JP4065577B2 - 分散データ処理を有する光ファイバジャイロのループ制御装置 - Google Patents
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- G01C19/72—Gyrometers using the Sagnac effect, i.e. rotation-induced shifts between counter-rotating electromagnetic beams with counter-rotating light beams in a passive ring, e.g. fibre laser gyrometers
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバジャイロスコープにより回転速度情報を得るための方法及び装置に関する。特に、本発明は、マイクロプロセッサでジャイロを制御する方法及び関連装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
サニャック式干渉計は、一対の互いに逆方向に伝搬する光ビーム間で発生する非相反性位相差の測定によって回転を決定する計器である。この計器は、一般に、レーザ等の光源と、数個のミラーまたは光ファイバの複数ターンからなる光導波路と、ビーム分離器/結合器と、検出器と、信号処理装置とから構成されている。
【0003】
干渉計において、ビーム分離器から到来する波は1つの光路伝いに互いに逆方向に伝搬する。光導波路は“非相反性”になっている。すなわち、光路のいかなるゆがみも互いに逆方向に伝搬するビームに影響を及ぼすが、これらのビームは、必ずしも、同時にまたは同一方向に前記摂動を経験しない。時間間隔が光導波路の光の伝搬時間と匹敵している場合、時間と共に変動する摂動は観測することができるが、“非相反性”摂動は、互いに逆方向に伝搬するビームに、異なるようにかつ伝搬方向にしたがって影響を与える。前記非相反性摂動は、2つの波が伝搬する光媒体の対称性を破壊する物理的効果によって引き起こされる。非相反性効果のうちの2つはまったく周知になっている。ファラデー効果、すなわち共線的磁気−光効果は、磁界が光学材料中の電子の選択的回転方向を作り出す時に生じるが、サニャック効果、すなわち慣性相対論的効果は、慣性フレームに対する干渉計の回転が伝搬時間の対称性を破壊する時に生じる。後者の効果は、リングジャイロスコープの動作原理として用いられる。
【0004】
ジャイロの互いに逆方向に伝搬するビームで形成された縞すなわち干渉パターンは2つの成分、すなわち、DC成分と、ビーム間の位相差の原因に関連する(例えばコサイン関数)成分とからなることが知られている。この位相差は、例えば回転に起因する一定量の非相反性摂動を与える。縞パターンの形状の結果として、小さい位相差が測定されるべき(例えば低い回転速度の)場合は、前記位相差が位相縞パターンの最大に近く生じるので、合成されたビームの強度は前記位相差に対して感度が悪くなる。さらに、合成ビームの強度は回転の検知または方向を示すに過ぎない。
【0005】
前述の理由のため、人為的にバイアスされた位相差は、一般に、互いに逆方向に伝搬するビームに付加される。この位相差のバイアスは、“非相反性零シフト”としても知られ、位相差の強度測定の感度を増大させる。最大感度は、ジャイロスコープの動作点を±π/2(またはその奇数倍)にシフトすることにより得られる。さらに、バイアスを+π/2と−π/2に切り替えることにより、2つの異なる動作点が観測される。これにより、本システムは、位相差の符号化にしたがって回転方向を決定することが可能になる。
【0006】
位相変調に加えて、干渉計出力の処理は、一般に、非相反性(サニャック)効果による位相差を補償するために負帰還メカニズムを介して付加的位相シフトを導入する“位相零化”を用いる。一般に、負帰還は、その勾配が測定されるべき回転速度に比例する位相傾斜路を発生する。実際には、零化位相シフトは電圧制約に起因して不確定的に増加できないので、その高さが0と2πラジアンの間で変化する傾斜路が用いられる。
【0007】
グレインドージェ(Graindorge)等の米国特許第4,705,399 号には、“階段”波形を用いる、デジタルに基づく配置が開示されている。各段の高さは測定された位相差に等しく、各段の幅すなわち期間は光コイルの群遅延時間になる。概して、傾斜路の勾配は、単位時間あたりの測定された非相反性位相差に等しくなる。この方法はデジタル信号処理に匹敵し、多くの利点が生じる。位相変調は、信号処理装置で提供される同期によりデジタル傾斜路に直接加えることができる(合成された)信号は、最終的に、光ファイバコイル内に位置する位相変調器を制御する。
【0008】
したがって、光ファイバジャイロスコープの動作は、上記に説明した、持続するバイアスによる変調(及び関連する復調)を含む多数の機能の実行を要する。すなわち、前記作用は、一般に、少なくとも各ループ遷移時間τと同程度の頻度で実行することができる。(例えばジャイロの正確さを増すために)追加機能が望まれる場合には、前記の他の機能は、各ループ遷移時間の間前記作用の繰り返しも要求することができる。
【0009】
“多重化3軸ジャイロ用ループ制御装置”と題するジョン ジー. マーク(John G. Mark)とダニエル エイ. タザーテス(Daniel A. Tazartes)の米国特許第5,337,143 号には、3軸ジャイロ用ループ制御装置として機能するアプリケーション特定集積回路(“ASIC”)が開示されている。この制御装置は、3つの変調されたジャイロのデジタル化された出力を受け入れ、各々に関連する回転を測定し、それらの出力をデジタル的に処理し、ジャイロ位相変調器を駆動するためのアナログ信号を提供する。ループ制御装置の動作はマイクロプロセッサにより命令される。
【0010】
それ自体としては、いろいろなタイプの変調(例えば、ランダム、疑似ランダム、直交、決定論的)をマイクロプロセッサから入力することができ、マイクロプロセッサの計算能力はシステムパラメータを更新するのに利用できるという、ある程度のフレキシビリティが達せられる。しかし、このループ制御装置は本質的に自らはプログラマブルではない。その結果、ループ制御装置は、関連マイクロプロセッサの速度とそれ自身のフレキシビリティの両方により制限される。したがって、ループ制御装置は、本質的に、ジャイロ変調、速度情報の復調、位相零化傾斜路の発生、位相零化に用いられる速度データの出力、傾斜路のリセット等の“基本的”ループ制御装置機能に限られる動作の範囲内に制約される。
【0011】
当然ながら、ジャイロは、(直線性と2πの正確な段階傾斜路ロールオーバーを保証するため)角速度と位相変調器スケールファクター制御を測定できるべきであるのが絶対的に必須である。他の特徴、例えば(広帯域応答のための)ループゲイン制御や(ノイズをできるだけ少なくするための)オフセット制御は、必須ではないが非常に望ましい追加能力である。
【0012】
短時間内に多くの計算を実行するマイクロプロセッサの能力は、マイクロプロセッサをベースとしたループ制御装置を思いつかせるが、上記に説明したような光ファイバジャイロシステムの処理条件に関する従来のマイクロプロセッサの比較的限られた能力は、ループ制御装置設計がマイクロプロセッサ利用を注意深く規定することを要求する。その結果、マイクロプロセッサをベースとしたループ制御装置の設計は、多くの有効なシステム特徴及び能力の実行を差し控えさせた。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は従来技術の前記及び他の欠点に取り組み、第1の態様において、ループ遷移時間τの間に発生する光ファイバジャイロの出力を受信し、それに応答して複数のジャイロ機能を得るループ制御装置を提供する。前記装置は、ジャイロの出力を受信するためのジャイロ処理装置を含む。フィールド プログラマブルゲートアレイは各ループ遷移時間の間符号化された値を発生する。補助処理装置は予め定められたパラメータを更新し、ジャイロ処理装置は、更新されたパラメータと符号化された値を受信し、それに応じてジャイロ機能を発生するように整えられる。
【0014】
第2の態様において、本発明は、ループ遷移時間τの間に発生する光ファイバジャイロの出力を受信し、それに応じて複数のジャイロ機能を得る装置を提供する。前記装置はジャイロ出力を受信する手段を含む。各ループ遷移時間の間に符号化された値を発生する手段が備えられる。予め定められたパラメータを更新する手段が追加的に備えられる。受信手段は、更新されたパラメータと符号化された値を受信し、それに応じてジャイロ機能を発生するように整えられる。
【0015】
第3の態様において、本発明は、ループ遷移時間の間に複数のジャイロ機能を得る方法を提供する。本方法はジャイロの出力を受信することにより開始される。その後、この出力は、処理機能を、(i)各ループ遷移時間の間の符号化された値の発生と、(ii)予め定められたパラメータの発生及び更新と、(iii)それらに応じたジャイロ機能の発生とに分割することにより処理される。
【0016】
第4の態様において、本発明は、ジャイロループ遷移時間の間に複数のジャイロ機能を得る方法を提供する。前記方法はジャイロの出力を受信することにより開始される。その後、この出力はループ制御装置内で処理される。ループ制御装置は、(i)ジャイロ出力を受信するジャイロ処理装置と、(ii)各ループ遷移時間の間に符号化された値を発生するフィールド プログラマブル ゲートアレイと、(iii)予め定められたパラメータを更新する補助処理装置とに分離される。ジャイロ処理装置は、更新されたパラメータと符号化された値を受信し、それに応じたジャイロ機能を発生するように整えられる。
【0017】
本発明の前記及び他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明から明らかになるだろう。説明は一組の図面を伴う。図面の数字は説明の数字に対応しており、本発明の特徴を指し、同じ数字は本明細書の同じ特徴を指している。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明によるループ制御装置10を用いる単軸光ファイバジャイロシステムの概略動作線図である。ループ制御装置10は、並列処理能力を有するプログラマブル マイクロプロセッサに基づいている。以下よりわかるように、(補助処理装置及びフィールド プログラマブル ゲートアレイを含む)ループ制御装置内でジャイロデータの処理を効率的に配置することにより、本システムでは、ハードワイヤードまたはASIC回路にもっぱら基づいた制御装置を含むシステムで実現されるものより大きなフレキシビリティが得られる。処理装置の適切な選択と注意深いソフトウェア設計が十分な処理を保証する。したがって、ループ制御装置10は、提供する変調及び復調(共に速度及びスケールファクターのためのもの)、ループ摂動及び摂動補正、ゲインエラー復調、ゼロ番目の縞へのリセットとフルレンジ(多数縞)スケールファクター復調と速度追跡、関連ジャイロシステムの実用性及び正確さの非常な増大を提供しながら、1つのループ遷移時間τ内でサンプリング及びループ閉を実行することができる。
【0019】
コヒーレント光源(図示しない)は出力ビームをジャイロ14に供給する。ジャイロ14は、光ファイバからなるコイルと、出力ビームを該コイル内を互いに逆方向に伝搬する一対のビームに分割する関連結合器(図示しない)とを含む。ジャイロ14からの干渉計出力ビームは光検出器15で受信され、その光エネルギーは対応する電気信号に変換される。上記に説明した光位相変調は、多機能集積光チップ(MIOC)26内にあるような電子−光位相変調器により、ジャイロ14のファイバコイル内に互いに逆方向に伝搬するビームに加えられる。位相変調は、一般に、電界にさらされた、特別にドープされたLiNbO3導波路で形成される。
【0020】
検出器15からのアナログ電気信号出力は前置増幅器16に印加され、前置増幅器16の出力はフィルタ18に印加される。フィルタ18の出力はアナログ/デジタル変換器20を駆動し、アナログ/デジタル変換器20はろ波されたアナログ信号をデジタル化して、ループ制御装置10に印加するためのデジタルデータビット波形を発生する。
【0021】
ループ制御装置10は、変換器20よりデジタル波形出力を受け入れ、それに応じて、ジャイロ14の検出軸に関する回転量と、後続のループ遷移時間τの間に変調及び位相零化に用いられるデジタル制御信号(MIOC26に印加される)とを発生する。ループ制御装置10のデジタル出力は、デジタル/アナログ変換器22に印加され、その対応するアナログ出力はドライバ24に印加され、その出力はMIOC26を駆動する。
【0022】
I.ループ制御装置の基本構成
図2は、ループ制御装置10の機能構成要素の協動配置を示すブロック図である。前に説明したように、制御装置10の構成は、光ファイバジャイロ関連の並列命令を実行することができるジャイロ処理装置32の関連能力を最大限利用するように設計されている。すなわち、ジャイロ処理装置32は、付属補助処理装置34(遅く変化するパラメータのみを処理する)及びフィールド プログラマブル ゲートアレイ(FPGA)36と共に、ハードワイヤード ループ制御装置では提供されない動作上の利点を実現するように配置される。補助処理装置34は、ジャイロ制御に関連していない多数の機能を実行するシステム処理装置を含むことができる。このシステムは本発明にしたがって配置され、各ループ遷移時間τ内に多数のジャイロ機能を実行または命令するのに必要な計算を終了することができ、今日のハードワイヤードまたはASICシステムを用いることが可能なものより優れたフレキシビリティを有する。
【0023】
ジャイロループ制御装置の時間的見積りは、計算速度に関して非常に厳しくすることができる。例えば、1kmジャイロでは、約5マイクロ秒のループ遷移時間(τ)を有する。例として、処理装置32は、20MHz命令速度に導く40MHz速度でクロックされ、遷移時間あたり約100の命令を実行することができると仮定する。従来の慣性航法システムでは3つのジャイロを制御するため、これは軸あたりわずか33の命令を出す。本発明では、補助処理装置34へのいくつかの計算(すなわち、本質的に、各τを完了する必要がないもの)のオフローディングと、内部アルゴリズムが効率的動作のルールを犯さないようにするジャイロ処理装置32のデータ処理構成の注意深い設計との組み合わせにおけるFPGA36によるいくつかの入力の発生とを含む効率的配置を提供することによって、上記に説明した多くの基本的及び“選択的”制御機能を1つのループ遷移時間τ内に遂行することができる。
【0024】
実際には、本発明のシステム構成を用いることにより、ジャイロ処理装置32は、以下の図5のフローチャートに関して説明される機能を遂行するためにわずか21の連続的計算サイクルを必要とする。40MHz入力クロックと20MHz命令クロックを有し、本発明による並列命令が可能な処理装置を用いて、この数の命令を、ジャイロ軸あたり1マイクロ秒より少ない時間内で実行することができる。したがって、3軸の連続処理を可能にするために多重化されたデータを伴う図1の単軸システムに本質的に基づいた3軸システムに関して、3つの直交軸に必要な計算は、上記説明されて得られた3.5マイクロ秒時間内に完了することができる。
【0025】
図2に戻り、ループ制御装置の構成要素は2つのデータバスを介して相互接続される。第1のデータバス38は、FPGA36で発生する多数のパラメータ(以下に説明される)をジャイロ処理装置32に送る。また、FPGA36は、ジャイロ処理装置32からの入力(以下に説明される)を受け取り、第2のデータバス40を介して補助処理装置34に送るバッファとしても働く。次に、第2のデータバス40は、補助処理装置34内で発生する更新されたパラメータを受け取る。前記パラメータはFPGA36内でバッファされ、次いで、第1のデータバス38を介してジャイロ処理装置32に送られる。補助処理装置34はシステム処理装置を含むことができ、したがって、処理装置32と対照的に光ファイバジャイロの制御の専用にする必要はない。
【0026】
FPGAはプログラマブル集積チップからなり、その論理設計は以下に説明される。補助処理装置34は、好適には既知のマイクロプロセッサ、例えば、テキサス州、ダラスのテキサス インストルメンツ社から市販されているTMS 320C26からなる。図2に示されるようなループ制御装置10の配置において、補助処理装置34は、2kHzより大きくない速度で更新することが必要なデータ(ジャイロパラメータを含む)を提供するために用いられる。これは、ジャイロ処理装置32の40MHzクロック及び1kmジャイロのためにτあたり5マイクロ秒の概算時間予算と対比されるべきである。前の数字の例は、実際の動作及び設計必要条件を表わしているが、これらは例示のためだけに提供されていることがわかるだろう。ジャイロシステムの計算時間予算は、ループ遷移時間τの変動(例えば、ジャイロファイバコイルの長さの変動に起因する)や、選択的ジャイロ制御機能の追加もしくは削除に従って変化するので、ループ制御装置10の構成要素間の他の機能割当てを行なうことができることがわかる。
【0027】
ジャイロ処理装置32は、以下に詳細に説明され、効率的動作のために配置またはプログラムされ、それにより、各ループ遷移時間の間に実行することができるジャイロ機能の数が増大する。処理装置32の効率は、大部分、すべてのいわゆる検査及び分岐命令の削除に基づいている。ループ制御装置の機能及び構成は、本質的に、検査及び分岐命令に役に立つ多くの“選択”決定を含むことは、技術上良く理解されている。例えば、米国特許第5,337,143 号を参照されたい。前記命令は、処理装置の情報ルートの流れを妨げるすなわち停止させる論理分岐を作り出す。これは、このような命令の“実行”サイクルが完了するまで、メモリ内の関連アドレスが不明であるということになる。これは、検査及び分岐命令にあてられたサイクルの間の他の命令の部分の同時実行を防止する。処理装置の情報ルートは、一般に、さらに実行されるべきであった多数の命令を含む。分岐に出会うことにより、情報ルートは適切なプログラムで再ロードしなければならない。
【0028】
これが起きると、初期内容は失われ、処理の遅延が引き起こされる。要するに、各検査及び分岐命令は処理装置に直列方式の実行を強いる。本発明の構成は、ジャイロ処理装置32、補助処理装置34及びFPGA36を含み、同等の命令を、パラメータと+1または−1の乗算に置換することを可能にし、この乗算は他の命令とのパイプラインの“共有”を可能にする。
【0029】
後でわかるように、ループ制御装置10の分散構成の注意深い設計により、ジャイロ処理装置32で遷移時間τあたり(軸あたり)に実行される21命令のうちの11命令は“並列に”実行することができる。したがって、各ループ遷移時間の間に軸あたり合計32の作業を実行することができる。(注:同時作業の各々の11計算サイクルは22作業を生じる。単独作業の10サイクルを追加すると合計32の作業になる。)検査及び分岐状態を避けるために乗算を用いる設計と並列命令の使用との組み合わせは、必要とされる命令サイクルの数を大いに減少させる。例えば、前述の技術の恩恵なしに単に一次速度ループを実行するのに必要なサイクロ数は18乃至22になるだろう。スケールファクターループは10乃至11作業の追加を要するだろう。後でわかるように、ジャイロ処理装置32による前記ループの各々の実行は遷移時間ごとに3軸すべてのこれらの必須の機能の両方をランさせるのを可能にする論理的検査及び分岐を乗算作業に置換することを含む。これは、これらの機能の両方の実行と、さらに、速度ループのみに通常必要されるものより少ない計算サイクルを消費しながらDCオフセットやゲイン制御ループ等の他の有効な機能の実行を可能にする。
【0030】
分散ループ制御装置10を構成する3つの全構成要素は、上記に説明したジャイロ処理装置32の設計効率を達成するために必要とされる。前述のように、処理装置32におけるパラメータと±1の乗算は、計算的にむだな“選択”または“検査及び分岐”作業と同等の機能を提供する。FPGA36は、ジャイロ処理装置32における選択作業を乗算に置換するのを可能にする±1値(変調信号入力の場合には、±π値)の32ビットデジタルワードの色々なストリームを発生する。説明の結果として、参照は、時折、色々な信号の情報内容の記述の頭辞語及び略語に対して行なわれる。前記頭辞語及び略語は、太文字で示されると、ジャイロ処理装置32や補助処理装置34で前記情報を32ビットワードに符号化することを表わしていることが理解されるだろう。
【0031】
II.フィールド プログラマブル ゲートアレイ(FPGA)
図3はFPGA36の概略図である。FPGA36は、図示のように、一般に、各ループ遷移時間τごとに新たに処理装置32に供給しなければならない変数を発生する論理部42と、補助処理装置34内の動作のためにジャイロ処理装置32と補助処理装置34間で必要なやり取りを提供し、それにより、色々ないわゆる“遅い”パラメータ(すなわち、値がτごとに調整されないパラメータ)が更新されるバッファ部44とに仕切られる。FPGA36で発生する変数と補助処理装置34で更新されるパラメータは、ジャイロ処理装置32内で乗算され、検査及び分岐作業と置換されることがわかる。したがって、上記に説明した計算効率の利点を得るためのジャイロ処理装置32の能力になるループ制御装置10の分散構成となる。
【0032】
II.A.FPGAの論理部
FPGA36の論理部42を参照すると、発振器46はシーケンス発生器48及び50をクロックする。シーケンス発生器48及び50は各々、発振器46からのクロックパルスの到来に基づいてシーケンス発生器から出力される各々独立したレベルを有する一連の“ハイ”及び“ロー”電圧レベルからなるストリームを提供する。
【0033】
シーケンス発生器48は、決定論的、ランダムまたは疑似ランダムのどれか選ばれたタイプの変調により、決定論的またはランダムシーケンスのいずれかを記憶することができる。シーケンス発生器48の出力は変換器論理モジュール52に印加され、変調器論理モジュール52は、受け取った値を変形し、1対1マッピングで±π/2の対応するデジタル表現に変換する。±π/2の値に相当するデジタルワードは変調信号MODとしてジャイロ処理装置32に入力される。MOD入力と、ジャイロ処理装置32の計算情報ルートとの関係は、ジャイロ処理装置32の作業の計算シーケンスのチャートである図4から明らかになる。ジャイロ処理装置32の機能の計算の“合理化”は、“オフロードされた”変数とパラメータ結果の発生及び更新の説明のような図4のチャートの継続的言及より明らかになるだろう。
【0034】
図3に戻り、シーケンス発生器48の出力は3τ遅延54にも印加される。これは、アナログ/デジタル変換器20を介してジャイロから受信したデータが“MOD”信号の印加に対応する時間に、シーケンス発生器48の出力を効果的に遅延させる。この遅延は、計算と、アナログ/デジタル変換器20及びデジタル/アナログ変換器22の変換時間に起因する。3τの遅延が特定のハードウェア構成のために説明されているが、他の遅延も可能である。シーケンス発生器48からの遅延された出力は変換器論理モジュール56に印加される。変換器論理モジュール56は、シーケンス発生器48からのハイ及びロー電圧レベルのストリームを、±1の32ビット表現からなる対応する一連のワードにマップするように整えられる。FPGA36を参照すると、前記一連の±1値は、前のループ遷移時間の間の±π/2(MOD)に相当するデジタルワードに関連し、一次復調符号(“PDS”)を定義する。
【0035】
第2のシーケンス発生器50は、変換器論理モジュール58に印加されるロー及びハイ電圧値の他のシーケンス(決定論的、ランダムまたは疑似ランダム)を提供する。変換器論理モジュール58で、この電圧シーケンスは、対応する一連の±1の32ビットワード表現にマップされる。発生器50の出力、すなわち信号PTBS(“摂動符号”)はジャイロループへ摂動を印加するために用いられる。後でわかるように、前記摂動は、ループゲイン(以下のAGC信号を参照)を測定かつ調整するのに用いられる。PTBS信号、すなわち±1に相当するデジタルワードは、後で、ジャイロ処理装置32の情報ルート内で以下に説明するパラメータと乗算され、検査及び分岐作業を並列処理に適するものに変形する。
【0036】
シーケンス発生器50の出力は遅延60に印加される。次いで、シーケンス発生器48及び50の遅延出力はイクスクルーシブ オア ゲート62で合成され、次いで、前記ゲートの出力は変換器論理モジュール64に印加される。変換器論理モジュール64は、イクスクルーシブ オア ゲート62から生じるロー及びハイ値のストリームを±1を表わす32ビットワードからなる対応するストリームに変換し、該ストリームは摂動補正符号信号(“PCS”)としてジャイロ処理装置32に印加される。PCS信号は、その結果生じるジャイロ出力信号から前のループ遷移の間に挿入されたループ摂動に起因するエラーを取り除くために用いられる。また、PTBS信号の場合のように、PCS信号は、以下に説明され摂動補償パラメータ(“DCOMP”)と乗算され、並列処理に適する乗算ステップが検査及び分岐と置換される。
【0037】
FPGA36は、処理装置にとっては実行が過度に難しいがエレクトロニクスにとっては非常に容易な機能を実行する。エレクトロニクスは1ビットを処理することがあるので、ランダムなビットの発生とそれらの±1または(±π/2に相当する)±230への変換は簡単なタスクである。1ビットの記憶(遅延用)及び乗算は同様に平凡である。対照的な、処理装置は、一般に、一度に32ビットワードずつ処理できるだけである。1ビットに基づく作業を実行するためには、多数の巧妙な複雑な作業を必要とする。2つのランダムなビットの発生は、処理装置32で実行される場合には10計算サイクルを消費する。3軸ジャイロでは30サイクルが消費されるだろう。ビットの遅延及び変換は、軸あたりジャイロ処理装置32の他の6サイクルを消費する。これは、3つのジャイロ軸あたり他の18サイクルに等しい。したがって、これらのタスクからジャイロ処理装置32のパイプラインを自由にすることにより、合計48の処理装置計算サイクルを保護することができる。FPGA36で実行される場合、必要な作業は、ジャイロ処理装置32の2計算サイクルに等価な100ns内で完了することができる。
【0038】
II.B.FPGAのバッファ部,補助処理装置
次に、FPGA36のバッファ部44を参照すると、N分周カウンタ66は発振器の出力を受け取って分周し、バッファ部44の入力バッファ68及び出力バッファ70を共にクロックする同期した2kHz信号を提供する。バッファ68及び70は、ジャイロ処理装置32と補助処理装置34の間で色々な“遅い”パラメータ(すなわち、遷移時間τごとに更新する必要がないパラメータ)を送るのに役立つ。計算され、補助処理装置34で更新される色々なパラメータの各々の重要性は、以下のジャイロ処理装置32で実行される機能の説明から明らかになるだろう。また、参照は、ループ制御装置10内の処理の分散が、ループ制御装置10の能力を増す並列作業をどのように許すかについての一例として、以下のジャイロ処理装置32の計算作業のチャートに対して行なうことができる。
【0039】
入力バッファ68は受け入れて補助処理装置34に出力するが、出力バッファ70は受け入れて、初期値または更新された値を送り、ジャイロ処理装置32に以下のパラメータの値に相当する32ビット デジタルワードを送る。
【0040】
デジタルワード パラメータの機能
1.PERT ループのアナログゲインを観測するための摂動入力
2.DCOMP ループへの摂動入力の影響を補償するための値
3.ADOFF ジャイロから受信される出力のDCオフセット
4.OINT ADOFFエラーを計算するためにジャイロ処理装置で得られ
る値
5.PMSF デジタル/アナログ変換器が位相変調器を駆動するために2π
の位相に変換する(“位相変調器スケールファクター”)値
6.SINT PMSFエラーを計算するためにジャイロ処理装置よ得られる
値
7.AGC アナログゲインエラーを計算するためにジャイロ処理装置より
得られる値
8.Δθ ジャイロがτの間に回転した角度値
9.MASK 一次積分器がゼロにリセットされているか否かを決定する値
10.PINT 現在の角速度に対応する一次積分器の値
【0041】
補助処理装置34は、上記の表に記載されたパラメータ“4”及び“6”を用いてパラメータ“3”及び“5”を決定する。いくつかのパラメータ、例えば“1”及び“9”は更新の必要がない。PMSF値は、スケールファクター エラー値SINTに応じて補助処理装置34で決定、調整される。補助処理装置34によるパラメータの更新に用いられるさまざまな関係は、当業者により知られかつ理解されている周知の物理的原理に依っている。
【0042】
III.ジャイロ処理装置情報ルート
図4(A)は、ジャイロ処理装置32の機能を実行する計算作業のプログラムされたシーケンスのチャートであり、図4(B)の波形72はジャイロ処理装置32の内部クロックを示す。図4(A)の計算シーケンスを図4(B)のクロックと合わせることにより、各ループ遷移の間に軸あたり合計21の計算サイクルが必要であることがわかる。(図4(B)の計算シーケンスにより達成されるジャイロ処理装置の作業の完全な説明は、以下の図5を参照して提供される。)
【0043】
1つの実行できるループ遷移時間τ内での、多数の“選択的”機能を含む、3軸ジャイロの全ジャイロ処理装置機能の実行は、ジャイロ処理装置32内で並列作業を実行する能力をあてにしている。これは、分散処理作業と、計算的にむだな機能の削除との組み合わせにより達成される。もちろん、これは、さもなければ必要なジャイロ計算において要求される各検査及び分岐機能を乗算作業に置換することを指している。前述のように、乗算機能は、ジャイロ処理装置32のパイプラインの“妨げ”を除去して、他の作業と並列に実行することができる。
【0044】
データ処理の分散と、検査及び分岐機能の削除は、図4(A)の計算のチャートから観察することができる。“オフローディング”すなわち計算の分散は、それらの出所でジャイロ処理装置32で用いられる変数を付けてこの図に示されている。したがって、変数(例えば“DCOMP”)の隣のかっこ内の“34”は、変数がジャイロ処理装置32よりむしろ補助処理装置34で更新されたことを示し、変数(例えば“PTBS”)の隣のかっこ内の“36”は、変数がフィールド プログラマブル ゲートアレイ36内で発生したことを示す。乗算作業の置換による検査及び分岐ルーチンの削除は、文字“A”乃至“E”で示されている。これらの場合の各々において、コストのかかる検査及び分岐は、ジャイロ処理装置32の計算のパイプラインの負担から除かれる。
【0045】
波形72の下のかっこ内の一連の数字は、ジャイロ処理装置32の各計算サイクルの間に実行される作業数を示す。図からわかるように、第1、第4、第5、第8、第10乃至第12、第14、第16、第17及び第21サイクルの間に2つの(並列)作業が実行される。さもなければ、各計算サイクルの間に1つの作業が実行され、ジャイロ軸あたりループ遷移時間τあたり合計32の作業が生じる。ジャイロ処理装置32の1作業(CARRYの±1への変換)は完了するのに2つの計算サイクルを要することに注目すべきである。
【0046】
図4(A)を見ると、ジャイロ処理装置32の情報ルートは、FPGA36及び補助処理装置34の中での計算タスクの分散により多くの計算が自由になることがわかる。(FPGA36及び補助処理装置34で与えられる値のいくつかは、ジャイロ処理装置32の内部メモリに記憶されるが、他の値は記憶されない。これは、“READ”作業がいくつかの値を入力するが他の値を入力しないために必要であることを考慮している。
【0047】
IV.ジャイロ処理装置の機能
図5は、ジャイロ処理装置32の機能を示す線図である。前述したように、処理装置32は、例えば、各々テキサス州ダラスのテキサス インストルメンツ社から市販されている32ビットデジタル信号処理装置である32ビットTMS 320C30または320C31からなる。ジャイロ処理装置32は、従来のループ制御装置では見出されなかった多くの効果的な機能を提供することが以下の説明からわかる。これは、上記に説明したような作業の分散の結果として起こる。前記分散は、ジャイロ処理装置32の計算の合計21サイクルへの“圧縮”を促進する。前記圧縮は、各ループ遷移時間τの間に以下に説明される機能の各々を実行する能力を与える。
【0048】
以下に説明される作業は、もし他の点で言及しなければ、32ビットワードからなるデータと仮定する。しかしながら、ジャイロ処理装置32は他のビット長に容易に適応可能である。一般的な法則として、ワード長の減少は精度に悪影響を与えることに注意されたい。反対に、ワード長の増加はいくつかの例において精度を改善することができる。また、以下の説明を通して、参照は、FPGA36及び補助処理装置34で処理される変数及びパラメータを、ジャイロ処理装置32で実行される機能に関連させるために、前図、図3及び図4に対して行うことができる。図4の参照により、ジャイロ処理装置32の多数の機能は処理装置のパイプラインに関連させることができる。これは、ジャイロ処理装置32の多数の機能が各ループ遷移時間τ内に容易に圧縮される仕方の認識を与える。
【0049】
IV.A.オフセット補正
ジャイロ処理装置32は、各ループ遷移時間τの間にアナログ/デジタル変換器20から、ジャイロ14の出力の強度を表わすデジタルワードを入力として受け取る。この値は、アナログ/デジタル変換器20による処理から生じるDCオフセットまたはエラー(ADOFF)が76で補正される。前述のように、DCオフセット値は、FPGA36によるバッファリング後、補助処理装置34で計算されそれからダウンロードされる。補助処理装置34は、以下に説明されるジャイロ処理装置32のパイプライン内で計算される変数(“OINT”)の値の変化に応じてDCオフセット値を定期的に更新する。
【0050】
IV.B.摂動補正及びゲインエラー検出
DCオフセットが補正されたジャイロ14の出力は78に印加され、そこで、前の遷移時間の間に注入されたわずかなディザまたは摂動値が補正される。78に印加される摂動補正値は、前述のように初期化において補助処理装置34からダウンロードされる一定摂動値、DCOMPと+1または−1を80で乗算することにより発生する。±1値は、FPGA34で発生して3遷移時間(t−3τ)前(PERT)に印加された摂動またはディザから得られる摂動補正符号PCSに相当する。この符号は、ループゲインの測定のためにジャイロに印加される摂動(PTBS)の極性を決定する、予め決められた擬似ランダムまたはランダムシーケンスから選択される。FPGA36に関して説明したように、摂動補正符号PCSは、遅延された変調符号(MOD)掛ける摂動符号PTBSの、遅延された変形である。摂動補正符号(PCS)及び摂動補正値(DCOMP)は78における加算に先立って80で乗算される。乗算80は、ジャイロ処理装置32のパイプラインのこの地点で検査及び分岐の必要性に取って代わる。(この作業は計算サイクル“3”の間に起こることに注意されたい。図4参照。)
【0051】
図5に戻ると、DCオフセット及び摂動が補正されたジャイロ14の出力は82に印加され、ここで加算が行われて、OINT、オフセットエラー積分値、摂動補正された値の平均を発生する。積分作業はジャイロ処理装置36計算サイクル“7”の間に行なわれ、その結果生じる値は、補助処理装置34内でADOFFを計算するためにFPGA36を介して送られる。内部発生するCARRY機能を含む並列作業はこのサイクルの間に行なわれることに注意すべきである。
【0052】
76から得られるオフセット補正されたジャイロ出力は、84で摂動補正符号PCSと乗算され、摂動信号が復調される。86でその結果に摂動補償値DCOMPが加算され、正味のエラー項を形成する。正味のエラーは88で積分され、ゲインエラー信号AGCを得る。摂動補償DCOMPが入力信号の摂動成分を“零化”した場合には、積分器88の出力は一定になるだろう。さもなければ、補償されない摂動の追加量または残余量の存在はループゲインエラーの存在を示すだろう。前述のように、前置増幅器16のゲインを調整するために、AGCがFPGAを介して補助処理装置34に印加される。
【0053】
V.C.角速度検出
ディザ及びオフセットが補正されたジャイロ信号は90で、FPGA36内で発生する復調符号PDSと乗算される。前述のように、PDSは前の変調(MOD)を示す一連の±1に相当する。90の出力は速度エラーを表わす。これは一次積分器92で加算され、ジャイロ速度の概算値を発生する。FPGA36からのMASK値は、“0”または“−1”のいずれかの値を有し、τごとに一次積分器92の選択的クリアを提供し、ループ制御装置10に縞リセット能力を与える。ジャイロ処理装置32がゼロMASK(すなわち、全体的にゼロよりなる32ビットワード)を命令すべきであった場合、一次積分器92は、初期値にかかわらずゼロの出力を生じるMASK信号とのビットワイズアンド機能に従うだろう。したがって、MASK機能は、初期トランジェントが消えたら一次積分器2のクリアを可能にする。一方、その他のあり得るMASK値は32個の1で表わされる。この場合には、ビットワイズAND機能がトランスペアレントになり、積分器92のマスクされた値は初期値に等しくなるだろう。
【0054】
一次積分器92の出力は、94において角度位置値の変化Δθを生じるように積分されている。Δθは、FPGA36を介して補助処理装置34に印加され、そこで、位置変化に関する多数の航行パラメータを発生させるために用いられる。さらに、90の出力は、96において、前のτのリセット傾斜路積分98の間に発生するCARRY信号と乗算される。96における乗算はスケールファクター エラー復調を発生し、これは100で積分されて、位相変調器スケールファクター エラー(信号SINT)の概算値を供給する。
【0055】
次いで、積分92で発生する速度値を表わす32ビットワードは、102で左方にシフトされ、速度概算値に影響を及ぼす、すなわち速度計算値にデジタルゲインを与える。(各々の左方へのシフトは2との有効な乗算になる。)有限なワード長のため、シフターの出力は範囲が限られる。232を固有な法とする動作は32ビット動作の選択から生じる。正確に2πを表わすために左方シフト102の出力に232をセットすることにより、2πを法とする位相制御が、ジャイロ処理装置32を制御するアルゴリズムに構築される。これは、変調器に印加される電圧の範囲を2πに等しい位相シフト範囲に制限する。その結果、クローズドループ光ファイバジャイロの当業者に知られている2π“リセット”が、スレショールド検査なしに自然かつ自動的に生じる。
【0056】
IV.D.再バランス及び変調
102の出力は、角速度の存在時にジャイロをゼロに維持するための“再バランス”信号を供給する。この信号は、角速度で引き起こされるサニャック位相シフトから相殺する。この102の出力は、104において、FPGA36から各τごとに出力される変調値MOD(±π/2に対応する)と加算される。π/2変調値230は、説明したように2πの232表現にしたがって用いられる。(MODに含まれる)変調の符号はτごとに変更することができる。上記に説明したように、104に与えられるMOD値は、FPGA36で与えられるπ/2(230)の符号のシーケンスにしたがって決定論的、直交、ランダムまたはその他の特徴で表現することができる。
【0057】
次に106において、摂動またはディザ値が速度プラス変調に加算される。摂動信号は、108において摂動値PERTと摂動符号PTBSを乗算することにより発生する。図4の参照でわかるように、検査及び分岐に取って代わるこの作業は、計算サイクル“4”で行われる。第2の並列作業はこの同じサイクルの間に実行されることがわかる。
【0058】
106の出力は、速度プラス変調プラス摂動を表わし、帰還及び変調を完了する。速度プラス変調プラス摂動値は、ループを閉じるために98で積分される。98における積分は、デジタルステップ傾斜路プラス(追加の作業が33番目のビットのトグリングになる時は必ず発生する)CARRY信号を発生し、CARRY信号は110に出力される。前述のように、CARRYは、90において決定される速度エラー値と組み合わせて、スケールファクターエラーSINTを決定するのに用いられる。2つのファクターはその組み合わせで±π/2変調と±3π/2変調とを区別する。
【0059】
IV.E.スケールファクター補正
本発明では、ループ制御装置10を、“調整不可能な”基準を有するデジタル/アナログ変換器22との作業に適応させるための手段が備えられている。すなわち、デジタル/アナログ変換器22はスケールファクター変化性のための調整を含む必要がない。前記変化性は、温度に依存することがあり、26内の位相変調器に印加されるアナログ電圧と、ジャイロ14内で互いに逆方向に伝搬する光波間で生じる位相シフトとの関係に影響を与える。先行技術では、98で発生したデジタル傾斜路値のアナログ電圧への変換ファクターは、位相変調器のスケールファクターに従うアナログ領域の調整を必要とした。本発明では、固定(調整不可能な)アナログ基準を有するより高い精度(より多いビット)のデジタル/アナログ変換器を用いることができる。これは、まず112において傾斜路の最上位ビットを補足して、オフセットバイナリからの傾斜路の値を2の相補形式に変換することにより達成される。これは、傾斜路がゼロ(すなわちDC成分がない)に関して対称的になることを保証する。
【0060】
次いで、傾斜路を表わす32ビットワードの最上位16ビットが114で抽出され、この16ビット表現は116において位相変調器スケールファクター概算値PMSFと乗算される。116の出力は、2の補数形式に整えられるデジタル/アナログ変換器22に書き込まれる。
【0061】
IV.F.スケールファクターエラー検出
スケールファクターエラーの決定についてループを参照すると、傾斜路積分98のCARRY出力は118において±1に変形される。したがって、上記に説明した他の機能と対照的に、この±1値により、一次積分器98からのCARRYを示す−1とその欠如を示す+1がジャイロ処理装置32内で発生する。
【0062】
118の出力は120において3τだけ遅延され、次いで96において98からの速度エラー値と乗算される。この作業は、並列作業サイクルのサイクル“7”で起こるように図4で示され、選択または検査及び分岐機能の乗算ステップへの置換に影響を与える。96の出力は100において積分され、二次スケールファクターエラー積分値SINTを発生して補助処理装置34に印加され、位相変調器スケールファクターPMSFを発生する。
【0063】
以上からわかるように、本発明は、各ループ遷移時間の間の多くの有効な選択的ループ制御装置作業の実行を可能にするループ制御装置の構成を提供する。これは、ジャイロ処理装置の効率的なプログラミングを可能にするために多数の変数及びパラメータの発生及び更新を効率的に系統だてることにより達成される。本発明は非常にフレキシブルであり、多くの変調及びループディザ方式を用いる可能性を提供する。本発明の教示を用いることによって、先行技術によるループ制御装置を用いる場合には得られない、エラー制御及び精度に関する多くの利点を実現することができる。
【0064】
本発明は目下好適な実施例に関して図示され説明されたが、それに限らない。むしろ、本発明は、付随の特許請求の範囲で定義される限りにおいてのみ制限され、その範囲内においてそれら同等物のすべてを含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるループ制御装置を含む単軸光ファイバジャイロシステムの概略動作線図である。
【図2】ジャイロ処理装置、フィールド プログラマブル ゲートアレイ(FPGA)及び補助処理装置の相互作用的配置を含む分散データ処理を組み込んだ本発明のループ制御装置のブロック図である。
【図3】ループ制御装置のFPGAの概略図である。
【図4】(A)及び(B)は、それぞれループ遷移時間と対応するクロックタイミングパルスのシーケンスの間にジャイロ処理装置内で起こる計算作業のチャートである。
【図5】各ループ遷移時間内にジャイロ処理装置で実行される機能を示す線図である。
Claims (28)
- ループ遷移時間τの間に発生する光ファイバジャイロの出力を受信し、それに応答して複数のジャイロ機能を得るループ制御装置であって、
a)前記ジャイロの出力を受信するジャイロ処理装置、
b)各ループ遷移時間の間符号化された値を発生するフィールドプログラマブルゲートアレイであって、該符号化された値が、角速度の存在時にジャイロをゼロに維持する信号を生成するための変調符号値(MOD)、速度エラーを生成するための1次変調符号値(PDS)及び摂動信号を復調するための摂動補正符号値(PCS)を含む、フィールドプログラマブルゲートアレイ
c)予め定められたパラメータを更新する補助処理装置、及び
d)前記更新されたパラメータ及び前記値を受信し、それらに応じて前記ジャイロ機能を発生するように整えられた前記ジャイロ処理装置
からなるループ制御装置。 - 請求項1記載のループ制御装置において、前記ジャイロ処理装置は少なくとも1つの予め定められたパラメータを符号化された値と関連づけてパイプラインを共有することを可能とする手段を含み、それにより、前記ジャイロ処理装置が、いわゆる検査及び分岐作業といわれる直列処理を代替する乗算を実行するループ制御装置。
- 請求項1記載のループ制御装置において、前記フィールドプログラマブルゲートアレイは変調値列を前記符号化された値に変換するために発生する手段を含むループ制御装置。
- 請求項3記載のループ制御装置において、さらに、前記変調値列を調整し、決定論的、ランダム及び疑似ランダム変調値列の中から1つの変調値列を得る手段を含むループ制御装置。
- 請求項3記載のループ制御装置において、さらに、
a)前記フィールドプログラマブルゲートアレイは、摂動補正符号値列を発生する手段を含み、
b)前記補助処理装置は、摂動補償値を更新する手段を含み、
c)前記関連づける手段は、前記摂動補償値と前記摂動補正符号値を乗算する手段を含むことを特徴とするループ制御装置。 - 請求項5記載のループ制御装置において、さらに、前記補助処理装置は、ジャイロ出力DCオフセット値を更新する手段を含むループ制御装置。
- 請求項3記載のループ制御装置において、さらに、
a)前記フィールド プログラマブル ゲートアレイは、摂動符号値列を発生する手段を含み、
b)前記補助処理装置は、摂動入力値を発生する手段を含み、
c)前記ジャイロ処理装置の前記関連づける手段は、前記摂動入力値と前記摂動符号値を乗算する手段を含むことを特徴とするループ制御装置。 - ループ遷移時間τの間に発生する光ファイバジャイロの出力を受信し、それに応答して複数のジャイロ機能を得る装置であって、
a)前記ジャイロの出力を受信する手段、
b)各ループ遷移時間の間符号化された値を発生する手段であって、該符号化された値が、角速度の存在時にジャイロをゼロに維持する信号を生成するための変調符号値(MOD)、速度エラーを生成するための1次変調符号値(PDS)及び摂動信号を復調するための摂動補正符号値(PCS)を含む、手段、
c)予め定められたパラメータを更新する手段、及び
d)前記更新されたパラメータ及び前記値を受信し、それらに応じて前記ジャイロ機能を発生するように整えられた前記受信する手段
からなる装置。 - 請求項8記載の装置において、前記受信する手段は、さらに、選択された予め定められたパラメータと符号化された値を関連づける手段を含む装置。
- 請求項8記載の装置において、前記発生する手段は、変調値列を前記符号化された値に変換するために発生する手段を含む装置。
- 請求項10記載の装置において、さらに、前記変調値列を調整し、決定論的、ランダム及び疑似ランダム変調値列の中から1つの変調値列を得る手段を含む装置。
- 請求項9記載の装置において、さらに、
a)前記発生する手段は摂動補正符号値を発生する手段を含み、
b)前記更新する手段は摂動補償値を更新する手段を含み、
c)前記関連づける手段は、前記摂動補償値と前記摂動補正符号値を乗算する手段を含むことを特徴とする装置。 - 請求項12記載の装置において、さらに、前記更新する手段は、ジャイロ出力DCオフセット値を更新する手段を含む装置。
- 請求項9記載の装置において、さらに、
a)前記発生する手段は摂動符号値列を発生する手段を含み、
b)前記更新する手段は摂動入力値を発生する手段を含み、
c)前記関連づける手段は前記摂動入力値と前記摂動符号値を乗算する手段を含むことを特徴とする装置。 - ジャイロループ遷移時間の間に複数のジャイロ機能を得るための方法であって、
a)前記ジャイロの出力を受信する段階、及び
b)処理機能を、(i)各ループ遷移時間の間符号化された値の発生と、(ii)予め定められたパラメータの更新と、(iii)それに応じた前記ジャイロ機能の発生とに分割することにより、前記出力を処理する段階
からなり、該符号化された値が、角速度の存在時にジャイロをゼロに維持する信号を生成するための変調符号値(MOD)、速度エラーを生成するための1次変調符号値(PDS)及び摂動信号を復調するための摂動補正符号値(PCS)を含む方法。 - 請求項15記載の方法において、さらに、少なくとも1つの予め定められたパラメータを符号化された値と関連づけ、検査及び分岐に相当する作業を実行する段階を含む方法。
- 請求項15記載の方法において、さらに、変調値列を前記符号化された値に変換するために発生する段階を含む方法。
- 請求項17記載の方法において、さらに、前記変調値列を調整し、決定論的、ランダム及び疑似ランダム変調値列の中から1つの変調値列を得る段階を含む方法。
- 請求項16記載の方法において、さらに、
a)摂動補正符号値列を発生する段階と、
b)摂動補償値を更新する段階と、
c)前記摂動補償値と前記摂動補正符号値を乗算する段階を含む方法。 - 請求項19記載の方法において、さらに、ジャイロ出力DCオフセット値を更新する段階を含む方法。
- 請求項16記載の方法において、さらに、
a)摂動符号値列を発生する段階と、
b)摂動入力値を発生する段階と、
c)前記摂動入力値と前記摂動符号値を乗算する段階を含む方法。 - ジャイロループ遷移時間の間に複数のジャイロ機能を得るための方法であって、
a)前記ジャイロの出力を受信する段階、
b)前記出力をループ制御装置内で処理する段階、
c)前記ループ制御装置を、(i)前記ジャイロ出力を受信するジャイロ処理装置と、(ii)各ループ遷移時間の間符号化された値を発生するフィールド プログラマブル ゲートアレイと、(iii)予め定められたパラメータを更新する補助処理装置とに分離する段階、及び
d)前記ジャイロ処理装置を、前記更新パラメータ及び前記値を受信し、それらに応じて前記ジャイロ機能を発生するように整える段階
からなり、該符号化された値が、角速度の存在時にジャイロをゼロに維持する信号を生成するための変調符号値(MOD)、速度エラーを生成するための1次変調符号値(PDS)及び摂動信号を復調するための摂動補正符号値(PCS)を含む方法。 - 請求項22記載の方法において、さらに、少なくとも1つの予め定められたパラメータを符号化された値と関連づけてパイプラインを共有することを可能とし、いわゆる検査及び分岐作業といわれる直列処理を代替する乗算を前記ジャイロ処理装置内で実行する段階を含む方法。
- 請求項22記載の方法において、さらに、前記フィールド プログラマブル ゲートアレイ内で変調値列を前記符号化された値に変換するために発生する段階を含む方法。
- 請求項24記載の方法において、さらに、前記フィールド プログラマブル ゲートアレイ内で前記変調値列を調整し、決定論的、ランダム及び疑似ランダム変調値列の中から1つの変調値列を得る段階を含む方法。
- 請求項23記載の方法において、さらに、
a)前記フィールド プログラマブル ゲートアレイで摂動補正符号値列を発生する段階と、
b)前記補助処理装置内で摂動補償値を更新する段階と、
c)前記ジャイロ処理装置内で前記摂動補正値と前記摂動補正符号値を乗算する段階を含む方法。 - 請求項26記載の方法において、さらに、前記補助処理装置内でジャイロ出力DCオフセット値を更新する段階を含む方法。
- 請求項23記載の方法において、さらに、
a)前記フィールド プログラマブル ゲートアレイで摂動符号値列を発生する段階と、
b)前記補助処理装置内で摂動入力値を発生する段階と、
c)前記ジャイロ処理装置内で前記摂動入力値と前記摂動符号値を乗算する段階を含む方法。
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