利用者端末3に返信し(ST2104)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST2105)、処理を終了する。さらに利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1から処理結果情報を受信すると、受信した処理結果情報を記憶部26に記憶し(ST2106)、受信した処理結果情報を必要に応じて記憶部26から取得し(ST2107)、取得した情報を情報出力部に出力して(ST2108)、処理を終了する。
【0114】
図22は、図20に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0115】
同図において、利用者端末3は、カウントダウンを開始した制限時間(残り時間)のカウントゼロを検知すると(ST2201)、検知したカウントゼロを結果情報としてイベント提供システムサーバ1に送信し(ST2202)、検知したカウントゼロに対応する情報を記憶部26から取得し(ST2203)取得したカウントゼロに対応する情報を情報出力部に出力して(ST2204)、処理を終了する。
【0116】
図6〜図12および図19〜図22に続く処理として、図23と図24を用いて説明する。
【0117】
図23は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0118】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3から指示情報に含まれる課題に対する結果情報を受信する機能と、受信した結果情報に基づいてイベント情報DB4から対象となる利用者端末3に送信したイベント情報を読み出す機能と、読み出したイベント情報(より具体的には、指示情報に含まれる課題)に基づいて受信した結果情報を判断する機能と、判断結果に基づいて次のイベント情報または結末情報をイベント情報DB4から読み出す機能と、送信対象となる利用者端末3に読み出した情報を送信する機能と、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。
【0119】
図24は、図23に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0120】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3から指示情報に含まれる課題に対する結果情報を受信すると(ST2401)、受信した結果情報に基づいてイベント情報DB4から対象となる利用者端末3に送信したイベント情報を取得し(ST2402)、取得したイベント情報の、より具体的には指示情報に含まれる課題に基づいて受信した結果情報が課題をクリアしたかを判断し(ST2403)、課題に対する判断結果から全てのイベントが終了したか否かを判断して(ST2404)、終了したと判断された場合には結末情報がイベント情報DB4から取得され(ST2405)、終了していないと判断された場合には次のイベント情報がイベント情報DB4から取得され(ST2406)、取得した情報を利用者端末3に送信し(ST2407)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST2408)、処理を終了する。
【0121】
なお、ST2405における全てのイベントの終了はイベント提供システムサーバ1が提供するゲームの終了を意味するが、ゲームの終了には良い結末(グッドエンド)と悪い結末(バッドエンド)があり、課題が達成できなかった場合には達成されなかったそのイベントによってすべてのイベントが終了したと判断される場合もある。
【0122】
図13〜図22に続く処理として、図25〜図27を用いて説明する。
【0123】
図25は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0124】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3から指示情報に含まれる課題に対する結果情報を受信する機能と、受信した結果情報に基づいてイベント情報DB4から対象となる利用者端末3に送信したイベント情報を読み出す機能と、読み出したイベント情報(より具体的には、指示情報に含まれる課題)に基づいて受信した結果情報を判断する機能と、判断結果に基づいて次のイベント情報または結末情報をイベント情報DB4から読み出す機能と、送信対象となる利用者端末3に電話する機能(通話機能を用いて利用者2を呼び出す機能)と、利用者2による通話スイッチの操作によって通話状態になった利用者端末3に対して、イベント情報DB4から読み出したイベント情報のうち指示情報を(通話機能を用いて)出力する機能と、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。
【0125】
図26は、図25に示すイベント提供システムサーバの機能に対応する利用者端末の機能ブロック図である。
【0126】
同図において、利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1からかかる電話に対して着信音を鳴らす機能と、音声出力部から出力される着信音に応じた利用者3によって通話スイッチの操作を確認する機能と、通話スイッチの操作の確認に基づいて音声出力部から出力されている着信音の出力を停止する機能と、同様に通話スイッチの操作の確認に基づいてイベント提供システムサーバ1と通話する機能と、利用者2による通話スイッチの操作によって通話状態になったイベント提供システムサーバ1から指示情報(次のイベント情報)または結末情報を受け取って、音声出力部に出力する機能と、イベント提供システムサーバ1との通話不通を検知する機能と、通話不通の検知に基づいて通話不通音を音声出力部に出力する機能とを有する。
【0127】
図27は、図25に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0128】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3から指示情報に含まれる課題に対する結果情報を受信すると(ST2701)、受信した結果情報に基づいてイベント情報DB4から対象となる利用者端末3に送信したイベント情報を取得し(ST2702)、取得したイベント情報の、より具体的には指示情報に含まれる課題に基づいて受信した結果情報が課題をクリアしたかを判断し(ST2703)、課題に対する判断結果から全てのイベントが終了したか否かを判断して(ST2704)、終了したと判断された場合には結末情報がイベント情報DB4から取得され(ST2705)、終了していないと判断された場合には次のイベント情報がイベント情報DB4から取得され(ST2706)、利用者2を呼び出すために利用者端末3に電話し(ST2707)、利用者端末3と通話状態になったか否かを判断して(ST2708)、通話状態の確認がされなかった場合には、一定時間が経過したか否かを判断して(ST2709)、一定時間経過した場合には、利用者端末3への電話(コール、利用者2の呼び出し)を停止して(ST2710)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST2714)、処理を終了する。ST2708で利用者端末3と間における通話状態が確認できた場合には、通話状態になった利用者端末3に対して、イベント情報DB4から読み出した次のイベント情報のうち指示情報または結末情報を(通話機能を用いて)出力し(ST2711)、通話機能を用いて出力している情報の出力が完了すると(ST2712)、通話中の利用者端末3との電話(通話)を切って(ST2713)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST2714)、処理を終了する。
【0129】
なお、図26に示す機能ブロック図に対応する利用者端末3の演算部におけるフローチャートは、図18に示すフローチャートにおける同様のフロー(ST1801〜ST1809)により省略する。
【0130】
図28〜34に第1参考形態の具体例を示す。図6〜図12に示すように、イベント提供システムサーバ1から利用者端末3に提供されるイベント情報を「あたかも利用者端末3にかかってきた電話によって伝えられた」と利用者2に感じさせる演出によって提供する場合であっても、図13〜図18に示すようにイベント提供システムサーバ1から利用者端末3に提供されるイベント情報が「実際に利用者端末3にかかってきた電話によって伝えられる」場合であっても、利用者2から見たイベントとしては同じものとなる。
【0131】
図28は、本発明における第1参考形態の具体例を説明する図である。
【0132】
同図は、イベント提供システムサーバ1から提供するイベントが始まる際の利用者端末3の具体例を示す。同図において、図28(a)は、これから利用者2の身に起こる状況が受け入れやすいように前もって説明しておくための前説情報を文字情報として出力している利用者端末3の表示画面を示している。表示画面に表示している「おや?道の真ん中にケータイが落ちています。あなたは何だろうと思って拾ってみました。すると、突然ベルが鳴ります・・・。あなたは思わず通話スイッチを押してしまいました。」のうち、前説情報として「おや?道の真ん中にケータイが落ちています。あなたは何だろうと思って拾ってみました。」と表示された部分が、イベント提供システムサーバ1から提供されるイベントにおける利用者2に関する架空の状況設定である。また、同様に前説情報として「すると、突然ベルが鳴ります・・・。」と表示された部分が、これから利用者2の身に起こる具体的な状況であり、通話機能の着信を示す着信音が突然鳴ることを具体的に説明している。なお、前説情報に続く「あなたは、思わず通話スイッチを押してしまいました。」と表示された部分は、利用者2に行動を促すための情報であり、利用者2の行動を誘導するような一種の暗示情報の役目を果たしている。
【0133】
まず、前説情報を読んだ利用者2は、その前説情報に書かれたとおりのこと(図中の具体例では『電話のベルが鳴ること』)が、目の前の現実として利用者2が今、持っている利用者端末3で実際に起こることによって、前説情報で示された架空の状況設定がまるで現実であったかのように錯覚できる。つまり、この具体例によれば利用者2が個人的に持っていた利用者端末3(図中の『ケータイ』)が、まるで今、道の真ん中で拾った利用者端末3であるかのように思えるのである。そして、この利用者端末3を拾ってしまったが故に、この利用者端末3によって誰かが伝える(実は架空の)状況に巻き込まれていくのだというような納得性が利用者2の感覚の中に生じるので、イベント提供システムサーバ1が提供するイベントの臨場感溢れる架空の状況設定にごく自然に感情移入できるという効果が期待できる。
【0134】
別の言い方をすれば、前もって提供された前説情報のとおりに目の前の現実が動いたことによって、架空の状況設定があたかも現実であったかのように利用者2の感覚上で仮想現実が現実世界と融合させることが出来ると言える。または、架空の状況設定と現実世界とが利用者2が有する利用者端末3によって、ごく自然なつながりで切り替わったとも言える。
【0135】
また別の言い方をすれば、前説情報で前もって説明しておいたことが実際に起これば、この前説情報は利用者2にとって一種の予言でもあり、これから起こることをあたかもズバリ言い当てる予言を目の当たりにした利用者2は、システムが提供する情報を信じやすくなっている状態であるとも言える。つまり、実際に利用者2の目の前で鳴る着信音は、利用者2にとって感情移入しやすくする「きっかけ」なのである。
【0136】
図28(b)〜(d)は利用者端末3の音声出力部から出力される音声情報である。図28(b)は、利用者端末3が鳴らした通話機能の着信音であり、具体的には「トゥルル、トゥルル」という音を出力している。図28(c)は、音声出力部から出力される音声情報であり、具体的には「(謎の男の声で)君は誰だ?まぁ名前なんぞはどうでもいい。君はたった今から我々側のスパイになった。さっそく、最初の任務を伝える。清水寺の参道にあると言われている、寛永3年創業の老舗とらやの銘菓と言えば何?制限時間は30分。情報を掴んだらメールで報告してくれたまえ。もちろん、わかっているとは思うが、失敗すれば君の命はない。以上。プツ(通話が一方的に切れる音)」という言葉と音を出力している。図28(c)に示す言葉と音は、図28(b)に応じた利用者2が通話スイッチを操作することによって出力され、「君は誰だ?まぁ名前なんぞはどうでもいい。君はたった今から我々側のスパイになった。さっそく、最初の任務を伝える。」および「もちろん、わかっているとは思うが、失敗すれば君の命はない。」という言葉が、イベント提供システムサーバ1から提供されるイベントにおける利用者2に関する架空の状況設定の続きである。また、「清水寺の参道にあると言われている、寛永3年創業の老舗とらやの銘菓と言えば何?制限時間は30分。情報を掴んだらメールで報告してくれたまえ。」という言葉が、架空の状況設定における指示情報であり、基本的に目的地と課題によって構成されている。図例では「清水寺の参道」が目的地となり、制限時間の「30分」以内に「寛永3年創業の老舗とらやの銘菓と言えば何?」に対する回答を「メールで報告」することが課題となる。図28(d)は、利用者端末3が鳴らした通話機能の通話不通音であり、図28(c)に示す音声情報の出力が完了すると出力される。通話不通音としては、具体的には「ツゥー、ツゥー、ツゥー」という音を出力している。
【0137】
図6〜図12に示すように、イベント提供システムサーバ1から利用者端末3に提供されるイベント情報を「あたかも利用者端末3にかかってきた電話によって伝えられた」と利用者2に感じさせる演出によって提供する場合には、図28(c)に示す言葉と音はイベント提供システムサーバ1からダウンロードされた情報を利用者端末3が音声情報出力部から出力しており、図28(b)と図28(d)に示す音は、利用者端末3が意図的に出力した効果音に相当する。
【0138】
なお、図13〜図18に示すようにイベント提供システムサーバ1から利用者端末3に提供されるイベント情報が「実際に利用者端末3にかかってきた電話によって伝えられる」場合には、図28(c)に示す言葉と音はイベント提供システムサーバ1から実際に通話回線を通じて送られており、通話機能に他の通話端末から着信があった場合と同じように図28(b)は通話機能における外部からの着信を示す着信音であり、図28(d)は同様に他の通話端末から通話が切られたことを示す通話不通音である。
【0139】
図28(e)は、利用者2に「(何かの行動を)しなければならない」と思わせる強い動機を促すために制限時間のカウントダウンを文字または画像情報として出力している利用者端末3の表示画面を示している。制限時間のカウントダウンを表示する図28(e)では、図28(c)に示す音声情報で出力した課題を同時に示すとよく、利用者2が何をいつまでにすればよいかを利用者端末3を用いて確認できる。具体的に29分58秒を示すカウントダウン表示の下側に表示されている「ボスに報告」のアイコン表示は、図28(c)に示す音声情報で謎の男の声による音声が指示した「メールで報告」に対応しており、このアイコンに対応したHMI入力部を操作することによって、図29に示す報告画面へと切り替わる。
【0140】
この具体例において、利用者2に強い動機を生じさせる演出にはいくつかのポイントがある。第1のポイントとしては、利用者2に対し電話をかけていることになっている架空の人物のキャラ(声またはしゃべり口調やその内容からわかる人格、人物特徴)が、非常識な人であることである。ここで言うところの非常識な人とは、一般の常識(つまり、利用者2が思う常識)が通用しない相手であると利用者2に思わせる人のことである。この架空の人物を非常識な人だと利用者2が一度認めてしまえば、利用者2はこの相手をなんとか説得しようなどとは思わない。なお、非常識さは初対面の相手である利用者2に理不尽な要求を一方的に押し付け、一方的に押し付けた後は一方的に電話を切ってしまう態度によく表れており、利用者2にとって非常識なことをあたかも当たり前であるかのように言い切る言葉や態度、姿勢によって醸し出される。ここで言うところの理不尽な要求とは、具体的に「問答無用でスパイにしてしまったこと」と「制限時間を設定した任務(別の言い方ではミッション、使命)を与えること」である。つまり、これらの演出によって、利用者2に「(相手は非常識な人であるので)この人には何を言っても仕方がない。(相手によって)示されたルールでなんとかするしかない」などという割りきりの気持ちを生じさせることが出来る。一度行動することに対して自ら割り切れた利用者2は自発的に行動を持続する効果もある。
【0141】
第2のポイントとしては、同様に架空の人物のキャラがいい加減(無責任)な人であることである。ここで言うところの無責任な人とは、利用者2が実行する行為のすべての責任を利用者2自身に負わせる人のことである。この架空の人物を無責任な人だと利用者2が一度認めてしまえば、利用者2はこの相手に決して頼ろうなどとは思わない。なお、無責任さは、一方的に与えた課題の失敗に対して利用者2自身に責任を問う態度によく表れている。図例では、非日常的な世界に生きるスパイとしてのイメージを膨らませるために「もちろん、わかっているとは思うが、失敗すれば君の命はない」という表現を用いているが、「結果について当局は一切の責任を負わない、一切関知しない」などの表現も同様の効果を持つ。
【0142】
第3のポイントとしては、一方的にしゃべって一方的に切るという有無を言わさぬ行為にさらに追い討ちをかけるように、利用者2が例えば「なんだ、そりゃ!」など言っているうちも制限時間を刻一刻と減らすという有無を言わさぬ表示を利用者2に見せることにある。ただし、この制限時間のカウントダウンは表示の代わりに例えば「58秒、57秒、・・・2秒、1秒、28分、59秒、58秒・・・」のように音声で知らせてもよい。
【0143】
このように、第1のポイントによって演出された「なんとか説得しようとは思わない相手」であり、第2のポイントによって演出された「決して頼ろうとは思わない相手」から与えられた指示情報に対して、第3のポイントによって演出された「利用者2は何か思案している間にも刻一刻と時間が無くなっていく様を目のあたりにすること」によって、「してもよい」し、「しなくてもよい」といったどちらを選んでもよいという弱い動機ではなく、「自分でなんとかしなければ何も解決しない」ので、「(相手によって示されたルールで)とにかく行動する」という強い動機によってほとんどの利用者2に行動を決断させることが出来る。もちろん、「とにかく行動する」理由を「自分でなんとかしなければ何も解決しない」とはっきり意識できる利用者2ばかりではないが、無意識に「自分でなんとかしなければ何も解決しない」とは思うことも多く、「とにかく行動する」動機付けにこれら3つの要点による演出が役立っている。また、利用者2が例えば「ぐずぐずしていらない」、「まず目的地に行かなくてはならない」などと思ったり、そのようなことを言ったりしただけでも、すでに利用者2の気持ちのなかに「とにかく行動する」動機が生じたと判断してよい。
【0144】
図29は、本発明における第1参考形態の具体例を説明する図である。
【0145】
同図において、図29(a)は、図28(e)に示す「ボスに報告」のアイコン表示に対応したHMI入力部を操作した後の利用者端末3の表示例である。利用者2から課題の解答(図19の機能ブロック図に示す『課題に対する結果』、図中の具体例では『銘菓なごり雪』)を入力する入力欄と入力後にイベント提供システムサーバ1に入力された回答情報を送信するための「送信」アイコンが表示されている。図29(b)は、図29(a)に示す「送信」アイコン表示に対応したHMI入力部を操作した後の利用者端末3の表示例であり、図29(a)で入力した解答の送信確認を利用者2に対して出力している。
【0146】
図30は、本発明における第1参考形態の具体例を説明する図である。
【0147】
同図は、図29に示す解答入力で正しい解答(イベントクリアを示す結果情報)を入力してイベント提供システムサーバ1に送信した場合に、指示情報に示す課題をクリアしたと判断したイベント提供システムサーバ1から送信された次のイベント情報の具体例を示す。同図において、図30(a)は、図28(b)と同様に利用者端末3が鳴らした着信音であり、図30(c)は、図28(d)と同様に利用者端末3が鳴らした通話機能の通話不通音である。図30(b)は、音声出力部から出力される音声情報であり、図30(a)に応じた利用者2が通話スイッチを操作することによって出力され、具体的には「上出来、上出来。さすが、私が見込んだだけのことはある。さっそく次の任務を伝える。清水寺参道から三年坂を下り、円山公園の先にある知恩院の三門への石段は全部で何段?制限時間は45分。情報を掴んだらメールで報告してくれたまえ。もちろん、わかっているとは思うが、失敗すれば君の命はない。以上。プツ(通話が一方的に切れる音)」という言葉と音を出力している。図30(d)は、図28(e)と同様に制限時間のカウントダウンを文字または画像情報として出力している利用者端末3の表示画面を示している。図24に示すフローチャートのST2406、または図27に示すフローチャートのST2706で次のイベント情報が取得された場合には、このように利用者端末3によって次のイベントが利用者2に伝えられていく。
【0148】
図30(b)に示す「上出来、上出来。さすが、私が見込んだだけのことはある。」は、利用者2に対し電話をかけていることになっている架空の人物の言葉であるが、架空の状況設定で「たまたま利用者2が道の真ん中で利用者端末3を拾った」だけなのに、課題が成功すると「私が見込んだ」と言い切る様子に滑稽さ(おかしさ)とユーモアを表現している。人は中途半端な無責任さには怒りや腹立たしさを覚えても、とことん無責任であるという妥協を許さない無責任さにはあきれてしまうとともに逆に「仕方がない」などと許してしまうようである。つまり、「常に言いたいことを言いたいことだけ、一方的に言う人」であるという再認識と、改めて知る呆れるばかりの無責任さによって架空の人物のキャラがより鮮明になるとともに、理解が深まることによって一種の親しみが利用者2の感覚に生じてくる効果が期待できる。また、目的地「知恩院」について「清水寺参道から三年坂を下り、円山公園の先にある知恩院」とわざわざ説明しているのは、先のミッションの目的地であった「清水寺」から次の目的地「知恩院」へ利用者2を誘導するためのルート情報の役目をさりげなく指示情報に織り込むためである。利用者2はルート情報に導かれて、次の目的地へと向かうことが出来る。
【0149】
なお、図30(b)に示す「もちろん、わかっているとは思うが、失敗すれば君の命はない。以上。プツ」などの決まり文句や音は、すでにイベントのリズムとなっており、多くの決まり文句を用意して毎度毎度同じところで確実に使うことによって、いわゆるテレビの定番番組のようにリズムによる一種の安心感と親しみが利用者2の感覚に生じてくる効果が期待できる。また、テーマ曲(テーマ音楽)にもイベントのリズムとなる同様の効果が期待できるので、他のテーマ曲と違う何らかの特徴があるオリジナルのテーマ曲を毎回同じタイミング(例えば、利用者2に音声で指示を伝える『謎の男の声』の登場時または退散時など)で流すことにより、イベント提供システムサーバ1が提供するイベントと利用者2の間でいわゆる決まり事のようなリズムが生じてくる。
【0150】
図31は、本発明における第1参考形態の具体例を説明する図である。
【0151】
同図は、図29に示す解答入力で正しい解答(イベントクリアを示す結果情報)でない情報を送信した場合、または制限時間のカウントダウンが0になってしまった場合に利用者端末3から出力される悪い結末(バッドエンド)情報の具体例を示す。同図において、図31(a)は、図28(b)と同様に利用者端末3が鳴らした着信音であり、図31(c)は、図28(d)と同様に利用者端末3が鳴らした通話機能の通話不通音である。図31(b)は、音声出力部から出力される音声情報であり、図31(a)に応じた利用者2が通話スイッチを操作することによって出力され、具体的には「残念だったな。プツ(通話が一方的に切れる音)」という言葉と音を出力している。図31(d)は、悪い結末(バッドエンド)情報を文字または画像情報として出力している利用者端末3の表示画面を示している。表示画面に表示している「ミッション失敗。あなたはスマキにして鴨川に流されました。どんぶらこ、どんぶらこ。川の流れに身を任せ、どこまで流れて行ってしまうのか」は、図28(c)に示す「もちろん、わかっているとは思うが、失敗すれば君の命はない。」に対応しており、課題がクリア出来なかった悲壮感の中にもユーモアを感じさせる内容にしてある。
【0152】
図32は、本発明における第1参考形態の具体例を説明する図である。
【0153】
同図は、図29に示す解答入力で正しい解答(イベントクリアを示す結果情報)でない情報を送信したが、制限時間のカウントダウンが0になっていないために、全イベント(ゲーム)を終了せずに続ける場合の具体例を示す。同図において、図32(a)は、図28(b)と同様に利用者端末3が鳴らした着信音であり、図32(c)は、図28(d)と同様に利用者端末3が鳴らした通話機能の通話不通音である。図32(b)は、音声出力部から出力される音声情報であり、図32(a)に応じた利用者2が通話スイッチを操作することによって出力され、具体的には「惜しい。まだ時間はある。プツ(通話が一方的に切れる音)」という言葉と音を出力している。図31(d)は、図28(e)と同様にまだ残っている制限時間のカウントダウンを文字または画像情報として出力している利用者端末3の表示画面を示している。
【0154】
図33は、本発明における第1参考形態の具体例を説明する図である。
【0155】
同図は、図29に示す解答入力で正しい解答(イベントクリアを示す結果情報)を入力してイベント提供システムサーバ1に送信した場合に、指示情報に示す課題をクリアしたことによって、全イベント(ゲーム)が終了したと判断したイベント提供システムサーバ1から送信された場合に利用者端末3から出力される良い結末(グッドエンド)情報の具体例を示す。同図において、図33(a)は、図28(b)と同様に利用者端末3が鳴らした着信音であり、図33(c)は、図28(d)と同様に利用者端末3が鳴らした通話機能の通話不通音である。図33(b)は、音声出力部から出力される音声情報であり、図33(a)に応じた利用者2が通話スイッチを操作することによって出力され、具体的には「上出来、上出来。さすが私が見込んだだけのことはある。今日のところはこの辺でかんべんしておいてやろう。また頼む。プツ(通話が一方的に切れる音)」という言葉と音を出力している。図33(d)は、良い結末(グッドエンド)情報を文字または画像情報として出力している利用者端末3の表示画面を示している。表示画面に表示している「ミッションはすべて達成。あなたはやっとこさ、解放されました。でも、いつ、この無責任なボスから次のミッションが来るかもしれませんよ。とりあえず、おつかれ様でした。」は、図28(c)に示されるイベント提供システムサーバ1から提供されるイベントにおける利用者2に関する架空の状況設定の結末であり、次回提供するイベントへつながっていく含みを持たせている。この含みは次回のイベントでまた感情移入しやすくなるようないわゆる伏線の役割をする。
【0156】
図34は、本発明における第1参考形態の具体例を説明する図である。
【0157】
同図は、イベント提供システムサーバ1から提供する2順目以降のイベントが始まる際の利用者端末3の具体例を示す。同図において、図34(a)は、図28(a)と同様にこれから利用者2の身に起こる状況が受け入れやすいように前もって説明しておくための前説情報を文字情報として出力している利用者端末3の表示画面を示している。表示画面に表示している「そう言えば、拾ったケータイは、まだあなたの手の中にそのまま残っています。すっかり、そんなことは忘れてしまっていたあなたなのですが、また突然ベルが鳴ります・・・。あなたはまた思わず通話スイッチを押してしまいました。」のうち、前説情報は「そう言えば、拾ったケータイは、まだあなたの手の中にそのまま残っています。すっかり、そんなことは忘れてしまっていたあなたなのですが、」と表示された部分が、イベント提供システムサーバ1から提供されるイベントにおける利用者2に関する架空の状況設定である。また、同様に前説情報として「また突然ベルが鳴ります・・・。」と表示された部分が、これから利用者2の身に起こる具体的な状況であり、図28と同様に通話機能の着信を示す着信音が突然鳴ることを具体的に説明している。なお、図28と同様に前説情報に続く「あなたは、また思わず通話スイッチを押してしまいました。」と表示された部分は、利用者2に行動を促すための情報であり、利用者2の行動を誘導するような一種の暗示情報の役目を果たしている。
【0158】
図34(b)〜(d)は、図28と同様に利用者端末3の音声出力部から出力される音声情報である。図34(b)は、図28(b)と同様に利用者端末3が鳴らした通話機能の着信音であり、図34(d)は、図28(d)と同様に利用者端末3が鳴らした通話機能の通話不通音である。図34(b)は、音声出力部から出力される音声情報であり、具体的には「また、君か?詳しい説明は要らないな。さっそく、最初の任務を伝える。嵐山と言えば渡月橋。渡月橋のたもとにある有名歌手の記念館と言えば何?制限時間は30分。情報を掴んだらメールで報告してくれたまえ。もちろん、わかっているとは思うが、失敗すれば君の命はない。以上。プツ(通話が一方的に切れる音)」という言葉と音を出力している。図34(c)に示す言葉と音は、図34(b)に応じた利用者2が通話スイッチを操作することによって出力され、さらに横着になっている架空の人物のキャラを演出するために架空の状況設定の説明を「はしょる(省略する)」ようにしている。ここで言うところの横着さとは、自ら呼び出しておいて「また、君か?まぁいい。」と言うあたりの呆れるずうすうしさにも表れている。前回のイベントで、一度割りきりの出来ている利用者2は、例えば「あぁ、またか」などと思いながらも、イベント提供システムサーバ1が用意した臨場感溢れる架空の状況設定に何の違和感もなく感情移入できる。
【0159】
なお、図例では「嵐山と言えば渡月橋。渡月橋のたもとにある有名歌手の記念館と言えば何?制限時間は30分。情報を掴んだらメールで報告してくれたまえ。」という言葉が、架空の状況設定における指示情報であり、図28と同様に基本的に目的地と課題によって構成されている。
【0160】
(第2参考形態)
図35〜図45を用いて、本発明における第2参考形態を説明する。第2参考形態の特徴は、イベント情報を利用者端末3に送信する際に付与情報DB17から読み出した付与情報を付与することであり、第1参考形態と異なる点のみを以下説明する。付与情報の内容はイベントの達成結果やイベントの進行状況に応じて変更されるとよい。
【0161】
図35は、第1参考形態における図23に示す機能ブロック図に対応する第2参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0162】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3から指示情報に含まれる課題に対する結果情報を受信する機能と、受信した結果情報に基づいてイベント情報DB4から対象となる利用者端末3に送信したイベント情報を読み出す機能と、読み出したイベント情報(より具体的には、指示情報に含まれる課題)に基づいて受信した結果情報を判断する機能と、判断結果に基づいて次のイベント情報または結末情報をイベント情報DB4から読み出す機能と、判断結果に基づいて読み出したイベント情報または結末情報に付与する付与情報を付与情報DB17から読み出して付与する機能と、送信対象となる利用者端末3に付与情報を付与したイベント情報または結末情報を送信する機能と、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。
【0163】
図36は、図35に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0164】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3から指示情報に含まれる課題に対する結果情報を受信すると(ST3601)、受信した結果情報に基づいてイベント情報DB4から対象となる利用者端末3に送信したイベント情報を取得し(ST3602)、取得したイベント情報の、より具体的には指示情報に含まれる課題に基づいて受信した結果情報が課題をクリアしたかを判断し(ST3603)、課題に対する判断結果から全てのイベントが終了したか否かを判断して(ST3604)、終了したと判断された場合には結末情報がイベント情報DB4から取得され(ST3605)、終了していないと判断された場合には次のイベント情報がイベント情報DB4から取得され(ST3606)、取得した情報に付与する付与情報ありか否かをST3603における判断結果に基づいて判断し(ST3607)、付与情報がある場合には、取得した情報に付与する付与情報を付与情報DB17から読み出して付与し(ST3608)、付与情報がない場合にはそのまま、取得した情報を利用者端末3に送信し(ST3609)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST3610)、処理を終了する。
【0165】
図37は、イベント提供システムサーバから付与情報付きの情報を受信した利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0166】
同図において、利用者端末3は、受信した情報に付与情報が付与されていると(ST3701)、受信したイベント情報を記憶部26に記憶し(ST3702)、必要により記憶部26から取得した付与情報を情報出力部に出力して(ST3703)、処理を終了する。
【0167】
図38は、図37とは別の場合の、イベント提供システムサーバから付与情報付きの情報を受信した利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0168】
同図において、利用者端末3は、受信した情報に付与情報が付与されていると(ST3801)、受信したイベント情報を記憶部26に記憶し(ST3802)、必要により記憶部26から取得した付与情報へのリンクを情報出力部に出力し(ST3803)、出力したリンクに対応する利用者2による操作があるか否かを判断して(ST3804)、操作が確認された場合には、付与情報を記憶部26から取得して情報出力部に出力して(ST3805)、処理を終了し、操作が確認されなかった場合には、そのまま処理を終了する。
【0169】
図39は、本発明における第2参考形態の具体例を説明する図である。
【0170】
同図は、次のイベント情報が利用者端末3から出力された後に付与情報であるクーポン(いわゆる割引購入券)が表示画面に表示される場合の具体例である。図39(d)は、図39(c)に示す利用者端末3が鳴らした通話機能の通話不通音が鳴った後に表示される表示画面であり、具体的には「ミッション1をクリアした『ごほうび』として老舗『とらや』の銘菓『なごり雪』の10%OFFクーポン」が表示されており、続いてその説明として「店員の方にお見せください」の文章と、イベント画面に戻るための「戻る」アイコンが表示されている。ここで「戻る」のアイコン表示に対応したHMI入力部を操作すると図39(e)に示す制限時間のカウントダウンを表示する表示画面に切り替わる。利用者2は、図39(d)に表示されるクーポンを説明文に従って店員に見せると対象商品の購入の際に値引きサービスが受けられる。もちろん、このサービスを実施するためには販売店とのタイアップが必要であるが、イベント提供システムサーバ1が提供するイベントによって、そのイベントが指定する目的地を巡る利用者2を誘導することが可能であり、観光地や商店街などの協力体制は比較的構築しやすい。
【0171】
また人は、自ら苦労したことに対して価値があると思う傾向があり、一説には「これだけ苦労したのだから価値がないといけない」と自らの苦労を無駄なものと思いたくないという一種の精神的自己防衛本能のせいだとも言われている。よって、単にクーポン情報のみを送る場合には見向きもしなかった利用者2であっても、イベント提供システムサーバ1から提供されたイベントを克服した後に手に入れた付与情報は価値があるように思えるため、この付与情報が商品購入を促すクーポンである場合には利用者2が商品購入をする確率(利用頻度)が高くなるという副次的効果が期待できる。
【0172】
つまり、利用者2に与える「ごほうび」とは、利用者2がはらった苦労の代償であるので、その内容は例えばミッションクリア回数やクリア時間などの要素によって変わるものがあってもよい。誰でも同じごほうびでは悪平等であるとも言え、努力の結果によって差をつけることは悪いことではない。ただし、提供されたイベントをいわゆるうまくこなせば良いかと言うと一概には良いとも言えず、どのような条件によって何を与えるかはイベントの特徴(テーマ、メッセージ、ポリシーなど)によって決めればよい。
【0173】
図40と図41は、図37に示すフローチャートに対応する第2参考形態の具体例であり、図42と図43は、図38に示すフローチャートに対応する第2参考形態の具体例である。
【0174】
図40は、本発明における第2参考形態の具体例を説明する図である。
【0175】
同図は、利用者端末3から出力される付与情報が、制限時間カウントダウンの残り時間に伴って出力される課題を解決するためのヒントである場合の具体例である。同図において、図40(a)は、制限時間が残り10分になった時に利用者端末3に出力されるヒントの具体例を示しており、正解「なごりゆき」に対して正解を誘導するためにその先頭の文字と末尾の文字を示している。図40(b)は、さらに制限時間のカウントダウンで示される時間とともに変化する場合で、制限時間が残り5分になった時にはヒントの数を増やしており、それでもさらに時間が経過して残り時間が1分になった時には、課題の解答を三択で選ばせるための三択表示を表示している。なお、課題を解決するためのヒントは必ず必要なものではなく、課題の難易度やイベントのゲーム性に応じて用いればよい。
【0176】
図41は、本発明における第2参考形態の具体例を説明する図である。
【0177】
同図は、利用者端末3から出力される付与情報が、課題の未達成に伴って出力される質問情報である場合の具体例である。同図において、図41(a)は、「なぜミッションは失敗したのか?その原因を問う」という質問と「▲1▼ボスの無責任さ、▲2▼自分の甘さ、▲3▼単なる運、▲4▼目的地の遠さ、▲5▼制限時間の短さ、▲6▼課題の難しさ」という選択肢による回答が表示されている。ちなみに選択肢▲4▼〜▲6▼は、イベントの難易度を適正にしていくためのアンケートに相当し、イベントの難易度を直接質問するよりも架空の人物からの問いの中に紛れ込ませる方が利用者2に作為的な印象を与えずに済むという効果が期待できる。つまり、これはイベント改善のアンケートをさりげなく含んでいることを意味する。
【0178】
図41(b)は、図41(a)によって提示された選択肢に応じた利用者端末3からの回答によって、イベント提供システムサーバ1から出力される出力情報が変わる場合の具体例である。図例は、選択肢▲1▼を選んだ場合に架空の人物によってゲーム終了にさせられてしまった様子を示す表示画面と選択肢▲3▼を選んだ場合には架空の人物によってとりあえずゲーム続行となった様子を示す表示画面である。選択肢▲1▼を選んだ場合には、利用者端末3の表示画面に「ボスからの伝言です。己の未熟さを呪うがいい。GAMEOVER。あなたはスマキにして鴨川に流されました。どんぶらこ。どんぶらこ」が出力情報として出力されている。また、選択肢▲3▼を選んだ場合には、同様に「ボスからの伝言です。もう一度だけチャンスを与えよう。次の指示を待て」が出力情報として出力されている。なお、架空の人物のキャラをさらに印象的なものにするために利用者2がどの選択肢を選択しても、例えば「何もわかっていないようだな。君に選択の余地などないのだよ」など利用者端末3に出力される返信情報のように一方的な態度による理不尽さを演出してよく、さらに「まぁいい。もう一度チャンスを与えよう」などとイベントの継続は自らの厚意によるものだと言わんばかりの傲慢さを演出してもよい。もちろん、このように結果が一辺倒であって、利用者2からの回答をイベントの難易度の適正化に用いるとよい。
【0179】
図42は、本発明における第2参考形態の具体例を説明する図である。
【0180】
同図は、利用者端末3から出力される付与情報が、図39と同様のクーポン情報が全てのイベントを達成した良い結末情報(グッドエンド)に伴って出力される場合の具体例であり、結末情報の出力に付与情報の出力リンクが付与されている場合である。同図において、図42(d)は、図33(d)と同様に良い結末(グッドエンド)情報を文字または画像情報として出力している利用者端末3の表示画面であり、画面に表示された「ごほうび」のアイコンを操作すると図42(e)に示すクーポン情報が出力される。この図例では、この「ごほうび」のアイコンが付与情報を出力されるためのリンクに相当する。
【0181】
図43は、本発明における第2参考形態の具体例を説明する図である。
【0182】
同図は、具体的な内容が即表示される図42に示す具体例に対し、結末情報の出力に付与された付与情報だけでは、その内容が意図的にわからなくしてある場合である。同図において、図43(d)に表示された「ごほうび」のアイコンを操作すると図42(e)に示す付与情報が出力されているが、この時点で利用者2にはそれが何であるのかはわからない情報になっている。具体的には、「ボスからのささやかなごほうびがあります。この表示画面を京都駅インフォメーションセンタでお見せ下さい。ボスからのごほうび。ごぼうびNo.12」が表示されており、インフォメーションセンタではイベント提供システムサーバ1から提供されるイベントとのあらかじめ取り交わしている決まり事に基づいて、表示画面に表示された付与情報(より具体的には、表示されたごほうび番号)に応じた何かを利用者2に手渡すようにしてあるとよい。
【0183】
図44は、図37、図38とは別の場合の、イベント提供システムサーバから付与情報付きの情報を受信した利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0184】
同図は、図39に示す具体例のようにイベントが終了した後に付与情報を出力するが、利用者2からの操作するまで次のイベントを開始しない場合である。同図において、利用者端末3は、受信した情報に付与情報が付与されていると(ST4401)、受信したイベント情報を記憶部26に記憶し(ST4402)、ミッションが完了(課題達成)すると(ST4403)、付与情報を記憶部26から取得して情報出力部に出力し(ST4404)、次のミッション開始に対応する操作を確認すると(ST4405)、記憶部26から次のイベント情報を取得して次のミッションを開始し(ST4406)、次のミッションを開始したことをイベント提供システムサーバ1に送信して(ST4407)、処理を終了する。このように付与情報を出力している間はイベントのインターバル(休息)とすることが出来る。
【0185】
図45は、本発明における第2参考形態の具体例を説明する図である。
【0186】
同図は、図44に示すフローチャートに対応する具体例である。同図において、図45(a)は、付与情報として図39と同様のクーポンを表示しているが、その違いは次のイベントが開始されるための「次のミッションへ」のアイコン表示があることで、利用者2がこのアイコン表示に対応したHMI入力部を操作して始めて、図45(b)に示す通話機能の着信音が鳴る(ことで次のイベントが始まる)。利用者2はイベント提供システムサーバ1が提供するイベントにおける制限時間に追われた分、このインターバルがホッと一息つけるひとときとなり、一息つける安堵感から付与情報(この場合は、クーポンによる割り引き購入)の利用が促進される効果が期待できる。
【0187】
(第3参考形態)
図46と図47を用いて、本発明における第3参考形態を説明する。第3参考形態の特徴は、図1または図2に示すシステム全体図において利用者2の現在位置が取得できた場合に、取得した現在位置をイベント情報の選択または制限時間の算出における加減算に用いることであり、第1参考形態と異なる点のみを以下説明する。
【0188】
図46は、第1参考形態における図6に示す機能ブロック図に対応する第3参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0189】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3またはパスゲート6からイベント情報の送信要求を受信する機能と、受信した利用者2(または利用者端末3)の現在位置に基づいてイベント情報DB4からイベント情報を読み出す機能と、読み出したイベント情報に関する制限時間に受信した現在位置に基づいて加減算をする機能と、読み出したイベント情報を送信要求が示す利用者端末3に送信する機能と、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。現在位置に基づいてイベント情報を読み出すとは、例えば現在位置から最寄りの目的地を選択するとか、あらかじめ設定された利用者2を立ち寄らせたい場所が現在位置から目的地の間に挟まれるように目的地を選択するとかの判断条件によって選択されるとよい。このような意図的な目的地の設定(具体的には、その目的地を持つイベント情報の選択)により、利用者2にいろいろな場所をめぐらすことが出来る。
【0190】
例えばこれまでの観光地における情報配信は単なる観光情報に過ぎなかったが、このように目的地と課題を与えるイベントで利用者2自らの好奇心をくすぐることによって、情報配信システムに強制されたと利用者2に感じさせることなく、利用者2の意思によって様々な場所をめぐってもらうことが出来るという効果が期待できる。
【0191】
図47は、図46に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0192】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3またはパスゲート6からイベント情報の送信要求を受信すると(ST4701)、受信した情報に利用者2または利用者端末3の現在位置が含まれているか否かを判断し(ST4702)、現在位置が含まれていれば、取得した現在位置に基づいてイベント情報DB4からイベント情報を選択(抽出)し(ST4703)、制限時間の変更が必要か否かを判断して(ST4704)、変更が必要であれば、取得した現在位置に応じて制限時間を加減算により修正し(ST4705)、変更必要なければそのまま、取得した情報を送信要求が示す利用者端末3に送信し(ST4707)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST4708)、処理を終了する。ST4702で現在位置が含まれていなかった場合には、送信要求に基づいてイベント情報DB4からイベント情報取得して(ST4706)、同様にST4707以降の処理を実行して、処理を終了する。
【0193】
(第実施形態)
図48〜図78を用いて、本発明における第実施形態を説明する。第実施形態の特徴は、利用者端末3を介した利用者2とのやりとりに役者担当のオペレータ29を用いることであり、第1参考形態と異なる点のみを以下説明する。
【0194】
図48は、第1参考形態における図1および図2に示すシステム全体図に対応する第実施形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図である。
【0195】
同図は、第1参考形態におけるイベント提供システムサーバ1が提供するイベントで利用者2に対する受け答えをするとするならどうしても避けられない違和感を解消するための仕組みを説明するシステム全体図である。もちろん、第1参考形態に示す仕組みであっても、イベント内で一貫して架空の人物のキャラを「常に言いたいことを言いたいことだけ、一方的に言う人」に設定してあるので、利用者2の言うことに耳を傾けなくても問題はない。ただ、利用者2とのやりとりにおける間(言葉と言葉との間に生じる無言の時間)や利用者2に対するアドリブによって、その場の臨場感をより得よう(より提供しよう)とする場合には、この実施形態は有効となる。例えば、言葉の間は相手があってはじめて合わすことが出来る会話の呼吸のようなものなので、架空の人物のキャラを「常に言いたいことを言いたいことだけ、一方的に言う人」に設定しなければ、何かの拍子にほんのわずか間がずれただけでとたんに嘘くさく聞こえてしまうものである。
つまり、イベント提供システムサーバ1が提供するイベントにおける架空人物のキャラクタ設定の幅を広げて、イベント内の仮想現実の世界をより現実世界っぽくすることが出来る。
【0196】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者2の有する利用者端末3より直接的または間接的に取得した利用者端末アドレスに基づき、イベント情報DB(データベース)4から取得したイベント情報のうち、コールセンタ28に待機する役者担当のオペレータ29に対する口裏合わせのための事前情報と利用者端末3に電話するための通話コードをコールセンタ端末30に送信した上で、利用者端末3には前説情報と制限時間情報(つまり、役者担当のオペレータ29を介さないイベント情報)を送信する。コールセンタ端末30に送信した口裏合わせのための事前情報には、役者担当のオペレータ29に対する指示と利用者2に伝える情報が含まれており、指示に従って役作りをしたオペレータ29は利用者端末3の通話機能につながる通話コードを用いて通話状態になった利用者2に対して情報を伝える。通話コードはオペレータ29の操作によって入力されても、一定時間の経過によって自動的に入力されてもよい。この仕組みによって、利用者2は現実世界のどこかにいる人物とあたかもやりとりしているかのように感じることが出来る。
【0197】
図49は、図48とは別の場合の、本発明の実施形態におけるイベント提供システムのシステム全体図である。
【0198】
同図は、図2に対応する第実施形態のシステム全体図である。同図において、利用者2は情報記憶媒体7または利用者端末3を用いてパスゲート6を通過する。利用者2が通過する際にパスゲート6は、情報記憶媒体7または利用者端末3から利用者端末アドレスを読み取ってあらかじめパスゲート6が有するパスゲートコードとともに利用者2の通過検知結果をイベント提供システムサーバ1に送信する。イベント提供システムサーバ1は、パスゲート6より取得した利用者端末アドレスに基づき、イベント情報DB(データベース)4から取得した課題(または目的地と課題)を含むイベント情報を利用者端末3に送信する。
【0199】
図50は、本発明の実施形態におけるコールセンタ端末のハードブロック図である。
【0200】
同図において、情報入出力部32とは、コールセンタ端末30が役者担当のオペレータ29と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位であり、大まかに情報入力部32−1と情報出力部32−2で構成される。情報入力部32−1における入力装置としては、例えばキーボード、テンキー、マウス、バーコードリーダなどが該当し、オペレータ29の入力がシステムに対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また情報出力部32−2における出力装置としては、例えばディスプレイ、プリンタなどが該当し、オペレータ29に対してシステムから情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。なお、利用者端末3と通話する通話部31は、情報入出力部32の一部と解釈するとよく、一般的に入力装置としてオペレータ29の声(音波)を電気信号に変換するマイクロフォンと出力装置として電気信号として受信した相手先の声をオペレータ29に伝えるスピーカから成る。演算部33とは、プログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。メモリ部34とは、演算部33が実行するプログラムの実行エリアの部位である。通信部35とは、ネットワーク17を介して外部システムとの通信を制御する部位である。DB(データベース)管理部36とは、様々なデータ構造とデータ実体を管理する機能を持つ部位である。
【0201】
DB管理部36に管理される処理プログラム37とは、コールセンタ端末30の利用目的を達成するために必要なプログラムのことであり、OS(オペレーティングシステム)もここに含まれる。同様に受信情報DB38とは、イベント提供システムサーバ1から受信した事前情報(口裏合わせ情報)などの受信情報を記憶するデータベースのことである。同様にその他のプログラム・データ39とは、上記以外の例えばオペレータ29が使用するワードプロセッサや表計算プログラムなどのアプリケーションソフトウェアやそれらに付随するデータなどが該当する。
【0202】
図51〜図53には、イベント提供システムサーバ1からコールセンタ端末30へ口裏合わせ情報が都度、送信される場合を示す。図54〜図56には、役者担当オペレータ29を介する情報も介さない情報もすべてのイベント情報が、イベント提供システムサーバ1から一旦コールセンタ端末30に送信され、コールセンタ端末30の有する通話部31と通信部35を用いてそれぞれ利用者端末3に伝達される場合を示す。図57〜図62には、イベント提供システムサーバ1からコールセンタ端末30へ口裏合わせ情報をあらかじめ送信しておく場合を示す。
【0203】
(第−1実施形態)
図51は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0204】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、パスゲート6からイベント情報の送信トリガ(きっかけ)を受け付ける機能と、受け付けた情報が持つ意味を(どう解釈するか)判断する機能とを有する。トリガ(きっかけ)については図1および図2で説明したとおりである。受け付けた情報が持つ意味をどう解釈するかの判断とは、例えばパスゲート6から受信したパスゲートコードまたは基礎情報に基づいて、利用者2の場所(現在位置、通過場所などの場所)や行動(具体的には、駅の出入り口に設置された自動改札の場合には、駅構内に入って電車に乗ろうとしている状態であるのか、電車で移動して駅構内を出た状態であるのかがわかるなど、ある程度パターン化した大雑把、大まかな行動)の判断のことである。このように利用者2の場所や行動を把握したイベント提供システムサーバ1は、例えば提供するイベントの設定時間を短くしたり長くしたりしてイベントのリズムを変えたりすることが出来る。もちろん、次に提供するイベントの内容やイベントの成否判定に加味してもよい。具体的な処理としてはパスゲート6から受け付けた情報は、イベント情報の取得のタイミングや取得した情報の送信タイミングに加味される。
【0205】
さらに、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3からイベント情報の送信要求を受け付ける機能と、パスゲート6や利用者端末3から受け付けた情報に基づいてイベント情報DB4から情報を取得する機能と、取得した情報の送信先をコールセンタ端末30にするか利用者端末3にするかについてコールセンタ28にいる役者担当オペレータ29を介して利用者2に伝える情報であるか否かを判断基準として取得した情報の送信先を判断する機能と、判断結果に基づいて取得した情報(少なくとも口裏合わせ情報と対象となる利用者端末3の通話コードを含む)をコールセンタ端末30に送信する機能と、同じく判断結果に基づいて取得した情報を利用者端末3に送信する機能と、送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。取得した情報の送信先判断は、その都度その都度あらかじめ定める判断基準(具体的には情報の種別によって判断するとよく、情報の種別が口裏合わせ情報であるならコールセンタ端末30を送信先と判断するなど)に基づいて判断してもよいが、イベント情報DB4に記憶するイベント情報自体にあらかじめ送信先情報を付与しておいて、イベント情報に付与された送信先情報に基づいて判断してもよい。例えば、イベント情報を作成する際に役者担当オペレータ29を介して利用者2に伝える情報には、コールセンタ端末30を送信先とする送信先情報を付与し、役者担当オペレータ29を介さない情報には利用者端末3を送信先とする送信先情報を付与しておくとよい。
【0206】
図52は、図51に続く本発明の実施形態におけるコールセンタ端末の機能ブロック図である。
【0207】
同図において、コールセンタ端末30は、イベント提供システムサーバ1から口裏合わせ情報と対象となる利用者端末3の通話コードを受信する機能と、受信した口裏合わせ情報と通話コードを受信情報DB38に記憶する機能とを有する。さらに、コールセンタ端末30は、必要に応じて受信した口裏合わせ情報を受信情報DB38から取得する機能と、受信情報DB38から取得した口裏合わせ情報を情報出力部32−2に出力する機能とを有する。役者担当オペレータ29は、情報出力部32−2に出力された口裏合わせ情報によってその内容を確認し、口裏合わせ情報に指示されるとおりの演技について心の準備が完了したと感じたら、情報出力部32−2に出力されている口裏合わせ情報に応じた準備完了の操作を実行する。役者担当オペレータ29からの応答がなかったり(あらかじめ定める時間が経過すること)、その応答が鈍かったり(操作が緩慢であること)することもある。このように操作が無応答(無反応)や緩慢であると判断した場合には、役者担当オペレータ29に操作や準備を促す警告情報を情報出力部32−2に出力したり、場合によってはコールセンタ28にいる他の役者担当オペレータ29に担当を変更してもよい。
【0208】
さらに、コールセンタ端末30は、情報入力部32−1から準備完了を示す信号を受け付ける機能と、準備完了に応じて通話の対象となる利用者端末3の通話コードを受信情報DB38から取得する機能と、取得した通話コードを通話機能に入力して通話する機能とを有する。
【0209】
図53は、図51および図52に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとコールセンタ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0210】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、パスゲート6からイベント情報の送信トリガ(きっかけ)または、利用者端末3からイベント情報の送信要求を受信すると(ST5301)、パスゲート6や利用者端末3から受け付けた情報に基づいてイベント情報DB4から情報を取得し(ST5302)、取得した情報の送信先をコールセンタ端末30にするか利用者端末3にするかについてコールセンタ28にいる役者担当オペレータ29を介して利用者2に伝える情報であるか否かを判断基準として取得した情報の送信先を判断し(ST5303)、判断結果に基づいて取得した情報(少なくとも口裏合わせ情報と対象となる利用者端末3の通話コードを含む)をコールセンタ端末30に送信し(ST5304)、同じく判断結果に基づいて取得した情報を利用者端末3に送信し(ST5305)、送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST5306)、処理を終了する。コールセンタ端末30は、イベント提供システムサーバ1から通話の対象となる利用者端末3の通話コードとともに口裏合わせ情報を受信すると、受信した情報を受信情報DB38に記憶し(ST5307)、必要に応じて受信した口裏合わせ情報を受信情報DB38から取得して、取得した口裏合わせ情報を情報出力部32−2に出力し(ST5308)、役者担当オペレータ29から準備完了の操作を受け付けるまで待機する。利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1からイベント情報を受信すると、受信したイベント情報を記憶部26に記憶し(ST5311)、必要に応じて受信したイベント情報を情報出力部24−2に出力して(ST5312)、処理を終了する。コールセンタ端末30は、情報入力部32−1から準備完了を示す信号を受け付けると(ST5309)、準備完了に応じて通話の対象となる利用者端末3の通話コードを受信情報DB38から取得して、取得した通話コードを通話機能に入力して通話状態にして(ST5310)、処理を終了する。ST5310では、具体的にコールセンタ端末30において利用者端末3の通話コードを通話部31に入力することによって利用者端末3を持つ利用者2を呼び出し、その呼び出しに応じた利用者2が利用者端末3の着信スイッチを操作(利用者2が外部からの呼び出しに対して通話を許可する行為)することによって、コールセンタ端末30と利用者端末3は通話状態となる。
【0211】
(第−2実施形態)
図54は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0212】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、パスゲート6からイベント情報の送信トリガ(きっかけ)を受け付ける機能と、受け付けた情報が持つ意味を(どう解釈するか)判断する機能と、利用者端末3からイベント情報の送信要求を受け付ける機能と、パスゲート6や利用者端末3から受け付けた情報に基づいてイベント情報DB4から情報を取得する機能と、取得した情報をすべてコールセンタ端末30に送信する機能と、送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。トリガ(きっかけ)については図1および図2で説明したとおりであり、受け付けた情報が持つ意味をどう解釈するかの判断については図51で説明したとおりである。
【0213】
図55は、図54に続く本発明の実施形態におけるコールセンタ端末の機能ブロック図である。
【0214】
同図において、コールセンタ端末30は、イベント提供システムサーバ1から口裏合わせ情報と対象となる利用者端末3の通話コードを受信する機能と、受信した口裏合わせ情報と通話コードを受信情報DB38に記憶する機能とを有する。さらに、コールセンタ端末30は、必要に応じて受信した口裏合わせ情報を受信情報DB38から取得する機能と、受信情報DB38から取得した口裏合わせ情報を情報出力部32−2に出力する機能とを有する。役者担当オペレータ29は、情報出力部32−2に出力された口裏合わせ情報によってその内容を確認し、口裏合わせ情報に指示されるとおりの演技について心の準備が完了したと感じたら、情報出力部32−2に出力されている口裏合わせ情報に応じた準備完了の操作を実行する。役者担当オペレータ29からの応答がなかったり(あらかじめ定める時間が経過すること)、その応答が鈍かったり(操作が緩慢であること)する場合には、図52の説明と同様の処理を実行してもよい。
【0215】
さらに、コールセンタ端末30は、情報入力部32−1から準備完了を示す信号を受け付ける機能と、準備完了に応じて通話の対象となる利用者端末3の通話コードを受信情報DB38から取得する機能と、取得した通話コードを通話機能に入力して通話する機能とを有し、準備完了に応じて役者担当オペレータ29を介さないイベント情報を受信情報DB38から取得する機能と、取得したイベント情報を利用者端末3に送信する機能とを有する。
【0216】
図56は、図54および図55に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとコールセンタ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0217】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、パスゲート6からイベント情報の送信トリガ(きっかけ)または、利用者端末3からイベント情報の送信要求を受信すると(ST5601)、パスゲート6や利用者端末3から受け付けた情報に基づいてイベント情報DB4から情報を取得し(ST5602)、取得した情報をすべてコールセンタ端末30に送信し(ST5603)、送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST5604)、処理を終了する。コールセンタ端末30は、イベント提供システムサーバ1から通話の対象となる利用者端末3の通話コードとともに口裏合わせ情報を受信すると、受信した情報を受信情報DB38に記憶し(ST5605)、必要に応じて受信した口裏合わせ情報を受信情報DB38から取得して、受信情報DB38から取得した口裏合わせ情報を情報出力部32−2に出力し(ST5606)、役者担当オペレータ29から準備完了の操作を受け付けると(ST5607)、準備完了に応じて役者担当オペレータ29を介さないイベント情報を受信情報DB38から取得して、取得したイベント情報を利用者端末3に送信し(ST5608)、通話の対象となる利用者端末3の通話コードを受信情報DB38から取得して、取得した通話コードを通話機能に入力して通話状態にして(ST5609)、処理を終了する。利用者端末3は、コールセンタ端末30からイベント情報を受信すると、受信したイベント情報を記憶部26に記憶し(ST5610)、必要に応じて受信したイベント情報を情報出力部24−2に出力して(ST5611)、処理を終了する。ST5609では、具体的にST5310と同様の処理が実行されると考えてよい。
【0218】
(第−3実施形態)
図57は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0219】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、パスゲート6からイベント情報の送信トリガ(きっかけ)を受け付ける機能と、受け付けた情報が持つ意味を(どう解釈するか)判断する機能と、パスゲート6から受け付けた情報に基づいてコールセンタ端末30にあらかじめ送信しておく情報をイベント情報DB4から取得する機能と、取得した情報をコールセンタ端末30に送信する機能と、送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。トリガ(きっかけ)については図1および図2で説明したとおりであり、受け付けた情報が持つ意味をどう解釈するかの判断については図51で説明したとおりである。これらの機能の組み合わせによって、利用者端末3からのレスポンス(応答)がなくとも利用者2の行動を推測した上での準備を役者担当オペレータ29に指示することが出来る。
【0220】
図58は、図57に続く本発明の実施形態におけるコールセンタ端末の機能ブロック図である。
【0221】
同図において、コールセンタ端末30は、イベント提供システムサーバ1から口裏合わせ情報と対象となる利用者端末3の通話コードを受信する機能と、受信した口裏合わせ情報と通話コードを受信情報DB38に記憶する機能とを有する。さらに、コールセンタ端末30は、必要に応じて受信した口裏合わせ情報を受信情報DB38から取得する機能と、受信情報DB38から取得した口裏合わせ情報を情報出力部32−2に出力する機能とを有する。役者担当オペレータ29は、情報出力部32−2に出力された口裏合わせ情報によってその内容を確認し、口裏合わせ情報に指示されるとおりの演技について心の準備をあらかじめしておくことが出来る。
【0222】
図59は、図57および図58に続く本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0223】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、パスゲート6からイベント情報の送信トリガ(きっかけ)を受け付ける機能と、受け付けた情報が持つ意味を(どう解釈するか)判断する機能とを有する。さらに、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3からイベント情報の送信要求を受け付ける機能と、パスゲート6や利用者端末3から受け付けた情報に基づいてイベント情報DB4から情報を取得する機能と、取得した情報の送信先をコールセンタ端末30にするか利用者端末3にするかについてコールセンタ28にいる役者担当オペレータ29を介して利用者2に伝える情報であるか否かを判断基準として取得した情報の送信先を判断する機能と、判断結果に基づいて取得した情報に対応する情報コードを配信情報DB16から取得する機能と、取得した情報コードをコールセンタ端末30に送信する機能と、同じく判断結果に基づいて取得した情報を利用者端末3に送信する機能と、送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。
【0224】
図60は、図59に続く本発明の実施形態におけるコールセンタ端末の機能ブロック図である。
【0225】
同図において、コールセンタ端末30は、イベント提供システムサーバ1から情報コードを受信する機能と、受信した情報コードに基づいて受信情報DB38から役者担当オペレータ29に対する指示情報を取得する機能と、受信情報DB38から取得した指示情報を情報出力部32−2に出力する機能とを有する。役者担当オペレータ29は、情報出力部32−2に出力された指示情報によってあらかじめ準備をしておいた演技の実行をすべき時が来たことを知ることが出来る。役者担当オペレータ29からの応答がなかったり(あらかじめ定める時間が経過すること)、その応答が鈍かったり(操作が緩慢であること)する場合には、図52の説明と同様の処理を実行してもよい。ただし、これまでに示す仕組みよりも心の余裕を多く持てるので、その恐れは比較的少ないと考えられる。
【0226】
さらに、コールセンタ端末30は、情報入力部32−1から準備完了を示す信号を受け付ける機能と、準備完了に応じて通話の対象となる利用者端末3の通話コードを受信情報DB38から取得する機能と、取得した通話コードを通話機能に入力して通話する機能とを有する。
【0227】
図61は、図57および図58に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバおよびコールセンタ端末の演算部におけるフローチャートである。
【0228】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、パスゲート6からイベント情報の送信トリガ(きっかけ)を受信すると(ST6101)、パスゲート6から受け付けた情報に基づいてコールセンタ端末6にあらかじめ送信しておく情報をイベント情報DB4から取得し(ST6102)、取得した情報をコールセンタ端末30に送信し(ST6103)、送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST6104)、処理を終了する。コールセンタ端末30は、イベント提供システムサーバ1から口裏合わせ情報を受信すると、受信した情報を受信情報DB38に記憶し(ST6105)、必要に応じて受信した口裏合わせ情報を受信情報DB38から取得して、受信情報DB38から取得した口裏合わせ情報を情報出力部32−2に出力して(ST6106)、処理を終了する。
【0229】
図62は、図59および図60に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとコールセンタ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0230】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、パスゲート6からイベント情報の送信トリガ(きっかけ)または、利用者端末3からイベント情報の送信要求を受信すると(ST6201)、パスゲート6や利用者端末3から受け付けた情報に基づいてイベント情報DB4から情報を取得し(ST6202)、取得した情報の送信先をコールセンタ端末30にするか利用者端末3にするかについてコールセンタ28にいる役者担当オペレータ29を介して利用者2に伝える情報であるか否かを判断基準として取得した情報の送信先を判断し(ST6203)、判断結果に基づいて取得した情報に対応する情報コードを配信情報DB16から取得して、取得した情報コードをコールセンタ端末6に送信し(ST6204)同じく判断結果に基づいて取得した情報を利用者端末3に送信し(ST6205)、送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST6206)、処理を終了する。コールセンタ端末30は、イベント提供システムサーバ1から情報コードを受信すると、受信した情報コードに基づいて受信情報DB38から役者担当オペレータ29に対する指示情報を取得し(ST6207)、受信情報DB38から取得した指示情報を情報出力部32−2に出力し(ST6208)、役者担当オペレータ29から準備完了の操作を受け付けるまで待機する。利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1からイベント情報を受信すると、受信したイベント情報を記憶部26に記憶し(ST6211)、必要に応じて受信したイベント情報を情報出力部24−2に出力して(ST6212)、処理を終了する。コールセンタ端末30は、情報入力部32−1から準備完了を示す信号を受け付けると(ST6209)、準備完了に応じて通話の対象となる利用者端末3の通話コードを受信情報DB38から取得して、取得した通話コードを通話機能に入力して通話状態にして(ST6210)、処理を終了する。ST6210では、具体的にST5310と同様の処理が実行されると考えてよい。
【0231】
図63は、本発明における第実施形態の具体例を説明する図である。
【0232】
同図において、図63(c)では、謎の男の声がしゃべるセリフにおいてわざわざメールで報告してくれと言う必要がなく、単に「報告してくれたまえ」になっている。第1参考形態における具体例では、架空の人物のキャラについて非常識な印象をつくりあげるためと利用者2とのやり取りに自由度が持てない(アドリブが出来ない)ことを隠すために、あえて利用者2から連絡が取りづらくするようなメールという連絡手段を用いている。第1参考形態では、メールは一方的になりやすい通信手段であることを逆手にとって、そもそもスパイのボスはたかが電話と言えども平のスパイごときの電話にいちいち出ない雰囲気を醸し出すことに利用している。第実施形態では、あえて電話で応対しないような配慮は入らないが、図63(e)で、相手先の通話番号を非通知として利用者2に具体的な通話番号を教えないようにして、仮想現実の世界に対するつじつまを演出するとよい。みだりに利用者2から通話されるとせっかくつくりあげた仮想現実の世界が崩れてしまうからである。なお、図63(f)に表示されている「ボスに報告」のアイコンを操作すると、イベント提供システムサーバ1を介してコールセンタ28にいる役者担当のオペレータ29と通話状態になる。オペレータ29のいる各ブースはそれぞれ防音処理が施しておいて、架空の人物のいる架空の場所に合わせて、利用者端末3と通話する直前には効果音を流しておくとよい。ここで言うところの効果音とは、架空の人物が街を歩いているとすると、人の歩く音や話し声、車のクラクションや走行音といった街の雑踏のことであり、架空の場所を特定しないのならば先に述べたテーマ曲であってもよい。
【0233】
図64は、本発明における第実施形態の具体例を説明する図である。
【0234】
同図は、図62のST6208およびST6209に対応する。同図において、役者担当オペレータ29への指示情報として具体的には「準備は整いましたか?さぁこちらから電話を掛けます。役柄になりきって下さい」を情報出力部32−2に出力している。指示情報とともに表示されている「準備完了」を役者担当オペレータ29が操作すると、コールセンタ端末30は情報入力部32−1から準備完了を示す信号を受け付けたことになる。
【0235】
図65は、本発明における第実施形態の具体例を説明する図である。
【0236】
同図は、コールセンタ端末30に出力される口裏合わせ情報の具体例であり、図48、図49に対応する。同図において、どのような役柄を演じて、何をしゃべればよいのかが役者担当のオペレータ29にわかりやすいように、図例では「役柄情報」、「知っていること(言ってもいいこと、言ってはいけないこと)、知らないこと」、「役柄に従ってしゃべるセリフ」、「利用者端末3に与えたシチュエーション(状況)情報」および「特に注意する点」が示されている。役柄情報では、オペレータ29がどんな人物になりきればよいのかが示されており、具体的には「スパイのボスであって、相手(利用者2)にとっては謎の男で、性格は無責任で身勝手でお調子者」であることが箇条書きで示されている。役者担当オペレータ4に対して自由度をなるべく持たせながら、押さえるべき最低限の要点を示しておくとよい。
【0237】
架空の人物が知っていることと知らないこととは、イベント提供システムサーバ1が提供するイベントにおいて重要な位置付けを示しており、これを疎かにするとすぐにイベントを進める上でのつじつまが合わなくなってくる。なお、知っていることには、さらに言ってもいいことと言ってはいけないことの2種類が存在し、特に注意は払うべきは言ってはいけないことである。わざわざ「知っていること(言ってもいいこと、言ってはいけないこと)、知らないこと」を3つに分けて示すことは、役者担当オペレータ29がついうっかり口を滑らしてしまわぬように、クギをさす意味を持つという効果が期待できる。図例では、知っていることで言っても言いことには「セリフ」と書かれており、セリフ以外には言ってはいけないことを示す。なおセリフ情報には注意点として「相手が言うことなんぞ一切聞かない。一方的にしゃべって一方的に切る」が示されていて、役者担当オペレータ29がセリフをしゃべる際に注意を促すことが出来る。
【0238】
もちろん、役者担当オペレータ29として、ある程度の練習は必要ではあろうが、経験の浅い役者担当オペレータ29であっても、イベント提供システムの支援があれば、この程度の指示で与えられた役柄を即興でもうまく演技することが出来る。また、利用者端末3に与えたシチュエーション(状況)情報は、利用者2の置かれた状況を推測するために役立つ情報であり、役者担当オペレータ29の役作りに寄与し、ここではセリフ以外のことは言えないとしても、後々の展開に配慮したり、この状況にそぐわないことを言わないようにするための参考情報となる。さらに、特に注意する点の欄は、コールセンタ端末30に出力される口裏合わせ情報の中でも目立つように表示ウィンドウの形が変えるという配慮がなされており、具体的には「(利用者2との)ファーストコンタクトです。非常識な人間の印象を与えて下さい。最初が肝心です」が示されている。
【0239】
(第−4実施形態)
図66は、図48または図49に示すシステム全体図に続く本発明の実施形態におけるイベント提供システムのシステム全体図である。
【0240】
同図は、目的地と課題からなるイベント情報を利用者端末3に提供する際や利用者端末3からイベント内の架空の人物(コールセンタ28にいる役者担当オペレータ29)への報告する場合の処理を示す。同図において、利用者2と架空の人物と何らかのやりとりが発生した場合には、イベント提供システムサーバ1からコールセンタ28にあらかじめ待機している役者担当のオペレータ29に対する口裏合わせのための事前情報をコールセンタ端末30に送信した上で、口裏合わせ情報を送信済みの役者担当オペレータ29の持つ通話部31の通話用コードを利用者端末3に送信する。この仕組みによっても同様に、利用者2は現実世界のどこかにいる人物とあたかもやりとりしているかのように感じることが出来る。利用者端末3に送信された通話用コードは架空の人物を演じる役者担当のオペレータ29と通話できる機器のコードであればよく、通話端末31に直接通話できる通話コードであっても、図例のようにコールセンタ端末30につながる通話コードであって通話端末31はコールセンタ端末30の子機端末であってもよい。
【0241】
図67は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0242】
同図において、利用者端末3から通話開始操作(イベントの課題に対する操作)を受け付ける機能と、通話開始操作を受け付けた利用者端末3に提供しているイベントに関してコールセンタ端末30に送信済みの口裏合わせ情報に対応する情報コードを配信情報DB16から取得する機能と、利用者端末3から通話開始操作があったことを通知する通知情報とともに取得した情報コードをコールセンタ端末30に送信する機能と、送信した情報に対してコールセンタ端末30から受信完了情報を受信する機能と、受信完了情報の受信に応じてコールセンタ端末30の通話コードをイベント情報DB4から取得する機能と、取得した通話コードを利用者端末3に送信する機能とを有する。この機能ブロック図では、コールセンタ端末30に送信済みの口裏合わせ情報に対応する情報コードを配信情報DB16から取得しているが、配信情報DB16から取得した情報に基づいて送信済みの口裏合わせ情報をイベント情報DB4から再度取得して、取得した口裏合わせ情報をコールセンタ端末30に送信してもよい。
【0243】
図68は、図67に続く本発明の実施形態における利用者端末の機能ブロック図である。
【0244】
同図において、利用者端末3は、情報入力部24−1から通話開始操作を受け付ける機能と、相手先を呼び出す呼出音を擬似的に出力する機能と、擬似的に呼出音を出力しているうちにイベント提供システムサーバ1へ通話開始操作の受付報告情報を送信する機能とを有する。擬似的に出力される呼出音は、コールセンタ端末30で段取りが整うまでの時間稼ぎのために用いられる。さらに、利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1からコールセンタ端末30の持つ通話部31の通話コードを受信する機能と、受信した通話コードを通話機能に入力する機能と、(通話機能で実際に呼出をしている通話音が出力されるので)擬似的に出力していた呼出音を停止する機能と、取得した通話コードを用いてコールセンタ端末30と通話する機能とを有する。
【0245】
利用者2は(イベント提供システムサーバ1から提供された)イベントの実行結果を報告したりするために、また時にはイベントについて相談したりするために、役者担当オペレータ29が演じる架空の人物に利用者端末3の持つ通話機能を用いて通話してくることがある。この際、情報入力部24−1から通話開始操作をするが、直接コールセンタ端末30に接続されるわけではない。なぜなら、役者担当オペレータ29は、架空の人物としての演技をしているだけなので、どの口裏合わせ情報に基づく演技をすればよいのかがわからなければたちまち矛盾をさらけ出してしまうからである。そこで、コールセンタ端末30の情報出力部32−2に口裏合わせ情報をあらかじめ出力した上で利用者2からの通話を受けるようにイベント提供システムサーバ1で仲介するようにした。なお、利用者端末3から送信された通話開始操作の受付報告情報をコールセンタ端末30で直接受信し、受信した情報に基づいて情報出力部32−2に口裏合わせ情報をあらかじめ出力した上で利用者2からの通話を受ける処理を実行するようにしてもよい。
【0246】
図69は、図67および図68に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとコールセンタ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0247】
同図において、利用者端末3は、情報入力部24−1から通話開始操作を受け付けると(ST6901)、相手先を呼び出す呼出音を擬似的に出力し(ST6902)、擬似的に呼出音を出力しているうちにイベント提供システムサーバ1へ通話開始操作の受付報告情報を送信する(ST6903)。イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3から通話開始操作(イベントの課題に対する操作)を受け付けると、通話開始操作を受け付けた利用者端末3に提供しているイベントに関してコールセンタ端末30に送信済みの口裏合わせ情報に対応する情報コードを配信情報DB16から取得し(ST6904)、利用者端末3から通話開始操作があったことを通知する通知情報とともに取得した情報コードをコールセンタ端末30に送信する(ST6905)。コールセンタ端末6は、イベント提供システムサーバ1から通知情報とともに情報コードを受信すると、受信した通知情報を情報出力部32−2に出力し(ST6906)、必要に応じて口裏合わせ情報を情報出力部32−2に出力し(ST6907)、情報の受信完了をイベント提供システムサーバ1に返信して(ST6908)、処理を終了する。イベント提供システムサーバ1は、送信した情報に対してコールセンタ端末30から受信完了情報を受信すると、受信完了情報の受信に応じてコールセンタ端末30の通話コードをイベント情報DB4から取得し、取得した通話コードを利用者端末3に送信し(ST6909)、送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST6910)、処理を終了する。利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1からコールセンタ端末30の持つ通話部31の通話コードを受信すると、受信した通話コードを通話機能に入力(ST6911)し、(通話機能で実際に呼出をしている通話音が出力されるので)擬似的に出力していた呼出音を停止して(ST6912)、処理を終了する。
【0248】
図70は、本発明における第実施形態の具体例を説明する図である。
【0249】
同図は、図69のST6906に対応する。同図において、コールセンタ端末30では、利用者端末3から実際に通話コールがあるまでのわずかな時間で役者担当オペレータ29に演技の準備を促すための指示情報として「利用者端末からコールです。準備はいいですか?役柄になりきって下さい」を情報出力部32−2に出力している。
【0250】
図71は、本発明における第実施形態の具体例を説明する図である。
【0251】
同図は、コールセンタ端末30に出力される口裏合わせ情報の具体例であり、(利用者端末3からの通話機能を通じて)利用者2から聞いた課題に対する結果をオペレータ29に判断させる場合を示す。特に注意する点の欄に正解が示されており、オペレータ29はこの正解と一致しているかしていないかを判断して、正解/不正解の入力欄にしめされた「正解」のアイコンまたは「不正解」のアイコンを操作する。参考情報として、利用者端末3に現在表示されている情報が表示されていてもよく、制限時間のカウントダウン情報も連動していると、制限時間の残り時間に応じて対応を変えるというアドリブに活用できる。ここで言うところのアドリブとは、例えば制限時間が十分残っている場合には「今、忙しい」と言って電話を切ってしまうなど、利用者2がハラハラ(時にイライラ)する演出に活用できる。
【0252】
図72は、本発明における第実施形態の具体例を説明する図である。
【0253】
同図は、イベント提供システムから提供するイベントが継続していく際の利用者端末3の具体例を示す。同図において、図72(a)では、利用者2が利用者端末3の通話機能を用いて、イベント提供システムサーバ1が提供するイベント内の課題に対して回答している。利用者2はここで具体的には「答えはなごり雪!どうだ、まいったか」と言っている。図72(b)は、図72(a)で正解を答えた利用者2との通話によって役者担当オペレータ4が課題の判定結果をコールセンタ端末30に入力した後に得られた口裏合わせ情報によって、次のイベントに関する情報が役者担当オペレータ29から利用者2に伝えられている様子を示す。
【0254】
(第−5実施形態)
この実施形態におけるイベント提供システムサーバ1からコールセンタ端末30への口裏合わせ情報と利用者端末3への役者担当オペレータ29を介さない情報の送信の仕方には、第−1実施形態に示すように都度、送信される場合や、第−2実施形態に示すように役者担当オペレータ29を介する情報も介さない情報もすべてのイベント情報が一旦コールセンタ端末30に送信される場合や、第−3実施形態のようにあらかじめ送信される場合がある。ここでは、第−1実施形態と同様に口裏合わせ情報が都度、送信される場合を示して、他の実施形態と同様の場合は省略する。なお、第−1実施形態から第−3実施形態までの仕組みをイベントの種類などによって組み合わせてもよい。
【0255】
図73は、図66に示すシステム全体図に続く本発明の実施形態におけるイベント提供システムのシステム全体図である。
【0256】
同図は、図71に示す具体例において、課題の判定を役者担当オペレータ29が利用者2との通話によって判定し、その判定結果をコールセンタ端末30に入力(図71の具体例では、『正解/不正解の入力』に相当)した場合の処理を示す。同図において、コールセンタ端末30は役者担当オペレータ29から受け付けた課題の判定結果をイベント提供システムサーバ1に送信する。コールセンタ端末30から課題の判定結果を受信したイベント提供システムサーバ1は、その判定結果に基づいて次の事前情報(口裏合わせ情報)をイベント情報DB4から取得して、取得した情報をコールセンタ端末30に送信し、役者担当オペレータ29を介さなくてもよい情報は利用者端末3に送信する。イベント情報DB4から次の事前情報(口裏合わせ情報)を取得したコールセンタ端末30は、役者担当オペレータ29に対して取得した情報を情報出力部32−2に出力し、役者担当オペレータ29から利用者端末3との通話によって利用者2に伝えられる。このように新たなイベント情報を受け取った利用者2は次の行動を実行していく。なお、イベント提供システムサーバ1からコールセンタ端末30に、そのイベントにおけるすべての状況(図71の具体例で説明すると、利用者2が答えた内容が正解だった場合と不正解だった場合)に対応した事前情報(口裏合わせ情報)をあらかじめ送信しておいてもよい。
【0257】
図74は、本発明の実施形態におけるコールセンタ端末の機能ブロック図である。
【0258】
同図において、コールセンタ端末30は、情報入力部32−1から課題の判定結果を受け付ける機能と、イベント提供システムサーバ1へ受け付けた判定結果を送信する機能とを有し、さらに、イベント提供システムサーバ1から次の口裏合わせ情報を受信する機能と、受信した口裏合わせ情報を受信情報DB38に記憶する機能と、受信した口裏合わせ情報を情報出力部32−2に出力する機能とを有する。
【0259】
図75は、図74に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとコールセンタ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0260】
同図において、コールセンタ端末30は、役者担当オペレータ29が判定したイベントの課題に対する判定結果を受け付けると(ST7501)、イベント提供システムサーバ1へ受け付けた判定結果を送信する(ST7502)。イベント提供システムサーバ1は、コールセンタ端末30から課題に対する判定結果を受け付けると、受信した判定結果に基づいて次のイベント情報をイベント情報DB4から取得し(ST7503)、取得した情報の送信先をコールセンタ端末30にするか利用者端末3にするかについてコールセンタ28にいる役者担当オペレータ29を介して利用者2に伝える情報であるか否かを判断基準として取得した情報の送信先を判断して、判断結果に基づいてコールセンタ端末30に送信する情報をコールセンタ端末30に送信し(ST7504)、判断結果に基づいて役者担当オペレータ29を介さない情報を利用者端末3に送信し(ST7505)、送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST7506)、処理を終了する。コールセンタ端末30は、イベント提供システムサーバ1から次の口裏合わせ情報を受信すると、受信した情報を受信情報DB38に記憶し(ST7507)、受信した次の口裏合わせ情報を情報出力部32−2に出力して(ST7508)、処理を終了する。利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1からイベント情報を受信すると、受信したイベント情報を記憶部26に記憶し(ST7509)、必要に応じて受信したイベント情報を情報出力部24−2に出力して(ST7510)、処理を終了する。
【0261】
図76は、本発明における第実施形態の具体例を説明する図である。
【0262】
同図は、図71に示す具体例において、「正解」のアイコン表示に対応する操作をオペレータ29がした場合を示す。同図において、「正解」のアイコン表示に対応する操作をすると、正解の場合のセリフが自動的に開くようにしてある。
【0263】
図77は、本発明における第実施形態の具体例を説明する図である。
【0264】
同図は、図71に示す具体例において、「不正解」のアイコン表示に対応する操作をオペレータ29がした場合を示す。同図において、「不正解」のアイコン表示に対応する操作をすると、不正解の場合のセリフが自動的に開くようにしてある。
【0265】
図78は、本発明における第実施形態の具体例を説明する図である。
【0266】
同図は、図71に示す具体例において、「不正解」のアイコン表示に対応する操作をオペレータ29がした場合であり、図77に示すように一方的に電話を切ってしまうのではなく、あらかじめ定める架空の人物のキャラを崩さない範囲で利用者2からのヘルプコールを受ける場合を示す。同図において、この機能はイベント進行上、どうしても避けることの出来ない不慮の事態に対応するものであり、通話機能を用いるのならいざというときの連絡係りに役者担当のオペレータ29を活用することが出来る。なお、「不正解」のアイコン表示に対応する操作をすると、不正解の場合のセリフが自動的に開くようにしてあるのは図77と同様であるが、言ってもよいとされるセリフ集が示されており、どのような言い方をするかはオペレータ29の自己裁量に委ねられるものの、システムから守るべき線を明示した上でのオペレータ29の存在が、イベント提供システムサーバ1から提供するイベントにおける持ち味とすることが出来る。
【0267】
(第4参考形態)
図79〜図98を用いて、本発明における第4参考形態を説明する。第4参考形態の特徴は、複数の利用者2に対して同時に同一のイベント情報を提供して、互いに同一の目標に向かって協力させることであり、第1参考形態と異なる点のみを以下説明する。複数の利用者2が互いに同一の目標に向かって協力させるためには、まず同一のイベント情報を用いて対象となる複数の利用者2を同一の目的地において互いに引き合わせる必要がある。
【0268】
(第−1参考形態)
図79は、第1参考形態における図1および図2に示すシステム全体図に対応する第4参考形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図である。
【0269】
同図は、図9に示すフローチャートのST902または図18に示すフローチャートのST1805において、同一の課題を複数の利用者端末3に同時に送信することで利用者2どうしを協力させるイベントを選択した場合の参考形態である。同図において、イベント提供システムサーバ1は、同一の目的地と課題を複数の利用者2である利用者2−1の持つ利用者端末3−1と利用者2−2の持つ利用者端末3−2に、互いを引き合わせるための手掛かり情報をつけて送信する。利用者端末3−1に送信する手掛かり情報は利用者2−2に関する手掛かり情報であり、利用者端末3−2に送信する手掛かり情報は利用者2−1に関する手掛かり情報である。それぞれの手掛かり情報は利用者端末3を介して、それぞれの利用者2に入力させるとよい。
【0270】
図80は、第1参考形態における図1および図2に示すシステム全体図に対応する第4参考形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図である。
【0271】
同図は、図79に続く処理を示している。同図において、イベント提供システムサーバ1から取得したイベント情報が示す同一の目的地を互いに目指す利用者2−1と利用者2−2は、目的地において利用者端末3に出力された手掛かり情報を頼りに他の利用者2と接触し、相手側から入手した情報をイベント提供システムサーバ1に送信することで、課題を達成することが出来る。
【0272】
図81は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0273】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3またはパスゲート6からイベント開始を受け付ける機能と、複数の利用者2に対する同一課題イベントを発生させると判断する機能と、イベントに参加させる複数の利用者2の持つ利用者端末3を選択する機能と、選択した利用者端末3に利用者2自身を見つけるための手掛かりとなる手掛かり情報の入力指示を送信する機能と、一方の利用者端末3−1(3−2)から手掛かり情報を受信する機能と、同一課題を実行させるためのイベント情報をイベント情報DB4から取得して、一方の利用者端末3−1(3−2)から受信した手掛かり情報を付与する機能と、手掛かり情報を付与したイベント情報を他方の利用者端末3−2(3−1)に送信する機能とを有する。
【0274】
図82は、本発明の参考形態における利用者端末の機能ブロック図である。
【0275】
同図において、一方の利用者端末3−1(3−2)は、イベント提供システムサーバ1から手掛かり情報の入力指示を受信する機能と、受信した手掛かり情報の入力指示を情報出力部に出力する機能と、出力された指示に応じた利用者2−1(2−2)からの手掛かり情報の入力を受け付ける機能と、受け付けた手掛かり情報をイベント提供システムサーバ1に送信する機能とを有する。さらにイベント提供システムサーバ1から他者の手掛かり情報が付与されたイベント情報を受信する機能と、受信した情報を記憶部26に記憶する機能と、必要に応じて受信した情報を記憶部26から取得して情報出力部24−2に出力する機能とを有する。
【0276】
図83は、図81、図82に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバと一方の利用者端末および他方の利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0277】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、複数の利用者2に対する同一課題イベントを発生させると判断すると(ST8301)、イベントに参加させる複数の利用者2の持つ利用者端末3を選択し(ST8302)、選択した利用者端末3に利用者2自身を見つけるための手掛かりとなる手掛かり情報の入力指示を送信する(ST8303)。一方の利用者端末3−1(3−2)は、イベント提供システムサーバ1から手掛かり情報の入力指示を受信すると、受信した手掛かり情報の入力指示を情報出力部に出力し(ST8304)、出力された指示に応じた利用者2−1(2−2)からの手掛かり情報の入力を受け付け(ST8305)、受け付けた手掛かり情報をイベント提供システムサーバ1に送信する(ST8306)。同様に他方の利用者端末3−2(3−1)は、イベント提供システムサーバ1から手掛かり情報の入力指示を受信すると、受信した手掛かり情報の入力指示を情報出力部に出力し(ST8307)、出力された指示に応じた利用者2からの手掛かり情報の入力を受け付け(ST8308)、受け付けた手掛かり情報をイベント提供システムサーバ1に送信する(ST8309)。
【0278】
イベント提供システムサーバ1は、一方の利用者端末3−1(3−2)から手掛かり情報を受信すると、同一の課題を実行するためのイベント情報に一方の利用者端末3−1(3−2)から受信した手掛かり情報を付与して(ST8310)、他方の利用者端末3−2(3−1)に送信し(ST8311)、同様に他方の利用者端末3−2(3−1)から手掛かり情報を受信すると、同一の課題を実行するためのイベント情報に他方の利用者端末3−2(3−1)から受信した手掛かり情報を付与して(ST8310)、一方の利用者端末3−1(3−2)に送信し(ST8311)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST8312)、処理を終了する。一方の利用者端末3−1(3−2)または他方の利用者端末3−2(3−1)は、イベント提供システムサーバ1から手掛かり情報が付与されたイベント情報を受信すると、受信した情報を記憶部に記憶し(ST8313、ST8315)、必要に応じて受信した情報を情報出力部に出力して(ST8314、ST8316)、処理を終了する。
【0279】
図84は、本発明における第4参考形態の具体例を説明する図である。
【0280】
同図は、複数の利用者2に対して同時に同一のイベント情報を提供するイベント開始時に手掛かり情報の入力指示を利用者端末3が情報出力部に出力する具体例を示す。同図において、図84(b)で、利用者2に関する今日の服装とその色を入力させる指示を出力しており、具体的には「さっそく、次の任務を伝える。清水寺参道から三年坂を下った先の円山公園で他のスパイとコンタクトを取れ。制限時間は45分。まず、君の服装と色をメールで送ってくれたまえ。」という言葉を出力している。図84(d)では、手掛かり情報の入力要求を文字または画像情報として出力している利用者端末3の表示画面を示しており、具体的には「あなたの服装と色は?」という指示が表示されている。
【0281】
図85は、本発明における第4参考形態の具体例を説明する図である。
【0282】
同図は、図84(d)に示す「ボスに報告」のアイコンを操作した後の利用者端末3が情報出力部に出力する具体例を示す。同図において、図85(a)は、図84(d)に示す「ボスに報告」のアイコンを操作した後の表示例であって、利用者2が自らの今日の服装を入力するための選択肢と「次へ」のアイコンが表示されている。服装入力の選択肢は具体的に「▲1▼ジャケット、▲2▼シャツ(襟付き)、▲3▼Tシャツ、▲4▼セータ、▲5▼その他」が表示されており、利用者2が選択肢を選択して「次へ」のアイコンを操作すると図85(b)に示す服装の色を入力するための選択肢と「次へ」のアイコンが表示される。色の選択は厳密に細分化する必要もなく、極々一般的な色を表示しており、具体的には「▲1▼白、▲2▼黒、▲3▼赤、▲4▼青、▲5▼黄、▲6▼緑、▲7▼茶、▲8▼グレー(灰)、▲9▼ピンク(桃)、(10)その他」が表示されており、利用者2が選択肢を選択して「次へ」のアイコンを操作すると図85(c)に示す入力確認のために、利用者2が入力した結果と「はい」のアイコンと「いいえ」のアイコンが表示されている。ここで「はい」のアイコンを操作すると入力結果である「赤のセータ」が利用者2を見つけるための手掛かり情報としてイベント提供システムサーバ1に送信される。
【0283】
図86は、本発明における第4参考形態の具体例を説明する図である。
【0284】
同図は、図85で入力した手掛かり情報では不十分な場合のバリエーションの具体例を示す。図86(a)は、図85(a)で「その他」を選択した場合に表示される表示例であって、具体的には「今日の服装は?最も一般的な言い方で言うと何?」を表示して利用者2に入力を促し、利用者2は「タンクトップ」を入力している。図86(b)は、服装以外の特徴も入力する場合の表示例であって、具体的には「眼鏡は?▲1▼有り、▲2▼無し」を表示している、同様に帽子や鞄、靴など目に付きやすいものを入力させてもよい。
【0285】
図87は、本発明の第4参考形態における具体例を説明する説明図である。
【0286】
同図は、利用者端末3から手掛かり情報を入力させた後の課題情報の具体例を示す。同図において、図87(b)に示す言葉と音は、図87(a)に応じた利用者2が通話スイッチを操作することによって出力され、具体的には「さっそく、真の任務を伝える。清水寺参道から三年坂を下った先の円山公園で他のスパイ(黒のタンクトップ、眼鏡あり)に暗号『しだれ桜』を伝えよ。制限時間は45分。もちろん、わかっているとは思うが、失敗すれば君の命はない。以上。プツ(通話が一方的に切れる音)」という言葉と音を出力している。図87(b)に示す言葉と音は、図87(a)に応じた利用者2が通話スイッチを操作することによって出力され、「さっそく、真の任務を伝える。」および「もちろん、わかっているとは思うが、失敗すれば君の命はない。」という言葉が、イベント提供システムサーバ1から提供されるイベントにおける利用者2に関する架空の状況設定の続きである。「もちろん、わかっているとは思うが、失敗すれば君の命はない。」という架空の人物のキャラがいい加減(無責任)な人であることを示す言葉は、「もちろん、わかっているとは思うが、失敗すれば君の命の保障はない。」または「もちろん、わかっているとは思うが、我々の命運はすべて君にかかっている」などでもよい。
【0287】
図88は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0288】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、一方の利用者端末3−1(3−2)から指示情報に含まれる課題に対する結果情報を受信する機能と、他方の利用者端末3−2(3−1)に送信したイベント情報をイベント情報DB4から取得する機能と、一方の利用者端末3−1(3−2)から受信した結果情報が他方の利用者端末3−2(3−1)に送信済みのイベント情報と一致するか否かを判断する機能と、判断結果に基づいてイベント情報DB4から情報を取得する機能と、取得した情報を一方の利用者端末3−1(3−2)に送信する機能とを有する。
【0289】
図89は、図88に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0290】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、一方の利用者端末3−1(3−2)からイベント情報として送信済みの課題に対する結果情報を受信すると(ST8901)、他方の利用者端末3−2(3−1)に送信したイベント情報をイベント情報DB4から取得し(ST8902)、一方の利用者端末3−1(3−2)から受信した結果情報が他方の利用者端末3−2(3−1)に送信済みのイベント情報と一致するか否かを判断して(ST8903)、一致した場合には、課題のクリアによりミッション完了と判断し(ST8904)、課題に対する判断結果から全てのイベントが終了したか否かを判断して(ST8905)、終了したと判断された場合には結末情報がイベント情報DB4から取得され(ST8906)、終了していないと判断された場合には次のイベント情報がイベント情報DB4から取得され(ST8907)、取得した情報を利用者端末3に送信し(ST8910)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST8911)、処理を終了する。ST8903で一致しなかった場合には、課題はクリアされていない(ミッション未達成)と判断し(ST8908)、ミッション未達成を通知する情報をイベント情報DB4から取得して(ST8909)、取得した情報を利用者端末3に送信し(ST8910)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST8911)、処理を終了する。
【0291】
図90は、本発明における第4参考形態の具体例を説明する図である。
【0292】
同図は、利用者端末3から手掛かり情報を入力させた後の指示情報の具体例を示す。図90(a)は、一方の利用者2−1の持つ利用者端末3−1の表示画面であり、他の利用者2−2の持つ利用者端末3−2から入力された他の利用者2−2に関する手掛かり情報「黒のタンクトップ、眼鏡あり」をイベント提供システムサーバ1が仲介することによって、イベントの指示情報「清水寺参道から三年坂を下った先の円山公園で他のスパイ(黒のタンクトップ、眼鏡あり)に暗号『しだれ桜』を伝えよ」が表示されている。同様に他の利用者端末3−2には、イベントの指示情報「清水寺参道から三年坂を下った先の円山公園で他のスパイ(赤のセータ、眼鏡なし)に暗号『桜吹雪』を伝えよ」が表示されている。
【0293】
一方の利用者2−1は、他の利用者2−2から暗号とされる「桜吹雪」を受け取って、イベント提供システムサーバ1に送信することで課題を達成したことになる。なお、相手方にうまく暗号を伝えることも課題であるとするならば、他の利用者端末3−2から「しだれ桜」がイベント提供システムサーバ1に送信されることを含めて課題の達成としてもよいし、一方の情報だけでは達成度が減らされるとしてもよい。
【0294】
(第−2参考形態)
図91〜図93を用いて、本発明における第−2参考形態を説明する。第−2参考形態の特徴は、利用者2どうしがなかなか出会えない場合に配慮した追加の手掛かり情報を双方の利用者端末3に送信することである。追加の手掛かり情報は、例えば利用者端末3を介して同時に同一動作の実行を双方の利用者3に指示する指示情報であるとよく、多くの人が周りにいて同一課題のイベントに参加している利用者2が互いに誰かわからない場合でも同時に同じ動作をすることで、周りからうまく浮くことが出来る。ここで言うところの浮くとは、周りの人に与えるその雰囲気がなんとなく奇妙な状態のことであり、多くの人の中にその存在が埋もれてしまわないようにうまく浮かなければならない。
【0295】
図91は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0296】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、手掛かり情報を付与したイベント情報の送信終了からの経過時間を計測する機能と、計測された経過時間に応じて追加の手掛かり情報をイベント情報DB4から取得する機能と、取得した追加の手掛かり情報を双方の利用者端末3に送信する機能とを有する。
【0297】
図92は、図91に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0298】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、ミッションがクリアされていない(完了していない)と判断すると(ST9201)、一定時間が経過したか否かを判断して(ST9202)、経過していなければST9201に戻り、経過していれば、複数の利用者2に対して同時に同一動作をさせる指示情報をイベント情報DB4から取得し(ST9203)、複数の利用者2を互いに引き合わせるための手掛かり情報(ヒント)として取得した情報をそれぞれの利用者端末3に送信し(ST9204)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST9205)、処理を終了する。
【0299】
図93は、本発明における第4参考形態の具体例を説明する図である。
【0300】
同図は、図92に示すフローチャートに対応する具体例である。同図において、イベント提供システムサーバ1は、複数の利用者2を互いに引き合わせるための手掛かり情報(ヒント)として同一動作を同時にさせる指示情報をそれぞれの利用者端末3に送信しており、具体的には「まだ、見つからないのか?いいから、互いにそこで飛んでみろ。ぴょんぴょん」がそれぞれの利用者端末3に表示されている。利用者2が到着した目的地が、広い場所で多くの人が集う場所であってもこのように同時に何かの動作を利用者2にさせることによって、互いに引き合わせることが出来る。なお、指示する動作は紛らわしいものではなく、むしろ不自然な動作である方がよく、その場で浮くこと(いわゆる場違いであること)によって指示情報が示す他のスパイが誰であるのかを知ることが出来る。もちろん、利用者2にとって場違いな動作は恥ずかしさが伴うものであるが、イベント提供システムサーバ1が提供するイベントが身勝手で無責任と設定した架空の人物が悪ノリしてように見え、もう誰にも止められないかのような暴走感を演出することが出来る。ただし、架空の人物がここまで悪ノリすると逆に利用者2どおしの間に例えば「お互いに大変ですね」などといった一種の連帯感が生じることもあり、これは同じ境遇(この場合は被害者意識)が人を共感し合わせるためでもあると言われている。イベント提供システムサーバ1が提供するイベントとしては、時に一貫性をもって妥協のない悪ノリをした方が、イベントとしての特徴もはっきりしてくるため、中途半端な悪ノリをするなら、とことん悪ノリの演出をした方がよいとも言える。
【0301】
(第−3参考形態)
図94〜図98を用いて、本発明における第−3参考形態を説明する。第−3参考形態の特徴は、一方の利用者端末3−1(3−2)から取得した手掛かり情報の一部をあえて伏せておき、同一課題イベントが達成した後に、伏せておいた手掛かり情報について他方の利用者2−2(2−1)に問う追加の課題情報を他方の利用者端末3−2(3−1)に送信することである。具体的には、イベント達成にホッとして気が抜けている一方の利用者2−1(2−2)に対して、さっき出会った他方の利用者2−2(2−1)の服装を問うものである。出会ったときに注意して観察していれば容易に気付くことであっても、後から問われると案外覚えていないものであり、利用者2の意表を付くような楽しいイベントを提供することが出来る。追加の課題情報は、出会った利用者たちがそれぞれ次の行動に移行した後のタイミングで送信するとよく、例えば次のイベントとしてそれぞれの利用者端末に別の課題を与えておいてから送信すると目の前に他方の利用者2−2(2−1)の姿がすでになくなっているので、問われた一方の利用者2−1(2−2)は曖昧な記憶に頼らざるを得なくなる。
【0302】
図94は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0303】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、一方の利用者端末3−1(3−2)から手掛かり情報を受信する機能と、同一の課題を実行するためのイベント情報に一方の利用者端末3−1(3−2)から受信した手掛かり情報の一部を付与する機能と、受信した手掛かり情報の一部を付与したイベント情報を他方の利用者端末3−2(3−1)に送信する機能とを有する。
【0304】
図95は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0305】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、一方の利用者端末3−1(3−2)から受信した結果情報が他方の利用者端末3−2(3−1)に送信済みのイベント情報と一致するか否かを判断する機能によって、同一課題イベントの達成を判断すると、他方の利用者端末3−2(3−1)から取得した手掛かり情報のうち付与しなかった手掛かり情報について問う追加の課題情報をイベント情報DB4から取得する機能と、取得した追加の課題情報を一方の利用者端末3−1(3−2)に送信する機能とを有する。
【0306】
図96は、図94に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバと一方の利用者端末および他方の利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0307】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、一方の利用者端末3−1(3−2)から手掛かり情報を受信すると、同一の課題を実行するためのイベント情報に一方の利用者端末3−1(3−2)から受信した手掛かり情報の一部を付与して(ST9610)、他方の利用者端末3−2(3−1)に送信し(ST9611)、同様に他方の利用者端末3−2(3−1)から手掛かり情報を受信すると、同一の課題を実行するためのイベント情報に他方の利用者端末3−2(3−1)から受信した手掛かり情報の一部を付与して(ST9610)、一方の利用者端末3−1(3−2)に送信し(ST9611)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST9612)、処理を終了する。
【0308】
図97は、図95に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0309】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、一方の利用者端末3−1(3−2)から受信した結果情報が他方の利用者端末3−2(3−1)に送信済みのイベント情報と一致するか否かを判断することによって、同一課題イベントの達成を判断すると(ST9701)、他方の利用者端末3−2(3−1)から取得した手掛かり情報のうち付与しなかった手掛かり情報について問う追加の課題情報をイベント情報DB4から取得し(ST9702)、取得した追加の課題情報を一方の利用者端末3−1(3−2)に送信し(ST9703)、利用者端末3に送信した結果を配信情報DB16に記憶して(ST9704)、処理を終了する。
【0310】
図98は、本発明の第4参考形態における具体例を説明する説明図である。
【0311】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3−2から入力された利用者2−2に関する手掛かり情報のうち「黒のタンクトップ、眼鏡あり」をイベント情報に付与する手掛かり情報として利用し、イベント達成後の追加の課題情報として具体的に「さっき出会った他のスパイは指輪をしていたか否かを答えよ、制限時間は1分」を利用者2−1の持つ利用者端末3−1に出力している。また、利用者端末3−1から入力された利用者2−1に関する手掛かり情報のうち「赤のセータ、眼鏡なし」をイベント情報に付与する手掛かり情報として利用し、イベント達成後の追加の課題情報として具体的に「さっき出会った他のスパイのはめていた時計の種類を答えよ、制限時間は2分」を利用者2−2の持つ利用者端末3−2に出力している。これはひっかけ問題であり、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3−1から取得した手掛かり情報から「利用者2−1は時計をしていない」ことがわかっていながら、時計の種類を問う追加の課題情報を送信する。こう問われた利用者2−2の心理としては、利用者2−1が時計をしていたか否かよく覚えていないにも関わらず(実際に利用者2−1が時計をしていたわけでもないのに)、利用者2−1が何らかの時計をしていたかのように錯覚してしまうことがよくある。冷静に出会った利用者2−1の服装を観察していれば利用者2−1は時計をはめていなかったことに気付くものであるが、多くの利用者はそこまで気を配っていないことが多いので、大概の利用者2−2はイベント提供システムが仕掛けた巧妙な罠にひっかかってしまう。
【0312】
(第5参考形態)
図99〜図107を用いて、本発明における第5参考形態を説明する。第5参考形態の特徴は、イベント提供システムサーバ1の提供するイベントに役者担当スタッフ40を用いることであり、第1参考形態と異なる点のみを以下説明する。
【0313】
図99は、第1参考形態における図1および図2に示すシステム全体図に対応する第5参考形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図である。
【0314】
同図は、利用者2の向かう目的地にあらかじめ役者担当スタッフ40を配置して、イベントの進行に役者担当スタッフ40を活用する場合の仕組みを示す。同図において、イベント提供システムサーバ1は、役者担当スタッフ40に対する口裏合わせのための事前情報を役者担当スタッフ40の持つスタッフ端末41に送信した上で、利用者端末3に目的地と課題、さらに役者担当スタッフ40に引き合わせるための手掛かり情報を送信する。手掛かり情報を利用者端末3に受信した利用者2は、目的地に到着すると受信した手掛かり情報に基づいて役者担当スタッフ40を探すことになる。
【0315】
図100は、本発明の参考形態におけるスタッフ端末のハードブロック図である。
【0316】
同図において、情報入出力部42とは、スタッフ端末41が役者担当スタッフ40と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位であり、大まかに情報入力部42−1と情報出力部42−2で構成される。情報入力部42−1における入力装置としては、例えばテンキーやカナキー、タッチスイッチ、音声入力などが該当し、役者担当スタッフ40の入力がスタッフ端末5に対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また情報出力部42−2における出力装置としては、例えばディスプレイ、音声出力装置などが該当し、役者担当スタッフ40に対してスタッフ端末41から情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。演算部43とは、スタッフ端末41がプログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。記憶部44とは、スタッフ端末41の目的を達成するために必要なプログラムを記憶する記憶エリアと演算部43が実行するプログラムの実行エリアの部位である。通信部45とは、イベント提供システムサーバ1などと通信する場合にネットワーク13を介して情報の送受信をする部位である。
【0317】
図101は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0318】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、パスゲート6からイベント情報の送信トリガ(きっかけ)を受け付ける機能と、受け付けた情報が持つ意味を(どう解釈するか)判断する機能とを有する。トリガ(きっかけ)については図1および図2で説明したとおりである。受け付けた情報が持つ意味をどう解釈するかの判断とは、図51に示す機能ブロック図と同様である。さらに、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3からイベント情報の送信要求を受け付ける機能と、パスゲート6や利用者端末3から受け付けた情報に基づいてイベント情報DB4からイベント情報とともにイベント情報に対応する口裏合わせ情報を取得する機能と、取得した口裏合わせ情報をスタッフ端末41に送信する機能と、口裏合わせ情報を送信したスタッフ端末41から受信完了情報を受信する機能と、スタッフ端末41からの受信完了情報の受信に応じてイベント情報DB4から取得したイベント情報を利用者端末3に送信する機能と、送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。
【0319】
口裏合わせ情報を受信したスタッフ端末41では、受信した口裏合わせ情報を役者担当スタッフ40に対して情報出力部に出力し、口裏あわせ情報を見て自らが実行する役割について心の準備が出来た役者担当スタッフ40から準備完了を示す入力を情報入力手段42−1から受け付ける。情報入力手段42−1が役者担当スタッフ40から準備完了を示す入力を受け付けると、スタッフ端末41はイベント提供システムサーバ1に口裏合わせ情報の受信完了報告情報を送信する。
【0320】
どれだけ優秀な、どれだけ経験を積んだ役者担当スタッフ40であっても、一人の人間である。心の準備が出来ぬままに架空の人物を演じさせるとイベントの架空の世界を台無しにしてしまう恐れもある。また、役者担当スタッフ40の能力を十分、引き出すためにも心の準備をする時間を少しであっても確保することは重要である。ただし、スタッフ端末40からの応答がなかったり(あらかじめ定める時間が経過すること)、その応答が鈍かったり(操作が緩慢であること)することもある。操作が無応答(無反応)や緩慢であると判断した場合には、イベントを間延びさせないために役者担当スタッフ40に(イベント提供システムサーバ1から、またはスタッフ端末41から)準備を促す警告を与えてもよい。
【0321】
また、口裏合わせ情報を受信したスタッフ端末40では、受信した口裏合わせ情報に含まれる手掛かり情報を情報出力手段42−2に出力して(手掛かり情報の出力は、利用者2が役者担当スタッフ40と出会うための手掛かりにする情報を役者担当スタッフ40自らも知っておくようにという指示を意味する)、さらに、このイベント提供システムサーバ1から受信した手掛かり情報に基づいて利用者2を確認した上で、口裏合わせ情報に示す伝達情報を利用者2に伝達する旨を指示する指示情報を情報出力手段42−2に出力するとよい。このような指示情報を用いるとイベント提供システムサーバ1が提供するイベントの主旨を役者担当スタッフ40に理解させることができ、終始一貫したイベントの円滑な進行が期待できる。
【0322】
図102は、図101に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとスタッフ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0323】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、役者担当スタッフ40を使ったイベントを発生させると判断すると(ST10201)、発生させるイベントに対応する口裏合わせ情報をイベント情報DB4から取得し(ST10202)、取得した口裏合わせ情報をスタッフ端末41に送信する(ST10203)。スタッフ端末41は、イベント提供システムサーバ1から口裏合わせ情報を受信すると、受信した口裏合わせ情報を記憶部44に記憶し(ST10204)、必要に応じて受信した口裏合わせ情報を記憶部44から取得して、取得した口裏合わせ情報を情報出力部42−2に出力し(ST10205)、情報入力部42−1から準備完了を示す操作を受け付けると(ST10206)、口裏合わせ情報の受信完了報告をイベント提供システムサーバ1に送信して(ST10207)、処理を終了する。イベント提供システムサーバ1は、口裏合わせ情報を送信したスタッフ端末41から受信完了情報を受信すると、スタッフ端末41からの受信完了情報の受信に応じてイベント情報DB4からイベント情報を取得して、取得したイベント情報を利用者端末3に送信し(ST10208)、送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST10209)、処理を終了する。ST10208でイベント情報DB4から取得するイベント情報は、ST10202で対応する口裏合わせ情報とともに取得してもよい。利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1からイベント情報を受信すると、受信したイベント情報を記憶部26に記憶し(ST10210)、必要に応じて受信したイベント情報を情報出力部24−2に出力して(ST10211)、処理を終了する。ここで言うところの「必要に応じて」とは、「イベントの進行に合わせて」という意味であると考えてよい。
【0324】
図103は、本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0325】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3から指示情報に含まれる課題に対する結果情報を受信する機能と、受信した結果情報に基づいてイベント情報DB4から対象となる利用者端末3に送信したイベント情報を読み出す機能と、読み出したイベント情報(より具体的には、イベント情報に含まれる課題)に基づいて受信した結果情報を判断する機能と、判断結果に基づいて次のイベント情報または結末情報をイベント情報DB4から読み出す機能と、送信対象となる利用者端末3に読み出した情報を送信する機能と、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。
【0326】
図104は、図103に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0327】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3からイベント情報に含まれる課題に対する結果情報を受信すると(ST10401)、受信した結果情報に基づいてイベント情報DB4から対象となるスタッフ端末41に送信した口裏合わせ情報を取得し(ST10402)、取得した口裏合わせ情報と受信した結果情報が一致するか否かを判断して(ST10403)、一致した場合には、課題のクリアによりミッション完了と判断し(ST10404)、課題に対する判断結果から全てのイベントが終了したか否かを判断して(ST10405)、終了したと判断された場合には結末情報がイベント情報DB4から取得され(ST10406)、終了していないと判断された場合には次のイベント情報がイベント情報DB4から取得され(ST10407)、取得した情報を利用者端末3に送信し(ST10410)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST10411)、処理を終了する。ST10403で一致しなかった場合には、課題はクリアされていない(ミッション未達成)と判断し(ST10408)、ミッション未達成を通知する情報をイベント情報DB4から取得して(ST10409)、取得した情報を利用者端末3に送信し(ST10410)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST10411)、処理を終了する。
【0328】
図105は、本発明における第5参考形態の具体例を説明する図である。
【0329】
同図は、役者担当スタッフ40を用いるイベントにおける指示情報を出力する具体例を示す。図7105(b)は、音声情報出力部から出力される音声情報であり、具体的には「さっそく、次の任務を伝える。清水寺参道から三年坂を下った先の円山公園で他のスパイとコンタクトを取ってパスワードを入手せよ。制限時間は45分。君はそれらしい相手に『スパイ』と言ってみろ。すると相手は『最高!』と応える。いいな、合言葉は『スパイ』『最高!』だぞ。くれぐれも周りの人間に怪しまれないようにうまくやれ。わかったな。パスワードがわかったらメールで報告してくれたまえ。」という言葉を出力している。図105(d)は、制限時間のカウントダウンを文字または画像情報として出力している利用者端末3の表示画面を示しており、図105(b)に示す音声情報で出力した課題と合言葉を同時に示すとよい。
【0330】
図106は、本発明における第5参考形態の具体例を説明する図である。
【0331】
同図は、役者担当スタッフ40の持つスタッフ端末41に送信する口裏合わせのための事前情報の具体例を示す。同図において、表示画面には、事前(口裏合わせ)情報として、利用者2を確認するための合言葉と合言葉を確認した利用者2に伝えるパスワードおよび役者担当スタッフ40が演じる役柄の特徴が示されている。合言葉は、具体的に「『スパイ』と聞かれたら、元気よく『最高!』と言う」と表示されている。パスワードは、具体的に「とらやのなごり雪は今が食べごろ」と表示されており、利用者2が役者担当スタッフ40と接触できたことが確認できるものであれば特にその種類および内容は問わない。パスワードを広告宣伝に活用してもよく、図例では「とらや」という茶菓子屋の「なごり雪」という銘菓の宣伝文句にしてあり、副次的効果としてこのように利用者2に伝えられた宣伝文句が利用者2の意識に摺り込まれることが期待できる。
【0332】
役柄は、具体的に「ごく普通の人にしか見えないが、実はスパイ」と表示されている。また、役柄における注意点として「最初はすっとぼけること」、「合言葉『最高!』を言うときには、相手(利用者2)がびっくりするくらい元気よく。ギャップ大で」、「パスワードを伝えたらすぐに(その場を)立ち去ること」と表示されている。役者担当スタッフ40は、これらの事前情報に基づいて自分なりの役柄を演じることが出来る。ちなみにこの役者担当スタッフ40を用いたイベントでは、最初は役者担当スタッフ40にとぼけさせることによって利用者2を動揺させ、合言葉を言うときには利用者2を驚かせることができ、イベントのメリハリをうまく作り出すことが出来る。
【0333】
図107は、本発明における第5参考形態の具体例を説明する図である。
【0334】
同図において、図107(a)は、図105(d)に示す「ボスに報告」のアイコン表示に対応した情報入力部を操作した後の利用者端末3の表示例である。利用者2から課題の解答(図103の機能ブロック図に示す『課題に対する結果』、図中の具体例では、役者担当スタッフ40から入手したパスワード『とらやのなごり雪は今が食べごろ』)を入力する入力欄と入力後にイベント提供システムサーバ1に入力された回答情報を送信するための「送信」アイコンが表示されている。図107(b)は、図107(a)に示す「送信」アイコン表示に対応した情報入力部を操作した後の利用者端末3の表示例であり、図107(a)で入力した解答の送信確認を利用者2に対して出力している。なお、このパスワードは利用者端末3によってイベント提供システムサーバ1に送信され、イベントの達成をイベント提供システムサーバ1に判断させるための判断材料となる。
【0335】
(第6参考形態)
図108〜図113を用いて、本発明における第6参考形態を説明する。第6参考形態の特徴は、その土地(国)に住む人だけを対象にしたサービスではなく、その土地を訪れる外国人をも対象にしたサービスにするために複数の言語に対応させたことであり、第1参考形態と異なる点のみを以下説明する。
【0336】
図108は、第1参考形態における図23に示す機能ブロック図に対応する第6参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0337】
同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3またはパスゲート6からイベント情報の送信要求を受信する機能と、受信した情報に基づいて利用者端末3で使用されている言語を判定する機能と、受信した送信要求に基づいてイベント情報DB4からイベント情報を読み出す機能と、読み出したイベント情報を送信要求が示す利用者端末3に送信する機能と、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶する機能とを有する。
【0338】
図109は、図108に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバと利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0339】
同図は、サービスの提供場所が日本である場合の処理を示す。同図において、イベント提供システムサーバ1は、利用者端末3またはパスゲート6からイベント情報の送信要求を受信すると(ST10901)、受信した情報に基づいて、利用者端末3で使用の言語は日本語か否かを判断して(ST10902)、日本語であった場合には、受信した送信要求に基づいてイベント情報DB4から日本語のイベント情報を取得し(ST10903)、日本語でなかった場合には、受信した送信要求に基づいてイベント情報DB4から対応する言語でイベント情報を取得し(ST10904)、取得したイベント情報を送信要求が示す利用者端末3に送信し(ST10905)、利用者端末3に送信した送信結果を配信情報DB16に記憶して(ST10906)、処理を終了する。利用者端末3は、イベント提供システムサーバ1からイベント情報を受信すると、受信したイベント情報を記憶部26に記憶して(ST10907)、処理を終了する。
【0340】
図110は、図108に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0341】
同図において、利用者端末3は、手助け(ヘルプ)情報の出力要求を受け付けると(ST11001)、イベント提供場所(国と地域)に合わせた手助け(ヘルプ)情報を記憶部26から取得し(ST11002)、取得した手助け(ヘルプ)情報を情報出力部に出力して(ST11003)、処理を終了する。
【0342】
図111は、本発明における第6参考形態の具体例を説明する図である。
【0343】
同図は、図108における利用者端末3で使用されている言語を利用者端末3から取得するための言語入力画面の具体例を示す。同図において、使用言語を利用者2に選択させるための入力アイコンが表示されている。具体的には、日本語、英語、中国語、韓国語であり、サービスを提供する国と地域に合わせて使用言語を用意するとよい。その他の言語としてはフランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、ロシア語などがある。
【0344】
図112は、本発明における第6参考形態の具体例を説明する図である。
【0345】
同図は、図110に示すフローチャートに対応して、手助け(ヘルプ)情報の出力についての具体例を示す。同図において、図112(a)は、すべて英語もしくはローマ字で示された表示画面に「Japanese(日本語)」のアイコンが表示されており、このアイコンを操作すると図112(b)に示す表示画面に切り替わる。図112(b)は、サービスが提供される地域の人(具体的には、日本人または日本語のわかる人)向けの表示であり、この表示を見せるだけで利用者2がどうして欲しいのかが相手に伝わるので、利用者2にとっての手助けとなる。
【0346】
図113は、本発明における第6参考形態の具体例を説明する図である。
【0347】
同図は、図112とは別の場合の、手助け(ヘルプ)情報の具体例を示す。同図において、利用者2はサービスが提供される地域の人が話す言葉(具体的には日本語)がよくわからなくても、図113(b)に示す手助け(ヘルプ)情報を示すだけで少なくとも目指すべき目的地がどちらの方向であるのかがわかる。これを繰り返せば、言葉がさっぱりわからなくても間違いなく目的地に到達することが出来る。図例では「今、とても困っています。助けて下さい。『清水寺参道』はどっちですか?」が表示されている。
【0348】
【発明の効果】
以上記載の本発明によれば、これから利用者の身に起こる状況が受け入れやすいように前もって説明しておくための情報であり、イベント内における利用者に関する架空の状況設定についての説明と、利用者にとって目の前の現実である利用者端末の通話機能における着信音が突然鳴ることの説明で構成される前説情報を用いて、前説情報を出力した後に前説情報で説明するとおりに着信音を鳴らすことによって、イベント提供システムがあらかじめ用意した臨場感溢れる仮想現実に感情移入しやすくすることが出来る。
【0349】
利用者は、この配慮を実現する仕組みによって、利用者にとってイベントは単に仮想空間にいる「つもり」ではなく、仮想現実における設定が溶け込んだ目の前の現実世界での出来事として利用者はイベントを楽しむことが出来る。
【0350】
また、利用者端末が鳴らした着信音に応じて利用者が通話スイッチを操作した場合には、受信したイベント情報のうち指示情報を出力し、指示情報の出力が終了すると、利用者が通話終了スイッチを操作するまで通話不通音を出力し、通話不通音の出力開始からイベント情報に含まれる制限時間情報に基づいて制限時間のカウントダウンを開始し、カウントダウンしている制限時間を利用者端末の情報出力部に出力することによって、利用者は「してもよい」と「しなくてもよい」の選択肢のどちらを選んでもよいという弱い動機ではなく、自分で今すぐなんとかしなくてはならないという強い動機を持って行動することが出来る。
【0351】
もちろん、イベント提供システムにとっては、このような臨場感溢れる感情移入しやすいきっかけによって興味・関心を持ってくれる利用者が増加するだけでなく、強い動機を与えることによって、興味・関心を持ってくれた利用者が実際に利用してくれる割合が高まり、結果としてイベント提供システムが提供するイベントの利用(具体的には、利用人数、利用回数、利用頻度)が高まるという効果があり、のべ利用者も増加させることが出来る。言い方を替えれば、イベント提供システムサーバと利用者端末との間における通信回数を増やすことにつながり、通信回数の増加や通信頻度の増加に伴って利用者が直接的または間接的に支払う利用料を増加させることが出来る。
【0352】
また、イベントの進行や結果に伴って付与される付与情報が利用者に何かの行動を促すものである場合には、その利用が促進されるという副次的効果が期待できる。
【0353】
さらに、利用者の現在位置を反映して目的地を設定することによって、利用者を意図的に誘導することができ、さらに制限時間を加減算して調整することによって、イベントの難易度や利用者の移動速度を意図的に調節することができ、課題を実行する場所を目的地として指定することによって、利用者がその目的地に向かって移動することになるので、様々な場所をめぐることを楽しむ観光などに応用することが出来る。
【0354】
さらに、利用者端末を介した利用者とのやりとりに役者担当のオペレータを用いることによって、イベント提供システムが利用者に対する受け答えをするとするならどうしても避けられない違和感を解消することが出来るともに、イベントにおける架空人物のキャラクタ設定の幅を広げて、イベント内の仮想現実の世界をより現実世界っぽくすることが出来る。より具体的に説明すれば、イベント提供システムが提供するイベントにおける架空の人物としてコールセンタに待機する役者担当オペレータに演技をさせるために役者担当オペレータの持つコールセンタ端末に口裏合わせ情報を送信し、役者担当オペレータはコールセンタ端末が受信した口裏合わせ情報に基づいた演技を実行する。このような役者担当オペレータの演技によって、利用者端末の通話機能を通じてイベント情報を受け取った利用者は架空のイベントの世界でありながら、現実世界のどこかにいる人物とあたかもやりとりしているかのように感じることが出来る。
【0355】
なお、このようにイベントが創りだす仮想現実の中で一人で何役もこなす役者担当オペレータを支援することが、本発明におけるイベント提供システムならではの効果である。つまり、一人で何役もこなせば、それらの役がごちゃごちゃになって、せっかくイベントが創りだした仮想現実の世界を台無しにしてしまうかもしれない役者担当オペレータの演技をシステムは支援することが出来る。
【0356】
さらに、一方の利用者端末から受信した手掛かり情報を他方の利用者端末に送信することによって、他方の利用者を一方の利用者に出会わせることによって、それぞれに別個の利用者端末を持った複数の利用者が参加する同一課題イベントを、利用者が利用者端末を介して互いに入力した情報を利用者どうしが互いに出会うための手掛かりとすることが出来る。互いに入力した手掛かり情報を用いて一時的に出会った利用者どうしは、同一課題を実行することによって一種の連帯感を感じるという効果が期待でき、端末とシステムとのやりとりだけでは無機質になりがちなイベント提供システムの利用を促進する効果も期待できる。
【0357】
また、利用者どうしがなかなか出会えない場合に配慮した追加の手掛かり情報を双方の利用者端末に送信することで、同一課題イベントに参加している利用者が誰であるのかを知ることが出来る。なお、指示する動作は紛らわしいものではなく、むしろ不自然な動作である方がよく、その場で浮くこと(いわゆる場違いであること)によって、互いの利用者の間に一種の連帯感が生じるために、提供するイベントがさらに無機質なものになりにくく、イベント提供システムのより一層の利用促進が期待される。
【0358】
さらに、イベントに合わせた役柄を演じる役者担当スタッフの存在は、イベント提供システムが提供するイベントに人間味をもたらすとともにイベントが創りだす仮想現実をより現実世界に近づけることが出来る。
【0359】
また、役者担当スタッフをイベント提供システムが提供するイベントに用いることで、イベントが創りだす仮想現実をより現実世界に近づけることが出来るだけでなく、システムの処理では課題達成の判定が難しいイベントでも役者担当スタッフの判断に委ねることが出来る。
【0360】
なお、このようにイベントが創りだす仮想現実の中で一人で何役もこなす役者担当スタッフを支援することが、本発明におけるイベント提供システムならではの効果である。つまり、一人で何役もこなせば、それらの役がごちゃごちゃになって、せっかくイベントが創りだした仮想現実の世界を台無しにしてしまうかもしれない役者担当スタッフの演技をシステムは支援することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図
【図2】図1とは別の場合の、本発明の参考形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図
【図3】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバのハードブロック図
【図4】本発明の参考形態におけるパスゲートのハードブロック図
【図5】本発明の参考形態における利用者端末のハードブロック図
【図6】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバと利用者端末の機能ブロック図
【図7】本発明の参考形態における利用者端末の機能ブロック図
【図8】本発明の参考形態における利用者端末の機能ブロック図
【図9】図6に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバと利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図10】図7に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図11】図8に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図12】本発明の参考形態における利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図13】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図14】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバと利用者端末の機能ブロック図
【図15】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバと利用者端末の機能ブロック図
【図16】図13と図14に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバと利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図17】図13〜図15に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図18】図14と図15に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図19】本発明の参考形態における利用者端末の機能ブロック図
【図20】本発明の参考形態における利用者端末の機能ブロック図
【図21】図19に示す機能ブロック図に対応する利用者端末とイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図22】図20に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図23】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図24】図23に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図25】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図26】図25に示すイベント提供システムサーバの機能に対応する利用者端末の機能ブロック図
【図27】図25に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図28】本発明における第1参考形態の具体例を説明する図
【図29】本発明における第1参考形態の具体例を説明する図
【図30】本発明における第1参考形態の具体例を説明する図
【図31】本発明における第1参考形態の具体例を説明する図
【図32】本発明における第1参考形態の具体例を説明する図
【図33】本発明における第1参考形態の具体例を説明する図
【図34】本発明における第1参考形態の具体例を説明する図
【図35】第1参考形態における図23に示す機能ブロック図に対応する第2参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図36】図35に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図37】イベント提供システムサーバから付与情報付きの情報を受信した利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図38】図37とは別の場合の、イベント提供システムサーバから付与情報付きの情報を受信した利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図39】本発明における第2参考形態の具体例を説明する図
【図40】本発明における第2参考形態の具体例を説明する図
【図41】本発明における第2参考形態の具体例を説明する図
【図42】本発明における第2参考形態の具体例を説明する図
【図43】本発明における第2参考形態の具体例を説明する図
【図44】図37、図38とは別の場合の、イベント提供システムサーバから付与情報付きの情報を受信した利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図45】本発明における第2参考形態の具体例を説明する図
【図46】第1参考形態における図6に示す機能ブロック図に対応する第3参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図47】図46に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図48】第1参考形態における図1および図2に示すシステム全体図に対応する第実施形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図
【図49】図48とは別の場合の、本発明の実施形態におけるイベント提供システムのシステム全体図
【図50】本発明の実施形態におけるコールセンタ端末のハードブロック図
【図51】本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図52】図51に続く本発明の実施形態におけるコールセンタ端末の機能ブロック図
【図53】図51および図52に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとコールセンタ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図54】本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図55】図54に続く本発明の実施形態におけるコールセンタ端末の機能ブロック図
【図56】図54および図55に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとコールセンタ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図57】本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図58】図57に続く本発明の実施形態におけるコールセンタ端末の機能ブロック図
【図59】図57および図58に続く本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図60】図59に続く本発明の実施形態におけるコールセンタ端末の機能ブロック図
【図61】図57および図58に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバおよびコールセンタ端末の演算部におけるフローチャート
【図62】図59および図60に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとコールセンタ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図63】本発明における第実施形態の具体例を説明する図
【図64】本発明における第実施形態の具体例を説明する図
【図65】本発明における第実施形態の具体例を説明する図
【図66】図48または図49に示すシステム全体図に続く本発明の実施形態におけるイベント提供システムのシステム全体図
【図67】本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図68】図67に続く本発明の実施形態における利用者端末の機能ブロック図
【図69】図67および図68に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとコールセンタ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図70】本発明における第実施形態の具体例を説明する図
【図71】本発明における第実施形態の具体例を説明する図
【図72】本発明における第実施形態の具体例を説明する図
【図73】図66に示すシステム全体図に続く本発明の実施形態におけるイベント提供システムのシステム全体図
【図74】本発明の実施形態におけるコールセンタ端末の機能ブロック図
【図75】図74に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとコールセンタ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図76】本発明における第実施形態の具体例を説明する図
【図77】本発明における第実施形態の具体例を説明する図
【図78】本発明における第実施形態の具体例を説明する図
【図79】第1参考形態における図1および図2に示すシステム全体図に対応する第4参考形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図
【図80】第1参考形態における図1および図2に示すシステム全体図に対応する第4参考形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図
【図81】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図82】本発明の参考形態における利用者端末の機能ブロック図
【図83】図81、図82に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバと一方の利用者端末および他方の利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図84】本発明における第4参考形態の具体例を説明する図
【図85】本発明における第4参考形態の具体例を説明する図
【図86】本発明における第4参考形態の具体例を説明する図
【図87】本発明における第4参考形態の具体例を説明する図
【図88】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図89】図88に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図90】本発明における第4参考形態の具体例を説明する図
【図91】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図92】図91に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図93】本発明における第4参考形態の具体例を説明する図
【図94】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図95】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図96】図94に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバと一方の利用者端末および他方の利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図97】図95に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図98】本発明の第4参考形態における具体例を説明する説明図
【図99】第1参考形態における図1および図2に示すシステム全体図に対応する第5参考形態におけるイベント提供システムにおけるシステム全体図
【図100】本発明の参考形態におけるスタッフ端末のハードブロック図
【図101】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図102】図101に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバとスタッフ端末および利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図103】本発明の参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図104】図103に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図105】本発明における第5参考形態の具体例を説明する図
【図106】本発明における第5参考形態の具体例を説明する図
【図107】本発明における第5参考形態の具体例を説明する図
【図108】第1参考形態における図23に示す機能ブロック図に対応する第6参考形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図109】図108に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバと利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図110】図108に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図111】本発明における第6参考形態の具体例を説明する図
【図112】本発明における第6参考形態の具体例を説明する図
【図113】本発明における第6参考形態の具体例を説明する図
【符号の説明】
1 イベント提供システムサーバ
2 利用者
3 利用者端末
4 イベント情報DB
5 場所情報タグ
6 パスゲート
7 情報記憶媒体
28 コールセンタ
29 役者担当オペレータ
30 コールセンタ端末
31 通話端末
40 役者担当スタッフ
41 スタッフ端末

Claims (10)

  1. 利用者が有し、該利用者が通話に用いる通話手段とネットワークを介して外部の機器と情報の送受信をする情報送受信手段を備える利用者端末と、イベント情報を送信するための情報送信手段を有するイベント提供システムサーバと、オペレータが通話に用いる通話手段と通話回線を強制的に切断する通話終了手段とイベント情報を受信するための情報受信手段とを備えたコールセンタ端末とを用いて、該利用者のためのイベントに関する情報の提供方法であって、
    イベント提供システムサーバは、前記イベント内における前記利用者に関する架空の状況設定および前記通話手段の着信を示す着信音が突然鳴ることを説明する前説情報と、該前説情報と関連付けられ、前記利用者に実行させるための課題情報を指示する指示情報を含む事前情報と、該指示情報に示す課題を達成するまでに前記利用者に対し許された制限時間情報とから成るイベント情報をあらかじめイベント情報データベースに記憶しておき、
    前記イベント提供システムサーバは、前記利用者端末から前記イベントに関する情報の送信要求を受信すると、前記イベント情報データベースから前記イベント情報を情報取得手段によって取得し、取得した前記イベント情報のうち前記事前情報を前記利用者端末の通話手段に接続するために前記利用者端末から受信した通話コードとともに前記コールセンタ端末に情報送信手段によって送信するとともに、前記イベント情報のうち前記前説情報と前記制限時間情報を送信要求のあった前記利用者端末に情報送信手段によって送信し、
    前記コールセンタ端末は、前記事前情報と前記利用者端末の前記通話コードを前記イベント提供システムサーバから受信すると、受信した情報のうち前記事前情報を情報出力部に出力し、
    前記利用者端末は、前記前説情報と前記制限時間情報を前記イベント提供システムサーバから受信すると、受信した情報のうち前記前説情報を前記情報出力部に出力し、
    前記コールセンタ端末は、前記通話コードを用いて前記利用者端末に対して通話手段によって電話をかけさせて、前記オペレータによって前記通話手段から通話終了の操作を受け付けると、前記通話終了手段に通話回線を切断させ、
    前記利用者端末は、前記コールセンタ端末側の操作による通話不通状態を前記通話手段によって検知すると、受信した前記制限時間情報に基づいて前記制限時間のカウントダウンをカウントダウン実行手段によって開始し、カウントダウンしている前記制限時間を前記情報出力部に出力することを特徴とするイベントに関する情報の提供方法。
  2. 前記イベント提供システムサーバは、前記利用者端末から前記課題に対する結果情報を受信すると、必要に応じて追加の前記事前情報を前記コールセンタ端末に前記情報送信手段によって送信し、
    前記コールセンタ端末は、前記追加事前情報をイベント提供システムサーバから受信した場合には、受信した追加の前記事前情報を情報出力部に出力し、
    前記イベント提供システムサーバは、前記追加事前情報を送信した前記コールセンタ端末の通話手段に接続するために前記イベント情報データベースから取得した通話コードを前記利用者端末に送信して、
    前記利用者端末は、前記コールセンタ端末の通話手段に接続するための前記通話コードを前記イベント提供システムサーバから受信すると、受信した前記通話コードを前記通話手段に入力することを特徴とする請求項1に記載のイベントに関する情報の提供方法。
  3. 前記イベント提供システムサーバは、前記イベント情報データベースから取得したイベント情報に付与する付与情報がある場合には、該付与情報を取得したイベント情報に付与して前記利用者端末に前記情報送信手段によって送信して、
    前記利用者端末は、前記付与情報を前記イベント提供システムサーバから受信すると、あらかじめ定める条件が揃った場合に受信した付与情報を前記情報出力部に出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のイベントに関する情報の提供方法。
  4. 前記イベント提供システムサーバは、前記利用者端末から受信したイベントの達成結果に応じて前記付与情報を情報選択手段によって選択することを特徴とする請求項3に記載のイベントに関する情報の提供方法。
  5. 前記指示情報が指示する前記課題には、前記課題を実行する場所が目的地として指定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイベントに関する情報の提供方法。
  6. 前記イベント提供システムサーバが前記イベントに関する情報の送信要求を受信した際に前記利用者又は前記利用者端末の現在位置が取得できた場合には、前記イベント提供システムサーバは、取得した現在位置によって前記目的地を選択する処理を実行することを特徴とする請求項5に記載のイベントに関する情報の提供方法。
  7. 前記イベント提供システムサーバが前記イベントに関する情報の送信要求を受信した際に前記利用者又は前記利用者端末の現在位置が取得できた場合には、前記イベント提供システムサーバは、取得した現在位置に基づいて前記制限時間に時間を加算もしくは減算する処理を実行することを特徴とする請求項5に記載のイベントに関する情報の提供方法。
  8. 用者が通話に用いる通話手段とネットワークを介して外部の機器と情報の送受信をする情報送受信手段とを備える利用者端末に対して、イベント情報を送信するイベント提供システムサーバと、
    役者担当オペレータが通話に用いる通話手段と情報送受信手段とを備えるコールセンタ端末と、
    を備え、前記利用者端末を有する利用者にイベントを提供するイベント提供システムであって、
    イベント提供システムサーバは、
    前記イベント内における前記利用者に関する架空の状況設定および前記通話手段の着信を示す着信音が突然鳴ることを説明する前説情報と、該前説情報で前もって説明しておいた通話手段を用いて前記利用者に実行させるための課題を指示する指示情報を伝える前記役者担当オペレータが口裏を合わせるための事前情報と、該指示情報に示す課題を達成するまでに前記利用者に対し許された制限時間情報とから成るイベント情報を記憶するイベント情報データベースと、
    前記利用者端末から情報受信手段によって前記イベントに関する情報の送信要求を受信すると、受信した送信要求に基づいて前記イベント情報データベースから前記イベント情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した前記イベント情報のうち前記前説情報と前記制限時間情報を送信要求のあった前記利用者端末に送信し、前記情報取得手段が取得した前記イベント情報のうち前記事前情報を前記コールセンタ端末に送信する情報送信手段とを有し、
    前記コールセンタ端末は、
    前記イベント提供システムサーバから前記事前情報と前記利用者端末の前記通話手段に接続するための通話コードを受信する情報受信手段と、
    前記情報受信手段が受信した情報のうち前記事前情報を出力する情報出力手段と、
    受信した前記通話コードを用いて前記利用者端末に対して電話をかける通話手段と、
    前記オペレータによる通話終了の操作を受け付けると、通話回線の切断によって前記利用者端末との通話を終了する通話終了手段とを有し、
    前記利用者端末は、
    前記イベント提供システムサーバから情報を受信する情報受信手段と、
    前記情報受信手段が受信した前記前説情報と前記制限時間情報のうち前記前説情報を出力する情報出力手段と、
    前記コールセンタ端末からの着信に応じて通話状態になった通話回線が前記コールセンタ端末側からの操作による通話不通状態を検知すると、前記情報受信手段が受信した前記制限時間に基づいてカウントダウンを開始するカウントダウン実行手段とを有し、
    前記利用者端末の前記情報出力手段は、前記カウントダウン実行手段がカウントダウンしている前記制限時間を出力することを特徴とするイベント提供システム。
  9. 用者が通話に用いる通話手段とネットワークを介して外部の機器と情報の送受信をする情報送受信手段とを備える利用者端末に対して、イベント情報を送信するイベント提供システムサーバと、
    役者担当オペレータが通話に用いる通話手段と情報送受信手段とを備えるコールセンタ端末と、
    を備え、前記利用者端末を有する利用者にイベントを提供するイベント提供システムであって、
    イベント提供システムサーバは、
    前記イベント内における前記利用者に関する架空の状況設定および前記通話手段の着信を示す着信音が突然鳴ることを説明する前説情報と、該前説情報で前もって説明しておいた通話手段を用いて前記利用者に実行させるための課題を指示する指示情報を伝える前記役者担当オペレータが口裏を合わせるための事前情報と、該指示情報に示す課題を達成するまでに前記利用者に対し許された制限時間情報とから成るイベント情報を記憶するイベント情報データベースと、
    前記利用者端末から情報受信手段によって前記イベントに関する情報の送信要求を受信すると、受信した送信要求に基づいて前記イベント情報データベースから前記イベント情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した前記イベント情報に関する前記利用者端末への実行命令として、前記利用者端末が受信した前記前説情報と前記制限時間情報のうち前記前説情報を出力し、前記コールセンタ端末側からの操作に基づく通話不通状態を検知すると、受信した制限時間情報に基づいてカウントダウンを開始し、カウントダウンしている前記制限時間を情報出力部に出力することを命じる実行命令情報を付与する実行命令情報付与手段と、
    前記実行命令情報付与手段によって前記実行命令情報が付与された前記イベント情報のうち前記前説情報と前記制限時間情報を送信要求のあった前記利用者端末に送信し、前記情報取得手段が取得した前記イベント情報のうち前記事前情報を前記コールセンタ端末に送信する情報送信手段とを有し、
    前記コールセンタ端末は、
    前記イベント提供システムサーバから前記事前情報と前記利用者端末の前記通話手段に接続するための通話コードを受信する情報受信手段と、
    前記情報受信手段が受信した情報のうち前記事前情報を出力する情報出力手段と、
    受信した前記通話コードを用いて前記利用者端末に対して電話をかける通話手段と、
    前記オペレータによる通話終了の操作を受け付けると、通話回線の切断によって前記利用者端末との通話を終了する通話終了手段とを有し、
    前記実行命令情報を実行する前記利用者端末は、
    前記イベント提供システムサーバから情報を受信する情報受信手段と、
    受信した前記実行命令情報に基づき、前記情報受信手段が受信した前記前説情報と前記制限時間情報のうち前記前説情報を出力する情報出力手段と、
    受信した前記実行命令情報に基づき、前記コールセンタ端末からの着信に応じて通話状態になった通話回線が前記コールセンタ端末側からの操作による通話不通状態を検知すると、前記情報受信手段が受信した前記制限時間に基づいてカウントダウンを開始するカウントダウン実行手段とを有し、
    前記利用者端末の前記情報出力手段は、受信した前記実行命令情報に基づき、前記カウントダウン実行手段がカウントダウンしている前記制限時間を出力することを特徴とするイベント提供システム。
  10. 前記イベント情報データベースに記憶する前記指示情報が指示する前記課題には、前記課題を実行する場所が目的地として指定されていることを特徴とする請求項8または9のいずれかに記載のイベント提供システム。
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