JP4077047B2 - コンピュータシステムで実行する方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は一般にデータ処理システムに係り、より詳細には、長いファイル名と短いファイル名のための共通名称スペースに係る。
【0002】
【従来の技術】
米国ワシントン州レドモンドのマイクロソフト・コーポテーションにより販売されているMS−DOSバージョン5オペレーティングシステムのような多数のオペレーティングシステムは、短いファイル名しかサポートしない。MS−DOSバージョン5オペレーティングシステムでは、ファイル名が最大長さ11文字である。各ファイル名は、8文字の主部分と、それに続く3文字の延長部とを有している。MS−DOSバージョン5オペレーティングシステムの例示的ファイル名は「EXAMPLE1.EXE」であり、「EXAMPLE1」は主部分を構成し、「EXE」は延長部を構成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
各ファイル名は、MS−DOSバージョン5オペレーティングシステムのファイルシステムの制約により11文字に限定される。このファイルシステムは、各ファイルがそれに関連したディレクトリーエントリーを有するようなディレクトリー構造を使用している。不都合なことに、ファイルのディレクトリーエントリーは、最大長さ11文字のファイル名しかサポートしない。ファイル名の長さのこのような制限は、しばしばユーザにとって不満足なものとなる。11文字の長さ制限では、ユーザは充分な記述のファイル名を使用することができず、多くの場合に、ユーザは、その記述用語の不便な省略形をファイル名に挿入せざる得ない。
【0004】
そこで、本発明の目的は、長いファイル名をサポートするシステムを提供することである。
【0005】
本発明の別の目的は、長いファイル名をサポートする一方、長いファイル名をサポートすることによる両立性へのインパクトを最小にするシステムを提供することである。
【0006】
本発明の更に別の目的は、長いファイル名及び短いファイル名の両方に対して共通の名称スペースをサポートするシステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴によれば、メモリ手段及び処理手段を有するデータ処理システムにおける方法が実施される。この方法によれば、第1のディレクトリーエントリーが形成され、ファイルのためのメモリ手段に記憶される。この第1のディレクトリーエントリーは、そのファイルに対する第1ファイル名と、そのファイルに関する情報とを保持する。第2のディレクトリーエントリーも形成され、メモリ手段に記憶される。この第2のディレクトリーエントリーは、固定数の文字をもつ第2ファイル名の少なくとも1つの部分と、ファイルに関する情報とを保持する。第1又は第2のディレクトリーエントリーの一方がメモリ手段においてアクセスされ、そこに含まれた情報へのアクセスが得られる。
【0008】
本発明の別の特徴によれば、データ処理システムは、ファイルの第1ディレクトリーエントリーと、ファイルの第2ディレクトリーエントリーと、オペレーティングシステムとを保持するメモリを備えている。第1ディレクトリーエントリーは、ファイルの第1ファイル名を含み、そして第2ディレクトリーエントリーは、ファイルの第2ファイル名を含んでいる。第2ファイル名は、短いファイル名よりも多数の文字を含む。又、データ処理システムは、オペレーティングシステムを実行するプロセッサであって、第1ディレクトリーエントリー又は第2ディレクトリーエントリーをアクセスしてファイルを位置決めするためのプロセッサも備えている。
【0009】
本発明の更に別の特徴によれば、メモリを有するデータ処理システムにおける方法が実施される。この方法によれば、ファイルが形成されそしてファイルにはユーザが特定した長いファイル名が指定される。この長いファイル名がデータ処理システムで操作され、より少数の文字の短いファイル名が形成される。長いファイル名及び短いファイル名はメモリに記憶され、長いファイル名又は短いファイル名のいずれによってもファイルをアクセスすることができる。
【0010】
本発明の更に別の特徴によれば、ファイルの第1ディレクトリーエントリーがメモリ手段に記憶されるような方法が実施される。この第1ディレクトリーエントリーは、ファイルの短いファイル名を保持する。この短いファイル名は、せいぜい、アプリケーションプログラムによって許容できる最大数の文字を含む。第2ディレクトリーエントリーもファイルに対してメモリ手段に記憶される。この第2ディレクトリーエントリーは、ファイルの長いファイル名の少なくとも第1部分を保持する。この長いファイル名は、アプリケーションプログラムによって許容できる最大数の文字よりも多数の文字を含む。アプリケーションプログラムは、データ処理システムのプロセッサにおいて実行される。アプリケーションプログラムは、短いファイル名によってファイルを識別する。
【0011】
本発明の更に別の特徴によれば、第1ディレクトリーエントリーがファイルに対してメモリ手段に記憶されるような方法が実施される。この第1ディレクトリーエントリーは、オペレーティングシステムによって許容できる最大数の文字をせいぜい含むようなファイルの短いファイル名を保持する。第2ディレクトリーエントリーがファイルに対しメモリ手段に記憶される。この第2ディレクトリーエントリーは、オペレーティングシステムによって許容できる最大数の文字以上を含むファイルの長いファイル名を保持する。この場合に、オペレーティングシステムは、長いファイル名は使用せず、短いファイル名のみを使用する。第1ディレクトリーエントリーはオペレーティングシステムによってアクセスされ、ファイルが位置決めされる。
【0012】
【実施例】
以下、添付図面を参照し、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。ここに述べる本発明の実施例は、長いファイル名(即ち、MS−DOSバージョン5オペレーティングシステムのような現在のオペレーティングシステムが許容できるものより実質的に多数の文字を有するファイル名)を使用するようにサポートするものである。「短いファイル名」という用語は、以下、許容される最大文字数に関して小さな限界(例えば、11文字)を有するファイル名を指すものとして使用する。好ましい実施例では、長いファイル名は、短いファイル名と共通の名称スペースに与えられる。システムの各ファイルに対して長いファイル名及び短いファイル名が与えられる。共通の名称スペースの分担は、長いファイル名及び短いファイル名に対して個別のディレクトリーエントリーを設けることによって実現される。各ファイルは、それに関連した短いファイル名のディレクトリーエントリーを有すると共に、少なくとも1つの長いファイル名のディレクトリーエントリーを有してもよい。短いファイル名は、MS−DOSバージョン5オペレーティングシステムにおいて既に与えられるものと同様である。長いファイル名は、以下に詳細に述べるように、最大長さが255文字までである。好ましい実施例は、MS−DOSバージョン5オペレーティングシステムでの実施について説明する。
【0013】
長いファイル名をサポートするための潜在的な両立性の問題は、短いファイル名の問題に対する1つの解決策を考えることによって明白である。この解決策は本発明の部分ではなく、従って、この提案された解決策で悩まされている両立性の問題を好ましい実施例がいかに回避するかについてのみ説明する。この解決策は、オペレーティングシステムがファイル名に対して許容する文字数を増加するだけで長いファイル名をサポートするものである。
【0014】
この解決策には2つの大きな問題がある。先ず第1に、多くのシステムの既存のアプリケーションベースは、短いファイル名(例えば、11文字以下)のみを使用し、長いファイル名(例えば、255文字まで)のみを使用するように準備されていない。例えば、アプリケーションは、短いファイル名を保持するに充分な大きさのバッファを割り当て、オペレーティングシステムが長いファイル名データをこのバッファに入れようと試みても、バッファがオーバーフローして、アプリケーションデータを予期せずにオーバーライトさせてしまう。第2に、あるディスクユーティリティプログラムは、ファイルシステムのボリュームを直接アクセスし、従って、オペレーティングシステムに頼らずにファイルをアクセスする。長いファイル名をサポートするようにファイルシステムが変更された場合には、ディスクユーティリティプログラムとの両立性の問題が生じる。
【0015】
これに対し、ここに開示する本発明の好ましい実施例は、各ファイルごとに長いファイル名と短いファイル名の両方を設けることにより、長いファイル名をサポートすることによる両立性へのインパクトを最小にしようとするものである。その結果、短いファイル名を要求するアプリケーション及びユーティリティは、依然として短いファイル名を得ることができ、そして長いファイル名を使用するアプリケーションは、長いファイル名を得ることができる。
【0016】
本発明の好ましい実施例は、ソフトウェア又はファームウェアとして実現されるコードとして実施できる。長いファイル名をサポートするために、本発明の好ましい実施例は、多数の長いファイル名のアプリケーションプログラムインターフェイス(API)を与える。これらのAPIは、オペレーティングシステムで標準である従来の短いファイル名のインターフェイスと共に与えられる。長いファイル名のAPIは、長いファイル名に対するファイルのオペレーション及びディレクトリーエントリーをサポートする。APIは、ファイル属性ファンクション、ファイル削除ファンクション、ファイルディレクトリーファンクション、ファイル探索ファンクション、ファイルオープン/形成ファンクション及びファイル改名ファンクションを含んでいる。
【0017】
本発明の好ましい実施例は、図1に示すようなデータ処理システム10において実施される。このデータ処理システム10は、アキュムレータ(AL)レジスタ15を含む標準セットのレジスタ13を伴う中央処理ユニット(CPU)12と、メモリ16と、入力/出力(I/O)装置14とを備えている。CPU12は、データ処理システム10のオペレーションを管理し、メモリ16及びI/O装置14にアクセスする。メモリ16は、RAM及びディスク記憶装置の両方を含む。メモリ16は、オペレーティングシステム17(図1では「O.S.」と示された)を保持し、これは、長短のファイル名APIを含む。当業者に明らかなように、本発明は、他の適当なデータ処理システムにおいて実施することもできる。
【0018】
長いファイル名のAPI及び短いファイル名のAPIに対する全てのファンクションはオペレーティングシステム17に組み込まれる。これらのファンクションは、Int 21h割り込み呼び出し(21hは、16進表示で21を示す)によりサポートされる。換言すれば、全てのファンクションは、Int 21h割り込みを実行することによって呼び出され、Int 21h割り込みによって呼び出されたファンクションは、以下で詳細に述べるように、レジスタに入れられた値によって特定される。Int 21hインターフェイスは、MS−DOSバージョン5オペレーティングシステムで与えられるものと同様であるが、このインターフェイスは、長いファイル名に対するファンクションの呼び出しもサポートする。長いファイル名のAPIを呼び出す際には、呼び出されるべきファンクション番号が、割り込み開始の前に、図1のCPU12のようなプロセッサのALレジスタ15に入れられる。
【0019】
各ファイルごとに長いファイル名と短いファイル名の両方をサポートするために、好ましい実施例では、短いファイル名のディレクトリーエントリー18(図2)を与えると共に、各ファイルに対する少なくとも1つの長いファイル名のディレクトリーエントリー20が共通名称スペースに与えられる。各ファイルは、長いファイル名と、それに関連した短いファイル名とを有する。長いファイル名のディレクトリーエントリー20は、短いファイル名のディレクトリーエントリーに長いファイル名を正しく記憶できないときにのみ形成される。長いファイル名のディレクトリーエントリー20は、それに対応する短いファイル名のディレクトリーエントリー18に隣接して、メモリ16に使用される共通名称スペースの一部として記憶される。更に、長いファイル名のディレクトリーエントリー20は、短いファイル名のみをサポートするオペレーティングシステムとの両立性の問題を最小にするように構成される。
【0020】
図2は、ここに述べる好ましい実施例においてファイルに対するディレクトリーエントリー18及び20の一例を示す。短いファイル名のディレクトリーエントリー18は、多数の長いファイル名のディレクトリーエントリー20と共に設けられる。ファイルに対して設けられる長いファイル名のディレクトリーエントリー20の数(ゼロの長いファイル名のディレクトリーエントリーを含む)は、その長いファイル名における文字の数及び形式によって左右される。以下で詳細に述べるように、各々の長いファイル名のディレクトリーエントリー20は、長いファイル名の26文字までを保持できる。長いファイル名のディレクトリーエントリー20は、その長いファイル名における文字の数に基づいて動的に割り当てられる。例えば、50文字の長いファイル名をもつファイルは、2つの長いファイル名のディレクトリーエントリー20が割り当てられ、一方、70文字の長いファイル名をもつファイルは、3つの長いファイル名のディレクトリーエントリー20が割り当てられる。上記したように、長いファイル名は最大255文字を有することがあり、従って、いかなるファイルに対しても最大10個の長いファイル名のディレクトリーエントリー20が割り当てられる。ファイル名当たり最大255個の文字は、オペレーティングシステム17の最大経路長さ(260文字)制限によるものである。
【0021】
長いファイル名がそれに割り当てられた長いファイル名のディレクトリーエントリー20に得られる全てのスペースを完全に満たさない多数の場合がある。このような場合には、その長いファイル名の最後の文字の後にゼロ終端子が配置され、付加的なスペース即ち無意味のデータが返送されないようにする。この余分なスペースは0FFhで埋められる(但し、「h」は16進表示方の使用を指示するものである)。
【0022】
図3は、短いファイル名のディレクトリーエントリー18のフォーマットを示している。このディレクトリーエントリーの各フィールドは、このディレクトリーエントリーのスタートアドレスに対する異なるオフセットで始まる。ファイル名フィールド22は、短いファイル名の主部分(即ち、最初の8文字)を保持する。短いファイル名の主部分は短いファイル名の8文字までを保持するので、ファイル名フィールド22は長さが8バイトであり、オフセット00hで始まる。このファイル名フィールド22の後には、オフセット08hでファイル延長フィールド24が続く。このファイル延長フィールドは、短いファイル名の延長部分の文字を保持する。この延長フィールド24は、長さが3バイトである(3文字をエンコードする)。
【0023】
延長フィールド24の後に、オフセット0Bhでファイル属性フィールド26が続く。このファイル属性フィールド26は、ビットがセットされるかどうかに基づいてその関連ファイルに関する情報を特定する多数のビットを含む。
【0024】
短いファイル名のディレクトリーエントリー18は、指定されたフィールド28も含んでいる。この指定されたフィールド28はオフセット0Chで始まり、長さが10バイトである。短いファイル名のディレクトリーエントリー18は、更に、最後の更新時間フィールド30と、最後の更新日付フィールド32とを含んでいる。最後の更新時間フィールド30は、長さが2バイトであり、オフセット16hで始まる。最後の更新日付フィールド32は、長さが2バイトであり、オフセット18hで始まる。
【0025】
短いファイル名のディレクトリーエントリー18は、開始ディスククラスターフィールド34を含んでいる。この開始ディスククラスターフィールド34は、そのファイルの第1のディスククラスターが保持されているメモリ16(図1)の区分(即ち、ファイルに対する割り当てチェーンの開始部)を指すポインタを保持する。この開始ディスククラスターフィールド34(図3)は、オフセット1Ahに記憶され、長さが2バイトである。この開始ディスククラスターフィールド34の後にファイルサイズフィールド36が続く。このファイルサイズフィールド36は、短いファイル名のディレクトリーエントリー18に関連したファイルによって占有されるメモリの量を特定する値を保持する。ファイルサイズフィールド36は、長さが4バイトであり、オフセット1Chで始まる。
【0026】
図4は、各々の長いファイル名のディレクトリーエントリー20に使用されるフォーマットを示している。この長いファイル名のディレクトリーエントリー20は、更に、デジタル符諜を保持する符諜フィールド38を含んでいる。この符諜フィールド38は、一連の関連する長いファイル名のディレクトリーエントリーにおいて長いファイル名のディレクトリーエントリー20の順序を特定するのに有用である。例えば、第1の長いファイル名のディレクトリーエントリーは、それが第1のエントリーであることを特定する符諜フィールド38を含み、そして各次々の長いファイル名のディレクトリーエントリーは、ファイルに対する一連の長いファイル名のディレクトリーエントリーの中でその長いファイル名のディレクトリーエントリーがどこに適合するかを特定する符諜フィールド38を含んでいる。この符諜フィールド38は、主として、ファイルシステムボリュームを直接アクセスするユーティリティプログラムに使用するために設けられる。符諜フィールド38は、長さが1バイトであり、オフセット00hで始まり、これは、短いファイル名のディレクトリーエントリー18のファイル名フィールド22(図3)の開始部である。符諜フィールド38は、長いファイル名のディレクトリーエントリーにおいてその位置が与えられると、あるユーティリティプログラムにより短いファイル名の一部分と間違えられ易い。そこで、符諜フィールド38は、不当に短いファイル名文字のみを含み、短いファイル名のみをサポートするシステム又はユーティリティによってその文字が容易に変えられないようにする。
【0027】
長いファイル名のディレクトリーエントリー20は、長いファイル名の文字を保持するために設けられた3つのフィールド40、48及び52を含んでいる。第1の長いファイル名フィールド40は、オフセット01hで始まり、長いファイル名の10文字までを保持する(即ち、長さが10バイトである)。第2の長いファイル名フィールド48は、オフセット0Ehで始まり、長いファイル名の12文字(即ち、12バイト)までを保持する。最後に、第3の長いファイル名フィールド52は、オフセット1Chで始まり、長いファイル名の4文字(即ち4バイト)までを保持する。従って、累積的に、これら3つのフィールド40、48及び52は、長いファイル名の26文字までを保持する。これら長いファイル名フィールド40、48及び52は、フィールド40で始まって順次に埋められ、フィールド48そして52と順次に埋められる。
【0028】
長いファイル名のディレクトリーエントリー20は、短いファイル名のディレクトリーエントリー18と異なるが、短いファイル名のディレクトリーエントリー18(図3)について上記したのと同じ特定のオフセットに幾つかの同様のフィールドを含んでいる。このように、長いファイル名をサポートしないオペレーティングシステムも、長いファイル名のディレクトリーエントリー20によって妨げられることはない。例えば、長いファイル名のディレクトリーエントリー20は、短いファイル名のディレクトリーエントリーに設けられたファイル属性フィールド26(図3)と同様のファイル属性フィールド42を含んでいる。
【0029】
長いファイル名のディレクトリーエントリー20はチェック和フィールド44を含み、これは長さが1バイトで、オフセット0Dhにある。このチェック和フィールド44は、短いファイル名のチェック和を含む。チェック和バイトは、以下に詳細に述べるように、関連する短いファイル名に対して長い名称が有効であることを確保すると共に、短いファイル名のディレクトリーエントリー18を指すポインタ(これはディスクユーティリティプログラムの助けとなる)として働くために使用される。オフセット0Chには、フラグフィールド43が保持される。このフラグフィールド43は、ユニコード文字が使用されるときにセットされるフラグビットを保持する。
【0030】
更に、長いファイル名のディレクトリーエントリー20の開始ディスククラスターフィールド50(図4)は、短いファイル名のディレクトリーエントリー18の開始ディスククラスターフィールド34(図3)と同様である。しかしながら、これは、長いファイル名のディレクトリーエントリーでは、常にゼロの一定値を有する。
【0031】
以上の説明は、長いファイル名と短いファイル名の両方をサポートするためにディレクトリーエントリー18及び20(図2)をいかに使用するかに向けられた。以下の説明では、本発明の好ましい実施例によってこれらディレクトリーエントリーがいかにサポートされるかを述べる。
【0032】
新たなファイルが形成されるときには、好ましい実施例では、その新たなファイルに対して長いファイル名と短いファイル名の両方をサポートする段階をとらねばならない。好ましい実施例が長いファイル名と短いファイル名の両方をいかにサポートするかを説明するために、先ず、ディレクトリーエントリーの形成を説明し、次いで、ファイル名の形成を説明する。図5は、新たなファイルを形成する際に実行される基本的な段階を示すフローチャートである。最初に、長いファイル名のAPI又は短いファイル名のAPIのいずれかを用いて新たなファイルが形成される(ステップ54)。両種類のAPIはファイルの形成をサポートする。ファイルを形成するのに使用されるAPIの形式に基づいて、ファイルは最初に長いファイル名及び/又は短いファイル名を有する。換言すれば、長いファイル名のAPIでファイルが形成される場合には、そのファイルは最初に長いファイル名を有し、そしてファイルが短いファイル名のAPIで形成される場合には、そのファイルは最初に短いファイル名を有するが、これはそのファイルに対する長いファイル名であってもよい。
【0033】
少なくとも1つの長いファイル名のディレクトリーエントリー20がファイルに対して形成される。先ず、長いファイル名のディレクトリーエントリー20が要求されるかどうかの判断がなされる(ステップ57)。長いファイル名が短いファイル名のディレクトリーエントリー18に正しく適合しない場合には、長いファイル名のディレクトリーエントリー20が要求される。長いファイル名のディレクトリーエントリー20は、長いファイル名における文字数に基づいて動的に割り当てられる。少なくとも、図3に示すフォーマットを有する短いファイル名のディレクトリーエントリー18が形成される。従って、システムは、いかに多くの長いファイル名のディレクトリーエントリーが必要であるかを調べるようにチェックし、そして短いファイル名のディレクトリーエントリーと、必要とされる数の付加的な長いファイル名のディレクトリーエントリーとに対するスペースを割り当てる(ステップ58)。短いファイル名のディレクトリーエントリー18と、少なくとも1つの長いファイル名のディレクトリーエントリー20との両方が形成されるときには、両形式のディレクトリーエントリーに対するスペースが同時に割り当てられる。次いで、ステップ59において、長い及び短いファイル名のディレクトリーエントリー18及び20が埋められる。しかしながら、長いファイル名のディレクトリーエントリーが必要とされない場合には、スペースは割り当てられない(即ち、ステップ58及び59はスキップされる)。
【0034】
図6は、長いファイル名のディレクトリーエントリー20を埋める(図5のステップ59)際に実行されるステップを示すフローチャートである。これらのステップは所与の順序で示すが、この図示された順序で実行する必要がないことは当業者に明らかであろう。他の順序も等しく受け入れられる。
【0035】
ファイル属性フィールド42に隠されたビットは、1の値をもつようにセットされる(ステップ62)。図7は、ファイル属性フィールド42に含まれるビットを示している。隠されたビットは図7に文字「H」で示されており、ファイル属性フィールド42のビット位置1に現れる。この隠されたビットが1の値にセットされたときには、ディレクトリーエントリーが隠され、ディレクトリーエントリー18及び20の通常のサーチから除外される。この隠されたビットをセットすることにより、長いファイル名のディレクトリーエントリー20(図2)は従来のディレクトリーエントリーサーチでサーチされない。この隠されたビットは、ダウンレベルシステム(即ち短いファイル名しかサポートしないシステム)が長いファイル名のディレクトリーエントリー20を調べることがないようにセットされる。
【0036】
ファイル属性フィールドの読み取り専用ビットもセットされる(図6のステップ64)。この読み取り専用ビットは、図7に文字「R」で示されており、ファイル属性フィールド42のビット位置0に現れている。この読み取り専用ビットを1の値にセットすることは、ファイルが読み取り専用ファイルであり、ファイルに書き込む試みは失敗に終わることを示す。
【0037】
ファイル属性フィールド42のシステムビットは、1の値にセットされる(図6のステップ66)。このシステムビットは図7に文字「S」で示されており、ファイル属性フィールド42のビット位置2に現れる。システムビットを1の値にセットすることは、ファイルをシステムファイルと指定し、ディレクトリーエントリー18及び20の通常のサーチからそのディレクトリーエントリーを除外する。システムビットを1の値にセットすることは、短いファイル名しかサポートしないダウンレベルのオペレーティングシステムから長いファイル名のディレクトリーエントリー20を隠すことになる。
【0038】
次いで、ファイル属性フィールド42においてボリュームラベルビットがセットされる(図6のステップ68)。このボリュームラベルビットは、図7に文字「V」で示されており、ファイル属性フィールド42のビット位置3に現れる。このボリュームラベルビットを1の値にセットすると、長いファイル名のディレクトリーエントリーがあるディスクユーティリティプログラムの「チェックディスク」オペレーションから隠されることになる。例えば、MS−DOSバージョン5.0は、CHKDSKという名称のユーティリティを含んでいる。ボリュームラベル属性をセットすると、CHKDSKから長いファイル名のディレクトリーエントリーが隠される。
【0039】
次いで、図6のフローチャートに説明を戻す。符諜バイトフィールド38(図4)はデジタル符諜で埋められる(図6のステップ70)。上記したように、この符諜は、ファイルに対する長いファイル名のディレクトリーエントリー20の順序を区別する。図4のチェック和フィールド44は、短いファイル名の適当なチェック和で埋められる(図6のステップ72)。このチェック和バイトフィールド44(図4)は、短いファイル名のチェック和を保持することにより長いファイル名のディレクトリーエントリー20をそれに適した短いファイル名に関連させるのに使用される。開始ディスククラスターフィールド50(図4)はゼロにセットされる(図6のステップ74)。従って、長いファイル名のディレクトリーエントリー20にはデータが割り当てられない。これは、長いファイル名のディレクトリーエントリーをダウンレベルシステムにおいて見えなくする助けをする。最後に、長いファイル名の文字に対するビットが、長いファイル名のディレクトリーエントリー20の適当な長いファイル名フィールド40、48及び52(図4)に記憶される(図6のステップ76)。
【0040】
上記したようにファイル属性フィールド42(図7)のビットをセットすると共に、開始ディスククラスターフィールド50(図4)をゼロにセットすることにより、本発明の好ましい実施例は、短いファイル名しかサポートしないオペレーティングシステム(即ち、ダウンレベルシステム)に対して長いファイル名のディレクトリーエントリーがほぼ見えないようにする。しかし、長いファイル名をもつファイルは、依然として、そのダウンレベルオペレーティングシステムにおいて許される。長いファイル名のディレクトリーエントリーは、そのダウンレベルシステムのディレクトリーエントリーリストにおいて見ることができない。ファイル属性フィールドにおいてビットをセットすることと、開始ディスククラスターフィールド50をゼロにすることとの組み合わせにより、長いファイル名のディレクトリーエントリーはダウンレベルシステムに見えなくなる。従って、ダウンレベルのオペレーティングシステムに長いファイル名をもつことにより生じる両立性の問題が最小にされる。更に、ディレクトリーエントリーの順序にスキューを生じさせることのあるユーティリティプログラムは問題でなくなる。符牒フィールド40(図4)及びチェック和フィールド44は、順序ずれしたエントリーを再構成するのに関連して使用することができる。特に、チェック和フィールド44は、長いファイル名のディレクトリーエントリー20を短いファイル名のディレクトリーエントリーに関連付けるのに使用され、長いファイル名のディレクトリーエントリーの符牒フィールド40は、その関連する長いファイル名のディレクトリーエントリーを適切な順序に割り当てるのに使用される。
【0041】
上記説明では、短いファイル名のAPI又は長いファイル名のAPIのいずれかを使用してファイル名が形成されることに注目した。従って、ファイルが形成されたときには、そのファイルは、長いファイル名のAPIが使用されたか又は短いファイル名のAPIが使用されたかに基づいてユーザにより指定された長いファイル名又は短いファイル名のいずれかを有している。ここに述べる本発明の好ましい実施例では、欠けている方の短いファイル名又は長いファイル名が自動的に形成される。例えば、短いファイル名のAPIを用いてファイルが形成された場合には、ここに述べる好ましい実施例では、それに対応する長いファイル名(短いファイル名と同じである)が確立される。同様に、長いファイル名のAPIを用いてファイルが形成される場合には、好ましい実施例では、短いファイル名のディレクトリーエントリー18に記憶された対応する短いファイル名が形成される。図8は、短いファイル名がユーザによって与えられるときに好ましい実施例によって実行されるステップを示している。特に、ユーザは、短いファイル名を与え(図8のステップ78)、短いファイル名が長いファイル名として使用される(ステップ80)。ユーザが短いファイル名を与えるときには、システムは、その名称が有効な短いファイル名であるかそして見掛け上競合する既存のファイル(図示せず)があるかどうかをチェックする。フォーマット又は競合について問題がない場合には、その与えられた短いファイル名がファイルに指定される。次いで、その短いファイル名は長いファイル名として使用され、そのファイルに対する長いファイル名のディレクトリーエントリー20は存在しない。
【0042】
長いファイル名のAPIを用いてファイルが形成されるときには、それに対応する短いファイル名の形成はかなり複雑である。図9は、このような場合に短いファイル名を形成するように実行されるステップを示すフローチャートである。最初に、ユーザにより長いファイル名が与えられる(図9のステップ82)。次いで、好ましい実施例では、その長いファイル名が有効な短いファイル名であるかどうかチェックされる(ステップ84)。その長いファイル名が有効な短いファイル名である場合には、その長いファイル名が短いファイル名として使用される(ステップ86)。
【0043】
しかしながら、長いファイル名が有効な短いファイル名と見なされない場合には、長いファイル名からスペースを除去しそしてそれにより生じる文字を提案された短いファイル名として使用することにより短いファイル名が形成される(ステップ88)。最初のピリオド、後続するピリオド、及び最後の埋められたピリオドの前の余分なピリオドが、その提案された短いファイル名から除去される(ステップ90)。更に、不当に短いファイル名文字が下線に変換される(ステップ92)。その後に、その提案された短いファイル名が延長部を含んでいるかどうかのチェックが行われる(ステップ94)。その提案された短いファイル名が延長部を含む場合には、そのファイル名の先行する主部分が6文字の長さに切断され、そして延長部の先行する3文字が使用される(ステップ96)。従って、残りの文字の先行する部分に「−1」が添付され(ステップ98)、短いファイル名として働くようにされる。
【0044】
修正された長いファイル名が延長部を含まない場合には(ステップ94)、その長いファイル名は6文字に切断され(ステップ100)、そしてその切断されたファイル名に「−1」が添付されて(ステップ102)、短いファイル名として働くようにされる。上記場合の両方において(即ちステップ94が「イエス」の場合と「ノー」の場合)、好ましい実施例では、その提案された短いファイル名が他の短いファイル名のいずれかと衝突するかどうかチェックされる(ステップ104)。その提案された短いファイル名が別の短いファイル名と衝突しない(即ち他の同一の短いファイル名が存在しない)場合には、その提案された短いファイル名がファイルの短いファイル名として指定される(ステップ112)。その提案された短いファイル名が別の短いファイル名と衝突する場合には、その名称に添付される文字が1だけ増加される(ステップ106)。従って、数値が最初に「−1」である場合には、その数値がステップ106において1だけ増加されて、「−2」となる。好ましい実施例では、新たに提案された短いファイル名が8文字の長さを越えるかどうかチェックされる(ステップ108)。新たに提案された短いファイル名が8文字の長さを越えない場合には、その提案された短いファイル名が別の短いファイル名と衝突するかどうかのチェックが繰り返される(ステップ104)。ファイル名における文字数が8文字の長さを越えたときには、その新たな短いファイル名が8文字に短縮される(ステップ110)。特に、ファイル名の先行部分(拡張部は無視する)の長さとチルダ(tilda) 及び数値との和が8文字を越える場合には、その新たに提案された短いファイル名(延長部なし)が8文字内に適合するまでファイル名の先行部分が短縮される。例えば、ファイル名「MonKey−10.EXE」は、「MonKe−10.EXE.」に短縮される。上記ステップ104、106、108及び110は、適当な長さであって且つ別の短いファイル名と衝突しない短いファイル名がファイルに対して形成されるまで繰り返される。
【0045】
本発明の好ましい実施例は、短いファイル名の問題に対する解決策を提供し、しかもその解決策の両立性への影響を最小にする。各ファイルに対し長いファイル名及び短いファイル名を与える共通名称スペースの使用により、ファイルを、短いファイル名をサポートするアプリケーション及び長いファイル名をサポートするアプリケーションの両方に使用できるようにする。
【0046】
本発明を好ましい実施例について説明したが、特許請求の範囲に規定された本発明の範囲から逸脱せずに、種々の変更がなされ得ることが当業者に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施例に用いるデータ処理システムのブロック図である。
【図2】短いファイル名のディレクトリーを長いファイル名のディレクトリーエントリーに隣接する位置に記憶するところを示すブロック図である。
【図3】本発明の好ましい実施例における短いファイル名のディレクトリーエントリーのフォーマットを示す図である。
【図4】本発明の好ましい実施例における長いファイル名のディレクトリーエントリーのフォーマットを示す図である。
【図5】新たなファイルを形成するときに本発明の好ましい実施例によって実行されるステップを示すフローチャートである。
【図6】本発明の好ましい実施例において長いファイル名のディレクトリーエントリーを形成する際に実行されるステップを示すフローチャートである。
【図7】図4の長いファイル名のディレクトリーエントリーのファイル属性フィールドにおけるビットを示すブロック図である。
【図8】本発明の好ましい実施例において短いファイル名がユーザによって与えられたときに実行されるステップを示すフローチャートである。
【図9】本発明の好ましい実施例において長いファイル名がユーザによって与えられたときに実行されるステップを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 データ処理システム
12 中央処理ユニット
13 レジスタ
14 I/O装置
15 アキュムレータレジスタ
16 メモリ
17 オペレーティングシステム
18 短いファイル名のディレクトリーエントリー
20 長いファイル名のディレクトリーエントリー

Claims (70)

  1. オペレーティングシステムを動かすプロセッサおよび前記オペレーティングシステムを記憶するメモリ手段を有するコンピュータシステムで実行する方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)ファイルのための第1ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第1ディレクトリエントリは前記ファイルのための短いファイル名を保有しており、前記短いファイル名は第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含むステップと、
    (b)前記ファイルのための第2ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第2ディレクトリエントリは該ファイルのための長いファイル名を保有し、該長いファイル名は前記短いファイル名のみをサポートする前記第1のオペレーティングシステムにより許容されるよりも多い数の文字を持つが第2のオペレーティングシステムにより許容される文字数以下の文字を持ち、前記第2ディレクトリエントリを、短いファイル名のみをサポートする前記のオペレーティングシステムからは見えなくさせる属性フィールドを有するステップと、
    (c)前記第1のオペレーティングシステムで前記第1のディレクトリエントリにアクセスするステップ有し
    前記ステップ(b)は、前記属性フィールドの値を設定して、その結果として前記第2ディレクトリを前記第のオペレーティングシステムからは見えなくさせるステップをさらに有することを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記属性フィールドは、ボリュームラベルビットを有し、前記属性フィールドを設定して、その結果として前記第2ディレクトリエントリを前記第のオペレーティングシステムからは見えなくさせるステップは前記ボリュームラベルビットを1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  3. 請求項2に記載の方法において、前記属性フィールドは読み出し専用を示すビット、隠すことを示すビットおよびシステムビットを有し、前記属性フィールドを設定して、その結果として前記第2ディレクトリエントリを前記第のオペレーティングシステムからは見えなくさせるステップは前記読み出し専用を示すビット、隠すことを示すビットおよびシステムビットの各々を1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  4. 請求項1に記載の方法において、前記ファイルのための前記第1ディレクトリエントリおよび第2ディレクトリエントリの各々は開始クラスタフィールドを有し、
    前記第1ディレクトリエントリの開始クラスタフィールド中に、前記ファイルの第1クラスタが記憶されている場所の前記記憶手段の区分を示すポインタを記憶するステップと、
    前記第2ディレクトリエントリの開始クラスタフィールド中にゼロの値を記憶するステップと、
    をさらに有することを特徴とする方法。
  5. 請求項1に記載の方法において、前記第1ディレクトリエントリおよび前記第2ディレクトリエントリは別個に区別されたエントリを有することを特徴とする方法。
  6. オペレーティングシステムを動かすプロセッサおよび前記オペレーティングシステムを記憶するメモリ手段を有するコンピュータシステムで実行する方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)ファイルのための第1ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第1ディレクトリエントリは前記ファイルのための短いファイル名を保有しており、前記短いファイル名は第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含むステップと、
    (b)前記ファイルのための第2ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶すると共に、ただし、そこでは、前記第2ディレクトリエントリは該ファイルのための長いファイル名を保有しており、前記長いファイル名は前記短いファイル名のみをサポートする前記第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数より多い数の文字を含んでいるが第2のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含んでおり、前記第2ディレクトリエントリの中に前記短いファイル名のチェック和を記憶するステップと、ここで、前記チェック和は前記第2ディレクトリエントリの前記長いファイル名をそれに適合した前記短いファイル名の前記第1ディレクトリエントリに関連づけるために使用されるものであり、
    (c)前記第1のオペレーティングシステムで前記第1ディレクトリエントリにアクセスするステップと
    を実行することを特徴とする方法。
  7. 請求項6に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリは複数のビットを有する属性フィールドを含み、前記属性フィールドのビットを設定して、その結果、前記第2ディレクトリエントリを、短いファイル名のみをサポートする前記オペレーティングシステムからは見えなくするステップをさらに有することを特徴とする方法。
  8. 請求項7に記載の方法において、前記属性フィールドの複数のビットの1つはボリュームラベルビットを有し、前記属性フィールドのビットを設定して、その結果、前記第2ディレクトリエントリを見えなくするステップは前記ボリュームラベルビットを1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  9. 請求項8に記載の方法において、前記属性フィールドの複数のビットは隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットを有し、前記属性フィールドのビットを設定して、その結果、前記第2ディレクトリエントリを見えなくするステップは前記隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットの各々を1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  10. 請求項6に記載の方法において、前記ファイルのための前記第1ディレクトリエントリおよび第2ディレクトリエントリの各々は開始クラスタフィールドを有し、前記第1ディレクトリエントリの開始クラスタフィールド中に、前記ファイルの第1クラスタが記憶されている、前記記憶手段の区分を示すポインタを記憶するステップ、および、
    前記第2ディレクトリエントリの開始クラスタフィールドにゼロの値を記憶するステップをさらに有することを特徴とする方法。
  11. 請求項6に記載の方法において、前記第1ディレクトリエントリおよび前記第2ディレクトリエントリは別個に区別されたエントリを有することを特徴とする方法。
  12. オペレーティングシステムを動かすプロセッサおよび前記オペレーティングシステムを記憶するメモリ手段を有するコンピュータシステムで実行する方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)ファイルのための第1ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第1ディレクトリエントリは前記ファイルのための短いファイル名を保有しており、前記短いファイル名は第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含むステップと、
    (b)前記ファイルのための第2ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第2ディレクトリエントリは該ファイルのための長いファイル名を保有しており、前記長いファイル名は前記短いファイル名のみをサポートする第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数より多い数の文字を含んでいるが第2のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含んでいるステップと
    (c)前記第1のオペレーティングシステムで前記第1のディレクトリエントリにアクセスするステップと
    (d)前記長いファイル名の次の部分を保有する少なくとも1つの追加のディレクトリエントリおよび前記短いファイル名のチェック和を前記メモリ手段に記憶するステップと、ここで、前記チェック和は前記追加のディレクトリエントリ中の前記長いファイル名をそれに適合した前記短いファイル名の前記第1ディレクトリエントリに関連づけるために使用されるものであり、
    を実行することを特徴とする方法。
  13. 請求項12に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリおよび前記少なくとも1つの追加のディレクトリの各々は複数のビットを有する属性フィールドを含み、前記第2ディレクトリの属性フィールドの複数のビットおよび前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの属性フィールドの複数のビットを設定して、その結果、それらのディレクトリエントリを短いファイル名のみをサポートする前記のオペレーティングシステムから見えなくするステップをさらに有することを特徴とする方法。
  14. 請求項13に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリおよび前記追加のディレクトリエントリの各々の前記属性フィールドの複数のビットの1つはボリュームラベルビットを有し、それらのディレクトリエントリの属性フィールドのビットを設定して、その結果、それらのディレクトリエントリを見えなくするステップは前記ボリュームラベルビットを1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  15. 請求項14に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリおよび前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの各々の属性フィールドの複数のビットは隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットを有し、前記属性フィールドのビットを設定して、その結果、前記それらのディレクトリエントリを見えなくするステップは前記隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットの各々を1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  16. 請求項12に記載の方法において、前記ファイルのための前記第1ディレクトリエントリ、第2ディレクトリエントリおよび追加のディレクトリエントリの各々は開始クラスタフィールドを有し、前記第1ディレクトリエントリの開始クラスタフィールド中に、前記ファイルの第1クラスタが記憶されている、前記記憶手段の区分を示すポインタを記憶するステップ、および、
    前記第2ディレクトリエントリおよび少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの各々の開始クラスタフィールドにゼロの値を記憶するステップをさらに有することを特徴とする方法。
  17. 請求項12に記載の方法において、前記第1ディレクトリエントリおよび前記第2ディレクトリエントリの各々は別個に区別されたエントリを有することを特徴とする方法。
  18. オペレーティングシステムを動かすプロセッサおよび前記オペレーティングシステムを記憶するメモリ手段を有するコンピュータシステムで実行する方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)ファイルのための第1ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第1ディレクトリエントリは前記ファイルのための短いファイル名を保有しており、前記短いファイル名は第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含むステップと、
    (b)前記ファイルのための第2ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第2ディレクトリエントリは該ファイルのための長いファイル名を保有しており、前記長いファイル名は前記短いファイル名のみをサポートする第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数より多い数の文字を含んでいるが第2のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含んでいるステップと、
    (c)前記第1のオペレーティングシステムで前記第1のディレクトリエントリにアクセスするステップと
    (d)前記長いファイル名の次の部分を保有する少なくとも1つの追加のディレクトリエントリおよび前記部分を識別するための符牒を前記メモリ手段に記憶するステップと
    (e)前記第2ディレクトリエントリおよび前記少なくとも1つの追加のディレクトリの各々は複数のビットを有する属性フィールドを含み、前記第2ディレクトリエントリの属性フィールドの複数のビットおよび前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの属性フィールドの複数のビットを設定して、その結果、それらのディレクトリエントリを短いファイル名のみをサポートする前記第1のオペレーティングシステムから見えなくするステップと、
    を実行することを特徴とする方法。
  19. 請求項18に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリおよび前記追加のディレクトリエントリの各々の前記属性フィールドの複数のビットの1つはボリュームラベルビットを有し、それらのディレクトリエントリの属性フィールドのビットを設定して、その結果、それらのディレクトリエントリを見えなくするステップは前記ボリュームラベルビットを1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  20. 請求項19に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリおよび前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの各々の属性フィールドの複数のビットは隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットを有し、前記属性フィールドのビットを設定して、その結果、前記それらのディレクトリエントリを見えなくするステップは前記隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットの各々を1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  21. 請求項18に記載の方法において、前記ファイルのための前記第1ディレクトリエントリ、第2ディレクトリエントリおよび追加のディレクトリエントリの各々は開始クラスタフィールドを有し、前記第1ディレクトリエントリの開始クラスタフィールド中に、前記ファイルの第1クラスタが記憶されている、前記記憶手段の区分を示すポインタを記憶するステップ、および、
    前記第2ディレクトリエントリおよび少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの各々の開始クラスタフィールドにゼロの値を記憶するステップをさらに有することを特徴とする方法。
  22. 請求項18に記載の方法において、前記符牒はファイルの短いファイル名の文字列としての使用が許されない不当に短い文字列を有することを特徴とする方法。
  23. 請求項18に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリ中におよび1つの追加のディレクトリエントリ中に前記短いファイル名のチェック和を記憶するステップをさらに有し、ここで、前記チェック和は前記第2ディレクトリエントリ及び前記1つの追加のディレクトリエントリ中の前記長いファイル名をそれに適合した前記短いファイル名の前記第1ディレクトリエントリに関連づけるために使用されるものであることを特徴とする方法。
  24. 請求項18に記載の方法において、前記第1ディレクトリエントリおよび前記第2ディレクトリエントリは別個に区別されたエントリを有することを特徴とする方法。
  25. オペレーティングシステムを動かすプロセッサおよび前記オペレーティングシステムを記憶するメモリ手段を有するコンピュータシステムで実行する方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)前記オペレーティングシステムのファイルシステムのディレクトリ構造の一部分として、ファイルのための第1ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第1ディレクトリエントリは前記ファイルのための短いファイル名を保有しており、前記短いファイル名は第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含むステップと、
    (b)前記ファイルのための第2ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第2ディレクトリエントリは該ファイルのための長いファイル名を保有し、該長いファイル名は、前記短いファイル名のみをサポートする前記第1のオペレーティングシステムに許容される最大数の文字よりも多い文字を含むが第2のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含んでいて、前記第2ディレクトリエントリは複数のビットを有する属性フィールドを有し該属性フィールドの複数のビットを設定し、その結果前記第2ディレクトリエントリを短いファイル名のみをサポートする前記のオペレーティングシステムからは見えなくさせるステップと
    (c)前記第1のオペレーティングシステムで前記第1のディレクトリエントリにアクセスするステップ
    を実行することを特徴とする方法。
  26. 請求項25に記載の方法において、前記属性フィールドはボリュームラベルビットを有し、前記属性フィールドを設定して、その結果、前記第2ディレクトリエントリを見えなくするステップは前記ボリュームラベルビットを1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  27. 請求項26に記載の方法において、前記属性フィールドは隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットを有し、前記属性フィールドを設定して、その結果、前記第2ディレクトリエントリを見えなくするステップは前記隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットの各々を1つの値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  28. 請求項25に記載の方法において、前記ファイルのための前記第1ディレクトリエントリおよび第2ディレクトリエントリの各々は開始クラスタフィールドを有し、前記第1ディレクトリエントリの開始クラスタフィールド中に、前記ファイルの第1クラスタが記憶されている、前記記憶手段の区分を示すポインタを記憶するステップ、および、
    前記第2ディレクトリエントリの開始クラスタフィールドにゼロの値を記憶するステップをさらに有することを特徴とする方法。
  29. 請求項25に記載の方法において、前記第1ディレクトリエントリおよび前記第2ディレクトリエントリは別個に区別されたエントリを有することを特徴とする方法。
  30. オペレーティングシステムを動かすプロセッサおよび前記オペレーティングシステムを記憶するメモリ手段を有するコンピュータシステムで実行する方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)前記オペレーティングシステムのファイルシステムのディレクトリ構造の一部分として、ファイルのための第1ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第1ディレクトリエントリは前記ファイルのための短いファイル名を保有しており、前記短いファイル名は第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含むステップと、
    (b)同じ前記ディレクトリ構造の一部分として前記ファイルのための第2ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第2ディレクトリエントリは該ファイルのための長いファイル名を保有し、該長いファイル名は、前記短いファイル名のみをサポートする前記第1のオペレーティングシステムに許容される最大数の文字よりも多い文字を含むが第2のオペレーティングシステムに許容される最大数以下の文字を含んでいるステップと、
    (c)前記第2ディレクトリエントリ中に前記短いファイル名のチェック和を記憶するステップと、ここで、前記チェック和は前記第2ディレクトリエントリの前記長いファイル名をそれに適合した前記短いファイル名の前記第1ディレクトリエントリに関連づけるために使用されるものであり、
    (d)前記第1のオペレーティングシステムで前記第1ディレクトリエントリにアクセスするステップと、
    を実行することを特徴とする方法。
  31. 請求項30に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリは複数のビットを有する属性フィールドを含み、前記属性フィールドのビットを設定して、その結果、前記第2ディレクトリエントリを、短いファイル名のみをサポートする前記オペレーティングシステムからは見えなくするステップをさらに有することを特徴とする方法。
  32. 請求項31に記載の方法において、前記属性フィールドの複数のビットの1つはボリュームラベルビットを有し、前記属性フィールドのビットを設定して、その結果、前記第2ディレクトリエントリを見えなくするステップは前記ボリュームラベルビットを1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  33. 請求項32に記載の方法において、前記属性フィールドの複数のビットは隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットを有し、前記属性フィールドのビットを設定して、その結果、前記第2ディレクトリエントリを見えなくするステップは前記隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットの各々を1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  34. 請求項30に記載の方法において、前記ファイルのための前記第1ディレクトリエントリおよび第2ディレクトリエントリの各々は開始クラスタフィールドを有し、前記第1ディレクトリエントリの開始クラスタフィールド中に、前記ファイルの第1クラスタが記憶されている、前記記憶手段の区分を示すポインタを記憶するステップ、および、
    前記第2ディレクトリエントリの開始クラスタフィールドにゼロの値を記憶するステップをさらに有することを特徴とする方法。
  35. 請求項30に記載の方法において、前記第1ディレクトリエントリおよび前記第2ディレクトリエントリは別個に区別されたエントリを有することを特徴とする方法。
  36. オペレーティングシステムを動かすプロセッサおよび前記オペレーティングシステムを記憶するメモリ手段を有するコンピュータシステムで実行する方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)前記オペレーティングシステムのファイルシステムのディレクトリ構造の一部分として、ファイルのための第1ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第1ディレクトリエントリは前記ファイルのための短いファイル名を保有しており、前記短いファイル名は第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含むステップと、
    (b)同じ前記ディレクトリ構造の一部分として前記ファイルのための第2ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第2ディレクトリエントリは該ファイルのための長いファイル名を保有し、該長いファイル名は、前記短いファイル名のみをサポートする前記第1のオペレーティングシステムに許容される最大数の文字よりも多い文字を含むが第2のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含んでいるステップと、
    (c)同じ前記ディレクトリ構造の一部分として、前記長いファイル名部分の次に続く部分を保有する少なくとも1つの追加のディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップと、
    (d)前記第2ディレクトリエントリ中および前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリ中の各々に前記短いファイル名のチェック和を記憶するステップと、ここで、前記チェック和は前記第2ディレクトリエントリ及び前記少なくとも1つの追加ディレクトリ中の前記長いファイル名をそれに適合した前記短いファイル名の前記第1ディレクトリエントリに関連づけるために使用されるものであり、
    (e)前記第1のオペレーティングシステムで前記第1のディレクトリエントリにアクセスするステップ
    を実行することを特徴とする方法。
  37. 請求項36に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリおよび前記追加のディレクトリエントリの各々は複数のビットを有する属性フィールドを含み、前記第2ディレクトリの属性フィールドの複数のビットを設定して、その結果、それらのディレクトリエントリを短いファイル名のみをサポートする前記のオペレーティングシステムから見えなくするステップをさらに有することを特徴とする方法。
  38. 請求項37に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリおよび前記追加のディレクトリエントリの各々の前記属性フィールドの複数のビットの1つはボリュームラベルビットを有し、それらのディレクトリエントリの属性フィールドを設定して、その結果、それらのディレクトリエントリを見えなくするステップは前記ボリュームラベルビットを1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  39. 請求項38に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリおよび前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの各々の属性フィールドの複数のビットは隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットを有し、前記属性フィールドのビットを設定して、その結果、前記それらのディレクトリエントリを見えなくするステップは前記隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットの各々を1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  40. 請求項36に記載の方法において、前記ファイルのための前記第1ディレクトリエントリ、第2ディレクトリエントリおよび追加のディレクトリエントリの各々は開始クラスタフィールドを有し、前記第1ディレクトリエントリの開始クラスタフィールド中に、前記ファイルの第1クラスタが記憶されている、前記記憶手段の区分を示すポインタを記憶するステップ、および、
    前記第2ディレクトリエントリおよび少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの各々の開始クラスタフィールドにゼロの値を記憶するステップをさらに有することを特徴とする方法。
  41. 請求項36に記載の方法において、前記第1ディレクトリエントリおよび前記第2ディレクトリエントリの各々は別個に区別されたエントリを有することを特徴とする方法。
  42. オペレーティングシステムを動かすプロセッサおよび前記オペレーティングシステムを記憶するメモリ手段を有するコンピュータシステムで実行する方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)前記オペレーティングシステムのファイルシステムのディレクトリ構造の一部分として、ファイルのための第1ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第1ディレクトリエントリは前記ファイルのための短いファイル名を保有しており、前記短いファイル名は第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含むステップと、
    (b)同じ前記ディレクトリ構造の一部分として前記ファイルのための第2ディレクトリエントリを前記メモリ手段に記憶するステップであって、そこでは、前記第2ディレクトリエントリは該ファイルのための長いファイル名を保有し、該長いファイル名は、前記短いファイル名のみをサポートする前記第1オペレーティングシステムに許容される最大数の文字よりも多い文字を含むが第2のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含んでいるステップと、
    (c)前記第1のオペレーティングシステムで前記第1のディレクトリエントリにアクセスするステップと、
    (d)同じ前記ディレクトリ構造の一部分として、前記長いファイル名部分の次に続く部分を保有する少なくとも1つの追加のディレクトリエントリおよび前記長いファイル名のどの部分かを示すユニークな符牒を前記メモリ手段に記憶するステップと、
    (e)前記第2ディレクトリエントリおよび前記追加のディレクトリエントリの各々は複数のビットを有する属性フィールドを含み、前記第2ディレクトリの属性フィールドの複数のビット及び前記追加のディレクトリエントリの属性フィールドの複数のビットを設定して、その結果、それらのディレクトリエントリを短いファイル名のみをサポートする前記第1のオペレーティングシステムから見えなくするステップと、
    を実行することを特徴とする方法。
  43. 請求項42に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリおよび前記追加のディレクトリエントリの各々の前記属性フィールドの複数のビットの1つはボリュームラベルビットを有し、それらのディレクトリエントリの属性フィールドを設定して、その結果、それらのディレクトリエントリを見えなくするステップは前記ボリュームラベルビットを1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  44. 請求項42に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリおよび前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの各々の属性フィールドの複数のビットは隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットを有し、前記属性フィールドのビットを設定して、その結果、前記それらのディレクトリエントリを見えなくするステップは前記隠すことを示すビット、読み出し専用のビット、およびシステムビットの各々を1の値に設定するステップを有することを特徴とする方法。
  45. 請求項42に記載の方法において、前記ファイルのための前記第1ディレクトリエントリ、第2ディレクトリエントリおよび追加のディレクトリエントリの各々は開始クラスタフィールドを有し、前記第1ディレクトリエントリの開始クラスタフィールド中に、前記ファイルの第1クラスタが記憶されている、前記記憶手段の区分を示すポインタを記憶するステップ、および、
    前記第2ディレクトリエントリおよび少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの各々の開始クラスタフィールドにゼロの値を記憶するステップをさらに有することを特徴とする方法。
  46. 請求項42に記載の方法において、前記符牒はファイルの短いファイル名の文字列としての使用が許されない不当に短い文字列を有することを特徴とする方法。
  47. 請求項42に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリ中におよび前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリ中に前記短いファイル名のチェック和を記憶するステップをさらに有し、ここで、前記チェック和は前記第2ディレクトリエントリ及び前記少なくとも1つの追加のディレクトリ中の前記長いファイル名をそれに適合した前記短いファイル名の前記第1ディレクトリエントリに関連づけるために使用されるものであることを特徴とする方法。
  48. 請求項42に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリは前記ディレクトリ構造中では前記第1ディレクトリエントリと隣接することを特徴とする方法。
  49. 請求項42に記載の方法において、前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリは前記ディレクトリ構造中では前記第2ディレクトリエントリと隣接することを特徴とする方法。
  50. 請求項42に記載の方法において、前記第1ディレクトリエントリおよび前記第2ディレクトリエントリは別個に区別されたエントリを有することを特徴とする方法。
  51. プロセッサ、記憶手段、オペレーティングシステム、ディレクトリエントリにアクセスするためのディレクトリサービスおよび前記ディレクトリエントリを使用してファイルにアクセスするためのファイルシステムを有するコンピュータシスムで実行する方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)前記ファイルおよびファイルの位置についての短いファイル名を有する第1ディレクトリエントリを作成するステップと、前記短いファイル名は第1のオペレーティングシステムにより許容される最大数以下の文字を含み、
    (b)前記ファイルについての長いファイル名を有する第2ディレクトリエントリを作成するステップであって、そこでは少なくとも固定数の文字を有する長い名前のファイル名部分および前記第2ディレクトリエントリが前記長いファイル名の部分を有することを示す符牒を前記第2ディレクトリエントリが有するステップと、前記第2ディレクトリエントリはさらに複数のビットを有する属性フィールドを含み、前記長いファイル名は前記 第1のオペレーティングシステムに許容される最大数よりも多くの文字を含み且つ第2のオペレーティングシステムに許容される最大数以下の文字を含んでおり、
    (c)作成された第1ディレクトリエントリおよび第2ディレクトリエントリを前記記憶手段に記憶するステップと、ここで、前記第2ディレクトリエントリの属性フィールドの複数のビットを設定して、その結果、前記第2ディレクトリエントリを短いファイル名のみをサポートする前記第1のオペレーティングシステムからは見えなくし、
    (d)記憶された前記第2ディレクトリエントリに前記ディレクトリサービスによりアクセスして、前記ファイルにアクセスするステップと、
    (e)前記長いファイル名部分の次に続く部分を保有する少なくとも1つの追加のディレクトリエントリを作成し、前記記憶手段に記憶するステップと
    を実行することを特徴とする方法。
  52. 請求項51に記載の方法において、各前記追加のディレクトリエントリの長いファイル名は固定数の文字列であることを特徴とする方法。
  53. 請求項52に記載の方法において、前記長いファイル名についての少なくとも1つの追加のディレクトリエントリを作成するステップでは、複数の前記追加のディレクトリエントリを作成することを特徴とする方法。
  54. 請求項51に記載の方法において、前記長いファイル名についての少なくとも1つの追加のディレクトリエントリを作成するステップでは前記追加のディレクトリエントリが保有する長いファイル名部分を識別するための符牒を各追加のディレクトリエントリ中に与えることを特徴とする方法。
  55. 請求項51に記載の方法において、前記長いファイル名についての少なくとも1つの追加のディレクトリエントリを作成するステップでは各追加のディレクトリエントリ中に短いファイル名のチェック和を与え、ここで、前記チェック和は前記各追加のディレクトリエントリ中の前記長いファイル名をそれに適合した前記短いファイル名の前記第1ディレクトリエントリに関連づけるために使用されるものであることを特徴とする方法。
  56. 請求項54に記載の方法において、前記追加のディレクトリエントリの各々の中に与えられる符牒はその追加のディレクトリエントリの先頭に記憶され、ファイルの短いファイル名のとしての使用が許されない不当に短い文字列を有することを特徴とする方法。
  57. 請求項54に記載の方法において、前記符牒が前記第2ディレクトリエントリの先頭に記憶され、ファイルの短いファイル名の文字列としての使用が許されない不当に短い文字列を有することを特徴とする方法。
  58. オペレーティングシステムを動かすプロセッサおよび前記オペレーティングシステムを記憶する記憶領域を有する記憶手段を含むコンピュータシステムの方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)ファイルの第1ディレクトリエントリを前記記憶手段の第1記憶領域に記憶するステップであって、そこでは、前記第1ディレクトリエントリは前記ファイルのための短いファイル名を保有し、前記短いファイル名はアプリケーションプログラムにより許容される最大数以下の文字を含むステップと
    (b)前記記憶手段の、前記第1記憶領域に隣接する第2記憶領域に、前記ファイルのための第2ディレクトリエントリを記憶するステップであって、そこでは、前記第2ディレクトリエントリは前記ファイルのための長いファイル名の少なくとも最初の部分を有し、前記長いファイル名は前記アプリケーションプログラムにより許容される最大数の文字よりも多くの文字を含むステップと、
    (c)前記長いファイル名部分の次の部分を有する少なくとも1つの追加のディレクトリエントリを記憶するステップと、
    (d)記憶された前記ディレクトリエントリの1つにアクセスして前記ファイルにアクセスするステップと、
    (e)前記第2ディレクトリエントリは複数のビットを持つ属性フィールドを有し、前記 属性フィールドの複数のビットを設定して、前記第2ディレクトリエントリを前記短いファイル名のみをサポートする前記アプリケーションプログラムからは見えなくするステップと、
    を有することを特徴とする方法。
  59. さらに、前記第2ディレクトリエントリ及び前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの各々に前記短いファイル名のチェック和を記憶するステップを有し、ここで、前記チェック和はそれぞれのディレクトリエントリの前記長いファイル名をそれに適合した前記短いファイル名の前記第1ディレクトリエントリに関連づけるために使用されるものであることを特徴とする方法。
  60. オペレーティングシステムを動かすプロセッサおよび前記オペレーティングシステムを記憶する記憶領域を有する記憶手段を含むコンピュータシステムの方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)ファイルの第1ディレクトリエントリを前記記憶手段の第1記憶領域に記憶するステップであって、そこでは、前記第1ディレクトリエントリは前記ファイルのための短いファイル名を保有し、前記短いファイル名はアプリケーションプログラムにより許容される最大数以下の文字を含むステップと
    (b)前記記憶手段の、前記第1記憶領域に隣接する第2記憶領域に、前記ファイルのための第2ディレクトリエントリを記憶するステップであって、そこでは、前記第2ディレクトリエントリは前記ファイルのための長いファイル名の少なくとも最初の部分を有し、前記長いファイル名は前記アプリケーションプログラムにより許容される最大数の文字を越える文字数を含むステップと、
    (c)前記長いファイル名部分の次の部分を有する少なくとも1つの追加のディレクトリエントリを記憶するステップと、
    (d)記憶された前記ディレクトリエントリの1つにアクセスして前記ファイルにアクセスするステップと、
    (e)前記第2ディレクトリエントリは複数のビットを持つ属性フィールドを有し、前記属性フィールドの複数のビットを設定して、前記第2ディレクトリエントリを前記短いファイル名のみをサポートする前記アプリケーションプログラムからは見えなくするステップと、
    を有することを特徴とする方法。
  61. 請求項58または請求項60のいずれかの方法において、前記第2ディレクトリエントリ及び前記少なくとも1つの追加ディレクトリエントリの各々に、そのディレクトリエントリに前記長いファイル名のどの部分が記憶されているかを示すユニークな符牒を記憶するステップを、さらに有することを特徴とする方法。
  62. 請求項61に記載の方法において、前記符牒は前記第2ディレクトリエントリおよび追加のディレクトリエントリに記憶され、各符牒はファイルの短いファイル名の文字列としての使用が許されない不当に短い文字列を有することを特徴とする方法。
  63. プロセッサ、記憶手段、ディレクトリエントリにアクセスするためのディレクトリサービスおよび前記ディレクトリエントリを使用してファイルにアクセスするためのファイルシステムを有するコンピュータシステムで実行する方法であって、前記プロセッサにより、
    (a)前記ファイルおよびファイルの位置についての短いファイル名を有する第1ディレクトリエントリを作成するステップと、
    (b)第2ディレクトリエントリを作成するステップであって、前記第2ディレクトリエントリは前記ファイルのための少なくとも1つの長いファイル名部分を保有し、前記長いファイル名は前記短いファイル名よりも多い文字を有し、前記第2ディレクトリエントリは、さらに複数のビットを持つ属性フィールドを有し、前記属性フィールドの複数ビットを設定して前記第2ディレクトリエントリを前記短いファイル名のみを使用するプログラムに対して見えなくするステップと、
    (c)前記ファイルにアクセスするために作成された第1ディレクトリエントリおよび第2ディレクトリエントリの1つに前記ディレクトリサービスによりアクセスするステップと
    を実行することを特徴とする方法。
  64. 請求項63に記載の方法において、前記プログラムはオペレーティングシステムであることを特徴とする方法。
  65. 請求項63に記載の方法において、前記短いファイル名のみを使用するプログラムはアプリケーションプログラムであることを特徴とする方法。
  66. 請求項63に記載の方法において、前記コンピュータシステムは作成された第1ディレクトリエントリおよび第2ディレクトリエントリを記憶する記憶手段を有し、前記第1ディレクトリエントリの記憶位置および第2ディレクトリエントリの記憶位置とは隣接することを特徴とする方法。
  67. 請求項63に記載の方法において、長いファイル名部分の次の部分を有する少なくとも1つの追加のディレクトリエントリを作成するステップをさらに有することを特徴とする方法。
  68. 請求項67記載の方法において、前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリを作成するステップは、前記第2ディレクトリエントリ及び前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの各々の中に前記短いファイル名のチェック和を記憶するステップを有し、ここで、前記チェック和は前記ディレクトリエントリ中の前記長いファイル名をそれに適合した前記短いファイル名の前記第1ディレクトリエントリに関連づけるために使用されるものであることを特徴とする方法。
  69. 請求項67に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリ及び前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリの各々の中に符牒を記憶し、長いファイル名のどの部分がそのディレクトリ中に記憶されているかを独特に示すステップをさらに有することを特徴とする方法。
  70. 請求項69に記載の方法において、前記第2ディレクトリエントリおよび前記少なくとも1つの追加のディレクトリエントリ中に記憶された前記符牒は各ディレクトリエントリの先頭に記憶され、ファイルの短いファイル名の文字列としての使用が許されない不当に短い文字列を有することを特徴とする方法。
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