JP4063103B2 - ディジタルデータ再生装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープ、磁気ディスク、光ディスクなどの記録媒体を使用するディジタル記録再生装置から記録データの再生を行なうディジタルデータ再生装置(国際特許分類G11B 20/10)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報記録再生装置は大容量化と読み取り精度の向上が求められており、ディジタルデータ再生装置において、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式などのディジタル信号処理技術が導入されている。そのディジタル信号処理を行なうために、アナログ再生信号をディジタル再生信号に変換する時の位相制御について、特許文献1(特開平9−231506号公報)には、アナログ/ディジタル変換器において非同期にサンプルされたディジタル再生信号から、補間を用いてアナログ再生信号に同期したディジタルデータを生成するディジタルタイミングリカバリ(Digital Timing Recovery、以下、DTRと略す)回路が提案されている。
【0003】
ここで、記録媒体から読み出された信号から記録データを再生する従来のディジタルデータ再生装置の構成例を図10に示す。読み取りヘッド101によって記録媒体100から読み出されたアナログ再生信号はアナログ/ディジタル変換器102においてアナログ再生信号とは非同期のタイミングでサンプルされ、ディジタル再生信号に変換される。次に、ディジタル再生信号は、補正回路103においてディジタルの補正処理が施された後、DTR回路104に入力される。DTR回路104によって生成されたディジタルデータは検出器105に入力され、記録データの再生処理が行なわれる。
【0004】
このとき、再生装置においてオフトラックが発生するとアナログ再生信号の振幅が小さくなるため、位相同期を維持することは困難になり、位相制御が不安定なことに起因するデータ再生エラーが発生する。その後、再生装置において再びオントラックしてアナログ再生信号の振幅が大きくなると、位相制御が開始され、一定の制御遅延を費やした後に再び位相制御が安定して、位相同期が行なわれる。
【0005】
又、特許文献2(特開平10−64176号公報)には、磁気ヘッドのオフトラックを検出するオフトラック検出回路とホストシステムからの書き込みデータを格納するデータバッファメモリとを有し、データ書き込み中にオフトラック検出回路でオフトラックが検出されるとデータ書き込み終了後、当該オフトラックが生じたセクタからデータを読み出し、この読み出しデータとデータバッファメモリに格納されている書き込みデータとを比較して所定のデータ処理を行うことが記載されている。
【0006】
また、入力データの欠落があると、データ欠落後、入力データ信号自体に欠陥がなくても、位相同期応答が不安定から安定になるまでの期間、データエラーとなる。復号データエラーの発生時、復号データエラーとなる期間を短縮するため、位相同期応答の不安定な期間を位相同期信号回路への入力信号と逆順にサンプリングデータを処理する方法が特許文献3(特開2000−48490号公報)に記載されているが、本発明とは、信号データの検出方法及び制御方法が異なっている。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−231506号公報
【特許文献2】
特開平10−64176号公報
【特許文献3】
特開2000−48490号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のディジタルデータ再生装置においては、位相制御が開始されてから位相同期が行なわれるまでの間は、本来はデータ再生が可能な状態のアナログ再生信号が入力されているにも関わらず、位相制御が不安定なため、データ再生エラーとなってしまう。それは、トラックの先頭からデータ再生を行なう時には、位相制御のための領域が用意されているが、トラックの途中で位相制御を行なう場合には、必ずしも位相制御のための領域が用意されているとは限らず、データ領域を用いて制御引き込みを行なうことになるためである。
【0009】
近年は、記憶容量の大容量化を実現するために、記録媒体のトラックピッチはますます狭くなって来ている。この狭トラックの記録媒体に対して正確に記録再生を行なうには、非常に精密な記録再生装置のメカ精度が要求されるが、その実現は段々と困難になりつつある。特に、可換媒体を利用した記録再生装置では、装置ごとのメカ精度のばらつきの影響を受けてしまう。そのため、正常に記録されたトラックを再生する時のトラッキングが不安定になり、オフトラックが発生してしまったり、逆に、トラック書き込み時にトラック曲がりなどを生じてしまい、トラッキングは正常であってもトラックの途中でオフトラックが発生するなど、トラッキング外れが頻繁に起こり得る。それにより、データ再生エラーが頻発し、エラー訂正を行なってもカバーしきれない場合が発生する。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、制御遅延のためにデータエラーとなった部分を再生するディジタルデータ再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のディジタルデータ再生装置は、記録媒体からデータの読み出しを行うディジタルデータ再生装置であって、前記記録媒体から読み取りヘッドにより読み取られた再生信号をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、前記ディジタルデータを記憶する記憶手段と、前記ディジタルデータの位相を制御し、位相同期状態を示す位相フラグ信号を生成する位相制御回路と、前記読み取りヘッドの前記記録媒体上の記録トラックからのオフトラックを検出しオフトラックフラグ信号を生成するオフトラック検出手段とを備え、前記記憶手段は、前記オフトラック検出手段で生成されるオフトラックフラグ信号と前記位相制御回路で生成される位相フラグ信号とに基づき、前記オフトラック検出手段が、オフトラック状態からオントラック状態へ遷移した検出時点から前記位相制御回路の安定状態を示す位相フラグ信号が出力された時点の間、前記ディジタルデータを記憶することを特徴としたものである。
【0012】
また、本発明は、記録媒体からデータの読み出しを行うディジタルデータ再生装置であって、前記記録媒体から読み取りヘッドにより読み取られた再生信号をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、前記ディジタルデータを記憶する記憶手段と、前記読み取りヘッドの前記記録媒体上の記録トラックからのオフトラックを検出し、オフトラックフラグ信号を生成するオフトラック検出手段と、前記ディジタルデータの補正処理に用いる補正値と補正処理の所定の位相同期状態を示す位相フラグ信号を生成する補正手段と、前記補正値を格納するレジスタと、前記記憶手段から読み出したディジタルデータを前記レジスタに格納された補正値を前記補正手段の初期値として用いて補正し、その補正されたディジタルデータを時間的に逆順に並び替える順序変換回路とを備え、前記記憶手段は、前記オフトラック検出手段で生成されるオフトラックフラグ信号と前記補正手段で生成される位相フラグ信号とに基づき、前記オフトラック検出手段が、オフトラック状態からオントラック状態へ遷移した検出時点から前記位相制御回路の安定状態を示す位相フラグ信号が出力された時点の間、前記ディジタルデータを記憶することを特徴としたものである。
【0013】
また、本発明は、記録媒体からデータの読み出しを行うディジタルデータ再生装置であって、記録媒体から読み取りヘッドにより読み取られた再生信号をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段から直接出力されるディジタルデータの補正処理に用いる補正値と補正処理の位相同期状態を示す位相フラグ信号を生成する第1の補正手段と、前記補正値を格納するレジスタと、前記A/D手段にて変換されたディジタルデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたディジタルデータの補正処理を行う第2の補正手段と、前記第2の補正手段の出力信号を時間的に逆順に並び替える順序変換回路と、前記読み取りヘッドの前記記録媒体上の記録トラックからのオフトラックを検出するオフトラック検出手段とを有し、前記記憶手段は、前記オフトラック検出手段が、オフトラック状態からオントラック状態へ遷移した検出時点から前記第1の補正手段の動作が所定の安定状態を示す前記位相フラグ信号を検出した時点までの間記憶し、その記憶動作後、前記記憶手段に記憶されたディジタルデータが記憶された順序と逆順に読み出されて前記補正値を用いて補正され、前記順序変換回路にて前記補正されたディジタルデータを逆順に並び替えられることを特徴としたものである。
【0014】
また、本発明は、記録媒体からデータの読み出しを行うディジタルデータ再生装置であって、前記記録媒体を順方向再生と逆方向再生を行うために、前記記録媒体と読み取りヘッドを制御する再生制御手段と、前記記録媒体から前記読み取りヘッドにより読み取られた再生信号をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、前記読み取りヘッドの前記記録媒体上の記録トラックからのオフトラックを検出するオフトラック検出手段と、前記ディジタルデータの補正処理を行う補正手段と、前記補正手段の補正値を格納するレジスタと、前記補正手段からの出力信号のディジタルデータの時間的順序を逆順に並び替える順序変換回路とを有し、前記記録トラックの順方向データ再生時、前記オフトラック検出手段が、オフトラック状態からオントラック状態へ遷移した検出時点から前記補正手段が所定の安定状態を検出すると、前記補正回路の安定状態時の補正値を前記レジスタに格納し、当該トラックの順方向再生の終了後、前記再生制御回路が当該トラックの逆方向データ再生を前記レジスタに格納された補正値を前記補正手段の初期値として用いて行い、その逆方向再生時に得られたデータを前記順序変換回路により逆順に並び替えられることを特徴としたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1について、図1と図5から図8を参照して説明する。図1は、本実施の形態1によるディジタルデータ再生装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
図1において、読み取りヘッド2は、記録媒体1からアナログ再生信号を読み出し、アナログ/ディジタル変換器3に出力する。アナログ/ディジタル変換器3は、上記アナログ再生信号とは非同期のサンプリングクロック(図示せず)によって上記アナログ再生信号をサンプリングし、ディジタル再生信号に変換し、メモリ4とオフトラック検出器5とセレクタ6に出力するものである。
メモリ4は、マイコン7から記憶命令が与えられた時に上記アナログ/ディジタル変換器3より出力されたディジタル再生信号を記憶し、マイコン7から読み出し命令が与えられた時、上記記憶したディジタル再生信号を記憶した順番とは逆に出力するものである。
【0018】
例えば、N個の入力信号が m(0)、m(1)、・・・、m(N−1)の順に記憶された場合、出力はm(N−1)、・・・、m(1)、m(0)の順となる。
【0019】
オフトラック検出器5は、上記アナログ/ディジタル変換器3の出力であるディジタル再生信号を用いてオフトラック状態を検出し、検出結果をオフトラックフラグとしてマイコン7に出力する。このオフトラックの検出方法としては、上記ディジタル再生信号の振幅を所定のしきい値と比較し、しきい値よりも小さい状態が続いたとき、読み取りヘッド2がオフトラックしていると判定する。なお、オフトラック検出器5から出力されるオフトラックフラグは、オフトラックの時は“1”、オントラックの時は“0”となる。
【0020】
特に、記録媒体1が磁気テープの場合には、通常アジマス記録が採用されており、トラックのずれを敏感に検出することができる。そして、記録トラック幅に対し、読み取りヘッド2が幅広である場合には、トラックがヘッド上にオンしている限り、読み取りヘッド2がずれてもデータ再生信号の振幅の減少が少なく、あまり問題とならないが、記録密度が上がり、ヘッド幅がトラック幅と同等或いはそれ以下の幅の狭いヘッドになった場合に、オフトラック状態のデータ処理が問題となってくる。トラッキング誤差は、通常各トラックの先頭と末尾でのみ検出され、途中では、トラッキングは固定で動作する構成となっており、途中でのトラッキング曲がりなどに対してより有効な再生処理が得られる。又、アジマス記録されている場合、隣接トラックの影響を受けることがほとんどなく磁気テープのオフトラック状態の検出が正確にできる。
【0021】
セレクタ6は、マイコン7の出力である切替信号に基づいてアナログ/ディジタル変換器3の出力あるいはメモリ4の出力を選択し、直流(Direct Current、以下DCと略す)制御回路8に出力する。なお、切替信号が“0”の場合、アナログ/ディジタル変換器3から出力されるディジタル再生信号を選択し、切替信号が“1”の場合、メモリ4から出力されるディジタル再生信号を選択する。
【0022】
マイコン7は、各種命令を発行して装置全体を制御するものであり、オフトラック検出器5の出力であるオフトラックフラグと、ディジタルタイミングリカバリ(Digital Timinng Recovery、以下DTRと略す)回路11の出力である位相フラグとに基づいて切替信号をセレクタ6及びセレクタ13に出力する。なお、マイコン7は、オフトラック検出器5から出力されたオフトラックフラグが“0”の場合、切替信号を“0”に設定し、オフトラックフラグが“1”の場合は切替信号を“1”に設定してセレクタ6及びセレクタ13に出力する。また、マイコン7は、オフトラック検出器5がオントラック状態を検出した場合(オフトラックフラグが“0”)、上記アナログ/ディジタル変換器3から出力されたディジタル再生信号の再生処理を行ない、オフトラック状態を検出した場合(オフトラックフラグが“1”)、上記メモリ4に記憶されたディジタル再生信号の再生処理を行なうように制御する。
【0023】
DC制御回路8は、セレクタ6により選択されたディジタル再生信号のDC成分を除去してDC補正値をレジスタ9に出力し、DC成分を除去したディジタル再生信号は振幅制御回路10に出力する。
【0024】
ここで、DC制御回路8について図5を用いてさらに詳細に説明する。図5はDC制御回路8の構成を示すブロック図である。
【0025】
図5において、DC制御回路8は、加算器51とDC補正値生成回路52から構成される。DC補正値生成回路52は、加算器51の出力信号からDC成分を検出し、DC補正値を生成し、レジスタ9及び加算器51に出力する。次に、加算器51は、DC補正値を入力信号に加算し、DC成分の除去を行ない振幅制御回路10へ出力する。なお、DC制御回路8のDC制御処理開始のタイミングはマイコン7によって制御され、DC制御開始時のDC補正値には、レジスタ9が出力する初期値が用いられる。
【0026】
レジスタ9は、マイコン7から格納の命令が与えられた時に、DC制御回路8から出力されたDC補正値と、振幅制御回路10から出力された振幅補正値と、DTR回路11から出力された周波数補正値とを格納する。そして、格納した値をDC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11に出力する。
振幅制御回路10は、DC制御回路8の出力信号の振幅変動を補正して振幅補正値をレジスタ9に出力し、振幅変動を補正したディジタル再生信号をDTR回路11に出力する。
【0027】
ここで、振幅制御回路10について図6を用いてさらに詳細に説明する。図6は、振幅制御回路10の構成を示すブロック図である。
【0028】
図6において、振幅制御回路10は、乗算器61と極性判定器62と振幅補正値生成回路63とセレクタ64で構成される。振幅補正値生成回路63は、乗算器61の出力信号の振幅レベルを検出し、乗算器61の出力信号の振幅レベルと目標レベルの差を求める。さらに、振幅補正値回路63は、乗算器61の出力信号の正側と負側の振幅レベルとを比較し、上下非対称が存在する場合には正側と負側のそれぞれ別々に振幅補正が行なえるように、正側の振幅補正値と負側の振幅補正値を生成し、セレクタ64及びレジスタ9に出力する。極性判定器62は、入力信号の極性を判定し、セレクタ64に出力する。セレクタ64は、極性判定器62の判定結果に基づいて正側の振幅補正値あるいは負側の振幅補正値を選択し、乗算器61に出力する。乗算器61は、振幅補正値を入力信号に乗算して振幅制御を行ない、振幅補正値生成回路63及びDTR回路11に出力する。なお、振幅制御回路10の制御開始のタイミングはマイコン7によって制御され、振幅制御開始時の正側の振幅補正値と負側の振幅補正値には、レジスタ9が出力する初期値が用いられる。
【0029】
DTR回路11は、振幅制御回路10の出力信号の周波数と位相の制御を行なう。そして、周波数補正値はレジスタ9に出力し、位相同期情報は位相フラグとしてマイコン7に出力し、位相制御したディジタル再生信号は順序変換回路12及びセレクタ13に出力する。
【0030】
ここで、DTR回路11について図7を用いてさらに詳細に説明する。図7はDTR回路11の構成を示すブロック図である。
【0031】
図7において、DTR回路11は、FIRフィルタ71と係数選択器72と位相誤差検出器73とループフィルタ74と位相判定器75と位相同期判定器76とを備えたものである。
【0032】
FIRフィルタ71は、振幅制御回路10から出力された信号と、係数選択器72の出力である補間係数との畳み込み演算を行ない、位相誤差検出器73とセレクタ7及び順序変換回路12へ出力する。位相誤差検出器73は、FIRフィルタ71の出力信号から、上記ディジタル再生信号と所定のサンプルポイントとの振幅値に対応する基準位相との位相誤差を検出し、その検出された位相誤差を位相同期判定器76及びループフィルタ74へ出力する。ループフィルタ74は、位相誤差検出器73の出力である位相誤差から、周波数補正値を生成し、位相判定器75及びレジスタ9に周波数補正値を出力する。位相判定器75はループフィルタ74の出力である周波数補正値から、1クロックごとの位相補正量である位相補正値を決定し、係数選択器72に出力する。係数選択器72は、補間係数テーブルを有し、この補間係数テーブルから、位相判定器75の出力である位相補正量に対応する補間係数の組を選択し、FIRフィルタ71に出力する。
【0033】
即ち、パーシャルレスポンス方式(PRML方式)においては、非同期にサンプリングされたデータから同期した所望のサンプルデータを補間により生成する。具体的には、PRML方式におけるゼロクロスポイントのサンプルデータの振幅を検出し、その振幅に対応する位相の変移の傾きが周波数のずれを表すので、その傾きを所定の値にするためにFIRフィルタ71で補間(位相回転)していく。
【0034】
補間係数テーブルとは、位相補正量と補間係数を対応させて係数選択器72内に格納されているものであり、補間係数をCnとし、位相補正量をτとすると、補間係数Cnは(数1)式から求められる。
Cn(τ)=(sin(π×(nT−τ)))/(π×(nT−τ))…(数1)
(ただし、n=0、1、2、...)
このように、(数1)式を用いて、位相補正量ごとに各タップの係数を求め、補間係数テーブルを作成している。
【0035】
位相同期判定器76は、位相誤差検出器73の出力である位相誤差から位相同期の判定を行ない、位相制御が安定している時は位相フラグを“1”に、位相制御が不安定な時には位相フラグを“0”にしてマイコン7に出力する。すなわち、DC制御と振幅制御を受けたディジタル再生信号が、その再生信号中の(同期部分の)位相と所定の基準信号との位相がロックしているとき、位相フラグが“1”になる。 なお、DTR回路11の位相制御開始のタイミングはマイコン7によって制御され、位相制御開始時の周波数補正値には、レジスタ9が出力する初期値が用いられる。
【0036】
以上のように、ディジタル再生信号の補正手段として、DC制御回路、振幅制御回路、DTR回路を含み、それらの補正制御処理であるDC制御と振幅制御とDTRでの位相制御を行い、補正制御の安定状態の補正値をレジスタ9に格納する。順序変換回路12は、DTR回路11の出力信号の順序を時間的に逆になるよう並び替えし、セレクタ13に出力する。セレクタ13は、マイコン7から出力された切替信号に基づいてDTR回路11の出力信号あるいは順序変換回路12の出力信号を選択し、データ検出部14に出力する。
【0037】
なお、セレクタ13は、切替信号が“0”の場合(オフトラックフラグが“0”の場合)、DTR回路11の出力信号を選択し、切替信号が“1”の場合(オフトラックフラグが“1”の場合)、順序変換回路12の出力信号を選択する。データ検出部14は、セレクタ13により選択されたディジタル再生信号を2値化した後、次段へ出力する。
【0038】
以上のように構成されたディジタルデータ再生装置の動作について説明する。通常、アナログ/ディジタル変換器3から出力されたディジタル再生信号の再生処理を行なうとき、切替信号は“0”に設定され、DC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11とデータ検出器14とを用いて、上記アナログ/ディジタル変換器3の出力であるディジタル再生信号から記録データが検出される。一方、メモリ4に記憶されたディジタル再生信号の再生処理を行なうとき、切替信号は“1”に設定され、DC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11と順序変換回路12とデータ検出器14とを用いて、上記メモリ4に記憶されたディジタルデータ再生信号から記録データが検出される。
【0039】
次に、ディジタル再生信号のメモリ4への記憶動作について説明する。
マイコン7は、オフトラック検出器5から出力されたオフトラックフラグが“1”から“0”に変化したとき、つまり、読み取りヘッド2のトラック状態がオフトラック状態からオントラック状態に変化したとき、マイコン7からメモリ4へ記録命令が発行され、上記アナログ/ディジタル変換器3から出力されたディジタル再生信号は、メモリ4に記録される。次にDTR回路11から出力される位相フラグが“0”から“1”に変化したとき、つまり、DC制御と振幅制御と位相制御の各制御が安定したとき、マイコン7からメモリ4への記録動作の停止命令が発行され、上記メモリ4への記憶動作が停止する。その後、オフトラックフラグが“0”から“1”に変化したとき、つまり、読み取りヘッド2のトラック状態がオントラック状態からオフトラック状態に変化したとき、マイコン7からメモリ4へ読み出し命令が発行され、上記メモリ4に記憶されているディジタル再生信号は、メモリ4から読み出され、セレクタ6へ出力される。
【0040】
次に、メモリ4に記憶されたディジタル再生信号の再生処理について説明する。メモリ4に記憶されたディジタル再生信号は、記憶された順番とは逆の順番にメモリ4から出力される。従って、DC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11に入力される信号は、アナログ/ディジタル変換器3から出力されるディジタル再生信号の順番とは時間的に逆の信号になる。つまり、DC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11においては、アナログ/ディジタル変換器3から出力されるディジタル再生信号を制御処理する場合とは時間的に逆向きに制御処理が行われる。そのため、DTR回路11の出力信号は、アナログ/ディジタル変換器3から出力されたディジタル再生信号を処理する場合と時間的には逆の位相同期した信号となる。このDTR回路11の出力信号は、順序変換回路12にて、アナログ/ディジタル変換器3のディジタル再生信号を再生する順番と時間的に同じ順番になるよう順序変換され、セレクタ13を介してデータ検出器14に入力され、記録データの検出が行なわれる。
【0041】
なお、DC制御回路8と振幅制御回路10は信号の振幅方向にのみ依存して制御を行なっているため、入力信号が時間的に逆であっても、回路構成を変更する必要はない。DTR回路11についても、周波数補正の向きが同じであることと、DTR回路11がナイキスト補間を行なうが、係数選択器72内の補間係数テーブルの補間係数が、位相の進みと遅れに対して逆向きに対称になっていることから、回路の構成を変更せずに、位相制御を行なうことが出来る。
【0042】
次に、メモリ4に記憶された信号の再生処理においてDC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11が制御を開始する時の初期値設定について説明する。オフトラックフラグが“1”から“0”に変化した後で位相フラグが“0”から“1”に変化した時に、マイコン7から補正値の格納命令が出力され、レジスタ9にDC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11の補正値が格納される。次にメモリ4に記憶されたディジタル再生信号の再生処理を開始する時は、レジスタ9に格納された制御情報である補正値を用いて位相フラグが“0”から“1”に変化した時のディジタル再生信号から制御を行なうため、制御が安定するまでの遅延時間をなくして、再生処理を行うことができる。
【0043】
上述の処理によって、上記ディジタル再生信号の再生処理では、DC制御と振幅制御と位相制御を開始した後制御が安定するまでのデータエラーとなる領域を、制御が安定した時の制御情報を用いて、逆順に再生処理することができる。即ち、制御が安定した所から制御を開始した所(オフトラック状態からオントラック状態への遷移を検出した時点)まで時間的に逆順に再生処理を行ない、記録データの検出を行なうことが出来る。
【0044】
次に、図8を用いて具体的な記録データの再生動作について説明する。図8において、(a)は書き込み時にトラック曲がりが発生したトラックの一例であり、(b)は上記トラックを再生したときのアナログ再生信号のエンベロープ、(c)はオフトラックフラグを示すものである。
【0045】
時刻A〜Bまでは、オフトラック検出器5によりオフトラックであることが検出され、オフトラックフラグ“1”がマイコン7に出力され、切替信号は“1”に設定される。このとき、トラックからのデータ読み始めからオフトラックしているため、再生処理は行われない。
【0046】
時刻Bのとき、トラックはオフトラックからオントラックに変化するため、オフトラック検出器5から出力されるオフトラックフラグは“1”から“0”に変化する。そして、マイコン7により切替信号は“0”に設定され、上記ディジタル再生信号の再生処理を開始する。このとき、DC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11は各制御処理を開始すると同時に、メモリ4への上記ディジタル再生信号の記憶を開始する。
【0047】
時刻Cのとき、DC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11の各制御処理が安定し、DTR回路11から出力される位相フラグが“0”から“1”に変化する。このとき、上記ディジタル再生信号のメモリ4への記憶を停止し、DC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11の補正値をレジスタ9に、格納する。
【0048】
時刻Dのとき、トラックはオントラックからオフトラックに変化するため、オフトラック検出器5から出力されるオフトラックフラグが“0”から“1”に変化する。このとき、時刻Bから時刻Cまでの間に記憶・BR>オていたディジタル再生信号がメモリ4から出力され、マイコン7では切替信号を“1”に設定して、メモリ4に記憶されたディジタル再生信号の再生処理を行なう。
【0049】
このように、上記アナログ/ディジタル変換器3から出力されたディジタル再生信号の再生処理では、時刻Bから時刻Cまではデータエラーとなり、時刻Cから時刻Dまでの記録データが検出される。一方、メモリ4に記憶されたディジタル再生信号の再生処理では、時刻Bから時刻Cまでの記録データが検出される。最終的にはオフトラック検出器5でオントラックと判定された時刻Bから時刻Dまでの記録データが再生される。即ち、通常の再生処理では、制御遅延のためにデータエラーとなる時刻Bから時刻Cまでの領域の記録データを有効にすることができる。
【0050】
このような本実施の形態1によるディジタルデータ再生装置では、上述した制御遅延のためにデータエラーとなるデータ領域の信号をメモリに記憶し、記憶した信号の再生処理をオフトラック状態が発生した時に行なうようにしたので、トラックピッチが狭いためにトラッキング外れが頻発するような場合や、ノントラッキング再生のような隣接トラックを含む再生が起こるような場合に、連続データ再生動作(ストリーミング動作)を妨げることなく、制御遅延によるデータエラー領域の再生処理を行なうことができる。
【0051】
ノントラッキング方式では、トラックごとに、所定のトラック位置でトラッキング合わせをした後は、固定トラッキングで再生していく方式であり、ヘッドが隣接のトラックの影響を受ける再生が生じるが、上述したオフトラック検出を利用して、制御遅延によりデータエラーとなる領域のデータ再生が可能となる。特に、アジマス記録方式のテープの場合、アジマス角の異なるヘッドを近接して配置して、ほぼ同じトラック上を異なるアジマス角を有するヘッドがノントラッキング再生で移動して信号を再生する際に、隣接トラックの影響をほとんど受けることなくオフトラック状態の検出ができ、データの高記録密度化に対応することができる。
【0052】
また、ディスクの場合にも、同様にノントラッキング方式が採用できることは、もちろんである。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2について、図2を参照して説明する。上記実施の形態1によるディジタルデータ再生装置の構成との違いは、セレクタ6とセレクタ13を省いた点と、DC制御回路21と振幅制御回路22とDTR回路23とを設けた点である。
【0053】
図2は、本実施の形態2によるディジタルデータ再生装置の構成を示すブロック図であり、図1と同一または相当する構成要素は同じ符号を付加し、説明を省略する。なお、DC制御回路8とDC制御回路21、振幅制御回路10と振幅制御回路22、DTR回路11とDTR回路23は同じ構成であるので、説明を省略する。
【0054】
図2において、アナログ/ディジタル変換器3から出力されたディジタル再生信号は、DC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11とデータ検出部14を用いて記録データの検出が行なわれる。オフトラックフラグが“1”から“0”に変化した時に、マイコン7からメモリ4に対する記憶命令が発行され、メモリ4に上記ディジタル再生信号の記憶を開始させる。次に、DTR回路11が出力する位相フラグが“0”から“1”に変化した時に、マイコン7からメモリ4からの読み出し命令が発行されるが、それに先立って、上記ディジタル再生信号のメモリ4への記憶を停止させ、マイコン7から補正値の格納命令が発行され、レジスタ9にDC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11の各補正値を格納させる。そして、続けて記憶したディジタル再生信号がメモリ4から読み出されDC制御回路21に出力される。
【0055】
即ち、位相フラグが“0”から“1”に変化すると、まず、メモリ4の記憶動作を停止し、補正手段のそれぞれの補正値をレジスタ9に格納する。そして、レジスタ9に格納されている補正値を利用してメモリ4の読み出し動作を開始する。
【0056】
DC制御回路21と振幅制御回路22とDTR回路23では、レジスタ9から出力される補正値を用いて各制御処理を開始する。なお、上記実施の形態1と同様に、メモリ4に記憶されたディジタル再生信号は逆順に出力され、DC制御回路21と振幅制御回路22とDTR回路23で処理された後、順序変換回路12で順序が戻され、データ検出部14に入力されて記録データの検出が行なわれる。
【0057】
上述の処理によって、A/D変換器3からの直接のディジタル再生信号の再生処理を行ないつつ、メモリ4に記憶された信号の再生処理を行なうことができる。従って、上記A/D変喚器3からの直接のディジタル再生信号の再生処理では、DC制御と振幅制御と位相制御を開始した後、制御が安定するまではデータエラーとなる領域を、制御が安定した時の制御情報を用いて、制御が安定した所から制御を開始した所まで逆順に再生処理を行ない、記録データの検出を行なうことが出来る。
【0058】
このような本実施の形態2によるディジタルデータ再生装置では、ディジタル再生信号の再生処理と、ディジタル再生信号の再生処理で制御遅延のためにデータエラーとなった領域の再生処理を並行して行なうようにしたので、トラックピッチが狭いためにトラッキング外れが頻発するような場合や、ノントラッキング再生のようなトラックをまたぐ再生を行なう場合に、連続データ再生動作(ストリーミング動作)を妨げることなく、制御遅延によるデータエラー領域の再処理を行なうことができる。
(実施の形態3)
以下に、本発明の実施の形態3について、図3と図8を用いて説明する。
上記実施の形態1によるディジタルデータ再生装置の構成と異なる点は、アナログ/ディジタル変換器3の出力信号を記憶するメモリ4とアナログ/ディジタル変換器3の出力信号とメモリ4の出力信号の選択を行なうセレクタ6を省いた点と、記録媒体1のトラックを逆方向からも再生することが出来る再生制御回路31を設けた点である。
【0059】
図3は本実施の形態3によるディジタルデータ再生装置の構成を示すブロック図である。図3において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を付加し、説明を省略する。
【0060】
図3において、再生制御回路31はマイコン7が指定する記録媒体1上のトラックを、順方向と逆方向の両方向からデータ再生を行なうように記録媒体1と読み取りヘッド2を制御する。
【0061】
以上のように構成されたディジタルデータ再生装置の動作について説明する。通常は、記録媒体1のトラックは順方向に読み出されて、アナログ/ディジタル変換器3によってディジタル再生信号に変換される。マイコン7は切替信号を“0”に設定して、上記ディジタル再生信号はDC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11とデータ検出部14を用いて記録データが検出される。
上述したデータ再生処理を行なっているときに、オフトラックフラグが“1”から“0”に変化すると、マイコン7はそのトラックを逆方向から再生することを決定する。そしてマイコン7は、オフトラックフラグが“1”から“0”に変化した後位相フラグが“0”から“1”に変化した時にレジスタ9にDC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11の補正値を格納させる。上記トラックの再生が終わると、マイコン7は再生制御回路31に上記トラックを逆方向から再生させる。同時にマイコン7は切替信号を“1”に設定して、逆方向再生されたディジタル再生信号からDC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11と順序変換回路12とデータ検出部14を用いて記録データの検出を行なう。
【0062】
ここで、トラックから逆方向再生されたディジタル再生信号をDC制御回路8と振幅制御回路10とDTR回路11と順序変換回路を用いて処理する手順は、実施の形態1で説明した、メモリ4に記憶された信号を処理する手順と同様である。
【0063】
図8に示したトラックを再生する場合、通常のデータ再生では図8(c)の時刻Aから順にアナログ/ディジタル変換器3に入力され、記録データの検出が行なわれる。時刻Bでオフトラックフラグが“1”から“0”に変化しているため、マイコン7は逆順のデータ再生を行なうことを決定し、時刻Cで位相フラグが“0”から“1”に変化した時、レジスタ9に補正値の格納をさせる。そして、トラックの再生が終了した後、マイコン7は切替信号を“1”に設定し、さらに再生制御回路31にトラックの逆方向の再生を開始させる。トラックを逆方向に再生すると、図8(c)の時刻Eから時刻Aに向かってアナログ/ディジタル変換器3に入力され、記録データの検出が行なわれる。通常のデータ再生では、時刻Cから時刻Dまでの記録データが検出され、逆方向の再生では時刻Dから後の制御が安定した所から時刻Bまでの記録データが検出される。最終的には順方向と逆方向の2度のデータ再生によって、時刻Bから時刻Dまでの記録データが再生される。
【0064】
即ち、順方向再生時の補正回路の安定した状態の格納された補正値をレジスタ9より読み出して、それらを使用して時刻CからBまで間の信号を逆方向再生して、有効な再生データを得ることができる。
【0065】
このような本実施の形態3によるディジタルデータ再生装置では、トラックを順方向からデータ再生する処理と逆方向からデータ再生する処理を行なうので、トラックピッチが狭いためにトラッキング外れが頻発するような場合や、ノントラッキング再生のようなトラックをまたぐ再生を行なう場合に、上に説明した時刻Bから時刻Cまでの再生ディジタルデータを記憶するメモリ手段を用いることなく、制御遅延によるデータエラー領域の再処理を行なうことができる。
(実施の形態4)
以下に本発明の実施の形態4にかかるディジタルデータ再生装置について、図4と図9を用いて、順序変換路4の構成とディジタルデータ再生信号中の同期パターンを利用した再生処理について説明する。
【0066】
図4は順序変換回路12の構成を示すブロック図であり、順序変換回路12は、レベル検出器41とパターン判定器42とメモリ43とを備えたものである。
【0067】
図4において、レベル検出器41は、順序変換回路12に入力された入力信号(DTR回路から出力された信号)を所定のしきい値を用いてレベル検出を行ない、2値データに変換する。パターン判定器42は、レベル検出器41から出力された2値データ系列から同期パターンに一致するパターンを検索し、SYNCフラグとしてメモリ43に出力する。なお、SYNCフラグは同期パターンが検出された時に“1”となり、それ以外は“0”である。つまり、同期パターンを検出するとSNCフラグ(即ち、同期フラグ信号)を出力する。また、パターン判定器42に入力される2値データ系列は記録データとは時間的に逆順になっているので、逆順に入力される同期パターンを検索して判定できるように構成される。メモリ43は、図1で示したメモリ4とほぼ同様の構成であるが、その記憶動作は、オフトラックフラグ信号と、位相フラグ信号とSYNCフラグ信号の制御信号で制御される。
【0068】
以上のように構成された順序変換回路12の動作について説明する。順序変換回路12に入力された入力信号は、メモリ43とレベル検出器41に入力される。メモリ43に入力された入力信号は、記憶される。また、レベル検出器41に入力された入力信号は2値化され、パターン判定器42に入力され、同期パターンの検出が行なわれる。そして、パターン判定器42において同期パターンが検出されると、SYNCフラグが“1”になり、メモリ43に記憶された信号は入力された順番とは逆順に出力される。
【0069】
順序変換回路12への処理すべきディジタルデータ量を知るために、メモリ4に記憶されるデータ量をサンプリングクロックをカウントして判定することができる。そして、制御遅延により生じるデータエラー量のブロック数に対応するディジタルデータの同期パターン部の数を知ることができる。そしてメモリ43には、時刻Bから計数された数の同期パターン部までのディジタルデータを記憶し、順序変換して出力する。
【0070】
上記図4に示した順序変換回路12を用いたディジタルデータ再生装置の動作について説明する。
【0071】
例えば、1つのトラックが図9(a)に示すように、同期パターンとDATAエリアで構成されるブロックが並んだフォーマットであり、即ち、同期信号部分とデータのブロック部分が一体となって有効な記録データを構成している場合を説明する。このようなトラックを再生した時にオフトラックが発生した場合、図9(b)に示すようにオフトラックフラグが時刻Aで“1”から“0”に変化し、位相フラグが時刻Bで、“0”から“1”に変化したとすると、順序変換回路12には時刻Bから順に時刻Aまでの信号が入力される。ここで、同期パターンを検出してメモリ43の出力開始を制御した場合には、時刻Bから同期パターンまでの必要な領域のみを記憶した後、同期パターンから順に時刻Bまでの信号を出力する。これにより、時刻Aから同期パターンまでの信号を記憶して出力する処理を行なう必要がなくなり、順序変換にかかる時間を短縮することができる。
【0072】
トラック内に同期パターンとDATAエリアが一体となるブロックが複数個から構成されるデータフォーマットにおいて、トラック曲がりが発生していると、周期的にオフトラック状態が発生し、その場合に上述した順序変換処理時間の短縮に有効である。
【0073】
このような実施の形態4によるディジタルデータ再生装置では、再生信号に含まれる同期パターンを検出して順序変換の範囲を制御するようにするので、制御遅延によるデータエラーの領域の再処理にかかる時間を短縮させることが可能となる。
【0074】
なお、同期パターンとDATAエリアからなるブロックが、ディジタル再生信号の変化状態によっては、オントラック状態となっていても、位相フラグ信号が安定状態を示す”1“に立ち上がるまでの時間が長くなる場合がある。また、順序変換回路12には、A/D変換器3からの直接のデータ信号処理時でも同期パターンの検出動作が可能であり、同期パターンが検出されると同期フラグを出力する。従って、DTR回路11からの出力である位相フラグ信号と上述の同期フラグ信号のOR接続をして、どちらか一方が検出されると、前述のメモリ4の記憶を停止して記憶動作を制御する構成も可能で、全体的な再生処理時間の短縮を図ることができる。更に、同期パターンが連続して検出された場合に同期フラグを出力する構成や、その同期フラグと位相フラグ信号とのOR接続として所定の安定状態を検出する構成も可能である。
【0075】
【発明の効果】
このように、本発明の記載のディジタルデータ再生装置によれば、制御遅延のためにデータエラーとなった領域を再生することができる。
【0076】
また、オフトラック検出手段の出力信号と位相同期情報とを用いて記憶手段への記憶を制御しているので、メモリーの容量を有効に使用することができる。更に、同期パターンを利用することにより、順序変換回路でのディジタル再生信号を位相フラグ検出時から同期パターン検出時点まで記憶することにより記憶量の減少と処理時間を短縮することができる。
【0077】
また、順方向再生と逆方向再生制御動作を行うことにより、ディジタル再生信号の記憶手段を省略して、制御遅延によるデータエラーの領域を、逆方向から補正処理を行なうことができる。
【0078】
更に、所定の安定状態の検出を位相フラグ信号と同期フラグ信号の両信号を用いて制御状態の安定状態を判定し、再生処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるディジタルデータ再生装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2によるディジタルデータ再生装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態3によるディジタルデータ再生装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態における順序変換回路の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態における直流制御回路の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態における振幅制御回路の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態におけるディジタルタイミングリカバリ回路の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態における記録トラックの形状と再生信号のエンベロープとの関係の一例を示す図
【図9】本発明の実施の形態における記録データのトラックフォーマットと、オフトラックフラグと位相フラグとの関係の一例を示す図
【図10】従来のディジタルデータ再生装置の構成例を示すブロック図
【符号の説明】
1、100 記録媒体
2、101 読み取りヘッド
3、102 アナログ/ディジタル変換器
4、43 メモリ
5 オフトラック検出器
6、13、64 セレクタ
7 マイコン
8、21 直流制御回路
9 レジスタ
10、22 振幅制御回路
11、23,104 ディジタルタイミングリカバリ回路
12 順序変換回路
14 データ検出部
31 再生制御回路
41 レベル検出器
42 パターン判定器
51 加算器
52 直流補正値生成回路
61 乗算器
62 極性判定器
63 振幅補正値生成回路
71 FIRフィルタ
72 係数選択器
73 位相誤差検出器
74 ループフィルタ
75 位相判定器
76 位相同期判定器
103 補正回路
104 ディジタルタイミングリカバリ回路
105 検出器

Claims (12)

  1. 記録媒体からデータの読み出しを行うディジタルデータ再生装置であって、
    前記記録媒体から読み取りヘッドにより読み取られた再生信号をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    前記ディジタルデータを記憶する記憶手段と、
    前記ディジタルデータの位相を制御し、位相同期状態を示す位相フラグ信号を生成する位相制御回路と、
    前記読み取りヘッドの前記記録媒体上の記録トラックからのオフトラックを検出しオフトラックフラグ信号を生成するオフトラック検出手段とを備え、
    前記記憶手段は、
    前記オフトラック検出手段で生成されるオフトラックフラグ信号と前記位相制御回路で生成される位相フラグ信号とに基づき、前記オフトラック検出手段が、オフトラック状態からオントラック状態へ遷移した検出時点から前記位相制御回路の安定状態を示す位相フラグ信号が出力された時点の間、前記ディジタルデータを記憶することを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  2. 記録媒体からデータの読み出しを行うディジタルデータ再生装置であって、
    前記記録媒体から読み取りヘッドにより読み取られた再生信号をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    前記ディジタルデータを記憶する記憶手段と、
    前記読み取りヘッドの前記記録媒体上の記録トラックからのオフトラックを検出し、オフトラックフラグ信号を生成するオフトラック検出手段と、
    前記ディジタルデータの補正処理に用いる補正値と補正処理の所定の位相同期状態を示す位相フラグ信号を生成する補正手段と、
    前記補正値を格納するレジスタと、
    前記記憶手段から読み出したディジタルデータを前記レジスタに格納された補正値を前記補正手段の初期値として用いて補正し、その補正されたディジタルデータを時間的に逆順に並び替える順序変換回路とを備え、
    前記記憶手段は、
    前記オフトラック検出手段で生成されるオフトラックフラグ信号と前記補正手段で生成される位相フラグ信号とに基づき、前記オフトラック検出手段が、オフトラック状態からオントラック状態へ遷移した検出時点から前記位相制御回路の安定状態を示す位相フラグ信号が出力された時点の間、前記ディジタルデータを記憶することを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  3. 請求項において、前記記憶手段からの読み出し動作は、前記記憶手段に入力されたディジタルデータの順序と、逆順に読み出されることを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  4. 請求項において、前記補正手段は、前記ディジタルデータの直流成分を除去し、直流成分補正値を生成する直流制御手段と、
    前記直流制御手段から出力されるディジタルデータの振幅変動を補正し、振幅補正値を生成する振幅制御手段と、
    前記振幅制御手段から出力されるディジタルデータの位相制御をし、位相補正値と位相フラグ信号を生成する位相制御手段とを備え、
    前記位相制御手段で生成される前記位相フラグ信号に基づいて、前記直流成分補正値、前記振幅補正値、及び前記位相補正値を前記レジスタに格納することを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  5. 記録媒体からデータの読み出しを行うディジタルデータ再生装置であって、
    記録媒体から読み取りヘッドにより読み取られた再生信号をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    前記A/D変換手段から直接出力されるディジタルデータの補正処理に用いる補正値と補正処理の位相同期状態を示す位相フラグ信号を生成する第1の補正手段と、
    前記補正値を格納するレジスタと、
    前記A/D手段にて変換されたディジタルデータを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたディジタルデータの補正処理を行う第2の補正手段と、
    前記第2の補正手段の出力信号を時間的に逆順に並び替える順序変換回路と、
    前記読み取りヘッドの前記記録媒体上の記録トラックからのオフトラックを検出するオフトラック検出手段とを有し、
    前記記憶手段は、前記オフトラック検出手段が、オフトラック状態からオントラック状態へ遷移した検出時点から前記第1の補正手段の動作が所定の安定状態を示す前記位相フラグ信号を検出した時点までの間記憶し、その記憶動作後、前記記憶手段に記憶されたディジタルデータが記憶された順序と逆順に読み出されて前記補正値を用いて補正され、前記順序変換回路にて前記補正されたディジタルデータを逆順に並び替えられることを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  6. 請求項において、前記第1の補正手段は、前記ディジタルデータの直流成分を除去し、直流成分補正値を生成する直流制御手段と、
    前記直流制御手段から出力されるディジタルデータの振幅変動を補正し、振幅補正値を生成する振幅制御手段と、
    前記振幅制御手段から出力されるディジタルデータの位相を制御し、位相補正値と位相同期状態を示す位相フラグ信号を生成する位相制御手段とを備え、
    前記位相フラグ信号に基づいて、前記第1の補正手段にて生成される直流成分補正値、振幅補正値、及び位相補正値を前記レジスタに格納することを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  7. 請求項に記載において、前記第2の補正手段は、前記レジスタに格納された補正値を用いて、前記記憶手段から出力されるディジタルデータを補正処理することを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  8. 記録媒体からデータの読み出しを行うディジタルデータ再生装置であって、
    前記記録媒体を順方向再生と逆方向再生を行うために、前記記録媒体と読み取りヘッドを制御する再生制御手段と、
    前記記録媒体から前記読み取りヘッドにより読み取られた再生信号をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    前記読み取りヘッドの前記記録媒体上の記録トラックからのオフトラックを検出するオフトラック検出手段と、
    前記ディジタルデータの補正処理に用いる補正値と補正処理の位相同期状態を示す位相フラグ信号を生成する補正手段と
    前記補正手段の補正値を格納するレジスタと、
    前記補正手段からの出力信号のディジタルデータの時間的順序を逆順に並び替える順序変換回路とを有し、
    前記記録トラックの順方向データ再生時、前記オフトラック検出手段が、オフトラック状態からオントラック状態へ遷移した検出時点から前記補正手段が所定の安定状態を示す前記位相フラグ信号を検出すると、前記補正回路の安定状態時の補正値を前記レジスタに格納し、当該トラックの順方向再生の終了後、前記再生制御回路が当該トラックの逆方向データ再生を前記レジスタに格納された補正値を前記補正手段の初期値として用いて行い、その逆方向再生時に得られたデータを前記順序変換回路により逆順に並び替えられることを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  9. 請求項において、前記補正手段は、前記ディジタル再生信号の直流成分を除去し、直流成分補正値を生成する直流制御手段と、
    前記直流制御手段から出力されるディジタルデータの振幅変動を補正し、振幅補正値を生成する振幅制御手段と、
    前記振幅制御手段から出力されるディジタルデータの位相を制御し、位相補正値と位相同期状態を示す位相フラグ信号を生成する位相制御手段とを備え、
    前記位相フラグ信号に基づいて、前記補正手段にて生成される直流成分補正値、振幅補正値、及び位相制御補正値を前記レジスタに格納することを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  10. 請求項と請求項と請求項のいずれかの一に記載のディジタルデータ再生装置において、
    上記順序変換回路は、該順序変換回路に入力されたディジタルデータを記憶するメモリと、
    前記メモリに入力されるディジタルデータ中に所定の同期パターンを検出するパターン判定器とを備え、
    前記同期パターンを検出すると同期フラグ信号を出力することを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  11. 請求項10において、前記順序変換回路は、前記補正手段が安定状態を表す位相フラグ信号を生成した時点から前記同期パターンが検出されるまでの間のディジタルデータを処理することを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  12. 請求項10において、前記順序変換回路は、前記補正手段の所定の安定状態を示す位相フラグ信号が生成された時点から同期パターンまでのディジタルデータを、ディジタルデータの入力順序と逆順に並び替えることを特徴とするディジタルデータ再生装置。
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