JP4063267B2 - Sliding door device - Google Patents
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Description
本発明は、引戸装置に関し、詳しくは閉状態で3枚引戸を面一となるように並置する技術に関するものである。 The present invention relates to a sliding door device, and more particularly to a technique for juxtaposing three sliding doors in a closed state so as to be flush with each other.
従来から、2枚引戸を閉じた状態で面一とし、開いた状態で前後に重なるように開閉できる引戸が知られている(例えば、特許文献1参照)。 2. Description of the Related Art Conventionally, there is known a sliding door that can be opened and closed so as to be flush with each other when the two sliding doors are closed and overlapped in the opened state (see, for example, Patent Document 1).
ところが、従来の2枚引戸をガイドする上レールには、各引戸の上ランナーをガイドする案内溝が一体に形成されており、このため溝加工を必要とし、コストがかかる。特に、2枚引戸を左右に開閉するだけでなく、閉じた状態で面一とするためには、案内溝に複数の直進部と複数の曲進部とを一体に形成しており、このため溝加工の難易度がきわめて高くなり、コスト高を招くうえに、とりわけ曲進部の強度確保が困難であるという問題もあった。
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、閉じた状態で3枚引戸間に段差が生じることがなく、一連の連続した壁面としての外観を呈することができると共に、上レールに対して難易度の高い溝加工を行なう必要がなく、コストを低減できると共に、上レールの構成部品の強度を十分に確保でき、さらに上レール全体の見込み寸法(奥行き寸法)を小さくすることが容易な引戸装置を提供することを課題とするものである。 The present invention was invented in view of the above-described conventional problems, and there is no step between the three sliding doors in the closed state, and it can exhibit an appearance as a series of continuous wall surfaces, It is not necessary to perform highly difficult grooving on the upper rail, the cost can be reduced, the strength of the components of the upper rail can be sufficiently secured, and the expected size (depth dimension) of the entire upper rail can be reduced. It is an object of the present invention to provide a sliding door device that is easy to handle.
前記課題を解決するために本発明にあっては、中央引戸1cと、閉じた状態で中央引戸1cの一方の側方に配置される一方引戸1aと、中央引戸1cの他方の側方に配置される他方引戸1bとからなり、閉じた状態で一列に面一となるように配置される3枚引戸1と、一方引戸1aを他方引戸1b側に向かって移動して一方引戸1aを他方引戸1bの前に重なるように誘導し、且つ中央引戸1cを他方引戸1b側に向かって移動して他方引戸1bの後に重なるように誘導する誘導機構19とを備え、誘導機構19は、引戸1の上部の左右に取付けられる上ランナー21〜23と、当該上ランナー21〜23を走行自在にガイドする上レール5とで構成され、上レール5には、一方引戸1aと他方引戸1bの各上ランナー21、22を走行自在にガイドする共用レール部7と、中央引戸1cの上ランナー23を走行自在にガイドする中央引戸用レール部8とが設けられ、共用レール部7は、上レール5の長手方向と平行に延びた前側直進レール部9と、前側直進レール部9の長手方向の両端側から後方に延びた左右2個の外側曲進レール部と、前側直進レール部9の長手方向の両端側よりも内側に寄った2箇所からそれぞれ分岐して後方に延びた左右2個の内側曲進レール部12とを備え、中央引戸用レール部8は、上記前側直進レール部9と平行な後側直進レール部10と、後側直進レール部10における上記左右2個の内側曲進レール部12と対向する位置よりもそれぞれ内側に寄った2箇所から前側に向って半円形状に湾曲した左右2個の湾曲レール部13とを備え、上記3枚引戸1を閉じた状態では、一方引戸1aの上ランナー21が右側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込み、中央引戸1cの上ランナー23が左右2個の湾曲レール部13の各前端部にそれぞれ入り込み、且つ他方引戸1bの上ランナー22が左側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込むことで、3枚の引戸1全体が段差なく面一となるように配置され、開き状態では、一方引戸1aの上ランナー21が前側直進レール部9の左側にそれぞれ移動し、中央引戸1cの上ランナー23が後側直進レール部10の左側にそれぞれ移動することで、一方引戸1aと他方引戸1bと中央引戸1cとが前後に重ねて並置される引戸装置であって、上レール5は、下方に開口する上レール本体50と、上レール本体50の開口に配置されて上レール本体50との間隙により直進レール部9,10を構成する直進部レールカバー51Aと、上レール本体50の開口に配置されて曲線状に切り欠かれた切欠溝により曲進レール部を構成する曲進部レールカバー51Bとからなり、上レール本体50と直進部レールカバー51Aと曲進部レールカバー51Bとを別部品で構成したことを特徴としている。
In order to solve the above-mentioned problems, in the present invention, the central sliding
このような構成とすることで、閉じた状態で隣接する引戸1間に段差が生じることがなくて、一連の連続した壁面としての外観を呈することができる。しかも、一方引戸1a(又は他方引戸1b)から開く際には一方引戸1aを他方引戸1b及び中央引戸1cよりも手前側(室内側)に移動させるので、開閉操作がきわめて容易になる。さらに、上レール本体50と直進部レールカバー51Aと曲進部レールカバー51Bとを別部品で構成したので、上レール5に対して従来のような難易度の高い溝加工を行なう必要がなく、コストを低減できると共に、構成部品の強度を十分に確保できると共に、上レール5全体の見込み寸法(奥行き寸法)を小さくすることができる。
By setting it as such a structure, a level | step difference does not arise between the adjacent sliding
また、上記直進部レールカバー51Aを押出材で構成し、上記曲進部レールカバー51Bを板材で構成するのが好ましく、この場合、例えばホロー形状の直進部レールカバー51Aを押出成形により容易に形成できると共に、強度を必要とする曲進部レールカバー51Bを板金加工で容易に形成できるようになる。
The rectilinear
また、上記上レール本体50に対して曲進部レールカバー51Bを着脱可能にネジ止め固定するのが好ましく、この場合、ネジ止めした曲進部レールカバー51Bを外すことにより、その開口部分から上ランナー21〜23を上レール本体50内に挿入することができる。従って、直進部レールカバー51Aに開口を設けたり、その開口を塞ぐ専用のカバーを設けることが不要となり、そのうえ、孔明けによる直進部レールカバー51Aの強度低下を防止できると共に、部品数を減らして組み立て性の向上を図ることができる。
Further, it is preferable that the bent
また、上記直進部レールカバー51Aに曲進部レールカバー連結用の凹所150を設け、直進部レールカバー51Aの凹所150に曲進部レールカバー51Bを連結した状態で、直進部レールカバー51Aの上ランナー走行面と曲進部レールカバー51Bの上ランナー走行面とが面一となるように構成するのが好ましく、この場合、ローラー走行面に直進部レールカバー51Aと曲進部レールカバー51Bの継ぎ目による高さ方向の段差が発生するのを凹所150によって防止できる。つまり継ぎ目で高さ方向の段差を凹所150によって極力小さくできるので、滑らか開閉操作が可能となる。
Further, the straight
また、上記上レール本体50の上面部50aに補強用凹部151を形成するのが好ましく、この場合、下方に開口した上レール本体50の上面部50aの剛性を向上させることができると共に、上レール本体50の上面部50aに対して分岐部材18をネジ止め固定する際に、そのネジの頭部が上レール本体50の上面よりも上方に飛出すのを凹部151によって防止でき、従って、躯体に上レール本体50の上面部50aを取り付ける際に、ネジの頭部が支障にならず、取り付け作業が容易となる。
Further, it is preferable to form a reinforcing
また、上記引戸1の上ランナー21〜23をガイドするガイドリブ38を上レール本体50の上面部50aから下方に向かって垂設するのが好ましく、この場合、ガイドリブ38のリブ加工残りがあっても、ガイドリブ38は上レール本体50側に設けられ、ローラー走行面側(上レールカバー51側)には設けられていないため、ローラー走行性に悪影響を及ぼすことがない。
In addition, it is preferable that the guide rib 38 for guiding the
本発明は、3枚引戸が閉じた状態で一列に面一となるように配置されるように構成してあることで、閉じた状態で隣接する引戸間に段差が生じることがなくて、一連の連続した壁面としての外観を呈することができ、見栄えが大幅に向上するものである。しかも、一方引戸(又は他方引戸)から開く際には一方引戸を他方引戸及び中央引戸よりも手前側(室内側)に移動させるので、開閉操作がきわめて容易になる。また上レールを下方に開口する上レール本体と、上レール本体の開口に配置されて上レール本体との間隙により直進レール部を構成する直進部レールカバーと、上レール本体の開口に配置されて曲線状に切り欠かれた切欠溝により曲進レール部を構成する曲進部レールカバーとからなる別部品で構成したので、上レールに対して従来のような難易度の高い溝加工を行なう必要がなく、コストを低減できると共に、構成部品の強度を十分に確保でき、とりわけ曲進レール部の強度を容易に確保できる結果、簡易に組み立てることができるものでありながら、上レールの剛性を高めることができる。しかも、上レール本体の開口に直進部レールカバー及び曲進部レールカバーをそれぞれ取り付けているため、上レール全体の見込み寸法(奥行き寸法)を小さくすることが容易となる。 In the present invention, the three sliding doors are arranged so as to be flush with each other in a closed state, so that no step is generated between the adjacent sliding doors in the closed state. The appearance as a continuous wall surface can be exhibited, and the appearance is greatly improved. In addition, when opening from the one sliding door (or the other sliding door), the one sliding door is moved closer to the front side (inside the room) than the other sliding door and the central sliding door, so that the opening / closing operation becomes extremely easy. In addition, the upper rail body that opens the upper rail downward, the rectilinear part rail cover that is arranged in the opening of the upper rail body and forms the rectilinear rail part by the gap with the upper rail body, and the opening of the upper rail body Since it is composed of a separate part consisting of a curved rail cover that forms the curved rail part by a notched groove cut in a curved shape, it is necessary to perform a highly difficult groove processing on the upper rail as in the past As a result, the strength of the component parts can be sufficiently secured, and particularly the strength of the curved rail portion can be easily secured, so that the rigidity of the upper rail can be increased while being easily assembled. be able to. Moreover, since the rectilinear portion rail cover and the bent portion rail cover are respectively attached to the opening of the upper rail body, it is easy to reduce the expected dimension (depth dimension) of the entire upper rail.
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。 Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
本発明の引戸装置は、図7、図10に示すように3枚の引戸1を有し、閉じた状態で中央引戸1cと、中央引戸1cの一方の側方に配置される一方引戸1aと、中央引戸1cの他方の側方に配置される他方引戸1bとで構成され、閉じた状態で上記3枚の引戸1が一列に並ぶだけでなく3枚全体が段差なく面一となるように配置されるようになっている。これにより例えばクローゼットの扉として用いた場合、3枚の引戸1が段差無く面一に連続した一連の壁としての外観を呈することができるようになっており、見栄えが良好となる。
The sliding door device of the present invention has three sliding
上記3枚の引戸1は、図7に示すように、一方引戸1a側から他方引戸1b側に移動して開く際には該一方引戸1aを他方引戸1bの前方Aに誘導し且つ中央引戸1cを他方引戸1bの後方Bに誘導するための誘導機構19と、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに伝達して中央引戸1cを一方引戸1aに追従して開閉させるための連動機構15とを備えている。
When the three sliding
先ず、誘導機構19は、引戸1の上部に各々取り付けられる上ランナー21〜23と、引戸1の下部に各々取り付けられる下ローラー41と、上記上ランナー21〜23、下ローラー41を走行自在にガイドする戸枠4に設けた上下レール5、6とで構成してある。
First, the
戸枠4は3枚の引戸1を開閉自在に取付けるための開口部に取付けられる矩形状の枠体であり、図10に示すように、上下レール5、6と左右縦枠4aとで構成してある。
The
上レール5は、図1、図2に示すように、躯体に固定される上レール本体50と、上レール本体50の開口に配置される上レールカバー51とに分割されている。なお図1中のXは室内側、Yは天井側である。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
上レールカバー51は、直進部レールカバー51Aと曲進部レールカバー51Bとに分割されている。上レール本体50と直進部レールカバー51Aとの隙間には、図6(a)、図7に示すように、上レール5の長手方向Mと直交する前後方向A,Bに並んで、溝状の共用レール部7と溝状の中央引戸用レール部8とが並設されている。曲進部レールカバー51Bには、後述の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12と湾曲レール部13とが形成されている。
The
先ず、上記共用レール部7は、一方及び他方引戸1b、1b(すなわち左右両側の引戸1a、1b)の各上端部の両端2箇所に設けた左右2個の上ランナー21、22をそれぞれ走行自在にガイドするものであり、中央引戸用レール部8は中央引戸1cの上端部に設けた左右2個の上ランナー23を走行自在にガイドするものである。
First, the
上記共用レール部7は、上レール5の長手方向Mと平行に延びた前側直進レール部9と、前側直進レール部9の長手方向Mの両端側からそれぞれ後方Bに向って略L字状に屈曲した左右2個の外側曲進レール部11と、前側直進レール部9の長手方向Mの両端側よりも内側に寄った2箇所からそれぞれ分岐して後方Bに向って略L字状に屈曲した左右2個の内側曲進レール部12とを備えている。
The
また、上記中央引戸用レール部8は、前側直進レール部9と平行な後側直進レール部10と、後側直進レール部10における左右2個の内側曲進レール部12と対向する位置よりもそれぞれ内側に寄った2箇所から前方Aに向って半円形状に湾曲した左右2個の湾曲レール部13とを備えている。なお図6(a)中の10a、10bは、後側直進レール部10の長手方向の中間部と左右の湾曲レール部13との連通部分から分岐し後側直進レール部10の中間部分から後側直進レール部1の左右両側部側に向けてそれぞれ連出した直進部であって、直進部10aには中央引戸1cを左端に寄せたときに中央引戸1cの右側の上ランナー23が入り込む部分であり、10bは、中央引戸1cを右端に寄せたときに中央引戸1cの左側の上ランナー23が入り込む部分である。
Further, the central sliding
上記前側直進レール部9に設けた左右2個の外側曲進レール部11の後端部と、左右2個の内側曲進レール部12の後端部と、後側直進レール部10における左右2個の湾曲レール部13の前端部とは、前側直進レール部9、後側直進レール部10と平行な仮想直線上に位置している。また、左側の外側曲進レール部11の後端部と左側の内側曲進レール部12の後端部との間の距離は左側の引戸1(つまり他方引戸1b)の左右の上ランナー22間の距離に等しく、また、右側の外側曲進レール部11の後端部と右側の内側曲進レール部12の後端部との間の距離は右側の引戸1(つまり一方引戸1a)の左右の上ランナー21間の距離に等しく、更に、左右の湾曲レール部13の前端部間の距離は中央引戸1cの左右の上ランナー23間の距離に等しく設定してある。
The left and right outer
ここで、閉状態では、図7(a)に示す他方引戸1bの各上ランナー22が左側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込み、中央引戸1cの各上ランナー23が左右2個の湾曲レール部13の各前端部にそれぞれ入り込み、且つ一方引戸1aの各上ランナー21が右側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込むことで、各引戸1が上レール5の長手方向Mと平行な同一平面となるように(つまり、3枚の引戸1が面一に連続するように)並置される。
Here, in the closed state, the
一方、右開き状態では、図7(e)のように中央引戸1cの左側の上ランナー23が後側直進レール部10の左側の端部に移動すると共に右側の上ランナー23が直進部10aにそれぞれ移動し、且つ一方引戸1aの各上ランナー21が前側直進レール部9の左側にそれぞれ移動することで、図11(c)のように手前から順に一方引戸1aと他方引戸1bと中央引戸1cとが重ねて並置される。
On the other hand, in the right-open state, as shown in FIG. 7E, the left
また、図12の左開き状態では、一方引戸1aの各上ランナー21が右側に位置する外側曲進レール部11及び内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込み、中央引戸1cの右側の上ランナー23が後側直進レール部10の右側の端部に移動すると共に左側の上ランナー23が直進部10bにそれぞれ移動し、且つ他方引戸1bの各上ランナー22が前側直進レール部9の左側にそれぞれ移動することで、図12(c)のように手前から順に他方引戸1bと一方引戸1aと中央引戸1cとが重ねて並置される。
Further, in the left-opened state of FIG. 12, each
これら右開き状態と左開き状態とは任意に選択できるようになっている。つまり、誘導機構19は、一方引戸1aと中央引戸1cと他方引戸1bとを前後に重ねた状態で、中央引戸1cを他方引戸1bと重ならない位置に移動して他方引戸1bと面一となるように誘導し、且つ一方引戸1aを他方引戸1b及び中央引戸1cとは重ならない位置に移動して中央引戸1cと面一となるように誘導する機能も兼ねている。
These right open state and left open state can be arbitrarily selected. That is, the guiding
なお、各引戸1の相互の突き合わせ部には、互いに対向する一対の隙間隠し用L形部材を取り付けてもよいが、例え各引戸1の突き合わせ面に斜め形状のカット部を設けて各引戸1間の隙間をなくすようにすることも可能である。
A pair of opposing L-shaped members for concealing the gaps may be attached to the mutual abutting portions of the sliding
一方、各引戸1の上ランナー21〜23は、図4、図5、図8に示すように、ローラーブロック24と、ローラーブロック24の上面から上方に突出する補助ローラー25aと、別のローラーブロック24の上面から上方に突出する補助ローラー25bとで構成されている。ここで、上ローラー34は、図3に示すように、互いに直交するローラー横軸Wとローラー縦軸Zとによって複数方向に回転自由度を持っているため、直進だけでなく、曲進の場合の走行の安定感も同時に得られるようになる。従って、補助ローラー25a又は25bが補助レール18a〜18fのいずれかに沿って曲進する際に、擦れ等による金属音の発生や摩擦の発生を防止できると共に、仮りに補助レール18a〜18fの曲率半径を小さくした場合でも、スムーズな曲進走行を実現できるようになる。さらに補助レール18a〜18fの曲率半径を小さくすることで、ローラーブロック24の小型化が容易となり、結果、上レール5の小型化を図ることが容易となる。また、ローラーブロック24を樹脂製とすることで、引戸1が開位置又は閉位置まで移動したときの衝撃の発生を緩和でき、使い勝手も良くなる。ちなみに、補助レール18a〜18fの曲率半径を大きくすると、上レール5が大きくなり、開状態において引戸1間の隙間も大きくなる弊害があるが、本発明ではかかる弊害はない。
On the other hand, the
また本実施形態では、図3に示すように、上ランナー21〜23を引戸1の上端部に連結するためのランナー連結部材40を、上ランナー21〜23が引戸1の後面よりも後方Bはみ出して位置するように略L字形に屈曲形成している。本実施形態では、ランナー連結部材40の垂直部分を引戸1側に固定し、水平部分に上ランナー21(又は22、23)を枢着している。このように、ランナー連結部材40を略L字形に屈曲させることで、扉枠の見込み寸法(奥行き)を従来よりも小さくした場合でも、図3の引戸1の開動作時に一方引戸1a(操作側引戸)を室内側に突出させて配置できる。従って、クローゼットの場合、従来品よりも収納容量がアップすると共に、収納庫内に荷崩れが発生した場合でも、一方引戸1a又は他方引戸1bが開けやすくなる。また、室内から下レール6が見えにくくなり、見栄えが一層向上する。
Moreover, in this embodiment, as shown in FIG. 3, the
また上記ローラーブロック24は、図3に示すように、互いに直交するローラー横軸Wとローラー縦軸Zとによって複数方向に回転自由度を持っているため、直進だけでなく、曲進の場合の走行の安定感も同時に得られるようになる。従って、補助ローラー25a又は25bが補助レール18a〜18fのいずれかに沿って曲進する際に、擦れ等による金属音の発生や摩擦の発生を防止できると共に、仮りに補助レール18a〜18fの曲率半径を小さくした場合でも、スムーズな曲進走行を実現できるようになる。さらに補助レール18a〜18fの曲率半径を小さくすることで、ローラーブロック24の小型化が容易となり、結果、上レール5の小型化を図ることが容易となる。
Further, as shown in FIG. 3, the
ところで、引戸1の上端部に後述の連動機構15を設けている場合、引戸1の連動開始時や引戸の全閉時に、傾斜連動金具15aを回転中心、把手部を力点として、把手が取り付けられていない側の引戸1の端部側に浮き上がりが発生しやすい。この浮き上がりが発生すると、商品としての品位を損なうだけでなく、傾斜連動金具15aが上レール5と接触して傷がついたり、或いは引戸の浮き上がりと同時にローラーブロック24が浮き上がり、後述の分岐部材18を破損させるという問題がある。そこで、本例では、図5に示すように、ランナー連結部材40と上レール5との間に、樹脂製スペーサからなる干渉部材120を配置している。これにより、引戸の浮き上がりを最小限に押えるだけでなく、浮き上がりによる上レール5の傷付きを防止でき、さらに分岐部材18の破損を防止できるようになる。
By the way, when the below-mentioned
次に、補助ローラー25a,25bを案内する分岐部材18を説明する。図6に示すように、外側曲進レール部11、内側曲進レール部12、湾曲レール部13の各分岐点には、それぞれ、補助ローラー25aと補助ローラー25bの高低及び突出位置の違いに応じて分岐点における引戸1の進行方向を直進又は曲進のいずれかに決めるための分岐部材18が配設されている。
Next, the
ここで、各分岐部材18は、共用レール部7又は中央引戸用レール部8の上方位置から異なる長さで垂下した第1乃至第6の補助レール18a〜18f(図7)で構成されている。
Here, each
さらに本実施形態では、各引戸1において、上記補助ローラー25aと補助ローラー25bの突出高さ及びその突出位置を異ならせている。ここでは図4、図5、図8に示すように、一方引戸1a及び他方引戸1bの左側の補助ローラー25bを手前側の位置から高く低く突出させ、右側の補助ローラー25aを後前側の位置から低く突出させている。また、中央引戸1cの左側の補助ローラー25aを手前側の位置から低く突出させ、右側の補助ローラー25bを後側の位置から高く突出させている。
Furthermore, in this embodiment, in each sliding
一方、第1の補助レール18aは、図4、図5、図6(a)に示すように、前側直進レール部9よりも手前側の位置から左側の外側曲進レール部11に沿って短く垂下しており、第2の補助レール18bは、前側直進レール部9よりも後側の位置から左側の内側曲進レール部12に沿って長く垂下している。第3の補助レール18cは、前側直進レール部9よりも後側の位置から右側の外側曲進レール部11に沿って長く垂下しており、第4の補助レール18dは、前側直進レール部9よりも手前側の位置から右側の内側曲進レール部12に沿って短く垂下している。また、第5の補助レール18eは、後側直進レール部10よりも手前側の位置から左側の湾曲レール部13に沿って長く垂下しており、第6の補助レール18fは、後側直進レール部10よりも後側の位置から右側の湾曲レール部13に沿って短く垂下している。
On the other hand, as shown in FIGS. 4, 5, and 6 (a), the first
さらに本実施形態では、前側直進レール部9及び後側直進レール部10に沿って、それぞれ、ローラーブロック24の両側面をガイドする前後一対のガイドリブ38を設け、上記外側曲進レール部11、内側曲進レール部12、湾曲レール部13の各分岐点とそれぞれ対向するガイドリブ38の一部に、分岐部材18によって曲進するローラーブロック24を外側曲進レール部11又は内側曲進レール部12又は湾曲レール部13のいずれかに進行させるための切欠穴39(図1)を形成している。
Further, in the present embodiment, a pair of front and
ここにおいて、各引戸1を閉じた状態では、図6、図7に示す他方引戸1bの左側の高い補助ローラー25bは短い補助レール18aに入り込み且つ右側の低い補助ローラー25aは長い補助レール18bに入り込んでいる。また中央引戸1cの左側の低い補助ローラー25aは長い補助レール18eに入り込み且つ右側の高い補助ローラー25bは短い補助レール18fに入り込んでいる。また、一方引戸1aの左側の高い補助ローラー25bは短い補助レール18dに入り込み且つ右側の低い補助ローラー25aは長い補助レール18cに入り込んでいる。
Here, when each sliding
この閉じた状態から例えば一方引戸1aを左側に開くと、一方引戸1aの高い補助ローラー25bは補助レール18bの手前を通過して補助レール18aの手前まで直進し、低い補助ローラー25aは短い補助レール18dの下をくぐって補助レール18bの手前位置まで直進する。これにより一方引戸1aの各上ランナー22を左側の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12にそれぞれスムーズに移動させることができる。また一方引戸1aと連動して開く中央引戸1cは、補助ローラー25a,25bにガイドされることで、中央引戸1cの各上ランナー23を後側直進レール部10の左側と直進部10a(図7(a))とにそれぞれスムーズに移動させることができる。なお他方引戸1bを右側に開く場合も同様である。
For example, when the one sliding
このように、補助レール18a〜18fの高さ及び位置を異ならせ、一方、引戸1の各補助ローラー25aと補助ローラー25bの高さ及び位置を異ならせるだけで、外側曲進レール部11、内側曲進レール部12、湾曲レール部13の各分岐点において引戸1の進行方向を直進か曲進かを決めることが可能となり、従って、引戸1の開閉操作をより一層、迅速、且つ、スムーズに行なうことができ、操作性が大幅に向上するものである。
As described above, the height and position of the
次に連動機構15を説明する。図8に示すように、一方引戸1a及び他方引戸1bの把手側の上端部には、それぞれ、一方引戸1aの上端部から中央引戸1cの移動経路Cに向って突出する傾斜連動金具15aが取り付けられている。中央引戸1cの両サイドの上端部には、傾斜連動金具15aに係脱可能な受け部材15eが各々取り付けられている。これら傾斜連動金具15aと受け部材15eとによって、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに伝達して中央引戸1cを一方引戸1aに連動して開閉させるための連動機構15が構成されている。
Next, the interlocking
ここで、上記傾斜連動金具15aは、基端から先端にいく程上記一方引戸1aの開き方向Dとは反対方向に位置するように傾斜した押し側の傾斜ガイド面15bと、押し側の傾斜ガイド面15bの先端から一方引戸1aの開き方向Dに向かって屈曲する係止面15cと、係止面15cの先端から押し側の傾斜ガイド面15bと略平行に対向するように突出した引き側の傾斜ガイド面15dとが一体形成されている。ここで、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに効率良く伝達するためには、押し側の傾斜ガイド面15b及び引き側の傾斜ガイド面15dを中央引戸1cの移動経路Cに対して直角に傾斜させるのが最も好ましい。そして、一方引戸1aと中央引戸1cとが左右にずれた状態では受け部材15eは傾斜連動金具15aとは干渉せず、一方引戸1aと中央引戸1cとが概ね重なる段階で受け部材15eが押し側の傾斜ガイド面15bに片当たりし、さらに一方引戸1aと中央引戸1cとが他方引戸1bを挟んで前後に離反する連動開始段階で、受け部材15eが押し側の傾斜ガイド面15bに押されてその押し操作力が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用するようになり、逆に閉じる際には受け部材15eが係止面15cに係止した状態で中央引戸1cが閉じ位置に近づき、さらに連動終了直前段階に受け部材15eが引き側の傾斜ガイド面15dに引かれてその引き操作力P2が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用するものである。
Here, the inclination interlocking metal fitting 15a includes a push-side
本例では上記受け部材15eは、ローラーで構成されている。
In this example, the receiving
次に動作を説明する。例えば、図7、図11に示すように、右側の一方引戸1aを開く方向Dに移動させる場合、一方引戸1aと中央引戸1cとが左右にずれた状態では受け部材15eは傾斜連動金具15aとは干渉せず、一方引戸1aと中央引戸1cとが概ね重なる段階で受け部材15eが傾斜連動金具15aの押し側の傾斜ガイド面15bに片当たりし、さらに一方引戸1aと中央引戸1cとが他方引戸1bを挟んで前後に離反する連動開始段階において図9(a)に示すように、受け部材15eが押し側の傾斜ガイド面15bの基端側により押されてその押し操作力P1が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用する。つまり、押し側の傾斜ガイド面15bの基端から先端までのどの位置でも受け部材15eに対しては、中央引戸1cの移動経路C(湾曲レール部13のレール方向)と平行な操作力P1が作用するため、力のロスがなく、中央引戸1cがスムーズに斜め後方に向かって開かれるようになる。そして、図12(b)→(c)→(d)のように、中央引戸1cと一方引戸1aは前後に離反した段階で、受け部材15eは傾斜連動金具15aの係止面15cに係止した状態となり、この係止状態は一方引戸1a及び中央引戸1cが全開位置に至るまで持続される。
Next, the operation will be described. For example, as shown in FIGS. 7 and 11, when the right
逆に、一方引戸1aを閉じる方向Eに移動させる場合、受け部材15eは係止面15cに係止した状態で一方引戸1aと中央引戸1cとが連動して閉じられ、その後、連動終了直前段階において、図9(b)に示すように、受け部材15eが引き側の傾斜ガイド面15dに引かれ、その引き操作力P2が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用する。これにより、図9(a)の開く場合と同様に、力のロスがなく、中央引戸1cがスムーズに斜め前方に向かって移動することができる。なお中央引戸1cが閉位置に達すると、図12(d)→(c)→(b)のように、受け部材15eが引き側の傾斜ガイド面15dから外れて連動が解除され、一方引戸1aは単独で閉位置まで移動可能となる。
Conversely, when moving the one-
また本例では、図8に示すように、中央引戸1cの両端側にそれぞれ受け部材15eを取り付け、一方引戸1aの右端(把手側)、及び、他方引戸1bの左端(把手側)に、それぞれ、傾斜連動金具15aを取り付けた構成となっているため、左開きと右開きのいずれの場合も、連動機構15が働く構造となる。つまり、3枚の引戸1が一列に段差なく面一に配置された全閉状態で、他方引戸1bを一方引戸1a側に向けて移動する(実施形態では左側の引戸1である他方引戸1bを右側に移動する)ことで、連動機構15により中央引戸1cを他方引戸1bに連動して移動すると共に、誘導機構19により他方引戸1bを一方引戸1aの前方側に重ねるように誘導し且つ中央引戸1cを一方引戸1aの後方側に重ねるように誘導し、前から順に他方引戸1b、一方引戸1a、中央引戸1cの順に重ねるように開くことができるものである。
Moreover, in this example, as shown in FIG. 8, the receiving
ここで、本発明においては、図1に示すように、上レール5が、下方に開口する上レール本体50と、上レール本体50の開口に配置されて上レール本体50との間隙により直進レール部9,10を構成する直進部レールカバー51Aと、上レール本体50の開口に配置されて曲線状に切り欠かれた切欠溝により曲進レール部を構成する曲進部レールカバー51Bとに別部品に分割されている。そして、分岐部材18及び直進部レールカバー51Aは、それぞれ、上レール本体50の上面部50aに対してネジ止め固定され、上記曲進部レールカバー51Bは、分岐部材18に設けたボス及び直進部レールカバー51Aの補強用凹部151に設けたネジ孔に対してネジ止め固定されるようになっている。
Here, in the present invention, as shown in FIG. 1, the
ちなみに、従来では溝加工によって上レール5に案内溝を形成しているが、この場合、難易度の高い溝加工が必要となり、コストが高くつくが、本発明では、上レール5を上レール本体50と直進部レールカバー51Aと曲進部レールカバー51Bとの別部品で構成し且つこれらをネジ止め固定により組み立てるようにしたので、構成部品の強度を十分に確保でき、とりわけ曲進レール部の強度を容易に確保できる結果、簡易に組み立てることができるものでありながら、上レール5の剛性を高めることができるという利点がある。
Incidentally, conventionally, the guide groove is formed in the
しかも、上レール本体50の外側に直進部レールカバー51A連結のための引掛け部や、対向する側にネジ止め部を設けることも考えられるが、この場合、上レール5全体の見込み寸法(奥行き寸法)が大きくなってしまう。本例では、上レール本体50の開口に直進部レールカバー51A及び曲進部レールカバー51Bを取り付けているため、上レール本体50の見込み寸法F(図6(a))を小さくすることが容易となる。
In addition, it is conceivable to provide a hooking portion for connecting the straight
また本例では、上レール本体50及び直進部レールカバー51Aをそれぞれアルミ押出し品で形成し、曲進部レールカバー51Bを板材で形成している。これにより、ホロー形状の直進部レールカバー51Aを押出成形により容易に形成することができると共に、強度を必要とする曲進部レールカバー51Bを板金加工で容易に形成することができる。
Further, in this example, the
また本例では、図1、図2に示すように、上レール本体50への曲進部レールカバー51Bの取り付けをネジ止めによる取り付けとしている。ちなみに、曲進部レールカバー51Bと直進部レールカバー51Aとを一体化した上レール5カバーにて上レール本体50の開口を塞いだ場合、上レール5カバーの一部にローラーブロック24の取り出し口を設ける必要があり、さらに取り出し口を塞ぐための専用のカバーを設ける必要があり、孔明け加工による強度低下が発生し、そのうえ部品数が増加して組立も困難となる。これに対して本例では、ネジ止めした曲進部レールカバー51Bを外すことにより、その開口部分から上ランナー21〜23を上レール本体50内に挿入することができる。従って、直進部レールカバー51Aに開口を設けたり、その開口を塞ぐ専用のカバーが不要となり、そのうえ、孔明けによる直進部レールカバー51Aの強度低下を防止できると共に、部品数を減らして組み立て性の向上を図ることができる。
Further, in this example, as shown in FIGS. 1 and 2, the bending
また本例では、図13に示すように、直進部レールカバー51Aに曲進部レールカバー連結用の凹所150を設け、直進部レールカバー51Aの凹所150に曲進部レールカバー51Bを連結した状態で、直進部レールカバー51Aの上ランナー走行面400と曲進部レールカバー51Bの上ランナー走行面401とが面一となるように構成している。従来では直進部レールカバー51Aと曲進部レールカバー51Bの継ぎ目による高さ方向の段差が発生しやすい。そこで直進部レールカバー51Aに曲進部レールカバー連結用の凹部151を設けて、直進部レールカバー51Aのツバ部3001と曲進部レールカバー51Bのツバ部300とを同一高さにすることで、図13(b)、(c)のようにランナー走行面400,401における継ぎ目で高さ方向の段差を極力小さくできるようになり、滑らか開閉操作を行なうことができる。
Further, in this example, as shown in FIG. 13, the straight
また本例では、図3〜図5に示すように、上レール本体50の上面中央部に補強用凹部151を形成している。この補強用凹部151によって下方に開口した上レール本体50の上面部50aの剛性を向上させることができると共に、上レール本体50の上面部50aに対して分岐部材18をネジ止め固定する際に、そのネジの頭部が上レール本体50の上面よりも上方に飛出すのを凹部151によって防止でき、従って、天井に上レール本体50の上面部50aを取り付ける際に、ネジの頭部が支障にならず、取り付け作業が容易となる。この分岐部材18の取り付け位置は、引戸1の動き及び閉位置を規定する上で非常に重要である。そこで本例では、上レール本体50の上面部50aの補強用凹部151以外に、補強用凹部151の左右両側に皿ネジ対応の穴部を1ヶ所設け、これに分岐部材18をネジ止めすることにより、分岐部材18の取り付け位置のバラツキを極力小さくしている。
In this example, as shown in FIGS. 3 to 5, a reinforcing
さらに本例では、図3〜図5に示すように、上記上レール本体50の上面部50aから引戸1の上ランナー21〜23をガイドするガイドリブ38を垂設している。このガイドリブ38は、上ランナー21〜23のローラーブロック24を左右両側からガイドするための前後2本のリブからなる。このガイドリブ38のうち分岐部材18が配置される部位は予め除去加工されており、この除去加工部分(図1の切欠穴39)に分岐部材18を配置してネジ止め固定できるようにしている。ちなみに、ガイドリブ38を直進部レールカバー51A側から立設させた場合、曲進レール部でのリブ除去加工においてリブ加工残りが発生した場合、このリブ加工残りがローラー走行面に段差を生じさせ、ローラー走行性に悪影響を及ぼすことになるが、図3の例のように、上レール本体50側からガイドリブ38を垂設することで、かかる問題はなく、仮りにガイドリブ38のリブ加工残りがあっても、ローラー走行性に悪影響を及ぼすことがないものである。
Furthermore, in this example, as shown in FIGS. 3 to 5, guide
次に、下レール6を説明する。図14に示すように、引戸1の下端部の中央の1箇所には下ローラー41が突設されている。本実施形態では、引戸1の下端部に設けた下方に開口する左右2個の凹所500に、下方に開口するケーシング501をそれぞれ嵌め込み、各ケーシング501内部にロッド502をそれぞれ収納すると共に、ケーシング501天面とロッド502との間に押下げバネ110を介在させてある。ロッド502はケーシング501下面にて抜け止めされている。これにより、2個のロッド502は押下げバネ110によってそれぞれ下方にバネ付勢された状態で引戸1の下方に突出しており、各ロッド502の下端部を平板状のローラー支持金具80の後端部の上面の2箇所に取り付けてある。ローラー支持金具80の前端部の中央下面側には1個の下ローラー41が回転自在に支持されている。この下ローラー41をガイドする下レール6には、図15に示すように、共用レール部7101の長手方向Mの両端側から後方Bに向って傾斜した左右の曲進レール部42,43がそれぞれ設けられ、中央引戸用レール部8102の中央部から前方Aに向って半円形状に湾曲した1つの湾曲レール部1344が設けられている。なお図15中の45は分岐用補助レールである。
Next, the
ここで、下レール6の左側の曲進レール部42の位置は、上レール5の左側の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12との中間位置に対向しており、下レール6の右側の曲進レール部43の位置は、上レール5の右側の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12との中間位置に対向しており、下レール6の湾曲レール部1344の位置は、上レール5の左右の湾曲レール部13,13の中間位置に対向している。
Here, the position of the
そして、各引戸1の上端部は左右2個の上ランナー21(22,23)で吊り下げ支持され、下端部は1個の下ローラー41で下レール6にガイドされる結果、各引戸1の走行の安定化を十分に図ることができると共に、1個の下ローラー41を用いることで、下レール6の溝形状を上レール5の溝形状よりも簡易にでき、下レール6のコスト低減を図ることができる利点もある。
And the upper end part of each sliding
なお前記実施形態では、連動機構15付き引戸装置を説明したが、連動機構15を省略して、各引戸1を単独で手動開閉させることも可能である。
In the above-described embodiment, the sliding door device with the interlocking
また、本発明に係る引戸装置は、クローゼットの扉以外に各種の開閉扉の分野にも広く適用できるものである。 Moreover, the sliding door device according to the present invention can be widely applied to various open / close door fields in addition to the closet door.
1 引戸
1a 一方引戸
1b 他方引戸
1c 中央引戸
5 上レール
7 共用レール部
9 前側直進レール部
10 後側直進レール部
11 外側曲進レール部
12 内側曲進レール部
13 湾曲レール部
19 誘導機構
21〜23 上ランナー
38 ガイドリブ
50 上レール本体
51A 直進部レールカバー
51B 曲進部レールカバー
150 凹所
151 補強用凹部
DESCRIPTION OF
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---|---|---|---|---|
US8460522B2 (en) | 2006-10-24 | 2013-06-11 | Ulvac, Inc. | Method of forming thin film and apparatus for forming thin film |
-
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