JP4074986B2 - 分割波長板フィルターの位置調整機構及び立体画像表示装置 - Google Patents

分割波長板フィルターの位置調整機構及び立体画像表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分割波長板フィルターの位置調整機構及び立体画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、3次元に画像を表現する技術については種々の試みがなされており、写真、映画、テレビジョン等多くの分野で3次元画像に関する表示方法が研究され、実用化されてきている。3次元画像の表示方式としてはめがね式とめがね無し式とに大別されるが、いずれの方式も両眼視差のある画像を観察者の左右の眼に入力し、立体映像として見ることができる。
【0003】
ねがね式の代表的なものとしては、いわゆる赤、青めがねを着用するアナグリフ方式や偏光めがね方式がある。アナグリフなどの色分離方式は色表現の困難及び視野の劣化が生じるなど品質的に不利な点が多く、また偏光めがね方式では、一般的には2台の投影装置を用いる必要がある等の問題があったが、近年直視型の1つの表示装置にて立体表示を可能とする方法が提唱されている。
【0004】
その偏光めがね方式を用いる立体画像表示装置の概要を図9に示す。
【0005】
立体画像表示装置200は、液晶パネル部201と、この液晶パネル部201に取り付けられた分割波長板フィルター部202とからなる構造を有している。液晶パネル部201は、一対の偏光板203、207の間に一対の透明支持基体204、206が形成され、その間にRGBの画素が形成された画素液晶部205が設けられている。この液晶パネル部201の表面には、分割波長板フィルター部202が設けられており、例えば1ライン置きに分割波長板208を透明保護基板209の片面に配設した構造を有している。分割波長板フィルター部202はマイクロポール(μ−Pol)やマイクロポーラライザー(micropolarizer)とも称される。
【0006】
このような構造の立体画像表示装置200は、液晶パネル部201から出た直線偏光の方向を回転させることにより、表示画面の偶数ラインと奇数ラインからの直線偏光を互いに直交するものに変換している。即ち偶数ラインからは液晶パネルからの直線偏光がそのまま出射され、奇数ラインでは分割波長板208の作用によりこれと直交する直線偏光とされる。
【0007】
この表示装置の光を互いに直交する偏光方向のめがね210にて観測することにより、右眼には右眼用画像の光が入射し、左眼には左眼用画像の光が入射するため、このめがね210で見ることにより、フルカラーでちらつきのない立体画像を観測することが可能となる。
【0008】
【発明に至る経過】
しかしながら、上記した分割波長板フィルター部202を液晶パネル部201などを有する表示装置に装着する際には、その設置位置が表示装置の所定領域(画素位置)と対応した位置に確実に固定されていることが重要であるが、観賞時に観察者の目の位置高さによってフィルターの最適配設位置が決定されるという特徴があるため、予め固定していた位置がその観測時での最適位置になっているとは限らない。
【0009】
図10にその状態を示す。この表示装置220は透明支持基体221、222に挟持された画素部223と、分割波長板フィルター部225とから構成される。
【0010】
図10において、観察位置aにいる観察者にとって、最適な波長板フィルターの配設位置は実線で示した波長板フィルターの位置となるが、観察者の位置が観察位置bの場合は、同様に破線で示す波長板フィルターの位置となる。このように観察者の目の位置高さなどによって、或いは液晶パネルやモニターの角度などによっても、フィルターの最適配設位置が決定されるので、分割波長板フィルター部を予め固定していた位置が観測に最適位置になっているとは限らない。
【0011】
このような要因により、分割波長板フィルター部が画素に対して数〜数十%(上記例では数十μm)ずれると、そのズレが画素間のクロストークとして大きく観測されてしまう。正しく設置されているときには、対応する画素からの光線は必ず対応する波長板領域を透過し、対応する画素以外の画素からの光線は対応する波長板領域を透過することがない。
【0012】
しかし、分割波長板フィルター部が傾いている場合には、画素の僅かなずれ(絶対量は例えば50μm程度)であっても、両端での垂直方向ずれ量としては大きくなり、対応する画素からの光線に対応する波長板領域を透過しないものが出てきてしまうことがある。その結果、各画像のクロストークが発生し、良好な立体画像を表示できないことがある。
【0013】
そこで本発明者は、上記のような問題の解決策として、ノート型コンピューターに取り付け可能な分割波長板フィルターの位置調整のために、分割波長板フィルターの下部の左右に位置調整手段を設けることを特願2001−247779号(平成13年8月17日出願:以下、先願発明と称する。)において既に提起している。この先願発明における一例を図11〜図25により説明する。
【0014】
図11に示すように、この立体画像表示装置10は、ノート型コンピューター11と、液晶パネル部22とこれに取り付け可能な分割波長板フィルター部12とで主要部が構成され、分割波長板フィルター部12に左右一対の調整螺子13R、13からなる位置調整手段を設けている。
【0015】
このノート型コンピューター11は、折りたたみ構造の液晶パネル部22を有しており、この液晶パネル部22から視差を含む画像を表示することができる。液晶パネル部22自体は、後述するように通常のノート型コンピューター11の液晶表示部でよく、例えば、立体画像を表示するためのアプリケーションが開いていない場合は、通常の画像(動画並びに静止画)を表示することが可能である。
【0016】
液晶パネル部22と対向する側にはキーボード部21が形成されており、このキーボード部21に連続する形で手前側にはパームレスト部23が設けられており、このパームレスト部23のほぼ中央部にはポインターパッド部24が形成されている。このキーボード部21などは液晶パネル部22にヒンジ部25、25を介して接続され、液晶パネル部22はヒンジ部25、25を中心に回動可能とされる。従って、立体画像の観賞者は、液晶パネル部22の角度をヒンジ部25、25を回動中心として操作できる。
【0017】
液晶パネル部22には、画像表示部分を保持する合成樹脂製の支持フレーム27が周囲に設けられており、液晶パネル部22の液晶表示部28は支持フレーム27に保持される形で構成されている。この液晶表示部28の下側には、支持フレーム27の一部を突条に形成した突条部26が設けられている。この突条部26は、分割波長板フィルター部12の底部を保持するために、液晶パネル部22を折りたたんだ場合でも支障がなく、且つ十分に分割波長板フィルター部12の底部を係止できる程度に突出している。
【0018】
分割波長板フィルター部12は、後述するように、画素の1水平ライン置きに帯状の半波長板を配設した偏光制御部であり、特に分割波長板フィルター部12の底部には、金属或いは合成樹脂製の所要の剛性を有する水平保持部材15が設けられており、この水平保持部材15の両端側に近い部分に、位置調整手段の一部を構成する左調整摘み13Lと右調整摘み13Rがそれぞれ設けられている。
【0019】
分割波長板フィルター部12の上端側には、一対の取り付け螺子14、14が設けられており、これら取り付け螺子14、14は、この分割波長板フィルター部12の装着時に、分割波長板フィルター部12の上端部に設けられた図示しない穴を介して、液晶パネル部22の支持フレーム27に形成された螺合穴29に螺合される。
【0020】
これにより、分割波長板フィルター部12の各帯状の分割波長板の延長方向即ち水平方向と垂直な方向への位置の微調整を含む分割波長板フィルター部12の回転制御も可能である。
【0021】
図12はこの立体画像表示装置10の分解斜視図である。液晶パネル側の構成と、分割波長板フィルター部の構成が合わされて、立体表示が可能となる。液晶パネル側の構造は、一対の透明支持基体31、33の間に、液晶の画素部32が配設される構造とであり、液晶の画素部32はそれぞれ赤色画素部32R、緑色画素部32G、青色画素部32Bの組み合わせからなり、これら3色からなる画素部分がマトリクス状に配列される構造を有している。
【0022】
透明支持基体33の観賞者側には、偏光板41が配設される。偏光板41を通過した光は直線偏光となり、その直線偏光の光が分割波長板フィルター部に到達する。分割波長板フィルター部は枠体として機能するガラスなどからなる透明支持基体41の片面(この図においては液晶パネル側)に各帯状の分割波長板42が形成されている。分割波長板42はそれぞれ長手方向を水平方向とするように延在されており、その帯状の幅は前述の液晶の画素部32の画素ピッチと同程度である。分割波長板42の数は、液晶の画素部32の垂直方向の画素数の半分である。
【0023】
各帯状の分割波長板42は、液晶の画素部32の画素ピッチで1ライン置きに形成されている。従って、右眼用の立体画像若しくは左眼用の立体画像のどちらか一方が分割波長板42を通過することにより、その偏光方向が90度回転することになり、分割波長板42を通過しない側の立体画像は、その偏光方向が回転せずにそのまま射出する。
【0024】
枠体としての透明支持基体41の底部には、水平保持部材15が取り付けられており、その両端側の一部に後述するような左調整摘み13Lと右調整摘み13Rなどの位置調整手段が取り付けられる螺子穴44L、44Rが形成されている。この調整機構については後述する。
【0025】
立体表示を行うためには、ライン毎で異なる偏光方向に制御され、分割波長板42を透過した時点では、直交する2種類の直線偏光が混在するものとなる。観賞者は図12(b)に示すような偏光めがね51をかけ、右眼用の立体画像及び左眼用の立体画像を選択的に両眼で受け取るが、それぞれめがねのレンズ部分52R、52Lは偏光フィルターであり、直線偏光との角度が合わない場合は、立体画像が見え難くなる。
【0026】
そこで、さらに分割波長板フィルター部の外側部分に、4分の1波長板45が形成され、これにより、直線偏光を円偏光に変換し、偏光めがね51の表面にも4分の1波長板53を貼り付けることで、再度円偏光を直線偏光に変えて偏光めがね51を透過するようにしている。このような一対の4分の1波長板45、53を設けることにより、多少偏光方向が少しずれるような場合であっても、立体画像を確実に見ることができる。
【0027】
この立体画像表示装置10では、図13に示すような画像信号が用いられる。即ち、垂直同期信号のパルスで区切られた水平走査期間は、ライン毎に交互に右眼用画像データと左眼用画像データが送られ、ライン毎に交互に右眼用画像データRと左眼用画像データLに従って、右眼用の区分と左眼用の区分がライン毎に交互に並ぶことになる。従って、液晶パネルのある画素ラインが右眼用画像データRを表示するものである場合、次の画素ラインは左眼用画像データLを表示するものとなり、以下、右眼用の区分と左眼用の区分がライン毎に交互に繰り返されて、全体として立体画像が表示されることになる。
【0028】
このように、分割波長板フィルター部を通常の液晶パネルなどに装着することにより、簡単に立体画像を観賞することができる。ところが、表示装置の画素部と分割波長板フィルター部の位置関係が正しく調整されていない場合には、典型的には、図14に示すように、表示装置の画素部32と分割波長板42の如き関係となり、分割波長板42を形成した分割波長板フィルター部が僅かに傾いていても、垂直方向のズレ量z1が画素の数〜数十%ずれていると、そのズレの絶対量が例えば画素250μmとして50μm程度であっても本来対応する画素からの光線に前記所定の分割波長板42を透過しないものが出てきてしまい、その結果、各画像のクロストークが発生してしまうことがある。
【0029】
このようなクロストークの発生を抑制することが、最適な立体画像を表示するために必要となり、そのための位置調整作業が必要となる。図15は位置調整作業によって、正しい位置に位置合わせされたところを示す図であり、図示の如く、表示装置の画素部32の画素ライン上に丁度重なるように帯状に形成された分割波長板42が配設され、分割波長板42に対応した画素部32からの光線は、必ず対応する分割波長板42の区分を透過し、上記対応画素部以外の画素からの光線は分割波長板42内の領域を透過することがない。このためクロストークが発生せずに、良好な立体画像が表示されることになる。
【0030】
既述した位置調整手段(図11参照)は16に示すように、断面がコ字状となっている。この水平支持部材15は図18に示すように、半固定樹脂剤17を介して透明支持基体41の下端に装着されている。このような半固定樹脂剤17を介することにより、透明支持基体41から完全に水平支持部材15が離脱することが防止されると共に、左調整摘み13L、右調整摘み13Rの操作によって透明支持基体41の位置が微調整された場合であっても対応しながら透明支持基体41と水平支持部材15の間を接続する。
【0031】
透明支持基体41の上端には上端部材16が装着されており、この上端部材16の内部には弾性部材であるばね(図示せず)が左右一対配設されている。ばねの上端は上端部材16の内側に当接するように配設され、下端は透明支持基体41の上側面に当接する。このようなばねを形成することにより、左調整摘み13Lと右調整摘み13Rによる微調整が可能となり、分割波長板フィルターの延長方向とは垂直な高さ方向の調整も容易に進めることができる。
【0032】
位置調整手段としての左調整摘み13Lと右調整摘み13Rは、いわゆる偏芯ねじを用いた構造を有する。左調整摘み13L、右調整摘み13Rとその周辺部についての背面図が図17である、図18はその断面図である。
【0033】
図17及び図18に示すように、調整摘み13L、13Rは、位置調整機構として透明支持基体41の下端部に設けられており、水平支持部材15を貫通するように形成された螺子穴に螺合するように、調整摘み13L、13Rの回動中心から偏芯した形で螺子棒82が形成されている。螺子棒82の先端部83は、透明支持基体41の下端切欠き部41dの基体厚の側面部分に当接しており、調整摘み13L、13Rの回動動作によって、透明支持基体41の下端切欠き部41dを押し上げたり、重力などによって当接しながら透明支持基体41を下降させたりする。
【0034】
図17では、時計方向回りで調整摘み13L、13Rを回すことにより、透明支持基体41の下端切欠き部41dを上昇させ、反時計方向回りで調整摘み13L、13Rを回すことにより、透明支持基体41の下端切欠き部41dを下降させることができる。また、下端切欠き部41dによって、図18に示すように、透明支持基体41の端面がくびれ状になり、円滑な調整摘み13L、13Rの回動操作が可能となる。
【0035】
調整摘み13L、13Rの回動操作は、周囲に滑り止めの凹凸を形成した円盤部81を操作することにより、容易に行うことができる。螺子棒82は曲部84で曲げられた構造を有しているが、クランク状の螺子棒などによって構成することも可能である。また、円盤部81の回転のための中心についても、水平支持部材15を貫通するように形成された螺子穴に限らず、他の部材を回転中心とするような変形も可能である。
【0036】
図19は、上記した位置調整手段による位置調整のプロセスを示すフロー図である。即ち、位置調整に際しては、例えば指先で、図17に示したように、左調整摘み13Lと右調整摘み13Rをそれぞれ操作することにより、従来不可能であった表示画面の状態を観賞しながらの状態で、簡単確実に各々フィルター波長板の高さ位置調整を行うことができる。各調整摘み13L、13Rは、その外周部を指先で回転させることにより上下方向に分割波長板フィルター部12の位置を微調整できる。つまり、左調整摘み13Lと右調整摘み13Rの両方を同時に同じように操作した場合は、左調整摘み13Lと右調整摘み13Rは実質的に同一構成であるため、上下方向に微調整S11でき、左調整摘み13Lと右調整摘み13Rの一方を操作した場合は、操作した側だけが上下方向に微調整S12され、回転ずれの調整や水平だしの調整を行う。このような調整は調整用の表示パターンをモニターしながら決定され、問題がなければ調整完了S13となる。
【0037】
図20乃至図23は、調整時に表示装置に表示する調整パターンについての説明図である。図20は、調整時に表示装置に表示する調整パターンの一例を示したものであり、表示装置に表示されるのは調整パターン112のように黒色Rの文字と黒色Lの文字が重なって構成され、さらにRの文字の赤色背景110とLの文字の緑色背景111がライン毎に交互に表示されたパターンとされる。Rの文字の赤色背景110は右眼用の画像であり、Lの文字の緑色背景111が左眼用の画像である。
【0038】
この調整パターン112は、仮に偏光めがねなしで見た場合には、調整パターン112のそのままの形で表示されているように見ることができるが、分割波長板フィルター部の位置が正しい場合は、図21に示すように、偏光めがね114をかけた際に、左眼にLの文字の緑色背景111が映り、右眼にRの文字の赤色背景110が映ることになる。
【0039】
ところが、分割波長板フィルター部の位置がずれている場合は、右眼用の画像が一部分割波長板の一部を通過するため(例えば図14参照)、偏光の向きが回転する。そのため右眼用の画像の一部が偏光めがねの左眼用レンズを透過して左眼に見えてしまう。また、左眼用の画像の一部が分割波長板を通過せずに、偏光が回転しないまま偏光めがねの右眼用レンズを透過して右眼に見えてしまう。このように分割波長板フィルター部が傾いている場合には、右眼と左眼の両方でそれぞれ2つの背景色111、110が映ることになる。
【0040】
また、分割波長板フィルター部の位置が縦方向にずれていると、例えば、本来分割波長板を通過しない右眼用の画像が分割波長板を通過してしまい、同時に本来分割波長板を通過する左眼用の画像が分割波長板を通過しないことになる。その結果、右眼用の画像が逆の左眼用のレンズを透過して左眼に映り、左眼用の画像が逆の右眼用のレンズを透過して右眼に映ることになる。
【0041】
従って、以上のような混色状態が発生している場合や、左右の画像が逆な場合では、直ちに分割波長板フィルター部の位置がずれていることがわかることになり、そのような位置ずれを前述の調整摘み13L、13Rで調整することにより、容易に正確な位置に調整することができる。
【0042】
図22、図23は調整時に表示装置に表示する調整パターンの他の例であり、図22に示すように、表示装置に表示されるのは調整パターン103のように、黒色○の文字と黒色×の文字が重なって構成され、さらに○の文字の赤色背景101と×の文字の緑色背景103が、ライン毎に交互に表示されたパターンとされる。黒○の文字の赤色背景101は右眼用の画像であり、黒×の文字の緑色背景102が左眼用の画像である。
【0043】
この調整パターン103は、仮に偏光めがねなしで見た場合には、調整パターン103のそのままの形で表示されているように見ることができるが、分割波長板フィルター部の位置が正しい場合では、図23に示すように、両眼に右眼用の偏光フィルターを設けた調整用の偏光めがね115をかけた際に、両眼に○の文字の赤色背景104が映ることになる。この黒○の文字の赤色背景104が分割波長板フィルター部の位置が適性な位置であることを示し、このような黒○の文字の赤色背景104が映らない場合には、直ちに分割波長板フィルター部の位置がずれていることがわかることになり、そのような位置ずれを前述の調整摘み13L、13Rで調整することにより、容易に正確な位置に調整することができる。特に、両眼での観測ができるため、片目をつぶるのが苦手な使用者でも容易に分割波長板フィルター部の位置調整が可能になる。
【0044】
図24は調整時のフローチャートである。立体画像を表示する場合には、図11のノート型コンピューター11は、手順S21で立体画像表示用のアプリケーションを開くことになり、この動作によって自動的に図22又は図20のような調整パターン112、103が画面に表示される(手順S22)。使用者は、この調整パターン112、103を偏光めがねを見ながら位置調整作業を進めることができ(手順S23)、調整が完了するまで繰り返される(手順S24)。調整が完了すると、続いてマニュアルで若しくは自動的に立体画像を表示する段階に至り(手順S25)、調整を終了する。
【0045】
このような調整時のフローチャートを採用することにより、立体画像表示用のアプリケーションの開始時には、必ず立体画像表示の調整が行われることになり、立体画像表示が初めての使用者でも調整作業から開始させることができる。
【0046】
図25はバックライト機構の立体画像表示装置の例であり、本例においては偏光めがねが不要となる。本例では、バックライト機構部として偏光フィルター129L、129Rを介して互いに直交する偏光方向の光源と、液晶パネル側の構成と、分割波長板フィルター部の構成が合わされて、立体表示が可能となる。液晶パネル側の構造は、一対の透明支持基体121、123の間に、液晶の画素部122が配設される構造とされ、液晶の画素部122は3色からなる画素部分がマトリクス状に配列される構造を有している。
【0047】
透明支持基体123の光源側には、偏光板124が配設される。分割波長板フィルター部は枠体として機能するガラスなどからなる透明支持基体125の片面、本例においては液晶パネル側に各帯状の分割波長板126が形成されている。分割波長板126はそれぞれ長手方向を水平方向とするように延在されており、その帯状の幅は前述の液晶の画素部122の画素ピッチと同程度である。分割波長板126の数は、液晶の画素部122の垂直方向の画素数の半分である。
【0048】
枠体としての透明支持基体125の底部には、前述の水平保持部材15と同様な水平保持部材127が取り付けられており、その両端側の一部に後述するような左調整摘みと右調整摘みなどの位置調整手段が取り付けられる螺子穴128が形成されている。
【0049】
この調整機構に取り付けられる左調整摘みと右調整摘みなどの位置調整手段を用いることにより、確実に透明支持基体125の位置調整を図ることができ、最適化された立体画像を見ることができる。なお、図25に示したように、この方式では、分割波長板フィルター位置が表示面の裏側になっているので、観賞時には直接調整機構に物理的に触れることは困難であり、調整後に必要に応じて再調整という使用方法をとることができ、または、調整機構を電動で動くようにしてその操作部を観察者側の表示面に設けるようにしてもよい。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、先願発明による分割波長板部12の位置調整機構として、透明支持体の下部の左右に一対の位置調整手段13L、13Rを設けたことにより、分割波長板フィルター部の位置をリアルタイムで確認しながら、確実に最適化できる優れた特徴を有しているが、本発明者が更に検討を重ねた結果、なおも改善の余地があることを発見し、本発明に到達したものである。
【0051】
即ち、本発明の目的は、先願発明の優れた特長を生かしつつ、操作性を一層向上させて分割波長板フィルターを位置調整できる機構及び立体画像表示装置を提供することにある。
【0054】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、画像表示部において視差に対応して分割された各画像領域からそれぞれ得られた光の偏光方向を制御する分割波長板フィルターを、前記画像表示部の枠体内に位置調整可能に取付けるための位置調整機構であって、
前記分割波長板フィルターと前記画像表示部との相対位置を前記枠体の下部にて調整 する位置調整手段が、前記分割波長板フィルターの下端面を当接状態で支持しつつ前記 枠体の下辺に対して摺動可能に設けられたスライド式支持手段を有し、
前記支持手段によって支持される前記分割波長板フィルターの下端面が、上方へ傾斜 した傾斜面に形成され
前記支持手段の摺動時に、前記支持手段が前記分割波長板フィルターの前記傾斜面に 当接しつつ移動して、前記分割波長板フィルターの位置を変化させる
ように構成された、分割波長板フィルターの位置調整機構(以下、本発明の第1の位置調整機構と称する。)に係るものである。
また、本発明は、画像表示部において視差に対応して分割された各画像領域からそれぞれ得られた光の偏光方向を制御する分割波長板フィルターを、前記画像表示部の枠体内に位置調整可能に取付けるための位置調整機構であって、
前記分割波長板フィルターと前記画像表示部との相対位置を前記枠体の下部にて調整 する位置調整手段が、前記分割波長板フィルターの下端面を当接状態で支持しつつ前記 枠体の下辺に対して摺動可能に設けられたスライド式支持手段を有し、
前記支持手段が摺動する前記枠体の摺動面が、下方へ傾斜した傾斜面に形成され
前記支持手段の摺動時に、前記支持手段が前記分割波長板フィルターの前記下端面に 当接しつつ移動して、前記分割波長板フィルターの位置を変化させる
ように構成された、分割波長板フィルターの位置調整機構(以下、本発明の第2の位置調整機構と称する。)も提供するものである。
【0055】
本発明の第1及び第2の位置調整機構によれば、分割波長板フィルターと画像表示部との相対位置を、枠体の下部にて調整する調整手段を有し、この位置調整手段が枠体に対して摺動可能としたので、画像表示部(特に画素)に対し最適化された位置に分割波長板フィルターを設置でき、常に良好な立体画像を見ることができる。そして、分割波長板フィルターの位置調整を行う際は、位置調整手段を摺動させればよいため、枠体下部でねじ部を回動させる場合の位置調整手段の操作に比べて、位置調整手段を操作性良く操作でき、画像表示部と分割波長板フィルターとの相対位置を容易に調整することができる。
しかも、本発明の第1の位置調整機構では、分割波長板フィルターの下端面が、分割波長板フィルターの下端面を当接状態で支持する支持手段に係合する上方へ傾斜した傾斜面を有し、また本発明の第2の位置調整機構では、枠体の下辺が、分割波長板フィルターの下端面を当接状態で支持する支持手段に係合する下方へ傾斜した傾斜面を有するので、いずれの位置調整機構でも、位置調整手段を枠体に沿って摺動させるだけで、分割波長板フィルターの位置を上下方向において調整できるので、画像表示部との上下方向のずれの調整、或いは分割波長板フィルターと画像表示部との傾きによるずれの調整を容易に行うことができる。この場合、特に本発明の第2の位置調整機構では、傾斜面が枠体の下辺に設けられているので、分割波長板フィルターの基板を斜め加工する必要がなく、そのフィルターの作製が容易である。
【0056】
また、本発明は、上記した本発明の第1の位置調整機構又は第2の位置調整機構が画像表示部に配置された、立体画像表示装置(以下、本発明の表示装置と称する。)に係るものである。
【0057】
本発明の表示装置によれば、枠体下部にて上記したように摺動可能に構成された位置調整手段を有する位置調整機構が、画像表示部に配置されているので、上記したと同様に、分割波長板フィルターと画像表示部との相対位置の調整が容易となる立体画像表示装置を提供することができる。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0059】
上記した本発明の第1の位置調整機構、第2の位置調整機構及び表示装置においては、前記位置調整手段が、前記枠体の下辺において少なくとも1箇所に設けられ、前記分割波長板フィルターがその分割方向に対してほぼ垂直方向又はほぼ垂直及び平行の両方向に可動されることが望ましい。
【0066】
また前記分割波長板フィルターを下方へ付勢する付勢手段が設けられていることが、分割波長板フィルターを機械的に押し下げることにより、調整作業がスムーズに行えると共に、確実な調整ができる点で望ましい。
【0067】
更に、前記傾斜面が少なくとも1箇所(好ましくは、左右に)に設けられていることが望ましい。
【0068】
そして、前記位置調整手段による前記位置調整後に前記分割波長板フィルターが前記枠体に対し位置固定されることが、調整した位置を安定して保持できる点で望ましい。
【0069】
次に、上記した実施の形態を図面参照下で具体的に説明する。
【0070】
図1は、本発明の実施の形態を理解するための位置調整機構1を有する立体像表示装置(但し、キーボード部は図示省略)を示し、(a)は概略正面図、(b)はA部を示す概略拡大図、(c)は他の一例を示す概略拡大図である。
【0071】
即ち、この位置調整機構1においては、フレーム(外筐)2の内側に位置調整可能に取付けられる分割波長板フィルター3は、図12と同様に、ガラス基板3a上に帯状に分割波長板3bを設けたもの(以下の他のでも同様)であって、フレーム2の内側に所定の間隙Gを形成して配置され、フレーム2の側部2aに設けられた位置調整手段としてのカム付きボルト4によって位置調整される。その他の構成は、液晶パネル部も含めて図11及び図12に示した先願発明と同様であるので、説明を省略する(以下の他のでも同様)。
【0072】
図1(b)は、図1(a)のA部の拡大詳細図を示す。図示の如く分割波長板フィルター3は、フレーム2の側部2aに螺合したカム付きボルト4のカム4aによって可動される。このカム付きボルト4はフレーム2の両側部2aに設けられており、カム付きボルト4を回動させることにより、カム4aに押されて内方へ可動する。従って、左右のカム付きボルト4を互いに反対方向へ回動させることにより、分割波長板フィルター3は横方向へ可動する。なお、ガラス基板3a及び分割波長板3bについては以下の図(図2〜図8)では図示省略する。
【0073】
図1(c)は、図1(a)のA部の他の例を示す拡大概略図を示す。即ち、この例の場合、分割波長板フィルター3の両側面において、所定間隔に配置された2つの凸状の係合片3cの間にカム付きボルト4のカム4aが係合し、カム付きボルト4の回動により、カム4aが係合片3aを介して分割波長板フィルター3を上下方向に可動する。
【0074】
カム付きボルト4はフレーム2両側部2aに配され、フレーム2のねじ孔に螺合しており、両方のカム付きボルト4を互いに反する方向に回動させることにより、分割波長板フィルター3は全体が上方又は下方へ可動する。また、片方のカム付きボルト4のみを回動させることにより、分割波長板フィルター3はカム付きボルト4を回動させた側のみが上下方向に可動する。
【0075】
従って、両方のカム付きボルト4を同時に反する方向に回動させる操作により、帯状の分割波長板フィルター3と画素部32の画素ライン(図15参照)との上下方向の位置合せをすることができ、また、片方のカム付きボルト4を回動させることにより、帯状の分割波長板フィルター3と画素部32の画素ラインとの傾きによるずれ(図14参照)を正常に調整することができる。
【0076】
このように、図1(b)及び(c)は、それぞれが特有の機能を有し、分割波長板フィルター3と画素部32の画素ラインに対して、双方の位置ずれの調整に効果的に作用する位置調整手段であり、いずれの方式であってもよい。また、カムの形状や位置調整の仕組みは、これに限らず適宜であってよい。
【0077】
なお、例えばクリップ5等を設け、カム付きボルト4で上記したように位置調整した後に、或いはカム付きボルト4等は設けないで調整は観賞者が手で行った後に、分割波長板フィルター3とフレーム2とをクリップ5で固定するようにしてよい。そして、この位置調整及び位置固定後は、図12(b)や図25に示したと同様に、偏光めがね又は偏光板を通して立体画像を見ることができる(以下の他のでも同様)。
【0078】
位置調整後の分割波長板フィルターの固定は、例えば図7に示すように行うこともできる(以下の他のでも同様)。
【0079】
図7は、フレーム2に対する分割波長板フィルター3の固定方法の一例を示し、(a)は概略正面図、(b)は(a)のVIIb−VIIb線断面図を示す。
【0080】
即ち、図7(a)に示すように、弾性ばねからなる断面折曲形状の固定部材45を分割波長板フィルター3の両側部のそれぞれ2箇所に摺接可能に設ける。
【0081】
図7(b)に示すように、この固定部材45の一端部45aが分割波長板フィルター3と枠体2との間に形成された間隙に挿通されて挟着され、他端部45bが分割波長板フィルター3の表面に弾性的に当接して液晶表示部28の方へ分割波長板フィルター3を付勢して圧接させる。これにより、固定部材45は、上記したようにフィルター3を矢印のように左右又は上下方向に位置調整するときには、フィルター3に摺接するガイドとしての機能を有し、また位置調整後は、分割波長板フィルター3を位置固定するようになっている。
【0082】
固定部45の配置は両側部に限らず、上部及び下部でもよく、若しくは両側及び上下の各辺に設けてもよく、数は各辺に1個または3個以上であってもよい。また、固定部材45のフレーム2及び分割波長板フィルター3との接触面にパッキン又は粘着剤等を併用してもよい。
【0083】
上記したように、この例によれば、分割波長板フィルターの位置調整機構を、例えば図11に示した立体画像表示装置10に具備させることにより、フレーム2の側部2aにて行うことができるので、画素部に対し最適化された位置に分割波長板フィルター3を設置でき、常に良好な立体画像を見ることができる。そして、位置調整時にはキーボード等によって調整操作が制約されることなく、先願発明におけるフレーム下部での位置調整に比べて、容易に調整が可能な立体画像表示装置を構成することができる。
【0084】
図2は、他の位置調整機構1Aを有する立体画像表示装置(但し、キーボードは図示省略)を示し、(a)は概略正面図、(b)は(a)のIIb-IIb線断面図である。
【0085】
即ち、この位置調整機構1Aは、分割波長板フィルター3を支持する枠9が分割波長板フィルター3の外縁に設けられ、枠9の上部において、吊り下げ手段としての吊り金具7がこの枠9に固定され、この吊り金具7に対して、上方からフレーム2のねじ孔に螺合してフレーム2を貫通するボルト6が設けられ、ボルト6の先端が図2(b)に示すように、吊り金具7に回動自在に軸着され、フレーム2の上面にボルト6の摘み部6aが形成されている。
【0086】
従って、分割波長板フィルター3の両側部及び下部を支持するものがなく、フリーな状態で吊り下げられているので、フレーム2の上面の摘み部6aを回動させる操作により、ボルト6が上方または下方へ進退するため、両方のボルト6をその摘み部6aによって同一方向に回動させれば、分割波長板フィルター3全体が上下方向に回動する。また、片方のボルト6のみを回動させることにより、分割波長板フィルター3は回動させたボルト6側のみが上下方向に可動する。
【0087】
これにより、両方のボルト6を同時に同一方向に回動させる操作をすれば、帯状の分割波長板フィルター3と画素部32の画素ライン(図15参照)との上下方向の位置合せをすることができ、また、片方のボルト6を回動させれば、帯状の分割波長板フィルター3と画素部32の画素ラインとの傾きによるずれ(図14参照)の調整を容易に行うことができる。
【0088】
なお、図2において、上部に仮想線にて示した符号30は、フレーム2の上部に設けたボルト6の摘み部6a及び後述する偏光板の支軸を被覆するための化粧カバーである。この化粧カバーは、図8のように用いることができる。
【0089】
図8は、上記の如く、位置調整後の分割波長板フィルター部を介して、立体画像表示装置10の液晶表示部28を観察する例を示す斜視図を示す。
【0090】
即ち、図11に示した立体画像表示装置10において、フレーム2の上部に、偏光板48を支持する支持棒47の支軸46が、例えばワンタッチで装着可能な取付け部が設けられる。そして画面と偏光板48との間が所定の距離に構成され、偏光めがねなしで立体画像を観察できるものであり、観賞者は、上記のようにして位置調整後の液晶表示部28の立体画像を、この偏光板48を介して観察することもできる。
【0091】
上記した如く、この例のボルト6はフレーム2に螺合する構造であるが、フレーム2に接する部分には、ボルト6はねじ山を設けないで遊嵌させ、ボルト6の先端部を吊り金具7に螺合させ、ボルト6の回動により吊り金具7が分割波長板フィルター3と共に可動するようにしてもよい。また、上記したボルト6、摘み部6a及び吊り金具7等の構造や形状等はこれに限らず適宜に実施できる。
【0092】
上記したように、この例によれば、例えば図11に示した立体画像表示装置10に分割波長板フィルター3の位置調整機構を具備させて、フレーム2の上部において調整行うことにより、画素部に対し最適化された位置に分割波長板フィルター3を設置でき、常に良好な立体画像を見ることができる。そして、位置調整時にはキーボード等が存在しない場所で操作できるため、先願発明におけるフレーム下部での位置調整に比べて、容易に調整が可能な立体画像表示装置を構成することができる。
【0093】
図3は、他の例による位置調整機構1Bを有する立体画像表示装置(但し、キーボードは図示省略)を示し、(a)は概略正面図、(b)は(a)のIIIb−IIIb線拡大断面図、(c)は同断面の変形例の概略図である。
【0094】
即ち、この位置調整機構1Bは、フレーム2の内側に調整可能に取付けられた分割波長板フィルター3が、フレーム2の内側にフレーム2との間に所定間隙(図示省略)を形成して配置され、分割波長板フィルター3と画像部32の画像ラインとの位置調整手段は、例えば、図3(b)に示すように構成される。
【0095】
即ち、図3(b)に示すように、フレーム2に軸着されて矢印方向に起伏可能に支軸18が形成され、この支軸18の先端部にローラー19が軸着された位置調整手段によって位置調整を行うものであり、位置調整した後は、ローラー19近傍の支軸18の下面に設けられた粘着材8(例えば粘着テープ)により、この位置調整手段を分割波長板フィルター3の表面に粘着させ、分割波長板フィルター3を固定する。
【0096】
調整に際しては、まず支軸18を倒してその先端部のローラー19を分割波長板フィルター3に当接させ、指先でローラー19を押えながら必要な方向に回せば、滑り止めが施されたローラー19の接触摩擦により分割波長板フィルター3が所望の方向へ可動される。調整後は支軸18の先端を押圧することにより、先端部の下面に設けた固定材8にて分割波長板フィルター3が固定される。
【0097】
このローラー19付き位置調整手段は、フレーム2の両側部又は上下部に設けてその他はローラー19なしの構造でもよく、全てをローラー19付きの構造にしてもよい。
【0098】
また、観察者が指先で分割波長板フィルター3を動かして調整することもでき、調整後は図3(c)のように、例えば粘着テープ8を用いて、分割波長板フィルター3をフレーム2に固定してもよい。
【0099】
上記したように、この例によれば、例えば図11に示した立体画像表示装置10に分割波長板フィルター3の位置調整機構を具備させて、フレーム2の側部において調整を行うことにより、画素部に対し最適化された位置に分割波長板フィルター3を設置でき、常に良好な立体画像を見ることができる。そして、位置調整時にはキーボード等が存在しない場所で操作できるため、先願発明におけるフレーム下部での位置調整に比べて、容易に調整が可能な立体画像表示装置を構成することができる。
【0100】
図4は、本発明の実施の形態による位置調整機構1Cを有する立体画像表示装置(但し、キーボードは図示省略)を示し、(a)は概略平面図、(b)はB部の概略拡大図、(c)はC部の概略拡大図である。
【0101】
即ち、この位置調整機構1は、フレーム2の内側に調整可能に取付けられた分割波長板フィルター3が、フレーム2の内側にフレーム2との間に所定間隙(図示省略)を形成して配置され、位置調整手段としては、フレーム2の下部に設けられたスライダー37が分割波長板フィルター3の下面に当接し、スライダー37の横方向への移動に伴って分割波長板フィルター3が上下方向に可動され、フレーム2の上部に設けられた付勢部40によって、分割波長板フィルター3の下方への移動を付勢する構造になっている。
【0102】
図4(b)に示すように、分割波長板フィルター3の上部中央において、分割波長板フィルター3に固定された支持具36に一体に設けられた板ばね35からなる付勢部40が設けられ、V型に形成された板ばね35の両端がフレーム2の上部内面に当接し、分割波長板フィルター3の下方への移動を付勢するようになっている。
【0103】
また、図4(c)に示すように、フレーム2の下部内縁に沿って移動可能なスライダー37が設けられ、分割波長板フィルター3の下面の両端部が上方に傾斜した傾斜面を形成され、スライダー37の移動に伴い、スライダー37に当接しながらスライダー37に支えられている分割波長板フィルター3が、上方から付勢部40によって付勢され、下方へ可動される。
【0104】
このスライダー37の構造は、図4(c)のC’−C’線断面概略図に示すように、断面がS型に形成された係合材37bの上部が、外方へ折曲されてフレーム2の内縁に係合し、その先端に取手37aが取付けられ、係合材37bの下部が内方へ折曲されて分割波長板フィルター3を支持する構造になっている。
【0105】
従って、両方のスライダー37をそれぞれ外方向へ移動させれば、分割波長板フィルター3は全体が下方へ可動され、反対に両方のスライダー37を内方へ移動させれば、分割波長板フィルター3は全体が上方へ可動される。また、いずれか片方のスライダー37のみを外方または内方へ移動させれば、移動した側のみ分割波長板フィルター3が上方または下方へ可動されるため、斜めの位置ずれを調整できる。
【0106】
このように、両方のスライダー37を同時に、外方または内方へ移動させる操作により、帯状の分割波長板フィルター3と画素部32の画素ライン(図15参照)との上下方向のずれの調整を行うことができ、また、片方のスライダー37のみを外方または内方へ移動させる操作により、帯状の分割波長板フィルター3と画素部32の画素ラインとの傾きによるずれ(図14参照)の調整を行うことができる。
【0107】
このスライダーとしては図5のような構造を採り入れてもよい。図5は他の一例のスライダー37Aを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のVb−Vb線断面図である。
【0108】
このスライダー37Aは図5(b)に示すように、内側からベース板60、スライド板63の順に配され、ベース板60に対して上下方向にスライド可能にスライド板63がカム軸68を介して結合されている。
【0109】
即ち、ベース板60の上端部は中央が凹部60dに形成され、その両側部60eが内側へ曲折したコ型に形成されて係合部60aを形成し、この係合部60aがフレーム2の内縁に係合する構造になっている。更にベース板60は、その本体面60cの中央下寄りの位置に結合孔60bが設けられ、この結合孔60bの上方及び両側方には凸部61が設けられている(図5(a)参照)。
【0110】
スライド板63は、その本体面63cがベース板60の本体面60cとほぼ同形状に形成され、上端部がベース板60の中央凹部60dに対応する部分において、ベース板60の両側部60eよりも上方へ突出して内側へ曲折され、その先端部にて分割波長板フィルター3の下面を支持し易い形状(図示省略)の支持部63aが形成されている。更に、スライド板63は、ベース板60に設けられた各凸部61に対応する位置で、上下方向に形成したスロット64が設けられ、ベース板60の結合孔60bには後述するカム軸68の主軸68cが軸着されている。(図5(e)参照)
【0111】
カム軸68は、主軸68cと頭部68aとの間が主軸68cよりも拡径された副軸部68bを有している。頭部68aとスライド板63との間には摘み部66が配され、摘み部66の中央が凹部66bを形成され、その中心に結合孔66aが設けられている。そして上記頭部68aが摘み部66の凹部66b内に沈んだ状態で、カム軸68の副軸部68bが、摘み部66の結合孔66aに固定結合され、更にスライド板63の厚み領域に配された偏芯カム67の結合孔67aに固定結合されている。そしてカム軸68の主軸68cがベース板60の結合孔60bに回動自在に軸着されている。
【0112】
このような構成により、摘み部66を回動させれば、カム軸68の副軸部68bに固定結合された偏芯カム67が、スライド板63に設けられたカムガイド65の内面に沿って摺動し、スライド板63を高さhだけ上下動させる。そしてこの上下動は、スライド板63のスロット64とベース板60の凸部61とが係合しているため、スライド板63が傾くことなくスムーズに行うことができる。これにより、スライダー37Aを横方向へ移動させて位置調整を行うと共に、更に上下方向の微調整を行うことが可能となる。
【0113】
上記したように、本実施の形態によれば、分割波長板フィルター3の位置調整機構を、例えば図11に示した立体画像表示装置10に具備させて、フレーム2の下部において調整を行うことにより、画素部に対し最適化された位置に分割波長板フィルター3を設置でき、常に良好な立体画像を見ることができる。そして、位置調整時には分割波長板フィルター3の調整位置に対応するスライダー37のスライド位置を目視で確認しながら操作できるため、先願発明における位置調整に比べて、容易に調整が可能な立体画像表示装置を構成することができる。
【0114】
図6は、本発明の実施の形態による位置調整機構1Dを有する立体画像表示装置(但し、キーボードは図示省略)を示す概略図(図4(c)に対応)である。
【0115】
本実施の形態が上記実施の形態と異なる点は、傾斜面がフレーム2の両側部に形成されており、分割波長板フィルター3は通常の形状とし、その他は上記実施の形態と同様な構成であるので、相違点のみを図示し、その他は図示省略した。なお、上記実施の形態と共通する部分は同様に機能するので、詳細な説明も相違点のみについて説明する。
【0116】
即ち、この位置調整機構1Dは、図6に示すように、スライダー37が係合するフレーム2の下部内縁の外方が下方に傾斜する傾斜面を形成されている。
【0117】
従って、両方のスライダー37を同時にそれぞれ外方または内方へ移動させれば、分割波長板フィルター3は全体が上方または下方へ可動され、また、いずれか片方のスライダー37のみを外方または内方へ移動させれば、移動した側のみ分割波長板フィルター3が上方または下方へ可動されるため、斜めの位置ずれを調整できる。更に、ガラスを斜め加工する必要がないため、フィルター3の作製が容易であるという利点を有している。
【0118】
このように、傾斜面の形成位置が異なるのみで、実施の形態と同様に操作することにより、同様に機能するので、分割波長板フィルター3と画素部32の画素ラインとの位置ずれに応じて、最も有効な調整方法を選択して調整を行うことができる。またこの場合も、図5に示したスライダー37Aを用いることができる。
【0119】
上記したように、本実施の形態によれば、分割波長板フィルター3の位置調整機構を、例えば図11に示した立体画像表示装置10に具備させて、フレーム2の下部において調整を行うことにより、画素部に対し最適化された位置に分割波長板フィルター3を設置でき、常に良好な立体画像を見ることができる。そして、位置調整時には分割波長板フィルター3の調整スライダー37のスライド位置を目視で確認しながら操作できるため、先願発明における位置調整に比べて、容易に調整が可能な立体画像表示装置を構成することができる。また、分割波長板フィルター3は通常の形状のものを用いるので、フィルター基板の斜め加工が不要となる。
【0120】
上記した実施の形態を含む各例は変形が可能である。
【0121】
例えば、側部における位置調整手段としてのカム付きボルト4に代えて、ボルトの基部に、基部側が徐々に拡径された円錐形部を形成し、ボルトをねじ込むことにより、この円錐形部にて分割波長板フィルター3を可動させる構造にしてもよく、ボルトを横方向に螺合させて波長板フィルター3を横方向に可動させるようにしてもよい。
【0122】
また、分割波長板フィルター3の端部、またはフレーム2内縁の端部に傾斜面を形成し、これに当接するスライダー37の移動により分割波長板フィルター3を可動させる構造を、フレーム2または分割波長板フィルター3の側方、または上部に形成してもよい。
【0123】
また、カム付ボルト4、スライダー37(37A)、付勢部40、固定材8その他各部の構造や形状等も、上述したものに限らず、適宜であってよい。
【0124】
また、上記した位置調整機構は、液晶パネルに限らず、発光素子アレイ表示装置、有機エレクトロルミネセンス表示装置、陰極線管、プラズ表示装置などの各種画像表示装置によって構成することができ、上記した分割波長板フィルターはこれら各種の画像表示装置と組み合せて動作させることも可能である。
【0125】
また、上述した例のように偏光めがね又は偏光板を眼の位置に配置しないで、これを省略して図25のように構成にすることもできる。
【0126】
偏光めがねを用いない他の例として、特開平10−63199号公報の図9及び図10にそれぞれ記載されたパララックスバリア方式またはレンチキュラ方式に構成することも可能であり、更には、同公報の図1に記載された偏光フィルターとフレネルレンズとの組合せ方式にすることもできる。
【0127】
【発明の作用効果】
上述した如く、本発明の第1及び第2の位置調整機構は、分割波長板フィルターと画像表示部との相対位置を、枠体の下部にて調整する調整手段を有し、この位置調整手段が枠体に対して摺動可能としたので画像表示部(特に画素)に対し最適化された位置に分割波長板フィルターを設置でき、常に良好な立体画像を見ることができる。そして、分割波長板フィルターの位置調整を行う際は、位置調整手段を摺動させればよいため、枠体下部でねじ部を回動させる場合の位置調整手段の操作に比べて、位置調整手段を操作性良く操作でき、画像表示部と分割波長板フィルターとの相対位置を容易に調整することができる。
しかも、本発明の第1の位置調整機構では、分割波長板フィルターの下端面が、分割波長板フィルターの下端面を支持する支持手段に係合する上方へ傾斜した傾斜面を有し、また本発明の第2の位置調整機構では、枠体の下辺が、分割波長板フィルターの下端面を支持する支持手段に係合する下方へ傾斜した傾斜面を有するので、いずれの位置調整機構でも、位置調整手段を枠体に沿って摺動させるだけで、分割波長板フィルターの位置を上下方向において調整できるので、画像表示部との上下方向のずれの調整、或いは分割波長板フィルターと画像表示部との傾きによるずれの調整を容易に行うことができる。この場合、特に本発明の第2の位置調整機構では、傾斜面が枠体の下辺に設けられているので、分割波長板フィルターの基板を斜め加工する必要がなく、そのフィルターの作製が容易である。
【0129】
また、本発明の立体画像表示装置は、枠体の下部にて摺動可能に構成された上記の位置調整手段を有する位置調整機構が配置されるので、分割波長板フィルターと画像表示部との相対位置の調整が容易となる立体画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を理解するための位置調整機構を有する立体画像表示装置を示し、(a)は概略正面図、(b)はA部の一例を示す拡大概略図、(c)はA部の他の一例を示す拡大概略図である。
【図2】 同、の位置調整機構を有する立体画像表示装置を示し、(a)は概略平面図、(b)はIIb−IIb線概略拡大断面図である。
【図3】 同、の位置調整機構を有する立体画像表示装置を示し、(a)は概略平面図、(b)はIIIb−IIIb線概略拡大断面図、(c)は同断面の変形例を示す概略拡大断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態による位置調整機構を有する立体画像表示装置を示し、(a)は概略平面図、(b)B部の拡大概略図、(c)はC部の概略拡大図である。
【図5】 同、実施の形態におけるスライダーの他の一例を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のVb−Vb線断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態による位置調整機構を有する立体画像表示装置の要部を示す概略平面図(図4(c)に対応)である。
【図7】 分割波長板フィルターの固定方法を示し、(a)は概略平面図、(b)はVIIb−VIIb線概略拡大断面図である。
【図8】 立体画像表示装置の画像表示部を観察する例を示す斜視図である。
【図9】従来の立体画像表示装置の画素部と分割波長板フィルター部の構造を示す分解模式図である。
【図10】従来の立体画像表示装置の分割波長板フィルター部の構造を示す概略断面図である。
【図11】先願発明による立体画像表示装置の斜視図である。
【図12】同、立体画像表示装置の画素部と分割波長板フィルター部の構造を示す分解模式図である。
【図13】同、立体画像表示装置に用いられる画像信号の一例を示す波形図である。
【図14】同、立体画像表示装置の位置調整前の状態を示す斜視図である。
【図15】同、立体画像表示装置の位置調整済みの状態を示す斜視図である。
【図16】同、立体画像表示装置の分割波長板フィルター部の構造を示す断面図である。
【図17】同、立体画像表示装置の分割波長板フィルター部の調整摘みとその周辺部分を示す背面図である。
【図18】同、立体画像表示装置の分割波長板フィルター部の調整摘みとその周辺部分を示す断面図である。
【図19】同、立体画像表示装置の分割波長板フィルターの位置調整作業のフローチャートである。
【図20】同、立体画像表示装置の調整時に表示される調整パターンの一例を示す図である。
【図21】同、立体画像表示装置の調整時に表示される調整パターンの他の一例を示す図である。
【図22】同、立体画像表示装置の調整時に表示する調整パターンの他の一例を示す図である。
【図23】同、立体画像表示装置の調整時に表示する調整パターンの他の一例を示し、適正に調整された際に使用者が見た場合の画面の様子を示す図である。
【図24】同、立体画像表示装置の分割波長板フィルターの位置調整作業のフローチャートである。
【図25】同、立体画像表示装置の画素部と分割波長板フィルター部の構造を示す分解模式図である。
【符号の説明】
1…位置調整機構、2…フレーム、2a…側部、3…分割波長板フィルター、
3a…ガラス基板、3b…分割波長板、3c…係合片、4…カム付きボルト、
4a…カム、5…クリップ、6…ボルト、6a、66…摘み部、7…吊り金具、
8…固定材(粘着テープ)、9…枠、18、46…支軸、19…ローラー、
28…液晶表示部、30…化粧カバー、35…板ばね、36…支持具、
37、37A…スライダー、37a…取手、37b…係合材、
38、39…傾斜面、40…付勢部、45…固定部材、45a…一端部、
45b…他端部、47…支持棒、48…偏光板、60…ベース板、61…凸部、
63…スライド板、64…スロット、65…カムガイド、67…偏芯カム、
68…軸

Claims (7)

  1. 画像表示部において視差に対応して分割された各画像領域からそれぞれ得られた光の偏光方向を制御する分割波長板フィルターを、前記画像表示部の枠体内に位置調整可能に取付けるための位置調整機構であって、
    前記分割波長板フィルターと前記画像表示部との相対位置を前記枠体の下部にて調整 する位置調整手段が、前記分割波長板フィルターの下端面を当接状態で支持しつつ前記 枠体の下辺に対して摺動可能に設けられたスライド式支持手段を有し、
    前記支持手段によって支持される前記分割波長板フィルターの下端面が、上方へ傾斜 した傾斜面に形成され
    前記支持手段の摺動時に、前記支持手段が前記分割波長板フィルターの前記傾斜面に 当接しつつ移動して、前記分割波長板フィルターの位置を変化させる
    ように構成された、分割波長板フィルターの位置調整機構。
  2. 画像表示部において視差に対応して分割された各画像領域からそれぞれ得られた光の偏光方向を制御する分割波長板フィルターを、前記画像表示部の枠体内に位置調整可能に取付けるための位置調整機構であって、
    前記分割波長板フィルターと前記画像表示部との相対位置を前記枠体の下部にて調整 する位置調整手段が、前記分割波長板フィルターの下端面を当接状態で支持しつつ前記 枠体の下辺に対して摺動可能に設けられたスライド式支持手段を有し、
    前記支持手段が摺動する前記枠体の摺動面が、下方へ傾斜した傾斜面に形成され
    前記支持手段の摺動時に、前記支持手段が前記分割波長板フィルターの前記下端面に 当接しつつ移動して、前記分割波長板フィルターの位置を変化させる
    ように構成された、分割波長板フィルターの位置調整機構。
  3. 前記傾斜面が少なくとも1箇所に設けられている、請求項1又は2に記載した分割波長板フィルターの位置調整機構。
  4. 前記位置調整手段が、前記枠体の下辺において少なくとも1箇所に設けられ、前記分割波長板フィルターがその分割方向に対してほぼ垂直方向又はほぼ垂直及び平行の両方向に可動される、請求項1又は2に記載した分割波長板フィルターの位置調整機構。
  5. 前記分割波長板フィルターを下方へ付勢する付勢手段を有する、請求項1又は2に記載した分割波長板フィルターの位置調整機構。
  6. 前記位置調整手段による前記位置調整後に、前記分割波長板フィルターが前記枠体に対し位置固定される、請求項1又は2に記載した分割波長板フィルターの位置調整機構。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載した位置調整機構が画像表示部に配置された、立体画像表示装置。
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