JP4076717B2 - 送信ダイバシティを高める装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信ダイバシティ(transmission diversity)を高める装置および方法に関する。尚、本願は、「ウォルシュ符号(Walsh Codes)を用いた、CDMAにおけるダウンリンク・ダイバシティのための方法及び装置(Method And Apparatus For downlink Diversity In CDMA Using Walsh Codes)」と題する米国特許願第09/294661号に関連するものである。
【0002】
【関連技術の背景】
第3世代の無線通信システムには、ダウンリンク(すなわち、基地局から移動局までの通信リンク)性能の改良技術が含まれる。ダウンリンク性能の改良技術の1つは、基地局において送信ダイバシティ体系(transmission diversity scheme、本明細書においてはダイバシティ利得とも呼ぶ)を用いる、というものである。
【0003】
送信ダイバシティを用いて、受信信号のフェーディング分布(fading distribution)を改善することができる。送信ダイバシティは通常、互いに遠く離して配置され同一の信号を送信するM個のアンテナ要素を有するアンテナアレイ構造を用いて得られる。アンテナ要素同士を互いに遠く離して配置することによって、それぞれの信号の、送信アンテナ要素から移動局まで進む経路が異なり、経験するひずみ、すなわちフェーディングプロセスが異なるので、フェーディングが分配される。従って移動局は、異なるフェーディングプロセス、すなわちひずみの影響を受けた同一の信号を受信することになる。それぞれの信号は異なるひずみ、すなわちフェーディングプロセスを経験するはずなので、すべての信号のフェーディングがひどくなるという可能性が少なくなる。従って、フェーディング分布が改善される。
【0004】
受信した信号同士を移動局によって適切に組み合わせると、平均のSN比は、あたかも送信ダイバシティを用いていないかのように、ほぼ同じままであるが、フェーディング分布が改善されるので、信号のビット誤り率が改善されるという結果になる。受信した信号同士を組み合わせるためには、移動局は、個々の受信した信号を互いに分離できることが必要である。同じ周波数を用いて信号が送信されている場合には、個々の受信した信号同士を分離するのが困難である。受信した信号同士の分離が容易になるように、異なる周波数を用いて個々の信号を送信することができる。しかしそのような方法は、帯域幅を余分に使ってしまうため、望ましくない。遅延ダイバシティ技術を用いる符号分割多重アクセス(CodeDivision Multiplex Access:CDMA)システムでは、同じ周波数を用いて信号を送信することができ、信号は、長く拡散した符号によって分離することができる。この技術では、余分な帯域幅は使われないが、遅延ダイバシティ技術によって多重通路が意図的に作り出されるために、相互妨害が引き起こされてしまう。
【0005】
相互妨害の問題を回避する技術の1つに、直交送信ダイバシティ(orthogonal transmit diversity)があるが、これは、符号化システムのみに適用されるものである。直交送信ダイバシティは、異なるウォルシュ符号で変調した1つおきのデータビットを、異なるアンテナ要素から送信することを含む。ヴィタビ復号器(Viterbi decoder)と共に畳み込み符号(convolutional code)を用いると、復号プロセスでダイバシティが得られるが、アンテナ要素が送信するのは1つおきのデータビットのみである(そしてすべてのデータビットすなわち信号全体ではない)ので、これはデータビット自体に対するものではない。弱い畳み込み符号その他誤り訂正符号を有するシステムにおいては、(例えば、破壊されてしまうために)直交送信ダイバシティ技術によって得られる性能が低下してしまう可能性がある。
【0006】
直交送信ダイバシティの欠点は、本明細書において空間時間拡散(Space Time Spreading:STS)と呼ぶ技術を用いて克服することができる。STSでは、異なるウォルシュ符号を用いて2つのアンテナ要素上にすべてのデータビット(しかし必ずしもこれらのデータビットの同じ代表ではない)を送信することが含まれる。従って、ダイバシティは、データビットに対して得られる。得られたダイバシティに符号化は不要であり(それでも符号化を用いてもよいが)、従って、符号化が弱くてもダイバシティが低下することはない。
【0007】
図1は、STSを用いた無線通信システム10を示す。無線通信システム10は少なくとも1つの基地局12を有する。基地局12は、2つのアンテナ要素14-1、14-2を有しており、これらのアンテナ要素14-1、14-2は、送信ダイバシティを得るために、互いに遠く離して配置されている。基地局12は、移動局16に送信する信号Sを受信する。信号Sは、1つおきに信号se、soに分割され、信号seは偶数のデータビットを含み、信号soは奇数のデータビットを含んでいる。信号se、soは、処理されて信号S14-1、S14-2が作成される。すなわち、seにウォルシュ符号w1を掛けて信号sew1を作成する。信号soの共役複素数にウォルシュ符号w2を掛けて信号so*w2を作成する。信号soにウォルシュ符号w1を掛けて信号sow1を作成する。そして、信号seの共役複素数(conjugate)にウォルシュ符号w2を掛けて信号se*w2を作成する。信号sew1を信号so*w2に加えて信号S14-1を作成し(すなわち、S14-1=sew1+so*w2)、信号se*w2を信号sow1から引いて信号S14-2を作成する(すなわち、S14-2=sow1−se*w2)。信号S14-1、S14-2は、それぞれアンテナ要素14-1、14-2を通じて送信される。
【0008】
移動局16は、γ1(S14-1)+γ2(S14-2)を含む信号Rを受信する。ただしγ1、γ2はそれぞれ、アンテナ要素14-1、14-2から移動局16への信号S14-1、S14-2の送信に関連するひずみ率係数である。ひずみ率係数γ1、γ2は、当業者には周知のように、パイロット信号を用いて推定することができる。移動局16は、ウォルシュ符号w1、w2で信号Rを復号して、それぞれ以下の出力を生じる。
【0009】
【数1】
【0010】
【数2】
【0011】
【外1】
【0012】
【数3】
【0013】
【数4】
【0014】
しかしSTSでは、生来的に、ダイバシティ利得を高めようとアンテナ要素を2つよりも多くにスケールアップすると、データ率が低減せざるを得ない。従って、データ率を低減させることなくダイバシティ利得を高める必要がある。
【0015】
【発明の概要】
本発明は、受信機におけるSN比を改善するために、アンテナ要素の数を増大することによって、データ率を低減させることなくダイバシティ利得を高める、方法および装置である。一実施例において、本発明は、少なくとも2つのアンテナ要素を有する第1のアンテナグループと、少なくとも1つのアンテナ要素を有する第2のアンテナグループとを有するアンテナアレイを用いて、使用される。第1および第2のアンテナグループは、互いに約10搬送波長またはそれよりも多く離して配置されており、第1のアンテナグループに属するアンテナ要素同士は、互いに約1/2搬送波長またはそれよりも少なく離して配置されている。
【0016】
信号は、まずその信号から複数のデータストリームを生成することによって、アンテナアレイを通じて送信されるよう処理される。その複数のデータストリームから第1の複数の代表データストリーム(representative data stream)が導かれ、その複数のデータストリームから第2の複数の代表データストリームが導かれる。第1の複数の代表データストリームのそれぞれは位相がずれており、異なる直交符号を用いて符号化されていて、第2の複数の代表データストリームのそれぞれは異なる直交符号を用いて符号化されており、複数のデータストリームのうちの同じデータストリームから生成される第1および第2の複数の代表データストリームの代表データストリームを符号化するのに、異なる直交符号が用いられており、第1および第2の複数の代表データストリームは、複数のデータストリームを符号化および送信の後に受信機において回復できるようにしている、複数のデータストリームの代表である。符号化され位相のずれた第1の複数の代表データストリームは第1のアンテナグループを通じて送信され、符号化された第2の複数の代表データストリームは第2のアンテナグループを通じて送信される。
【0017】
本発明の一実施例において、符号化され位相のずれた第1の複数の代表データストリームと共に、第1のアンテナグループに属するそれぞれのアンテナ要素を通じてパイロット信号が送信され、パイロット信号は、符号化された複数の代表データストリームと共に第1のアンテナグループに属するそれぞれのアンテナ要素を通じて送信される。第1および第2のアンテナグループにおけるそれぞれのアンテナ要素を通じて送信されるパイロット信号は、同一であっても異なっていてもよい(それぞれのパイロット信号に適用される直交符号や、それぞれのパイロット信号を含むビットのシーケンスに関して)。
【0018】
本発明の特徴、態様、および利点は、以下の説明、上記特許請求の範囲、および添付図面に関してよりよく理解されよう。
【0019】
【発明の詳細な記述】
図2は、本発明による符号分割多重アクセス(Code Division Multiplex Access:CDMA)技術を用いた無線通信システム20を示す。無線通信システム20は、アンテナアレイ23と送信機24とを有する少なくとも1つの基地局22を含む。アンテナアレイ23は、アンテナグループ24-nを含む。ただしn=1、・・・NかつN≧2である。それぞれのグループ24-nは、アンテナ要素26-m∈nを有する。ただしmは、関連するグループ24-n、m∈n=1、・・・、M∈nについてのアンテナ要素インデックスであり、ΣM∈n≧N+1である(すなわち、M∈n≧1しかし少なくとも1つのグループ24-nについてはM∈n≧2である)。M∈nは異なるアンテナグループ24-nについては異なる値であってもよいということに留意されたい。基地局22は、アンテナアレイ構造およびそのアンテナアレイ構造をベースにした信号処理技術を用いており、本明細書において説明するように、N倍のダイバシティ利得を得ながらSN比を平均してM倍に増大する。
【0020】
アンテナアレイ23は、以下の方法で構成されて、N倍のダイバシティ利得および平均してM倍のSN比の改良ができるようにしている。第1に、グループ24-n同士は十分な距離だけ離して配置され、異なるグループから送信された信号同士が独立したすなわち相関しないフェーディングを経験し、それによってN倍のダイバシティ利得が得られるようになっている。第2に、同じグループ24-nに属するアンテナ要素26-m∈n同士は接近して配置され、これらのアンテナ要素26-m∈nから送信された信号同士が相関したフェーディングを経験し、それによって、アンテナ要素26-m∈nの位相が同じである場合には平均してM倍のSN比の改良ができるようになっている。
【0021】
例示的な一例において、アンテナアレイ23は2つのグループ24-1、24-2からなっており、グループ24-1はアンテナ要素26-1∈1、26-2∈1を有し、グループ24-2はアンテナ要素26-1∈2、26-2∈2を有する。グループ24-1、24-2は互いに約10搬送波長(10λ)またはそれよりも多く離して配置され、アンテナ要素26-1∈1、26-2∈1は互いに約1/2搬送波長(λ/2)離して配置され、アンテナ要素26-1∈2、26-2∈2は互いに約1/2搬送波長(λ/2)離して配置されている。厳密なアンテナ要素間の間隔はきわめて重要であるということはないが、アンテナ要素間の間隔が1/2搬送波長よりも大きいと、回折格子のローブが導入されてしまう可能性があるので、望ましくない。本発明の理解を容易にするために、本明細書において、この例示を移動局28用に意図した単一の信号Sに関して信号処理技術を説明するのにも用いる(他の移動局用に意図した信号は無視する)。
【0022】
この信号処理技術は、アンテナアレイ構造をベースにしており、送信機24において実施される。送信機24は、本発明により信号Sを処理する、ASIC、DSP、中継器、ミクサ(mixer)、変調器、フィルタ、および加算器等、いかなるソフトウェアおよび/またはハードウェアの組み合わせであってもよい。信号処理技術は、信号Sから生成される代表データストリームを、ウォルシュ符号(Walsh Codeまたは何か他の直交)で符号化し、信号Sが移動局28(または他の受信機)において回復されるようにすることと、代表データストリームの位相をずらせて、移動局28におけるSN比を改善する、ということを含む。信号処理技術の第1の部分では、信号Sを、アンテナアレイ23を通じて送信されるよう処理し、移動局28において回復できるようにする。第1に、信号SからD個のデータストリームsdが生成される。ただしd−1、・・・、Dであり、DはNを2の最も近い累乗(power)まで丸めたものである。例示的な例において、信号Sは、1つおき(alternately)に2つのデータストリームs1、s2に分割されてもよい、すなわちD=2である。データストリームsdは、信号Sを1つおきに分割する以外の何らかの方法で信号Sから生成してもよい、ということに留意されたい。例えば、それぞれのデータストリームsdは、信号Sを構成するすべてのビットを含んでもよく、データストリームsdのうちのいくつかまたはすべてが他のデータストリーム内のビットを含んでもよく、それぞれのデータストリームsdにおけるビットを繰り返すおよび/または逆にするなどしてもよい。
【0023】
次に、それぞれのデータストリームsdの代表が、それぞれのアンテナ要素26-m∈nを通じて送信されるよう、ウォルシュ符号wrを用いて符号化される。ただしr=1、・・・、RかつR≧Dである。それぞれのデータストリームsdの代表を符号化する方法は、以下の3つの概念をベースにしている。第1に、同じグループ24-nに属するアンテナ要素26-m∈nを通じて送信されるデータストリームsdについては、異なるデータストリームsdの代表に異なるウォルシュ符号wrを掛ける。第2に、異なるグループ24-nに属するアンテナ要素26-m∈nを通じて送信されるデータストリームsdについては、同じデータストリームsdの代表に異なるウォルシュ符号wrを掛ける。第3に、それぞれのアンテナ要素26-m∈nを通じて送信されるよう符号化されるデータストリームsdの代表(本明細書においては「代表データストリームfg(sd)」とも呼ぶ)は、次式から選択され、
【0024】
【数5】
【0025】
(ただしアステリスク*は、その項が移項した共役複素数であるということを示す)、次式のようになるようにする。
【0026】
【数6】
【0027】
ただし、上付き文字は、それを通じてデータストリームsdが送信されるアンテナグループ24-nを示し、n’=1、・・・、N、n’≠n、d’=1、・・・、Dかつd’≠dである。第3の符号化概念は、移動局28における符号化後、データストリームsdが数学的に回復される、すなわち項が約される、ように代表データストリームfg(sd)を選択することを含む、ということに留意されたい。
【0028】
上述の3つの符号化概念は、例えば例示的なグループが2つのアンテナアレイ構造および信号Sについて、次式のように送信マトリクスTを用いて交互に説明することができる。
【0029】
【数7】
【0030】
送信マトリクスTは、以下の特性を有する。すなわち、それぞれの列は、アンテナグループ24-nに対応し、対応するアンテナグループ24-nを通じて送信されるそれぞれのデータストリームsdについての代表データストリームfg(sd)を含む(例えば、sd nおよびsd ’ n*は、グループ24-nに属するアンテナ要素を通じて送信され、sd ’ n ’および−sd n ’ *は、グループ24-nに属するアンテナ要素を通じて送信される)。同じデータストリームsdの1つよりも多い代表を含む行や列はないべきであり、いかなる列も、他の列の移項した共役複素数を掛けると、ゼロの値になる(例えば、sd nsd ’ n ’ *+sd ’ n*(−sd n ’)=0)、すなわち、移動局28における符号化後、データストリームsdを数学的に回復することができる。送信マトリクスTにおける代表データストリームfg(sd)のそれぞれの行には、異なるウォルシュ符号wrを掛ける。送信マトリクスTのそれぞれの行に異なるウォルシュ符号wrを掛けることによって、上述の3つの符号化概念を満たす。
【0031】
異なる数のグループ24-nおよび/または異なる数の移動局(または送信する信号S)については、上述の送信マトリクスの特性は同じままであるが、送信マトリクスTの大きさが変化する、ということが理解されるべきである。一実施例において、N個のグループのアンテナ要素とZ個の移動局について、送信マトリクスはN個の列とD×Z個の行を有する。例えば、移動局が1つでアンテナグループ24-nが3つ(すなわち、N=3)の場合には、それぞれの移動局についてのそれぞれの信号Sは、4つのデータストリームに分割される(すなわち、D=4)。対応する送信マトリクスは、3つの列と4つの行(すなわち、D×Z=4)を有しており、それぞれの移動局についてのそれぞれのデータストリームsdは、それぞれの列にはあるが全部の行にあるわけではない。
【0032】
例示的例の変数を当てはめると、送信マトリクスTは次式のようになる。
【0033】
【数8】
【0034】
1行目および2行目の代表データストリームfg(sd)に、それぞれウォルシュ符号w1、w2を掛けて、信号s1 1w1、s2 1*w2、s2 2w1、および−s1 2*w2を作成し、信号s1 1w1、s2 1*w2はアンテナグループ24-1を通じて送信され、信号s2 2w1、および−s1 2*w2はアンテナグループ24-2を通じて送信される。または、2列目の代表データストリームs2 2および/または−s1 2*に、それぞれウォルシュ符号w1、w2以外のウォルシュ符号を掛けても、それらのウォルシュ符号がそれぞれ1列目の代表データストリームs2 1*および/またはs1 1を符号化するのに用いているウォルシュ符号と異なってさえいればよい。
【0035】
信号処理技術の第2の部分は、データストリームsd(またはそれらの代表)の位相をずらして移動局28におけるSN比を改善することを含む。この部分は、複素数の重みνm ∈ nを用いてアンテナ要素26-m∈nの位相を同じにして、同じグループ24-nから送信される信号が同相で移動局28に到来するようにする。当業者には周知のように、それぞれのアンテナ要素26-m∈nは、同相の成分Cm ∈ n Iおよび直角位相の成分Cm ∈ n Qからなる関連する複素数の重みνm ∈ nを有する。移動局28におけるSN比(SNR)を最大にするために、複素数の重みνm ∈ nは、e-j θ m ∈ nと等しく設定される。ただしθm ∈ nは、移動局28において見られるアンテナ要素26-m∈nから送られる信号同士の間の位相差を表す。複素数の重みνm ∈ nを決定する2つの技術を、例示的目的のために本明細書において開示する。これは、いかなる方法でも本発明を限定するものと解釈するべきではない。
【0036】
第1の技術において、複素数の重みνm ∈ nは、アップリンク情報からのθm ∈ nの推定値をベースにしている。この技術では、アップリンクについてのθm ∈ nであるθm ∈ n upを測定するアップリンク整相アンテナアレイが必要である。θm ∈ n upの測定後、次式を用いて、アップリンク信号についての到来角、すなわち、基地局22から移動局28に引いた線とアンテナアレイ23とがなす幾何学的な角度を表すθ0を推定することができる。
【0037】
【数9】
【0038】
ただしdm ∈ nはアンテナ要素26-m∈nと任意の基準との間の距離であり、λupは、そのアップリンク信号についての搬送波長を表す。θ0を推定すると、複素数の重みνm ∈ nは次式のように設定される。
【0039】
【数10】
【0040】
ただしλdownはダウンリンク信号についての搬送波長を表す。複素数の重みνm ∈ nを決定するこの技術は、同じグループ24-n内のアンテナ要素26-m∈n同士の間の距離が既知であり、同じグループ24-n内のアンテナ要素26-m∈n同士は位相が整合しており、アップリンクの到来角とダウンリンクの到来角との間に対称性が存在している、と仮定していることに留意されたい。当業者には既知のように、このような仮定は合理的である、または較正によって容易に得ることができる。
【0041】
複素数の重みνm ∈ nを決定する第2の技術は、信号がアンテナアレイ23から送信され移動局28に到来する位相に関する情報を受信することに依存する。このような情報は、本明細書において「フィードバック情報」とも呼び、アップリンクチャネルを通じて移動局28から基地局22に送信される。複素数の重みνm ∈ nは基地局22における到来角θ0によって決まるので、複素数の重みνm ∈ nは、θ0が変化する速度で更新すればよい。この速度は、比較的、チャネルのフェーディングの速度よりも遅い。従って、θ0の変化に関する必要な更新情報が少なくなり、必要な容量(アップリンクチャネルにおける)が少なくなる。
【0042】
フィードバックの方法をいくつか、例示的な目的のために開示する。他のフィードバック方法も可能であり、従って本発明は、本明細書において開示したものに限定されるべきではない、ということに留意するべきである。第1の方法において、専用パイロット信号(すべての移動局が用いる)が、それぞれのアンテナ要素上に送信される。それぞれのパイロット信号は、そのパイロット信号がそこから送信されるアンテナ要素について一意的である。例えば、それぞれのパイロット信号についてのそれぞれのアンテナ要素に対して用いるウォルシュ符号は異なっている。移動局28は、パイロット信号を受信すると、位相を記録し、それぞれの受信パイロット信号についてのそのような記録を基地局22にフィードバックする。移動局28は、それぞれの受信パイロット信号についての位相をフィードバックしてもよく、1つのグループ内の基準アンテナ要素についてのパイロット信号の位相を、基準アンテナ要素に関するそのグループ内のアンテナ要素についての他のパイロット信号の位相と共にフィードバックしてもよい、ということに留意されたい。
【0043】
第2の方法において、専用パイロット信号がアンテナアレイ23内のそれぞれのアンテナ要素からも送信され、基準アンテナ要素からの1つのパイロット信号の位相のみが移動局28によって基地局22にフィードバックされる。アンテナ要素間の間隔が1つのグループ内で一定の場合には、それぞれのアンテナ要素の位相同士は一定の位相△θだけ異なっているはずである。これを、次式で表す。
【0044】
【数11】
【0045】
本方法は比較的簡単で必要なフィードバックが少ないが、非理想のアンテナ要素間の間隔にはより敏感である。
【0046】
第3の方法は、前の位相の測定値をベースにして位相変化をフィードバックすることを含む。本方法では、更新速度、更新ステップの大きさ、および移動局28における測定のメモリの間の同調がいくらか必要である。メモリが長すぎると、誤りが積み重なり、移動局においてフィードバックの決定に間違った基準が用いられる。初期絶対位相を設定することによって、または適応する大きさのステップを有することによって得ることができる、起点が必要である。
【0047】
上述の信号処理技術に従ってそれぞれのデータストリームsdを処理し位相をずらせると、結果として得られる関連するパワーレベルのデータストリームからなる信号Sm ∈ nが、パイロット信号と共に、アンテナ要素26-m∈nを通じて送信される。アプリケーションの残りについては、本明細書において例示的な例および送信マトリクスTに関して説明する。簡易にするため、グループ24-1、24-2に属する26-m∈1、26-m∈2をそれぞれ、参照符号q、kを用いて表す。例えば、信号Sq、Skはそれぞれ、アンテナ要素26-m∈1、26-m∈2(すなわちアンテナ要素q、k)を通じて送信される信号Sを表す。本発明の信号処理技術をベースにして、信号Sqは次式によって規定される。
【0048】
【数12】
【0049】
【外2】
【0050】
同様に、信号Skは次式によって規定される。
【0051】
【数13】
【0052】
ただしPk、Pk-pilotはそれぞれ、アンテナ要素kを通じての信号Skとパイロット信号についての送信パワーを表し、wk-pilotは、アンテナ要素kに対するパイロット信号について用いるウォルシュ符号であり、wk-pilot、w1、w2は、互いに直交している。本明細書において説明するように、すべての移動局が同じパイロット信号を用いてアンテナグループ24-1、24-2についてのひずみ率係数γ1、γ2を推定するので、パイロット信号には、複素数の重みνq、νkによる独立した重み付けが与えられない、ということ留意されたい。更に、パイロット信号のウォルシュ符号wq-pilot、wk-pilotは、いくつかまたはすべてのアンテナ要素q、kについて同一であっても異なっていてもよい、ということに留意されたい。
【0053】
送信した信号Sq、Skは、信号Rとして移動局28に到来する。送信プロセスを表す図3を参照されたい。信号Rは、次式によって表される。
【0054】
【数14】
【0055】
ただしγ1、γ2は、それぞれのグループ24-1、24-2から見たひずみ率係数(すなわちレイリーフェーディング(Rayleigh Fading)による時間変化の乗法的ひずみ)を表し、θq=(2π/λ)dqcosθ0、θk=(2π/λ)dkcosθ0、およびnoiseは、時間的空間的に複素数のガウス・ホワイト・ノイズ(white complex Gaussian noise)である。ひずみ率係数γ1、γ2は、当業者には周知のように、パイロット信号を用いて推定することができる。すなわち、γ1、γ2は、次式を用いて推定される。
【0056】
【数15】
【0057】
【数16】
【0058】
ただしΓq、Γkは、アンテナ要素q、kを通じて送信されるパイロット信号の積分であり、γq、γkは、アンテナ要素q、kに対応するひずみ率係数である。一実施例において、式11のひずみ率係数γ1、γ2は、グループ24-1、24-2における単一の基準アンテナ要素から推定したパイロット信号に対応するひずみ率係数、または、それぞれのグループ24-1、24-2における2つまたはそれよりも多いアンテナ要素に対応する平均ひずみ率係数である。または、γ1、γ2は、式11の適当なγq、γkに対応してもよい。
【0059】
積分期間にわたってチャネルのひずみが不変であると仮定すると、受信信号Rをウォルシュ符号w1、w2(長い擬似ランダム雑音コードを取り除いた後)と相関させることによって、次式のように相関出力W1、W2がそれぞれ得られる。
【0060】
【数17】
【0061】
【数18】
【0062】
ただしnoise1’、noise2’は、それぞれウォルシュ符号w1、w2と相関後のnoiseを表す。
【0063】
【外3】
【0064】
【数19】
【0065】
【数20】
【0066】
ただしf{●}は、適当な決定関数であり、W1 *、W2 *はW1、W2の移項した共役複素数を表す。
【0067】
【外4】
【0068】
【数21】
【0069】
【外5】
【0070】
すべての移動局が同じパイロット信号を用いてひずみ率係数γ1、γ2を推定したので、アンテナ要素q、kを通じて送信されるパイロット信号には、複素数の重みνq、νkによる独立した重み付け(移動局あたりまたはユーザベースで)が与えられなかった、ということを想起されたい。しかし、受信信号Rの処理は、パイロット信号が適切に重み付けされているということを仮定している−すなわち、移動局は、複素数の重みνq=e-j θ qνk=e-j θ kを用いてひずみ率係数γ1、γ2を推定している。パイロット信号は適切に重み付けされていないので、複素数の重みνq、νkは、実際にはe-j θ q、e-j θ kと等しくはない、すなわち推定が間違っている、ので、移動局28における信号処理にいくらか誤りが生じ、性能が低下してしまう。
【0071】
この問題を正す方法の1つは、一意的なパイロット信号をそれぞれの移動局に割り当てる、すなわちユーザあたりのパイロット信号を割り当てる、というものである。ユーザあたりのパイロット信号を割り当てれば、複素数の重みνq、νkをパイロット信号に与えることができる。従って、移動局すなわちユーザzに対してアンテナ要素q、kを通じて送信される信号は、次式のようになる。
【0072】
【数22】
【0073】
【数23】
【0074】
ただしwq-pilot for user zおよびwk-pilot for user zは、アンテナ要素q、kを通じて送信されるユーザzについての割り当てパイロット信号ウォルシュ符号を表す。
【0075】
移動局28において、ユーザzについてのひずみ率係数γq-z、γk-zは、次式を用いて推定することができる。
【0076】
【数24】
【0077】
【数25】
【0078】
信号s1、s2は、次式から推定することができる。
【0079】
【数26】
【0080】
【数27】
【0081】
図4および図5は、一実施例による、グループが2つ、グループあたりアンテナ要素が2つの、アンテナアレイ構造を有する基地局22における信号処理用送信機40、50の概略図を示す。送信機40は、グループ24-1におけるアンテナ要素24-1−1、24-1−2についての信号処理用の第1の送信機部42および第2の送信機部44を含み、送信機50は、グループ24-2におけるアンテナ要素24-2−1、24-2−2についての信号処理用の第1の送信機部52および第2の送信機部54を含む。
【0082】
図4に示すように、第1の送信機部42は、複数の記号繰返器(symbol repeater)402、404、406、408、ミクサ410、412、414、416、422、424、426、428、438、440、加算器418、420、430、432、442、およびベースバンドフィルタ434、436を含む。記号繰返器402、404、406、408は、複数の入力信号YI1、YQ1、YI2、YQ2を受信し、信号YI1、YQ1、YI2、YQ2はそれぞれ、同相信号Se、直角位相信号Se、同相信号S0、直角位相信号S0に対応する。信号YI1、YQ1、YI2、YQ2は、図4のカッコ内のプラス符号「+」およびマイナス符号「−」に示すように、記号繰返器402、404、406、408によって繰り返される。例えば、信号YI1のそれぞれのビットすなわち記号について、記号繰返器402は同じビットすなわち記号を2度、すなわち++と出力し、信号YI2のそれぞれのビットすなわち記号について、記号繰返器406は同じビットの後に同じビットの逆を、すなわち+−と出力する。記号繰返器402、404の出力は、ミクサ410、412においてウォルシュ符号w1と結び付けられ、記号繰返器406、408の出力は、ミクサ414、416においてウォルシュ符号w2と結び付けられる。ミクサ410、414の出力は加算器418によって加算され、ミクサ412、416の出力は加算器420によって加算される。
【0083】
加算器418の出力は、ミクサ422、424によってそれぞれ同相および直角位相の擬似ランダム雑音コード(擬似乱数コード)PNI、PNQと結び付けられ、加算器420の出力は、ミクサ428、426によってそれぞれ同相および直角位相の擬似ランダム雑音コードPNI、PNQと結び付けられる。ミクサ422、426の出力は加算器430によって加算され、ミクサ424、428の出力は加算器432によって加算される。加算器430、432の出力はそれぞれ、ベースバンドフィルタ434、436によってフィルタリングされた後、ミクサ438、440によって、関数cos(2πfct)およびsin(2πfct)によって規定される搬送波信号上に変調される。ミクサ438、440の出力は、加算器442を用いて一緒に加算された後、信号S1における信号S1として、アンテナ要素24-1−1を通じて送信される。
【0084】
送信機40の第2の送信機部44は、複数の記号繰返器444、446、448、450、ミクサ452、454、456、458、464、466、468、470、476、478、480、482、492、494、加算器460、462、472、474、484、486、496、およびベースバンドフィルタ488、490を含む。記号繰返器444、446、448、450、ミクサ452、454、456、458、加算器460、462は、第1の送信機部42における同等物、すなわち記号繰返器402、404、406、408、ミクサ410、412、414、416、加算器418、420、と略同一の方法で動作する。
【0085】
次にミクサ460、462の出力の位相を同じにして、またはずらして、受け手の移動局28に、関連するアンテナ要素24-1−2を通じて送信される信号が、アンテナ要素24-1−1を通じて送信される信号と同相で到来するようにする。すなわち、ミクサ460の出力が、ミクサ464、468を用いてアンテナ要素24-1−2と関連する複素数の重みνの同相および直角位相の成分cIおよびcQと結び付けられ、ミクサ462の出力が、ミクサ466、470を用いてアンテナ要素24-1−2と関連する複素数の重みνの同相および直角位相の成分cIおよびcQと結び付けられる。ミクサ464、470の出力は加算器472によって加算され、ミクサ466、468の出力は加算器474によって加算される。加算器472の出力は、ミクサ476、478への入力として供給され、加算器474の出力は、ミクサ480、482への入力として供給される。ミクサ476、478、480、482、492、494、加算器484、486、496、ベースバンドフィルタ488、490は、第1の送信機部42における同等物、すなわちミクサ422、424、426、428、438、440、加算器430、432、442、ベースバンドフィルタ434、436、と略同一の方法で動作する。
【0086】
第1の送信機部42は、その関連するアンテナ要素24-1−1を通じて送信される信号の位相を同じにする成分を含んでいない、ということに留意されたい。そのような信号は、アンテナ要素24-1−2を通じて送信される信号の位相をそれに対して同じにする、基準信号として用いられるからである。第1の送信機部42はまた、その関連する信号の位相を同じにする成分も含んでもよい、ということが理解されるべきである。グループ24-1が更なるアンテナ要素を有する場合には、送信機は、複素数の重みを付けることを除いては第2の送信機部44と同一の更なる送信機部を含んでもよい。
【0087】
送信機50の第1および第2の送信機部52、54は、送信機40の第1および第2の送信機部42、44と略同一の方法で動作する。特筆すべき相違は、以下のとおりである。記号繰返器502、504、506、508、544、546、548、550は、その出力が送信機40におけるそれぞれの同等物の出力と同一にならないよう信号YI1、YQ1、YI2、YQ2を繰り返すように構成されている。例えば、記号繰返器502は「+−」の中継器であるのに対し、その同等物の記号繰返器402は「++」の中継器である。他の相違は、送信機50に属する記号繰返器の出力が、送信機40におけるそれぞれの同等物の出力を結び付けるのに用いるウォルシュ符号と異なるウォルシュ符号で結び付けられる、ということである。例えば、記号繰返器504の出力はウォルシュ符号w2と結び付けられるのに対し、その同等物の記号繰返器404の出力はウォルシュ符号w1と結び付けられる。
【0088】
本発明を、いくつかの実施例に関してかなり詳細に説明したが、他のバージョンも可能である。従って、本発明の精神および範囲は、本明細書に含まれる実施例の説明に限定されるべきではない。
【発明の効果】
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術による空間時間拡散技術を用いた無線通信システムを示す図である。
【図2】 本発明による符号分割多重アクセス技術を用いた無線通信システムを示す図である。
【図3】 本発明による送信プロセスを示す図である。
【図4】 一実施例による、2つのグループと、グループあたり2つのアンテナ要素と、アンテナアレイ構造とを備えた基地局における、信号処理用送信機の概略図である。
【図5】 一実施例による、2つのグループと、グループあたり2つのアンテナ要素と、アンテナアレイ構造とを備えた基地局における、信号処理用送信機の概略図である。
【符号の説明】
20 無線通信システム
22 基地局
23 アンテナアレイ
24 送信機
28 移動局
q、k アンテナ要素
Claims (2)
- 少なくとも2つのアンテナ要素を有する第1のアンテナグループと、少なくとも1つのアンテナ要素を有する第2のアンテナグループとを少なくとも有するアンテナアレイを用いる、無線通信システム用の信号処理方法であって、前記第1および第2のアンテナグループは、互いに約10搬送波長またはそれよりも多く離して配置されており、前記第1のアンテナグループに属するアンテナ要素同士は、互いに約1/2搬送波長またはそれよりも少なく離して配置されている、方法において、
信号から複数のデータストリームを生成する段階と、
前記複数のデータストリームから導かれた少なくとも2つの組の第1の複数の代表データストリームのそれぞれの組を異なる直交符号を用いて符号化して、少なくとも2つの組の符号化された第1の複数の代表データストリームを生成する段階と、
第1の組の符号化された第1の複数の代表データストリームの位相をずらして、第1の組の符号化され位相のずれた第1の複数の代表データストリームを生成する段階と、
前記複数のデータストリームから導かれた少なくとも1つの組の第2の複数の代表データストリームのそれぞれの組を異なる直交符号を用いて符号化する段階であって、前記第1および第2の複数の代表データストリームのうち、前記複数のデータストリーム中の同じデータストリームから導かれる代表データストリームが異なる直交符号を用いて符号化され、前記第1および第2の複数の代表データストリームは、前記複数のデータストリームを符号化後に受信機において回復できるようにする、前記複数のデータストリームの代表データストリームである、段階と、
前記第1の組の符号化され位相のずれた第1の複数の代表データストリームを、前記第1のアンテナグループの第1のアンテナ要素を通じて送信し、第2の組の符号化された第1の複数の代表データストリームを、前記第1のアンテナグループの第2のアンテナ要素を通じて送信する段階と、
前記符号化された第2の複数の代表データストリームの組を、前記第2のアンテナグループのアンテナ要素を通じて送信する段階とを含み、
前記第1の組の符号化された第1の複数の代表データストリームの各々は、前記符号化され位相のずれた第1の複数の代表データストリームが、前記第2の組の符号化された第1の複数の代表データストリームと同相で受信機に到来するように位相がずらされる、方法。 - 少なくとも1つのアンテナ要素を有する第1のアンテナグループと、少なくとも2つのアンテナ要素を有する第2のアンテナグループとを含む、複数のアンテナグループであって、前記第1および第2のアンテナグループは、前記第1のアンテナグループから送信される信号が前記第2のアンテナグループから送信される信号とは別個のフェーディングを経験するように、互いにある距離だけ離して配置されており、前記第2のアンテナグループの前記少なくとも2つのアンテナ要素は、該アンテナ要素から送信される信号同士が相関するフェーディングを経験するように、互いにある距離だけ離して配置されている、複数のアンテナグループと、
信号から複数のデータストリームを生成し、該複数のデータストリームから導かれ異なる直交符号を用いて符号化された少なくとも1つの組の第1の複数の代表データストリームのそれぞれを、前記第1のアンテナグループを通じて送信し、前記複数のデータストリームから導かれ異なる直交符号を用いて符号化された少なくとも2つの組の第2の複数の代表データストリームのそれぞれを、前記第2のアンテナグループを通じて送信する、送信機であって、前記第1および第2の複数の代表データストリームのうち、前記複数のデータストリーム中の同じデータストリームから導かれる代表データストリームが異なる直交符号を用いて符号化され、前記第1および第2の複数の代表データストリームは、前記複数のデータストリームを符号化後に受信機において回復できるようにする、前記複数のデータストリームの代表データストリームであり、第2の組の前記符号化された第2の複数の代表データストリームは、前記第2のアンテナグループに属する第2のアンテナ要素を通じた送信のために位相がずらされており、第1の組の前記符号化された第2の複数の代表データストリームは、前記第2のアンテナグループに属する第1のアンテナ要素を通じて送信されるものであり、前記第2の組の符号化された第2の複数の代表データストリームは、前記符号化され位相のずれた第2の組の第2の複数の代表データストリームが、前記第1の組の前記符号化された第2の複数の代表データストリームと同相で受信機に到来するように位相がずらされる、送信機とを含む無線通信システム。
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