JP4070586B2 - エアゾール容器用バルブ機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアゾール容器用バルブ機構及びエアゾール容器に関し、特に容器本体の上端部内側に上下動可能に装着されると共に上端部分を上方に突出させたステムと、ステムの吐出流路への導入路を開閉可能に覆って取り付けられるステムガスケットとを備えるエアゾール容器用バルブ機構、及び該機構を備えるエアゾール容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアゾール容器は、液化ガスや圧縮ガス等の吐出媒体と共に内容物を容器本体の内部に収容し、容器本体から上方に突出するステムへの押圧操作によって、内容物をこれらの吐出媒体と共に、或いは内容物単独で、液状、霧状、泡状等の吐出物として、例えばステムに取り付けたノズル部材から吐出させるものである。
【0003】
ステムは、エアゾール容器の容器本体の上端部内側に設けられたハウジング内に上下動可能に装着され、上端部分をハウジングから上方に突出させて設けられるものであり、ハウジング内に設けられたスプリング等のバネ部材によって、上方に付勢された状態となっている(例えば、特許文献1参照)。またステムは、図8(a)にも示すように、当該ステム50の上端面に開口するように中央軸方向に形成された吐出流路51を有していると共に、ハウジング52内において吐出流路51から外側に折れ曲がってステム50の周面に開口する導入路53を有している。
【0004】
そして、ステム50の周面に開口する導入路53を密着状態で開閉可能に覆うようにして、ハウジング52内の上端部分には、例えばゴム等の弾性部材からなり、中央部分にステムの填込み挿通穴が開口形成された円盤形状のステムガスケット54が取り付けられている。したがって、ステム50をバネ部材55の付勢力に抗して下方に押し下げることにより、ステムガスケット54の填込み挿通穴の近傍に位置する部分が下方に弾性変形し、導入路53との間に隙間を生じさせることにより導入路53を開放して、容器本体の内部に収容された内容物を、液化ガスや圧縮ガス等の吐出媒体と共にハウジング52及び開放された導入路53を介して吐出流路51に給送し、ステム50の上端部に取り付けたノズル部材から吐出させるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2968944号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のステム50を下方に押し下げてステムガスケット54を弾性変形させつつ導入路53を開閉するバルブ機構によれば、ステム50を付勢するバネ部材55は、ハウジング52内において、ステムガスケット54の下方に配置されるものであり、したがってハウジング52から導入路53に至る内容物の流出路の途中に配設されるものであったため、特にバネ部材55が金属製のスプリング等である場合には、内容物との接触によるさびや腐食の発生によってバネ部材55を劣化させないようにする点、その付勢機能を十分に発揮させるようにする点、或いは吐出される内容物の品質確保の点で、より一層の改善が望まれる。特に内容物が塩素等のハロゲン族を含むものであると、これらの影響を一層考慮する必要がある。また、金属製のスプリング等に代えて、合成樹脂製のバネ部材を用いることも考えられるが、内容物の粘度等の物性によらず、付勢機能を十分に発揮させることができるように、より一層の改善が望まれる。
【0007】
一方、エアゾール容器のバルブ機構として、図8(b)に示すように、当該エアゾール容器の製造時等における容器本体の内部への内容物や吐出媒体の注入を容易にするべく、ステム50の下方のハウジング52と容器本体の内部との境目部分に、金属製のスプリング56によって上方に付勢された流量切替え用の弁体57を設けたものが知られている。この流量切替え用の弁体57を設けたバルブ機構によれば、ステム50の吐出流路51を介して内容物や吐出媒体を容器本体に注入するべくステム50を押し下げると、吐出媒体の流入圧力によって弁体57が下方に押し下げられることにより、弁体57の上端周囲の当接壁58との間に補助流路59としての隙間が生じることになり、内夜物の吐出時に使用される主流路60よりも開口面積の大きい当該補助流路59を介して、内容物や吐出媒体を容器本体の内部にスムーズに注入することが可能になる。
【0008】
しかしながら、このようなステム50の下方に流量切替え用の弁体57を設けたエアゾール容器のバルブ機構によれば、弁体57が金属製のスプリング56によって付勢されるものであったため、当該スプリング56を内容物との接触によるさびや腐食の発生によって劣化させないようにする点、その付勢機能を十分に発揮させるようにする点、或いは吐出される内容物の品質確保の点で、より一層の改善が望まれる。
【0009】
本発明は、ステムを付勢するバネ部材の内容物との接触による劣化を効果的に回避することのできるエアゾール容器用バルブ機構及びエアゾール容器を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、ステムの下方に流量切替え用の弁体が設けられている場合において、この弁体の内容物との接触による劣化を効果的に回避することのできるエアゾール容器用バルブ機構及びエアゾール容器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エアゾール容器の容器本体の開口部分である上端部内側に配置されるハウジング内に上下動可能に装着され、上端部分を上方に突出させて設けられたステムと、前記ハウジング内において、前記ステムの中央軸方向に形成された吐出流路から外側に折れ曲がって前記ステムの周面に開口する導入路を開閉可能に覆うようにして、前記ステムの外周面を囲んで取り付けられるステムガスケットとを備えており、前記ステムの周面には、前記導入路の上方において外側に突出するバネ当接リブを設け、該バネ当接リブに前記ステムを上方に付勢するバネ部材の上端部を当接し、該バネ部材の下端部を前記ステムガスケットの上方において支持させるようにしたエアゾール容器用バルブ機構を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0012】
ここで、ハウジング内に上下動可能に装着されるステムの「上下動」とは、ステムの進退方向に沿った前方及び後方への動きと同義であり、鉛直方向に沿った上下動のみに限定されるものではなく、エアゾール容器の構造や持ち方等によって変化する任意の方向へのステムの進退移動を含むものである。
【0013】
また、本発明は、ステムの下方に、前記容器本体側からの流出圧力を受けて補助流路を閉塞することにより、主流路のみからの前記ハウジング内への内容物の流出を可能とし、前記ハウジング側から流入圧力を受けて前記補助流路を開放することにより、前記補助流路及び前記主流路からの前記容器本体への内容物の流入を可能とする流量切り換え弁を設けた場合に、この流量切り換え弁を、合成樹脂部材のみによって形成することにより、上記目的を達成したものである。
【0014】
さらに、本発明は、上記いずれかのエアゾール容器用バルブ機構が設けられたエアゾール容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態に係るエアゾール容器用バルブ機構が設けられたエアゾール容器10は、図1に示すように、内容物として例えばクリーム状の粘性液体を容器本体11の内部に収容すると共に、液化ガスや圧縮ガス等の吐出媒体を外郭容器15と容器本体11との間に収容し、容器本体11の上方に突出するステム12を押圧することにより当該ステム12を押し下げて、内容物をこれらの吐出媒体と共に、或いは内容物単独で、液状、霧状、泡状等の吐出物として、例えばステム12に取り付けたノズル部材(図示せず)から吐出させるものである。また、本実施形態によれば、容器本体11の上端開口部分に、エアゾール容器用バルブ機構を備えたバルブユニット13を装着固定することによって、エアゾール容器10の本体部14が形成されており、この本体部14を覆って外郭容器15を装着固定することによって、ステム12を上端面から上方に突出させた状態で、エアゾール容器10が製品化される。
【0016】
そして、本実施形態のエアゾール容器用バルブ機構は、容器本体11の上端部分に取り付けられるバルブユニット13に設けられるものであって、図2(a)及び(b)に拡大して示すように、エアゾール容器10の容器本体11の上端部内側に配置されるハウジング16内に上下動可能に装着され、上端部分を上方に突出させて設けられたステム12と、ハウジング16内において、ステム12の中央軸方向に形成された吐出流路17から外側に折れ曲がってステム12の周面に開口する導入路18を開閉可能に覆うようにして、ステム12の外周面を囲んで取り付けられるステムガスケット19とを備えている。またステム12の周面には、導入路18の上方において外側に突出するバネ当接リブ20が設けられており、このバネ当接リブ20にステム12を上方に付勢するバネ部材21の上端部を当接すると共に、このバネ部材21の下端部をステムガスケット19の上方において支持させるようになっている。
【0017】
また、本実施形態によれば、バネ当接リブ20は、ハウジング16内においてステム12の周面から外側に突出して設けられており、ステムガスケット19の上方には、バネ部材21の下端部を載置して支持する台座部材22が設けられている。
【0018】
本実施形態によれば、バルブ機構が設けられるバルブユニット13は、外周側面が凹凸面となっいて容器本体11の上端開口部分に填め込むように装着される装着スリーブ部23と、装着スリーブ部23の内側に同心状に配置されたハウジング部24とからなる例えば合成樹脂成形品であるユニット本体25と、装着スリーブ部23及びハウジング部24に跨ってユニット本体25の上面を覆うように取り付けられた金属製の天面プレート部材26とからなり、天面プレート部材26の中央に開口形成されたステム開口27を介して、ステム12の上端部分がハウジング16の上方に突出している。またハウジング部24の内部の中空部分であるハウジング16には、本実施形態のバルブ機構を構成するステム12、ステムガスケット19、バネ部材21、台座部材22等が装着されていると共に、ステム12の下方には、ハウジング部24の下部に配置されて、容器本体11とハウジング16との間を流れる内容物の流量を切り替える、後述する合成樹脂製の流量切り替え弁28が設けられている。
【0019】
本実施形態のエアゾール容器用バルブ機構を構成するステム12は、略円柱ロッド形状の合成樹脂成形品であって、ステム12の上端面において開口するように中央軸方向に形成された吐出流路17を有していると共に、ステム12の下端から長さ方向の約1/4の部分に配設されて、吐出流路17から外側に折れ曲がると共にステム12の周面に開口する導入路18が形成されている。またハウジング16の内部に位置するステム12の長さ方向中央部分から径方向外側に突出して、略三角形断面形状のバネ当接リブ20が、ステム12の外周面に沿って円環状に連続して設けられている。バネ当接リブ20の下方傾斜面にはバネ係止溝29が切り欠き形成されており、このバネ係止溝29を介してバネ部材21の上端部がバネ当接リブ20に当接係止されると共に、ステム12を押圧することなく内容物や吐出媒体を吐出させていない状態であるエアゾール容器10の非使用時においては、バネ部材21の上方への付勢力によって、バネ当接リブ20の上方平坦面は天面プレート部材26に内側面に当接した状態となっている。
【0020】
ステム12の周面に開口する導入路18を開閉可能に覆うステムガスケット19は、例えばゴム等の弾性部材からなり、中央部分にステム填込み挿通穴30が開口形成された円盤形状を有している。ステムガスケット19はその下面外側部分をハウジング部24に設けたガスケット支持リブ31によって支持させて、その内側部分を径方向内方に片持ち状に張り出させることにより、当該内側部分を撓ませつつ上下に弾性変形させることができるようになっている。またステムガスケット19の上面外側部分は、台座部材22によって押え付けられていることにより、当該外側部分は、ガスケット支持リブ31と台座部材22との間に変形が防止された状態で挟み込まれることになり、これによってステムガスケット19の外側部分における気密性を強固且つ確実に確保することができるようになっている。
【0021】
そして、ステムガスケット19のステム填込み挿通穴30の周縁部分は、エアゾール容器10の非使用時においては、導入路18が開口形成された部分のステム12の周面に密着配置され、これによって導入路18を強固に閉塞した状態を保持する(図2(a)参照)。一方、エアゾール容器10の使用時においては、バネ部材21の付勢力に抗してステム12を押し下げれば、ステムガスケット19の内側部分が下方に撓むようにして弾性変形することにより、導入路18との密着封止状態が開放されて隙間が生じることになり、容器本体11から流量切り替え弁28の主流路32を介してハウジング16に至り、さらに導入路18を介して吐出流路17に至る、内容物の流出路Xが形成されるので、これによって内容物をスムーズにステム12から吐出させることが可能になる(図2(b)参照)。
【0022】
ステムガスケット19の上方に配置されて、バネ部材21の下端部を支持する台座部材22は、底面板33を内方に向けて配置した断面略L字形状で且つ略円筒形状の合成樹脂成形品であって、ハウジング16の上方部分の内周面に外周面を沿わせるようにしてハウジング16内に挿入配置されると共に、上述のように、底面板33によって、ステムガスケット19の上面外側部分を押え付けるようにして設置される。そして、底面板33の上面にはバネ部材21の下端部が載置されることにより、バネ部材21を下方から強固に支持すると共に、断面略L字形状の立上がり部分は、これの内周面に沿ってバネ当接リブ20の先端を摺動させる案内壁としての機能を備えている。
【0023】
ステム12を上方に付勢するバネ部材21は、例えば金属製のスプリングからなり、上端をバネ当接リブ20のバネ係止溝29に、下端を台座部材22の底面板33の上面に各々当接係止して、ハウジング16内においてステム12を囲んで当該ステム12と同心状に配置されることになる。
【0024】
そして、本実施形態によれば、導入路18の上方においてステム12の周面にバネ当接リブ20を設け、このバネ当接リブ20にバネ部材21の上端部を当接し、バネ部材21の下端部をステムガスケット19の上方において支持させるようにしたので、ステム12を付勢するバネ部材21は、内容物の流出路Xの中に介在しないことになり、これによってスプリング等によるバネ部材21の内容物との接触による劣化を効果的に回避して、特に内夜物が塩素等のハロゲン族を含むものである場合でも、バネ部材21による付勢機能を容易に保持させることが可能になるとと共に、吐出される内容物の品質への影響を効果的に回避することが可能になる。
【0025】
ここで、本実施形態によれば、例えば図3(a)に示すように、台座部材22を介することなく、ステムガスケット19の上面外側部分にバネ部材21を直接載置して、当該ステムガスケット19及びこれの下方のガスケット支持リブ31にバネ部材21を支持させるようにしても良く、また例えば図3(b)に示すように、ハウジング16の内方に突出して、ステムガスケット19の上面外側部分を挟み込む台座部材34を、ユニット本体25の上部ハウジング部24aに一体成形して設けることもでき、ガスケット支持リブ31を備えて上部ハウジング部24aとは別部材とした下部ハウジング部24bを上部ハウジング部24aに装着係止することで、ステムガスケット19を挟み込むこともできる。さらに、例えば図3(c)に示すように、帯板リング形状のガスケット押さえ部材35を、その上面周縁部をハウジング16の内周面に設けた当接突起36に当接して取り付けることにより、当該ガスケット押さえ部材35を台座部材とすることもできる。
【0026】
本実施形態のエアゾール容器用バルブ機構によれば、さらに、図2(a),(b)に示すように、当該エアゾール容器10の製造時等における容器本体11の内部への内容物や吐出媒体の注入を容易にするべく、ステム12の下方の容器本体11の内部とハウジング16との境目部分であるハウジング部24の下端部分に、耐内容物特性を有する合成樹脂部材のみによって形成されている流量切り換え弁28が設けられている。
【0027】
すなわち、流量切り換え弁28は、図4(a),(b)に示すように、合成樹脂成形品であって、大径の下方円盤部分36と、小径の上方円盤部分37とからなる2段構造を備えており、これらの軸方向中央部分を貫通して、主流路32が形成されている。また、下方円盤部分36の外周面には、当該外周面から段差部分38の略半分の深さで切欠き形成されて、下段補助流路用切欠き39が周方向に間隔をおいて複数設けられており、上方円盤部分37の外周面には、下段補助流路用切欠き39と同等の深さで切欠き形成されて、上段補助流路用切欠き40が周方向に間隔をおいて複数設けられている。
【0028】
一方、ハウジング部24の下端部分には、下方に向けて開口する切換え弁装着凹部41が形成されると共に(図2(a),(b)参照)、この切換え弁装着凹部41には装着スリーブ42が填め込まれて、切換え弁遊嵌室43が形成されることになり、この切換え弁遊嵌室43に、上方円盤部分37を切換え弁装着凹部41の天井壁に設けた流路開口44に挿入した状態で、流量切り換え弁28の下方円盤部分36が上下動可能に遊嵌装着されることになる。
【0029】
流量切り換え弁28は、例えばエアゾール容器の使用時において、ステム12が押圧されて導入路18が開放されると、内容物及び吐出媒体による容器本体11側からの流出圧力を受けて、段差部分38は下段補助流路用切欠き39が形成されていない部分を含めて流路開口44の下面側周縁部に当接することになって補助流路45(図5参照)を閉塞することにより、図2(b)に示すように、流出路Xによる主流路32のみからのハウジング16内への内容物の適正な流出を可能とする。
【0030】
また、エアゾール容器10の製造時等において、図5に示すように、ステム12の吐出流路17及びハウジング16を介して、容器本体11の内部に内容物や吐出媒体の注入するべく、吐出流路17に内容物を供給しつつステム12を押し下げると、流量切り換え弁28は、ハウジング16側からの流入圧力を受けて切換え弁遊嵌室43において下方にスライド移動することにより、上段補助流路用切欠き40及び下段補助流路用切欠き39を介した、主流路32よりも開口面積の大きな補助流路45が開放形成されることになる。これによって、当該補助流路45を経て吐出流路17から容器本体11に至る流入路Yが形成されると共に、大きな開口面積の補助流路45及び主流路32からの容器本体11への内容物の流入が可能となって、短時間で注入作業を行うことが可能になる。
【0031】
そして、本実施形態によれば、ステム12の下方において、内容物の流出路X又は流入路Yに介在して設けられた流量切替え弁28が、合成樹脂部材のみによって形成されているので、当該流量切替え弁28の内容物との接触による劣化を効果的に回避することができ、これによって付勢機能を十分に保持するこが可能になると共に、吐出される内容物の品質への影響を回避することが可能になる。
【0032】
ここで、本実施形態によれば、流量切替え弁は、例えば図6に示すような、切換え弁遊嵌室43の天井部における流路開口44の下面側周縁部に上下動可能に点接合されたいわゆる1点弁46や3点弁等であっても良く、また例えば図7に示すような、下段周縁部に補助流路用切欠き49が形成された山高帽子形状の弁本体部47の下部に弾性変形可能な複数の脚部48を設け、切換え弁遊嵌室43に収容されて、ハウジング16側からの流入圧力を受けて脚部48が圧縮変形することにより、弁本体部47の外側に補助流路を形成するものであっても良い。
【0033】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、液化ガスや圧縮ガス等の吐出媒体と共に容器本体の内部に収容しても吐出可能な内容物の場合には、当該内容物と吐出媒体とが混在した状態で容器本体の内部に収容し、ステムの押し下げによって内容物を吐出媒体と共に吐出させることもできる。また、バネ当接リブは、ハウジング内においてステムの周面から外側に突出して設ける必要は必ずしもなく、ハウジングから突出した部分においてステムの周面設けることにより、容器本体の外側でバネ部材を支持するようにしても良い。さらに、台座部材や流量切り換え弁は、上述のものに限定されることなく、その他の構成を有する種々の台座部材や流量切り換え弁を採用することができる。さらにまた、ステムの下方に流量切替え弁が設けられている必要は必ずしもない。
【0034】
【発明の効果】
本発明のエアゾール容器用バルブ機構及びエアゾール容器によれば、ステムを付勢するバネ部材の内容物との接触による劣化を効果的に回避することができる。また、ステムの下方に流量切替え用の弁体が設けられている場合に、この流量切替え用の弁体の内容物との接触による劣化を効果的に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用バルブ機構を採用したエアゾール容器を例示する断面図である。
【図2】(a),(b)は、本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用バルブ機構の構成を説明する断面図である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用バルブ機構においてバネ部材の下端部を支持する構造を例示する断面図である。
【図4】流量切換え弁の一例を示す、(a)は断面図、(b)は上面図である。
【図5】図4の流量切換え弁における補助流路を開放した状況の説明図である。
【図6】流量切換え弁の他の例を示す断面図である。
【図7】流量切換え弁のさらに他の例を示す断面図である。
【図8】(a),(b)は、従来のエアゾール容器用バルブ機構の構成を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 エアゾール容器
11 容器本体
12 容器本体
13 バルブユニット
16 ハウジング
17 吐出流路
18 導入路
19 ステムガスケット
20 バネ当接リブ
21 バネ部材
22,34 台座部材
23 装着スリーブ部
24 ハウジング部
25 ユニット本体
28 流量切り替え弁
30 ステム填込み挿通穴
31 ガスケット支持リブ
32 主流路
39 下段補助流路用切欠き
40 上段補助流路用切欠き
41 切換え弁装着凹部
42 装着スリーブ
43 切換え弁遊嵌室
44 流路開口
45 補助流路

Claims (4)

  1. エアゾール容器の容器本体の上端部内側に配置されるハウジング内に上下動可能に装着され、上端部分を上方に突出させて設けられたステムと、前記ハウジング内において、前記ステムの中央軸方向に形成された吐出流路から外側に折れ曲がって前記ステムの周面に開口する導入路を開閉可能に覆うようにして、前記ステムの外周面を囲んで取り付けられるステムガスケットとを備えており、
    該ステムガスケットは、中央部分にステム填込み挿通穴が開口形成された円盤形状を有する弾性部材からなり、その内側部分を径方向内方に片持ち状に張り出させると共に、その外側部分の上方で前記ステムを上方に付勢するバネ部材の下端部を支持させるようになっており、
    前記ステムの周面には、前記導入路の上方において外側に突出するバネ当接リブを設け、該バネ当接リブに前記ステムを上方に付勢するバネ部材の上端部を当接させるようにしたエアゾール容器用バルブ機構。
  2. 前記ステムガスケットの外側部分は、その上面が台座部材によって押え付けられていることにより変形が防止された状態で支持リブとの間に挟み込まれており、前記バネ部材の下端部を前記台座部材によって支持させるようにした請求項1記載のエアゾール容器用バルブ機構。
  3. 前記ステムの下方には、前記容器本体側からの流出圧力を受けて補助流路を閉塞することにより、主流路のみからの前記ハウジング内への内容物の流出を可能とし、前記ハウジング側からの流入圧力を受けて前記補助流路を開放することにより、前記補助流路及び前記主流路からの前記容器本体への内容物の流入を可能とする流量切り換え弁が設けられており、
    該流量切り換え弁は、合成樹脂部材のみによって形成されている請求項1又は2に記載のエアゾール容器用バルブ機構。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のエアゾール容器用バルブ機構が設けられたエアゾール容器。
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