JP4076460B2

JP4076460B2 - L valve type loop seal for circulating fluidized bed incinerator

Info

Publication number: JP4076460B2
Application number: JP2003074559A
Authority: JP
Inventors: 和善西田; 真寺田; 毅有松; 正和宮崎
Original assignee: Chugai Ro Co Ltd
Current assignee: Chugai Ro Co Ltd
Priority date: 2003-03-18
Filing date: 2003-03-18
Publication date: 2008-04-16
Anticipated expiration: 2023-03-18
Also published as: JP2004279004A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、焼却炉を大型化することなく、その安定的な操業を保証することができる循環流動層焼却炉のＬバルブ型ループシールに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、汚泥等の被焼却物を焼却する施設として、図３に示したような循環流動層焼却炉１が知られている。この焼却炉１では、一定量のけい砂等の流動媒体Ｆを当該焼却炉１内で循環させつつ被焼却物を焼却処理するようになっている。ライザー２底部の炉床部３に加熱状態で充填されている流動媒体Ｆが、１次空気導入配管４から導入される燃焼用１次空気によって流動化されて流動層５が形成され、この流動層５に投入された被焼却物は、流動媒体Ｆによって混合・撹拌されて微粒化されるとともに、乾燥・熱分解されて焼却される。流動層５で焼却された被焼却物は、図示しない流動層５上方の２次空気導入配管から導入される燃焼用２次空気によってさらに熱分解されつつ、流動媒体Ｆや排ガスなどとともにライザー２内を上昇し、ライザー２上部の水平ダクト６を介してサイクロン７に吸引される。
【０００３】
サイクロン７は、被焼却物の焼却灰を含む排ガスから、これらと一緒に吹き上げられた流動媒体Ｆを分離して捕集し、捕集された流動媒体Ｆは、上下方向に設けられた中空のダウンカマー８内を下降してその底部のループシール９に貯留される。その後、流動媒体Ｆは、下向きに傾斜した戻し管１０を介して炉床部３へと戻されて、焼却炉１内を循環される。
【０００４】
ダウンカマー８と戻し管１０との間に配置されるループシール９は、流動層５内の一次ガスや排ガスなどがダウンカマー８を介してサイクロン７へ向かって逆流すると、サイクロン７内のガス流が乱されて流動媒体Ｆの捕集効率が低下してしまうことから、これを抑制すべく流動媒体Ｆを一時的に貯留して、流動層５とサイクロン７との間を遮断してシールするようになっている。またループシール９には、これに貯留される流動媒体量を一定にしてライザー２内の流動媒体量が不足しないように、流動媒体Ｆを流動化させて順次戻し管９を介して炉床部３へと戻すべく、図示しない流動用空気導入管から流動用空気が導入される。
【０００５】
このようなループシール９としてはその形態から、Ｌバルブ型やＮバルブ型、シールポットなどと称されるものが知られている。このうち、Ｌバルブ型ループシール９は図４に示すように、ダウンカマー８底部の中空な立ち上げ部８ａからこれに接続された円筒状の水平管１１にわたってＬ字状に形成される。そして、Ｌバルブ型ループシール９では、上記流動用空気配管１２から導入される流動用空気で流動媒体Ｆを流動化させて戻し管１０へ徐々に流出させるようにしながら、ダウンカマー８の立ち上げ部８ａから水平管１１内へと崩落しつつ戻し管１０へ向かって移動しようとする流動媒体Ｆを当該水平管１１内に滞留させ、これによってダウンカマー８内に一定の高さとなる一定量の流動媒体Ｆを貯留できるようにしている。
【０００６】
Ｌバルブ型ループシール９は立ち上げ部８ａと水平管１１という簡単な管構造であるため、閉塞などの問題も少なく、また閉塞などが起こったとしてもメンテナンスが容易であるという利点がある。また構造が簡単なだけでなく、流動媒体Ｆをその内部に滞留させてダウンカマー８底部に相当の高さで流動媒体Ｆを貯留するために必要とされる水平管１１の水平方向長さ寸法Ｌが通常、その内径寸法Ｄの２倍程度で足り（Ｌ／Ｄ＝２）、ループシール９をコンパクトに構成することができる。このようなＬバルブ型ループシール９を採用した循環流動層焼却炉１の一例が、特許文献１に開示されている。また本願出願人は、関連する先行出願として特願２００２−３５９３９０を出願している。
【０００７】
【特許文献１】
特開２００２−２８６２１６号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のＬバルブ型ループシール９は、上述したように構造が簡単であるなど各種の利点を有してはいるものの、循環流動層焼却炉１を安定的に操業できない場合があることを、本願発明者は知得した。
【０００９】
具体的には、焼却炉１規模の大型化、流動層５での流動媒体Ｆの流動状態、炉内温度や被焼却物の焼却量、また被焼却物の水分含有率などが変化するとこれに伴って流動媒体Ｆの循環量が変動するが、この変動の影響により、水平方向長さ寸法Ｌを内径寸法Ｄの２倍程度に設定した水平管１１ではその内部に適切に流動媒体Ｆを滞留させることができず、流動用空気の供給を停止しても流動媒体Ｆが戻し管１０から流出してしまって、Ｌバルブ型ループシール９内に一定の高さで流動媒体Ｆを貯留することができない場合があることが分かった。そしてこのような場合には、十分なシール性能を確保することができないために１次ガスなどがサイクロン７へ逆流してしまって、焼却炉１の安定的な操業を保証することが難しくなってしまう。
【００１０】
これに対処すべく、水平管１１の水平方向長さ寸法Ｌを内径寸法Ｄの２倍以上に設定することが考えられるが、このように水平管１１を長くすると焼却炉１が大型化してしまい、その製造コストや設置スペースなど、種々の問題が生ずることとなっていた。
【００１１】
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、焼却炉を大型化することなく、その安定的な操業を保証することができる循環流動層焼却炉のＬバルブ型ループシールを提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる循環流動層焼却炉のＬバルブ型ループシールは、ダウンカマー底部の中空な立ち上げ部からこれに接続された水平管にわたってＬ字状に形成され、サイクロンから該ダウンカマー内を下降する流動媒体を一時的に貯留してライザー内の流動層と該サイクロンとの間をシールする循環流動層焼却炉のＬバルブ型ループシールにおいて、上記水平管の鉛直方向内径寸法を拡縮自在に変更する管径調整手段を設け、該管径調整手段は、少なくとも鉛直方向内径寸法を鉛直方向下方から上方へ向かって小さくするために、内部に楕円形状の管路が形成されて、上記水平管の水平軸芯周りに回転自在な配管部材であることを特徴とする。
【００１３】
管径調整手段によって水平管の鉛直方向内径寸法を変更するようにしていて、内径寸法の縮小化により、見掛け上水平管の水平方向長さ寸法を延長することができ、すなわち例えば水平方向長さ寸法が内径の２倍であるときに、この内径を縮小することで水平方向長さ寸法を内径の２倍以上にすることが可能で、これにより流動媒体を適切に水平管内に滞留させて、Ｌバルブ型ループシールに一定の高さで流動媒体を貯留しておくことが可能となる。
【００１４】
特に、重力方向に崩落する作用を伴って戻り管に移動しようとする流動媒体に対して、鉛直方向内径寸法を変更することは、水平方向内径寸法を変更する場合に比べて、流動媒体の流出を効果的に抑制することが可能であって、水平管の内径を狭めることによる効果を一段と高く確保し得、流動媒体を水平管内に適切に滞留させ得る。これにより、水平管の長さを延長することなく、したがって循環流動層焼却炉を大型化することなく、Ｌバルブ型ループシールによるシール機能を的確に確保し得、焼却炉の安定的な操業を保証することが可能となる。
【００１５】
また、前記管径調整手段は少なくとも、鉛直方向内径寸法を鉛直方向下方から上方へ向かって小さくすることを特徴とする。このようにすると、管径調整手段で水平管の鉛直方向内径寸法を縮小する際、水平管の内底面の上昇を伴って内径寸法が縮小されることとなり、水平管内への流動媒体の流れ込みをさらに抑制することが可能で、より確実にＬバルブ型ループシールに流動媒体を保持させることが可能になる。さらに、前記管径調整手段は、内部に楕円形状の管路が形成され、前記水平管の水平軸芯周りに回転自在な配管部材であることを特徴とする。これにより、配管部材を回転させて内部の楕円形状の管路の向きを変更するだけで、水平管の鉛直方向内径寸法を拡縮自在に変更することが可能であって、構造が簡単であるとともに良好な調整操作性を確保し得る。
【００１６】
また、前記管径調整手段は、鉛直方向内径寸法比を１〜１／２の間で変更することを特徴とする。鉛直方向の内径寸法変化の比率を１／２程度までとすることにより、流動媒体による水平管の閉塞を防止し得る。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる循環流動層焼却炉のＬバルブ型ループシールの好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態にかかるＬバルブ型ループシール９は図３および図４に示した焼却炉１を前提として、図１および図２に示した水平管１１の鉛直方向内径寸法を拡縮自在に変更する管径調整手段としての配管部材１３を設けて構成される。水平管１１は、ダウンカマー８底部の立ち上げ部８ａと連通されるダウンカマー側管端部１１ａと、戻し管１０と連通される戻し管側管端部１１ｂとの間に、これらに着脱自在に配管部材１３を設けることで構成される。
【００１９】
各管端部１１ａ，１１ｂは従来の水平管１１と同様に、内径寸法（従来と同様に、Ｄとする）および外径寸法が一定の円筒状に形成され、内部に円形状の管路１４が形成される。他方、配管部材１３にはその内部に楕円形状の管路１５が形成される。配管部材１３は、その外径寸法が各管端部１１ａ，１１ｂの外径寸法と一致する円筒状の外周面を有する一方で、内周面は、長径の寸法Ｘが各管端部１１ａ，１１ｂの内径寸法Ｄと同一で、短径の寸法Ｙがその半分のＤ／２の断面楕円形の筒体面で形成され、この筒体面によって楕円形状の管路１５が区画形成される。従って、配管部材１３の楕円形状管路１５は、管端部１１ａ，１１ｂの円形状管路１４に内接する関係で連通される。そして、管端部１１ａ，１１ｂと配管部材１３とからなる水平管１１の水平軸芯周りに配管部材１３を回転させると、楕円形状管路１５は円形状管路１４の口径Ｄ内で周回するようになっている。
【００２０】
配管部材１３の両端部には、環状の配管側フランジ１６が形成されるとともに、各管端部１１ａ，１１ｂの端部には配管側フランジ１６と接合される環状の管端側フランジ１７が形成される。これらフランジ１６，１７には同一ピッチでボルト孔１８が形成され、このボルト孔１８を介してボルト・ナット等の締結手段１９で締結することで、配管部材１３が各管端部１１ａ，１１ｂに取り外し可能に連結される。そして管端側フランジ１７に対して配管側フランジ１６をその周方向にずらすことにより、配管部材１３が水平管１１の水平軸芯周りに回転自在に回転され、これによって円形状管路１４に対する楕円形状管路１５の位置が変更される。
【００２１】
図２に示した長径Ｘが水平状態にあるときを０°として、短径Ｙが水平状態となる９０°まで配管部材１３が回転する間に、楕円形状管路１５によって水平管１１の鉛直方向内径寸法が拡縮自在に変更される。そして特に楕円形状管路１５は、円形状管路１４に対し０°〜９０°の範囲で周回される間に、水平管１１の鉛直方向内径寸法を少なくとも、鉛直下方から上方へ向かって、すなわち管端部１１ａ，１１ｂの管路１４の内底面に対し、配管部材１３の管路１５の内底面を上昇させて、これにより鉛直方向内径寸法が小さくされる。
【００２２】
本実施形態にあっては、配管部材１３の管路１５が楕円形状であることから、鉛直方向内径寸法は鉛直方向上方からも小さくされる。また、楕円形状管路１５は長径Ｘと短径Ｙの比が１／２であることから、鉛直方向内径寸法が１〜１／２の比率で変更される。
【００２３】
次に、本実施形態のＬバルブ型ループシール９の作用について説明すると、水平管１１の内径寸法を調整する際には、締結手段１９を外して管端側フランジ１７に対し配管側フランジ１６をその周方向にずらして、配管部材１３を水平管１１の水平軸芯周りに０°〜９０°の範囲で回転させ、円形状管路１４に対する楕円形状管路１５の位置を変更する。このようにすれば、水平管１１の鉛直方向内径寸法を拡大したり、縮小したりすることができる。
【００２４】
このように配管部材１３によって水平管１１の鉛直方向内径寸法を変更すれば、内径寸法の縮小化により見掛け上水平管１１の水平方向長さ寸法を延長することができ、すなわち例えば水平方向長さ寸法が管端部１１ａ，１１ｂの内径Ｄの２倍であるときに、鉛直方向内径寸法を例えば楕円形状管路１５の短径（Ｙ＝Ｄ／２）に設定することで、水平方向長さ寸法を内径寸法の２倍以上にすることができ、これにより流動媒体を適切に水平管１１内に滞留させて、Ｌバルブ型ループシール９に一定の高さで流動媒体を貯留しておくことが可能になる。
【００２５】
特に、重力方向に崩落する作用を伴って戻り管１０に移動しようとする流動媒体に対して、鉛直方向内径寸法を変更することは、水平方向内径寸法を変更する場合に比べて、流動媒体の流出を効果的に抑制することが可能であって、水平管１１の内径を狭めることによる効果を一段と高く確保することができ、水平管１１内に流動媒体を適切に滞留させることができる。
【００２６】
これにより、水平管１１の長さを延長することなく、したがって循環流動層焼却炉１を大型化することなく、Ｌバルブ型ループシール９によるシール機能を的確に確保することができて、焼却炉１の安定的な操業を保証することができる。
【００２７】
また、楕円形状管路１５により、少なくとも鉛直方向内径寸法を鉛直方向下方から上方へ向かって小さくするようにしたので、水平管１１の鉛直方向内径寸法を縮小する際、ダウンカマー側管端部１１ａの円形状管路１４に対し配管部材１３の楕円形状管路１５の内底面が上昇して、ダウンカマー８底部側からの流動媒体が一部堰き止められることになり、これにより水平管１１内への流動媒体の流れ込みをさらに抑制することができて、より確実にＬバルブ型ループシール９に流動媒体を保持させることができる。
【００２８】
また、楕円形状管路１５の長径Ｘと短径Ｙの比を１／２として、配管部材１３を回転させることによる鉛直方向内径寸法の比率を１〜１／２の間で変更するようにしたので、最小寸法としても流動媒体による水平管１１の閉塞を防止し得る。本実施形態の両管端部１１ａ，１１ｂおよび配管部材１３からなる水平管１１の水平方向長さ寸法を、従来相当（Ｌ／Ｄ＝２）とした場合、短径Ｙが水平方向となるように楕円形状管路１５を回転させれば、水平管１１の水平方向長さ寸法Ｌを見掛け上、鉛直方向内径寸法の４倍（Ｌ／Ｙ＝４）とすることができ、これにより適切にＬバルブ型ループシール９に流動媒体を保持させることができる。
【００２９】
そして本実施形態にかかる配管部材１３を採用すれば、当該配管部材１３を回転させて内部の楕円形状管路１５の向きを変更するだけという、きわめて簡単な操作で水平管１１の鉛直方向内径寸法を拡縮自在に変更することができ、構造が簡単であるとともに調整操作性も良好である。上記実施形態にあっては、ボルト孔１８のピッチ毎に配管側フランジ１６をずらすようにしたが、ボルト孔１８を長孔で形成するなどして、連続的にずらすことができるように構成しても良いことはもちろんである。
【００３２】
【発明の効果】
以上要するに、本発明にかかる循環流動層焼却炉のＬバルブ型ループシールにあっては、焼却炉を大型化することなく、その安定的な操業を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる循環流動層焼却炉のＬバルブ型ループシールの好適な一実施形態を示す水平管の側断面図である。
【図２】図１中、Ａ−Ａ線矢視断面図である。
【図３】一般的な循環流動層焼却炉を示す概略側断面図である。
【図４】従来のＬバルブ型ループシールを示す側断面図である。
【符号の説明】
１循環流動層焼却炉
２ライザ
５流動層
７サイクロン
８ダウンカマー
８ａ立ち上げ部
９Ｌバルブ型ループシール
１１水平管
１３配管部材
１５楕円形状管路
Ｆ流動媒体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an L-valve loop seal for a circulating fluidized bed incinerator that can ensure stable operation without increasing the size of the incinerator.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a circulating fluidized bed incinerator 1 as shown in FIG. 3 is known as a facility for incineration of incinerated objects such as sludge. In the incinerator 1, the incinerated material is incinerated while circulating a certain amount of fluid medium F such as silica sand in the incinerator 1. The fluidized medium F charged in the heated state in the hearth 3 at the bottom of the riser 2 is fluidized by the primary air for combustion introduced from the primary air introduction pipe 4 to form a fluidized bed 5. The material to be incinerated put into the layer 5 is mixed and stirred by the fluid medium F to be atomized, dried, thermally decomposed, and incinerated. The incinerated product incinerated in the fluidized bed 5 is further thermally decomposed by the secondary air for combustion introduced from the secondary air introduction pipe above the fluidized bed 5 (not shown), and in the riser 2 together with the fluidized medium F and exhaust gas. And is sucked into the cyclone 7 through the horizontal duct 6 above the riser 2.
[0003]
The cyclone 7 separates and collects the fluid medium F blown up together with the exhaust gas containing the incineration ash of the incinerator, and the collected fluid medium F is a hollow provided vertically. The inside of the downcomer 8 is lowered and stored in the loop seal 9 at the bottom. Thereafter, the fluid medium F is returned to the hearth part 3 through the return pipe 10 inclined downward and circulated in the incinerator 1.
[0004]
The loop seal 9 disposed between the downcomer 8 and the return pipe 10 causes the gas flow in the cyclone 7 when the primary gas or exhaust gas in the fluidized bed 5 flows back toward the cyclone 7 through the downcomer 8. Is disturbed and the collection efficiency of the fluid medium F is lowered, so that the fluid medium F is temporarily stored to suppress this, and the fluidized bed 5 and the cyclone 7 are shut off and sealed. It is like that. In addition, the loop seal 9 has a constant flow medium amount stored therein, and the flow medium F is fluidized so that the amount of the flow medium in the riser 2 is not insufficient, and the hearth portion is sequentially passed through the return pipe 9. In order to return to 3, fluid air is introduced from a fluid air introduction pipe (not shown).
[0005]
As such a loop seal 9, what is called an L valve type, an N valve type, a seal pot or the like is known from its form. Among these, as shown in FIG. 4 , the L-valve loop seal 9 is formed in an L shape from the hollow rising portion 8 a at the bottom of the downcomer 8 to the cylindrical horizontal pipe 11 connected thereto. In the L valve type loop seal 9, the downcomer 8 is started up while fluidizing the fluid medium F with the fluid air introduced from the fluid air pipe 12 and gradually flowing out to the return pipe 10. The fluid medium F that is about to move toward the return pipe 10 while collapsing from the portion 8a into the horizontal pipe 11 is retained in the horizontal pipe 11, thereby a certain amount of a constant height in the downcomer 8. The fluid medium F can be stored.
[0006]
Since the L valve type loop seal 9 has a simple tube structure of the rising portion 8a and the horizontal tube 11, there are few problems such as blockage, and there is an advantage that maintenance is easy even if blockage occurs. Further, not only the structure is simple, but also the horizontal length of the horizontal pipe 11 required for storing the fluid medium F at a considerable height at the bottom of the downcomer 8 by retaining the fluid medium F therein. L is usually about twice as large as the inner diameter D (L / D = 2), and the loop seal 9 can be made compact. An example of a circulating fluidized bed incinerator 1 employing such an L-valve loop seal 9 is disclosed in Patent Document 1. The present applicant has filed Japanese Patent Application No. 2002-359390 as a related prior application.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-286216
[Problems to be solved by the invention]
By the way, although the conventional L valve type loop seal 9 has various advantages such as the simple structure as described above, there are cases where the circulating fluidized bed incinerator 1 cannot be operated stably. The present inventor has learned.
[0009]
Specifically, when the incinerator 1 scale increases, the fluidized state of the fluidized medium F in the fluidized bed 5, the in-furnace temperature, the incineration amount of the incinerated material, the moisture content of the incinerated material, etc. change Along with this, the circulation amount of the fluid medium F fluctuates. Due to the effect of this fluctuation, the fluid medium F is appropriately retained in the horizontal pipe 11 in which the horizontal length L is set to about twice the inner diameter D. The fluid medium F flows out of the return pipe 10 even if the supply of fluid air is stopped, and the fluid medium F is stored in the L valve loop seal 9 at a certain height. It turns out that there are cases where it is not possible. In such a case, since sufficient sealing performance cannot be ensured, the primary gas or the like flows back to the cyclone 7 and it is difficult to guarantee stable operation of the incinerator 1. End up.
[0010]
In order to cope with this, it is conceivable to set the horizontal length L of the horizontal pipe 11 to be twice or more the inner diameter dimension D. However, if the horizontal pipe 11 is lengthened in this way, the incinerator 1 becomes large. Various problems such as the manufacturing cost and installation space have arisen.
[0011]
The present invention was devised in view of the above-described conventional problems, and an L-valve loop seal for a circulating fluidized bed incinerator that can guarantee its stable operation without increasing the size of the incinerator. The purpose is to provide.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The L-valve type loop seal of the circulating fluidized bed incinerator according to the present invention is formed in an L shape from a hollow rising portion at the bottom of the downcomer to a horizontal pipe connected thereto, and descends from the cyclone into the downcomer. In the L-valve loop seal of a circulating fluidized bed incinerator that temporarily stores the fluid medium to be sealed and seals between the fluidized bed in the riser and the cyclone, the vertical inner diameter of the horizontal pipe is changed to be freely expandable A pipe diameter adjusting means is provided, and the pipe diameter adjusting means has an elliptical pipe line formed therein in order to reduce at least the vertical inner diameter dimension from the lower side to the upper side in the vertical direction. It is a piping member that is rotatable around a horizontal axis .
[0013]
The inner diameter dimension of the horizontal pipe is changed by the pipe diameter adjusting means, and the horizontal length dimension of the horizontal pipe can be apparently extended by reducing the inner diameter dimension, that is, for example, the horizontal length. When the dimension is twice the inner diameter, it is possible to reduce the inner diameter to make the horizontal length dimension more than twice the inner diameter, thereby allowing the flow medium to properly stay in the horizontal tube, It is possible to store the fluid medium at a constant height in the L valve type loop seal.
[0014]
In particular, changing the vertical inner diameter of a flowing medium that moves to the return pipe with the action of collapsing in the direction of gravity is more effective than changing the horizontal inner diameter. Can be effectively suppressed, and the effect of narrowing the inner diameter of the horizontal pipe can be ensured much higher, and the fluid medium can be appropriately retained in the horizontal pipe. As a result, the sealing function by the L-valve type loop seal can be ensured accurately without extending the length of the horizontal pipe, and thus without increasing the size of the circulating fluidized bed incinerator, so that stable operation of the incinerator can be achieved. It can be guaranteed.
[0015]
Further, the pipe diameter adjusting means is characterized in that at least the vertical inner diameter dimension is reduced from the vertical lower side to the upper side. In this way, when the vertical inner diameter dimension of the horizontal pipe is reduced by the pipe diameter adjusting means, the inner diameter dimension is reduced with the rise of the inner bottom surface of the horizontal pipe, and the flowing medium flows into the horizontal pipe. Further suppression is possible, and the fluidized medium can be more securely held by the L-valve loop seal. Further, the pipe diameter adjusting means is a pipe member having an elliptical pipe line formed therein and rotatable around a horizontal axis of the horizontal pipe. As a result, it is possible to change the vertical inner diameter dimension of the horizontal pipe so that it can be expanded and contracted simply by rotating the piping member and changing the direction of the inner elliptical pipe line, and the structure is simple. Good adjustment operability can be ensured.
[0016]
Moreover, the said pipe diameter adjustment means changes the vertical direction internal-diameter dimension ratio between 1-1 / 2, It is characterized by the above-mentioned. By setting the ratio of the inner diameter dimension change in the vertical direction to about ½, the horizontal pipe can be prevented from being blocked by the fluid medium.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of an L valve type loop seal of a circulating fluidized bed incinerator according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. L-valve loop seal 9 according to the present embodiment assuming incinerator 1 shown in FIGS. 3 and 4, the tubes for changing the vertical inner diameter scaled freely in the horizontal tube 11 shown in FIGS. 1 and 2 A piping member 13 is provided as a diameter adjusting means. The horizontal pipe 11 is detachably attachable between a downcomer side pipe end part 11a communicating with the rising part 8a at the bottom part of the downcomer 8 and a return pipe side pipe end part 11b communicating with the return pipe 10. It is comprised by providing the piping member 13 in.
[0019]
Each of the tube end portions 11a and 11b is formed in a cylindrical shape having a constant inner diameter dimension (referred to as D) and an outer diameter dimension in the same manner as the conventional horizontal pipe 11, and has a circular conduit 14 inside. Is formed. On the other hand, an elliptical pipe line 15 is formed in the pipe member 13. The piping member 13 has a cylindrical outer peripheral surface whose outer diameter dimension matches the outer diameter dimension of each of the pipe end portions 11a and 11b, while the inner peripheral surface has a major axis dimension X of each pipe end portion 11a, 11b is the same as the inner diameter dimension D of 11b, and the minor axis dimension Y is formed by a half cylindrical body surface having an elliptical cross section of D / 2, and an elliptical pipe line 15 is defined by the cylindrical body surface. Therefore, the elliptical pipe line 15 of the pipe member 13 is communicated with the circular pipe line 14 of the pipe end portions 11a and 11b so as to be inscribed. When the pipe member 13 is rotated around the horizontal axis of the horizontal pipe 11 including the pipe end portions 11 a and 11 b and the pipe member 13, the elliptical pipe line 15 circulates within the diameter D of the circular pipe line 14. It is like that.
[0020]
An annular pipe-side flange 16 is formed at both ends of the pipe member 13, and an annular pipe-end flange 17 joined to the pipe-side flange 16 is formed at the end of each pipe end 11 a, 11 b. Is done. Bolt holes 18 are formed at the same pitch in the flanges 16 and 17, and the pipe members 13 are connected to the pipe end portions 11 a and 11 b through the bolt holes 18 by fastening means 19 such as bolts and nuts. Removably connected. Then, by shifting the pipe side flange 16 in the circumferential direction with respect to the pipe end side flange 17, the pipe member 13 is rotated freely around the horizontal axis of the horizontal pipe 11. The position of the shape pipe line 15 is changed.
[0021]
While the major axis X shown in FIG. 2 is in a horizontal state, the vertical direction of the horizontal pipe 11 is caused by the elliptical pipe line 15 while the pipe member 13 is rotated to 90 ° where the minor axis Y is in a horizontal state. The inner diameter is changed so that it can be expanded and contracted. In particular, the elliptical pipe line 15 circulates in the range of 0 ° to 90 ° with respect to the circular pipe line 14, so that the vertical inner diameter dimension of the horizontal pipe 11 is at least vertically downward, that is, upward. The inner bottom surface of the pipe line 15 of the pipe member 13 is raised with respect to the inner bottom face of the pipe line 14 of the pipe end portions 11a and 11b, and thereby the vertical inner diameter is reduced.
[0022]
In this embodiment, since the pipe line 15 of the piping member 13 has an elliptical shape, the inner diameter dimension in the vertical direction is also reduced from above in the vertical direction. Moreover, since the ratio of the major axis X to the minor axis Y is 1/2 in the elliptical pipe line 15, the vertical inner diameter dimension is changed at a ratio of 1 to 1/2.
[0023]
Next, the operation of the L valve type loop seal 9 of the present embodiment will be described. When adjusting the inner diameter of the horizontal pipe 11, the fastening means 19 is removed and the pipe side flange 16 is attached to the pipe end side flange 17. Shifting in the circumferential direction, the piping member 13 is rotated around the horizontal axis of the horizontal pipe 11 in a range of 0 ° to 90 °, and the position of the elliptical pipe line 15 with respect to the circular pipe line 14 is changed. In this way, the vertical inner diameter dimension of the horizontal pipe 11 can be enlarged or reduced.
[0024]
If the vertical inner diameter dimension of the horizontal pipe 11 is changed by the piping member 13 in this way, the horizontal length dimension of the horizontal pipe 11 can be apparently extended by reducing the inner diameter dimension, that is, for example, the horizontal length. When the dimension is twice the inner diameter D of the pipe end portions 11a and 11b, the horizontal direction length is set by setting the vertical inner diameter dimension to, for example, the minor diameter (Y = D / 2) of the elliptical pipe line 15. The dimension can be more than twice the inner diameter dimension, so that the fluid medium is appropriately retained in the horizontal pipe 11 and the fluid medium is stored at a constant height in the L-valve loop seal 9. Is possible.
[0025]
In particular, changing the vertical inner diameter dimension for a fluid medium that moves to the return pipe 10 with the action of collapsing in the direction of gravity is more effective than changing the horizontal inner diameter dimension. The outflow can be effectively suppressed, the effect of narrowing the inner diameter of the horizontal pipe 11 can be secured higher, and the fluid medium can be appropriately retained in the horizontal pipe 11.
[0026]
As a result, the sealing function by the L-valve loop seal 9 can be ensured accurately without extending the length of the horizontal pipe 11 and thus without increasing the size of the circulating fluidized bed incinerator 1. 1 stable operation can be guaranteed.
[0027]
In addition, since at least the vertical inner diameter dimension is decreased from the lower side in the vertical direction upward by the elliptical pipe line 15, the downcomer side pipe end portion 11 a is reduced when the vertical inner diameter dimension of the horizontal pipe 11 is reduced. The inner bottom surface of the elliptical pipe line 15 of the pipe member 13 rises with respect to the circular pipe line 14, and a part of the flow medium from the bottom side of the downcomer 8 is dammed up. The flow medium can be further prevented from flowing into the L-valve loop seal 9, and the flow medium can be held more reliably.
[0028]
Also, the ratio of the major axis X to the minor axis Y of the elliptical pipe line 15 is halved, and the ratio of the inner diameter dimension in the vertical direction by rotating the piping member 13 is changed between 1 and ½. Therefore, even if it is the minimum dimension, obstruction | occlusion of the horizontal pipe | tube 11 by a fluid medium can be prevented. When the horizontal length of the horizontal pipe 11 composed of the pipe end portions 11a and 11b and the piping member 13 of the present embodiment is equivalent to the conventional length (L / D = 2), the minor axis Y is in the horizontal direction. If the elliptical pipe 15 is rotated, the horizontal length L of the horizontal pipe 11 can be apparently made four times as large as the vertical inner diameter (L / Y = 4). The fluid medium can be held by the L valve type loop seal 9.
[0029]
And if the piping member 13 concerning this embodiment is employ | adopted, the said pipe member 13 will be rotated and the vertical internal diameter dimension of the horizontal pipe 11 will be changed by the very simple operation of only changing the direction of the internal elliptical pipe line 15. Can be changed freely, and the structure is simple and the adjustment operability is good. In the above embodiment, the pipe-side flange 16 is shifted for each pitch of the bolt holes 18, but the bolt holes 18 are formed as long holes so that they can be shifted continuously. Of course.
[0032]
【The invention's effect】
In short, in the L-valve type loop seal of the circulating fluidized bed incinerator according to the present invention, stable operation can be guaranteed without increasing the size of the incinerator.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of a horizontal pipe showing a preferred embodiment of an L valve type loop seal of a circulating fluidized bed incinerator according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 3 is a schematic side sectional view showing a general circulating fluidized bed incinerator.
FIG. 4 is a side sectional view showing a conventional L valve type loop seal.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Circulating fluidized bed incinerator 2 Riser 5 Fluidized bed 7 Cyclone 8 Downcommer 8a Startup part 9 L valve type loop seal 11 Horizontal pipe 13 Piping member 15 Elliptical pipe line F Fluid medium

Claims

An L-shaped portion is formed from a hollow rising portion at the bottom of the downcomer to a horizontal pipe connected thereto, and a fluid medium descending from the cyclone in the downcomer is temporarily stored, and the fluidized bed in the riser and the In the L valve type loop seal of the circulating fluidized bed incinerator that seals between the cyclone,
A pipe diameter adjusting means for changing the vertical inner diameter dimension of the horizontal pipe so as to freely expand and contract ,
The pipe diameter adjusting means has an elliptical pipe line formed therein so as to reduce at least the vertical inner diameter dimension from the lower side to the upper side in the vertical direction, and is rotatable around the horizontal axis of the horizontal pipe. An L-valve loop seal for a circulating fluidized bed incinerator characterized by being a piping member .

The L valve type loop seal for a circulating fluidized bed incinerator according to claim 1, wherein the pipe diameter adjusting means changes a vertical inner diameter dimension ratio between 1 and 1/2.