JP4070983B2 - 磁気記録ヘッドおよび磁気記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光アシスト型磁気記録ヘッド及び光アシスト型磁気記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の主な光アシスト磁気記録の技術として、以下のものが考案されている。例えば、特開平4−176034号公報には、透明基板上に成膜した磁気記録媒体を用いて、磁気記録ヘッド部直下の磁気記録媒体部に基板側からレーザ光を光学レンズにより集光し、局所的に磁気記録媒体を加熱し、保磁力を低下させ、そこで磁気記録ヘッドにより磁場を印加して高密度磁気記録を行う技術が開示されている。
【0003】
この技術では、従来の磁気記録ヘッドや光磁気記録で用いられた光学系の技術を転用することができ、既存の技術を組み合わせることで新しいシステムを容易に構築できることや、磁気ヘッドとレーザスポットの重なり部で磁気記録が行われるため、より微細なビットが記録でき、高密度磁気記録が実現できるといった利点がある。
【0004】
しかしながら、上記の技術では、高密度磁気記録の実現には、磁気記録ヘッド位置とレーザ集光位置との位置合わせのための高精度のサーボシステムが必要であることや、また、両面磁気記録を行うことが困難であるという課題が生じる。
【0005】
これらの解決策として、光アシスト磁気記録の技術ではないが、光磁気記録の技術として、特開平4−67451号公報に開示された技術がある。この技術は、レーザーの収束用の光学系と磁気記録コイルを組み合わせて複合化し、複合型磁気記録ヘッドを用いる技術であり、磁気記録コイル側からのレーザー集光を行い、従来の片側だけでなく記録媒体の両面を活用でき、両面光磁気記録が実現できるようになっている。また、この技術では、磁気記録コイル位置とレーザ光集光位置との位置合わせのためのサーボシステムが省略でき、システム全体を簡略化することもできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に述べた複合型磁気記録ヘッドを用いた光磁気記録では、集光の為に光学レンズ系を用いているので、ヘッドは複雑化し、寸法が大きく重量が重くなり、かつコイル−光学系間の相対位置に高い精度が求められる。
【0007】
また、従来のレンズを用いたアポディゼーション効果によるレーザの超解像は、光学系、特にレンズの収差による位相ずれが生じ、レーザの強度がブロードに(広く)なる。上記超解像はビームスポットにおけるレーザビームの強度分布を利用し、ビームスポット径よりも小さい領域での記録再生を可能とするものである。したがって、この場合には、超解像による高密度記録再生の効果を十分に得ることができない。一方、レンズの収差を無くすためには、それをキャンセルするための複雑な構造の光学系、あるいは、高い精度の光学レンズを必要とする。
【0008】
よって、上記従来の複合型磁気記録ヘッドでは、生産性やコスト面における課題が残っている。
【0009】
また、光アシスト型高密度磁気記録を達成する為には、レーザスポット径を小さくし、磁界分布をレーザスポット中央部で急峻にすることが必要である。
【0010】
しかしながら、上記従来の複合型磁気記録ヘッドでは、光学レンズを用いるため、光の波長程度のレーザ開口では光の回折効果により、レーザスポット径を100nm以下に絞り込むことができない。また、上記に述べた光磁気記録の手法では、電磁コイルと磁気記録媒体の距離が大きいため、レーザスポット中央部で急峻な磁界分布が得られないといった問題点がある。
【0011】
本発明は、上記の各問題点を解決するためになされたもので、その目的は、光学レンズ系を使用しないで、レーザ光を集光させることができる光照射装置を提供するとともに、レーザスポット径が小さく、かつ急峻な磁界分布が得られ、光アシスト高密度磁気記録の実現と同時に、ヘッド構造の簡略化、生産性の向上、低コスト化を図ることができる複合型の磁気記録ヘッドおよび磁気記録装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
これらの課題の解決策として、本発明では、微細加工技術により、例えば光源としての面発光の半導体レーザにおけるレーザを照射するレーザ開口部に直接、電磁コイルと主磁極を形成し複合磁気記録ヘッドを作製、光学レンズ系を用いずにアポディゼーション効果により、レーザを遮蔽部材直下に集光して、光アシスト磁気記録を実現するものである。
【0013】
なお、本発明において、レーザ開口部とは、レーザが出射される領域であって、マスク等の遮蔽部材によりその領域を制限した場合には、その遮蔽部材にて遮蔽された領域を除いた、レーザを出射可能な領域と定義する。
【0014】
一般に、上記レーザ開口部の半径がレーザ半波長と同程度のサイズでありかつ、開口部から光照射面(本発明においては磁気記録媒体面)の距離が100nm以下に近づいた場合、開口の淵と開口中心から放出される光は、開口直下の光照射面で光の干渉効果によって減衰してしまう。これは、開口直下の光照射面において、開口中心部と淵から照射される光の光路差が開口半径と同程度つまり半波長ずれるため、それぞれの光がお互いに打ち消しあってしまう。そこで、開口の中央部に光の遮蔽部材を形成し、開口中心部から出てくる光をさえぎることで、開口の淵から放出される光が遮蔽部材直下の光照射面で集光することができる。これをアポディゼーション効果という。この効果を用いれば、開口面積を変えることで、必要なレーザ強度を得ることができ、遮蔽部材を開口中心部に設けることで、遮蔽部材直下にレーザ集光することができる。また、この光照射方法では、受動光学系を省略し構造の簡単化を実現できる。
【0015】
本発明の光照射装置は、波長λのレーザ光を照射するとともに、レーザ照射面となるレーザ開口部の半径Rが、λ/2+aλ≦R≦1.3λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)に設定されている光源と、上記レーザ開口部を透過するレーザ光のうち、該レーザ開口部の中心の所定領域を透過するレーザ光を遮蔽する遮蔽部材とを有していることを特徴とする。
【0016】
上記構成によれば、レーザ光にアポディゼーション効果を生じさせることができ、レンズを用いなくてもレーザ光を集光させることができる。
【0017】
上記遮蔽部材は、上記レーザ開口部の中心から、0.08λ+bλ≦r≦0.5λ+bλ(bは0≦b≦aを満たす整数)を満たす半径rの領域を透過するレーザ光を遮蔽するようにしてもよい。
【0018】
これによって、より効果的にアポディゼーション効果を生じさせることができる。
【0019】
上記光源は、レーザ発光体と上記レーザ開口部を形成する開口部形成部材とを有し、この開口部形成部材により上記レーザ開口部の半径が、上記レーザ発光体におけるレーザ照射がわ面の半径以下に設定されてもよい。
【0020】
これにより、開口部形成部材を用いることによって、レーザ開口部の半径を容易に設定することができる。
【0021】
なお、レーザ開口部の半径Rが、λ/2+aλ≦R≦1.3λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)の条件を満たしていれば、光源は開口部形成部材を有していなくともよい。この場合、レーザ発光体におけるレーザ照射がわ面がレーザ開口部となる。また、開口部形成部材は、レーザ発光体におけるレーザ照射がわ面と接して設けられいても、離れて設けられていてもよい。
【0022】
本発明の磁気記録ヘッドは、レーザ光を照射する光源と、磁気記録用の電磁コイルとを有する磁気記録ヘッドにおいて、上記電磁コイルを、上記光源のレーザ照射面となるレーザ開口部を中心として、該光源と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0023】
これによって、レーザと電磁コイルを一体化することで、レーザ照射側からの磁気記録が可能になる。このレーザと電磁コイルの配置では、レーザ開口部中央で、開口面に対して垂直磁界を印加することができ、垂直磁気記録を行う上で有効であり、また、レーザ開口部を中心に形成された電磁コイル半径を数μmにまで小さくすることで、より高い磁場をレーザ開口部中央付近に印加することが可能になる。
【0024】
また、上記レーザ開口部の半径Rが、上記レーザ光の波長をλとするとき、λ/2+aλ≦R≦1.3λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)に設定されるとともに、上記レーザ開口部を透過するレーザ光のうち、該レーザ開口部の中心の所定領域を透過するレーザ光を遮蔽する遮蔽部材を形成してもよい。
【0025】
これによって、アポディゼーション効果により遮蔽部材直下にレーザ集光する事ができ、光アシストによる高密度磁気記録が実現できる。
【0026】
また、上記遮蔽部材を、軟磁性金属で構成してもよい。
【0027】
これによれば、軟磁性金属は、磁気記録媒体に磁界を印加する主磁極ヘッドとすることができる。この遮蔽部材も兼ねた主磁極ヘッドが開口中心部に設けられることで、主磁極ヘッド直下にレーザ集光することができる。また、高透磁率材料であるパーマロイやフェライトなどの軟磁性金属からなる主磁極ヘッドを形成することで、主磁極ヘッド直下での磁束密度を高密化することができ、これにより、レーザ集光位置中央部での高密度磁気記録が実現できる。
【0028】
また、上記光源を、面発光の半導体レーザで構成してもよい。
【0029】
これによって、面発光レーザ開口部に直接磁気記録ヘッドが形成されているため、ヘッドの構造が簡単かつ軽量化されるなど、複合型磁気記録ヘッドの量産化に適したものとなる。
【0030】
また、上記光源は、レーザ発光体と上記レーザ開口部を形成する開口部形成部材とを有し、この開口部形成部材により上記レーザ開口部の半径が、上記レーザ発光体におけるレーザ照射がわ面の半径以下に設定されてもよい。
【0031】
これにより、開口部形成部材を用いることによって、レーザ開口部の半径を容易に設定することができる。
【0032】
さらに、上記磁気記録ヘッドを、磁気記録媒体の記録面に沿って複数個配置してもよい。
【0033】
これによれば、同一プロセスで同時に複数のヘッドが形成できるため、ヘッドに複数の磁気記録ヘッドが形成でき一つの磁気ヘッドによる同時多重磁気記録が実現できる。
【0034】
本発明の磁気記録装置は、波長λのレーザ光を照射するとともに、レーザ照射面となるレーザ開口部の半径Rが、λ/2+aλ≦R≦1.3λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)に設定されている光源、および上記レーザ開口部を透過するレーザ光のうち、該レーザ開口部の中心の所定領域を透過するレーザ光を遮蔽する遮蔽部材を有する光照射手段と、磁気記録媒体に磁界を印加する電磁コイルとを備え、上記光照射手段は、磁気記録媒体上に上記遮蔽部材を用いてレーザ光を集光させて光スポットを形成するとともに、上記電磁コイルは、上記磁気記録媒体上の光スポット形成部分を含む領域に磁気記録用の磁界を印加することを特徴とする。
【0035】
上記構成によれば、上記光照射手段は波長λのレーザ光を照射する光源を有し、上記光源のレーザ開口部の半径Rが、λ/2+aλ≦R≦1.3λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)に設定されるとともに、上記レーザ開口部の中心の所定領域を透過するレーザを遮蔽する遮蔽部材が設けられているので、遮蔽部材直下の磁気記録媒体上に、アポディゼーション効果によりレーザスポットを形成することができる。
【0036】
したがって、遮蔽部材の直下で集光したレーザスポットによって生じる磁気記録媒体の熱分布と電磁コイルによって印加された磁束分布との重なり部で、磁気記録が可能となり高密度磁気記録が達成される。
【0037】
また、上記遮蔽部材を、軟磁性金属で構成してもよい。
【0038】
上記構成によれば遮蔽部材が軟磁性金属で構成されているので、磁気記録媒体に磁界を印加するための主磁極ヘッドがレーザ開口部に形成されることになる。
【0039】
したがって、遮蔽部材の直下で集光したレーザスポットによって生じる磁気記録媒体の熱分布と電磁コイルと主磁極ヘッドによって印加された急峻かつ高密度化した磁束分布との重なりで筆先磁気記録が可能となり高密度磁気記録が達成される。
【0040】
また、上記光源は、面発光の半導体レーザから構成されてもよい。
【0041】
上記構成によれば光源が面発光の半導体レーザからなっているので、ヘッドの構造が簡単かつ軽量化されるなど、複合型磁気記録ヘッドが量産化しやすくなり、それを含む複合型磁気記録装置も製造しやすくなる。
【0042】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の実施の一形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、本発明の光照射装置を備えた複合型磁気記録ヘッドに適用した例について説明する。
【0043】
図1に本発明の実施の形態に係る複合型磁気記録ヘッド17を示す。なお、図1は、磁気記録媒体16と対向するように複合型磁気記録ヘッド17が逆さに配置された状態を示している。
【0044】
複合型磁気記録ヘッド17は、磁気記録媒体16に対してレーザ光を照射する光照射装置としての光源17aと、該光源17aの外周に設けられ、該磁気記録媒体16に対して磁界を印加する電磁コイル17bとを有している。
【0045】
上記光源17aは、基板1上に形成された高濃度ドーピング半導体層2上に円柱状の面発光レーザ層4、5、6が順に積層された構造となっている。したがって、上記構成の光源17aでは、磁気記録媒体16に一番近い面発光レーザ層6の外面が光照射面6aとなる。
【0046】
また、上記光源17aには、図示しない駆動源から下部電極3および上部電極13により、面発光レーザ層4、5、6に駆動電流が供給され、所定の強さのレーザ光を磁気記録媒体16に照射するようになっている。
【0047】
また、上記電磁コイル17bは、上記高濃度ドーピング半導体層2上に設けられた下部電極3上に形成された絶縁体7内で、4層の渦巻き状のコイル層(以下、渦巻きコイル層と称する)8、9、10、11がそれぞれ積層された構造となっている。
【0048】
さらに、磁気記録媒体16の対向面である上記電磁コイル17bの上面には、上部電極13が設けられている。この上部電極13には、上記面発光レーザ層6の光照射面6aが露出するように、中心部に開口部13aが形成されている。この開口部13aにより、上記光源17aの開口部(以下、レーザ開口部と称する)12の大きさが規定されるようになっている。
【0049】
光源17aは、レーザ開口部12を形成する開口部形成部材としての上部電極13の開口部13aと、レーザ発光体としての高濃度ドーピング半導体層2および面発光レーザ層4、5、6とを有している。すなわち、レーザ開口部12は、面発光レーザ層4、5、6における照射がわ面が、上部電極13の開口部13aによって覆われて、レーザを出射する領域が制限されて形成されている。よって、レーザ開口部12の外半径は、上部電極13の開口部13aによって、面発光レーザ層4、5、6における照射がわ面の半径以下に設定されている。なおここで、面発光レーザ層4、5、6における照射がわ面とは、図1において、面発光レーザ層4の下端面のことであり、光照射面6aを含む面のことである。
【0050】
また、電磁コイル17bには、図示しない駆動源から駆動電流が図2に示す渦巻きコイル第1層外周端8bから渦巻きコイル第4層外周端11bに流れ、各コイル層8〜11に供給され、所定の強さの磁界を磁気記録媒体16に印加するようになっている。
【0051】
さらに、上記電磁コイル17bの上面のレーザ開口部12の中心部には、図2に示すように、該中心部を通るレーザ光を遮蔽する円形の遮蔽板(遮蔽部材)14が設けられている。よって、上記レーザ開口部12は、上記遮蔽板14と上部電極13の開口部13aとによりその形状が規定される。図2では、上記レーザ開口部12はドーナツ形状となっている。
【0052】
上記レーザ開口部12から照射されるレーザ光は、磁気記録媒体16上の光照射面18に集光される。このレーザ光の集光は、アポディゼーション効果を利用したものである。
【0053】
ここで、上記複合型磁気記録ヘッド17におけるレーザ光の集光原理について説明する。
【0054】
先ず、アポディゼーション効果について説明する。レーザの開口半径がレーザ半波長から波長のサイズでありかつ、開口部から光照射面(本発明においては磁気記録媒体面)の距離が100nm以下に近づいた場合、開口の淵と開口中心から放出される光は、開口直下の光照射面で光の干渉効果によって減衰してしまう。これは、開口直下の光照射面において、開口中心部と淵から照射される光の光路差が開口半径と同程度つまり半波長ずれるため、それぞれの光がお互いに打ち消しあってしまう。そこで、開口の中央部に光の遮蔽板を形成し、開口中心部から出てくる光をさえぎることで、開口の淵から放出される光が遮蔽板直下の光照射面で集光することができる。これをアポディゼーション(apodization)効果という。
【0055】
したがって、上記のように、レーザ開口部12の中心部に遮蔽板14を設けることによって、上記レーザ開口部12の中心部から出てくる光を遮ることができるので、該レーザ開口部12の淵から放出される光が、上記遮蔽板14直下の磁気記録媒体16上の光照射面18に集光される。
【0056】
次に、遮蔽板14とレーザ開口部12のサイズについて説明する。赤色レーザ(波長:650nm)を用いる場合、レーザの開口径がレーザ波長と同程度のサイズであり、かつ、レーザ開口部12から光照射面18(本発明においては磁気記録媒体面)の距離が100nm以下になると、レーザ開口部12の直下の光照射面18において、レーザ開口部12の中心部と淵から照射される光の光路差が、レーザ開口部12の半径と同程度、つまり半波長(325nm)ずれるため、それぞれの光がお互いに打ち消しあってしまう。
【0057】
そこで、遮蔽板直下でレーザを集光する為の開口径と遮蔽板径のサイズの最適条件を求める為に、光干渉シュミレーションを行った。その結果、開口径が光の波長から波長の2倍程度のレーザ開口部12に、光の1/4波長から波長程度の径をもつ遮蔽板14を形成し、レーザ開口部12の開口中心部から出てくる光をさえぎることで、上記遮蔽板14の周囲から放出される光を、該遮蔽板14直下の光照射面18で集光することができた。
【0058】
さらに、詳細な光干渉シュミレーションを行った結果を、図9から図13を用いて以下に示す。
【0059】
なお、図9に示すように、レーザ開口部12の外半径とは、レーザを照射する領域の外周の半径を意味し、レーザ開口部12の内半径とは、遮蔽板14の半径を意味しているとする。
【0060】
図10から図13に、赤色レーザ(波長:650nm)を用いた場合の、各種設定条件のもとでの、光照射面18とレーザのピーク強度との関係を表す、シュミレーションの結果を示す。
【0061】
本発明においては、レーザ集光の最適条件の範囲を、レーザ光の第1ピーク強度が第2ピーク強度の3倍以上であることを満たす範囲とする。これは、レーザ光の第1ピーク強度が第2ピーク強度の3倍未満である場合には、光照射面18にレーザ光が照射されたとき、第2ピーク強度からの熱拡散の影響により磁気記録媒体16の温度プロファイルがブロードに(広く)なるためである。
【0062】
図10は、レーザ光がレーザ開口部12から一様に照射される場合、レーザ開口部12の外半径を550nmに固定したときの、レーザ開口部12の内半径の変化に伴う、遮蔽板14直下におけるレーザ光の第1ピーク強度と、その脇の第2ピーク(サブピーク、図4参照)強度との、シュミレーションの結果を示している。この図10より、レーザ光の第1および第2ピーク強度ともに、レーザ開口部12の内半径が220nm付近において、最大となっていることがわかる。また、レーザ光の第1ピーク強度が第2ピーク強度の3倍以上であることを満たす、レーザ開口部12の内半径の範囲は、レーザ光の波長650nmの約0.08〜0.5倍である。
【0063】
次に、図11は、レーザ光がレーザ開口部12から一様に照射される場合、レーザ開口部12の内半径を200nmに固定したときの、レーザ開口部12の外半径の変化に伴う、遮蔽板14直下におけるレーザ光の第1ピーク強度と第2ピーク強度との、シュミレーションの結果を示している。この図11より、レーザ光の第1および第2ピーク強度ともに、レーザ開口部12の外半径が550nm付近において、最大となっていることがわかる。また、レーザ光の第1ピーク強度が第2ピーク強度の3倍以上であることを満たす、レーザ開口部12の外半径の範囲は、レーザ光の波長650nmの約0.5〜1.0倍である。
【0064】
さらに、レーザ開口部12の開口条件を変えた場合の、他のシュミレーションの結果により、レーザ開口部12の内半径および外半径に対して、レーザ波長周期で第1ピーク強度と第2ピーク強度とが振動することがわかった。すなわち、レーザ開口部12の内半径および外半径ともに、レーザ波長の整数倍だけ長さをシフトしたとき、干渉効果によりレーザ光のピーク強度が現れることがわかった。
【0065】
以上により、波長λのレーザ光が一様に照射される場合には、上記の条件の範囲を満たすレーザ開口部12の最適開口条件は、レーザ開口部12の外半径Rが、λ/2+aλ≦R≦1.0λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)、内半径rが0.08λ+bλ≦r≦0.5λ+bλ(bは0≦b≦aを満たす整数)を満たす範囲であることがわかる。
【0066】
以上のシュミレーションは、レーザ光がレーザ開口部12から一様に照射される場合を想定していた。次に、レーザ開口部12から照射されるレーザ光が分布を有する場合を想定を想定する。ここでは、レーザ光がガウシアン分布を有する場合を想定して、シュミレーションを行った。
【0067】
図12は、レーザ開口部12から照射されるレーザ光がガウシアン分布を有する場合、レーザ開口部12の外半径を550nmに固定したときの、レーザ開口部12の内半径の変化に伴う、遮蔽板14直下におけるレーザ光の第1ピーク強度と第2ピーク強度との、シュミレーションの結果を示している。この図12より、図10と同様に、レーザ光の第1および第2ピーク強度ともに、レーザ開口部12の内半径が220nm付近において、最大となっていることがわかる。また、レーザ光の第1ピーク強度が第2ピーク強度の3倍以上であることを満たす、レーザ開口部12の内半径の範囲は、図10と同様に、レーザ光の波長650nmの約0.08〜0.5倍である。
【0068】
次に、図13は、レーザ開口部12から照射されるレーザ光がガウシアン分布を有する場合、レーザ開口部12の内半径を200nmに固定したときの、レーザ開口部12の外半径の変化に伴う、遮蔽板14直下におけるレーザ光の第1ピーク強度と第2ピーク強度との、シュミレーションの結果を示している。この図13より、図11と同様に、レーザ光の第1および第2ピーク強度ともに、レーザ開口部12の外半径が550nm付近において、最大となっていることがわかる。ただし、図11とは異なり、レーザ光の第1ピーク強度が第2ピーク強度の3倍以上であることを満たす範囲は、レーザ開口部12の外半径が、レーザ光の波長650nmの約1.3倍の850nm周辺まで拡大している。
【0069】
以上により、本発明において、レーザ集光の最適条件に対するレーザ開口部12の最適開口条件は、波長λのレーザ光が照射される場合、レーザ開口部12の外半径Rが、λ/2+aλ≦R≦1.3λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)、内半径rが0.08λ+bλ≦r≦0.5λ+bλ(bは0≦b≦aを満たす整数)を満たす範囲とする。
【0070】
なお、レーザ開口部12の外半径Rは、上部電極13の開口部13aによって、面発光レーザ層4、5、6における照射がわ面の半径以下に設定されている。この照射がわ面の半径は20μm程度まで設定することが可能である。例えば、面発光レーザ層4、5、6における照射がわ面の半径が10μm、レーザ光の波長λが650nmの場合、上式により、aは0≦a≦15を満たす整数となり、aの上限が定まり、この範囲の任意の整数を選んでレーザ開口部12の外半径Rを設定すればよい。
【0071】
また、面発光レーザ層4、5、6における照射がわ面の半径が上式を満たす場合には、開口部形成部材はなくてもよい。この場合、面発光レーザ層4、5、6における照射がわ面は、上部電極13の開口部13aによって覆われない。
【0072】
なお、複合型磁気記録ヘッド17と磁気記録媒体16との間が、屈折率nの媒質で満たされている場合には、レーザ光の実質波長をλ/nとし、これをレーザ開口部12の最適開口条件における波長として用いればよい。
【0073】
上記開口径と遮蔽板径の範囲からサイズが外れた場合、遮蔽板直下でのレーザ集光ピークのズレや遮蔽板直下でのレーザ強度の減少、遮蔽板直下以外でのレーザ集光ピークの増大などが生じる。このため、開口径と遮蔽板径のサイズは上記の条件を満たすことが望ましい。
【0074】
ここで、赤色レーザ(波長:650nm)を用いて、レーザ開口部12がドーナツ形状になっている場合、光干渉シュミレーションの結果から、有効なレーザ集光を行う為には、レーザ開口部12のドーナツ形状を、内径160−650nm、外径650−1700nmにすることが望ましい。すなわち、遮蔽板14を直径160−650nmにするのが望ましい。
【0075】
具体的には、面発光レーザ層6上面と絶縁体7上に、外径5μm、内径650−1700nmリング型上部電極13とその中心部に160−650nm径の遮蔽板14をそれぞれ、フォトリソグラフィー加工と電子線リソグラフィー加工によって成膜し、ドーナツ状のレーザ開口部12を形成する。
【0076】
上記アポディゼーション効果を用いれば、開口面積を変えることで、必要なレーザ強度を得ることができ、また、この光照射方法では、受動光学系を省略し構造の簡単化を実現できる。
【0077】
上記構成の複合型磁気記録ヘッド17の製造方法について以下に説明する。
【0078】
先ず、上記光源17aが、有機金属気層成長法および分子線エピタキシー法を用いて、化合物半導体からなる基板1上に高濃度ドーピング半導体層2及び面発光レーザ層4,5,6を成膜して形成される。化合物半導体としては、III−V族化合物半導体のGaAs,InAs,AlAs,GaSb,InSb,InP,GaNなどがあげられるが、ドーピング制御や格子整合性の面から半導体レーザを作製する上で標準的であるGaAsを用いる。
【0079】
まず、高濃度ドーピング半導体層2として、n型GaAs基板(化合物半導体基板1)に高濃度n型ドーピングGaAsを積層、その後、面発光レーザ層4,5,6を積層する。面発光レーザ層の材料としては、GaInAsP系、AlGaAs系、InGaAs系などのIII−V族化合物半導体が挙げられる。例えば、赤色レーザを利用する場合、AlGaAs系の面発光レーザを用いる。
【0080】
面発光レーザ層4,6は、多層反射膜層からなり、面発光レーザ層5は活性層からなる。多層反射膜層としての面発光レーザ層4、6は、それぞれn型、p型にドープされた3μm膜厚のAlGaAs/GaAs層で形成されており、活性層としての面発光レーザ層5は、膜厚8−50nmのAlGaAs/GaAsの量子井戸層で形成されている。
【0081】
積層した面発光レーザ層4,5,6は、電子線リソグラフィー加工及び反応性イオンエッチング技術により、円柱15に加工される。この時、下地の高濃度ドーピング半導体層2も深さ2μmエッチングする。また、円柱15の径は、面発光レーザ層6の上面に、上部電極13とレーザ開口部12とを形成できるように1−2μmであることが望ましい。
【0082】
次に、高濃度ドーピング半導体層2の上に、下部電極3を形成する。ここでは、下部電極3の材料として電気伝導度の高い金属を使用するのが望ましく、例えばAuを用いこのAuを膜厚1μm積層する。続いて、下部電極3上を絶縁体7でコーティングする。ここでは、絶縁体7として、耐熱性高分子であるポリイミド層を用い、このポリイミド層を膜厚1μm積層する。
【0083】
絶縁体7でコーティングされた下部電極3の上に、フォトリソグラフィー法を用いて、図3に示す、渦巻きコイル層8,9,10,11を絶縁体7と交互に4層積層する。渦巻きコイル層8,9,10,11の形状は、外径が1mm、内径2−3μm、コイル幅1μm、コイル間隔1μm、膜厚1μmである。
【0084】
各渦巻きコイル層8、9、10、11は、それぞれ絶縁体7で層間絶縁された状態となっているが、図3に示すように、渦巻きコイル第1層となる渦巻きコイル層8の内周端8aと渦巻きコイル第2層となる渦巻きコイル層9の内周端9a、渦巻きコイル層9の外周端9bと渦巻きコイル層第3層となる渦巻きコイル層10の外周端10b、渦巻きコイル層10の内周端10aと渦巻きコイル層第4層となる渦巻きコイル層11の内周端11aは、それぞれ電気的に接続されており、渦巻きコイル層8の外周端8bから電流を流した場合、渦巻きコイル層11の外周端11bに向かって、4層とも時計回りに電流が流れるようになっている。
【0085】
渦巻きコイル層8〜11の材料としては、電気伝導度の高い金属を使用するのが望ましく、例えばAuを用いればよい。そして、このAuを1μm積層する。そして、絶縁体7としてポリイミド層を500nmを積層し、各渦巻きコイル層8〜11の層間絶縁を行う。
【0086】
続いて、面発光レーザ層6上面と絶縁体7上に、遮蔽板14と上部電極13を成膜し、ドーナツ型のレーザ開口部12を形成する。
【0087】
なお、面発光レーザ層6上面に透明電極ITO(Inx Sny Oz :インジウム錫酸化膜)を形成し、その上にレーザ照射領域を制限するマスクを形成することにより、レーザ開口部12を形成してもよい。
【0088】
ここで形成する上部電極13と遮蔽板14は、レーザ光を遮蔽する必要がある。リング型の上部電極13については、電気伝導度と反射率の高い金属を用いる必要があり、材料としては、Au,AuZnなどが望ましい。ここでは、フォトリソグラフィー技術により膜厚100nmのAuリング型上部電極膜を成膜する。また、遮蔽板14に関しては、反射率が高い金属であれば良く、例えば電子線リソグラフィー技術により、膜厚50nmのA1遮蔽板14を形成する。
【0089】
これとは別に、遮蔽板14に、反射率の高い軟磁性金属、例えばNiFeを用いることで遮蔽板14の直下で渦巻きコイル層8,9,10,11から発生する磁束密度を増加させることができる。
【0090】
また、リング型の上部電極13と遮蔽板14とを同一材料で同じ膜厚にすれば、同一プロセスで成膜することができ、従来の面発光レーザの上部電極付けプロセスを踏襲することで、レーザ開口部12を形成することができる。
【0091】
最後に、複合型磁気記録ヘッド17の最上部は、パッシベーション保護層(図示せず)でコーティングする。
【0092】
本実施の形態では、遮蔽板14をレーザ集光にのみ利用し、渦巻きコイル層8,9,10,11により発生する磁界によって光アシスト磁気記録を行うようになっている。したがって、複合型磁気記録ヘッド17と磁気記録媒体16との距離が100nm(四分の一波長よりも短い)以下では、距離によるレーザ集光サイズと磁界分布の変化は、なだらかであるため、安定した光磁気記録が行われる。
【0093】
ここで、レーザ開口部12と光照射面18との距離が100nm以下の場合、赤色レーザのレーザ開口部12から出た光の光照射面18でのレーザ強度分布を図4に示す。
【0094】
図4より、遮蔽板14直下では、メインスポットのレーザスポット径が約400nmであり、そのスポットの脇にサブスポットのサイドピークが現れることが分かる。ここで、メインスポットの径が100nmになる領域Aでのレーザ強度で、渦巻きコイル層8,9,10,11からの最大外部印加磁界よりも磁気記録媒体16の保磁力が小さくなるように媒体の磁気特性設計を行うことで、ビット径が100nmの磁気記録が可能になる。
【0095】
これにより、光アシストによる筆先磁気記録が実現でき、ビット径が100nm以下では64Gb/inch2 以上の高密度磁気記録が達成され、さらに、磁気ヘッド側からのレーザ入射を行う為、磁気記録媒体の両面に光アシスト磁気記録が可能になる。
【0096】
また、本実施の形態では、複合型磁気記録ヘッド17と光照射面18の距離が四分の一波長よりも短いため、レーザ光路差はあまり変化せずレーザ集光効率に大きな変化がないため、複合型磁気記録ヘッド17のフライングハイト変化にあまり依存しない。
【0097】
また、上記構成の複合型磁気記録ヘッド17を、同一プロセスで同時に複数形成して、例えば図5に示すような磁気ヘッドとしてもよい。この場合、一つの磁気ヘッドによる同時多重磁気記録が実現できる。また、面発光レーザに再生ヘッドや光学サーボ系も同時に形成することで、一つの磁気ヘッドに光アシスト型磁気記録再生に必要な複数の機能素子を集積化することが可能となる。
【0098】
(実施の形態2)
本発明の他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、前記の実施の形態1と同じ機能を有する部材には、同一の記号を付記し、その説明は省略する。
【0099】
図6に示すように、本実施の形態に係る複合型磁気記録ヘッド27は、光照射装置としての光源27aと、電磁コイル27bとを有している。ここで、電磁コイル27bは、前記実施の形態1の電磁コイル17bと同じ構成である。また、光源27aは、前記実施の形態1の光源17aとは異なり、遮蔽板14の代わりに、面発光レーザ層6の中心部に主磁極21が埋め込まれた構成となっている。
【0100】
上記主磁極21の周りには、絶縁体22がコーティングされ、面発光レーザ層6と絶縁状態を保つようになっている。
【0101】
上記主磁極21は、上記電磁コイル27bとともに磁気記録媒体16に対して磁界を印加するのに使用されるとともに、光源27aの中心部から放出される光を遮る遮蔽部材として使用される。
【0102】
このように、遮蔽板14の代わりに、主磁極21を設けても、光源27aからの光を、前記実施の形態1と同様に磁気記録媒体16の光照射面18に集光させることができる。
【0103】
上記構成の複合型磁気記録ヘッド27の製造方法について、以下に説明する。なお、本製造方法では、光源27aを面発光レーザ層4、5、6を積層して円柱15に形成されるまでは、前記実施の形態1と同じなので、その説明は省略する。
【0104】
まず、収束イオンビームエッチング法により上部多層反射膜層としての面発光レーザ層6の表面の中心に、径0.3−0.6μm、深さ2μmの穴23を形成する。これにより、円柱15は円筒構造となる。さらに、作製した穴23の内径側面及び底部を絶縁体22でコーティングする。絶縁体22の材料としては、耐熱高分子あるいはA12 3 などがあるが、ここでは、ポリイミドを膜厚500nmコーティングする。
【0105】
次に、電子線リソグラフィー技術及びスパッタリング法により、軟磁性金属でできた主磁極21を円柱15の穴23内部に形成する。主磁極21は、径0.2−0.5μm、高さ1.5μmの円柱状となっている。ここで、主磁極21の材料としては、NiFeが望ましい。
【0106】
上記円柱15の内部では、活性層である面発光レーザ層5の手前まで主磁極21が形成されているが、これは主磁極21の形成による面発光レーザ層5の破壊を回避することと、面発光レーザ層5への効率よいキャリヤー注入が行われるように配慮したため、このような構造をとるようにしている。
【0107】
最後に、複合型磁気記録ヘッド27の最上部を、主磁極21を含むレーザ開口部12を除いてパッシベーション保護層(図示せず)でコーティングする。
【0108】
以上のように本実施の形態では、主磁極21は前記実施の形態の遮蔽板14の役割も兼ねている。
【0109】
ここで、図7に磁気記録媒体16での主磁極21中心直下の磁界分布を示す。図7に示すグラフから、前記実施の形態1と同様に、アポディゼーション効果によりレーザ加熱されたスポット径100nmの領域では、膜面垂直方向磁界が主であることが分かる。これは、前記実施の形態1に比べ、レーザにより加熱されたスポットで外部印加磁界の磁束密度をより増加することが出来、より急峻な光アシストによる筆先磁気記録が可能となることを示している。
【0110】
これにより、前記実施の形態1と同様に、ビット径が100nm以下になるように光アシストによる筆先磁気記録を行えば、64Gb/inch2 以上の高密度垂直磁気記録が達成される。
【0111】
上述したように、本実施の形態1、2において、複合型磁気記録ヘッド17、27は、遮蔽板14、主磁極21を含むレーザ開口部12を除いて、平坦になるようにコーティングが施されているので、例えば図8に示すように、磁気記録媒体16を3600rpmのように高速回転させたときに発生する空気の乱流を抑えることができる。これにより、磁気記録媒体16を高速回転させても、複合型磁気記録ヘッド17のフライングハイトを安定させることができるので、安定した情報の記録再生を行なうことができる。
【0112】
以上記載した以外にも、実施の形態としていくつか考えられるのでそれらを以下に示す。
【0113】
複合型磁気記録ヘッドには記録媒体上の漏洩磁束を検出する磁気センサーと、光学サーボシステムを一体化させることができる。これによって一つのヘッドに光アシスト型磁気記録再生に必要な複数の機能素子を集積化することが可能になる。
【0114】
また、本発明の磁気記録方法では、遮蔽板の大きさや形状を変えることにより記録媒体上のレーザスポットの径や形状を最適化することができる。これによって光磁気記録に見られる、矢羽型のビット形状とは違う、ビット形状の磁気記録が可能となる。
【0115】
また、本発明の磁気記録方法では、記録媒体上の光スポットの中央部で、情報を磁気的に記録することができる。それによって、高密化した磁束分布とレーザスポット中央部での熱分布の重なりで磁気記録が可能となり高密度磁気記録が達成される。この磁気記録方法で、レーザ集光位置と磁気記録ヘッドの遮蔽板又は主磁極の位置合わせサーボシステムが省略できる。
【0116】
また、本発明の磁気記録装置では、レーザを光源として備え、磁気記録用の電磁コイルがレーザ開口部に形成された磁気記録ヘッドが、記録媒体層との間隔を100nm以下として、情報を磁気的に記録する。それによって、磁気ヘッドと磁気記録媒体との距離が四分の一波長よりも短い場合、レーザ光路差はあまり変化せずレーザ集光効率に大きな変化がないことから、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間隔が100nm以下での磁気記録が可能になる。
【0117】
また、本発明の磁気記録装置ではレーザを光源として備え、磁気記録用の電磁コイルと主磁極がレーザ開口部に形成された磁気記録ヘッドが、記録媒体層との間隔を100nm以下として、情報を磁気的に記録する。これによって磁気ヘッドと磁気記録媒体との距離が四分の一波長よりも短い場合、レーザ光路差はあまり変化せずレーザ集光効率に大きな変化がないことから、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間隔が100nm以下での磁気記録が可能になる。
【0118】
以上のように、本発明は、レーザ光を照射する光源と、上記光源のレーザ開口部の半径が上記レーザ光の半波長から1波長に設定されるとともに、上記レーザ開口部を透過するレーザ光のうち、該レーザ開口部の中心の所定領域を透過するレーザ光を遮蔽する遮蔽部材とを有していることを特徴とする光照射装置としてもよい。
【0119】
また、上記遮蔽部材は、上記レーザ開口部の中心から、レーザの1/8波長から半波長を半径とする領域を透過するレーザ光を遮蔽するとしてもよい。
【0120】
また、上記レーザ開口部の半径が上記レーザ光の半波長から1波長に設定されるとともに、上記レーザ開口部を透過するレーザ光のうち、該レーザ開口部の中心の所定領域を透過するレーザ光を遮蔽する遮蔽部材が形成されていることを特徴とする磁気記録ヘッドとしてもよい。
【0121】
また、レーザ光を照射する光源を有し、上記光源のレーザ開口部の半径が上記レーザ光の半波長から1波長に設定されるとともに、上記レーザ開口部を透過するレーザ光のうち、該レーザ開口の中心の所定領域を透過するレーザ光を遮蔽する遮蔽部材が設けられた光照射手段と、磁気記録媒体に磁界を印加する電磁コイルとを備え、上記光照射手段は、磁気記録媒体上に上記遮蔽部材を用いてレーザを集光させて光スポットを形成するとともに、上記電磁コイルは、上記磁気記録媒体上の光スポット形成部分を含む領域に磁気記録用の磁界を印加することを特徴とする磁気記録装置としてもよい。
【0122】
さらに、以上のように、本発明は、電磁コイルと、上記電磁コイルの中心部に設けられ、面発光の半導体レーザからなり、レーザ照射面となるレーザ開口部の半径Rが、レーザ光の波長をλとするとき、λ/2+aλ≦R≦1.3λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)に設定されている光源と、上記光源におけるレーザ照射面の中心部に設けられた遮蔽部材とを備えている磁気記録ヘッドとしてもよい。
【0123】
また、磁気記録媒体に磁界を印加する電磁コイルと、上記電磁コイルの中心部に設けられ、面発光の半導体レーザからなり、レーザ照射面となるレーザ開口部の半径Rが、レーザ光の波長をλとするとき、λ/2+aλ≦R≦1.3λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)に設定され、上記磁気記録媒体の上記電磁コイルによる磁界印加領域にレーザ光の光スポットを照射する光源と、上記光源におけるレーザ照射面の中心部に設けられた遮蔽部材とを備えている磁気記録装置としてもよい。
【0124】
【発明の効果】
本発明の光照射装置は、波長λのレーザ光を照射するとともに、レーザ照射面となるレーザ開口部の半径Rが、λ/2+aλ≦R≦1.3λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)に設定されている光源と、上記レーザ開口部を透過するレーザ光のうち、該レーザ開口部の中心の所定領域を透過するレーザ光を遮蔽する遮蔽部材とを有する構成である。
【0125】
それゆえ、レーザ光にアポディゼーション効果を生じさせることができ、レンズを用いなくてもレーザ光を集光させる効果を奏する。
【0126】
上記遮蔽部材は、上記レーザ開口部の中心から、0.08λ+bλ≦r≦0.5λ+bλ(bは0≦b≦aを満たす整数)を満たす半径rの領域を透過するレーザ光を遮蔽する構成である。
【0127】
それゆえ、より効果的にアポディゼーション効果を生じさせる効果を奏する。
【0128】
上記光源は、レーザ発光体と上記レーザ開口部を形成する開口部形成部材とを有し、この開口部形成部材により上記レーザ開口部の半径が、上記レーザ発光体におけるレーザ照射がわ面の半径以下に設定されている構成である。
【0129】
それゆえ、開口部形成部材を用いることによって、レーザ開口部の半径を容易に設定する効果を奏する。
【0130】
本発明の磁気記録ヘッドは、レーザ光を照射する光源と、磁気記録用の電磁コイルとを有する磁気記録ヘッドにおいて、上記電磁コイルを、上記光源のレーザ照射面となるレーザ開口部を中心として、該光源と一体的に形成されている構成である。
【0131】
それゆえ、レーザ照射側からの磁気記録が可能になる。また、このレーザと電磁コイルの配置では、レーザ開口部中央で、開口面に対して垂直磁界を印加することができ、垂直磁気記録を行う上で有効であり、また、レーザ開口部を中心に形成された電磁コイル半径を数μmにまで小さくすることで、より高い磁場をレーザ開口部中央付近に印加することが可能になるという効果を奏する。
【0132】
また、上記レーザ開口部の半径Rが、上記レーザ光の波長をλとするとき、λ/2+aλ≦R≦1.3λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)に設定されるとともに、上記レーザ開口部を透過するレーザ光のうち、該レーザ開口部の中心の所定領域を透過するレーザ光を遮蔽する遮蔽部材を形成する構成である。
【0133】
それゆえ、アポディゼーション効果により遮蔽板直下にレーザ集光する事ができ、光アシストによる高密度磁気記録が実現可能となる効果を奏する。
【0134】
また、上記遮蔽部材は、軟磁性金属で構成される。
【0135】
この軟磁性金属は、磁気記録媒体に磁界を印加する主磁極ヘッドとすることができる。それゆえ、この遮蔽部材も兼ねた主磁極ヘッドが開口中心部に設けられることで、主磁極ヘッド直下にレーザ集光することができ、また、高透磁率材料であるパーマロイやフェライトなどの軟磁性金属からなる主磁極ヘッドを形成することで、主磁極ヘッド直下での磁束密度を高密化することができる。これにより、レーザ集光位置中央部での高密度磁気記録が実現可能となる効果を奏する。
【0136】
また、上記光源は、面発光の半導体レーザで構成される。
【0137】
それゆえ、面発光レーザ開口部に直接磁気記録ヘッドが形成されているため、ヘッドの構造が簡単かつ軽量化されるなど、複合型磁気記録ヘッドの量産化が行いやすくなる効果を奏する。
【0138】
また、上記光源は、レーザ発光体と上記レーザ開口部を形成する開口部形成部材とを有し、この開口部形成部材により上記レーザ開口部の半径が、上記レーザ発光体におけるレーザ照射がわ面の半径以下に設定されている構成である。
【0139】
それゆえ、開口部形成部材を用いることによって、レーザ開口部の半径を容易に設定する効果を奏する。
【0140】
さらに、上記磁気記録ヘッドを、磁気記録媒体の記録面に沿って複数個配置する構成である。
【0141】
それゆえ、同一プロセスで同時に複数のヘッドが形成できるため、ヘッドに複数の磁気記録ヘッドが形成でき一つの磁気ヘッドによる同時多重磁気記録が実現できる効果を奏する。
【0142】
本発明の磁気記録装置は、波長λのレーザ光を照射するとともに、レーザ照射面となるレーザ開口部の半径Rが、λ/2+aλ≦R≦1.3λ+aλ(aはa≧0を満たす整数)に設定されている光源、および上記レーザ開口部を透過するレーザ光のうち、該レーザ開口部の中心の所定領域を透過するレーザ光を遮蔽する遮蔽部材を有する光照射手段と、磁気記録媒体に磁界を印加する電磁コイルとを備え、上記光照射手段は、磁気記録媒体上に上記遮蔽部材を用いてレーザ光を集光させて光スポットを形成するとともに、上記電磁コイルは、上記磁気記録媒体上の光スポット形成部分を含む領域に磁気記録用の磁界を印加する構成である。
【0143】
それゆえ、遮蔽部材の直下で集光したレーザスポットによって生じる磁気記録媒体の熱分布と電磁コイルによって印加された磁束分布との重なり部で、磁気記録が可能となり高密度磁気記録が達成されるという効果を奏する。
【0144】
また、上記遮蔽部材は、軟磁性金属で構成される。
【0145】
それゆえ、遮蔽部材が軟磁性金属で構成されているので、磁気記録媒体に磁界を印加するための主磁極ヘッドがレーザ開口部に形成されることになる。したがって、遮蔽部材の直下で集光したレーザスポットによって生じる磁気記録媒体の熱分布と電磁コイルと主磁極ヘッドによって印加された急峻かつ高密化した磁束分布との重なりで筆先磁気記録が可能となり高密度磁気記録が達成されるという効果を奏する。
【0146】
また、上記光源は、面発光の半導体レーザから構成される。
【0147】
それゆえ、光源が面発光の半導体レーザからなっているので、ヘッドの構造が簡単かつ軽量化されるなど、複合型磁気記録ヘッドが量産化しやすくなり、それを含む複合型磁気記録装置も製造しやすくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る複合型磁気記録ヘッドの構成を示す要部断面図である。
【図2】図1に示す複合型磁気記録ヘッドの概略構成図である。
【図3】図1に示す複合型磁気記録ヘッドに備えられたコイル層のパターンを示す概略図である。
【図4】図1に示す複合型磁気記録ヘッドのレーザ開口部から照射されたレーザの照射面での強度分布を示すグラフである。
【図5】本発明の磁気記録装置の概略構成図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る複合型磁気記録ヘッドの構成を示す要部断面図である。
【図7】図6に示す複合型磁気記録ヘッドの主磁極の磁界分布を示すグラフである。
【図8】複数の複合型磁気記録ヘッドで構成された磁気記録ヘッドの概略構成図である。
【図9】図1に示す複合型磁気記録ヘッドのレーザ開口部と光照射面との関係を示す図である。
【図10】レーザ光が一様に照射される場合の、レーザ開口部の内半径とレーザ光のピーク強度との関係をシュミレーションした結果を示すグラフである。
【図11】レーザ光が一様に照射される場合の、レーザ開口部の外半径とレーザ光のピーク強度との関係をシュミレーションした結果を示すグラフである。
【図12】レーザ光がガウシアン分布を有する場合の、レーザ開口部の内半径とレーザ光のピーク強度との関係をシュミレーションした結果を示すグラフである。
【図13】レーザ光がガウシアン分布を有する場合の、レーザ開口部の外半径とレーザ光のピーク強度との関係をシュミレーションした結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 基板
2 高濃度ドーピング半導体層
3 下部電極
4 面発光レーザ層(発光体)
5 面発光レーザ層(発光体)
6 面発光レーザ層(発光体)
6a 光照射面
7 絶縁体
8 渦巻きコイル第1層
8a 渦巻きコイル第1層内周端
8b 渦巻きコイル第1層外周端
9 渦巻きコイル第2層
9a 渦巻きコイル第2層内周端
9b 渦巻きコイル第2層外周端
10 渦巻きコイル第3層
10a 渦巻きコイル第3層内周端
10b 渦巻きコイル第3層外周端
11 渦巻きコイル第4層
11a 渦巻きコイル第4層内周端
11b 渦巻きコイル第4層外周端
12 レーザ開口部(レーザ照射面)
13 上部電極(開口部形成部材)
13a 開口部
14 遮蔽板(遮蔽部材)
15 円柱
16 磁気記録媒体
17 複合型磁気記録ヘッド(磁気記録ヘッド)
17a 光源
17b 電磁コイル
18 光照射面
21 主磁極
22 絶縁体
23 面発光レーザ層の穴
27 複合型磁気記録ヘッド(磁気記録ヘッド)
27a 光源
27b 電磁コイル

Claims (5)

  1. レーザ光を照射する光源と、磁気記録用の電磁コイルとを有する磁気記録ヘッドにおいて、
    上記電磁コイルは、上記光源のレーザ照射面に設けられたレーザ開口部を中心として、該光源と一体的に形成され
    上記レーザ開口部の半径Rが、上記レーザ光の波長をλとするとき、λ/2≦R≦1.3λに設定されているとともに、
    上記レーザ開口部を透過するレーザ光のうち、該レーザ開口部の中心の所定領域を透過するレーザ光を遮蔽する遮蔽部材が形成されており、かつ、
    上記遮蔽部材は、上記レーザ開口部の中心から、0.08λ≦r≦0.5λを満たす半径rの領域を透過するレーザ光を遮蔽するとともに、
    上記遮蔽部材は、上記光源内に埋め込まれた上記磁気記録用の電磁コイルの主磁極からなっていることを特徴とする磁気記録ヘッド。
  2. 上記光源は、面発光の半導体レーザからなることを特徴とする請求項1記載の磁気記録ヘッド。
  3. 上記光源は、レーザ発光体と上記レーザ開口部を形成する開口部形成部材とを有し、この開口部形成部材により上記レーザ開口部の半径が、上記レーザ発光体におけるレーザ照射がわ面の半径以下に設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の磁気記録ヘッド。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッドを備えた磁気記録装置であって、
    上記光源は、磁気記録媒体上に上記遮蔽部材を用いてレーザ光を集光させて光スポットを形成するとともに、上記電磁コイルは、上記磁気記録媒体上の光スポット形成部分を含む領域に磁気記録用の磁界を印加することを特徴とする磁気記録装置。
  5. 上記磁気記録ヘッドが、磁気記録媒体の記録面に沿って複数個配置されていることを特徴とする請求項4記載の磁気記録装置。
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