JP4071885B2 - 流体機械の支持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体機械の支持構造に関する。更に詳しくは、コンプレッサーや横形ポンプ等の高温又は低温流体を取り扱う流体機械のケーシングに適用される流体機械の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種流体機械のうちコンプレッサーやポンプ等の中には、高温又は低温流体を取り扱うものがある。例えば、いわゆるボイラ給水ポンプ等の運転を開始した場合、ボイラ給水ポンプのケーシング内には、約200゜C程度の高温水が流通する。この際、ボイラ給水ポンプのケーシングの温度も取扱流体の温度に応じて上昇し、ケーシングの温度も約200゜Cまで上昇することになる。一般に、ケーシングは金属製であるので、約200゜Cまで温度が上昇すると僅かであるが熱膨張を起こす。また、極めて低温の流体を取り扱う流体機械の場合、ケーシングが熱収縮することになる。
【0003】
ここで、各種流体機械のケーシングには、羽根車等が取り付けられる主軸が挿通されており、この主軸はモータ等の駆動機とカップリングを介して接続されている。従って、熱膨張/収縮が無秩序に発生し、許容範囲を越えてしまった場合、ケーシングの軸受部等で振動が発生したり、熱応力がケーシングに残留し、金属疲労が発生したりする。
【0004】
このため、各種流体機械では、熱膨張/収縮による影響を緩和するための対策が講じられており、従来、図7〜図11に示すような流体機械の支持構造が知られている。
【0005】
図7は、従来から知られている流体機械の支持構造を示す正面図である。工場等の床面に設置される台座101は平板状に形成されており、台座101の上端面がベース面101Aとなる。ベース面101A上には、鋼板等からなる台板102が設置されている。台板102は、上板103と、ベース面101Aに固定されており、上板103を支持する側板104とから構成されている。側板104には、前後から図示しない蓋板が取り付けられている。
【0006】
また、高温流体を取り扱う流体機械である横形ポンプ105は、金属製のケーシング105Aを有している。ケーシング105Aには支持梁106が取り付けられており、支持梁106はケーシング105Aの軸心と直交する方向に延びている。支持梁106は、脚板107と、脚板107の下部に取り付けられた下板108とから成る。ここで、ケーシング105Aには、図8に示すように高温流体が導入される吸込部116と、高温流体を吐出させる吐出部117とが設けられており、一般に、吸込部116側に図示しない駆動機が設置される。ケーシング105Aの吸込部116側及び吐出部117側下部には、熱膨張/収縮による影響を緩和するための調整手段109がそれぞれ設けられている。
【0007】
図9は、調整手段109の拡大図である。調整手段109は、ベース面101Aに固定された支持台110と、ケーシング105Aの下部に溶接部111を介して固定されている位置決めブロック112と、位置決めブロック112をケーシング105Aの軸心と直交する方向に沿って両側から押さえ付ける調整ボルト113と、調整ボルト113と螺合しているロックナット114と、支持台110に固定され、調整ボルト113を支持する調整金具115とから構成されている。
【0008】
また、図10は、吸込部116側(駆動機側)の支持梁106の取付部付近を示す平面図であり、図11は、当該箇所を示す部分断面図である。これらの図面に示すように、支持梁106の下板108は、取付ボルト118によって台板102の上板103に取付けられている。図11に示すように、取付ボルト118は、支持梁106の下板108に形成された貫通孔118aを貫通しており、貫通孔118aの内径は、多少のガタをもつように取付ボルト118の外径よりもある程度大きめに設定されている。また、台板102の上板103にはケーシング105Aの軸心と直交する方向に沿ってスライドキー120が形成されており、下板108の孔部119aにはスライドボルト119が取り付けられている。スライドボルト119は、スライドキー120に沿って摺動自在となっている。一方、吐出部側117側については、支持梁106は、取付ボルト118によって台板102の上板103に取付けられているが、スライドボルト119及びスライドキー120は省略されている。
【0009】
上述した流体機械の支持構造によって支持された横形ポンプ105により高温の流体を取り扱った場合について説明する。横形ポンプ105の運転を開始すると、ケーシング105Aの内部に吸込部116から高温の流体が導入される。導入された流体は、図示しないインペラ等により圧送され、吐出部117から吐出される。ここで、金属により形成されたケーシング105Aの温度は、取扱流体の温度に応じて上昇するので、ケーシング105Aは熱膨張を起こす。この際、ケーシング105Aは2つの調整手段109によって、ケーシング105Aの軸心方向に案内された状態で膨張する。また、ケーシング105Aは、吸込部116側の支持梁106に対して設けられたスライドボルト119及びスライドキー120によって、軸心と直交する方向に案内された状態で膨張する。
【0010】
これにより、ケーシング105Aは軸心方向及び軸心に直交する方向に案内された状態で膨張するので、ケーシング105Aの熱膨張/収縮によるポンプ性能への影響は緩和され、ケーシング105Aの軸受部等で振動が発生せず、金属疲労が低減される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した流体機械の支持構造では、調整手段109をケーシング105Aの吸込部116側及び吐出部117側下部にそれぞれ設ける必要がある。更に、膨張するケーシング105Aをケーシング105Aの軸心方向に案内するためには、ケーシング105Aの下部に固定されている位置決めブロック112の側端面と、位置決めブロック112の側端面を押さえ付ける調整ボルト113の端面とを、ケーシング105Aの軸心方向に沿うように施工する必要があり、コスト面に問題があった。
【0012】
更に、膨張するケーシング105Aをケーシング105Aの軸心と直交する方向に案内するためには、スライドボルト119をケーシング105Aの軸心と直交する方向に沿うように摺動させる必要がある。そのため、台板102の上板103に形成されたスライドキー120は、ケーシング105Aの軸心と直交する方向に沿うように加工する必要があり、コスト面に問題があった。
【0013】
本発明はこのような技術的背景に基づいてなされたものであり、容易に加工、設置可能な部材により構成可能であると共に、部品点数、生産コストを低減できる流体機械の支持構造を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明による流体機械の支持構造は、流体機械のケーシングをベース面に対してスライド自在に支持する流体機械の支持構造において、ケーシングの駆動機側の下部に固定され、ベース面に向けて略鉛直方向に延びる位置決めピンと、ベース面に固定されており、位置決めピンを少なくとも3点で支持する支持手段と、ケーシングに取り付けられており、ケーシングの軸心と直交する方向に延びる支持梁と、支持梁を駆動機側から押さえ付ける調整手段とを有する。
【0015】
本発明による流体機械の支持構造によれば、温度変化に伴って膨張するケーシングを、駆動機側に設けられた位置決めピン及び支持手段と、支持梁を駆動機側から反駆動機側に押さえ付ける調整手段とによって、ケーシングの軸心方向及び軸心方向と直交する方向に案内することができる。また、位置決めピン及び支持手段は、駆動機側にのみ設ければよいので、部品点数を低減することができる。更に、位置決めピン及び支持手段は容易に加工、設置可能であるので、全体として生産コストを低減可能となる。
【0016】
好ましくは、支持梁は、流体機械を設定するための台板上に固定され、調整手段は、支持梁を台板に取り付けるための取付ボルトを駆動機側から押さえ付ける位置決めボルトを含む。この場合、支持梁に直接、位置決めボルトと螺合する雌ねじ部を設ければよいので、部品点数を少なくできると共に、簡素な構造を実現できる。
【0017】
好ましくは、支持梁は、流体機械を設定するための台板上に固定され、調整手段は、支持梁の端面を駆動機側から押さえ付ける位置決めボルトを含む。この場合は、支持梁を押さえ付けるための位置決めボルトを支持するための部材を台板側に設ければよいので、簡素な構造を実現できる。また、位置決めボルトと支持梁とを面接触させることができるので、膨張するケーシングを、軸心方向と直交する方向に確実に案内することができる。
【0018】
好ましくは、支持手段は、位置決めピンを嵌合させる孔部を有する保持部材である。これにより、支持手段は単一部材で構成されることになり、部品点数を少なくできると共に、構造の簡素化を図ることができる。
【0019】
本発明による流体機械の支持構造は、流体機械のケーシングをベース面に対してスライド自在に支持する流体機械の支持構造において、ケーシングの駆動機側の下部に固定され、ベース面に向けて略鉛直方向に延びる位置決めピンと、ベース面に固定されており、位置決めピンを少なくとも3点で支持する駆動機側支持手段と、ケーシングの反駆動機側の下部に取り付けられた位置決めブロックと、位置決めブロックをケーシングの軸心と直交する方向に沿って両側から押さえ付ける反駆動機側支持手段とを有する。
【0020】
本発明による流体機械の支持構造によれば、ケーシングの駆動機側には位置決めピンと駆動機側支持手段が設けられ、同じくケーシングの反駆動機側には位置決めブロックと反駆動機側支持手段が設けられるので、支持梁に調整手段を取り付ける必要がない。従って、部品点数を少なくできると共に、生産コストを低減できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明による流体機械の支持構造の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明による流体機械の支持構造の第1実施形態を示す正面図である。工場等の床面に設置される台座1は、平板状に形成されており、台座1の上端面がベース面1Aとなる。ベース面1Aに沿う床面上には、鋼板等からなる台板2が設置されている。台板2は、設置板3と、上板4と、設置板3に固定されており、上板4を支持する側板5とから構成されている。側板5には、前後から図示しない蓋板が取り付けられている。
【0022】
また、高温流体を取り扱う流体機械である横形ポンプ6(例えば、ボイラ給水ポンプ)は、ケーシング6Aを有している。ケーシング6Aには支持梁7が取り付けられており、支持梁7はケーシング6Aの軸心と直交する方向に延びている。支持梁7は、脚板8と、脚板8の下部に取り付けられた下板9とから成る。
【0023】
ケーシング6Aには、高温流体が導入される吸込部6aと、高温流体を吐出させる吐出部6bとが設けられており、一般に、吸込部6a側(図1における手前側)に図示しない駆動機が設置される。ケーシング6Aの吸込部6a側下部には、円柱状の位置決めピン11が圧入(特に、しまりばめ)によって固定されている。位置決めピン11は、ベース面1Aに固定された支持手段12によって支持される。支持手段12は、円筒状に形成された支持台13と、3本の保持ボルト14と、各保持ボルト14に螺合される保持ナット15とから構成されている。支持台13は、略中央部に形成されており、位置決めピン11が挿入される支持孔13aと、外周部に概ね120゜間隔で形成された3つの孔部13bとを有する。各保持ボルト14は、支持台13の各孔部13bに挿通され、支持孔13aに挿入された位置決めピン11を3方向から押さえ付ける。
【0024】
図2は、図1のX−X線についての平面図であり、図3は、図2におけるY矢視図である。これらの図面に示すように、支持梁7は、ケーシング6Aの駆動機側及び反駆動機側下部の左右にそれぞれ取り付けられて、ケーシング6Aの軸心と直交する方向に延びている。全ての支持梁7(合計、4つ)のうち、駆動機側の2つの支持梁7に対しては、調整手段10が設けられている。
【0025】
即ち、支持梁7の下板9は、取付ボルト16によって台板2の上板4に取り付けられている。取付ボルト16は、支持梁7の下板9に形成された取付孔16aを貫通しており、取付孔16aの内径は、多少のガタをもつように取付ボルト16の外径よりもある程度大きめに設定されている。調整手段10は、ケーシング6Aの軸心と平行となるように支持梁7の下板9に形成された位置決め孔17aと、位置決め孔17aを貫通し、取付ボルト16をケーシング6Aの軸心と平行な方向に沿って押さえ付ける位置決めボルト17と、位置決めボルト17と螺合しているロックナット18とから構成されている。位置決め孔17aは、雌ねじ部であって、支持梁7の下板9に形成されている。従って、簡単な構成で位置決めボルト17を取付ボルト16に接触させることができる。
【0026】
次に、本実施形態の流体機械の支持構造によって支持された横形ポンプ6により高温流体を取り扱った場合について説明する。横形ポンプ6の運転を開始すると、ケーシング6Aの内部に吸込部6aからの流体が導入される。導入された流体は、図示しないインペラ等によって圧送され、吐出部6bから吐出される。この場合、金属により形成されたケーシング6Aの温度は、取扱流体の温度に応じて上昇するので、ケーシング6Aは熱膨張を起こす。
【0027】
この際、ケーシング6Aは、支持手段12によって3点支持された位置決めピン11と、駆動機側の各支持梁7に対して設けられた調整手段10とによって、ケーシング6Aの軸心方向に案内された状態で膨張する。また、取付孔16aの内径は、多少のガタをもつように取付ボルト16の外径よりもある程度大きめに設定され、更に、取付ボルト16は、位置決めボルト17によって、ケーシング6Aの軸心と平行な方向に押さえつけられているので、ケーシング6Aは、ケーシング6Aの軸心に直交する方向に案内された状態で膨張する。
【0028】
以上のように本実施形態によれば、温度変化に伴って膨張するケーシングを、駆動機側に設けられた位置決めピン及び支持手段と、支持梁を駆動機側から反駆動機側に押さえ付ける調整手段とによって、ケーシングの軸心方向及び軸心方向と直交する方向に案内することができる。また、位置決めピン及び支持手段は、駆動機側にのみ設ければよいので、部品点数を低減することができる。更に、位置決めピン及び支持手段は容易に加工、設置可能であるので、全体として生産コストを低減可能となる。
【0029】
次に、本発明の第2実施形態について図4を参照しながら説明する。図中、図1〜図3に示す部材と同一の部材には同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態は、第1実施形態で示した調整手段10の構成を変更したものである。同図に示す調整手段10Aは、台板2に含まれる上板4の駆動機側端面に溶接等により固定された調整板19と、ケーシング6Aの軸心と平行をなすように、調整板19に形成された調整孔19aと、調整孔19aを貫通し、下板9の駆動機側端面をケーシング6Aの軸心と平行な方向に沿って駆動機側から押さえ付ける位置決めボルト17と、位置決めボルト17と螺合しているロックナット18とから構成されている。
【0030】
このように構成した第2実施形態に係る流体機械の支持構造によれば、第1実施形態に係る流体機械の支持構造と同様の効果が得られると共に、下板9に、位置決めボルト17を挿通させる孔部を形成することが不要となるので、支持梁7の構成を簡素化できる。更に、位置決めボルト17の端面と下板9とが面接触するので、膨張するケーシングを、軸心方向と直交する方向に確実に案内することができる。
【0031】
次に、本発明の第3実施形態を図5により説明する。図中、図1〜図3に示す部材と同一の部材には同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態は、第1実施形態で示した支持手段12の構成を変更したものである。即ち、図5に示すように、支持手段12Aは、略中央部に位置決めピン11と嵌合するための嵌込孔20aを有する略円柱状の保持部材20である。保持部材20は、ベース面1Aに固定されている。
【0032】
このように構成した第3実施形態に係る流体機械の支持構造によれば、第1実施形態に係る流体機械の支持構造と同様の効果が得られると共に、支持手段は単一部材より構成されるので、支持手段の構成を簡素化できると共に、生産コストを低減できる。
【0033】
次に、本発明の第4実施形態を図6により説明する。図中、図1〜図3に示す部材と同一の部材には同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態は、第1実施形態で示した支持梁7に対して設けられた調整手段10の代わりに、ケーシング6Aの吐出部6b側(反駆動機側)に調整手段109を取り付けたものである。ケーシング6Aの吸込部6a側(駆動機側)の下部には、ケーシング6Aに固定された位置決めピン11と、位置決めピン11を3方向から支持する支持手段12とが設けられている。また、ケーシング6Aの吐出部6b側(反駆動機側)には、ケーシング6Aに固定された位置決めブロック112と、位置決めブロック112をケーシング6Aの軸心と直交する方向に沿って両側から押さえ付ける調整手段109とが設けられている。駆動機側の支持梁7には、位置決めボルト等は設けられていない。
【0034】
このように構成した第4実施形態に係る流体機械の支持構造によれば、第1実施形態に係る流体機械の支持構造と同様の効果が得られると共に、支持梁の調整手段が不要になるので、部品点数が少なくなり構成が簡素化され、生産コストを低減できる。
【0035】
以上、本発明の第1〜4実施形態を図面により説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や追加があってもよい。
【0036】
例えば、ケーシング下部の駆動機側に圧入によって取り付けられている位置決めピン11を4点以上で支持するようにしてもよい。また、第1及び第2実施形態の支持手段12として、第3実施形態の支持手段12Aを採用してもよい。また、本発明による流体機械の支持構造は、高温又は低温流体を取り扱うコンプレッサーに採用することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、次のような効果を奏する。即ち、容易に加工、設置可能な部材により構成可能であると共に、部品点数、生産コストを低減できる流体機械の支持構造の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による流体機械の支持構造の第1の実施形態の構成を示す正面図である。
【図2】図1におけるX−X線に沿って流体機械の支持構造を鉛直上方を見た平面図である。
【図3】図2のY矢視図である。
【図4】本発明による流体機械の支持構造の第2の実施形態を示す部分断面図である。
【図5】本発明による流体機械の支持構造の第3の実施形態を示す要部拡大図である。
【図6】本発明による流体機械の支持構造の第4の実施形態を示す模式図である。
【図7】従来の流体機械の支持構造の構成を示す正面図である。
【図8】図7に示す流体機械の支持構造の構成を示す要部拡大図である。
【図9】図7に示す流体機械の支持構造の構成を示す側面図である。
【図10】図7に示す流体機械の支持構造の駆動機側の支持梁の取付部付近を示す平面図である。
【図11】図10に示す流体機械の支持構造の部分断面図である。
【符号の説明】
1…台座、1A…ベース面、2…台板、3… 設置板、4…上板、5…側板、6…横形ポンプ、6A…ケーシング、7…支持梁、8…脚板、9…下板、10…調整手段、11…位置決めピン、12…支持手段、13…支持台、14…保持ボルト、14a…孔部、15…保持ナット、16…取付ボルト、16a…取付孔、17…位置決めボルト、17a…位置決め孔、18…ロックナット。

Claims (5)

  1. 流体機械のケーシングをベース面に対してスライド自在に支持する流体機械の支持構造において、
    前記ケーシングの駆動機側の下部に固定され、前記ベース面に向けて略鉛直方向に延びる位置決めピンと、
    前記ベース面に固定されており、前記位置決めピンを少なくとも3点で支持する支持手段と、
    前記ケーシングに取り付けられており、前記ケーシングの軸心と直交する方向に延びる支持梁と、
    前記支持梁を前記駆動機側から押さえ付ける調整手段とを有することを特徴とする流体機械の支持構造。
  2. 前記支持梁は、前記流体機械を設置するための台板上に固定され、
    前記調整手段は、前記支持梁を前記台板に取り付けるための取付ボルトを前記駆動機側から押さえ付ける位置決めボルトを含むことを特徴とする請求項1記載の流体機械の支持構造。
  3. 前記支持梁は、前記流体機械を設置するための台板上に固定され、
    前記調整手段は、前記支持梁の端面を前記駆動機側から押さえ付ける位置決めボルトを含むことを特徴とする請求項1記載の流体機械の支持構造。
  4. 前記支持手段は、前記位置決めピンを嵌合させる孔部を有する保持部材であることを特徴とする請求項1,2又は3記載の流体機械の支持構造。
  5. 流体機械のケーシングをベース面に対してスライド自在に支持する流体機械の支持構造において、
    前記ケーシングの駆動機側の下部に固定され、前記ベース面に向けて略鉛直方向に延びる位置決めピンと、
    前記ベース面に固定されており、前記位置決めピンを少なくとも3点で支持する駆動機側支持手段と、
    前記ケーシングの反駆動機側の下部に取り付けられた位置決めブロックと、
    前記位置決めブロックを前記ケーシングの軸心と直交する方向に沿って両側から押さえ付ける反駆動機側支持手段とを有することを特徴とする流体機械の支持構造。
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