JP4069466B2 - ヤニ汚れ洗浄用組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はヤニ汚れ洗浄用組成物に関する。より詳細には、本発明は、水の付着が好ましくなく、水を利用して洗浄または清浄することのできない対象面(以下、嫌水面ともいう。)に付着したヤニ汚れを、効果的にしかもべたつきの発生や洗浄面を傷めることなく洗浄または清浄することのできるヤニ汚れ洗浄用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、革製品や家具、仏壇、屋内の壁またはフローリング床等は、水と接触することによって、表面の素材やコーティング剤が劣化したり、また塗膜の膨れや剥がれが生じる。
【0003】
このように水の使用が好まれないものや場所に付着した汚れや埃の除去には、従来は水性成分を含まないドライワイパーや静電気の力を利用した毛ブラシ等が使用されている。しかしながら、これらのドライワイパーや毛ブラシ等では、水気のない条件下で対象物に付着した埃の除去については優れた効果を奏するものの、一旦付着したヤニを除去することは不可能である。
【0004】
通常、このような水が使用できない嫌水面の洗浄または清浄は、当該嫌水面への水の影響を考えると、非水系または疎水性の洗浄剤を利用することが望ましい。しかしながら、ヤニは水溶性であるため、非水系または疎水性の洗浄剤では満足できるヤニの除去効果を得ることができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、嫌水面に付着したヤニを水を使用することなく除去するのに有効な洗浄剤の開発をめざして研究していたところ、種々のアルコールに優れたヤニの除去作用があることが分かった。その一方で、ヤニの除去作用のあるアルコールには、使用後にべたつきが残り、それにより埃がかえって付着しやすくなるものや、被洗浄物の素材やコーティング面に劣化や染みを生じさせるなど被洗浄面に影響を与えるものがあることがわかり、アルコールの優れたヤニ除去作用を利用するにはこれらの解決が必要であることが明らかとなった。
【0006】
本発明の目的は、上記アルコールの問題を解消することによって嫌水面にも使用でき、しかも使用感に優れたヤニ汚れ洗浄用組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討していたところ、上記のべたつきのあるアルコール、及び嫌水面に影響を与えるアルコールは、いずれも特定の炭化水素と界面活性剤を併用することでそれらの問題が解消でき、これによって得られた組成物によれば、嫌水面に影響を与えることなく、しかも使用後にべたつきを残さずに、嫌水面に付着したヤニを有効に除去できることを見出した。
【0008】
本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
【0009】
即ち、本発明は下記に掲げるヤニ汚れ洗浄用組成物である。
項1.(A1)ノナノール、デカノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、へキシレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、3メトキシ3メチル1ブタノール及び1,3−ブチレングリコールよりなる群から選択される少なくとも1種のアルコール、
(B)炭素数6〜18の直鎖パラフィン、炭素数6〜40のイソパラフィン、及び炭素数10〜18の直鎖α−オレフィンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭化水素、及び
(C)有機概念図のα角が30〜55度の界面活性剤、
を含有することを特徴とする、ヤニ汚れ洗浄用組成物(以下、当該組成物をヤニ汚れ洗浄用組成物1という。)。
項2.(A2)メタノール、エタノール、フェニルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、へキシレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、3メトキシ3メチル1ブタノール及び1,3−ブチレングリコールよりなる群から選択される少なくとも1種のアルコール、
(B)炭素数6〜18の直鎖パラフィン、炭素数6〜40のイソパラフィン、及び炭素数10〜18の直鎖α−オレフィンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭化水素、及び
(C)有機概念図のα角が30〜55度の界面活性剤、
を含有することを特徴とする、ヤニ汚れ洗浄用組成物(以下、当該組成物をヤニ汚れ洗浄用組成物2という。)。
項3.炭化水素が、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ドデカン、ウンデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、1−デセン、1−ドデセン、1−ウンデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン及び1−オクタデセンよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1または2に記載のヤニ汚れ洗浄用組成物。
項4.ヤニ汚れ洗浄用組成物100重量%当たりアルコールを0.1〜20重量%含有するものであって、当該アルコール1重量部に対する炭化水素の配合割合が2.5〜990重量部である、項1〜3のいずれかに記載のヤニ汚れ洗浄用組成物。
項5.アルコールがプロピレングリコールであり、炭化水素が1−ドデセンである、項1、3または4のいずれかに記載のヤニ汚れ洗浄用組成物。
項6.更に、艶出し成分を含有する、請求項1〜5のいずれかに記載のヤニ汚れ洗浄用組成物。
項7.嫌水面の洗浄または清浄に用いられる、項1〜6のいずれかに記載のヤニ汚れ洗浄用組成物。
【0010】
さらに、本発明は上記項1〜7のいずれかに記載のヤニ汚れ洗浄用組成物をシート状基材に担持していることを特徴とするヤニ汚れ洗浄材である。
【0011】
【発明の実施の形態】
(1)ヤニ汚れ洗浄用組成物1
本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物1は、ヤニ除去成分(有効成分)として、ノナノール、デカノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、へキシレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、3メトキシ3メチル1ブタノール及び1,3−ブチレングリコールよりなる群から選択される少なくとも1種のアルコール(A1)を含有するものである。これらのアルコールは、ヤニ除去効果に優れるものの被洗浄面への残留感、べたつき感が懸念されるものである。
【0012】
本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物1は、これらのアルコールに加えて特定の炭化水素と界面活性剤を配合することによってべたつき感を解消したものであり、ヤニ除去効果と使用感に優れ、嫌水面への使用に適した組成物である。
【0013】
本発明の組成物に用いるアルコールは、前述のものをいずれも使用することができるが、好ましくはエチレングリコール、へキシレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール及び1,3−ブチレングリコールである。これらの中で、特に好ましくはプロピレングリコールである。また、これらのアルコールは1種単独で用いてもよく、又2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0014】
なお、これらのアルコールのうち、へキシレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、3メトキシ3メチル1ブタノール及び1,3−ブチレングリコールは、洗浄対象とする嫌水面の素材やコーティングへの影響が少なからず懸念されるものであるが、後述するように、下記の特定の炭化水素と界面活性剤を併用することによって、これらのべたつき感が解消すると同時にかかる嫌水面への影響も一挙に解消することができる。
【0015】
また、下記の特定の炭化水素と界面活性剤の併用は、後述するように、べたつきの問題はないものの、嫌水面への影響が懸念されるメタノール、エタノール、フェニルアルコール、イソプロピルアルコール及びベンジルアルコールの嫌水面への影響の解消にも有効である。従って、本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物1は、本発明の効果を妨げることなく、上記のアルコールに加えて、メタノール、エタノール、フェニルアルコール、イソプロピルアルコールまたはベンジルアルコールといったアルコール(A2)を、1種または2種以上、任意に配合することもできる。
【0016】
本発明の組成物に配合するアルコール(A1)の配合量は、使用するアルコールの種類、洗浄の対象等によって異なり、一律に規定することができないが、ヤニ汚れ洗浄用組成物100重量%当たり、例えば0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%、更に好ましくは1〜5重量%を挙げることができる。係る範囲にあれば、組成物に所望のヤニ除去作用を付与することができる。なお、本発明の組成物が任意に上記アルコール(A2)を含む場合は、上記アルコールの配合量は、(A1)と(A2)の総量として計算される。
【0017】
本発明に用いる炭化水素(B)としては、炭素数6〜18の直鎖パラフィン、炭素数6〜40のイソパラフィン、及び炭素数10〜18の直鎖α−オレフィンを挙げることができる。
【0018】
炭素数6〜18の直鎖パラフィンとしては、具体的には、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン及びオクタデカンを挙げることができる。好ましくはデカン、ドデカン、ウンデカン、トリデカン及びテトラデカンである。
【0019】
炭素数6〜40のイソパラフィンとしては、特に限定されず、例えばイソヘキサン、イソヘプタン、イソオクタン、イソデカン、イソドデカン、7−メチルデカン、7−n−ヘキシリトリデカン、11−n−デシルドコサン、13−n−ドデシルヘキサコサン及び下記一般式(1);
【0020】
【化1】
【0021】
[式中、nは2〜13であり、Rは水素原子、又はメチル基である。]で表される化合物等を挙げることができる。
【0022】
一般式(1)で表される化合物は、簡便には商業的に入手できるものもあり、例えば、NAS−3(日本油脂社製)、NAS−4(日本油脂社製)、マルカゾールR(丸善石油化学社製)等を挙げることができる。
【0023】
炭素数10〜18の直鎖α−オレフィンとしては、具体的には、1−デセン、1−ドデセン、1−ウンデセン、1−トリデセン、1−テトラドデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセンを挙げることができる。好ましくは1−ドデセンである。
【0024】
これらの炭化水素の中でも、好ましくは1−ドデセン、デカン、ウンデカン、及びドデカンを、更に好ましくは1−ドデセンを挙げることができる。
【0025】
なお、これらの炭化水素は、1種単独で用いてもよく、又2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0026】
本発明に用いられる炭化水素(B)の配合量は、使用するアルコールの種類、炭化水素の種類等によって異なり、一律に規定することができないが、前述するアルコール(A1)1重量部に対して、例えば2.5〜990重量部、好ましくは3.5〜990重量部、更に好ましくは4〜990重量部を挙げることができる。なお、本発明の組成物が任意に上記アルコール(A2)を含む場合は、上記炭化水素の配合量は、アルコール(A1)と(A2)の総量1重量部に対して計算される。かかる範囲に調整することにより、アルコール(A1)の有する所望のヤニ除去作用を保持しつつ、該アルコール(A1)に起因する使用後のべたつきを改善し、また嫌水面への影響のない組成物を調製することができる。
【0027】
また、ヤニ汚れ洗浄用組成物中の炭化水素の配合割合としては、上記の条件範囲であれば特に制限されないが、ヤニ汚れ洗浄用組成物100重量%中、通常、50〜99重量%、好ましくは70〜99重量%、更に好ましくは80〜99重量%の範囲を挙げることができる。
【0028】
本発明に用いる界面活性剤(C)としては、有機概念図のα角が30〜55度、好ましくは35〜45度の界面活性剤を挙げることができる。かかる界面活性剤は、アルコール(A1)と炭化水素(B)に相溶性を付与することができ、当該アルコールと疎水性の当該炭化水素とを組成物中に均一に分散させるのに寄与する。
【0029】
ここでいう「有機概念図」とは、有機化合物を、当該有機化合物の炭素領域の共有結合連鎖に起因する「有機性」と置換基(官能基)に存在する静電性の影響による「無機性」との2因子により、有機性値と無機性値のバランスで特定したものであり、有機化合物の1物性を示す表現系として当業界で一般的に使用されているものである。有機概念図のα角とはこのバランスを定量的に示したものであり、αはtanα=(無機性値/有機性値)で与えられる(化学の領域Vol. 11, No. 10, 1597年10月号、第719-725頁、及び系統的有機定性分析 純粋物編、風間書房、1970年 参照)。
【0030】
具体的には、本発明に用いる界面活性剤(C)としては、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンデシルエーテル、ステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、イソステアリン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンひまし油、ステアリン酸ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ステアリン酸ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコール、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ラウリン酸ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリグリセリン脂肪酸エステル等を例示することができる。
【0031】
上記界面活性剤の中で、アルコール(A1)に優れた相溶性を示すもの(以下、界面活性剤(C1)という。)として、例えばポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンデシルエーテル等を挙げることができる。また、上記界面活性剤の中で、炭化水素(B)に相溶性を優れた相溶性を示すもの(以下、界面活性剤(C2)という。)として、例えば、ステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン等を挙げることができる。
【0032】
本発明の組成物1において、上記界面活性剤はアルコール(A1)と炭化水素(B)の双方に溶解性を示すものであれば1種単独又はそれらの2種以上を組み合わせて使用してもよい。又、界面活性剤(C1)のうち少なくとも1種と界面活性剤(C2)のうち少なくとも1種とを組み合わせて使用することもできる。
【0033】
本発明の組成物1において、上記界面活性剤の配合量としては、使用するアルコールの種類等によって異なり一律に規定できないが、前述するアルコール(A1)1重量部に対して、例えば0.5〜10重量部、好ましくは0.8〜7重量部、更に好ましくは1〜5重量部を挙げることができる。また、具体的には、上記界面活性剤を界面活性剤(C1)と(C2)を組み合わせて使用する場合であれば、配合されるアルコール(A1)1重量部に対して、0.3〜6重量部、好ましくは0.5〜4.2重量部、更に好ましくは0.6〜3重量部の界面活性剤(C1)、及び配合される炭化水素(B)1重量部に対して、
0.002〜0.1重量部、好ましくは0.003〜0.05重量部、更に好ましくは0.004〜0.03重量部の界面活性剤(C2)を組み合わせて使用することができる。
【0034】
なお、本発明の組成物が任意に上記アルコール(A2)を含む場合は、上記炭化水素の配合量は、アルコール(A1)と(A2)の総量1重量部に対して計算される。
【0035】
本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物1には、上記(A1)〜(C)の成分に加えて、さらに任意成分として艶出し成分を配合してもよく、これによって該組成物に良好な展延性やつや出し効果を付与することができる。このようなの艶出し剤としては、例えば、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、1,2−ヒドロキシステアリン酸グリコールエステル等の脂肪酸エステル、ミツロウ、羊毛オイル、鯨ロウ等の動物性ワックス、カルナバロウ、カンデリラロウ、木ロウ、サトウキビロウ、ヌカロウ等の植物性ワックス、モンタンロウ、パラフィンロウ、セレシンロウ、マイクロクリスタリンワックス等の鉱物性ワックス、硬化ヒマシ油等のグリセライド、ステアリルアミド等の脂肪酸アミド、ポリエチレンワックス等を挙げることができる。艶だし剤の配合量としては、特に制限されるものではないが、ヤニ汚れ洗浄用組成物100重量%当たり、例えば0.1〜5重量%、好ましくは3〜5重量%の範囲から適宜選択することができる。
【0036】
更に、本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物1には、本発明の効果を損なわないことを限度として、香料、抗菌剤、防腐剤、消臭剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等の任意成分を適宜配合することができる。
【0037】
本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物1の製造方法としては、上記成分を均一に分散できる限り、特に制限されない。例えば、アルコール(A1)と炭化水素(B)の双方に相溶性を示す界面活性剤(C)を使用する場合であれば、アルコール(A1)と界面活性剤(C)の混合物と、炭化水素(B)と界面活性剤(C)の混合物をそれぞれ作成し、次いで両者を混合する方法を挙げることができる。また、例えば、界面活性剤(C1)と(C2)とを使用する場合であれば、予めアルコール(A1)と界面活性剤(C1)の混合物と、炭化水素(B)と界面活性剤(C2)の混合物をそれぞれを作成し、次いで両者を混合する方法を例示することができる。こうすることで、アルコールと炭化水素とが液分かれすることなく、分散安定性に優れた組成物を調製することができる。
【0038】
(2)ヤニ汚れ洗浄用組成物2
本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物2は、ヤニ除去成分(有効成分)として、メタノール、エタノール、フェニルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、へキシレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、3メトキシ3メチル1ブタノール及び1,3−ブチレングリコールよりなる群から選択される少なくとも1種のアルコール(A2)を含有するものである。これらのアルコールは、ヤニ除去効果に優れるものの、水の使用が好ましくない素材、またはコーティング等が施された被洗浄面(嫌水面)への影響(染みや剥がれ等の損傷等)が懸念されるものである。
【0039】
本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物2は、これらのアルコールに加えて特定の炭化水素と界面活性剤を配合することによってかかる嫌水面への影響を解消したものであり、嫌水面への使用に適したヤニ除去効果に優れた組成物である。
【0040】
本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物2に用いるアルコール(A2)は、前述のものをいずれも使用することができるが、好ましくはメタノール、エタノール、フェニルアルコール、ベンジルアルコール、へキシレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール及び1,3−ブチレングリコールグリコールである。これらの中で、特に好ましくはジプロピレングリコールである。また、これらのアルコールは1種単独で用いてもよく、又2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0041】
なお、これらのアルコール(A2)のうち、へキシレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、3メトキシ3メチル1ブタノール及び1,3−ブチレングリコールは、上記嫌水面への影響に加えて、使用後の被洗浄面への残留感やべたつき感が少なからず懸念されるものであるが、前述するように、下記の特定の炭化水素と界面活性剤を併用することによって、嫌水面への影響が解消すると同時にかかるべたつき感が一挙に解消することができる。
【0042】
また、下記の特定の炭化水素と界面活性剤の併用は、前述するように、嫌水面への影響はないもののべたつきの問題が懸念されるノナノール、デカノール、エチレングリコール、グリセリン、及びプロピレングリコールのべたつきの解消にも有効である。従って、本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物2は、本発明の効果を妨げることなく、上記のアルコールに加えて、ノナノール、デカノール、エチレングリコール、グリセリン、またはプロピレングリコールといったアルコール(A1)を、1種または2種以上、任意に配合することもできる。
【0043】
本発明の組成物に配合するアルコール(A2)の量は、使用するアルコールの種類、洗浄の対象等によって異なり、一律に規定することができないが、ヤニ汚れ洗浄用組成物100重量%当たり、例えば0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜8重量%、更に好ましくは1〜5重量%を挙げることができる。係る範囲にあれば、組成物に所望のヤニ除去作用を付与することができる。なお、本発明の組成物が任意に上記アルコール(A1)を含む場合は、上記アルコールの配合量は、(A2)と(A1)の総量として計算される。
【0044】
本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物2には、炭化水素(B)及び界面活性剤(C)として、いずれも、前述するヤニ汚れ洗浄用組成物1で使用される炭化水素(B)、界面活性剤(C)を共通して用いることができる。
【0045】
本発明の組成物2に用いられる炭化水素(B)の配合量は、使用するアルコールの種類、炭化水素の種類等によって異なり、一律に規定することができないが、前述するアルコール(A2)1重量部に対して、例えば2.5〜990重量部、好ましくは3.5〜990重量部、更に好ましくは4〜990重量部を挙げることができる。なお、本発明の組成物が任意に上記アルコール(A1)を含む場合は、上記炭化水素の配合量は、アルコール(A2)と(A1)の総量1重量部に対して計算される。かかる範囲に調整することにより、アルコール(A2)の有する所望のヤニ除去作用を保持しつつ、該アルコール(A2)に起因する嫌水面への影響を改善し、また被洗浄面へのべたつきのない使用感に優れた組成物を調製することができる。
【0046】
また本発明の組成物2に用いる界面活性剤(C)の配合量としては、使用するアルコールの種類等によって異なり一律に規定することができないが、前述するアルコール(A2)1重量部に対して、例えば0.5〜10重量部、好ましくは0.8〜7重量部、更に好ましくは1〜5重量部を挙げることができる。また、具体的には、上記界面活性剤を界面活性剤(C1)と(C2)を組み合わせて使用する場合であれば、配合されるアルコール(A1)1重量部に対して、0.3〜6重量部、好ましくは0.5〜4.2重量部、更に好ましくは0.6〜3重量部の界面活性剤(C1)、及び配合される炭化水素(B)1重量部に対して、0.002〜0.1重量部、好ましくは0.003〜0.05重量部、更に好ましくは0.004〜0.03重量部の界面活性剤(C2)を組み合わせて使用することができる。
【0047】
なお、本発明の組成物が任意に上記アルコール(A1)を含む場合は、上記炭化水素の配合量は、アルコール(A2)と(A1)の総量1重量部に対して計算される。
【0048】
なお、本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物2には、ヤニ汚れ洗浄用組成物1と同様に任意に艶出し成分を配合することもでき、その配合割合もヤニ汚れ洗浄用組成物1と同様に定めることができる。さらに、その他、必要に応じて香料、抗菌剤、防腐剤、消臭剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等の任意成分を適宜配合することもできる。
【0049】
またヤニ汚れ洗浄用組成物2の製造は、前述するヤニ汚れ洗浄用組成物1に関して説明した製造方法に準じて行うことができる。
【0050】
斯くして調製されるヤニ汚れ洗浄用組成物1及びヤニ汚れ洗浄用組成物2は、被対象物に付着したヤニ汚れを除去できる態様であれば、その使用態様を特に制限するものではない。例えば、直接洗浄対象面に該組成物を滴下したり、噴霧することによって使用してもよく、又、予め或いは使用に際して、紙、繊維質、織布、不織布等のシート状基材に当該組成物を担持させ、それを用いて洗浄対象面を清拭することによって洗浄してもよい。
【0051】
使用の簡便さからは、ヤニ汚れ洗浄用組成物1またはヤニ汚れ洗浄用組成物2を予め紙、繊維質、織布、不織布等のシート状基材に担持してヤニ汚れ洗浄材として調製しておくことが好ましい。
【0052】
本発明は、かかる観点から、当該ヤニ汚れ洗浄材をも提供する。この場合、用いるシート状基材としては、本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物1またはヤニ汚れ洗浄用組成物2が担持できるものである限り特に制限はなく、例えば、紙などのセルロース製品;天然繊維、人造繊維又はそれらの混合繊維からなる不織布若しくは編織物;または発泡ウレタンなどの合成樹脂からなるスポンジ状材料等を挙げることができる。好ましくは経済性、強度及び拭き取り性の観点から不織布である。
【0053】
また、シート状基材は、ヤニ汚れ洗浄用組成物1またはヤニ汚れ洗浄用組成物2に対する吸液性がよく、またその成分であるアルコール及び炭化水素等の溶液に対して耐性を有する素材を選択することが好ましい。かかる素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、パルプ、レーヨンなどを例示することができる。
【0054】
なお、シート状基材の大きさは特に制限されず、一辺が40mm〜600mmである正方形もしくは長方形のシートであることができる。好ましくは拭き取り作業がしやすいように、手のひらサイズの1枚形状物、もしくは2〜6つ折りして手のひらサイズになるような大きさを挙げることができる。
【0055】
また、かかるシート状基材には、シートに弾力性を持たせて使いやすくし、また汚れの拭き取り効果を高めるために、さらにエンボス加工が施されていてもよい。
【0056】
シート状基材への本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物1またはヤニ汚れ洗浄用組成物2の含浸量は、ヤニ汚れの除去に有効な量であって長時間にわたって被洗浄面に当該洗浄用組成物が残留しないような量であれば特に制限されない。
【0057】
本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物(組成物1及び2)、ならびにそれを担持したヤニ汚れ洗浄材は、素材や施されたコーティングの性質から水を使用することのできない被洗浄面(嫌水面)に付着したヤニ汚れを、当該被洗浄面に影響を与えることなく、有効に除去できる、ヤニ汚れ洗浄剤またはヤニ汚れ洗浄材(ヤニ汚れ清浄材)として有用である。また、使用後に被洗浄面にべたつき等の残留感を与えないので使用感の優れたヤニ汚れ洗浄剤またはヤニ汚れ洗浄材(ヤニ汚れ清浄材)として有用である。
【0058】
本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物、ならびにヤニ汚れ洗浄材(ヤニ汚れ清浄材)は、その対象を特に制限するものではないが、好適には素材や施されたコーティングの性質から水を使用することのできない面を備えるもの、例えば革製品、家具、屋内の壁、フローリング床、仏壇、等のヤニ汚れの除去に使用することができる。好ましくは仏壇、家具である。
【0059】
【実施例】
以下、実験例及び処方例により本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明はかかる実験例等によって何ら制限されるものではない。
【0060】
<実験例>
表1に記載する処方からなる組成物(実施例1−14)を試験液として、ヤニ汚れ除去試験、嫌水面への影響評価試験及びべたつき評価試験を行った。それぞれの試験方法は、以下に示す通りである。なお、特に示さない限り、表中の数値は重量%を表している。
【0061】
【表1】
【0062】
(ヤニ汚れ除去試験方法)
まず、以下に記載する方法に従って、被験体としてヤニ汚れが付着したテスト板を作成した。まず、底面の直径170mm、高さ300mmのポリプロピレン製容器の底を切り取って逆さまに(上面が開口部となるように)静置し、この中に市販の線香15gを立てた10mLのビーカーを入れた。このポリプロピレン製容器内の線香を燃焼させ、容器の開口部に白いアクリル板を静置し、アクリル板に線香ヤニを付着させた。線香の燃焼後1〜2時間、室温で放置した。
【0063】
次いで、上記方法で作成した被験体(線香ヤニ付着テスト板)のヤニ付着面上に、約0.05mLの試験液を垂らして、直ちにケイドライ(商標、クレシア社製)でヤニ付着面の試験液を拭き取った。拭き取り後のテスト板について、下記の基準に従ってヤニの除去効果を評価した。
(評価基準)
◎ ヤニが全て除去された
○ ヤニが殆ど除去された
△ ヤニがすこし除去された
× ヤニが除去されなかった
(嫌水面への影響評価試験方法)
本評価試験において、嫌水面として、ラッカー塗装(薄塗り、クローズ)、ラッカー塗装(厚塗り、クローズ)、ポリウレタン塗装(薄塗り、オープン)またはポリウレタン塗装(厚塗り、クローズ)を施したコーティング面を対象とした。
【0064】
これらの塗装を施した各々のテスト板のコーティング面に上記試験液を約0.05mL滴下した。30分間静置した後、当該試験液をケイドライ(商標、クレシア社製)で拭き取った。拭き取り後のテスト板について、下記の基準に従ってそれぞれの試験液が、コーティング面(嫌水面)に及ぼす影響について評価した。
(評価基準)
◎ 影響は全くなかった
○ 影響が殆どなかった
△ 少しシミができた
× 塗装が剥がれた
(べたつき評価試験方法)
表1に記載する処方からなる組成物(実施例1−14)を試験液として被洗浄面に滴下し清拭した場合に、該洗浄面に残留するべたつき感を下記の方法によって評価した。
【0065】
ポリウレタン塗装板(家具塗装標準見本手板、家具塗装標準研究委員会、1995)に試験液を約0.05mL滴下し、ケイドライ(商標、クレシア社製)で拭き取った。5分間室温で静置した後、目視にて試験液を確認した。更に、この塗装板に対して、目開き500μmの篩を用いて人工粉体汚垢(JIS試験用粉体I、8種)を散布し、1分間静置した後に軽い衝撃を与えて付着していない粉体汚垢を払い落とし、目視により、下記の基準に従って、試験液のべたつき感を評価した。
(評価基準)
○ 汚垢がほとんど付着していない(試験液を塗布した箇所と変わらない)
△ 汚垢が少し付着ている
× 汚垢がかなり付着している
得られた結果を表2に示す。
【0066】
【表2】
【0067】
プロピレングリコール、グリセリン或いはエチレングリコールを単独で使用した場合には、使用後にべたつき感が感じられたが、実施例1−6の組成物ではヤニ汚れ落とし効果を保持しつつ、プロピレングリコールに起因するべたつき感が改善されていることがわかった。
【0068】
また、エタノール又はイソプロピルアルコールを単独で使用した場合には、嫌水面に悪影響が認められたが、実施例7−10の組成物では、嫌水面に悪影響を及ぼすことなく、ヤニ汚れ落とし効果を有していることが分かった。
【0069】
一方、ジプロピレングリコール又はへキシレングリコールを単独で使用した場合には、使用後にべたつきを感じ、しかも嫌水面に悪影響が認められたが、実施例11及び12の組成物では、使用後のべたつき感が改善され、しかも嫌水面への悪影響を及ぼすことなく、ヤニ汚れ落とし効果が保持されていることが明らかとなった。
【0070】
処方例1 ヤニ汚れ洗浄用組成物1
下記処方のヤニ汚れ洗浄用組成物を製造した。
原料名 配合量(g)
プロピレングリコール 3.0
ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル 6.0
ドデセン−1 83.5
オレイン酸ソルビタン 4.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 3.0
香料 0.5
合計 100.0 g
処方例2 ヤニ汚れ洗浄用組成物2
下記処方のヤニ汚れ洗浄用組成物を製造した。
原料名 配合量(g)
ジプロピレングリコール 3.0
ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル 6.0
1−ドデセン 86.5
オレイン酸ソルビタン 4.0
香料 0.5
合計 100.0 g
処方例3 ヤニ汚れ洗浄材
上記処方例1に従って調製したヤニ汚れ洗浄用組成物1(0.5g)、レーヨン、ポリエステルからなる不織布(目付60g/m2)(260×180mm)に含浸させて、ヤニ汚れ洗浄材を調製した。
【0071】
処方例4 ヤニ汚れ洗浄材
上記処方例2に従って調製したヤニ汚れ洗浄用組成物1(0.5g)、レーヨン、ポリエステルからなる不織布(目付60g/m2)(260×180mm)に含浸させて、ヤニ汚れ洗浄材を調製した。
【0072】
【発明の効果】
本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物1は、アルコール(A1)、炭化水素(B)、及び界面活性剤(C)を含有してなることを特徴とするものであり、当該アルコール(A1)が備える所望のヤニ除去作用を保持したまま、当該アルコール(A1)に起因する使用後のべたつきが改善されている。よってヤニ汚れ洗浄用組成物1及びそれを担持したヤニ汚れ洗浄材は、ヤニ除去効果及び使用感に優れたヤニ汚れ洗浄剤またはヤニ汚れ洗浄材として提供することができる。また同時にアルコール(A1)の嫌水面への影響が解消されているので、革製品、家具、屋内の壁、フローリング床、仏壇等の水分との接触が好ましくない素材やコーティング表面のヤニ汚れ洗浄用剤またはヤニ汚れ洗浄材として有用である。
【0073】
また、本発明のヤニ汚れ洗浄用組成物2は、アルコール(A2)、炭化水素(B)、及び界面活性剤(C)を含有してなることを特徴とするものであり、アルコール(A2)が備える所望のヤニ除去作用を保持したまま、当該アルコール(A2)に起因する嫌水面への悪影響が改善されている。よってヤニ汚れ洗浄用組成物2及びそれを担持したヤニ汚れ洗浄材は、革製品、家具、屋内の壁、フローリング床、仏壇等の水分との接触が好ましくない素材やコーティング面のヤニ汚れ洗浄剤またはヤニ汚れ洗浄材として有用である。また同時にアルコール(A2)のベタツキ感も解消されているので、使用感に優れたヤニ汚れ洗浄剤またはヤニ汚れ洗浄材として提供することができる。
Claims (9)
- (A1)エチレングリコール、へキシレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールよりなる群から選択される少なくとも1種のアルコール、
(B)炭素数6〜18の直鎖パラフィン、炭素数6〜40のイソパラフィン、及び炭素数10〜18の直鎖α−オレフィンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭化水素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭化水素、及び
(C)有機概念図のα角が30〜55度の界面活性剤、
を含有し、嫌水面の洗浄または清浄に用いられることを特徴とする、ヤニ汚れ洗浄用組成物。 - (A1)エチレングリコール、へキシレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールよりなる群から選択される少なくとも1種のアルコール、
(B)炭素数6〜18の直鎖パラフィン、炭素数6〜40のイソパラフィン、及び炭素数10〜18の直鎖α−オレフィンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭化水素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭化水素、及び
(C)有機概念図のα角が30〜55度の界面活性剤、
を含有し、且つ水を含まないことを特徴とする、ヤニ汚れ洗浄用組成物。 - (A2)ジプロピレングリコール、
(B)炭素数6〜18の直鎖パラフィン、炭素数6〜40のイソパラフィン、及び炭素数10〜18の直鎖α−オレフィンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭化水素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭化水素、及び
(C)有機概念図のα角が30〜55度の界面活性剤、
を含有し、嫌水面の洗浄または清浄に用いられることを特徴とする、ヤニ汚れ洗浄用組成物。 - (A2)ジプロピレングリコール、
(B)炭素数6〜18の直鎖パラフィン、炭素数6〜40のイソパラフィン、及び炭素数10〜18の直鎖α−オレフィンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭化水素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭化水素、及び
(C)有機概念図のα角が30〜55度の界面活性剤、
を含有含有し、且つ水を含まないことを特徴とする、ヤニ汚れ洗浄用組成物。 - 炭化水素が、1−ドデセン、デカン、ウンデカン、及びドデカンよりなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれかに記載のヤニ汚れ洗浄用組成物。
- ヤニ汚れ洗浄用組成物100重量%当たりアルコールを0.1〜20重量%含有するものであって、当該アルコールの総量1重量部に対する炭化水素の配合割合が2.5〜990重量部である、請求項1、2または5に記載のヤニ汚れ洗浄用組成物。
- アルコールがプロピレングリコールであり、炭化水素が1−ドデセンである、請求項1、2、5または6のいずれかに記載のヤニ汚れ洗浄用組成物。
- 更に、艶出し成分を含有する、請求項1〜7のいずれかに記載のヤニ汚れ洗浄用組成物。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のヤニ汚れ洗浄用組成物をシート状基材に担持していることを特徴とするヤニ汚れ洗浄材。
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