JP4071847B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ等に用いられる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の装置は、図10に示すように、スキャナ等により画素単位に分解された原稿の画信号を多値レベルで入力する入力端子1と、この入力端子1から入力した画信号と後述する誤差フィルタからの出力とを加算する加算器2と、この加算器2の出力を2値化する際の閾値を発生する閾値発生部3と、この閾値発生部3の発生する閾値に基づいて前記加算器2の出力を2値化するコンパレータ4と、このコンパレータ4の出力する2値化信号の出力端子5と、前記加算器2の出力をコンパレータ4の出力で減算する減算器6と、この減算器6の出力を誤差データとして格納する誤差メモリ7と、既に2値化済の周辺複数画素における誤差データの重み付け加算を行う誤差フィルタ8と、から構成されている。
【0003】
以上のように構成される従来の画像処理装置について、その動作を説明する。入力端子1から入力する画信号に加算器2が誤差フィルタ8からの出力を加算する。次に、コンパレータ4は、加算器2の出力を閾値発生部3の発生する閾値で2値化し、この結果は出力端子5より出力される。また、減算器6は、加算器2の出力をコンパレータ4の出力で減算し誤差データとして誤差メモリ7に格納する。誤差フィルタ8は、減算器6の出力する注目画素の誤差(Error(p))に、誤差メモリ7に記憶されている既に2値化済の周辺複数画素a〜dにおける誤差(Error(a)〜Error(d))を、例えばそれぞれ4分の1ずつ重み付け加算する。このように、従来の画像処理装置では、2値化誤差の配分の割合は、一定の値が決められている。誤差フィルタ8の出力は、上述したように加算器2により入力画信号に加算される。
【0004】
以上のように、入力画信号とこの入力画信号を2値化した際の出力画信号との誤差を周辺複数画素へ拡散することで画質の向上を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術では、注目画素の周辺画素に対する2値化誤差の配分の割合が、注目画素と常に一定の位置関係に保持されているため、濃度変化の少ない画像や計算機で生成された均一な濃度の画像などでは、図7(a)に示すような特有の模様(テクスチャ)が発生し、階調特性・分解能が低下する問題があった。また、図7(d)に示すように、白から黒へ変化する部分は、拡散すべき誤差が急変するため、注目画素が前の誤差の影響を受け、白抜けや黒潰れが発生するという問題点がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、誤差拡散特有のテクスチャパターンの発生を抑制し、階調特性・分解能に優れた画像処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、現ライン内の処理対象画素の入力レベルを判定する第1の入力レベル判定手段と、前記入力レベルに対応した複数の係数を保持し前記第1の入力レベル判定手段の判定結果に応じて前記係数を画素毎に出力する係数出力手段と、入力画像データとこの入力画像データを2値化した際の出力画像データとの誤差を前記出力された係数を用いて前記処理対象画素の周辺画素に伝播させる伝播誤差演算手段と、を備え、前記係数出力手段は、各前記入力レベル毎に複数の係数を保持する係数保持手段と、この係数保持手段から使用候補の係数を乱数により各前記入力レベル毎に選択する複数の係数選択手段と、入力レベル判定結果に応じて前記複数の係数選択手段のいずれかの出力を選択する出力係数選択手段と、を備え、前記伝播誤差演算手段は、処理対象画素の入力レベルが所定値より大であるときは入力レベル判定値が1と判定し、前記所定値以下であるときは前記入力レベル判定値が0と判定する第2の入力レベル判定手段と、前記処理対象画素と前記処理対象画素に対して現ライン上における前後の画素とからなる3画素についての前記第2の入力レベル判定手段からの入力レベル判定値に応じて誤差データの分配を制御する平滑化制御信号を出力する平滑化制御手段と、前記処理対象画素から前記処理対象画素の次ラインにあり前記処理対象画素の左下、下、右下にある周辺画素それぞれに伝播した誤差データの集積値を、前記処理対象画素の左下、下、右下にある周辺画素それぞれへ前記平滑化制御信号に応じて分配することにより平滑化処理する誤差平滑化手段と、を備え、前記平滑化制御手段は、前記処理対象画素の前記入力レベル判定値が0であるときは、前記平滑化制御信号を0に設定して出力し、前記処理対象画素と前記処理対象画素の前の画素と前記処理対象画素の後の画素それぞれについての前記入力レベル判定値が1、0、0であるときは、前記平滑化制御信号を0に設定して出力し、前記処理対象画素と前記処理対象画素の前の画素と前記処理対象画素の後の画素それぞれについての前記入力レベル判定値が1、0、1であるときは、前記平滑化制御信号を1に設定して出力し、前記処理対象画素と前記処理対象画素の前の画素と前記処理対象画素の後の画素それぞれについての前記入力レベル判定値が1、1、0であるときは、前記平滑化制御信号を2に設定して出力し、前記処理対象画素と前記処理対象画素の前の画素と前記処理対象画素の後の画素それぞれについての前記入力レベル判定値が1、1、1であるときは、前記平滑化制御信号を3に設定して出力し、前記誤差平滑化手段は、前記平滑化制御信号が0の場合は、前記処理対象画素の下にある周辺画素に誤差値として前記誤差データの集積値を全部分配し、前記平滑化制御信号が1の場合は、前記処理対象画素の下にある周辺画素と、前記処理対象画素の右下にある周辺画素とに、前記誤差データの集積値を所定の割合で分配し、前記平滑化制御信号が2の場合は、前記処理対象画素の左下にある周辺画素と、前記処理対象画素の下にある周辺画素とに、前記誤差データの集積値を所定の割合で分配し、前記平滑化制御信号が3の場合は、前記処理対象画素の左下にある周辺画素と、前記処理対象画素の下にある周辺画素と、前記処理対象画素の右下にある周辺画素とに、前記誤差データの集積値を所定の割合で分配する構成を採る。
【0007】
このような構成により、入力レベルに応じて最適な誤差伝播係数を設定することができるため、誤差拡散処理に特有のテクスチャーパターンの発生を抑制することができ、高画質化を図ることができる。
【0009】
このような構成により、入力レベルに応じて最適な誤差を伝播する係数を複数設定し、乱数によりこれらの係数を選択して、入力レベルの判定結果に適合した誤差伝播係数を選定することができるため、より効果的にテクスチャーパターンの発生を抑制することができ、高画質化を図ることができる。
【0011】
このような構成により、次ラインの誤差データを平滑化することができるため、より効果的に誤差拡散処理に特有のテクスチャーパターンの発生を抑制することができる。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、係数出力手段は、誤差を伝播させるそれぞれの方向ごとに、処理対象画素の入力レベルと被伝播画素レベルとの差の絶対値が所定の設定値より大きく、かつ、入力レベルの誤差の値と被伝播画素レベルの誤差の値の正負が異なっている場合に変化ありと判定し、それ以外の場合には変化なしと判定する入力変化判定手段と、この判定結果が変化ありとなる方向に対しては、前記係数を0とし、変化なしとなる方向に対しては、前記出力係数選択手段から入力された前記係数をそのまま出力する係数制御手段と、を備える構成を採る。
【0013】
このような構成により、入力画素のレベルと誤差が伝播される画素の変化に応じて誤差を伝播させる係数を制御することができるため、処理対象の画素が前の誤差を引きずることがなくなり、誤差拡散特有の輪郭部の白抜けや黒つぶれの発生を抑制することができる。
【0014】
また、請求項記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置において、係数出力手段は、各前記入力レベル毎に複数の係数を保持した係数保持部が各色毎に設けられた係数保持手段と、処理対象カラーを示すカラー選択信号により前記複数の係数保持部から処理対象カラーの係数保持部を選択する係数保持部選択手段と、選択した係数保持部から前記入力レベル判定結果に応じた係数を選択する出力係数選択手段と、を備える構成を採る。
【0015】
このような構成により、カラー画像を処理する場合は、色毎に入力レベル応じて最適な誤差を伝播する係数を設定することができ、色毎に異なるドット配置をとることができるため、色間のドットの重なりを低減することができ、色再現性を向上させることができる。
【0016】
また、請求項記載の発明は、請求項記載の画像処理装置において、係数出力手段は、各前記入力レベル毎に複数の係数を保持する係数保持部から使用候補の係数を乱数により各前記入力レベル毎に選択する複数の係数選択手段を備える構成を採る。
【0017】
このような構成により、入力レベルに応じて最適な誤差を伝播する係数を複数設定し、乱数によりこれらの係数を選択して、入力レベルの判定結果に適合した誤差伝播係数を選定することができるため、より効果的にテクスチャーパターンの発生を抑制することができ、高画質化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の画像処理装置の全体構成図である。
同図において、誤差加算部101は、処理を実行する現ラインデータの画素に前ラインからの誤差Emoと前画素からの誤差E1とを加算して誤差補正済み画素データ生成し、これを2値化手段102及び2値化誤差算出部103に出力する。2値化手段102は、誤差加算部101から出力される誤差補正済み画素データを2値化した2値化データを出力する。2値化誤差算出部103は、誤差補正済み画素データと2値化データとから2値化誤差Eを算出し、これを伝播誤差演算部104に出力する。伝播誤差演算部104は、2値化誤差算出部103から入力された2値化誤差Eを後述する伝播係数により周辺画素に伝播させる誤差(次画素への誤差E1、次ラインへの誤差Emi)を算出し、誤差E1を誤差加算部101へ、誤差Emiを誤差メモリ106へ出力する。伝播係数決定部105は、現ラインデータの入力レベルと次ラインデータとの変化状態から誤差伝播係数(K1、K2、K3、K4)を決定し、これらを伝播誤差演算部104に出力する。誤差メモリ106は、伝播誤差演算部104から入力される誤差Emiを一時記憶する。
【0021】
次に、上記伝播係数決定部105について、図2を参照して説明する。
誤差伝播係数保持手段201は、複数の誤差伝播係数を保持する。この誤差伝播係数は、各入力レベルに応じてテクスチャーパターンの発生が最も少なくなる値をとるように設定されている。また、本実施の形態では、図2に示すように、誤差伝播係数は、4つの係数で一つの群を形成し、誤差伝播係数保持手段201は、4つの群を保持している。Kt11〜Kt14の群と、Kt21〜Kt24の群とは、入力レベルが高い場合に使用する係数が設定され、Kt31〜Kt34の群と、Kt41〜Kt44の群とは、入力レベルが低い場合に使用する係数が設定されている。
【0022】
第1係数選択部202は、Kt11〜Kt14の群又はKt21〜Kt24の群のいずれかを、第2係数選択部203は、Kt31〜Kt34の群又はKt41〜Kt44の群のいずれかを、乱数発生部204が発生する乱数信号により選択する。なお、本実施の形態では、第1係数選択部202及び第2係数選択部203は、係数の群を二者択一的に選択するため、乱数発生部204が発生する乱数信号は、0又は1で足りる。
【0023】
第3係数選択部205は、入力レベルを判定する入力レベル判定部206が出力するレベル判定信号を参照して、第1係数選択部202の出力又は第2係数選択部203の出力のいずれか一方を選択し、係数制御部207へ出力する。
【0024】
係数制御部207は、入力変化判定部208が出力する入力変化判定信号を参照して、第3係数選択部205で選択された係数を周辺画素の係数としてどのように出力するかを制御する。入力変化判定部208は、入力される現ラインデータと次ラインデータとから処理対象画素と誤差が伝播された画素の画素レベルの変化を判定する。
【0025】
なお、本実施の形態では、上記のように4つの群を用いているが、本発明は、これに限定されず、より多数の誤差伝播係数を用いて群を形成してもよい。
【0026】
次に、上記伝播誤差演算部104について、図3を参照して説明する。
伝播誤差演算部104は、第1乗算器301〜第4乗算器304を備え、これら乗算器は、伝播係数決定部105から入力される誤差伝播係数K1〜K4と2値化誤差算出部103から入力される2値化誤差Eとを乗算して周辺画素への伝播誤差E1〜E4をそれぞれ算出する。第1乗算器301は、算出した誤差E1を誤差加算部101へ出力する。誤差集積部305は、第2乗算器302〜第4乗算器304が算出した次ラインへの伝播誤差E2〜E4を集積し、誤差Es2を出力する。この伝播誤差E2〜E4の集積は、隣接する画素から同様に算出された伝播誤差と加算し、最終的な次ラインへの伝播誤差を演算することを意味する。入力レベル判定部306は、現ラインデータから入力レベルを判定し入力レベル判定信号を平滑化制御部307へ出力する。平滑化制御部307は、入力レベル判定信号により誤差平滑化部308の平滑化を制御する平滑化制御信号を出力する。誤差平滑化部308は、次ラインへの伝播誤差Es2を平滑化制御部307から入力される平滑化制御信号により平滑化し次ラインへの誤差Emiを出力する。
【0027】
次に、実施の形態1の画像処理装置における伝播係数決定部105の動作について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、乱数発生部201が乱数信号を第1係数選択部203と第2係数選択部204に出力する。第1係数選択部203では、入力された乱数が0であるか否かを判断し、誤差伝播係数Kt1の群又は誤差伝播係数Kt2の群を選択し、いずれか一方を第3係数選択部207へ出力する。一方、第2係数選択部204も同様に、入力された乱数が0であるか否かを判断し、誤差伝播係数Kt3の群又は誤差伝播係数Kt4の群を選択し、いずれか一方を第3係数選択部207へ出力する。
【0028】
入力レベル判定部206では、入力レベルと予め設定されている比較レベルLvとを比較する。その結果、第3係数選択部207は、入力レベルがLvより大きければ、第1係数選択部203の選択結果を、小さければ第2係数選択部204の選択結果を選択して係数制御部208へ出力する。なお、上記のLvは、ハイライト部のテクスチャーが発生するレベルを示す数値であり、予め種々の誤差拡散係数によりそのレベルを実際に誤差拡散させ、その結果によりテクスチャーパターンの発生の頻度が低い係数の組み合わせがある場合にその出力パターンにより決定するものである。
【0029】
一方、入力変化判定部205では、誤差を伝播させるそれぞれの方向について、入力される現ラインデータと次ラインデータとから処理対象画素と誤差が伝播された画素の画素レベルの変化を以下のように判定する。すなわち、入力レベルと被伝播画素レベルとの差の絶対値が任意の設定値(例えば、64)より大きく、かつ、入力レベルの誤差の値と被伝播画素レベルの誤差の値の正負が異なっている場合に変化ありと判定する。例えば、256階調の場合、閾値を128とすると、入力レベルが80であれば2値化すると0となり、誤差は+80、一方、次の画素のレベルが155であれば、2値化すると255となり、誤差は−100となる。この場合、入力レベルと被伝播画素レベルとの差の絶対値は75、誤差が+80と−100であるため、黒から白へ急激に変化することとなる。このような場合、入力変化判定部205では変化ありと判定する。一方、上記要件に当てはまらない場合は、変化なしと判定する。
【0030】
この入力変化判定部205の判定結果は、入力結果判定信号として係数制御部208へ入力される。ここで、入力レベルと被伝播画素レベルとの差の絶対値を64を基準に判定するのは、エッジを判断するにあたり、入力の値が0〜255の256通りの場合、この1/4以上の差がある時、入力と伝播画素とが急激に変化すると考えられるためである。従って、この数値に限定されるわけではなく、レジスタ係数構成でこの値を可変とすることも可能である。
【0031】
係数制御部208では、入力変化判定部205から入力される誤差を伝播させるそれぞれの方向についての入力結果判定信号が、変化なしの場合は、そのまま第3係数選択部207から入力された伝播係数を出力する。一方、変化ありの場合は、現ラインデータの誤差が次ラインデータへ引きずられることによる輪郭部の白抜け等の発生を防止するため、その方向への伝播係数を0として出力する。例えば、256階調の場合、閾値を128とすると、現ラインデータが127だとすると、誤差は+127となり、これが次画素及び次ライン画素に伝播される。ところが、その誤差を受け取る画素が254だとすると、その画素自体の持っている誤差は−1であり、仮に254のデータがそれ以降続く場合、本来なら−127の誤差を受け取った時点で、黒点が出現するが、+127の誤差の一部を受け取った場合は、周辺画素より受け取った誤差量127×(伝播係数)が画素データの254に加算されるため、誤差量が127×(伝播係数)−1になり、正の誤差を持つ白点が続き、その正の誤差がなくなるまで本来の状態には戻らないこととなる。この結果、白抜けが発生する。そこで、変化の急激な部分を検出して伝播係数を0として誤差伝播を止めることによって、白抜けを防止することができる。
【0032】
次に、実施の形態1の画像処理装置における伝播誤差演算部104の動作について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、第1乗算器301〜第4乗算器304のそれぞれにおいて、2値化誤差算出部103から入力された2値化誤差Eと、伝播係数決定部105から入力される伝播係数K1、K2、K3、K4とを乗算する。この乗算結果は、図6(a)に示すように、伝播誤差として、右画素へはE1、左下画素へはE2、下画素へはE3、右下画素へはE4となる。このように、伝播係数K1、K2、K3、K4を2値化誤差Eに乗算することによって、誤差を配分する位置関係が決定する。
【0033】
上記の伝播誤差E2〜E4は、誤差集積部305に入力され、図6(b)に示すように、次の演算が行われる。
Es2=Es3+E2
Es3=Es4+E3
Es4=E4
ここで、Es2は、集積された誤差であり、Es3とEs4は誤差集積部305内の集積用レジスタ係数である。
この演算の結果、Es2は誤差平滑化部307に出力され、Es3およびEs4は誤差集積部305内に保存される。
【0034】
一方、入力レベル判定部306では、現ラインデータの次に処理をする画素のレベルと、予め設定されているレベルLvとを比較し、入力レベルがLvよりも大きい場合は、入力レベル判定信号として1を出力する。一方、入力レベルがLv以下の場合は、入力レベル判定信号として0を出力する。
【0035】
また、平滑化制御部307では、入力レベル判定信号を3画素分保存し、その3画素分の入力レベル判定信号で現データと、前データと、後データとを区別する。ここで、現データが0であるか1であるかを判定し、0であれば誤差平滑化部308へ出力する平滑化制御信号を0に設定する。一方、現データが1であると判定した場合は、前データが0であるか1であるかを判定し、前データが0であれば後データが0であるか1であるかを判定する。この後データが0であると判定すると、平滑化制御信号を0に設定し、1であると判定すると平滑化制御信号を1に設定する。また、前データが1であると判定すると、後データが0であるか1であるかを判定し、0であると判定すると平滑化制御信号を2に設定し、1であると判定すると平滑化制御信号を3に設定する。
【0036】
次に、誤差平滑化部308では、上記の平滑化制御信号の値に応じて処理を振り分け、以下のような演算を行う。
▲1▼ 平滑化制御信号が0の場合
Ehl=0、Ehc=Es2、Ehr=0
▲2▼ 平滑化制御信号が1の場合
Ehl=0、Ehc=Es2×(2/3)、Ehr=Es2×(1/3)
▲3▼ 平滑化制御信号が2の場合
Ehl=Es2×(1/3)、Ehc=Es2×(2/3)、Ehr=0
▲4▼ 平滑化制御信号が3の場合
Ehl=Es2×(1/3)、Ehc=Es2×(1/3)、Ehr=Es2×(1/3)
【0037】
上記のような演算が実施されることにより、誤差の平滑化が行われ、Ehl、Ehc、Ehrが決定される。誤差平滑化部308は、図6(c)に示すように、これらの平滑化された誤差を次のように再集積する。
Emi=Ehl+Eh0、Eh0=Ehc+Eh1、Eh1=Ehr
このEmiは、誤差メモリ106へ出力され、Eh0及びEh1は、誤差平滑化部308で保存される。
ここで、Emiは、再集積した次ラインへの誤差であり、Eh0とEh1は、誤差平滑化部308内の再集積用レジスタ係数である。
【0038】
以上のように、本実施の形態によれば、入力レベルに応じて最適な伝播係数を選択することができ、また、入力画像のレベルに応じて画素単位で平滑化を行うことができるため、誤差拡散特有のテクスチャパターンの発生を抑制し、高画質化を図ることができる。
【0039】
(実施の形態2)
次に、カラー画像を取り扱う場合について説明する。この場合、図1における伝播係数決定部105を構成する誤差伝播係数保持手段202の部分が、図8に示す3つの誤差伝播係数保持手段801〜803が接続された第4係数選択部804に置き換わる。R誤差伝播係数保持手段801は赤のデータ、G誤差伝播係数保持手段802は緑のデータ、B誤差伝播係数保持手段803は青のデータ、をそれぞれ処理する際に使用する係数群を保持している。第4係数選択部804は、現画像の色を示すカラー選択信号によって前記各色の誤差伝播係数保持手段を選択し、この選択した誤差伝播係数保持手段を第1係数選択部203及び第2係数選択部204に出力する。
【0040】
次に、上記のようなカラー画像を取り扱う場合の動作について、図9を参照して説明する。基本的な動作は、上記の図4に示したフローと同様であるが、第1及び第2係数選択部における係数の選択の前に、第4係数選択部の動作が加わる。すなわち、カラー選択信号が第4係数選択部804に入力されるとその色を判断する。その判断結果に応じて、R誤差伝播係数保持手段、G誤差伝播係数保持手段、B誤差伝播係数保持手段、のいずれかから係数群を選択する。この選択した係数群を第1係数選択部203及び第2係数選択部204に出力する。これ以降の動作は、図4において説明した動作と同様であるため、説明を省略する。
【0041】
以上のように、本発明によれば、色毎に誤差伝播係数を切り替えることができるため、色毎に異なるドット配置を取ることができ、色間のドットの重なりを低減させることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、入力レベルに応じて最適な誤差伝播係数を設定することができるため、誤差拡散処理に特有のテクスチャーパターンの発生を抑制することができ、高画質化を図ることができる。
【0043】
また、入力レベルに応じて最適な誤差を伝播する係数を複数設定し、乱数によりこれらの係数を選択して、入力レベルの判定結果に適合した誤差伝播係数を選定することができるため、より効果的にテクスチャーパターンの発生を抑制することができ、高画質化を図ることができる。
【0044】
また、次ラインの誤差データを平滑化することができるため、より効果的に誤差拡散処理に特有のテクスチャーパターンの発生を抑制することができる。
【0045】
また、入力画素のレベルと誤差が伝播される画素の変化に応じて誤差を伝播させる係数を制御することができるため、処理対象の画素が前の誤差を引きずることがなくなり、誤差拡散特有の輪郭部の白抜けや黒つぶれの発生を抑制することができる。
【0046】
また、カラー画像を処理する場合は、色毎に入力レベル応じて最適な誤差を伝播する係数を設定することができ、色毎に異なるドット配置をとることができるため、色間のドットの重なりを低減することができ、色再現性を向上させることができる。
【0047】
また、入力レベルに応じて最適な誤差を伝播する係数を複数設定し、乱数によりこれらの係数を選択して、入力レベルの判定結果に適合した誤差伝播係数を選定することができるため、より効果的にテクスチャーパターンの発生を抑制することができ、高画質化を図ることができる。
【0048】
また、係数保持手段が保持する係数をテクスチャーパターンの発生を抑制するための最適な値とすることができるため、誤差拡散処理に特有のテクスチャーパターンの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の全体構成図。
【図2】伝播係数決定部の構成を示すブロック図。
【図3】伝播誤差演算部の構成を示すブロック図。
【図4】伝播係数決定部の処理を示すフロー図
【図5】伝播誤差演算部の処理を示すフロー図。
【図6】誤差の伝播状態を示すブロック図。
【図7】従来及び本発明の画面表示を示すサンプル図。
【図8】カラー画像を処理する場合の係数の保持状態を示すブロック図。
【図9】カラー画像を処理する場合のフロー図。
【図10】従来の画像処理装置の全体構成図。
【符号の説明】
101 誤差加算部
102 2値化手段
103 2値化誤差算出部
104 伝播誤差演算部
105 伝播係数決定部
106 誤差メモリ

Claims (4)

  1. 現ライン内の処理対象画素の入力レベルを判定する第1の入力レベル判定手段と、前記入力レベルに対応した複数の係数を保持し前記第1の入力レベル判定手段の判定結果に応じて前記係数を画素毎に出力する係数出力手段と、入力画像データとこの入力画像データを2値化した際の出力画像データとの誤差を前記出力された係数を用いて前記処理対象画素の周辺画素に伝播させる伝播誤差演算手段と、を備え、
    前記係数出力手段は、各前記入力レベル毎に複数の係数を保持する係数保持手段と、この係数保持手段から使用候補の係数を乱数により各前記入力レベル毎に選択する複数の係数選択手段と、入力レベル判定結果に応じて前記複数の係数選択手段のいずれかの出力を選択する出力係数選択手段と、を備え、
    前記伝播誤差演算手段は、
    処理対象画素の入力レベルが所定値より大であるときは入力レベル判定値が1と判定し、前記所定値以下であるときは前記入力レベル判定値が0と判定する第2の入力レベル判定手段と、
    前記処理対象画素と前記処理対象画素に対して現ライン上における前後の画素とからなる3画素についての前記第2の入力レベル判定手段からの入力レベル判定値に応じて誤差データの分配を制御する平滑化制御信号を出力する平滑化制御手段と、
    前記処理対象画素から前記処理対象画素の次ラインにあり前記処理対象画素の左下、下、右下にある周辺画素それぞれに伝播した誤差データの集積値を、前記処理対象画素の左下、下、右下にある周辺画素それぞれへ前記平滑化制御信号に応じて分配することにより平滑化処理する誤差平滑化手段と、を備え、
    前記平滑化制御手段は、前記処理対象画素の前記入力レベル判定値が0であるときは、前記平滑化制御信号を0に設定して出力し、前記処理対象画素と前記処理対象画素の前の画素と前記処理対象画素の後の画素それぞれについての前記入力レベル判定値が1、0、0であるときは、前記平滑化制御信号を0に設定して出力し、前記処理対象画素と前記処理対象画素の前の画素と前記処理対象画素の後の画素それぞれについての前記入力レベル判定値が1、0、1であるときは、前記平滑化制御信号を1に設定して出力し、前記処理対象画素と前記処理対象画素の前の画素と前記処理対象画素の後の画素それぞれについての前記入力レベル判定値が1、1、0であるときは、前記平滑化制御信号を2に設定して出力し、前記処理対象画素と前記処理対象画素の前の画素と前記処理対象画素の後の画素それぞれについての前記入力レベル判定値が1、1、1であるときは、前記平滑化制御信号を3に設定して出力し、
    前記誤差平滑化手段は、
    前記平滑化制御信号が0の場合は、前記処理対象画素の下にある周辺画素に誤差値として前記誤差データの集積値を全部分配し、
    前記平滑化制御信号が1の場合は、前記処理対象画素の下にある周辺画素と、前記処理対象画素の右下にある周辺画素とに、前記誤差データの集積値を所定の割合で分配し、
    前記平滑化制御信号が2の場合は、前記処理対象画素の左下にある周辺画素と、前記処理対象画素の下にある周辺画素とに、前記誤差データの集積値を所定の割合で分配し、
    前記平滑化制御信号が3の場合は、前記処理対象画素の左下にある周辺画素と、前記処理対象画素の下にある周辺画素と、前記処理対象画素の右下にある周辺画素とに、前記誤差データの集積値を所定の割合で分配することを特徴とする画像処理装置。
  2. 係数出力手段は、誤差を伝播させるそれぞれの方向ごとに、処理対象画素の入力レベルと被伝播画素レベルとの差の絶対値が所定の設定値より大きく、かつ、入力レベルの誤差の値と被伝播画素レベルの誤差の値の正負が異なっている場合に変化ありと判定し、それ以外の場合には変化なしと判定する入力変化判定手段と、この判定結果が変化ありとなる方向に対しては、前記係数を0とし、変化なしとなる方向に対しては、前記出力係数選択手段から入力された前記係数をそのまま出力する係数制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 係数出力手段は、各前記入力レベル毎に複数の係数を保持した係数保持部が各色毎に設けられた係数保持手段と、処理対象カラーを示すカラー選択信号により前記複数の係数保持部から処理対象カラーの係数保持部を選択する係数保持部選択手段と、選択した係数保持部から前記入力レベル判定結果に応じた係数を選択する出力係数選択手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 係数出力手段は、各前記入力レベル毎に複数の係数を保持する係数保持部から使用候補の係数を乱数により各前記入力レベル毎に選択する複数の係数選択手段を備えることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
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