JP4065753B2 - 機器の梱包方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平面表示装置の梱包方法及び梱包装置に関し、特に、スタンド式の液晶テレビ又はプラズマテレビを運搬及び販売用に梱包する方法及びその梱包装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、平面状の表示部を有する本体部と、該本体部が転倒しないように支えるためのスタンド部を有するスタンド式の薄型液晶テレビ又はプラズマテレビなどの平面表示装置では、本体及びスタンド部分の各部材を個別に製造した後、これらの部材を嵌め合わせてネジ止めなどにより固定して完成品としている。
以下に、図8〜図14を参照しながら、従来のスタンド式薄型テレビを組み立て及び梱包する方法の一例を説明する。
【0003】
図8、図9及び図10は、それぞれ従来のスタンド式薄型テレビの正面図、側面図及び上面図である。これらの図に示すスタンド式薄型テレビは組み立て後のものであり、表示画面等を有する本体部101、スタンド支柱102、スタンドベース103及び連結体104から構成されている。スタンドベース103は、本体部101が前方あるいは後方に倒れることを防止するため、本体部101の厚みよりも前後方向に長く形成されている。
【0004】
次に、図11〜13を参照しながら、このスタンド式薄型テレビの製造時における組み立て方法を説明する。図11は、スタンド式薄型テレビの組み立ての一工程を示す側面図である。まず、本体部101と連結体104とはビスなどで取り付けられて一体化される。また、スタンド支柱102とスタンドベース103もビスなど取り付けられて一体化される。次に、図11に示すように、連結体104とスタンド支柱102とが嵌合されて締め付け固定される。
【0005】
上記の連結体104とスタンド支柱102との嵌合について、図12及び図13を参照しながらさらに詳しく説明する。図12はこれらの部材を嵌合する前の各部材の側面図であり、図13は嵌合した後の側面図であり、両図とも特に嵌合部分を一部切り欠いて示している。図12及び図13に示すように、連結体104は嵌合部分において嵌合金具105を有し、スタンド支柱102は嵌合部分において嵌合受け金具106を有しており、これらの金具はそれぞれ連結体104及びスタンド支柱102に取り付けられて一体化されている。嵌合金具105及び嵌合受け金具106は互いに係合するような形状に作られている。また、嵌合金具105には、ボルト107と螺合する溝108が形成されている。さらに、嵌合受け金具106底部には、ボルト107を軸方向に貫通させるための孔が形成されている。
【0006】
連結体104とスタンド支柱102とを取り付けるために、まず、連結体104の嵌合金具105をスタンド支柱102の嵌合受け金具106に嵌合する。ここで、スタンド支柱102及びスタンドベース103は中空となっており、これらの部材の内部空間は連通するような構造となっているものとする。図13に示すように、スタンドベース103の下側より、ボルト107を嵌合受け金具106の孔に貫通させ、さらに嵌合金具105の溝108と螺合させて締めることにより、嵌合金具105及び嵌合受け金具106は締め付け固定される。このようにして、連結体104及びスタンド支柱102は取り付けられる。
【0007】
製造工場等において上記のように組み立てられたスタンド式薄型テレビは、運搬及び販売のために梱包されて出荷される。図14は、そのような梱包の一例を示す側面図である。スタンド式薄型テレビは、表示画面を含む本体部101が薄く作られているものの、スタンドベース103は本体部101が前方あるいは後方に倒れることを防止するため水平面において広く張り出しているために、組み立て完成品として販売用に梱包する場合には、図14に示すように水平面において梱包スペースを大きく取らなければいけなくなってしまう。
【0008】
このような問題を解決するために、例えば、スタンドを折りたたみ式にする方法が考えられる。その一例として、特許文献1に開示された表示装置用チルトスタンドでは、表示装置背面に連結体を介して回動自在なスタンドを設けることにより、スタンドをコンパクトに折りたたむことができるようになっている。このような構成により、スタンド式薄型テレビ等をコンパクトに梱包することが、従来考えられている。
【特許文献1】
特開2002-6763号公報(第13図)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年のスタンド式薄型テレビは大型化しており、これに伴いスタンド部分には、表示画面部の重みを支え得る一定の強度があることが必要とされる。したがって、大型のスタンド式平面表示装置においては、特許文献1に開示されたような折りたたみ式スタンドでは平面表示装置全体を安全に支持することが困難になってきている。
【0010】
一方で、スタンド式薄型テレビなどの平面表示装置は大型化するほど収納及び運搬が困難となるため、僅かでも梱包をコンパクトにすることが望まれている。特に、重い表示画面部を安定して立たせるためには、スタンドベースは、本体部が前方あるいは後方に倒れることを防止するため、本体部の厚みよりも前後方向に長く形成することが必要であることからスタンド底部の水平面の面積が相当大きくなってしまうので、梱包スペースが大きくなってしまう。
【0011】
そこで、スタンド式薄型テレビの梱包をコンパクト化するためには、組み立て完成品としてではなく、複数の部材に分解した状態で梱包し、これを開梱後に組み立てるようにすることが考えられる。しかしながら、図11〜13に示すような組み立て方法では、連結体104及びスタンド支柱102の取り付けにおいて、比較的重い本体部101及び連結体104を上下逆さにする作業が必要となるが、このような作業は煩雑であるのみならず、衝撃に弱い液晶ディスプレイ等を組み立て作業中に傷付けてしまう可能性もある。また、スタンド支柱102と連結体104との固着においては、スタンド支柱102の内部からボルト107をネジ止めするための特殊な工具が必要となるため、組み立て作業はいっそう困難で煩わしいものとなる。
【0012】
そこで、このような実情に鑑みて、本発明は、平面表示装置を効率よく分解梱包することにより、小さい梱包スペースにコンパクトに収納する方法を提供するものである。
また、本発明は、このような分解梱包される平面表示装置において、簡単な操作で各部材同士を固着することができるような機構を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、表示部が臨む前面と連結体が設けられる後面とを有する板状の本体部と、該本体部の後面に設けられた前記連結体に取り付けられ、該本体部が転倒しないように支持するスタンド部とを有するスタンド式の平面表示装置を、前記本体部と前記スタンド部とに分解した状態で梱包箱体内に収納する梱包方法であって、前記連結体は、前記本体部の後面の略中央部に突出して設けられ、前記スタンド部は、前記本体部の下端を載置面に接触させない長さを有するとともに、一端側が前記本体部の後面に設けられた連結体に取り付けられるスタンド支柱と、該スタンド支柱の他端側が取り付けられ、前記本体部が転倒しないように下面を載置面に当接させて支えるスタンドベースとに分解され、前記本体部、前記スタンド支柱、前記スタンドベースを分離した状態で、前記スタンド支柱の側面及び前記スタンドベースの下面が前記表示部の表示面と略平行になるようにして、前記スタンドベース及び前記スタンド支柱それぞれを、前記本体部の後面に突出する前記連結体を避けて前記本体部の後面に対して対向させ、前記本体部の後面に沿った方向に前記連結体と重なるようにして前記梱包箱体内に収納配置した梱包方法を提供する。
さらに、前記スタンドベース及び前記スタンド支柱が、前記連結体を挟んで対称となるように前記梱包箱体内に収納配置した梱包方法を提供する。
この方法によれば、平面表示装置を本体部及びスタンド部に分解した状態で梱包するとともに、開梱後に固着機構によりこれらを組み立てることが可能となる。
【0014】
本発明では、前記スタンド部を前記本体部の後面と対向した状態で梱包することを特徴とする。これにより、梱包スペースを縮小することができる。
また、本発明において、前記スタンド部は、前記本体部と連結し該本体部が接地しないように支持するスタンド支柱と、該スタンド支柱に装着され前記本体部が転倒しないよう支持するスタンドベースをと有しており、前記スタンド支柱と前記スタンドベースとを分解した状態で梱包することを特徴とする。これにより、さらなる梱包スペースの縮小が可能となる。
【0015】
また、本発明では、前記スタンドベースを前記本体部の後面と対向した状態で梱包することを特徴とする。上記同様に、梱包スペースを縮小することが可能となる。
また、本発明の梱包方法において、前記固着機構は、一の部材と他の部材とを固着するための機構であって、前記一の部材は凸部を有し、前記他の部材は前記凸部に係合する凹部を有し、前記凸部と前記凹部とを係合させて、前記凸部を前記凹部に対して押圧することにより、前記一の部材と前記他の部材とを固着するように構成された機構であることを特徴とする。
これにより、ユーザは、開梱後に簡単な操作で平面表示装置の本体部及びスタンド部を組み立て固定することができる。
【0016】
また、本発明の梱包方法において、前記固着機構は、一の部材と他の部材とを固着するための機構であって、前記一の部材は、球状部材と弾性部材と固定部材とを含む嵌合受け部材を有し、前記他の部材は、前記球状部材に係合する凹部又は嵌合孔を含む嵌合部材を有し、前記嵌合部材を前記嵌合受け部材に嵌合すると、前記球状部材と前記凹部又は嵌合孔とが係合するように構成された機構であることを特徴とする。
上記同様、ユーザは、開梱後に簡単な操作で平面表示装置の本体部及びスタンド部を組み立て固定することができる。
【0017】
本発明は、さらに、平面状の表示部を有する本体部と、該本体部が転倒しないように支持するためのスタンド部とから構成されるスタンド式薄型テレビの梱包装置であって、前記スタンド部は、球状部材と弾性部材と固定部材とを含む嵌合受け部材を有し、前記本体部は、前記球状部材に係合する凹部又は嵌合孔を含む嵌合部材を有し、前記嵌合部材を前記嵌合受け部材に嵌合すると、前記球状部材と前記凹部又は嵌合孔とが係合して、前記本体部と前記スタンド部とを固着することが可能であり、前記本体部及び前記スタンド部を分解して梱包すること、及び開梱後に前記本体部及び前記スタンド部を組み立てることが可能であることを特徴とする梱包装置を提供するものである。
【0018】
上記の構成によれば、前記平面表示装置は、本体部及びスタンド部に分解した状態で梱包することが可能であり、また、開梱後にはユーザがこれらを容易に組み立てることが可能である。
前記本体部の平面状の表示部は、液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイからなる表示画面を有することを特徴とする。
以上に示した本発明の梱包方法及び梱包装置によれば、機器を2以上の部材に分解した状態で効率よく梱包することにより、梱包スペースを小さくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。具体的には、液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイなどの表示部を含むスタンド式薄型テレビの梱包方法を例示して、本発明の梱包方法及び梱包装置、並びにこれに用いる固着機構について説明する。
【0020】
図1〜図7は本発明の梱包方法の一実施形態を示す図であり、これらの図中、同一の符号を付したものは同一の構成部分を表わしている。
本実施形態は、スタンド式薄型テレビの本体部及びスタンド部を固着するための固着機構を備えたことにより、スタンド式薄型テレビのコンパクトな分解梱包を可能にしたことを特徴とするものである。
【0021】
図1及び図2は、本実施形態に用いるスタンド式薄型テレビの構成を概略的に示す図である。図1は、組み立て前のスタンド式薄型テレビの側面図であり、図2は、組み立て後のスタンド式薄型テレビの側面図である。これらの図において、本実施形態のスタンド式薄型テレビは、平面状の表示画面等を含む本体部11と、表示部の下端が設置しないように支えるため所定の長さを有する棒状のスタンド支柱12と、スタンド支柱12に装着され本体部11を倒れないように支えるスタンドベース13と、本体部11とスタンド支柱を回動可能に連結する連結体14とから構成されている。スタンドベース13は、本体部11が前方あるいは後方に倒れることを防止するため、本体部11の厚みよりも前後方向に長く形成されている。
【0022】
本実施形態に用いるスタンド式薄型テレビの組み立ては、スタンド支柱12と連結体14との固着を除いては、図8〜図13に示した従来技術とほぼ同様にして行うことができる。すなわち、本体部11と連結体14とをビス止めなどにより固着し、スタンド支柱12とスタンドベース13とをビス止めなどにより固着した後、スタンド支柱12と連結体14とを固着する。
【0023】
図7は、本実施形態により分解梱包された状態のスタンド式薄型テレビを示す図である。ここでは、スタンド式薄型テレビを、本体部11及び連結体14と、スタンド支柱12と、スタンドベース13とに分解した後、スタンド支柱12及びスタンドベース13をそれぞれ本体部11の後面と対向して配置した状態で、梱包箱体に梱包している。尚、本体部11と連結体14とは、製造時にあらかじめビス止め固定されているものとする。
【0024】
図7に示すスタンド式薄型テレビは図8〜14に示したものとほぼ同じ製品である。図14に示す従来の梱包例と比較すると、本実施形態の梱包方法を用いることにより、梱包がコンパクト化されていることが分かる。尚、このスタンド式薄型テレビの各部材には固着機構を設けてあるので、開梱後ユーザ等が容易な作業で組み立てることができるようになっている。
【0025】
以下に、本実施形態に用いるスタンド式薄型テレビを開梱後組み立てるための固着機構について説明する。スタンド式薄型テレビのスタンド支柱12及び連結体14は、上記した従来技術同様の、互いに嵌合する一対の金具をそれぞれ有しており、これがスタンド支柱12及び連結体14間の固着機構の役割を果たすよう構成している。
【0026】
図3は、スタンド支柱12及び連結体14の固着部分を詳細に示す側面図であり、金具の嵌合部分を一部切り欠いて示している。図3において、連結体14は嵌合金具15を有しており、スタンド支柱12は嵌合受け金具16を有している。嵌合金具15は、円筒形の基部15aと、基部15aよりも小さい径の半円筒形に形成された先端部15bとを有している。嵌合受け金具16は、円筒形の凹部16aと、凹部16aよりさらに深い位置で凹部16aよりも小さい径の半円筒形の凹部16bとを有している。凹部16a及び凹部16bは、それぞれ、嵌合金具15の基部15a及び先端部15bとほぼ同形状で、これらよりも僅かに大きい寸法を有している。これにより、嵌合金具15及び先端部15bは、それぞれ、凹部16a及び凹部16bと係合するようになっている。
【0027】
また、嵌合金具15の先端部15bには、先端部15bの平らな側面にほぼ直交する方向に貫通する円筒形の嵌合孔17を形成している。但し、嵌合孔17は必ずしも嵌合金具15の先端部15bを貫通している必要はない。例えば、嵌合孔17に代えて、先端部15bの平らな側面に所定寸法の球面状の凹部を形成してもよい。
【0028】
嵌合受け金具16は、嵌合金具15を固定するための固着機構を有している。図3において、嵌合受け金具16は、凹部16bの平らな内側側面にほぼ直交する方向で、凹部16bの平らな内側側面から嵌合受け金具16の外部側面まで貫通する円筒形のロック孔20を有している。
【0029】
ロック孔20内には、硬球21及び圧縮バネ22を収納している。本実施形態では、硬球21は、ほぼ球状の金属又はプラスチック等の硬い材料からなり、ロック孔20よりも僅かに小さい径を有するので、ロック孔20内を移動することができる。また、圧縮バネ22は、硬球21よりも径が小さく、所定の弾性力を有する金属製のコイルスプリングであるが、同様な形状及び弾性力を有する他の種類の弾性部材を用いてもよい。
【0030】
ロック孔20の凹部16b側の開口端付近は、ロック孔20内の他の部分に比べて径をやや小さくしている。具体的には、硬球21の径よりもやや小さい寸法に形成しており、硬球21をロック孔20内に係留するようになっている。
【0031】
ロック孔20の嵌合受け金具16外部側面側の開口端には、中央に貫通孔を有するバネ押え金具23が固定されている。このバネ押え金具23の貫通孔の内壁面は、ネジ24と係合するようネジ切りされている。このバネ押え金具23に係合させて用いるネジ24は、ネジ部の径が圧縮バネ22の径よりも小さく、ネジ部が圧縮バネ22の内側を貫通するようになっている。また、ネジ24は、締めたときに先端が硬球21の表面にまで達し、さらに締めると硬球21を凹部16b側に押圧するよう、十分な長さを有するものとする。また、バネ押え金具23は、ネジ24とともに回転しないように、ツメ止め又はネジ止め等により嵌合受け金具16の外部側面上に固定されている。
【0032】
また、本実施形態に用いるスタンド式薄型テレビの固着機構では、図3に示すように、スタンド支柱12外部からネジ24を調整することができるように、スタンド支柱12側面のロック孔20開口端に近接する部分にネジ止め用孔30を形成している。
【0033】
ここで、図3はスタンド支柱12及び連結体14の取り付け前の状態を示す図であるが、この状態において、ロック孔20内に硬球21とともに係留されている圧縮バネ22は、その両端において常に硬球21及びバネ押さえ金具23を押圧している。このとき、硬球21は圧縮バネ22により押圧されて、その一部がロック孔20の凹部16b側の開口端から突出する。
【0034】
次に、上記の固着機構により、スタンド支柱12と連結体14とを嵌合し固着する際の動作を、図4〜図6を参照しながら説明する。
図4は、連結体14の嵌合金具15をスタンド支柱12の嵌合受け金具16に嵌合するときの各構成部分の動作を示す側面図であり、金具の嵌合部分を一部切り欠いて示している。嵌合金具15を嵌合受け金具16に嵌合すると、嵌合金具15の先端部15bが硬球21の突出している部分と接触する。このとき、硬球21は圧縮バネ22により所定の圧力で押圧されているので、一定以上の力で連結体14を下方向に押し込むと、嵌合金具15の先端部15bが硬球21をロック孔20内に後退させるとともに、圧縮バネ22を収縮させる。この所定の圧力は、人が手作業で上記の嵌合を行うときにかける荷重の範囲内で適宜選択することができる。
【0035】
連結体14をさらに下方向に押し下げてゆき、嵌合金具15の先端部15bに形成された嵌合孔17がロック孔20と同じほぼ高さになるようにする。図5は、このときの各構成部分の状態を示す側面図であり、金具の嵌合部分を一部切り欠いて示している。この状態において、嵌合孔17とロック孔20とが連通するので、硬球21は圧縮バネ22に押圧されて再びロック孔20から突出して、その一部が嵌合孔17内に係合する。尚、嵌合孔17は硬球21よりも小さい径を有しているので、硬球21のごく一部のみが嵌合孔17内に係合するが、他の部分はロック孔20内に留まる。図5では、嵌合孔17の中心軸とロック孔20の中心軸とがほぼ一致しており、このとき硬球21と嵌合孔17とが完全に係合した状態となる。
【0036】
この硬球21と嵌合孔17とが完全に係合した状態で、圧縮バネ22は硬球21を嵌合孔17に一定荷重で押圧しているので、スタンド支柱12及び連結体14はこの押圧力によりロックされる。上記のように、圧縮バネ22は、人が手作業で上記の嵌合を行うときにかける程度の荷重で硬球21を押圧しているので、連結体14を一定以上の荷重で上方向に引っ張ると、上記同様に、硬球21がロック孔20内に後退してロックがはずれるようになっている。
【0037】
上記の固着機構によれば、スタンド支柱12と連結体14とを、所定のロック力でスナップ嵌めすることが可能となる。これにより、スタンド式薄型テレビを製造する際に、あるいはユーザが組み立てる際に、スタンド支柱12と連結体14とを仮固定することを可能にするものである。
【0038】
さらに、図5及び図6を参照して、上記の固着機構により、スタンド支柱12と連結体14とを本固定するための機構を説明する。
図5に示す仮固定状態では、ネジ24はバネ押え金具23に仮ネジ止めされている。ネジ止め用孔30を通じて、ドライバなどの工具によりネジ24を締めていくと、やがてその先端は硬球21に接触する。このとき、わずかにネジ24を固く締めると、ネジ24の先端は、硬球21を嵌合金具15の嵌合孔17に押圧する。図6は、このようにネジ24を固く締めて硬球21を押圧している状態を示す図である。この押圧は、上記の圧縮バネ22による弾性的な押圧とは違って、非弾性的な押圧であるので、硬球21は嵌合孔17に固く係合し、嵌合金具15は嵌合受け金具16に固くロックされる。この状態では、連結体14をスタンド支柱12から引っ張っても外れないようになっており、これがスタンド支柱12と連結体14とを本固定した状態である。
一方で、ネジ24を緩めると、スタンド支柱12及び連結体14は再び、圧縮バネ22により弾性的にロックされた仮固定状態となり、取り外しが可能となる。
【0039】
このスタンド式薄型テレビを開梱して組み立てる際には、まず、スタンド支柱12とスタンドベース13とをビス止めなどにより固着する。次に、本体部11及び連結体14と、スタンド支柱12及びスタンドベース13とを、上記の固着機構により固着する。これらを固着するには、例えば、スタンド支柱12及びスタンドベース13を床に置いて立たせた後に、本体部11及び連結体14を上方から取り付ければよい。連結体14の嵌合金具15をスタンド支柱12の嵌合受け金具16に勘合させて取り付けることができる。
【0040】
上記の固着機構によれば、この状態で、本体部11及び連結体14とスタンド支柱12及びスタンドベース13とは、仮固定されている。この後さらに、スタンド支柱12に備えられた固着機構のネジ24をドライバ等で調整することにより、これらを本固定することができる。
【0041】
以上説明したように、上記の固着機構を備えたことを特徴とする本実施形態の梱包方法によれば、スタンド式薄型テレビの連結体14とスタンド支柱12とを簡易な操作で仮固定及び本固定することができる。したがって、スタンド式薄型テレビを分解した状態で梱包して運搬及び販売することが可能となる。また、上記の固着機能を備えているため、開梱後の組み立て作業も簡単である。また、上記の固着機構では、本固定を簡単に解除することができるので、再び分解してコンパクトに収納することが可能であり、持ち運び等の際にも便利である。
【0042】
上記の実施形態では、スタンド式薄型テレビの支柱12及び連結体14の固着において、特にスタンド支柱12側の嵌着部分にのみ固着機構を備え付けているが、他の部分にも同様に固着機構を備え付けることが可能である。例えば、スタンド支柱12及び連結体14の固着において、連結体14側の嵌着部分に本発明の固着機構を備え付けることが可能である。また、上記の実施形態では、スタンド支柱12とスタンドベース13とをビス止め等により固着するとしているが、これらの固着に関しても、上記の固着機構を応用することができる。
【0043】
尚、図7に示す本実施形態のスタンド式薄型テレビの梱包方法は一例に過ぎず、これ以外にも様々な梱包レイアウトにより、梱包のコンパクト化を図ることができる。例えば、図7に示す梱包例では、スタンド支柱12を連結体14に仮固定又は本固定した状態で梱包することも考えられる。
【0044】
以上、固着機構を備えたスタンド式薄型テレビを例示しながら本発明の梱包方法の一実施形態を説明したが、本発明の梱包方法及び梱包装置は上記の実施形態に限定されるものではない。特に、部材同士の固着機構に関しては、様々な実施例が考えられる。例えば、スタンド式薄型テレビの支柱12及び連結体14の固着も、従来のようにビス止めで行うようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の梱包方法及び梱包装置によれば、スタンド式液晶テレビ等のスタンド式薄型表示装置を、2以上の部材に分解した状態でコンパクトに梱包することができる。また、本発明の梱包方法及び梱包装置に用いる固着機構によれば、ユーザ等は、分割梱包されたスタンド式薄型表示装置を開梱した後、容易な操作で組み立てることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の梱包方法の一実施例に用いるスタンド式薄型テレビの組み立て前の構成を概略的に示す図である。
【図2】本発明の梱包方法の一実施例に用いるスタンド式薄型テレビの組み立て後の構成を概略的に示す図である。
【図3】本発明の梱包方法の一実施例に用いるスタンド式薄型テレビのスタンド支柱及び連結体の固着部分を詳細に示す側面断面図である。
【図4】本発明の梱包方法の一実施例に用いるスタンド式薄型テレビにおいて、スタンド支柱と連結体とを嵌合する際の各構成部分の動作を示す図である。
【図5】本発明の梱包方法の一実施例に用いるスタンド式薄型テレビにおいて、スタンド支柱と連結体とを仮固定した状態を示す図である。
【図6】本発明の梱包方法の一実施例に用いるスタンド式薄型テレビにおいて、スタンド支柱と連結体とを本固定した状態を示す図である。
【図7】本発明の一実施例にかかるスタンド式薄型テレビの梱包方法を示す図である。
【図8】従来のスタンド式薄型テレビの正面図である。
【図9】従来のスタンド式薄型テレビの側面図である。
【図10】従来のスタンド式薄型テレビの上面図である。
【図11】従来のスタンド式薄型テレビの組み立ての一工程を示す側面図である。
【図12】従来のスタンド式薄型テレビにおいて、連結体とスタンド支柱とを固着する前の状態を示す、一部切り欠き側面図である。
【図13】従来のスタンド式薄型テレビにおいて、連結体とスタンド支柱とを固着した後の状態を示す、一部切り欠き側面図である。
【図14】従来の組み立て済のスタンド式薄型テレビの梱包例を示す図である。
【符号の説明】
11 本体部
12 スタンド支柱
13 スタンドベース
14 連結体
15 嵌合金具
15a 基部
15b 先端部
16 嵌合受け金具
16a 凹部
16b 凹部
17 嵌合孔
20 ロック孔
21 硬球
22 圧縮バネ
23 バネ押え金具
24 ネジ
30 ネジ止め用孔
101 本体部
102 スタンド支柱
103 スタンドベース
104 連結体
105 嵌合金具
106 嵌合受け金具
107 ボルト
108 溝

Claims (2)

  1. 表示部が臨む前面と連結体が設けられる後面とを有する板状の本体部と、
    該本体部の後面に設けられた前記連結体に取り付けられ、該本体部が転倒しないように支持するスタンド部と
    を有するスタンド式の平面表示装置を、前記本体部と前記スタンド部とに分解した状態で梱包箱体内に収納する梱包方法であって、
    前記連結体は、前記本体部の後面の略中央部に突出して設けられ、
    前記スタンド部は、前記本体部の下端を載置面に接触させない長さを有するとともに、一端側が前記本体部の後面に設けられた連結体に取り付けられるスタンド支柱と、該スタンド支柱の他端側が取り付けられ、前記本体部が転倒しないように下面を載置面に当接させて支えるスタンドベースとに分解され、
    前記本体部、前記スタンド支柱、前記スタンドベースを分離した状態で、前記スタンド支柱の側面及び前記スタンドベースの下面が前記表示部の表示面と略平行になるようにして、前記スタンドベース及び前記スタンド支柱それぞれを、前記本体部の後面に突出する前記連結体を避けて前記本体部の後面に対して対向させ、前記本体部の後面に沿った方向に前記連結体と重なるようにして前記梱包箱体内に収納配置した
    ことを特徴とする梱包方法。
  2. さらに、前記スタンドベース及び前記スタンド支柱が、前記連結体を挟んで対称となるように前記梱包箱体内に収納配置した
    ことを特徴とする請求項1記載の梱包方法。
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