JP4061622B2 - 鉄骨階段用の踏板及び鉄骨階段の製造方法 - Google Patents

鉄骨階段用の踏板及び鉄骨階段の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
踏板基材内にモルタル類を充填して踏板を構成し、鋼板製のささら桁に踏板を挟んで階段を構成する鉄骨階段で、鉄骨階段用の踏板及びこの踏板を使用した鉄骨階段の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ささら桁に踏板を挟んで固定する鉄骨階段では、踏板の上面を開放した枠状(皿状)に形成した金属枠からなる踏板本体をささら桁に固定し、鉄骨階段を躯体に固定した後、踏板本体内にモルタルを流し込んでいた。
【0003】
しかし、現場でモルタルを均す作業が必要であり、モルタルが固化するまで、鉄骨階段が使用できない等の問題点があり、踏板の上面側にモルタル面が露出しない踏板が提案されている(特許文献1)。
【0004】
この際、金属枠にモルタルを充填して、踏板を形成する場合、モルタルの充填口を、ささら桁取付側の面に形成していた。そして、金属枠をゴム板等の上に、踏板下板が縦になるように配置して、モルタルを充填し、モルタルが固化発現後に踏板を構成していた(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−284355号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術では、階段巾方向が鉛直方向となり、踏板基材内にモルタルが深く充填されるので、モルタルを踏板基材内の隅まで均一に充填する為には工夫が必要であった。また、金属枠を載置するゴム板等が必要であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
然るにこの発明では、前記前面又は後面のいずれか一方の面に開口部を形成し、または上方に開口部を有しモルタル類を充填した金属箱を開口部を下にして、底板に固定したので、前記問題点を解決した。
【0008】
即ち、この踏板の発明は、踏板本体内にモルタル類を充填して踏板を構成し、鋼板製のささら桁に前記踏板を挟んで階段を形成する鉄骨階段に使用する踏板であって、「踏面面」及び該踏面面に対向する「底面」、上階の蹴上げ側の「後面」、該後面に対向する「前面」、ささら桁と対向する両「側面」から構成される踏板において、前記踏板本体は、前記後面を形成する後面板又は前記前面を形成する前面板のいずれか一方と、前記踏面面を形成する上板と、前記底面を形成する底板及び前記側面を形成する側面板からなる箱形に形成してなり、前記「前面」又は「後面」のいずれか一方の面に開口部を形成し、前記底板と前記上板との間に、前記側面板と並列して仕切板を介装固着し、該仕切板は、前面側の端を前記前面より所定距離内側に位置させ、後面側の端を前記後面より所定距離内側に位置させてなり、前記開口部からモルタル類を注入して構成することを特徴とする鉄骨階段用の踏板である。
【0009】
また、他の踏板の発明は、踏板本体内にモルタル類を充填して踏板を構成し、鋼板製のささら桁に前記踏板を挟んで階段を形成する鉄骨階段に使用する踏板であって、「踏面面」及び該踏面面に対向する「底面」、上階の蹴上げ側の「後面」、該後面に対向する「前面」、ささら桁と対向する両「側面」から構成される踏板において、水平板の一端縁に夫々塞ぎ板を上縁が内側を向くように傾斜して立設し、該水平板の他端側に夫々側面板を固着し、上方に開口部を有する箱形に形成し、前記水平板の内面の中央部に定着突起を突設して階段基材を構成し、両側にささら桁との取付手段を形成した底板上に、前記開口部からモルタル類を充填した前記踏板基材を、開口部を下にして前記階段基材の前記水平板の外面を前記「踏面面」とし、前記塞ぎ板を「後面」及び「前面」として、固定したことを特徴とする鉄骨階段用の踏板である。
【0010】
また、製造方法の発明は、以下の工程で製造することを特徴とする鉄骨階段の製造方法である。
(1) 「踏面面」及び該踏面面に対向する「底面」、上階の蹴上げ側の「後面」、該後面に対向する「前面」、ささら桁との固定手段を有する両「側面」から構成され、前記「前面」又は「後面」のいずれかに開口部を有する踏板基材を構成する。前記踏板基材は、前記後面を形成する後面板又は前記前面を形成する前面板のいずれか一方と、前記前記踏面面を形成する上板、前記底面を形成する底板及び前記側面を形成する側面板からる箱形に形成してなり前記底板と前記上板との間に、前記側面板と並列して仕切板を介装固着し、該仕切板は、前面側の端を前記前面より所定距離内側に位置させ、後面側の端を前記後面より所定距離内側に位置させる。
(2) 前記踏板基材を前記開口部を上にして配置する。
(3) 前記踏板基材に、前記開口部からモルタル類を注入し、前記モルタル類が固化発現後に踏板を形成する。
(4) 前記踏板に前記開口部を塞ぐように、蹴上げ板を固定する。
(5) 前記蹴上げ板を固定した踏板を、階段状に並べると共に、各踏板の幅方向の両端をささら桁で挟んで、前記各踏板とささら桁とを固定する。
【0011】
また、他の製造方法の発明は、以下の工程で製造することを特徴とする鉄骨階段の製造方法である。
(1) 水平板の一端縁に夫々塞ぎ板を上縁が内側を向くように傾斜して立設し、該水平板の他端側に夫々側面板を固着し、上方に開口部を有する箱形に形成し、前記水平板の内面の中央部に定着突起を突設して、踏板と略同一外形の踏板基材を構成する。
(2) 前記開口部から前記踏板基材内にモルタル類を充填する。
(3) 前記モルタル類が固化した後に、両端にささら桁との固定手段を有する底板上に、前記踏板基材を前記開口部を下にして載置し固定して、踏板とする。前記踏板基材の水平板の外面を「踏面面」とし、前記塞ぎ板を上階の蹴上げ側の「後面」及び後面に対向する「前面」とする。
(4) 前記踏板を、階段状に並べると共に、各踏板の幅方向の両端をささら桁で挟んで、前記各踏板とささら桁とを固定する。
【0012】
前記において、前側とは、いわゆる段鼻側で、階段の下降方向の端部を指し、後ろ側とは階段の上昇方向の端部を指す。
【0013】
また、前記において、モルタル類とは、モルタル及びモルタルと同様な水硬性の材料を指し、例えば、セメントミルクに骨材と共にあるいは骨材に代わり各種繊維材料を混入することもできる。
【0014】
また、前記において、ささら桁との固定手段とは、ボルト接合の場合には、ささら桁側から挿通されたボルトを受けるナット類を指す。また、溶接による固定の場合には、ささら桁と当接して、有効な溶接代を有する部分も指す。
【0015】
【発明の実施の形態】
階段幅方向に所定長さを有する底板2、上板4、ささら桁側に側板7、8を配置する。後面側に、底板2に連設した後面板3、上板4に連設した内後面板5を間隙11を空けて並列する。底板2と上板4の対向面間に側板7、8と並列して、仕切板9、9を介装する。前面側(段鼻側)を開口部10として、以上の構成で、踏板基材1を構成する(図2(a))。
【0016】
底板2の下面を底面、上板4の上面を踏面面、側板7、8の外面を側面、後面板3の外面を後面、開口部10を形成した面を後面とする。
【0017】
踏段基材1、1を開口部10を上に向けて、並列して(図2(b))、開口部からモルタルを充填して、モルタルが固化した後に、踏板15を構成する。踏板15の後側の間隙11に蹴上げ板17を差し込んで溶接固着する(図1)。蹴上げ板17を固定した踏板15、15を階段状に並べ、ささら桁19、19で挟んで、必要箇所を溶接して、踏板15、15とささら桁19、19とが一体の鉄骨階段20を構成する(図3)。
【0018】
【実施例1】
図1〜図4に基づきこの発明の実施例を説明する。
【0019】
[1]踏板基材1の構成
【0020】
(1) 長さL、長さLの鋼板からなる底板2の後ろ側に後面板3を立設する。後面板3は、底板2となす角度θが直角より僅かに鋭角となるように形成されている。長さLは階段巾に相当し、長さLは、踏面長さに相当する。
【0021】
長さL、長さLの鋼板からなる上板4の後ろ側に、内後面板5を下方に向けて連設する。
【0022】
(2) 底板2の上方に上板4を平行に配置し、両端2a、2aに、幅(高さ)Lの側板7、8を夫々挟んで、箱形に形成する。また、側板7、8と並列して、底板2の上面と上板4の下面との間に、幅(高さ)Lの仕切板9、9を介装固着する。仕切板9、9は、長さLを均等に分割する位置に3枚介装し、前面側の端は、上板4の前側の端、底板2の前側の端から所定距離内側に位置し、後面側の端は、内後面板5から所定距離だけ離して形成される。また、前記において、側板7、8の外面側にささら桁19、19が配置される。
【0023】
(3) 以上のようにして、踏板基材1を構成する(図2(a))。ここで、各寸法は例えば、
=120cm
=28cm
=3.2cm
で形成する。
【0024】
(4) 内後面板5の先端縁は底板2の上面に当接し、内後面板5と後面板3とは平行に配置され、後面板3と内後面板5の間に間隙11が形成される。
【0025】
また、踏板基材1の前面側(段鼻側)は何も部材を取り付けず、開口部10を形成する。
【0026】
(5) 前記において、底板2と後面板3とを連設して一体に形成したが、底板2と後面板3とを別部材として、溶接して同様の構造とすることもできる。また、同様に、上板4と内後面板5とを別部材と、溶接して同様の構造とすることもできる(いずれも図示していない)。
【0027】
また、側板7、8も底板2又は上板4に連設して、一体に形成することもできる(図示していない)。
【0028】
また、上板4と底板2とが十分厚く形成し、変形するおそれがなければ、仕切板9、9を減らすこともできる(図示していない)。
【0029】
[2]踏板15の構成
【0030】
(1) 踏板基材1、1を、開口部10を上に向け、所定基台(安定した面)13上に並列位置して(図2(b))、開口部10から階段基材1内にモルタル14を充填する。
【0031】
この際、階段基材1の深さ(開口部10から底までの長さ)は、長さLであり、階段巾Lに比して短く形成されているので、充填し易く、ブリージングも生じ難く良質のモルタルを充填できる。また、充填速度を早くでき、固化後の目減りも削減でき、モルタルの補充(打ち直し)の必要もない。
【0032】
また、この際、隣接する踏板基材1、1を、隙間を開けずに、横に重ねて並べることもできる(図示していない)。
【0033】
(2) モルタル14が固化発現後に、踏板15を構成する(図1)。
【0034】
ここで、仕切板9を設けたので、固化後に、モルタル14と上板4、底板2との付着を保ち、剥離を防止できると共に、モルタル打設時の圧力により上板4と底板2との間が広がることを防止できる。
【0035】
[3]鉄骨階段20の構成
【0036】
(1) 踏板15の後ろ側の間隙11内に、幅L、所定長さLの蹴上げ板17を差し込み、溶接により固着する(図1)。
【0037】
(2) 続いて、蹴上げ板17を固着した踏板15、15を階段状に並べ、下側の踏板15の蹴上げ板17の上端部18により、上側の踏板15の開口部10を塞ぐと共に、並べた踏板15、15の両側(側板7、8側)を、ささら桁19、19で挟む。
【0038】
必要箇所を溶接して、踏板15、15とささら桁19、19とが一体の鉄骨階段20を構成する。
【0039】
[4]他の実施例
【0040】
(1) 前記実施例において、踏板15はささら桁19と溶接して固定したが、側板7、8に透孔12、12を穿設して、側板7、8の内面に長ナット38を夫々溶接して、長ナット38のねじ孔39を透孔12に連通させて踏板基材1を構成することもできる(図4(b))。また、長ナット38の側板7、8の反対側は、モルタルが入らないように塞いである。
【0041】
この場合には、実施例2と同様に、ささら桁19の透孔44を貫通したボルトを踏板基材1の長ナット38に螺合緊結して、踏板15、15とささら桁19、19とを固定する。
【0042】
(2) また、前記実施例において、前側(段鼻側)に開口部10を配置したが、後側に開口部10を配置することもできる。例えば、モルタル14を充填した踏板基材1を底板2を上側に、上板4を下側に配置して、使用することもできる(図4(a))。
【0043】
この場合、踏板基材1(踏板15)の開口部10側に蹴上げ板17の下端部18aを溶接固着して1段分を構成する(図4(a))。尚、前記実施例と同様に、間隙11に蹴上げ板17の上端部18を挿入固着して1段分の踏板とすることもできる(図示していない)。
【0044】
【実施例2】
図5〜図7に基づきこの発明の実施例を説明する。
【0045】
[1]踏板基材21
【0046】
(1) 鋼板を折り曲げて、長さL、幅Lの水平板22の両縁に塞ぎ板23、24を立設した形状に形成し、水平板22の対向する側の面に開口部30を形成する。塞ぎ板23、24と水平板22の成す角θは、直角より若干鋭角に形成し、塞ぎ板23、24の上縁23a、24aが内側に向くように傾斜し、開口部30が水平板22より狭く形成されている。水平板22の両端縁22c、22cから距離Lの位置に側板25、26を夫々溶接固着する(図6)。水平板22の内面22a中央部に、縦板28の上縁に横板29が連設された断面L字状の定着突起27を、突設する。以上のようにして、箱形の踏板基材21を構成する(図5(b))。
【0047】
(2) 側板25、26の外面側を、ささら桁19との取付手段を収容する収容部31、31を構成する(図6)。また、塞ぎ板23、24の上縁23a、24a、側板25、26の上縁25a、26aは、同一高さLで形成されている(図5(b))。
【0048】
(3) ここで、両塞ぎ板23、24は、鋼板を折り曲げて水平板22と一体に形成したが、一方又は両方の塞ぎ板23、24を別部材で形成し、底板22に溶接することもできる。
【0049】
[2]踏板42
【0050】
(1) 開口部30を上に、水平板22を下にして、開口部30を上に向けて、踏板基材21を所定基台(安定した面)13上に載置して(図5(b))、開口部30から階段基材21内にモルタル14を充填する。モルタル14は、塞ぎ板23、24及び側板25、26の上縁23a、24a、25a、26aまで充填する。
【0051】
この際、踏板基材21の深さ(開口部30から底までの長さ)は長さL(踏板の厚さに相当)で形成されているので、、階段巾Lに比して短くなるので、モルタルを充填し易く、ブリージングも生じ難く良質のモルタルを充填できる。また、充填速度を早くでき、固化後の目減りも削減でき、モルタルの補充(打ち直し)の必要もない。
【0052】
尚、この際、桟材を介して、モルタルを充填した踏板基材21、21を縦に積み重ねることもできる(図示していない)。
【0053】
(2) 階段巾Lに応じた形状の鋼板を屈曲して、幅Lの底板32の前側の縁33に、角度θで、高さLの蹴上げ板35が連設され、後側の縁34に立上げ片37が連設された形状を構成する(図5(c))。立上げ片37は、蹴上げ板35とほぼ平行に形成されている。
【0054】
底板32の上面の両端部32a、32aに、長ナット38、38を2個づつ所定間隔で並列して固着し、長ナット38のねじ孔39は底板32の両端32aに臨ませてある(図6)。また、長ナット38の位置に応じて長ナットを収容する屈曲部41、41を形成した帯状の固定板40を、底板32の両端部32a、32aに固着し、屈曲部41、41内に長ナット38、38を嵌挿収容させる。
【0055】
尚、固定板40の屈曲部41に予め長ナット38、38を嵌挿固着した状態で、固定板40を底板32に固定することもできる。
【0056】
(3) モルタル14が固化発現した後、底板32上に、モルタル14が充填された踏板基材21を、上下を逆にして(開口部30を下に、水平板22を上に位置させて)載置する。この際、長ナット38及び固定板40は、踏板基材21の収容部31、31に収容され、モルタル14面が底板32の上面に密着する。この状態で、踏板基材21と底板32及び蹴上げ板35の当接点で、必要箇所を溶接して、蹴上げ板35付きの底板32と、モルタル14が充填された踏板基材21とを一体に連結して、踏板42を構成する(図5(a))。
【0057】
踏板基材21の開口部30は、底板32の上面により塞がれる。
【0058】
(4) 踏板基材21の蹴上げ板35側の塞ぎ板23が後面板を構成し、他側の立上げ片37側の塞ぎ板24が前面板を構成する。また、踏板基材21の水平板22が踏面板を構成し、水平板22の外面22bが踏面を構成する(図5(a))。
【0059】
(5) 尚、前記各寸法は、例えば、以下のように形成される。
=120cm
=30cm(有効踏面が25cmとなるように)
=4cm
=4cm
【0060】
[3]鉄骨階段20
【0061】
(1) 蹴上げ板35を連設した踏板42、42を階段状に並べ、下側の踏板42の蹴上げ板35の上端部36が、上側の踏板42の立上げ片37に当接すると共に、並べた踏板42、42の両側(固定板40側)をささら桁19、19で挟む。ささら桁19に予め長ナット38、38の位置に合わせて透孔44、44を穿設しておき、透孔44と長ナット38のねじ孔39とを連通させて(図6)、ささら桁19の外側から透孔44に向けてボルトを挿通して、長ナット38に螺合緊結して、踏板42、42をささら桁19、19に固定する。
【0062】
(2) 必要箇所を溶接して、踏板42、42とささら桁19、19とが一体の鉄骨階段20を構成する(図7)。水平板22の上面、蹴上げ板35の踏板42側の面に、夫々仕上げシート46、46を固定すると共に、段鼻部に滑り止め47を取付ける(図5(a)、図6)。
【0063】
[4]他の実施例
【0064】
(1) 前記実施例において、底板32に長ナット38、38及び固定板40を取り付けて、踏板42とささら桁19とをボルトで固定したが、長ナット38及び固定板40を省略して、実施例1と同様に、踏板42とささら桁19とを溶接で固定することもできる(図示していない)。この場合には、階段基材21の収容部31も不要になるので、側板25、26は、水平板22の端22cから長さL離さず、水平板22の端22c、22cに固定する(図示していない)。
【0065】
(2) また、前記実施例において、底板22に蹴上げ板35を一体に連設したが、実施例1のように、底板22の立ち上げ部と踏板基材21の塞ぎ板23との間に間隙を形成して、踏板42を形成した後から蹴上げ板35を間隙に差し込み溶接固着することもできる(図示していない)。
【0066】
更に、蹴上げ板35を省略することもできる(図示していない)。
【0067】
(3) また、前記実施例において、踏板基材21の塞ぎ板23、24は内側に傾けて連設したので、固化後のモルタル14が踏板基材21から脱落するおそれが無いが、踏板基材21が底板32に固定された状態で、塞ぎ板23が蹴上げ板35と平行に、塞ぎ板24が立上げ片37と平行になるように開いて構成することもできる(図示していない)。この場合でも、定着突起27があるので、モルタルの抜けは防止されるが、定着突起27の数を増やせば、より安全である。
【0068】
【発明の効果】
この発明は、踏板基材内にモルタルが充填されるので、踏面部分は踏板基材の踏面板が配置され、固化したモルタル類は、踏面に露出しないので、階段の使用によっても摩耗するおそれがない。また、踏板の内部はモルタル類が充填されているので、走行時の騒音を抑えることができる。
【0069】
また、この発明では踏板基材の前面又は後面のいずれか一方の面に開口部を形成し、または上方に開口部を有しモルタル類を充填した踏板基材を開口部を下にして、底板に固定したので、モルタル類を充填する際に、モルタル類を充填する開口部から底までの距離を、階段巾に比して短く形成できる。
【0070】
従って、モルタル類を充填し易く、ブリージングも生じ難い。また、モルタル類の充填速度を早くでき、モルタル類の固化後の目減りも削減でき、モルタル類の補充の必要もない。従って、良質の固化モルタル類を形成でき、またモルタル類の注入を効率的にできるので、踏板の生産効率を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の踏板の縦断面図である。
【図2】(a)はこの発明の実施例1の踏板基材の斜視図、(b)は、同じくモルタル類を充填する際に踏板基材を並列した状態の斜視図を表す。
【図3】(a)は実施例1の鉄骨階段の縦断面図、(b)は(a)のA−A線における断面図である。
【図4】(a)(b)は、この発明の実施例1の他の態様を表す踏板基材の縦断面図である。
【図5】この発明の実施例2で、(a)は踏板の縦断面図、(b)は踏板基材の縦断面図、(c)は底板の縦断面図である。
【図6】図5(a)のB−B線における断面図で、踏板の一部を破切してある。
【図7】同じく実施例2の鉄骨階段の縦断面図である。
【符号の説明】
1 踏板基材
2 底板
3 後面板
4 上板
5 内後面板
7 側板
8 側板
9 仕切板
10 開口部
11 間隙
13 基台
14 モルタル
15 踏板
17 蹴上げ板
18 蹴上げ板の上端部
19 ささら桁
20 鉄骨階段
21 踏板基材
22 水平板
22a 水平板の内面
22b 水平板の外面
23 塞ぎ板
24 塞ぎ板
25 側板
26 側板
27 定着突起
28 定着突起の縦板
29 定着突起の横板
30 開口部
31 収容部
32 底板
32a 底板の両端
33 底板の前側の縁
34 底板の後側の縁
35 蹴上げ板
36 蹴上げ板の上端部
37 立上げ片
38 長ナット
39 長ナットのねじ孔
40 固定板
41 固定板の屈曲
42 踏板
44 ささら桁の透孔
46 仕上げシート
47 滑り止め

Claims (4)

  1. 踏板本体内にモルタル類を充填して踏板を構成し、鋼板製のささら桁に前記踏板を挟んで階段を形成する鉄骨階段に使用する踏板であって、「踏面面」及び該踏面面に対向する「底面」、上階の蹴上げ側の「後面」、該後面に対向する「前面」、ささら桁と対向する両「側面」から構成される踏板において、
    前記踏板本体は、前記後面を形成する後面板又は前記前面を形成する前面板のいずれか一方と、前記踏面面を形成する上板と、前記底面を形成する底板及び前記側面を形成する側面板からなる箱形に形成してなり
    前記「前面」又は「後面」のいずれか一方の面に開口部を形成し、
    前記底板と前記上板との間に、前記側面板と並列して仕切板を介装固着し、該仕切板は、前面側の端を前記前面より所定距離内側に位置させ、後面側の端を前記後面より所定距離内側に位置させてなり、
    前記開口部からモルタル類を注入して構成することを特徴とする鉄骨階段用の踏板。
  2. 踏板本体内にモルタル類を充填して踏板を構成し、鋼板製のささら桁に前記踏板を挟んで階段を形成する鉄骨階段に使用する踏板であって、
    「踏面面」及び該踏面面に対向する「底面」、上階の蹴上げ側の「後面」、該後面に対向する「前面」、ささら桁と対向する両「側面」から構成される踏板において、
    水平板の一端縁に夫々塞ぎ板を上縁が内側を向くように傾斜して立設し、該水平板の他端側に夫々側面板を固着し、上方に開口部を有する箱形に形成し、前記水平板の内面の中央部に定着突起を突設して階段基材を構成し、
    両側にささら桁との取付手段を形成した底板上に、前記開口部からモルタル類を充填した前記踏板基材を、開口部を下にして前記階段基材の前記水平板の外面を前記「踏面面」とし、前記塞ぎ板を「後面」及び「前面」として、固定したことを特徴とする鉄骨階段用の踏板。
  3. 以下の工程で製造することを特徴とする鉄骨階段の製造方法。
    (1) 「踏面面」及び該踏面面に対向する「底面」、上階の蹴上げ側の「後面」、該後面に対向する「前面」、ささら桁との固定手段を有する両「側面」から構成され、前記「前面」又は「後面」のいずれかに開口部を有する踏板基材を構成する。前記踏板基材は、前記後面を形成する後面板又は前記前面を形成する前面板のいずれか一方と、前記前記踏面面を形成する上板、前記底面を形成する底板及び前記側面を形成する側面板からる箱形に形成してなり前記底板と前記上板との間に、前記側面板と並列して仕切板を介装固着し、該仕切板は、前面側の端を前記前面より所定距離内側に位置させ、後面側の端を前記後面より所定距離内側に位置させる。
    (2) 前記踏板基材を前記開口部を上にして配置する。
    (3) 前記踏板基材に、前記開口部からモルタル類を注入し、前記モルタル類が固化発現後に踏板を形成する。
    (4) 前記踏板に前記開口部を塞ぐように、蹴上げ板を固定する。
    (5) 前記蹴上げ板を固定した踏板を、階段状に並べると共に、各踏板の幅方向の両端をささら桁で挟んで、前記各踏板とささら桁とを固定する。
  4. 以下の工程で製造することを特徴とする鉄骨階段の製造方法。
    (1) 水平板の一端縁に夫々塞ぎ板を上縁が内側を向くように傾斜して立設し、該水平板の他端側に夫々側面板を固着し、上方に開口部を有する箱形に形成し、前記水平板の内面の中央部に定着突起を突設して、
    踏板と略同一外形の踏板基材を構成する。
    (2) 前記開口部から前記踏板基材内にモルタル類を充填する。
    (3) 前記モルタル類が固化した後に、両端にささら桁との固定手段を有する底板上に、前記踏板基材を前記開口部を下にして載置し固定して、踏板とする。前記踏板基材の水平板の外面を「踏面面」とし、前記塞ぎ板を上階の蹴上げ側の「後面」及び後面に対向する「前面」とする。
    (4) 前記踏板を、階段状に並べると共に、各踏板の幅方向の両端をささら桁で挟んで、前記各踏板とささら桁とを固定する。
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