JP4072664B2 - 電子機器の電源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば通常動作状態と待機動作状態を有する電子機器の電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からテレビジョン受像機等の電子機器に備えられている電源装置は、通常動作時、電子機器の各回路ブロックに対して必要な電力を供給し、待機時(スタンバイ時)、例えばマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)等の最小限の回路ブロックに対してのみ駆動電力を供給するように構成されているものがある。
【0003】
このような電子機器の電源装置としては、従来から図6に示すような構成のものが知られている。
この図6に示す電源装置では、ACコンセント101から供給される商用電源電圧がヒューズ102、主電源スイッチ103及びラインフィルタ104を介してブリッジ型に構成されている整流回路105に供給される。そして、その整流出力が平滑用のコンデンサCで直流電圧に平坦化されて、スイッチングコンバータ106に入力される。
【0004】
スイッチングコンバータ106は、例えばフライバック方式のスイッチコンバータとされ、図示していないが絶縁トランスやスイッチング素子及びスイッチング素子を制御する制御回路等を備えて構成される。
この場合、図示しない絶縁トランスの一次側巻線に流れる電流は、スイッチング素子によって断続制御される。そして、その断続された一次電流によって絶縁トランスの二次側巻線に交番電圧が誘起されて出力される。
【0005】
スイッチングコンバータ106の出力は、ダイオード及び平滑コンデンサから成る整流平滑回路107a,107b,107cにより整流・平滑されて、テレビジョン受像機の各回路ブロックに駆動電圧Vm1,Vm2,Vm3として供給される。
【0006】
例えば整流平滑回路107a,107bの出力電圧Vm1,Vm2は、連動スイッチ110を介して、電子機器の主要な回路ブロック201に供給される。また、整流平滑回路107cの出力電圧Vm3が、例えばマイコン202aを含むスタンバイ時も動作している回路ブロック(以下、本明細書では「スタンバイ回路ブロック」ともいうことがある)202に供給されている。
また、整流平滑回路107aの出力電圧Vm1の一部は、アンプ108及びホトカプラ109を介してスイッチングコンバータ106の制御回路にフィードバックされる。これにより、スイッチングコンバータ106の出力が負荷に関わらず一定の電圧となるようにスイッチング素子のオン/オフ比がコントロールされる。
【0007】
連動スイッチ110は、マイコン202aによってオン/オフ制御される。
例えばテレビジョン受像機がスタンバイ状態の時は、そのスイッチがオフになり、テレビジョン受像機の主要な回路ブロック201に対して供給される駆動電圧Vm1,Vm2が遮断される。
従って、スタンバイ時は、スイッチングコンバータ106の出力は、整流平滑回路107cを介して、スタンバイ回路ブロック202に対してのみ駆動電圧Vm3が供給される。
【0008】
しかしながら、上記図6に示した電源装置では、通常動作時又はスタンバイ時に関わらず、常にテレビジョン受像機の駆動に必要な駆動電圧を出力するスイッチングコンバータ106が動作状態となっている。このため、スタンバイ時の電力損失が大きいという欠点があった。
【0009】
そこで、上記したような欠点を解消した電源装置として、図7に示すような電源装置が知られている。
なお、以降説明する電源装置では、上記図6に示した電源装置と同一部位には同一番号を付し、説明は省略する。
【0010】
この図7に示す電源装置は、例えばテレビジョン受像機の主要な回路ブロック201に対して電力を供給するメイン電源部と、スタンバイ回路ブロック202に対して駆動電力を供給するスタンバイ電源部とを備えている。
【0011】
メイン電源部は、例えば上記スイッチングコンバータ106と同様に、絶縁トランスやスイッチング素子、制御回路等を備えたフライバック方式のメインスイッチングコンバータ(以下、「メインコンバータ」という)111により構成される。そして、その出力が整流平滑回路107a,107bにより整流・平滑されて、主要な回路ブロック201に駆動電圧Vm1,Vm2として供給される。
なお、この場合も整流平滑回路107aの出力の一部がアンプ108及びホトカプラ109を介して、スイッチングコンバータ106の制御回路にフィードバックされており、メインコンバータ111の出力が電子機器の負荷に関わらず一定の電圧となるようにコントロールされる。
【0012】
一方、スタンバイ電源部は、商用トランス112により構成される。
商用トランス112の一次側には、ACコンセント101からの商用電源電圧がラインフィルタ104を介して直接入力される。
そして、商用トランス112の一次側を流れる商用電流によって、二次側に誘起される誘起電圧が整流平滑回路113により平坦化されてスタンバイ回路ブロック202に駆動電圧Vsとして供給されている。
【0013】
リレー回路114は、リレーRY、スイッチS及びスイッチング素子Q1によって構成される。
スイッチSはラインフィルタ104と整流回路105との間に設けられ、マイコン202aによりスイッチング素子Q1がオン/オフされることでリレーRYによってスイッチSを開閉することができる。
例えばスタンバイ時は、マイコン202aによってスイッチSを開放するように制御され、メインコンバータ111への商用電源電圧の供給を遮断するようにしている。これにより、スタンバイ時は、メインコンバータ111から主要な回路ブロック201に対して供給される駆動電圧が停止され、消費電力の低減を図るようにしている。
【0014】
しかしながら、上記図7に示した電源装置は、例えば入力される商用電源電圧が安定で、且つ、その電圧レベルがAC100Vと低い地域(例えば国内)においては、スタンバイ時の消費電力を効果的に抑制することができるが、ユニバーサル入力や広範囲の商用電源電圧に対応した地域、或いは商用電源電圧がAC200V〜AC400Vと高い地域においては、商用トランス112の励磁電流成分がバイアスされて消費電力の増加を招く。このため、図7に示した電源装置によってスタンバイ時の消費電力の低減を図るには限界があった。
【0015】
そこで、上記したような欠点のない電源装置としてスタンバイ電源部にコンバータを採用した電源装置が提案されている。
そのような電源回路の構成を図8及び図9に示す。
この図8に示す電源装置のスタンバイ電源部は、スタンバイ用の整流平滑回路121と、例えば一石式でPWM制御のフライバックコンバータ等からなるスタンバイコンバータ122と、整流平滑回路113によって構成される。
【0016】
この場合、スタンバイ電源部では、ACコンセント101からの商用電源電圧がスタンバイ用整流平滑回路121にて平坦化されて、スタンバイコンバータ122に入力される。
そして、スタンバイコンバータ122の出力が整流平滑回路113によって直流電圧に平坦化されてスタンバイ回路ブロック202に駆動電圧Vsとして供給するようにしている。
【0017】
このような電源装置では、通常動作時、マイコン202aによりリレー回路114のスイッチSを閉じるように制御することで、メインコンバータ111とスタンバイコンバータ122をともに動作状態となるようにする。
一方、スタンバイ時は、リレー回路114のスイッチSを開放するように制御することで、メインコンバータ111への商用電源電圧の供給を遮断し、メインコンバータ111の動作を停止させることで回路ブロック201への駆動電圧Vm1,Vm2の供給を停止するようにしている。
【0018】
また、図9に示す電源装置では、フォトカプラ123を介してマイコン202aによりメインコンバータ111を制御することで、スタンバイ時はメインコンバータ111の動作を停止させ、回路ブロック201への駆動電圧Vm1,Vm2の供給を停止する。
【0019】
つまり、上記図8、図9に示した電源装置では、通常動作時、メイン電源部とスタンバイ電源部を動作状態にし、スタンバイ時はメイン電源部の動作を停止させ、スタンバイ電源部だけを動作状態となるようにしている。
つまり、スタンバイ電源部はスタンバイ時と通常動作時の何れの場合も動作していることになる。
【0020】
このような図8、図9に示したコンバータ方式の電源装置と、上記図7に示した商用トランス方式の電源装置とのスタンバイ時の消費電力を比較すると、図10に示すように、商用トランス方式の電源装置は、入力電源電圧が大きくなるにしたがって消費電力が増加している。
これに対して、コンバータ方式の電源装置は、商用トランス方式に比べて消費電力が小さく、しかも入力電源電圧が大きくなった場合でも消費電力の増加を抑制することができるという利点がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記図8及び図9に示したコンバータ方式の電源装置は、通常、スタンバイコンバータ122を安価に構成するため、そのスイッチング動作がハードスイッチング動作とされている。
このため、上記図8及び図9に示した電源装置を例えばテレビジョン受像機やビデオカメラ装置等の映像機器に適用した場合は、通常動作時、スタンバイコンバータ122で発生するノイズが画面ノイズとして現れるという欠点があった。
これは、スタンバイコンバータ122のスイッチング素子及び絶縁トランスを流れる電流ID及び電圧VDSが、図11に示すように、スイッチング素子がターンオフする際に急峻に変動することによるものとされる。つまり、ターンオフ時の急峻な電圧・電流変化が、導電或いは輻射雑音等の不要ノイズを発生させ負荷となる電子機器の動作に影響を及ぼすことによるものである。
【0022】
そこで、スタンバイコンバータ122で発生する不要ノイズを抑制するため、例えば抵抗とコンデンサ等からなるスナバ回路や、インダクタンス成分を追加してスイッチング素子を、いわゆるソフトスイッチング動作とすることが考えられる。
しかしながら、その場合は、回路の追加によるコストアップを招くばかりでなく、これらの追加回路が、通常動作時における電力損失や、スタンバイ時における電力損失をもたらすという欠点がある。
特に、通常動作時は、消費電力に占めるスタンバイコンバータ122の電力損失分は少ないものとされるが、スタンバイ時はこれら電力損失により生じる無効電力成分が無視できないものとなる。
【0023】
また、スタンバイコンバータ122に複数の高周波スイッチングノイズが存在する場合は、スタンバイコンバータ122をソフトスイッチングコンバータとしても、そこから発生する高周波スイッチングノイズ成分によってメインコンバータ111の制御系に影響を及ぼすといったことも考えられる。
【0024】
そこで、例えばテレビジョン受像機の通常動作時には、スタンバイコンバータ122の動作を停止させ、メインコンバータ111により全ての回路ブロックに駆動電圧を供給することで、メインコンバータ111に影響を与えないようにすることが考えられる。
【0025】
しかしながら、この場合は、テレビジョン受像機が通常動作状態からスタンバイ状態に移行するタイミングで、スタンバイ回路ブロック202に供給する駆動電圧をメインコンバータ111からスタンバイコンバータ122に切り替える必要がある。すると、そのタイミングで駆動電圧が一時的に低下してマイコン202aが誤動作する恐れがあった。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記したような点を鑑みてなされたものであり、電子機器の各回路ブロックに対して駆動電圧を供給する主電源部と、電子機器の所定の回路ブロック部に対して駆動電圧を供給する副電源部と、主電源部の出力電圧を副電源部の出力線路に対して供給する供給手段とを備える。そして、主電源部が動作状態とされる時は副電源部の動作が線形動作となるようにした。
【0027】
このような本発明によれば、主電源部の出力電圧を副電源部の出力線路に対して供給する供給手段を設け、主電源部が動作状態にある時は主電源部の出力電圧を副電源部の出力電圧に供給すると、主電源部が動作状態の時は副電源部にかかる負荷が無負荷状態となり、副電源部の動作が線形動作となる。
【0028】
また本発明は、電子機器の回路ブロックに対して駆動電圧を供給する主電源部と、電子機器の所定の回路ブロック部に対して駆動電圧を供給する副電源部と、電子機器の動作遷移時、主電源部と上記副電源部を、所要期間、ともに動作状態となるように制御する制御手段とを備えるようにした。
【0029】
このような本発明によれば、電子機器の動作状態が待機状態から通常動作状態、或いは通常動作状態から待機状態に遷移する時は、主電源部と副電源部が共に動作状態となる期間を設けることで、制御手段に供給される駆動電圧の連続性を確保することが可能になる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電源装置の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態とされる電源装置の構成を示した図である。
この図1に示す電源装置は、ACコンセント1から供給された商用電源電圧(AC)がヒューズ2、主電源スイッチ3及びラインフィルタ4を介してブリッジ型の整流回路5に供給される。そして、整流回路5の整流出力が平滑用のコンデンサCで直流電圧に平坦化されて、主電源部とされるメインスイッチングコンバータ(以下、「メインコンバータ」という)6に入力される。
【0031】
メインコンバータ6は、例えばフライバック方式のスイッチコンバータとされ、図示していないが絶縁トランスやスイッチング素子及びスイッチング素子を制御する制御回路等を備えて構成される。
この場合、図示していない絶縁トランスの一次側巻線に流れる電流はスイッチング素子によって断続制御される。そして、その断続された一次電流によって絶縁トランスの二次側巻線に交番電圧が誘起されて出力される。
スイッチングコンバータ6の出力は、ダイオード及び平滑コンデンサから成る整流平滑回路7a,7bにより平坦化されて、例えばテレビジョン受像機等の電子機器の各回路ブロックに駆動電圧Vm1,Vm2として供給される。
また、整流平滑回路7aの出力の一部は、アンプ8及びホトカプラ9を介してメインコンバータ6の制御回路にフィードバックされる。これにより、スイッチングコンバータ6の出力が電子機器の負荷に関わらず一定の電圧となるようにスイッチング素子のオン/オフ比がコントロールするようにしている。
【0032】
また、商用電源電圧はラインフィルタ4を介して、スタンバイ用の整流平滑回路10にも入力され、スタンバイ用の整流平滑回路10から出力される直流電圧が副電源部とされるスタンバイコンバータ11に入力される。
スタンバイコンバータ11は、例えば絶縁トランス31、スイッチング素子32及びスイッチング素子32を制御する制御回路33によって構成される。
この場合、絶縁トランス31の一次側巻線を流れる電流が、スイッチング素子32によって断続制御され、絶縁トランス31の二次側巻線に交番電圧が誘起される。
制御回路33は、自励型または他励型の何れによっても構成することができ、通常は適正なスイッチングパルスを出力するIC回路によって形成されている。
【0033】
またスタンバイコンバータ11は、スイッチング素子32におけるスイッチング損失が最小となるように、絶縁トランス31の巻線比や、制御回路33から出力されるスイッチングパルスのパルス周期やパルス幅が設定されている。
例えば、スイッチング素子32は、スイッチング損失が最小となるように、その飽和電圧レベルまで十分駆動できるようにされている。
なお、スタンバイコンバータ11をPWM制御方式のフライバックコンバータにより構成する場合は、汎用ICを用いて簡単に構成することが可能である。
【0034】
スタンバイコンバータ11の出力は、整流平滑回路12により平坦化されてテレビジョン受像機のスタンバイ回路ブロック22に駆動電圧Vsとして供給される。
【0035】
リレー回路13は、リレーRY、スイッチS及びスイッチング素子Q1によって構成される。スイッチSはラインフィルタ4と整流回路5との間に設けられ、マイコン22aによってスイッチング素子Q1がオン/オフされることで、リレーRYによってスイッチSを開閉することができる。
【0036】
マイコン22aは、図示していないリモートコマンダ(以下、「リモコン」という)等の操作によりテレビジョン受像機が、通常動作状態からスタンバイ状態に、或いはスタンバイ状態から通常動作状態に遷移する際に、電源装置の動作を制御する機能を有する。
マイコン22aは例えばテレビジョン受像機のマイコンを利用して構成しても、またテレビジョン受像機のマイコンとは別に、専用のマイコンを設けて構成しても良い。
【0037】
通常動作時は、リモコン等によって操作されたマイコン22aが、スイッチSを閉じるように制御することでメインコンバータ6に電圧が供給される。
一方、スタンバイ時は、マイコン22aがスイッチSを開放するように制御することで、メインコンバータ6への電圧の供給が遮断される。これにより、スタンバイ時は、メインコンバータ6から主要な回路ブロック21に供給される駆動電圧Vm1,Vm2が停止される。
【0038】
メインコンバータ6の出力電圧ラインと、スタンバイコンバータ11の出力電圧ラインとの間には、メインコンバータ6の出力電圧をスタンバイコンバータ11側に供給する供給手段であるダイオード14が接続されている。
この場合、ダイオード14のアノードは、メインコンバータ6の出力電圧ラインに接続され、そのカソードはスタンバイコンバータ11の出力電圧ラインに接続される。つまり、ダイオード14は、メインコンバータ6の出力電圧Vm2の一部を、スタンバイコンバータ11の出力電圧ラインに供給できるように接続されている。
このため、メインコンバータ6の出力電圧Vm2は、スタンバイコンバータ11の出力電圧Vsにダイオード14の電圧降下分を加算したレベルより少し高い電圧レベルとなるように設定されている。
【0039】
つまり、このような本実施の形態の電源装置では、スタンバイ時は、スタンバイコンバータ11の出力電圧Vsによってスタンバイ回路ブロック22を駆動し、通常動作時はメインコンバータ6の出力電圧Vm2によってスタンバイ回路ブロック22を駆動するようにしている。
【0040】
ここで、上記図1に示した電源装置のスタンバイコンバータ11の動作を図2及び図3を参照しながら説明する。
図2は本実施の形態とされる電源装置がスタンバイ状態とされる時のスタンバイコンバータ11の動作を示した図、図3は電源装置が通常動作状態とされる時のスタンバイコンバータ11の動作を示した図である。
スタンバイ時は、スイッチング素子32のドレイン−ソース間電圧VDSが、図2(a)に示すように、スイッチング素子32がオンとなる期間T1において、スイッチング素子32のほぼ飽和電圧レベルまで変動している。またこの時、絶縁トランス31及びスイッチング素子32には、図2(b)に示すような電流IDが流れることになる。
【0041】
一方、通常動作時は、スタンバイコンバータ11は動作しているものの、スタンバイコンバータ11の負荷とされるスタンバイ回路ブロックには、ダイオード14を介してメインコンバータ6からの出力電圧Vm2が供給される。
また、同時に整流平滑回路12の平滑コンデンサがメインコンバータ6の出力によって充電されることから、整流平滑回路12の整流ダイオードは遮断され、スタンバイコンバータ11は無負荷状態になっている。
この場合、スイッチング素子32のドレイン−ソース間電圧VDSは、図3(a)に示すように、スイッチング素子32がオンとなる期間T1において僅かに、そのレベルが低下するもののほぼ線形動作となる。
また、絶縁トランス31及びスイッチング素子32を流れる電流IDも、図3(b)に示すように、スイッチング素子32がオンとなる期間T1において僅かに流れるだけでほぼ線形動作となっている。
これは、絶縁トランス31の二次側負荷が無負荷状態となっていることで、絶縁トランス31の一次巻線を流れる一次電流が抑制され、スイッチング素子32のドレイン−ソース間電圧VDSが飽和電圧領域まで達しないことによるものとされる。
【0042】
このように、本実施の形態とされる電源装置は、通常動作時も、スタンバイコンバータ11は動作しているが、メインコンバータ6をスタンバイ電源部として機能させることで、スタンバイコンバータ11のスイッチング素子32がオン/オフ制御とならない線形動作となるようにしている。
これにより、通常動作時は、スタンバイコンバータ11のスイッチング動作によりノイズが発生しないものとすることができる。
従って、本実施の形態とされる電源装置をテレビジョン受像機等の電子機器に適用しても画面ノイズの発生を抑えることができる。
【0043】
またこの場合は、スタンバイコンバータ11にスナバ回路やインダクタンス成分を追加して、ソフトスイッチング動作とする必要もないので、追加回路により電力損失が発生するということもない。
【0044】
さらに、スタンバイコンバータ11は、通常動作時も動作状態とされることから、例えばテレビジョン受像機の動作状態が遷移する時でも、スタンバイ回路ブロック22に供給される駆動電圧の連続性は確保されるものとなっている。
よって、テレビジョン受像機の遷移動作時に、スタンバイ回路ブロック22へ供給される駆動電圧が低下することなく、マイコン22aの誤動作によってテレビジョン受像機の通常動作が維持できなくなる等の不具合を防止することができる。
【0045】
次に、本発明の第2の実施の形態とされる電源装置の構成を図4に示す。
なお、図1と同一部位には同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
この図4に示す電源装置は、上記図1に示した電源装置と同様、メインコンバータ6の出力電圧Vm2の一部をダイオード14を介してスタンバイ回路ブロックに駆動電圧Vccとして供給できるように構成されている。
また、スタンバイコンバータ11の出力電圧Vsは、ダイオード17を介してマイコン22aに駆動電圧Vccとして供給される。
【0046】
レベル検出部16は、メインコンバータ6から得られる出力電圧Vm2、及びスタンバイコンバータ11から得られる出力電圧Vsの電圧レベルの検出を行っている。例えばレベル検出部16は、入力される電圧Vs,Vm2がスタンバイ回路ブロック22を適正に動作させることができる電圧レベルに達したか否かを検出している。
【0047】
マイコン22aは、リモートコマンダ等の操作によりメインコンバータ6の動作を制御するための制御信号S1と、スタンバイコンバータ11の動作を制御するための制御信号S2を出力できるように構成される。
マイコン22aからの制御信号S1はリレー回路13に供給され、制御信号S2はフォトカプラ15に供給される。
フォトカプラ15は、マイコン22aからの制御信号S2に基づいて、スタンバイコンバータ11の動作をオン/オフする。
例えばスタンバイコンバータ11に設けられている制御回路33(図1参照)をオン/オフするようにされる。
【0048】
以下、図4に示した電源装置の動作を図5に示すタイミング図を参照しながら説明する。
先ず、スタンバイ時は、図5(a)に示す制御信号S1がメインコンバータ6を停止させる信号レベル、例えばローレベル(0レベル)となり、図5(b)に示す制御信号S2のレベルがスタンバイコンバータ11を動作させるレベル、例えばハイレベルになる。
【0049】
ここで、例えばリモコン等からテレビジョン受像機をスタンバイ状態から通常動作状態に移行させる指示がマイコン22aに与えられたとする。
すると、マイコン22aは、その時点t1で、図5(a)に示すように、制御信号S1のレベルをローレベルからハイレベルにする。
これにより、図5(c)に示すように、メインコンバータ6がスイッチング動作を開始し、図5(f)に示すメインコンバータ6の出力電圧Vm2のレベルが上昇していくことになる。
【0050】
この時、レベル検出部16が出力電圧Vm2のレベル検出を行い、その検出結果をマイコン22aに供給することで、マイコン22aは、出力電圧Vm2の電圧レベルが、所定の閾値レベルVth2を越えた時点t2で、図5(b)に示すように、制御信号S2のレベルをハイレベルからローレベルに切り替えるようにしている。これにより、図5(d)に示すように、スタンバイコンバータ11はスイッチング動作を停止し、図5(e)に示すように、スタンバイコンバータ11からの出力電圧Vsのレベルが低下していくことになる。
【0051】
一方、リモコン等の操作によりテレビジョン受像機を通常動作状態からスタンバイ状態に移行させる指示がマイコン22aに与えられた場合、マイコン22aは、その時点t3で、図5(b)に示すように制御信号S2のレベルをローレベルからハイレベルにして、停止中のスタンバイコンバータ11を動作状態にする。そして、スタンバイコンバータ11の出力電圧Vsが所定の閾値レベルVth1を越えた時点t4で、マイコン22aは制御信号S1のレベルをハイレベルからローレベルに切り替えてメインコンバータ6の動作を停止させるようする。
【0052】
このような構成とされる本実施の形態の電源装置においては、通常動作時はメインコンバータ6からマイコン22aを含むスタンバイ回路ブロックに駆動電圧が供給されている。
即ち、通常動作時は、スタンバイコンバータ11の動作が停止状態となっているため、スタンバイコンバータ11に起因したノイズが、テレビジョン受像機の画面に生じることがない。
また、通常動作時、スタンバイコンバータ11の動作が停止状態となっているため、図1に示した電源装置に比べて、通常動作時の電力消費が少なくなるという利点もある。
【0053】
また、本実施の形態の電源装置は、テレビジョン受像機が通常動作状態からスタンバイ状態に移行する時は、スタンバイコンバータ11の出力電圧Vsが所定の電圧レベルに達するまで、メインコンバータ6が動作状態とされる。
また、テレビジョン受像機がスタンバイ状態から通常動作状態に移行する際には、メインコンバータ6の出力電圧Vm2が所定の電圧レベルに達するまで、スタンバイコンバータ11が動作状態になっている。
つまり、テレビジョン受像機の動作状態の遷移期間では、メイン電源部とスタンバイ電源部を共に動作状態となるようにしている。
【0054】
従って、このような本実施の形態の電源装置によれば、マイコン22aに供給される駆動電圧Vccを、図5(g)に示すように、常に一定レベルとすることができる。
つまり、マイコン22aに供給される駆動電圧Vccの連続性を確保することができるため、この場合もテレビジョン受像機の遷移動作時に、スタンバイ回路ブロックへ供給される駆動電圧が低下することなく、マイコン22aの誤動作を防止することができる。
【0055】
なお、上記した図5に示した電源装置の構成はあくまでも一例であり、本発明は、例えばテレビジョン受像機の遷移動作時に、動作を開始する一方のコンバータが所定の電圧レベルに達するまで、他方のコンバータを動作状態となるようにする構成であれば良いものとされる。
例えば、遷移動作時に動作を停止するコンバータの停止タイミングを、遷移時に動作を開始するコンバータの開始タイミングより遅らせるような構成であっても実現することができるものである。
【0056】
なお、本実施の形態において示したメインコンバータ6及びスタンバイコンバータ11の構成はあくまでも一例であり、上記した構成に限定されるものでない。
また、本実施の形態では電子機器としてテレビジョン受像機を例に挙げて説明したが、本発明は家電用や産業用の各種電子機器に適用することができることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電源装置によれば、通常動作時は副電源部からノイズが発生しないものとすることができるため、例えば本発明の電源装置をテビジョン受像機等の電子機器に適用した場合でも画面ノイズの発生を抑制することが可能になる。
【0058】
また、電子機器の動作状態が通常動作状態から待機状態、或いは待機状態から通常動作状態に遷移する場合でも制御部に供給される駆動電圧の連続性を確保することができるため、例えば駆動電圧の低下により、電子機器の動作に不具合が生じるといったこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態とされる電子機器の電源装置の構成を示した図である。
【図2】図1に示した電源装置に備えられているスタンバイコンバータのスタンバイ時の動作波形図である。
【図3】図1に示した電源装置に備えられているスタンバイコンバータの通常動作時(無負荷時)の動作波形図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態とされる電子機器の電源装置の構成を示した図である。
【図5】図5に示した電源装置の各部の動作波形を示した図である。
【図6】従来の広範囲の負荷に対応した電源装置の構成を示した図である。
【図7】従来の商用トランス方式の電源装置の構成を示した図である。
【図8】従来のコンバータ方式の電源装置の構成を示した図である。
【図9】従来のコンバータ方式の電源装置の他の構成を示した図である。
【図10】従来の商用トランス方式の電源装置とコンバータ方式の電源装置において発生するスタンバイ時の消費電力の特性を示した図である。
【図11】従来のコンバータ方式の電源装置に備えられているスタンバイコンバータの動作説明図である。
【符号の説明】
1 ACコンセント、2 ヒューズ、3 主電源スイッチ、4 ラインフィルタ、5 整流回路、6 メインコンバータ、7a 7b 12 整流平滑回路、9 15 フォトカプラ、10 スタンバイ整流平滑回路、11 スタンバイコンバータ、12 整流平滑回路、13 リレー回路、14 17 ダイオード、16 レベル検出部、22 スタンバイ回路ブロック、22a マイコン、31絶縁トランス、32 スイッチング素子、33 制御回路

Claims (3)

  1. 電子機器の回路ブロックに対して駆動電圧を供給する主電源部と、
    電子機器の所定の回路ブロック部に対して駆動電圧を供給する副電源部と、
    上記電子機器の動作遷移時、上記主電源部と上記副電源部を、所要期間、ともに動作状態となるように制御する制御手段と、
    を備え、
    上記主電源部と上記副電源部とは、いずれもコンバータ方式の電源装置として形成され、
    上記電子機器の所定の回路ブロック部は、マイコンとレベル検出部とを有して形成される上記制御手段を含み、
    上記主電源部から上記制御手段に電力を供給可能とするとともに、上記副電源部から上記制御手段に電力を供給可能とするように形成され、
    上記マイコンは、
    上記レベル検出部で検出される上記主電源部で発生する電圧および上記副電源部で発生する電圧の大きさに基づいて、
    上記主電源部の動作を制御するための第1の制御信号と上記副電源部の動作を制御するための第2の制御信号とを出力し、
    上記電子機器の動作遷移時において、上記第1の制御信号および上記第2の制御信号によって、上記主電源部および上記副電源部を所要期間、ともに動作状態となるように制御することを特徴とする電子機器の電源装置。
  2. 上記マイコンは、
    スタンバイ状態から通常動作状態に上記電子機器の動作遷移をさせる情報を得て、
    上記第1の制御信号によって上記主電源部の動作を開始させ、
    上記レベル検出部で検出する上記主電源からの電圧が第1の所定電圧を越えた時点で、
    上記第2の制御信号によって上記副電源部の動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載の電子機器の電源装置。
  3. 上記マイコンは、
    通常動作状態からスタンバイ状態に上記電子機器の動作遷移をさせる情報を得て、
    上記第2の制御信号によって上記副電源部の動作を開始させ、
    上記レベル検出部で検出する上記副電源からの電圧が第2の所定電圧を越えるまで、
    上記第1の制御信号によって上記主電源部を動作状態とすることを特徴とする請求項1に記載の電子機器の電源装置。
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