JP4080125B2 - 情報処理装置およびマウス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)環境下でマウスなどのポインティング・デバイスによる入力を可能とするタイプの情報処理装置(例えばパーソナル・コンピュータ(PC))、およびマウスに係り、特に、ディスプレイ上に表示されたオブジェクトの移動、回転を、ユーザの意図により近づけた状態で行なうことを可能とした情報処理装置およびマウスに関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今の技術革新に伴い、デスクトップ型、タワー型、ノートブック型など各種パーソナル・コンピュータ(PC)が開発されている。最近のPCは、CPU(Central Processing Unit)の演算処理能力の向上やビデオ・サブシステムの強化などにより、様々な描画処理能力を有するものが多くなっている。
【0003】
これら最新のOS(例えば米マイクロソフト社の"Windows95"など)は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を組み込んでおり、GUI環境を提供する。このようなコンピュータ・システムは、一般に、マウス、トラック・ボール、タッチパッドのような座標指示が可能な入力装置を有する。
【0004】
従来のポインティング・デバイスは2つの基本機能を実現している。1つはディスプレイ・スクリーン上でのカーソル(マウス・カーソル)の2次元的な移動機能であり、他の1つは一種の選択動作を意味するクリック機能である。ユーザは、ディスプレイ・スクリーン上の特定位置(オブジェクト)の上にマウス・カーソルを移動させて、オブジェクト上でクリックすることによってオブジェクトの選択、あるいはオブジェクトに関連する機能の選択を行なうことができる。
【0005】
GUI環境のディスプレイに表示されたオブジェクトに対して、ユーザはマウスなどのポインティング・デバイスを用いてカーソルを移動させ、さらにマウス・ボタンを押下(すなわちクリック)する等の選択動作によって、現在カーソルが置かれているオブジェクトを選択する。選択オブジェクトの移動は、マウスの移動により実行する。
【0006】
ところで、ディスプレイに表示されたオブジェクトの移動は、基本的にマウス等のポインティングデバイスの動作に応じて、オブシェクトを平行移動する処理に制限される。これは、従来のマウス等のポインティングデバイスは唯一の座標変位入力部を有するのみであり、そのX方向およびY方向の2次元的変位を検出する構成であるからである。従来のマウスの下面には回転可能な1つの球体が取り付けられ、ユーザのマウス移動に伴う球体の回転を検出し、その回転量、回転方向に応じて指定したオブジェクトの移動を行なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、マウス等のポインティングデバイスの操作により、指定オブジェクトの移動が可能であるが、オブジェクトの移動は、基本的にマウス等のポインティングデバイスの動作に応じた平行移動に制限される。従来の一般的な情報処理装置では、オブジェクトの回転を行なう場合、オブジェクトを指定し、指定オブジェクトの回転動作の実行を指定し、さらに回転動作の中心となる座標点をマウスのクリック動作等で指定し、さらに、マウス等により回転方向を指示するようにドラッグしてオブジェクトを回転移動させ、所望の回転角度まで回転した時点で、さらに回転終了の指示を実行するという多数のステップを実行する必要があった。この回転処理の際には、回転中心となる点はディスプレイ上において固定されており、オブジェクトの自由な移動、すなわち平行移動等は同時に行なえず、その移動処理は極めて制限されたものとなる。
【0008】
上述のような従来の情報処理装置においては、オブジェクトの移動および回転動作は別々に実行される構成であり、例えばディスプレイの左下に表示されたオブジェクトをディスプレイの右上に移動させるとともに回転を実行したいというような場合は、オブジェクトの平行移動処理と、回転処理とを別々に実行することが必要となり処理の複雑化を招いていた。
【0009】
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みたものであり、その目的は、マウスなどのポインティング・デバイスによる入力を可能とするタイプの情報処理装置(例えばパーソナル・コンピュータ(PC))において、オブジェクトの移動、回転処理をユーザによるポインティング・デバイスの操作により対応した形態で実行する情報処理装置を提供することにある。
【0010】
本発明の更なる目的は、ディスプレイ上に表示されたオブジェクトの移動、回転処理を、ユーザのマウス操作により対応させて実行することの可能なマウスを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、本発明の情報処理装置は、座標変位入力部を有するポインティングデバイスの動作に応じてディスプレイ上のオブジェクトの移動処理を実行する構成を有する情報処理装置において、前記ポインティングデバイスは2つの離間した座標変位入力部a,bを有し、前記2つの座標変位入力部中の1つの座標変位入力部aに対応するディスプレイ上の任意の点(Xa,Ya)を指定し、さらに、前記ポインティングデバイスを必要に応じて移動させて、前記座標変位入力部bに対応するディスプレイ上の任意の点(Xb,Yb)を指定することで、前記座標変位入力部a,bの各々に対応するディスプレイ上の離間した2つの任意の点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を前記オブジェクトに対して相対的に固定して指定可能な構成を有し、前記ポインティングデバイスの動作に伴う2つの座標変位入力部a,b各々の変位に基づいて前記2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)に対して相対的に固定されたオブジェクトの移動処理を実行する構成としたことを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明の情報処理装置は、前記オブジェクトの平行移動量を前記2つの座標変位入力部a,b各々の変位の平均値に基づいて算出する構成を有することを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明の情報処理装置は、前記オブジェクトの平行移動量を前記2つの座標変位入力部a,bいずれか一方の変位に基づいて算出する構成を有することを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明の情報処理装置は、前記2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)の中点近傍に設定される点を前記オブジェクトに関する回転中心とした回転量を2つの座標変位入力部a,b各々の変位の差分値に基づいて算出する構成を有することを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明の情報処理装置は、前記2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)のいずれか一方の点を前記オブジェクトに関する回転中心とした回転量を2つの座標変位入力部a,b各々の変位の差分値に基づいて算出する構成を有することを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の情報処理装置は、前記2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を結ぶ直線上の点を前記オブジェクトに関する回転中心とした回転量を2つの座標変位入力部a,b各々の変位の差分値に基づいて算出する構成を有することを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明の情報処理装置は、前記オブジェクトの回転軸中心となる点((Xa+Xb)/2,(Ya+Yb)/2)回りの回転量を、座標変位入力部aの変位量(Δxa,Δya)と座標変位入力部bの変位量(Δxb,Δyb)との差:(Δxa−Δxb,Δya−Δyb)に基づいて決定し、該オブジェクトの回転処理を実行する構成を有することを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明の情報処理装置は、前記ポインティングデバイスの前記2つの座標変位入力部a,b各々に対応する前記オブジェクト上の前記2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)およびオブジェクトの回転中心を示す点をディスプレイ上に識別可能に表示する構成を有することを特徴とする。
【0019】
さらに、本発明の情報処理装置は、前記ポインティングデバイスの前記2つの座標変位入力部a,bのいずれか一方のみの変位情報に基づいてデータ処理を実行する通常モードと、前記2つの座標変位入力部a,bの両方の変位情報に基づいてデータ処理を実行する特殊モードとを有する構成を有することを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明の情報処理装置は、座標変位入力部を有するポインティングデバイスの動作に応じてディスプレイ上の指示点移動を行なう構成を有する情報処理装置において、前記ポインティングデバイスは2つの離間した座標変位入力部a,bを有し、前記2つの座標変位入力部中の1つの座標変位入力部aに対応するディスプレイ上の任意の点(Xa,Ya)を指定し、さらに、前記ポインティングデバイスを必要に応じて移動させて、前記座標変位入力部bに対応するディスプレイ上の任意の点(Xb,Yb)を指定することで、前記座標変位入力部a,bの各々に対応するディスプレイ上の離間した2つの任意の点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を指定可能な構成を有し、座標変位入力部aの変位量に応じて点(Xa,Ya)を移動し、座標変位入力部bの変位量に応じて点(Xb,Yb)を移動させる構成を有することを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明の情報処理装置は、前記ポインティングデバイスの前記2つの座標変位入力部a,bのいずれかの変位情報に基づいてデータ処理を実行する2つの異なる通常モードと、前記2つの座標変位入力部a,bの両方の変位情報に基づいてデータ処理を実行する特殊モードとを有する構成を有することを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明のマウスは、離間した位置において独立に変位量を検出可能な2つの変位入力部a,bを有し、2つの座標変位入力部中の1つの座標変位入力部aに対応するディスプレイ上の任意の点(Xa,Ya)を指定し、さらに、前記ポインティングデバイスを必要に応じて移動させて、前記座標変位入力部bに対応するディスプレイ上の任意の点(Xb,Yb)を指定して、前記座標変位入力部a,bの各々に対応させて、ディスプレイに示されるオブジェクト上の離間した異なる2つの任意の点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を、該オブジェクトに相対的に固定した情報として指定可能な構成を有することを特徴とすることを特徴とする。
【0023】
さらに、本発明のマウスは、離間して取り付けられた2つの回転可能なボールを有し、前記2つの回転可能なボールの各々が2つの座標変位入力部a,bとして機能する構成であることを特徴とする。
【0024】
さらに、本発明のマウスは、離間して取り付けられた2つの光学的変位センサを有し、前記2つの光学的変位センサの各々が2つの座標変位入力部a,bとして機能する構成であることを特徴とする。
【0026】
さらに、本発明のマウスは、前記2つの座標変位入力部a,bのいずれか一方のみの変位情報に基づいてデータ処理を実行する通常モードと、前記2つの座標変位入力部a,bの両方の変位情報に基づいてデータ処理を実行する特殊モードとの切り替え可能な構成を有することを特徴とする。
【0027】
さらに、本発明のマウスは、離間した位置において独立に変位量を検出可能な2つの変位入力部a,bを有し、前記2つの離間した座標変位入力部中の1つの座標変位入力部aに対応するディスプレイ上の任意の点(Xa,Ya)を指定し、さらに、前記ポインティングデバイスを必要に応じて移動させて、前記座標変位入力部bに対応するディスプレイ上の任意の点(Xb,Yb)を指定して、前記座標変位入力部a,bの各々に対応するディスプレイ上の離間した異なる任意の2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を指定し、座標変位入力部aの変位量に応じて点(Xa,Ya)を移動し、座標変位入力部bの変位量に応じて点(Xb,Yb)を移動させる構成を有することを特徴とする。
【0028】
さらに、本発明のマウスは、前記2つの座標変位入力部a,bのいずれかの変位情報に基づいてデータ処理を実行する2つの異なる通常モードと、前記2つの座標変位入力部a,bの両方の変位情報に基づいてデータ処理を実行する特殊モードとの切り替え可能な構成を有することを特徴とする。
【0029】
さらに、本発明のマウスは、押下開放操作可能なボタン部を有し、該ボタン部の操作により、該マウスに備えられた前記2つの離間した座標変位入力部a,bの各々に対応させて、ディスプレイに示される離間した異なる2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を指定する構成であることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
[実施例1]
【0031】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳解する。図1は、本発明を実現するのに適した典型的なパーソナル・コンピュータ(PC)の構成ブロック図である。本発明を実現するPCの一例は、OADG(PC Open Architecture Developer's Group)仕様に準拠したタイプである。また、PCは、オペレーティング・システムとして米マイクロソフト社が市販するウインドウズのようなマルチタスク環境を提供するタイプのものが好ましい。以下、各部について説明する。
【0032】
メイン・コントローラであるCPU107は、オペレーティング・システム(OS)の制御下で、各種プログラムを実行するようになっている。CPU107は、例えば米インテル社製のCPUチップPentium等でよい。
【0033】
CPU107は、プロセッサ・バス、ローカル・バスとしてのPCI(Peripheral Component Interconnect)バス、及び、システム・バスとしてのISA(Industry Standard Architecture)バス等からなるバスを介して、各ハードウェア・ブロックと相互接続している。
【0034】
図1のブロック図では、メモリ108は、実行プログラムの読み込み領域として、あるいは実行プログラムの作業領域として用いられる書き込み可能メモリとしてのDRAM(ダイナミックRAM)、実行プログラムを格納したHDD他の記憶媒体を含んだものである。DRAMは、例えば64MBが標準装備され、さらに増設可能である。ここで、実行プログラムには、ウインドウズのようなマルチタスクOSや、マウス/トラックポイント・ドライバのようなデバイス・ドライバのためのプログラム、その他各種アプリケーション・プログラムなどが含まれる。
【0035】
ビデオコントローラ104は、CPU107からの描画命令を実際に処理するための専用コントローラであり、処理した描画情報を画面バッファ(VRAM)105に一旦書き込むとともに、VRAM105から描画情報を読み出して液晶表示ディスプレイ(LCD)、若しくはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ103等の表示装置に表示データを出力するようになっている。ビデオコントローラ104は、例えばXGA(Extended Graphic Array)機能若しくはSVGA(Super Video Graphic Array)機能を備え、ビットマップ表示形式をサポートしている。
【0036】
バスを構成するPCIバスとISAバスとは、ブリッジ回路(PCI−ISAブリッジ)によって相互接続され、DMAコントローラや、プログラマブル割込みコントローラ(PIC)、プログラマブル・インターバル・タイマ(PIT)を含んだ構成となっている。
【0037】
このうちDMAコントローラは、CPU107の介在なしに周辺機器とメイン・メモリ間のデータ転送を行なうための専用コントローラである。また、PICは、周辺機器からの割り込み要求(IRQ)を処理するための専用コントローラである。また、PITは、所定周期の矩形波からなるトーン生成用信号を発生するための装置である。
【0038】
PICは、自身が持つ複数のIRQレベルを各周辺機器に割り当てており、発生したIRQレベルに対応した処理プログラム(割り込みハンドラ)を実行させる機能を有している。例えばPC/AT互換機では、キーボードにはIRQ1が、マウスなどのポインティング・デバイス200にはIRQ12が割り当てられている。例えばポインティング・デバイス(マウス)200でイベントが発生すると、割り込みハンドラとしての「マウス・ドライバ」が実行される。
【0039】
マウスコントローラ102は、マウス101からの指示座標値等を、コンピュータ・データとして取り込むための専用コントローラである。マウス101は、基本機能として指示座標を入力する機能と特定領域を選択する機能(クリック)を有する。さらに本発明の情報処理装置におけるマウスは、2つの指示座標の指定が可能な構成であり、この構成及び機能については、後段で詳細に説明する。
【0040】
本発明の情報処理装置は、図1に示す構成の他に例えばFDD、HDD、CD−ROM、モデム等の各種機器が接続可能である。FDD、HDD、およびCD−ROMは、外部記憶装置の1つであり、例えばフロッピー・ディスク(FD)あるいはCD−ROMの形態で供給されたソフトウェア・プログラムをシステムにインストールしたり、あるいは作業データ/ファイルをFD上に保管する等に用いられる。本発明の実施に供されるデバイス・ドライバについてもこのような外部の記憶装置から供給されインストールされてもよい。
【0041】
なお、現在市販されているいわゆるパーソナル・コンピュータは、図1に示したコンピュータ・システムとして充分機能を発揮するであろう。コンピュータ・システムを構成するためには、図1に示した以外にも多くの電気回路等が必要である。但し、これらは当業者には周知であり、また、本発明の要旨を構成するものではないので、本明細書中では省略している。また、図面の錯綜を回避するため、図中の各ハードウェア・ブロック間の接続も簡略して図示している点を了承されたい。
【0042】
次に、本発明の情報処理装置におけるオブジェクトの移動処理について、その詳細を述べる。本発明のポインティングデバイスであるマウスの構成を図2に示す。図2(A)は本発明のマウスの上面を示す平面図、図2(B)は下面を示す平面図である。図2(A)に示すマウス上面には各種操作を指示するボタンが左右に設けられ、オブジェクトの指定や、処理の選択等に使用される。左ボタン(P1)201、右ボタン(P2)202の各操作状態は、例えば"押下"であれは1、"解放"であれば0として出力される。
【0043】
図2(B)に示すマウス下面には、回転可能に取り付けられたボールが所定距離離間して、変位入力部a203と変位入力部204として取り付けられている。それぞれのボールの回転は例えば光学式に読み取られ、その回転方向や回転量がエンコードされ、xy軸各方向の変位量(dxa,dya)、(dxb,dyb)として出力される。これら2つのボールのうち、通常は一方のボールの変位量のみを検出、出力することにより、従来のマウスと同様の使用が可能である。
【0044】
また、オブジェクトを指定して回転処理を行なう場合、またはオブジェクトの移動に併せて回転を実行する場合には、モードを切り換えることによって、マウス下面の2つの変位入力部a203と変位入力部204のそれぞれのボールのxy軸各方向の変位量(dxa,dya)、(dxb,dyb)の両方を使用することができる。
【0045】
なお、本発明で適用されるマウスは図2に示すようにボールを備えた構成に限らず、2つの光学的変位センサを離間して取り付け、それぞれ独立に変位を検出する構成においても適用できる。すなわち、2つのセンサの各々が2つの離間した座標変位入力部a,bとして機能する構成であればよい。以下では、代表的な例としてボールによる変位入力部を備えた例について説明する。
【0046】
マウスは例えば数十msec周期で下面の2つのボールの回転に基づく検出値(dxa,dya)、(dxb,dyb)、および上面の左ボタン(P1)201、右ボタン(P2)202の押下または開放に基づく信号(P1,P2)をマウスコントローラに送出するように構成されている。マウスコントローラはCPUとバス接続されており、CPUがI/Oアクセス可能なI/Oレジスタを備えている。このI/Oレジスタの一部は、マウス操作による検出値(dxa,dya,dxb,dyb,P1,P2)を書き込むためのフィールドに割り当てられている。
【0047】
そして、マウスコントローラは、検出値として書き込まれた値(dxa,dya,dxb,dyb,P1,P2)のうち少なくとも1つが変化していれば、割り込み要求(IRQ)を発生してその旨を通知する。
【0048】
CPUは、IRQ12の発生を知ると、実行中のプログラム(OS又はアプリケーション)の命令実行を強制的に中断し、IRQ12の割り込みハンドラである「マウス・ドライバ」を実行する。
【0049】
「マウス・ドライバ」は、マウスコントローラへのI/Oリード・アクセスを行ない、モードに応じてマウスによる検出値を読み出す。すなわち通常モードの場合は、(dxa,dya,P1,P2)、特殊モードすなわち、オブジェクト指定移動回転モードの場合は(dxa,dya,dxb,dyb,P1,P2)を読み出す。
【0050】
図3は、本発明を実施するためのディスプレイ上におけるマウス操作を反映させるために必要となる各ソフトウェアの協動的関係の構成例を説明する概念図である。図3に示すマウスドライバ302は、ポインティング・デバイス(マウス)301に対する直接的な入出力動作を行なうためのデバイス・ドライバである。マウス・ドライバ302は、ポインティング・デバイス(マウス)301が使用するIRQ12の割り込みハンドラであり、IRQ12の発生に応答してCPUが実行する。より具体的には、マウス・ドライバ302は、マウスコントローラへのI/Oリード・アクセスを行ない、マウスによる検出値(dxa,dya,dxb,dyb,P1,P2)を読み出す。
【0051】
ユーザは、マウス操作あるいはキーボード入力により通常モードからオブジェクト指定移動回転モードの変更、またはその逆のモード変更を行なうことができる。例えばマウスの右ボタンの押下によりディスプレイに表示される機能一覧中にオブジェクトの指定移動回転モードの項目を表示し、これを例えばマウスの左ボタンでクリックすることによりモードの切り替えを行なう。
【0052】
マウス・ドライバ302は、マウスが通常モードに設定されているかオブジェクト指定移動回転モードに設定されているかに応じた処理を実行し、通常モードに設定されている場合は、ボールの変位量(dx,dy)は通常のマウス・カーソルの移動を意味すると解釈して、その旨のメッセージをオペレーティング・システム(OS)303の待ち行列(queue)に入れる。他方、オブジェクト指定移動回転モードにおいては、その旨のメッセージをオペレーティング・システム(OS)の待ち行列(queue)に入れる。
【0053】
なお、マウスドライバにおいてモードに応じた処理を制御する構成、すなわち、マウスコントローラへのI/Oリード・アクセスを行ない、通常モードの場合は、(dxa,dya,P1,P2)を読み出し、オブジェクト指定移動回転モードの場合は(dxa,dya,dxb,dyb,P1,P2)を読み出す構成としてもよいが、図形処理アプリケーション側においてモードに応じた処理を制御する構成、すなわち、マウスからの指示データ(dxa,dya,dxb,dyb,P1,P2)を受領し、モードに応じて必要な情報のみについて処理する制御を行なうように構成してもよい。すなわち、図形処理アプリケーション側においてモード判定を行ない、通常モードの場合は、(dxa,dya,P1,P2)のみの通常処理を実行し、オブジェクト指定移動回転モードの場合は(dxa,dya,dxb,dyb,P1,P2)を読み出すして回転動作を伴う処理を実行するようにしてもよい。
【0054】
次に、オブジェクト指定移動回転モードの処理について説明する。モードがオブジェクト指定移動回転モードに設定されると、ユーザは、まずマウス下面の2つのボールのそれぞれに対応するディスプレイ上の位置を決定する処理を実行する。最初にマウスカーソルをディスプレイ上の所望の位置に移動させてマウスの左ボタンをクリックしてマウス前方にあるボールaに対応するディスプレイ上の位置(Xa,Ya)を決定する。さらに、その位置からマウスを別の位置に移動させてクリックすることによりマウス後方のボールbに対応する位置(Xb,Yb)を決定する。
【0055】
この際、ディスプレイ上にはボールaに対応するディスプレイ上の位置(Xa,Ya)およびボールbに対応する位置(Xb,Yb)を示すたとえば丸印等の識別アイコン、および(Xa,Ya)と(Xb,Yb)を結ぶ直線の表示がなされる。さらに、この直線上の中点である点((Xa+Xb)/2,(Ya+Yb)/2)近傍のオブジェクト回転軸となり得る点についても、回転処理を行なう際の回転中心であることを示す識別アイコンが表示される。
【0056】
図4に直線オブジェクト上に上記(Xa,Ya)、(Xb,Yb)を設定し、これをマウスのドラッグ操作により移動、回転した場合のディスプレイ上の表示を説明する図を示す。
【0057】
図4の左下側に示された直線オブジェクト401上にマウスのボールaに対応する(Xa,Ya)402と、ボールbに対応する(Xb,Yb)403とを設定すると、それぞれの設定位置を示すアイコン(黒丸)が表示され、さらにその中点にも回転中心c404を示すアイコン(黒丸)が表示される。この状態でユーザがマウスをドラッグすると、ボールaの変位に対応して点(Xa,Ya)402が移動し、ボールbの変位に対応して点(Xb,Yb)403が移動する。移動の終了はマウスの操作ボタンからの信号送出によって行われる。図4に示す直線オブジェクト401と点(Xa,Ya)402、(Xb,Yb)403は、相対的に固定されており、点(Xa,Ya)402、(Xb,Yb)403の移動に対応して直線オブジェクトが移動する。この移動は、オブジェクトの平行移動と中点c404を回転軸とする直線オブジェクトの回転動作を伴ったものとなる。この平行移動と回転は、ユーザのマウス移動処理に対応したオブジェクト移動処理となり、ユーザは1回のマウスの移動処理によって、ディスプレイ上の任意の位置に任意の角度でオブジェクトを移動し設定することができる。図4の左下側に示された直線オブジェクト401は、上述の処理により、図4右上に示す位置まで移動しかつ回転されて表示されることになる。
【0058】
ユーザがマウスをドラッグすることにより、マウス下部の2つの回転可能なボールによって構成される変位入力部a203、変位入力部b204の変位量の差が検出され、この検出値に基づいてオブジェクト回転量を算出し、その算出値に基づいてオブジェクトの回転軸周りの回転を実行する。すなわち変位入力部a203の変位量(Δxa,Δya)と変位入力部b204の変位量(Δxb,Δyb)の差:Δxa−Δxb,Δya−Δybに基づいて、回転軸中心となる前記オブジェクト上の点(Xa+Xb/2,Ya+Yb/2)回りの回転量を求めてオブジェクトの回転処理を実行する。
【0059】
オブジェクトの回転処理と併せてオブジェクトの平行移動も実行される。このオブジェクトの平行移動量は2つの変位入力部a203、変位入力部b204の平均変移量に基づいて決定される。すなわちボールaの変位量(Δxa,Δya)とボールbの変位量(Δxb,Δyb)の平均として求められるΔxa+Δxb/2,Δya+Δyb/2の値に基づいてオブジェクトの平行移動が実行される。なお、2つの変位入力部a203、変位入力部b204の平均値ではなくいずれか一方の移動量に基づいて平行移動量を求める構成としてもよい。
【0060】
図5に多角形オブジェクト上に上記(Xa,Ya)、(Xb,Yb)を設定し、これをマウスのドラッグ操作により移動、回転した場合のディスプレイ上の表示を説明する図を示す。
【0061】
図5の左上側に示された多角形オブジェクト501上にマウスのボールaに対応する(Xa,Ya)502と、ボールbに対応する(Xb,Yb)503とを設定すると、それぞれの設定位置を示すアイコン(黒丸)が表示され、さらにその中点にも回転中心c504を示すアイコン(黒丸)が表示される。この状態でユーザがマウスをドラッグすると、ボールaの変位に対応して点(Xa,Ya)502が移動し、ボールbの変位に対応して点(Xb,Yb)503が移動する。移動の終了はマウスの操作ボタンからの信号送出によって行われる。図5に示す多角形オブジェクト501と点(Xa,Ya)502、(Xb,Yb)503は、相対的に固定されており、点(Xa,Ya)502、(Xb,Yb)503の移動に対応して多角形オブジェクトが移動する。この移動は、オブジェクトの平行移動と中点c504を回転軸とする多角形オブジェクトの回転動作を伴ったものとなる。この平行移動と回転は、ユーザのマウス移動処理に対応したオブジェクト移動処理となり、ユーザは1回のマウスの移動処理によって、ディスプレイ上の任意の位置に任意の角度でオブジェクトを移動し設定することができる。図5の左上側に示された多角形オブジェクト501は、上述の処理により、図5右下に示す位置まで移動しかつ回転されて表示されることになる。
【0062】
本発明のオブジェクト移動および回転処理を実現する機能ブロック図を図6に示す。図6において、モード検出部601は、マウス下面に設置された2つのボールのうち、1つのボールの変位量のみを使用した標準モードであるか、2つのボールの変位量を使用したオブジェクト指定移動回転モードであるかについての検出を実行する。
【0063】
オブジェクト識別部602は、指定されたオブジェクトすなわち回転または移動対象となるオブジェクトを識別する。マウスボール対応位置及び頂点位置検出部603は、マウスによって指定されたマウスボールaとマウスボールb各々のディスプレイ上の対応位置を検出する。検出された位置には図4、5で説明したようにディスプレイ上にアイコンを表示する。さらに回転中心となる中点を算出して図4、5で説明したようにアイコンを表示する。
【0064】
オブジェクト処理部604は、回転量検出及び回転処理部6041、回転軸移動処理部6042、平行移動量検出及び平行移動処理部6043を有する。回転量検出及び回転処理部6041は、マウスの移動に伴って発生するマウス下部の2つの回転可能なボールによって構成される変位入力部a203、変位入力部b204の変位量の差に基づいてオブジェクト回転量を算出し、その算出値に基づいてオブジェクトの回転軸周りの回転を実行する。すなわち変位入力部a203の変位量(Δxa,Δya)と変位入力部b204の変位量(Δxb,Δyb)の差:Δxa−Δxb,Δya−Δybに基づいて、回転軸中心となる前記オブジェクト上の点(Xa+Xb/2,Ya+Yb/2)回りの回転量を求めてオブジェクトの回転処理を実行する。
【0065】
なお、このオブジェクトの回転処理と併せてオブジェクトの平行移動も実行される。このオブジェクトの平行移動量は2つの変位入力部a203、変位入力部b204の平均変移量に基づいて決定される。すなわちボールaの変位量(Δxa,Δya)とボールbの変位量(Δxb,Δyb)の平均として求められる。平行移動量XpmおよびYpmは、によって示される。
【0066】
【数1】
Figure 0004080125
上記式[数1]の値に基づいてオブジェクトの平行移動が実行される。なお、2つの変位入力部a203、変位入力部b204の平均値ではなくいずれか一方の移動量に基づいて平行移動量を求める構成としてもよい。
【0067】
上記回転処理と平行移動処理の加算結果が処理対象オブジェクトの移動結果として求められ、ユーザの1回のマウス移動のみでオブジェクトの回転および平行移動を実行するこが可能となる。
【0068】
なお、図6に示す各構成部は、具体的には、マウスドライバまたは各図形処理アプリケーションソフトに組み込まれた処理プログラムによって実行することができる。
【0069】
なお、オブジェクト移動は、必ずしも1つのオブジェクトを指定したものに限ることなく、複数のオブジェクトをグループ化して回転移動処理を行なうことも可能である。グループ化して回転移動処理を行なう場合の処理例を図7に示す。
【0070】
図7には3つのオブジェクト701,702,703が示され、これらをグループ化して回転移動処理を行なったものである。
【0071】
まず、ユーザは3つのオブジェクト701,702,703を含む領域707を指定し、その後、図4、5と同様に領域707内にマウスのボールaに対応する(Xa,Ya)702と、ボールbに対応する(Xb,Yb)703とを設定すると、それぞれの設定位置を示すアイコン(黒丸)が表示され、さらにその中点にも回転中心c704を示すアイコン(黒丸)が表示される。この状態でユーザがマウスをドラッグすると、ボールaの変位に対応して点(Xa,Ya)702が移動し、ボールbの変位に対応して点(Xb,Yb)703が移動する。図7に示す領域707に含まれる3つのオブジェクト701,702,703と点(Xa,Ya)702、(Xb,Yb)703は、相対的に固定されており、点(Xa,Ya)702、(Xb,Yb)703の移動に対応して3つのオブジェクト701,702,703が移動する。この移動は、領域707の平行移動と中点c704を回転軸とする領域707の回転動作を伴ったものとなる。この平行移動と回転は、ユーザのマウス移動処理に対応したオブジェクト移動処理となり、ユーザは1回のマウスの移動処理によって、ディスプレイ上の任意の位置に任意の角度で複数のオブジェクトを移動し設定することができる。
【0072】
このように本発明の構成によれば、マウスに2つの変位入力部a,bを設け、この2つの座標変位入力部a,bの各々に対応させてディスプレイ上で離間した2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)をオブジェクトに対して相対的に固定して指定することができ、オブジェクトと一体となった固定点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を2つの変位入力部a,bの変位量に基づいて移動させることで、オブジェクトの移動処理を実行する構成としたので、オブジェクトの回転処理および平行移動処理が一回のマウス移動で実行可能となる。
【0073】
[実施例2]
【0074】
次に、本発明の情報処理装置における他の実施例を説明する。実施例2も実施例1と同様、ポインティングデバイスに2つの座標変位入力部a,bが構成されており、ディスプレイに示されるオブジェクトをこれら2点で指定する。すなわち、2つの座標変位入力部a,bの各々に対応させてディスプレイ上で離間した2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)をオブジェクトに対して相対的に固定して指定する構成を有する。
【0075】
実施例2の情報処理装置の実施例1と異なる点は、オブジェクト上に固定して指定された2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)のいずれか一方の点をオブジェクトの回転中心として回転処理を行なう構成としたことである。この実施例2における処理例を図8に示す。
【0076】
すなわち、ユーザは実施例1と同様の方法でディスプレイ表示されたオブジェクト801上にマウスの2つの変位入力部a,bに対応する2つの座標点(Xa,Ya)802および(Xb,Yb)803を指定する。さらに(Xa,Ya)802、あるいは(Xb,Yb)803のいずれを回転中心とするかの選択指定を行なう。ただし、予めいずれか一方の点、例えば下側にある方の点をデフォルトで回転中心として設定しておき、回転中心を変更したい場合は、ユーザが2点を指定した時点において回転中心を変更するように構成してもよい。
【0077】
例えば(Xb,Yb)803を回転中心としたとすると、マウスの座標変位入力部aに対する座標変位入力部bの相対的移動量:Δxa−Δxb,Δya−Δybに基づいて、回転軸中心となる前記オブジェクト上の点(Xa,Ya)回りの回転量を求めてオブジェクトの回転処理を実行する。
【0078】
なお、このオブジェクトの回転処理と併せてオブジェクトの平行移動も実行される。オブジェクトの平行移動量は回転中心として指定されたボールaの変移量のみに基づいて決定される。すなわちボールaの変位量(Δxa,Δya)に基づいてオブジェクトの平行移動が実行される。
【0079】
上記実施例に従えば、平行移動についての2つの変位入力部a,bの変位入力の加算等の演算が不要となり、処理が簡略化される。
【0080】
[実施例3]
【0081】
次に、本発明の情報処理装置における他の実施例を説明する。実施例3も実施例1,2と同様、ポインティングデバイスに2つの座標変位入力部a,bが構成されており、ディスプレイに示されるオブジェクトをこれら2点で指定する。すなわち、2つの座標変位入力部a,bの各々に対応させてディスプレイ上で離間した2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)をオブジェクトに対して相対的に固定して指定する構成を有する。
【0082】
実施例3の情報処理装置の実施例1,2と異なる点は、オブジェクト上に固定して指定された2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を含む直線上の任意の点(Xt,Yt)をオブジェクトの回転中心として回転処理を行なう構成としたことである。この実施例における処理例を図9に示す。
【0083】
すなわち、ユーザは実施例1と同様の方法でディスプレイ表示されたオブジェクト901上にマウスの2つの変位入力部a,bに対応する2つの座標点(Xa,Ya)902および(Xb,Yb)903を指定するとともに、回転中心とする任意の点T:(Xt,Yt)904を(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を含む直線上において指定する。
【0084】
回転中心T904の指定は、例えばマウスの2つの座標入力部a,bの対応点を指定したのち、マウスの右ボタンを押下することによって表示されるリストに回転中心点の選択という項目を設け、この項目を選択した後、マウスを移動することによって変位入力部a,bのいずれかまたは平均等の移動量に基づいてカーソルを移動させて、回転中心にカーソルを移動させてクリック動作を実行して回転中心を選択する。
【0085】
回転中心T904の選択の後、マウスの2つの変位入力部a,bに対応する2つの座標点(Xa,Ya)902および(Xb,Yb)903をオブジェクト901に相対的に固定した状態として、マウスの移動に伴うオブジェクト移動処理を実行する。
【0086】
このときの平行移動量は実施例1と同様にボールaの変位量(Δxa,Δya)とボールbの変位量(Δxb,Δyb)との平均として求められる(Δxa+Δxb/2,Δya+Δyb/2)の値に基づくものとなる。あるいは実施例2で説明したように、a,bいずれか一方の変位量のみに基づいて平行移動を行なってもよい。これらいずれかの方法によってオブジェクトの平行移動量が求められ、平行移動処理が実行される。このときのオブジェクトの平行移動量を例えば(ΔXobj,ΔYobj)とする。
【0087】
回転処理は、マウスの2つの座標入力部a,bのいずれかの変位量と、上記オブジェクトの平行移動量(ΔXobj,ΔYobj)とに基づいて行われる。例えば座標入力部aの変位量が(Δxa,Δya)であり、その時の対応座標点(Xa,Ya)902の移動量が(ΔXa,ΔYa)であったとすると、オブジェクトの回転中心T904の平行移動量(ΔXobj,ΔYobj)と座標点(Xa,Ya)902の移動量(ΔXa,ΔYa)との差分:(ΔXa−ΔXobj,ΔYa−ΔYobj)により回転角度が一義的に決定されるので、その決定された回転角度に基づいてオブジェクトの回転処理が実行される。
【0088】
[実施例4]
【0089】
上述の実施例では、オブジェクトの回転移動処理という点を中心とした構成を説明したが、本発明の情報処理装置のさらに異なる態様として、オブジェクトの指定という観点から離れ、2つの変位入力部を持つマウスによってディスプレイ上にそれぞれ独立に異なる指示点を指定可能とし、独立の処理を可能とした構成がある。
【0090】
すなわち、座標変位入力部を有するポインティングデバイスの動作に応じてディスプレイ上の指示点移動を行なう構成を有する情報処理装置において、ポインティングデバイスは2つの離間した座標変位入力部a,bの各々に対応させてディスプレイ上で離間した2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を、それぞれ指定する。指定された2つの点は、座標変位入力部aの変位量に応じて点(Xa,Ya)が移動され、座標変位入力部bの変位量に応じて点(Xb,Yb)を移動させることが可能となる。
【0091】
また座標変位入力部aの入力のみを有効とするモードと座標変位入力部bの入力のみを有効とするモードと座標変位入力部a,bの両方を有効とするモードとを設けることにより、各指定点を独立に、あるいは、相対的に拘束したまま移動することができ、様々な図形処理、または文書作成アプリケーションにおける範囲指定処理等に適用できる。
【0092】
なお、座標変位入力部aの入力のみを有効とするモードと座標変位入力部bの入力のみを有効とするモードはそれぞれ前述の一方の変位入力部を有効とする通常モードの中に、さらにいずれの座標変位入力部の入力値を有効にするかを設定する構成とすることにより実現できる。
【0093】
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。
【0094】
本実施例では、いわゆるPC/AT互換機をベースに説明したが、他のタイプのマシン(例えば米アップル社のMacintosh)、及びこれらの互換機であっても、ビットマップ表示及びGUI環境を提供した装置に対して本発明が同様に実現可能であることは言うまでもない。上記実施例ではマウスにおける変位入力部にトラックボールを用いた例を説明したが、変位入力部はトラックボールに限らず、例えば光学的な変位検知処理による変位入力部を用いてもよく、2つの離間した変位入力部を備えたポインティングデバイスであればよい。
【0095】
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0096】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、作業ウィンドウの表示オブジェクトの移動、回転処理をマウス等のポインティング・デバイスによる1回の操作で実行することができ、図形処理機能に優れた情報処理装置およびマウスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するのに適した典型的なパーソナル・コンピュータ(PC)のハードウェア構成を示した図である。
【図2】本発明のポインティング・デバイスとしてのマウスを示した図である。
【図3】本実施例に係るディスプレイ・スクリーン上の図形回転移動処理を実現するための各ソフトウェアの協働的関係を説明するための概念図である。
【図4】本実施例に係る情報処理装置における図形回転移動処理の例を示した図である。
【図5】本実施例に係る情報処理装置における図形回転移動処理の例を示した図である。
【図6】本実施例に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本実施例に係る情報処理装置における図形回転移動処理の例を示した図である。
【図8】本実施例に係る情報処理装置における図形回転移動処理の例を示した図である。
【図9】本実施例に係る情報処理装置における図形回転移動処理の例を示した図である。
【符号の説明】
101 マウス
102 マウスコントローラ
103 ディスプレイ
104 ビデオコントローラ
105 VRAM
106 キーボード
107 CPU
108 メモリ
201 左ボタン
202 右ボタン
203 変位入力部a
204 変位入力部b
301 ポインティングデバイス(マウス)
302 マウスドライバ
303 オペレーションシステム(OS)

Claims (19)

  1. 座標変位入力部を有するポインティングデバイスの動作に応じてディスプレイ上のオブジェクトの移動処理を実行する構成を有する情報処理装置において、
    前記ポインティングデバイスは2つの離間した座標変位入力部a,bを有し、前記2つの座標変位入力部中の1つの座標変位入力部aに対応するディスプレイ上の任意の点(Xa,Ya)を指定し、さらに、前記ポインティングデバイスを必要に応じて移動させて、前記座標変位入力部bに対応するディスプレイ上の任意の点(Xb,Yb)を指定することで、前記座標変位入力部a,bの各々に対応するディスプレイ上の離間した2つの任意の点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を前記オブジェクトに対して相対的に固定して指定可能な構成を有し、
    前記ポインティングデバイスの動作に伴う2つの座標変位入力部a,b各々の変位に基づいて前記2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)に対して相対的に固定されたオブジェクトの移動処理を実行する構成としたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置は、前記オブジェクトの平行移動量を前記2つの座標変位入力部a,b各々の変位の平均値に基づいて算出する構成を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記情報処理装置は、前記オブジェクトの平行移動量を前記2つの座標変位入力部a,bいずれか一方の変位に基づいて算出する構成を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置は、前記2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)の中点近傍に設定される点を前記オブジェクトに関する回転中心とした回転量を2つの座標変位入力部a,b各々の変位の差分値に基づいて算出する構成を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記情報処理装置は、前記2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)のいずれか一方の点を前記オブジェクトに関する回転中心とした回転量を2つの座標変位入力部a,b各々の変位の差分値に基づいて算出する構成を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記情報処理装置は、前記2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を結ぶ直線上の点を前記オブジェクトに関する回転中心とした回転量を2つの座標変位入力部a,b各々の変位の差分値に基づいて算出する構成を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記情報処理装置は、前記オブジェクトの回転軸中心となる点((Xa+Xb)/2,(Ya+Yb)/2)回りの回転量を、座標変位入力部aの変位量(Δxa,Δya)と座標変位入力部bの変位量(Δxb,Δyb)との差分(Δxa−Δxb,Δya−Δyb)に基づいて決定し、該オブジェクトの回転処理を実行する構成を有することを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の情報処理装置。
  8. 前記情報処理装置は、前記ポインティングデバイスの前記2つの座標変位入力部a,b各々に対応する前記オブジェクト上の前記2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)およびオブジェクトの回転中心を示す点をディスプレイ上に識別可能に表示する構成を有することを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記情報処理装置は、前記ポインティングデバイスの前記2つの座標変位入力部a,bのいずれか一方のみの変位情報に基づいてデータ処理を実行する通常モードと、
    前記2つの座標変位入力部a,bの両方の変位情報に基づいてデータ処理を実行する特殊モードとを有する構成を有することを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の情報処理装置。
  10. 座標変位入力部を有するポインティングデバイスの動作に応じてディスプレイ上の指示点移動を行なう構成を有する情報処理装置において、
    前記ポインティングデバイスは2つの離間した座標変位入力部a,bを有し、前記2つの座標変位入力部中の1つの座標変位入力部aに対応するディスプレイ上の任意の点(Xa,Ya)を指定し、さらに、前記ポインティングデバイスを必要に応じて移動させて、前記座標変位入力部bに対応するディスプレイ上の任意の点(Xb,Yb)を指定することで、前記座標変位入力部a,bの各々に対応するディスプレイ上の離間した2つの任意の点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を指定可能な構成を有し、
    座標変位入力部aの変位量に応じて点(Xa,Ya)を移動し、座標変位入力部bの変位量に応じて点(Xb,Yb)を移動させる構成を有することを特徴とする情報処理装置。
  11. 前記情報処理装置は、前記ポインティングデバイスの前記2つの座標変位入力部a,bのいずれかの変位情報に基づいてデータ処理を実行する2つの異なる通常モードと、
    前記2つの座標変位入力部a,bの両方の変位情報に基づいてデータ処理を実行する特殊モードとを有する構成を有することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 離間した位置において独立に変位量を検出可能な2つの変位入力部a,bを有し、2つの座標変位入力部中の1つの座標変位入力部aに対応するディスプレイ上の任意の点(Xa,Ya)を指定し、さらに、前記ポインティングデバイスを必要に応じて移動させて、前記座標変位入力部bに対応するディスプレイ上の任意の点(Xb,Yb)を指定して、前記座標変位入力部a,bの各々に対応させて、ディスプレイに示されるオブジェクト上の離間した異なる2つの任意の点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を、該オブジェクトに相対的に固定した情報として指定可能な構成を有することを特徴とすることを特徴とするマウス。
  13. 前記マウスは、離間して取り付けられた2つの回転可能なボールを有し、前記2つの回転可能なボールの各々が2つの座標変位入力部a,bとして機能する構成であることを特徴とする請求項12に記載のマウス。
  14. 前記マウスは、離間して取り付けられた2つの光学的変位センサを有し、前記2つの光学的変位センサの各々が2つの座標変位入力部a,bとして機能する構成であることを特徴とする請求項12に記載のマウス。
  15. 前記マウスは、前記2つの座標変位入力部a,bのいずれか一方のみの変位情報に基づいてデータ処理を実行する通常モードと、
    前記2つの座標変位入力部a,bの両方の変位情報に基づいてデータ処理を実行する特殊モードとの切り替え可能な構成を有することを特徴とする請求項12乃至14いずれかに記載のマウス。
  16. 前記マウスは、押下開放操作可能なボタン部を有し、該ボタン部の操作により、該マウスに備えられた前記2つの離間した座標変位入力部a,bの各々に対応させて、ディスプレイに示される離間した異なる2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を指定する構成であることを特徴とする請求項12乃至15いずれかに記載のマウス。
  17. 離間した位置において独立に変位量を検出可能な2つの変位入力部a,bを有し、前記2つの離間した座標変位入力部中の1つの座標変位入力部aに対応するディスプレイ上の任意の点(Xa,Ya)を指定し、さらに、前記ポインティングデバイスを必要に応じて移動させて、前記座標変位入力部bに対応するディスプレイ上の任意の点(Xb,Yb)を指定して、前記座標変位入力部a,bの各々に対応するディスプレイ上の離間した異なる任意の2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を指定し、座標変位入力部aの変位量に応じて点(Xa,Ya)を移動し、座標変位入力部bの変位量に応じて点(Xb,Yb)を移動させる構成を有することを特徴とするマウス。
  18. 前記マウスは、前記2つの座標変位入力部a,bのいずれかの変位情報に基づいてデータ処理を実行する2つの異なる通常モードと、前記2つの座標変位入力部a,bの両方の変位情報に基づいてデータ処理を実行する特殊モードとの切り替え可能な構成を有することを特徴とする請求項17に記載のマウス。
  19. 前記マウスは、押下開放操作可能なボタン部を有し、該ボタン部の操作により、該マウスに備えられた前記2つの離間した座標変位入力部a,bの各々に対応させて、ディスプレイに示される離間した異なる2つの点(Xa,Ya)および(Xb,Yb)を指定する構成であることを特徴とする請求項17乃至18いずれかに記載のマウス。
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