JP4079625B2 - カプセル容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は容器に関する。特に、不特定形状の物品を自動販売機によって販売する際に使用するカプセル容器に適したものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、小さな人形や景品を収容し、自動販売機や景品取得ゲーム機の景品として使用するための、所謂カプセル容器(以下単に「カプセル」という。)が知られている。
当該カプセルは、一般的に略球形を成しており、当該カプセルを2分割した半割状の各半容器体を開口部において嵌合させるようになっている。図7はこのような従来のカプセル容器を表したものである。同図において、101はカプセルを表しており、当該カプセルは一対の半割体としてそれぞれ半球状の容器体103および容器体105によって構成されている。当該各容器体103、105はその開口部に設けた円周状の突起107と109をそれぞれ係合させることにより結合されるようになっている。
また、同カプセル101は、外部からの荷重を受けて変形すると容易に前記突起107と109同士の係合が外れてしまうことから、景品を収容したあとは粘着テープによって結合が補強されている。また、できるだけ荷重に対する変形量を少なくする目的で、硬質の樹脂素材が採用されている。
また、特開2000−318722に開示されたカプセルが知られている。当該カプセルは、側面荷重Fを受けた場合であっても容易にカプセルが開かないように、上カプセルと下カプセルの開口周縁にそれぞれ形成した円環状の係合突条が、結合時において間隔を有する位置となるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のカプセルは、販売が完了するまでは容易に開かないようにとの配慮から、硬質の樹脂を用いたり、結合部の強度を高める改良等を行っている。しかし、これは購入した側から見るとカプセルの開けにくさに繋がるものであった。当該カプセルは、主に子供向けの小さな物品を販売するために用いられるものであるから、簡単に開けられないカプセルを提供することは、裏を返せば子供たちにとっては開けにくいカプセルである。
子供たちは買った商品をすぐに取り出したいので、カプセルが簡単に開かない場合に、カプセルを踏みつけて破壊するということがよく行われている。このようなことから、販売機周辺には破壊したカプセルの破片が散らばったり、資源として回収できないといった現象が発生していた。
【0004】
本願発明は、上記の点に鑑み発明されたものであって、景品等を詰めて組み立てる作業を簡単にするとともに、組み立てた後には運搬時や落下等によっては容易に分解せず、しかも販売後は子供等によっても容易に開けることが出来るカプセル等の容器を提供することをその課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願請求項1記載のカプセル容器は下記構成を有する。すなわち、物品を自動販売機によって販売する際に使用するカプセル容器であって、
硬質の合成樹脂によって形成された第1の容器体と、前記第1の容器体よりも軟質の合成樹脂によって形成された第2の容器体とによって構成され、
前記第1の容器体は円形の開口部を有しており、当該開口部の外周には複数の短凸条と短凸条が形成されない複数の無凸条部が設けられ、
前記第2の容器体は円形の開口部を有しており、当該開口部の内周には前記短凸条及び無凸条部よりも長い複数の凸条が前記複数の短凸条と螺合可能となるような形状に螺旋状に設けられ、
前記第1の容器体および第2の容器体は、押し合わせることによって前記第1の容器体に形成した短凸条と前記第2の容器体に形成した凸条が互いに係合して結合し、回動させることによって当該結合を解除するようになっている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図を用いて説明する。
図1は、本願発明に係るカプセル容器(以下単に「カプセル」という。)を構成する2分割された各容器体を斜視図として表したものである。また、図2は上容器体の説明図、図3は下容器体の説明図であり、図4は上容器体と下容器体の結合状態を説明するための説明図である。図5は、容器を構成する2つの上・下容器体の結合時の状態を説明するための説明図である。図6は、上・下容器体の他の結合状態を説明するための説明図である。
【0010】
図1において、1は本願発明に係るカプセルを示している。当該カプセル1は、同図に示すように、略半球状に形成された薄肉の上容器体3および下容器体5によって構成されている。
なお、説明上、上容器体または下容器体等のように上・下等の用語を付記するが、これは一方に相対するものを示すために説明の都合上用いたものであり、実際の天・地の方向を示すものではない。
【0011】
[上容器体]
上容器体3(第2の容器体)について説明する。上容器体3はPS(ポリスチレン)の一種であるGP(一般用)と称されている比較的軟質の合成樹脂素材によって形成されている。また、上容器体3は、中空の球体を2分割した形状のように、一端に円形の開口7を有した薄肉の略半球状の部材である。なお、本実施形態における上容器体3は、真球に近い形状の半球形ではなく、一部に平坦面を設けた扁平形状となっている。
上容器体3の内周面であって、前記開口7を形成する開口端縁9から所定の幅に亘る範囲には、下容器体5と結合させるための4本の第1〜第4の凸条(11、13、15、17)が設けられている。
【0012】
図2は、各第1、第2、第3、第4の各凸条(11、13、15、17)を説明するための説明図である。図2(a)は開口7を上にした上容器体3状態の側面図である。図2(b)は、平面図である図2(c)、図2(d)、図2(e)、図2(f)におけるX−X’方向断面図を表したものである。また、図2(c)、図2(d)、図2(e)、図2(f)は、前述のように断面図である図2(b)に示した各第1〜第4の凸条(11〜17)について、各凸条が設けらた範囲を示すものである。以下、具体的に説明する。
図2(b)に示した通り、開口端縁9から所定の幅に亘る範囲の内周壁には、螺旋状の4本凸条が設けられている。本実施の形態では、その最適な一例として開口端縁9から約7〜9mmの範囲に、各凸条が約3mm間隔で、各1本の凸条が約180°(π)〜270°(7/4π)の角度範囲に設けられている。
すなわち、第1の凸条11は、図2(c)に示すように、内周壁上のA〜B〜Cに亘る約180°(π)の角度範囲に設けられている。第2の凸条13は図2(d)に示すように内周壁上のD〜A〜B〜B’に亘る約270°(7/4π)の角度範囲に設けられている。第3の凸条15は図2(e)に示すように内周壁上のC〜D〜Aに亘る約180°(π)の角度範囲に設けられている。第4の凸条17は図2(f)に示すように内周壁上のB〜C〜D〜D’に亘る約270°(7/4π)の角度範囲に設けられている。
また、各凸条の幅は略1.5mmであり、高さは一番高いところで内周壁から約0.2〜0.4mmである。なお、当該凸条の高さは、始点と終点付近においてその高さが低く、次第に高くなるように形成されている。すなわち、始点と終点付近では、高さ方向に対してなだらかな傾斜を有するように形成されている。また、各凸条の断面は、その角が所定の曲面で面取りされ、比較的丸みを帯びた形状となっている。
なお、上記凸条の寸法および形状は、開口7の大きさ、後述する下容器体5に形成した凸条の寸法および形状に応じて、最適な値および形状が採用される。
【0013】
[下容器体]
下容器体5(第1の容器体)について説明する。下容器体5はPP(ポリプロピレン)と称されている比較的硬質の透明な合成樹脂素材によって形成されている。また、下容器体5は、中空の球体を2分割した形状のように、一端に円形の開口21を有した薄肉の略半球状の部材である。
下容器体5の外周面であって、前記開口21を形成する開口端縁23から所定の幅に亘る範囲(以下「外周部41」という。)には、前記上容器体3と係合させるための凸条群(25、27、29、31)が設けられている。
また、前記外周部41は、前述の上容器体3の開口7に嵌入される部位であり、開口7に対して外形が若干小径に形成された筒状の部位となっている。さらに、本実施の形態では、外周部41の幅は略9mmとなっており、外周部41と球状の外側面との境界部には段差部51が形成されている。
【0014】
図3は、下容器体5の形状および前記第1、第2、第3、第4の各凸条群(25、27、29、31)を説明するための説明図である。図3(a)は下容器体5の平面図であり、開口21側から下容器体5を表した図である。また、図3(b)は下容器体5の側面図である。
各第1、第2、第3、第4の凸条群(25、27、29、31)は、図3(a)に示すように、下容器体5の外周部41に対して間欠的に、等間隔に4カ所設けられている。当該各凸条群は、本実施形態では3本の短凸条からなり、前記上容器体3の内周壁に形成した第1〜第4の凸条(11、13、15、17)と螺合可能となるような形状に形成されている。
具体的には、第1の凸条群25として開口端縁23側から3本の短凸条25a、25b、25cが設けられている。第2の凸条群27として開口端縁23側から3本の短凸条27a、27b、27cが設けられている。第3の凸条群29として開口端縁23側から3本の短凸条29a、29b、29cが設けられている。第4の凸条群31として開口端縁23側から3本の短凸条31a、31b、31cが設けられている。
また、本実施形態では、各短凸条は、その高さは略0.2〜0.4mm、幅は略1〜1.5mmであって、角部は適度に面取りが行われ曲面となっている。
【0015】
前記各短凸条は、その凸条群ごとに上下方向にわたって互いに平行となるように形成されており、各短凸条の長さも略同一寸法に形成されている。本実施形態では当該各短凸条は、外周部41に対して略45°(1/4πラジアン)の角度範囲となる長さに形成されている。
また、これに伴って、外周部41の各凸条群間には、短凸条が形成されない4カ所の無凸条部43、45、47、49が形成される。
【0016】
図4は、上記構成による上容器体3と下容器体5を結合させた状態を説明するための説明図である。また、図4(a)は部分断面図であり、図4(b)は図4(a)中の要部Sを拡大した部分断面図である。
同図における上容器体3と下容器体5の結合状態を説明する。同図に示した状態は、上容器体3と下容器体5が結合した状態であり、外周部41が上容器体3の開口7に対して嵌入され、当該開口7を形成する開口端縁9が下容器体5の段差部51に当接した状態を示している。
この状態では、下容器体5の短凸条27aと27bの間に上容器体3の第4の凸条17が位置し、短凸条27bと27cの間に上容器体3の第3の凸条15が位置し、27cと段差部51の間には、図示されていないが、上容器体3の第2の凸条13の先端部が位置した状態となっている。すなわち、実質的に3カ所(3山)で係合している。この状態は、本実施の形態においては両容器体が最も強固に結合した際の状態を示したものである。
また、後述するように、この両容器体を結合させる際には、下容器体5と上容器体3を押し合わせることで行われる。すなわち、互いに回転させながら螺合させることなく結合が行われるようになっている。
【0017】
図5は、上容器体3と下容器体5を対向させてから結合が完了するまでの、各容器体の関係を表したものである。
図5(a)は上容器体3と下容器体5を対向させて、上下方向から荷重Pを加えた状態を表している。結合初期の段階では、上容器体3の開口7に対して下容器体5の外周部41の先端部位が少し入り込んで、各凸条(11,13、15、17)の開口7に近い部位が、外周部41の上部にある短凸条(25a、27a、29a、31a)と当接している。
図5(b)に示す状態は、短凸条27aと第3の凸条15の当接部を中心として上容器体3が回動し、第1の凸条11が短凸条31aを乗り越えた状態を表している。
また、図5(c)に示す状態は、短凸条31aと第3の凸条15の当接部を中心として上容器体3が回動し、第3の凸条15が短凸条27aおよび27bを乗り越えた状態を表している。この状態で、上容器体3の開口端縁9の一部が、下容器体5の段差部51に当接し、上容器体3が進まないようになっている。
図5(d)に示す状態は、段差部51と当接した上容器体3の開口端縁9の一部を中心として上容器体3が回動し、第1の凸条11および第2の凸条13が短凸条31bおよびa短凸条31aをそれぞれ乗り越えた状態を表している。この状態で、上容器体3の開口端縁9の全周が、下容器体5の段差部51に当接し、上容器体3の下容器体5に対する結合が完了する。
なお、上記に説明した結合プロセスは、垂直荷重Pの大きさによって異なるがほぼ瞬間的に行われ、結合が完了する。
【0018】
上記、上容器体3と下容器体5の結合が完了するまでの状態について、さらに説明する。すなわち、上容器体3は軟質の合成樹脂により形成されているので、その弾性限度内で可逆的に変形するようになっている。すなわち、上記のように上容器体3の凸条が下容器体5の短凸条を乗り越える際には、凸条自体の変形とともに、開口7の円形形状から楕円形へ、楕円形から円形へといった形状の変化が行われ、さらに周方向への若干の伸縮も行われる。
また、前述のように、下容器体5の外周部41には、各凸条群間に短凸条が形成されない4カ所の無凸条部43、45、47、49が形成されている。したがって、この無凸条部については上容器体3の凸条が乗り越えるために変形する必要等が無く、無凸条部を設けていない場合と比較して、少ない力で結合を行わせることができるようになっている。
なお、無凸条部を設けた上記の構造は、その最適な実施形態として、容器の形状、各容器体の材質、大きさ、凸条等の形状等から実験的に見いだしたものである。なお、各容器体の材質、大きさ、凸条の形状等の各条件の組み合わせによっては、無凸条部を設けないことも可能である。
以上のように、上容器体3と下容器体5は螺合させるように捻り合わせるのではなく、上容器体3と下容器体5を合わせて比較的軽い力で押圧するのみで、簡単に結合させることができるものである。したがって、景品詰め作業を簡単かつ容易に、短時間に行うことが出来る。
【0019】
以上、結合する際の容易さについて説明したが、次に結合させたカプセルの上容器体3と下容器体5の分解に対する強度について説明する。
従来のカプセル容器が簡単に分解してしまう原因としては、運搬時および落下時、販売機内での攪拌による衝撃等で側面荷重Fを受け、当該荷重Fによって上下各容器体の開口部が撓み、これによって係合部の結合が外れてしまうことがあげられる。本実施形態の容器1では、このような点に鑑み、側面荷重に対して以下に述べる作用によって、分解に対する強度が高められている。
本実施形態の容器1は、上容器体3と下容器体5の結合を複数条の凸条および短凸条との結合により行っている。これによって、一度上容器体3の開口端縁9の全周が下容器体5の段差部51に当接するまで結合さた後には、第1、第2、第3、第4の凸条群(25、27、29、31)の各位置において、それぞれ2箇所以上で凸条と短凸条を係合させることができる。すなわち、上下各容器体の結合部に円環状の突条を2重に設けて、これら2重の突条によって互いに結合させたのと同一の効果を有している。これにより、1重の係合突起のみの容器の場合に比べて、側面荷重によって起こる分解に耐する強度を高めることができる。
【0020】
上記の作用を図6を用いて説明する。図6(a)は、上容器体3の開口端縁9の全周が下容器体5の段差部51に当接するまで結合したが、下容器体5の短凸条(27b、27c)に対して上容器体3の第4、第3の凸条(17、15)が、それぞれ乗り上げた状態を表している。図6(c)は、この状態の要部S1を拡大して表したものである。前記各凸条と短凸条を回転させて螺合させるのであれば、このように乗り上げるという現象は起こりにくいが、本実施形態の場合には結合時には上容器体3と下容器体5に垂直荷重Pを与えて容器体を変形させながら装着する構造としたので図6(a)に示したような状態が発生しうる。
この、図6(a)の状態は、第4、第3の凸条(17、15)と短凸条(27b、27c)が対向して不安定な状態であり、側面荷重を受けるとすぐに図6(b)に示す状態となってしまう。図6は(a)はこのように、第4、第3の凸条(17、15)が短凸条(27b、27c)が対向して乗り上げた状態から、上容器体3の凸条が分離方向に移動して各短凸条の間に落ち、各凸条と各短凸条(27a、27b、27c)が互いに係合した状態を表したものである。図6(d)は、この状態の要部S2を拡大して表したものである。
【0021】
すなわち、この図6(a)、(b)に示す状態は、本実施形態にかかる上容器体3と下容器体5の結合状態としては、最も結合条件が悪い状態である。しかし、図6(b)から明らかなように、この状態であっても、最低2カ所(2条)において凸条(17、15)と短凸条(27a、27b)が係合するようになっている。従って、最も条件が悪い状態で結合したとしても、各4カ所の凸条群において、それぞれ少なくとも2箇所以上において凸条と短凸条を係合させることができるので、側面荷重に対して簡単に外れない容器を形成することができる。
【0022】
次に、上記のように結合させた上容器体3と下容器体5を、簡単に分離することができる構造について説明する。
すなわち、図2を用いて説明したように、上容器体3の開口端縁9付近の内周壁に螺旋状の4本凸条が一体的に設けられている。そして、これら4本の凸条は、各1本の凸条が約180°(π)〜270°(7/4π)の角度範囲に設けられている。また、この4本の凸条(11、13、15、17)に対応して下容器体5には、4カ所の凸条群(25、27、29、31)が設けられている。これは、結合時には4本の凸条を同時に4カ所の凸条群と係合させ、分離時には4本の凸条と4カ所の凸条群との結合を同時に解除するためである。
また、1本の凸条が約180°(π)〜270°(7/4π)の角度範囲に設けられていることで、上容器体3を少なくとも約180°〜270°だけ回転させることで、下容器体5と分離できるようになっている。感触としては、左右の手で上容器体3と下容器体5をそれぞれ把持して、軽く捻る程度で上容器体3と下容器体5を分離することができるものである。
また、上記凸条と凸条群との係合は、円周上において4カ所で等間隔で行われているため、上容器体3と下容器体5をバランスよく均等な力で結合させ、また分離させることができるようになっている。
さらに、4本の凸条は、それぞれ別個のもので互いに開始位置を異ならせているものの、凸条群に対しては共同して作用し、少なくとも2重の係合を行うようになっているものである。
【0023】
【実施例】
次に、本願発明に係る他の実施例について説明する。
前記説明した実施形態では、上容器体に設けた凸条、および下容器体に設けた凸条群をそれぞれ4カ所形成した場合について説明したが、たとえばこれを3カ所にすることも可能である。すなわち、上容器体に設けた凸条を3本、下容器体に設けた凸条群を3カ所にし、各短凸条の長さを略60°の範囲とし等間隔となるように形成してもよい。
すなわち、凸条の数と凸条群の数が同数であって、前記短凸条に係合可能な凸条の数が、2本(2山)以上であるという条件を満たせば、前記実施の形態と同様の機能を有した容器を形成することができる。
【0024】
また、他の実施例として、凸条の数を4以上のn本(nは偶数)とし、これに対応する凸条群の数をn/2個としてもよい。なお、この場合であっても、上容器体の開口部の任意の位置における前記短凸条に係合可能な凸条の数が、2本(2山)以上であるという条件を満たすことが望ましい。
【0025】
また、前記実施の形態および前記実施例では、最適な例として上容器体および下容器体の外観を略球形のものとして説明したが、両容器の嵌合部位において前述した機能、作用を奏するものであれば球形のものには限られない。すなわち、外観を円筒形状や多角形状としたり、外周上に回転時に把持用の補助となる突起等を設けても良い。
さらに、前記実施の形態および前記実施例では、最適な例として上容器体および下容器体に使用する樹脂の硬度を変えているが、適度な柔軟性と剛性を有した素材を用いて、同等または同一の素材によって形成することもできる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本願発明は以下の効果を有する。すなわち、本願発明は、軟質樹脂により形成した容器体の開口内周部に硬質樹脂により形成した容器体の開口外周部を嵌合させる構造としたことにより、前記開口外周部の嵌合に伴い軟質樹脂により形成した容器体の開口部を可逆的に変形させることができ、この変形を利用して両容器を嵌合させることができるようになっている。すなわち、両容器体に対してねじ込むような操作をする必要はなく、単に押し合わせるだけで両容器体を結合させることができる。また、両容器体の結合を螺旋状の複数の突条の係合によって行うようにしたので、上下両容器体を強固に結合させることができる。さらに、両容器を押し合わせるだけで素早く結合させることができ、一方の容器体に対して他方の容器体を回動させるだけで、素早く両容器体の結合を解除することができるカプセル容器を提供することができる。さらに、結合した容器体に対して横方向(側方)から荷重が加わり容器体が変形すると両容器体は分離しやすい状態となるが、一方の容器体を変形に強い硬質の合成樹脂により形成したので、上下両容器体を軟質合成樹脂により形成した場合と比較して変形に対する強度を高くし、不用意な分離を防ぐことができるという効果を有している。
【0027】
また、本願発明は、上記効果に加え以下に述べる効果を有している。すなわち、両容器体の結合に複数の螺旋状の凸条を用いることにより、強く結合させているにもかかわらず、小さい回動角度で素早く係合を解除することができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る容器を構成する2つの各容器体を表した斜視図である。
【図2】本願発明に係る容器を構成する上容器体の説明図である。
【図3】本願発明に係る容器を構成する下容器体の説明図である。
【図4】上容器体と下容器体の結合状態を説明するための説明図である。
【図5】上容器体と下容器体の結合時の状態を説明するための説明図である。
【図6】容器を構成する上容器体と下容器体の他の結合状態を説明するための説明図である。
【図7】従来のカプセル容器を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 容器(カプセル容器)
3 上容器体
5 下容器体
7 開口
9 開口端縁
11 第1の凸条
13 第2の凸条
15 第3の凸条
17 第4の凸条
21 開口
23 開口端縁
25 第1の凸条群
27 第2の凸条群
29 第3の凸条群
31 第4の凸条群
41 外周部
51 段差部
Claims (1)
- 物品を自動販売機によって販売する際に使用するカプセル容器であって、
硬質の合成樹脂によって形成された第1の容器体と、前記第1の容器体よりも軟質の合成樹脂によって形成された第2の容器体とによって構成され、
前記第1の容器体は円形の開口部を有しており、当該開口部の外周には複数の短凸条と短凸条が形成されない複数の無凸条部が設けられ、
前記第2の容器体は円形の開口部を有しており、当該開口部の内周には前記短凸条及び無凸条部よりも長い複数の凸条が前記複数の短凸条と螺合可能となるような形状に螺旋状に設けられ、
前記第1の容器体および第2の容器体は、押し合わせることによって前記第1の容器体に形成した短凸条と前記第2の容器体に形成した凸条が互いに係合して結合し、回動させることによって当該結合を解除するようになっていることを特徴とするカプセル容器。
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