JP4093222B2 - Sliding door device - Google Patents
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Description
本発明は、引戸装置に関し、詳しくは閉じた状態で各引戸が面一となる引戸装置に関するものである。 The present invention relates to a sliding door device, and more particularly to a sliding door device in which the sliding doors are flush with each other in a closed state.
従来から、3枚引戸の場合、各引戸が各々平行に直進移動して閉状態と右開き状態又は左開き状態となる引き違い式の引戸装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。 Conventionally, in the case of three sliding doors, there is known a sliding type sliding door device in which each sliding door moves linearly in parallel to be in a closed state, a right open state, or a left open state (see, for example, Patent Document 1). .
ところが、上記特許文献1に見られる従来例では、閉状態では手前側から後方にかけて各引戸が段差状となるため、外観上の見栄えが悪いだけでなく、各引戸ごとに上レールの長手方向と直交する前後方向に3本のレール部を並設する必要があり、このため上レールの全体の見込み寸法(奥行き)を大きくとる必要が生じるなど、施工自由度が小さいという制約もあった。
However, in the conventional example shown in
他の従来例として、3枚引戸を一方引戸側から開く際には、一方引戸側の操作力を中央引戸に伝達して中央引戸を一方引戸に追従して開閉させるための連動機構を備えた引戸装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。 As another conventional example, when opening the three sliding doors from the one sliding door side, an interlocking mechanism for transmitting the operation force on the one sliding door side to the central sliding door and opening and closing the central sliding door following the one sliding door is provided. A sliding door device is known (see, for example, Patent Document 2).
上記特許文献2に見られる連動機構は、一方引戸の上端部から中央引戸の移動経路に向って突出する垂直当たり面を有する鉤形のフック部と、中央引戸の上端部から突出してフック部に係脱可能な受け部材とで構成されており、開く際には一方引戸と中央引戸とが概ね重なる段階で受け部材がフック部の垂直当たり面に片当たりし、さらに一方引戸と中央引戸とが他方引戸を挟んで前後に離反する段階で受け部材がフック部に係合可能となり、これにより一方引戸側の操作力を中央引戸に伝達して中央引戸を一方引戸に追従して開閉させるものである。
The interlocking mechanism found in
ところが、この従来例では、引戸の連動開始段階では、一方引戸側のフック部の垂直当たり面が、中央引戸側の受け部材を中央引戸の移動経路とは異なる方向に押すものである。つまり、垂直当たり面の基端から先端までどの位置でも受け部材に対しては、中央引戸の移動経路とはずれた角度に操作力が作用するため、操作力の一部の力(分力)しか受け部材を押す力とならず、残りの力は全くロスになる。このため、無駄な力が増えて、大きな操作力を必要とし、そのうえ滑らかな連動開閉ができず、操作性が悪くなるという問題があった。
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、閉じた状態で3枚引戸間に段差が生じることがなく、一連の連続した壁面としての外観を呈することができると共に、引戸の連動開始段階及び連動終了直前段階において追随する引戸を滑らかに連動開閉させることができ、操作力を効率よく伝達でき、開閉操作性を向上させることができる引戸装置を提供することを課題とするものである。 The present invention was invented in view of the above-described conventional problems, and there is no step between the three sliding doors in the closed state, and it can exhibit an appearance as a series of continuous wall surfaces, It is an object of the present invention to provide a sliding door device that can smoothly open and close a sliding door that follows in the interlocking start stage of the sliding door and immediately before the end of the interlocking, can efficiently transmit the operation force, and can improve the opening and closing operability. To do.
前記課題を解決するために本発明にあっては、中央引戸1cと、閉じた状態で中央引戸1cの一方の側方に配置される一方引戸1aと、中央引戸1cの他方の側方に配置される他方引戸1bとからなり、閉じた状態で一列に面一となるように配置される3枚引戸1と、一方引戸1aを他方引戸1b側に向かって移動して一方引戸1aを他方引戸1bの前に重なるように誘導し、且つ中央引戸1cを他方引戸1b側に向かって移動して他方引戸1bの後に重なるように誘導する誘導機構19と、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに伝達して中央引戸1cを一方引戸1aに追従して開閉させるための連動機構15とを備え、上記連動機構15は、一方引戸1aの上端部から中央引戸1cの移動経路Cに向って突出する傾斜連動金具15aと、中央引戸1cの上端部から突出して傾斜連動金具15aに係脱可能な受け部材15eとからなり、傾斜連動金具15aは、基端から先端にいく程上記一方引戸1aの開き方向Dとは反対方向に位置するように傾斜した押し側の傾斜ガイド面15bと、押し側の傾斜ガイド面15bの先端から一方引戸1aの開き方向Dに向かって屈曲する係止面15cと、係止面15cの先端から押し側の傾斜ガイド面15bと略平行に対向するように突出した引き側の傾斜ガイド面15dとを備え、開く際には一方引戸1aと中央引戸1cとが左右にずれた状態では受け部材15eは傾斜連動金具15aとは干渉せず、一方引戸1aと中央引戸1cとが概ね重なる段階で受け部材15eが押し側の傾斜ガイド面15bに片当たりし、さらに一方引戸1aと中央引戸1cとが他方引戸1bを挟んで前後に離反する連動開始段階で受け部材15eが押し側の傾斜ガイド面15bに押されてその押し操作力P1が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用し、さらに受け部材15eが係止面15cに係止した状態で一方引戸1aと中央引戸1cとが全開位置まで移動し、逆に閉じる際には受け部材15eが係止面15cに係止した状態で中央引戸1cが閉じ位置に近づき、さらに連動終了直前段階に受け部材15eが引き側の傾斜ガイド面15dに引かれてその引き操作力P2が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用するように構成されていることを特徴としている。
In order to solve the above-mentioned problems, in the present invention, the central sliding
このような構成とすることで、閉じた状態で隣接する引戸1間に段差が生じることがなくて、一連の連続した壁面としての外観を呈することができると共に、一方引戸1a(又は他方引戸1b)から開く際には一方引戸1aを他方引戸1b及び中央引戸1cよりも手前側(室内側)に移動させるので、開閉操作がきわめて容易になる。さらに、連動機構15によって中央引戸1cを手で開閉する必要がなくなり、開閉操作がきわめて容易となるうえに、一方引戸1aと中央引戸1cとの連動開始段階及び連動終了直前段階において、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに効率よく伝達できるようになり、開閉いずれの場合も、中央引戸1cの滑らかな連動開閉が可能となる。従って、操作時の力のロスをなくすことができるので、小さな操作力で済む。
By adopting such a configuration, there is no step between adjacent sliding
また、上記受け部材15eをローラーで構成するのが好ましく、この場合、連動開始段階及び連動終了直前段階において、それぞれ、傾斜連動金具15aと受け部材15eとの摩擦が極力小さくなり、その際の開閉操作力をより一層低減することができる。
Further, it is preferable that the receiving
また、上記受け部材15eの傾斜連動金具15aに対する上下位置を調整する上下調整手段27、及び傾斜連動金具15aに対する前後位置を調整する前後調整手段28の少なくとも一方を備えているのが好ましく、この場合、建物躯体のタチの狂い(傾き、たわみ等)、或いは各部品の取付け位置のバラツキ等により引戸1が傾いている場合であっても、傾斜連動金具15aの上下位置を調整することで、受け部材15eが傾斜連動金具15aに確実に当たるようになり、さらに受け部材15eが傾斜連動金具15aから離れる前後方向A,Bの位置を変化させることで、中央引戸1cの停止位置をできる限り、定位置に設定できるようになる。
Further, it is preferable to include at least one of a vertical adjustment means 27 for adjusting the vertical position of the receiving
本発明に係る引戸装置は、3枚引戸が閉じた状態で一列に面一となるように配置されるように構成してあることで、閉じた状態で隣接する引戸間に段差が生じることがなくて、一連の連続した壁面としての外観を呈することができ、見栄えが大幅に向上するものである。しかも、一方引戸(又は他方引戸)から開く際には一方引戸を他方引戸及び中央引戸よりも手前側(室内側)に移動させるので、開閉操作がきわめて容易になる。さらに連動機構によって一方引戸と中央引戸との連動開始段階及び連動終了直前段階において、一方引戸側の操作力を中央引戸に効率よく伝達できるので、従来のフック部を引戸の開き方向と直交方向に突出させた場合と比較して、開閉操作性を大幅に向上させることができる。 The sliding door device according to the present invention is configured so that the three sliding doors are arranged so as to be flush with each other in the closed state, so that a step may be generated between the adjacent sliding doors in the closed state. The appearance as a series of continuous wall surfaces can be exhibited, and the appearance is greatly improved. In addition, when opening from the one sliding door (or the other sliding door), the one sliding door is moved closer to the front side (inside the room) than the other sliding door and the central sliding door, so that the opening / closing operation becomes extremely easy. Furthermore, since the interlocking mechanism can efficiently transmit the operating force on the one sliding door side to the central sliding door at the stage where the one sliding door and the central sliding door start to interlock and immediately before the end of the interlocking, the conventional hook part is orthogonal to the opening direction of the sliding door. Compared with the case where it makes it project, the opening and closing operability can be greatly improved.
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。 Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
本発明の引戸装置は、図1、図10に示すように3枚の引戸1を有し、閉じた状態で中央引戸1cと、中央引戸1cの一方の側方に配置される一方引戸1aと、中央引戸1cの他方の側方に配置される他方引戸1bとで構成され、閉じた状態で上記3枚の引戸1が一列に並ぶだけでなく3枚全体が段差なく面一となるように配置されるようになっている。これにより例えばクローゼットの扉として用いた場合、3枚の引戸1が段差無く面一に連続した一連の壁としての外観を呈することができるようになっており、見栄えが良好となる。
The sliding door device of the present invention has three sliding
上記3枚の引戸1は、図1に示すように、一方引戸1a側から他方引戸1b側に移動して開く際には該一方引戸1aが他方引戸1bの前方Aに誘導し且つ中央引戸1cを他方引戸1bの後方Bに誘導するための誘導機構19と、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに伝達して中央引戸1cを一方引戸1aに追従して開閉させるための連動機構15とを備えている。
When the three sliding
先ず、誘導機構19は、引戸1の上部に各々取り付けられる上ランナー21〜23と、引戸1の下部に各々取り付けられる下ローラー41と、上記上ランナー21〜23、下ローラー41を走行自在にガイドする戸枠4に設けた上下レール5、6とで構成してある。
First, the
戸枠4は3枚の引戸1を開閉自在に取付けるための開口部に取付けられる矩形状の枠体であり、図10に示すように、上下レール5、6と左右縦枠4aとで構成してある。
The
上レール5は、図2、図7に示すように、躯体に固定される上レール本体50と、上レール本体50の開口に配置される上レールカバー51とに分割されている。なお図7中のXは室内側、Yは天井側である。
As shown in FIGS. 2 and 7, the
上レールカバー51は、直進部レールカバー51Aと曲進部レールカバー51Bとに分割されている。上レール本体50と直進部レールカバー51Aとの隙間には、図1、図6(a)に示すように、上レール5の長手方向Mと直交する前後方向A,Bに並んで、溝状の共用レール部7と溝状の中央引戸用レール部8とが並設されている。曲進部レールカバー51Bには、後述の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12と湾曲レール部13とが形成されている。
The
先ず、上記共用レール部7は、一方及び他方引戸1b、1b(すなわち左右両側の引戸1a、1b)の各上端部の両端2箇所に設けた左右2個の上ランナー21、22をそれぞれ走行自在にガイドするものであり、中央引戸用レール部8は中央引戸1cの上端部に設けた左右2個の上ランナー23を走行自在にガイドするものである。
First, the
上記共用レール部7は、上レール5の長手方向Mと平行に延びた前側直進レール部9と、前側直進レール部9の長手方向Mの両端側からそれぞれ後方Bに向って略L字状に屈曲した左右2個の外側曲進レール部11と、前側直進レール部9の長手方向Mの両端側よりも内側に寄った2箇所からそれぞれ分岐して後方Bに向って略L字状に屈曲した左右2個の内側曲進レール部12とを備えている。
The
また、上記中央引戸用レール部8は、前側直進レール部9と平行な後側直進レール部10と、後側直進レール部10における左右2個の内側曲進レール部12と対向する位置よりもそれぞれ内側に寄った2箇所から前方Aに向って半円形状に湾曲した左右2個の湾曲レール部13とを備えている。なお図6(a)中の10a、10bは、後側直進レール部10の長手方向の中間部と左右の湾曲レール部13との連通部分から分岐し後側直進レール部10の中間部分から後側直進レール部1の左右両側部側に向けてそれぞれ連出した直進部であって、直進部10aには中央引戸1cを左端に寄せたときに中央引戸1cの右側の上ランナー23が入り込む部分であり、10bは、中央引戸1cを右端に寄せたときに中央引戸1cの左側の上ランナー23が入り込む部分である。
Further, the central sliding
上記前側直進レール部9に設けた左右2個の外側曲進レール部11の後端部と、左右2個の内側曲進レール部12の後端部と、後側直進レール部10における左右2個の湾曲レール部13の前端部とは、前側直進レール部9、後側直進レール部10と平行な仮想直線上に位置している。また、左側の外側曲進レール部11の後端部と左側の内側曲進レール部12の後端部との間の距離は左側の引戸1(つまり他方引戸1b)の左右の上ランナー22間の距離に等しく、また、右側の外側曲進レール部11の後端部と右側の内側曲進レール部12の後端部との間の距離は右側の引戸1(つまり一方引戸1a)の左右の上ランナー21間の距離に等しく、更に、左右の湾曲レール部13の前端部間の距離は中央引戸1cの左右の上ランナー23間の距離に等しく設定してある。
The left and right outer
ここで、閉状態では、図1(a)に示す他方引戸1bの各上ランナー22が左側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込み、中央引戸1cの各上ランナー23が左右2個の湾曲レール部13の各前端部にそれぞれ入り込み、且つ一方引戸1aの各上ランナー21が右側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込むことで、各引戸1が上レール5の長手方向Mと平行な同一平面となるように(つまり、3枚の引戸1が面一に連続するように)並置される。
Here, in the closed state, each
一方、右開き状態では、図1(e)のように中央引戸1cの左側の上ランナー23が後側直進レール部10の左側の端部に移動すると共に右側の上ランナー23が直進部10aにそれぞれ移動し、且つ一方引戸1aの各上ランナー21が前側直進レール部9の左側にそれぞれ移動することで、手前から順に一方引戸1aと他方引戸1bと中央引戸1cとが重ねて並置される。
On the other hand, in the right-open state, as shown in FIG. 1E, the left
また、図12の左開き状態では、一方引戸1aの各上ランナー21が右側に位置する外側曲進レール部11及び内側曲進レール部12の各後端部にそれぞれ入り込み、中央引戸1cの右側の上ランナー23が後側直進レール部10の右側の端部に移動すると共に左側の上ランナー23が直進部10bにそれぞれ移動し、且つ他方引戸1bの各上ランナー22が前側直進レール部9の左側にそれぞれ移動することで、図12(c)のように手前から順に他方引戸1bと一方引戸1aと中央引戸1cとが重ねて並置される。
Further, in the left-opened state of FIG. 12, each
これら右開き状態と左開き状態とは任意に選択できるようになっている。つまり、誘導機構19は、一方引戸1aと中央引戸1cと他方引戸1bとを前後に重ねた状態で、中央引戸1cを他方引戸1bと重ならない位置に移動して他方引戸1bと面一となるように誘導し、且つ一方引戸1aを他方引戸1b及び中央引戸1cとは重ならない位置に移動して中央引戸1cと面一となるように誘導する機能も兼ねている。
These right open state and left open state can be arbitrarily selected. That is, the guiding
なお、各引戸1の相互の突き合わせ部には、互いに対向する一対の隙間隠し用L形部材を取り付けてもよいが、例え各引戸1の突き合わせ面に斜め形状のカット部を設けて各引戸1間の隙間をなくすようにすることも可能である。
A pair of opposing L-shaped members for concealing the gaps may be attached to the mutual abutting portions of the sliding
一方、各引戸1の上ランナー21〜23は、図4、図5、図8に示すように、ローラーブロック24と、ローラーブロック24の上面から上方に突出する補助ローラー25aと、別のローラーブロック24の上面から上方に突出する補助ローラー25bとで構成されている。ここで、上ローラー34は、図3に示すように、互いに直交するローラー横軸Wとローラー縦軸Zとによって複数方向に回転自由度を持っているため、直進だけでなく、曲進の場合の走行の安定感も同時に得られるようになる。従って、補助ローラー25a又は25bが補助レール18a〜18fのいずれかに沿って曲進する際に、擦れ等による金属音の発生や摩擦の発生を防止できると共に、仮りに補助レール18a〜18fの曲率半径を小さくした場合でも、スムーズな曲進走行を実現できるようになる。さらに補助レール18a〜18fの曲率半径を小さくすることで、ローラーブロック24の小型化が容易となり、結果、上レール5の小型化を図ることが容易となる。また、ローラーブロック24を樹脂製とすることで、引戸1が開位置又は閉位置まで移動したときの衝撃の発生を緩和でき、使い勝手も良くなる。ちなみに、補助レール18a〜18fの曲率半径を大きくすると、上レール5が大きくなり、開状態において引戸1間の隙間も大きくなる弊害があるが、本発明ではかかる弊害はない。
On the other hand, the
また本実施形態では、図3に示すように、上ランナー21〜23を引戸1の上端部に連結するためのランナー連結部材40を、上ランナー21〜23が引戸1の後面よりも後方Bはみ出して位置するように略L字形に屈曲形成している。本実施形態では、ランナー連結部材40の垂直部分を引戸1側に固定し、水平部分に上ランナー21(又は22、23)を枢着している。このように、ランナー連結部材40を略L字形に屈曲させることで、扉枠の見込み寸法(奥行き)を従来よりも小さくした場合でも、図3の引戸1の開動作時に一方引戸1a(操作側引戸)を室内側に突出させて配置できる。従って、クローゼットの場合、従来品よりも収納容量がアップすると共に、収納庫内に荷崩れが発生した場合でも、一方引戸1a又は他方引戸1cが開けやすくなる。また、室内から下レール6が見えにくくなり、見栄えが一層向上する。
Moreover, in this embodiment, as shown in FIG. 3, the
また上記ローラーブロック24は、図3に示すように、互いに直交するローラー横軸Wとローラー縦軸Zとによって複数方向に回転自由度を持っているため、直進だけでなく、曲進の場合の走行の安定感も同時に得られるようになる。従って、補助ローラー25a又は25bが補助レール18a〜18fのいずれかに沿って曲進する際に、擦れ等による金属音の発生や摩擦の発生を防止できると共に、仮りに補助レール18a〜18fの曲率半径を小さくした場合でも、スムーズな曲進走行を実現できるようになる。さらに補助レール18a〜18fの曲率半径を小さくすることで、ローラーブロック24の小型化が容易となり、結果、上レール5の小型化を図ることが容易となる。
Further, as shown in FIG. 3, the
ところで、引戸1の上端部に後述の連動機構15を設けている場合、引戸1の連動開始時や引戸の全閉時に、傾斜連動金具15aを回転中心、把手部を力点として、把手が取り付けられていない側の引戸1の端部側に浮き上がりが発生しやすい。この浮き上がりが発生すると、商品としての品位を損なうだけでなく、傾斜連動金具15aが上レール5と接触して傷がついたり、或いは引戸の浮き上がりと同時にローラーブロック24が浮き上がり、後述の分岐部材18を破損させるという問題がある。そこで、本例では、図5に示すように、ランナー連結部材40と上レール5との間に、樹脂製スペーサからなる干渉部材120を配置している。これにより、引戸の浮き上がりを最小限に押えるだけでなく、浮き上がりによる上レール5の傷付きを防止でき、さらに分岐部材18の破損を防止できるようになる。
By the way, when the below-mentioned
次に、補助ローラー25a,25bを案内する分岐部材18を説明する。図6に示すように、外側曲進レール部11、内側曲進レール部12、湾曲レール部13の各分岐点には、それぞれ、補助ローラー25aと補助ローラー25bの高低及び突出位置の違いに応じて分岐点における引戸1の進行方向を直進又は曲進のいずれかに決めるための分岐部材18が配設されている。
Next, the
ここで、各分岐部材18は、共用レール部7又は中央引戸用レール部8の上方位置から異なる長さで垂下した第1乃至第6の補助レール18a〜18f(図7)で構成されている。
Here, each
さらに本実施形態では、各引戸1において、上記補助ローラー25aと補助ローラー25bの突出高さ及びその突出位置を異ならせている。ここでは、図4、図5、図8に示すように、一方引戸1a及び他方引戸1の左側の補助ローラー25bを手前側の位置から高く低く突出させ、右側の補助ローラー25aを後前側の位置から低く突出させている。また、中央引戸1cの左側の補助ローラー25aを手前側の位置から低く突出させ、右側の補助ローラー25bを後側の位置から高く突出させている。
Furthermore, in this embodiment, in each sliding
一方、第1の補助レール18aは、図4、図5、図6(a)に示すように、前側直進レール部9よりも手前側の位置から左側の外側曲進レール部11に沿って短く垂下しており、第2の補助レール18bは、前側直進レール部9よりも後側の位置から左側の内側曲進レール部12に沿って長く垂下している。第3の補助レール18cは、前側直進レール部9よりも後側の位置から右側の外側曲進レール部11に沿って長く垂下しており、第4の補助レール18dは、前側直進レール部9よりも手前側の位置から右側の内側曲進レール部12に沿って短く垂下している。また、第5の補助レール18eは、後側直進レール部10よりも手前側の位置から左側の湾曲レール部13に沿って長く垂下しており、第6の補助レール18fは、後側直進レール部10よりも後側の位置から右側の湾曲レール部13に沿って短く垂下している。
On the other hand, as shown in FIGS. 4, 5, and 6 (a), the first
さらに本実施形態では、前側直進レール部9及び後側直進レール部10に沿って、それぞれ、ローラーブロック24の両側面をガイドする前後一対のガイドリブ38を設け、上記外側曲進レール部11、内側曲進レール部12、湾曲レール部13の各分岐点とそれぞれ対向するガイドリブ38の一部に、分岐部材18によって曲進するローラーブロック24を外側曲進レール部11又は内側曲進レール部12又は湾曲レール部13のいずれかに進行させるための切欠穴39(図7)を形成している。
Further, in the present embodiment, a pair of front and
ここにおいて、各引戸1を閉じた状態では、図1、図6に示す他方引戸1の左側の高い補助ローラー25bは短い補助レール18aに入り込み且つ右側の低い補助ローラー25aは長い補助レール18bに入り込んでいる。また中央引戸1cの左側の低い補助ローラー25aは長い補助レール18eに入り込み且つ右側の高い補助ローラー25bは短い補助レール18fに入り込んでいる。また、一方引戸1aの左側の高い補助ローラー25bは短い補助レール18dに入り込み且つ右側の低い補助ローラー25aは長い補助レール18cに入り込んでいる。
Here, when each sliding
この閉じた状態から例えば一方引戸1aを左側に開くと、一方引戸1aの高い補助ローラー25bは補助レール18bの手前を通過して補助レール18aの手前まで直進し、低い補助ローラー25aは短い補助レール18dの下をくぐって補助レール18bの手前位置まで直進する。これにより一方引戸1aの各上ランナー22を左側の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12にそれぞれスムーズに移動させることができる。また一方引戸1aと連動して開く中央引戸1cは、補助ローラー25a,25bにガイドされることで、中央引戸1cの各上ランナー23を後側直進レール部10の左側と直進部10a(図1(a))とにそれぞれスムーズに移動させることができる。なお他方引戸1を右側に開く場合も同様である。
For example, when the one sliding
このように、補助レール18a〜18fの高さ及び位置を異ならせ、一方、引戸1の各補助ローラー25aと補助ローラー25bの高さ及び位置を異ならせるだけで、外側曲進レール部11、内側曲進レール部12、湾曲レール部13の各分岐点において引戸1の進行方向を直進か曲進かを決めることが可能となり、従って、引戸1の開閉操作をより一層、迅速、且つ、スムーズに行なうことができ、操作性が大幅に向上するものである。
As described above, the height and position of the
次に連動機構15を説明する。図8に示すように、一方引戸1a及び他方引戸1bの把手側の上端部には、それぞれ、一方引戸1aの上端部から中央引戸1cの移動経路Cに向って突出する傾斜連動金具15aが取り付けられている。中央引戸1cの両サイドの上端部には、傾斜連動金具15aに係脱可能な受け部材15eが各々取り付けられている。これら傾斜連動金具15aと受け部材15eとによって、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに伝達して中央引戸1cを一方引戸1aに連動して開閉させるための連動機構15が構成されている。
Next, the interlocking
ここで、上記傾斜連動金具15aは、基端から先端にいく程上記一方引戸1aの開き方向Dとは反対方向に位置するように傾斜した押し側の傾斜ガイド面15bと、押し側の傾斜ガイド面15bの先端から一方引戸1aの開き方向Dに向かって屈曲する係止面15cと、係止面15cの先端から押し側の傾斜ガイド面15bと略平行に対向するように突出した引き側の傾斜ガイド面15dとが一体形成されている。ここで、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに効率良く伝達するためには、押し側の傾斜ガイド面15b及び引き側の傾斜ガイド面15dを中央引戸1cの移動経路Cに対して直角に傾斜させるのが最も好ましい。そして、一方引戸1aと中央引戸1cとが左右にずれた状態では受け部材15eは傾斜連動金具15aとは干渉せず、一方引戸1aと中央引戸1cとが概ね重なる段階で受け部材15eが押し側の傾斜ガイド面15bに片当たりし、さらに一方引戸1aと中央引戸1cとが他方引戸1bを挟んで前後に離反する連動開始段階で、受け部材15eが押し側の傾斜ガイド面15bに押されてその押し操作力が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用するようになり、逆に閉じる際には受け部材15eが係止面15cに係止した状態で中央引戸1cが閉じ位置に近づき、さらに連動終了直前段階に受け部材15eが引き側の傾斜ガイド面15dに引かれてその引き操作力P2が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用するものである。
Here, the inclination interlocking metal fitting 15a includes a push-side
本例では上記受け部材15eは、ローラーで構成されている。
In this example, the receiving
次に動作を説明する。例えば、図1、図6(a)に示すように、右側の一方引戸1a側から開く場合、一方引戸1aと中央引戸1cとが左右にずれた状態では受け部材15eは傾斜連動金具15aとは干渉せず、一方引戸1aと中央引戸1cとが概ね重なる段階で受け部材15eが傾斜連動金具15aの押し側の傾斜ガイド面15bに片当たりし、さらに一方引戸1aと中央引戸1cとが他方引戸1bを挟んで前後に離反する連動開始段階において図9(a)に示すように、受け部材15eが押し側の傾斜ガイド面15bの基端側により押されてその押し操作力P1が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用する。つまり、押し側の傾斜ガイド面15bの基端から先端までのどの位置でも受け部材15eに対しては、中央引戸1cの移動経路C(湾曲レール部13のレール方向)と平行な操作力P1が作用するため、力のロスがなく、中央引戸1cがスムーズに斜め後方に向かって開かれるようになる。そして、図1(b)→(c)→(d)のように、中央引戸1cと一方引戸1aは前後に離反した段階で、受け部材15eは傾斜連動金具15aの係止面15cに係止した状態となり、この係止状態は一方引戸1a及び中央引戸1cが全開位置に至るまで持続される。
Next, the operation will be described. For example, as shown in FIGS. 1 and 6 (a), when the sliding
逆に、閉じる際には、受け部材15eは係止面15cに係止した状態で一方引戸1aと中央引戸1cとが連動して閉じられ、その後、連動終了直前段階において、図9(b)に示すように、受け部材15eが引き側の傾斜ガイド面15dに引かれ、その引き操作力P2が中央引戸1cの移動経路Cと略平行な方向に向かって作用する。これにより、図9(a)の開く場合と同様に、力のロスがなく、中央引戸1cがスムーズに斜め前方に向かって移動することができる。なお中央引戸1cが閉位置に達すると、図1(d)→(c)→(b)のように、受け部材15eが引き側の傾斜ガイド面15dから外れて連動が解除され、一方引戸1aは単独で閉位置まで移動可能となる。
On the contrary, when closing, the one sliding
しかして、一方引戸1a又は他方引戸1cからの開閉が可能な引戸装置において、閉状態では引戸1が同一平面に並ぶことで、全体がフラットになり、例えば、クローゼットの扉として用いた場合、各引戸1を周囲の室内壁と外観上の一体感をもたせることができ、外観上の見栄えが大幅に向上する。しかも、従来では上レール5の長手方向Mと直交する前後方向A,Bに3本のレール部を並設しているため、上レール5全体の見込み寸法(奥行き)が大きくなるが、これに対して本発明の引戸装置は、2本のレール部(共用レール部7、中央引戸用レール部8)で各引戸1をガイドできるので、上レール5全体の見込み寸法F(図6(a))を小さくすることが可能となり、この結果、例えばクローゼットの扉として用いた場合は、従来と比較して収納量アップを図ることができる。そのうえ、一方引戸1aと中央引戸1cとを連動機構15によって連動させることができるので、中央引戸1cを手で開閉する必要がなくなり、開閉操作がきわめて容易となると共に、連動機構15は押し側の傾斜ガイド面15bと係止面15cと引き側の傾斜ガイド面15dとを一体形成した簡単な構造であるため、コスト低減を図ることができる。
Thus, in the sliding door device that can be opened and closed from the one sliding
さらに、連動機構15の押し側の傾斜ガイド面15b及び引き側の傾斜ガイド面15dは、それぞれ、先端になる程上記一方引戸1aの開き方向D(図9)とは反対方向に傾斜しているため、一方引戸1aと中央引戸1cとの連動開始段階では、中央引戸1cの受け部材15eに対して一方引戸1aの押し側の傾斜ガイド面15bから加わる押し操作力P1の方向は中央引戸1cの移動経路Cと略平行となるため、一方引戸1aの押し操作力P1を効率よく中央引戸1cに伝達することができる。また一方引戸1aと中央引戸1cの連動終了直前段階では、中央引戸1cの受け部材15eに対して一方引戸1aの引き側の傾斜ガイド面15dから加わる引き操作力P2の方向が中央引戸1cの移動経路Cと略平行となるため、一方引戸1aの引き操作力P2を効率よく中央引戸1cに伝達することができ、結果、開閉いずれの場合も、中央引戸1cの滑らかな連動開閉が可能になる。つまり、操作力P1(P2)のほぼすべてが中央引戸1cの移動に寄与して、力のロスをなくすことができるので、小さな操作力で済む。この結果、開閉操作性が大幅に向上するものである。
Furthermore, the push-side
しかも、受け部材15eはローラーで構成されているため、連動開始段階及び連動終了直前段階において、それぞれ、傾斜連動金具15aと受け部材15eとの摩擦が極力小さくなり、その際の開閉操作力をより一層低減することができる。
Moreover, since the receiving
また本例では、図1に示すように、中央引戸1cの両端側にそれぞれ受け部材15eを取り付け、一方引戸1aの右端(把手側)、及び、他方引戸1bの左端(把手側)に、それぞれ、傾斜連動金具15aを取り付けた構成となっているため、左開きと右開きのいずれの場合も、連動機構15が働く構造となる。つまり、3枚の引戸1が一列に段差なく面一に配置された全閉状態で、他方引戸1bを一方引戸1a側に向けて移動する(実施形態では左側の引戸1である他方引戸1bを右側に移動する)ことで、連動機構15により中央引戸1cを他方引戸1bに連動して移動すると共に、誘導機構19により他方引戸1bを一方引戸1aの前方側に重ねるように誘導し且つ中央引戸1cを一方引戸1aの後方側に重ねるように誘導し、前から順に他方引戸1b、一方引戸1a、中央引戸1cの順に重ねるように開くことができるものである。
Moreover, in this example, as shown in FIG. 1, the receiving
ちなみに、住宅躯体のタチの狂い(傾き、たわみ等)によって引戸1の傾きがあると、傾斜連動金具15aが受け部材15eに当たらず、連動できなくなる事態が生じる。そこで、本例では、図16に示すように、受け部材15eのベース15fに設けられる引戸固定用孔15gを垂直方向に長い長孔で形成している。これにより、受け部材15eのベース15fの上下の取り付け位置を長孔状の引戸固定用孔15gに沿って調整自在となり、結果、確実に引戸1の連動開閉が可能となる。
By the way, if the sliding
次に、上記受け部材15eの他の実施形態を説明する。ちなみに、連動機構15では、中央引戸1cに取り付けられた受け部材15eが傾斜連動金具15aから離れる位置は、各部品や取付け位置等のバラツキにより変動する。また、受け部材15eが傾斜連動金具15aから離れた後に中央引戸1cが停止位置については、引戸1の閉速度や引戸1の重さに依存する。中央引戸1cを定位置に停止させることができない。この場合、3枚引戸1の面一性が損なわれ、外観が見苦しくなるうえに、閉じた状態から一方引戸1a側又は他方引戸1bc側から開く際に、引戸の干渉により開き操作に支障をきたしたり、衝突音が生じたりするなど、使い勝手が悪くなる問題もある。
Next, another embodiment of the receiving
そこで、本例では傾斜連動金具15aに対する前後位置を調整する前後調整手段28を備えている。これにより、受け部材15eが傾斜連動金具15aから離れる位置を変化させ、中央引戸1cの停止位置をできる限り、一定にできるようになる。
Therefore, in this example, a front / rear adjustment means 28 for adjusting the front / rear position with respect to the inclination interlocking metal fitting 15a is provided. As a result, the position where the receiving
この前後調整手段28の具体的な構成としては、図16に示すネジ送り式がある。これは、受け部材15eのベース15fの片側半分をU字状金具15jで構成し、その内側に断面四角形状のナット部材15mを回転不能な状態で状態で挿入して、U字状金具15jを貫通するネジ15nをナット部材15mの横方向に開口した雌ネジに螺合させる。ナット部材15mの上端部にはローラー15iが回転自在に設けられている。ネジ15nを一方に回転させるとナット部材15mが後方Bに引き寄せられてローラー15iが後方Bに移動し、ネジ15nを逆回転させるとナット部材15mが前方Aに押し出されてローラー15iも前方Aに移動する。これにより、ローラー15iの前後位置を容易に調整できるようになり、住宅躯体のタチの狂い(傾き、たわみ等)に一層容易に対処可能となる。
As a specific configuration of the front-rear adjusting means 28, there is a screw feed type shown in FIG. This is because one half of the
前後調整手段28のさらに他例として、図17に示す偏心軸15pを回転させる方式がある。これは受け部材15eのベース15fに断面四角形の軸取り付け孔15qが垂直方向に設けられ、偏心軸15pの下部が回転不能に挿入される。偏心軸15pの上部には受け部材15eを構成するローラー15iが回転自在に嵌め込まれている。そして、偏心軸15pを軸取り付け孔15qから取り出して、偏心軸15pを90°、あるいは180°回して軸取り付け孔15qに挿入してネジ止め固定することにより、ローラー15iの前後方向A,Bの位置を容易に調整できるようになる。
As still another example of the front / rear adjusting means 28, there is a method of rotating the
また本例では、図7に示すように、上レール5が、下方に開口する上レール本体50と、上レール本体50の開口に配置されて上レール本体50との間隙により直進レール部9,10を構成する直進部レールカバー51Aと、上レール本体50の開口に配置されて曲線状に切り欠かれた切欠溝により曲進レール部を構成する曲進部レールカバー51Bとに別部品に分割されているので、上レール5の構成部品の強度を十分に確保でき、とりわけ曲進レール部の強度を容易に確保できる結果、簡易に組み立てることができるものでありながら、上レール5の剛性を高めることができる。
Further, in this example, as shown in FIG. 7, the
しかも、上レール本体50の開口に直進部レールカバー51A及び曲進部レールカバー51Bを取り付けているため、上レール本体50の見込み寸法を小さくすることが容易となる。また図2、図7に示すように、上レール本体50への曲進部レールカバー51Bの取り付けをネジ止めによる取り付けとしているため、ネジ止めした曲進部レールカバー51Bを外すことにより、その開口部分から上ランナー21〜23を上レール本体50内に挿入することができ、従って、直進部レールカバー51Aに開口を設けたり、その開口を塞ぐ専用のカバーが不要となり、そのうえ、孔明けによる直進部レールカバー51Aの強度低下を防止できると共に、部品数を減らして組み立て性の向上を図ることができる。
Moreover, since the rectilinear
また本例では、図13に示すように、直進部レールカバー51Aに曲進部レールカバー連結用の凹所150を設け、直進部レールカバー51Aの凹所150に曲進部レールカバー51Bを連結した状態で、直進部レールカバー51Aの上ランナー走行面400と曲進部レールカバー51Bの上ランナー走行面401とが面一となるように構成している。これにより直進部レールカバー51Aのツバ部3001と曲進部レールカバー51Bのツバ部300とを同一高さにすることで、図13(b)、(c)のようにランナー走行面400,401における継ぎ目で高さ方向の段差を極力小さくできるようになり、滑らか開閉操作を行なうことができる。
Further, in this example, as shown in FIG. 13, the straight
また本例では、上レール本体50の上面中央部に補強用凹部151を形成しているので、剛性が向上すると共に、上レール本体50の上面部50aに対して分岐部材18をネジ止め固定する際に、そのネジの頭部が上レール本体50の上面よりも上方に飛出すのを凹部151によって防止でき、従って、天井に上レール本体50の上面部50aを取り付ける際に、ネジの頭部が支障にならず、取り付け作業が容易となる。
In this example, the reinforcing
さらに本例では、図3〜図7に示すように、上記上レール本体50の上面部50aから引戸1の上ランナー21〜23をガイドするガイドリブ38を垂設しているので、曲進レール部でのリブ除去加工においてリブ加工残りが発生した場合でも、このリブ加工残りがローラー走行面に段差を生じさせることがなく、ローラー走行性に悪影響を及ぼすことがないものである。
Further, in this example, as shown in FIGS. 3 to 7, since the
次に、下レール6を説明する。図14に示すように、引戸1の下端部の中央の1箇所には下ローラー41が突設されている。本実施形態では、引戸1の下端部に設けた下方に開口する左右2個の凹所500に、下方に開口するケーシング501をそれぞれ嵌め込み、各ケーシング501内部にロッド502をそれぞれ収納すると共に、ケーシング501天面とロッド502との間に押下げバネ110を介在させてある。ロッド502はケーシング501下面にて抜け止めされている。これにより、2個のロッド502は押下げバネ110によってそれぞれ下方にバネ付勢された状態で引戸1の下方に突出しており、各ロッド502の下端部を平板状のローラー支持金具80の後端部の上面の2箇所に取り付けてある。ローラー支持金具80の前端部の中央下面側には1個の下ローラー41が回転自在に支持されている。この下ローラー41をガイドする下レール6には、図15に示すように、共用レール部7101の長手方向Mの両端側から後方Bに向って傾斜した左右の曲進レール部42,43がそれぞれ設けられ、中央引戸用レール部8102の中央部から前方Aに向って半円形状に湾曲した1つの湾曲レール部1344が設けられている。なお図15中の45は分岐用補助レールである。
Next, the
ここで、下レール6の左側の曲進レール部42の位置は、上レール5の左側の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12との中間位置に対向しており、下レール6の右側の曲進レール部43の位置は、上レール5の右側の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12との中間位置に対向しており、下レール6の湾曲レール部1344の位置は、上レール5の左右の湾曲レール部13,13の中間位置に対向している。
Here, the position of the
そして、各引戸1の上端部は左右2個の上ランナー21(22,23)で吊り下げ支持され、下端部は1個の下ローラー41で下レール6にガイドされる結果、各引戸1の走行の安定化を十分に図ることができると共に、1個の下ローラー41を用いることで、下レール6の溝形状を上レール5の溝形状よりも簡易にでき、下レール6のコスト低減を図ることができる利点もある。
And the upper end part of each sliding
なお前記実施形態では、連動機構15付き引戸装置を説明したが、連動機構15を省略して、各引戸1を単独で手動開閉させることも可能である。
In the above-described embodiment, the sliding door device with the interlocking
また、本発明に係る引戸装置は、クローゼットの扉以外に各種の開閉扉の分野にも広く適用できるものである。 Moreover, the sliding door device according to the present invention can be widely applied to various open / close door fields in addition to the closet door.
1 引戸
1a 一方引戸
1b 他方引戸
1c 中央引戸
5 上レール
15 連動機構
15a 傾斜連動金具
15b 押し側の傾斜ガイド面
15c 係止面
15d 引き側の傾斜ガイド面
15e 受け部材
19 誘導機構
DESCRIPTION OF
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