JP4079677B2 - 無線通信システム、経路制御方法及び記録媒体 - Google Patents

無線通信システム、経路制御方法及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は移動通信システムの経路制御装置に関し、特に上りの通信路が低速で下りの通信路が高速な、上下非対称な移動通信システムにおける経路制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
次世代マルチメディア移動通信システムとして、既存の移動通信システムと新たな移動通信システムを組み合わせたシステムが提案されている。
【0003】
これらの中で特に上りの伝送速度が低速で、下りの伝送速度が高速な、上下非対称なシステムが注目されている。たとえば、PHS(Personal Handy phone System)に新たに高速ダウンリンクを付加して情報提供サービスを行うシステムが提案されている。
【0004】
従来のシステムの構成例を図21を用いて説明する。利用者に提供する情報が蓄積されているサーバ1001と、該サーバ1001が接続されており情報を伝送する通信網1002と、該サーバ1001と通信可能で該サーバ1001から情報をダウンロードすることが可能な無線端末1004と、該通信網1002に接続されていて、該無線端末1004と無線により通信可能な無線基地局1003とを含んで構成されている。
【0005】
ここで、無線基地局1003は既存の移動通信システムPHSを用いて情報を送受信することが可能であり、さらにこれとは別の高速送信機を備えており、この高速送信機により情報を無線端末に対してPHSよりも高速に送信することが可能である。
【0006】
また、無線端末1004はPHSを用いて無線基地局1003に情報を送信することが可能で、さらに高速受信機を備えており無線基地局1004の高速送信機が高速に送信する情報を受信することが可能である。
【0007】
このような構成の移動通信システムにおいて、無線端末1004が情報をサーバ1001に要求し受信する手順例を示す。無線端末1004は接続要求をPHSを用いて無線基地局1003に対して送信する。該接続要求は該無線基地局1003から、通信網1002を介してサーバ1001に届けられる。
【0008】
該接続要求を受信したサーバ1001は該接続要求に基づいて、該無線端末1004宛てに情報を送信する。この情報は通信網1002を介して、該無線端末1004とPHSにより通信中の無線基地局1003に届けられる。該無線基地局1003は高速送信機を用いてこの情報を該無線端末1004に送信する。
【0009】
このような動作により、画像情報や音声情報等を含む、大容量の情報を短時間で無線端末1004に送信することが可能となる移動環境におけるマルチメディアサービスは端末での大容量情報の受信が中心になると考えられ、以上で説明したような、PHS等の既存の移動通信システムに新たに高速送信可能な移動通信システムを付加することで、移動環境において大部分のマルチメディアサービスを無線端末に対して提供することが可能となる。
【0010】
また、このようなサービスを受けるマルチメディア無線端末は既存の移動通信システムを用いて送信を行い、新たなシステムの高速送信機を不要とすることにより、端末の低コスト化、低消費電力化、かつ小型化することが可能となる。
【0011】
さらに、新たな移動通信システムを導入する初期段階ではサービスエリアが局所的になるものと考えられるが、既存の移動通信システムを併用することにより、低速ではあるものの広い範囲でのサービスの提供が可能となる。
【0012】
ここで図21に示したシステム構成では、PHS等の既存の移動通信システムの基地局と新たな高速送信機が一つの基地局として構成されている。
【0013】
しかしながら実際には、上下非対称帯域を使用するシステムにおいて、既存の移動通信システムの基地局と高速送信機は、ネットワークを介して接続されるものと考えられる。この場合、既存の移動通信網と新たな移動通信網の連携が必要になるが、従来は、これについてなんら考慮されていないという問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上に示すような問題点を解決し、既存の移動通信システムのネットワークと新たな移動通信システムのネットワークの間の連携動作を行うことを可能とし、これらの異なるネットワークを利用して無線端末に対して通信サービスを提供することが可能な無線システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線通信システムは、無線端末へ情報を送信する第1の送信手段及び前記無線端末から情報を受信する受信手段を有した第1の基地局と、前記無線端末へ前記第1の送信手段よりも高速に前記情報を送信することが可能な第2の送信手段を有した第2の基地局と、前記第1の基地局に接続された第1の通信網と、前記第2の基地局に接続された第2の通信網と、前記第1の通信網及び前記第2の通信網が接続され、前記第1の基地局又は前記第2の基地局と前記無線端末との間で情報を送信又は受信するために前記第1の通信網又は前記第2の通信網のいずれかの経路に切り替える送受切りかえ制御を行う経路制御装置とを具備し、前記無線端末は、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して情報の送受信を行っている際に、前記第2の基地局からの情報の受信が可能であることを示す報知信号を受信すると、前記第2の基地局の識別子を含むダウンリンク接続要求前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して前記経路制御装置に送信し、前記経路制御装置は、受信した前記ダウンリンク接続要求を前記第2の通信網を介して前記第2の基地局へ送信し、前記第2の基地局は、前記ダウンリンク接続要求を受信すると、前記無線端末に対してダウンリンク接続応答を送信し、前記無線端末が前記ダウンリンク接続応答を受信することによって、前記無線端末が、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介した情報の送信と、前記第2の基地局からの情報の受信とが可能となることを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明の経路制御方法は、無線端末へ情報を送信する第1の送信手段及び前記無線端末から情報を受信する受信手段を有した第1の基地局と、前記無線端末へ前記第1の送信手段よりも高速に前記情報を送信することが可能な第2の送信手段を有した第2の基地局と、前記第1の基地局に接続された第1の通信網と、前記第2の基地局に接続された第2の通信網と、前記第1の通信網及び前記第2の通信網が接続され、前記第1の基地局又は前記第2の基地局と前記無線端末との間で情報を送信又は受信するために前記第1の通信網又は前記第2の通信網のいずれかの経路に切り替える送受切りかえ制御を行う経路制御装置とを具備した無線通信システムに用いられる前記経路制御装置の経路制御方法であって、前記無線端末は、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して情報の送受信を行っている際に、前記第2の基地局からの情報の受信が可能であることを示す報知信号を受信すると、前記第2の基地局の識別子を含むダウンリンク接続要求前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して前記経路制御装置に送信する第1ステップと、前記経路制御装置は、受信した前記ダウンリンク接続要求を前記第2の通信網を介して前記第2の基地局へ送信する第2ステップと、前記第2の基地局は、前記ダウンリンク接続要求を受信すると、前記無線端末に対してダウンリンク接続応答を送信する第3ステップと、前記無線端末が前記ダウンリンク接続応答を受信することによって、前記無線端末が、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介した情報の送信と、前記第2の基地局からの情報の受信とが可能となる第4ステップとを有することを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明の記録媒体は、コンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記録媒体において、前記プログラムは、無線端末へ情報を送信する第1の送信手段及び前記無線端末から情報を受信する受信手段を有した第1の基地局と、前記無線端末へ前記第1の送信手段よりも高速に前記情報を送信することが可能な第2の送信手段を有した第2の基地局と、前記第1の基地局に接続された第1の通信網と、前記第2の基地局に接続された第2の通信網と、前記第1の通信網及び前記第2の通信網が接続され、前記第1の基地局又は前記第2の基地局と前記無線端末との間で情報を送信又は受信するために前記第1の通信網又は前記第2の通信網のいずれかの経路に切り替える送受切りかえ制御を行う経路制御装置とを具備した無線通信システムに用いられる前記経路制御装置を制御するために、前記無線端末に、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して情報の送受信を行っている際に、前記第2の基地局からの情報の受信が可能であることを示す報知信号を受信すると、前記第2の基地局の識別子を含むダウンリンク接続要求前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して前記経路制御装置に送信する機能と、前記経路制御装置に、受信した前記ダウンリンク接続要求を前記第2の通信網を介して前記第2の基地局へ送信する機能と、前記第2の基地局に、前記ダウンリンク接続要求を受信すると、前記無線端末に対してダウンリンク接続応答を送信する機能と、前記無線端末が前記ダウンリンク接続応答を受信することによって、前記無線端末に、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介した情報の送信と、前記第2の基地局からの情報の受信とが可能とする機能を実現させることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施例について、図面を参照して説明する。
【0020】
図1は本発明に係わる経路制御装置を含む無線通信システムの構成例を示すブロック図である。
【0021】
図1において、無線通信システムは、複数の無線端末2008に対して無線により通信サービスを提供するものであり、第一の通信網2005と第二の通信網2004とを含んで構成されている。
【0022】
第一の通信網2005と第二の通信網2004とは経路制御装置2003により接続されており、第一の通信網2005は複数の第一の無線基地局2007が接続されており、第二の通信網2004は複数の第二の無線基地局2006が接続されている。
【0023】
ここで、第一の無線基地局2007の例としてはPHS、PDC等の基地局が挙げられ、第二の無線基地局2006の例としてはMMAC(Multimedia Mobile Access Communication:マルチメディア移動アクセス推進協議会)にて規格化されている高速無線アクセス網などの高速な送信が可能な基地局が挙げられる。
【0024】
無線端末2008は第一の無線基地局2007および第二の無線基地局2006と通信することが可能であり、第一の無線基地局2007とは双方向の通信を行うことができる第一の無線伝送路を確立可能で、第二の無線基地局2006とは少なくとも情報の受信のみが可能で第一の無線伝送路よりも高速な通信を行うことができる第二の無線伝送路を確立可能である。
【0025】
また、第一の通信網2005および第二の通信網2004には経路を管理制御する経路制御装置2003が接続されており、該経路制御装置2003は第三の通信網2002にも接続されている。
【0026】
該第三の通信網2002には複数のサーバ2001が接続されている。本実施例においては、このように経路制御装置2003は第三の通信網2002を介してサーバ2001と通信する例を取り上げるが、経路制御装置2003は第三の通信網2002に接続されずに、第二の通信網2004もしくは第一の通信網2005を介してサーバ2001と通信する構成でも良い。
【0027】
図2は経路制御装置2003のより詳細な構成例を示すブロック図である。本実施例の経路制御装置2003は、第一の通信網2005に接続されている第一の受信手段2012と、第一の通信網2005に接続されている第一の送信手段2013と、第二の通信網2004に接続されている第二の受信手段2014と、第二の通信網2004に接続されている第二の送信手段2015と、第三の通信網2002に接続されている第三の受信手段2016と、第三の通信網2002に接続されている第三の送信手段2017とを含んで構成される。
【0028】
さらに少なくとも無線端末への送信経路を制御する送受信制御手段2011を含んで構成されている。
【0029】
次に経路制御装置2003の動作例に関して、図3に示す流れ図を用いて説明する。図3は無線端末が第一の無線基地局を介して情報の送信を行い、第二の無線基地局を介して情報の受信を行うような通信経路で、サーバと接続をする場合の手順の一例を示す流れ図である。
【0030】
まず無線端末は第一の無線基地局2007を介して接続要求2021を送信する。該接続要求2021は第一の無線基地局2007、第一の通信網2005を経由して、経路制御装置2003の第一の受信手段2012に届けられる。
【0031】
送受信制御手段2011は、該無線端末との通信において、該無線端末からの受信には第一の受信手段2012を用い、該無線端末への送信には受信の場合と同様に第一の通信網2005に接続されている第一の送信手段2013を用いるように設定する。
【0032】
この設定が終了すると、該接続要求2021に対する接続応答2022を、第一の送信手段2013から第一の通信網2005、第一の無線基地局2007を経由して無線端末に対して送信する。
【0033】
該経路制御装置2003は、該接続応答2022を無線端末に送信することにより、無線端末に対してIPアドレスを割り当てて通知することが可能である。
【0034】
また、経路制御装置2003が第二の無線基地局の識別子とIPアドレスの対応情報を保持している場合には、無線端末は受信可能な第二の無線基地局2006の識別子を接続要求2021で経路制御装置2003に送信し、該経路制御装置2003は接続応答2022で該第二の無線基地局2006のIPアドレスを通知することも可能である。
【0035】
次に無線端末は第二の無線基地局2006に対してダウンリンク接続要求2023を送信し、ダウンリンクのリソースを割り当てを要求する。該ダウンリンク接続要求2023は第一の無線基地局2007、第一の通信網2005を経由して、経路制御装置2003の第一の受信手段に届けられる。
【0036】
該ダウンリンク接続要求2023の宛先は第二の無線基地局2006になっているので、送受信制御手段2011は第二の送信手段2015、第二の通信網2004を介して、該ダウンリンク接続要求2023を第二の無線基地局2006に届ける。
【0037】
第二の無線基地局2006は該無線端末に対するダウンリンクのリソースを割り当て、この旨を示すダウンリンク接続応答2024を該無線端末に送信する。本メッセージは第二の無線基地局2006から直接該無線端末に送信することも可能であるが、ここでは第一の無線基地局経由で該無線端末に送信する場合に関して説明する。
【0038】
第二の無線基地局2006から直接該無線端末に送信する場合には、該第二の無線基地局2006は経路制御装置2003にも該無線端末へのダウンリンクにリソースを割り当てた旨報告する。
【0039】
図3の例の場合には、該ダウンリンク接続応答2024は第二の通信網2004を介して経路制御装置2003の第二の受信手段2014に届けられる。該ダウンリンク接続応答2024の宛先は該無線端末であるので、送受信制御手段2011は該ダウンリンク接続応答2024を第一の送信手段2013から送信し、第一の通信網2005、第一の無線基地局2007を介して該無線端末に届けられる。
【0040】
なおここで送受信制御手段は2011は、該無線端末への送信を第一の送信手段2013から行っていたのを、該無線端末への送信を第二の送信手段2015から送信するように設定する。すなわち、該無線端末からの受信は第一の受信手段2012を介して行うように設定されているが、この受信の設定には変更を加えずそのままにしておき、送信手段の設定のみを変更する。
【0041】
このように経路を制御することにより、これまでは該無線端末の送受信はいずれも第一の通信網2005経由で行っていたが、これ以降は、該無線端末の送信は第一の通信網2005経由で行い、該無線端末の受信は第二の通信網2004経由で行うことが可能となり、より高速な情報の受信が可能となる。
【0042】
このような経路設定が完了すると、該無線端末はサーバ2001に対して情報要求2025を送信する。該情報要求2025は第一の無線基地局2007、第一の通信網2005を経由して、経路制御装置2003の第一の受信手段2012に届けられる。
【0043】
送受信制御手段は、該情報要求2025がサーバ2001宛であることを認識すると、第三の送信手段から該情報要求2025を送信し、第三の通信網2002を介して該サーバ2001に届けられる。
【0044】
該サーバは該情報要求2025に基づいて、要求された情報を該無線端末に送信する(2026)。この情報は第三の通信網2002を介して経路制御装置2003の第三の受信手段2016に届けられる。送受信制御手段2011は該情報が該無線端末宛であることを認識すると、第二の送信手段2015から送信し、第二の通信網、第二の無線基地局2006を介して該無線端末に届けられる。
【0045】
以上説明したような動作により、経路制御装置から無線端末に対して高速なダウンリンクにより情報の送信が不可能な段階では、低速な伝送路を介して無線端末に対して情報を送信し、高速なダウンリンクにより情報の送信が可能になると、その高速なダウンリンクを介して無線端末に対して情報を送信するように通信経路の切り替えを行うことが可能となる。
【0046】
次に経路制御装置2003の別の動作例に関して、図4に示す流れ図を用いて説明する。図4は無線端末が第一の無線基地局を介して情報の送受信を行っている最中に、受信のみを第二の無線基地局を介して行うように通信経路を切り替える場合の手順の一例を示す流れ図である。
【0047】
すなわち、例えばMMACなどの高速無線アクセス網(以下、MMACと記述する)は利用不可であるが、PHSは利用可能であるエリアで送受信ともPHSを用いて通信している無線端末が、MMACなどを利用可能になり、送信にはPHSを用いたままにし、受信にMMACなどを用いるように通信路を変更する場合などが本動作例にあてはまる。
【0048】
無線端末が第二の無線基地局2006から受信は不可能であるが、第一の無線基地局2007からの受信は可能でである状態を考える。
【0049】
このような状態において、該無線端末がサーバ2001と通信を行う場合には、図4に示すように、該無線端末からサーバ2001へ送信する情報は、該無線端末から、第一の無線基地局2007、第一の通信網2005、経路制御装置2003、第三の通信網2002を介して、サーバ2001に届けられる。
【0050】
ここで、経路制御装置2003内では、該無線端末が該サーバ2001に送信した情報は、第一の通信網2005を介して、第一の受信手段2012が受信し、送受信制御装置2011が、第三の送信手段2017を介して、第三の通信網2002へ送信する。
【0051】
一方、該サーバ2001から該無線端末へ送信する情報は、該サーバ2001から、第三の通信網2002、経路制御装置2003、第一の通信網2005、第一の無線基地局2007を介して、該無線端末に届けられる。
【0052】
ここで、経路制御装置2003内では、該サーバ2001が該無線端末に送信した情報は、第三の通信網2002を介して、第三の受信手段2016が受信し、送受信制御装置2011が、第一の送信手段2013から第一の通信網2005へ送信する。
【0053】
このように該無線端末が第一の無線基地局2007を介して送受信を行っている最中に、該無線端末がより高速に情報を受信することが可能な第二の無線基地局2006からの受信が可能になると、該無線端末は第二の無線基地局2006に対してダウンリンク接続要求2033を送信し、ダウンリンクのリソースを割り当てを要求する。ここで、該無線端末が第二の無線基地局2006からの受信が可能になることを認識するきっかけとしては、該第二の無線基地局2006からの報知信号2032を受信することが一例として考えられる。
【0054】
該ダウンリンク接続要求2033は第一の無線基地局2007、第一の通信網2005を経由して、経路制御装置2003の第一の受信手段に届けられる。該ダウンリンク接続要求2033の宛先は第二の無線基地局2006になっているので、送受信制御手段2011は第二の送信手段2015、第二の通信網2004を介して、該ダウンリンク接続要求2033を第二の無線基地局2006に届ける。
【0055】
第二の無線基地局2006は該無線端末に対するダウンリンクのリソースを割り当て、この旨を示すダウンリンク接続応答2034を該無線端末に送信する。本メッセージは第二の無線基地局2006から直接該無線端末に送信することも可能であるが、ここでは第一の無線基地局経由で該無線端末に送信する場合に関して説明する。
【0056】
第二の無線基地局2006から直接該無線端末に送信する場合には、該第二の無線基地局2006は経路制御装置2003にも該無線端末へのダウンリンクにリソースを割り当てた旨報告する。
【0057】
図4の例の場合には、該ダウンリンク接続応答2034は第二の通信網2004を介して経路制御装置2003の第二の受信手段2014に届けられる。該ダウンリンク接続応答2034の宛先は該無線端末であるので、送受信制御手段2011は該ダウンリンク接続応答2034を第一の送信手段2013から送信し、第一の通信網2005、第一の無線基地局2007を介して該無線端末に届けられる。
【0058】
なおここで送受信制御手段は2011は、該無線端末への送信を第一の送信手段2013から行っていたのを、該無線端末への送信を第二の送信手段2015から送信するように設定する。
【0059】
すなわち、該無線端末からの受信は第一の受信手段2012を介して行うように設定されているが、この受信の設定には変更を加えずそのままにしておき、送信手段の設定のみを変更する。このように経路を制御することにより、これまでは該無線端末の送受信はいずれも第一の通信網2005経由で行っていたが、これ以降は、該無線端末の送信は第一の通信網2005経由で行い、該無線端末の受信は第二の通信網2004経由で行うことが可能となり、より高速な情報の受信が可能となる。
【0060】
このような経路設定が完了すると、該無線端末からサーバ2001へ送信する情報は、該無線端末が該第二の無線基地局2006からの受信が可能となる前と同様の経路で送信される(2035)。すなわち該無線端末から、第一の無線基地局2007、第一の通信網2005、経路制御装置2003、第三の通信網2002を介して、サーバ2001に届けられる。
【0061】
ここで、経路制御装置2003内では、該無線端末が該サーバ2001に送信した情報は、第一の通信網2005を介して、第一の受信手段2012が受信し、送受信制御装置2011が、第三の送信手段2017を介して、第三の通信網2002へ送信する。
【0062】
一方、該サーバ2001から該無線端末へ送信する情報は、該無線端末が該第二の無線基地局2006からの受信が可能となる前は第一の通信網2005経由の経路で送信されていたが、第二の通信網2004経由の経路で送信される(2035)。
【0063】
すなわち、該サーバ2001から、第三の通信網2002、経路制御装置2003、第二の通信網2004、第二の無線基地局2006を介して、該無線端末に届けられる。ここで、経路制御装置2003内では、該サーバ2001が該無線端末に送信した情報は、第三の通信網2002を介して、第三の受信手段2016が受信し、送受信制御装置2011が、第二の送信手段2015から第二の通信網2004へ送信する。
【0064】
以上説明したような動作により、経路制御装置から無線端末に対して高速なダウンリンクにより情報の送信が不可能な状態では、低速な伝送路を介して無線端末に対して情報を送信し、高速なダウンリンクにより情報の送信が可能になると、その高速なダウンリンクを介して無線端末に対して情報を送信するように通信経路の切り替えを行うことが可能となる。
【0065】
次に経路制御装置2003の別の動作例に関して、図5に示す流れ図を用いて説明する。図5は無線端末が第一の無線基地局を介して情報の送信を行い、受信を第二の無線基地局を介して行っている最中に、第一の無線基地局を介して送受信を行うように通信経路を切りえる場合の手順の一例を示す流れ図である。
【0066】
すなわち、PHSとMMAC共に利用可能であるエリアで、送信にはPHSを用い、受信にMMACを用いて通信をしている無線端末が、MMACを利用不可能になり、PHSのみを用いて送受信を行うように通信路を変更する場合などが本動作例にあてはまる。
【0067】
無線端末が第一の無線基地局2007および第二の無線基地局2006から共に受信が可能である状態を考える。このような状態において、該無線端末がサーバ2001と通信を行う場合には、図5に示すように、該無線端末からサーバ2001へ送信する情報は、該無線端末から、第一の無線基地局2007、第一の通信網2005、経路制御装置2003、第三の通信網2002を介して、サーバ2001に届けられる。
【0068】
ここで、経路制御装置2003内では、該無線端末が該サーバ2001に送信した情報は、第一の通信網2005を介して、第一の受信手段2012が受信し、送受信制御装置2011が、第三の送信手段2017を介して、第三の通信網2002へ送信する。
【0069】
一方、該サーバ2001から該無線端末へ送信する情報は、該サーバ2001から、第三の通信網2002、経路制御装置2003、第二の通信網2004、第二の無線基地局2006を介して、該無線端末に届けられる。
【0070】
ここで、経路制御装置2003内では、該サーバ2001が該無線端末に送信した情報は、第三の通信網2002を介して、第三の受信手段2016が受信し、送受信制御装置2011が、第二の送信手段2015から第二の通信網2004へ送信する。
【0071】
このように該無線端末が第一の無線基地局2007を介して送信を行い(2041)、第二の無線基地局2006を介して受信を行っている(2041)最中に、該無線端末が情報を高速に受信することが可能な第二の無線基地局2006からの受信が不可能になると、該無線端末は第二の無線基地局2006に対してダウンリンク切断通知2043を送信し、ダウンリンクが受信不可能になったことを通知する。
ここで、該無線端末が第二の無線基地局2006からの受信が不可能になったことを認識するきっかけとしては、該第二の無線基地局2006から送信される情報2042を正常に受信できなくなることが一例として考えられる。
【0072】
該ダウンリンク切断通知2043は第一の無線基地局2007、第一の通信網2005を経由して、経路制御装置2003の第一の受信手段に届けられる。該ダウンリンク切断通知2043の宛先は第二の無線基地局2006になっているので、送受信制御手段2011は第二の送信手段2015、第二の通信網2004を介して、該ダウンリンク切断通知2043を第二の無線基地局2006に届ける。
【0073】
第二の無線基地局2006は該無線端末に対するダウンリンクのリソースを解放する。図中には書かれていないが、この旨を示すメッセージを該無線端末に送信してもよく、このメッセージは第一の無線基地局経由で該無線端末に送信する。
【0074】
なおここで、送受信制御手段2011は、第二の無線基地局2006から該無線端末へのダウンリンクが切断されたのを確認すると、該無線端末への送信を第二の送信手段2015から行っていたのを、該無線端末への送信を第一の送信手段2013から送信するように設定する。
【0075】
すなわち、該無線端末からの受信は第一の受信手段2012を介して行うように設定されているが、この受信の設定には変更を加えずそのままにしておき、送信手段の設定のみを変更する。このように経路を制御することにより、これまでは該無線端末からの送信は第一の通信網2005経由で行い、該無線端末の受信は第二の通信網2004経由で行っていたが、これ以降は該無線端末の送受信いずれも第一の通信網2005経由で行うことが可能となり、高速な受信ができない場合であっても、低速ながら継続して情報の受信を行うことが可能となる。
【0076】
このような経路設定が完了すると、該無線端末からサーバ2001へ送信する情報は、該無線端末が該第二の無線基地局2006からの受信が不可能となる前と同様の経路で送信される(2044)。
【0077】
すなわち該無線端末から、第一の無線基地局2007、第一の通信網2005、経路制御装置2003、第三の通信網2002を介して、サーバ2001に届けられる。ここで、経路制御装置2003内では、該無線端末が該サーバ2001に送信した情報は、第一の通信網2005を介して、第一の受信手段2012が受信し、送受信制御装置2011が、第三の送信手段2017を介して、第三の通信網2002へ送信する。
【0078】
一方、該サーバ2001から該無線端末へ送信する情報は、該無線端末が該第二の無線基地局2006からの受信が不可能となる前は第二の通信網2004経由の経路で送信されていたが、第一の通信網2005経由の経路で送信される(2044)。
【0079】
すなわち、該サーバ2001から、第三の通信網2002、経路制御装置2003、第一の通信網2005、第一の無線基地局2007を介して、該無線端末に届けられる。ここで、経路制御装置2003内では、該サーバ2001が該無線端末に送信した情報は、第三の通信網2002を介して、第三の受信手段2016が受信し、送受信制御装置2011が、第一の送信手段2013から第一の通信網2005へ送信する。
【0080】
以上説明したような動作により、経路制御装置から無線端末に対して高速なダウンリンクにより情報の送信が可能な状態では、その高速なダウンリンクを介して無線端末に対して情報を送信し、高速なダウンリンクにより情報の送信が不可能になると、低速な伝送路を介して無線端末に対して情報を送信するように通信経路の切り替えを行うことが可能となる。
【0081】
次に本発明の第2の実施例について、図面を参照して説明する。
【0082】
図6に本実施例を実施するシステム構成の1例を示す。PS(A101)は、インターネットに接続する際、インターネット向けのデータはCS(A102)、PCS網(A103)、HIWU(A104)、ハイブリッドルータ(A105)を経由して送信される。インターネットからPS向けのデータは、ハイブリッドルータ(A105)、ATM網(A106)、AP(A107)を経由してPSに送信される。また、ハイブリッドルータはATMセルのスイッチ機能を持ちルーティングはIPアドレスにより行う。
【0083】
また、PS、ハイブリッドインターワーイングユニット、ハイブリッドルータ、APには各々IPアドレスが割り当てられているとする。
【0084】
図7にPSがインターネットに接続するまでの接続シーケンスを示す。PSは、まずCS間とPHSの無線回線を確立し(A201)、その後ハイブリッドインターワーキングユニット宛に電話をする(A202)。電話がつながると、次にPPPをハイブリッドインターワーキングユニット間で起動し(A203)、IPパケットを送信できるようにする。
【0085】
ハイブリッドインターワーキングユニットがPS間とPPPの接続が確立した事を認識すると、ハイブリッドルータにPPP確立を通知する(A204)。すると、ハイブリッドルータは、PSの宛のIPパケットをハイブリッドインターワーキングユニット間に確立しているVCに送信するようにATMセル・スイッチを設定する(A205)。
【0086】
PPPが設定されると、PSは、AWL回線を確立するためにIPパケット上でAPに無線回線リソース要求を行う(A206)。この無線回線リソース要求は、CS・HIWU・ハイブリッドルータを経由してAPに転送される。AWL回線とはAPとPS間の下りの無線回線とPSとCS間の上りの無線回線の双方向の確立を意味する。
【0087】
APはPSから無線回線の要求があると、PS宛のIPパケットで無線回線リソース割当を送信する(A207)。ハイブリッドルータは、APから受信したPS宛の無線回線リソース割当のIPパケットは、既に設定されている経路制御により、ハイブリッドインターワーキングユニット間に設定されているVCに転送される(A208)。
【0088】
ハイブリッドインターワーキングユニットに転送されたIPパケットはPPP上でCSを介してPSに送信される。つまり、無線回線リソース割当は、無線回線リソース要求が転送された経路の逆をたどって、PSに転送される。
【0089】
これにより、AWL無線回線が確立される(A209)。APがAWL無線回線の確立を認識すると、AWL無線回線確立通知をハイブリッドルータに知らせる(A210)。これにより、ハイブリッドルータは、PS向けのIPパケットは、ハイブリッドインターワーキングユニット間のVC上に転送していた経路制御を、AP間に確立しているVC上に転送するように経路制御を変更する(A211)。
【0090】
このようにすることで、PSからインターネットへのIPパケットは、CS・ハイブリッドインターワーキングユニット・ハイブリッドルータを介してインターネットに転送される。また、インターネットからPS向けのIPパケットは、ハイブリッドルータ・APを介してPSに転送される。
【0091】
このようにして、AWL無線回線確立後は、PS発のIPパケットの経路と、PS宛のIPパケットの経路を変更する。
【0092】
以上で説明したように、ハイブリッドルータを導入し、無線回線の接続形態によりハイブリッドルータの経路制御を変更することで非対称の無線通信システムを実現することが出来る。また、具体的にネットワークがATM網で構成されていて、その上にインターネットプロトコルパケットが転送されている場合、無線回線の接続形態によって、ハイブリッドルータでの経路制御はIPパケットのフォーワーディングするVC(バーチャルチャネル)を切り替えることにより行うことで、非対称の無線通信システムを実現することが出来る。
【0093】
次に本発明の第3の実施例について、図面を参照して説明する。
【0094】
図8は本実施例に関わる無線通信システムの構成例を示す概念図である。図8において、無線通信システムは、複数の無線端末D107に対して無線により通信サービスを提供するものであり、第一の通信網D103と第二の通信網D105とを含んで構成されている。
【0095】
第一の通信網D103と第二の通信網D105とは相互接続装置D102により接続されており、第一の通信網D103は複数の第一の無線基地局D104が接続されており、第二の通信網D104は複数の第二の無線基地局D106が接続されている。
【0096】
ここで、第二の無線基地局D104の例としてはPHS、PDC等の基地局が挙げられる。無線端末D107は第一の無線基地局D104および第二の無線基地局D106と通信することが可能であり、第一の無線基地局D104とは双方向の通信を行うことができる第一の無線伝送路を確立可能で、第二の無線基地局D106とは少なくとも情報の受信のみが可能で第一の無線伝送路よりも高速な通信を行うことができる第二の無線伝送路を確立可能である。
【0097】
また、第二の通信網D105には経路を管理制御する経路制御装置D101が接続されており、該経路制御装置D101には端末D108が接続されている。該端末D108と該経路制御装置D101の間は通信網を介してもよい。
【0098】
なお図9においては、経路制御装置D101が、図8の相互接続装置D102の機能を含んでいる場合の無線通信システムの構成例を示す。
【0099】
経路制御装置D101は、無線端末D107が通信相手の端末D108と通信する際の通信経路を制御する。すなわち該経路制御装置D101は各通信経路のコストを設定しておき、経路を選択する際には各通信経路のコストの読み出しを行い、このコストが最小の通信経路を使用して無線端末へ情報を送信する。
【0100】
次に本実施例に関わる無線通信システムの動作例に関して、図10に示す流れ図を用いて説明する。ここでは、図9に示した無線通信システムの構成例での動作例を説明する。図8に示した無線通信システムの構成例の場合も同様の動作が可能である。
【0101】
無線端末D107が第一の無線基地局D104を介して通信可能な状態において、通信相手の端末D108と通信を行う場合、接続要求を経路制御装置D101に対して第一の無線基地局D104経由で送信する。
【0102】
通信制御手段D101が該接続要求を受信すると、経路制御装置D101は第一の通信網D103経由の無線端末D107への通信経路のコストを値Xに設定する。
【0103】
値Xの設定例としては、通常のコストよりも所定の値だけ多くして設定する方法、通常のコストの所定倍の値を設定する方法などがある。なお、無線端末D107への他の通信経路のコストは充分に大きい値(>X)が設定されている。このコストの設定が終了すると、経路制御装置D101は接続応答を無線端末D107に送信する。
【0104】
ここで、無線端末D107への通信経路は第一の通信網D103経由のものが選択される。これは、経路制御装置D101はコストの最も小さい通信経路を選択するからである。なお、無線端末D107は端末D108と通信を行うことも可能であるが、この場合には、無線端末は送信、受信ともに第一の通信網経由で行うことになる。
【0105】
無線端末D107はより高速な受信が可能な第二の無線基地局D106と通信可能な状態になると、ダウンリンク接続要求を経路制御装置D101に対して第一の無線基地局D104経由で送信する。
【0106】
経路制御装置D101が該ダウンリンク接続要求を受信すると、第二の無線基地局D106に対してダウンリンク接続要求を送信する。該第二の無線基地局D106が該ダウンリンク接続要求を受信すると、無線端末D107に対して無線チャネルを割り当て、無線端末D107及び経路制御装置D101に対して、ダウンリンク接続応答を送信する。
【0107】
経路制御装置D101が該ダウンリンク接続応答を受信すると、該ダウンリンク接続応答を第一の通信網を経由して無線端末D107に送信する。これは、この時点ではこの通信経路のコストが一番小さいためである。なおここで、経路制御装置D101は第二の通信網D105経由の無線端末D107への通信経路のコストを値Yに設定する。この値YはY<Xとなるように設定される。
【0108】
この設定を行った以降は、経路制御装置D101は無線端末D107へ送信する情報を、よりコストの小さい第二の通信網D105経由で送信することになる。したがって、端末D108と無線端末D107が通信する場合、無線端末D107が送信する情報は、第一の無線基地局D104を経由して端末D108へ送信され、端末D108が無線端末D107へ送信する情報は、第二の無線基地局D106のより高速なダウンリンクを介して無線端末D107へ送信される。
【0109】
以上のように通信経路のコストを設定することにより、第二の無線基地局D106と無線端末D106が通信不可能な状態になった場合には、端末D108が送信する情報は第一の通信網D103を経由して無線端末D107に届けられる。
【0110】
また、第二の無線基地局D106と無線端末D106が通信可能な状態になった場合には、端末D108が送信する情報は第二の通信網D105を経由してより高速に無線端末D107に届けられる。
【0111】
以上で説明したように、既存の低速な移動通信網を介して無線端末に情報を送信する通信経路のコストを、高速な移動通信網を介して無線端末に情報を送信可能な通信経路のコストよりも大きく設定することにより、無線端末が高速な移動通信網を介して通信不可能な場合には既存の低速な移動通信網を経由して無線端末に対して情報を送信し、無線端末が高速な移動通信網と接続されると無線端末へ情報を送信する通信経路を高速な移動通信網経由に切り替えることが可能となる。
【0112】
これにより、既存の低速な移動通信システムと高速な移動通信システムを併用した非対称な通信サービスをユーザに提供可能となる。
【0113】
次に本発明の第4の実施例について、図面を参照して説明する。図11に示すように本実施例の通信システムは、ISDN網で構成される第一の通信網1とATM網で構成される第二の通信網2の双方に経路制御装置4が接続している。
【0114】
第一の通信網1は第一の無線基地局5を介して情報端末8と接続可能であり、第二の通信網2は第二の無線基地局6を介して情報端末8と接続可能である。ここで、第1の無線基地局5と情報端末8間(第1の無線通信路10)の伝送速度よりも第2の無線基地局6と情報端末8間(第2の無線通信路11)の伝送速度の方が高速である。また、経路制御装置4は各種情報サービスを提供するサーバ7に第三の通信網3を介して接続している。但し、図11に示した構成の場合、経路制御装置4は、ATM網をISDN網に変換する変換装置9を含んでいるが、本発明は、必ずしも変換装置9を経路制御装置4内に含んだ場合に限定しない。また、経路制御装置4に各種サービスを提供するサーバ機能を有していても構わない。
【0115】
図12に変換装置9を経路制御装置4と別にした場合の構成を示す。経路制御装置4と変換装置9間はATMで接続している。機能的には両者はほとんど同じ構成であるため、以下では簡単のため図12を例に取り説明する。
【0116】
経路制御装置4はサーバ7から情報端末8宛のパケットを受信した場合にそのパケットを複製し、第一の通信網1と第二の通信網2の双方の通信網を介してパケットを伝送できるようにヘッダを付ける。
【0117】
このようにして同一の端末(1つのアドレス)に対して2つ以上の経路を介して伝送できるようにしておく。経路制御装置4は、変換装置9と第2の通信網2へパケットを送出する場合、ATMセルで伝送する。ATMではピークセルレートと呼ばれるATMセルの最大送出レートが規定できる。
【0118】
そこで、経路制御装置4は第1の無線基地局5と情報端末8間の通信が可能であり、第2の無線基地局6と情報端末8への通信が切断されている時には、変換装置9へのピークセルレートを所定の値(>0))に設定し、第2の通信網2へのピークセルレートを0に設定する。
【0119】
これにより、経路制御装置4からの情報は、変換装置9へのみ送出されるため、第一の通信網を介して情報端末に伝送されることになる。この時、第2の通信網2を介して伝送されるべきパケットは経路制御装置4で廃棄されることになる。
【0120】
但し、情報端末8は第1の通信網1を介して所望の情報を受信でき、サーバ7とその情報に対する送達確認が正しく行われるため、経路制御装置4とサーバ7間で、廃棄された情報に対する無用な再送制御は生じない。
【0121】
そして、第2の無線基地局6と情報端末8の通信が可能になった後は、変換装置9へのピークセルレートを0に設定し、第2の通信網2へのピークセルレートを所定の値(>0)に変更する。
【0122】
これにより、経路制御装置4からの情報は第二の通信網へ送出されるため、第二の通信網を介して情報端末8と経路制御装置4間の通信が実現される。ここでも変換装置9を介して伝送されるべきパケットは経路制御装置4で廃棄されることになるが、前述と同様の理由で、廃棄された情報に対する無用な再送制御は生じない。
【0123】
また、第2の無線基地局2と情報端末8間の通信品質が非常に悪く、第1の無線基地局1を介した通信を行った方が伝送速度が向上する場合は、変換装置9へのピークセルレートを所定の値(>0)に設定し、第2の通信網2へのピークセルレートを0に変更する。これにより、第1の無線基地局を介した通信が実現され、その結果、その状況における最大の通信サービスが提供可能となる。
【0124】
なお、第1の無線通信路10と第2の無線通信路11が通信可能か否かとか、それらの通信品質の経路制御装置4への通知方法は、いくつかの方法が考えられる。
【0125】
例えば、第1の無線通信路10と第2の無線通信路11の双方が双方向通信が可能な場合は、第1の無線基地局5と第2の無線基地局6が、それぞれ情報端末8から送信された情報を受信して、その通信品質を判断し経路制御装置4に通知する方法がある。
【0126】
また、情報端末8が自局の受信品質を判断し、第1の無線基地局5または第2の無線基地局6を介して経路制御装置4に通知する方法がある。前者は、TDD(Time Division Duplex)のように、双方向の通信品質が等価であるとみなせるシステムに有効である。後者は、TDD以外のシステムにも適用可能であるが情報端末8の負荷が若干大きくなる。
【0127】
また、第1の無線通信路10は双方向通信可能であるが、第2の無線通信路11は、第2の無線基地局5から情報端末8へのダウンリンクのみの無線通信システムの場合は、第2の無線通信路の品質や、第2の無線通信路のダウンリンクと接続できたか否かの情報は、情報端末8が第1の無線通信路10を介して経路制御装置4に通知する。このシステムは、端末に第2の無線通信路用の高速送信機が不要になるため、端末の小型化、低消費電力化等が実現できるという効果がある。
【0128】
図13に第2の無線通信路11が、第2の無線基地局5から情報端末8へのダウンリンクのみの無線通信システムの場合のシグナルフロー図を示す。
【0129】
情報端末8は第1の無線基地局5を経由して変換装置9に接続要求を送り、それを受信した変換装置9は第1の無線基地局5を介して接続応答を返す。そして情報端末8はPPP(Point to Point Protocol)などのプロトコルを用いて変換装置9とのPPP接続を行う。変換装置9は情報端末8に対しPPP接続応答を返すとともに、経路制御装置4にPPP接続通知を行う。これにより、情報端末8は変換装置9を介して、第3の通信網との接続が可能となりサーバ7と通信可能となる。
【0130】
次に、情報端末8は第1の無線基地局5を経由して第2の無線基地局6に無線回線割当要求を送る。第2の無線基地局は無線回線の割当を行い、第1の無線基地局を介して情報端末8に無線回線割当応答を返信する。
【0131】
これにより情報端末8は第2の無線通信路11を介して第3の通信網3との通信が可能となる。無線回線確立後、経路制御装置4は第1の通信網への送出レートを0、第2の通信網への送出レートを所定の値(>0)に設定する。
【0132】
これにより、情報端末8からサーバ7へのパケットは、第1の無線通信路10を介して伝送され、サーバ7から情報端末8宛に伝送されたパケットは第2の無線通信路を介して伝送されることになる。
【0133】
以上説明したように、ピークセルレートを変更し、第1の通信網を介した通信と第2の通信網を介した通信とを切り替える方法は、ヘッダーや、ルーティングテーブルを変更してルートを切り替える方法に比べて経路変換処理の負担が小さく、短時間での経路変更が可能になる。
【0134】
また、複数の経路から同時にパケットを伝送することも可能であるため、ルート切替えの際のパケット消失を無くしたソフトハンドオフの実現も可能となる。
【0135】
次に本発明の第5の実施例について、図面を参照して説明する。図14において、B1はサーバ、B2はインターネット、B3は本発明の経路制御装置、B4はATMなどの高速通信網、B5はPHSなどの従来の移動通信網、B6はマルチメディア移動通信用の高速伝送無線基地局、B7は従来の移動通信網の無線基地局、B8は高速無線受信装置、B9は従来の移動通信網の無線送受信装置、B10はB8、B9を具備するかもしくはそれに接続する端末装置である。
【0136】
また、B11は高速無線伝送路で、基地局から端末方向にのみ通信を行なうものとし、B12はB11よりは低速な従来の無線伝送路で、双方向の通信が可能である。
【0137】
また、図15中の符号は、図14と同番号のものは同じ構成を示す。次に、動作について図15にもとづき説明する。サーバB1と端末B10間で通信を行ない、サーバB1から端末B10に大容量情報を転送するものとする。
【0138】
高速無線伝送用の基地局B6の通信エリアは、低速無線伝送用の基地局B7の通信エリアよりも当初は狭いと考えられる。このため、端末装置B10が基地局B7の通信エリア内であるが、基地局B6の通信エリア外である場合には、無線回線B12は構成されるが、B11は構成されない。この場合において、図15(a)に示すように通信路は双方向ともにインターネットB2から経路制御装置B3、ネットワークB5をへて基地局B7まで有線で通信し、無線回線B12から端末B10まで構成される。サーバB1から端末B10あてのパケットは、その宛先にB10のインターネットアドレス(IPアドレス)が記述されており、経路制御装置B3においては図16に示すようなルーティングテーブルにしたがってパケットをネットワークB5に転送する。ネットワークB5内は経路制御装置B3のネットワークインターフェースから基地局B7まで回線が張られており、パケットはその回線上を流れて無線回線B12により端末B10に転送される。また、逆向きのパケットについても同様に処理される。
【0139】
次に端末B10の移動等により、高速無線伝送エリアに入った場合には、図15(b)に示すように、無線基地局B6と端末B10の受信装置B8との間で高速無線伝送路が確立する。
【0140】
この場合、受信装置B8は無線基地局B6との接続を感知すると、送信装置B9から無線基地局B7を介して経路制御装置B3宛に基地局B6のIPアドレスを含む切替え制御信号を送信する。経路制御装置B3は、この切替え制御信号を受信すると図17に示すようにもとの端末B10宛のパケットに対し、さらに基地局B6宛のIPアドレスを含むヘッダを生成し、元のパケットの頭部に付け加える。これは通常カプセル化と呼ばれている。
【0141】
さらに、経路制御装置3はこのカプセル化された基地局B6宛のパケットを図16のルーティングテーブルに従い、ネットワークB4のインターフェースに送出する。基地局B6ではこの受信パケットが自分宛であるが、カプセル化されたパケットであるため、経路制御装置3において付加されたヘッダを取り除き、元の端末B10宛のパケットを無線回線B11に送出する。
【0142】
次に再び高速無線伝送路B11が切断したことを受信装置B8が感知した場合には、送信装置B9から無線基地局B7を介して経路制御装置B3宛に別の切替え制御信号を送信する。経路制御装置はこの別の切替え制御信号を受信すると、B10宛のパケットのカプセル化を停止し、再びB10宛のパケットのまま図16のルーティングテーブルにもとづき、パケットを送出する。パケットは初めと同じく低速無線回線を介して端末B10まで転送される。
【0143】
以上のように本実施例では、高速無線伝送路が確立されている間は高速無線伝送路を介してパケットを流すことが、片方向だけでも可能でありかつ簡便に実施することができる。
【0144】
次に本発明の第6の実施例について、図面を参照して説明する。図18において、B13は本実施例の経路制御装置、B14はATM等の高速伝送ネットワークB4と移動通信ネットワークB5との接続を行なうインターワーキングユニット(以下、接続装置とよぶ)である。ここで図14と同一番号のものは同じ構成および作用を示す。また、図19は、図15、図18と同番号のものは同じ構成を示す。
【0145】
次に、動作について図19に基づき説明する。第5の実施例と同様、端末は基地局B7には接続できるが、基地局B6への接続できないエリアに当初いるものとする。
【0146】
この場合において、図19(a)に示すように通信路は双方向ともにインターネットB2から経路制御装置B13、接続装置B14、ネットワークB5をへて基地局B7まで有線で通信し、無線回線B12から端末B10まで構成される。サーバB1から端末B10あてのパケットは、その宛先にB10のインターネットアドレス(IPアドレス)が記述されており、経路制御装置B13においてはルーティングテーブルにしたがってパケットを接続装置B14に転送する。
【0147】
接続装置B14では基地局B7を介して端末B10までの通信回線が構成されているため、パケットはその回線上を流れて無線回線B12により端末B10に転送される。
【0148】
また、逆向きのパケットについては端末B10から接続装置B14までは回線が張られており、接続装置B14ではサーバB1宛のパケットはネットワークB4に送出し、通常のIPプロトコルにしたがってサーバB1まで転送される。
【0149】
次に端末B10の移動等により、高速無線伝送エリアに入った場合には、図19(b)に示すように、無線基地局B6と端末B10の受信装置B8との間で高速無線伝送路が確立する。
【0150】
この場合、受信装置B8は無線基地局B6との接続を感知すると、送信装置B9から無線基地局B7を介して経路制御装置B3宛に基地局B6のIPアドレスを含む切替え制御信号パケットを送信する。経路制御装置B3は、前述した第5の実施例と同様にこの切替え制御信号を受信すると図17と同様にB10あてパケットのカプセル化を行なう。
【0151】
さらに、経路制御装置B13はこのカプセル化された基地局B6宛のパケットをルーティングテーブルに従い、ネットワークB4のインターフェースに送出する。以降基地局B6では第5の実施例と同様の処理により、元の端末B10宛のパケットを無線回線B11に送出する。
【0152】
次に再び高速無線伝送路B11が切断したことを受信装置B8が感知した場合には、送信装置B9から無線基地局B7を介して経路制御装置B13宛に別の切替え制御信号を送信する。
【0153】
経路制御装置はこの別の切替え制御信号を受信すると、B10宛のパケットのカプセル化を停止し、再びB10宛のパケットのままルーティングテーブルにもとづき、B14にパケットを送出する。パケットは初めと同じく低速無線回線を介して端末B10まで転送される。
【0154】
以上のように本実施例では、高速無線伝送路が確立されている間は高速無線伝送路を介してパケットを流すことが、片方向だけでも可能でありかつ簡便に実施することができる。
【0155】
次に本発明の第7の実施例について、図面を参照して説明する。
【0156】
図14において経路制御装置B3は、ネットワークB4およびB5のネットワーク構成を把握しており、受信したIPデータグラムの宛先ヘッダのオプション部分に、ソースルーティングとよばれる、送信経路指定情報を書き込む機能を有する。
【0157】
このオプションは、図20に示すように、パケットを転送する経路制御装置のアドレスを指定して送信することができる。
【0158】
次に動作について図15で説明する。第5の実施例と同様、端末は基地局B7には接続できるが、基地局B6への接続ができないエリアに当初いるものとする。
【0159】
この場合において、図15(a)に示すように通信路は双方向ともにインターネットB2から経路制御装置B3、ネットワークB5をへて基地局B7まで有線で通信し、無線回線B12から端末B10まで構成される。
【0160】
サーバB1から端末B10あてのパケットは、その宛先にB10のインターネットアドレス(IPアドレス)が記述されている。経路制御装置B3は、端末B10宛のパケットを受信すると、ネットワークB5へのインターフェースに送信する。
【0161】
基地局B7を介して端末B10までの通信回線が構成されているため、パケットはその回線上を流れて無線回線B12により端末B10に転送される。
【0162】
また、逆向きのパケットについては端末B10から経路制御装置B3までは回線が張られており、経路制御装置B3からは通常のIPプロトコルにしたがってサーバB1まで転送される。
【0163】
次に端末B10の移動等により、高速無線伝送エリアに入った場合には、図15(b)に示すように、無線基地局B6と端末B10の受信装置B8との間で高速無線伝送路が確立する。
【0164】
この場合、受信装置B8は無線基地局B6との接続を感知すると、送信装置B9から無線基地局B7を介して経路制御装置B3宛に基地局B6のIPアドレスを含む切替え制御信号パケットを送信する。
【0165】
経路制御装置B3は、この切替え制御信号を受信すると端末B10宛のパケットのオプションフィールドに、基地局B6を介する経路を指定するIPアドレスをソースルーティングオプションとして書き込む。
【0166】
次に、経路制御装置B3はパケットをネットワークB4のインターフェースに送出する。ネットワークB4内では指定された経路にもとづき基地局B6を介して端末B10までパケットが転送される。
【0167】
次に再び高速無線伝送路B11が切断したことを受信装置B8が感知した場合には、送信装置B9から無線基地局B7を介して経路制御装置B3宛に別の切替え制御信号を送信する。経路制御装置はこの別の切替え制御信号を受信すると、B10宛のパケットのソースルーティングオプションへの書き込みを停止し、ネットワークB5における端末B10までの回線にパケットを送出する。これによりパケットは初めと同じく低速無線回線を介して端末B10まで転送される。
【0168】
次に本発明の第8の実施例について、図面を参照して説明する。
【0169】
図18において、経路制御装置B13は、第7の実施例と同様に図20に示すように、パケットを転送する経路制御装置のアドレスを指定して送信することができる。
【0170】
次に動作について図19を用いて説明する。第7の実施例と同様、端末は基地局B7には接続できるが、基地局B6への接続ができないエリアに当初いるものとする。(図19(a))この場合において、通信路は双方向ともにインターネットB2から経路制御装置B13、接続装置B14、ネットワークB5をへて基地局B7まで有線で通信し、無線回線B12により端末B10まで構成される。
【0171】
経路制御装置B13においては、端末B10宛のパケットを受信すると、第7の実施例と同様図20のソースルーティングオプションを用い、接続装置B14までの経路を指定してパケットをネットワークB4に送出する。
【0172】
接続装置B14ではこのパケットを受信すると基地局B7を介して端末B10までの通信回線が構成されているため、パケットはその回線上を流れて無線回線B12により端末B10に転送される。
【0173】
また、逆向きのパケットについては端末B10から接続装置B14までは回線が張られており、接続装置B14からは通常のIPプロトコルにしたがってサーバB1まで転送される。
【0174】
次に端末B10の移動等により、高速無線伝送エリアに入った場合には、図19(b)に示すように、無線基地局B6と端末B10の受信装置B8との間で高速無線伝送路が確立する。
【0175】
この後の動作は第7の実施例と同様に、受信装置B8からの制御信号パケットを経路制御装置B13で受信し、端末B10宛のパケットのオプションフィールドに、基地局B6を介する経路を指定するIPアドレスをソースルーティングオプションとして書き込む。
【0176】
同様に、経路制御装置B13はパケットをネットワークB4のインターフェースに送出する。ネットワークB4内では指定された経路にもとづき基地局B6を介して端末B10までパケットが転送される。
【0177】
次に再び高速無線伝送路B11が切断したことを受信装置B8が感知した場合には、第7の実施例と同様に送信装置B9から無線基地局B7を介して経路制御装置装置B13宛に別の切替え制御信号を送信する。
【0178】
経路制御装置B13はこの別の切替え制御信号を受信すると、B10宛のパケットのソースルーティングオプションの経路指定を、再び接続装置B14宛に変更する。これによりパケットは接続装置B14を再度経由するようになりパケットは初めと同じく低速無線回線を介して端末B10まで転送される。
【0179】
【発明の効果】
本発明では、無線を介してデータ通信やインターネットと接続する際は、上り無線チャネル(端末から基地局方向)より、下りチャネル無線チャネル(基地局から端末方向)の伝送速度を高速にすることで、無線端末の送信電力が双方向が同じ伝送速度の送信電力を小さくすることができる。これにより無線端末の低消費電力化ができ、ひいては、無線端末の小型化が可能になる。
【0180】
また、本発明の経路制御装置を導入し、無線回線の接続形態により経路制御装置の経路制御を変更することで非対称の無線通信システムを実現することが出来る。このよう非対称な無線通信システムにおいてハンドオフも実現可能となり、さらにルート切替えの際のパケット消失を無くしたソフトハンドオフの実現も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に関わる無線通信システムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施例に関わる経路制御装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施例に関わる経路制御装置の動作を示す流れ図
【図4】本発明の第1の実施例に関わる経路制御装置の動作を示す流れ図
【図5】本発明の第1の実施例に関わる経路制御装置の動作を示す流れ図
【図6】本発明の第2の実施例に関わる無線通信システムの構成を示すブロック図
【図7】本発明の第2の実施例に関わる経路制御装置の動作を示す流れ図
【図8】本発明の第3の実施例に関わる無線通信システムの構成を示すブロック図
【図9】本発明の第3の実施例に関わる無線通信システムの構成を示すブロック図
【図10】本発明の第3の実施例に関わる経路制御装置の動作を示す流れ図
【図11】本発明の第4の実施例に関わる無線通信システムの構成を示すブロック図
【図12】本発明の第4の実施例に関わる無線通信システムの構成を示すブロック図
【図13】本発明の第4の実施例に関わる経路制御装置の動作を示す流れ図
【図14】本発明の第5の実施例に関わる無線通信システムの構成を示すブロック図
【図15】本発明の第5の実施例に関わる無線通信システムの構成を示すブロック図
【図16】本発明の第5の実施例に関わるルーティングテーブルの構成を示すブロック図
【図17】本発明の第5の実施例に関わるパケットの構成を示すブロック図
【図18】本発明の第6の実施例に関わる無線通信システムの構成を示すブロック図
【図19】本発明の第6の実施例に関わる無線通信システムの構成を示すブロック図
【図20】本発明の第6の実施例に関わるパケットの一部を示すブロック図
【図21】従来の無線通信システムの構成を示すブロック図
【符号の説明】
D101・・・経路制御装置
D102・・・相互接続装置
D103・・・第一の通信網
D104・・・第一の無線基地局
D105・・・第二の通信網
D106・・・第二の無線基地局
D107・・・無線端末
D108・・・端末

Claims (6)

  1. 無線端末へ情報を送信する第1の送信手段及び前記無線端末から情報を受信する受信手段を有した第1の基地局と、前記無線端末へ前記第1の送信手段よりも高速に前記情報を送信することが可能な第2の送信手段を有した第2の基地局と、前記第1の基地局に接続された第1の通信網と、前記第2の基地局に接続された第2の通信網と、前記第1の通信網及び前記第2の通信網が接続され、前記第1の基地局又は前記第2の基地局と前記無線端末との間で情報を送信又は受信するために前記第1の通信網又は前記第2の通信網のいずれかの経路に切り替える送受切りかえ制御を行う経路制御装置とを具備し、
    前記無線端末は、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して情報の送受信を行っている際に、前記第2の基地局からの情報の受信が可能であることを示す報知信号を受信すると、前記第2の基地局の識別子を含むダウンリンク接続要求前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して前記経路制御装置に送信し、
    前記経路制御装置は、受信した前記ダウンリンク接続要求を前記第2の通信網を介して前記第2の基地局へ送信し、
    前記第2の基地局は、前記ダウンリンク接続要求を受信すると、前記無線端末に対してダウンリンク接続応答を送信し、
    前記無線端末が前記ダウンリンク接続応答を受信することによって、前記無線端末が、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介した情報の送信と、前記第2の基地局からの情報の受信とが可能となることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第2の基地局は、前記第2の送信手段によって前記ダウンリンク接続応答を前記無線端末へ送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記第2の基地局は、前記第2の通信網、前記経路制御装置、前記第1の通信網、および前記第1の基地局を介して、前記ダウンリンク接続応答を前記無線端末へ送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記無線端末は、前記第2の基地局から送信される情報が正常に受信できなくなった場合に、ダウンリンク切断要求を前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して前記経路制御装置に送信し、
    前記経路制御装置は、受信した前記ダウンリンク切断要求を前記第2の通信網を介して前記第2の基地局へ送信し、
    前記第2の基地局は、前記ダウンリンク切断要求を受信すると、前記無線端末に対するダウンリンクのリソースを解放することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  5. 無線端末へ情報を送信する第1の送信手段及び前記無線端末から情報を受信する受信手段を有した第1の基地局と、前記無線端末へ前記第1の送信手段よりも高速に前記情報を送信することが可能な第2の送信手段を有した第2の基地局と、前記第1の基地局に接続された第1の通信網と、前記第2の基地局に接続された第2の通信網と、前記第1の通信網及び前記第2の通信網が接続され、前記第1の基地局又は前記第2の基地局と前記無線端末との間で情報を送信又は受信するために前記第1の通信網又は前記第2の通信網のいずれかの経路に切り替える送受切りかえ制御を行う経路制御装置とを具備した無線通信システムに用いられる前記経路制御装置の経路制御方法であって、
    前記無線端末は、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して情報の送受信を行っている際に、前記第2の基地局からの情報の受信が可能であることを示す報知信号を受信すると、前記第2の基地局の識別子を含むダウンリンク接続要求前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して前記経路制御装置に送信する第1ステップと、
    前記経路制御装置は、受信した前記ダウンリンク接続要求を前記第2の通信網を介して 前記第2の基地局へ送信する第2ステップと、
    前記第2の基地局は、前記ダウンリンク接続要求を受信すると、前記無線端末に対してダウンリンク接続応答を送信する第3ステップと、
    前記無線端末が前記ダウンリンク接続応答を受信することによって、前記無線端末が、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介した情報の送信と、前記第2の基地局からの情報の受信とが可能となる第4ステップとを有することを特徴とする経路制御方法。
  6. コンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記録媒体において、
    前記プログラムは、無線端末へ情報を送信する第1の送信手段及び前記無線端末から情報を受信する受信手段を有した第1の基地局と、前記無線端末へ前記第1の送信手段よりも高速に前記情報を送信することが可能な第2の送信手段を有した第2の基地局と、前記第1の基地局に接続された第1の通信網と、前記第2の基地局に接続された第2の通信網と、前記第1の通信網及び前記第2の通信網が接続され、前記第1の基地局又は前記第2の基地局と前記無線端末との間で情報を送信又は受信するために前記第1の通信網又は前記第2の通信網のいずれかの経路に切り替える送受切りかえ制御を行う経路制御装置とを具備した無線通信システムに用いられる前記経路制御装置を制御するために、
    前記無線端末に、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して情報の送受信を行っている際に、前記第2の基地局からの情報の受信が可能であることを示す報知信号を受信すると、前記第2の基地局の識別子を含むダウンリンク接続要求前記第1の基地局および前記第1の通信網を介して前記経路制御装置に送信する機能と、
    前記経路制御装置に、受信した前記ダウンリンク接続要求を前記第2の通信網を介して前記第2の基地局へ送信する機能と、
    前記第2の基地局に、前記ダウンリンク接続要求を受信すると、前記無線端末に対してダウンリンク接続応答を送信する機能と、
    前記無線端末が前記ダウンリンク接続応答を受信することによって、前記無線端末に、前記第1の基地局および前記第1の通信網を介した情報の送信と、前記第2の基地局からの情報の受信とが可能とする機能とを実現させることを特徴とする記録媒体。
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