JP4075710B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関し、特に相手ハウジングのフード部内に嵌合されるハウジングを備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば雌ハウジングを雄ハウジングに設けられたフード部内に嵌合させるようにしたコネクタでは、目視できなくて手探りで嵌合するような場合に、いわゆるこじた状態で嵌合されることがあり得る。そこで、例えば下記の特許文献1に記載されたコネクタでは、図17(A)に示すように、雌ハウジング1の外周面に嵌合方向に沿ったこじり嵌合防止用のリブ2が形成されており、これにより雌ハウジング1が相手の雄ハウジング3のフード部4内にこじた状態で嵌まり込んで、フード部4内の雄端子金具5に干渉するような事態が防止されている。
【0003】
【特許文献1】
実開昭63−141579号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のコネクタにおいて、雌ハウジング1が雄ハウジング3に対し例えば図17(B)に示すような角度でもって嵌合された場合には、雌ハウジング1の前面がフード部4の上側開口縁部に突き当たるのとほぼ同時に、リブ2の前端がフード部4の下側開口縁部に引っ掛かり、嵌合動作が規制される。このため、作業者はその引っ掛かり感を得ることで両ハウジング1,2がこじり状態にあることに気付くことができる。
【0005】
しかしながら、雌ハウジング1が例えば図18(A)に示すような角度、即ち、図17のものより大きなこじり角度(嵌合軸からのずれ角度)で嵌合された場合には、図18(B)に示すように、フード部4の開口縁部がリブ2の前端面よりも奥側に当接する。そして、両ハウジング1,2がさらに押し付けられると、図18(C)に示すように、雌ハウジング1が角度を変えながら、フード部4の開口縁部がリブ2の下面に摺接して後側へ移動する。この場合、作業者は明確な引っ掛かり感を得ることができないため、こじり状態に気付かないで、雌ハウジング1を無理に押し込もうとしたり、気付く時期が遅れて作業がはかどらないといった事態が起こり得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、こじり嵌合状態を早期に検知させることの可能なコネクタを提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための請求項1の発明に係るコネクタは、相手ハウジングのフード部内に前側から嵌合可能なハウジングを備えたコネクタであって、前記ハウジングの外周面には、前記ハウジングを前記フード部に対しこじた状態で嵌合させた際に、前記フード部の開口縁部に引っ掛かり可能なこじり検知部が嵌合方向に離間して複数形成されており、前記ハウジングは、複数のサブコネクタハウジングを収容可能な収容室を備えたフレーム状をなすとともに、ハウジングの外周面には、前記サブコネクタハウジングを抜け止めするハウジングリテーナを組み付け可能とされており、このハウジングリテーナの外面に突設されたリブに前記こじり検知部が形成され、そのリブの後側にハウジング側に設けられたリブが連なって形成されているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用および効果】
請求項1の発明によれば、ハウジングが相手ハウジングに対しこじり状態で嵌合された際に、フード部の開口縁部が前側のこじり検知部よりも奥側の部分に当接するような角度であった場合には、フード部の開口縁部が後側のこじり検知部に引っ掛かる。そのため、作業者は、確実に引っ掛かり感を得ることができ、両ハウジングがこじり嵌合状態であることを早期に検知することができる。
【0009】
また、ハウジングリテーナの外面にこじり検知部を設けることで、分割タイプのコネクタにおいても、両ハウジングがこじり嵌合状態であることを確実に検知できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の一実施形態について図1から図15を参照して説明する。
本実施形態の雌コネクタ10は、図1に示すように、回路基板(図示せず)に固定された雄コネクタ60に対して嵌合・離脱可能とされている。なお、以下の説明においては、各コネクタ10,60について互いに相手側との嵌合面側を前方とし、上下方向については図1を基準とする。
【0011】
雌コネクタ10は、いわゆる分割コネクタであって、雌端子金具32を収容する複数のサブコネクタハウジング30(以下、サブコネクタという)と、これらのサブコネクタ30が収容される枠状のホルダ11(本発明の「ハウジング」に相当する)と、ホルダ11に収容されたサブコネクタ30を一括して抜け止めするハウジングリテーナ40と、雄コネクタ60に対する嵌合動作を助勢するためのレバー50とを備えて構成されている。
【0012】
ホルダ11は、合成樹脂材からなり、図2から図5に示すように、前後方向に貫通した横長の枠状をなしている。即ちホルダ11は、上面壁12、下面壁13、及び左右両側面壁14を有し、この4枚の壁で囲まれた空間のうち、上面壁12及びこの上面壁12と平行な天井壁15との間に区画された横長スリット状をなす空間は、レバー50を収容するための収容凹部16とされている。ホルダ11の内部空間のうち収容凹部16よりも下方の領域は、天井壁15と下面壁13との間に設けられた2枚の仕切壁17により、左右に並んで3つの収容室18が構成されており、これらの収容室18内には、それぞれ対応するサブコネクタ30が後方から嵌入されるようになっている。下面壁13には各収容室18に対応して弾性撓み可能な係止片19が形成されている。また、ホルダ11を構成する上記各壁面12,13,14,15,17は、前端で一致しているのに対し、上面壁12,側面壁14及び天井壁15の後端は下面壁13及び仕切壁17の後端よりも後方に張り出している。さらに、天井壁15の下面後端には、各収容室18に対応して規制突起20が下方へ僅かに突出して形成されている(図10参照)。この規制突起20は、前面が緩やかな傾斜面をなし、後面が切り立った面となっている。
【0013】
ホルダ11の下面壁13には、前後方向のほぼ中央に全幅にわたって装着凹部21が形成されており、この装着凹部21には、後述のハウジングリテーナ40が下方から装着されるようになっている。また、装着凹部21と各収容室18との間は2枚の連結板22によって仕切られている。各連結板22は装着凹部21の前後に架設され、これによりホルダ11が補強されている。さらに下面壁13の底面には、前後方向に沿った4列のガイドリブ23,24が幅方向に所定間隔で並んで突設されており、各列のガイドリブ23,24はそれぞれ装着凹部21を挟んで前後一対に分かれて形成されている。このうち幅方向の内側に位置する左右2列のガイドリブ23の前側部分は、下端へ向かうほど幅広になるアリ状をなしている。また幅方向の外側に位置する左右2列のガイドリブ24は、ともに側面壁14から若干内側に引っ込んだ位置に配設されて、下面壁13に対して段差状をなしている。これらのガイドリブ23,24の前端部は、下面壁13の前端より若干後方に下がった位置に設けられている。
【0014】
サブコネクタ30は、各収容室18に対応して3個設けられている。各サブコネクタ30は、いずれも合成樹脂からなり、全体として箱形をなしている(図5参照)。サブコネクタ30内には、前後に開放した複数のキャビティ31が整列して形成され、各キャビティ31には後方から雌端子金具32が挿入されている。また各キャビティ31の内壁面には、片持ち状のランス33が形成されており、このランス33が雌端子金具32に対して弾性的に係止することで雌端子金具32が抜け止めされている。サブコネクタ30の上面には、幅方向のほぼ全域にわたってリテーナ差込孔34が開口され、ここに上方からターミナルリテーナ35が嵌入されて収容されるようになっている。
【0015】
このターミナルリテーナ35は、サブコネクタ30に対して、その上端部35Aがサブコネクタ30の上面から所定寸法突出する仮係止位置と、上端部35Aがサブコネクタ30の上面とほぼ面一状態となる本係止位置との2位置に保持可能とされている。ターミナルリテーナ35には、各キャビティ31に対応した係止突部35Bが設けられ、本係止位置においては、係止突部35Bが雌端子金具32に係止してその抜け止めがなされ、仮係止位置においては、係止突部35Bが退避して雌端子金具32のキャビティ31への挿抜が許容されるようになっている。
【0016】
各サブコネクタ30の下面の左右両側には、サブコネクタ30ごとに異なる位置に、前後方向に延びる一対の検知リブ36が設けられている。一方、ホルダ11の下面壁13における各サブコネクタ30の検知リブ36と対応した位置には、検知リブ36を収容可能な大きさの検知溝26がホルダ11の前後方向に沿って形成されている。この検知リブ36はホルダ11に対するサブコネクタ30の案内、ホルダ11に対するサブコネクタ30の誤組み付け(上下逆挿入)の阻止を行うとともに、ホルダ11に対するサブコネクタ30の押し込み不足の検知(後述する)の役目を果たすものである。なお、サブコネクタ30が正規深さに挿入された際の検知リブ36の後端位置は、装着凹部21の前端位置と整合する位置になるようにされている。
【0017】
各サブコネクタ30は、ホルダ11の収容室18に対して後方から嵌入されつつ組み付けられる。この組み付け状態では、サブコネクタ30の前端面はホルダ11の前端面と面一状をなし、サブコネクタ30の後端面はホルダ11の下面壁13及び仕切壁17の後端面とほぼ面一状をなす。各サブコネクタ30の下面の前端中央には、ホルダ11の係止片19と係合可能なロック突部37が設けられ、組み付けられたサブコネクタ30に対し、係止片19と、装着凹部21に装着されたハウジングリテーナ40とが二重に係止することで抜け止め状態に保持されるようになっている。
【0018】
ハウジングリテーナ40は、合成樹脂よりなり、図3及び図6等に示すように、ホルダ11の横幅とほぼ同じ幅寸法に形成された平板状の本体部41と、この本体部41の幅方向の両端から上方へ起立形成されたガイド壁42とを備えて、全体としてコの字状をなしている。ハウジングリテーナ40は、ホルダ11を跨ぐようにして装着凹部21に下方から装着され、ホルダ11の側面壁14に沿って上下に移動可能とされている。本体部41の上面には、ホルダ11の各検知溝26と対応した位置に検知溝26に対して進入可能な大きさの係止突起41Aが設けられるとともに、仕切壁17と対応した位置には上向きに中間壁41Bが設けられている。
【0019】
ハウジングリテーナ40の本体部41が装着凹部21に対して押し込まれると、本体部41が連結板22に当接して停止するが、この位置では本体部41がホルダ11に対し面一となる(収容位置、図7参照)。そこまでハウジングリテーナ40が差し込まれると、本体部41の係止突起41Aが検知溝26を通じて収容室18側に突出するととももに、検知リブ36の後端に係止してサブコネクタ30の後方への抜け止めを図るようになっている。また、ホルダ11の仕切壁17の下部には装着凹部21側へ開口する嵌合溝17Aが設けられており、収容位置において、ハウジングリテーナ40の中間壁41Bは嵌合溝17A内に進入するとともに、両中間壁41B間に中央のサブコネクタ30を挟み込む設定となっている。これにより、ハウジングリテーナ40の幅方向の触れを規制している。
【0020】
また、ホルダ11に対してサブコネクタ30が正規深さまで挿入されていない場合には、サブコネクタ30の検知リブ36が装着凹部21内に位置している。そのため、この状態のままハウジングリテーナ40を装着凹部21に対して押し込んでも、係止突起41Aが検知リブ36と干渉するため、収容位置に至らない。この押し込みの規制によりホルダ11に対するサブコネクタ30の押し込み不足を検知することが可能である。
【0021】
一方、ハウジングリテーナ40は前述した収容位置から下方へ退避し、本体部41がホルダ11の外面から突出する突出位置(図8参照)へ変位可能とされている。具体的には、ホルダ11の左右両側面壁14の外面の中央下部、すなわち、装着凹部21の側方にはガイド壁42のの幅寸法とほぼ等しい幅寸法のガイド凹部14Aが形成されており(図8参照)、ハウジングリテーナ40の上下動を案内するようになっている。このガイド凹部14Aの側面には突起14Bが形成される一方、ガイド壁42の内面側には突起14Bに係止可能な抜止溝42Aが設けられている。ハウジングリテーナ40が突出位置に至ると、突起14Bとハウジングリテーナ40の抜止溝42Aの端縁とが係止してホルダ11に対してハウジングリテーナ40を抜け止めする。また、この突出位置においては、係止突起41Aがホルダ11の検知溝26の下方に退避するため、ホルダ11に対しサブコネクタ30を干渉なく抜き差しすることができる。
【0022】
ハウジングリテーナ40における本体部41の下面には、ホルダ11の各ガイドリブ23,24と対応した位置に追加リブ43,44が前後方向に沿って段差状に突出して形成されている。そのうち幅方向内側の2本の追加リブ43は、本体部41の前端から後端にかけて設けられ、ハウジングリテーナ40が前記収容位置に装着されたときに、その前後のガイドリブ23とほぼ途切れなく一列に連なるような形態となる。また、幅方向外側の2本の追加リブ44は、本体部41の略後半部のみに設けられており、同じくハウジングリテーナ40が収容位置に装着されたときには、後側のガイドリブ24と途切れなく連なるとともに、前側のガイドリブ24との間にはリブが途切れて凹み形状をなす。なお、幅方向外側のガイドリブ24の前端部が第1こじり検知部25とされ、追加リブ44の前端部が第2こじり検知部45とされており、ハウジングリテーナ40が収容位置に装着されたときには、両こじり検知部25,45が嵌合方向(前後方向)に離間して配される。
【0023】
レバー50は、合成樹脂からなり、図5及び図11に示すように、全体として水平な一枚板状をなしている。レバー50は、やや細長い平板状のカム板部51を備えており、その一端側寄り位置の下面に円形の軸受孔52が凹設されている。この軸受孔52には、ホルダ11の収容凹部16内における天井壁15から上向きに突設された支持軸27が嵌合され、レバー50はこの支持軸27を中心として水平方向に回動可能とされている。なお、レバー50は、カム板部51が上面壁12及び天井壁15の間に僅かなクリアランスを持って挟まれた状態で収容凹部16に収容される。
【0024】
このレバー50は、図11に示す初期位置から図13に示す嵌合完了位置までの間を回動操作可能となっている。カム板部51における軸受孔52周りには、雄コネクタ60のカムピン64を係合可能なカム溝53が形成されている。またホルダ11の上面壁12には、幅方向の中央に雄コネクタ60のカムピン64が進入可能なカムピン進入溝28が支持軸27の前側に形成されており、レバー50が初期位置にあるときには、カム溝53の開口がカムピン進入溝28に整合して、カム溝53へカムピン64を受け入れ可能な体勢となる。
【0025】
カム板部51における軸受孔52側の端縁部には、片持ち状の弾性係止片54が側方に張り出して形成されている。また、ホルダ11の上面壁12には、カムピン進入溝28を挟んで左右両側に、後述するロック解除リブ65と嵌まり込み防止リブ66とが進入可能なリブ進入溝29A,29Bがそれぞれ前後方向に沿って形成されている。リブ進入溝29Aは、ホルダ11の前面から後方側へ向けて形成され、その後端には同溝の下半分の領域に突出するロック用受け部29Cが形成されている。レバー50が初期位置にあるときには、弾性係止片54の先端の一部がリブ進入溝29A内に進出してロック用受け部29Cに係止することで、レバー50の嵌合完了位置側への回動が規制された状態となる。
さらに、レバー50には、カム板部51の軸受孔52とは反対側の端部に、レバー50を回動操作するための操作部55と、レバー50を嵌合完了位置にロックするための弾性ロック片56とが設けられている。
【0026】
雄コネクタ60は、図1及び図9に示すように、合成樹脂材料からなる雄ハウジング61(本発明の「相手ハウジング」に相当)と、L字形の複数の雄端子金具62とを備えて構成されている。雄ハウジング61は、前方に開口する横長略角筒状のフード部63を有し、このフード部63内には雌コネクタ10のホルダ11がほぼ緊密に嵌入されるようになっている。また、フード部63の奥端面からは雄端子金具62の一端が突出しており、両コネクタ10,60が正規嵌合すると、雄端子金具62と対応する雌端子金具32とが電気的に接続されるようになっている。また、フード部63における長手方向の内上面には、ほぼ中央に略円柱状のカムピン64が下方に向かって突出して形成されている。さらに、同じくフード部63の内上面には、正面から見て中央よりもやや左寄りにロック解除リブ65が、右寄りに嵌まり込み防止リブ66が共にフード部63の前端から後方に延びて突設されている。なお、両リブ65,66は、フード部63を長手方向について概ね3等分するような位置にあり、両リブ65,66の間隔は、ホルダ11の前後の長さ寸法よりやや小さい程度に設定されている。ロック解除リブ65は、雌コネクタ10との嵌合時にはリブ進入溝29A内の上半分の領域に進入する。
【0027】
また、フード部63の下面には、各ガイドリブ23,24に凹凸係合可能な受け溝67A,67Bが前後方向に沿って形成され、これらにより、両コネクタ10,60の嵌合動作が案内されるようになっている。また、幅方向内側の2本の受け溝67Aは、ガイドリブ23の形状に対応したアリ溝状とされ、ガイドリブ23と係合することで、両コネクタ10,60の嵌合状態において、フード部63の下壁の中央部が下方に膨れるように変形するのが防止されている。
【0028】
組み付けに際しては、まず各サブコネクタ30に対し、ターミナルリテーナ35を仮係止位置に組み付けたのち、各キャビティ31に雌端子金具32を挿入する。雌端子金具32が正規の深さ位置まで挿入されると、雌端子金具32に対してランス33が係合する。そこで、ターミナルリテーナ35を本係止位置(図5参照)に押し込むと、係止突部35Bが雌端子金具32に係合して、雌端子金具32が二重に抜け止めされた状態となる。このとき、一部の雌端子金具32が正規の深さ位置まで至らない半挿入状態となっていた場合には、係止突部35Bが雌端子金具32の上面に当接して、ターミナルリテーナ35が本係止位置まで至らずに、上端部35Aがサブコネクタ30の上面から若干寸法突出した状態となる。
【0029】
続いて、ホルダ11の収容凹部16にレバー50のカム板部51を差し込み、支持軸27を軸受孔52に嵌合させる。そして、ホルダ11の装着凹部21に対しハウジングリテーナ40を嵌め込み、突出位置(図8参照)に仮組みする。この状態から、各サブコネクタ30を対応する収容室18に対し後方から嵌入させていく。ここで、ターミナルリテーナ35が正しく本係止位置に装着されていた場合には、サブコネクタ30は収容室18の奥側へ円滑に押し込まれる。これに対し、前述のように、雌端子金具32の一部が半挿入状態のためにターミナルリテーナ35が本係止位置に装着されていなかった場合には、図10に示すように、ターミナルリテーナ35の上端部35A前端が天井壁15の後端に突き当たって、サブコネクタ30の嵌合が規制される。ここで、ホルダ11とサブコネクタ30との間にはある程度の範囲内で寸法公差が想定されるが、仮に規制突起20が設けられていないとした場合には、ホルダ11側の寸法がサブコネクタ30に対して大きいと、ターミナルリテーナ35の上端部35Aが天井壁15の後端を越えて、雌端子金具32が半挿入状態のままサブコネクタ30が収容室18へ押し込まれてしまうことがあり得るが、本実施形態のように天井壁15に規制突起20を設けることにより、ホルダ11側の寸法がサブコネクタ30に対して大きい場合でも、ターミナルリテーナ35の上端部35Aが天井壁15の後端を越えた場合にも、規制突起20の高さ寸法の範囲内であれば規制突起20の後端面に突き当たることになり、サブコネクタ30の嵌合が確実に規制される。そのため、作業者は、サブコネクタ30の嵌合が途中で規制されたことをもって、ターミナルリテーナ35が正しく装着されていない、即ち雌端子金具32が半挿入状態であることを検知することができる。
【0030】
サブコネクタ30が正規の深さ位置まで嵌合されると、検知リブ36がハウジングリテーナ40の本体部41を通過して本体部41よりも前方に位置するとともに、ホルダ11の係止片19がサブコネクタ30のロック突部37に弾性的に係止して、サブコネクタ30を抜止めする。こうして全てのサブコネクタ30の装着を終了させる。続いて、ハウジングリテーナ40を装着凹部21へ押し込むと、本体部41の中間壁41Bが仕切壁17の嵌合溝17A内に、本体部41の係止突起41Aが検知溝26内にそれぞれ進入してゆき、ハウジングリテーナ40全体が装着凹部21及びガイド凹部14A内に収容され、ホルダ11と面一となる(収容位置)。この状態では、本体部41の係止突起41Aが検知溝26を通じて収容室18側に突出し、検知リブ36の後端面に対して後方から係止する。この係止と前記した係止片19による係止により、サブコネクタ30は二重に抜止めされる(図1参照)。以上により、雌コネクタ10の組み付けが完了する。
【0031】
雌雄両コネクタ10,60の組み付けに際しては、まず、レバー50をホルダ11に対し初期位置に係止させておき、図1及び図11に示すように、雌コネクタ10を雄コネクタ60に対し正対させ、各ガイドリブ23,24を対応する受け溝67A,67Bに係合させつつ、雌コネクタ10のホルダ11を雄コネクタ60のフード部63内に浅く嵌入させる。
【0032】
ホルダ11がフード部63内に浅く嵌入されると、図12に示すように、カムピン64がカム溝53の開口に嵌入されるとともに、ロック解除リブ65が、弾性係止片54の先端に当接してこれをロック用受け部29Cとの係止を解除させるように撓み変形させ、これによりレバー50の回動操作が許容された状態となる。
【0033】
この状態からレバー50の操作部55を押圧してレバー50を嵌合完了位置側へ回動させると、カムピン64とカム溝53との係合によるカム作用により両コネクタ10,60が互いに引き寄せられ、フード部63に対するホルダ11の嵌入が進む。そして、レバー50が嵌合完了位置に至るとともに、弾性ロック片56が雄ハウジング61に係止してレバー50がロックされた状態となる。これにより、図13,14に示すように、両コネクタ10,60が正規の嵌合状態に至り、組み付けが完了する。
【0034】
次に、雌雄両コネクタ10,60が上記の組み付け過程で、こじり状態で嵌合された場合、ここでは例えば雌コネクタ10が嵌合面(前面)を斜め上向きにした姿勢でフード部63へ押し付けられた場合について説明する。雌コネクタ10の上方向への傾き(ここではこじり角度という)が比較的小さい場合には、雌雄両コネクタ10,60を接近させていくと、ガイドリブ24の前端である第1こじり検知部25がフード部63の開口縁部63Aに引っ掛かり、嵌合が規制される。作業はこの引っ掛かり感を得ることで、両コネクタ10,60がこじり嵌合状態にあることを知ることができる。また、雌コネクタ10のこじり角度がこれよりも少し大きかった場合、即ち、フード部63の開口縁部63Aが第1こじり検知部25を越えるような角度で両コネクタ10,60が接近した場合には、まずフード部63の開口縁部63Aがガイドリブ24の下面に当接する。そして、さらに両コネクタ10,60が接近方向に押し付けられると、雌コネクタ10が上方向に角度を変えながらフード部63の開口縁部63Aがガイドリブ24の下面を後方へ摺接しつつ移動し、やがて図15に示すように、フード部63の開口縁部63Aがガイドリブ24の前側部分を超えて、追加リブ44の前端、即ち第2こじり検知部45に引っ掛かり、これにより、両コネクタ10,60の嵌合・摺接動作が規制される。従って、作業者は、その引っ掛かり感をもって両コネクタ10,60がこじり嵌合状態であることを知ることができる。なお、図15で示した雌コネクタ10の角度は一例であって、上記のことは、雌コネクタ10が上記とは異なる角度、即ち、例えば図15の姿勢から左右方向へ傾いた姿勢であったり、嵌合軸回りに傾いた姿勢で嵌合されたような場合であっても、フード部63の開口縁部63Aがいずれかのこじり検知部25,45に引っ掛かる範囲内であれば同様にこじり状態の検知ができる。なお、フード部63の開口縁部63Aが第1、第2のこじり検知部25,45のいずれの側に引っ掛かった状態でも、フード部63内に入り込んだ雌コネクタ10の一部が雄端子金具62が当接することはないように設定されている。
【0035】
以上のように本実施形態によれば、雌コネクタ10のホルダ11が相手ハウジング61に対しこじり状態で嵌合された際に、フード部63の開口縁部63Aが前側のこじり検知部25よりも奥側の部分に当接するような角度であった場合には、フード部63の開口縁部63Aが後側のこじり検知部45に引っ掛かる。そのため、作業者は、確実に引っ掛かり感を得ることができ、両コネクタ10,60がこじり嵌合状態であることを早期に検知することができる。
また、ハウジングリテーナ40の外面にこじり検知部45を設けることで、分割タイプのコネクタ10においても、両コネクタ10,60がこじり嵌合状態であることを確実に検知できる。
【0036】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、リブ24,44を間欠的に設けることで2つのこじり検知部25,45を設けたが、本発明によれば、こじり検知部の形状、位置、個数等は適宜変更できる。例えば図16に示したものでは、雌ハウジング70の外周面に階段状のリブ71を設けてあり、そのリブ71における各段の前面が、相手の雄ハウジング72におけるフード部73の開口縁部に引っ掛かり可能なこじり検知部74となっている。また、こじり検知部は、例えばハウジングの上下両面に設けたり、側面に設けても良い。
(2)上記実施形態では、相手側のフード部に嵌合されるハウジングが、レバー付き分割コネクタのホルダであるものを例示したが、本発明は、レバー式でない他の種類のコネクタにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における雌コネクタと雄コネクタの嵌合前の状態を示す側断面図
【図2】ホルダ及びハウジングリテーナの正面図
【図3】ホルダ及びハウジングリテーナの背面図
【図4】ホルダの底面図
【図5】ホルダ、ハウジングリテーナ及びサブコネクタの組み付け前の状態を示す側断面図
【図6】ハウジングリテーナの底面図
【図7】ハウジングリテーナを収容位置に組み付けた状態を示す正断面図
【図8】ハウジングリテーナを突出位置に組み付けた状態を示す正断面図
【図9】雄コネクタの正面図
【図10】規制突起によってサブコネクタの嵌合が規制された状態を示す側断面図
【図11】雌コネクタと雄コネクタの嵌合前の状態をあらわす水平断面図
【図12】雌コネクタと雄コネクタの嵌合初期の状態をあらわす水平断面図
【図13】雌コネクタと雄コネクタの嵌合が完了した状態をあらわす水平断面図
【図14】雌コネクタと雄コネクタの嵌合が完了した状態をあらわす側断面図
【図15】フード部の開口縁部がこじり検知部に引っ掛かった状態を示す側断面図
【図16】他の実施形態においてフード部の開口縁部がこじり検知部に引っ掛かった状態を示す側断面図
【図17】(A)(B)従来のコネクタにおいて雌雄ハウジングがこじり嵌合された状態を示す側断面図
【図18】(A)〜(C)従来のコネクタにおいて雌雄ハウジングが異なる角度でこじり嵌合される過程を示す側断面図
【符号の説明】
10…雌コネクタ(コネクタ)
11…ホルダ(ハウジング)
18…収容室
25…第1こじり検知部
30…サブコネクタハウジング
40…ハウジングリテーナ
45…第2こじり検知部
50…レバー
60…雄コネクタ
61…ハウジング(相手ハウジング)
63…フード部
63A…フード部の開口縁部

Claims (1)

  1. 相手ハウジングのフード部内に前側から嵌合可能なハウジングを備えたコネクタであって、
    前記ハウジングの外周面には、前記ハウジングを前記フード部に対しこじた状態で嵌合させた際に、前記フード部の開口縁部に引っ掛かり可能なこじり検知部が嵌合方向に離間して複数形成されており、
    前記ハウジングは、複数のサブコネクタハウジングを収容可能な収容室を備えたフレーム状をなすとともに、ハウジングの外周面には、前記サブコネクタハウジングを抜け止めするハウジングリテーナを組み付け可能とされており、このハウジングリテーナの外面に突設されたリブに前記こじり検知部が形成され、そのリブの後側にハウジング側に設けられたリブが連なって形成されていることを特徴とするコネクタ。
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