JP4067915B2 - ノーズパッド及びノーズパッドカバー - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡用フレームの係合機構に係脱自在に収納されるノーズパッド、及び眼鏡のノーズパッドに取り付けて使用するノーズパッドカバーに関する。
【０００２】
【発明の背景】
近年の健康志向の高まりに伴い、鉱石の特性を利用した健康増進のための様々な健康関連商品が販売されている。このような鉱石の中でも、最近トルマリンが注目されている。
トルマリンは「電気石」として知られており、結晶の構造自体に半永久的に電気を帯び続けるという特性を持っている。また、トルマリンに蓄えられた電子（マイナスイオン）は、水分に触れると水中に放電される。
マイナスイオンは、科学的物質、電気的物質または放射性物質などが原因で汚染された空気や、新建材等から室内に気化して出てくる有害物質（ホルムアルデヒド）などを浄化する特性がある。また、血液を浄化させる特性、疲労を回復させる特性、たばこの煙や不快な臭いを分解及び消臭する特性がある。
【０００３】
さらに、トルマリンは、僅かな温度や衝撃によって遠赤外線を放射するという特性を有する。
遠赤外線は、人体の細胞を温め、血行を良くし、新陳代謝を活発にして細胞を活性化する効果があり、疲労を回復させ、胃腸を活性化し、痛みや凝りを緩和させる特性がある。
【０００４】
以上のようなトルマリンの特性は、体質改善や健康維持に役立てることができる。例えば、特開平１１−２７１６９０号公報に、トルマリンの特性を利用したテンプル用モダンが開示されている。
眼鏡の一部であるノーズパッドは、使用者の体に直接接触させて使用するものであるため、トルマリンを使用したノーズパッドを提供することにより健康を増進できることが期待される。また、磁石は、磁気により血行を良くし、疲労を回復させる効果等を有するため、ノーズパッドにさらに磁石片を混入すると、トルマリンと磁石の相乗効果により血行が更に促進されることが期待される。
また、このようなノーズパッドを提供する際、使用者が現在使用している眼鏡をそのまま使用することができれば、使用者にとって便利である。
【０００５】
本発明は、以上のような視点に基づき、上述のトルマリンの有する特性、磁石の有する特性を利用した眼鏡用ノーズパッド及びノーズパッドカバーを提供することを、その課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、眼鏡用フレームの係合機構に係脱自在に収納されるパッド支持体を備え、該パッド支持体の基部が所定形状に形成されたパッド片に埋設固定されたノーズパッドであって、前記パッド片に、彩色されたトルマリンの微粉末が均質に混入されているノーズパッドを提供する。
【０００７】
トルマリンは、どのように細かく砕いてもその性質は変化せず、その１つ１つの小さな欠片が静電気を発生させるため、鉱石の塊のまま使用するよりも、粉砕して使用した方が静電気を多く発生させ、それだけ電圧も高まる。
このノーズパッドでは、眼鏡の使用者の鼻と接触する部分であるパッド片にトルマリン鉱石を細かく砕いた微粉末を混入したので、例えばパッド片自体を小石大のトルマリン鉱石を用いて形成する場合に比べてマイナスイオンが格段に多く発生し、上述のようなトルマリンの特性を効果的に発揮させることができる。
また、このノーズパッドは、汎用の眼鏡フレームの係合機構に対して係脱自在なので、例えば現在使用している眼鏡のフレームに装着することができる。
さらに、使用されるトルマリンはピンク、水色等、様々な色に彩色されているため、眼鏡の装飾効果を高めることができる。また、日によって色々な色のノーズパッドに付け替えることができ、購買意欲を増進することもできる。
【０００８】
本発明は、さらに、眼鏡のノーズパッドを被覆する形状を有し、彩色されたトルマリンの微粉末が均質に混入された可撓性及び／又は伸縮性を有する部材により形成されている、ノーズパッドカバーを提供する。
このノーズパッドカバーは、使用者が現在使用している眼鏡のノーズパッドにワンタッチで被せることができ、ワンタッチで取り外すことができる。
また、可撓性及び／又は伸縮性を有する部材により形成されており、通常樹脂により形成されているノーズパッドよりも柔らかいため、鼻への圧力を減らすことができ、着け心地を良くすることができる。
さらに、彩色されたトルマリンを用いることで、眼鏡に装着すると、眼鏡の装飾効果を高めることができる。
【０００９】
なお、本発明のノーズパッドのパッド片、またはノーズパッドカバーは、トルマリンの微粉末に加えて、内部に外部磁力によってすべての磁極の方向が一方の面側でＳ極、他方の面側でＮ極に揃えられた複数の磁石片が全面にわたって散在するものであってもよい。
このノーズパッド、またはノーズパッドカバーによれば、パッド片の内部で揃った磁極の一方（Ｎ極）から出た磁力線が、他方の磁極（Ｓ極）に至るため、上述のトルマリンの効果に加えて、磁力線が人体の血液に作用することにより所定の磁気治療効果を得ることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明のノーズパッド及びノーズパッドカバーの実施形態について詳細に説明する。
【００１１】
［ノーズパッド］
＜第一実施形態＞
図１は本発明の第一実施形態に係るノーズパッド１の構造説明図であり、（ａ）は正面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線における側部断面図、（ｃ）は背面図である。
図１の中の、１０はパッド支持体、１３は樹脂製のパッド片を表す。パッド支持体１０は、パッド片１３に一体に埋め込まれる基部１１と、この基部１１と一体に成形され、突出端に係合孔１２ａが形成された係合部１２とからなる。
【００１２】
パッド片１３は、透明樹脂、例えば常温硬化性の薄板状エポキシ樹脂をもとに図示の形状に成形した。その際、その内部に、トルマリンの微粉末を０．５重量％から５０重量％混入した。混入するトルマリンの微粉末はできるだけ細かい方がよく、平均粒子径０．１［μｍ］から１００［μｍ］のものが好ましい。
このパッド片のマイナスイオン値を空気イオンカウンタ（ＩＴＣ−２０１Ａ）により測定したところ、使用者が眼鏡を装着していない状態では、測定した環境よりも僅かに高い値が測定され、使用者が眼鏡を装着した状態においては格段に高い値が測定された。
このことから、このパッド片１３を使用した眼鏡を装着した際には、マイナスイオンが格段に多く発生されることが確認された。
【００１３】
なお、図２は、上記ノーズパッド１の眼鏡への取付状態を説明する図で、パッド支持体１０の係合孔１２ａを眼鏡用フレーム２の鼻当て部係合機構２０に挿入し、係合用ネジ等により固定した状態を示している。
眼鏡用フレーム２は、使用者が使用している眼鏡用フレームから既設のノーズパッドのみを外したものである。
【００１４】
このように、本実施形態のノーズパッド１を取り付けた眼鏡を使用することにより、上述したようなトルマリンの有する様々な効果（マイナスイオン効果等）を享受することができる。また、本実施形態のノーズパッド１は、汎用の眼鏡フレームの係合機構に対して係脱自在であるため、使用者が現在使用している眼鏡フレームをそのまま使用することができ、使用者にとって便利である。
【００１５】
＜第二実施形態＞
本実施形態におけるノーズパッドは、パッド片に、トルマリンの微粉末に加えて複数の磁石片を散在する構造となっている。
図３はこのようなノーズパッド３の構成説明図で、（ａ）はノーズパッド３の正面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線における側部断面図である。図中、３０はパッド支持体、３１はその基部、３２は係合部、３２ａは係合孔、３３はトルマリンの微粉末を含有する樹脂製のパッド片を示し、パッド支持体３０及びパッド片３３の形状は、第一実施形態におけるパッド支持体１０及びパッド片１３と同一であるものとする。
【００１６】
この実施形態のノーズパッドは、パッド片３３の内部に、更に磁極の方向を、例えば皮膚面との接触面側をＮ極、背面側をＳ極にそれぞれ揃えた複数の磁石片３４を散在させたものである。これら磁極の方向は、それぞれ逆であってもよい。これら磁石片３４自体の強度あるいはその数に応じて磁力線の強度を任意に調整することができる。
いずれの磁石片３４も、Ｎ極から出た磁力線がＳ極に至るので、このような構造のノーズパッド３を、図２に示した眼鏡用フレーム２の係合機構２０に係合させることで、上述のトルマリンの有する様々な効果に加えて、鼻孔骨上の皮膚面にパッド片が密着し、その周辺の血液や分泌液を磁力線が刺激して血行をよくする効果を得ることができる。
【００１７】
なお、ノーズパッドにおける磁力発生手段として、上述のようなパッド片内部に複数の磁石片を散在する構造に代えて、磁石からなるパット支持体を用いてもよい。この場合、パッド支持体として、帯磁性部材、例えば１０００ガウス程度のフェライト磁石や希土類磁石に有色メッキを施したものを使用する。このような構成にすると、パッド支持体のＮ極から出た磁力線がパッド片を透過してパッド支持体のＳ極に戻る。従って、この眼鏡を着用したときにも、上述の場合と同様に、磁力線を人体に作用させることができる。
【００１８】
［ノーズパッドカバー］
＜第三実施形態＞
図４は、本発明の第三実施形態に係るノーズパッドカバー４を示しており、（ａ）は正面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線における側部断面図、（ｃ）は背面図である。また、図５は、本実施形態に係るノーズパッドカバー４をノーズパッド６０に取り付けた状態の、図４（ａ）のＡ−Ａ線における側部断面図である。
このノーズパッドカバー４は、可撓性及び伸縮性を有する部材、例えば、ゴムにより形成されている。
ノーズパッドカバー４の内部には、トルマリンの微粉末が混入されている。混入されるトルマリンの微粉末はできるだけ細かい方がよく、平均粒子径０．１［μｍ］から１００［μｍ］のものが好ましいことは、上述した第一実施形態のノーズパッドと同様である。
【００１９】
図４に示すように、このノーズパッドカバー４は、市販されている眼鏡のノーズパッド６０のパッド片くらいの大きさであり、ノーズパッドを被覆する形状、に成形されている。
このノーズパッドカバー４の図４（ａ）に示す面は、眼鏡に取り付けたときに鼻と接触する面である。この面には、眼鏡が鼻からずり落ちることを防ぐための滑り止め４０が形成されている。この滑り止め４０は、鼻の皮膚面とノーズパッドカバー４との摩擦を増やすために、ノーズパッドカバーの表面を盛り上げたものである。
一方、図４（ｃ）に示す面には、パッド片を挿入するための開口部４１が設けられている。開口部４１は、このノーズパッドカバー４をノーズパッド６０に装着した時に、パッド片６１から突起しているパッド支持体６２がノーズパッドカバー４に覆われないような大きさに成形されている。
ノーズパッドカバー４を眼鏡のノーズパッド６０に取り付けるには、図４（ｃ）に示すノーズパッドカバー４の開口部４１からパッド片６１を挿入して、図５のように、ノーズパッドの基部６３が埋め込まれていない面、つまり突起のない面を包み込むようにして取り付ける。
【００２０】
このような構成のノーズパッドカバー４を装着した眼鏡を使用することにより、第一実施形態のノーズパッド１と同様にトルマリンの有する様々な効果（マイナスイオン効果等）を享受することができる。
また、本発明のノーズパッドカバー４は、汎用の眼鏡のノーズパッド６０のパッド片に対して着脱自在であり、使用者が現在使用している眼鏡をそのまま使用することができると同時に、本発明のノーズパッドのようなノーズパッドを取り替える必要はなく、ワンタッチで装着することができるため、使用者にとって大変便利である。
【００２１】
＜第四実施形態＞
本実施形態におけるノーズパッドカバー５は、その内部に、トルマリンの微粉末に加えて、磁極の方向を、例えば皮膚面との接触面側をＮ極、背面側をＳ極にそれぞれ揃えた複数の磁石片を散在させた構造となっている。なお、これら磁極の方向はそれぞれ逆であってもよい。また、これら磁石片自体の強度あるいはその数に応じて磁力線の強度を任意に調整することもできる。
図６はこのようなノーズパッドカバー５の構成説明図で、（ａ）は正面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線における側部断面図である。図中、５４は磁石片を示し、ノーズパッドカバー５の形状は、第三実施形態におけるノーズパッドカバー３と同一であるものとする。
【００２２】
このノーズパッドカバー５によれば、いずれの磁石片も、第二実施形態のノーズパッド３と同様、Ｎ極から出た磁力線がＳ極に至るので、このような構造のノーズパッドカバー５を使用中の眼鏡のノーズパッド６０に被せることにより、トルマリン効果に加えて、眼鏡着用時に磁力線を人体（鼻孔骨上付近の皮膚等）に作用させることができる。
【００２３】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、トルマリンの有する特性や磁石の有する特性を使用したノーズパッド、及びノーズパッドカバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は本発明の第一実施形態に係るノーズパッドの正面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線における側部断面図、（ｃ）は背面図。
【図２】上記ノーズパッドの取付状態を説明するための眼鏡用フレームの部分外観図。
【図３】（ａ）は本発明の第二実施形態に係るノーズパッドの正面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線における側部断面図。
【図４】（ａ）は本発明の第三実施形態に係るノーズパッドカバーの正面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線における側部断面図、（ｃ）は背面図。
【図５】上記ノーズパッドカバーの取付状態を示す、図４（ａ）のＡ−Ａ線における側部断面図。
【図６】（ａ）は本発明の第四実施形態に係るノーズパッドカバーの正面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線における側部断面図。
【符号の説明】
１，３，６０ ノーズパッド
２ 眼鏡フレーム
４，５ ノーズパッドカバー
１０，３０，６２ パッド支持体
１１，３１，６３ パッド支持体の基部
１２，３２ パッド支持体の係合部
１２ａ，３２ａ 係合孔
１３，３３，６１ パッド片
２０ 係合機構
３４，５４ 磁石片
４０ 滑り止め
４１ 開口部

Claims (4)

1. 眼鏡用フレームの係合機構に係脱自在に収納されるパッド支持体を備え、該パッド支持体の基部が所定形状に形成されたパッド片に埋設固定されたノーズパッドであって、
   前記パッド片に、彩色されたトルマリンの微粉末が均質に混入されており、
   前記トルマリンが彩色されていることから前記眼鏡の装飾効果が高められているノーズパッド。
2. 前記パッド片は、その内部に外部磁力によってすべての磁極の方向が一方の面側でＳ極、他方の面側でＮ極に揃えられた複数の磁石片が全面にわたって散在するものであり、前記トルマリンの微粉末は、０．５重量％から５０重量％混入され、かつ、その平均粒子径が０．１［μｍ］から１００［μｍ］である、請求項１に記載のノーズパッド。
3. 眼鏡のノーズパッドを被覆する形状を有し、彩色されたトルマリンの微粉末が均質に混入された可撓性及び／又は伸縮性を有する部材により形成されており、
   前記トルマリンが彩色されていることから前記眼鏡の装飾効果が高められている、ノーズパッドカバー。
4. 眼鏡のノーズパッドを被覆する形状を有し、彩色されたトルマリンの微粉末が均質に混入された可撓性及び／又は伸縮性を有する部材により形成され、さらに、その内部に外部磁力によってすべての磁極の方向が一方の面側でＳ極、他方の面側でＮ極に揃えられた複数の磁石片が全面にわたって散在するものであり、前記トルマリンの微粉末は、０．５重量％から５０重量％混入され、かつ、その平均粒子径が０．１［μｍ］から１００［μｍ］であり、
   前記トルマリンが彩色されていることから前記眼鏡の装飾効果が高められている、ノーズパッドカバー。

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