JP2005134057A - 密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システム及び検知方法、ガバナ・ヒータシステム - Google Patents

密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システム及び検知方法、ガバナ・ヒータシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 密封容器型熱交換器の密封容器内での気体漏れを速やかに検知する。
【解決手段】 密封容器1A内に気体流通配管2A,2Bに連通する熱交換部1Bを配備してなる熱交換器1に対して、気体漏れ検知部10を装備する。気体漏れ検知部10は、熱交換器1の密封容器1Aの頂上部に形成される気体溜まり部11と、この気体溜まり部11に漏洩気体が溜まることによる液面低下を検出するフロート12と、このフロート12の気体溜まり部11内での位置低下を検知する検知手段13とを備えており、検知手段13の検知信号によって密封容器1A内での気体漏れを検知する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、循環する液体が充填された密封容器内に気体流通配管に連通する熱交換部を配備してなる密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システム及び検知方法、更には、このような密封容器型熱交換器によって構成されたヒータを備えるガバナ・ヒータシステムに関するものである。
各種のプラントやガス導管に配置されるガバナステーションにおける配管経路には、この配管経路を流通する気体の圧力調整に伴う温度変化を補正するために熱交換器が配備されている。特に、前述のガバナステーションにおいては、高圧導管から導出して中低圧導管に導入するガス配管経路に対して、前述した熱交換器として、ガバナに供給される高圧ガスを加温するヒータが配備されている。
このような配管施設における熱交換器としては各種のものがある(例えば、下記特許文献1,2参照)。従来は、温水を溜めた開放容器内に配管を配備する温水バス型と呼ばれる熱交換器が一般に採用されていたが、近年においては、熱変換効率の向上等の利点が多い密封容器型(シェル&チューブ型)の熱交換器をこの種の施設に採用することが検討されている。
この密封容器型熱交換器は、循環する液体が充填された密封容器内にガス配管等の気体流通配管に連通する熱交換部を配備する構造を有しており、配管内ガスを加温するヒータとして用いる場合には、密封容器に対して温水を循環させる循環経路を形成し、密封容器内に充填された温水内に多数のチューブからなる熱交換部を配備して、このチューブの出入り口にガス配管を接続する構造を有している。
特開平8−200816号公報 特開平9−26104号公報
このような密封容器型(シェル&チューブ型)の熱交換器は、密封容器を含む液体の循環系全体が密封状態になっているので、熱交換部で気体の漏洩が生じて密封容器を含む液体の循環系に気体が浸入すると、気体は逃げ場がなく液体と共に循環するようになり、熱交換効率の低下や循環系の不具合を引き起こすという問題が生じる。
しかしながら、密封容器を含む液体の循環系に気体が浸入した場合にも、気体が熱交換器の外に漏れることはないので、熱交換器の外から漏洩の有無を把握することができない。よって、かなり漏洩が進んで、密封容器を含む液体の循環系に相当量の気体が侵入し、循環系の不具合が顕著に現れてはじめて漏洩を発見する場合が多く、漏洩の初期段階での対応を行うことができないという問題がある。また、ガバナステーション等の施設は、通常無人施設であるため、このような漏洩の発見が更に遅れることが懸念されている。
特に、気体流通配管で都市ガス等の可燃性の気体を取り扱う場合には、前述した漏洩に対する初期段階の対応を行うことができないことから保安面での問題があり、このような配管施設の熱交換器として密封容器型の熱交換器を採用する場合には、熱交換器内における気体の漏洩を速やかに検知することが大きな課題になっている。
本発明は、このような事情に対処するために提案されたものであって、ガス配管等の気体流通配管に対して密封容器型の熱交換器を適用するに当たって、速やかに熱交換器内の気体漏れを検知することができる気体漏れ検知システム又は検知方法を提供すること、また、無人の施設であっても、前述した気体の漏洩検知を速やかに行って、配管経路や液体の循環経路に対して初期段階の対応を行い、保安性を向上させることができるガバナ・ヒータシステムを提供すること等を目的とするものである。
このような目的を達成するために本発明は、一つには、循環する液体が充填された密封容器内に気体流通配管に連通する熱交換部を配備してなる密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システムにおいて、前記密封容器の頂上部に形成される気体溜まり部と、該気体溜まり部に漏洩気体が溜まることによる液面低下を検出するフロートと、該フロートの前記気体溜まり部内での位置低下を検知する検知手段とを備え、前記検知手段の検知信号によって前記密封容器内での気体漏れを検知することを特徴とする。
また、前述した密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システムにおいて、前記密封容器は、縦長の容器を鉛直に立てて配備したことを特徴とする。
また、前述した密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システムにおいて、前記検知信号によって、前記密封容器型熱交換器に出入りする前記液体の循環経路と前記気体流通配管の流通経路のいずれか又は全てを遮断する制御手段を設けたことを特徴とする。
また、前述した密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システムにおいて、前記気体溜まり部は、前記密封容器の頂上部に連通して鉛直方向に延びる筒状シリンダによって形成され、該筒状シリンダに沿って上下動可能な作動ロッドを内部に備え、前記フロートが前記作動ロッドに取り付けられ、前記作動ロッドの上下動に応じて作動するスイッチによって前記検知手段が形成されることを特徴とする。
更に本発明は、循環する液体が充填された密封容器内に気体流通配管に連通する熱交換部を配備してなる密封容器型熱交換器の気体漏れ検知方法において、前記密封容器の頂上部に気体溜まり部を形成し、該気体溜まり部に漏洩気体が溜まることによる液面低下を検出するフロートを設け、該フロートの前記気体溜まり部内での位置低下を検知することによって、前記密封容器内での気体漏れを検知することを特徴とする。
更に本発明は、高圧導管から導出して中低圧導管に導入するガス配管に対して設けられ、前記高圧導管からの高圧ガスを減圧するガバナに供給される前記高圧ガスを加温するヒータを備えるガバナ・ヒータシステムにおいて、前記ヒータは、循環する温水が充填された密封容器内に前記ガス配管に連通する熱交換部を配備してなる密封容器型熱交換器によって構成され、前記密封容器の頂上部に形成される気体溜まり部と、該気体溜まり部に漏洩気体が溜まることによる液面低下を検出するフロートと、該フロートの前記気体溜まり部内での位置低下を検知する検知手段とを備え、前記検知手段の検知信号によって前記密封容器内でのガス漏れを検知することを特徴とする。
また、前述したガバナ・ヒータシステムにおいて、前記検知信号によって、前記ヒータに出入りする前記温水の循環経路と前記ガス配管のガス流通経路のいずれか又は全てを遮断する制御手段を設けたことを特徴とする。
また、前述したガバナ・ヒータシステムにおいて、前記ガス配管は、第1のヒータと第1のガバナを経由する第1経路と、第2のヒータと第2のガバナを経由する第2経路が切り替え可能に配管されており、一方の経路を稼働中に前記検知信号が検知された場合に、該経路を遮断して他方の経路に切り替えて稼働することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、以下に示す作用を得ることができる。
本発明は、密封容器型熱交換器の密封容器内で気体流通配管に連通する熱交換部に気体漏れが生じた場合に、漏れ出た気体は、液体が充填された密封容器内の頂上部に形成された気体溜まり部に溜まり、この気体溜まり部で液面を低下させることになるので、この液面低下を検出することによって熱交換器内の気体漏れを検知することができる。
気体溜まり部での液面低下を検出するには、気体溜まり部にフロートを配備しておけば、液面低下に従って気体溜まり部内でのフロートの位置が低下するので、これを検知する検知手段を設けて、その検知手段からの検知信号で気体漏れの検知が可能になる。
これによると、気体溜まり部を密封容器の頂上部に設けているので、微少の漏れであっても漏れ出た気体は直ちに気体溜まり部に集められることになり、速やかな気体漏れの検知が可能になる。また、検知システムの基本構成要素は、気体溜まり部とその内部に設けられるフロートとフロートに連動する検知手段のみであるから、簡単に既存の密封容器型熱交換器に装備させることができると共に、安価に検知システムを構築することができる。
そして、このような気体漏れ検知システムを構築する際には、密封容器型熱交換器の密封容器を縦長にして鉛直に立てる(縦型にする)ことで、密封容器内に漏れ出た気体をより速やか且つ確実に頂上部の気体溜まり部に集めることができる。
また、前述した検知手段からの検知信号によって、密封容器型熱交換器に出入りする液体の循環経路又は気体流通配管の流通経路を遮断する制御手段を設けることによって、密封容器型熱交換器を配備した配管施設の保安性を向上させることができ、また、自動制御を行うことで、無人施設であっても気体漏れ発生時に速やかな対処を行うことができる。
気体漏れ検知システムの更に具体的な構成としては、気体溜まり部を密封容器の頂上部に連通させた鉛直方向に延びる筒状シリンダとし、この筒状シリンダに沿って上下動可能な作動ロッドをその内部に配備し、気体溜まり部内での液面低下を検出するフロートを作動ロッドに取り付けて、作動ロッドの上下動に応じて作動するスイッチを検知手段として設ける。
これによると、筒状シリンダの筒径を細くすることで、微少の気体漏れであっても筒状シリンダ内での液面低下を増幅して検出することできるようになる。また、この筒状シリンダに沿って上下動可能な作動ロッドにフロートを取り付けることで、筒状シリンダ内での液面低下に作動ロッドの動きを確実に追従させることができるようになる。更に、作動ロッドの上下動をスイッチで感知することで簡単な構造であり且つ確実な検知信号を出力する検知手段を構成することができる。
また、このような気体漏れ検知システムを備えた密封容器型熱交換器をヒータとしてガバナ・ヒータシステムを構成することによって、熱変換効率が高く且つ安全な施設(ガバナステーション)を構築することができる。
具体的には、前述した検知信号によって、ヒータに出入りする温水の循環経路又はガス配管のガス流通経路を遮断する制御手段を設けることによって、ヒータ内でのガス漏れ検知を速やかに行うことができ、無人の施設であっても安全性の高い施設にすることができる。
また、ガバナ・ヒータシステムのガス配管を、第1のヒータと第1のガバナを経由する第1経路と、第2のヒータと第2のガバナを経由する第2経路が切り替え可能な配管にし、一方の経路を稼働中に前記検知信号が検知された場合に、該経路を遮断して他方の経路に切り替えて稼働することで、ヒータ内でのガス漏れが検知された場合にも、安全性を確保しながら施設の稼働を継続することが可能になる。
本発明は、このような特徴を有することによって、ガス配管等の気体流通配管に対して密封容器型の熱交換器を適用するに当たって、速やかに熱交換器内における気体漏れを検知することができる。また、対象施設が無人の施設であっても、前述した気体の漏洩検知を速やかに行って、配管経路や熱交換器における液体の循環経路に対して初期段階の対応を行うことができる。したがって、このような熱交換器を備えた施設の保安性を向上させることができる。
更には、本発明の気体漏れ検知システムは、既存の密封容器型熱交換器に対して安価に且つ簡易に装備することが可能である。
以下に、本発明の実施形態に係る密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システム、気体漏れ検知方法、ガバナ・ヒータシステムの実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システム、気体漏れ検知方法を説明する説明図である。密封容器型(シェル&チューブ型)熱交換器1(以下単に、熱交換器1という。)の基本構成は、循環する液体が充填された密封容器1A内に気体流通配管2A,2Bに連通する熱交換部1Bを配備した構成を有しており、熱交換部1Bは、熱交換器1の上流側と下流側の気体流通配管2A,2Bがそれぞれ接続された連通室1C,1Dに連通する構造になっている。図では、熱交換部1Bとして一本のチューブのみを示しているが、実際上は複数のチューブが連通室1C,1D間を連通しており、これによって熱交換の効率を高めている。また、密封容器1A内の液体は、循環経路3を介して循環ポンプ4によって強制的に循環するようになっており、この熱交換器1をヒータとして用いる場合には、循環経路3内にバーナー5が設けられる。
このような熱交換器1に対して、本発明の実施形態では、密封容器1A内で熱交換部1Bから漏れ出る気体を検知する気体漏れ検知部10が装備されている。この気体漏れ検知部10は、熱交換器1の密封容器1Aの頂上部に形成される気体溜まり部11と、この気体溜まり部11に漏洩気体が溜まることによる液面低下を検出するフロート12と、このフロート12の気体溜まり部11内での位置低下を検知する検知手段13とを備えており、検知手段13の検知信号によって密封容器1A内での気体漏れを検知するものである。
図示の実施形態では、気体溜まり部11は密封容器1Aの頂上部から上方に突出した空間として示しているが、この気体溜まり部11は密封容器1Aの頂上部に連通する別空間として形成しても良いし、或いは密封容器1Aの上部をテーパ状又はドーム状にして、密封容器1Aの頂上部自体を気体溜まり部11にすることもできる。
また、循環経路3には、密封容器1A内への入り口側と出口側にそれぞれバルブ14,15を設け、熱交換器1への入り口側に接続された気体流通配管2Aにもバルブ16を設けており、検知手段13の検知信号によってこれらのバルブの開閉を制御する制御手段17を装備している。これによって、検知手段13の検知信号により、熱交換器1の密封容器1Aに出入りする液体の循環経路3と気体流通配管2A,2Bの流通経路のいずれか又は全てを遮断できるようになっている。
このような気体漏れ検知部10を備えた熱交換器1は、高圧導管から導出して中低圧導管に導入するガス配管に対して設けられ、高圧導管からの高圧ガスを減圧するガバナに供給される高圧ガスを加温するヒータ(ガバナ・ヒータ)として用いることができる。この場合には、バーナー5によって加温され循環ポンプ4によって循環される温水が充填された密封容器1A内にガス配管(気体流通配管2A,2B)に連通する熱交換部1Bを配備した熱交換器1によって前述したヒータが構成されることになる。
また、このような熱交換器1は、図示のように、密封容器1Aを縦長の容器にして、これを鉛直に立てて配備した縦型のものを採用することが好ましい。
このような気体漏れ検知部10を備えた熱交換器1によると、密封容器1Aの頂上部に気体溜まり部11を形成し、気体溜まり部11に漏洩気体が溜まることによる液面低下を検出するフロート12を設け、フロート12の気体溜まり部11内での位置低下を検出手段13で検知することによって、密封容器1A内での気体漏れを検知することができる。
すなわち、熱交換器1の密封容器1A内で気体流通配管2A,2Bに連通する熱交換部1Bに気体漏れが生じた場合に、漏れ出た気体は、液体が充填された密封容器1A内の頂上部に形成された気体溜まり部11に溜まることになり、この気体溜まり部11で液面を低下させることになる。そこで、この液面低下をフロート12の気体溜まり部11内での位置低下によって検出することで熱交換器1内の気体漏れを検知することが可能になる。
これによると、気体溜まり部11を密封容器1Aの頂上部に設けているので、微少の漏れであっても漏れ出た気体は直ちに気体溜まり部11に集められることになり、熱交換部1Bから気体漏れが生じた初期段階での検知が可能になる。また、気体漏れ検知部10は、気体溜まり部11とその内部に設けられるフロート12とフロート12に連動する検知手段13のみであるから、簡単に既存の熱交換器1に装備させることができ、安価に気体漏れの検知システムを構築することができる。
そして、熱交換器1の密封容器1Aを縦長にして鉛直に立てる(縦型にする)ことで、密封容器1A内に漏れ出た気体をより速やか且つ確実に頂上部の気体溜まり部11に集めることができる。
また、検知手段13からの検知信号によって、熱交換器1に出入りする液体の循環経路3又は気体流通配管2A,2Bの流通経路を遮断する制御手段17を設けることによって、このような熱交換器1を配備した配管施設の保安性を向上させることができ、また、自動制御を行うことで、無人施設であっても気体漏れ発生時に速やかな対処が可能になる。
図2は、気体漏れ検知部10の更に具体的な実施形態(実施例)を示す説明図である。この実施例では、密封容器1Aの頂部に筒状の連通部20が接続され、その頂部にラプチャーディスク(破裂板)21が装着されている。そして、この連通部20にバルブ22A,22Bを介して筒状シリンダ23が接続されており、この筒状シリンダ23が密封容器1Aの頂上部に連通部20を介して連通する気体溜まり部を形成している。
筒状シリンダ23は、その延長方向を鉛直に立てて配置され、エア抜きバルブ23A,23B,23Bを備えて、一つのエア抜きバルブ23Bには自動排気弁23Dが設けられており、内部に密封容器1A内の液体が連通部20を介して充填されている。また、その内部には、筒状シリンダ23に沿って上下動可能な作動ロッド24が備えられ、その作動ロッド24の上部にフロート25が取り付けられると共に、その下部にフロート25の浮力と釣り合うおもり26が取り付けられている。
そして、作動ロッド24の筒状シリンダ23の上端から引き出された端部には、作動ロッド24の上下動に応じて作動するスイッチ27が装備されている。
このような実施例に係る気体漏れ検知部10によると、密封容器1A内に漏れ出た気体は、バルブ22A,22Bを開放することによって、連通部20を経由して気体溜まり部になる筒状シリンダ23内に溜まることになる。筒状シリンダ23内に漏れ出た気体が溜まると、筒状シリンダ23の上部にできる気体溜まりで筒状シリンダ23内に充填されている液体の液面が低下することになるので、それに追従してフロート25が下がり、作動ロッド24を下方にスライドさせる。この動きをスイッチ27で検知して、密封容器1A内の気体漏れが検知されることになる。
この実施例では、作動ロッド24の上下動をスイッチ27で感知することで、簡単な構造であり且つ確実な検知信号を出力する検知手段を構成することができる。また、筒状シリンダ23の内径を細くすることによって、微少の気体漏れであっても筒状シリンダ内での液面低下を増幅して検出することできると共に、筒状シリンダ23の内径を変更することで、スイッチ27のトリガ感度を適宜に設定することが可能になる。更には、この筒状シリンダ23に沿って上下動可能な作動ロッド24にフロート25とおもり26を取り付けることで、筒状シリンダ23内での液面低下に作動ロッド24の動きを確実に追従させることができるようになる。
図3は、このような熱交換器1をヒータとするガバナ・ヒータシステムの実施例を示す説明図である。図においては、太実線がガス配管の系統を示しており、細実線が温水の循環経路を示している。また、破線は気体漏れ検知部の制御信号系統を示している。
このガバナ・ヒータシステムは、高圧導管30から導出して図示省略の中圧導管に導入するガス配管31(31A)に対して設けられ、高圧導管30からの高圧ガスを減圧するガバナ32(32A)に供給される高圧ガスを加温するヒータ33(33A)を備えるものであって、このヒータ33(33A)が前述した熱交換器1によって構成されている。
また、ガス配管31(31A)は、第1のヒータ33と第1のガバナ32を経由する第1経路のガス配管31と、第2のヒータ33Aと第2のガバナ32Aを経由する第2経路のガス配管31Aが、切り替え可能に配管されている。ガス配管31には、バルブ41,42,43、フィルタ44が配備されており、ガス配管31Aには、バルブ41A,42A,43A、フィルタ44Aが配備されている。また、第1経路のガス配管31と第2経路のガス配管31Aとは、連通経路34,35で接続されており、その連通経路34,35にはそれぞれ常時閉止バルブ44,45,46が配備されている。更に、高圧導管30には、緊急時遮断バルブ30Aが設けられている。
また、ヒータ33,33Aに対しては、温水の循環経路51,51A,51B,52,52A,52B,53,53A,53B,54,55,56が設けられており、各循環経路には、バルブ61A,61B,62A,62B,65A,65B,66A,66B,67A,67B,68A,68B,70、逆止弁63A,63B,69,71,73、三方弁64,72がそれぞれ設けられている。また、必要に応じて、エア抜き経路80,80Aとエア抜きバルブ81,81Aが設けられている。
そして、ヒータ33,33Aには、前述した気体漏れ検知部10,10Aが装備されており、その気体漏れ検知部10,10Aからの制御信号によって、ガス配管31,31Aのバルブ42,42A、循環経路52A,52Bのバルブ66A,66B、循環経路53A,53Bのバルブ67A,67B、或いは必要に応じて、エア抜きバルブ81,81Aの開閉を制御するようになっている。また、91はガス温センサ、92は水温センサを示している。
このようなガバナ・ヒータシステムの制御動作を説明する。通常の稼働時には、バルブ41Aは閉止されており、第1経路のガス配管31によって、第1のヒータ33及び第1のガバナ32を経由して、高圧導管30からの高圧ガスが加温された後に減圧されて中圧導管に導かれる。この際の第1のヒータ33の稼働状況は、第2のヒータ33A側への循環経路52B,53Bがバルブ66B,67Bによって遮断されているので、給湯機60から出た温水は、循環経路51のポンプ50A,50Bによって揚水され、三方弁64によって循環経路52に導かれ、循環経路52Aから第1のヒータ33の密封容器内に導入される。そして、この密封容器を出ると、循環経路53A,53,54を介して、三方弁55によって給湯機60に環流されるようになっている。
この際に、ガス配管31のガバナ32を経たガスの温度はガス温センサ91によって検出されており、これが設定温度より高い場合には三方弁64が切り替えられて、ヒータ33を通らない循環経路54が選択されることになり、これによってヒータ33の熱交換能力が調整されることになる。また、循環経路54に設けられた水温センサ92によってヒータ33から出た温水の温度が設定温度より高い温度に検出された場合には、三方弁72が切り替えられて、給湯機60を通らない循環経路56が選択されることになり、これによってもヒータ33の熱交換能力が調整されることになる。更には、ポンプ50A,50Bの出力側にフロートセンサ93を設けて、これに応じてポンプ50A,50Bの入力側に設けたバルブ61A,61Bを調整することで循環温水の流量制御を行い、これによってヒータ33の能力を調整するようにしてもよい。
このような第1経路のガス配管31におけるガバナ・ヒータシステムにおいて、気体漏れ検知部10がヒータ33内の気体漏れを検知した場合には、気体漏れ検知部10からの制御信号によって、バルブ42が閉止され該1経路のガス配管31が遮断される。また、温水の循環経路に関しては、気体漏れ検知部10からの制御信号によって、ヒータ33内に出入りする温水の循環経路52A,53Aがバルブ66A,66Bの閉止によって遮断される。また、必要に応じて、気体漏れ検知部10の破損を防止するために、エア抜きバルブ81を開放する。
そして、第1経路のガス配管31が遮断された状態では、第1のガバナ32は稼働できなくなるので、これを補うために、第2経路のガス配管31Aを開放して、第2のヒータ33Aと第2のガバナ32Aが稼働できるようにする。すなわち、第1経路のガス配管31が遮断されたことを受けて、自動又は手動でガス配管31Aのバルブ41Aが開放され、併せて循環経路のバルブ66B,67Bが開放されて、第2経路のガス配管31Aにおける第2のヒータ33Aと第2のガバナ32Aを稼働させる。これによって、2系統の一方が気体漏れによって稼働できない状況になっても、他方を稼働させて、ガバナ・ヒータシステムの稼働を続行させることができる。
このような実施形態又は実施例によると、ガス配管等の気体流通配管2A,2Bに対して密封容器型の熱交換器1を適用するに当たって、速やかに熱交換器1内における気体漏れを検知することができる。また、対象施設がガバナステーション等の無人施設であっても、熱交換器1内の気体の漏洩検知を速やかに行って、配管経路や熱交換器1における液体の循環経路に対して初期段階の対応を行うことができる。したがって、このような熱交換器1を備えた施設の保安性を向上させることができる。
更には、実施形態の気体漏れ検知部10は、高価な漏洩検知装置は不要であり又構成も単純であるから、既存の熱交換器1に対して安価に且つ簡易に装備することが可能である。
本発明の実施形態に係る密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システム、気体漏れ検知方法を説明する説明図である。 本発明の実施例に係る気体漏れ検知システムを示す説明図である。 本発明の実施形態に係る熱交換器をヒータとするガバナ・ヒータシステムの実施例を示す説明図である。
符号の説明
1 熱交換器
1A 密封容器
1B 熱交換部
1C,1D 連通室
2A,2B 気体流通配管
3 循環経路
4 ポンプ
5 バーナー
10 気体漏れ検知部
11 気体溜まり部
12 フロート
13 検知手段
14,15,16 バルブ
17 制御手段
20 連通部
21 ラプチャーディスク(破裂板)
22A,22B バルブ
23 筒状シリンダ
24 作動ロッド
25 フロート
26 おもり
27 スイッチ
23A,23B,23C エア抜きバルブ
23D 自動排気部弁
30 高圧導管
31,31A ガス配管
32,32A ガバナ
33,33A ヒータ
41,42,43,41A,42A,43A バルブ
44,44A フィルタ
50A,50B ポンプ
51,51A,51B,52,52A,52B,53,53A,53B,54,55,56 循環経路
60 給湯機
61A,61B,62A,62B,65A,65B,66A,66B,67A,67B,68A,68B,70 バルブ
63A,63B,69,71,73 逆止弁
64,72 三方弁

Claims (8)

  1. 循環する液体が充填された密封容器内に気体流通配管に連通する熱交換部を配備してなる密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システムにおいて、
    前記密封容器の頂上部に形成される気体溜まり部と、該気体溜まり部に漏洩気体が溜まることによる液面低下を検出するフロートと、該フロートの前記気体溜まり部内での位置低下を検知する検知手段とを備え、前記検知手段の検知信号によって前記密封容器内での気体漏れを検知することを特徴とする密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システム。
  2. 前記密封容器は、縦長の容器を鉛直に立てて配備したことを特徴とする請求項1に記載された密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システム。
  3. 前記検知信号によって、前記密封容器型熱交換器に出入りする前記液体の循環経路と前記気体流通配管の流通経路のいずれか又は全てを遮断する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載された密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システム。
  4. 前記気体溜まり部は、前記密封容器の頂上部に連通して鉛直方向に延びる筒状シリンダによって形成され、該筒状シリンダに沿って上下動可能な作動ロッドを内部に備え、前記フロートが前記作動ロッドに取り付けられ、前記作動ロッドの上下動に応じて作動するスイッチによって前記検知手段が形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された密封容器型熱交換器の気体漏れ検知システム。
  5. 循環する液体が充填された密封容器内に気体流通配管に連通する熱交換部を配備してなる密封容器型熱交換器の気体漏れ検知方法において、
    前記密封容器の頂上部に気体溜まり部を形成し、該気体溜まり部に漏洩気体が溜まることによる液面低下を検出するフロートを設け、該フロートの前記気体溜まり部内での位置低下を検知することによって、前記密封容器内での気体漏れを検知することを特徴とする密封容器型熱交換器の気体漏れ検知方法。
  6. 高圧導管から導出して中低圧導管に導入するガス配管に対して設けられ、前記高圧導管からの高圧ガスを減圧するガバナに供給される前記高圧ガスを加温するヒータを備えるガバナ・ヒータシステムにおいて、
    前記ヒータは、循環する温水が充填された密封容器内に前記ガス配管に連通する熱交換部を配備してなる密封容器型熱交換器によって構成され、
    前記密封容器の頂上部に形成される気体溜まり部と、該気体溜まり部に漏洩気体が溜まることによる液面低下を検出するフロートと、該フロートの前記気体溜まり部内での位置低下を検知する検知手段とを備え、
    前記検知手段の検知信号によって前記密封容器内でのガス漏れを検知することを特徴とするガバナ・ヒータシステム。
  7. 前記検知信号によって、前記ヒータに出入りする前記温水の循環経路と前記ガス配管のガス流通経路のいずれか又は全てを遮断する制御手段を設けたことを特徴とする請求項6に記載されたガバナ・ヒータシステム。
  8. 前記ガス配管は、第1のヒータと第1のガバナを経由する第1経路と、第2のヒータと第2のガバナを経由する第2経路が切り替え可能に配管されており、一方の経路を稼働中に前記検知信号が検知された場合に、該経路を遮断して他方の経路に切り替えて稼働することを特徴とする請求項6又は7に記載されたガバナ・ヒータシステム。
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