JP4076134B2 - ぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法と調整装置 - Google Patents

ぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法と調整装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
ぶれ補正機能を有する画像入力装置、およびぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法と調整装置に関し、特に、ぶれ補正機能を有するデジタルカメラ、デジタルビデオカメラの画像入力装置、およびそれらの画像入力装置の調整方法と調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、従来例によるフィードバック機能を有するカメラのぶれ補正装置10の動作を示す概念図である。
ぶれ検出手段1とは、カメラのぶれ具合を検出するセンサ手段であり、通常は角加速度センサ(ジャイロ)が使われることが多い。
ぶれ補正部材2とは、撮影光学系の一部もしくは全てのレンズ、又は撮像手段(CCDやCmosセンサ)、又は光路中に配置されたプリズム等の光学部材を指す。
ぶれ補正手段3とは、ぶれ検出手段2によって検出されたぶれを打ち消すように、モータ、圧電素子、コイル等のアクチュエータ5の動力によって、ぶれ補正部材2を動かす系全体をいう。
確認手段4とは、上記のぶれ補正部材2の動きを検出するセンサ手段であり、その出力値を演算手段に戻し、フィードバック制御を行う。
ぶれ補正制御手段6とは、ぶれ検出手段1からの出力、確認手段4からの情報、変換係数の3種類のデータから、上記ぶれ補正手段3に対する駆動制御量(例えばパルス数や印加電圧など)を算出し、出力すると共に、各手段を総合的に制御する手段である。
【0003】
一方、図2は、従来例によるカメラのフィードバック機能を有しないぶれ補正装置19の動作を示す概念図である。この場合、図1に示されたようなフィードバック系が設けられていないため、ぶれ補正手段3の動きは、ぶれ補正制御手段6内での演算結果にのみ基づいて制御される。そのため、変換係数の正確さによっては、ぶれ補正による効果が異なるという不安定要素が増加する。その一方で、図1に示されたような確認手段4が備えられない分だけコストや、スペースの占有率を低く押さえることができる。
それに対して、フィードバック系が設けられている場合は、変換係数がより精密で正確であるべき別の理由がある。それにより動的特性が安定し、ぶれ補正動作が安定するからである。しかし、変換係数のズレ量が大きいと、ぶれ補正動作が落ち着くまでに時間がかかる場合が起き、あるいは最悪の場合、発振してしまって補正が正常に行われない事態も起こりうる。
【0004】
いずれの場合も、変換係数の正確さが重要であり、画像入力装置の機械的な部分での個体のバラツキ等を考慮すると、変換係数の個体差を調整することが必要不可欠となる。その際、フィードバック系が設けられていない場合の方がより正確さが求められるといえる。
変換係数の調整については、幾つかの方法が考えられる。最も単純な方法が、実際にぶれを起こしながら撮影して、最も良好な画質が得られる変換係数を探し出して記憶する方法である。
図3は、カメラのぶれ補正機能調整・検査装置を示す模式的斜視図である。符号については、20はぶれ補正機能の調整・検査装置、27は電源、28はチャートである。加振機22の加振台23にカメラ21を搭載して擬似ぶれ振動を与え、その間に変換係数を変えながら撮影し、最良の変換係数を得る。この方法を応用すると、調整だけではなく検査にも利用することができる。
ここで調整という言葉を使っているが、実際の用途には調整だけでなく検査にも使用することができるのは明らかである。
【0005】
図3をさらに説明すると、カメラ21は加振台23の上にしっかりと固定され、加振台23には加振機22によって振動が与えられる。加振機22の振動はアンプ24を介してパソコン25によって制御される。加振器22の周波数は通常の手ぶれを考慮して、5Hz前後の正弦振動が擬似ぶれ振動として加えられる。一方、パソコン25はカメラ21にも接続され、撮影動作や、変換係数の変更、画像データのぶれ評価値の算出、最適変換係数の算出等を行うことができる。その画像や変換係数のデータなどはモニタ26でも目視可能である。
【0006】
図4は、他のカメラのぶれ補正機能の調整・検査装置の構成を示す模式的斜視図である。
図4に示すように、カメラ21を加振台23の通常的な水平面に固定した位置から光軸を中心として回転させて固定しても良い。このように固定することによってカメラ21の縦方向および横方向に対して同時に擬似ぶれ振動を加えることが可能となる。即ち、このように設定することによって、カメラ21の縦方向のぶれ補正機能と横方向のぶれ補正機能とを同時に調整することが可能となる。
ここでモニタ26はぶれ補正効果の確認用であり、調整時には必ずしも必要ない場合もあるが、検査時には、モニタの再生画を人の目で評価することに使用する場合もある。
このような構成によって、ぶれ検出系の誤差、ぶれ補正系の誤差を全て包括して調整、検査することが可能となる。それによりぶれ補正系とぶれ検出系とを別々に調整することがないために、調整後の誤差の積み上がりが少なくなり、結果として、より良好なぶれ補正機能を実現することができる。このことは特に、図2に示したような、フィードバック系を有さないぶれ補正システムにおいては、調整誤差の積み上がりが致命的な誤差を生じる可能性があるため、それを防ぐことができるのは効果的である。
【0007】
しかしながら、図3および4に示された調整装置における調整方法では、カメラ撮影動作と擬似ぶれ振動との同期が必要不可欠である。即ち、カメラ21のCCD(図示せず)には画像を取込める周期であるフレーム周期があって、このフレーム周期と加振台23による擬似ぶれの振動周期とを同期させる必要がある。なぜなら、上記の両周期が同期しない場合は、所定の露光開始信号に対して、実露光タイミングがずれてしまうからである。
【0008】
図5は、疑似ぶれ振動とフレーム周期との関係を示すグラフである。図5について説明すると、フレーム周期Aによる撮影の場合は、実際の露光は実露光Aとなり、比較的に露光開始信号直後に露光がなされる。しかし、例えばフレーム周期Cにおいて露光された場合、実際の露光は実露光Cとなり、露光開始信号に対して最大で1フレーム周期分だけ露光タイミングがずれてしまう。
ここで、図5においては、簡略化するために、フレーム周期の開始時は露光開始時と等しいとしているが、現実には所定の遅れが存在する。ただし、そのような場合でも発生する不具合は同じであるので、本説明においてはフレーム周期の開始は露光開始に等しいとして説明する。
一般にフレーム周期は1/30秒であり、擬似ぶれ周波数を5Hzと仮定すると、1/30秒の露光タイミングのずれは、ぶれ評価値の比較や、ぶれ補正機能検査時に無視できない結果の違いを生じてしまう。例えば、図5に示す実露光Cでは、その露光タイミングから、加振台において図5に示す振動幅Cしか振動していないため、ぶれ補正条件としては甘くなり、たとえ変換係数が多少ずれていたとしても、ある程度鮮明な画像が得られてしまう。そのため、変換係数を精度良く修正することができなくなる。また、実露光Cにおいて調整・検査されたとしても、実露光Aによって、振動幅Aにおいて調整・検査された結果と、比較検証したとしても条件が異なるために、その意味が無くなってしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされ、その目的は、擬似ぶれ振動とフレーム周期とを同期させ、同一条件で擬似ぶれ振動に対して露光して画像入力装置を検査・調整できる方法、およびその検査・調整装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、被写体像を所定の結像面上に結像させる撮影光学系と、前記被写体像を映像信号に変換する撮像手段とを有する画像入力装置であって、さらに、前記画像入力装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、ぶれの影響を打ち消す方向に前記結像面上の被写体像もしくは前記撮像手段を移動させるぶれ補正手段と、前記ぶれ検出手段の出力に基づいて前記ぶれ補正手段の駆動制御量を決定する変換係数を記憶する変換係数記憶手段と、該決定された駆動制御量に基づいて前記ぶれ補正手段を駆動させるぶれ補正制御手段と、外部信号を受け入れる外部信号入力手段とを備え、前記外部信号入力手段の外部信号に同期して前記撮像手段の起動を行う画像入力装置の調整方法であって、前記画像入 力装置を、所定の振動を発生させる擬似ぶれ振動発生装置に設置し、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動に対して前記撮像手段のフレーム周期を同期させて撮影を行うことによって、前記変換係数を調整する調整工程を備えることを特長とする画像入力装置の調整方法である。
また、請求項12に係る発明は、被写体像を所定の結像面上に結像させる撮影光学系と、前記被写体像を映像信号に変換する撮像手段とを有する画像入力装置であって、さらに、前記画像入力装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、ぶれの影響を打ち消す方向に前記結像面上の被写体像もしくは前記撮像手段を移動させるぶれ補正手段と、前記ぶれ検出手段の出力に基づいて前記ぶれ補正手段の駆動制御量を決定する変換係数を記憶する変換係数記憶手段と、該決定された駆動制御量に基づいて前記ぶれ補正手段を駆動させるぶれ補正制御手段と、外部信号を受け入れる外部信号入力手段とを備え、前記外部信号入力手段の外部信号に同期して前記撮像手段の起動を行う画像入力装置の調整装置であって、前記画像入力装置を、所定の振動を発生させる擬似ぶれ振動発生装置に設置し、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動に対して前記撮像手段のフレーム周期を同期させて撮影を行うことによって、前記変換係数を調整することを特長とする画像入力装置の調整装置である。
この構成によれば、外部入力端子を有してそこから入力される信号によって加振機の振動を開始させ、擬似ぶれ振動に対して同じタイミングで画像入力装置を露光させることができる結果、複数のぶれ評価値を比較して変換係数の適正値を求める場合や、個体間でぶれ補正効果を比較する場合に、同一条件で比較検証することが可能となる。またこの構成によれば、擬似ぶれ振動発生装置の振動を、カメラのフレーム周期と同期させ、また撮影も同期させてぶれ補正の調整を行うので、ぶれ補正動作を一括して精度良く行う方法が可能となる。
【0011】
請求項2に係る発明は、被写体像を所定の結像面上に結像させる撮影光学系と、前記被写体像を映像信号に変換する撮像手段とを有する画像入力装置であって、さらに、前記画像入力装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、ぶれの影響を打ち消す方向に前記結像面上の被写体像もしくは前記撮像手段を移動させるぶれ補正手段と、前記ぶれ検出手段の出力に基づいて前記ぶれ補正手段の駆動制御量を決定する変換係数を記憶する変換係数記憶手段と、該決定された駆動制御量に基づいて前記ぶれ補正手段を駆動させるぶれ補正制御手段と、外部信号を受け入れる外部信号入力手段とを備え、前記外部信号入力手段の外部信号に同期して前記撮像手段のフレーム周期のタイミングを修正する画像入力装置の調整方法であって、前記画像入力装置を、所定の振動を発生させる擬似ぶれ振動発生装置に設置し、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動に対して前記撮像手段のフレーム周期を同期させて撮影を行うことによって、前記変換係数を調整する調整工程を備えることを特長とする画像入力装置の調整方法である。
また、請求項12に係る発明は、被写体像を所定の結像面上に結像させる撮影光学系と、前記被写体像を映像信号に変換する撮像手段とを有する画像入力装置であって、さらに、前記画像入力装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、ぶれの影響を打ち消す方向に前記結像面上の被写体像もしくは前記撮像手段を移動させるぶれ補正手段と、前記ぶれ検出手段の出力に基づいて前記ぶれ補正手段の駆動制御量を決定する変換係数を記憶する変換係数記憶手段と、該決定された駆動制御量に基づいて前記ぶれ補正手段を駆動させるぶれ補正制御手段と、外部信号を受け入れる外部信号入力手段とを備え、前記外部信号入力手段の外部信号に同期して前記撮像手段のフレーム周期のタイミングを修正する画像入力装置の調整装置であって、前記画像入力装置を、所定の振動を発生させる擬似ぶれ振動発生装置に設置し、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動に対して前記撮像手段のフレーム周期を同期させて撮影を行うことによって、前記変換係数を調整することを特長とする画像入力装置の調整装置である。
この構成により、外部入力端子を有してそこから入力される信号によってカメラのフレーム周期を同期させて加振機の振動を開始させ、フレーム周期と擬似ぶれ振動とを所定の関係で同期させることができ、擬似ぶれ振動に対して同じタイミングで露光させることができる結果、複数のぶれ評価値の比較から適正な変換係数を求める場合や、個体間でぶれ補正効果を比較する場合に、同一条件で比較検証することが可能となる。またこの構成によれば、擬似ぶれ振動発生装置の振動を、カメラのフレーム周期と同期させ、また撮影も同期させてぶれ補正の調整を行うので、ぶれ補正動作を一括して精度良く行う方法が可能となる。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の画像入力装置の調整方法において、前記外部信号入力手段からの2回目以降の外部信号に同期して、撮影動作を行うことを特徴とする。
また、請求項14に係る発明は、請求項12または13に記載の画像入力装置の調整装置において、前記外部信号入力手段からの2回目以降の外部信号に同期して、撮影動作を行うことを特徴とする。
この構成によると、外部入力端子は、フレーム周期を同期させるための信号と、撮影を開始させる信号とをカメラ内で順番によって区別することができ、端子を一つで済ませることができ、より単純な構成でコストを抑えた画像入力装置の提供が可能となる。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載の画像入力装置の調整方法において、前記外部信号入力手段は2以上の信号入力部を有し、前記信号入力部のうち所定の信号入力に同期させて、撮影動作を行うことを特徴とする。
また、請求項15に係る発明は、請求項12または13に記載の画像入力装置の調整装置において、前記外部信号入力手段は2以上の信号入力部を有し、前記信号入力部のうち所定の信号入力に同期させて、撮影動作を行うことを特徴とする。
この構成により、フレーム周期同期用と撮影開始用の外部入力用端子とを別に設け、撮影開始信号の合間にもフレーム同期信号を出すことが可能となり、常にフレーム周期の同期具合を正常に保ちつつ、連続して撮影することが可能となる。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項1または2に記載の画像入力装置の調整方法において、前記信号入力部は、異なる特性を持つ信号を判別でき、該異なる特性の信号に同期させて撮影動作を行うことを特徴とする。
また、請求項16に係る発明は、請求項12または13に記載の画像入力装置の調整装置において、前記信号入力部は、異なる特性を持つ信号を判別でき、該異なる特性の信号に同期させて撮影動作を行うことを特徴とする。
この構成により、一つの端子で信号の幅等によってフレーム周期同期用と撮影開始用の信号を区別できるため、撮影開始信号の合間にもフレーム同期信号を出すことが可能となる。
【0015】
請求項6に係る発明は、請求項1または2に記載の画像入力装置の調整方法において、撮影した画像情報におけるぶれ具合を算出するぶれ評価値算出手段を有することを特徴とする。
請求項17に係る発明は、請求項12または13に記載の画像入力装置の調整装置において、撮影した画像情報におけるぶれ具合を算出するぶれ評価値算出手段を有することを特徴とする。
この構成により、撮影した画像情報のぶれ具合を算出するぶれ評価値算出手段を画像入力装置側に設けることによって、外部コンピュータなどを利用せずに容易に調整できる。
【0016】
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の画像入力装置の調整方法において、前記ぶれ評価値算出手段は、画像の高周波成分によってぶれ評価値を算出することを特徴とする。
請求項18に係る発明は、請求項17に記載の画像入力装置の調整装置において、前記ぶれ評価値算出手段は、画像の高周波成分によってぶれ評価値を算出することを特徴とする。
この構成により、画像の高周波成分によってぶれ評価値を算出し、カメラ内でも容易にぶれ評価値を算出することが可能になる。
【0017】
請求項8に係る発明は、請求項6に記載の画像入力装置の調整方法において、前記ぶれ評価値算出手段は、結像面上において互いに直交する2方向のぶれ評価値をそれぞれ別に算出することを特徴とする。
請求項19に係る発明は、請求項17に記載の画像入力装置の調整装置において、前記ぶれ評価値算出手段は、結像面上において互いに直交する2方向のぶれ評価値をそれぞれ別に算出することを特徴とする。
この構成により、ぶれ評価値を方向別に算出できるため、例えば縦方向、横方向を同時に独立して調整でき、調整工数を減らすことができる。
【0018】
請求項9に係る発明は、請求項6乃至8のいずれかに記載の画像入力装置の調整方法において、前記変換係数記憶手段に記憶されている変換係数を自動的に変化させながら、該外部信号入力手段からの外部入力信号に同期させて撮影動作を行う変換係数調整撮影制御手段と、該複数の変換係数に対応する複数のぶれ評価値から、最適な変換係数を算出する変換係数算出手段と、を有することを特徴とする。
請求項20に係る発明は、請求項17乃至19のいずれかに記載の画像入力装置の調整装置において、前記変換係数記憶手段に記憶されている変換係数を自動的に変化させながら、該外部信号入力手段からの外部入力信号に同期させて撮影動作を行う変換係数調整撮影制御手段と、該複数の変換係数に対応する複数のぶれ評価値から、最適な変換係数を算出する変換係数算出手段と、を有することを特徴とする。
この構成により、記憶されている変換係数を自動的に変化させながら、外部入力信号に同期させて撮影動作を行い、対応する複数のぶれ評価値から最適な変換係数を算出することができるため、調整精度を向上させることができる。
【0019】
請求項10に係る発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の調整方法において、前記調整工程が、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動周期を前記撮像手段のフレーム周期の整数倍に設定して行うことを特徴とする。
この構成により、疑似ぶれ信号の周期をフレーム周期の整数倍にしておく事により同一条件での撮影を連続して行うことができるので、より精度の高い調整方法を提供できる。
【0020】
請求項11に係る発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の調整方法において、前記ぶれ補正手段は、光軸に直交し、かつ互いに略直交する2軸のぶれに対して、それぞれ独立に補正を行い、前記調整工程が、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動方向を、前記ぶれ補正手段が補正を行う該2軸のそれぞれの方向と略45度をなす方向に一致させるように、前記画像入力装置を設置して行うことを特徴とする。
この構成により、画像入力装置を略45度に傾けることによって、縦方向と横方向のぶれ補正変換係数を同時に調整することが可能となる。
【0021】
請求項21に係る発明は、請求項12乃至20のいずれかに記載の調整装置において、前記調整が、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動周期を前記撮像手段のフレーム周期の整数倍に設定して行うことを特徴とする。
この構成により、請求項12乃至20のいずれかに記載の発明の作用効果に加えて、擬似ぶれ信号の周期をフレーム周期の整数倍にしておく事により同一条件での撮影を連続して行うことができるため、より精度の高い調整装置を提供できる。
【0024】
請求項22に係る発明は、請求項12乃至20のいずれかに記載の調整装置において、前記ぶれ補正手段は、光軸に直交し、かつ互いに略直交する2軸のぶれに対して、それぞれ独立に補正を行い、前記調整が、前記疑似ぶれ振動発生装置の振動方向を、前記ぶれ補正手段が補正を行う該2軸のそれぞれの方向と略45度をなす方向に一致させるように、前記画像入力装置を設置して行うことを特徴とする。
この構成により、画像入力装置を略45度に傾けて設置することによって、縦方向と横方向のぶれ補正変換係数を同時に調整できる調整装置を提供可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら本実施の形態を説明する。
但し、本発明はぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法と調整装置に係るものであり、これらの詳細を説明する前に、ぶれ補正機能を有する画像入力装置として、ぶれ補正機能を有するカメラの実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態によるぶれ補正機能を有するカメラの構成例を図6〜8に示す。図6はCCDを動かす方式(以下結像面シフト方式と称する)、図7はレンズシフト方式、図8は頂角可変プリズム方式を用いた場合である。第1の実施の形態は、これらいずれの方式にも適用可能である。また、図6〜8においては、フィードバック系を有さない低コストタイプのぶれ補正機能付きシステムが描かれているが、本発明はフィードバック系を有する場合にも適用可能である。
【0023】
図6を代表させて図の説明を行う。図6は、本実施の形態による、結像面シフト方式を用いたぶれ補正機能付きカメラの構成図である。
本願特許請求の範囲における記載を図6と対応させると、画像入力装置60は、被写体像を所定の結像面上に結像させる撮影光学系61(図6の光学ユニット)と、被写体像を映像信号に変換する撮像手段62(同撮像素子ユニット)とを有しており、さらに、画像入力装置60のぶれ量を検出するぶれ検出手段63と、ぶれの影響を打ち消す方向に結像面上の被写体像もしくは撮像手段を移動させるぶれ補正手段64と、ぶれ検出手段の出力に基づいてぶれ補正手段64の駆動制御量を決定する変換係数を記憶する変換係数記憶手段65(メモリ群)と、該決定された駆動制御量に基づいてぶれ補正手段64を駆動させるぶれ補正制御手段66(システムコントローラ)と、外部信号を受け入れる外部信号入力手段67(外部入力端子)とを備え、外部信号入力手段67(外部入力端子)の外部信号に同期して撮像手段62(撮像素子ユニット)の起動を行う画像入力装置となる
【0024】
本発明の目的である擬似ぶれ振動とカメラフレーム周期とを同期させる具体的方法として、カメラの起動(即ちCCDの起動、フレーム周期の起動)を外部信号に同期させる方法がある。また、一旦起動した後で、フレーム周期のみを外部信号に同期させる方法が考えられる。いずれにしても、図6〜8に示されるような外部入力端子を有し、この外部入力端子から入力される信号に対してフレーム周期を同期させる。
この信号は、外部のコンピュータ等から出力させれば良く、コンピュータ内でその信号から所定の遅れを持った信号を作り、これに同期させて、加振機の振動を開始させることによって、カメラと擬似ぶれ振動とを所定の関係で同期させることができ、さらには、コンピュータによる撮影開始信号もこの振動に及びフレーム周期に同期させることが可能となる。そのため、常に擬似ぶれ振動に対して同じタイミングで露光させることができる結果、複数のぶれ評価値を比較して変換係数の適正値を求める場合や、個体間でぶれ補正効果を比較する場合(=ぶれ補正検査の場合)に、正しく比較検証することが可能となる。
【0025】
上述のように、外部入力端子は、フレーム周期を同期させるための信号と、撮影を開始させる信号とを受け取る事になるので、これらを区別して受け取れるような構成が必要である。まず第一の方法として、受け取る順番で区別する方法が可能である。即ち、初めの信号はフレーム周期同期用、2回目以降の信号は撮影開始用の信号というように、カメラ内で判別する方法である。この方法によれば、端子は一つで済むのでコスト上有利であり、順番だけで判断できるので構成が簡単で済む。
【0026】
他の方法として、受け取る端子を複数用意し、それによって区別する方法が可能である。即ち、フレーム周期同期用と撮影開始用の端子を別にしておく方法である。こうすることにより、撮影開始信号の合間にもフレーム同期信号を出すことが可能となり、常にフレーム周期の同期具合を正常に保ちつつ、連続して撮影することが可能となる。
【0027】
さらに別の方法として、一つの端子で信号の種類を判別して受け取る方法が可能である。即ち、信号の幅等によりフレーム周期同期用と撮影開始用を区別する方法である。信号を区別するための構成が必要になるのであるが、撮影開始信号の合間にもフレーム同期信号を出すことが可能であり、それ故、コスト的にも有利である。
【0028】
なお、上記の外部入力端子は、カメラのユーザーにとっては不要であるため、カメラ完成状態では通常露出しないような位置(外装カバーを外した内側、電地室の奥、機番シールの貼り付け部等)に配置しておくのが好ましい。
【0029】
続いて、実際の調整時に、最適変換係数を求める演算を、外部のコンピュータで行っても良く、カメラ内で行っても良い。例えば、ぶれ評価値をカメラ内で算出し、変換係数を変化させながら外部信号に同期させて複数の画像を取込み、その結果から変換係数もカメラ内で算出できるように構成すれば、コンピュータ無しで調整を行うことが可能となり、調整設備のコストダウンに繋がる。なぜなら、変換係数算出がカメラ内でできれば、コンピュータの作業は同期用の信号を発生させることだけになるため、特にコンピュータを使用しなくても、簡単な構成の制御回路で代替可能となるからである。
【0030】
また、ぶれ評価値については、画像の高周波成分を用いることにより、カメラ内でも容易に算出することが可能である。
更には、ぶれ評価値を方向別に算出できるようにしておくと、例えば図4に示すような、縦方向、横方向を同時に独立して調整可能となり、調整工数を減らすことができ、コストダウンに寄与する。
【0031】
(第2の実施の形態)
本発明の画像入力装置の調整方法は、擬似ぶれ振動発生装置の振動をカメラのフレーム周期と同期させ、更に撮影も同期させて行う事により、ぶれ補正の調整を行うものである。既に記述したように、この方法により、ぶれ補正機能全体を一括してかつ精度良く調整することが可能である。この時、擬似ぶれ信号の周期をフレーム周期の整数倍にしておく事により、同一条件での撮影を、連続して行うことができ、例えば1回目と2回目、3回目が周期の不一致によってずれてしまわないという利点がある。
【0032】
更に、図4に示すように、カメラを略45度に傾けることによって、縦方向と横方向のぶれ補正変換係数を同時に調整することが可能となる。
【0036】
図9を参照しながら、第2の実施の形態によるぶれ補正調整のフローを説明する。図9は、本実施の形態によるぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法を示すフロー図である。図中、破線枠は作業者の操作に関する部分であり、二重線枠はコンピュータあるいは制御回路の動作に関する部分であり、それ以外はカメラの動作に関する部分である。カメラと制御回路の双方に関する部分は、カメラ側を主体に表記してある。#とそれに続く数字は、各手順または動作内容の順番を示す。
【0033】
#1は作業開始であり、#2、#3は、作業者がセッティング及びカメラ電源ONを行い、カメラは外部信号待ち状態となる。ここで、カメラの露光時間については、図3に見られるようなチャート28の明るさを変化させることにより、どのようにも設定可能であるし、更にはパソコンから適度な固定値を設定すれば、安定させることも可能である
#4においてカメラに外部信号Aが入力された場合、#5で即座にフレーム周期をそれに同期させると共に、#6で上記信号に同期させて加振器が振動を開始する。そして#7で初期変換係数の設定、#8で撮影諸条件の設定と、調整用の初期設定がなされる。この間、制御回路は#6において、加振機の振動を開始させている。この振動が、前出の外部信号Aに同期していることは既に説明した通りである。この振動開始動作は、もっと速い段階で行われても良い。
【0034】
次にカメラは#9で撮影開始信号Bを待つ。この信号Bも加振機の振動に同期している信号である。信号Bを受けると#10に示すように撮影を実施し、#11に示すようにぶれ評価値を算出し、所定枚数の撮影が終了したかどうかを#12で判断し、未終了の場合は、#13で変換係数を変化させ、#9にて再び外部信号Bを待つ状態となる。
所定の枚数が終了した場合は、#12から#14へ進み、カメラ内で変換係数を算出すると供に、最適変換係数をカメラ内のメモリに記憶する(#15)。ここまでが調整動作であり、これから後(#16以後)は検査動作となる。ここで、調整と検査はそれぞれ別に行われることも可能であり、あるいは同一のプロセスで行われることも可能である、調整精度が充分であれば、検査工程は省くことも可能である。
【0035】
#16では、新しく設定された変換係数でぶれ補正撮影を実施する。その画像は、即座に拡大再生され、モニタ(例えば図3または4の符号26のような)に映し出され(#17撮影画像を拡大再生出力)、作業者が目視によって画像を確認(#18)し、OKまたはNGを判断する(#19)。OKの場合、その旨を作業者が入力し、#20で加振機を停止させ、作業者がカメラをOFFにし(#21)、カメラを調整機から取り外す(#22)。NGの場合は、再び#7の初期変換係数設定に戻り、再調整となる。この場合、NGの場合にはその表示を行い調整中止とすることも可能であり、また再調整回数によっては調整不能と判断することも可能である。
【0036】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態は、上述した第1の実施の形態における画像入力装置のうちのいずれかを、所定の振動を発生させる擬似ぶれ振動発生装置に設置し、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動に対して前記撮像手段のフレーム周期を同期させて撮影を行うことによって、前記変換係数を調整することを特長とする画像入力装置の調整装置である。
また、擬似ぶれ信号の周期をフレーム周期の整数倍にしておく事により同一条件での撮影を連続して行うことができる。
図3および4に示されるようなカメラのぶれ補正機能の調整装置に対して、既に述べた第2の実施の形態による画像入力装置の調整方法において用いられる装置を付け加えたものが、本発明の第3の実施の形態である。それ故、詳細は省略する。
また、図4に示すように、カメラを略45度に傾けることによって、縦方向と横方向のぶれ補正変換係数を同時に調整できる調整装置を提供できる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1及び12に係る発明によると、外部入力端子から入力される信号によって加振機の振動を開始させ、カメラと擬似ぶれ振動とを所定の関係で同期させることにより擬似ぶれ振動に対して同じタイミングで露光させることができるため、複数のぶれ評価値を比較して変換係数の適正値を求める場合や、個体間でぶれ補正効果を比較する場合にも正しく比較検証することができ、精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置において、擬似ぶれ振動発生装置の振動をカメラのフレーム周期と同期させ、また撮影も同期させてぶれ補正の調整を行うことにより、ぶれ補正動作を一括して精度良く行う方法が提供可能となる。
【0038】
請求項2及び13に係る発明によると、外部入力端子を有してそこから入力される信号に対してカメラのフレーム周期を同期させて加振機の振動を開始させることによって、フレーム周期と擬似ぶれ振動とを所定の関係で同期させることができ、擬似ぶれ振動に対して同じタイミングで露光させることができるので、複数のぶれ評価値の比較から適正な変換係数を求める場合や、個体間でぶれ補正効果を比較する場合に、正しく比較検証することができ、精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置において、擬似ぶれ振動発生装置の振動をカメラのフレーム周期と同期させ、また撮影も同期させてぶれ補正の調整を行うことにより、ぶれ補正動作を一括して精度良く行う方法が提供可能となる。
【0039】
請求項3に係る発明によると、外部入力端子は、フレーム周期を同期させるための信号と撮影を開始させる信号とをカメラ内で順番に区別して受け取り、端子を一つで済ませることができ、より単純な構成でコストを抑えた精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法を提供可能となる。
請求項14に係る発明によると、外部入力端子は、フレーム周期を同期させるための信号と撮影を開始させる信号とをカメラ内で順番に区別して受け取り、端子を一つで済ませることができ、より単純な構成でコストを抑えた精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整装置を提供可能となる。
【0040】
請求項4に係る発明によると、フレーム周期同期用と撮影開始用の外部入力用端子を別に設けるため、撮影開始信号の合間にもフレーム同期信号を出すことが可能となり、常にフレーム周期の同期具合を正常に保ちつつ、連続して撮影することができ、精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法を提供可能となる。
請求項15に係る発明によると、フレーム周期同期用と撮影開始用の外部入力用端子を別に設けるため、撮影開始信号の合間にもフレーム同期信号を出すことが可能となり、常にフレーム周期の同期具合を正常に保ちつつ、連続して撮影することができ、精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整装置を提供可能となる。
【0041】
請求項5に係る発明によると、一つの端子で信号の幅等によりフレーム周期同期用と撮影開始用を区別するため、撮影開始信号の合間にもフレーム同期信号を出すことができ、精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法を提供可能となる。
請求項16に係る発明によると、一つの端子で信号の幅等によりフレーム周期同期用と撮影開始用を区別するため、撮影開始信号の合間にもフレーム同期信号を出すことができ、精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整装置を提供可能となる。
【0042】
請求項6に係る発明によると、撮影した画像情報のぶれ具合を算出するぶれ評価値算出手段を画像入力装置側に設けることによって、外部コンピュータなどを利用せずに容易に調整ができ、精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法を提供可能となる。
請求項17に係る発明によると、撮影した画像情報のぶれ具合を算出するぶれ評価値算出手段を画像入力装置側に設けることによって、外部コンピュータなどを利用せずに容易に調整ができ、精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整装置を提供可能となる。
【0043】
請求項7に係る発明によると、画像の高周波成分によってぶれ評価値を算出することにより、カメラ内でも容易にぶれ評価値を算出することができ、精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法を提供可能となる。
請求項18に係る発明によると、画像の高周波成分によってぶれ評価値を算出することにより、カメラ内でも容易にぶれ評価値を算出することができ、精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整装置を提供可能となる。
【0044】
請求項8に係る発明によると、ぶれ評価値を方向別に算出できるため、例えば縦方向、横方向を同時に独立して調整でき工数を減らすことができ、コストを押さえながら精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法を提供可能となる。
請求項19に係る発明によると、ぶれ評価値を方向別に算出できるため、例えば縦方向、横方向を同時に独立して調整でき工数を減らすことができ、コストを押さえながら精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整装置を提供可能となる。
【0045】
請求項9に係る発明によると、記憶されている変換係数を自動的に変化させながら、外部入力信号に同期させて撮影動作を行い、対応する複数のぶれ評価値から最適な変換係数を算出することができるため、調整精度を向上させることができ、より精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法を提供可能となる。
請求項20に係る発明によると、記憶されている変換係数を自動的に変化させながら、外部入力信号に同期させて撮影動作を行い、対応する複数のぶれ評価値から最適な変換係数を算出することができるため、調整精度を向上させることができ、より精度の高いぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整装置を提供可能となる。
【0046】
請求項10に係る発明によると、擬似ぶれ信号の周期をフレーム周期の整数倍にしておく事により同一条件での撮影を連続して行うことができるため、より精度の高い調整方法を提供可能となる。
【0047】
請求項11に係る発明によると、画像入力装置を略45度に傾けることによって、縦方向と横方向のぶれ補正変換係数を同時に調整する方法が提供可能となる。
【0048】
請求項21に係る発明によると、請求項12乃至20のいずれかの発明の作用効果に加えて、擬似ぶれ信号の周期をフレーム周期の整数倍にしておく事により同一条件での撮影を連続して行うことができるため、より精度の高い調整装置を提供できる。
【0049】
請求項22に係る発明によると、画像入力装置を略45度に傾けることによって、縦方向と横方向のぶれ補正変換係数を同時に調整できるより簡便に調整できる調整装置を提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例によるカメラのフィードバック機能を有するぶれ補正装置の動作を示す概念図である。
【図2】従来例によるカメラのフィードバック機能を有しないぶれ補正装置の動作を示す概念図である。
【図3】カメラのぶれ補正機能の調整装置の構成を示す模式的斜視図である。
【図4】カメラのぶれ補正装置の調整装置の構成を示す模式的斜視図である。
【図5】疑似振動とフレーム周期との関係を示すグラフである。
【図6】本実施の形態による、結像面シフト方式を用いたぶれ補正機能付きカメラの構成図である。
【図7】本実施の形態による、レンズシフト方式を用いたぶれ補正機能付きカメラの構成図である。
【図8】本実施の形態による、頂角可変プリズム方式を用いたぶれ補正機能付きカメラの構成図である。
【図9】本実施の形態によるぶれ補正機能を有する画像入力装置の調整方法を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 ぶれ検出手段
2 ぶれ補正部材
3 ぶれ補正手段
4 確認手段
5 駆動手段
6 ぶれ補正制御手段
10 画像入力装置
20 ぶれ補正機能の調整・検査装置
21 カメラ
22 加振機
23 加振台
24 アンプ
25 パソコン
26 モニタ
27 電源
28 チャート
60 画像入力装置
61 撮影光学系(光学ユニット)
62 撮像手段(撮像素子ユニット)
63 ぶれ検出手段
64 ぶれ補正手段
65 変換係数記憶手段(メモリ群)
66 ぶれ補正制御手段(システムコントローラ)
67 外部信号入力手段(外部入力端子)
Y イエス
N ノー

Claims (22)

  1. 被写体像を所定の結像面上に結像させる撮影光学系と、前記被写体像を映像信号に変換する撮像手段とを有する画像入力装置であって、さらに、
    前記画像入力装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、ぶれの影響を打ち消す方向に前記結像面上の被写体像もしくは前記撮像手段を移動させるぶれ補正手段と、前記ぶれ検出手段の出力に基づいて前記ぶれ補正手段の駆動制御量を決定する変換係数を記憶する変換係数記憶手段と、該決定された駆動制御量に基づいて前記ぶれ補正手段を駆動させるぶれ補正制御手段と、外部信号を受け入れる外部信号入力手段とを備え、
    前記外部信号入力手段の外部信号に同期して前記撮像手段の起動を行う画像入力装置の調整方法であって、
    前記画像入力装置を、所定の振動を発生させる擬似ぶれ振動発生装置に設置し、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動に対して前記撮像手段のフレーム周期を同期させて撮影を行うことによって、前記変換係数を調整する調整工程を備えることを特長とする画像入力装置の調整方法。
  2. 被写体像を所定の結像面上に結像させる撮影光学系と、前記被写体像を映像信号に変換する撮像手段とを有する画像入力装置であって、さらに、
    前記画像入力装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、ぶれの影響を打ち消す方向に前記結像面上の被写体像もしくは前記撮像手段を移動させるぶれ補正手段と、前記ぶれ検出手段の出力に基づいて前記ぶれ補正手段の駆動制御量を決定する変換係数を記憶する変換係数記憶手段と、該決定された駆動制御量に基づいて前記ぶれ補正手段を駆動させるぶれ補正制御手段と、外部信号を受け入れる外部信号入力手段とを備え、
    前記外部信号入力手段の外部信号に同期して前記撮像手段のフレーム周期のタイミングを修正する画像入力装置の調整方法であって、
    前記画像入力装置を、所定の振動を発生させる擬似ぶれ振動発生装置に設置し、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動に対して前記撮像手段のフレーム周期を同期させて撮影を行うことによって、前記変換係数を調整する調整工程を備えることを特長とする画像入力装置の調整方法。
  3. 請求項1または2に記載の画像入力装置の調整方法において、前記外部信号入力手段からの2回目以降の外部信号に同期して、撮影動作を行うことを特徴とする画像入力装置の調整方法
  4. 請求項1または2に記載の画像入力装置の調整方法において、前記外部信号入力手段は2以上の信号入力部を有し、前記信号入力部のうち所定の信号入力に同期させて、撮影動作を行うことを特徴とする画像入力装置の調整方法
  5. 請求項1または2に記載の画像入力装置の調整方法において、前記信号入力部は、異なる特性を持つ信号を判別でき、該異なる特性の信号に同期させて撮影動作を行うことを特徴とする画像入力装置の調整方法
  6. 請求項1または2に記載の画像入力装置の調整方法において、撮影した画像情報におけるぶれ具合を算出するぶれ評価値算出手段を有することを特徴とする画像入力装置の調整方法
  7. 請求項6に記載の画像入力装置の調整方法において、前記ぶれ評価値算出手段は、画像の高周波成分によってぶれ評価値を算出することを特徴とする画像入力装置の調整方法
  8. 請求項6に記載の画像入力装置の調整方法において、前記ぶれ評価値算出手段は、結像面上において互いに直交する2方向のぶれ評価値をそれぞれ別に算出することを特徴とする画像入力装置の調整方法
  9. 請求項6乃至8のいずれかに記載の画像入力装置の調整方法において、前記変換係数記憶手段に記憶されている変換係数を自動的に変化させながら、該外部信号入力手段からの外部入力信号に同期させて撮影動作を行う変換係数調整撮影制御手段と、
    該複数の変換係数に対応する複数のぶれ評価値から、最適な変換係数を算出する変換係数算出手段と、
    を有することを特徴とする画像入力装置の調整方法
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の調整方法において、前記調整工程が、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動周期を前記撮像手段のフレーム周期の整数倍に設定して行うことを特徴とする画像入力装置の調整方法。
  11. 請求項1乃至9のいずれかに記載の調整方法において、前記ぶれ補正手段は、光軸に直交し、かつ互いに略直交する2軸のぶれに対して、それぞれ独立に補正を行い、
    前記調整工程が、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動方向を、前記ぶれ補正手段が補正を行う該2軸のそれぞれの方向と略45度をなす方向に一致させるように、前記画像入力装置を設置して行うことを特徴とする画像入力装置の調整方法。
  12. 被写体像を所定の結像面上に結像させる撮影光学系と、前記被写体像を映像信号に変換する撮像手段とを有する画像入力装置であって、さらに、
    前記画像入力装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、ぶれの影響を打ち消す方向に前記結像面上の被写体像もしくは前記撮像手段を移動させるぶれ補正手段と、前記ぶれ検出手段の出力に基づいて前記ぶれ補正手段の駆動制御量を決定する変換係数を記憶する変換係数記憶手段と、該決定された駆動制御量に基づいて前記ぶれ補正手段を駆動させるぶれ補正制御手段と、外部信号を受け入れる外部信号入力手段とを備え、
    前記外部信号入力手段の外部信号に同期して前記撮像手段の起動を行う画像入力装置の調整装置であって、
    前記画像入力装置を、所定の振動を発生させる擬似ぶれ振動発生装置に設置し、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動に対して前記撮像手段のフレーム周期を同期させて撮影を行うことによって、前記変換係数を調整することを特長とする画像入力装置の調整装置。
  13. 被写体像を所定の結像面上に結像させる撮影光学系と、前記被写体像を映像信号に変換する撮像手段とを有する画像入力装置であって、さらに、
    前記画像入力装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、ぶれの影響を打ち消す方向に前記結像面上の被写体像もしくは前記撮像手段を移動させるぶれ補正手段と、前記ぶれ検出手段の出力に基づいて前記ぶれ補正手段の駆動制御量を決定する変換係数を記憶する変換係数記憶手段と、該決定された駆動制御量に基づいて前記ぶれ補正手段を駆動させるぶれ補正制御手段と、外部信号を受け入れる外部信号入力手段とを備え、
    前記外部信号入力手段の外部信号に同期して前記撮像手段のフレーム周期のタイミングを修正する画像入力装置の調整装置であって、
    前記画像入力装置を、所定の振動を発生させる擬似ぶれ振動発生装置に設置し、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動に対して前記撮像手段のフレーム周期を同期させて撮影を行うことによって、前記変換係数を調整することを特長とする画像入力装置の調整装置。
  14. 請求項12または13に記載の画像入力装置の調整装置において、前記外部信号入力手段からの2回目以降の外部信号に同期して、撮影動作を行うことを特徴とする画像入力装 置の調整装置。
  15. 請求項12または13に記載の画像入力装置の調整装置において、前記外部信号入力手段は2以上の信号入力部を有し、前記信号入力部のうち所定の信号入力に同期させて、撮影動作を行うことを特徴とする画像入力装置の調整装置。
  16. 請求項12または13に記載の画像入力装置の調整装置において、前記信号入力部は、異なる特性を持つ信号を判別でき、該異なる特性の信号に同期させて撮影動作を行うことを特徴とする画像入力装置の調整装置。
  17. 請求項12または13に記載の画像入力装置の調整装置において、撮影した画像情報におけるぶれ具合を算出するぶれ評価値算出手段を有することを特徴とする画像入力装置の調整装置。
  18. 請求項17に記載の画像入力装置の調整装置において、前記ぶれ評価値算出手段は、画像の高周波成分によってぶれ評価値を算出することを特徴とする画像入力装置の調整装置。
  19. 請求項17に記載の画像入力装置の調整装置において、前記ぶれ評価値算出手段は、結像面上において互いに直交する2方向のぶれ評価値をそれぞれ別に算出することを特徴とする画像入力装置の調整装置。
  20. 請求項17乃至19のいずれかに記載の画像入力装置の調整装置において、前記変換係数記憶手段に記憶されている変換係数を自動的に変化させながら、該外部信号入力手段からの外部入力信号に同期させて撮影動作を行う変換係数調整撮影制御手段と、
    該複数の変換係数に対応する複数のぶれ評価値から、最適な変換係数を算出する変換係数算出手段と、
    を有することを特徴とする画像入力装置の調整装置。
  21. 請求項12乃至20のいずれかに記載の調整装置において、前記調整が、前記擬似ぶれ振動発生装置の振動周期を前記撮像手段のフレーム周期の整数倍に設定して行うことを特徴とする画像入力装置の調整装置。
  22. 請求項12乃至20のいずれかに記載の調整装置において、前記ぶれ補正手段は、光軸に直交し、かつ互いに略直交する2軸のぶれに対して、それぞれ独立に補正を行い、
    前記調整が、前記疑似ぶれ振動発生装置の振動方向を、前記ぶれ補正手段が補正を行う該2軸のそれぞれの方向と略45度をなす方向に一致させるように、前記画像入力装置を設置して行うことを特徴とする画像入力装置の調整装置。
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