JP4076350B2 - 通信用半導体集積回路および無線通信システム - Google Patents

通信用半導体集積回路および無線通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、VCO(電圧制御発振器)を備えたPLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路に適用して有効な技術に関し、例えば複数のバンドの信号を送受信可能な携帯電話機などの移動体通信装置において受信信号や送信信号と合成される所定の周波数の発振信号を発生するPLL回路およびそれを備えた高周波用半導体集積回路および無線通信システムに利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機には、受信信号や送信信号と合成される所定の周波数の発振信号を発生する局部発振器としてPLL回路を備え、送信信号の変調や受信信号の復調を行う高周波用半導体集積回路(以下、高周波LSIと称する)が用いられている。
従来、携帯電話機においては、例えば880〜915MHz帯のGSM(Global System for Mobile Communication)と1710〜1785MHz帯のDCS(Digital Cellular System)のような2つの周波数帯の信号を扱えるデュアルバンド方式の携帯電話機がある。また、かかるデュアルバンド方式の携帯電話機には、PLL回路の周波数を切り替えることにより一つのPLL回路で2つのバンドに対応することができるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、携帯電話機にあっては、待受け時にPLL回路の動作を停止させる制御が行なわれている。また、デュアルバンド方式の携帯電話機にあっては、それぞれのバンドに応じてPLL回路の周波数を切り替える必要があり、この周波数切り替え時にもPLL回路の動作を停止させる制御をする場合がある。そして、停止させたPLL回路は、送信開始時に再起動させる必要があるが、PLL回路を構成するVCO(電圧制御発振器)の制御電圧Vcを徐々にロックアップの電圧に近付ける従来の一般的な方式では、周波数の高い方のバンドによる送受信時におけるPLL回路のロックアップ時間の方が、周波数の低い方のバンドによる送受信時におけるロックアップ時間よりもどうしても長くなってしまう。
【0004】
そこで、デュアルバンド方式ではVCO(電圧制御発振器)の制御電圧Vcを発生するループフィルタの容量を急速にチャージアップする電流源を設け、周波数の高い方のバンド時には、図3(B)に示すように、PLL起動時に制御電圧Vcを一旦電源電圧Vccで持って行きそこから徐々に下げることでロックアップさせる方式がある。
しかし、この方式にあっては、VCOの発振可能な周波数範囲が広い場合、図3(B)に破線IMLで示すように、希望の周波数よりも高い周波数でPLLがロックしてしまういわゆるイメージロックが発生することがある。特に、GSMやDCSの他に例えば1850〜1915MHz帯のPCS(Personal Communication System)の信号を扱えるトリプルバンド方式の携帯電話機用の高周波LSIにあっては、GSMとDCSのデュアルバンド方式よりもさらにVCOの発振可能な周波数範囲を広くする設定することが必要になる。
【0005】
また、携帯電話機用高周波LSIは今後さらに多くのバンドに対応できるものが要求されることが考えられる。そのため、マルチバンド方式の高周波LSIにおけるPLL回路には、上記方式に代わる高速ロックアップ方式が必要となる。一方、高周波LSIの汎用性を考えた場合、デュアルバンド方式の携帯電話機やトリプルバンド方式の携帯電話機、シングルバンドの携帯電話機のすべてに採用することができれば、携帯電話機のメーカは従来のハードウェアやソフトウェアなどの設計資産を利用することができ、新しい高周波LSIに応じたシステムを再設計する必要がなく開発コストを抑えることができる。
【0006】
本発明者らは、GSMとDCSとPCSの3つの通信方式に準拠した高周波LSIを開発するにあたり、中間周波数の信号(以下、IF信号と称する)の生成方式について検討を行なった。その結果、従来のGSMとDCSの2つの方式に準拠した高周波LSIにおいて行なわれていたIF信号の周波数を切り替える方式の延長上で設計を行なうと、IF信号を生成するVCOの発振可能な周波数範囲をさらに広げるかVCOを2つあるいは3つ設けて切り替える必要があるため、コストが大幅に上昇するという不具合がある。また、IF信号の周波数が3つあるとそれぞれの高調波成分をカットするためハーモニックフィルタと呼ばれるフィルタも3つ必要になる。そのため、回路面積が増加し、チップサイズが増大するという不具合があることが明らかとなった。
【0007】
この発明の目的は、複数の引き込みモードを有し、周波数帯に応じたモードで引き込み動作を行なうことでイメージロックを起こすことなく短時間にロックアップすることができるPLL回路を備えた通信用半導体集積回路(高周波LSI)を提供することにある。 この発明の他の目的は、複数の引き込みモードを有し、システムに適したモードを選択して引き込み動作を行なうPLL回路を備えることで従来の設計資産を活用することができる通信用半導体集積回路を提供することにある。
【0008】
この発明のさらに他の目的は、例えばGSMとDCSとPCSのような複数の通信方式による通信が可能な高周波LSIに適した中間周波数信号の周波数の設定方式を提供することにある。
この発明の他の目的は、例えばGSMとDCSとPCSのような複数の通信方式による通信が可能な高周波LSIにおいて、中間周波数信号を生成する発振回路の主要部分を半導体チップ上に形成してワンチップ化を可能にするとともに、必要なフィルタの数を減らし、回路面積を低減できるようにすることにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面から明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本願の第1の発明は、PLL回路に、フィルタ容量の電圧をロックアップ電圧に引き込むための複数の引き込み動作モードを設けるとともに、これら複数の引き込み動作モードのうちいずれかを指定するためのレジスタを設け、このレジスタの設定に従って引き込み動作を行なうように構成したものである。ここで、望ましくは、上記複数の引き込み動作モードのうち少なくとも1つは、上記ロックアップ電圧よりも低い所定の初期電圧から引き込み動作を開始する動作モードとする。さらに望ましくは、上記複数の引き込み動作モードのうち少なくとも1つは、上記フィルタ容量の電圧を上記ロックアップ電圧よりも高い所定の電圧に持ち上げてから徐々に引き下げる動作モードとする。
【0010】
上記した手段によれば、レジスタによって複数の引き込み動作モードのうちいずれかを指定することができるため、イメージロックを起こすことなく短時間にPLL回路をロックアップすることができるとともに、従来と同じ引き込み動作モードを設けておくことにより従来の設計資産を活用することができるようになる。
さらに望ましくは、上記PLL回路は上記初期電圧として複数のレベルのいずれかを選択可能な構成とし、これら複数のレベルのうちいずれかを指定する第2のレジスタを設ける。これによって、第2のレジスタの設定により初期電圧を選択することができるため、使用するシステムや周波数帯に応じて最適の引き込み速度でロックアップを行なうことができるようになる。
【0011】
また、本願の第2の発明は、少なくとも900MHz帯のGSM方式を含む2以上の周波数帯を使用した通信方式に従った送受信が可能に構成された無線通信システムにおいて、送信データにより変調される中間周波数信号の周波数が上記2以上の周波数帯において同一となるように設定するようにしたものである。これにより、中間周波数信号を発生する発振回路を1つにすることができるため、変調回路を含む通信用半導体集積回路をワンチップ化することができるとともに、周波数帯が変わっても中間周波数信号を発生する発振回路の発振周波数を切り替える必要がないため周波数精度の高い発振信号を発生することができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1には、本発明を適用した複数の引き込みモードで引き込み動作が可能なPLL回路を構成するチャージポンプの一実施例が示されている。図において、10はチャージポンプ、20はループフィルタであり、このループフィルタ20のチャージ電圧Vcが図示しないVCO(電圧制御発振器)の制御電圧として出力される。
【0013】
図1に示されているように、この実施例のチャージポンプ10は、図示しない位相検出回路から供給されるアップ信号UPによりオン、オフ制御されるスイッチSW1と、位相検出回路から供給されるダウン信号DOWNによりオン、オフ制御されるスイッチSW2と、これらのスイッチSW1,SW2と直列に接続された定電流源I1,I2と、充放電ノードN1と接地点との間に接続されたスイッチSW0とを備え、位相検出回路からのアップ信号UPとダウン信号DOWNによりスイッチSW1とSW2がオン、オフ制御されてループフィルタ20の容量C1,C2をチャージアップしたり、チャージダウンしたりすることで、PLL回路がロックした状態では制御電圧Vcが一定になるように動作する。スイッチSW0は、PLL回路の動作停止時にループフィルタ20の電圧Vcを0にリセットする。
【0014】
この実施例のチャージポンプ10は、回路の引き込み動作を速くするため、電源電圧Vccと充放電ノードN1との間に直列に接続されたスイッチSW3および定電流源I3と、スイッチSW4および定電流源I4と、スイッチSW5および定電流源I5と、スイッチSW6および定電流源I6と、スイッチSW7および定電流源I7と、充放電ノードN1と接地点との間に直列に接続されたスイッチSW8および定電流源I8とが設けられている。
上記定電流源I3〜I8のうち、I3は基準となる電流を流す電流源で、比較的低い周波数に引き込みを行なう際に使用される。定電流源I4は充放電ノードN1を電源電圧Vccにチャージアップする際に使用される電流源で、I3よりもずっと大きいすなわちI4>>I3である。定電流源I5はI3のa倍(a>1)の電流aI3(I5<I4)を流す電流源、定電流源I6はI1のa倍の電流aI1を流す電流源、定電流源I7はI2のa倍の電流aI2を流す電流源である。また、定電流源I8は、定電流源I4により充放電ノードN1を一旦電源電圧Vccにチャージアップした後、チャージダウンさせて目標の周波数に近付ける際に使用される電流源で、例えば定電流源I3の電流値とほぼ同じ電流値とされる。
【0015】
この実施例のPLL回路においては、起動時におけるスイッチSW3〜SW8の制御により、以下の4つの引き込みモードが可能である。
第1の引き込みモードは、定電流源I3のみ用いた通常の引き込みモードであり、図2(A)にそのときの等価回路が、また図2(B)にはこのモードにおけるタイミングチャートが示されている。このモードでは、起動信号TXONが立ち上がるとスイッチSW0がオフされるとともに、制御信号PPON3によりスイッチSW3がオンされて定電流源I3の電流値とループフィルタ20の時定数によって決まる傾きでノードN1の電圧Vcが上昇する。そして、PLL制御が働く電圧まで達するとその後は、I1,I2によってループが制御され、電圧Vcがロック電圧に固定される。PLL起動開始から電圧Vcが固定するまでの所要時間t1がロックアップ時間である。
【0016】
第2の引き込みモードは、定電流源I4とI8を用いたダウンスウィープ引き込みモードであり、図3(A)にそのときの等価回路が、また図3(B)にはこのモードにおけるタイミングチャートが示されている。このモードでは、先ず制御信号PPON4によりスイッチSW4がt2時間だけオンされて定電流源I4によりループフィルタ20が一旦電源電圧Vccにチャージアップされた後、スイッチSW4がオフされ、制御信号PPON8によりスイッチSW8がオンされて定電流源I8によりノードN1がチャージダウンされてロックアップ電圧に達する。
【0017】
第3の引き込みモードは、定電流源I3とI5を用いたアップスウィープ高速引き込みモードであり、図4(A)にそのときの等価回路が、また図4(B)にはこのモードにおけるタイミングチャートが示されている。このモードでは、先ず制御信号PPON3,PPON5によりスイッチSW3,SW5がt4時間だけオンされて定電流源I5によりループフィルタ20が目標の電圧の少し手前までチャージアップされた後、スイッチSW5がオフされ、制御信号PPON3によりスイッチSW3がオンされて定電流源I3によりループフィルタ20がゆっくりとチャージアップされてロックアップ電圧に達する。これにより第1のモード(ノーマルモード)よりも高速で引き込みを行なうことができ、しかも第2のモードで起き易いイメージロックを回避することができる。また、ロックした時点のPLLループ動作状態(閉ループ帯域幅)はノーマルモードと同じである。
【0018】
第4の引き込みモードは、定電流源I5とI6とI7を用いたアップスウィープ超高速引き込みモードであり、図5(A)にそのときの等価回路が、また図5(B)にはこのモードにおけるタイミングチャートが示されている。このモードでは、先ず制御信号TXON PPON0によりスイッチSW3,SW5がオンされて定電流源I3とI5によりループフィルタ20が電源電圧Vccにチャージアップされる。また、このとき、定電流源I6,I7は、I1,I2と同じ制御信号であるアップ信号UP,ダウン信号DOWNと制御信号PPON0により制御される。
【0019】
従って、実質的には、定電流源I3とI5すなわち(a+1)I3の電流によりループフィルタ20がチャージアップされる。このようにノーマルモードのI3よりも大きな(a+1)I3の電流でスウィープアップさせても、同時に前段の位相検出回路からの信号により動作される定電流源I1,I2も(a+1)倍されるため、PLLループの制御は正常に動作し、ロックすることができる。
ここで、ロック時の閉ループ帯域幅は、位相検出回路からの信号により動作される定電流源I1,I2の電流値に比例するので、定電流源I1,I2の電流値が大きいままであるとノイズを充分に除去することができないが、この実施例のPLL回路の第4モードでは、ロック後直ちに制御信号PPON0によりスイッチSW5と一緒にSW6,SW7をオフさせるようにしている。これにより、ロック後の閉ループ帯域幅は他のモードの時と同じにすることができる。
【0020】
図6(A),(B)に、本発明の他の実施例に係るPLL回路を示す。この実施例は、前記実施例のチャージポンプにおける電流源I4〜I8の代わりに、起動時に充放電ノードN1のレベルを押し上げるプリチャージ回路VCPを設けたものである。プリチャージ回路VCPは、例えば図6(A)のように、電源電圧端子Vccと接地点との間に直列に接続されたスイッチSW9と定電流源I9とダイオードD1,D2と抵抗R1と、電源電圧端子Vccとチャージポンプ10の充放電ノードN1との間に直列に接続されたトランジスタQ1とダイオードD3とからなり、定電流源I9とダイオードD1との接続ノードN2の電位が上記トランジスタQ1のベースに印加されるように構成されている。
【0021】
さらに、この実施例においては、抵抗R1と並列に抵抗R2,R3が設けられており、これらの抵抗R2,R3……にはそれぞれスイッチSW12,SW13……が接続されている。この実施例のプリチャージ回路VCPは、起動信号TXONによりスイッチSW9がオンされて定電流源I9に電流が流れると、トランジスタQ1がオン状態にされることによって、チャージポンプ10の充放電ノードN1の電位は速やかに押し上げられる。
【0022】
ここで、トランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧はダイオードの順方向電圧と等しいとみなすことができる。すると、トランジスタQ1がオン状態にされることによってチャージポンプ10の充放電ノードN1の電位は、Q1のベース電位よりもダイオードの順方向電圧2段分低い電位にされる。トランジスタQ1のベース電位は、抵抗R1とダイオードD2との接続ノードN3の電位よりもダイオードの順方向電圧2段分高い電位であるので、図6(B)のように、チャージポンプ10の充放電ノードN1の電位は起動後速やかにプリチャージ回路VCPの抵抗R1とダイオードD2との接続ノードN3の電位まで押し上げられ、その後、定電流源I3の電流によって上昇される。そのため、プリチャージ回路VCPが定電流源I3の電流のみによってチャージアップされる場合よりも早くロックアップ電圧に到達するようになる。接続ノードN3の電位は、抵抗R1の抵抗値と流れる電流の値によって決定される。
【0023】
この実施例では、抵抗R1と並列に抵抗R2,R3……が設けられ、スイッチSW12,SW13……により電流が流れる抵抗を選択できるので、スイッチSW12,SW13……を制御することでノードN2の電位すなわちチャージポンプ10の起動時の初期電圧を任意に設定することができる。なお、トランジスタQ1がオン状態にされることによりQ1のコレクタ電流によってループフィルタ20の容量が充電され、チャージポンプ10の充放電ノードN1の電位がプリチャージ回路VCPのノードN3の電位まで上昇するとトランジスタQ1は自動的にオフ状態になるので、トランジスタQ1のオン、オフ制御信号PPONのハイレベルの期間t6は比較的短い時間で良い。
【0024】
なお、図4の引き込みモードも最初の電流源I3とaI3によるチャージアップが引き続き電流源I3によって行なわれるチャージアップの初期電圧を与えるとみることもできる。つまり図6のプリチャージ回路VCPは、図4の実施例の変形例とみなすことができる。また、PLL起動時のチャージポンプ内に複数の初期電圧の与える方法としては、図6(A)の抵抗R1,R2,R3……の代わりに数が異なるダイオード列に置き換える方法も考えられる。
【0025】
次に、PLL回路を、マルチバンド方式の移動体通信システムを構成する高周波LSIに適用した場合について説明する。図7には本発明の他の実施例による高周波LSIの詳細な構成例と通信機の全体の概略構成が示されている。
図7において、100は信号電波の送受信用アンテナ、200は高周波LSI、110は送受信切り替え用のスイッチ、120は送信信号を増幅する高周波電力増幅回路、130は送信用発振器(TXVCO)、140は送信側PLL回路を構成するループフィルタ、150は希望バンドに応じた周波数の発振信号を生成する高周波発振器(RFVCO)、160は受信信号から不要波を除去する高周波フィルタ、300は送信データをI,Q信号に変換したり高周波LSI200を制御したりするベースバンド回路(LSI)である。特に制限されないが、この実施例では、高周波発振器(RFVCO)150は送信系回路と受信系回路で共用されている。
【0026】
高周波LSI200は、例えば320MHzのような中間周波数Frfの発振信号φIFを生成する発振回路(IFVCO)210と、該発振回路210で生成された発振信号φIFを分周して80MHzのような搬送波を生成する分周回路220と、分周回路220から出力される搬送波をベースバンド回路300から供給されるI信号とQ信号により直交変調をかける変調回路230と、高周波発振器150から供給される発振信号φRFを分周する分周回路250と、該分周回路250で分周された信号φRF’と送信用発振器(TXVCO)130からフィードバックされる送信信号φTXとを合成して2つの信号の周波数差に相当する周波数の信号φmixを生成するミキサ260と、該ミキサ260から漏れる高調波成分をカットするハーモニックフィルタ242と、上記ミキサ260からの信号と上記変調回路230から変調信号との位相差を検出する位相検出回路270と、該位相検出回路270から出力される信号(UP,DOWN)によって動作するチャージポンプ280と、モード制御回路290などから送信系回路が構成されている。
【0027】
また、受信系回路として、受信信号を増幅するロウノイズアンプ310、受信信号に高周波発振器150の発振信号φRFが分周回路250で分周された信号を合成することで復調を行なう復調回路320、復調された信号を増幅してベースバンド回路300へ出力するプログラマブル・ゲイン・アンプ330等が設けられている。
【0028】
この実施例においては、上記チャージポンプ280およびループフィルタ140として図1に示されているような構成を有する回路が使用される。そして、このチャージポンプ280と上記位相検出回路270、ループフィルタ140、送信用発振器(TXVCO)130およびミキサ260によって周波数変換を行なう一般にオフセットPLLと呼ばれる送信用PLL回路TxPLLが構成される。マルチバンド方式の移動体通信システムでは、使用するバンドに応じて上記高周波発振器150の発振周波数FRFが、例えばベースバンド回路300からの指令によって切り替えられることで、送信周波数の切り替えが行なわれる。
【0029】
モード制御回路290には、コントロールレジスタCRGが設けられ、このレジスタCRGにはベースバンド回路300からの信号に基づいて設定が行なわれる。具体的には、ベースバンド回路300から高周波用LSI200に対して同期用のクロック信号CLKと、データ信号SDATAと、制御信号としてロードイネーブル信号LENとが供給されており、モード制御回路290は、ロードイネーブル信号LENが有効レベルにアサートされると、ベースバンド回路300から伝送されてくるデータ信号SDATAをクロック信号CLKに同期して順次取り込んで、上記コントロールレジスタCRGにセットする。特に制限されるものでないが、データ信号SDATAはシリアルで伝送される。ベースバンド回路300はマイクロプロセッサなどから構成される。
【0030】
コントロールレジスタCRGは、特に制限されるものでないが、この実施例では、2ビットのPLL引込みモード選択ビットPP0,PP1と、図1のチャージポンプ10内のスイッチSW3〜SW8をオン、オフ制御する信号PPONのパルス幅すなわちスイッチのオン時間を指定する3ビットのパルス幅指定ビットTP0〜TP2を有する。次の表1には、上記コントロールレジスタCRGのPLL引込みモード選択ビットPP0,PP1と引き込みモードとの関係が、また表2には、パルス幅指定ビットTP0〜TP2とスイッチSW3〜SW8のオン、オフ制御信号との関係が示されている。モード制御回路290はこれらのビットの状態に応じて、チャージポンプの動作モードとパルス幅の制御を行なう。
【0031】
モード2を図4(A),(B)のような電流源I3,aI3の切り替えにより行なう代わりに、図8のような抵抗の切り替えにより行なうようにしても良い。この場合、パルス幅指定ビットTP0〜TP2によって、抵抗R2,R3……の選択を行なうことで、PLL起動時の初期電圧を切り替えるようにすることができる。また、実施例では、表1のような4つの引き込みモードの中から一つを選択するように構成されているが、これら4つのモードの他に例えば図8のような抵抗の切り替えによる引き込みモード等を加えて、5種類以上のモードの中から選択できるように構成しても良い。
【0032】
【表1】
Figure 0004076350
【0033】
【表2】
Figure 0004076350
【0034】
この実施例の高周波用LSIは、送信用PLLに複数の引き込みモードを有するので、マルチバンドの無線通信システムでは使用するバンドに応じて引き込みモードを切り替えたり、適用されるシステムに応じて引き込みモードを切り替えたりすることができる。これによって、PLL起動後短時間にPLLをロック状態にさせることができるようになる。また、モード1のダウンスウィープ高速ロックアップを使用しないようにすれば、不所望の周波数でロックしてしまうイメージロックを確実に回避しつつ高速ロックアップを行なえるとともに、従来このようなダウンスウィープ高速ロックアップを有する高周波用LSIを使用したシステム制御プログラムなどの工夫によってイメージロックを回避するようにしたシステムがあった場合に、そのシステムの高周波用LSIとして本発明の高周波用LSIを使用する場合には、モード1のダウンスウィープ高速ロックアップを選択すれば、従来の資産をそのまま活用しかつイメージロックを回避できるシステムを構築することができる。
【0035】
次に、本発明を、880〜915MHzの周波数帯のGSM方式と、1710〜1785MHzの周波数帯のDCS方式と、1850〜1910MHzの周波数帯のPCS方式の3つの信号を扱えるトリプルバンド方式の移動体通信システム用の高周波LSIに適用した場合を例にとって、発振器特に中間周波数の発振信号を発生する発振器の周波数の設定の仕方を、表3〜表5および図8を用いて説明する。
【0036】
【表3】
Figure 0004076350
【0037】
表3は従来のGSMとDCSの2つのバンドに対応可能なデュアルバンド方式の高周波LSIにおける中間周波用発振器(IFVCO)210、送信用発振器(TXVCO)130および高周波用発振器(RFVCO)150の発振信号φIF,φTX,φRFの周波数の設定例を示す。表3に示されているように、従来は、中間周波用発振器(IFVCO)210の発振周波数はGSMの場合360MHzに、またDCSの場合380MHzに設定され、これを分周回路220でGSMの場合は1/8に分周して45MHzの搬送波TXIFを、またDCSの場合は1/4に分周して95MHzの搬送波TXIFを生成して変調をかける。
一方、高周波用発振器(RFVCO)150の発振周波数は、GSMの場合3700〜3840MHzに、またDCSの場合3610〜3760MHzに設定され、これを分周回路250でGSMの場合は1/4に分周し、またDCSの場合は1/2に分周してφRF’としてミキサ260に供給する。ミキサ260では、このφRF’と送信用発振回路130からの送信用発振信号φTXの周波数の差(FRF−FTX)に相当する信号が出力され、この差信号と変調信号の周波数FTXIFと一致するようにPLLが動作する。
【0038】
表4は従来のデュアルバンド方式の高周波LSIにおける中間周波用発振器(IFVCO)210、送信用発振器(TXVCO)130および高周波用発振器(RFVCO)150の発振周波数φIF,φTX,φRFの設定方式の延長上で、GSMとDCSとPCSの3つの信号を扱えるトリプルバンド方式の高周波LSIにおける各発振器の周波数を設定した場合の例を示す。
【0039】
【表4】
Figure 0004076350
【0040】
表4から分かるように、従来の延長上で各発振器の周波数を設定した場合、PCSでは、中間周波用発振器(IFVCO)210の発振周波数は320MHzに設定され、これを分周回路220で1/4に分周して80MHzの搬送波TXIFを生成して変調をかける。一方、高周波用発振器(RFVCO)150の発振周波数は、PCSの場合3860〜3980MHzに設定され、これが分周回路250で1/2に分周されてミキサ260に供給される。従って、中間周波用発振器(IFVCO)210の発振周波数は、使用するバンドに応じて320〜380MHzの範囲で発振させる必要がある。つまり約15〜18%の変動幅があることになる。
【0041】
従来、このような大きな変動幅を有しかつ正確な発振周波数で発振する発振器を構成することは困難であるため、各バンド用に3つの発振器を用意してそれらを切り替えて動作させていた。また、中間周波数信号の周波数が3つあるとそれぞれの高調波成分をカットするため、図7の変調回路230と位相検出回路270との間やミキサ260と位相検出回路270との間にハーモニックフィルタ241,242を設ける場合、それぞれ3つのフィルタが必要になる。その結果、回路面積が増加し、チップサイズが増大するため、トリプルバンド用の高周波LSIをワンチップ化することは困難であった。
【0042】
表5は、本実施例のトリプルバンド用の高周波LSIにおける中間周波用発振器(IFVCO)210、送信用発振器(TXVCO)130および高周波用発振器(RFVCO)150の発振信号φIF,φTX,φRFの周波数の設定例を示す。
【0043】
【表5】
Figure 0004076350
【0044】
表5に示されているように、本実施例では、中間周波用発振器(IFVCO)210の発振周波数はGSM、DCS、PCSいずれの場合にも640MHzに、これが分周回路220で1/8に分周されて80MHzの搬送波TXIFが生成されて変調が行なわれる。
一方、高周波用発振器(RFVCO)150の発振周波数は、GSMの場合3840〜3980MHzに、またDCSの場合3580〜3730MHzに、さらにPCSの場合3860〜3980MHzに設定され、これが分周回路250でGSMの場合は1/4に分周され、またDCSとPCSの場合は1/2に分周されてφRF’としてミキサ260に供給される。ミキサ260では、このφRF’と送信用発振回路130からの送信用発振信号φTXの周波数の差(FRF−FTX)に相当する信号が出力され、この差信号と変調信号の周波数FTXIFと一致するように送信用PLL(TxPLL)が動作する。
【0045】
表4と表5を比較すると分かるように、この実施例の高周波LSIでは、中間周波用発振器(IFVCO)210の発振周波数はGSM、DCS、PCSいずれの場合にも640MHzであるため、従来方式の延長で設計すると3つ必要であった発振器が一つで済むようになる。また、中間周波用発振器(IFVCO)210が1つであると、図8のように、変調回路230と位相検出回路270との間やミキサ260と位相検出回路270との間にハーモニックフィルタ241,242を設ける場合、フィルタはそれぞれ1つで済むようになる。
その結果、回路面積を従来方式に比べて大幅に低減することができ、中間周波用発振器(IFVCO)210を構成する素子のうち容量素子を除いた部分(LC共振回路を用いたコルピッツ型発振回路ではインダクタンス素子やバリキャップダイオードを含む)を、半導体チップ上に形成して高周波LSIをワンチップ化することが可能になる。これにより、携帯電話機のような移動体通信装置を構成する部品の点数を減らすことができ、装置を小型化することが可能となる。
【0046】
ここで、表4と表5を比較すると分かるように、本実施例においては、高周波用発振器(RFVCO)150の発振周波数は、従来の最大変動範囲である3610〜3840MHzから3580〜3980MHzに増加することになる。従って、高周波用発振器(RFVCO)150は、従来に比べて発振可能範囲を大きくさせる必要がある。しかし、この変動幅は、増加したとしても約10%に過ぎないので、従来の方式を適用して中間周波用発振器(IFVCO)210の変動範囲を大きくする場合(前述したように約15〜18%)に比べると設計は容易である。
【0047】
なお、この実施例では、中間周波用発振器(IFVCO)210の発振周波数を640MHzとし、搬送波TXIFの周波数を80MHzとしたが、これに限定されるものでなく、それらの整数倍の周波数とすることも可能である。例えば、搬送波TXIFの周波数を2倍の160MHzとしても回路は正常に動作するが、80MHzの方が160MHzの場合よりも消費電力が少なくて済むという利点がある。また、この実施例では、GSMとDCSとPCSの3つの信号を扱えるトリプルバンド方式の高周波LSIに適用したため、搬送波TXIFの周波数を80MHzとしたが、他のバンドの信号を扱う高周波LSIにおいては、それに適した周波数に設定されることはいうまでもない。
【0048】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、例えば実施例では、GSMとDCSとPCSの3つの信号を扱えるトリプルバンド方式の高周波LSIに適用した場合を説明したが、GSMとDCSとPCSのうちいずれか2つの信号を扱えるデュアルバンド方式の高周波LSIにも適用することができる。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である携帯電話機のような無線通信システムに用いられるPLL回路に適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、PLL回路を備えた半導体集積回路特にPLL回路の動作を一時停止させる状態を有する半導体集積回路一般に広く利用することができる。
【0049】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、周波数帯に応じたモードで引き込み動作を行なうことでイメージロックを起こすことなく短時間にロックアップすることができるとともに、システムに適したモードを選択して引き込み動作を行なうPLL回路を備えることで従来の設計資産をそのまま活用することができるようになる。
また、例えばGSMとDCSとPCSのような複数の通信方式による通信が可能な高周波LSIに最適な中間周波数信号の周波数設定方式を実現することができ、これによって、中間周波数信号を生成する発振回路の主要部分を半導体チップ上に形成してワンチップ化が可能になるとともに、必要なフィルタの数が少なくて済み回路面積を低減することができるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したPLL回路を構成するチャージポンプの一実施例を示す回路図である。
【図2】実施例のPLL回路における第1の引き込みモード(通常の引き込みモード)でのチャージポンプの等価回路およびこのモードにおけるタイミングチャートである。
【図3】実施例のPLL回路における第2の引き込みモード(ダウンスウィープ引き込みモード)でのチャージポンプの等価回路およびこのモードにおけるタイミングチャートである。
【図4】実施例のPLL回路における第3の引き込みモード(アップスウィープ高速引き込みモード)でのチャージポンプの等価回路およびこのモードにおけるタイミングチャートである。
【図5】実施例のPLL回路における第4の引き込みモード(アップスウィープ超高速引き込みモード)でのチャージポンプの等価回路およびこのモードにおけるタイミングチャートである。
【図6】本発明を適用したPLL回路を構成するチャージポンプの他の実施例を示す回路図およびタイミングチャートである。
【図7】本発明に係る無線通信システムの一例としての携帯電話機の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明を適用した無線通信システムの一例としての携帯電話機の送信部の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 チャージポンプ
20 ループフィルタ
100 送受信用アンテナ
110 送受信切り替え用のスイッチ
120 高周波電力増幅器
130 送信用発振器(TXVCO)
140 ループフィルタ
150 高周波発振器(RFVCO)
160 高周波フィルタ
200 高周波LSI
210 発振回路
220 分周回路
230 変調回路
250 分周回路
260 ミキサ
270 位相検出回路
280 チャージポンプ
290 モード制御回路
300 ベースバンドシステム

Claims (4)

  1. 所定の周波数の信号と帰還信号の位相差を検出する位相検出回路と、該位相検出回路で検出された位相差に応答して電圧を発生するチャージポンプ回路およびフィルタ容量と、該フィルタ容量の電圧に基づいて発振動作する発振回路とを備えたPLL回路を有する通信用半導体集積回路であって、
    上記フィルタ容量の電圧をロックアップ電圧に引き込むための複数の引き込み動作モードのいずれかを設定可能な第1レジスタを有し、
    上記チャージポンプ回路は、上記位相検出回路の出力によって制御される複数の第1電流源と、上記第1レジスタによって制御される複数の第2電流源とを含み、
    上記第1レジスタは上記複数の第2電流源のうちどの電流源をオンさせるか決定し、
    上記PLL回路は、上記第1レジスタの設定に応じて上記複数の引き込み動作モードのうちいずれかの動作モードで引き込み動作を行なうように構成され、
    上記複数の引き込み動作モードのうち少なくとも1つは、上記ロックアップ電圧よりも低い所定の初期電圧から引き込み動作を開始する動作モードであり、該動作モードが設定されると、
    第1段階で上記第1レジスタの設定に応じてオン状態にされる上記第2電流源の第1電流によって上記フィルタ容量の電圧が上記所定の初期電圧に達するまで上昇され、
    第2段階で上記第2電流源のうち上記第1レジスタの設定に応じてオン状態にされる第2電流によって上記フィルタ容量の電圧が上記所定の初期電圧から上記ロックアップ電圧に達するまで上昇され、上記第2電流は上記第1電流よりも小さな電流に設定されていることを特徴とする通信用半導体集積回路。
  2. 上記複数の引き込み動作モードのうち少なくとも1つは、上記フィルタ容量の電圧を上記ロックアップ電圧よりも高い所定の電圧に持ち上げてから徐々に引き下げる動作モードであり、該動作モードが設定されると、第1段階で上記第2電流源のうち上記第1レジスタの設定に応じてオン状態にされるチャージアップ用の電流源の電流によって上記フィルタ容量の電圧が上記所定の電圧に達するまで上昇され、第2段階で上記第2電流源のうち上記第1レジスタの設定に応じてオン状態にされるディスチャージ用の電流源の電流によって上記フィルタ容量の電圧が上記所定の電圧から上記ロックアップ電圧に達するまで降下されることを特徴とする請求項1に記載の通信用半導体集積回路。
  3. 上記第1レジスタによって制御される上記複数の第2電流源のオン時間を設定する第2レジスタを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の通信用半導体集積回路。
  4. 上記所定の周波数の信号は送信データにより第1の周波数の信号を変調させた変調信号であり、上記帰還信号は上記発振回路の発振信号と上記第1の周波数の信号よりも高い第2の周波数の信号とを合成するミキサから出力される上記発振信号の周波数と上記第2の周波数の信号の周波数との差に等しい周波数を有する信号であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
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