JP4074653B1 - 受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接続する機器が発するノイズの影響を軽減して受信感度を向上させることが可能な受信装置を提供する。
【解決手段】受信装置1は、USBコネクタ11、チューナ12、受信アンテナ13及び付加アンテナ3を備えている。付加アンテナ3は、USBコネクタ11と受信アンテナ13との間に位置し、かつ、アンテナ長Lが可変である。この付加アンテナ3により、受信アンテナ13の周波数特性が変更され、ディップ点が現れる。そして、付加アンテナ3のアンテナ長Lを変えると、受信アンテナ13のディップ点が現れる周波数が変わる。受信アンテナ13で受信したい電波の周波数に対応したアンテナ長Lとなるように付加アンテナ3を調整すると、受信アンテナ13の受信感度を改善することができる。
【選択図】図1
【解決手段】受信装置1は、USBコネクタ11、チューナ12、受信アンテナ13及び付加アンテナ3を備えている。付加アンテナ3は、USBコネクタ11と受信アンテナ13との間に位置し、かつ、アンテナ長Lが可変である。この付加アンテナ3により、受信アンテナ13の周波数特性が変更され、ディップ点が現れる。そして、付加アンテナ3のアンテナ長Lを変えると、受信アンテナ13のディップ点が現れる周波数が変わる。受信アンテナ13で受信したい電波の周波数に対応したアンテナ長Lとなるように付加アンテナ3を調整すると、受信アンテナ13の受信感度を改善することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えばパーソナルコンピュータ等の電子機器に接続して用いる受信装置に関するものである。
パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略称する)においては、チューナを備え、TV放送を受信できるようにしたものがある。このようなチューナ付のパソコンでは、外部にアンテナを設け、このアンテナで受信したTV信号をチューナにより選局して表示装置に表示している(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、キーボードと、このキーボードに連結されるとともに上方に設けられた表示部とから成るパーソナルコンピュータと、このパーソナルコンピュータ内に設けられたテレビ受信部とを備えた構成が開示されている。そして、特許文献1には、テレビ受信部は、同調アンテナに接続されたチューナ部と復調部を有し、このテレビ受信部の出力は信号処理回路で処理され、パーソナルコンピュータの表示部に接続されるとともに、同調アンテナは表示部の上方に配置される構成が開示されている。
ところが、このようなテレビ受信部を備えているパソコンは未だ一部であり、その多くのパソコンには、テレビ受信部が備わっていない。その一方で、地上波のUHF帯を使用して開始された地上デジタル放送が開始され、携帯情報端末で受信してもきれいな映像で視聴できるようになっている。このような環境下で、パソコンのコネクタに接続して用いる受信装置がユーザに提供されている。この受信装置は、受信アンテナ及びチューナを有するので、テレビ受信部が備わっていないパソコンでも、パソコンの画面でテレビ放送を視聴することが可能になる。
ここで、パソコン自体がノイズ発生源になることから、従来の受信装置をパソコンのコネクタに接続すると、そのノイズの影響が受信アンテナに与え、受信感度を低下させてしまう。しかしながら、従来から提案されている技術では、このような受信感度の低下に対して十分な対策を行うことができていない。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、接続する機器が発するノイズの影響を軽減して受信感度を向上させることが可能な受信装置を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される受信装置は、機器との連結が可能に構成され、当該機器に連結されると当該機器との電気的な接続を担うコネクタと、前記機器に前記コネクタを介して出力する信号を受信する受信アンテナと、前記コネクタと前記受信アンテナとの間の空間上に位置し、当該コネクタを介して接地され、当該受信アンテナの周波数特性を変更する付加アンテナと、を含むものである。
ここで、前記付加アンテナは、アンテナ長を可変に構成されていることを特徴とすることができる。また、前記付加アンテナは、ヘリカルアンテナと当該ヘリカルアンテナに電気的に又は高周波的に接続されて伸縮可能なロッドアンテナとからなることを特徴とすることができる。また、前記付加アンテナは、前記受信アンテナが受信する所定の電波の周波数に対応する長さに段階的に可変であることを特徴とすることができる。また、前記付加アンテナのアンテナ長を変更することによって、当該付加アンテナが位置する方向とは反対の方向における前記受信アンテナのディップ点の周波数を変えることを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される受信装置は、ノイズ源を有する機器にコネクタを介して電気的に接続される装置本体と、前記装置本体から突出して配設され、所定の電波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナが前記装置本体から突出する位置よりも前記コネクタに近い位置で突出して配設され、当該コネクタを介して接地され、当該受信アンテナの周波数特性を変更する付加アンテナと、を含むものである。
更に本発明を別の観点から捉えると、本発明が適用される受信装置は、装置本体と、ノイズ源を有する機器に前記装置本体を電気的に接続するためのコネクタと、前記装置本体から突出して配設され、前記コネクタを介して接地される付加アンテナと、前記付加アンテナよりも前記コネクタと離間して位置して電波を受信し、かつ、当該付加アンテナにより周波数特性が変わる受信アンテナと、を含むものである。
ここで、前記付加アンテナは、アンテナ長が不変に構成されていることを特徴とすることができる。
本発明によれば、接続する機器が発するノイズの影響を軽減して受信感度を向上させることが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る受信装置1をパソコン(パーソナルコンピュータ、情報処理装置)2に接続した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る受信装置1は、本体(装置本体)1aに、USBコネクタ11、チューナ12、受信アンテナ13及び付加アンテナ3を備えている。そして、この受信装置1は、例えばパソコン2に接続して用いられる。なお、付加アンテナ3を伸縮可能なロッドアンテナで構成することが考えられる。
図1は、本実施の形態に係る受信装置1をパソコン(パーソナルコンピュータ、情報処理装置)2に接続した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る受信装置1は、本体(装置本体)1aに、USBコネクタ11、チューナ12、受信アンテナ13及び付加アンテナ3を備えている。そして、この受信装置1は、例えばパソコン2に接続して用いられる。なお、付加アンテナ3を伸縮可能なロッドアンテナで構成することが考えられる。
USBコネクタ11は、パソコン2のUSBポート21に接続するための部品である。すなわち、USBコネクタ11をUSBポート21に挿入すると、受信装置1とパソコン2側とが信号ケーブルGND,D−,D+,VBUSによって互いに接続される。これにより、受信装置1は、パソコン2から電源供給を受けることが可能になり、かつ、パソコン2のCPU(制御部、演算部)22等との間で各種の情報の授受を行うことが可能になる。 ここにいうUSBとは、コンピュータに周辺機器を接続するためのシリアルバス規格の一つであり、Universal Serial Busの略語である。
なお、パソコン2の記憶部23には、受信装置1のチューナ12を制御するためのアプリケーションが予め格納されている。この記憶部23としては、例えばHDD、フラッシュメモリ、EEPROM等の各種の記憶媒体で構成することができる。
なお、パソコン2の記憶部23には、受信装置1のチューナ12を制御するためのアプリケーションが予め格納されている。この記憶部23としては、例えばHDD、フラッシュメモリ、EEPROM等の各種の記憶媒体で構成することができる。
チューナ12は、受信アンテナ13と接続されて構成されており、USBコネクタ11を介してパソコン2から供給される電力を用いて作動する。チューナ12の構成については後述する。
付加アンテナ3は、チューナ12のグランドに接続されている。すなわち、受信装置1がパソコン2に接続されると、付加アンテナ3は、USBコネクタ11を介してパソコン2側のグランドに接地される。
また、付加アンテナ3は、アンテナ長(電気的長さ)Lを変えることができるように構成されている。すなわち、付加アンテナ3は、アンテナ長Lが可変であり、その可変量は、伸縮量ΔLである。このため、ユーザは、付加アンテナ3を伸縮量ΔLの範囲内で短くしたり長くしたりすることが可能である。
また、付加アンテナ3は、アンテナ長(電気的長さ)Lを変えることができるように構成されている。すなわち、付加アンテナ3は、アンテナ長Lが可変であり、その可変量は、伸縮量ΔLである。このため、ユーザは、付加アンテナ3を伸縮量ΔLの範囲内で短くしたり長くしたりすることが可能である。
更に説明すると、パソコン2には、稼動中にノイズの発生源(ノイズ源)となるものが数多くある。ノイズ源としては、例えば、CPU22の冷却用ファン、電源及び記憶部23としてのHDDの回転音やアクセス音等を挙げることができる。このような各種のノイズ源により、受信アンテナ13の受信状態を悪化させてしまい、受信感度を低下させることになる。しかしながら、本実施の形態のように、受信装置1の受信アンテナ13とパソコン2との間に付加アンテナ3を配置すると、付加アンテナ3は、放射器として作用し、これにより受信アンテナ13の受信感度を改善することができる。これについては後述する。
図2は、受信装置1の受信アンテナ13で受信した電波の処理を説明するためのブロック図である。
図2に示すように、チューナ12は、物理チャンネルを選択し、信号増幅を行ってベースバンド信号を出力するRF部121と、ベースバンド信号をデジタル変換するADC122と、ベースバンド信号を復調してストリーム信号に変換するFFT123と、ストリーム信号を復号(デコード)してデジタルビデオ信号を出力する復号部124と、デジタルビデオ信号をアナログ変換して出力するDAC125と、を有する。DAC125から出力されたアナログビデオ信号は、CPU22に入力される。
図2に示すように、チューナ12は、物理チャンネルを選択し、信号増幅を行ってベースバンド信号を出力するRF部121と、ベースバンド信号をデジタル変換するADC122と、ベースバンド信号を復調してストリーム信号に変換するFFT123と、ストリーム信号を復号(デコード)してデジタルビデオ信号を出力する復号部124と、デジタルビデオ信号をアナログ変換して出力するDAC125と、を有する。DAC125から出力されたアナログビデオ信号は、CPU22に入力される。
そして、パソコン2のCPU22は、チューナ12のシステム制御を行う。すなわち、CPU22は、RF部121に対し増幅度の制御及び周波数の設定を行い、FFT123に対しガードインターバルの範囲でFFT解析区間の位置を調整し、復号部124に対しストリーム信号を映像に復号するための制御を行う。
そして、パソコン2のCPU22が、受信装置1のUSBコネクタ11がUSBポート21に挿入されたことを検知すると、記憶部23に予め格納されているアプリケーションを起動し、ユーザに指示されたチャンネルの地上デジタル放送(ワンセグ放送)を図示しないディスプレイ及びスピーカに出力する。このようにして、ユーザは所望の番組を視聴することができる。
図3は、図1に示すアンテナ構成を説明する概略構成図であり、(a)は、正面図であり、(b)は、平面図である。
図3の(a)及び(b)には、受信装置1の受信アンテナ13と、この受信アンテナ13と離間して配置された付加アンテナ3と、パソコン2が有する各種のノイズ源をアンテナとして仮想した場合のノイズ仮想アンテナ20と、が示されている。すなわち、受信アンテナ13とノイズ仮想アンテナ20との間に、付加アンテナ3が配置されている。言い換えると、付加アンテナ3の位置は、受信アンテナ13よりもノイズ仮想アンテナ20に近い。付言すると、付加アンテナ3とUSBコネクタ11(図1参照)との離間距離は、受信アンテナ13とUSBコネクタ11との離間距離よりも小さい。
図3の(a)及び(b)には、受信装置1の受信アンテナ13と、この受信アンテナ13と離間して配置された付加アンテナ3と、パソコン2が有する各種のノイズ源をアンテナとして仮想した場合のノイズ仮想アンテナ20と、が示されている。すなわち、受信アンテナ13とノイズ仮想アンテナ20との間に、付加アンテナ3が配置されている。言い換えると、付加アンテナ3の位置は、受信アンテナ13よりもノイズ仮想アンテナ20に近い。付言すると、付加アンテナ3とUSBコネクタ11(図1参照)との離間距離は、受信アンテナ13とUSBコネクタ11との離間距離よりも小さい。
また、図3の(b)に示すように、受信アンテナ13、付加アンテナ3及びノイズ仮想アンテナ20は、互いに一直線状に配置されているものとする。そして、受信アンテナ13と付加アンテナ3とは互いに距離X1だけ離間して配置され、受信アンテナ13とノイズ仮想アンテナ20とは互いに距離X2だけ離間して配置されているとする。
ここで、距離X1としては、例えば40mmとすることができ、また、距離X2としては、100mmとすることができる。また、ノイズ仮想アンテナ20のグランドとしては、例えば200mm×120mmの銅板を使用することができる。
また、距離X1を例えば5mmにして、受信アンテナ13及び付加アンテナ3を一体に構成することも考えられる。また、付加アンテナ3を、電磁的に適切な効果を得ることができるように角度を変える構成も考えられる。
また、距離X1を例えば5mmにして、受信アンテナ13及び付加アンテナ3を一体に構成することも考えられる。また、付加アンテナ3を、電磁的に適切な効果を得ることができるように角度を変える構成も考えられる。
図4A〜図4Cは、図3に示すアンテナ構成において付加アンテナ3のアンテナ長Lを変えた場合の受信アンテナ13の受信レベルを示すグラフである。すなわち、図4Aの(a)〜(c)、図4Bの(a)〜(c)及び図4Cは、アンテナ長L対効果周波数特性を示すグラフである。更に説明すると、各グラフは、ノイズ仮想アンテナ20側(図1のパソコン2側)の特性を実線で示すと共にノイズ仮想アンテナ20とは反対側の特性を破線で示している。各グラフの縦軸は、受信アンテナ13が受信した電波をスペクトラムアナライザで測定したスペアナレベル(dBμ)であり、横軸がその周波数(MHz)である。
図4Aにおいて、(a)は、付加アンテナ3のアンテナ長が160mm(L=160mm)の場合の周波数特性を示し、(b)は、付加アンテナ3のアンテナ長が150mm(L=150mm)の場合の周波数特性を示し、(c)は、付加アンテナ3のアンテナ長が140mm(L=140mm)の場合の周波数特性を示している。また、図4Bにおいて、(a)は、付加アンテナ3のアンテナ長が130mm(L=130mm)の場合の周波数特性を示し、(b)は、付加アンテナ3のアンテナ長が120mm(L=120mm)の場合の周波数特性を示し、(c)は、付加アンテナ3のアンテナ長が110mm(L=110mm)の場合の周波数特性を示している。また、図4Cは、付加アンテナ3のアンテナ長が100mm(L=100mm)の場合の周波数特性を示している。
図4Aの(a)に示すグラフでは、ノイズ仮想アンテナ20側の周波数特性を示す実線のグラフにディップ点D1が確認でき、また、ノイズ仮想アンテナ20とは反対側の周波数特性を示す破線のグラフにもディップ点D2が確認できる。
そして、ディップ点D1の位置とディップ点D2との位置とが互いに異なる。言い換えると、横軸については、ディップ点D1の周波数とディップ点D2の周波数とが互いに異なる。また、縦軸については、ディップ点D1のスペアナレベルとディップ点D2のスペアナレベルとが互いに異なり、具体的には、ディップ点D1のスペアナレベルは、ディップ点D2のスペアナレベルよりも大きい。
そして、ディップ点D1の位置とディップ点D2との位置とが互いに異なる。言い換えると、横軸については、ディップ点D1の周波数とディップ点D2の周波数とが互いに異なる。また、縦軸については、ディップ点D1のスペアナレベルとディップ点D2のスペアナレベルとが互いに異なり、具体的には、ディップ点D1のスペアナレベルは、ディップ点D2のスペアナレベルよりも大きい。
したがって、受信アンテナ13(図3参照)がノイズ仮想アンテナ20から受けるノイズの影響は、ディップ点D1の周波数で最少になる。すなわち、ディップ点D1の周波数においては、受信アンテナ13は、ノイズ仮想アンテナ20からのノイズの影響を抑制しつつ、受信電波を受信することが可能になる。このため、ディップ点D1の周波数における受信感度が向上する。
他のグラフについても同様のことが言える。すなわち、図4Aの(b)〜(c)、図4Bの(a)〜(c)及び図4Cの各グラフでも、互いに位置が異なるディップ点D1,D2を確認できる。
ここで、図5は、付加アンテナ3のアンテナ長Lとディップ点D1が現れる周波数との関係を示すグラフであり、縦軸が周波数(MHz)、横軸が付加アンテナ3のアンテナ長L(mm)である。言い換えると、図5は、図4A〜図4Cの各グラフにおいてディップ点D1が現れる周波数を示すグラフであり、ディップ点D1におけるアンテナ長L対効果周波数を示すグラフである。また、図5は、図3に示すアンテナ構成において付加アンテナ3のアンテナ長Lを変えた場合の受信アンテナ13の受信レベルを示すグラフであるということもできる。
図5に示すように、付加アンテナ3のアンテナ長Lが変わると、ディップ点D1の位置が変わる。具体的には、アンテナ長Lが短くなると、ディップ点D1が現れる位置が周波数の高い側に移行し、アンテナ長Lが長くなると、ディップ点D1の位置が周波数の低い側に移っていく。このように、アンテナ長Lとディップ点D1の位置との間に相関関係を見出すことができる。
図5に示すように、付加アンテナ3のアンテナ長Lが変わると、ディップ点D1の位置が変わる。具体的には、アンテナ長Lが短くなると、ディップ点D1が現れる位置が周波数の高い側に移行し、アンテナ長Lが長くなると、ディップ点D1の位置が周波数の低い側に移っていく。このように、アンテナ長Lとディップ点D1の位置との間に相関関係を見出すことができる。
したがって、付加アンテナ3のアンテナ長Lを伸縮することで、受信アンテナ13の周波数特性を変更することが可能になる。すなわち、付加アンテナ3のアンテナ長Lを、受信したい周波数に対応する長さになるように付加アンテナ3を伸縮させることにより、ノイズ仮想アンテナ20のノイズの影響を低減して受信アンテナ13の周波数特性を変更することができる。このように、付加アンテナ3のアンテナ長Lを調整することにより、受信アンテナ13の受信感度を改善することができる。この意味において、付加アンテナ3をノイズ対策アンテナということができ、反射器ということができる。
なお、付加アンテナ3の長さを段階的に可変にすることができるように構成することが考えられる。この場合には、受信したい放送の周波数に対応する長さになるように付加アンテナ3に図示しない目印を付けておくことで、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
なお、付加アンテナ3の長さを段階的に可変にすることができるように構成することが考えられる。この場合には、受信したい放送の周波数に対応する長さになるように付加アンテナ3に図示しない目印を付けておくことで、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
また、図6は、図3に示すアンテナ構成において付加アンテナ3のアンテナ長Lを変えた場合のディップ点D1の周波数におけるスペアナレベルの比を示すグラフであり、縦軸が前後比(dB)、横軸が付加アンテナ3のアンテナ長L(mm)である。
図6は、図4A〜図4Cの各々でのディップ点D1が現れる周波数における実線と破線とのスペアナレベルの比(前後比)を示すグラフである。付言すると、ここにいうスペアナレベルの比とは、ディップ点D1が現れる周波数においてノイズ仮想アンテナ20側(図4A〜図4Cの実線で図示)のスペアナレベルとノイズ仮想アンテナ20とは反対側(図4A〜図4Cの破線で図示)のスペアナレベルとの比をいい、受信アンテナ13の周波数対前後比ともいうことができる。
図6に示すグラフによれば、アンテナ長Lがいずれの長さであっても、ノイズ仮想アンテナ20側の方がノイズ仮想アンテナ20とは反対側よりも大きいことが分かる。
図6は、図4A〜図4Cの各々でのディップ点D1が現れる周波数における実線と破線とのスペアナレベルの比(前後比)を示すグラフである。付言すると、ここにいうスペアナレベルの比とは、ディップ点D1が現れる周波数においてノイズ仮想アンテナ20側(図4A〜図4Cの実線で図示)のスペアナレベルとノイズ仮想アンテナ20とは反対側(図4A〜図4Cの破線で図示)のスペアナレベルとの比をいい、受信アンテナ13の周波数対前後比ともいうことができる。
図6に示すグラフによれば、アンテナ長Lがいずれの長さであっても、ノイズ仮想アンテナ20側の方がノイズ仮想アンテナ20とは反対側よりも大きいことが分かる。
ここで、比較例について説明する。図7は、付加アンテナ3を配置しない場合の受信アンテナ13の受信レベルを示すグラフであり、縦軸がスペアナレベル(dBμ)、横軸が周波数(MHz)である。
図7に示すように、付加アンテナ3を配置しないと、図4A〜図4Cに現れるディップ点D1,D2が存在しない。したがって、ノイズ仮想アンテナ20からのノイズがそのまま受信アンテナ13に影響し、受信感度を低下させることになる。
図7に示すように、付加アンテナ3を配置しないと、図4A〜図4Cに現れるディップ点D1,D2が存在しない。したがって、ノイズ仮想アンテナ20からのノイズがそのまま受信アンテナ13に影響し、受信感度を低下させることになる。
本実施の形態について説明したが、種々の変形例が考えられる。
図8は、第1の変形例に係る付加アンテナ4を説明する図であり、(a)は、付加アンテナ4を縮めた状態を示す図であり、(b)は、付加アンテナ4を伸ばした状態を示す図である。
図8に示すように、付加アンテナ4は、コイルアンテナ41とコイルアンテナ41に電気的に又は高周波的に接続されたロッドアンテナ42とからなる。コイルアンテナ41は、アンテナ長L1であり、長さ固定である。ロッドアンテナ42は、アンテナ長L2であり、長さ可変である。すなわち、ロッドアンテナ42は、伸縮可能に構成されている。このため、ロッドアンテナ42を伸縮させることにより、付加アンテナ4のアンテナ長Lの長さを変えることができる。このように、コイルアンテナ41を用いると、付加アンテナ4の物理的長さを短くすることができる。
図8は、第1の変形例に係る付加アンテナ4を説明する図であり、(a)は、付加アンテナ4を縮めた状態を示す図であり、(b)は、付加アンテナ4を伸ばした状態を示す図である。
図8に示すように、付加アンテナ4は、コイルアンテナ41とコイルアンテナ41に電気的に又は高周波的に接続されたロッドアンテナ42とからなる。コイルアンテナ41は、アンテナ長L1であり、長さ固定である。ロッドアンテナ42は、アンテナ長L2であり、長さ可変である。すなわち、ロッドアンテナ42は、伸縮可能に構成されている。このため、ロッドアンテナ42を伸縮させることにより、付加アンテナ4のアンテナ長Lの長さを変えることができる。このように、コイルアンテナ41を用いると、付加アンテナ4の物理的長さを短くすることができる。
また、第2の変形例として、付加アンテナ4のアンテナ長Lを不変とする構成も考えられる。すなわち、本実施の形態では、付加アンテナ4のアンテナ長Lが可変である場合を説明したが、付加アンテナ4のアンテナ長Lを伸縮できないように構成しても良い。具体的に説明すると、受信アンテナ13で受信する周波数帯に基づいて付加アンテナ4のアンテナ長Lを予め設定しておく。すなわち、付加アンテナ4のアンテナ長Lは、所望の周波数帯に対応した固定長である。
付加アンテナ4のアンテナ長Lを固定にした場合の受信感度の評価について説明する。
図9は、第2の変形例での測定条件を説明するための概略構成図である。
図9に示すように、受信アンテナ13が送信アンテナ75から所定距離(例えば12cm)離間した位置に設置されている。そして、受信アンテナ13には、測定器としてのスペクトラムアナライザ(以下、スペアナともいう)61を接続し、また、送信アンテナ75には、SSG(Standard Signal Generator、標準信号発生器)71を接続している。すなわち、送信アンテナ75からノイズ(電波)を出力し、それを受信アンテナ13で受信し、その受信状態をスペクトラムアナライザ61で測定するように構成されている。そして、受信アンテナ13の近傍には、変形例に係る付加アンテナ5が設置されている。
図9は、第2の変形例での測定条件を説明するための概略構成図である。
図9に示すように、受信アンテナ13が送信アンテナ75から所定距離(例えば12cm)離間した位置に設置されている。そして、受信アンテナ13には、測定器としてのスペクトラムアナライザ(以下、スペアナともいう)61を接続し、また、送信アンテナ75には、SSG(Standard Signal Generator、標準信号発生器)71を接続している。すなわち、送信アンテナ75からノイズ(電波)を出力し、それを受信アンテナ13で受信し、その受信状態をスペクトラムアナライザ61で測定するように構成されている。そして、受信アンテナ13の近傍には、変形例に係る付加アンテナ5が設置されている。
具体的に説明すると、受信アンテナ13を図示しない保持具を用いて立設し、その下端を接続部63を介して同軸ケーブル62の一端に接続している。この同軸ケーブル62の他端をスペクトラムアナライザ61に接続している。また、同軸ケーブル62の途中にはバラン64を配設している。このようにして、受信アンテナ13をスペクトラムアナライザ61に電気的に接続している。
また、送信アンテナ75を図示しない保持具を用いて立設し、その下端を接続部73を介して同軸ケーブル72の一端に接続している。この同軸ケーブル72の他端をSSG71に接続している。また、同軸ケーブル72の途中にはバラン74を配設している。このようにして、送信アンテナ75をSSG71に電気的に接続している。なお、送信アンテナ75は、例えば12cmのアンテナ長を有する。
また、受信アンテナ13に近接するように、付加アンテナ5を受信アンテナ13から所定距離(例えば4cm)離間した位置に配置している。この付加アンテナ5は、送信アンテナからの電波をノイズと見立てて、そのノイズが受信アンテナ13に及ぼす影響を軽減させるためのものである。この意味において、付加アンテナ5をノイズブロックアンテナということもできる。
図10A,図10B及び図10Cは、図9に示す測定条件で測定した結果を示す第2の変形例のレーダーチャートであり、縦軸は、受信アンテナ13が受信した電波をスペクトラムアナライザ61で測定したレベル(dBμ)である。なお、付加アンテナ5のアンテナ長Lが19cmであり、また、付加アンテナ5、受信アンテナ13及び送信アンテナ75は、直径0.5mmの銅線材である。
図10Aは、470MHzの測定結果であり、図10Bは、620MHzの測定結果であり、図10Cは、770MHzの測定結果である。また、図10A,図10B及び図10Cの実線は、付加アンテナ5を設けた場合の測定結果を示し、破線は、付加アンテナ5がない場合の測定結果を示している。
図10Aは、470MHzの測定結果であり、図10Bは、620MHzの測定結果であり、図10Cは、770MHzの測定結果である。また、図10A,図10B及び図10Cの実線は、付加アンテナ5を設けた場合の測定結果を示し、破線は、付加アンテナ5がない場合の測定結果を示している。
図10A,図10B及び図10Cに示すように、付加アンテナ5を設けた場合には、付加アンテナ5を設けない場合よりもノイズブロックがなされている。とりわけ、図10Bに示す620MHzの場合に、付加アンテナ5を設ける効果が大きい。
また、図10A,図10B及び図10Cに示すように、送信アンテナ75の側でノイズブロックの効果が最も大きい。
このように、付加アンテナ4のアンテナ長Lを固定とする構成であっても、所望の周波数帯を受信する際のノイズの影響を低減させることが可能である。
また、図10A,図10B及び図10Cに示すように、送信アンテナ75の側でノイズブロックの効果が最も大きい。
このように、付加アンテナ4のアンテナ長Lを固定とする構成であっても、所望の周波数帯を受信する際のノイズの影響を低減させることが可能である。
また、第3の変形例としては、付加アンテナ4の取り付け位置を受信アンテナ13の取り付け位置に対して可変になるように構成することも考えられる。すなわち、本実施の形態では、付加アンテナ4の本体1aへの取り付け位置は固定であるが、例えば、付加アンテナ4をスライド可能に本体1aに取り付け、受信アンテナ13に対する付加アンテナ4の位置を変えることにより、受信アンテナ13の周波数特性を変更するように構成しても良い。
更に説明すると、第2の変形例と第3の変形例とを互いに組み合わせた構成も考えられる。すなわち、付加アンテナ4のアンテナ長Lを伸縮できないような構成にし、かつ、付加アンテナ4の取り付け位置を変えることができるような構成にする。
更に説明すると、第2の変形例と第3の変形例とを互いに組み合わせた構成も考えられる。すなわち、付加アンテナ4のアンテナ長Lを伸縮できないような構成にし、かつ、付加アンテナ4の取り付け位置を変えることができるような構成にする。
1…受信装置、1a…本体、11…USBコネクタ、12…チューナ、13…受信アンテナ、2…パソコン、20…仮想ノイズアンテナ、21…USBポート、22…CPU、23…記憶部、3,4,5…付加アンテナ、D1,D2…ディップ点、L…アンテナ長
Claims (8)
- 機器との連結が可能に構成され、当該機器に連結されると当該機器との電気的な接続を担うコネクタと、
前記機器に前記コネクタを介して出力する信号を受信する受信アンテナと、
前記コネクタと前記受信アンテナとの間の空間上に位置し、当該コネクタを介して接地され、当該受信アンテナの周波数特性を変更する付加アンテナと、
を含む受信装置。 - 前記付加アンテナは、アンテナ長を可変に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記付加アンテナは、ヘリカルアンテナと当該ヘリカルアンテナに電気的に又は高周波的に接続されて伸縮可能なロッドアンテナとからなることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記付加アンテナは、前記受信アンテナが受信する所定の電波の周波数に対応する長さに段階的に可変であることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記付加アンテナのアンテナ長を変更することによって、当該付加アンテナが位置する方向とは反対の方向における前記受信アンテナのディップ点の周波数を変えることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- ノイズ源を有する機器にコネクタを介して電気的に接続される装置本体と、
前記装置本体から突出して配設され、所定の電波を受信する受信アンテナと、
前記受信アンテナが前記装置本体から突出する位置よりも前記コネクタに近い位置で突出して配設され、当該コネクタを介して接地され、当該受信アンテナの周波数特性を変更する付加アンテナと、
を含む受信装置。 - 装置本体と、
ノイズ源を有する機器に前記装置本体を電気的に接続するためのコネクタと、
前記装置本体から突出して配設され、前記コネクタを介して接地される付加アンテナと、
前記付加アンテナよりも前記コネクタと離間して位置して電波を受信し、かつ、当該付加アンテナにより周波数特性が変わる受信アンテナと、
を含む受信装置。 - 前記付加アンテナは、アンテナ長が不変に構成されていることを特徴とする請求項7に記載の受信装置。
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