JP4061797B2 - ホウ酸塩単結晶及びその育成方法並びにこれを用いたレーザ装置 - Google Patents

ホウ酸塩単結晶及びその育成方法並びにこれを用いたレーザ装置 Download PDF

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    • C30B9/00Single-crystal growth from melt solutions using molten solvents

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非中心対称性を示し、200nm以下の紫外光から2000nm以上の赤外光まで透明であって、非線形光学効果、電気光学効果、音響光学効果などを必要とする分野で利用されるホウ酸塩単結晶及びその育成方法に関する。更に詳しくは紫外域でこの単結晶を用いたレーザ装置及びそのレーザ装置を用いた加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
結晶構造に起因する機能を最大限に活かすために、これまで単結晶材料は広い分野で用いられている。なかでも、光学材料としては粒界による散乱を避けられることから単結晶材料の用途は広い。特に中心対称性を持たない結晶構造のものは、圧電性、焦電性などとともに、光学的非線形性を示すことから、光波長変換材料として重要である。
微細加工分野において、紫外線レーザ光への要求が高まっている。現在、実用的な紫外光レーザとしてはエキシマレーザが用いられているが、有害ガスを用いることやパルス繰返し間隔を高めることが難しいことから、波長変換結晶を用いた固体レーザへの要求が強まっている。
【0003】
光波長変換材料としては、数多くの材料が知られているが、用途として紫外光を発生させることを考えると、LBO(LiB35)、BBO(β−BaB24)、KDP(KH2PO4)など僅かなものしか知られていない。この中で、LBOは屈折率特性の問題から、YAG3倍波(355nm)には適しているが、それより短い波長には適さない。またBBOは波長の変換効率は大きいものの、位相整合時の角度許容幅が非常に小さい。またBBO及びKDPは紫外光に対して僅かに吸収があることから、YAG4倍波(266nm)の発生用に用いる場合にはせいぜい500mW程度の出力しか安定して得ることはできない。
【0004】
このような状況から、新規な結晶への要望は強く、なかでもホウ酸塩単結晶は一般的に紫外域までの広い透過特性を有し、かつ共役π電子によって、無機材料としてはかなり大きな非線形光学定数を有することから注目されている(宮沢信太郎著、「光学結晶」p321〜p326、培風館(1995)及び森勇介、佐々木孝友、「ボレート系非線形光学結晶の現状と新展開」、レーザー研究、26,[3],215 (1998))。その一例として、CLBO(CsLiB610)なるセシウム・リチウム・ボレート結晶が提案されている(特開平8−91997)。この結晶はLBO結晶とほぼ同じ非線形光学定数の値を有する。しかし、このCLBO結晶は強い吸湿性があり、この吸湿により結晶が自発的に砕ける潮解性があり、良質な結晶を工業的に製造することが難しいため、実用に至っていない。
この点を解消するために、CLBO結晶のCsの一部又は全部をRb、K及びTlと置換した組成で表される結晶が提案されている(特開平8−295507)。この中で特にCsをRbで全部置換したRLBO(RbLiB610)の結晶は容易に製造でき、かつ安全性が高い特長がある。
また本出願人は、耐湿性に優れており、更にハイパワー領域での使用が可能なLB4(Li247)の結晶からなる光波長変換素子を特許出願した(特開平9−281535)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記RLBOの結晶においても、なお得られた結晶は水分を吸収するという吸湿性を有し、光波長変換の効率が劣化する問題点があった。
一方、LB4結晶は非線形光学定数が小さく、波長変換効率が非常に小さい不具合があった。
【0006】
本発明の目的は、紫外域まで安定して高い効率で光波長変換することができ、かつ耐湿性に優れたホウ酸塩単結晶を提供することにある。
本発明の別の目的は、このホウ酸塩単結晶を育成する方法を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、このホウ酸塩単結晶を用いたレーザ装置及びこのレーザ装置を用いた加工装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、LB4の良好な光学的特性を保ちつつ、更に非線形光学定数の大きな結晶を探索した結果、LB4結晶のLiの一部を他のアルカリ金属に置換した場合、いくつかの特定の組成にてLB4とも、その他の既知のほう酸塩とも全く異なる構造の結晶が得られ、これがLB4よりも優れた非線形光学定数を有し、化学的にも機械的にもLB4と同程度に安定であることを見出し、本発明に至った。
LB4は空間群P4mmの正方晶であり、Na,K,Rbの四ほう酸塩は
【0008】
【数1】
Figure 0004061797
【0009】
の三斜晶であり、本発明にて提供される空間群P2111の斜方晶結晶とは構造の全く異なるものである。本発明の結晶によって提供される光学的非線形性はこの全く新しい構造の中のらせん状のボレートリングの寄与によるものと考えられる。
【0010】
請求項1に係る発明は、(LiAO)・(B23xの化学組成で表され、空間群P2111に属する斜方晶であることを特徴とするホウ酸塩単結晶(ただし、AはNa,K,Rb及びCsからなる群より選ばれた種の元素であって、1.5<x<2.5であり、AがRbのときはx=2を除く。以下、同じ。)である。
上記(LiAO)・(B23xの化学組成で表され、空間群P2111に属する斜方晶であるホウ酸塩単結晶は、化学的にも機械的にも安定であって、非線形光学効果、電気光学効果、音響光学効果を有する。非線形光学効果としてはLB4より大きな非線形光学定数を有する。この発明の結晶は、本質的にx=2の組成をとるべきものであるが、この結晶構造はアルカリイオンの欠損や置換が比較的起りやすく、かなり広い範囲(1.5<x<2.5)でその特徴とするボレートリング構造を有する。しかしながらxが上記範囲外になると、この構造を維持することができない。
【0011】
請求項4に係る発明は、Li1.5-aCs0.5-ba+b47の化学組成で表され、光波長変換結晶であることを特徴とするホウ酸塩単結晶(ただし、XはRb,K又はNaであり、0≦a<1.5であり、0≦b<0.5)である。
請求項4に係る光波長変換結晶は比較的大きな非線形光学定数と耐潮解性を有する。この結晶のaが0未満ではLiが多くなり耐湿性に優れるが、非線形光学定数が小さくなるばかりでなく、Li247が生成してしまい、本発明の新規な結晶が得られない。またbが0未満ではCsが多くなり非線形光学定数が大きくなるが、耐湿性が悪化する。Xで表されるその他のアルカリ金属はNa,K,Rbの順に、LiとCsの中間的な性質を示し、上記アルカリ金属をLi又はCsに置換することによって適切な非線形光学定数と耐湿性を選択することができる。
【0012】
請求項5に係る発明は、Liのホウ酸塩とNa,K,Rb及びCsからなる群より選ばれた種のホウ酸塩を所定量秤量するか、又はLiのホウ酸塩と前記群より選ばれた1種の炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量するか、或いはLiの炭酸塩と前記群より選ばれた1種のホウ酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量して融解し、この融液から(LiAO)・(B23xの化学組成で表され、空間群P2111に属する斜方晶であるホウ酸塩単結晶を育成する方法である。また請求項8に係る発明は、リチウムの炭酸塩又はホウ酸塩とセシウムの炭酸塩とルビジウム、カリウム又はナトリウムの炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量して融解し、この融液からLi1.5-aCs0.5-ba+b47の化学組成で表されるホウ素を含む光波長変換結晶を育成する方法である。
請求項5又は8に係る方法で育成された結晶は大気中の冷却過程で水分を吸着せず白濁化しない。また得られた結晶は型崩れもなく、耐潮解性を示す。
【0013】
請求項9に係る発明は、レーザ媒質から発生したレーザ光の光路に(LiAO)・(B23xの化学組成で表され、空間群P2111に属する斜方晶からなるホウ酸塩単結晶が設けられ、このホウ酸塩単結晶により光波長変換を行うように構成されたことを特徴とするレーザ装置である。
このレーザ装置では、波長変換素子として、化学的にも機械的にも安定であって、比較的大きな複屈折とLB4より大きな非線形光学定数を有するホウ酸塩又は単結晶を用いることから、幅広い波長変換を行うことができる。特に上記単結晶が200nm以下の紫外域まで優れた透明性を有するため、紫外光を発生させるレーザ装置に適する。
【0014】
請求項15に係る発明は、レーザ媒質から発生したレーザ光の光路にLi1.5-aCs0.5-ba+b47の化学組成で表されるホウ酸塩単結晶が設けられ、このホウ酸塩単結晶により光波長変換を行うように構成されたことを特徴とするレーザ装置である。
レーザ媒質から発生したレーザ光を請求項15に係る発明のホウ酸塩単結晶に照射すると、この単結晶で光波長変換されたレーザ光が出射される。
なお、本明細書の組成式では、不可避的に混入する不純物については考慮しない。
【0015】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載された(LiAO)・(B23xの化学組成で表され、空間群P2111に属する斜方晶であるホウ酸塩単結晶の中で、請求項2に記載された(LiK1-y1-y/2)・(B23xの化学組成で表されるホウ酸塩単結晶(ただし、−0.3<y<0.3である。以下、同じ。)、又は請求項3に記載された(LiRb1-y1-y/2)・(B23xの化学組成で表されるホウ酸塩単結晶(ただし、−0.3<y<0.3である。以下、同じ。)が好ましい。
請求項2記載のホウ酸塩単結晶では、x=2であって、しかもy=0のLiKB47が実施例1に示す結晶構造解析結果の通り理想的組成であるが、分析値が示すようにこの結晶は必ずしも上記組成式の通り理論的にならず、アルカリイオンの欠損や置換が起りやすく、かなり広い範囲(−0.3<y<0.3)でその特徴とするボレートリング構造を有する。しかしながらyが上記範囲外になると、この構造を維持することができない。また請求項3記載のホウ酸塩単結晶では、請求項3で表される化学組成のうち、x=2であって、しかもy=0のLiRb 47参考例に示す結晶構造解析結果の通り理想的組成であるが、分析値が示すようにこの結晶も必ずしも上記組成式の通り理論的にならず、アルカリイオンの欠損や置換が起りやすく、かなり広い範囲(−0.3<y<0.3)でその特徴とするボレートリング構造を有する。しかしながらyが上記範囲外になると、この構造を維持することができない。
このような組成のホウ酸塩単結晶はらせん状につながったボレートリングを有する。本発明のホウ酸塩単結晶は図1(実施例1)に示す、らせん状につながったボレートリングを有することを特徴とする。なお、図2に示す参考例も、らせん状につながったボレートリングを有する。図1及び図2において、四面体はBO4を、三角形はBO3を、小さな丸はLiをそれぞれ示す。また大きな丸は図1ではKを、図2ではRbをそれぞれ示す。
【0016】
ボレート材料の非線形光学特性は、ボレートリングの形状に依存することが提案され、確認されつつある(宮沢信太郎著、「光学結晶」p321〜p326、培風館(1995))。一般的に、ボレートリングが平面的になるほど非線形光学定数が大きくなるとされているが、反面、劈開の原因ともなり、機械的特性に劣る。本発明のホウ酸塩単結晶がらせん状のボレートリング形状を有することによって、このホウ酸塩単結晶はLB4より大きい中程度の非線形光学定数と、化学的かつ機械的な安定性をバランス良く提供するものと考えられる。この構造は基本的に請求項2に記載されたLiKB47、又は参考例に示されるLiRbB47で表される組成が最適なものであると考えられる。
【0017】
前述したように、本発明のホウ酸塩単結晶の化学分析結果は必ずしも完全な化学量論組成を示さない。特に、LiRbB47については、3%程度のRb原子が欠損した状態の方が安定であることが、構造解析の結果からも考察される。このため、請求項4記載のホウ酸塩単結晶のように、Cs、Naといった他のアルカリ金属をかなりの比率で取り込むことが可能である。このような場合には、良質の結晶を育成することが難しくなるが、非線形光学定数を大きくさせる効果がある。またTl、Agなどの1価陽イオンは少量(Li1モルに対して0.05モル以下)添加してもほとんど特性を変化させない。ただし、ホウ酸塩単結晶を紫外用波長変換材料として用いる場合には、これらイオンの添加は、紫外域の透過率を低下させるので好ましくない。要するに、本発明が提供する結晶は実施例1の結晶の構造解析結果(図1参照)に示されたボレートリング構造に起因してその特性を発揮する材料であり、組成的には請求項1に記載された一般式(LiAO)・(B23xにて表されるものの中で、空間群P2111に属する斜方晶系結晶を包含する。
【0018】
請求項2又は3に記載されたホウ酸塩単結晶は、育成後の結晶がるつぼ内で融解した融体と本質的に同じ(congruent)組成であるため、チョクラルスキー法(以下、CZ法という。)によりほぼ結晶組成と同じ割合で調合した融体から酸化物単結晶を育成することができる。即ち、結晶と同じ組成の融体から育成できるものである。請求項5に係る育成方法では、Liのホウ酸塩とNa,K,Rb及びCsからなる群より選ばれた種のホウ酸塩(実施例1の四ホウ酸カリウムと四ホウ酸リチウム)を所定量秤量して混合するか、又はLiのホウ酸塩とNa,K,Rb及びCsからなる群より選ばれた1種の炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量するか、或いはLiの炭酸塩とNa,K,Rb及びCsからなる群より選ばれた1種のホウ酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量して混合する。この混合物を一旦焼結した後、ルツボ内で融解し、CZ法で育成する。請求項5に係る方法では、ルツボ内の融液の組成を1.9<x<2.1にすることにより、目的とする単結晶を育成することができる。
【0019】
請求項6に係る育成方法では、リチウムのホウ酸塩とカリウムのホウ酸塩を所定量秤量するか、又はリチウムの炭酸塩又はホウ酸塩とカリウムのホウ酸塩又は炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量するか、或いはリチウムの炭酸塩とカリウムの炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量して融解して混合する。また請求項7に係る育成方法では、リチウムのホウ酸塩とルビジウムのホウ酸塩を所定量秤量するか、又はリチウムの炭酸塩又はホウ酸塩とルビジウムのホウ酸塩又は炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量するか、或いはリチウムの炭酸塩とルビジウムの炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量して融解して混合する。これらの混合物は一旦焼結された後、ルツボ内で融解し、CZ法で育成される。請求項6又は7に係る方法では、ルツボ内の融液の組成を1.9<x<2.1かつ0.2<y<0.1にすることにより、目的とする単結晶を育成することができる。
請求項6及び請求項7に係る方法で育成されたホウ酸塩単結晶を光波長変換結晶として用いたレーザ装置(請求項10及び11)では、結晶が化学的にも機械的にも安定であって、比較的大きな複屈折とLB4より大きな非線形光学定数を有することから、幅広い光波長変換を行うことができる。
【0020】
紫外線レーザ光の用途として、微細加工は重要なものであるが、この場合、加工効率を高めるためには単位時間当たりのパルス数を多くすることが必要である。その際、紫外光の吸収による発熱、又は損傷といったことが実用上、大きな問題になっている。本発明の結晶のらせん状ボレートリング構造は、従来用いられているBBO,LBOといった結晶よりも強固な機械的性質を与え得るものである。また上記ホウ酸塩単結晶は200nm以下の紫外域まで優れた透過率を示す。
このため上記ホウ酸塩単結晶をレーザ装置に用いれば、紫外光を発するレーザ装置(請求項12)として好適である。特に本発明の結晶は1kHz以上の高速繰返しのパルス紫外光を発生させるレーザ装置(請求項13)に用いることができる。このレーザ装置によって、従来の紫外レーザ加工装置よりも効率よくレーザ加工を行うことができる(請求項14)。
【0021】
請求項8に係る発明の結晶を製造するときの出発原料は、リチウムの炭酸塩又はホウ酸塩と、セシウムの炭酸塩と、ルビジウムの炭酸塩、カリウムの炭酸塩又はナトリウムの炭酸塩と、酸化ホウ素である。これらを所定量秤量して加熱融解することにより融液を得た後、この融液から結晶を育成させる。請求項8に記載されたLi1.5-aCs0.5-ba+b47の化学組成で表される結晶の結晶化温度は820℃以下で、非一致(incongruent)融解を示すので、これらの結晶は、TSSG(top-seeded solution growth)法に模擬した方法又は水熱法で育成することができる。
【0022】
請求項1ないし4に記載された化学組成で表される結晶は単結晶の状態で非線形光学材料として、レーザ装置に用いることができる。このレーザ装置ではレーザ媒質の基本波長のレーザ光をレーザ媒質の光路に設けられたホウ酸塩単結晶に照射すれば、照射された単結晶の入射光はこの単結晶中で光波長変換されて高調波を出射する。これによりこの単結晶を短波長光源として利用できる。レーザ媒質としては、dye(色素)レーザ、固体レーザ、半導体レーザ等が挙げられる。また本発明のホウ酸塩単結晶を焼結して多結晶のセラミック体の非線形光学材料として使用し、可視領域よりも長い波長のレーザ光をこのセラミック体に照射することにより可視化することができる。これは例えば、YAGを用いた1.06μmのレーザ光をこのセラミック体に照射すると0.53μmの可視光が出射され、レーザ光のビーム形状や強度分布などのビーム形状を見ることができる。
【0023】
【実施例】
次に本発明の実施例を比較例とともに説明する。
<実施例1>
四ほう酸カリウム水和物(K247・4H2O)640gを秤量し、650℃で10時間加熱することによって無水四ほう酸カリウム(K247)とした。これに無水四ほう酸リチウム(Li247)360gを加えて混合し、680℃にて一旦焼結した後、白金ルツボ(直径70mm、高さ約100mm)に入れて850℃にて融解した。この融液の組成はおよそモル比で、Li:K:B=0.52:0.48:2と計算される。別に用意した種結晶(多結晶体を種結晶にして育成を行ったものから切り出したもの)を用いて、CZ法により単結晶を育成した。この時の種結晶の回転速度は15rpmに、また引上げ速度は0.25mm/hにそれぞれ設定した。
【0024】
これによって、図3に示す透明な単結晶が得られた。この透明結晶の一部を切取り、単結晶構造解析装置(Rigaku AFC−5R)を用いて構造解析を行った。構造解析結果を図1および表1に示す。またこの結晶の一部を化学分析した結果を表3に示す。
【0025】
【表1】
Figure 0004061797
【0026】
得られた結晶の一部(結晶方位不明。厚さ約2mm、直径約10mm)を研磨した後、図4に示すように実験的にこの結晶10にパルスチタンサファイヤレーザ(波長720〜780nm、出力2mJ、ビーム径約2mm、パルス幅8ns)11の光を照射しながら結晶の方位を変化させて出射光をプリズム12で分離して蛍光紙13に照射して第2高調波(SHG)の発生を目視にて試したところ、720nm〜780nmの総ての波長範囲でSHG光(360〜390nm)の発生可能な条件があることが確認された。
また、図5に示すように、実験的にパルスYAGレーザ(波長1064nm、約3mJ、パルス幅12ns)15の光をLBO(LiB35)結晶16に照射して2倍波(波長532nm、約1mJ)を発生させ、同じ光軸上にて上記結晶10に入射(入射時のビーム径約1.5mm)させながら結晶方位を変化させて出射光をプリズム17で分離して蛍光紙18にあてて和周波(SFG)の発生を目視にて試したところ、特定の結晶方位で紫外光(YAG3倍波、355nm)の発生が確認された。
【0027】
この結晶に実験的にパルスYAGレーザ4倍波(波長266nm、1kHz、1mJ)を直径約0.6mmに絞って照射した。1時間の照射後でも結晶に変化は見られず、また結晶側面にて測定した温度は有意な温度上昇を示さなかった。比較のためBBO結晶(4×4×7mm)について同様な実験を行ったところ、10分後には10℃以上の温度上昇が見られた。このことから、この結晶はBBO結晶よりも高出力まで優れた特性を示すものと推定される。
別に、結晶の一部を厚さ約0.3mmに研磨し、真空紫外分光器にて紫外透過特性を測定した。図6に示すように、この結晶は200nm以下まで良好な透過特性を示した。
またこの結晶は室内(気温20〜30℃、湿度40〜80%)に3週間放置した場合でも、目視により特に白濁などの変化が見られず、LB4結晶と同等の耐湿性を持つものと考えられる。また切断・研磨の工程に於いても特に気を配らずとも潮解や割れなどを起こさず、機械的特性も優れていることが観察された。
【0028】
参考例
炭酸ルビジウム(Rb2CO3)960gと炭酸リチウム(Li2CO3)300 gと酸化ホウ素(B23)1160gを混合し、650℃にて一旦焼結した後、白金ルツボ(直径100mm 高さ約100mm)に入れて融解した。この融液の組成はおよそモル比で、Li:Rb:B=0.49:0.51:2.03と計算される。別に用意した種結晶(多結晶体を種結晶にして育成を行ったものから切り出したもの)を用いてCZ法にて単結晶を育成した。この時の種結晶の回転速度は40rpmに、引き上げ速度は0.2mm/hにそれぞれ設定した。
【0029】
これによって、図7の写真に示す透明な単結晶が得られた。この透明結晶の一部を切り取り、単結晶構造解析装置(Rigaku AFC−5R)を用いて構造解析を行った。構造解析結果を図2及び表2に示す。またこの結晶の一部を化学分析した結果を表3に示す。
【0030】
【表2】
Figure 0004061797
【0031】
得られた結晶の一部(結晶方位不明。厚さ約2mm、直径約20mm)を研磨し、実施例1と同様の実験を行ったところ、パルスチタンサファイヤレーザを使い720nm〜780nmの総ての波長範囲でSHG光(360〜390nm)の発生可能な条件があることが確認された。
別に、結晶の一部を厚さ約0.3mmに研磨し、真空紫外分光器にて紫外透過特性を測定した。図8に示すように、この結晶は200nm以下まで良好な透過特性を示した。
またこの結晶は室内(気温20〜30℃、湿度40〜80%)に3週間放置した場合でも、目視により特に白濁などの変化が見られず、LB4結晶と同等の耐湿性を持つものと考えられる。また切断・研磨の工程に於いても特に気を配らずとも潮解や割れなどを起こさず、機械的特性も優れていることが観察された。
【0032】
【表3】
Figure 0004061797
【0033】
<実施例
炭酸ルビジウム(Rb2CO3)80gと炭酸セシウム(Cs2CO3)120gと炭酸リチウム(Li2CO3)50gと酸化ホウ素(B23)200gを混合し、550℃にて一旦焼結した後、白金ルツボ(直径40mm 高さ60mm)に入れて融解した。この融液の組成はおよそモル比で、Li:Rb:Cs:B=0.97:0.5:0.53:4.12と計算される。参考例の結晶の一部を種結晶として単結晶を育成した。この時の種結晶の回転速度は15rpmに、引上げ速度は0.1mm/hにそれぞれ設定した。得られた単結晶の写真を図9に示す。図9に示すように、得られた結晶は一部に透明部分が見られたのでこの部分を切り出した。
得られた結晶の組成を表に示す。またこの透明部分を粉砕し、粉末にパルスYAGレーザ光(波長1064nm、ビーム径1mm、2mJ、10ns)を照射したところ、実施例1及び参考例の結晶よりも明るい緑色光の発生が観察された。
【0034】
<実施例3〜5
Li1.5-aCs0.5-ba+b47の化学組成で表されるホウ酸塩単結晶を作製するために、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸ルビジウムの中から選ばれた1つの炭酸塩と炭酸リチウムと炭酸セシウムと酸化ホウ素を表4に示す組成比(重量比)になるように秤量して混合し、600℃にて焼結した。ここでXはNa(実施例),K(実施例),Rb(実施例)である。またaは1.0(実施例),0.3(実施例),0.5(実施例)とし、bは0(実施例),0.2(実施例),0.1(実施例)とした。
<比較例1>
Li1.6Cs0.447の化学組成で表されるホウ酸塩単結晶を作製するために、炭酸リチウムと炭酸セシウムと酸化ホウ素を表4に示す組成比(重量比)になるように秤量して混合し、600℃にて焼結した。
<比較例2>
Li0.5CsNa0.547の化学組成で表されるホウ酸塩単結晶を作製するために、炭酸ナトリウムと炭酸リチウムと炭酸セシウムと酸化ホウ素を表4に示す組成比(重量比)になるように秤量して混合し、600℃にて焼結した。
<比較評価>
実施例3〜5及び比較例1,2の各焼結体にYAGレーザ光(波長1064nm)を照射し、焼結体からSHG光(532nm)の発生の有無を目視で確認した。また各焼結体を大気中にて2週間放置した。放置後の焼結体の潮解性をその形態の変化にて評価した。これらの結果を表4に示す。表4のSHG強度において、「AA」は強い、「A」はLB4より強い(実施例1及び参考例と同程度)、「B」はLB4と同じ程度であることをそれぞれ示す。また表4の潮解性において、「A」は見かけ上の変化なし、「B」は表面が白濁し、「C」は形状変化したことをそれぞれ示す。
【0035】
【表4】
Figure 0004061797
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のホウ酸塩単結晶は、中心対称性を持たない新規な結晶構造を有し、かつ紫外域から赤外域までの広い範囲で透明である。この結晶を光波長変換結晶として用いることによって化学的にも機械的にも安定してレーザ光を光波長変換することできる。特にこの結晶により紫外光を発生させる場合に従来の結晶を用いたときよりも優れた光学的特性を示す。
また本発明の結晶を用いた紫外レーザは高速繰返しで紫外光を発生させることができるため、これを加工用レーザ装置に用いることによって従来よりも効率よくレーザ加工を行うことができるようになる。
更に本発明の結晶は耐湿性を有するため、大気中に放置しても結晶は崩れたりすることがなく、特に紫外域の光波長変換材料としてのみならず、その結晶構造から圧電性材料や焦電性材料としても好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の結晶の構造解析結果を示す図。
【図2】 参考例の結晶の構造解析結果を示す図。
【図3】 実施例1の結晶の写真図。
【図4】 実施例1及び参考例の結晶を用いた紫外波長変換実験装置の構成図。
【図5】 実施例1の結晶を用いた別の紫外波長変換実験装置の構成図。
【図6】 実施例1の結晶の紫外透過スペクトルを示す図。
【図7】 参考例の結晶の写真図。
【図8】 参考例の結晶の紫外透過スペクトルを示す図。
【図9】 実施例の結晶の写真図。
【符号の説明】
10 ホウ酸塩単結晶
11 チタンサファイヤレーザ
12,17 プリズム
13,18 蛍光紙
15 YAGレーザ
16 LBO結晶

Claims (15)

  1. LiAO)・(B23xの化学組成で表され、空間群P2111に属する斜方晶であることを特徴とするホウ酸塩単結晶。
    ただし、AはNa,K,Rb及びCsからなる群より選ばれた種の元素であって、1.5<x<2.5であり、AがRbのときはx=2を除く
  2. (LiK1-y1-y/2)・(B23xの化学組成で表される請求項1記載のホウ酸塩単結晶。
    ただし、−0.3<y<0.3である。
  3. (LiRb1-y1-y/2)・(B23xの化学組成で表される請求項1記載のホウ酸塩単結晶。
    ただし、−0.3<y<0.3である。
  4. Li1.5-aCs0.5-ba+b47の化学組成で表され、光波長変換結晶であることを特徴とするホウ酸塩単結晶。
    ただし、XはRb,K又はNaであり、0≦a<1.5であり、0≦b<0.5である。
  5. Liのホウ酸塩とNa,K,Rb及びCsからなる群より選ばれた種のホウ酸塩を所定量秤量するか、又はLiのホウ酸塩と前記群より選ばれた1種の炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量するか、或いはLiの炭酸塩と前記群より選ばれた1種のホウ酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量して融解し、この融液から(LiAO)・(B23xの化学組成で表され、空間群P2111に属する斜方晶を育成することを特徴とするホウ酸塩単結晶の育成方法。
    ただし、AはNa,K,Rb及びCsからなる群より選ばれた種の元素であって、1.5<x<2.5であり、AがRbのときはx=2を除く
  6. リチウムのホウ酸塩とカリウムのホウ酸塩を所定量秤量するか、又はリチウムの炭酸塩又はホウ酸塩とカリウムのホウ酸塩又は炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量するか、或いはリチウムの炭酸塩とカリウムの炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量して融解し、この融液から(LiK1-y1-y/2)・(B23xの化学組成で表されるホウ酸塩単結晶を育成する請求項5記載の育成方法。
    ただし、−0.3<y<0.3である。
  7. リチウムのホウ酸塩とルビジウムのホウ酸塩を所定量秤量するか、又はリチウムの炭酸塩又はホウ酸塩とルビジウムのホウ酸塩又は炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量するか、或いはリチウムの炭酸塩とルビジウムの炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量して融解し、この融液から(LiRb1-y1-y/2)・(B23xの化学組成で表されるホウ酸塩単結晶を育成する請求項5記載の育成方法。
    ただし、−0.3<y<0.3である。
  8. リチウムの炭酸塩又はホウ酸塩とセシウムの炭酸塩とルビジウム、カリウム又はナトリウムの炭酸塩と酸化ホウ素を所定量秤量して融解し、この融液からLi1.5-aCs0.5-ba+b47の化学組成で表される光波長変換結晶を育成することを特徴とするホウ酸塩単結晶の育成方法。
    ただし、XはRb,K又はNaであり、0≦a<1.5であり、0≦b<0.5である。
  9. レーザ媒質から発生したレーザ光の光路に(LiAO)・(B23xの化学組成で表され、空間群P2111に属する斜方晶からなるホウ酸塩単結晶が設けられ、前記ホウ酸塩単結晶により波長変換を行うように構成されたことを特徴とするレーザ装置。
    ただし、AはNa,K,Rb及びCsからなる群より選ばれた種の元素であって、1.5<x<2.5であり、AがRbのときはx=2を除く
  10. ホウ酸塩単結晶が(LiK1-y1-y/2)・(B23xの化学組成で表された光波長変換結晶である請求項9記載のレーザ装置。
    ただし、−0.3<y<0.3である。
  11. ホウ酸塩単結晶が(RbLi1-y1-y/2)・(B23xの化学組成で表された光波長変換結晶である請求項9記載のレーザ装置。
    ただし、−0.3<y<0.3である。
  12. レーザ媒質から発生したレーザ光の光路にホウ酸塩単結晶が設けられ、前記ホウ酸塩単結晶により紫外光を発するように構成された請求項9ないし11いずれか記載のレーザ装置。
  13. ホウ酸塩単結晶により1kHz以上の繰返しパルス紫外光を発生するように構成された請求項12記載のレーザ装置。
  14. 請求項13記載のレーザ装置を用いた加工装置。
  15. レーザ媒質から発生したレーザ光の光路にLi1.5-aCs0.5-ba+b47の化学組成で表されるホウ酸塩単結晶が設けられ、前記ホウ酸塩単結晶により光波長変換を行うように構成されたことを特徴とするレーザ装置。
    ただし、XはRb,K又はNaであり、0≦a<1.5であり、0≦b<0.5である。
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