JP4078240B2 - ドアスコープ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内側から外部の様子を広範囲にわたって観察し得るように、主として玄関ドア等を貫通して取り付けるように構成されたドアスコープに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のドアスコープは、不審者を招き入れないようにするための防犯を目的としてドアに取付けられており、その構成は、外周に雄ねじを有する内筒をドアの取付孔に室外側から挿入して、内周に雌ねじ部を有する外筒と螺合させてドアを挟むように取り付けている。そのため、室外側に露出する内筒のフランジ部外周をニッパーやプライヤーなどの挟持型工具で挟持して回すことにより、内筒を室外側から抜き取り、外筒を室内側へ押し外すなどにより、ドアスコープを室外側から取り外すことが可能であった。最近、ドアスコープの取り外し跡の取付孔から針金などの特殊な工具を使用してドアのロックを解除し、室内に侵入して、いわゆる空き巣を働いたり、または、ワンルームマンション等の一人暮らしの女性宅の場合では、室内を覗くなどの犯罪が発生しており、そのための防犯対策が強く要望されている。
【0003】
従来、上記対策として、室外側にフランジ部が露出する内筒のドア取付座部を断面欠円状などの異形断面形状とし、ドアのドアスコープ取付孔も同様な欠円状などの異形孔形状とする方法が有る(例えば、特許文献1、特許文献2)が、今、現在集合住宅等に取り付けられているドアの孔加工をやりなおすのは不可能と考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−297583号公報(0013の記載及び図1)
【特許文献2】
特開2002−30875号公報(0033の記載及び図12)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記特許文献1、2のものは、現在使用されているドアスコープにそのまま適用することはできないし、また、現在のドアスコープ取付孔にそのまま適用することもできないという問題点があった。なお、新設のドアの場合には、ドアスコープ取付孔を異形孔加工とすることが可能であるが、この場合でも、上記特許文献1、2のものは、内筒の室外側フランジ部の外周部をニッパーなどで把持して回すと、ドアの鉄板が薄いので、ドアスコープ取付孔が簡単に破壊されて取り外されてしまうという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、現在使用されているドアスコープにそのまま適用でき、かつ、現在のドアスコープ取付孔の再加工を不要とでき、取付けも簡単で、しかも、室外側からの取り外しを防止することができるドアスコープを提供することを技術的課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決するための本発明の第1の技術的手段は、ドアの室外側から第1筒体を、ドアの室内側から第2筒体をドアのドアスコープ取付孔に対向状態で挿入して両筒体を螺合させてドアを挟むように取り付けられるドアスコープにおいて、第1筒体の室外側フランジ部に相対回動自在に外嵌保持された外嵌リングを具備させ、前記外嵌リングは、第1筒体の室外側フランジ部のテーパー外面と面一でかつ段差を生じないように連続するテーパー外面を具備していることを特徴としている。
【0008】
また、本発明の第2の技術的手段は、ドアの室外側から第1筒体を、ドアの室内側から第2筒体をドアのドアスコープ取付孔に対向状態で挿入して両筒体を螺合させてドアを挟むように取り付けられるドアスコープにおいて、第1筒体の室外側フランジ部に相対回動自在に外嵌保持された外嵌リングを具備させ、前記外嵌リングは、第1筒体に対して、相対回動自在な関係を維持しつつ、室外側へは第1筒体の室外側フランジ部によって、また、室内側へは第1筒体の外周面に装着された係止リング部材によって、軸方向移動が規制されていることを特徴としている。
【0009】
また、本発明の第3の技術的手段は、ドアの室外側から第1筒体を、ドアの室内側から第2筒体をドアのドアスコープ取付孔に対向状態で挿入して両筒体を螺合させてドアを挟むように取り付けられるドアスコープにおいて、第1筒体の室外側フランジ部に相対回動自在に外嵌保持された外嵌リングを具備させ、前記外嵌リングは、魚眼レンズを、第1筒体の室外側フランジ部を室外側から被覆するように具備しており、第1筒体に対して、相対回動自在な関係を維持しつつ、室外側へは第1筒体の室外側フランジ部によって、また、室内側へは第1筒体の外周面に装着された係止リング部材によって、軸方向移動が規制されていることを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、外嵌リングを回しても、第1筒体を一緒に回すことができないので、ドアスコープを室外側から取り外すことが防止できる。このように第1筒体は室外側から回すことが出来ない構造としてあるため、現在使用されているドアスコープにそのまま適用でき、また、現在のドアスコープ取付孔(円形孔)の再加工が不要で現在の円形孔にそのまま適用することができる。
また、この構成によれば、前記作用効果に加えて、魚眼レンズによってドアスコープの視野が従来160°であったものが180°に拡大されるとともに、第1筒体の室外側フランジ部を室外側から完全に被覆できるため、第1筒体を室外側から回すことを防止することができる。
【0011】
さらに、この構成によれば、前記第1の技術的手段の作用効果に加えて、第1筒体の室外側フランジ部のテーパー外面と被覆リングのテーパー外面との境界を目立たなくすることができると共に、第1筒体の室外側フランジ部を室外側から挟持回転させ難くすることができる。
また、本発明の前記外嵌リングは、第1筒体に対して、相対回動自在な関係を維持しつつ、室外側へは第1筒体の室外側フランジ部によって、また、室内側へは第1筒体の外周面に装着された係止リング部材によって、軸方向移動が規制されていることを特徴としている。
【0012】
この構成によれば、例えば、不法侵入等を目的として、外嵌リングの周囲のドア鉄板を室外側から強打してドアに埋没させ、第1筒体の室外側フランジ部の外周部を外嵌リングから露出させようとしても、係止リング部材によって第1筒体が一体的に移動し、第1筒体の室外側フランジ部の外周部が外嵌リングで被覆されたままとなって露出せず、該室外側フランジ部を挟持して回動させることができないようにすることができる。勿論、外嵌リングを挟持して回動させても、相対回動自在の関係を維持したままであるため、第1筒体を回動させることはできず、単に、空転するだけとなり、ドアスコープを取り外し難くすることができる。
【0013】
また、本発明の前記第1筒体と第2筒体とは、雌雄のねじ部の螺合部分にシールテープを巻きつけるか、又は、シール剤を塗布して螺合せしめられていることを特徴としている。
この構成によれば、第1筒体と第2筒体とが、雌雄のねじ螺合部でシールテープ又はシール剤によって強固に結合されているため、万一、第1筒体が室外側から回動しめられても、第1筒体と第2筒体とが一体的に回動することになるため、ドアスコープを取り外し難くすることができる。
【0014】
また、本発明の前記第1筒体は、欠円状等の異形断面形状部分を有し、該異形断面形状部分をもって同形状とされたドアスコープ取付孔に取付けられていることを特徴としている。
この構成によれば、第1筒体の室外側フランジ部を外嵌リングで被覆させているため、従来の如く、室外側フランジ部をニッパーなどで把持すること自体が不可能とされ、また、外嵌リングを把持して回してみても、単に、外嵌リングが空転するだけとなる。さらに、ゴミや異物の噛み込み、又は、錆付きなどで外嵌リングを回したときに第1筒体が一緒に回されようとした場合でも、第1筒体はドアスコープ取付孔に異形孔をもって嵌合させてあるために、第1筒体は回らず、前記噛み込みなどが解消されて外嵌リングが空転するだけとなる。これらによって、ドアスコープの取り外しを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明のドアスコープの第1の実施の形態を示すものである。この第1の実施の形態においては、図1及び図2に示すように、外嵌リング1として、第1筒体2の室外側フランジ部3に空転可能で室外側へ抜け出さないように係止させた内側リング4と、第1筒体2の室外側フランジ部3をレンズ系の視野領域を遮らないように室外側から被覆すると共に前面に魚眼レンズ5を装備した、前記内側リング4と固着される外側リング6とで構成している。なお、図1、図2の変形実施態様として、魚眼レンズ5を外側リング6に予め装着固定せず、ドア8への取り付けの最後に室外側から外側リング6内に押し込み装着し内側リング4の室外側端面4aに接着固定させてもよい。
【0016】
第1筒体2と第2筒体7とは、ドア8のドアスコープ取付孔9にドア8の内外から対向状態で挿入し、その雄ねじ部10と雌ねじ部11とを螺合させてドア8を挟むように取り付けられる。
第1筒体2の室外側フランジ部3は、第1筒体2の一端から他端側に向けて円錐状に広がるテーパー外面12とされ、断面略直角三角形状とされている。この室外側フランジ部3に隣接して該フランジ部3よりも小径の環状首部13を有する。これによって、上記テーパー外面12の外径面から環状首部13へ至る部分に第1筒体2の軸線に直交する段差面14が形成されており、この段差面14がドア8への一方の締付け面として利用される。なお、第1筒体2の他端側外周面には雄ねじ部10が形成されている。また、第1筒体2の一端内周面には2枚の凹レンズを組み合わせた対物レンズ15が接着剤などで固着され、他端近傍内周面には凸レンズからなる接眼レンズ16がスリーブ2aにより段部に固着されている。
【0017】
第2筒体7は、内周面に前記雄ねじ部10と螺合する雌ねじ部11を有し、また、一端外周面にドア8への他方の締付け面を構成する室内側フランジ部17を有する。
内側リング4は、内周面に第1筒体2の環状首部13より僅かに大径の環状孔18を有し、外周面に雄ねじ部19を有すると共に第1筒体2の室外側フランジ部3の段差面14に当接して室外側へ抜け出さないように係止する係止面20を備えている。内側リング4の雄ねじ部19を形成する部分は、雄ねじの形成に十分な長さだけ軸線方向に延びて形成されており、また、係止面20は、軸線方向の肉厚をできるだけ薄く(但し、想定される引抜外力に耐え得る強度を保持して)構成されている。この内側リング4の断面形状は、略L字形としているが、T字形その他の形状としてもよい。
【0018】
外側リング6は、内周面に内側リング4の雄ねじ部19と螺合する雌ねじ部21を有し、前面側に前面から後面24に向けて広がる円錐状のテーパー外面22を有すると共に前面側内周面に魚眼レンズ5を保持するための環状係止部23を備えている。魚眼レンズ5は外側リング6の内周面の雌ねじ部21の前方側端部付近に接着剤などで固着されている。外側リング6の後面24は、軸線に直交する平坦面とされ、この後面24はドア8に当接される。外側リング6の断面形状は、略直角三角形状とされている。なお、魚眼レンズ5を外側リング6の外側から押し込み装着する変形実施態様の場合では、上記環状係止部23は省略される。
【0019】
第1の実施の形態は以上の構成からなり、ドア8への取り付け方法の一例を説明する。先ず、内側リング4を第1筒体2の雄ねじ部10の形成側端部から挿入して環状首部13に遊嵌し、この状態で第1筒体2を図1の左側からドアスコープ取付孔9に挿入し、これと対向して図1の右側から第2筒体7を挿入し、両者の雄ねじ部10と雌ねじ部11とを螺合させてドア8を挟むように締め付ける。次に、内側リング4の雄ねじ部19に外側リング6の雌ねじ部21を螺合固着する。この内側リング4と外側リング6とは、螺合部に接着剤を塗布して固着を確実化しておくのが好ましい。上記接着剤としては、施行現場で直接塗布する場合にはどのようなタイプのものでも良いが、生産現場等で予め塗布しておく場合には、接着剤成分を微小カプセル被膜内に閉じ込めた、いわゆる、マイクロカプセル化された固着剤(例えば、スリーボンド社製、その他)を使用するのが好ましい。なお、このマイクロカプセル化された固着剤を使用すると、内側リング4を外側リング6に螺合させるときに、マイクロカプセルが雌雄のねじ隙間内で押し潰されて被膜が破壊され、内部の接着剤成分が雌雄のねじ隙間内に流出して接着力を発揮するようになるのである。
【0020】
なお、第1の実施の形態の変形実施態様の場合では、内側リング4を第1筒体2の環状首部13に遊嵌し、この内側リング4に外側リング6を螺合した状態で図1の左側からドアスコープ取付孔9に挿入し、これと対向して図1の右側から第2筒体7を挿入し、両者を螺合させてドア8を挟むように締め付けし、最後に魚眼レンズ5を外側リング6の室外側から押し込み装着し、内側リング4の室外側端面4aに接着固定させるようにしてもよい。この場合の接着剤も、前記と同様とする。これにより、ドアスコープの取付は終了する。
【0021】
上記のように取り付けたドアスコープは、室内側から覗くと、レンズ系が拡大鏡となり、魚眼レンズ5でさらに拡大して室外の情景を広角(180°)観察することができる。
また、室外側から外側リング6を回すと、この外側リング6は内側リング4と一体的に回転するが、この回転は第1筒体2の環状首部13の周囲で空回りするだけとなり、第1筒体2に回転力が伝わらない。これによって、ドアスコープを室外側から取り外すことはできない。
【0022】
次に、本発明の第2の実施の形態を図3及び図4により説明する。第2の実施の形態は、外嵌リング1として、第1筒体2の室外側フランジ部3に空転可能で室外側へ抜け出さないように係止させると共に第1筒体2の室外側フランジ部3をレンズ系の視野領域を遮らないように室外側から被覆する単独リング25のみで構成したものである。上記単独リング25は、第1筒体2の室外側フランジ部3のテーパー外面12と面一でかつ段差を生じないように連続するテーパー外面26を具備しており、内周面に第1筒体2の環状首部13に遊嵌する環状孔27と、この環状孔27の前面側に室外側フランジ部3の外周面より僅かに大径のフランジ収納孔28とが形成されている。フランジ収納孔28は、室外側フランジ部3の外周面を被覆するように形成されている。なお、第2の実施の形態における第1筒体2及び第2筒体7の構成は、前記した第1の実施の形態の構成と同一である。
【0023】
第2の実施の形態は以上の構成からなり、ドア8への取り付け方法の一例を説明する。先ず、単独リング25を第1筒体2の雄ねじ部10の形成側端部から挿入して環状首部13に遊嵌し、この状態の第1筒体2を図3の左側からドアスコープ取付孔9に挿入し、これと対向して図3の右側から第2筒体7を挿入し、両者の雄ねじ部10と雌ねじ部11とを螺合させてドア8を挟むように締め付ける。これにより、ドアスコープの取付は終了する。
この第2の実施の形態の場合は、第1筒体2の室外側フランジ部3の前面のテーパー外面12が室外側に露出しているため、室外側から第1筒体2の室外側フランジ部3の外周部を挟持して回そうとすると、面一の単独リング25のテーパー外面26が邪魔になって挟持すること自体が困難となり、従って、第1筒体2を回すことができない。そこで、単独リング25の外周部を挟持して回そうとするが、この単独リング25の前面もテーパー外面26としてあるために簡単には挟持することができず、仮に、挟持ができて回すことができたとしても、この単独リング25は第1筒体2の環状首部13の周囲で空回りするだけとなり、第1筒体2に回転力が伝わらない。これによって、ドアスコープを室外側から取り外すことはできない。なお、この実施形態の場合、第1筒体2の雄ねじ部10にシールテープを巻き付けたり、シール剤を塗布することによって、第1筒体2と第2筒体7との螺合部の結合力をアップし、外部から第1筒体2を回して取り外そうとしても、第1筒体2と第2筒体7とが一体に回転してドアスコープの取り外しができないようにすることが好ましい。
【0024】
図5、図6は本発明の第3の実施の形態を示すもので、この実施形態は、第1筒体2の環状首部13に遊嵌した外嵌リング30が室内側へ後退移動しないように係止リング部材31で係止保持させておくようにしたものである。係止リング部材31は、割環状とされ、第1筒体2の環状首部13の所定位置に形成された環状の係止溝32に弾性を利用して嵌め込まれるものである。第1筒体2の環状首部13の一端部には係止リング部材31の嵌め込みを容易にするためのテーパー部33が形成してあり、係止リング部材31の嵌め込み時、該テーパー部33によって係止リング部材31を弾性変形させて拡径させつつ係止溝32に縮径復元させて嵌め込まれる。係止リング部材31は、外嵌リング30が第1筒体2に対して室内側へ後退移動することを阻止するストッパー部材である。この係止リング部材31は、例えば、不法侵入等の目的で外嵌リング30の周囲のドア8を室外側から押圧力を加えて凹入させ、外嵌リング30を室内側へ後退移動させて第1筒体2の室外側フランジ部3の外周部を露出させ、該室外側フランジ部3の外周部をニッパーなどで把持して第1筒体2を回動させ、ドアスコープを取り外そうとしても、外嵌リング30の後退移動を阻止し、第1筒体2の室外側フランジ部3の外周部を被覆した状態を保持させ、その露出を防止し、これによってドアスコープが取り外されることを未然に防止するために使用するものである。この場合、外嵌リング30の外面側のテーパー角度は、第1筒体2の室外側フランジ部3のテーパー角度よりも外嵌リング30軸線に対して小さくして全体の体積を小さくし、材料使用量を減少させているが、外嵌リング30のテーパー角度を第1筒体2の室外側フランジ部3のテーパー角度と同一とすると、外部から外嵌リング30を把持し難くし得る。また、外嵌リング30の外面側に庇上の環状凸部30aを設け、この環状凸部30aによって、第1筒体2の室外側フランジ部3の外周部を被覆させ、該室外側フランジ部3の外周部を室外側から把持し難くしている。この場合にも、第1筒体2と第2筒体7との雌雄のねじ部10、11にはシールテープを巻き付けたり、又は、シール剤を塗布して結合状態を強固にし、第1筒体2だけを外部から回そうとしても、第1筒体2と第2筒体7とを一体的に回転させてドアスコープを外せないようにするのが好ましい。なお、この実施形態においても、外嵌リング30は、第1筒体2に対して相対回動可能としておくことは勿論である。その他の構成は、他の実施形態と同様である。
【0025】
本発明のドアスコープの第3の実施形態は、以上であって、作用については、前述の実施形態のものよりも防犯機能がさらに向上させてあるものの、基本的な点では同一であるため省略する。
図7、図8は本発明のドアスコープの第4の実施の形態を示すもので、この実施形態は、前記第1の実施の形態において、第1筒体2の環状首部13にD型その他の欠円状等の異形断面形状部分13aを設け、ドアスコープ取付孔9も上記環状首部13が対応する室外側のみを同様な異形断面形状孔部分9aを形成し、これらを嵌合させるようにしたものである。この実施形態の場合では、ドア8に異形孔加工を必要とするが、従来のものに比較して、外嵌リング1が存在することによって、第1筒体2の室外側フランジ部3の外周部が被覆され、ニッパーなどで把持できなくされており、勿論、外嵌リング1を回してみても空転するだけとなり、万一、ゴミや異物の噛み込み、又は、錆付きなどによって第1筒体2が外嵌リング1と一緒に回ろうとしても、この第1筒体2はドアスコープ取付孔9に異形孔嵌合させてあるため回転せず、前記噛み込みなどが解消されて外嵌リング1だけが空転することになり、これによって、上記第4の実施形態のドアスコープにおいても、簡単には取り外しができない様になっているのである。
【0026】
本発明の実施形態は以上であるが、本発明は、上記した第1〜第4の実施の形態にのみ限定されるものではない。例えば、魚眼レンズ5に代えて強化ガラスレンズやサングラス加工レンズを用いてもよい。また、第1の実施の形態の場合では、内側リング4及び外側リング6とドア8との間に摩擦低減手段を介在させてもよい。第2の実施の形態の場合では、単独リング25とドア8との間に同様な摩擦低減手段を介在させてもよい。この摩擦低減手段としては、薄型ニードルベアリングや、銅製ワッシャー、鋳物製ワッシャー、低摩擦樹脂製ワッシャーなどが利用できる。なお、摩擦低減手段として、グリース溜りなどの環状溝や凹部を形成し、そこにグリースなどの潤滑材を充填していおてもよい。上記摩擦低減手段は、第3、第4の実施形態に適用してもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、現在使用されているドアスコープをそのまま利用できる。また、現在のドアのドアスコープ取付孔(円形孔)をそのまま使用でき、再加工(欠円状等の異形孔加工)が不要となる。しかも、取付けも簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るドアスコープの第1の実施の形態を示す縦断側面図である。
【図2】 第1の実施の形態の分解縦断側面図である。
【図3】 本発明に係るドアスコープの第2の実施の形態を示す縦断側面図である。
【図4】 第2の実施の形態の分解縦断側面図である。
【図5】 本発明に係るドアスコープの第3の実施の形態を示す概略縦断側面図である。
【図6】 第3の実施の形態の要部の分解説明図である。
【図7】 本発明に係るドアスコープの第4の実施の形態を示す概略縦断側面図である。
【図8】 図7における第1筒体の環状首部位置での軸線直交方向の断面図である。
【符号の説明】
1 外嵌リング
2 第1筒体
3 室外側フランジ部
4 内側リング
5 魚眼レンズ
6 外側リング
7 第2筒体
8 ドア
9 ドアスコープ取付孔
12 テーパー外面
15 対物レンズ
16 接眼レンズ
22 テーパー外面
25 単独リング
26 テーパー外面
30 外嵌リング
31 係止リング部材
32 係止溝
Claims (6)
- ドアの室外側から第1筒体を、ドアの室内側から第2筒体をドアのドアスコープ取付孔に対向状態で挿入して両筒体を螺合させてドアを挟むように取り付けられるドアスコープにおいて、第1筒体の室外側フランジ部に相対回動自在に外嵌保持された外嵌リングを具備させ、
前記外嵌リングは、第1筒体の室外側フランジ部のテーパー外面と面一でかつ段差を生じないように連続するテーパー外面を具備していることを特徴とするドアスコープ。 - ドアの室外側から第1筒体を、ドアの室内側から第2筒体をドアのドアスコープ取付孔に対向状態で挿入して両筒体を螺合させてドアを挟むように取り付けられるドアスコープにおいて、第1筒体の室外側フランジ部に相対回動自在に外嵌保持された外嵌リングを具備させ、
前記外嵌リングは、第1筒体に対して、相対回動自在な関係を維持しつつ、室外側へは第1筒体の室外側フランジ部によって、また、室内側へは第1筒体の外周面に装着された係止リング部材によって、軸方向移動が規制されていることを特徴とするドアスコープ。 - ドアの室外側から第1筒体を、ドアの室内側から第2筒体をドアのドアスコープ取付孔に対向状態で挿入して両筒体を螺合させてドアを挟むように取り付けられるドアスコープにおいて、第1筒体の室外側フランジ部に相対回動自在に外嵌保持された外嵌リングを具備させ、
前記外嵌リングは、魚眼レンズを、第1筒体の室外側フランジ部を室外側から被覆するように具備しており、第1筒体に対して、相対回動自在な関係を維持しつつ、室外側へは第1筒体の室外側フランジ部によって、また、室内側へは第1筒体の外周面に装着された係止リング部材によって、軸方向移動が規制されていることを特徴とするドアスコープ。 - 前記外嵌リングは、第1筒体に対して、相対回動自在な関係を維持しつつ、室外側へは第1筒体の室外側フランジ部によって、また、室内側へは第1筒体の外周面に装着された係止リング部材によって、軸方向移動が規制されていることを特徴とする請求項1に記載のドアスコープ。
- 前記第1筒体と第2筒体とは、雌雄のねじ部の螺合部分にシールテープを巻きつけるか、又は、シール剤を塗布して螺合せしめられていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のドアスコープ。
- 前記第1筒体は、欠円状等の異形断面形状部分を有し、該異形断面形状部分をもって同形状とされたドアスコープ取付孔に取付けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のドアスコープ。
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