JP4079263B2 - 周波数安定化光源 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、分布反射型半導体レーザ等の波長可変半導体レーザの出力光の波長(光周波数)を一定値に固定するとともに、出力光の発振モードを安定化する周波数安定化光源に関し、例えば、波長多重光通信における光源として使用される。
【0002】
【従来の技術】
現在、通信情報量の増大に対応すべく、波長(光周波数)多重通信システムの開発、研究が盛んである。送信用光源としては半導体レーザが主であり、光周波数多重のためには単一モード発振特性の半導体レーザが必要となる。更に、発振周波数を大きく変えることのできる光源を用いると、波長多重通信網の任意の波長チャネルにアクセスすることができるので、波長多重通信網の再配置等が可能な高機能の波長多重通信網を構築することができる。但し、このような波長多重通信網に用いる光源としては、光周波数が一定値に固定されると共に、長期にわたり安定していることが重要である。
【0003】
半導体レーザのなかでも、分布帰還型半導体レーザ(以下、DFBレーザと呼ぶ。)は、優れた単一モード発振特性を示すことから、現在の長距離系光通信システム用光源の主流であり、また将来の光周波数(波長)多重通信システム用光源としても期待されている。ところが、DFBレーザは発振周波数を大きく変えることができない。
【0004】
これに対して、分布反射型半導体レーザ(以下、DBRレーザと呼ぶ。)は、分布反射器領域に電流を注入することにより、DFBレーザに比べて波長を大きく変化させることが可能である。とりわけ、周期的位相変調が施された回折格子が前後の分布反射器領域に形成された4電極構造の超周期構造回折格子(SSG:Super Structure Grating)−DBRレーザは、30〜60nmの波長可変範囲を持つ単一モード半導体レーザであるので、波長多重用光源として有望視されている。
【0005】
DFB型、DBR型に限らず、半導体レーザの発振周波数は、温度により大きく変化するので、発振周波数を安定させるための温度制御が必要である。ところが、温度制御が適切に行われていても、長期的な使用のもとでは、活性領域の劣化等の素子特性の変動により発振周波数が変動するので、さらに何らかの周波数(波長)安定化のための制御回路が必要となる。又、DBRレーザの場合には、発振モードが異なるモードに切り替わる、いわゆるモード跳びが生じる可能性があるので、発振モードをあるモードに固定するための制御回路も必要となる。
【0006】
周波数安定化のための制御回路等を有する周波数安定化光源は、既にいくつか報告されており(特許文献1、非特許文献1参照)、その一例として、4電極SSG−DBRレーザ用いた周波数安定化光源の構成図を図5に示す。
【0007】
図5に示すように、従来の周波数安定化光源の4電極SSG−DBRレーザ1は、位相調整領域4、利得領域5及びこれらの前後に配置された前側分布反射器(DBR)領域2と、後側分布反射器(DBR)領域3とを有する。それらの領域の上部には、それぞれ独立して上部電極e2、e3、e4、e5が設けられており、それらの領域の下部には、共通する下部電極Gが設けられている。これらの上部電極e2、e3、e4、e5には、それぞれ別のバイアス電流源13、14、15、16が接続され、バイアス電流値によって、およその発振波長が定められる。
【0008】
4電極SSG−DBRレーザ1からの出力光は、光ファイバ6へ射出され、その一部がファイバカプラ7、8により分岐されて、波長モニタ回路10や、フォトディテクタ17等へ入射される。
【0009】
4電極SSG−DBRレーザ1の出力光の一部、つまり、ファイバカプラ7により分岐された出力光の一部は、フォトディテクタ17及び光出力モニタ回路11を用いてモニタし、光出力パワーが一定になるように、制御部12により利得領域5に流す電流値を制御している(光出力安定化回路、ループD)。
【0010】
又、4電極SSG−DBRレーザ1の出力光の一部、つまり、ファイバカプラ8により分岐された出力光の一部は、交差弁別型の周波数基準フィルタを用いた波長(光周波数)モニタ回路10に入射され、基準周波数と出力光の周波数のずれ量が検出される。このずれ量をもとにして、制御部12により位相調整領域4に流す電流をフィードバック制御することで、発振周波数がフィルタの基準周波数に安定化される(周波数安定化回路、ループC)。
【0011】
又、発振モードの安定化は、前側DBR領域2及び後側DBR領域3に流す電流を微小に変化させたときの出力光の微小変化を検出することで行っている。これは、4電極SSG−DBRレーザ1の出力光と前側DBR領域2及び後側DBR領域3とのブラッグ波長が全て等しい波長になったときに、光出力特性が極点となることに基づいている。例えば、前側DBR領域2のブラッグ波長が縦モード波長からずれた場合、前側DBR領域2の反射率が減少し、前側からの光出力が増加することから、前側DBR領域2のブラッグ波長ずれに対しては安定点で光出力が極小になる。一方、後側DBR領域3のブラッグ波長が縦モード波長からずれた場合、後側DBR領域3の反射率が減少し、前側からの光出力が減少することから、後側DBR領域3のブラッグ波長ずれに対しては安定点で光出力が極大になる。以上の特性に基づけば、各DBR領域2、3での微小電流の変化に対して、出力光の強度の微分信号を得れば、それらが各DBR領域2、3のブラッグ波長とモード波長とのずれ量に比例した信号となる。
【0012】
具体的には、図5の例では、前側DBR領域2に参照信号発振器19により微小変調信号を加え、その変調信号に対する光出力の変化をフォトディテクタ17で電気信号に変換した後、位相同期検波増幅器18により位相同期検波して、前側DBR領域2での波長ずれ量に比例した信号を検出し、制御部12により前側DBR領域2に流す電流をフィードバック制御している。同様に、後側DBR領域3に参照信号発振器20により微小変調信号を加え、その変調信号に対する光出力の変化をフォトディテクタ17で電気信号に変換した後、位相同期検波増幅器18により位相同期検波して、後側DBR領域3での波長ずれ量に比例した信号を検出し、制御部12により後側DBR領域3に流す電流をフィードバック制御している(発振モード安定化回路、ループA、B)。なお、参照信号発振器19及び参照信号発振器20からの微小変調信号の繰り返し周波数は、互いに異なる周波数にしたり、又は、同じ周波数で位相が90度異なるものにしたりして、それぞれの信号を互いに独立に検出できるようにしている。
【0013】
上記安定化回路には、モードを安定化するフィードバックループA、Bと、周波数(波長)を安定化するフィードバックループCと、光出力パワーを安定化するフィードバックループDがあり、それぞれの制御が他の制御に悪影響を与えないように、フィードバックのループ時定数が適切に設定されている。
【0014】
上述してきたように、図5に示した構成の安定化回路を備えることにより、周波数(波長)、モード及び光出力パワーが一定値に固定された周波数安定化光源が実現される。
【0015】
なお、上記周波数安定化光源では、光出力の変動を検出して、各ブラッグ波長のずれ量を検出する方法を用いているが、利得領域5の電圧をモニタして、各ブラッグ波長のずれ量を検出する方法もある。この場合、安定点からブラッグ波長がずれると、各DBR領域2、3の反射率が低下することで発振しきい値のキャリア密度が増加し、その結果、利得領域5の電圧が増加すること基づいている。すなわち、各DBR領域2、3のブラッグ波長ずれに対して利得領域の電圧が安定点付近で極小となる。この場合のモード安定化回路の構成としては、図5において、利得領域5の電圧を直接同期検波するような回路にする点を除けば、同様の構成で、周波数(波長)、モード及び光出力パワーの安定化された光源が実現される。
【0016】
【特許文献1】
特開平10−321938号広報(第3頁、第1図)
【非特許文献1】
石井他、 IEEE Journal of Lightwave Technology、 Vol. 16、 pp. 433-442、 1998.
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の周波数安定化光源では、周波数(波長)及びモードの安定化が行われ、時間平均光周波数(波長)をある一定周波数に固定することができる。しかしながら、従来の周波数安定化光源では、制御電流により共振器内部の損失が変動して、モード安定化の安定化点がモード境界に近接する問題があった。又、前側DBR領域及び後側DBR領域に加える微小電流による光出力パワーや利得領域の電圧変動は微小であるため、より大きな変動を得るために微小電流の振幅をより大きくとる必要があり、より大きい微小電流は波長変動や光出力の変動を大きくしてしまう問題があった。更には、安定化点がモード境界付近に存在する場合、微小電流の振幅を大きくしたことによって、発振状態が隣のモードに移動してしまう(モード跳び)危険性も内在していた。
【0018】
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、長期的な素子特性の変動に対しても発振周波数が常に安定で、かつ、モード跳びのない周波数安定化光源を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明に係る周波数安定化光源は、以下の特徴を有する。
(1)利得領域、位相調整領域及びそれらの前後に配置された2つの分布反射器領域を備えた4領域分布反射型半導体レーザと、
4領域分布反射型半導体レーザの発振波長に2つの分布反射器領域のブラッグ波長が一致するように、2つの分布反射器領域の等価屈折率を調整する屈折率調整手段と、
4領域分布反射型半導体レーザの発振波長を1つの波長に固定する波長固定手段と、
発振波長とブラッグ波長との間のずれ量を検出するため、前側の分布反射器領域に設けられた第1の電極に強度変調された微小電流を加え、強度変調された微小電流に対する4領域分布反射型半導体レーザの出力光の強度変化の微分信号、又は、利得領域の電圧変化の微分信号が最小となるように、第1の電極へ流す電流を制御して、発振モードを安定化させる第1電極制御手段と、
発振波長とブラッグ波長との間のずれ量を検出するため、後側の分布反射器領域に設けられた第4の電極に強度変調された微小電流を加え、強度変調された微小電流に対する4領域分布反射型半導体レーザの出力光の強度変化の微分信号、又は、利得領域の電圧変化の微分信号が最小となるように、第4の電極へ流す電流を制御して、発振モードを安定化させる第4電極制御手段と、
4領域分布反射型半導体レーザの出力光の波長が光周波数基準器の基準波長に一致するように、位相調整領域に設けられた第2の電極に流す電流を制御する周波数安定化手段とを有し、
第1の電極及び第4の電極に加えた微小電流によって生じる4領域分布反射型半導体レーザの共振器中の損失変動を相殺するように、第2の電極に微小電流を加える損失相殺手段を備え、
損失相殺手段は、前側の分布反射器領域に流れる電流をIf、後側の分布反射器領域に流れる電流をIr、位相調整領域に流れる電流をIpとし、各々の電流がδIf、δIr、δIpだけ微小に変化したときの共振器中の損失変化δαとするとき、前記損失変化δαは、[δα=a f δI f +a r δI r +a p δI p (但し、a f 、a r 、a p は定数である。)]で表され、前記損失変化δαを0とするように、第2の電極に加える微小電流δIpを、下記式を用いて求めることを特徴とする。
【数4】
【0022】
(2)損失相殺手段は、前側の分布反射器領域及び後側の分布反射器領域に流れる電流の組(If、Ir)に応じて、微小変化量δIf、δIrを設定し、(If±δIf、Ir±δIr)の各組み合わせとなる4通りの電流に対して、上記数4の式を満たす位相調整領域の微小電流δIpを計算し、各組み合わせの電流を流して、利得領域の電圧を測定し、測定された電圧のうち、最も低い電圧を与えた組み合わせを新たな(If、Ir)として設定して、上記手順を繰り返し、(If、Ir)の電流変化が規程値以下に収束したことにより、上記手順を終了することを特徴とする。
(3)更に、上記周波数安定化光源に、4領域分布反射型半導体レーザの出力光の強度が一定になるように、利得領域に設けられた第3の電極へ流す電流を制御する光出力制御手段を備えたことを特徴とする。
(4)利得領域、位相調整領域及び分布反射器領域を備えた3領域分布反射型半導体レーザと、
3領域分布反射型半導体レーザの発振波長に分布反射器領域のブラッグ波長が一致するように、分布反射器領域の等価屈折率を調整する屈折率調整手段と、
3領域分布反射型半導体レーザの発振波長を1つの波長に固定する波長固定手段と、
発振波長とブラッグ波長との間のずれ量を検出するため、分布反射器領域に設けられた第1の電極に強度変調された微小電流を加え、強度変調された微小電流に対する3領域分布反射型半導体レーザの出力光の強度変化の微分信号、又は、利得領域の電圧変化の微分信号が最小となるように、第1の電極へ流す電流を制御して、発振モードを安定化させる第1電極制御手段と、
3領域分布反射型半導体レーザの出力光の波長が光周波数基準器の基準波長に一致するように、位相調整領域に設けられた第2の電極に流す電流を制御する周波数安定化手段とを有し、
第1の電極に加えた微小電流によって生じる3領域分布反射型半導体レーザの共振器中の損失変動を相殺するように、第2の電極に、第1の電極に加えた微小電流変動と逆位相の微小電流を加える損失相殺手段を備えたことを特徴とする。
(5)更に、上記周波数安定化光源に、3領域分布反射型半導体レーザの出力光の強度が一定になるように、利得領域に設けられた第3の電極へ流す電流を制御する光出力制御手段を備えたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係る周波数安定化光源は、図5に示した従来の周波数安定化光源と同様に、各分布反射器(DBR)領域に微小変調信号を印加して、光出力又は利得領域の電圧を同期検波することで、各DBR領域の反射ピーク波長と縦モード波長とのずれ量を検出し、常に反射ピーク波長と縦モードとが一致するように制御している。しかしながら、本発明に係る周波数安定化光源では、各DBR領域に印加した変調信号によって生じる共振器中の損失変動を相殺するように、更に、位相調整領域に流す電流に微小電流を加えていることに特徴があり、従来技術と大きく異なる点である。
【0024】
そこで、本発明に係る周波数安定化光源における安定化の動作原理を、数式及びシミュレーションのグラフを用いて説明する。なお、ここでは4電極のDBRレーザを用いて説明を行う。
【0025】
4電極DBRレーザにおいて、前側DBR領域に流れる電流をIf、後側DBR領域に流れる電流をIr、位相調整領域に流れる電流をIpとし、それぞれの電流がδIf、δIr、δIpだけ微小に変化したときのレーザ共振器中の損失変化δαを求めると、以下の数式で表される。
【数1】
ここで、af、ar、apは定数である。
従って、δIf、δIrだけ前側DBR領域及び後側DBR領域に微小変調を加えたときは、以下の式を満たすように、位相調整領域に流す電流を変化させれば、損失変化δαが0となる。
【数2】
【0026】
この効果を確かめるために、4電極DBRレーザについて、発振条件のシミュレーションを行った。レーザ共振器中の損失要因としては、プラズマ効果、価電子帯間吸収、温度変動によるもの等、様々な要因が考えられるが、このシミュレーションにおいては、プラズマ効果のみを考慮している。又、前側DBR領域及び後側DBR領域に加える電流による屈折率変動としても、同様の要因が考えられる。これは、損失と屈折率変動とはクラマース・クローニッヒの関係により結び付けられるためである。しかし、損失と屈折率変動とでは、各効果の損失と波長変動に対する効き方が異なり、変動中における各効果の寄与分は異なっている。
【0027】
図1、図2は、レーザ発振時における、発振波長での共振器損失を示すシミュレーションのグラフである。等高線の間隔は全てのグラフで等しい共振器損失間隔毎に描かれている。モード境界は、等高線の不連続が集中した部分に現れ、モード安定化時の安定点は等高線で示された中心に収束している。
【0028】
図1(a)は、前側DBR領域及び後側DBR領域へ微小電流を注入してもレーザ共振器中の損失が変化しない場合であり、ほぼ同心楕円状の損失分布を示している。このため、安定点はモード境界から離れた場所、つまり、等高線の中心点(点A)に落ち着く。これに対し、図1(b)の場合、つまり、損失の電流依存項を取り込んだ場合には、図1(a)での安定点(点A)が、モード境界に近接してしまうこととなる。ここで、点Aは、前側DBR領域及び後側DBR領域へ微小電流を注入してもレーザ共振器中の損失が変化しない場合(図1(a))の安定点を示し、点Bは、同じ場合(図1(a))でのモード中心から離れた点を示したものである。図1(a)での点A、Bを、他の図1(b)、図2(a)及び図2(b)のグラフにおいても、同じ位置を示すために図示している。
【0029】
図2(a)、(b)は、それぞれ図1(b)における点A、Bを基準に式(2)の損失相殺を行った場合である。図1(b)における点A、つまり、損失の電流変化を考慮せずに計算した場合(図1(a)の場合)の中心点Aを基準に、損失相殺を行った場合には、等高線の中心が点Aに一致し、モード中心付近に安定化されることが分かる(図2(a))。一方、モード中心から離れた点Bを基準に損失相殺を行った場合には、示されるモード中心(擬似モード中心)は、点Aとは異なるものの、点A、Bを結ぶ線分の間に擬似モード中心が存在している(図2(b))。このため、次のループでこの擬似モード中心を基準に損失相殺を取り入れたモード安定化処理を行うことで、より正しいモード中心が示され、逐次的に点Aに到達することが可能となる。又、損失相殺の処理により、等高線の間隔が密になり、前側DBR領域及び後側DBR領域に加える微小変調に対する感度が向上する効果も得られ、そのため、大きな変調信号を用いる必要は無くなり、モード跳びの危険性を低減することが可能となる。
【0030】
(実施例)
次に、上記動作原理を実現する本発明に係る周波数安定化電源として、その実施形態の一例となる構成図を図3に示し、その構成及び動作を説明する。なお、図3において、図5と同一の部分には同符号を付してある。
【0031】
本発明に係る周波数安定化電源では、4領域分布反射型半導体レーザとして、4電極からなるSSG−DBRレーザ1を用いている。4電極SSG−DBRレーザ1は、周期的位相変調の回折格子よりなる前側分布反射器(DBR)領域2及び後側分布反射器(DBR)領域3と、電流を加えることにより所定の波長域に対する等価屈折率が変化する位相調整領域4と、所定の波長域に対して利得を有する利得領域5とを同一基板上に形成したものであり、前側DBR領域2及び後側DBR領域3が、利得領域5、位相調整領域4の前後に配置されている。なお、位相調整領域4は、電圧を加えることにより所定の波長域に対する等価屈折率が変化するようなものとしてもよい。又、図示していないが、4電極SSG−DBRレーザ1は、ペルチェ素子等を用いて冷却され、一定の温度になるように制御されている。
【0032】
前側DBR領域2、後側DBR領域3、位相調整領域4及び利得領域5の上部側には、各々独立して上部電極e2、e3、e4、e5が設けられており、それらの領域の下部側には共通する下部電極Gが設けられている。第1の電極となる上部電極e2にはバイアス電流源13が、第2の電極となる上部電極e4にはバイアス電流源15が、第3の電極となる上部電極e5にはバイアス電流源16が、第4の電極となる上部電極e3にはバイアス電流源14が、それぞれ接続され、各領域に独立してバイアス電流が注入されて、およその発振波長が定められる。
【0033】
つまり、4電極SSG−DBRレーザ1の発振波長に前側DBR領域2のブラッグ波長が一致するように、制御部12aより制御されたバイアス電流が、バイアス電流源13から上部電極e2に注入されて、前側DBR領域2の等価屈折率が調整され、同様に、4電極SSG−DBRレーザ1の発振波長に後側DBR領域3のブラッグ波長が一致するように、制御部12aより制御されたバイアス電流が、バイアス電流源14から上部電極e3に注入されて、後側DBR領域3の等価屈折率が調整される(屈折率調整手段)。又、制御部12aより制御された所定のバイアス電流を、バイアス電流源15から上部電極e4に注入することで、位相調整領域4における所定の波長域に対する等価屈折率が変化して、4電極SSG−DBRレーザ1の発振波長が1つの波長に固定される(波長固定手段)。
【0034】
又、本発明に係る周波数安定化光源では、4電極SSG−DBRレーザ1からの出力光が光ファイバ6により取り出され、更に、その一部がファイバカプラ7、8により分岐され、波長(光周波数)モニタ回路10、光出力モニタ回路11にそれぞれ導かれる。
【0035】
波長モニタ回路10は、光周波数基準器となる交差弁別型の周波数基準フィルタを有しており、入射された4電極SSG−DBRレーザ1の出力光の一部を用いて、4電極SSG−DBRレーザ1の発振波長と基準周波数との周波数のずれ量を検出している。検出されたずれ量をもとにして、4電極SSG−DBRレーザ1の出力光の波長が光周波数基準器の基準周波数(波長)に一致するように、位相調整領域4の上部電極e4に流す電流を制御部12aによりフィードバック制御して、4電極SSG−DBRレーザ1の発振周波数が基準周波数に安定化されている(周波数安定化手段、ループC)。
【0036】
又、光出力モニタ回路11では、入射された4電極SSG−DBRレーザ1の出力光の一部が電気信号に変換され、制御部12bにて基準出力と比較され、4電極SSG−DBRレーザ1の出力光の強度が一定になるように増幅されて、利得領域5の上部電極e5に流す電流としてフィードバック制御されている(光出力制御手段、ループD)。
【0037】
又、4電極SSG−DBRレーザ1の発振波長と前側DBR領域2のブラッグ波長との間のずれ量を検出するため、前側DBR領域2の上部電極e2に、等価屈折率調整のためのバイアス電流に強度変調された微小電流を加えて印加している。同様に、4電極SSG−DBRレーザ1の発振波長と後側DBR領域3のブラッグ波長との間のずれ量を検出するため、後側DBR領域3の上部電極e3にも、等価屈折率調整のためのバイアス電流に強度変調された微小電流を加えて印加している。本実施例では、参照信号発生用発振器(図示せず)からの信号を、デジタル回路である制御回路12aを通して、前側DBR領域2及び後側DBR領域3に加えている。そして、強度変調された微小電流に対する4電極SSG−DBRレーザ1の光出力の強度変化が、波長モニタ回路10で検出され、更に、光出力の強度変化の微分信号が波長モニタ回路10のデジタル回路により信号処理されて、電気信号に変換される。波長モニタ回路10で電気信号に変換された信号は、前側DBR領域2の反射ピーク波長と縦モード波長とのずれ量及び後側DBR領域3の反射ピーク波長と縦モード波長とのずれ量として検出され、このずれ量、つまり、光出力の強度変化の微分信号が最小になるように、制御部12aにて適切に増幅されて、各DBR領域2、3の上部電極e2、e3にフィードバック制御されて、DBR領域2、3の反射ピーク波長が縦モード波長に安定化される(第1、4電極制御手段、ループA、B)。なお、光出力の強度変化の微分信号の替わりに、利得領域5の電圧の微分信号が最小となるようにフィードバック制御しても同等の制御が可能である。この場合、利得領域5に働く電圧は電圧モニタ回路9により検出されており、この電圧変化に基づき、制御部12aにて適切に増幅されて、各DBR領域2、3の上部電極e2、e3にフィードバック制御を行う。
【0038】
更に、各DBR領域2、3の上部電極e2、e3に加えた微小電流によって生じる4電極SSG−DBRレーザ1の共振器中の損失変動を相殺するように、式(2)を用いて微小電流δIpを算出して、位相調整部4の上部電極e4に印加する(損失相殺手段、ループC)。つまり、位相調整部4へは、周波数安定化手段による基準周波数からのずれ量に比例した位相調整電流だけではなく、共振器中の損失変動を相殺するための微小電流もフィードバックされ、このことにより、発振周波数(波長)が光基準フィルタ周波数(波長)に安定化される。
【0039】
次に、本発明に係る周波数安定化光源での、安定化処理方法、つまり、上記損失相殺手段の具体的方法を説明する。
【0040】
まず、事前準備として制御部12aにて、前側DBR領域2及び後側DBR領域3に加えられる波長制御電流の組(If0、Ir0)に応じて、微小変化量δIf、δIrを設定する。次に、制御電流を(If0±δIf、Ir0±δI r )の各組み合わせ(4通り)に対して、式(2)を満たすような位相調整領域4の電流の変化分δIpを計算する。
【0041】
次に、前側DBR領域2、後側DBR領域3、位相調整領域4へのバイアス電流源13、14、15を調整して実際に電流を変化させ、利得領域5の電圧を電圧モニタ回路9で測定、記録する。測定された電圧のうち、最も低い電圧を与えた点を新たな(If0、Ir0)として設定する。
【0042】
この時、目標波長からの波長誤差は、波長モニタ回路10を用いて検出し、制御部12aを通じて位相調整領域4の電流調整を行うことで誤差解消が可能となっている。又、目標光出力パワーからのパワー誤差は、光出力モニタ回路11で検出し、制御部12bを通じて利得領域5に加える電流にフィードバックすることで調整を行っている。以上の操作を繰り返すことによって、モードの安定化がなされ、波長(光周波数)、光出力パワーも所定の目標値へ安定化される。
【0043】
図4は、本発明の効果をみるために、前側DBR領域2及び後側DBR領域3の電流変化の軌跡を、従来例による方法と本発明による方法とで比較プロットしたものである。波長測定結果に基づき、モード境界も図示した。図4(a)に示すように、従来の方法では、安定化の収束点がモード境界に近づいているのに対し、図4(b)に示すように、本発明により損失相殺処理を行う場合では、収束点がモード中心方向に引き戻されており、発明による効果が現れていることがわかる。
【0044】
なお、上記実施例では、周波数安定化光源の半導体レーザとして、4電極DBRレーザを用いているが、3領域分布反射型半導体レーザとなる3電極DBRレーザを用いても、同様の回路構成で本発明が実施できる。この場合、DBR領域に加えた微小電流変動と逆位相の信号を位相調整領域に加えれば、レーザ共振器中の損失変動が抑えられ、DBR領域に加えた信号に同期して利得領域電圧、又は光出力パワー変動を検出すれば、ブラッグ波長とモード波長とのずれが検出されることになる。
【0045】
又、上記実施例においては、周波数安定化光源が使用状態にある時には、安定化処理は継続的かつ不断に実施されているが、安定化処理による(If0、Ir0)の電流変化が規程値以下に収束したことを以って安定化完了の判断を行うことで、光源の校正等、メンテナンス時に限った一時的な安定化処理にも本発明が適用できる。
【0046】
更に、本実施例では、参照信号発生用発振器からの信号を、デジタル回路を通してDBRレーザに加えて、信号処理もデジタル回路により処理しているが、これらの処理を、図5に示す従来の周波数安定化光源のように、アナログ処理により行う方法を用いても本発明の実施が可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、周波数変動がなく、長期にわたって周波数(波長)と発振モードの安定したレーザ出力光を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザ発振に必要な活性領域利得のシミュレーション結果であり、(a)は電流による損失変動が存在しない場合、(b)は電流による損失変動が存在する場合のグラフである。
【図2】レーザ発振に必要な活性領域利得のシミュレーション結果であり、(a)は図1(b)中の点Aを中心として損失相殺を行った場合、(b)は図1(b)中の点Bを中心として損失相殺を行った場合のグラフである。
【図3】本発明に係る実施形態の一例を示す周波数安定化光源の構成図である。
【図4】安定化処理を行った際の前側DBR領域及び後側DBR領域の電流の安定化までの軌跡であり、(a)は従来の周波数安定化光源における安定化手法、(b)は本発明に係る周波数安定化光源における安定化手法を示すグラフである。
【図5】従来の周波数安定化光源の構成図である。
【符号の説明】
1 4電極超周期構造回折格子分布反射型(SSG−DBR)レーザ
2 前側分布反射器(DBR)領域
3 後側分布反射器(DBR)領域
4 位相調整(PC)領域
5 利得領域
6 光ファイバ
7、8 ファイバカプラ
9 電圧モニタ回路
10 波長(光周波数)モニタ回路
11 光出力モニタ回路
12 制御回路
13 前側分布反射器領域へのバイアス電流源
14 後側分布反射器領域へのバイアス電流源
15 位相調整領域へのバイアス電流源
16 利得領域へのバイアス電流源
17 フォトディテクタ
18 位相同期検波増幅器(ロックインアンプ)
19、20 参照信号発振器
Claims (5)
- 利得領域、位相調整領域及びそれらの前後に配置された2つの分布反射器領域を備えた4領域分布反射型半導体レーザと、
前記4領域分布反射型半導体レーザの発振波長に前記2つの分布反射器領域のブラッグ波長が一致するように、前記2つの分布反射器領域の等価屈折率を調整する屈折率調整手段と、
前記4領域分布反射型半導体レーザの発振波長を1つの波長に固定する波長固定手段とを有する周波数安定化光源において、
前側の前記分布反射器領域に設けられた第1の電極に強度変調された微小電流を加え、前記強度変調された微小電流に対する前記4領域分布反射型半導体レーザの出力光の強度変化の微分信号、又は、前記利得領域の電圧変化の微分信号が最小となるように、前記第1の電極へ流す電流を制御する第1電極制御手段と、
後側の前記分布反射器領域に設けられた第4の電極に強度変調された微小電流を加え、前記強度変調された微小電流に対する前記4領域分布反射型半導体レーザの出力光の強度変化の微分信号、又は、前記利得領域の電圧変化の微分信号が最小となるように、前記第4の電極へ流す電流を制御する第4電極制御手段と、
前記4領域分布反射型半導体レーザの出力光の波長が光周波数基準器の基準波長に一致するように、前記位相調整領域に設けられた第2の電極に流す電流を制御する周波数安定化手段とを有し、
前記第1の電極及び前記第4の電極に加えた微小電流によって生じる前記4領域分布反射型半導体レーザの共振器中の損失変動を相殺するように、前記第2の電極に微小電流を加える損失相殺手段を備え、
前記損失相殺手段は、前側の前記分布反射器領域に流れる電流をIf、後側の前記分布反射器領域に流れる電流をIr、前記位相調整領域に流れる電流をIpとし、各々の電流がδIf、δIr、δIpだけ微小に変化したときの前記共振器中の損失変化δαとするとき、前記損失変化δαは、[δα=a f δI f +a r δI r +a p δI p (但し、a f 、a r 、a p は定数である。)]で表され、前記損失変化δαを0とするように、前記第2の電極に加える微小電流δIpを、下記式を用いて求めることを特徴とする周波数安定化光源。
- 請求項1記載の周波数安定化光源において、
前記損失相殺手段は、前側の前記分布反射器領域及び後側の前記分布反射器領域に流れる電流の組(If、Ir)に応じて、微小変化量δIf、δIrを設定し、(If±δIf、Ir±δIr)の各組み合わせとなる4通りの電流に対して、上記数3の式を満たす前記位相調整領域の微小電流δIpを計算し、前記各組み合わせの電流を流して、前記利得領域の電圧を測定し、測定された電圧のうち、最も低い電圧を与えた組み合わせを新たな(If、Ir)として設定して、上記手順を繰り返し、(If、Ir)の電流変化が規程値以下に収束したことにより、上記手順を終了することを特徴とする周波数安定化光源。 - 請求項1又は請求項2に記載の周波数安定化光源において、
前記4領域分布反射型半導体レーザの出力光の強度が一定になるように、前記利得領域に設けられた第3の電極へ流す電流を制御する光出力制御手段を備えたことを特徴とする周波数安定化光源。 - 利得領域、位相調整領域及び分布反射器領域を備えた3領域分布反射型半導体レーザと、
前記3領域分布反射型半導体レーザの発振波長に前記分布反射器領域のブラッグ波長が一致するように、前記分布反射器領域の等価屈折率を調整する屈折率調整手段と、
前記3領域分布反射型半導体レーザの発振波長を1つの波長に固定する波長固定手段とを有する周波数安定化光源において、
前記分布反射器領域に設けられた第1の電極に微小電流を加え、前記強度変調された微小電流に対する前記3領域分布反射型半導体レーザの出力光の強度変化の微分信号、又は、前記利得領域の電圧変化の微分信号が最小となるように、前記第1の電極へ流す電流を制御する第1電極制御手段と、
前記3領域分布反射型半導体レーザの出力光の波長が光周波数基準器の基準波長に一致するように、前記位相調整領域に設けられた第2の電極に流す電流を制御する周波数安定化手段とを有し、
前記第1の電極に加えた微小電流によって生じる前記3領域分布反射型半導体レーザの共振器中の損失変動を相殺するように、前記第2の電極に、前記第1の電極に加えた微小電流変動と逆位相の微小電流を加える損失相殺手段を備えたことを特徴とする周波数安定化光源。 - 請求項4記載の周波数安定化光源において、
前記3領域分布反射型半導体レーザの出力光の強度が一定になるように、前記利得領域に設けられた第3の電極へ流す電流を制御する光出力制御手段を備えたことを特徴とする周波数安定化光源。
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