JP4103881B2 - Sliding door device - Google Patents
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Description
本発明は、引戸装置に関し、詳しくは閉じた状態で各引戸が段差無く一列に面一となる引戸装置に関するものである。 The present invention relates to a sliding door device, and more particularly to a sliding door device in which the sliding doors are flush with each other in a closed state.
従来から、3枚引戸の場合、各引戸が各々平行に直進移動して閉状態と右開き状態又は左開き状態となる引き違い式の引戸装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。 Conventionally, in the case of three sliding doors, there is known a sliding type sliding door device in which each sliding door moves linearly in parallel to be in a closed state, a right open state, or a left open state (see, for example, Patent Document 1). .
ところが、上記特許文献1に見られる従来例では、閉状態では手前側から後方にかけて各引戸が段差状となるため、外観上の見栄えが悪いだけでなく、各引戸ごとに上レールの長手方向と直交する前後方向に3本のレール部を並設する必要があり、このため上レールの全体の見込み寸法(奥行き)を大きくとる必要が生じるなど、施工自由度が小さいという制約もあった。
However, in the conventional example shown in
そこで、本出願人は全閉状態で3枚の引戸が一列に段差無く面一に連続して並んで連続した壁のような外観を示することができる引戸装置を考えた。これは、3枚の引戸を備えた引戸装置で、閉じた状態で中央引戸と、中央引戸の一方の側方に配置される一方引戸と、中央引戸の他方の側方に配置される他方引戸とが一列に面一となるように配置され、開く際に一方引戸を他方引戸側に向かって移動して一方引戸を他方引戸の前に重なるように誘導し、且つ中央引戸を他方引戸側に向かって移動して他方引戸の後に重なるように誘導する誘導機構を備えたものである。誘導機構は、引戸の上部に取り付けられる上ランナーと、戸枠に設けた上レールとで構成してあり、前記引戸の上ランナーが戸枠の上レールを走行することで3枚の引戸が一列に並ぶように閉じたり3枚の引戸が前後に重なるように開いたりすることができるようになっている。 Therefore, the present applicant has considered a sliding door device capable of showing an appearance like a continuous wall in which the three sliding doors are arranged in a line without any step in a fully closed state. This is a sliding door device provided with three sliding doors, in a closed state, a central sliding door, a one sliding door disposed on one side of the central sliding door, and the other sliding door disposed on the other side of the central sliding door Are arranged so as to be flush with each other, and when opening, the one sliding door is moved toward the other sliding door to guide the one sliding door so as to overlap the other sliding door, and the central sliding door is moved to the other sliding door. It is provided with a guiding mechanism that moves toward and overlaps behind the other sliding door. The guide mechanism is composed of an upper runner attached to the upper part of the sliding door and an upper rail provided on the door frame, and the three sliding doors line up as the upper runner of the sliding door travels on the upper rail of the door frame. It can be closed so that they line up with each other or can be opened so that three sliding doors overlap each other.
このような引戸装置にあっては、上レールの位置よりも引戸を前方に配置することでクローゼット内を広く使用可能とするため、引戸の後面の上端部の左右方向の両端部に逆L字状をしたランナー連結部材の側縦片を取り付け、このランナー連結部材の上横片に上ランナーを設けてあった。上ランナーは、上ローラーを備えたローラーブロックと、ローラーブロックを上横片に取り付けるためのランナー縦軸とで構成される。図13中の符号28がランナー連結部材であり、1が引戸であり、20がランナー縦軸であり、21が上ランナーである。
In such a sliding door device, the inside of the closet can be widely used by disposing the sliding door in front of the position of the upper rail. A side vertical piece of the runner connecting member having a shape was attached, and an upper runner was provided on the upper horizontal piece of the runner connecting member. The upper runner is composed of a roller block having an upper roller and a runner longitudinal axis for attaching the roller block to the upper horizontal piece. The code |
この引戸装置を建物に設ける際、建物躯体のタチの狂い(傾き、たわみ等)に対応するため、引戸の傾き調整として高さ調整(即ち引戸の戸枠に対する上下方向の調整)が必要となってくる。引戸の高さ調整を行う場合、上ランナーは戸枠に設けた上レールを走行して高さが一定となるため、上ランナーの引戸に対する相対的な高さを調整することで引戸の高さを調整することになる。そこで従来では、引戸の上端部に固定したランナー連結部材に対して上ランナーのランナー縦軸を上下させることで引戸の高さ調整を行っていた。 When this sliding door device is installed in a building, it is necessary to adjust the height (ie, the vertical adjustment of the sliding door with respect to the door frame) to adjust the tilt of the building frame (tilt, deflection, etc.). Come. When adjusting the height of the sliding door, the upper runner travels on the upper rail provided on the door frame and the height is constant, so the height of the sliding door can be adjusted by adjusting the relative height of the upper runner to the sliding door. Will be adjusted. Therefore, conventionally, the height of the sliding door is adjusted by moving the runner longitudinal axis of the upper runner up and down with respect to the runner connecting member fixed to the upper end of the sliding door.
しかしながら、このような従来の引戸装置においては、ランナー縦軸をボルトで形成してこれにナットを締結してランナー連結部材にランナー縦軸を固定したりして形成していたため、前記ボルト・ナットを回転させるため引戸と戸枠との間に工具が挿入可能な大きな隙間をとる必要があったが、この隙間を大きくとるとホコリ等が侵入し易いため好ましくなく、また作業もし難いものであった。
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、全閉状態で3枚の引戸が一列に段差無く面一に連続して並んで連続した壁のような外観を示することができ、引戸と戸枠との間に工具が挿入可能な大きな隙間をとる必要がなくてホコリ等が侵入し難いと共に引戸の高さ調整作業がし易い引戸装置を提供することを課題とするものである。 The present invention has been invented in view of the above-described conventional problems, and shows a wall-like appearance in which three sliding doors are continuously lined up in a row without any step in a fully closed state. It is an object of the present invention to provide a sliding door device that can easily adjust the height of a sliding door and that does not require entry of a large gap into which a tool can be inserted between the sliding door and the door frame, is difficult for dust and the like to enter. To do.
前記課題を解決するために本発明にあっては、3枚の引戸1を備えた引戸装置であって、閉じた状態で中央引戸1cと、中央引戸1cの一方の側方に配置される一方引戸1aと、中央引戸1cの他方の側方に配置される他方引戸1bとからなり、且つ、上記3枚の引戸1は閉じた状態で一列に面一となるように配置され、一方引戸1aを他方引戸1b側に向かって移動して一方引戸1aを他方引戸1bの前に重なるように誘導し、且つ中央引戸1cを他方引戸1b側に向かって移動して他方引戸1bの後に重なるように誘導する誘導機構19を備え、当該誘導機構19が引戸1の上部に取付けられる上ランナー2(21〜23)と当該上ランナー2を走行自在にガイドする上レール5とで構成され、前記上ランナー2を引戸1の上端部に連結するためのランナー連結部材28を略L字形に屈曲形成すると共に、該ランナー連結部材28に連結される上ランナー2が引戸1の後面よりも後方にはみ出して位置するようにランナー連結部材28を引戸1の上端部に設け、引戸1内に上下調整手段3により上下動する上下動部材31を設け、その上下調整手段3は、引戸1の上端部の後面に凹所10を開口形成し、前記凹所10内にホルダー30を嵌入し、該ホルダー30には雄ねじ部32aを有する上下調整ボルト32の上下端部が挿入される孔30d、30eが設けられ、その上下調整ボルト32の軸が上下方向を向いて軸廻りに回転自在となるようにホルダー30に挿入され、該上下調整ボルト30の雄ねじ部32aの下側に該上下調整ボルト32を回転させるための摘まみ部33を設け、前記上下調整ボルト32の雄ねじ部32aに上下動部材31を螺合するとともに、上下動部材31が上下調整ボルト32と共回りするのを規制する規制部を設けて成り、この上下動部材31に前記ランナー連結部材28を固定して成ることを特徴とするものである。
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention is a sliding door device provided with three sliding
本発明においては、上記のように、3枚の引戸1が閉じた状態で一列に面一となるように配置されるように構成してあることで、3枚の引戸1を閉じた状態で隣接する引戸1間に段差が生じることがなくて、一連の連続した壁面としての外観を呈することができる。
そして、3枚の引戸が閉じた状態で一列に配置可能にすべく上ランナー2を逆L字状をしたランナー連結部材28を介して取り付けてあり、ランナー連結部材28は引戸1内を上下動自在な上下動部材31に固定してあるため、引戸1と戸枠4の間の隙間に工具を挿入したりしなくても引戸1内の上下動部材31を上下動させて上ランナー21〜23の高さ調整をすることが可能となって、引戸と戸枠との間の隙間を小さく抑えると共に高さ調整の作業が容易となるものである。
In the present invention, as described above, the three sliding
The
本発明にあっては、上記のように全閉状態で3枚の引戸が一列に段差無く面一に連続して並んで連続した壁のように外観上の一体感を持たせることができて外観が良くなるものであり、また、引戸内の上下動部材を上下動させることで引戸の高さ調整が可能となって、引戸と戸枠との間に工具が挿入可能な大きな隙間をとる必要がないためこの隙間にホコリ等が侵入することがなく、また狭い隙間に工具を挿入する必要がなく高さ調整の作業が容易となるものである。 In the present invention, in the fully closed state as described above, the three sliding doors can be given a sense of unity in appearance like a continuous wall arranged in a row with no steps in a row. Appearance is improved, and the height of the sliding door can be adjusted by moving the vertical movement member in the sliding door up and down, leaving a large gap where a tool can be inserted between the sliding door and the door frame. Since it is not necessary, dust or the like does not enter the gap, and it is not necessary to insert a tool into the narrow gap, so that the height adjustment operation is facilitated.
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。 Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
本発明の引戸装置は、図4、図5に示すように3枚の引戸1(1a〜1c)を有し、閉じた状態で中央引戸1cと、中央引戸1cの一方の側方に配置される一方引戸1aと、中央引戸1cの他方の側方に配置される他方引戸1bとで構成され、閉じた状態で上記3枚の引戸1が一列に並ぶだけでなく3枚全体が段差なく面一となるように配置されるようになっている。これにより例えばクローゼットの扉として用いた場合、3枚の引戸1が段差無く面一に連続した一連の壁としての外観を呈することができるようになっており、見栄えが良好となる。
The sliding door device of the present invention has three sliding doors 1 (1a to 1c) as shown in FIGS. 4 and 5, and is arranged on one side of the central sliding
上記3枚の引戸1は、図4に示すように、一方引戸1a側から他方引戸1b側に移動して開く際には該一方引戸1aが他方引戸1bの前方Aに誘導し且つ中央引戸1cを他方引戸1bの後方Bに誘導するための誘導機構19と、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに伝達して中央引戸1cを一方引戸1aに追従して開閉させるための連動機構15とを備えている。
As shown in FIG. 4, when the three sliding
引戸1の上部には上ランナー2(21〜23)を各々取り付け、引戸1の下部に下ローラー27を各々取り付け、上記上ランナー21〜23、下ローラー27を走行自在にガイドする上下レール5、6を戸枠4に設けてあり、上ランナー2と上レール5とで誘導機構19が構成してある。
Upper runners 2 (21 to 23) are respectively attached to the upper part of the sliding
戸枠4は3枚の引戸1を開閉自在に取付けるための開口部に取付けられる矩形状の枠体であり、上記上下レール5、6と左右縦枠4aとで構成してある。
The
上ランナー21〜23はそれぞれ引戸1の後面の上端部の左右方向の両端部に逆L字状をした上ランナー連結部材28を介して取付けてあり、上ランナー21〜23は引戸1の上端部の後方に位置しており、ランナー21〜23を後述の上レール5に走行自在に取付けた場合、ランナー21〜23による上レール5の走行支持部分よりも前方にずれて引戸1が吊り下げされることになる。これにより、上レールの位置よりも引戸を前方に配置することでクローゼット内を広く使用することが可能となる。
The
上レール5は、図6、図7に示すように、躯体に固定される上レール本体50と、上レールカバー51(実施形態では上レールカバー51は長手方向において複数に分割してある)とに分割されていると共に、上レール本体50と上レールカバー51とが互いにネジ固定されるようになっている。
As shown in FIGS. 6 and 7, the
上レール本体50に上レールカバー51を取付けて構成した上レール5には、図6、図7に示すように、上レール5の長手方向Mと直交する前後方向A,Bに並んで、溝状の共用レール部7と溝状の中央引戸用レール部8とが並設されている。共用レール部7は、一方及び他方引戸1a、1b(すなわち左右両側の引戸1a、1b)の各上端部の両端2箇所に設けた左右2個の上ランナー21、22をそれぞれ走行自在にガイドするものであり、中央引戸用レール部8は中央引戸1cの上端部に設けた左右2個の上ランナー23を走行自在にガイドするものである。
As shown in FIGS. 6 and 7, the
上記共用レール部7は、上レール5の長手方向Mと平行に延びた前側直進レール部9と、前側直進レール部9の長手方向Mの両端側からそれぞれ後方Bに向って略L字状に屈曲した左右2個の外側曲進レール部11と、前側直進レール部9の長手方向Mの両端側よりも内側に寄った2箇所からそれぞれ分岐して後方Bに向って略L字状に屈曲した左右2個の内側曲進レール部12とを備えている。これら2本のレール部(共用レール部7、中央引戸用レール部8)で3枚引戸1をガイドすることで、上レール5全体の見込み寸法F(図7)を小さくすることが可能となり、例えばクローゼットの扉として用いた場合は収納量アップを図ることができると共に、仮りにクローゼット内で荷崩れが発生した場合でも、例えば、一方引戸1aは閉状態から他方引戸1b側に移動させることで、外側曲進レール部11、内側曲進レール部12に沿って前方に移動して前側直進レール部9に沿って開方向(他方引戸1b側)に移動して開くことが可能となる。
The
また、上記中央引戸用レール部8は、前側直進レール部9と平行な後側直進レール部10と、後側直進レール部10における左右2個の内側曲進レール部12と対向する位置よりもそれぞれ内側に寄った2箇所から前方Aに向って半円形状に湾曲した左右2個の湾曲レール部13とを備えている。なお図4、図6、図7中の10a、10bは、後側直進レール部10の長手方向の中間部と左右の湾曲レール部13との連通部分から分岐し後側直進レール部10の中間部分から後側直進レール部1の左右両側部側に向けてそれぞれ連出した直進部であって、直進部10aには中央引戸1cを左端に寄せたときに中央引戸1cの右側の上ランナー23が入り込む部分であり、10bは、中央引戸1cを右端に寄せたときに中央引戸1cの左側の上ランナー23が入り込む部分である。
Further, the central sliding
上記共用レール部7に設けた左右2個の外側曲進レール部11の後端部と、左右2個の内側曲進レール部12の後端部と、中央引戸用レール部8における左右2個の湾曲レール部13の前端部とは、前側直進レール部9、後側直進レール部10と平行な仮想直線上に位置している。また、左側の外側曲進レール部11の後端部と左側の内側曲進レール部12の後端部との間の距離は左側の引戸1(つまり他方引戸1b)の左右の上ランナー22間の距離に等しく、また、右側の外側曲進レール部11の後端部と右側の内側曲進レール部12の後端部との間の距離は右側の引戸1(つまり一方引戸1a)の左右の上ランナー21間の距離に等しく、更に、左右の湾曲レール部13の前端部間の距離は中央引戸1cの左右の上ランナー23間の距離に等しく設定してある。
Rear left and right outer
ここで、閉状態では、図4(a)に示す他方引戸1bの各上ランナー22が左側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込み、中央引戸1cの各上ランナー23が左右2個の湾曲レール部13の各前端部にそれぞれ入り込み、且つ一方引戸1aの各上ランナー21が右側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込むことで、各引戸1が上レール5の長手方向Mと平行な同一平面となるように(つまり、3枚の引戸1が面一に連続するように)並置される。
Here, in the closed state, each
一方、図9の右開き状態では、図4(e)のように他方引戸1bの各上ランナー22が左側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込み、中央引戸1cの左側の上ランナー23が後側直進レール部10の左側の端部に移動すると共に右側の上ランナー23が直進部10aにそれぞれ移動し、且つ一方引戸1aの各上ランナー21が前側直進レール部9の左側にそれぞれ移動することで、手前から順に一方引戸1aと他方引戸1bと中央引戸1cとが重ねて並置される。
On the other hand, in the right-opened state of FIG. 9, each
また、図10の左開き状態では、一方引戸1aの各上ランナー21が右側に位置する外側曲進レール部11及び内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込み、中央引戸1cの右側の上ランナー23が後側直進レール部10の右側の端部に移動すると共に左側の上ランナー23が直進部分10aにそれぞれ移動し、且つ他方引戸1bの各上ランナー22が前側直進レール部9の左側にそれぞれ移動することで、手前から順に他方引戸1bと一方引戸1aと中央引戸1cとが重ねて並置される。
Further, in the left open state of FIG. 10, each
これら右開き状態と左開き状態とは任意に選択できるようになっている。つまり、誘導機構19は、一方引戸1aと中央引戸1cと他方引戸1bとを前後に重ねた状態で、中央引戸1cを他方引戸1bと重ならない位置に移動して他方引戸1bと面一となるように誘導し、且つ一方引戸1aを他方引戸1b及び中央引戸1cとは重ならない位置に移動して中央引戸1cと面一となるように誘導する機能も兼ねている。
These right open state and left open state can be arbitrarily selected. That is, the guiding
なお、各引戸1の相互の突き合わせ部には、互いに対向する一対の隙間隠し用L形部材を取り付けてもよいが、例えば図4のように、各引戸1の突き合わせ面に斜め形状のカット部17を設けて各引戸1間の隙間をなくすようにすることも可能である。
A pair of gap concealing L-shaped members facing each other may be attached to the mutual abutting portions of the sliding
一方、各引戸1の上面の左右両側にはそれぞれ上ランナー21(又は上ランナー22、又は上ランナー23)が設けてある。この上ランナー21〜23は、図11に示すように、一対の上ローラー26を備えたローラーブロック24と、ローラーブロック24の上面から上方に突出する2個の補助ローラー25a(又は補助ローラ25b)とで構成されている。この補助ローラー25a(又は補助ローラ25b)は図7に示す分岐部材18により曲進又は直進のいずれかに案内されるようになっている。
On the other hand, upper runners 21 (or
ここで、図7(b)に示すように、一方引戸1a及び他方引戸1bの各右側端部に設けられた上ランナー21(又は上ランナー22)の上面の後方側にずれた位置に高さの低い2個の補助ローラ25aが上方に向けて突設してあり、また、一方引戸1a及び他方引戸1bの各左側端部に設けられた上ランナー21(又は上ランナー22)の上面の前方側にずれた位置に高さの高い2個の補助ローラ25bが上方に向けて突設してあり、また、中央引戸1cの右側端部に設けられた上ランナー23の上面の後方側にずれた位置に高さの高い2個の補助ローラ25bにより構成される2連補助ローラ25bが上方に向けて突設してあり、また、中央引戸1cの左側端部に設けられた上ランナー23の上面の前方側にずれた位置に高さの低い2個の補助ローラ25aにより構成される2連補助ローラ25aが上方に向けて突設してある。
Here, as shown in FIG. 7 (b), the height is at a position shifted to the rear side of the upper surface of the upper runner 21 (or upper runner 22) provided at each right end of the one sliding
分岐部材18は、上レール5の下面に設けられるもので、図7(a)に示す外側曲進レール部11、内側曲進レール部12、湾曲レール部13の各分岐点に設けられた下方に開口した断面逆U字状をした補助レール18a〜18fで構成されている。補助レール18aは左側の外側曲進レール部11の前側にずれた位置においてに外側曲進レール部11沿って形成してあり、また、補助レール18bは左側の内側曲進レール部12の後側にずれた位置においてに内側曲進レール部12沿って形成してあり、また、補助レール18cは右側の外側曲進レール部11の後側にずれた位置においてに外側曲進レール部11沿って形成してあり、補助レール18dは右側の内側曲進レール部12の前側にずれた位置においてに内側曲進レール部12沿って形成してあり、また、補助レール18eは左側の湾曲レール部13の前側にずれた位置においてに湾曲レール部13沿って形成してあり、補助レール18fは右側の湾曲レール部13の後側にずれた位置においてに湾曲レール部13沿って形成してある。
The
上記補助レール18a,18d,18fは上レール5の下面から下方に短く垂下し、また、補助レール18b,18c,18eは上レール5の下面から下方に長く垂下している。
The
そして、図11に示す背の低い2連補助ローラー25bを有するローラーブロック24は、垂下長の短い補助レール18a,18d,18f(図14)と干渉することなく、垂下長の長い補助レール18b,18c,18e(図14)に沿って曲進できるようになり、一方、背の高い2連補助ローラー25a(図15)を有するローラーブロック24は、垂下長の短い補助レール18a,18d,18fに沿って曲進できるようになっている。従って、背の低い2連補助ローラー25bを有するローラーブロック24を前側直進レール部9の後方Bに沿って移動させることで、垂下長の短い補助レール18a,18dと干渉させることなく、垂下長の長い補助レール18b,18cに誘導されるようになり、一方、背の高い2連補助ローラー25aを有するローラーブロック24を前側直進レール部9の前方Aを移動させることで、垂下長の短い補助レール18a,18dによって誘導されるようになっている。
Then, the
次に連動機構15を説明する。図11に示すように、一方引戸1a及び他方引戸1bの把手側の上端部には、それぞれ、一方引戸1aの上端部から中央引戸1cの移動経路Cに向って突出する傾斜連動金具15aが取り付けられている。中央引戸1cの両サイドの上端部には、傾斜連動金具15aに係脱可能な受け部材15eが各々取り付けられている。これら傾斜連動金具15aと受け部材15eとによって、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに伝達して中央引戸1cを一方引戸1aに連動して開閉させるための連動機構15が構成されている。
Next, the interlocking
ここで、上記傾斜連動金具15aは、基端から先端にいく程上記一方引戸1aの開き方向Dとは反対方向に位置するように傾斜した押し側の傾斜ガイド面15bと、押し側の傾斜ガイド面15bの先端から一方引戸1aの開き方向Dに向かって屈曲する係止面15cと、係止面15cの先端から押し側の傾斜ガイド面15bと略平行に対向するように突出した引き側の傾斜ガイド面15dとが一体形成されている。ここで、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに効率良く伝達するためには、押し側の傾斜ガイド面15b及び引き側の傾斜ガイド面15dを中央引戸1cの移動経路Cに対して直角に傾斜させるのが最も好ましい。そして、一方引戸1aと中央引戸1cとが左右にずれた状態では受け部材15eは傾斜連動金具15aとは干渉せず、一方引戸1aと中央引戸1cとが概ね重なる段階で受け部材15eが押し側の傾斜ガイド面15bに片当たりし、さらに一方引戸1aと中央引戸1cとが他方引戸1bを挟んで前後に離反する連動開始段階で、受け部材15eが押し側の傾斜ガイド面15bに押されてその押し操作力が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用するようになり、逆に閉じる際には受け部材15eが係止面15cに係止した状態で中央引戸1cが閉じ位置に近づき、さらに連動終了直前段階に受け部材15eが引き側の傾斜ガイド面15dに引かれてその引き操作力P2が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用するものである。
Here, the inclination interlocking metal fitting 15a includes a push-side
本例では上記受け部材15eは、ローラーで構成されている。
In this example, the receiving
次に動作を説明する。例えば、図4、図9に示すように、右側の一方引戸1aを開く方向Dに移動して開く場合、一方引戸1aと中央引戸1cとが左右にずれた状態では受け部材15eは傾斜連動金具15aとは干渉せず、一方引戸1aと中央引戸1cとが概ね重なる段階で受け部材15eが傾斜連動金具15aの押し側の傾斜ガイド面15bに片当たりし、さらに一方引戸1aと中央引戸1cとが他方引戸1bを挟んで前後に離反する連動開始段階において図12(a)に示すように、受け部材15eが押し側の傾斜ガイド面15bの基端側により押されてその押し操作力P1が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用する。つまり、押し側の傾斜ガイド面15bの基端から先端までのどの位置でも受け部材15eに対しては、中央引戸1cの移動経路C(湾曲レール部13のレール方向)と平行な操作力P1が作用するため、力のロスがなく、中央引戸1cがスムーズに斜め後方に向かって開かれるようになる。そして、図4(b)→(c)→(d)のように、中央引戸1cと一方引戸1aは前後に離反した段階で、受け部材15eは傾斜連動金具15aの係止面15cに係止した状態となり、この係止状態は一方引戸1a及び中央引戸1cが全開位置に至るまで持続される。
Next, the operation will be described. For example, as shown in FIGS. 4 and 9, when the right
逆に、一方引戸1aを閉じる方向Eに移動して閉じる際には、受け部材15eは係止面15cに係止した状態で一方引戸1aと中央引戸1cとが連動して閉じられ、その後、連動終了直前段階において、図12(b)に示すように、受け部材15eが引き側の傾斜ガイド面15dに引かれ、その引き操作力P2が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用する。これにより、図12(a)の開く場合と同様に、力のロスがなく、中央引戸1cがスムーズに斜め前方に向かって移動することができる。なお中央引戸1cが閉位置に達すると、図4(d)→(c)→(b)のように、受け部材15eが引き側の傾斜ガイド面15dから外れて連動が解除され、一方引戸1aは単独で閉位置まで移動可能となる。
On the contrary, when the one sliding
上記構成によれば、一方引戸1aと中央引戸1cとを連動機構15によって連動させることができるので、中央引戸1cを手で開閉する必要がなくなり、開閉操作がきわめて容易となると共に、連動機構15は押し側の傾斜ガイド面15bと係止面15cと引き側の傾斜ガイド面15dとを一体形成した簡単な構造であるため、コスト低減を図ることができる。
According to the above configuration, since the one-
さらに、連動機構15の押し側の傾斜ガイド面15b及び引き側の傾斜ガイド面15dは、それぞれ、先端になる程上記一方引戸1aの開き方向D(図12)とは反対方向に傾斜しているため、一方引戸1aと中央引戸1cとの連動開始段階では、中央引戸1cの受け部材15eに対して一方引戸1aの押し側の傾斜ガイド面15bから加わる押し操作力P1の方向は中央引戸1cの移動経路Cと略平行となるため、一方引戸1aの押し操作力P1を効率よく中央引戸1cに伝達することができる。また一方引戸1aと中央引戸1cの連動終了直前段階では、中央引戸1cの受け部材15eに対して一方引戸1aの引き側の傾斜ガイド面15dから加わる引き操作力P2の方向が中央引戸1cの移動経路Cと略平行となるため、一方引戸1aの引き操作力P2を効率よく中央引戸1cに伝達することができ、結果、開閉いずれの場合も、中央引戸1cの滑らかな連動開閉が可能になる。つまり、操作力P1(P2)のほぼすべてが中央引戸1cの移動に寄与して、力のロスをなくすことができるので、小さな操作力で済む。この結果、開閉操作性が大幅に向上するものである。
Furthermore, the push-side
しかも、受け部材15eはローラーで構成されているため、連動開始段階及び連動終了直前段階において、それぞれ、傾斜連動金具15aと受け部材15eとの摩擦が極力小さくなり、その際の開閉操作力をより一層低減することができる。
Moreover, since the receiving
また本例では、図4に示すように、中央引戸1cの両端側にそれぞれ受け部材15eを取り付け、一方引戸1aの右端(把手側)、及び、他方引戸1bの左端(把手側)に、それぞれ、傾斜連動金具15aを取り付けた構成となっているため、左開きと左開きのいずれの場合も、連動機構15が働く構造となる。つまり、3枚の引戸1が一列に段差なく面一に配置された全閉状態で、他方引戸1aを一方引戸1a側に向けて移動する(実施形態では左側の引戸1である他方引戸1bを右側に移動する)ことで、連動機構15により中央引戸1cを他方引戸1bに連動して移動すると共に、誘導機構19により他方引戸1bを一方引戸1aの前方側に重ねるように誘導し且つ中央引戸1cを一方引戸1aの後方側に重ねるように誘導し、前から順に他方引戸1b、一方引戸1a、中央引戸1cの順に重ねるように開くことができるものである。
Moreover, in this example, as shown in FIG. 4, the receiving
なお、各引戸1の下端部の中央の1箇所には下ローラー27が突設されている。下ローラー27はL形金具(図示せず)を介して引戸1a〜1cの各下端部の中央位置に取り付けられている。下ローラー27をガイドする下レール6には、図8に示すように、共用レール部101の長手方向Mの両端側から後方Bに向って傾斜した左右の曲進レール部42,43がそれぞれ設けられ、共用レール部101と平行で後ろ側に位置する中央引戸用レール部102の中央部から前方Aに向って半円形状に湾曲した1つの湾曲レール部44が設けられている。なお図8中の45は分岐用補助レールである。
Note that a
ここで、下レール6の左側の曲進レール部42の位置は、上レール5の左側の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12との中間位置に対向しており、下レール6の右側の曲進レール部43の位置は、上レール5の右側の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12との中間位置に対向しており、下レール6の湾曲レール部44の位置は、上レール5の左右の湾曲レール部13,13の中間位置に対向している。
Here, the position of the
そして、各引戸1の上端部は左右2個の上ランナー21(22,23)で吊り下げ支持され、3枚の引戸1が面一となって閉じた状態で、一方引戸1aの下ローラー27が右側の曲進レール部43の後端部に位置し、中央の引戸1cの下ローラー27が湾曲レール部44の前端部に位置し、他方引戸1bの下ローラー27が左側の曲進レール部42の後端部に位置する。また、図9(c)の右開きの場合、他方引戸1bの下ローラー27が左側の曲進レール部42の後端部に位置し、一方引戸1aの下ローラー27が共用レール部101の直線部分の右端に位置し、中央の引戸1cの下ローラー27が中央引戸用レール部102の直線部分の左端に位置する。また、図10(c)の左開きの場合、一方引戸1aの下ローラー27が右側の曲進レール部43の後端部に位置し、他方引戸1bの下ローラー27が共用レール部101の直線部分の右端に位置し、中央の引戸1cの下ローラー27が中央引戸用レール部102の直線部分の右端に位置する。
And the upper end part of each sliding
このように下端部は1個の下ローラー27で下レール6にガイドされる結果、各引戸1の走行の安定化を十分に図ることができると共に、1個の下ローラー27を用いることで、下レール6の溝形状を上レール5の溝形状よりも簡易にでき、下レール6のコスト低減を図ることができる利点もある。
As described above, the lower end portion is guided to the
そして本発明においては、図1、図2に示すような引戸1の高さ調整(即ち引戸1の戸枠4に対する上下方向の調整)を行うための上下調整手段3を設けるものである。上下調整手段3は、引戸1内を上下動自在な上下動部材31を有しており、この上下動部材31にランナー連結部材28が固定される。ランナー連結部材28は、側縦片28aと上横片28bとからなる逆L字状をしたもので、上横片28bに上ランナー2(21〜23)のランナー縦軸30が取り付けられると共に、側縦片28aが上下動部材31に固定される。本実施形態では引戸1の上端部の後面に後面視円形状をした凹所10を開口形成し、この凹所10に上下調整手段3のホルダー30の円筒部30aを嵌入するとともに、該円筒部30aの外端部から連設される板部30bを引戸1の後面に沿ってビス等の固着具30cによって固定してあり、このホルダー30の円筒部30aの内部が凹所10となる。そして、ホルダー30の上下には孔30d、30eが穿孔してあり、この孔30d、30eにそれぞれ上下調整ボルト32の上下端部が挿入されて、上下調整ボルト32はその軸が上下方向を向いて軸廻りに回転自在となるように凹所10内に設けられる。そして、上下調整ボルト32の雄ねじ部32aに上下動部材31の雌ねじ部31aを螺合し、上下調整ボルト32の雄ねじ部32aの下側に上下調整ボルト32を回転させるための摘まみ部33を形成して上下調整手段3が構成される。
In the present invention, the vertical adjustment means 3 for adjusting the height of the sliding
この上下調整手段3による引戸1の高さ調整について説明する。引戸1の高さを上昇させる場合には、引戸1の後面側より凹所10内に指を挿入して摘まみ部33を回し、これによって上下調整ボルト32を回してこの雄ねじ部32aに螺合している上下動部材31を相対的に下降させる。上下動部材31は、規制部によって上下調整ボルト32と共回りしないようにしてある。本実施形態では、上下動部材31が上下調整ボルト32廻りに回転しようとする場合、凹所10内、即ちホルダー30の円筒部30aの内面に当接してこれが規制部として機能し、これによって廻り止めがなされている。これにより、上下動部材31に対して上下調整ボルト32及び引戸1が相対的に上昇するが、ランナー連結部材28が固定される上下動部材31は戸枠4に対しては上下動していないため、結局戸枠4に対して引戸1が上昇することとなる。下降させる場合は、摘まみ部33の回転方向を上記上昇させる場合と逆に回して上下動部材31を引戸1に対して相対的に上昇させることで、引戸1が戸枠4に対して下降することとなる。
The height adjustment of the sliding
以上のような構成によれば、3枚の引戸1が閉じた状態で一列に面一となるように配置されるようにしたことで、3枚の引戸1を閉じた状態で隣接する引戸1間に段差が生じることがなくて、一連の連続した壁面としての外観を呈することができるものであり、この時、3枚の引戸が閉じた状態で一列に配置可能にすべく上ランナー21〜23を逆L字状をしたランナー連結部材28を介して取り付け、このランナー連結部材28は引戸1内を上下動自在な上下動部材31に固定したことで、引戸1と戸枠4の間の狭い隙間に工具を挿入したりしなくても引戸1内の上下動部材31を上下動させて上ランナー21〜23の高さ調整をすることが可能となって、引戸1と戸枠4との間に工具が挿入可能な大きな隙間をとる必要がないためこの隙間にホコリ等が侵入することがなく、また狭い隙間に工具を挿入する必要がなく高さ調整の作業が容易となるものである。また、これにあたり、引戸1と上ランナー2とを逆L字状をしたランナー連結部材28で連結しているため、上レール5の位置よりも引戸1を前方に配置することでクローゼット内を広く使用可能となる。
According to the above configuration, the three sliding
上下調整手段3の他例を図3に示す。これは、図1、図2に示す上例のように上下調整ボルト32に摘まみ部33を設ける代わりに、スパナ等の工具が被嵌されて回転するための角形状(例えば六角形状又は四角形状)をしたねじ頭部34を形成するものであり、この場合には、凹所10内にスパナ等の工具を挿入してねじ頭部34を回転させることで引戸1を上下させることができる。
Another example of the vertical adjustment means 3 is shown in FIG. This is because, instead of providing the
本発明に係る引戸装置は、クローゼットの扉以外に各種の開閉扉の分野にも広く適用できるものである。 The sliding door device according to the present invention can be widely applied to various open / close door fields in addition to a closet door.
1 引戸
1a 一方引戸
1b 他方引戸
1c 中央引戸
21 上ランナー
22 上ランナー
23 上ランナー
28 ランナー連結部材
3 上下調整手段
31 上下動部材
5 上レール
9 誘導機構
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