JP4066825B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合住宅の住戸や商業ビルの店舗で使用される分電盤においては、分岐回路用の回路遮断器(分岐ブレーカ)として1極型のものが用いられており、このような1極型の回路遮断器を分岐回路の電源側の電路に介在させるとともに、分岐回路の中性線にニュートラルスイッチを介在させている。
【0003】
しかしながら、近年では従来の1極型の回路遮断器とほぼ同サイズに形成された2極型の回路遮断器が提供されており、この2極型の回路遮断器の各極を電源側と中性線側に介在させて両極を同時に開閉させることによりニュートラルスイッチが不要となって分電盤の小型化が図れるものである。
【0004】
この種の2極型の回路遮断器として、外部配線が接続される第1及び第2の端子部と、第1及び第2の端子部と各々電気的に接続される第1並びに第2の接点部と、第1及び第2の接点部を開閉する開閉機構と、過電流を検出して開閉機構を釈放する引き外し手段と、絶縁性材料で形成され、内部に第1及び第2の端子部、第1及び第2の接点部、開閉機構並びに引き外し手段が収納されるケースとを備え、ケースが、長手方向に直交する幅方向で結合される第1側ケース及び第2側ケースと、一方の側面を第1側ケースの内側面に対向させ、他方の側面を第2側ケースの内側面と対向させてケース内を長手方向に沿って仕切る中間ケースとからなり、第1側ケースの長手方向に対向する一方の端面に第1の端子部を配設するとともに第2側ケースの長手方向に対向する一方の端面に第2の端子部を配設し、長手方向並びに幅方向の双方に直交するケースの前後方向において第1の端子部を第2の端子部よりも前方に配置したものが既に提供されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−16480号公報(第4−7頁、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来の回路遮断器にあっては、長手方向並びに幅方向の双方に直交するケースの前後方向において第1の端子部を第2の端子部よりも前方に配置したことにより、第1の端子部の後方における第1側ケースと中間ケースの間の空間がデッドスペースとなっていた。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、ケースのデッドスペースを有効に活用した回路遮断器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、外部配線が接続される第1及び第2の端子部と、第1及び第2の端子部と各々電気的に接続される第1並びに第2の接点部と、第1及び第2の接点部を開閉する開閉機構と、過電流を検出して開閉機構を釈放する引き外し手段と、絶縁性材料で形成され、内部に第1及び第2の端子部、第1及び第2の接点部、開閉機構並びに引き外し手段が収納されるケースとを備え、ケースは、長手方向に直交する幅方向で結合される第1側ケース及び第2側ケースと、一方の側面を第1側ケースの内側面に対向させ、他方の側面を第2側ケースの内側面と対向させてケース内を長手方向に沿って仕切る中間ケースとからなり、第1側ケースの長手方向に対向する一方の端面に第1の端子部を配設するとともに第2側ケースの長手方向に対向する一方の端面に第2の端子部を配設し、長手方向並びに幅方向の双方に直交するケースの前後方向において第1の端子部を第2の端子部よりも前方に配置するとともに、第1の端子部の後方における第1側ケースと中間ケースの間の空間にマイクロスイッチを配設した回路遮断器であって、マイクロスイッチはハウジング内に収納された接点を開閉する操作部がハウジングの前面に露設され、該前面を第1側ケースと中間ケースの間の空間であって第1の端子部を配設している端面と反対側の端面に向けて配設されてなり、第1側ケースと中間ケースの間の空間内にケースの前後方向で移動自在に配設され、マイクロスイッチの操作部を操作する位置と操作しない位置が該移動範囲内に含まれるスライド部材を備えるとともに、ケースの前面より一部を露出させてケースに回動自在に配設され、手動操作により開閉機構を駆動する操作ハンドルを備え、開閉機構は、中間ケースを跨いでケース内に回動自在に配設され、第1及び第2の接点部を構成する可動接点を固定接点に接離させるクロスバーと、可動接点を固定接点から引き離す向きにクロスバーを弾性付勢する付勢部材と、操作ハンドルと連動するリンクに連結され、第1及び第2の接点部が投入状態にあるときに付勢部材に抗して可動接点を固定接点に接触させる向きにクロスバーを押圧するラッチ部材とを有し、引き外し手段は、第1及び第2の接点部が投入状態にあるときにラッチ部材の一端部が係止する係止部を具備してケース内に回動自在に配設される引き外し部材と、過電流を検出したときにラッチ部材の一端部と係止部の係止を外す向きに引き外し部材を回動させる検出駆動手段とを有し、ケース内に収納され、引き外し手段の引き外し動作に連動してマイクロスイッチの操作部を操作しない位置から操作する位置又は操作する位置から操作しない位置へスライド部材を移動させる移動手段を備え、引き外し部材は第1側ケースの内側面から突設された軸受部の内側に軸支される回動軸を具備し、移動手段は、第1側ケースの軸受部の外側に軸支される回動軸部と、一端側で回動軸部に連結され他端部がスライド部材に係合する脚部とを具備することを特徴とする。
【0013】
請求項の発明は、請求項の発明において、第1及び第2の接点部が投入状態にあるときにクロスバーに当接し軸受部を支点とする回動軸部の回動を規制する規制部を移動手段に具備したことを特徴とする。
【0014】
請求項の発明は、請求項又はの発明において、操作ハンドルによるリセット操作時にスライド部材を引き外し手段の引き外し動作時とは逆向きに移動させるように操作ハンドルと回動軸部を連動させるリセットリンクを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項の発明は、請求項1〜3の何れかの発明において、マイクロスイッチは常閉接点をハウジング内に収納してなり、スライド部材は、操作部を押操作する操作面と、操作面に連続する平面において操作部を逃がす凹所とを具備することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図14を参照して本発明の一実施形態について詳細に説明する。
【0017】
本実施形態は、図1及び図2に示すように外部配線が接続される第1及び第2の端子部7,8と、第1及び第2の端子部7,8と各々電気的に接続される第1並びに第2の接点部11,13と、第1及び第2の接点部11,13を開閉する開閉機構と、過電流を検出して開閉機構を釈放する引き外し手段と、絶縁性材料で形成され、内部に第1及び第2の端子部7,8、第1及び第2の接点部11,13、開閉機構並びに引き外し手段等が収納されるケース1とを備える。
【0018】
ケース1は、長手方向に直交する幅方向で結合される第1側ケース2及び第2側ケース4と、一方の側面を第1側ケース2の内側面に対向させ、他方の側面を第2側ケース4の内側面と対向させてケース1内を長手方向に沿って仕切る中間ケース3とからなり、第1側ケース2の長手方向に対向する一方の端面に第1の端子部7を配設するとともに第2側ケース4の長手方向に対向する一方の端面に第2の端子部8を配設している。
【0019】
第1及び第2の側ケース2,4の後端縁(図1及び図2における下端縁)には相互に直接当接する当接部2a,4aが設けてある。また、当接部2a,4aとこの当接部2a,4aに対向する中間ケース3の後端部との間に、後述するように漏電遮断器として構成する場合に零相変流器等を収容するための収容スペース14aが形成してあり、中間ケース3には漏電表示機構及び漏電テスト機構を収容するための収容スペース14b,14cが形成してある。なお、図2における29は中間ケース3に取り付けられるL字形カバーである。
【0020】
第1側ケース2は、当接部2aの長手方向両端にケース1を分電盤に取り付けるための取付凹部15が形成され、その前方(図1における上方)の位置に第1の端子部7が配設される。第1側ケース2の内側面側から第1の固定側主回路部16、第1の可動側主回路部17および第1の可動側主回路部17の第1の可動接触子18を支持するクロスバー20が組み込み込まれて位置決め支持される。
【0021】
第1の固定側主回路部16は、固定接点19を有する固定接触子21と、固定接触子21の端部に設けた速結端子構造の第3の端子部9からなり、第1側ケース2のほぼ中央に設けられた位置決め支持部68に位置決め支持して組み込まれる。上記速結端子構造については特許文献1にも開示されているように従来周知であるから詳細な説明は省略する。なお、図1及び図2における24は速結端子の解除レバーである。
【0022】
第1の可動側主回路部17は先端に可動接点25が固着された第1の可動接触子18と、第1の可動接触子18の後端に一端が接続された可撓電線22と、可撓電線22の他端に一端(自由端)が接続されたバイメタル23と、バイメタル23をその他端で連結したねじ止め型の第1の端子部7と、第1の端子部7に設けられてバイメタル23を囲む短絡検出用の磁性板26とからなり、第1の端子部7が第1側ケース2の端部に設けられた位置決め支持部69に組み込まれて位置決め支持され、第1の可動接触子18はクロスバー20に保持される(図8参照)。第1の端子部7並びに第3の端子部9は第1の固定側主回路部16および第1の可動側主回路部17の互いに離れた端部に設けられ、ケース1の長手方向の両端にそれぞれ露出させて配設される。
【0023】
中間ケース3は、第1側ケース2の内側面側に重ねられて第1の固定側主回路部16および第1の可動側主回路部17を隣接する他極(第2の固定側主回路部30および第2の可動側主回路部32)に対して絶縁する。中間ケース3は主回路部やその他の必要部品を第1側ケース2に対して位置決めし押える役目も果たし、また操作ハンドル6を逃げる凹部27およびクロスバー20を逃げる孔部28が形成されている。既に説明したように中間ケース3の後端部(図2における下端部)と第1側ケース2の当接部2aとの間に収容スペース14aを形成するために中間ケース3の前後方向(図2における上下方向)の寸法を第1側ケース2の寸法よりも短くしている。この中間ケース3の一面側に、第2の固定側主回路部30と、クロスバー20に支持される第2の可動接触子31を有する第2の可動側主回路部32が組み込まれて支持される。第2の固定側主回路部30および第2の可動側主回路部32は互いに離れた端部に第1側ケース2、中間ケース3および第2側ケース4から露出する第2の端子部8及び第4の端子部10を有する。
【0024】
第2の固定側主回路部30は、固定接点50を有する固定接触子51と解除レバー24付きの速結端子構造の第4の端子部10からなり、中間ケース3の位置決め支持部66に組み込まれて位置決め支持される。第2の可動側主回路部32は先端に可動接点52が固着された第2の可動接触子31と、第2の可動接触子31の後端に一端が接続された可撓電線53と、可撓電線53の他端に先端(自由端)が接続されたバイメタル54と、バイメタル54をその他端で連結したねじ止め型の第2の端子部8と、第2の端子部8に設けられてバイメタル54を囲む短絡検出用の磁性板55とからなり、第2の端子部8が中間ケース3の位置決め支持部67に組み込まれて位置決め支持され、第2の可動接触子31はクロスバー20に保持される(図9参照)。
【0025】
クロスバー20は絶縁性を有する合成樹脂成形品からなり、第1及び第2側ケース2,4に対向する両側面には、第1の可動接触子18を嵌め込む凹部37と第2の可動接触子31を嵌め込む凹部38とが設けられ、圧縮コイルばねからなる接点圧付与ばね41,42により第1及び第2の可動接触子18,31がそれぞれ凹部37,38内に嵌め込まれて保持される(図8及び図9参照)。またクロスバー20の両側面における凹部37,38の前方(図2における上方)にはそれぞれ円筒形の軸39が突設されており、第1側ケース2並びに第2側ケース4の長手方向及び前後方向の略中央に設けられた軸孔40にそれぞれ軸39が軸支されることにより、中間ケース3の孔部28を通して第1側ケース2と第2側ケース4の間にクロスバー20が回動自在に枢着される。なお、図10に示すようにクロスバー20の後端部には突起46が設けられており、引張コイルばねからなる付勢ばね44の両端をクロスバー20の突起46と、第1側ケース2の位置決め支持部68近傍から突設された突起47とに引っ掛け係止することにより、第1及び第2の可動接触子18,31を駆動して可動接点25,52を固定接点19,50から開離させる向きにクロスバー20を弾性付勢している。
【0026】
固定接点19と可動接点25からなる第1の接点部11と、固定接点50と可動接点52からなる第2の接点部13とを開閉する開閉機構は、クロスバー20と、略コ字型に形成されて一端が操作ハンドル6に回動自在に取り付けられたリンク33と、リンク33の他端に回動自在に取り付けられ、クロスバー20の前面に突設された駆動突片37aを一端部で押駆動するラッチ部材34とで構成される。操作ハンドル6は略中央部に軸58を有しており、第1側ケース2の内側面における長手方向中央の前端部に形成される軸受孔5に中間ケース3の嵌合孔12を通して一方の軸58が軸支され、他方の軸58が第2側ケース4の内側面における長手方向中央の前端部に形成される軸受孔59に軸支される。操作ハンドル6はその軸58を挟んで互いに反対側にハンドル部6aおよびリンク連結部6bが設けてあり、リンク33の一端がリンク連結部6bに嵌合し、他端がラッチ部材34の中間部に設けた軸孔34aに嵌合させてある。
【0027】
引き外し部材35は、第1側ケース2および第2側ケース4の内側面より突設された円筒形の軸受部60に形成した軸孔60aに各々軸支される一対の軸35aと、それぞれバイメタル23,54の先端部と対向する一対のバイメタル受け部35b,35bと、投入状態でラッチ部材34の他端部(被係止部34b)が係止するラッチ係止部35cとを有し、クロスバー20とともに中間ケース3の孔部28を通して第1側ケース2と第2側ケース4の間に回動自在に配設される。また引き外し部材35にはバイメタル23,54を囲む磁性板26,55とそれぞれ対向する一対の磁性板61,61が設けられている。すなわち、引き外し部材35、バイメタル23,54、磁性板26,55,61により、過電流(過負荷電流並びに短絡電流)に対して開閉機構を釈放する引き外し手段が構成される。
【0028】
ところで本実施形態では、引き外し手段による引き外し動作が行われた場合に外部に警報信号を出力するための警報スイッチ100と、第1及び第2の接点部11,13の状態(開極状態又は閉極状態)を表す状態信号を出力するための補助スイッチ110とがケース1内に収納されている。
【0029】
補助スイッチ110は、ハウジング111の前面に突出する押釦113を一端がハウジング111に支持された板材からなるアクチュエータ114を介して押操作するようにしたマイクロスイッチからなり、ハウジング111には一対の取付孔112が貫設されている。第1側ケース2の内側面における収納スペース14a内には前後方向(図2における上下方向)に向かって延出する一対の縦壁90が設けられ、この縦壁90間に一対の取付突起91が突設されており、これら一対の取付突起91をハウジング111の取付孔112に挿通することにより、補助スイッチ110が縦壁90間に配設される。補助スイッチ110はアクチュエータ114をケース1前方に向けて配設され、後述するようにクロスバー20によってアクチュエータ114が駆動される。
【0030】
警報スイッチ100は、補助スイッチ110と同様にハウジング100の前面に押釦103が突出するとともにハウジング101に一対の取付孔102が貫設されたマイクロスイッチからなり、第1の端子部7の後方(図2における下方)における第1側ケース2と中間ケース3の間の空間に設けられる警報スイッチ収納部92に収納される。ここで、図4に示すようにケース1の長手方向に対向する一端面においては、ケース1の前後方向(図4における上下方向)に対して第1の端子部7が第2の端子部8よりも前方(上方)に配置されて段違いとされているから、ケース1内における第1の端子部7の後方の空間がデッドスペースとなってしまう。そこで本実施形態においては、第1側ケース2の内側面の一端部において第1の端子部7を支持する位置決め支持部69の後方(図2における下方)に鈎形の隔壁93を設け、位置決め支持部69と隔壁93及び中間ケース3で囲まれる空間を警報スイッチ収納部92とし、本来デッドスペースであった空間を有効活用している。また、第1の端子部7の後方における第1側ケース2と中間ケース3の間の空間に警報スイッチ100を配設しても、開閉機構や引き外し手段の動作の妨げにはなり難い。
【0031】
警報スイッチ収納部92内には一対の取付突起94が突設されており、これら一対の取付突起94をハウジング101の取付孔102に挿通することにより、警報スイッチ100が警報スイッチ収納部92内で位置決めして固定される。なお、警報スイッチ100は押釦103が設けられているハウジング101の前面を第1側ケース2と中間ケース3の間の空間であって第1の端子部7を配設している端面と反対側の端面(第3の端子部9が配設されている端面)に向けて配設されおり、後述するようにスライド部材71で押釦103を操作するためのスペースが採りやすく、スライド部材71との連係が容易になっている。
【0032】
ここで、警報スイッチ100並びに補助スイッチ110はハウジング101,111の底面から一列に突出する3つの端子104,115を備えており、これらの端子104,115に外部出力線120の一端がそれぞれ接続される。警報スイッチ100の端子104に接続された外部出力線120は隔壁93に形成された挿通溝93aに挿通されて警報スイッチ収納部92の外に引き出され、補助スイッチ110の端子115に接続された外部出力線120とともに収容スペース14aを通り、第1側ケース2の長手方向の他端側における取付凹部15の近傍に設けられた貫通溝2bからケース1の外に引き出される。
【0033】
ところで警報スイッチ収納部92には、警報スイッチ100の操作部である押釦103を押操作するためのスライド部材71がハウジング101の前面に密着させた状態で収納される。スライド部材71は、図2及び図8に示すように絶縁性を有する合成樹脂により全体が矩形板状に形成され、ハウジング101との密着面には押釦103を押操作する操作面72と、スライド方向において操作面72に隣接する位置に設けられた凹所73とを具備しており、操作面72で押釦103を押操作する位置と、押釦103を凹所73に逃がすことで押操作しない位置との間でスライド移動自在に配設される。すなわち、スライド部材71はハウジング101の前面と平行にスライド移動して押釦103を操作するため、押釦103に対するスライド部材71の位置ずれが少なくなって押釦103の操作が安定するものである。
【0034】
上述のように構成されるスライド部材71は移動部材80によって上記2つの位置の間でスライド移動させられる。この移動部材80はリング状の回動軸部81と、回動軸部81の外周面から径方向に突出する脚部82と、同じく回動軸部81の外周面から脚部82と反対方向へ突出する規制部83と、規制部83の側面から回動軸部81の軸方向に突出する受け部84とが合成樹脂により一体に形成されたものである。回動軸部81は、第1側ケース2の内側面に突設された軸受部60に外挿されて軸受部60の外側に軸支される。脚部82は、第1側ケース2の位置決め支持部69と隔壁93との間に設けられた挿通孔95を通して先端部が警報スイッチ収納部92内に進入し、スライド部材71を厚み方向に貫通する貫通孔74に挿通されるとともに操作面72と反対側の表面に突設された突片75と係合する(図8参照)。規制部83は、図8に示すように第1及び第2の接点部11,13が投入状態にあるときにクロスバー20の前方端部に当接し、軸受部60を支点とする移動部材80の回動を規制する。また受け部84は、中間カバー3の孔部28に挿通され、図9に示すようにケース1の前後方向(図9における上下方向)においてラッチ部材34の被係止部34bと対向する位置に配置される。さらに規制部83の受け部84が突出する側面にはリセットリンク96の一方の端部96aを係止する係止孔85が設けてある。
【0035】
上述のように引き外し部材35の軸35aが軸支される軸孔60aを有する軸受部60の外側に移動部材80の回動軸部81を軸支するため、引き外し部材35と移動部材80が軸受部60において互いに回動の妨げとなり難くなって各々の回動動作を安定させることができる。また、移動部材80の回動支点を引き外し部材35の回動支点に一致させているから、後述するように引き外し部材35のラッチ係止部35cに係止するラッチ部材34の被係止部34bで移動部材80を回動させることが可能であり、ラッチ部材34を引き外し部材35から移動部材80へ容易に連係させることができる。また、規制部83によって投入状態における移動部材80の回動が規制されるため、投入状態において移動手段80によりスライド部材71がスライド移動させられて警報スイッチ100から警報信号が誤って出力されるのを防ぐことができる。
【0036】
リセットリンク96は棒状の金属材を折り曲げて鈎形に形成されており、上述のように一方の端部96aが係止孔85に係止され、他方の端部96bが操作ハンドル6に設けた長孔(図示せず)に係止される。
【0037】
次に本実施形態の動作を説明する。図10及び図11はそれぞれ開放状態を示しており、図10は第1側ケース2を外した側面図、図11は第2側ケース4を外した側面図である。開放状態においてはケース1前面に露出する操作ハンドル6のハンドル部6aがケース1の端部のうちで第3及び第4の端子部9,10が配設されている方の端部側に傾いた位置(以下、「開放操作位置」と呼ぶ)にあり(図6参照)、リンク33を介して操作ハンドル6と連結されているラッチ部材34がケース1の前方(図10及び図11における上方)へ移動させられている。このため、クロスバー20の駆動突片37aからラッチ部材34の端部が離れ、開極ばね44のばね力によってクロスバー20が回動して第1及び第2の可動接触子18,31を駆動し、第1及び第2の接点部11,13が開放(オフ)される。開放状態においては、補助スイッチ110のアクチュエータ114がクロスバー20によって駆動されず、押釦113も押操作されない。またリセットリンク96の端部96bが操作ハンドル6の長孔(図示せず)の後端に係止されており、リセットリンク96の端部96aで連結されている移動部材80は図10に示す位置にあって、脚部82により、操作面72で警報スイッチ100の押釦103を押操作する位置にスライド部材71を保持している。つまり、警報スイッチ100を構成するマイクロスイッチには常開接点と常閉接点が内蔵されており、開放状態においては常開接点がオン、常閉接点がオフとなる。
【0038】
そして、図5に示すようにハンドル部6aが開放操作位置からそれと反対側の位置(以下、「投入操作位置」と呼ぶ)にくるまで操作ハンドル6を回動させると、リンク33を介してラッチ部材34がケース1の後方に移動させられ、やがてラッチ部材34の被係止部34bが引き外し部材35のラッチ係止部35cに係止し、被係止部34bを支点としてラッチ部材34が回動することによってその端部で駆動突片37aが押され、開極ばね44のばね力に抗してクロスバー20が図10における反時計回り(図11における時計回り)に回動し、第1及び第2の可動接触子18,31を駆動して第1及び第2の接点部11,13が投入(オン)される。なお、操作ハンドル6は操作途中で反転死点を超えて中間ケース3の凹部27の開口縁に形成された係止部27bに係止される。図8及び図9はそれぞれ投入状態を示しており、図8は第1側ケース2を外した側面図、図9は第2側ケース4を外した側面図である。
【0039】
一方、投入状態においては、補助スイッチ110のアクチュエータ114がクロスバー20によって駆動されるために押釦113が押操作される。なお、操作ハンドル6が回動してもリセットリンク96の端部96bは長孔に対する相対的な位置が変わるだけであり、リセットリンク96の端部96aで連結されている移動部材80の位置は変化しない。このため、スライド部材71は操作面72で警報スイッチ100の押釦103を押操作する位置に保持されたままとなる。
【0040】
投入状態において過負荷電流が流れた場合、バイメタル23,54が自己発熱により湾曲して先端部が変位し、バイメタル23,54の先端部で引き外し部材35のバイメタル受け部35bが押され、引き外し部材35が図8における時計回り(図9における反時計回り)に回動するためにラッチ係止部35cと被係止部34bとの係止が外れる。これにより、クロスバー20の駆動突片37aがラッチ部材34によって押されなくなるから、開極ばね44のばね力によってクロスバー20が図12における時計回り(図13における反時計回り)に回動して第1及び第2の可動接触子18,31を駆動し、第1及び第2の接点部11,13が引き外される(トリップされる)。また、ラッチ部材34はクロスバー20の駆動突起37aによって端部が押され、軸孔34aに挿通されたリンク33の端部を支点として図12における時計回り(図13における反時計回り)に回動し、後述するように被係止部34bが移動部材80の受け部84に当接して移動部材80を図12における反時計回りに回動させ、移動部材80の回動が止まった時点で操作ハンドル6が中立姿勢となる(図7参照)。なお、図12及び図13はそれぞれ引き外し動作中の状態を示しており、図12は第1側ケース2を外した側面図、図13は第2側ケース4を外した側面図である。
【0041】
また投入状態において短絡電流が流れた場合、バイメタル23,54が自己発熱で湾曲する前に磁性板26,55に生じる磁気吸引力で磁性板61が引き寄せられ、引き外し部材35が図8における時計回りに回動して上述の引き外し動作が行われる。
【0042】
一方、上述の引き外し動作時においては、補助スイッチ110のアクチュエータ114がクロスバー20によって駆動されなくなるために押釦113も押操作されない。また移動部材80は、上述のようにラッチ部材34の被係止部34bで受け部84が押され、図12における反時計回りに回動し、脚部82を介してスライド部材71をケース1の前方(図12における上方)へスライド移動させる。スライド部材71がケース1の前方へ移動することで警報スイッチ100の押釦103がスライド部材71の凹所73に嵌り、押釦103が押操作されなくなる。したがって、引き外し状態においては警報スイッチ100の常開接点がオフ、常閉接点がオンとなり、外部出力線120を通して警報信号が出力される。
【0043】
バイメタル26,54が元の状態に復帰した後、開放操作位置と投入操作位置の中間位置にあるハンドル部6aを開放操作位置にくるまで操作ハンドル6を回動させるリセット操作を行うと、リンク33を介してラッチ部材34がケース1の前方に移動させられて引き外し部材35のラッチ係止部35cに被係止部34bが係止される。このとき、操作ハンドル6の長孔の端部にリセットリンク96の端部96bが係止され、リセットリンク96を介して移動部材80が図12における時計回りに回動し、脚部82でスライド部材71をケース1の後方へ移動させる。そのため、押釦103がスライド部材71の凹所73から出て操作面72により押操作されるから、リセット操作によって警報スイッチ100の常開接点がオン、常閉接点がオフとなり、外部出力線120を通して警報信号が出力されなくなる。すなわち本実施形態においては、操作ハンドル6によるリセット操作時にリセットリンク96によって移動部材80を正常時の位置に復帰させるため、リセット操作と警報スイッチ100による警報信号のリセットが同時に行えるという利点がある。また、スライド部材71に設けた操作面72と凹所73で押釦103の操作状態を切り換える構造としているから、スライド部材71を警報スイッチ100のハウジング101前面に密着させた状態で配設することができ、スライド部材71を移動自在に配設するのに必要なスペースを減らすことができるという利点がある。
【0044】
ところで本実施形態は、手動操作により引き外し部材35を駆動して引き外し動作を行わせる手動引き外し部材130を備えている。この手動引き外し部材130は、図2及び図3に示すように矩形の胴部131と、胴部131の一端側前面から前方及び側方へ突出した操作釦132と、胴部131の上記一端側後面から後方へ突出した脚片133と、脚片133の先端より側方へ突出する駆動部134とが合成樹脂により一体に形成されている。操作釦132は前後方向(図3における上下方向)に直交する断面形状が四角形となる角柱状に形成されている。
【0045】
第2側ケース4には前面(図3における上面)に開口して操作釦132が進退自在に挿通する矩形の挿通孔140が設けられ、この挿通孔140の近傍における内側面には前後方向(図3における上下方向)に延出する縦壁141が設けられるとともに、縦壁141の後端には後述する復帰ばね135を受けるばね受け部142が設けられている。そして、挿通孔140に操作釦132を挿通し且つ胴部131を縦壁141に沿わせ、胴部131とばね受け部142との間に圧縮コイルばねからなる復帰ばね135を嵌め込むことによって、ケース1の前後方向に移動自在且つ復帰ばね135により前方へ弾性付勢された状態で手動引き外し部材130が第2側ケース4に組み付けられる(図3参照)。ここで、図9に示すようにケース1内において駆動部134が引き外し部材35と対向しており、引き外し部材35と対向する駆動部134の端面は後方に向かって引き外し部材35から徐々に離れる向きに傾斜する傾斜面(以下、「駆動面」と呼ぶ)134aとしてある。そして、図9に示すように投入状態においては駆動部134の駆動面134aが引き外し部材35の前端部35dとの間に僅かな距離をおいて対向している。
【0046】
而して、挿通孔140から露出する操作釦132を指(あるいはドライバなどの治具)で押操作すると、復帰ばね135のばね力に抗して手動引き外し部材130がケース1の後方へ移動し、駆動部134の駆動面134aが引き外し部材35の前端部35dに摺接し、駆動面134aが傾斜面であることから前端部35dに外向き(図9における左向き)の力が働いて引き外し部材35が図9における反時計回りに回動する。そのため、図14に示すようにラッチ係止部35cと被係止部34bとの係止が外れ、過負荷電流や短絡電流が流れた場合と同様にクロスバー20の駆動突片37aがラッチ部材34によって押されなくなって開極ばね44のばね力によりクロスバー20が回動して第1及び第2の可動接触子18,31を駆動し、第1及び第2の接点部11,13が引き外される(図14参照)。
【0047】
【発明の効果】
請求項1の発明は、外部配線が接続される第1及び第2の端子部と、第1及び第2の端子部と各々電気的に接続される第1並びに第2の接点部と、第1及び第2の接点部を開閉する開閉機構と、過電流を検出して開閉機構を釈放する引き外し手段と、絶縁性材料で形成され、内部に第1及び第2の端子部、第1及び第2の接点部、開閉機構並びに引き外し手段が収納されるケースとを備え、ケースは、長手方向に直交する幅方向で結合される第1側ケース及び第2側ケースと、一方の側面を第1側ケースの内側面に対向させ、他方の側面を第2側ケースの内側面と対向させてケース内を長手方向に沿って仕切る中間ケースとからなり、第1側ケースの長手方向に対向する一方の端面に第1の端子部を配設するとともに第2側ケースの長手方向に対向する一方の端面に第2の端子部を配設し、長手方向並びに幅方向の双方に直交するケースの前後方向において第1の端子部を第2の端子部よりも前方に配置するとともに、第1の端子部の後方における第1側ケースと中間ケースの間の空間にマイクロスイッチを配設した回路遮断器であって、マイクロスイッチはハウジング内に収納された接点を開閉する操作部がハウジングの前面に露設され、該前面を第1側ケースと中間ケースの間の空間であって第1の端子部を配設している端面と反対側の端面に向けて配設されてなり、第1側ケースと中間ケースの間の空間内にケースの前後方向で移動自在に配設され、マイクロスイッチの操作部を操作する位置と操作しない位置が該移動範囲内に含まれるスライド部材を備えるとともに、ケースの前面より一部を露出させてケースに回動自在に配設され、手動操作により開閉機構を駆動する操作ハンドルを備え、開閉機構は、中間ケースを跨いでケース内に回動自在に配設され、第1及び第2の接点部を構成する可動接点を固定接点に接離させるクロスバーと、可動接点を固定接点から引き離す向きにクロスバーを弾性付勢する付勢部材と、操作ハンドルと連動するリンクに連結され、第1及び第2の接点部が投入状態にあるときに付勢部材に抗して可動接点を固定接点に接触させる向きにクロスバーを押圧するラッチ部材とを有し、引き外し手段は、第1及び第2の接点部が投入状態にあるときにラッチ部材の一端部が係止する係止部を具備してケース内に回動自在に配設される引き外し部材と、過電流を検出したときにラッチ部材の一端部と係止部の係止を外す向きに引き外し部材を回動させる検出駆動手段とを有し、ケース内に収納され、引き外し手段の引き外し動作に連動してマイクロスイッチの操作部を操作しない位置から操作する位置又は操作する位置から操作しない位置へスライド部材を移動させる移動手段を備え、引き外し部材は第1側ケースの内側面から突設された軸受部の内側に軸支される回動軸を具備し、移動手段は、第1側ケースの軸受部の外側に軸支される回動軸部と、一端側で回動軸部に連結され他端部がスライド部材に係合する脚部とを具備することを特徴とし、従来ではデッドスペースとなっていた空間にマイクロスイッチを配設することでケースのデッドスペースを有効に活用することができる。しかも、第1の端子部の後方における第1側ケースと中間ケースの間の空間にマイクロスイッチを配設しても開閉機構や引き外し手段の動作の妨げになり難い。また、マイクロスイッチの操作部を操作するためのスペースが採りやすく、操作部を操作する部材との連係が容易になるとともに、マイクロスイッチの操作部に対するスライド部材の位置ずれを少なくすることができ、マイクロスイッチの操作部の操作を安定させることができ、さらに、引き外し手段の引き外し動作に連動した移動手段がスライド部材を移動させてマイクロスイッチの操作部を操作するため、マイクロスイッチを引き外し手段の引き外し動作を検出して警報信号を出力する警報スイッチに利用することができ、しかも、引き外し部材と移動手段が軸受部において互いに回動の妨げとなりがたくなって各々の回動動作が安定する。
【0052】
請求項の発明は、請求項の発明において、第1及び第2の接点部が投入状態にあるときにクロスバーに当接し軸受部を支点とする回動軸部の回動を規制する規制部を移動手段に具備したことを特徴とし、投入状態においては規制部によって回動軸部の回動が規制されるために移動手段により誤ってスライド部材が移動してマイクロスイッチの操作部が操作されるのを防ぐことができる。
【0053】
請求項の発明は、請求項又はの発明において、操作ハンドルによるリセット操作時にスライド部材を引き外し手段の引き外し動作時とは逆向きに移動させるように操作ハンドルと回動軸部を連動させるリセットリンクを備えたことを特徴とし、操作ハンドルのリセット操作によってマイクロスイッチによる警報信号のリセットが同時に行える。
【0054】
請求項の発明は、請求項1〜3の何れかの発明において、マイクロスイッチは常閉接点をハウジング内に収納してなり、スライド部材は、操作部を押操作する操作面と、操作面に連続する平面において操作部を逃がす凹所とを具備することを特徴とし、スライド部材をマイクロスイッチに密着させた状態で配設することができ、スライド部材を移動自在に配設するのに必要なスペースを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、第1側ケースと第1側ケースに組み込まれる部品の分解斜視図である。
【図2】同上における中間ケース及び第2側ケースとその間に収納される部品の分解斜視図である。
【図3】同上における手動引き外し部材を組み込んだ状態の第2側ケースの側面図である。
【図4】同上を長手方向の一方から見た側面図である。
【図5】同上の投入状態における正面図である。
【図6】同上の開放状態における正面図である。
【図7】同上のリセット前の状態における正面図である。
【図8】同上の投入状態における中間ケース及び第2側ケースの側面図である。
【図9】同上の投入状態における中間ケース及び第1側ケースの側面図である。
【図10】同上の開放状態における中間ケース及び第2側ケースの側面図である。
【図11】同上の開放状態における中間ケース及び第1側ケースの側面図である。
【図12】同上の引き外し動作時における中間ケース及び第2側ケースの側面図である。
【図13】同上の引き外し動作時における中間ケース及び第1側ケースの側面図である。
【図14】同上の手動引き外し動作時における破断した側面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 第1側ケース
3 中間ケース
4 第2側ケース
7 第1の端子部
8 第2の端子部
92 警報スイッチ収納部
100 警報スイッチ

Claims (4)

  1. 外部配線が接続される第1及び第2の端子部と、第1及び第2の端子部と各々電気的に接続される第1並びに第2の接点部と、第1及び第2の接点部を開閉する開閉機構と、過電流を検出して開閉機構を釈放する引き外し手段と、絶縁性材料で形成され、内部に第1及び第2の端子部、第1及び第2の接点部、開閉機構並びに引き外し手段が収納されるケースとを備え、ケースは、長手方向に直交する幅方向で結合される第1側ケース及び第2側ケースと、一方の側面を第1側ケースの内側面に対向させ、他方の側面を第2側ケースの内側面と対向させてケース内を長手方向に沿って仕切る中間ケースとからなり、第1側ケースの長手方向に対向する一方の端面に第1の端子部を配設するとともに第2側ケースの長手方向に対向する一方の端面に第2の端子部を配設し、長手方向並びに幅方向の双方に直交するケースの前後方向において第1の端子部を第2の端子部よりも前方に配置するとともに、第1の端子部の後方における第1側ケースと中間ケースの間の空間にマイクロスイッチを配設した回路遮断器であって、マイクロスイッチはハウジング内に収納された接点を開閉する操作部がハウジングの前面に露設され、該前面を第1側ケースと中間ケースの間の空間であって第1の端子部を配設している端面と反対側の端面に向けて配設されてなり、第1側ケースと中間ケースの間の空間内にケースの前後方向で移動自在に配設され、マイクロスイッチの操作部を操作する位置と操作しない位置が該移動範囲内に含まれるスライド部材を備えるとともに、ケースの前面より一部を露出させてケースに回動自在に配設され、手動操作により開閉機構を駆動する操作ハンドルを備え、開閉機構は、中間ケースを跨いでケース内に回動自在に配設され、第1及び第2の接点部を構成する可動接点を固定接点に接離させるクロスバーと、可動接点を固定接点から引き離す向きにクロスバーを弾性付勢する付勢部材と、操作ハンドルと連動するリンクに連結され、第1及び第2の接点部が投入状態にあるときに付勢部材に抗して可動接点を固定接点に接触させる向きにクロスバーを押圧するラッチ部材とを有し、引き外し手段は、第1及び第2の接点部が投入状態にあるときにラッチ部材の一端部が係止する係止部を具備してケース内に回動自在に配設される引き外し部材と、過電流を検出したときにラッチ部材の一端部と係止部の係止を外す向きに引き外し部材を回動させる検出駆動手段とを有し、ケース内に収納され、引き外し手段の引き外し動作に連動してマイクロスイッチの操作部を操作しない位置から操作する位置又は操作する位置から操作しない位置へスライド部材を移動させる移動手段を備え、引き外し部材は第1側ケースの内側面から突設された軸受部の内側に軸支される回動軸を具備し、移動手段は、第1側ケースの軸受部の外側に軸支される回動軸部と、一端側で回動軸部に連結され他端部がスライド部材に係合する脚部とを具備することを特徴とする回路遮断器。
  2. 第1及び第2の接点部が投入状態にあるときにクロスバーに当接し軸受部を支点とする回動軸部の回動を規制する規制部を移動手段に具備したことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 操作ハンドルによるリセット操作時にスライド部材を引き外し手段の引き外し動作時とは逆向きに移動させるように操作ハンドルと回動軸部を連動させるリセットリンクを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の回路遮断器。
  4. マイクロスイッチは常閉接点をハウジング内に収納してなり、スライド部材は、操作部を押操作する操作面と、操作面に連続する平面において操作部を逃がす凹所とを具備することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の回路遮断器
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