JP4079084B2 - レーダ目標識別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーダ(radar:radio detection and ranging)により観測対象となる目標を識別する装置に係り、特に目標に対してレーダ波を送信し該目標からの反射波を受信し、該受信したレーダ信号の周波数帯域を拡張し高分解能化を図ることで目標の識別を行うレーダ目標識別装置に関する。
レーダ装置は観測対象となる目標に対してレーダ波を送信し該目標からの反射波を受信し、該受信したレーダ信号を解析し処理することで、目標の有無、目標との距離を導き出しており、送信するレーダ波の帯域幅が距離分解能、位置標定能力に関係している。
近年、米国FCC(Federal Communications Commission:連邦通信委員会)がUWB(ultra wideband:超広帯域)の民生利用を制限つきながらも認めたことで、UWBの特徴である極めて短いパルス継続時間により高距離分解能が得られ高精度の位置標定ができることを活かしたレーダへの適用が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、超広帯域な信号をレーダ波として利用して目標探知する技術として、第1の周波数帯域のレーダ波と第2の周波数帯域のレーダ波を送受信し、それぞれの受信したレーダ信号から帯域拡張したレーダ信号を求める技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図26は従来技術を説明する機能構成図であり、1は第1の周波数帯域である低い周波数帯域のレーダ波を送受信する低帯域レーダ波送受信手段であり、2は第2の周波数帯域である高い周波数帯域のレーダ波を送受信する高帯域レーダ波送受信手段であり、45は前記のそれぞれの周波数帯域の受信したレーダ信号(1)(2)をそれぞれコヒーレントにするコヒーレント処理手段であり、55は前記のコヒーレントされたレーダ信号(451)(452)をもとに線形予測し第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の信号を挿入(以降、内挿と記載する。)することで帯域を拡張する帯域拡張手段であり、7は帯域拡張された帯域拡張レーダ信号(55)から目標の識別を行う目標識別処理手段である。なお、図において、同一のものまたは類似するものについては同一の符号を記載する。また( )付き小文字数字は信号を示している。
図27は従来技術の機能動作を説明する図であり、従来のレーダ目標識別装置について図26、図27を参照して説明する。
低帯域レーダ送受信手段1と高帯域レーダ波送受信手段2はそれぞれ観測対象となる目標に対して異なる周波数帯域のレーダ波を送信し、該目標からの反射波を受信する。該受信したレーダ信号(1)(2)は図27(a)のようになる。コヒーレント処理手段45はレーダ信号(1)(2)を図27(b)に示すように位相を合わせ相互にコヒーレントになるように処理する。帯域拡張手段55は相互にコヒーレントに処理されたレーダ信号(451)(452)を用いてそれぞれの帯域間の信号を線形予測し、図27(c)に示すように該帯域間に内挿することで超広帯域な帯域拡張レーダ信号(55)を作成する。目標識別処理手段7は帯域拡張レーダ信号(55)から高分解能なレンジプロファイルを作成し、応答の数や強度、応答間の距離差等をデータベース(図示せず)と照合することにより目標識別を行う。
米国特許第5945940号明細書 小林,「レーダにおけるUWB技術について」,電子情報通信学会,MW/WBS共催研究会パネル討論,テーマ「UWBシステム」OHP資料,2003年5月22日
図28は従来技術の課題を説明する図(1)であり、送信されるレーダ波が目標にて反射して戻ってくる受信波を示している。該受信波には、レーダ波が目標にて反射する際に目標に直接当たって反射する波(正規反射波)、目標の縁に当たって回折し、回折を繰り返し目標を回り込んで戻ってくる波(クリーピング波)がある。よって、極めて短いパルス(インパルス)信号であるレーダ波を目標に対して送出した場合、受信波(受信信号)は正規反射波による一次応答波(一次応答信号)とクリーピング波による二次応答波(二次応答信号)から構成される。該正規反射波は目標に直接当たって反射するため目標の外観に依存するが、クリーピング波は目標を周回するため目標の外観には依存せずに目標の形状や材質により固有なものとなる。そのため、クリーピング波による二次応答信号には目標の特異点(固有共振周波数)が含まれており、該特異点を抽出しデータベースと照合することにより目標識別が可能となる。更に、受信したレーダ波を広帯域化することにより、目標のより多くの特異点が含まれた応答信号を得る事ができ、該応答信号から該特異点を抽出しデータベースと照合することによってより高精度な目標識別が可能となる。
図29は従来技術の課題を説明する図(2)であり、目標がRCS(radar cross section:レーダ散乱断面積)低減を図っていない、つまり目標形状がステルス(stealth)化していない場合(a)とRCS低減を図るために目標形状がステルス化している場合(b)の一次応答信号、二次応答信号を示したものである。RCS低減を図るために機体形状がステルス化された目標の場合、図29(b)の一次応答信号に示されているように目標の有無、目標との距離を探る目標探知が困難となる。一方、二次応答信号は機体形状がステルス化された目標の場合にも取得可能であるため、二次応答信号をも取得することは目標識別に有効な手段となる。
しかしながら、目標からの反射波全体(一次応答信号と二次応答信号を含んだ反射波)を使用した帯域拡張では、反射波のうち受信強度の小さい二次応答信号は切り捨てられてしまい、クリーピング波の成分である二次応答信号に含まれる目標の形状や材質に依存した特異点の抽出は困難となり、高精度な目標識別は期待できなくなる。
以上記載したように、第1の周波数帯域のレーダ信号と第2の周波数帯域のレーダ信号により帯域を拡張する従来の帯域拡張では、該レーダ信号のクリーピング波の成分である二次応答信号に含まれる目標の形状や材質に依存した特異点の抽出は困難となり、高精度な目標識別は期待できなくなる。
本発明は、レーダにより観測対象となる目標を識別する装置に係り、特に目標に対してレーダ波を送信し該目標からの反射波を受信し、該受信したレーダ信号の周波数帯域を拡張する際に受信したレーダ信号の二次応答信号の情報を消滅させることなくレーダ信号の周波数帯域を超広帯域化させ、高分解能化を図ることにより目標のより多くの特異点(固有共振周波数)を利用した目標の識別を行うレーダ目標識別装置の提供を目的とする。
本発明は、観測対象となる目標に対してレーダ波を送信し該目標からの反射波を受信し、該受信したレーダ信号の周波数帯域を拡張し高分解能化を図ることで目標の識別を行うレーダ目標識別装置において、
第1の周波数帯域のレーダ波を送信し該反射波を受信する第1のレーダ波送受信手段と、第2の周波数帯域のレーダ波を送信し該反射波を受信する第2のレーダ波送受信手段と、前記の第1のレーダ波送受信手段の受信する第1のレーダ信号と第2のレーダ波送受信手段の受信する第2のレーダ信号のそれぞれについて、時間軸上の閾値を設けて目標からの反射波の一次応答と二次応答の信号に分離するレーダ信号分離手段と、前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて、前記の第1のレーダ信号の位相を前記の第2のレーダ信号の位相に合わせるコヒーレント処理手段と、前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の信号を線形予測により内挿することでレーダ信号の周波数帯域を拡張する帯域拡張手段と、前記の周波数帯域が拡張された一次応答のレーダ信号と二次応答のレーダ信号の振幅を時間軸上で加算して結合する帯域拡張レーダ信号結合手段と、前記の帯域拡張レーダ信号結合手段によるレーダ信号により、一次応答成分と二次応答成分を含んだレンジプロファイルを作成し、該一次応答信号と二次応答信号における応答の数や強度、該応答間の距離差をデータベースとして照合することにより目標識別を行なう目標識別処理手段とを備えることを特徴とするレーダ目標識別装置である。
本発明によれば、レーダ信号について時間軸上の閾値を設けて目標からの反射波の一次応答と二次応答の信号に分離し、一次応答信号と二次応答信号それぞれに対して帯域拡張処理を行うため、二次応答信号に含まれる目標の形状や材質に依存した特異点の抽出が可能となり、レーダ信号の周波数帯域を超広帯域化させ、高分解能化を図ることにより目標のより多くの特異点(固有共振周波数)を利用した目標の識別を行うレーダ目標識別装置を提供することが可能となる。
本発明のレーダ目標識別装置は、第1のレーダ波送受信手段にて受信した第1のレーダ信号と第2のレーダ波送受信手段にて受信した第2のレーダ信号のそれぞれについて、時間軸上の閾値を設けて目標からの反射波の一次応答と二次応答の信号に分離し、第1のレーダ信号と第2のレーダ信号のそれぞれの一次応答信号と二次応答信号のそれぞれに対して帯域拡張処理を行い、一次応答信号と二次応答信号を結合することにより、目標固有の形状や材質に依存した情報が含まれる二次応答信号を消滅させることなくデータベースとの多くの情報の照合により、高精度な目標識別が可能となる。また、目標に対する距離分解能の改善も可能となる。
以降、図面を併用して本発明の詳細を説明する。ここでは、第1の周波数帯域を低帯域、第2の周波数帯域を高帯域と表現して説明する。
図1は本発明に係る機能構成図(1)であり、1は低帯域レーダ波送受信手段、2は高帯域レーダ波送受信手段、3a,3bはレーダ信号分離手段、4a,4bはコヒーレント処理手段、5a,5bは帯域拡張手段、6は帯域拡張レーダ信号結合手段、7は目標識別処理手段である。
図2は本発明に係る機能動作を説明する図(1)である。
図3は本発明に係る機能動作を説明する図(2)である。
図4は本発明に係る機能動作を説明する図(3)である。
図5は本発明に係る機能動作を説明する図(4)である。
図1において、低帯域レーダ波送受信手段1は観測対象となる目標に対して低い周波数帯のレーダ波を送出し、該目標からの反射波を受信して低帯域レーダ信号(1)に変換する。また、高帯域レーダ波送受信手段2は観測対象となる目標に対して高い周波数帯のレーダ波を送出し、該目標からの反射波を受信して高帯域レーダ信号(2)に変換する。
レーダ信号分離手段3aは低帯域レーダ信号(1)を、図2に示すように、逆フーリエ変換(IFFT)により周波数領域のレーダ信号から時間領域のレーダ信号に変換し((a)(b)に示す)、後で説明する時間閾値により、正規反射波成分である一次応答信号とクリーピング波成分である二次応答信号に分離し((b1)(b2)に示す)、フーリエ変換(FFT)により周波数領域の一次応答信号(3a1)、二次応答信号(3a2)に変換する((c1)(c2)に示す)。同様に、レーダ信号分離手段3bは、高帯域レーダ信号(2)を逆フーリエ変換により周波数領域のレーダ信号から時間領域のレーダ信号に変換し、時間閾値により一次応答信号と二次応答信号に分離し、フーリエ変換により周波数領域の一次応答信号(3b1)、二次応答信号(3b2)に変換する。
ここで、該時間閾値は目標の大きさと正規反射波の受信開始時間により設定され、
(時間閾値)=(正規反射波の受信開始時間)+2×(想定する目標の大きさ)/(光速)
となる。
コヒーレント処理手段4aは、低帯域レーダ信号の一次応答信号(3a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(3b1)において、図3に示すように、低帯域レーダ信号の位相を高帯域レーダ信号の位相に合わせる((d1)(d2)(e)に示す)。同様に、コヒーレント処理手段4bは低帯域レーダ信号の二次応答信号(3a2)を高帯域レーダ信号の二次応答信号(3b2)の位相に合わせる。
帯域拡張手段5aは、コヒーレントされた低帯域レーダ信号の一次応答信号(4a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(4a2)に、図3に示すように、低帯域と高帯域の帯域間の信号を線形予測により低帯域レーダ信号で内挿する((e)(f)に示す)ことで広帯域化された一次応答の帯域拡張レーダ信号(5a)を作成する。同様に、帯域拡張手段5bはコヒーレントされた低帯域レーダ信号の二次応答信号(4b1)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(4b2)に、低帯域と高帯域の帯域間の信号を線形予測により低帯域レーダ信号で内挿することで広帯域化された二次応答の帯域拡張レーダ信号(5b)を作成する。
帯域拡張レーダ信号結合手段6は、一次応答の帯域拡張レーダ信号(5a)を図4に示すように、周波数領域のレーダ信号から時間領域のレーダ信号に変換する((g1)(h1)に示す)。同様に、二次応答の帯域拡張レーダ信号(5b)を周波数領域のレーダ信号から時間領域のレーダ信号に変換する((g2)(h2)に示す)。そして、一次応答の帯域拡張レーダ信号と二次応答の帯域拡張レーダ信号の時間スケールを一致させて振幅加算することで結合させ((h1)(h2)(i)に示す)、フーリエ変換(FFT)により周波数領域の結合帯域拡張レーダ信号(6)に変換する((i)(j)に示す)。よって、結合帯域拡張レーダ信号(6)には、正規反射波による一次応答成分とクリーピング波による二次応答成分の両方の成分を含んだ超広帯域化されたレーダ信号となる。
目標識別処理手段7は、図5に示すように、結合帯域拡張レーダ信号(6)を逆フーリエ変換(IFFT)により時間領域に変換し超高分解レンジプロファイルを作成する((j)(k)に示す)。(k)の横軸は距離を示している。そして、該超高分解レンジプロファイルから一次応答信号と二次応答信号の応答の数量、応答の強度、応答間の距離差を読み取り、データベースと照合する((l)に示す)ことで目標を識別する。
図6は本発明の実施例を説明する図(1)であり、図7は本発明の実施例を説明する図(2)であり、上記の図1〜図5で説明した本発明の機能動作を実施例として説明する。
低帯域レーダ波送受信手段1より8.0〜8.2GHzの周波数帯域のレーダ波を図6(e)の目標に対して送出する。また、同様に、高帯域レーダ波送受信手段2より8.8〜9.0GHzの周波数帯域のレーダ波を図6(e)の目標に対して送出する。目標からの反射波をそれぞれ受信し変換したレーダ信号は図6(a)に示すようになる。ここで、低帯域レーダ信号と高帯域レーダ信号をフーリエ逆変換(IFFT)して時間領域に変換し、光速(3×108m/s)を乗算することにより図6(b)に示すレンジプロファイルを作成することができる。図6(b)の低帯域レーダ信号と高帯域レーダ信号のレンジプロファイルのピーク値によって、距離20m近傍に目標が存在することが判定できる。しかしながら、低帯域レーダ信号と高帯域レーダ信号はそれぞれ周波数帯域幅が200MHzであるため、距離分解能は、
(3×10)/(200×10×2)=0.75m
となるため詳細な目標情報の取得は困難となる。
ここで、前記で説明したように低帯域と高帯域の帯域間(空き帯域)のレーダ信号を帯域拡張すると、図6(c)に示すような結合帯域拡張レーダ信号(図1では(6))が得られ、周波数帯域は1GHzとなる。上記と同様に結合帯域拡張レーダ信号のレンジプロファイルを作成すると図6(d)に示すようになり、距離分解能は、
(3×10)/(1×10×2)=0.15m
となるため距離分解能が改善できる。
また、図6(c)に示す広帯域化されたレーダ信号には一次応答信号と二次応答信号が含まれるため、各応答の散乱応答の数、振幅強度、応答間の距離差等の目標の詳細情報の取得が可能となる。該目標情報を図7(g)に示すようにデータベースの目標となる機種毎の目標情報と照合することにより、高精度な目標識別が可能となる。
一方、一次応答信号と二次応答信号の分離・結合を行わず、低帯域と高帯域の帯域間の信号を従来の装置で帯域拡張すると、図6(f)に示すようなレンジプロファイルが作成できる。この場合は、二次応答信号に含まれる情報が取得できないため、目標の形状や材質等の目標固有情報がなく、高精度な目標識別は期待できない。
図8は本発明に係る機能動作を説明する図(5)である。
実施例1で説明したコヒーレント処理手段4a,4bと帯域拡張手段5a,5bの機能動作が異なるものであり、本実施例では、高帯域レーダ信号の位相を低帯域レーダ信号の位相に合わせ、帯域間の信号を高帯域レーダ信号で内挿する。
コヒーレント処理手段4aは、低帯域レーダ信号の一次応答信号(3a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(3b1)において、図8に示すように、高帯域レーダ信号の位相を低帯域レーダ信号の位相に合わせる((d1)(d2)(e2)に示す)。同様に、コヒーレント処理手段4bは高帯域レーダ信号の二次応答信号(3b2)の位相を低帯域レーダ信号の二次応答信号(3a2)の位相に合わせる。
帯域拡張手段5aは、コヒーレントされた低帯域レーダ信号の一次応答信号(4a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(4a2)に、図8に示すように、低帯域と高帯域の帯域間の信号を線形予測により高帯域レーダ信号で内挿する((e2)(f2)に示す)ことで広帯域化された一次応答の帯域拡張レーダ信号(5a)を作成する。同様に、帯域拡張手段5bはコヒーレントされた低帯域レーダ信号の二次応答信号(4b1)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(4b2)に、低帯域と高帯域の帯域間の信号を線形予測により高帯域レーダ信号で内挿することで広帯域化された二次応答の帯域拡張レーダ信号(5b)を作成する。
図9は本発明に係る機能動作を説明する図(6)である。
実施例1で説明したコヒーレント処理手段4a,4bと帯域拡張手段5a,5bの機能動作が異なるものであり、本実施例では、低帯域レーダ信号と高帯域レーダ信号の位相を任意の位相に合わせ、帯域間の信号を低帯域レーダ信号と高帯域レーダ信号のそれぞれで内挿する。
コヒーレント処理手段4aは、低帯域レーダ信号の一次応答信号(3a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(3b1)において、図9に示すように、低帯域レーダ信号の位相と高帯域レーダ信号の位相を任意の位相に合わせる((d1)(d2)(e3)に示す)。同様に、コヒーレント処理手段4bは低帯域レーダ信号の二次応答信号(3a2)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(3b2)の位相を任意の位相に合わせる。
帯域拡張手段5aは、コヒーレントされた低帯域レーダ信号の一次応答信号(4a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(4a2)に、図9に示すように、低帯域と高帯域の帯域間の信号を線形予測により低帯域レーダ信号、高帯域レーダ信号のそれぞれで内挿する((e3)(f3)に示す)ことで広帯域化された一次応答の帯域拡張レーダ信号(5a)を作成する。同様に、帯域拡張手段5bはコヒーレントされた低帯域レーダ信号の二次応答信号(4b1)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(4b2)に、低帯域と高帯域の帯域間の信号を線形予測により低帯域レーダ信号、高帯域レーダ信号のそれぞれで内挿することで広帯域化された二次応答の帯域拡張レーダ信号(5b)を作成する。
図10は本発明に係る機能構成図(2)であり、実施例1で説明した帯域拡張手段5a,5bの内挿による帯域拡張する手段を外挿(帯域間のレーダ信号を帯域外に挿入)による帯域拡張する手段にする。
図11は本発明に係る機能動作を説明する図(7)である。
コヒーレント処理手段41aは、低帯域レーダ信号の一次応答信号(3a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(3b1)において、図11に示すように、低帯域レーダ信号の位相を高帯域レーダ信号の位相に合わせる((d1)(d2)(e4)に示す)。同様に、コヒーレント処理手段41bは低帯域レーダ信号の二次応答信号(3a2)の位相を高帯域レーダ信号の二次応答信号(3b2)の位相に合わせる。
帯域拡張手段81aは、コヒーレントされた低帯域レーダ信号の一次応答信号(41a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(41a2)に、図11に示すように、低帯域と高帯域の帯域間の信号を低帯域レーダ信号での線形予測により外挿する((e4)(f4)に示す)ことで広帯域化された一次応答の帯域拡張レーダ信号(81a)を作成する。同様に、帯域拡張手段81bはコヒーレントされた低帯域レーダ信号の二次応答信号(41b1)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(41b2)に、低帯域と高帯域の帯域間の信号を低帯域レーダ信号での線形予測により外挿することで広帯域化された二次応答の帯域拡張レーダ信号(81b)を作成する。
図12は本発明に係る機能動作を説明する図(8)である。
実施例4で説明したコヒーレント処理手段41a,41bと帯域拡張手段81a,81bの機能動作が異なるものであり、本実施例では、高帯域レーダ信号の位相を低帯域レーダ信号の位相に合わせ、帯域間の信号を高帯域レーダ信号で外挿する。
コヒーレント処理手段41aは、低帯域レーダ信号の一次応答信号(3a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(3b1)において、図12に示すように、高帯域レーダ信号の位相を低帯域レーダ信号の位相に合わせる((d1)(d2)(e5)に示す)。同様に、コヒーレント処理手段41bは高帯域レーダ信号の二次応答信号(3b2)の位相を低帯域レーダ信号の二次応答信号(3a2)の位相に合わせる。
帯域拡張手段81aは、コヒーレントされた低帯域レーダ信号の一次応答信号(41a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(41a2)に、図12に示すように、低帯域と高帯域の帯域間の信号を高帯域レーダ信号での線形予測により外挿する((e5)(f5)に示す)ことで広帯域化された一次応答の帯域拡張レーダ信号(81a)を作成する。同様に、帯域拡張手段81bはコヒーレントされた低帯域レーダ信号の二次応答信号(41b1)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(41b2)に、低帯域と高帯域の帯域間の信号を高帯域レーダ信号での線形予測により外挿することで広帯域化された二次応答の帯域拡張レーダ信号(81b)を作成する。
図13は本発明に係る機能動作を説明する図(9)である。
実施例4で説明したコヒーレント処理手段41a,41bと帯域拡張手段81a,81bの機能動作が異なるものであり、本実施例では、低帯域レーダ信号と高帯域レーダ信号の位相を任意の位相に合わせ、帯域間の信号を低帯域レーダ信号と高帯域レーダ信号のそれぞれで外挿する。
コヒーレント処理手段41aは、低帯域レーダ信号の一次応答信号(3a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(3b1)において、図13に示すように、低帯域レーダ信号の位相と高帯域レーダ信号の位相を任意の位相に合わせる((d1)(d2)(e6)に示す)。同様に、コヒーレント処理手段41bは低帯域レーダ信号の二次応答信号(3a2)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(3b2)の位相を任意の位相に合わせる。
帯域拡張手段81aは、コヒーレントされた低帯域レーダ信号の一次応答信号(41a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(41a2)に、図13に示すように、低帯域と高帯域の帯域間の信号を低帯域レーダ信号、高帯域レーダ信号のそれぞれでの線形予測により外挿する((e6)(f6)に示す)ことで広帯域化された一次応答の帯域拡張レーダ信号(81a)を作成する。同様に、帯域拡張手段81bはコヒーレントされた低帯域レーダ信号の二次応答信号(41b1)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(41b2)に、低帯域と高帯域の帯域間の信号を低帯域レーダ信号、高帯域レーダ信号のそれぞれでの線形予測により外挿することで広帯域化された二次応答の帯域拡張レーダ信号(81b)を作成する。
図14は本発明に係る機能構成図(3)であり、実施例4では低帯域レーダ信号と高帯域レーダ信号のそれぞれの一次応答信号をコヒーレント処理手段41aにてコヒーレント化し帯域拡張手段81aにて帯域拡張して帯域拡張レーダ信号(81a)を作成しているが、本実施例では、帯域拡張した一次応答信号をコヒーレント化することで帯域拡張レーダ信号を作成する。
図15は本発明に係る機能動作を説明する図(10)である。
帯域拡張手段82aは、低帯域レーダ信号の一次応答信号(3a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(3b1)に、図15に示すように、低帯域と高帯域の帯域間の信号を低帯域レーダ信号での線形予測により外挿する((d1)(d2)(e7)に示す)ことで広帯域化された低帯域レーダ信号の一次応答の帯域拡張レーダ信号(82a1)、高帯域レーダ信号の一次応答の帯域拡張レーダ信号(82a2)を作成する。同様に、帯域拡張手段82bは低帯域レーダ信号の二次応答信号(3a2)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(3b2)に、低帯域と高帯域の帯域間の信号を低帯域レーダ信号での線形予測により外挿することで広帯域化された二次応答の帯域拡張レーダ信号(82b1)(82b2)を作成する。
コヒーレント処理手段42aは、広帯域化された低帯域レーダ信号の一次応答信号(82a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(82a2)において、図15に示すように、低帯域レーダ信号と外挿されたレーダ信号の位相を高帯域レーダ信号の位相に合わせる((e7)(f7)に示す)。同様に、コヒーレント処理手段42bは、広帯域化された低帯域レーダ信号の二次応答信号(82b1)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(82b2)において、低帯域レーダ信号と外挿されたレーダ信号の位相を高帯域レーダ信号の位相に合わせる。
図16は本発明に係る機能動作を説明する図(11)である。
実施例7で説明した帯域拡張手段82a,82bとコヒーレント処理手段42a,42bの機能動作が異なるものであり、本実施例では、帯域間の信号を低帯域レーダ信号と高帯域レーダ信号のそれぞれで外挿することで帯域拡張し、低帯域レーダ信号と該低帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相を高帯域レーダ信号と該高帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相に合わせる。
帯域拡張手段82aは、低帯域レーダ信号の一次応答信号(3a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(3b1)に、図16に示すように、低帯域と高帯域の帯域間の信号を低帯域レーダ信号、高帯域レーダ信号のそれぞれでの線形予測により外挿する((d1)(d2)(e8)に示す)。同様に、帯域拡張手段81bは低帯域レーダ信号の二次応答信号(3a2)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(3b2)に、低帯域と高帯域の帯域間の信号を低帯域レーダ信号、高帯域レーダ信号のそれぞれでの線形予測により外挿する。
コヒーレント処理手段42aは、広帯域化された低帯域レーダ信号の一次応答信号(82a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(82a2)において、図16に示すように、低帯域レーダ信号と該低帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相を高帯域レーダ信号と該高帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相に合わせる((e8)(f8)に示す)。同様に、コヒーレント処理手段42bは、帯域拡張された低帯域レーダ信号の二次応答信号(82b1)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(82b2)において、低帯域レーダ信号と該低帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相を高帯域レーダ信号と該高帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相に合わせる。
図17は本発明に係る機能動作を説明する図(12)である。
実施例7で説明した帯域拡張手段82a,82bとコヒーレント処理手段42a,42bの機能動作が異なるものであり、本実施例では、帯域間の一部の信号を低帯域レーダ信号で外挿し、該帯域間の残りの信号を高帯域レーダ信号で外挿することで帯域拡張し、低帯域レーダ信号と該低帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相を高帯域レーダ信号と該高帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相に合わせる。
帯域拡張手段82aは、低帯域レーダ信号の一次応答信号(3a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(3b1)に、図17に示すように、低帯域と高帯域の帯域間の一部の信号を低帯域レーダ信号での線形予測により外挿し、該帯域間の残りの信号を高帯域レーダ信号での線形予測により外挿する((d1)(d2)(e9)に示す)。同様に、帯域拡張手段81bは低帯域レーダ信号の二次応答信号(3a2)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(3b2)に、低帯域と高帯域の帯域間の一部の信号を低帯域レーダ信号での線形予測により外挿し、該帯域間の残りの信号を高帯域レーダ信号での線形予測により外挿する。
コヒーレント処理手段42aは、広帯域化された低帯域レーダ信号の一次応答信号(82a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(82a2)において、図17に示すように、低帯域レーダ信号と該低帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相を高帯域レーダ信号と該高帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相に合わせる((e9)(f9)に示す)。同様に、コヒーレント処理手段42bは、帯域拡張された低帯域レーダ信号の二次応答信号(82b1)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(82b2)において、低帯域レーダ信号と該低帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相を高帯域レーダ信号と該高帯域レーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相に合わせる。
図18は本発明に係る機能動作を説明する図(13)であり、実施例1での帯域拡張レーダ信号結合手段6では図4で説明したように周波数領域の一次応答の帯域拡張レーダ信号と二次応答の帯域拡張レーダ信号を時間領域に変換し、時間領域において振幅を加算することで一次応答と二次応答の帯域拡張レーダ信号を結合しているが、本実施例では、周波数領域の一次応答の帯域拡張レーダ信号と二次応答の帯域拡張レーダ信号の振幅を周波数領域において加算することで一次応答と二次応答の帯域拡張レーダ信号を結合する((g1)(g2)(i2)に示す)。
帯域拡張レーダ信号結合手段6は、図18に示すように、一次応答の帯域拡張レーダ信号(5a)と二次応答の帯域拡張レーダ信号(5b)の周波数スケールを一致させて振幅を加算することで、一次応答と二次応答の帯域拡張レーダ信号を結合させる((g1)(g2)(i2)に示す)。
図19は本発明に係る機能動作を説明する図(14)であり、実施例1での目標識別処理手段7では図5で説明したように、超高分解レンジプロファイルから一次応答信号と二次応答信号の応答の数量、応答の強度、応答間の距離差を読み取り、データベースと照合することで目標を識別しているが、本実施例では一次応答信号に関する情報のみによって目標を識別する。
目標識別処理手段7は、図19に示すように、結合帯域拡張レーダ信号(6)を逆フーリエ変換(IFFT)により時間領域に変換し超高分解レンジプロファイルを作成し、該超高分解レンジプロファイルから一次応答信号のみを抽出する((j)(k)(k2)に示す)。(k)(k2)の横軸は距離を示している。そして、該超高分解レンジプロファイル(一次応答)から一次応答信号の応答の数量、応答の強度、応答間の距離差を読み取り、データベースと照合する((l2)に示す)ことで目標を識別する。
図20は本発明に係る機能動作を説明する図(15)であり、実施例1での目標識別処理手段7では図5で説明したように、超高分解レンジプロファイルから一次応答信号と二次応答信号の応答の数量、応答の強度、応答間の距離差を読み取り、データベースと照合することで目標を識別していたが、本実施例では二次応答信号に関する情報のみによって目標を識別する。
目標識別処理手段7は、図20に示すように、結合帯域拡張レーダ信号(6)を逆フーリエ変換(IFFT)により時間領域に変換し超高分解レンジプロファイルを作成し、該超高分解レンジプロファイルから二次応答信号のみを抽出する((j)(k)(k3)に示す)。(k)(k3)の横軸は距離を示している。そして、該超高分解レンジプロファイル(二次応答)から二次応答信号の応答の数量、応答の強度、応答間の距離差を読み取り、データベースと照合する((l3)に示す)ことで目標を識別する。
図21は本発明に係る機能動作を説明する図(16)であり、実施例1での目標識別処理手段7では図5で説明したように、超高分解レンジプロファイルから時間領域での特異点である一次応答信号と二次応答信号の応答に関してデータベースと照合することで目標を識別していたが、本実施例では一次応答信号と二次応答信号における周波数領域での特異点に関してデータベースと照合することで目標を識別する。
目標識別処理手段7は、図21に示すように、結合帯域拡張レーダ信号(6)を逆フーリエ変換(IFFT)により時間領域に変換し超高分解レンジプロファイルを作成する((j)(k)に示す)。(k)の横軸は距離を示している。そして、該超高分解レンジプロファイルから一次応答信号と二次応答信号をそれぞれ抽出し、該一次応答信号、二次応答信号のそれぞれを時系列解析し周波数領域における特異点に関する数量、位相、そして特異点間の位相差を読み取り、データベースと照合する((k41)(k42)(l4)に示す)ことで目標を識別する。
図22は本発明に係る機能動作を説明する図(17)であり、実施例13での目標識別処理手段7のデータベースと照合する対象として、一次応答信号における特異点のみを対象としている。
目標識別処理手段7は、図22に示すように、結合帯域拡張レーダ信号(6)を逆フーリエ変換(IFFT)により時間領域に変換し超高分解レンジプロファイルを作成する((j)(k)に示す)。(k)の横軸は距離を示している。そして、該超高分解レンジプロファイルから一次応答信号と二次応答信号をそれぞれ抽出し、該一次応答信号、二次応答信号のそれぞれを時系列解析し、周波数領域における一次応答信号の特異点に関する数量、位相、そして特異点間の位相差を読み取り、データベースと照合する((k41)(k42)(l5)に示す)ことで目標を識別する。
図23は本発明に係る機能動作を説明する図(18)であり、実施例13での目標識別処理手段7のデータベースと照合する対象として、二次応答信号における特異点のみを対象としている。
目標識別処理手段7は、図23に示すように、結合帯域拡張レーダ信号(6)を逆フーリエ変換(IFFT)により時間領域に変換し超高分解レンジプロファイルを作成する((j)(k)に示す)。(k)の横軸は距離を示している。そして、該超高分解レンジプロファイルから一次応答信号と二次応答信号をそれぞれ抽出し、該一次応答信号、二次応答信号のそれぞれを時系列解析し、周波数領域における二次応答信号の特異点に関する数量、位相、そして特異点間の位相差を読み取り、データベースと照合する((k41)(k42)(l6)に示す)ことで目標を識別する。
図24は本発明に係る機能構成図(4)であり、実施例1での低帯域レーダ波送受信手段1と高帯域レーダ波送受信手段2の構成を、本実施例では、1つの周波数帯域のレーダ波を送信し該反射波を受信するレーダ波受信手段として該低帯域と高帯域の中間の帯域を使用する中間帯域レーダ波送受信手段を用いる構成とする。
図24において、中間帯域レーダ波送受信手段9は観測対象となる目標に対して中間周波数帯のレーダ波を送出し、該目標からの反射波を受信して中間帯域レーダ信号(9)に変換する。
レーダ信号分離手段3cは中間帯域レーダ信号(9)を、逆フーリエ変換により周波数領域のレーダ信号から時間領域のレーダ信号に変換し、正規反射波成分である一次応答信号とクリーピング波成分である二次応答信号に分離し、フーリエ変換により周波数領域の一次応答信号(3c1)、二次応答信号(3c2)に変換する。
帯域拡張手段83aは、中間帯域レーダ信号の一次応答信号(3c1)に、低帯域と高帯域の信号を該中間帯域レーダ信号での線形予測により外挿することで広帯域化された一次応答の帯域拡張レーダ信号(83a)を作成する。同様に、中間帯域拡張手段83bは中間帯域レーダ信号の二次応答信号(3c2)に、低帯域と高帯域の信号を該中間帯域レーダ信号での線形予測により外挿することで広帯域化された二次応答の帯域拡張レーダ信号(83b)を作成する。
帯域拡張レーダ信号結合手段6は、一次応答の帯域拡張レーダ信号(83a)を周波数領域のレーダ信号から時間領域のレーダ信号に変換する。同様に、二次応答の帯域拡張レーダ信号(83b)を周波数領域のレーダ信号から時間領域のレーダ信号に変換する。そして、一次応答の帯域拡張レーダ信号と二次応答の帯域拡張レーダ信号の時間スケールを一致させて振幅を加算することで結合させ、フーリエ変換により周波数領域の結合帯域拡張レーダ信号(6)に変換する。よって、結合帯域拡張レーダ信号(6)には、正規反射波による一次応答成分とクリーピング波による二次応答成分の両方の成分を含んだ超広帯域化されたレーダ信号となる。
目標識別処理手段7は、結合帯域拡張レーダ信号(6)を逆フーリエ変換により時間領域に変換し超高分解レンジプロファイルを作成する。そして、該超高分解レンジプロファイルから一次応答信号と二次応答信号の応答の数量、応答の強度、応答間の距離差を読み取り、データベースと照合することで目標を識別する。
図25は本発明に係る機能構成図(5)であり、実施例1での帯域拡張手段5a,5bの動作として、低帯域の下限周波数以下の周波数帯域の信号を低帯域レーダ信号での線形予測により外挿し、高帯域の上限周波数以上の周波数帯域の信号を高帯域レーダ信号で線形予測により外挿することでより広帯域化した帯域拡張レーダ信号を作成する構成とする。
図25において、低帯域レーダ波送受信手段1は観測対象となる目標に対して低い周波数帯のレーダ波を送出し、該目標からの反射波を受信して低帯域レーダ信号(1)に変換する。また、高帯域レーダ波送受信手段2は観測対象となる目標に対して高い周波数帯のレーダ波を送出し、該目標からの反射波を受信して高帯域レーダ信号(2)に変換する。
レーダ信号分離手段3aは低帯域レーダ信号(1)を逆フーリエ変換により周波数領域のレーダ信号から時間領域のレーダ信号に変換し、正規反射波成分である一次応答信号とクリーピング波成分である二次応答信号に分離し、フーリエ変換により周波数領域の一次応答信号(3a1)、二次応答信号(3a2)に変換する。同様に、レーダ信号分離手段3bは高帯域レーダ信号(2)を周波数領域の一次応答信号(3b1)、二次応答信号(3b2)に変換する。
コヒーレント処理手段4aは、低帯域レーダ信号の一次応答信号(3a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(3b1)において、低帯域レーダ信号の位相を高帯域レーダ信号の位相に合わせる。同様に、コヒーレント処理手段4bは低帯域レーダ信号の二次応答信号(3a2)を高帯域レーダ信号の二次応答信号(3b2)の位相に合わせる。
帯域拡張手段54aは、コヒーレントされた低帯域レーダ信号の一次応答信号(4a1)と高帯域レーダ信号の一次応答信号(4a2)に、低帯域と高帯域の帯域間の信号を低帯域レーダ信号での線形予測により内挿する。帯域拡張手段84aは、低帯域の下限周波数以下の周波数帯域の信号をコヒーレントされた低帯域レーダ信号の一次応答信号(4a1)での線形予測により外挿し、また高帯域の上限周波数以上の周波数帯域の信号をコヒーレントされた高帯域レーダ信号の一次応答信号(4a2)での線形予測により外挿する。同様に、帯域拡張手段54bは、コヒーレントされた低帯域レーダ信号の二次応答信号(4b1)と高帯域レーダ信号の二次応答信号(4b2)に、低帯域と高帯域の帯域間の信号を低帯域レーダ信号での線形予測により内挿する。帯域拡張手段84bは、低帯域の下限周波数以下の周波数帯域の信号をコヒーレントされた低帯域レーダ信号の二次応答信号(4b1)での線形予測により外挿し、また高帯域の上限周波数以上の周波数帯域の信号をコヒーレントされた高帯域レーダ信号の二次応答信号(4b2)での線形予測により外挿する。よって、帯域拡張手段54aによる帯域拡張レーダ信号(54a)と帯域拡張手段84aによる帯域拡張レーダ信号(84a)の結合により更に広帯域化された一次応答の帯域拡張レーダ信号が作成できる。また、帯域拡張手段54bによる帯域拡張レーダ信号(54b)と帯域拡張手段84bによる帯域拡張レーダ信号(84b)の結合により更に広帯域化された二次応答の帯域拡張レーダ信号が作成できる。
帯域拡張レーダ信号結合手段6は、前記の更に広帯域化された一次応答の帯域拡張レーダ信号を周波数領域のレーダ信号から時間領域のレーダ信号に変換する。同様に、前記の更に広帯域化された二次応答の帯域拡張レーダ信号を周波数領域のレーダ信号から時間領域のレーダ信号に変換する。そして、該一次応答の帯域拡張レーダ信号と該二次応答の帯域拡張レーダ信号の時間スケールを一致させて振幅を加算することで結合させ、フーリエ変換により周波数領域の結合帯域拡張レーダ信号(6)に変換する。よって、結合帯域拡張レーダ信号(6)には、正規反射波による一次応答成分とクリーピング波による二次応答成分の両方の成分を含んだ超広帯域化されたレーダ信号となる。
目標識別処理手段7は、結合帯域拡張レーダ信号(6)を逆フーリエ変換により時間領域に変換し超高分解レンジプロファイルを作成する。そして、該超高分解レンジプロファイルから一次応答信号と二次応答信号の応答の数量、応答の強度、応答間の距離差を読み取り、データベースと照合することで目標を識別する。
以上の実施例1〜17を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
観測対象となる目標に対してレーダ波を送信し該目標からの反射波を受信し、該受信したレーダ信号の周波数帯域を拡張し高分解能化を図ることで目標の識別を行うレーダ目標識別装置において、
第1の周波数帯域のレーダ波を送信し該反射波を受信する第1のレーダ波送受信手段と、第2の周波数帯域のレーダ波を送信し該反射波を受信する第2のレーダ波送受信手段と、前記の第1のレーダ波送受信手段の受信する第1のレーダ信号と第2のレーダ波送受信手段の受信する第2のレーダ信号のそれぞれについて、時間軸上の閾値を設けて目標からの反射波の一次応答と二次応答の信号に分離するレーダ信号分離手段と、前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて、前記の第1のレーダ信号の位相を前記の第2のレーダ信号の位相に合わせるコヒーレント処理手段と、前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の信号を線形予測により内挿することでレーダ信号の周波数帯域を拡張する帯域拡張手段と、前記の周波数帯域が拡張された一次応答のレーダ信号と二次応答のレーダ信号の振幅を時間軸上で加算して結合する帯域拡張レーダ信号結合手段と、前記の帯域拡張レーダ信号結合手段によるレーダ信号により、一次応答成分と二次応答成分を含んだレンジプロファイルを作成し、該一次応答信号と二次応答信号における応答の数や強度、該応答間の距離差をデータベースとして照合することにより目標識別を行なう目標識別処理手段とを備えることを特徴とするレーダ目標識別装置。
(付記2)
コヒーレント処理手段は前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて前記の第2のレーダ信号の位相を前記の第1のレーダ信号の位相に合わせることを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記3)
コヒーレント処理手段は前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて前記の第1のレーダ信号の位相と第2のレーダ信号の位相を任意の同じ位相に合わせることを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記4)
帯域拡張手段は前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の信号を第1のレーダ信号を用いて線形予測することにより外挿することを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記5)
帯域拡張手段は前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の信号を第2のレーダ信号を用いて線形予測することにより外挿することを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記6)
帯域拡張手段は前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の一部の信号を第1のレーダ信号を用いて線形予測することにより外挿し、該第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の一部の信号の残りを第2のレーダ信号を用いて線形予測することにより外挿することを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記7)
帯域拡張手段は前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の信号を前記の第1のレーダ信号を用いて線形予測することにより外挿し、コヒーレント処理手段は該第1のレーダ信号と該第1のレーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相を前記の第2のレーダ信号の位相に合わせることを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記8)
帯域拡張手段は、前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の信号を、前記の第1のレーダ信号と第2のレーダ信号を用いてそれぞれについて線形予測することにより外挿し、コヒーレント処理手段は、該第1のレーダ信号と該第1のレーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相を、該第2のレーダ信号と該第2のレーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相に合わせることを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記9)
帯域拡張手段は、前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の一部の信号を、前記の第1のレーダ信号を用いて線形予測することにより外挿し、該第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の一部の信号の残りを、前記の第2のレーダ信号を用いて線形予測することにより外挿し、コヒーレント処理手段は、該第1のレーダ信号と該第1のレーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相を、該第2のレーダ信号と該第2のレーダ信号により外挿されたレーダ信号の位相に合わせることを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記10)
帯域拡張レーダ信号結合手段は前記の周波数帯域が拡張された一次応答のレーダ信号と二次応答のレーダ信号の振幅を周波数軸上で加算して結合することを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記11)
目標識別処理手段は、前記の帯域拡張レーダ信号結合手段によるレーダ信号により、一次応答成分と二次応答成分を含んだレンジプロファイルを作成し、該一次応答信号における応答の数や強度、該応答間の距離差をデータベースとして照合することにより目標識別を行なうことを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記12)
目標識別処理手段は、前記の帯域拡張レーダ信号結合手段によるレーダ信号により、一次応答成分と二次応答成分を含んだレンジプロファイルを作成し、該二次応答信号における応答の数や強度、該応答間の距離差をデータベースとして照合することにより目標識別を行なうことを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記13)
目標識別処理手段は、前記の帯域拡張レーダ信号結合手段によるレーダ信号により、一次応答成分と二次応答成分を含んだレンジプロファイルを作成し、該一次応答信号と二次応答信号における特異点の数や位相、該特異点間の位相差をデータベースとして照合することにより目標識別を行なうことを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記14)
目標識別処理手段は、前記の帯域拡張レーダ信号結合手段によるレーダ信号により、一次応答成分と二次応答成分を含んだレンジプロファイルを作成し、該一次応答信号における特異点の数や位相、該特異点間の位相差をデータベースとして照合することにより目標識別を行なうことを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記15)
目標識別処理手段は、前記の帯域拡張レーダ信号結合手段によるレーダ信号により、一次応答成分と二次応答成分を含んだレンジプロファイルを作成し、該二次応答信号における特異点の数や位相、該特異点間の位相差をデータベースとして照合することにより目標識別を行なうことを特徴とする付記1に記載のレーダ目標識別装置。
(付記16)
観測対象となる目標に対してレーダ波を送信し該目標からの反射波を受信し、該受信したレーダ信号の周波数帯域を拡張し高分解能化を図ることで目標の識別を行うレーダ目標識別装置において、
1つの周波数帯域のレーダ波を送信し該反射波を受信するレーダ波送受信手段と、前記のレーダ波送受信手段の受信するレーダ信号について、時間軸上の閾値を設けて目標からの反射波の一次応答と二次応答の信号に分離するレーダ信号分離手段と、前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて、前記の1つの周波数帯域外の信号を線形予測により外挿することでレーダ信号の周波数帯域を拡張する帯域拡張手段と、前記の周波数帯域が拡張された一次応答のレーダ信号と二次応答のレーダ信号の振幅を時間軸上で加算して結合する帯域拡張レーダ信号結合手段と、前記の帯域拡張レーダ信号結合手段によるレーダ信号により、一次応答成分と二次応答成分を含んだレンジプロファイルを作成し、該一次応答信号と二次応答信号における応答の数や強度、該応答間の距離差をデータベースとして照合することにより目標識別を行なう目標識別処理手段とを備えることを特徴とするレーダ目標識別装置。
(付記17)
観測対象となる目標に対してレーダ波を送信し該目標からの反射波を受信し、該受信したレーダ信号の周波数帯域を拡張し高分解能化を図ることで目標の識別を行うレーダ目標識別装置において、
第1の周波数帯域のレーダ波を送信し該反射波を受信する第1のレーダ波送受信手段と、第2の周波数帯域のレーダ波を送信し該反射波を受信する第2のレーダ波送受信手段と、前記の第1のレーダ波送受信手段の受信する第1のレーダ信号と第2のレーダ波送受信手段の受信する第2のレーダ信号のそれぞれについて、時間軸上の閾値を設けて目標からの反射波の一次応答と二次応答の信号に分離するレーダ信号分離手段と、前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて、前記の第1のレーダ信号の位相を前記の第2のレーダ信号の位相に合わせるコヒーレント処理手段と、前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の信号を線形予測により内挿し第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域外の信号を線形予測により外挿することでレーダ信号の周波数帯域を拡張する帯域拡張手段と、前記の周波数帯域が拡張された一次応答のレーダ信号と二次応答のレーダ信号の振幅を時間軸上で加算して結合する帯域拡張レーダ信号結合手段と、前記の帯域拡張レーダ信号結合手段によるレーダ信号により、一次応答成分と二次応答成分を含んだレンジプロファイルを作成し、該一次応答信号と二次応答信号における応答の数や強度、該応答間の距離差をデータベースとして照合することにより目標識別を行なう目標識別処理手段とを備えることを特徴とするレーダ目標識別装置。
本発明に係る機能構成図(1) 本発明に係る機能動作を説明する図(1) 本発明に係る機能動作を説明する図(2) 本発明に係る機能動作を説明する図(3) 本発明に係る機能動作を説明する図(4) 本発明の実施例を説明する図(1) 本発明の実施例を説明する図(2) 本発明に係る機能動作を説明する図(5) 本発明に係る機能動作を説明する図(6) 本発明に係る機能構成図(2) 本発明に係る機能動作を説明する図(7) 本発明に係る機能動作を説明する図(8) 本発明に係る機能動作を説明する図(9) 本発明に係る機能構成図(3) 本発明に係る機能動作を説明する図(10) 本発明に係る機能動作を説明する図(11) 本発明に係る機能動作を説明する図(12) 本発明に係る機能動作を説明する図(13) 本発明に係る機能動作を説明する図(14) 本発明に係る機能動作を説明する図(15) 本発明に係る機能動作を説明する図(16) 本発明に係る機能動作を説明する図(17) 本発明に係る機能動作を説明する図(18) 本発明に係る機能構成図(4) 本発明に係る機能構成図(5) 従来技術を説明する機能構成図 従来技術の機能動作を説明する図 従来技術の課題を説明する図(1) 従来技術の課題を説明する図(2)
符号の説明
1 低帯域レーダ波送受信手段
2 高帯域レーダ波送受信手段
3a,3b,3c レーダ信号分離手段
4a,4b,41a,41b,42a,42b,45 コヒーレント処理手段
5a,5b,54a,54b,55,81a,81b,82a,82b,83a,83b,84a,84b 帯域拡張手段
6 帯域拡張レーダ信号結合手段
7 目標識別処理手段
9 中間帯域レーダ波送受信手段

Claims (5)

  1. 観測対象となる目標に対してレーダ波を送信し該目標からの反射波を受信し、該受信したレーダ信号の周波数帯域を拡張し高分解能化を図ることで目標の識別を行うレーダ目標識別装置において、
    第1の周波数帯域のレーダ波を送信し該反射波を受信する第1のレーダ波送受信手段と、
    第2の周波数帯域のレーダ波を送信し該反射波を受信する第2のレーダ波送受信手段と、
    前記の第1のレーダ波送受信手段の受信する第1のレーダ信号と第2のレーダ波送受信手段の受信する第2のレーダ信号のそれぞれについて、時間軸上の閾値を設けて目標からの反射波の一次応答と二次応答の信号に分離するレーダ信号分離手段と、
    前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて、前記の第1のレーダ信号の位相を前記の第2のレーダ信号の位相に合わせるコヒーレント処理手段と、
    前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の信号を線形予測により内挿することでレーダ信号の周波数帯域を拡張する帯域拡張手段と、
    前記の周波数帯域が拡張された一次応答のレーダ信号と二次応答のレーダ信号の振幅を時間軸上で加算して結合する帯域拡張レーダ信号結合手段と、
    前記の帯域拡張レーダ信号結合手段によるレーダ信号により、一次応答成分と二次応答成分を含んだレンジプロファイルを作成し、該一次応答信号と二次応答信号における応答の数や強度、該応答間の距離差をデータベースとして照合することにより目標識別を行なう目標識別処理手段と、
    を備えることを特徴とするレーダ目標識別装置。
  2. コヒーレント処理手段は、前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて、前記の第2のレーダ信号の位相を前記の第1のレーダ信号の位相に合わせることを特徴とする請求項1に記載のレーダ目標識別装置。
  3. コヒーレント処理手段は、前記の一次応答信号と二次応答信号のそれぞれについて、前記の第1のレーダ信号の位相と第2のレーダ信号の位相を任意の同じ位相に合わせることを特徴とする請求項1に記載のレーダ目標識別装置。
  4. 帯域拡張手段は、前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の信号を、第1のレーダ信号を用いて線形予測することにより外挿することを特徴とする請求項1に記載のレーダ目標識別装置。
  5. 帯域拡張手段は、前記の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の帯域間の信号を、第2のレーダ信号を用いて線形予測することにより外挿することを特徴とする請求項1に記載のレーダ目標識別装置。
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