JP4072595B2 - 差圧式水位計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、差圧式水位計測装置に係り、特に、発電プラントにおける各種タンクなどの容器内のドレン水位を計測するに好適な差圧式水位計測装置に関する。
タンクなどの容器内のドレン水位を計測する装置としては、ダイヤフラム型差圧式水位計測装置が知られている。この種の差圧式水位計測装置は、例えば、発電プラントにおける圧力容器とタービンとを結ぶ給水系に設けられた給水加熱器を計測対象として、加熱器の気相を臨む気体排出口に上部検出配管を接続し、加熱器の液相を臨む液体排出口に下部検出配管を接続し、各検出配管をそれぞれフランジを介してダイヤフラムに接続し、各ダイヤフラムを各キャピラリチューブを介して差圧検出器に接続し、差圧検出器において気相の圧力と液相の圧力との差を基に給水加熱器内の水位を計測する構成が採用されている(特許文献1参照)。
発電プラントにおいて、各種タンク内のドレン水位を計測するに際しては、一般に、常用・非常用系というように、同一のタンクに対して、複数の水位計測装置を設置する構成が採用されている。
特開平7−218316号公報(第3頁〜第5頁、図1、図12)
発電プラントの各種タンクを計測対象として、同一のタンクに複数の水位計測装置を単に設置しても、常用系の検出配管と非常用系の検出配管の長さが異なると、配管長の違いによって内部圧力に変動が生じ、内部圧力の変動に伴って計測値(指示値)に偏差が生じることがある。
また、タンク内の圧力を検知するためのダイヤフラムは熱に対して弱いため、高温蒸気に直接晒されると、ダイヤフラムが腐食したり、ダイヤフラム内を水素が透過して、透過した水素がキャピラリチューブ内の圧力伝達用封入液内部に蓄積されたりして、計測値が異常を示すことがある。このため、計測対象が高温となるタンクの水位計測装置においては、プラント起動前に、水張りラインを用いて、ダイヤフラムに接続された検出配管内に水張りを行って、ダイヤフラムを水封することが行われている。このような対策を施すと、運転中には蒸気が自然に凝縮し、常に一定量の水をダイヤフラムの受圧面側に確保することができる。
しかし、プラントの起動に伴って脱気運転が行われ、タンク内部が負圧になると、検出配管内の水が全てタンク側に引かれて蒸発してしまう。このあと発電開始に伴ってタンクに蒸気が導入されて、タンク内部が正圧に転じると、系統側の高温蒸気が瞬間的に検出配管内に流入し、流入した高温蒸気がダイヤフラムを直接加熱し、ダイヤフラムが腐食したり、あるいはダイヤフラム内を水素が透過したりすることがある。
本発明の課題は、計測値に異常が生じるのを防止することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、容器の気体排出口に気相検出配管を介して気相側ダイヤフラムを接続し、容器の液体排出口に液相ダイヤフラムを接続し、各ダイヤフラムをそれぞれ差圧検出器に接続し、気相側ダイヤフラムと液相側ダイヤフラムおよび差圧検出器を多重化するに際して、気体排出口から各系の気相側ダイヤフラムの受圧面までの長さと、液体排出口から各系の液相側ダイヤフラムの受圧面までの長さを同一に設定し、各系の長さの違いによって内部圧力に変動するのを防止し、結果として、計測値が異常になるのを防止するようにしたものである。
またプラント起動時および負荷変動時に、高温蒸気によってダイヤフラムが腐食したり、ダイヤフラムに水素透過が起こったりするのを防止するために、計測対象の容器の気体排出口から流体を導入して気相側ダイヤフラムに導く気相検出配管の管路途中に気相側開閉弁を設け、容器の液体排出口からの液体を液相側ダイヤフラムに導く液相検出配管の管路途中に液相側開閉弁を設け、プラントの起動時または負荷変動時などにおいて、容器の内部の圧力が負圧になったことを条件に気相側開閉弁と液相側開閉弁をそれぞれ閉弁してダイヤフラムを水封し、それ以外の時、すなわち容器の内部が正圧になったときには気相側開閉弁と液相側開閉弁をそれぞれ開弁するようにしたものである。
本発明によれば、プラントの起動時や急激な負荷変動時においても、高温蒸気腐食および水素透過からダイヤフラムを保護することができ、計測値の信頼性の向上に寄与することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例を示す差圧式水位計測装置のブロック構成図、図2はダイヤフラムの具体的構成図である。図1および図2において、本実施例における差圧式水位計測装置は、タンク10を計測対象として構成されており、タンク10は、例えば、原子力発電プラントにおける加熱器として、タービンに接続された蒸気通路中に挿入されてドレンを貯流する容器として機能するようになっている。タンク10の内部は気相と液相とに分離され、タンク10の上部側には気相を臨む気体排出口12が形成され、下部側には液相を臨む液体排出口14が形成されている。なお、タンク10の底部側にはタンク10内のドレンを排出するための排出管および排出管を開閉するバルブとして、常用系、非常用系の2系統のものが設けられているが、図示は省略されている。
タンク10の気体排出口12には気相検出配管としての上部検出配管102が接続されており、上部検出配管102の管路途中には上部検出元弁104が設けられている。一方、タンク10の液体排出14には液相検出配管としての下部検出配管103が接続されており、下部検出配管103の管路途中には下部検出元弁105が設けられている。ここで、本実施例においては、タンク10内のドレン水位を多重化した状態で検出するために、上部検出配管102と下部検出配管103にはそれぞれ常用系のものと非常用系のものがそれぞれ並列になって接続されている。
具体的には、上部検出配管102の端部には、常用系の計器用上部検出配管110aと非常用系の計器用上部検出配管110bがそれぞれ接続され、下部検出配管103の端部には、常用系の計器用下部検出配管111aと非常用系の計器用下部検出配管111bがそれぞれ接続されており、常用系の計器用上部検出配管110aの管路途中と常用系の計器用下部検出配管111aの管路途中が連通管112aを介して接続され、非常用系の計器用上部検出配管110bの管路途中と非常用系の計器用下部検出配管111bの管路途中が連通管112bを介して接続されている。計器用上部検出配管110a、110bの管路途中にはそれぞれ上部計器止め弁106a、106bが挿入されており、計器用下部検出配管111a、111bの管路途中にはそれぞれ下部計器止め弁107a、107bが挿入されている。非常用系連通管112bの管路途中には非常用系の要素として上部計器止め弁106b、107bが挿入されている。また、計器用上部検出配管110a、110bにはそれぞれ上部テスト弁108a、108bが接続されている。常用系の上部検出配管110aには、上部フランジ113aを介して上部ダイヤフラム(気相側ダイヤフラム)115aが接続され、上部ダイヤフラム115aには、上部水張り・上部ドレン弁117aと上部キャピラリチューブ119aが接続されている。上部キャピラリチューブ119aは差圧検出器121aが接続されている。非常用系の上部検出配管110bには、上部フランジ113bを介して上部ダイヤフラム(気相側ダイヤフラム)115bが接続され、上部ダイヤフラム115bには、上部水張り・上部ドレン弁117bと上部キャピラリチューブ119bが接続されている。上部キャピラリチューブ119bは差圧検出器121bにそれぞれ接続されている。
一方、常用系の計器側下部検出配管111aは下部フランジ114aを介して下部ダイヤフラム(液相側ダイヤフラム)116aに接続されており、下部ダイヤフラム116aは下部水張り・下部ドレン弁118aに接続されているとともに下部キャピラリチューブ120aを介して差圧検出器121aに接続されている。非常用系の計器側下部検出配管111bは下部フランジ114bを介して下部ダイヤフラム(液相側ダイヤフラム)116bに接続されており、下部ダイヤフラム116bは下部水張り・下部ドレン弁118bに接続されているとともに、下部キャピラリチューブ120bを介して差圧検出器121bに接続されている。
上部ダイヤフラム115a、115bには、タンク10内の気相側の流体が上部検出配管102、上部検出配管110aまたは110bを介して導入されており、各上部ダイヤフラム115a、115bは気相の圧力に応じて変位するようになっている。そして気相の圧力が各上部ダイヤフラム115a、115bで受圧されると、各上部ダイヤフラム115a、115bの変位に伴う圧力が、上部キャピラリチューブ119a、119b内に封入された圧力伝達用封入液(シリコン)を介して差圧検出器121a、121bに伝達されるようになっている。
一方、下部ダイヤフラム116a、116bには、タンク10内の液体が下部検出配管103、上部検出配管111aまたは11bを介して導入されるようになっており、各下部ダイヤフラム116a、116bは液相の圧力に応じて変位するようになっている。液相の圧力が各ダイヤフラム116a、116bによって受圧されると、この受圧に伴う圧力は下部キャピラリチューブ120a、120b内に封入された圧力伝達用封入液(シリコン)122を介して差圧検出器121a、121bに伝達されるようになっている。そして各差圧検出器121a、121bは上部ダイヤフラム115a、115bの変位に伴う圧力と下部ダイヤフラム116a、116bの変位に伴う圧力との差からタンク10内のドレン水位を検出するようになっている。そして、この計測値がドレンの過剰を示すときには、タンク10の排出系のバルブを開くことで、タンク10内のドレンが排出されるようになっている。
ここで、本実施例においては、常用系と非常用系の2重系を構成するに際して、気体排出口12から各上部ダイヤフラム115a、115bの受圧面までの長さと、液体排出口14から各下部ダイヤフラム116a、116bの受圧面までの長さを同一にすることとしている。すなわち、上部検出配管102、110a、110b、下部検出配管103、111a、111bの配管長を常用系と非常用系で同じとしている。これによりプラントの起動時または負荷変動時などにおいて、圧力変動に伴って計測値(指示値)に偏差が生じるのを防止することができ、計測値の偏差に伴って計測値が異常になるのを防止することができる。
また、本実施例においては、プラントの起動前に、図2に示すように、上部水張り・上部ドレン弁117a、117b、下部水張り・下部ドレン弁118a、118bを開いて、上部検出配管110a、110b、下部検出配管111a、111b内に水145を注入するための水張りを行うようにしているため、上部ダイヤフラム115a、115bと下部ダイヤフラム116a、116bが高温蒸気によって腐食したり、上部ダイヤフラム115a、115bと下部ダイヤフラム116a、116bに水素透過が生じたりするのを防止することができる。
また、起動後、発電機の運転が行われたときには、上部検出配管110a、110b、下部検出配管111a、111b内には蒸気が導入され、この蒸気が自然に放熱して凝縮し、これらの配管には常に水が確保されるため、上部ダイヤフラム115a、115b、下部ダイヤフラム116a、116bが高温蒸気によって腐食したり、上部ダイヤフラム115a、115b、下部ダイヤフラム116a、116bに水素透過が生じたりするのを防止することができる。
次に、本発明の第2実施例を図3に基づいて説明する。本実施例は、上部計器止め弁106a、106bの代わりに、気相側開閉弁として電磁型上部計器止め弁127a、127bを設け、下部計器止め弁107a、107bの代わりに、液相側開閉弁として、電磁型下部計器止め弁128a、128bを設け、各計器止め弁に対する開閉を制御装置124からの指令(制御信号)にしたがってインターロック制御し、さらに、その制御をタンク10内の圧力を基に行うために、タンク10の端子16に、タンク10内の圧力を検出する圧力検出器123を接続し、圧力検出器123の検出信号を制御装置124に出力するようにしたものであり、他の構成は図1のものと同様である。なお、操作員の遠隔操作によって各計器止め弁を開閉制御するために、制御装置124には遠隔操作スイッチ125が接続されている。
制御装置124は、弁制御器として、圧力用検出器123の検出による圧力を常時監視し、タンク10内の圧力が正圧のときには上部計器止め弁127a、127b、下部計器止め弁128a、128bに対して開弁を指令して、各計器止め弁を開状態に制御するようになっている。
一方、起動前あるいは急激な負荷変動に伴って、タンク10内の圧力が負圧になったときには、タンク10内の蒸気や上部検出配管102、下部検出配管103内の蒸気などが蒸気通路を介して排出される。そこで、制御装置124は、各検出配管内の蒸気などが排出されるに先立って、上部計器止め弁127a、127b、下部計器止め弁128a、128bに対して閉弁を指令して、各計器止め弁を閉状態に制御することとしている。このような制御をプラントの起動前に行うことで、各ダイヤフラムを保護するために行われた水張り用の水が蒸発するのを防止することができる。
次に、プラント起動前の脱気運転が実行されてタンク10内の圧力が負圧になった後、発電機の運転が実行されてタンク10内に蒸気が導入され、タンク10内が正圧に戻ったときには、各計器止め弁127a、127b、128a、128bはそれぞれ開状態に制御される。このとき上部検出配管102、下部検出配管103内には高温蒸気が導入されるが、上部ダイヤフラム115a、115b、下部ダイヤフラム116a、116bの受圧面側には既に水が確保されているため、高温蒸気によって各ダイヤフラム115a、115b、116a、116bが腐食したり、あるいは各ダイヤフラム115a、115b、116a、116bに水素透過が生じたりするのを防止することができる。
また、上部計器止め弁127a、127b、下部計器止め弁128a、128bの開閉を制御するに際しては、タンク10の使用環境に合わせてその作動点を任意に設定することもできる。また運転中でも遠隔操作スイッチ125を操作することで、作業員が手動で各計器止め弁127a、127b、128a、128bの開閉を行うこともできる。
本実施例によれば、プラントの起動時や急激な負荷変動時においても、上部ダイヤフラム115a、115b、下部ダイヤフラム116a、116bの水封を維持することができ、高温蒸気腐食および水素透過から各ダイヤフラム115a、115b、116a、116bを保護することができ、計測値の信頼性の向上に寄与することができる。
次に、本発明の第3実施例を図4にしたがって説明する。本実施例は、上部検出元弁104、下部検出元弁105の代わりに、気相側開閉弁として電磁型上部検出元弁141を用い、液相側開閉弁として電磁型下部検出元弁142を用い、電磁型上部検出元弁141、電磁型下部検出元弁142に対する開閉を制御装置124からの指令(制御信号)にしたがってインターロック制御し、さらに、その制御をタンク10内の圧力を基に行うために、タンク10の端子16に、タンク10内の圧力を検出する圧力検出器123を接続し、圧力検出器123の検出信号を制御装置124に出力するようにしたものであり、他の構成は図1のものと同様である。
本実施例においては、タンク10内の圧力が正圧のときには上部検出元弁141、下部検出元弁142はそれぞれ開状態にある。一方、プラントの起動時あるいは急激な負荷変動に伴ってタンク10内が負圧になったときには、上部検出元弁141、下部検出元弁142はそれぞれ閉弁され、ダイヤフラム保護用の水張りした水145が蒸発するのを防止するようになっている。そしてタンク10内の圧力が正圧に戻ったときには、水張りした水の蒸発を防止した状態で上部検出元弁141、下部検出元弁142をそれぞれ開状態に制御するようになっている。
本実施例によれば、プラント起動時や急激な負荷変動時においても、ダイヤフラム115a、115b、116a、116bの水封を維持することができ、高温蒸気腐食や水素透過からダイヤフラム115a、115b、116a、116bを保護することができ、計測値の信頼性の向上に寄与することができる。
次に、本発明の第4実施例を図5にしたがって説明する。本実施例は、気相側開閉弁として電磁型上部計器止め弁143a、143bをそれぞれ計器側上部検出配管110a、110bの管路途中に設けるとともに、液相側開閉弁として、電磁型下部計器止め弁144a、144bを計器側下部検出配管111a、111bの管路途中に設け、各計器止め弁に対する開閉を制御装置124からの指令(制御信号)にしたがってインターロック制御し、さらに、その制御をタンク10内の圧力を基に行うために、タンク10の端子16に、タンク10内の圧力を検出する圧力検出器123を接続し、圧力検出器123の検出信号を制御装置124に出力するようにしたものであり、他の構成は図1のものと同様である。
本実施例においては、タンク10内の圧力が正圧のときには電磁型上部計器止め弁143a、143bと電磁型下部計器止め弁144a、144bはそれぞれ開状態にある。一方、プラントの起動時あるいは急激な負荷変動が起こり、タンク10の内部の圧力が負圧になったときには、制御装置124のインターロック制御によって上部計器止め弁143a、143b、下部計器止め弁144a、144bがそれぞれ閉じられ、ダイヤフラム保護用の水張りした水145が蒸発するのを防止するようになっている。そして脱気運転が終了したり、あるいは、負荷の変動がなくなったりしてタンク10内の圧力が正圧に戻ったときには各計器止め弁143a、143b、144a、144bはそれぞれ開状態になる。
本実施例によれば、プラント起動時や急激な負荷変動時においても、ダイヤフラム115a、115b、116a、116bの水封を維持することができ、高温蒸気腐食や水素透過からダイヤフラム115a、115b、116a、116bを保護することができ、計測値の信頼性の向上に寄与することができる。
次に、本発明の第5実施例を図6および図7にしたがって説明する。本実施例は、計器側上部検出配管110a、110bの管路途中にフロート式蒸気止め弁129a、129bを設け、計器側下部検出配管111a、111bの管路途中にフロート式蒸気止め弁130a、130bを設けたものであり、他の構成は図1のものと同様である。
フロート式蒸気止め弁129a、129b、130a、130bは、図7に示すように、筒状の容器131、容器131の軸方向上部側に形成された円環状のフランジ132、容器131の下部側に形成された円環状のフランジ133、フランジ132の開口部に形成された格子134、容器131内に上下動自在に挿入された球状のフロート135を備えて構成されており、容器131の内径は上部側から下部側にいくにしたがって漸次小径になるように形成され、フロート135が底部側に移動したときに、フロート135の外周面と容器131の内壁面136とが接触し、フロート135の外周面と容器131の内壁面136との接触によって蒸気の流れをシールするようになっている。
具体的には、プラントの起動に伴って脱気運転が行われ、タンク10内の圧力が負圧になると、計器側上部検出配管110a、110b、計器側下部検出配管111a、111b内も負圧となり、図7(a)に示すように、各フロート式蒸気止め弁129a、129b、130a、130b内のフロート135がタンク10側に引かれ、フロート135は格子134との接触により、その移動が阻止される。このあと脱気運転が終了し、タンク10内に蒸気が導入され、タンク10内が正圧に転じると、図7(b)に示すように、フロート135は自重で落下し、内壁面136との接触によりその移動が阻止される。このとき蒸気の導入に伴って容器131内に蒸気が導入されても、この蒸気の流れはフロート135のシールによって阻止される。このあと導入された蒸気が自然に凝縮するとフロート135の上部側には凝縮した水137が溜まる。凝縮した水137が順次溜まり、この量が増加すると、凝縮した水137による浮力がフロート135に作用してフロート135によるシールが解除され、凝縮した水137が徐々にダイヤフラム側に排出されるセルフドレンが行われる。この蒸気の凝縮とセルフドレンが繰り返されると、図7(c)に示すように、容器131内は自動的に満水状態となる。
本実施例によれば、プラントの起動前に水張りを行うことなく、プラントの起動時や急激な負荷変動時においても、ダイヤフラム115a、115b、116a、116bに高温蒸気が導入されるのを防止するようにしたため、高温蒸気腐食や水素透過からダイヤフラム115a、115b、116a、116bを保護することができ、計測値の信頼性の向上に寄与することができる。
次に、本発明の第6実施例を図8にしたがって説明する。本実施例は、上部水張り・上部ドレン弁117a、117b、下部水張り・下部ドレン弁118a、118bの代わりに、電磁型水張り・ドレン弁150a、150b、電磁型水張り・ドレン弁151a、151bを設け、水張りライン152の途中に水張り弁153を設け、ドレン抜きライン154の途中にドレン弁155を設け、さらにタンク10の端子16に圧力検出器123を設け、圧力検出器123の検出圧力を基に制御装置124によって各水張り・ドレン弁150a、150b、151a、151bをインターロック制御するようにしたものであり、他の構成は図1のものと同様である。
本実施例における制御装置124は、弁制御器として、圧力検出器10の検出による圧力を常時監視し、タンク10内の圧力が正圧または負圧に維持されている場合は、液相側水張りドレン弁としての電磁型水張り・ドレン弁150a、150bと液相側水張りドレン弁としての電磁型水張り・ドレン弁151a、151bを常時閉状態に制御するようになっている。しかし、タンク10内の圧力が負圧から正圧に変化したときには、各水張り・ドレン弁150a、150b、151a、151bに対して一定時間だけ開弁を指令して各水張り・ドレン弁を開状態として、水張りライン152からの水を水張り・ドレン弁150a、150b、151a、151bを介して各ダイヤフラム115a、115b、116a、116bに供給して水張りを行うようになっている。なお、運転中においても運転員が遠隔操作スイッチ125を操作して各水張り・ドレン弁150a、150b、151a、151bを手動で開弁して水張りを行うこともできる。
本実施例によれば、タンク10内が負圧から正圧に変化したときには、高温蒸気が各ダイヤフラム115a、115b、116a、116bに導入される前に水張りを行うようにしたため、プラント起動時や急激な負荷変動時においてもダイヤフラム115a、115b、116a、116bの水封を維持することができ、高温蒸気腐食や水素透過からダイヤフラム115a、115b、116a、116bを保護することができ、計測値の信頼性の向上に寄与することができる。
本発明の第1実施例を示す差圧式水位計測装置のブロック構成図である。 ダイヤフラムの構成を説明するための構成図である。 本発明の第2実施例を示す差圧式水位計測装置のブロック構成図である。 本発明の第3実施例を示す差圧式水位計測装置のブロック構成図である。 本発明の第4実施例を示す差圧式水位計測装置のブロック構成図である。 本発明の第5実施例を示す差圧式水位計測装置のブロック構成図である。 フロート式蒸気止め弁の構成を説明するための要部断面構成図である。 本発明の第6実施例を示す差圧式水位計測装置のブロック構成図である。
符号の説明
10 タンク
12 気体排出口
14 液体排出口
102 上部検出配管
103 下部検出配管
110a、110b 計器側上部検出配管
111a、111b 計器側下部検出配管
115a、115b 上部ダイヤフラム
116a、116b 下部ダイヤフラム
121a、121b 差圧検出器
123 圧力検出器
124 制御装置
127 電磁型上部計器止め弁
128 電磁型下部計器止め弁
129a、129b、130a、130b フロート式蒸気止め弁
141 電磁型上部検出元弁
142 電磁型下部検出元弁
143 電磁型上部計器止め弁
144 電磁型下部計器止め弁
150a、150b、151a、151b 電磁型水張り・ドレン弁

Claims (6)

  1. 蒸気通路中に挿入されてドレンを貯留する容器として機能し、前記容器の内部が気相と液相とに分離され、かつ、前記容器に前記気相を臨む気体排出口と前記液相を臨む液体排出口が形成されたものを計測対象として、前記容器の気体排出口に接続された気相検出配管と、前記容器の液体排出口に接続された液相検出配管と、前記気相検出配管から流体を導入して前記気相の圧力に応じて変位する気相側ダイヤフラムと、前記液相検出配管から流体を導入して前記液相の圧力に応じて変位する液相側ダイヤフラムと、前記気相側ダイヤフラムの変位に伴う圧力と前記液相側ダイヤフラムの変位に伴う圧力との差から前記容器のドレン水位を検出する差圧検出器とを備え、前記気相側ダイヤフラムと前記液相側ダイヤフラムおよび前記差圧検出器は多重化されて構成され、前記気体排出口から前記各気相側ダイヤフラムの受圧面までの長さと前記液体排出口から前記各液相側ダイヤフラムの受圧面までの長さは同一に設定されてなる差圧式水位計測装置。
  2. 蒸気通路中に挿入されてドレンを貯留する容器として機能し、前記容器の内部が気相と液相とに分離され、かつ、前記容器に前記気相を臨む気体排出口と前記液相を臨む液体排出口が形成されたものを計測対象として、前記容器の気体排出口に接続された気相検出配管と、前記容器の液体排出口に接続された液相検出配管と、前記気相検出配管から流体を導入して前記気相の圧力に応じて変位する気相側ダイヤフラムと、前記液相検出配管から流体を導入して前記液相の圧力に応じて変位する液相側ダイヤフラムと、前記気相側ダイヤフラムの変位に伴う圧力と前記液相側ダイヤフラムの変位に伴う圧力との差から前記容器のドレン水位を検出する差圧検出器と、前記気相検出配管の管路を開閉する気相側開閉弁と、前記液相検出配管の管路を開閉する液相側開閉弁とを備え、前記気相側ダイヤフラムと前記液相側ダイヤフラムおよび前記差圧検出器は多重化されて構成され、前記気相側開閉弁と前記液相側開閉弁は、前記容器の内部の圧力に応答して、前記容器の内部が負圧になったときに閉弁し、前記容器の内部が正圧になったときには開弁してなる差圧式水位計測装置。
  3. 蒸気通路中に挿入されてドレンを貯留する容器として機能し、前記容器の内部が気相と液相とに分離され、かつ、前記容器に前記気相を臨む気体排出口と前記液相を臨む液体排出口が形成されたものを計測対象として、前記容器の気体排出口に接続された気相検出配管と、前記容器の液体排出口に接続された液相検出配管と、前記気相検出配管から流体を導入して前記気相の圧力に応じて変位する気相側ダイヤフラムと、前記液相検出配管から流体を導入して前記液相の圧力に応じて変位する液相側ダイヤフラムと、前記気相側ダイヤフラムの変位に伴う圧力と前記液相側ダイヤフラムの変位に伴う圧力との差から前記容器のドレン水位を検出する差圧検出器と、前記気相検出配管の管路を指令に応答して開閉する気相側開閉弁と、前記液相検出配管の管路を指令に応答して開閉する液相側開閉弁と、前記容器内の圧力を検出する圧力検出器と、前記圧力検出器により前記容器の内部が負圧になったことが検出されたときに、前記気相側開閉弁と前記液相側開閉弁に対して閉弁を指令し、前記圧力検出器により前記容器の内部が正圧になったことが検出されたときには、前記気相側開閉弁と前記液相側開閉弁に対して開弁を指令する弁制御器とを備え、前記気相側ダイヤフラムと前記液相側ダイヤフラムおよび前記差圧検出器は多重化されて構成されてなる差圧式水位計測装置。
  4. 蒸気通路中に挿入されてドレンを貯留するとともに、加熱対象を収納する容器として機能し、前記容器の内部が気相と液相とに分離され、かつ、前記容器に前記気相を臨む気体排出口と前記液相を臨む液体排出口が形成されたものを計測対象として、前記容器の気体排出口に接続された気相検出配管と、前記容器の液体排出口に接続された液相検出配管と、前記気相検出配管から流体を導入して前記気相の圧力に応じて変位する気相側ダイヤフラムと、前記液相検出配管から流体を導入して前記液相の圧力に応じて変位する液相側ダイヤフラムと、前記気相検出配管と前記気相側ダイヤフラムとの間の流体流路中に挿入された気相側フロート式蒸気止め弁と、前記液相検出配管と前記液相側ダイヤフラムとの間の流体流路中に挿入された液相側フロート式蒸気止め弁と、前記気相側ダイヤフラムの変位に伴う圧力と前記液相側ダイヤフラムの変位に伴う圧力との差から前記容器のドレン水位を検出する差圧検出器とを備え、前記気相側ダイヤフラムと前記液相側ダイヤフラムおよび前記差圧検出器は多重化されて構成され、前記気相側フロート式蒸気止め弁と前記液相側フロート式蒸気止め弁は、前記容器の内部が負圧になったときに、フロートのシール面からの上昇移動によって前記各流体流路を開き、前記容器の内部が正圧になったときには、前記フロートの前記シール面への落下によって前記各流体流路を閉じた後、凝縮水の導入に伴う前記フロートの前記シール面からの上昇移動によって前記各流体流路を開いてなる差圧式水位計測装置。
  5. 蒸気通路中に挿入されてドレンを貯留する容器として機能し、前記容器の内部が気相と液相とに分離され、かつ、前記容器に前記気相を臨む気体排出口と前記液相を臨む液体排出口が形成されたものを計測対象として、前記容器の気体排出口に接続された気相検出配管と、前記容器の液体排出口に接続された液相検出配管と、前記気相検出配管から流体を導入して前記気相の圧力に応じて変位する気相側ダイヤフラムと、前記液相検出配管から流体を導入して前記液相の圧力に応じて変位する液相側ダイヤフラムと、前記気相側ダイヤフラムの変位に伴う圧力と前記液相側ダイヤフラムの変位に伴う圧力との差から前記容器のドレン水位を検出する差圧検出器と、前記気相側ダイヤフラムの受圧面に水を供給する水張り配管の管路を指令に応答して開閉する気相側水張りドレン弁と、前記液相側ダイヤフラムの受圧面に水を供給する水張り配管の管路を指令に応答して開閉する液相側水張りドレン弁と、前記容器内の圧力を検出する圧力検出器と、前記圧力検出器により前記容器の内部が負圧から正圧に変化したときに、前記気相側水張りドレン弁と前記液相側水張りドレン弁に対して一定時間開弁を指令する弁制御器とを備え、前記気相側ダイヤフラム、前記液相側ダイヤフラム、気相側水張りドレン弁、液相側水張りドレン弁および前記差圧検出器は多重化されて構成されてなる差圧式水位計測装置。
  6. 請求項2、3、4または5のうちいずれか1項に記載の差圧式水位計測装置において、前記気体排出口から前記各気相側ダイヤフラムの受圧面までの長さと前記液体排出口から前記各液相側ダイヤフラムの受圧面までの長さは同一に設定されてなることを特徴とする差圧式水位計測装置。
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