JP4075786B2 - 燃料電池の製造方法および燃料電池 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池に関し、詳しくは、電解質層と共に水素透過性金属層を備える燃料電池に関する。
従来、様々な種類の燃料電池が提案されている。例えば、特許文献1には、プロトン伝導性を有する電解質層のアノード側に、水素透過性を有するパラジウム系金属膜を配設した燃料電池が開示されている。このような燃料電池は、例えば、金属薄膜である水素透過性金属層上に、セラミックなどの固体電解質層を成膜することによって製造することができる。電解質層はガス不透過な緻密層とする必要があるが、緻密な金属薄膜上に電解質層を成膜する場合には、多孔質体から成る電極部材上に電解質層を形成する場合に比べて電解質層の薄型化が可能となり、電解質層を薄型化することで電解質層の膜抵抗を低減することができる。したがって、燃料電池の性能を向上させることが可能となり、また、燃料電池の運転温度をより低くすることが可能となる。
特開平5−299105号公報
しかしながら、金属薄膜である水素透過性金属層を基材とし、この基材上に固体電解質層を成膜して電解質層を形成する燃料電池では、多孔質体から成る電極部材を基材とする場合に比べて、電解質層と基材との間の接触面積が小さくなってしまう。そのため、水素透過性金属層上に電解質層を形成する燃料電池では、電解質層に対してプロトンが供給される効率がより低くなり、燃料電池における出力密度の向上の妨げとなる可能性があった。
さらに、上記水素透過性金属層上に電解質層を形成したのち、この電解質層上にさらに金属薄膜を成膜して電極と成す場合には、この電極と電解質層との間の接触面積も、制限されたものとなってしまう。電極と電解質層との間の接触面積が制限されることもまた、燃料電池における出力密度を向上させる際の妨げとなる可能性がある。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、電解質層と共に水素透過性金属層を備える燃料電池において、電解質層と隣接部材との間の接触面積を確保して、出力密度のさらなる向上を可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の燃料電池の製造方法は、水素透過性金属を含有する水素透過性金属層と、該水素透過性金属層上に配設されると共にプロトン伝導性を有する電解質層と、を備える燃料電池の製造方法であって、
(a)前記水素透過性金属層の表面を非平滑化する工程と、
(b)前記水素透過性金属層に対して、前記電解質層を形成するための電解質材料を放出し、前記非平滑化した表面に沿って前記電解質層を形成する工程と
を備えることを要旨とする。
以上のように構成された本発明の第1の燃料電池の製造方法によれば、水素透過性金属層の表面を非平滑化し、水素透過性金属層の非平滑化した表面上に電解質層を形成するため、水素透過性金属層と電解質層との間の接触面積をより大きくすることができ、燃料電池における出力密度の向上を図ることが可能となる。さらに、本発明の燃料電池の製造方法では、電解質層は、水素透過性金属層の非平滑化した表面に沿って設けられるため、電解質層の薄型化が達成され、燃料電池における内部抵抗をより低減することができる。
本発明の第1の燃料電池の製造方法において、前記(a)工程は、前記非平滑化によって、前記水素透過性金属層の表面に凹凸形状を形成することとしても良い。
このような構成とすることで、電解質層を、水素透過性金属層上に形成した凹凸形状に沿った形状とすることができる。
本発明の第1の燃料電池の製造方法において、
前記凹凸形状は、該凹凸形状が備える凸部の高さが所定範囲内に揃う規則性を有しており、
前記(b)工程は、前記凸部の高さ寸法よりも厚さ寸法が小さい前記電解質層を形成することとしても良い。
このような構成とすることで、凹凸形状に沿った電解質層を効率よく形成することができる。
本発明の第1の燃料電池の製造方法において、
前記(a)工程で形成する前記凹凸形状が備える凸部は、前記水素透過性金属層の面方向に対して略垂直な壁面を有し、
前記(b)工程は、
(b−1)前記水素透過性金属層に対して、該水素透過性金属層の面方向に略垂直に前記電解質材料を放出する工程と、
(b−2)前記水素透過性金属層に対して、前記(b−1)工程とは異なる角度で前記電解質材料を放出する工程と
を備えることとしても良い。
凹凸形状が、水素透過性金属層の面方向に対して略垂直な壁面を有することとすれば、略垂直な壁面を有しない場合に比べて、凹凸形状が備える凸部の高さが所定の値のときに、水素透過性金属層の表面積をより大きくすることが可能となる。そのため、水素透過性金属層と電解質層との接触面積をより大きくすることが可能となり好ましい。このような場合には、水素透過性金属層の面方向に略垂直に電解質材料を放出する工程と、垂直方向とは異なる角度で電解質材料を放出する工程とを行なうことで、凹凸形状に沿った電解質層を確実に形成することができる。
本発明の燃料電池の製造方法において、前記(b)工程は、前記水素透過性金属層を、所定の揺動軸を中心として揺動させつつ、該揺動する水素透過性金属層に対して、一方向から前記電解質材料を放出することとしても良い。あるいは、前記(b)工程は、前記電解質材料を放出する電解質材料放出源の、前記水素透過性金属層に対する相対的な位置を変化させつつ、前記水素透過性金属層上に前記電解質材料を放出することとしても良い。
これらの方法を用いることで、水素透過性金属層に対して異なる角度から電解質材料を放出する動作を容易に行なうことができ、凹凸形状に沿った電解質層を効率よく形成することができる。また、水素透過性金属層の面方向に略垂直に電解質材料を放出する工程と、垂直方向とは異なる角度で電解質材料を放出する工程とを、容易に実行可能となる。
本発明の第1の燃料電池の製造方法において、さらに、
(c)前記凹凸形状に沿って形成されることで該凹凸形状に応じた形状を有する前記電解質層に対して、電子伝導性を示す導電性材料を放出し、前記電解質層上に前記導電性材料から成る導電層を形成する工程を備えることとしても良い。
このような構成とすれば、水素透過性金属層と電解質層との間の接触面積に加えて、電解質層と導電層との間の接触面積も充分に大きくすることができ、燃料電池における出力密度のさらなる向上を図ることが可能となる。
本発明の第2の燃料電池の製造方法は、水素透過性金属を含有する水素透過性金属層と、該水素透過性金属層上に配設されると共にプロトン伝導性を有する電解質層と、を備える燃料電池の製造方法であって、
(a)前記水素透過性金属層上に、表面を非平滑化された前記電解質層を形成する工程と、
(b)前記電解質層に対して、電子伝導性を示す導電性材料を放出し、前記非平滑化した表面に沿って前記導電性材料から成る導電層を形成する工程と
を備えることを要旨とする。
以上のように構成された本発明の第2の燃料電池の製造方法によれば、電解質層の表面を非平滑化し、電解質層の非平滑化した表面上に導電層を形成するため、電解質層と導電層との間の接触面積を確保することができ、燃料電池における出力密度の向上を図ることが可能となる。
本発明の第1または第2の燃料電池の製造方法において、
前記導電性材料は貴金属であり、前記導電層は電極であることとしても良い。
このような構成とすれば、電解質層と電極との間の接触面積をより大きくすることができる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、本発明の燃料電池の製造方法により製造された燃料電池などの形態で実現することが可能である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.燃料電池の構成:
B.製造方法:
C.第2実施例:
D.第3実施例:
E.変形例:
A.燃料電池の構成:
図1は、本発明の好適な一実施例である燃料電池を構成する単セル20の構成の概略を表わす断面模式図である。単セル20は、水素透過性金属層22と電解質層21とから成る電解質部23と、電解質層21上に形成されるカソード電極24と、ガスセパレータ27,29とを備えている。ガスセパレータ27と水素透過性金属層22との間には、水素を含有する燃料ガスが通過する単セル内燃料ガス流路30が形成されている。また、ガスセパレータ29とカソード電極24との間には、酸素を含有する酸化ガスが通過する単セル内酸化ガス流路32が形成されている。水素透過性金属層22、電解質層21およびカソード電極24から成る構造を、以下、MEA(Membrane Electrode Assembly)40と呼ぶ。図1では単セル20を示したが、実際の本実施例の燃料電池は、図1の単セル20を複数積層したスタック構造を有している。なお、図示は省略しているが、スタック構造の内部温度を調節するために、各単セル間に、あるいは所定数の単セルを積層する毎に、冷媒の通過する冷媒流路を設けることとしても良い。
水素透過性金属層22は、水素透過性を有する金属によって形成されている。水素透過性金属層22は、例えば、パラジウム(Pd)またはPd合金により形成することができる。あるいは、バナジウム(V)等の5族金属(Vの他、ニオブ、タンタル等)または5族金属の合金を基材として、少なくともその一方の面(単セル内燃料ガス流路30側)にPdやPd合金層を形成した多層膜とすることができる。水素透過性金属層22において、少なくとも単セル内燃料ガス流路30側の表面を構成するPdは、水素が水素透過性金属層22を透過する際に、水素分子を解離させる活性を有する。本実施例では、水素透過性金属層22は、アノード電極としての機能を果たす。
電解質層21は、プロトン伝導性を有する固体電解質から成る層である。電解質層21を構成する固体電解質としては、例えば、BaCeO3、SrCeO3系のセラミックスプロトン伝導体を用いることができる。電解質層21は、緻密な水素透過性金属層22上に成膜されるため、多孔質上に成膜する場合のように電解質層の緻密さを確保するために厚く形成する必要がなく、充分な薄膜化が可能となる。電解質層21を形成するための工程は、本発明の要部に対応するものであり、後に詳しく説明する。
カソード電極24は、電解質層21上に成膜された金属層であり、電気化学反応を促進する触媒活性を有する貴金属により形成されている。本実施例では、カソード電極24はPdにより形成されている。白金(Pt)等、水素透過性を有しない他種の貴金属によりカソード電極24を構成する場合には、カソード電極24を充分に薄く形成するなどして、カソード電極24の外側(単セル内酸化ガス流路32側)と電解質層21との間にガス透過性を確保すればよい。カソード電極24を形成するための工程についても、後に詳しく説明する。なお、図1では、電解質層21およびカソード電極24は、表面が平坦な板状部材として記載しているが、実際には表面は平坦ではない。これらの具体的な形状については後述する。
ガスセパレータ27,29は、カーボンや金属などの導電性材料で形成されたガス不透過な部材である。ガスセパレータ27,29の表面には、既述した単セル内燃料ガス流路30や単セル内酸化ガス流路32を形成するための所定の凹凸形状が形成されている。なお、図1に示した本実施例の単セル20においては、MEA40とガスセパレータとの間に、さらに、導電性と共にガス透過性を有する部材を配設する等の変形が可能である。
燃料電池に供給される燃料ガスとしては、炭化水素系燃料を改質して得られる水素リッチガスを用いても良いし、純度の高い水素ガスを用いても良い。また、燃料電池に供給される酸化ガスとしては、例えば空気を用いることができる。
B.製造方法:
以下に、本実施例の単セル20を製造する際の特徴的な工程であるMEA40の製造工程を説明する。図2は、MEA40の製造工程を表わす説明図である。
MEA40を作成する際には、まず、水素透過性金属層22を用意する(ステップS100)。水素透過性金属層22は、既述したように、Pdを含有する層、あるいは5族金属を含有する層を基材として、少なくともその一方の面上にPdを含有する層を有する金属膜である。水素透過性金属層22は、数十μm(例えば40μm程度)の厚みに形成すればよい。
次に、ステップS100で用意した水素透過性金属層22に対して、水素透過性金属層22の表面を凹凸化する処理を施す(ステップS110)。ステップS110における凹凸化の処理は、水素透過性金属層22が、5族金属を含有する層から成る基材の一方の面上にPdを含有する層を形成した構造を有する場合には、5族金属を含有する層から成る基材側に対して施される。
凹凸化の処理は、例えば機械加工や物理研磨によって行なうことができる。物理研磨としては、例えばショットブラストを行なうこととしても良いし、あるいは、形成すべき凹凸形状に応じて水素透過性金属層22上をマスキングした後に、イオンミリングやプラズマエッチングを行なうこととしても良い。また、形成すべき凹凸形状に応じたパターンのフォトレジストを用いて溶液エッチングを行なうなど、化学研磨を施すこととしても良い。また、イオン照射やレーザ照射により凹凸形状を形成することとしても良い。あるいは、上記のようにステップS100で形成した水素透過性金属層22の表面を削る、あるいは荒らすことによって凹凸形状を形成する処理に代えて、物理蒸着法(PVD)、化学蒸着法(CVD)、ゾルゲル法、めっきなどにより、所定の形状(例えば縞状)の凸部を構成する水素透過性金属の層を、水素透過性金属層22上に形成することとしても良い。
図3は、表面に凹凸化処理を施した水素透過性金属層22の様子を表わす断面模式図である。図3では、水素透過性金属層22の表面に形成する凹凸形状として規則的な形状を示しているが、不規則な形状としても良い。また、凸部の上部は、図3に示すように必ずしも平坦に形成する必要はない。また、図3では、凹凸形状の一例として、水素透過性金属層22面に略垂直な壁面を有する凸部を備える凹凸形状を示しているが、異なる形状としても良い。凹凸化処理の方法を適宜選択することで、種々の凹凸形状を形成することができる。
凹凸化処理の後は、水素透過性金属層22上において、上記凹凸形状に沿って電解質層21を形成し、電解質部23を作製する(ステップS120)。電解質層21の形成は、水素透過性金属層22に対して、電解質層21を形成するための電解質材料を一方向に放出することによって行なうものであり、このように電解質材料を放出することによって上記凹凸形状に沿って電解質層21を形成する。電解質材料を一方向に放出する電解質材料放出源から電解質材料を放出して電解質層21を形成する方法としては、具体的には、スパッタ法やイオンプレーティング、あるいは真空蒸着法などのPVDを挙げることができる。あるいは、これらPVD以外の方法であっても良く、例えば溶射により電解質層21を形成することとしても良い。
凹凸形状に沿って電解質層21を形成するために本実施例では、電解質層21を形成する際に、水素透過性金属層22を、所定の揺動軸を中心としてシーソー状に揺動させている。図4に、水素透過性金属層22を揺動させながら電解質層21を形成する様子を模式的に示す。本実施例では、このように水素透過性金属層22を揺動させて、水素透過性金属層22表面に対する電解質材料の放出角度を変更しつつ、上記凹凸形状の凸部の高さ寸法よりも薄くなるように、水素透過性金属層22上に電解質材料を成膜している。凹凸形状が、この凹凸形状が備える凸部の高さが所定の範囲内に揃う規則性を有している場合には、凸部の高さ寸法よりも薄くなるように電解質材料を成膜することで、凹凸形状に沿った電解質層21を形成することができる。図5は、電解質層21を形成した電解質部23の様子を表わす断面模式図である。このように電解質層21を形成することで、電解質層21の表面は、水素透過性金属層22が有する凹凸形状に対応する凹凸形状が形成される。電解質層21は、例えば、0.1〜5μmの厚さとすることができ、上記凸部の高さ寸法よりも厚さを薄く形成することで、水素透過性金属層22の凹凸形状に沿った電解質層21を形成することができる。
電解質層21を形成した後は、この電解質層21上にさらにカソード電極24を形成し(ステップS130)、MEA40を完成する。カソード電極24も、電解質層21の形成方法と同様に、カソード電極24を形成するための電極材料を電解質部23に対して一方向に放出すると共に、電解質部23を揺動させることによって形成する。電極材料を一方向に放出してカソード電極を形成する方法としては、PVDや溶射など、電解質層を21を形成するために用いる方法と同様の方法を用いることができる。図6に、電解質部23を揺動させながらカソード電極24を形成する様子を模式的に示す。既述したように、電解質層21は、水素透過性金属層22が有する凹凸形状に対応する凹凸形状を有しているため、電解質層21と同様の方法でカソード電極24を形成することで、電解質層21の凹凸形状に沿ったカソード電極24を形成することができる。カソード電極24は、例えば1μm以下に形成することが望ましい。
燃料電池を組み立てる際にはさらに、図2に従って作製したMEA40を挟持するようにガスセパレータ27および29を配設して単セル20を形成し、さらにこの単セル20を所定数積層する。
以上のように構成された本実施例の燃料電池の製造方法によれば、水素透過性金属層22表面に凹凸形状を形成し、この凹凸形状を形成した水素透過性金属層22上に電解質層21を形成するため、水素透過性金属層22と電解質層21との間の接触面積を大きく確保することができ、燃料電池における出力密度の向上を図ることが可能となる。
さらに、本実施例では、電解質層21は、水素透過性金属層22が備える凹凸形状に沿って設けられるため、電解質層21の薄型化が達成され、燃料電池における内部抵抗をより低減することができる。また、水素透過性金属層22が備える凹凸形状に沿って電解質層21を形成することで、電解質層21もまた、上記凹凸形状に応じた凹凸形状を有することになる。したがって、この電解質層21上にカソード電極24を設けることで、さらに電解質層21とカソード電極24との間の接触面積を確保することができ、燃料電池における出力密度のさらなる向上を図ることが可能となる。
ここで、本実施例では、電解質層21を形成するために、凹凸形状を形成した水素透過性金属層を揺動させつつ、凹凸形状が有する凸部の高さ寸法よりも厚さの薄い電解質層21を形成しているため、凹凸形状に沿って水素透過性金属層22全体を覆う電解質層21を容易に形成することが可能となる。特に、本実施例のように、水素透過性金属層22が成す面に略垂直な壁面を有する凸部を備える凹凸形状に沿って電解質層21を形成する場合には、水素透過性金属層22を揺動させることで、確実に満遍なく電解質層21を形成できる。上記略垂直な壁面を有する凸部を備える凹凸形状に沿って電解質層21を形成するには、水素透過性金属層22を揺動させつつ継続して電解質層21の成膜を行なうほか、水素透過性金属層22を揺動させる際に異なる複数の角度から電解質材料を放出することとしても良い。図7は、異なる複数の角度から、水素透過性金属層22に対して電解質材料を放出する様子を示す説明図である。図7(A)は、水素透過性金属層22が成す面に略垂直な角度で電解質材料を放出する様子を示し、図7(B)、(C)はそれぞれ、図7(A)の状態から水素透過性金属層22を互いに反対方向に所定角度揺動させた状態を示す。このように3つの異なる角度から電解質材料を放出することで、凹凸形状に沿った電解質層21を効率よく形成することができる。あるいは、図7(B)、(C)に示した2つの異なる角度から電解質材料を放出することによっても、同様に凹凸形状に沿った電解質層21を形成することができる。
電解質層21を形成する際に水素透過性金属層22を揺動させる角度は、任意に設定可能である。このとき、凹凸形状を形成する際に、水素透過性金属層22上に互いに略平行な縞状の凸部を設けた場合には、水素透過性金属層22を揺動させる際の揺動軸は、上記縞を形成する凸部に略平行にすることが望ましい。これによって、凹凸形状に沿う電解質層21を確実に形成可能となる。
また、水素透過性金属層22を揺動させる際の揺動軸は、完全に固定されている必要はなく、電解質材料放出源から電解質材料が放出される範囲と、成膜すべき電解質層21の大きさに応じて、揺動軸自体が変位することとしても良い。水素透過性金属層22が揺動軸を中心として揺動することにより、水素透過性金属層22に対して電解質材料が放出される角度が変化するならば、凹凸に沿って容易に電解質層21を形成することができる。
水素透過性金属層22の凹凸形状が備える凸部が、上記略垂直な壁面を有する場合に、水素透過性金属層22が成す面に略垂直な角度からのみ電解質材料を放出しても、凸部の高さ寸法を超える厚みで電解質層を形成するならば、水素透過性金属層22全体を覆う連続した電解質層とすることができる。しかしながらこのような場合には、電解質層全体の厚みが増して電池の内部抵抗が増す。本実施例のように、水素透過性金属層22を揺動させることで、凹凸に沿って、またさらに、凸部の高さ寸法よりも厚さ寸法が小さい電解質層を形成することができ、内部抵抗をより小さく抑えて電池性能が向上させると共に、燃料電池全体を薄型化することができる。
なお、水素透過性金属層22の凹凸形状が備える凸部が垂直壁面を有する場合には、垂直壁面を有しない場合に比べて、凹凸形状が備える凸部の高さを所定値にしたときの水素透過性金属層の表面積をより大きくすることが可能となり好ましい。このように、凸部の高さを制限しつつ水素透過性金属層22の表面積をより大きくできるため、水素透過性金属層22の厚みを確保するために燃料電池が大型化することがない。しかしながら、水素透過性金属層22の凹凸形状が備える凸部が垂直壁面を有しない場合にも、凹凸形状に沿って電解質層21を設けることで、同様の効果を得ることができる。この場合にも、電解質層22の厚みを、水素透過性金属層22の凹凸形状が備える凸部の高さ寸法よりも薄くすることが望ましい。また、水素透過性金属層22表面に形成される形状は、明確な凹部および/または凸部から成る凹凸形状である必要はなく、平坦な水素透過性金属層22表面を非平滑化するものであれば良い。非平滑化された水素透過性金属層22表面に沿って電解質層21を形成することで、接触面積を増大させる既述した効果が得られる。
C.第2実施例:
水素透過性金属層22の凹凸形状に沿って電解質層21を形成する方法として、水素透過性金属層22に対する電解質材料放出源の相対的な位置を変化させることによって、水素透過性金属層に対して電解質材料が放出される角度を変更することとしても良い。このような構成を第2実施例として以下に説明する。
第2実施例の燃料電池が備える単セルは、第1実施例と同様の構造を有しているため、以下、各部に第1実施例と同じ参照番号を付して説明する。第2実施例の燃料電池を製造する際にも、第1実施例と同様に、図2に示した製造工程に基づいてMEA40が製造される。ここで、第2実施例では、ステップS120で電解質層21を形成する際に、図4に示したように水素透過性金属層22を揺動させるのに代えて、電解質材料放出源の水素透過性金属層22に対する相対的な位置を変化させている。なお、一方向に電解質材料を放出する電解質材料放出源を用いる方法としては、第1実施例と同様にPVDや溶射等の方法を用いることができる。
図8は、第2実施例の燃料電池の製造方法において、電解質層21を形成する際の様子を模式的に表わす説明図である。図8では、電解質材料の放出方向が、常に水素透過性金属層22上に向かうように、水素透過性金属層22に対する電解質材料放出源の相対的な位置を変化させている。このように位置が変化する電解質材料放出源を用いて、水素透過性金属層22の凹凸形状が備える凸部の高さ寸法よりも厚さの薄い電解質層21を形成する。このとき、電解質材料の放出は、電解質材料放出源を移動させつつ継続的に行なっても良いし、複数の異なる所定の位置に電解質材料放出源が達したときに行なうこととしても良い。いずれの場合にも、水素透過性金属層22上に対して、異なる角度から電解質材料を放出することで、水素透過性金属層22の凹凸形状に沿った電解質層21を容易に形成することができる。これによって、第1実施例と同様の効果を奏することができる。
なお、表面に凹凸形状を有する電解質層21上にカソード電極24を形成する際には、第1実施例と同様に電解質部23を揺動させても良いし、第2実施例の電解質層形成工程と同様に、電解質部23に対する電極材料放出源の相対的な位置を変化させても良い。第1実施例においても、図2のステップS130において図8と同様の方法を適用し、電解質部23に対する電極材料放出源の相対的な位置を変化させることとしても良い。
D.第3実施例:
第1および第2実施例では、水素透過性金属層22の凹凸形状に沿って電解質層21を形成することにより、電解質層21は上記凹凸形状に対応する凹凸形状を備えることとしたが、電解質層に積極的に凹凸形状を形成することとしても良い。このような構成を第3実施例として以下に説明する。
第3実施例の燃料電池は、第1実施例と同様の構造を有すると共に、同様の材料により形成されており、対応する部分には第1実施例における参照番号に100を加えた数字を参照番号として付している。図9は、第3実施例のMEA140の製造工程を表わす説明図である。
MEA140を作製する際には、まず、電解質部123を用意する(ステップS200)。ステップS200で用意する電解質部123は、水素透過性金属層122上に電解質層121を形成したものであるが、凹凸化の処理を施していない水素透過性金属層上に電解質層を形成したものであっても良い。あるいは、第1および第2実施例と同様に、水素透過性金属層に対して凹凸形状を形成し、この凹凸形状に沿った電解質層を形成したものであっても良い。また、水素透過性金属層の凹凸形状上により厚い電解質層が形成されたことにより、電解質層表面に充分な凹凸形状が形成されていないものであっても良い。
ステップS200で電解質部123を用意すると、次に、この電解質部123が備える電解質層121表面を凹凸化する処理を施す(ステップS210)。ステップS210における凹凸化の処理は、第1実施例で説明した水素透過性金属層22表面の凹凸化処理と同様の方法を用いることができる。例えば機械加工、物理研磨、化学研磨、イオン照射、レーザ照射などにより水素透過性金属層の表面を削る加工を施したり、PVDやCVD等により、凸部に対応する水素透過性金属の層を形成することとすれば良い。その後、電解質部123が備える凹凸形状に沿ってカソード電極124を形成して(ステップS220)、MEA140を完成する。
カソード電極124は、第1実施例あるいは第2実施例と同様の方法により形成することができる。図10に、一例として、特別な凹凸形状を有しない水素透過性金属層上に電解質層を形成した後に電解質層表面に凹凸形状を形成した電解質部123を揺動させて、カソード電極124を形成する様子を示す。あるいは、電解質部123に対して電極材料放出源の位置を変化させつつカソード電極124を形成することとしても良い。電解質部123が成す面に対して電極材料を放出する角度を変化させ、電解質層上の凹凸形状が備える凸部の高さ寸法よりも厚さ寸法が小さい層を形成することで、上記凹凸形状に沿ってカソード電極124を形成することができる。
第3実施例によれば、電解質層表面に積極的に凹凸形状を形成した後に、この電解質層上にカソード電極124を形成するため、電解質層とカソード電極124との間の接触面積を充分に確保することができ、燃料電池における出力密度の向上を図ることが可能となる。
このとき、水素透過性金属層上にも凹凸形状が設けられている場合には、水素透過性金属層と電解質層との接触面積も充分に大きくなるため、電池全体として、出力密度のさらなる向上を図ることができる。
また、凹凸形状を有する電解質層上にカソード電極124を形成する際に、この凹凸形状に沿ってカソード電極124を形成する場合には、カソード電極124は、凹凸形状が有する凸部の高さ寸法よりも厚さが薄くなるように形成すれば良いため、燃料電池全体を薄型化することができると共に、電極における内部抵抗を抑えることができる。また、電解質層上に設けた凹凸形状に沿ってカソード電極124を形成することで、カソード電極124もまたその表面に凹凸形状を有する場合には、カソード電極124と隣接部材との間の接触面積を大きくする効果を得ることも可能となる。例えば、カソード電極124とガスセパレータ(図1のガスセパレータ29に対応する)との間に、さらに、ガス透過性を有するメッシュ状の導電性部材(ガス拡散層)を隣接部材として配設することとすれば、凹凸形状を有するカソード電極124と隣接部材との接触面積を効果的に確保することができる。なお、カソード電極124は、電解質層が有する凹凸形状に沿って形成するのではなく、例えば凹凸形状が有する凸部の高さ寸法以上の厚みに形成しても良く、この場合にも、電解質層とカソード電極124との間の接触面積を増大させる所定の効果を得ることができる。
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
E1.変形例1:
既述した第1ないし第3実施例では、電解質層を形成する際の基材となる水素透過性金属層をアノード側に配設し、電解質層上に形成する貴金属層をカソード電極としたが、アノード側の配置とカソード側の配置とを入れ替えることとしても良い。すなわち、既述したいずれかの実施例における水素透過性金属層を燃料電池のカソード電極とし、電解質部の電解質層側に形成する貴金属層をアノード電極としても良い。この場合には、水素透過性金属層のカソード側にはさらに触媒層を設けることとしても良い。
D2.変形例2:
あるいは、電解質層と水素透過性金属層とを備える電解質部において、電解質層および/または水素透過性金属層を、複数備えることとしても良い。図11は、5層構造を有するMEA240を備える単セル220の構成の概略を現わす断面模式図である。MEA240は、5族金属あるいは5族金属合金で形成された基材層222と、基材層222の両面に成膜されて電解質層21と同様の固体酸化物からなる電解質層221,225と、さらにそれらの外面に設けられたPdあるいはPd合金からなる被覆層224,226と、を備えている。このような場合にも、本発明を適用することで同様の効果を得ることができる。すなわち、基材層222の両面にそれぞれ電解質層221,225を形成した後、電解質層221,225上に凹凸形状を形成し、第1または第2実施例と同様の方法により、電解質層221,225上にそれぞれ被覆層226,224を形成すればよい。
また、図11に示した構造においても種々の変形が可能であり、例えば、被覆層224,226の一方または双方を省略してもよい。被覆層を設けない場合には、電解質層におけるガス流路側の面に触媒層を設けると共に、さらにその外側に、ガスセパレータと接するように、多孔質体からなる電極部材を配設すればよい。あるいは、図11に示した構造において、電解質層221,225の一方を省略しても良い。いずれの場合にも、電解質層221,225を形成するのに先立って基材層222表面を凹凸化し、あるいは被覆層224,226を形成するのに先立って電解質層221,225表面を凹凸化して、実施例と同様に成膜を行なえば良い。これにより、電解質層における接触面積を増大させる同様の効果を得ることができる。
実施例では、電解質層上に電極を形成する構成について説明したが、上記のように導電性を有する複数の層あるいは複数の電解質層を備える燃料電池において、電極として働かない導電層を形成する際にも本発明を適用することができる。この場合にも、表面に凹凸形状を形成された水素透過性金属層上に電解質層を形成して、さらにその上に導電層を形成する際、あるいは、水素透過性金属層上に形成されると共に表面に凹凸形状を形成された電解質層上に導電層を形成する際に、本発明を適用することができる。これにより、電解質層と導電層との間の接触面積を確保して、燃料電池における出力密度の向上を図ることができる。
単セル20の構成の概略を表わす断面模式図である。 MEA40の製造工程を表わす説明図である。 表面に凹凸処理を施した水素透過性金属層22を表わす断面模式図である。 水素透過性金属層22を揺動させながら電解質層21を形成する様子を模式的に示す説明図である。 電解質層21を形成した電解質部23の様子を表わす断面模式図である。 電解質部23を揺動させながら電解質層21を形成する様子を模式的に示す説明図である。 異なる複数の角度から水素透過性金属層22に対して電解質材料を放出する様子を示す説明図である。 電解質層21を形成する際の様子を模式的に表わす説明図である。 MEA140の製造工程を表わす説明図である。 電解質部123を揺動させて、カソード電極124を形成する様子を示す説明図である。 単セル220の構成の概略を現わす断面模式図である。
符号の説明
20,220…単セル
21,121…電解質層
22,122…水素透過性金属層
23,123…電解質部
24,124…カソード電極
27,29…ガスセパレータ
30…単セル内燃料ガス流路
32…単セル内酸化ガス流路
40,140,240…MEA
221,225…電解質層
222…基材層
224,226…被覆層

Claims (10)

  1. 水素透過性金属を含有する水素透過性金属層と、該水素透過性金属層上に配設されると共にプロトン伝導性を有する電解質層と、を備える燃料電池の製造方法であって、
    (a)前記水素透過性金属層の表面を非平滑化する工程と、
    (b)前記水素透過性金属層に対して、前記電解質層を形成するための電解質材料を放出し、前記非平滑化した表面に沿って前記電解質層を形成する工程と
    を備える燃料電池の製造方法。
  2. 請求項1記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記(a)工程は、前記非平滑化によって、前記水素透過性金属層の表面に凹凸形状を形成する
    燃料電池の製造方法。
  3. 請求項2記載の燃料電池の製造方法であって
    記(b)工程は、前記凹凸形状が備える凸部の高さ寸法よりも、厚さ寸法が小さい前記電解質層を形成する
    燃料電池の製造方法。
  4. 請求項2または3記載の燃料電池の製造方法において、
    前記(a)工程で形成する前記凹凸形状が備える凸部は、前記水素透過性金属層の面方向に対して垂直な壁面を有し、
    前記(b)工程は、
    (b−1)前記水素透過性金属層に対して、該水素透過性金属層の面方向に垂直に前記電解質材料を放出する工程と、
    (b−2)前記水素透過性金属層に対して、前記(b−1)工程とは異なる角度で前記電解質材料を放出する工程と
    を備える燃料電池の製造方法。
  5. 請求項2ないし4いずれか記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記(b)工程は、前記水素透過性金属層を、該水素透過性金属層をシーソー状に揺動させる揺動軸を中心として揺動させつつ、該揺動する水素透過性金属層に対して、一方向から前記電解質材料を放出する
    燃料電池の製造方法。
  6. 請求項2ないし4いずれか記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記(b)工程は、前記電解質材料を放出する電解質材料放出源から前記水素透過性金属層へと前記電解質材料が放出される角度が変更されるように、前記電解質材料放出源の、前記水素透過性金属層に対する相対的な位置を変化させつつ、前記水素透過性金属層上に前記電解質材料を放出する
    燃料電池の製造方法。
  7. 請求項2ないし6いずれか記載の燃料電池の製造方法であって、さらに、
    (c)前記凹凸形状に沿って形成されることで該凹凸形状に応じた形状を有する前記電解質層に対して、電子伝導性を示す導電性材料を放出し、前記電解質層上に前記導電性材料から成る導電層を形成する工程を備える
    燃料電池の製造方法。
  8. 水素透過性金属を含有する水素透過性金属層と、該水素透過性金属層上に配設されると共にプロトン伝導性を有する電解質層と、を備える燃料電池の製造方法であって、
    (a)前記水素透過性金属層上に、表面を非平滑化された前記電解質層を形成する工程と、
    (b)前記電解質層に対して、電子伝導性を示す導電性材料を放出し、前記非平滑化した表面に沿って前記導電性材料から成る導電層を形成する工程と
    を備える燃料電池の製造方法。
  9. 請求項7または8記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記導電性材料は貴金属であり、前記導電層は電極である
    燃料電池の製造方法。
  10. 水素透過性金属を含有する水素透過性金属層と、該水素透過性金属層上に配設されると共にプロトン伝導性を有する電解質層と、を備える燃料電池であって、
    請求項1ないし9いずれか記載の燃料電池の製造方法により製造された燃料電池。
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