JP4064041B2 - カテーテルチップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カテーテルチップに関する。
【0002】
【従来の技術】
入院中の患者や手術中の患者には、例えば、静注ライン、点滴静注ライン、中心静脈栄養ライン等の血管系ラインを構成するチューブが血管に挿入され、このチューブを介して薬液(薬剤)が体内に注入される。また、例えば経口栄養ライン、経腸栄養ライン等の経腸・経管系ラインを構成するチューブが消化管や尿道等に挿入され、このチューブを介して栄養剤や薬液(薬剤)が体内に注入される。さらに、導尿やドレーン等の排液・灌流ラインを構成するチューブが尿道等の体内に挿入され、このチューブを介して洗浄液や薬剤が注入され、また、排液等が行なわれる。
【0003】
誤って、血管系ラインに、経腸・経管系ラインに注入されるような、栄養剤や薬液が投与されることがあってはならない。
【0004】
このため、経腸・経管系ラインに栄養剤や薬液を投与する際や、排液・灌流ラインに洗浄液や薬剤を注入する際には、血管系ラインを構成するチューブの端部に接続できないように、先端外径を太径とした、いわゆるカテーテルチップと呼ばれるものを先端部に備える器具(例えば、シリンジ等)が用いられる。
【0005】
なお、これに対応して、経腸・経管系ラインや排液・灌流ラインを構成するチューブでは、カテーテルチップが接続可能なように、その端部の内径が血管系ラインのそれより大きく設定されたものが用いられる。
【0006】
ところで、従来のカテーテルチップは、ほぼ円筒状の部材で構成され、その外径が先端から基端に向かって漸増するよう形成されている。すなわち、このカテーテルチップでは、その外周面の全体が滑らかなテーパ面を構成するものである。
【0007】
したがって、従来のカテーテルチップでは、例えば経腸・経管系ラインを構成するチューブに深く挿入されてしまった場合、チューブの内周面と、カテーテルチップの外周面とが広い範囲で密着する。このため、カテーテルチップをチューブから取り外す操作を行う際に、チューブの内周面とカテーテルチップの外周面との間に大きな摩擦力が生じるので、その操作には強い力を必要とし、カテーテルチップをチューブから取り外し難い。
【0008】
また、従来のカテーテルチップは、その外径を太径としたのに伴って、その内径も大きなものとなっている。このため、経腸・経管系ラインに栄養剤や薬液を投与する際や、排液・灌流ラインに洗浄液や薬剤を注入する際に、カテーテルチップの内部に残液が多くなるという欠点を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、例えば経腸・経管系ラインや排液・灌流ラインを構成するチューブの端部等へ確実に(液密に)接続ができるとともに、容易に取り外しができるカテーテルチップ、さらに、内部に残存する投与液の量を少なくすることができるカテーテルチップを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
【0011】
(1) 液体を吸引および/または排出することができる機能を有する器具の先端部に設置または装着され、経腸・経管系ラインまたは排液・灌流ラインを構成するチューブに接続して使用されるカテーテルチップであって、
内部に長手方向に沿って流路を有するカテーテルチップ本体を有し、前記カテーテルチップ本体の先端部を除く部位の外周に、外方に向かって突出し、前記長手方向に伸びる複数のリブが周方向に沿って間欠的に設けられており、
前記各リブは、全長にわたりその高さがリブの先端から基端に向かって漸増しており、
前記カテーテルチップ本体の前記先端部は、その外径が基端に向かって漸増しており、
前記カテーテルチップ本体は、前記先端部から前記リブが形成された部位の基端部にかけて外径が連続的に増加しており、
前記カテーテルチップ本体の先端の外径が5〜7mmであり、かつ、前記カテーテルチップ本体の前記流路の内径が0.3〜5.5mmであり、
前記カテーテルチップ本体の前記先端部および前記リブが形成された部位を前記チューブの内腔に挿入して前記チューブに接続するように用いられるものであることを特徴とするカテーテルチップ。
【0015】
) 前記リブは、前記カテーテルチップ本体の周方向に、等間隔で形成されている上記(1)に記載のカテーテルチップ。
【0016】
) 前記リブの外面は、前記流路を中心とする円弧面を少なくとも一部に含んでいる上記(1)または(2)に記載のカテーテルチップ。
【0017】
) 前記リブの外面は、その両端部が丸みを帯びている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のカテーテルチップ。
【0018】
) 前記流路は、基端側に拡径部を有し、前記流路の前記拡径部を除く部分の内径がその全長に渡って一定である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のカテーテルチップ。
【0019】
) 前記器具は、シリンジである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のカテーテルチップ。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のカテーテルチップを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0021】
本発明のカテーテルチップを備える器具の一例について、カテーテルチップを備えるシリンジ(以下、「カテーテルチップ付きシリンジ」と言う。)を代表に説明する。
【0022】
図1は、カテーテルチップ付きシリンジの半断面図、図2は、本発明のカテーテルチップの縦断面図、図3は、図2中のA−A線断面図である。なお、以下の説明では、図1中の上側を「基端」、下側を「先端」と言い、また、図2および図3中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
【0023】
図1に示すようにカテーテルチップ付きシリンジ100は、シリンジ200と、このシリンジ200の先端部に固定(設置)されたカテーテルチップ300とを有している。
【0024】
このカテーテルチップ付きシリンジ100は、例えば経口栄養ライン、経腸栄養ライン、導尿ライン等の経腸・経管系ラインまたは排液・灌流ラインに使用される、例えば、外用剤、経口栄養剤、経腸栄養剤、消毒液等(以下、これらを総称して「投与液」と言う。)を収納するものである。
【0025】
以下、各部の構成について説明する。
シリンジ200は、外筒(シリンジ外筒)210と、外筒210内で液密に摺動し得るガスケット220と、ガスケット220に連結され、ガスケット220を外筒210内で移動操作するプランジャ(押し子)230とを備えている。
【0026】
外筒210は、底部211を有する有底筒状の部材で構成されている。この底部211には、その中央部に外筒210の胴部より縮径した内管212と、この内管212と同心的に設けられた筒状の外管213とが、外筒210と一体的に形成されている。また、外管213の内周面には、雌螺子213aが形成されている。
【0027】
また、外筒210の基端外周には、板状のフランジ214が一体的に形成されている。プランジャ230を外筒210に対し相対的に移動操作する際などには、このフランジ214に指を掛けて操作を行うことができる。
【0028】
外筒210および後述するプランジャ230の構成材料としては、それぞれ、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であるという点で、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)のような樹脂が挙げられる。
【0029】
なお、外筒210の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
【0030】
また、外筒210と後述するガスケット220とで囲まれる部分には、空間215が形成されている。
【0031】
外筒210内には、弾性材料で構成されたガスケット220が収納されている。ガスケット220は、中空部221を有し、後述するプランジャ230の操作により、外筒210内で、外筒210の長手方向に摺動することができる。
【0032】
ガスケット220の外周部には、一対のリング状の突部222が軸方向に所定間隔おいて形成されている。この突部222が外筒210の内周面216に対し密着しつつ摺動することで、液密性をより確実に保持するとともに、摺動性の向上が図れる。
【0033】
ガスケット220の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
【0034】
このようなガスケット220には、ガスケット220を外筒210内で長手方向に移動操作するプランジャ230が連結されている。
【0035】
プランジャ230は、主に、横断面が十文字状の板片で構成され、その先端側には、板部材231が一体的に形成されている。また、プランジャ230の基端には、板状のフランジ232が一体的に形成されている。このフランジ232に指等を掛けてプランジャ230を操作する。
【0036】
また、プランジャ230の先端部には、ガスケット220の中空部221内に挿入、嵌合されるきのこ状のヘッド部(連結部)233が形成されている。
【0037】
プランジャ230を基端方向に向かって移動すると(引くと)、ガスケット220は、基端方向へ移動し、空間215の容積が増大する。これにより、空間215内に、後述のカテーテルチップ300の流路310を介して前記の投与液を吸引(採取)することができる。また、この状態から、プランジャ230を先端方向に向かって移動すると(押すと)、ガスケット220は、先端方向へ移動し、空間215の容積が減少し、空間215内の投与液が排出される。
【0038】
カテーテルチップ300は、ほぼ筒状の部材で構成されたカテーテルチップ本体300’と、このカテーテルチップ本体300’の外周に、外方に向かって突出したリブ340とを有している。
【0039】
カテーテルチップ本体300’は、その内部に長手方向(軸方向)に沿って全長に渡り流路(通路)310が形成されている。この流路310の基端部には、流路310が拡径した拡径部311が形成され、この拡径部311に内管212が嵌合する。
【0040】
また、カテーテルチップ本体300’の基端部には、その外周面に前記雌螺子213aと螺合する雄螺子320が形成されている。
【0041】
この雄螺子320と雌螺子213aが螺合し、さらに、例えば、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)、接着剤による接着等することにより、カテーテルチップ本体300’(カテーテルチップ300)がシリンジ200に固着(固定)されている。
【0042】
この状態で、流路(通路)310は、外筒210の内腔部(空間215)と連通する。
【0043】
カテーテルチップ本体300’は、その先端外径が、例えば静注ライン、点滴静注ライン、中心静脈栄養ライン等の血管系ラインを構成するチューブの端部やコネクタ、その他カテーテルチップ付きシリンジ100との接続に適さない医療具(接続不適合器具)に、接続できない程度の大きさに設定されている。これにより、誤って、血管系ラインを構成するチューブの端部等に、カテーテルチップ付きシリンジ100が接続され、前記の投与液が投与されるのを防止している。
【0044】
カテーテルチップ本体300’の先端部(図2中、先端から長さL1の部位)301’は、その外径が基端に向かって漸増するよう構成されている。
【0045】
また、このカテーテルチップ本体300’の先端面330は、平坦面を構成している。
【0046】
カテーテルチップ本体300’の外周には、外方に向かって突出した4本のリブ340が一体的に形成されている。
【0047】
これらのリブ340は、カテーテルチップ本体300’の周方向に、ほぼ90°間隔(等間隔)で設置され、その結果、それぞれ隣接するリブ340同士の間には、図3に示すように、4つの溝350が形成されている。
【0048】
カテーテルチップ本体300’の周方向に等間隔で複数本のリブ340を設けることにより、カテーテルチップ300は、例えば経腸・経管系ラインや排液・灌流ラインを構成するチューブの端部等に装着した際に、チューブの接続がその周方向に均一に保持される。
【0049】
なお、本実施形態では、4本のリブ340が全て同じ形状、寸法に設定されているため、以下の説明では、図2および図3に基づいて、1本のリブ340を代表して説明する。
【0050】
リブ340は、カテーテルチップ本体300’の先端部301’を除き、カテーテルチップ本体300’の長手方向(軸方向)に沿って(直線的に)長さL2だけ延在している。
【0051】
リブ340の外面341は、その主たる部分が流路310を中心とする円弧面を構成している。これにより、外面341がチューブの内周面と密着して、少ない接触面積であっても適度な保持力を発揮する。
【0052】
また、外面341の両端部342、342は、それぞれ、丸みを帯びている(いわゆるR付けされている)。これにより、例えば経腸・経管系ラインや排液・灌流ラインを構成するチューブの端部等にカテーテルチップ300を装着した際に、このチューブの内周面に傷付きを生じるのを防止することができる。
【0053】
また、リブ340の高さは、先端から基端に向かって漸増するよう構成され、リブ340の外面341と中心軸900とのなす角度は、カテーテルチップ本体300’の先端部301’の外周面と中心軸900とのなす角度とほぼ一致して形成されている。すなわち、カテーテルチップ300は、その外径が先端から長さL1+L2の部位において、連続して漸増する。
【0054】
仮に、リブ340を有さない、すなわち、外周面の全体が滑らかなテーパ面を構成するカテーテルチップでも、例えば経腸・経管系ラインや排液・灌流ラインを構成するチューブの端部等に十分に接続することはできる。しかしながら、例えば前記チューブに、このカテーテルチップが必要以上に深く挿入されたような場合、前記チューブの内周面とカテーテルチップの外周面とが広い範囲で密着する。このため、このようなカテーテルチップでは、前記チューブから取り外す操作をすると、チューブの内周面とカテーテルチップの外周面との間に大きな摩擦力が生じ、この操作を容易に行うことが困難である。
【0055】
これに対し、本発明のカテーテルチップ300では、先端部301’を有することから、前記チューブに確実に(液密に)接続することができ、さらに、リブ340を有することから、チューブに必要以上に深く挿入されることがあっても、先端部301’の外周面およびリブ340の外面341がチューブの内周面と密着するのに止まるため、前記チューブから容易に取り外すことができる。
【0056】
また、外面341には、粗面加工を施すこともできる。これにより、外面341とチューブの内周面との密着性をさらに低減することができる。
【0057】
このようなカテーテルチップ300の寸法としては、特に限定されないが、例えば、次のように設定されているのが好ましい。
【0058】
先端外径D1としては、5〜7mm程度であるのが好ましく、5.5〜6.5mm程度であるのがより好ましい。
【0059】
長さ(先端部301’の軸方向の長さ)L1としては、例えば、2〜20mm程度であるのが好ましく、5〜10mm程度であるのがより好ましい。
【0060】
長さ(リブ304の軸方向の長さ)L2としては、例えば、10〜35mm程度であるのが好ましく、15〜30mm程度であるのがより好ましい。
【0061】
傾斜角度(先端部301’の外周面およびリブ340の外面341と中心軸900とのなす角度)θとしては、例えば、2.0〜7.5°程度であるのが好ましく、2.8〜4.3°程度であるのがより好ましい。
【0062】
カテーテルチップ300の寸法を、それぞれ、前記の範囲内とすることにより、カテーテルチップ300は、前述した効果をより顕著に発揮することができる。
【0063】
なお、各リブ340は、全て同じ形状、寸法に設定されてたものに限定されず、異なる形状、寸法のものが含まれていてもよい。
【0064】
このようなカテーテルチップ300の構成材料としては、例えば、前述した外筒210およびプランジャ230で挙げた材料と同様の樹脂材料を用いることができる。このカテーテルチップ300は、内部(流路310)の視認性を確保するために、透明(無色透明)、着色透明または半透明とされているのが好ましい。
【0065】
また、カテーテルチップ300の形状選択の幅を拡大できること、および、カテーテルチップ300を高い寸法精度で製造できること等の理由から、カテーテルチップ300の製造方法としては、例えば射出成形法を用いるのが好ましい。
【0066】
この場合、肉厚となると、製造に要する樹脂量が多くなるので、サイクルタイムの延長が生じるとともに、樹脂の金型内での流動性が低下し、気泡や欠損等の成形欠陥が生じる場合がある。
【0067】
したがって、仮に、リブ340が設けられていない、すなわち、その厚さが周方向で均一なカテーテルチップでは、その外径を太径に維持しつつ、肉厚を薄くするために、その内径を大きくする必要がある。よって、このようなカテーテルチップでは、経腸・経管系ラインや排液・灌流ラインに投与液を投与する際に、その流路内部に投与液の残液量が多くなってしまう。
【0068】
これに対し、本発明のカテーテルチップ300では、前述のような構成とすることにより、流路310の内径を大きくせず、かつ、射出成形法により良好に成形することができる。よって、本発明のカテーテルチップ300では、経腸・経管系ラインや排液・灌流ラインに投与液を投与する際に、カテーテルチップ300の内部(流路310内)の残液量を確実に少なくすることができ、かつ、寸法精度が高く、欠陥のないのものを得ることができる。
【0069】
このような流路310の内径dとしては、0.3〜5.5mm程度であるのが好ましく、0.8〜1.5mm程度であるのがより好ましい。流路310の内径dを前記の範囲内とすることにより、流路310内の残液量をより確実に減少させることができる。
【0070】
なお、本実施形態では、流路310の内径は、その全長に渡って一定であるが、流路310は、その途中に、内径が増減するような部位を有していてもよい。この場合、前記の内径dは、流路310の内径の平均を示すものである。
【0071】
以上、本発明のカテーテルチップを図示の各実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、カテーテルチップを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
【0072】
また、カテーテルチップの基端部に接続される器具としては、シリンジに限定されず、例えば、液体を吸引および/または排出することができる機能を有する器具であればいかなるものであってもよい。本発明のカテーテルチップを備える器具の具体的な例としては、栄養チューブ先端に本発明のカテーテルチップを接続したものや、蓄尿バッグの導尿チューブ先端に本発明のカテーテルチップを接続したもの、あるいは三方活栓等の接続器具の接続口を本発明のカテーテルチップに置き換えたもの等が挙げられる。
【0073】
また、カテーテルチップは、シリンジの外筒と一体的に形成されていてもよく、あるいは、シリンジの外筒に着脱自在に装着できるものであってもよい。
【0074】
また、リブは、4本設置されているものに限らず、少なくとも1本設けられていればよいが、2本以上設けられているのが好ましく、3本以上設けられているのがより好ましい。
【0075】
さらに、リブは、カテーテルチップ本体の長手方向(軸方向)に沿って直線的に設けられたものに限らず、例えば、カテーテルチップ本体の周方向に沿ってリング状に設けられたもの、カテーテルチップ本体に対して螺旋状に設けられたもの、カテーテルチップ本体の外周に散点状に設けられたもの等いかなるものであってもよく、各リブ同士が交差するよう設けられていてもよい。
【0076】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、例えば経腸・経管系ラインや排液・灌流ラインを構成するチューブの端部等へ確実に(液密に)接続ができるとともに、容易に取り外しができる。
【0077】
また、流路の内径を小さく形成したので、内部に残存する投与液の量をより確実に少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カテーテルチップ付きシリンジの半断面図である。
【図2】本発明のカテーテルチップの縦断面図である。
【図3】図2中のA−A線断面図である。
【符号の説明】
100 カテーテルチップ付きシリンジ
200 シリンジ
210 外筒
211 底部
212 内管
213 外管
213a 雌螺子
214 フランジ
215 空間
216 内周面
220 ガスケット
221 中空部
222 突部
230 プランジャ
231 板部材
232 フランジ
233 ヘッド部
300 カテーテルチップ
300’ カテーテルチップ本体
301’ 先端部
310 流路(通路)
311 拡径部
320 雄螺子
330 先端面
340 リブ
341 外面
342 端部
350 溝
900 中心軸

Claims (6)

  1. 液体を吸引および/または排出することができる機能を有する器具の先端部に設置または装着され、経腸・経管系ラインまたは排液・灌流ラインを構成するチューブに接続して使用されるカテーテルチップであって、
    内部に長手方向に沿って流路を有するカテーテルチップ本体を有し、前記カテーテルチップ本体の先端部を除く部位の外周に、外方に向かって突出し、前記長手方向に伸びる複数のリブが周方向に沿って間欠的に設けられており、
    前記各リブは、全長にわたりその高さがリブの先端から基端に向かって漸増しており、
    前記カテーテルチップ本体の前記先端部は、その外径が基端に向かって漸増しており、
    前記カテーテルチップ本体は、前記先端部から前記リブが形成された部位の基端部にかけて外径が連続的に増加しており、
    前記カテーテルチップ本体の先端の外径が5〜7mmであり、かつ、前記カテーテルチップ本体の前記流路の内径が0.3〜5.5mmであり、
    前記カテーテルチップ本体の前記先端部および前記リブが形成された部位を前記チューブの内腔に挿入して前記チューブに接続するように用いられるものであることを特徴とするカテーテルチップ。
  2. 前記リブは、前記カテーテルチップ本体の周方向に、等間隔で形成されている請求項1に記載のカテーテルチップ。
  3. 前記リブの外面は、前記流路を中心とする円弧面を少なくとも一部に含んでいる請求項1または2に記載のカテーテルチップ。
  4. 前記リブの外面は、その両端部が丸みを帯びている請求項1ないし3のいずれかに記載のカテーテルチップ。
  5. 前記流路は、基端側に拡径部を有し、前記流路の前記拡径部を除く部分の内径がその全長に渡って一定である請求項1ないし4のいずれかに記載のカテーテルチップ。
  6. 前記器具は、シリンジである請求項1ないし5のいずれかに記載のカテーテルチップ。
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